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【クロスSS】ヒーローガールがパルデア地方を冒険するようです【プリキュア】〜PART FINAL〜

 ▼ 1 z6IguT.tk. 26/01/12 16:52:35 ID:5qVwZe16 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

【クロスSS】ヒーローガールがパルデア地方を冒険するようです【プリキュア】

https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=2162735&l=1-

【クロスSS】ヒーローガールがパルデア地方を冒険するようです【プリキュア】〜PART2〜

https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=2360685&l=1-
上記SS(中断)の続きで予定していたお話になります

※アニメ作品「ひろがるスカイ!プリキュア」とのクロスSSです。苦手な方はブラウザバック推奨。
※ゲーム原作ストーリーをベースに一部改変あり。
※あくまでSSスレの為、本SSと関係のない話や乗っ取り、無闇に玩具などの画像、イラストの無断転載並びにその加工の投稿などはなさらないようにお願いします。
※本来ならば失踪していましたが、BBSも最後ということで、↑SSで予定していた構想の内、終盤をお届けします。読んでいただけたら幸いです



【前回までで執筆したあらすじ】
シャララ隊長の依頼によりパルデア地方へ降り立ったソラ。
全く未知であるポケモンの世界で、ポケモントレーナーとして旅および調査を進め、その過程でウェーニバル(当時クワッス)をはじめとした不思議な生き物「ポケモン」達や、自分と同じく駆け出しのポケモントレーナーである「アオイ」、そしてグレープアカデミーの生徒達と友達になっていく。

時にはチャンピオンを目指し、時には秘伝スパイスを探し、時にはスター団にカチコミをしたりするソラ。一方で、パルデアの大穴の謎について、同じくプリキュアの仲間や青の護衛隊と連携して追跡することになった。(きっかけとなった1件で、この世界で唯一アオイには、自身の経緯と、自身がプリキュアであることを明かしている)

ペパーの相棒ポケモン・マフィティフを元気にしたソラとアオイ。だが2人が出会ったポケモン・ミライドンの謎や、ソラとその仲間達が追っているパルデアの大穴の謎は未解明。2人の冒険は続いていった。
 ▼ 39 z6IguT.tk. 26/01/13 21:17:17 ID:AFlotEMo [1/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日…
アオイ「ソラちゃんが……!」
ネモ&ペパー&ボタン「スカイランドに帰る!?」

ソラは、4人をパルデアの大穴の近くまで呼び出し、昨日の事を話した。他の生徒にはまだソラがアカデミーを離れ、帰郷することが公表されておらず、それはまた少し先になる。だがあと2日でシャララ隊長がまたパルデア地方に来れば、話は一気に進む。そこで、関係の深い親友となっていた4人にはどうしても先に話しておきたかったのだ。

アオイ「そ、そっか……そういえば、元々その目的で来てたんだもんね」

ボタン「そ、それにしたって急過ぎん?や、いつかはそうなるかもしれんかったけど」

ペパー「あーくそ!オマエともっと早く出会えていればまだまだ楽しめたのに、寂しすぎちゃんかよ!」

ネモ「そうだよー!私もまだまだ戦り足りないよー!」

ボタン「…こんな時でもネモいなぁ」

ソラ・ハレワタール「短い間でしたけど…っ、皆さんには、大変お世話になりました。どうしてもそれを伝えたくて!」
 ▼ 40 z6IguT.tk. 26/01/13 21:20:53 ID:AFlotEMo [2/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ネモ「そっかぁ…寂しくなっちゃうけど、ソラ、お疲れ様。そして…」

