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【SS】ポケットモンスター・クロスオーバー Re:無限にひろがるハイライト!

 ▼ 1 ovpJ0.R7ps 25/12/01 20:49:56 ID:ZyAcJsvw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜はじめに〜
(1)このSSはポケモン、「仮面ライダーギーツ」、「ひろがるスカイ!プリキュア」のクロスSSオーバーです。
(2)オリキャラあり。
(3)今回のSSは、私が昨年投稿した以下SSのリメイク作品となります。以下をベースにしつつ、全体的に変更を加えておりますのでご了承ください。

【クロスSS】無限に広がるハイライト!

https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=2116347&l=1-



以上が苦手な方はブラウザバック推奨。
以下より本編開始です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




#1 謎の少女、神の来訪
「お行きなさい、ヒーローガール」

「この住み心地の良い世界には、多くの邪魔者がいる」

「我々のポケモン達と共に、使命を果たしてくるのです」



「任せてください。ヒーローの出番です!」

「ポケモンの皆さん、私達に力を貸してください」


― ポケットモンスター・クロスオーバー Re:無限にひろがるハイライト! ―
 ▼ 360 ovpJ0.R7ps 25/12/08 22:48:27 ID:Tr9M.AMs [1/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
#16 戦いの果てに
 カントー地方を、ソラ達プリキュアを襲った事件の首謀者・クラムと対面したレッド達。
 クラムは謎のベルトを使用し、「マスターギーツ」と名乗る戦士へ変身。ポケモンとポケモントレーナーを滅ぼし、仮面ライダーとプリキュア、そして世界を我が物にせんと襲い掛かり、決戦が始まる。
 死闘の最中、マスターギーツが初対面の筈の仮面ライダーやプリキュアについて博識である点に当初から疑問を感じていた英寿。マスターギーツの答えは、「仮面ライダーやプリキュアのようなヒーローが好きだから」と、これまでの行動からは全く考えられないことを口にした。

 ある者は困惑し、ある者は背筋が凍り付くも、意に介さずマスターギーツは更に続けた。

マスターギーツ「…だからこそ、そんな大好きなヒーローが住めるような世界をひろげる。その為に、まずはこの世界に目を付けた」

マスターギーツ「この世界はとても住み心地がよい。そこにいるような、化け物がいることを除けばね」

マスターギーツ「しかし、世界は残酷だ。ポケモン達の世界にポケモンを連れて行こうとしたのに、ここに来る前、誰もが俺のポケモン達を化け物だと吐き捨てた。攻撃までしてきた。だから、このベルトの力だけでは不完全と判断し、ソラさん、ましろさん、手始めにあなた達に救援を求めた」

マスターギーツ「なのにあなた達も、私やポケモン達を拒んだ。結局このポケモンの世界でも受け入れられず、俺は攻撃された。この世界の愚かな人間共はともかく、俺が憧れたヒーローが正気でそんなことをするはずがない。なので多少強引なやり方をしてでもあなた達に来てもらう他なかったのだ」

 戦闘の最中、この世界を襲った動機を、あくまでも自分が被害者、自分が正しいという自分視点で語るマスターギーツ。一通り聞いた後で、その後の少しの沈黙を最初に破ったのは英寿であった。

仮面ライダーギーツ\「…あぁ、やっぱりロクなものじゃなかったな。紛い物の仮面ライダー」

マスターギーツ「何だと…!?」
 ▼ 361 ovpJ0.R7ps 25/12/08 22:49:34 ID:Tr9M.AMs [2/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
仮面ライダーギーツ\「あくまで自分一人が正しい、そんな奴がヒーロー?随分と面白くないギャグだな」

マスターギーツ「ギャグだと!?ふざけるな!俺は真剣だ!」

仮面ライダーギーツ\「お前はヒーローが好きと言いながら、結局はヒーローのガワが、そしてお前の中の妄想のヒーローが好きなだけだな」

マスターギーツ「英寿…!ヒーローでもあるあなたとあろう者が、なぜわからない!?」」

仮面ライダーギーツ\「わからないし、わかりたくもないね。少なくとも、憧れている筈のヒーローと真逆の事を本気で正しいと思っているお前のことなんてな」

 吐き捨てる英寿に続いたのは、ソラだ。

キュアスカイ「確かに、英寿さんはヒーローです。私や、皆さんの背中を押してくださり、導いてくれるヒーロー」

マスターギーツ「ソラさん…!」

キュアスカイ「私は、未だに正しいとは何か考えるようにしています。でも!今も変わらないのは、あなたは間違っているということです!」

キュアスカイ「どんな理由があれ、あなたの好き嫌いなんかで、あなたに対し何もしていない一般人、この世界で平和に生きている命を、脅かしていい理由なんて絶対にありはしません!!」

仮面ライダーギーツ\「お前の言うお前の『正しい』とやら…お前はそれを周りにも認められるだけのことをしてきたか?独り善がりでしかなかったんじゃねぇの?」

マスターギーツ「…!」

 自分が好きだと言っていたヒーロー達に同調されるばかりか反論される。英寿は軽蔑し、ソラは真剣に訴えている。

ザッ…

マスターギーツ「な…!」

 さらに、レッド達も前に出た。
 ▼ 362 ovpJ0.R7ps 25/12/08 22:49:59 ID:Tr9M.AMs [3/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レッド「…… ……!」

ピカチュウ「ピカァ…!」


グリーン「オレらは別にお前がどこの誰かも知ったことじゃねえ」

グリーン「けど要はオマエはこの世界が、ポケモンが嫌いなんだ。化け物だと罵倒するぐらいにはな」

グリーン「嫌いなくせに無理やりにでも場所を奪おうとするようなオマエなら、正直ここに来る前に何をしていやがったかなんて大体想像つくぜ」

リーフ「勝手にこの世界に来て、化け物だなんて決めつけて!あんたこそ化け物よ!身も!心も!」


 ポケモン達を罵るために自身が使っていた言葉である「化け物」と呼ばれたマスターギーツは動揺し始めた。


キュアプリズム「どうして私達を好きなのかはわからない……けど私は嬉しくない!」

マスターギーツ「ま、ましろさん…!?」

キュアプリズム「あなたみたいな人はその名前で呼ばないで!!私の大切な友達や、この世界で生きている何の罪もない人やポケモンを襲うようなひどい人なんて、私は…ううん、私達は大っ嫌いなんだから!!!」


