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【ss】「マノンにフラれたんだって?」

 ▼ 1 オガエン@ソクノのみ 25/12/24 15:44:59 ID:.cZYN/.2 [1/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「あぁ、まあ」

俺とのバトルで勝利を収めた後、彼はそう問いかけてきた。



◆◇◆
 ▼ 2 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 15:47:35 ID:.cZYN/.2 [2/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やっべ……流石に直球すぎたか……

俺から質問を受けたアランは、曖昧に頷いた。しかし、これでもかというほど彼から負のオーラを感じる。

だけど今更この質問をなかったことに出来ない。

「バトルしてる時から、おかしいなとは思ってたんだ」


俺はサトシ、今年で十五歳だ。

知ってる人は知っているかもしれないけれど、俺はポケモンマスターを目指して修行中なんだ。ポケモンマスターっていうのは、全てのポケモンと友達になることを表す――少なくとも俺の中では、このような定義になっている。

そして俺の隣に座っているのは、アランだ。俺より年上だけどタメ口をきいている。勿論許可はもらってるさ。

彼も旅をしているんだけど、俺はその旅の目的を知らない――いや、少し語弊があるな。実を言えば知っている。アランはプラターヌという博士の助手で、その博士の研究の手伝いのために旅をしているんだ。

だけど、それは表面的なものに過ぎない。俺が知らないのは、アランの気持ちの面での理由なんだ。モチベーション、ってヤツか。

全く見当がつかない訳でもない。なんとなくだけど、それはマノンに関係している気がする。
 ▼ 3 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 15:49:42 ID:.cZYN/.2 [3/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


「おかしかったか?」

彼は顔を顰めた。俺はアランのことを誰よりも知っているなんて言える立場ではないけれど、彼自身にも心当たりがあるから顔を顰めたんだということは分かる。

「ああ、例えば……指示を出す時、ちょっと反応が遅れてた気がする。バトル中でもふと右側の方を見たりするし、リザードンもなんとなく吹っ切れてないような………」

「ぴかっ」

俺の相棒、ピカチュウも俺の肩で頷いた。

「はあ……そんなに分かりやすかったか」

「りざ…」

アランは《キズぐすり》という名のスプレーをリザードンに吹きかけた――ん、あの色は《すごいキズぐすり》かな? まあ良いか。

「観察眼が鋭いんだな、サトシは」

「ありがとう」

「ぴぃ♪」

「……マノンのことが、気になってるんだよな」

「………否定したら?」

「だったら、アランの悩みがそれ以外のなんなのか聞かせてくれ。言うまで帰さない」

「…………あくまで可能性の話だ。…その通りだ」

「だよな……」

自分でも、辛い話をさせているとは思う。

だってフラれたのが、えっと……一週間前……くらいだもんな。立ち直れていた方が凄い。

そして二人は、その日から別々に旅をしている――気まずかったのだろう。

「というか、なんでその話を知っているんだ」

「あっ、悪い。言ってなかったな」

勿論俺がそのことを知っているのには理由がある。
 ▼ 4 シアン@202ごうしつのカギ 25/12/24 15:55:33 ID:jrcwkZcQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ほう
支援
 ▼ 5 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 18:13:19 ID:.cZYN/.2 [4/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


三日前だ。

三日前、俺はセレナと会った。セレナというのは、俺がカロス地方で旅を共にした女性のことだ。他にはシトロン、ユリーカ、ポケモン達が一緒だった。……って、アランはこのこと知ってるよな。

え、なんで会ったか? 会うのに理由なんているか、いらないだろ?

嘘ウソ。そんな恋人同士みたいなこと言わないぜ。

セレナから誘いがあったんだ。今日の昼に、メイスイタウンの川沿いで会えませんか――ってな。そりゃかつての旅仲間だし、連絡先くらい交換してるさ。

だけど、会ったのは随分と久しぶりだったなぁ……綺麗だったよ。

い、いやっ、川……川の話だって!


