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【無人島SS】コジョンド「寒冷の雪の島に漂着した…?」

 ▼ 1 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/06 23:03:55 ID:inHI/NOc [1/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=245182 ←無人島SS企画本スレです

──…とある客船にて。



「え〜、皆さん。本日は御集まり頂き誠にありがとうございます。」


立派な髭を携えた中年の船長が言った。

この船はリゾート地行きの豪華客船。

大金をはたいて買ったチケットで乗船した者、はたまた偶然に抽選が当たりチケットを入手した者など、沢山の客が入り混じった、言わばバカンスツアーだ。



「おっ、君のポケモンかっこいいね!なんて言うポケモンなの?」

「こいつか?こいつの名前は…──」


初対面の相手と話を弾ませる者、そうでない者。

また、人間だけではなく、こっそり乗り込んだ野生のポケモン達も…

たくさんの客がこのツアーを楽しんでいた。
 ▼ 2 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/06 23:06:15 ID:inHI/NOc [2/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
しかし数時間後、順調に進んでいた客船に異変が起き始める。

船長「ん…?」

サメハダー「どうしたの?船長」

操縦室にて舵をとっていた船長とその相棒、サメハダー。

船長はサメハダーの問いかけに応じることなく、みるみると血相を変えた。


船長「…!何故だ…!?舵が…言う事を聞かない…!!」

サメハダー「えええっ!?」

思い切り舵を取ろうとする船長だったが、舵はデタラメに動いてしまう。

"グラグラ…"

「うわぁぁっ!?」

「なんだ!?船が傾いたぞ!?」

船長「…くそっ!!」ダッ

サメハダー「あっ!船長!?」

船長は舵を取る事を諦め、操縦室を飛び出し、甲板へと駆け出した。
 ▼ 3 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/06 23:08:00 ID:inHI/NOc [3/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
やがて甲板に出た船長は力の限り叫んだ。

船長「大変だ!!皆聞いてくれ!舵が言う事を聞かない!!」

「なんだってぇ!?」

「ど、どうして…!?」

うろたえ始める乗客達。


野生のポケモン達もただならぬ雰囲気に気づいた様だ。

乗客達の一人が言った。

「じゃあ、この船は…?私達はどうなるんですか!?」

船長はその質問に対して、目を逸らしながら言った。

「…っ!…急いで救命ボートを!!」

「「わあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」
 ▼ 4 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/06 23:09:53 ID:inHI/NOc [4/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
途端にパニック状態に陥る乗客達。

揺れる客船。

言う事を聞かない舵。

船長「皆さん、落ち着いて!」

呼びかける船長。

怒号と悲鳴の飛び交う船上。


それは、最悪の事態だった。

サメハダー「どうしましょう…船長!?」

船長「何故だ…!船の整備は完璧だったはずなのに…!」

船長「…くそっ!」
 ▼ 5 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/06 23:10:49 ID:inHI/NOc [5/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして、何も出来ぬまま刻一刻とタイムリミットは迫ってきた。

ゴボゴボと船内に水が浸水し、船が沈み始めたのだ。


「うわぁぁ!死にたくないぃ!!」

「こんな所で…!!」

「くそっ…!!」

「お、俺は逃げる!行くぞ、ピジョット!」ポン

「あ、ずりぃぞテメェ!!」


一部の乗客の勝手な行動により、更に船上はパニックになった。

取り残された乗客達は半狂乱で叫び始める者もいた。

…絶対絶命だ。
 ▼ 6 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/06 23:11:46 ID:inHI/NOc [6/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
もうどうしようもない状況で船長が言った。

船長「では皆さん、私はこれで!!」ガシッ

サメハダー「え?船長!?」

全員「「あっ!待てぇぇ!!」」

とうとう船長はサメハダーに捕まって脱出を図った。が…

船長「痛っ!?ちょっ…おまっ…鮫肌が…」

サメハダー「当たり前でしょうが!!」

全員「…」シラーッ

船長「あ…」

静まり返る船上。そして遂にその時は訪れた。

"ゴボ…ゴボ…"

"ゴボゴボゴボ……───"