マスターギーツ「なっ……!」


 とうとうキュアプリズム――虹ヶ丘ましろからも本気の怒りをぶつけられ、拒絶されたマスターギーツ。よろめき、俯き、黙り込んだ。
 ▼ 363 ovpJ0.R7ps 25/12/08 22:51:05 ID:Tr9M.AMs [4/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 沈黙の間、全員は様子を伺う。やがて最初にキュアスカイがその沈黙を破った。

キュアスカイ「もうやめましょう、こんな戦い。あなたは誰かを傷つけてばかりです。たとえ本当にあなたを誰かが傷つけたとしても、今あなたがしていることは、全く関係ない人を傷つけているだけです。仕返しでも何でもない、ただただ傷つけるだけ!」

キュアスカイ「ヒーローが好きだと言うのなら、ヒーローや、ヒーローが守る人やポケモンさん達が悲しむことはやめてください!!」

 スカイの訴えに、プリズムが頷き、レッド達も頷く。ギーツは静観している。



「…まれ」

キュアスカイ「…!?」


マスターギーツ「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ
ああああああああああああああああああああああっ!!!!!」

仮面ライダーギーツ\「……ソラがこんだけ必死に訴えても、やはりダメか」

マスターギーツ「ふざけるな!みんなで正しい世界を創ろうとすることの何が悪い!!

ヒーローは、俺の好きなソラさんはそんなこと言わないっ!!

ましろさん、英寿もあんな奴らの味方なんてしないっ!!」

仮面ライダーギーツ\「好きと言いながら、所詮お前のエゴを押し付けてるだけか」

 自分が好きだと言っていた人物から、これでもかというぐらいに否定された…だがその中でもソラ・ハレワタールだけは少しでも歩み寄ろうとしたが、一切冷静になることなく、マスターギーツは狂乱する。
 ▼ 364 ovpJ0.R7ps 25/12/08 22:51:27 ID:Tr9M.AMs [5/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マスターギーツ「ふざけるなふざけるなふざけるな!!やはりこの世界は間違っている!!英寿もソラさんもましろさんも、間違った価値観に操られている!!」

マスターギーツ「こんな間違った世界など、すべて破壊するまでだ!!もう、こうでもしないと、ヒーロー達はずっと縛られたままだ!!」


「ELYSION SWORD!」


 バックルを操作したマスターギーツの腕から光の剣が出現。金色の光を放ち、まるで実体を持たないかのような形状のそれを、レッド達とポケモン達に向けた。


マスターギーツ「やはりまずはお前らからだ…化け物共を滅ぼし、この世界を破壊する!!そして創り直す!この世界も!!英寿も!!ソラさんも!!ましろさんも!!」

マスターギーツ「俺こそが本当の意味で創世の神になってやるんだああああ!!!」


レッド「…… ……!」

グリーン「来るぞ!」

リーフ「ええ!」


ピカチュウ「ピカァ!」
ピジョット「ピジョッ!」
イーブイ「ぶいぶい!」
 ▼ 365 ovpJ0.R7ps 25/12/08 22:51:53 ID:Tr9M.AMs [6/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レッド「10まんボルト!」
ピカチュウ「ピ〜カチュウウ〜〜!!」

グリーン「エアスラッシュ!」
ピジョット「ピッジョォー!」

リーフ「シャドーボール!」
イーブイ「ぶぅぅいっ!」



マスターギーツ「そんなもの…はあぁっ!」ブォン

スパスパッ…


レッド「…!」

グリーン「野郎…!」

リーフ「そんな…!」


 真っ先にポケモンへと突っ込んできたマスターギーツを止めるための集中砲火は、彼の光剣が容易く切り裂いてしまう。

マスターギーツ「お前らさえ倒せば、あの3人も正気に戻る!滅べえええ!」

 自身に敵対してきたギーツやプリキュアの3人を、あくまでも洗脳されているのだと一方的に決めつけている彼はそのまま再度突っ込んできた。
 ▼ 366 ovpJ0.R7ps 25/12/08 22:52:43 ID:Tr9M.AMs [7/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キュアプリズム「させない!えいっ!」

仮面ライダーギーツ\「はっ!」
「RAIL GUN」


マスターギーツ「ちっ…!」


 キュアプリズムの光弾、ギーツのレールガンの銃撃に咄嗟に反応し、剣で弾く。更に…。


キュアスカイ「たあああっ!!」

マスターギーツ「キュアスカイ…!」ガキィッ…!

 キュアスカイが立て続けに突撃。その拳に対し空いた手でガード。剣を振るわず防いだだけである。
 マスターギーツは片方の手に宿していた光剣を消し、もう片方の手でキュアスカイが振るった方の腕を掴んで拘束。

キュアスカイ「!?」

 振りほどこうとするが振りほどけない。そのままマスターギーツはキュアスカイを自分の方へ引っ張った。

マスターギーツ「目を覚ませキュアスカイ!戦うべきはあの化け物共だ!」

キュアスカイ「このっ…!あなたという人はまだそんなことを言っているんですか!私をおかしくしようとしていたあなたが!」
 ▼ 367 ovpJ0.R7ps 25/12/08 22:53:12 ID:Tr9M.AMs [8/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マスターギーツ「俺は君の目を覚まさせるためにここまで頑張ってきた!!ソラさん、君は正義の味方の筈だ!いつまであいつらに洗脳されているんだ!!」

キュアスカイ「私は……今を!明日を!懸命に生きる皆さんを守る、ヒーローですっ!!」


バキッ!!


マスターギーツ「ぐふっ!」

 蹴りを入れ、マスターギーツが怯んだ隙に脱出したキュアスカイはすぐに距離を取る。

キュアスカイ「今です!」


キュアプリズム「ヒーローガールプリズムショット!」

レッド「ピカチュウ、10まんボルト!」
グリーン「ピジョット、エアスラッシュ!」
リーフ「イーブイ、シャドーボール!それから…」

リーフ「カイリュー、あなたもお願い!りゅうのはどう!」ポン!

ピカチュウ「ピ〜カチュウウ〜!!」
ピジョット「ピジョオオッ!!」
イーブイ「い〜〜、ぶいやーーっ!!」
カイリュー「リュウウウッ!」

ドドドドドドッ!