「もしかして、そのセレナから聞いたのか……?」

「ああ、実はそうなんだよ」


セレナは俺の姿を見て、パッと顔を輝かせた。

それから少しは、自分の近況をお互いに話してた。でも、不意にセレナは真剣な表情をして――かくかくメブキジカ。

まあ……要するに、マノンから聞いたらしいんだよ……アランに告白されたんだって。


「その結果が失敗だったこともか?」

「……うん」

「………セレナから聞いたということも話すなんて、正直なんだな」

「…セレナは悪くない」

「……彼女は、その話がしたくてサトシを呼んだのか」

「………いや、違う。セレナが一番言いたかったことは別にあった」

「じゃあ雑談の一部ってことか」

「りざ」

「…………」

「ぴか…」
 ▼ 6 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 18:15:08 ID:.cZYN/.2 [5/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「アラン。笑うつもりはないんだ。信じてくれ」

「言われなくても、分かっている」

「なら良いんだ。……俺、アランのことを、慰めたくって………」

「…りざ?」

リザードンがアランに目を向ける。

彼には本心を見せたらどうだ、そう問いかけるように。

「ごめん、迷惑かもしれない。でも俺っ、いても立っても居られなくて…………全く気持ちが分からない訳じゃないから」

途端にアランは俯く。

「……ありがとう。俺は…………」

「りざ…」

「よかったら、俺に話し相手を務めさせてくれませんか……?」

「…ああ」

アランは、そのポーカーフェイスを少しだけ和らげながら俺に視線を戻した。

「…でも、何を話せば良いんだ?」

「そうだなあ、うーん……あっ、そうだ。マノンのどんなところが好きなのか教えてくれ」

「え」

「りざ〜」

「……いや……こういうのは尋ねた人から言うものだろう」
 ▼ 7 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 18:16:24 ID:.cZYN/.2 [6/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「俺? 俺は……セレナの可愛いとことか、手先が器用なとことか、料理とお菓子作りが上手なとことか………」

「……え?」

「え?」

「ぴぃか〜」

途端に俺はハッとする。

待て! 今俺……!

「…サトシは、セレナが好き……なんだな」

「……//」

「ぴっかぁ♪」

「良いじゃないか」

「くぅ……だ、誰にも言ってなかったのに!///」

悔しさと恥ずかしさが四対六で混ざったような感情に俺はなる。

もぉう何してんだよ……

「あーでもホラ、次はアランの番だぜ!」

「……ん?」

「ん?」

「りぃざ〜」

「ぁっ……そう、だな」

「うんうん」

「えぇと…………マノンの、」

「マノンの?」

「笑顔が………好き……だ」

「へぇ……」

俯いて照れながらボソボソと呟くアランを見て、ギャップとはこのことだなぁと俺は思った。
 ▼ 8 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 18:17:31 ID:.cZYN/.2 [7/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「………それだけ、って言わないのか」

「え?」

「ぴぃ?」

「そりゃ言うわけないだろ。ホラ、何かの歌詞にもあったじゃん………“愛しぬけるポイントが一つありゃ”……良いんだよ。なっ」

「ぴか!」

「りざぁ!」

「愛しっ…………」

「ん? アラン? アラ〜ン」

俺とピカチュウはキョトンとして顔を見合わせる。アラン、どうしたんだ?

リザードンはといえば、困り顔をしながらアランの体を揺さぶった――
 ▼ 9 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 18:19:09 ID:.cZYN/.2 [8/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ぁ……」

「おはようアラン」

「あれ、俺、どうして……」

「なんか急に返事しなくなったからビックリしたよ。大丈夫か?」

「…………大丈夫だ」

良かった、目を覚まして。

具合でも悪いのかな? でも顔色は特に悪くないし……そもそも具合悪くて失神するなんてザラにないもんな。

「……」

あ、でもやっぱり顔色悪いな。

「ホントに大丈夫か、アラン。元気がないみたいだけど」

「……さっきの夢が、な」

「不吉な夢でも見たのか?」

「ああ…」

そりゃ大変だ。うーん、元気付けるために呼んだ筈なのに、見てみろ。明らかにマイナスになってるぞ。

ど、どうしよう……。

ベンチに座りながら俺がアタフタしていると、アランが真剣な目をして話しかけてきた。

「明日、マノンに会おうと思う」

その眼は、静かで、だけどギラギラと野生ポケモンのような輝きを放っていた。

俺は返答に詰まる。しかし――アランに強い思いがあるのなら――

「頑張れよ」

止める訳、無いだろ。
 ▼ 10 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 21:14:53 ID:.cZYN/.2 [9/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



◆◇◆



「…アラン」

「なんだ」

「…………」

さっきからずっと、マノンが話したそうにしている。

「…………」

「…どこ行くの?」

「……森だ」

「………?」


俺はアラン。年齢は、ご想像にお任せするとしよう。

隣で歩いている女子はマノン。彼女は、あの時から五年経った今でも可愛らしい緑の帽子を被っている。かくいう俺も、青いマフラーとフィンガーレスグローブを未だに身につけているのだが。