全員「「うわああああああああああああ!!!」」

明らかに乗客を見捨てた船長を問い詰める間もなく、船は沈み、乗客達は果てしなく広い海の中へ放り捨てられたのである……─────
 ▼ 7 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/06 23:14:57 ID:inHI/NOc [7/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
豪華客船が難破して…ある一匹の野生のポケモンコジョンドが海の中必死に島がないか泳ぎ回っていた。

北の方角に見える島に着いたと同時にコジョンドは力尽きてその場に倒れ込んでしまった。

しばらくしてコジョンドは目が覚めると急に身震いだした。

コジョンド(♂)「うう〜…ここは?」

コジョンド「確か船が沈んで…それから僕は泳いでどこか知らない島に来たのか…。」

コジョンド「あ〜…寒い。なんか一気に冬の季節が到来したような…そんな気がする。でもよく凍えさに耐えれたなあ僕…。」


コジョンドは周りを見渡すと周りは雪が積もっていていかにも無人島のイメージのある南国という感じが全くしなかった。

コジョンド「この島は一体…?僕の他にも誰かいないのかな?」

コジョンドは誰もいない島を探索する事にした。

寒さに凍えながらそれでもコジョンドは雪をかきながらひたすら浜辺を歩く。

コジョンド「建物一件も見つからない…。まさかここは無人島なのか?」

コジョンド「いやまだわからない、引き続き探索しないと…。」
 ▼ 8 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/06 23:34:50 ID:inHI/NOc [8/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
歩いている内に波打ち際の浜辺に約3匹ものポケモンがじっと寒さに耐えながら周りを囲んで寒さをしのいでいた。

ヌメルゴン(♀)「なんて事になったんでしょうね…。おまけに私寒いの…とても苦手なんですよ…。」

オオタチ(♂)「他にもたくさん人やポケモン達が海をさまよってたよね。僕は普通に泳げたけど…他の人達はどうなったんだろう?」

ウインディ(♂)「俺なんて泳げないしもう完全にダメかと思ったんだ。適当に海の周りに落ちている物にしがみ付いて犬かきしてやっとここまで来たんだぜ。」

コジョンド「ちょっと君達〜!君達も豪華客船からこの島に漂着したポケモン達かい?」

ウインディ「なんだ?俺達以外にも他に生存者がいたのか?」


ヌメルゴン「あらあら…。これまたあったそうな毛皮をまとっているポケモンですわね。」

コジョンド「僕はコジョンド。豪華客船にいた野生のポケモンだ。」

ウインディ「奇遇だな。俺達も実は野生のポケモンなんだぜ。俺はウインディだ。」

オオタチ「そうなんです。今たった今僕達もここに漂着しましてこれからどうしようと話し合っていた所なんです。因みに僕のお名前はオオタチだよ〜。」

ヌメルゴン「それにしてもこの島異様に雪が降ってくる変な島なんですよね…。ヘックシュン!クマシュン!私はヌメルゴンよ〜。ヘックシュ~~ン!」
 ▼ 9 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/06 23:54:22 ID:inHI/NOc [9/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
コジョンド「そういえばお腹空いたなあ…。こんな寒い所に食料とかあるのかな?」

オオタチ「この辺に木の実とかは…ないですよね?」

ヌメルゴン「あそこのヤシの木になってる実とかカチンコチンに凍って割れそうにないですわね。」

ウインディ「ヌメルゴンお前は背が高いのであればそのヤシの実を取って俺がかえんほうしゃで燃やして凍ったヤシの実を溶かしてやるからよ。」

ヌメルゴン「いいアイデアねぇ。こういう時は炎タイプのポケモンは大いに役に立つのよね〜。」


オオタチ「どうせ僕は…なーんにも役に立たないだけの存在なんだ…。」

コジョンド「そんな事ないよ!君にだって役に立つことはあるかもしれないし。だから気を落とさないで!」

オオタチ「うん…。」

コジョンド(案外オオタチって子は気丈な子だと思ってたけどさすがに無人島に流された時から参ってきちゃったのかな?)