ペパー「オレ達と出会ってくれてサンキューな!」

ボタン「うちも…ソラとアオイがいなかったら、終わってた…」

アオイ「ソラちゃん…寂しいよ…」

ソラ・ハレワタール「私もです。アオイさん…皆さん…」

あまりにも急な出来事に、理解が追い付かないのは4人もだった。そして解散後、それぞれ自分の部屋へ戻っていく。

[アオイの部屋]
アオイ「あ、もしもし、ネモ、ペパー、ボタン?実は…」

その後、アオイはソラには内緒で、3人に電話をかけたのであった。
 ▼ 41 z6IguT.tk. 26/01/13 21:21:40 ID:AFlotEMo [3/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
[校長室]
ソラの任務終了、並びにスカイランド帰還の話から2日後、シャララは再びグレープアカデミーを訪れた。ソラを呼び、オモダカ、クラベルの4者で面談を行う。ここで、ソラは正式に手続きが進められた。
実際のところ、帰郷と言う名目であれば無期限の休学であり、復帰は認められているものの、ソラの事情を鑑みて復帰は難しいと誰もが判断していた。それでも異例の事態であるゆえに、手続きの形式としては休学扱いなのだ。

[1-A教室]
そして、次の日にはソラのクラスで正式に発表される。1週間後の出席を最後に、ソラは休学するとのことで通達された。

ジニア「…と、そういうわけですからぁ、残り少ない期間ですけど、引き続き仲良くしてくださいねぇ」

ソラ・ハレワタール「皆さん、今までありがとうございました!あと1週間ですが、よろしくお願いいたします!」

クラスメイト達も別れを惜しみつつも、すぐにいつもと変わらない交流が始まった。特に帰郷してからの事については、実家の手伝い、と答えていた。

そしてその時はあっという間に過ぎていった…。

[ネモの部屋]
ネモ「あと1週間…アオイがこの間話してくれたあれ、間に合うのかなぁ…!?」

その日のホームルームが終わった後、ネモは何かに焦っていた。そして、それは時同じくして、アオイ、ペパー、ボタンも同じであった。1週間と言う時間は、あまりにも短過ぎたのだ。
 ▼ 42 z6IguT.tk. 26/01/13 21:22:26 ID:AFlotEMo [4/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
[コサジタウン]
あれから1週間後。
最後のホームルームを終えた後、ソラ含めたいつもの5人、そしてクラベル、オモダカ、シャララを交えた8人はコサジタウンに来ていた。スカイランドの帰りのポータルの次の出現予測地点とのことであり、やはり今も不安定である。ゆえにスカイランドに帰る機会は、これを逃せば次はいつになるかまだ予測されていない。

アオイ達4人は沈痛な表情であったが、こうなれば、せめて最後くらいは笑顔でどうにか見送ろうと決め、集まった。

アオイ「これをくぐれば、スカイランドに通じるんだ…」

シャララ隊長「ああ…まだこことスカイランドを繋ぐ原理は解明できていない。だから、出現する周期や場所は安定していないんだ」

シャララ隊長「そうした事情から、共存こそまだまだ先の話になるものの、手を取り合える世界だとわかったのは収穫だった」

アオイ「向こうに行っても、元気でね。ソラちゃん」

ソラ・ハレワタール「ありがとうございます。皆さんも、お元気で…!」

ネモ「隊長さんも、身体に気を付けてくださいよー!」

シャララ隊長「ありがとう。それじゃあ、行こうか、ソラ」

ソラ・ハレワタール「はい」
 ▼ 43 z6IguT.tk. 26/01/13 21:24:48 ID:AFlotEMo [5/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
クラベル校長「私達は、いつでもお待ちしていますからね」
オモダカ「向こうでも、お勤め頑張ってください」

ソラ・ハレワタール「お世話になりました」

遂にソラとシャララは背を向け、ポータルへ足を踏み入れた。






……筈だった。


 ▼ 44 z6IguT.tk. 26/01/13 21:26:04 ID:AFlotEMo [6/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シャララ隊長「…?


ソラ?」

ソラ・ハレワタール「……」

アオイ「ソラ…ちゃん?」

ソラはポータルを前にして踏みとどまった。困惑するシャララは彼女の手を引こうとするが…。

ソラ・ハレワタール「……ミライドンさん!」

全員「!?」

突如、モンスターボールからライドフォルムのミライドンを呼び出したソラは、呆気にとられるシャララ隊長達を置いて素早く飛び乗った。

シャララ隊長「……っ!?ソ、ソラ!?どこへ行く!」

ソラ・ハレワタール「っ!」
 ▼ 45 z6IguT.tk. 26/01/13 21:26:29 ID:AFlotEMo [7/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シャララの静止も虚しく、ソラはミライドンを駆り、海上へと飛び込み、どこかへ行ってしまった。