マスターギーツ「ぐぬううう!?」
 ▼ 368 ovpJ0.R7ps 25/12/08 22:55:49 ID:Tr9M.AMs [9/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ポケモンとキュアプリズムによる一斉砲撃がマスターギーツに集中する。
 ソラ、もといキュアスカイを再度自分の言いなりにしようと迫っていたために、防御態勢などとれなかったが、周りも迂闊に突っ込めばソラも巻き込まれる。その状態をソラ自らが脱したことで全てが隙となり、完全に無防備な状態で受けた。当然、先程までのような光のシールド展開も間に合わず、今度こそ直撃した。

キュアスカイ「ヒーローガールスカイパンチ!はあああっ!!」

 再びキュアスカイの攻撃。今度は彼女の浄化技だ。対するマスターギーツは…

マスターギーツ「まだだ!まだ、終わっていない!」

「ELYSION SWORD」

 再び右手に先程の光剣を宿し、その光剣は力を溜めているのかより大きくなっていく。

キュアスカイ「!?」

マスターギーツ「くたばれえええええ!!!」

 再び生成した光剣で、キュアスカイを飛び越えてレッド達へと斬りかかっていく。

キュアスカイ「させません!」

マスターギーツ「!」

キィィン!

キュアスカイ「うっ……!」

 キュアスカイが技の発動中に跳躍して、宙のマスターギーツへと軌道を変えた。マスターギーツはポケモン達へ振り下ろそうとした剣の刀身を盾にするよう咄嗟に構え、攻撃を防ぐ。いよいよポケモンを滅ぼそうとしたかと思えば、キュアスカイに対しては防御に転用した。

キュアスカイ「硬い……破れない…!」

マスターギーツ「操られているとは言えソラさん達に本気で剣なんて向けない!向ける必要はない!あいつらを倒せばいいからな!」

キュアスカイ「しまった…っ!」

マスターギーツ「死ねえええええっ!!」


レッド「……!」

 キュアスカイを押しのけて着地し、今度こそその刃がポケモンとポケモントレーナーに向けられる。彼の怨念がそう駆り立て、渾身の一撃が振るわれる。
 ▼ 369 ovpJ0.R7ps 25/12/08 22:56:34 ID:Tr9M.AMs [10/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「させません!」「させない!」「させるかよ!」

ガッ…!

マスターギーツ「この…また君達は邪魔を…!」

 一度後退したスカイ、遠隔攻撃後はフリーだったプリズム、ギーツが止めに入り、マスターギーツの光剣は届かなかった。


グリーン「あっぶねぇ〜!さっきよりリーチが伸びやがって!」

リーフ「ありがとう!英寿、ソラちゃん、ましろちゃん!」


グググ…!

 3人がかりで抑えているため、まだ攻撃が止んだ訳ではない。だが英寿は冷静に片手を一瞬離した。

フッ…


マスターギーツ「!?」

仮面ライダーギーツ\「そこだ!」

 同時に素早くギーツバスターQB9を発砲。ほんの一瞬の隙だったが、精密かつ迅速な射撃はマスターギーツの右手に直撃する。

マスターギーツ「あがっ!?」
 ▼ 370 ovpJ0.R7ps 25/12/08 22:57:12 ID:Tr9M.AMs [11/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 よろめいたところに更に…

キュアスカイ&プリズム「はああっ!!」

バキッ!


マスターギーツ「がああ!?」

 2人のパンチを受け、吹っ飛ばされる。恐らくこの光剣がマスターギーツの必殺技だったのだろう。それを不発にされてカウンターを受けて倒れるもなお立ち上がる。


仮面ライダーギーツ\「ったく、タフな野郎だぜ……ん?」

 すると英寿は起き上がったマスターギーツを見て何かに気づく。

 よく見ると攻撃を受けた個所が少しずつ崩れ始めており、その中には…


グリーン「お、おい…あれって…!」

リーフ「ま、まさかあいつも…!?」

レッド「…!」


仮面ライダーギーツ\「…やっぱり、そういうことだったのか」
 ▼ 371 ovpJ0.R7ps 25/12/08 22:59:56 ID:Tr9M.AMs [12/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マスターギーツ「ぐぅ…!」

 砕けた装甲の一部から、歪な蔦のようなものが露出しかけている。

仮面ライダーギーツ\「おかしいと思ったぜ。異様な気配を追ってこの世界に降り立って来てみればそこでお前の起こした騒ぎに…そしてその黒幕だったお前も、やっぱり怪物だったってわけか」

マスターギーツ「違う!俺は……俺はヒーローが好きな元・一般人……今は、仮面ライダーや!」

仮面ライダーギーツ\「仮にお前がその通りであっても…その様子ならその元・一般人だった頃から、心はバケモンのようだな」

マスターギーツ「そんなはずはない!俺は…!俺はぁ……!ああああああ!!!」

「ELYSION BOOST TIME!」

仮面ライダーギーツ\「洒落込む気か。なら俺も、いや、“俺達”も打ち上げと行かせてもらうぜ」

「DYNAMITE BOOST TIME!」


 お互いがベルトについているバックルを操作、それぞれバックルのレバーを2回捻り、それぞれの強化状態“エリュシオンブーストタイム”、“ダイナマイトブーストタイム”へ移行する。

マスターギーツ「この一撃で…今度こそお前らを滅ぼす!」

キュアスカイ「させません!この世界は皆のものです!」



レッド「……決めよう!みんな!」

グリーン「おう!」 リーフ「うん!」


キュアプリズム「そうだね!終わらせよう!こんな悲しい戦いは!」


 マスターギーツは、徐々に力を蓄え、禍々しくも強大な力を溜めていく。一方、ギーツ\は創世の力を最大出力にまで高めている。さらにその後ろには、プリキュアの力の源・キラキラエナジーを最大まで高めたキュアスカイ、キュアプリズム。
 そして、マスターギーツ最大の攻撃を迎え撃つ布陣に切り替えたレッド達。ピカチュウ、リザードン、ピジョット、カメックス、フシギバナ、カイリューが揃い踏みだ。
 ▼ 372 ovpJ0.R7ps 25/12/08 23:02:44 ID:Tr9M.AMs [13/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マスターギーツ「英寿!勝つのは俺だ!俺がこの間違った世界を変える!」
「MASTER GEATS VICTORY!」