ヌメルゴン「いっぱい取ってきちゃた♪」

ウインディ「おいおい…こんなに大量に採取する必要ないだろ?腐ったらどうするんだ?もったいないぞ?」
 ▼ 10 クシーマフォクシー◆ZmNoEZzYKc 16/02/06 23:54:29 ID:r/tyWTaI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援です(=゚ω゚)ノ
 ▼ 11 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/07 00:28:13 ID:cCDDGAEc [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヌメルゴン「ここは寒いんだから食料は腐食しないと思うけど…。」

コジョンド「冷凍保存出来れば問題ないけどね。」

ウインディ「よーし…お前ら危ないから下がってろよ!一気にまとめて燃やすからな!」

ヌメルゴン「派手にやりすぎちゃダメよ〜!焦げない程度にね!」

「わかってるって!かえんほうしゃ!」ブオオオオ!

オオタチ「おお!みるみる氷の部分が溶けて…。」

コジョンド「どんどん実が小さくなっていくような…。」

ヌメルゴン「チリチリに焼けちゃったわね。」


ウィンディ「少し火力が高すぎたか?」

コジョンド「とりあえずヤシの実を割ろうか。かわらわり!コジョオオオー!」バリッ!

コジョンドは瓦割りの技を使ってヤシの実を真っ二つに割った。

しかしヤシの実の中は汁が少ししか入ってなかったようだ。

先程のウインディの火炎放射でヤシの実の中身が湯だって大半が蒸発してしまったらしい。
 ▼ 12 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/07 08:37:48 ID:cCDDGAEc [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
オオタチ「え?こんなにちょびっとしか入ってないよ?」

ヌメルゴン「でも贅沢言ってられないわね。」

コジョンド「しかし…とてもお腹が満たされる訳ではなさそうだ。」

ウインディ「すまねぇな…。」

こうして4人はこれからどう行動するかを相談する事になった。

コジョンド「さて…僕達以外にも他にもこの島に流れついてる可能性がいるのかもしれないからひとまず探索してみる事にしない?」


オオタチ「え〜?怖いですよ!」

ヌメルゴン「私早く暖かい所に行きたいですわ。」

ウインディ「ここでジッとしてても何も始まらねぇからな。」

コジョンド「では全員で行動しますか…。」

ウインディ「ちょっと待て!お前ら大事な事忘れてるぞ!」
 ▼ 13 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/07 08:41:36 ID:cCDDGAEc [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヌメルゴン「ウインディどうしたの〜?」

ウインディ「誰がこの探索組のリーダーになるんだ?この4人の中で?」

オオタチ「そんなの言うまでもないですよね〜。」

ヌメルゴン「そうそう、すでに決まってるじゃないですか〜。」

コジョンド「隊長のリーダーは…。僕だ!」

オオタチ「え〜?僕ですよ!」


ウインディ「俺に決まってんだろ!」

ヌメルゴン「私よ!」

ウインディ「おいおい!おまえら団結力ってものが不足しまくってんだろ?ここはあえて一番頼りになる俺に譲るべきだろ?」

オオタチ「そういうウインディさんだって自分の事しか考えてないですよね?」

ウインディ「うるせぇ!なんか文句あるか?」

コジョンド「まあまあ落ち着いて。ここで無駄な体力を消耗するのは良くないよ。」
 ▼ 14 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/07 08:50:00 ID:cCDDGAEc [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヌメルゴン「そうですよね。こんな事で争ってたら日が暮れちゃいそうですし…。」

ウインディ「そうか…。じゃあこの話は無かったことにするか。」

オオタチ「あの…結局この探索隊リーダーは…誰ですか?」

コジョンド「…。」

ヌメルゴン「それはとりあえず置いといて…。」


オオタチ「え?置くって何を置くんですか?」

ヌメルゴン「やだ〜オオタチちゃんったらボケちゃって〜♪」

オオタチ「ツッコミってなんですか〜?」

ウインディ「あのなあ…お前らこんな所で漫才してる場合か?」

ヌメルゴン「えーっと…。後それとその探索隊のチーム名もどんな名前にするか考えない?」

ウィンデイ「そんなの【燃えるウインディ隊】っていう名前がピッタリだぜ!」

ヌメルゴン「いえいえ…【ヌメヌメ隊】の方が語呂良さそうじゃない?」
 ▼ 15 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/07 08:52:34 ID:cCDDGAEc [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
オオタチ「【モフモフ隊】の方がとても可愛らしくて好きです!」