シャララ隊長「ソラ!!戻ってこい!!……一体、どうしたんだ…!?」

アオイ「ソ、ソラちゃん!?どうして!?」

クラベル校長「な、なんということでしょう…!?」

ボタン「あっ、ポータルが閉じていく!?」

そして、ポータルは再び閉じられてしまった。
誰もが予期しなかった、帰還直前になってソラの失踪。あまりに突然で、思いがけない行動に誰もが立ち尽くしてしまった。
 ▼ 46 z6IguT.tk. 26/01/13 21:58:01 ID:AFlotEMo [8/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
[ナッペ山]
ソラ・ハレワタール「……ぐすっ」

スカイランドへの帰還を目前にして、突如失踪したソラ。彼女は全速力で海を越え、大陸を超え、ナッペ山まで来ていた。

ソラ・ハレワタール「……最悪だ…私…」

ここに着いてからどれだけの時間、1人で泣いていただろうか。

ソラ・ハレワタール「いつか、こうなるって、ひっく……わかってたのに…」

ソラ・ハレワタール「……シャララ隊長にも…オモダカさんにも、クラベル校長にも…そして…待ってくださっているスカイランドの皆さんやアオイさん達にまで…迷惑、かけちゃった…」
ミライドン「キュウス…」

取り乱していたソラは、あまりに突然の別れを受け入れられなくなった一方で、任務のため、未来のためいつかは帰ることもわかっていた。
かつて彼女はスカイランドでの使命が終わった後、ソラシド市での居候先から荷物をまとめ、スカイランドに帰国した。だがその時はまたいつでも会えることがわかっていたことに対し、今回のポケモンの世界からの撤収は、それが約束されていないのだ。
 ▼ 47 z6IguT.tk. 26/01/13 21:58:27 ID:AFlotEMo [9/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ソラ・ハレワタール「……シャララ隊長…きっと物凄く怒っていますよね…うぅ…」

ウェーニバル「ウェバァ…」

ソラ・ハレワタール「……ウェーニバルさん、皆さん…心配かけてごめんなさい」

ソラ・ハレワタール(皆さんとも…もう最後なんですね…それでも…)

ソラ・ハレワタール「戻りましょう。私、謝ってきます。…許されないかもしれないですけど」

ソラはミライドンに跨り、コサジタウンへと急いだ。

[テーブルシティ]
シャララ隊長「はぁ…はぁ…そちらは!?」

オモダカ「…いえ、見当たりませんね。流石にパルデアより外に出ることはないでしょうが」

シャララ隊長「そうですか…ソラ、一体どうしたと言うんだ」

アオイ「おーい!」

クラベル校長「アオイさん達も戻られましたね」

ネモ「ソラ、急にどうしちゃったの〜!?どこにもいな〜い!」

東西南北を手分けして探したが見つからずの7人。山の上はまだ行っていないようだった。
 ▼ 48 z6IguT.tk. 26/01/13 22:00:16 ID:AFlotEMo [10/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ボタン「……」

ペパー「さっきから黙り込んでどうしたんだよボタちゃん」

ボタン「ボタちゃん言うなし。…や、探しながらいろいろ考えててさ」

ボタンの言葉に全員の注目が集まった。

ボタン「わ、わっ、一斉にこっち見んなし!…って、言ってる場合じゃないか」

シャララ隊長「それで、ボタン殿、考えと言うのは?」

ボタン「や、その…こないだ色々聞いた話も踏まえて考えてたんだけどさ…スカイランドってとことここって、不安定って、言ってたじゃん?」

シャララ隊長「まぁ…今のところはそうだ」

アオイ「はっ…まさか!」

ボタン「…アオイ、気づいた?」

アオイ「もしかしたら…もう、会えなくなるかもしれないって…思ったのかもっ…!」

シャララ隊長「!!」

アオイの言葉に、多くはハッとし、ボタンは無言で頷き、シャララ隊長は目を丸くしていた。

シャララ隊長(そうだ……それで……!)
 ▼ 49 z6IguT.tk. 26/01/13 22:00:33 ID:AFlotEMo [11/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アオイ「…それでも」