仮面ライダーギーツ\「違うな。この世界が間違っているかは、お前が決めることじゃない。それに……

勝つのは俺達、そう決まってるんだよ!」
「BOOST \ VICTORY!」

 2人のそれぞれのライダーキック、“マスターギーツビクトリー”と“ブースト\ビクトリー”がぶつかり合う。

マスターギーツ「うおおおお……!」

仮面ライダーギーツ\「……っ!」

 そして、上空で炸裂。2人は落下していく。しかし、すぐにマスターギーツだけが態勢を立て直した。

マスターギーツ「どうだ!これがヒーローの力!ギリギリ俺の勝ちだ!」

 そう勝ち誇るマスターギーツ。しかし、ギーツ\は落下しながら、笑みを浮かべた。

仮面ライダーギーツ\「ギリギリ…?フッ!」

マスターギーツ「なっ!?」
 ▼ 373 ovpJ0.R7ps 25/12/08 23:05:18 ID:Tr9M.AMs [14/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ここで初めてマスターギーツは気づいた。ギーツ\は撃ち負けていなかった。むしろ、相討ちになった際、わざと態勢を戻して反撃しようとしなかったこと、そしてその意図に。

仮面ライダーギーツ\「ギリギリなら、“俺達”の勝ちだ!」

マスターギーツ「英寿…まさか、最初からそのつもりで…!?」

 マスターギーツ、そして「後は任せた」とアイコンタクトを送ったギーツ\の視線の先には、ポケモントレーナー、プリキュアが、既に攻撃態勢に入っていたのだ。
 確実に決着をつける。その為にマスターギーツに大技を引き出させ、それを自身の力をぶつけて相殺まで持っていき、無力化する。初めから英寿は自身の力だけでマスターギーツを倒すつもりなどなかった。そのことに気づいたのだ。
 そして、気づいた頃にはもう時既に遅し。マスターギーツは現在、大技を撃ち終えてゆっくり地上に落下中。その間は隙だらけであり、既に次の行動に移れない。いわゆるポケモンでいうところの、「攻撃の反動で動けない」というものだろう。

キュアプリズム「みんな、準備はいい!?」

レッド「!」コクッ
ピカチュウ「ピッカァ!」
リザードン「リザァァ!」

グリーン「オレ達の世界なんだ。そりゃあ、オレ達の手で守らないとな」
ピジョット「ピジョーッ!」
カメックス「ガメェェ!」

リーフ「皆でこの世界を守るんだから!」
イーブイ「ぶい!」
カイリュー「リュウ!」

キュアスカイ「決めましょう!」

全員「おう!」「うん!」
 ▼ 374 ovpJ0.R7ps 25/12/08 23:06:06 ID:Tr9M.AMs [15/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キュアスカイ「ヒーローガールスカイパンチ!はああああっ!!!」

キュアプリズム「ヒーローガールプリズムショット!」

 プリキュア達が技を放つ。それに続き、レッド、グリーン、リーフの3人も一斉に指示を出す。

レッド「ピカチュウ、ボルテッカー!リザードンはブラストバーン!」
ピカチュウ「ピッカァァァァァ!」
リザードン「リザアアアァァッ!」

グリーン「ピジョット、はかいこうせん!カメックス、ハイドロカノン!」
ピジョット「ピッジョォォォーーッ!」
カメックス「ガメエエエーーックス!」

リーフ「カイリュー、りゅうせいぐん!フシギバナはハードプラント!」
カイリュー「リュウウウウッ!」
フシギバナ「バァァァナアアーーーッ!」

 ヒーローガールプリズムショットは、ポケモン達の遠隔攻撃を受けて巨大化。その後ろから、ヒーローガールスカイパンチとボルテッカーで突っ込むキュアスカイとピカチュウ。
 全員の力がやがて合わさって奇跡の一撃となり、宙を落下していくマスターギーツへと向かい…。
 ▼ 375 ovpJ0.R7ps 25/12/08 23:07:06 ID:Tr9M.AMs [16/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マスターギーツ「!!」

 再び必殺技を発動しようとするマスターギーツ。だがそれより早く…。

ポケモントレーナー&プリキュア「いっけえええぇぇぇぇぇ!!!」

 眩く巨大な光、炎、雷…様々なエネルギーの集合体が、マスターギーツを包み込んだ。

ドガアアアァァァン!!!



マスターギーツ「ぐあああああっ!?な、なぜだっ…なぜ、こんな…こんなやつらにぃぃぃ!?」



 衝突し、爆風の中、ギーツを模した装甲は剥がれていき、その中身が見える。
 歪な、蔦に覆われた、おおよそ仮面ライダーとも人間とも見れず、皮肉にも自身が再生し、使役していたジャマトのような正体であった。

仮面ライダーギーツ\「クラム。お前が負けた要因は色々あるだろうが、根本的なものはただ一つだ」

 肉体が消えつつあるマスターギーツ。ギーツ\の宣告が聞こえてくる。

仮面ライダーギーツ\「お前は俺の、創世の力を得て神にでもなるつもりだったんだろう。だがな、人間を信じられない神なんて、神失格だ」
仮面ライダーギーツ\「人間だけじゃない。神って言うのは生きている者が神を信じるんじゃない。神がみんなを信じるべきなのさ。お前が化け物だと罵っていた、ポケモン達だって、それは変わらない」

 浮世英寿が過去の戦いの中で得た教訓。人間や、地上の生物に神を信仰させても傲慢でしかない。自身が神になったつもりで心が化け物である輩を、彼はずっと見てきた。数多の戦いを乗り越えた彼だからこその、重みのある言葉は、ポケモンの世界でも変わらなかった。
 クラムは、最初の方こそ勝っているように見えて、初めから負けていた。誰も信じないから、自分のためだけに世界侵略を働き、正義であるかのように騙り、配下として怪物を生み出していたその様、本人に自覚があるかはさておき、どこまでいっても、彼は「1人」になるように自分で宿命づけ、そして自分以外を敵に回していたのだ。

マスターギーツ「い、いやだ…!いやだ、俺のっ…俺の愛するヒーローがっ……あんな、あんな化け物なんかと一緒に俺を滅ぼすのだけはっ…!」

 徐々に身体は焼けていき、しかし同時に光となっていくように消えていき…。



 ▼ 376 ovpJ0.R7ps 25/12/08 23:07:53 ID:Tr9M.AMs [17/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マスターギーツ「いヤダアアあああアアアあアあアアッ!!!」