そしてマノンの危なっかしいところも健在である。足元への注意がおそろかなのか、いつでもどんなところでも転ぶ。それは言い過ぎか。言い換えると、一日に一回は転んでいる。


「ねぇアラン、こっちって確かヤグルマの森だよね?」

「知っているのか」

「うん。さっき看板に書いてあった」

「…………」

「…………」
 ▼ 11 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 21:15:24 ID:.cZYN/.2 [10/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
前より会話が弾まなくなっているのは、きっと気のせいではない。

だから、俺は言うしかない。



「……暗いね」

「ああ」

「………」

そのまま真っ直ぐ進んで着いた大樹の前に立ち、俺は足を止める。

「…アラン?」

訝しげにマノンが問う。

「…マノン」

浅く空気を吸い込む。


「あの告白は、無かったことにしてくれ」


「…………」



◆◇◆
 ▼ 12 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 21:17:24 ID:.cZYN/.2 [11/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
私が頷くと、アランは満足した風に――いや、それは違うね。どこか悲しげにしながら、必死に納得している風に――森を出ようと促した。


あっ、私はマノン。十五歳だよ。

私がこんなにアラン――あ、隣を歩いてる人のことね――の思いが手に取るように分かるのには、理由があるんだ。

まあ、簡単なことだよ。長くならないって。

それはね……、私とアランで五年一緒に旅をしてきたから。

私がずっとアランについていく形だったんだけどね。だってアラン、ものすっごくポケモンバトルが強いんだよ! 私のトレーナーとしての理想型だから、そうしたんだ。

でも、少し前に彼に告白をされた。

イヤじゃなかったよ。でもね…………昔アランが、


「マノン、危ない」

「えっ」

気づけば、私の進む先に小さな石があった。

「やだなあ、こんなので転ばないって!」

「そうか……?」

いくら私が転びやすいからって、私のこと舐めすぎだよ!

そんな思いを込めながら、左隣を歩くハリマロン、ハリさんに「ねー」と言う私。

だけど、賛同して欲しかったのに対してハリさんはジト目で私を見返した。

「りまぁ?」

「酷いよー、ハリさ…」

「マノンッ」

「わっ!?」

ずてーんっ。

擬音語で表したらそんな風になるくらいに、私は派手に転んでしまった。

「まったく……大丈夫か」

そう言ってアランは私に手を差し伸べてくれる。

「あ、ありがと」

アランが表向きは呆れている感じでも、本当はそんなことないのが私には分かる。

最初に会った時より、ずっとずっと優しさが感じられるもん。
 ▼ 13 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 21:18:41 ID:.cZYN/.2 [12/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「…そろそろスカイアローブリッジだ。高いところは平気だよな?」

「大丈夫だって! えっと……その橋を抜けたら、なにタウンに着くんだっけ……?」

「タウンではない、シティだ」

フッとアランが苦笑する。

「ヒウンシティ。アイスが有名な場所だ」

「あっ、そっか」

「ああ。アイスは好きか?」

「うん! 美味しいもん」

「……そうか」

「アランは?」

「ん……俺?」

「うん」

「そうだな……………」

「ふふ」

「…何を笑ってるんだ」

「アランが真面目に考えてるのが、面白かったから」

「りま!」

「あのなあ」

「それで? 好きなの?」

「……強いて言うならバニラだ」

「えっ?」

「それ以外はあまり……。甘いものは、少し食べる分には良いんだが、一人分も要らない」

「へえ……」

確かに、アランがチョコ味だとかイチゴ味だとかのアイスを食べているのは見たことないな。

また一つアランに詳しくなれた気がして、私は嬉しくなった。

「あっ、ここがスカイアローブリッジかぁ」

「そうみたいだな。……渡るか」
 ▼ 14 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 21:19:52 ID:.cZYN/.2 [13/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




それから私たちは、ヒウンシティを回った。

モードストリートでヒウンアイスも食べたし、ロイヤルイッシュ号も見た。トリオのダンサーに会ったり、外からヒウンジムを眺めたりもした。


「なんか、濃い街だったね」

「だな」

「…もう夜だね」

「ああ。……明日ももう少し観光して、明後日から博士に頼まれたことを調査し始めるか」

「……」


…そうか。

アランは、本当に元の関係に戻るつもりなんだ。

元に戻るというか……あれを無かったことにする、って言った方が正しいのかな。

でも、本当にそれで良かったの?