アオイは続けた。

アオイ「ソラちゃん、すっごく真面目で責任感ある人だから、逃げ出したことも申し訳ないと思ってそうだし、多分今頃、シャララ隊長に迷惑かけてしまったことで、自分を責めてるかもしれないよ」

ペパー「…そうだな」

ペパーも口を開いた。

ペパー「付き合い短いながらも、オレ達はダチだ。けど、一番あいつを理解してるのは、オレ達の中だとアオイだろうな」

ネモ「ソラ……そっか…やっぱり、任務だからって簡単に割り切れることじゃなかったんだね」

歳が近く、共に苦楽を乗り越えた子供達はソラの意図を汲み取る一方、感心するクラベルとオモダカ。そしてシャララは…。

シャララ隊長「……これは、私の責任だ」

クラベル校長「シャララさん…?」

シャララ隊長「彼女が、この世界でどれだけ大切な仲間……ここでいうなら『宝物』に恵まれたか…それを考えていなかった」
 ▼ 50 z6IguT.tk. 26/01/13 22:02:06 ID:AFlotEMo [12/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シャララ隊長「任務の撤回はどうしてもできない……だが、少し考えればわかることだった。私は、ヒーローとしての、青の護衛隊としての彼女しか、見ていなかった。盲目だったよ」

オモダカ「ヒーローである前に、アオイさん達と変わらぬ1人の子供であった。それを、大人の都合で引き離すこと…我々も、少し事務的過ぎました」

ネモ「ちょ、ちょっと!大人の皆さんがそこまで沈まなくてもいいじゃないですか!…いや、言ってることはその通りかもしれませんけど…」

ボタン「…なんにせよ、ソラが見つからないことにはどうもできんね」

ペパー「…あっ、おい、あれって!」

ふと空を見上げたペパーが何かを見つけた。空を飛び、こちらに向かってくる影。その影はアオイ達やシャララ達を遠くから見つけ、こちらへと軌道を変えた。

シャララ隊長「ソラ…!」

アオイ「ソラちゃん!」

ミライドンに乗ったソラが戻ってきた。コサジタウンを目指す途中で、テーブルシティに集まるアオイ達を発見したのだ。

シャララ隊長「ソラ!」

ソラ・ハレワタール「シャララ隊長…皆さん…!」

ソラの表情もかなり落ち込んでいたが、すぐに頭を上げ、シャララのもとへ駆け寄った。

ソラ・ハレワタール「シャララ隊長、皆さん、大変申し訳ございませんでした!!」

シャララ達が何かを言いかけるより早くソラは深く頭を下げた。
 ▼ 51 z6IguT.tk. 26/01/13 22:03:27 ID:AFlotEMo [13/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しばらくの沈黙が流れた後、シャララはソラの前に立つ。そして…。


彼女を優しく抱きしめた。

シャララ隊長「ソラ。君がしたことは、任務完了を妨げることだった。



…だが、それ以前に、私が任務に拘り過ぎて、君の気持ちを何一つ考えていなかった。本当に、申し訳なかった」

ソラにとっては予想外。逆に謝られてしまった。慌てて頭を上げたソラ。

ソラ・ハレワタール「シャララ隊長は何も悪くありません!…わかっていたんです。任務だから、どこかで終わって、帰らなきゃ…いけないのは…!」

シャララ隊長「ああ…それはその通りだ。だが、仮にも、君の友人にも会ったことがある身でありながら、君が、この世界でどれだけ大切な人達に恵まれたのか、それを考えられなかったのは間違いなく落ち度だ」

ソラ・ハレワタール「シャラ…ラ…隊長っ…!」

アオイ「ソラちゃん」

ソラ・ハレワタール「アオイ…さんっ…!」
 ▼ 52 z6IguT.tk. 26/01/13 22:05:56 ID:AFlotEMo [14/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アオイ「あたしも、すっごく寂しいよ。それに…次いつ会えるかわからないなら、猶更寂しい!」
アオイ「でもあたし、いつまでもずっとずっと待ってる!」