 断末魔と共に消え去った。
 最後に、プリキュアの浄化の力が働いたからなのか、残った炎も澄み切った光となり、しかしそれらは天に昇り切ることなく霧散していった。





キュアスカイ「終わったんですね……」

仮面ライダーギーツ\「ああ……。結局、あいつ自身もジャマトだったんだな」

 撃ち合いの後、1人無事着地していたギーツ\こと英寿。同じく攻撃を終え、着地したキュアスカイと共に、マスターギーツが消え去った後の、洞窟の空洞の天井を見上げていた。結局、外の光に包まれることなく、マスターギーツ、もといクラムは彼自身の要塞の中で消えていったのだ。

 身勝手なエゴを掲げて世界の破壊を行ない、皮肉にも味方に引き入れようとしたヒーローからも拒絶され、最後まで「1人」、否、「1体」の怪物だったクラム。
 正しいことを成し遂げる、みんなの世界を守る。その意思の下に、たとえ引き離されようとも集結し、多くの仲間達と共に平和を守り切った仮面ライダー、プリキュア、そしてポケモントレーナー。

 壊す者と守る者。この戦いの答えは、全てそこにあったのだ。
 ▼ 377 ovpJ0.R7ps 25/12/08 23:08:21 ID:Tr9M.AMs [18/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「おーい!」

仮面ライダーギーツ\&キュアスカイ「!」

 声のする方を振り向くと、レッド達だ。
 キュアプリズム…の変身を解いた虹ヶ丘ましろの声に呼ばれ、2人は振り返る。ギーツとキュアスカイもまた変身を解き、浮世英寿とソラ・ハレワタールの姿に戻った。

グリーン「やり遂げたな、ヒーロー!」

ソラ・ハレワタール「はいっ!!皆さんのお陰です!!本当に、本当にありがとうございました!!」

リーフ「私達こそ、世界を守ってくれてありがとうだよ!」

浮世英寿「お前らは最高のヒーローだ。最高のハイライト、見せてもらったぜ」

グリーン「なーに言ってんだよ。最高のヒーローはあんたもだろ、英寿」

レッド「本当にありがとう!」

 一行は、洞窟を後にした。

 戦いは終わった。
 敵がいなくなったハナダの洞窟を、駆け抜けた。
 ▼ 378 ovpJ0.R7ps 25/12/08 23:09:33 ID:Tr9M.AMs [19/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
《ハナダシティ》
 町に出ると、あれだけ暴れていたジャマト達は、完全に姿を消していた。町の人によれば、戦いの最中に突如力を失ったかのように枯れていき、今ではカントー各地どこにもジャマトはいない。恐らく、黒幕のマスターギーツを撃破したあたりからだろうと推測した。

ソラ・ハレワタール「これで…戦いが終わったんですね……」

グリーン「オレ達……やったんだよ…世界を、守ったんだぜ!」

虹ヶ丘ましろ「よかった…!本当によかったよぉ〜!」

浮世英寿「めでたしめでたし、ってな」



 こうして、突然異世界から現れた侵略者によるポケモンの抹殺とヒーローの洗脳、世界の創世という名の支配計画は崩壊。
 ここに、彼等の戦いは終わりを告げた。
 ▼ 379 ovpJ0.R7ps 25/12/09 20:40:16 ID:VZMguIHQ [1/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
#17 それぞれの世界


 あれから数日後。
 ハナダの洞窟はその後、崩落した箇所の復旧、野生ポケモンの一時的な保護と共に、倒されたマスターギーツ、もといクラムが建造した装置の残骸などの撤去や空洞の埋め立てを行なっていた。

 また、カントー地方の各地でジャマトの攻撃を受けた町も損壊を受けている。各地トレーナーの尽力により被害はこれでもだいぶ抑えられた方である。


ワタル「…それで、ヤツがいたと思われる場所から、こんな石が見つかったんだ」

 そう言ってワタルがソラやレッド達に差し出したのは、透き通った青い鉱石だった。

リーフ「これは…みずのいしかなぁ?」

グリーン「けどあんなところに落ちてたか?」

レッド「?」ウーン…


 3人が首をかしげている一方、ソラとましろは両手で口を押えて驚いていた。

虹ヶ丘ましろ「それって…!」

リーフ「ましろちゃん、ソラちゃん。みずのいしを知っているの?」

ソラ・ハレワタール「違います!」

 みずのいしではないと言うソラは続けた。
 ▼ 380 ovpJ0.R7ps 25/12/09 20:40:35 ID:VZMguIHQ [2/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ソラ・ハレワタール「これはスカイジュエルです!スカイランドの鉱石です!……ましろさんの世界にも、とある場所にたまに落ちてますけど」

虹ヶ丘ましろ「でもなんでこれを…!?」

ワタル「わからない。恐らくヤツが何かに使おうとしていたのだろうな」

ソラ・ハレワタール「クラムが…一体何のために…」

グリーン「少なくとも悪いようにしかならねえだろうな」

ワタル「それと……同じ場所にこれも落ちていた」

 続けてワタルが差し出したのは、黒い鉄くずのようにも見える何かの残骸。だがこれはレッド達も、ソラ達もピンときた。

リーフ「これ…まさかあいつが使っていた、デザイアドライバーみたいな物の残骸!?」

ワタル「当時の痕跡を見るに、どうやらヤツのそのデザイアドライバー…?みたいなものの中に埋めこまれていたと見られる」

ソラ・ハレワタール「スカイジュエルが、クラムの悪巧みの力の源だったのかも…」

リーフ「あ〜あ……こんな時に英寿がいればなぁ」

虹ヶ丘ましろ「確かに、あの人なら何かわかるかもしれないよね…」

 浮世英寿はあの戦いの後、いつの間にか姿を消していた。
 才覚に秀でた彼なら確かに何か知っていても不思議ではない。そんな彼が不在の状況では、何もわからない。
 ▼ 381 ovpJ0.R7ps 25/12/09 20:40:55 ID:VZMguIHQ [3/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ワタル「…彼は戻るのか?」