ウインディ「モフモフ隊とかヌメルゴンは毛が全くないし全然モフモフ感がしないんだが…。」

オオタチ「あっ…。」

ヌメルゴン「コジョンドは…どんなチーム名がいいの?」

コジョンド「急に言われても…。寒くて雪が降ってる無人島に来たんだからここはあえて【フローズン隊】っていうのはどうかな?」


ヌメルゴン「いいんじゃない?いいんじゃないの?まあ出来れば氷タイプのポケモンがいれば更に良かったと思うけど。」

オオタチ「中々素晴らしいネーミングですね。」

ウインディ「なんだ珍しく意見が一致したじゃねぇか!さっきは誰がリーダーになるかで揉めまくってたのによ。」

コジョンド「あはは…。とにかく後は隊長は誰にしようか?」

ウインディ「コジョンド…お前が試しにやったらどうだ?」

ヌメルゴン「私もウインディと同意よ。」
 ▼ 16 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/07 08:58:43 ID:cCDDGAEc [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
オオタチ「コジョンドさんにお任せします!」

コジョンド「え?即決?皆僕がリーダーでいいのかい?」

オオタチ・ヌメルゴン・ウインディ「異議なし!」

コジョンド(弱ったなあ…。僕がみんなをまとめる自信が全くないなあ…。でも信頼されてそうだし…。別に僕がリーダーでいいかな。)

ウインディ「じゃあこれからはコジョンドをリーダーって呼び名にするぞ!」


コジョンド「え?いいよ!コジョンドって言ってくれればそれでいいから!」

オオタチ「よろしくねリーダーさん♪」

ヌメルゴン「リーダー、頼りにしてますわよ〜♪ウフフ♪」

コジョンド「は…はあ。」

ウインディ「ではリーダー…これからどうするんだ?」

コジョンド「とりあえずまずは寝床探しでもしましょうか。この雪の中外で過ごすのはさすがにヤバいと思うので…。」
 ▼ 17 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/07 09:11:38 ID:cCDDGAEc [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ウインディ「まあこんな場所で一晩過ごしたら朝になったら俺達全員氷漬けになってるだろうな…。」

ヌメルゴン「でも何かやっぱりこの無人島変よね?この島一帯だけしか降らないなんてありえるのかしら?」

オオタチ「不思議ですよね〜。誰かが降らしてるのではないですか?」

ウインディ「そんなの知るか!」

コジョンド「あのジャングルの先には何かあるか行ってみない?」


ヌメルゴン「うかつに入ったら迷うかもしれないわよ?もし行くとしたら近くに川があればそこを辿っていけば良いかもしれないわね。」

オオタチ「川に沿って移動すれば迷う事もしなさそうですね。」

ウインディ「まあ確かにそうだな…。」

ヌメルゴン「体力が有り余っている内に早く休める所を確保しておきたいわね。」

コジョンド「うん。では皆移動しましょうか。」

ウインディ「おう。」

オオタチ「ヌメルゴンさん体が震えてますけど…大丈夫ですか?」

ヌメルゴン「私?いいえ、平気よ。気にしてくれてありがとうオオタチちゃん。」
 ▼ 18 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/07 20:40:03 ID:vDuRudVk NGネーム登録 NGID登録 報告
ウインディ「寒かったら俺に軽く触ってもいいぞ。」

ヌメルゴン「いいの〜?では早速。」ギュ~

ウインディ「コラ待て!抱き着いてもいいなんて言ってないぞ!」

ヌメルゴン「ウインディの体…あったかいヌメ〜♪」モフモフ

ウインディ「やめろ!そのヌルヌルしたボディで俺を抱き締しめるな!うええ〜!」

オオタチ「ちょっとうらやましいです…。」


コジョンド「オオタチも一緒にヌルヌルされたい?」

オオタチ「いえ…ヌメルゴンさんに抱かれるのは遠慮しときます。」

しばらくしてコジョンド達は無人島の浜辺から川を発見してそのまま山に向かって沿って歩いていく。

オオタチ「この川の水…飲めますか?」

コジョンド「飲めなくはなけど…。でも冷たすぎてお腹壊しそうだね。」

ウインディ「ひょっとしたら水不足にも困るかもしれんな…。」

ヌメルゴン「所々水面も凍ってるし真面に水分補給出来なさそうよ。」
 ▼ 19 ディバ@かるいし 16/02/10 16:14:28 ID:kRaD3css NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 20 ッツー@みどりのバンダナ 16/02/10 16:44:36 ID:uNR4MSwQ NGネーム登録 NGID登録 報告
うん…
 ▼ 21 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/10 23:07:29 ID:Hq.f2SrQ [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ウインディ「もうちょっと山の方まで歩くか。運が良ければ洞くつを発見できるかもしれんしな。」