ソラ・ハレワタール「アオイさん…はいっ、私もです!アオイさんだけじゃない!皆さんの事、そして!」
ソラ・ハレワタール「この世界で出会ってくれた、ポケモンさん達の事も!」

シャララ隊長「オモダカ様、クラベル様。休学手続き直後で申し訳ありませんが、ソラの帰還の日は、一度持ち帰らせてくれませんか?」

オモダカ「ええ、もちろんです」

クラベル校長「畏まりました」

シャララ隊長「ありがとうございます。


…ソラ」

シャララは改めて、真剣な表情でソラの方を向いた。

シャララ隊長「ソラには申し訳ないが、流石にスカイランドに帰らない訳にはいかない。もちろん、隊の都合もあるにはあるが、それ以上に君にはスカイランドとソラシド市にも大切な人がいる」

ソラ・ハレワタール「もちろんです……私、きちんと気持ちを整理します。それと…


私、スカイランドに帰ったら、残りの研究をお手伝いさせてほしいんです!」

シャララ隊長「……わかった。私は一足先にまた少しスカイランドに戻る。
その時に君が帰還する日をもう少し先に延ばすこと、そして君のその意思を、王様に打診する。必ず、良い方向で話を進めることを約束しよう」

ソラ・ハレワタール「ごめんなさい。こんな時に、わがまま言ってしまって」

シャララ隊長「構わないさ。むしろ今まで我儘の一つも言わなかったことに、私が甘え過ぎていたんだ。これぐらいのことは、させてほしい」
 ▼ 53 z6IguT.tk. 26/01/13 22:06:21 ID:AFlotEMo [15/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ボタン「ひとまずはよかった…でのいいんかな」

ペパー「あとは、隊長さんに任せるしかねえかな」

ネモ「お願いしますね、隊長さん!」

シャララ隊長「ああ、必ずね」

アオイ「ソラちゃん、それまでの間はあたしの家においでよ!」

ソラ・ハレワタール「いいんですか!?」

アオイ「もちろん!ママにも話しておくよ!」

ソラ・ハレワタール「皆さん…何から何までありがとうございます!」

ソラはまとめた荷物をアオイ宅に置き、少しの間は止めてもらう形になった。流石にアカデミーとしては休学手続きが完了したばかりのため、アオイがアカデミーで授業を受けている間はアオイ宅にて留守番となる。
ソラ自身の性格もあってただ留守番するだけということもなく、家事を自ら手伝ったり、空いた時間があればポケモンの生態についてレポートをまとめたりしていた。これに伴ってソラの事情はソラ自らアオイ同伴の上アオイの母にも伝わっており、その上で了承をあっさりいただけたのは本人の人徳、そして愛する娘からの信頼故である。
 ▼ 54 z6IguT.tk. 26/01/13 22:06:56 ID:AFlotEMo [16/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日にはシャララはスカイランドに帰還し、その3日後にはソラに続報が舞い込んだ。

シャララ隊長「ソラ、今から1週間後にはスカイランドに帰還する運びとなった。両世界間の残る問題についても、国が総力を挙げて進めるそうだ」

ソラ・ハレワタール「本当にありがとうございます!その時までには、帰還できるよう準備を進めます!」

この話はすぐにアオイ達にも伝わり、残り少ない時間を大切に過ごしていき、時間はあっという間に過ぎていった。

ネモ「これなら、間に合うかも…!」
ペパー「あとは、あの2人を呼ぶタイミングだよな!」
ボタン「それなら、ちょうどこの時に…」

一方で3人は、とある計画が間に合いそうなことに安堵し、こちらも順調に話が進んでいた。
ただ1人、ソラには内緒で…。

アオイ「ソラちゃん」

ソラ・ハレワタール「はい!アオイさん、何でしょうか?」

アオイ「実は、この日なんだけどね…」
 ▼ 55 z6IguT.tk. 26/01/13 22:08:20 ID:AFlotEMo [17/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
[ソラが帰還する前日 コサジの灯台]
アオイ「ソラちゃん!お待たせ!」