グリーン「わかんねーな…」

ワタル「そうか……こちらでもできる限り調べてみるよ。町の復興も併せて、な」



 ワタルが去った後、レッド達もカントー地方の復興を手伝った。
 ポケモンを繰り出し、ポケモンと共に、そして…。


ソラ・ハレワタール「よい〜〜〜…しょっ!」ズシン…

町民「ソラちゃんすげー力持ちだなぁ」

ソラ・ハレワタール「まだまだやれます!」


虹ヶ丘ましろ「みんな〜、ご飯だよ〜♪」

野生ポケモン達「…!」ブルブル

虹ヶ丘ましろ「ふふ、もう大丈夫。怪物は、もういないから、大丈夫!」

 ソラ・ハレワタールは大工の職人達に混ざって力仕事をてきぱきとこなす。一方虹ヶ丘ましろは、周辺の野生ポケモンのケアを行う。つい先日までジャマトの襲撃に怯えていたポケモン達も少しずつ戻りつつあるが、まだ不安なポケモンも多い。だが彼女の優しさを感じ取ったのか、ポケモン達は少しずつ、与えられた木の実の山に近づいていった。
 ▼ 382 ovpJ0.R7ps 25/12/09 20:41:40 ID:VZMguIHQ [4/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポケモン達「(ムシャムシャ)」

虹ヶ丘ましろ「よかったぁ♪」



カイリキー「ムンッ!」

カイリュー「ばうっ」


グリーン「よーし、こっちも終わりだ」

リーフ「レッドー、そっちはー?」



レッド「……^^」👍

ピカチュウ「ピカピ!」



 高所への資材運搬や組立をポケモンで補助していた2人はレッドに呼びかける。
 レッドはピカチュウと共に各所を回り、電力の復旧を行なっていた。そして…

リザードン「リザー」
ピジョット「ピジョッッットー!」
ピクシー「ぴっくしー♪」
フシギバナ「バナバーナ」
カメックス「ガメッ」

グリーン「おお、お前等も戻ったか!」

 3人のポケモン達は水を集めたり、他にも流れ弾を受けた野生ポケモンの巣の復旧も行っていた。野生の勘が働き、かつ野生のポケモンからも人間と比べればまだ警戒されにくい彼等のポケモンであれば想定よりスムーズに事が進んでいったのだ。
 ▼ 383 ovpJ0.R7ps 25/12/09 20:42:43 ID:VZMguIHQ [5/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 町の復旧が大方終わったある日の夕方。5人はセキエイ高原へと向かった。
 ちょうどいい頃にワタルから連絡があってそれに応じたのだ。

 ポケモンで空を移動し、5人が降り立ち、リーグ本部内の指定された部屋に通された。
 そこにはワタルと、つい先日まで不在だった浮世英寿がいた。


浮世英寿「よ。元気してたか?」

ソラ&ましろ「英寿さん!」
グリーン&リーフ「英寿!」
レッド「^^」✋

ワタル「この石の解析を進めていると、彼も来てくれてね。それじゃあ、あとのことは任せてよいかな?」

浮世英寿「ん。俺に任せとけって」

ワタル「わかった。さて、君達。先日回収したあのスカイジュエルと残骸、そしてそれに関わる話が、彼からあるそうだ。俺はこれで失礼するよ」

 ワタルは部屋から出て、この場には浮世英寿とソラ、ましろ、レッド、グリーン、リーフの6人だけとなった。

浮世英寿「本題に入る前に、別件1つ。以前お前等と俺が倒したあのマスターギーツ…もとい、クラムの正体を調べに行っていたんだ」

ソラ・ハレワタール「(ごくり)」

グリーン「あいつの正体…?」
 ▼ 384 ovpJ0.R7ps 25/12/09 20:43:28 ID:VZMguIHQ [6/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 英寿は、神となり世界を行き来し、クラムの消えかかっている残留思念を辿りとある世界に降り立ち、調べてきた。そわそわしている5人を前に、冷静に話し始める。

浮世英寿「まぁまずあいつ自体は…お前らも目の前で見て察した通り、ジャマトだ。だがこいつは、最初に現れたソラの偽者ともまた違った、特殊なジャマトらしくてね。俺も知らなかった……信じがたい生い立ちしてやがったよ」

浮世英寿「ヤツは………元は俺のいた世界とも、お前等全員がそれぞれいた世界とも全く違う世界から来た、元・人間だ」

5人「!?」

浮世英寿「………種族的には、な」

リーフ「元………人間!?」

虹ヶ丘ましろ「う、うそ……!」

浮世英寿「まぁ落ち着け。動揺する気持ちはわかるが、こっからだ」

グリーン「……種族的には、なんて含みのある言い方してたが、それか?」

浮世英寿「その通り!」

 パチンと指を鳴らし、英寿は続けた。
 ▼ 385 ovpJ0.R7ps 25/12/09 20:44:11 ID:VZMguIHQ [7/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
浮世英寿「あいつは確かに元人間だったが……心はその頃から化け物だったな。あいつ、戦っている間に言ってただろ」



―――――ここはポケモンの世界、貴様達が使ってる化け物の存在が許されて、私が連れてきたポケモンが追い出されるなど狂っている!彼等はどう見ても紛れもなくポケモンなのです!

―――――本来なら俺にだって、創世の力が宿っている筈なのに宿っていない!俺なら正しく使えるのに!

―――――正しい世界創造の邪魔をするばかりでなく、とうとう俺をも滅ぼしに来やがって!



グリーン「…違いねぇ。最初から最後まで狂っていたよ。なんであんな化け物になっちまったのかね」

浮世英寿「あいつがあんな風になったのは性格の問題かもしれんが、今回のような侵略行為に乗り出したきっかけは、ふとしたことから中途半端に力を得てしまったことにある」

レッド「!?」

ソラ・ハレワタール「ち、力を…!?」

浮世英寿「ああ…なんでも、元は未来人達ばかりいたデザイアグランプリの運営の、無名の1人だったらしい」

 英寿は、デザイアグランプリについてレッド達にも説明した。その上で、彼から語られたクラムの正体。
 クラムは、デザイアグランプリ中のイベントのルールを自身で決めようとしたが、その内容は運営内部でも反発を買って当然の内容であった。それでもなお強行しようとしたことが度重なり、追放される。