オオタチ「そんなに遠くまで行くのですか?」

ウインディ「当然だ。リーダーもあの山目指して突き進むつもりだろ?」

コジョンド「僕は…。」

ウインディ「もう後には引き下がれんぞ。」


コジョンド「でももし雪崩とか起きたらどうするんだい?」

ヌメルゴン「それは危ないわね〜。雪崩に飲まれたら一瞬でおしまいよね…。」

オオタチ「しかしあの山がどうなってるか気になりますよね…。」

ウインディ「行ってからじゃねぇと何も始まらないんじゃないか?」

コジョンド「思い切って登りますか…。」

ウインディ「リーダー!その意気だ!お前らも行くよな?」

ヌメルゴン「ええ。もちろんですわ。」
 ▼ 22 命の青カイロス◆udCC9cHvps 16/02/10 23:09:31 ID:WiaFr1ZI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 23 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/10 23:22:11 ID:Hq.f2SrQ [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
オオタチ「雪崩怖いですけど…。皆で登れば怖くない!…ですよね?」

ウインディ「じゃあリーダーが先頭だ!後ろは俺達が列を作って後に付いていくからな。」

コジョンド「まさか僕を盾にするつもりじゃ?」

ウインディ「しないから安心しろ!それじゃあの山に向かって出発!」

ヌメルゴン「リーダー…よろしく頼みましたよ〜。」

コジョンド「うん!日が暮れない内に…皆でなんとか休息できる場所を探そう!」

全員「おー!」


こうしてコジョンド達は雪が降っている中…寒さに耐えながら山の下にある広く壮大なジャングルへと足を踏み入れた…。

―ジャングル奥地―

コジョンド「えーっと…早速ですが…。僕達迷いました。」

ウインディ「そんなにハッキリ言うなよ。」

ヌメルゴン「何処に行ってもちっともジャングルから出れないわね。」
 ▼ 24 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/10 23:31:08 ID:Hq.f2SrQ [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
オオタチ「この無人島の地図を持ってる方いませんか?地図があればジャングルを難なく抜けれるかも。」

ウインディ「そんなもの持ってねーよ!」

オオタチ「ひぃぃ!」

ヌメルゴン「これだと私達が天国に行くのも時間の問題ね。」

ウインディ「おいおい待て待て!俺達はこんな所で野垂れ死にたくないんだよ!」

コジョンド「まあまあ落ち着いて!」


ウインディ「リーダー!俺達は完全にジャングルに迷ってしまった…。こんな時はどうすればいんだ?」

コジョンド「ええ?やみくもに動いても無駄だと思うけど…。う〜ん…どうしたらいいんだろう。」

ヌメルゴン「あっ!空を飛ぶ技を使えば上空からジャングル一体を見渡せるんじゃない?」

コジョンド「僕達誰も翼が生えてないよ。」
 ▼ 25 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/10 23:45:52 ID:Hq.f2SrQ [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヌメルゴン「はっ!」

オオタチ「やっぱり僕達助からずにここで…一生を終えるんですね。」

ウインディ「オオタチ!暗い事いうな!もっとプラスル思考…じゃなくてプラス思考でいけよ!」

オオタチ「もう泣いちゃいそうです…。」

ウインディ「泣くな!男なら泣くな!」

ヌメルゴン「もしも泣きたいなら私の懐に抱き着いていいわよ〜。」


オオタチ「え?ええ…別にいいです…今は。」

コジョンド「僕がとびはねたとしても余り意味無さそうだし。」

ウインディ「こうなったら運に任せてひたすら道行く道を突っ切っていくしかないな。」

ヌメルゴン「それこそ無謀よ。余計に迷って帰り道すら分からなくなるわよ。」

コジョンド「いや…もう帰り道すらどこだが把握出来ない事になってるんだけど。」

オオタチ「帰りたい〜…帰りた〜い…あったかい所へ帰りったい。」
 ▼ 26 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/11 00:08:51 ID:esPoGT/Y NGネーム登録 NGID登録 報告
ウインディ「リーダー!お前なら出来る!こんな広いジャングルを脱出するなんてチョロイもんだろ?」