ソラ・ハレワタール「アオイさん!お待ちしておりました!」

アオイがこの日の授業を終えたら、2人でコサジの灯台で会う約束をしていた。そしてその約束とは…。

アオイ「それじゃあ…やろっか!あたし達だけの卒業試合!」

ソラ・ハレワタール「はい!望むところです!」

アオイ「…ねぇ、ソラちゃん」
アオイ「あたし達、冒険している時、ほとんどいつも一緒に戦ってきたり、時々特訓していたりしてたけど、こうして正面から真剣勝負したことって、そういえばなかったなぁって、思っちゃって」

アオイ「だから今、すっごく楽しみ!一緒に戦ってきた相棒として、こうして正面から思い切り戦えることが!」

ソラ・ハレワタール「私も、アオイさんの戦いを隣で見てきて、それを今度は正面から受け止められるのが楽しみです!お互い、チャンピオンテストを合格したポケモントレーナーとして!」

アオイ「泣いても笑っても最後の試合、悔いのないように、全力勝負だよ!」

ソラ・ハレワタール「やりましょう!」

アオイ&ソラ・ハレワタール「最後のポケモンバトル!!!」

そこから、2人はお互いの手持ち6匹を駆使したフルバトルを展開した。
お互いがこれまでの旅で培った経験、一緒に戦ってきた相棒、エリアゼロ事変後の鍛錬の成果。
それぞれが全身全霊を以てぶつかり合い、白熱したバトルが進み、両者とも拮抗していた。
 ▼ 56 z6IguT.tk. 26/01/13 22:10:37 ID:AFlotEMo [18/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ネモ「おっ、戦ってる戦ってる〜!」
ペパー「おーい!ソラ、アオイ!来たぞ!」
ボタン「も、もう大詰めじゃん」

アオイ「お疲れ様、グレンアルマ。……あっ、みんなも来てくれた!」

ソラ・ハレワタール「ソウブレイズさん、ありがとうございました!……ネモさん達も来てくださったんですね!」

ネモ「私も戦りたくてウズウズしてるんだ〜!終わったらどっちか戦ろうよ〜!」
ペパー「いやその頃にはどっちも手持ちがクタクタだろ…」
ボタン「ネモい」

ネモ「あはは…でもまぁいいや!その為に、昨日バトルしておいたしね!」
ペパー「今日はこの2人の、特別な日なんだ。見守ろうぜ、最後まで!」
ボタン「最後の最後でこの2人の勝負はエモい…!最近のヒーロー番組より見入っちゃうんよ…!」

アオイ「これが最後だよ、頑張れマスカーニャ!」
マスカーニャ「フッシャーア!」

ソラ・ハレワタール「これまでの冒険の全てをぶつけましょう!ウェーニバルさん、出番です!」
ウェーニバル「ウェバー!」
 ▼ 57 z6IguT.tk. 26/01/13 22:11:48 ID:AFlotEMo [19/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ネモ「お互い最後の1匹は、最初のポケモン達だ!」
ペパー「な、なぁ。アイツら、テラスタルはもう使ったのか?」
ボタン「…今から、使うみたいだよ」

2人はお互いにテラスタルオーブを取り出し、構えた。

アオイ(やっぱり最後はウェーニバル!こっちはくさタイプで弱点をつけるけど、向こうもかくとうタイプで弱点を突いてくるよね…けど、こっちにも秘策があるんだから!)

ソラ・ハレワタール(マスカーニャさん、来ましたね…!こちらからかくとうタイプで有利をとれますが、くさタイプには弱い…スピードで負けたら厳しいですが、こちらには…あれがあります!)