 あてもなく彷徨っていた彼は、偶然にもデザイアグランプリで脱落していった仮面ライダーや、倒されたジャマトライダーのバックルやドライバーなどの残骸を手に入れ、それらをもとに彼の変身形態・マスターギーツを生み出した。肉体がジャマト化したのは、その際にジャマトバックルを取り扱っている内に少しずつ変化していったと見られるが、彼自身は無自覚だったそうだ。
 ▼ 386 ovpJ0.R7ps 25/12/09 20:44:47 ID:VZMguIHQ [8/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 力を得た彼は、自身の力や思い、願い…もとい欲望が通用する、通用させられそうな世界へ旅立つ。半端な過程で得た力は、偶然にも英寿の持つ創世の力と性質が近く、時空間移動や怪物などの生成などができた。
 その力を利用し、ポケモンの世界に目をつけるが、単独では力不足を感じ、次に目を付け、味方に引き入れようとしたのが、ソラやましろなどが住んでいた世界であった。


ソラ・ハレワタール「そんなことがあったなんて…」

浮世英寿「皮肉なもんだな。今回の一連のジャマト復活の原因が1人の人間の自分勝手や逆恨みで、それがまさか本当にその身もジャマトになるなんてな……あいつが怪物と言われ否定していたのも、そういう経緯の中で、自身の現在を知る機会がなかったからだろう」


グリーン「ま、ここまでの話を聞く限り、たとえそんな機会があったとしても、あいつなら無碍にするだろ」

浮世英寿「違いないね。……で、ヤツが埋め込んでいたこのスカイジュエルだがな。ヤツに使われ続けて失われていたエネルギーが戻りつつある。明日には、この力と、俺の力を使って、ソラとましろを元の世界に帰してやれるさ」

ソラ・ハレワタール「ほ、ほんとですか!?」

虹ヶ丘ましろ「よかった〜!これで本当に一件落着だね!」

 わっと喜ぶ2人に、それを寂しくも微笑ましく見守る面々。
 ▼ 387 ovpJ0.R7ps 25/12/09 20:45:25 ID:VZMguIHQ [9/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ソラ・ハレワタール「皆さんとのお別れは寂しいですが、いつかまた、必ずこの世界に来れるようになってみせます!今度は、私のお友達や仲間も連れて、遊びに行きたいです!」

グリーン「ああ!大歓迎だぜ!なぁ、英寿もどうだ?」

浮世英寿「あー…ま。こんなきっかけとは言えお前らと過ごした時間は悪くなかった。気が向いたら、お邪魔するかもな」

リーフ「もー、それは来ない人の言うセリフじゃーん。たまにはソラちゃん達にも顔見せなさい!今度は共に戦ったヒーロー仲間じゃなくて、友達としてね!」

浮世英寿「へいへい、考えておくよ」

虹ヶ丘ましろ「私達の世界にも遊びに来てね!歓迎するよー!」

レッド「………!^^」


 和やかな雰囲気でこの場はお開きとなり、その日はレッドの家で全員集まって晩餐を行なった。

 別れの時は刻一刻と近づいてくる。来訪者のヒーロー達には時折寂しさを見せる者もいたが、すぐに笑顔に変わり、悲しさや寂しさは吹き飛んでいた。


 またいつか、巡り合う約束を交わしたのだから。
 ▼ 388 ovpJ0.R7ps 25/12/09 20:45:52 ID:VZMguIHQ [10/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【ラスボス紹介】
クラム / マスターギーツ(=正式名称:ギーツジャマト)
本SSオリジナルキャラクター。由来は「目が眩む」より。
ポケモンの世界の支配、英寿やソラなどのヒーロー達をは如何に加えるなどを目論んだ本作の黒幕。

ギーツの世界でかつて行われたDGPの元・運営の1人だったが、DGP最中に私利私欲と承認欲求のみでゲームを進めようとした結果、運営の他のメンバーから見放される。その後はライダーのベルトの残骸やジャマトバックルの残骸などを集め、そこから新たなベルトやバックル一式を生成、「マスターギーツ」と名づける。
創世の力を半端に身につけてはいるものの、怪物やダンジョン精製、時空跳躍などが可能な反面、代償として本人無自覚なまま、その身体はジャマト化した。
戦闘形態であるマスターギーツ=ギーツジャマトは、ギーツ\と違い手持ち武器はないがベルト操作で光の剣や盾を生成する。「エリュシオンブーストタイム」と言う強化状態を発動して必殺技を繰り出す。
 ▼ 389 ovpJ0.R7ps 25/12/09 21:00:20 ID:VZMguIHQ [11/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
#18 無限にひろがるハイライト
 そうして、次の日を迎えた。

《ニビシティ》

タケシ「とうとう、お別れの時が来たかぁ」

カスミ「あなた達みたいな人がもう行っちゃうって聞いた時は、寂しくなっちゃったなぁ」

エリカ「ええ…もっと一緒に色々お話したかったですわ…欲を言えば、お昼寝も…」

マチス「But!また会えるとも聞いていマース!なので、ミーはその時を、いつまでも待ってるヨー!」

ナツメ「そう遠くない未来…あなた達の世界と私達の世界が繋がる…そう見えるわ」

アンズ「化け物退治を助けてくれただけでなく町も直してくれたし、あたいの知らない忍術もヒーローも見せてもらったりで感激させられっぱなしだよー!」

カツラ「ウム!今度は、平和な時で再会できると思うと、今からもう楽しみでたまらんぞい!ワッハッハッハ!」


 ジムリーダーや、多くの住民達に迎えられ、見送られることになったソラ、ましろ、英寿。
 クラムが持っていたスカイジュエルも力を取り戻し、英寿の手により、各々が元の世界へ帰る。

 元々クラムが得た世界移動の能力。それと彼が使っていただろう道具とスカイジュエルのエナジーを吸収して時空を超えていた為、それを一度限り再現することに成功した。
 ▼ 390 ovpJ0.R7ps 25/12/09 21:00:45 ID:VZMguIHQ [12/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グリーン「お前等のことは忘れないさ。何ならこれから語り継がれるさ。異世界から来たヒーロー達、ってな!」

ソラ・ハレワタール「グリーンさん…!」

リーフ「あっちに戻っても元気でね!ましろちゃん達も、英寿も!」

虹ヶ丘ましろ「リーフさん…みんな…!」


レッド「…… ……」
ピカチュウ「ピッカ!」


レッド「……元気でね、いつでも待ってる」

浮世英寿「…へへっ、人気者は大変だねえ。ありがとな、レッド、皆!」


 そして、光のゲート・ポータルが作動した。
 クラムが作り出した黒いポータルではなく、ソラとましろのいた世界同士を繋ぐときのような、創世の青い光のポータル。
 ここを潜り、ソラとましろは元の世界に帰り、英寿は神となっている今では自在に世界に出現・消滅が可能となっているため、単独で帰る。