コジョンド「無茶言わないで!僕にも出来る事と出来ない事に限界があるんだよ。」

ウインディ「そうか。まあ所詮お前にリーダーが務まるはずはないな。役立たずにも程があるってもんだな。」

ヌメルゴン「ウインディひどいわ!今のは言い過ぎよ?」

オオタチ「そ…そうですよ。」

ウインディ「なんでそれだと俺がまるで悪者扱いになってるんだが。」


コジョンド「ウ…ウインディ!リーダーの僕に逆らわないでよ!」

ヌメルゴン「そうよリーダー!すっごくリーダーらしくて格好良いわ!」

ウインディ「うぐぐ…。」

コジョンド「これだけは言っておくけど…ウインディは何が出来る事はあるの?」

ウインディ「俺は…まあただ辺りの匂いを嗅いで…。」
 ▼ 27 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/11 18:38:09 ID:ljqapS2M [1/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
コジョンド「それで一体何になるの?」

ウインディ「それはだな…。なっ!なんだよお前ら!その眼差しは?」

ヌメルゴン「ウインディ…強情張ってなんかないでもと素直になりましょうよ〜。」

ウインディ「はいはい俺が悪かったよ!とにかく先を進もうぜ!」

オオタチ「早く行きましょうよ〜リーダー。」

コジョンド「うん。みんな!はぐれないように気をつけてね!


コジョンド達はジャングル周辺を捜索し続ける。

するとしばらくしてジャングルに覆われていた木々が少なくなってきている。

コジョンド「なんかそろそろジャングルを抜けれる気がする…。」

ウインディ「本当か?」

ヌメルゴン「リーダー、ここから先は少し上り坂道になってるっぽいからきっと今山道に入ったんじゃない?」
 ▼ 28 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/11 18:41:31 ID:ljqapS2M [2/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
コジョンド「そうかもしれないね。」

オオタチ「さっきまで穏やかに雪が降ってたのに…急に吹雪いてきましたね…。」

ウインディ「そりゃ登れば登るほど思いっきり雪が降ってくるからな。猛吹雪になる前に洞窟かほら穴を見つけなくてはな…。」

4人は急ぎ足で山奥まで来た頃にはすでに猛吹雪に見舞われ彼らは全く動けずじまいの足止めをくらっていた。

ビュウウウウオオオオオ!

ヌメルゴン「すごいわね!こ…これは…!」


オオタチ「僕…強風でぶっ飛ばされそうです!」

ウインディ「だったら飛ばされない様にしっかり地面に這いつくばってろ!」

コジョンド「これじゃ前が見辛くて進めないよ〜!」

ウインディ「くっそ〜!このままだと俺達雪に埋れちまう!」

コジョンド「な…なんとかしないと!」

ヌメルゴン「あら?みんな!あの遠くにうっすら黒い何かが…見えるわ。」
 ▼ 29 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/11 18:42:39 ID:ljqapS2M [3/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ウインディ「あそこだけ雪に被っていないという事は…。」

コジョンド「もしかしたら洞窟かもしれないね。」

ウインディ「ひとまずそこに避難するぞ!」

―洞窟―


コジョンド「ここは?」

ヌメルゴン「信じられないわ〜。まさか偶然にも本当に洞窟を発見出来たなんて…。」

ウインディ「まあ助かったんだからいいんじゃねぇか。あのままずっと吹雪いてる中さまよい続けてたらって思ったら…。」

オオタチ「でもここ温くて居心地よさそうですね。」

コジョンド「この洞窟奥まで続いてそうだけど…行ってみる?」

ウインディ「いや今日はゆっくり休んだ方がいいだろ?探索はまた明日にしようぜ。」
 ▼ 30 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/11 18:44:58 ID:ljqapS2M [4/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
コジョンドらは幸いにも偶然発見した洞窟で一休みする事にした。