アオイ「覚悟はいい!?」

ソラ・ハレワタール「アオイさんこそ!私も遠慮はしません!」

アオイ「ひろがる未来に輝け、マイバディ!」
ソラ・ハレワタール「無限にひろがる青い空!」

お互いの口上と共に、2つのテラスタルオーブにエネルギーが集まった。そして…。

アオイ「マスカーニャ!」
ソラ・ハレワタール「ウェーニバルさん!」

アオイ&ソラ・ハレワタール「テラスタル(です)!」
 ▼ 58 z6IguT.tk. 26/01/13 22:12:20 ID:AFlotEMo [20/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
2人は、自身の相棒に向かって同時にテラスタルオーブを投げた。
テラスタルの光が2匹を包み込み、結晶に包まれた。

ネモ「おっと!?」
ペパー「こ、これは…!?」
ボタン「そんなことあるん…!?」

アオイ「ソラちゃん…それって…!」
ソラ・ハレワタール「アオイさんこそ…!」

マスカーニャ🎈「フッシャーア!」
ウェーニバル🎈「ウェバー!」

結晶が割れて中から現れた2匹は、それまでの自身のタイプのテラスタルではなく、双方ともにひこうタイプのテラスタルであった。

まるで、無限にひろがる「青い空」のように。

アオイ「ソラちゃんも…テラスタルタイプ、変えていたんだね」

ソラ・ハレワタール「はい。アオイさん、あなたと最後の勝負をすると決めた、あの日から私は特訓だけでなく、対策もしてきたんです」

アオイ「……あははっ!まさか、そこまで同じことしてたなんてね!」

ソラ・ハレワタール「ええ、私も驚いています。でも全ては!」

アオイ&ソラ・ハレワタール「この日の為に!」

アオイ「最後の勝負よ!」
ソラ・ハレワタール「望むところです!」
 ▼ 59 z6IguT.tk. 26/01/13 22:16:34 ID:AFlotEMo [21/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アオイ「マスカーニャ、でんこうせっか!」
ソラ・ハレワタール「ウェーニバルさん、アクアジェット!」

マスカーニャ🎈「フシャー!」
ウェーニバル🎈「ウェバァー!」

高速で突っ込み、鍔迫り合いになる2匹。どちらもひこうタイプとなった以上、この2つの技に相性関係は存在せず、更に元々のお互いの有効打となるかくとう技、くさ技は効き目が薄くなっている。

マスカーニャ🎈「ニャニャ…!」
ウェーニバル🎈クワァ…!」

ソラ・ハレワタール(これが、アオイさんとマスカーニャさんの本気の力…!)
アオイ(ソラちゃんとウェーニバル、隣で見て来た時よりも強い…!)

勝負が拮抗し、2匹はお互いに後方へ跳び、距離を取って次の攻撃に備えた。

アオイ「つじぎり!」
ソラ・ハレワタール「アクアステップ!」

マスカーニャ🎈「フシャアー!」
ウェーニバル🎈「ウェーバ!」

爪で切り裂くマスカーニャに対し、ウェーニバルはステップを踏みながら四肢を使った近接格闘で捌いていく。こちらも勝負はつかない。
 ▼ 60 z6IguT.tk. 26/01/13 22:18:49 ID:AFlotEMo [22/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アオイ「そこよ!マスカーニャ!」
マスカーニャ🎈「ニャー!」ジャキッ!
ウェーニバル🎈「…!」

ネモ「アオイが、押している…!」

ソラ・ハレワタール「負けないで、ウェーニバルさん!」
ウェーニバル🎈「クワッス!」
マスカーニャ🎈「ッ!」

ペパー「今度はソラが…!」

ボタン「ソラとアオイ…この2人にしかできない戦い…!」

「おーい!」

ネモ「…あ!君達は!」

虹ヶ丘ましろ「や、やっと着いたよー!」
夕凪ツバサ「話は聞かせてもらって、やっと来れました!」
聖あげは「それで、今どういう状況!?」
エル「…あっ!ソラとアオイのポケモン、どっちもテラスタルを使ってる!」

シャララ隊長「申し訳ない、だいぶ遅れてしまった!」

観戦に駆け付けたのは、スカイランドからシャララ隊長と、そしてソラと同じ他のプリキュアの仲間4人だ。シャララは公務が立て込み、更に他4人も各々の都合がなかなかつかず、今日この日も強引に時間を工面してまで、2人の最後の勝負を見届けに来たのだ。
 ▼ 61 z6IguT.tk. 26/01/13 22:20:09 ID:AFlotEMo [23/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ペパー「大遅刻ちゃんだけど、勝負はまだ終わっちゃいないぜ!」

ボタン「今、2人とも最初の相棒のポケモンで、最後の1匹ずつなんよ!」

一進一退の勝負。既にお互いのポケモンは息を切らしていた。

アオイ「マスカーニャ、大丈夫!?」
マスカーニャ🎈「フシャァ…!」

ソラ・ハレワタール「ウェーニバルさん、まだいけますか!?」
ウェーニバル🎈「ウェッバ!」

アオイ(もうお互いのポケモンは、きっと次の一撃が限界だ…だったら…!)
ソラ・ハレワタール(次の一手が、最後の一手!決めるなら今しかありません!)