 誰も知らない場所へと。
 ▼ 391 ovpJ0.R7ps 25/12/09 21:01:07 ID:VZMguIHQ [13/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ソラ・ハレワタール「『さよなら』は言いません!なぜなら…

この無限にひろがる青い空の下にいる限り、きっと会えますから!」


虹ヶ丘ましろ「みんな…本当にありがとう!元気でね!」



レッド「…またね!」

グリーン「また会おうぜ、ヒーロー達!」

リーフ「約束だよーー!!」


ピカチュウ「ピカピカー!」👋
3人のポケモン達「〜〜〜!」👋


 そうして、2人は光の奥へと消えていき、ポータルは閉じた…。

 浮世英寿「さて…俺も役目を終えたし、いつまでも長居するわけにはいかない」
 ▼ 392 ovpJ0.R7ps 25/12/09 21:01:40 ID:VZMguIHQ [14/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 英寿の身体が光に包まれていく。いよいよレッド達ポケモンの世界から去ろうとしていた。

浮世英寿「俺もさよならは言わない。俺は世界に何かあれば駆け付けるが…


お前等やあいつらと過ごした時間、悪くなかった。だから、平和な時でも、また顔出すよ」

グリーン「なんなら平和な方がいいけどな」

浮世英寿「違いないね……そろそろだな」



レッド「英寿!」

 呼び止められるその声に反応し、レッド達と顔を合わせる。そして…



レッド「また会おう、ヒーロー」

 彼の口からそう言われて少し驚きはしつつも、英寿は笑って返す。

浮世英寿「俺は、神様だよ。人間や、全ての生命を信じ、ただ世界を見守るだけの、な」
 ▼ 393 ovpJ0.R7ps 25/12/09 21:01:58 ID:VZMguIHQ [15/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レッド「英寿は、神様。でも、僕達やソラちゃん達にとっては、ヒーローでもある」

 グリーンとリーフも頷いた。英寿は参った、というような顔で微笑み、

浮世英寿「こりゃ、かなわないね………この世界のヒーロー達にそう言われ、あの子らにもそう思われてるんじゃあな。ハハハ!」



浮世英寿「……生きとし生けるすべての生命に、幸あれ」

浮世英寿「またな…皆」



 そうして、英寿の姿は完全に消滅した。

 彼が元々いた世界で神となりその世界から消滅した際、ごく一部を除き皆、英寿のことを忘れてしまっていた。


 だが、この世界にいた住人や、共に過ごした仲間は、忘れることはなかったという…。
 ▼ 394 ovpJ0.R7ps 25/12/09 21:04:20 ID:VZMguIHQ [16/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 後日…。

《リーフの留学先・パルデア地方》
リーフ「無限にひろがる青い空に、羽ばたけ、私のポケモン!」

カイリュー🪽「リュウウッ!」

リーフ「この地方での新しい技!いくよカイリュー、テラバースト!」

どこかの地方のトレーナー「うわ!負けた!強いね君…!」

リーフ「あなたこそ!楽しいバトルありがとっ!」

トレーナー「それにしてもさっきの口上もかっこよかったね!」

リーフ「ありがとう!実は、私の友達の言葉でもあるんだ。今は遠いどこかで、元気にしてる友達のね!」
 ▼ 395 ovpJ0.R7ps 25/12/09 21:04:49 ID:VZMguIHQ [17/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
《トキワジム・防衛戦》

グリーン「骨のある挑戦者で感心するぜ。強いトレーナーと戦いたいってのはトレーナーの性だもんな!」

グリーン「なら見せてやるよ、ここからがハイライトだ!カメックス、メガシンカ!!」

メガカメックス「ガメエエエッ!」

グリーン「ハイドロポンプ!!」





挑戦者「あと一歩だったのに…!」

グリーン「オマエ、なかなか強かったぜ。けどあと一歩足りないがために負けた。そんだけさ」

グリーン「また挑戦、待ってるぜ。バイビー!」

グリーン「さて……お?」
 ▼ 396 ovpJ0.R7ps 25/12/09 21:05:24 ID:VZMguIHQ [18/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グリーン「……ははっ、いいぜ。オレもやっぱオマエとのバトルが楽しいからな!かかってこいよ、レッド!」


レッド「……いこう、リザードン!」

リザードン「リザァァァ!」

グリーン「オマエも見せてくれよ、このバトルで、ハイライトをな!」

カメックス「ガメッ!」



 たとえ世界は違えど、心は一つ。

 無限にひろがる広大な空の下で、生きとし生きる者達は懸命に日々を過ごす。

 英雄達に、そして、英雄達が守ったこの世界全てに幸あれ。





【SS】ポケットモンスター・クロスオーバー Re:無限にひろがるハイライト!
〜fin〜
 ▼ 397 ovpJ0.R7ps 25/12/09 21:06:38 ID:VZMguIHQ [19/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レッド「……」✋

グリーン「よう、ご無沙汰だな。…!へぇ、お前もソレ、手に入れたのか。メガストーン」

レッド「…」コクン

グリーン「……ははっ、いいぜ。オレもやっぱオマエとのバトルが楽しいからな!かかってこいよ、レッド!」


レッド「……いこう、リザードン!」

リザードン「リザァァァ!」

グリーン「オマエも見せてくれよ、このバトルで、ハイライトをな!」

カメックス「ガメッ!」



 たとえ世界は違えど、心は一つ。

 無限にひろがる広大な空の下で、生きとし生きる者達は懸命に日々を過ごす。

 英雄達に、そして、英雄達が守ったこの世界全てに幸あれ。





【SS】ポケットモンスター・クロスオーバー Re:無限にひろがるハイライト!
〜fin〜
 ▼ 398 メグマ@せっかちミント 25/12/10 19:35:55 ID:6T360QCI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

途中やべーのが湧いてたにもかかわらずしっかり正規ENDで完結させてくれてよかった、安心した
 ▼ 399 マシュン@ふたのカセキ 25/12/10 20:26:52 ID:m9.U7VCM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!
閉鎖前にいいSSを見れた
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