山中で適当にかき集めた木の枝を一点に置いてウインディが火炎放射で燃やしてたき火にした。

ヌメルゴン「ふう〜ようやく座れるわね。ずっと歩きっぱなしだたから足が霜焼けしちゃったわ。」

オオタチ「僕も〜。」

コジョンド「これから…どうする?」

ウインディ「う〜む…船が沈んでしまったらもう帰れねぇかもしれねぇな。」


ヌメルゴン「救助も…来ないわよね?」

ウインディ「たぶんな。」

コジョンド「でもなんとかこの無人島から脱出する方法を考えないと。」

オオタチ「みんなで船を作るとかどうでしょうか?木を切り落として木製の船を…。」

ウインディ「おいおい仮に作ったとしても俺達全員乗れるサイズの船を作るまでどれだけの時間を費やすと思ってるんだ?」
 ▼ 31 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/11 18:47:55 ID:ljqapS2M [5/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
コジョンド「出来るまで生きているかどうか…。」

ヌメルゴン「乗っても私の体重…いや…重みで沈んじゃいそうよね。」

オオタチ「お腹すいたなあ〜。」

コジョンド「もう!オオタチったら!」

ヌメルゴン「空腹の事を考えない様にしてたのに〜。」

ウインディ「無い物は…ない!」


オオタチ「ごめんなさい…。」

ウインディ「あ〜あ。こんな事になるなら豪客船だなんて乗らなきゃ良かった。折角バカンス気分を味わおうと思ってたのに…この様だぜ?」

ヌメルゴン「後悔しても後の祭りよ〜ウインディ。」

オオタチ「僕達以外にもたくさん人やポケモンが海に投げ出されたのですよ?きっと彼らも僕達と同じ苦労してるんだと思います。」

ウインディ「ツイてないよな〜。はあ…俺はなんて不幸な星の元に生まれて来たっていうのか…。」
 ▼ 32 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/11 18:49:19 ID:ljqapS2M [6/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヌメルゴン「ウインディあなたももっとプラスル思考でいったらどうなの?」

ウインディ「プラスだって!だけどよ…もし俺達が乗らなかったらこういう目に遭わずに済んだろ?まあ今更こんな戯言言っても虚しいだけだな。」

夜になり気温も更に低くなっていく一方でコジョンドはある提案をウインディ達に持ち掛けた。

コジョンド「このまま救助が来なかった時の為にずっとここで暮らすってのはどう?」


ウインディ「お前…マジで言ってんのか?」

ヌメルゴン「自給自足出来る環境でも無いのにどうやって暮らしていくの?」

コジョンド「作物とかは育たないかもしれないけどでも食料はあるかもしれないよ。」

オオタチ「浜辺で見つけたヤシの実以外に何か他に食べれるものがあるんですか?」

コジョンド「それは…。」

ウインディ「採れる食料にも限りがあるだろ?その点を踏まえてもっと頭働かせてくれよなリーダーさんよ〜。」
 ▼ 33 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/11 18:52:12 ID:ljqapS2M [7/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヌメルゴン「あらウインディったら随分と上から目線なのね〜。」

ウインディ「俺は俺の意見を述べたままだ。」

コジョンド「ピリピリするのは分るけど…。でもここは一致団結して誰かに頼るんじゃなくて皆で考えようよ。」

ウインディ「まあ今は特に何も行動起こせないからさ、とりあえず一旦寝ようぜ?」

ヌメルゴン「そうね。さすがに疲れてきたから…。」

オオタチ「僕も眠たいので…。」


コジョンド「ここで寝ても大丈夫かな?」

ウインディ「吹雪の風向きが洞窟の方角に変わらなければいけるだろ?」

コジョンド「ええ?そういう事言われたら物凄く不安になって来るんだけど。」

ヌメルゴン「スーッ…スーッ…。」

ウインディ「ヌメルゴンを見てみろよ。もうあいつ一瞬にして熟睡してやがる。」
 ▼ 34 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/11 18:54:06 ID:ljqapS2M [8/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
コジョンド「早っ!」