告白を断ったのは私なのに、何故かそんな疑問が頭の中で渦を巻く。


「どうした、マノン?」

「っああ、大丈夫だよ。そうしよう」

「なら今日はここのポケモンセンターに泊まろう」

「うん」
 ▼ 15 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 21:21:58 ID:.cZYN/.2 [14/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「っはぁ、お風呂さっぱりしたぁ〜」

私はルンルンしながら部屋に戻る。そこではアランが胡座をかいて座っていた。

「あれ? アラン、もう戻ってたの?」

「ああ……いや、そんなことより」

アランは自身の濡れた髪など露ほども気にせず、不意に体育座りに姿勢を変えた。

「本当に俺と同じ部屋で良かったのか?」

「へ?」

ああ、まあ確かにアランがそう聞く理由は分かる。

ずっと一緒に旅をしてきた私たちだけど、泊まる部屋まで一緒だった訳じゃない。十歳とか十二歳くらいまでは気にならなかったけど、流石に思春期に入り始めると意識しちゃって……だから、私が十二歳になって少ししたあたりから別々の部屋で泊まるようになっていた。

じゃあ何で今日は一緒の部屋なのかというと、答えは単純明快――部屋が足りなかったから。

野宿する心の準備も無かったし、アランに無理言って同じ部屋で泊まることにしたんだよね。


「私は全然良いよ。寧ろアランは……」

「…………俺も平気だ」

まっ、そうか。ずっと一緒に旅してたもんね。

「…うん」

「………だけどな、マノン」

「…なに?」

「………………ベッドが一つしか無いんだよ」

「…………」

「…りま」

「俺……今日は床で寝る」

「えぇ!? そんなの悪いよ!」

ていうかアランの方が年上なのに、私が優先される側なの!? 女性だから!?

「それ以外に何の選択肢があるというんだ」

「え…………一緒に、寝」

「そんなことしたら親御さんから叱られるだろっ」

「うへぇ」

「俺はもう成人しているんだからな」

そう言ってアランはそっぽを向いてしまった。
 ▼ 16 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 21:22:59 ID:.cZYN/.2 [15/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そんなに怒ることあるかな? そりゃ、私だって男女が同じ布団で寝るのは不味いって分かってるけど……男性の方が年上だと尚更ね。

「でも、アランは変なことしないって知ってるもん」

「変なこと……?」

「私の身体に悪戯するとか」

「ばっ……」

「大丈夫、疑ってないから」

「……それでもダメだ」

「アランが床で寝るなら私も床で寝るから!」

「えっ」

「りま!?」

「だがマノン、」

「はいはい異論は認めません! ハリさんもね! アランは私と一緒にベッドで寝るの、オーケー?」

「………//」

「りま〜…」
 ▼ 17 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 21:23:52 ID:.cZYN/.2 [16/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



という訳で迎えた夜。

「じゃあアラン、お隣失礼…」

「……言い始めたのはお前だからな……俺が変なことしても知らないぞ……//」

「アラン………信じてるよ?」

「ああ……」

「ハリさん、モンスターボールに戻って」

「りまぁ!?」

激しくショックを受けた様子のハリさんに、私は「ごめんね」と謝る。

「布団に入ってると落ちるかもしれないし、かと言って外にいると寒いでしょ? だから……」

「……りま」

ハリさんは大人しくボールに戻ってくれた。

「……おやすみ、アラン」

「…………ああ」

アランはクルッと私に背を向ける。

私も、同じくアランに背を向けた。

お互いの背中が触れ合う。

心地よい暖かさ――そんな中で、私の意識は徐々に薄れていった――
 ▼ 18 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 21:25:18 ID:.cZYN/.2 [17/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



「………ん?」

目を覚ますと、何故か私はアランに抱きつく格好になっていた。

「ぅわあああ!? 何これ! アランの仕業!?」

「俺じゃない!!」

「ゎあ起きてたの!? 気づいてたなら早く言ってよ!?」

「いや……起こせなかった」

「なんでー!?」

「……静かに寝ていたから……」

「………//」

その一言で、私は今朝見ていた夢を思い出す――なかなか良い夢だった。

アランの胸の中で素敵な夢が見られたなんて……嬉しいような辛いような複雑な気分である。

「っていうか、ごめんね……」

「……気にしなくて良い」

「うん……」
 ▼ 19 ◆mLJ5dMN69s 25/12/24 21:26:07 ID:.cZYN/.2 [18/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



気を取り直して朝食を頂いた私たちは、八時頃にはすっかり出発の準備が整っていた。

「アラン、今日はどこに行くの?」

「……お楽しみだ」

「りぃま!」



◆◇◆
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