ウインディ「じゃあたき火の火消すからリーダーもオオタチも寝ろよ。おやすみ。」

コジョンド「おやすみ。」

ウインディが眠った後コジョンドも寝ようとするがオオタチだけがいまだに寝ようとせずじっと体を丸くして伏せていた状態のままであった。

コジョンド「オオタチ?君は寝ないのかい?」

オオタチ「寝れないの…。」

コジョンド「そっか…。じゃあちょっと僕とちょっとだけお話でもする?」


オオタチ「いいの?」

コジョンド「うん。えとね、君は…どうして豪華客船に乗ったの?」

オオタチ「一度でもいいから…僕…ああいう豪華な客船に乗ってみたかったんです。」

コジョンド「なるほど…。そういう夢があったんだね。」

オオタチ「そうなんです。小さい事からの夢だったんです。でも…やっと夢が叶ったはずがこういう悲惨な事になてしまうなんて…なんかごめんなさいね、僕がいたから運悪く沈んじゃったのかもしれにですね。」
 ▼ 35 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/14 22:57:28 ID:ex6DCtiQ [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
コジョンド「どうして謝るの?君の運が悪いせいじゃないよ。誰もああいう事態が起きてしまったなんて予測出来なかったんだから。」

オオタチ「コジョンドさん…。」

コジョンド「だから元気出して!頑張って皆でこの島から脱出しよう!今の僕達にはまだまだ人生これからなんだから!」

オオタチ「励ましてくれてありがとうございますリーダー。」

コジョンド「もうリーダーって言われるのも恥ずかしくてしょうがないから普通にコジョンドって呼んでくれてもいいんだよ。」


オオタチ「いえ、あなたはちゃんとリーダーとして立派な立場を持ってますよ。」

コジョンド「そうかな…正直誰でもリーダーが務まる気がするんだけどね。」

オオタチ「コジョンドさんは…本当にずっとここで暮らす気でいるのですか?」

コジョンド「僕はどちらでも構わないけどオオタチは嫌だよね?」

オオタチ「えーっと…僕は、やっぱりあまりここには居たくないかな。」

コジョンド「了解。それじゃ必ず全員でこの島から出ることに決定するよ。」

オオタチ「うん。」
 ▼ 36 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/14 23:01:41 ID:ex6DCtiQ [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
コジョンド「それじゃ今日の話はここまでにして僕は寝るよ。」

オオタチ「はい。リーダーと会話している内に色々と元気づけられた感じがします。」

コジョンド「だ…だからリーダーって言うのはよしてよ〜。」

―無人島探索2日目―

ウインディ「みんなおはよう!え〜では…リーダー!朝礼の挨拶の一言を!」

コジョンド「なんて言えばいいんだろう?」


ウインディ「そんなの前々から自分で考えろってんだ!」

ヌメルゴン「おはようございます。みなさん今日も元気で明るく健やかな一日を過ごしましょう…こんな感じかしら?」

ウインディ「なんでそう和やかにするんだ?もっとこう緊張感漂わせるような感じで伝えた方がいいだろ?」

ヌメルゴン「え〜ダメなの?」

コジョンド「あはは…。まあ今日も気をつけて行動を取る様に!…でいいよね?」

ウインディ「力抜けるなあ。」

オオタチ「今日はこの洞窟の奥に行くのでしたよね?」
 ▼ 37 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 16/02/14 23:04:11 ID:ex6DCtiQ [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ウインディ「そうしたい所だが今回は別々で行動しようと思う。探索と後食料を探す二班のチームを作るんだ。」

ヌメルゴン「私はどちらでもいいですわよ。」

コジョンド「僕はどうしてもこの洞窟がどうなってるのか知りたいなあ。」

オオタチ「暗い所は苦手なので…安全に食べ物を探したいチームに入りたいです。」

ウインディ「よし…じゃあ俺はコジョンドと共に洞窟を適当に探索…ヌメルゴンはオオタチと一緒に外で何か食べれるものがあったらそれを調達してきてくれ。」

ヌメルゴン「ラジャー!」


オオタチ「は〜い。」

コジョンド「皆お互いあまり離れすぎないようにね。目印とか付けて迷わない様にすれば大丈夫だと思うから。」

ヌメルゴン「ではオオタチちゃん、早速出発しましょうか。」

オオタチ「あ…はい。」

ウインディ「コジョンド!俺達も行くぞ!」

コジョンド「うん。」

こうして2チームは各自別れて別行動をする事になった。
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