アオイ「マスカーニャ!」
マスカーニャ🎈「!」

ソラ・ハレワタール「ウェーニバルさん!」
ウェーニバル🎈「!」

アオイ&ソラ・ハレワタール「テラバーストッ!!」

マスカーニャ🎈「フシャアーーーニャッ!」🌪
ウェーニバル🎈「ウェーーニバッ!」🌪

2匹の頭のテラスタルジュエルが光り輝き、お互い、テラスタルエネルギーを放つ。ひこうタイプの力が宿ったそれらは竜巻のようであった。

やがて、ぶつかり合う2匹のテラバーストが限界を迎え、破裂。土煙が巻き起こり、強風が渦巻いた。
 ▼ 62 z6IguT.tk. 26/01/13 22:21:06 ID:AFlotEMo [24/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アオイ「ううっ…!」

ソラ・ハレワタール「くっ…!」

ネモ「勝負は…!」
虹ヶ丘ましろ「どうなったの〜!?」

ソラとアオイ、観衆のネモ達とましろ達が見守る中、土煙と風が晴れていき、やがて2匹の姿が見えた。どちらも、立ち尽くし、束の間の沈黙が流れる。

程なくして、テラスタルジュエルが光る。


パリィィン!

マスカーニャ「フニャア…」

パリィィン!

ウェーニバル「クワ…」

アオイ「これは…!?」

ソラ・ハレワタール「これって…!」

マスカーニャとウェーニバルの渾身の力を持ってのぶつかり合い。それを経て、2匹のテラスタルジュエルが砕けた。


すなわち、両者共に戦闘不能。勝負は引き分けに終わったことを意味していた。


シャララ隊長「引き分け、か……」
 ▼ 63 z6IguT.tk. 26/01/13 22:23:54 ID:AFlotEMo [25/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ペパー「くぅぅ〜〜〜っ!オマエら!2人ともよく頑張った!頑張ったぞ!」

ボタン「まさかまさかの結果…!ここまでやって決着はつかなかったなんて、番狂わせ過ぎるんよ…!」

夕凪ツバサ「ソラさん、アオイさん、お疲れ様でした!」

エル「最期しか見れなかったけど、どっちもすごかったよ〜!」

シャララ隊長「この任務…いや、この冒険を通して、成長したな…ソラ。そんなソラと、友になってくれたみんなにも、感謝するよ」

アオイ「マスカーニャ、本当にありがとう。最高のバトルだったよ」
マスカーニャ「フニャ…」
アオイ「またいつか、次は勝とうね」
マスカーニャ「…ニャッ!」

ソラ・ハレワタール「ウェーニバルさん、ありがとうございました」
ウェーニバル「ウェバ…」
ソラ・ハレワタール「あなたが、私のパートナー…いえ、友達のポケモンさんになってくれて、本当に良かったです。次は、勝ちましょう!」
ウェーニバル「……ニバッ!」

アオイ「ソラちゃん」
ソラ・ハレワタール「アオイさん」

ソラ&アオイ「ありがとうございました!」

アオイ「最高の卒業試合だったよ。ソラちゃん。本当に強くなった!」
ソラ・ハレワタール「アオイさん、最後にこのように熱い勝負をしていただき、ありがとうございます。アオイさんの強さは無限ですね!」

マスカーニャ「ニャーゴ」
ウェーニバル「ウェバ」

2人と2匹。健闘を称え合い、固い握手を交わす。結果は引き分けに終わったものの、2人の目にも曇りはない。

いつか、また会えることを、そしてその時に再戦を誓い合ったのだから。
 ▼ 64 z6IguT.tk. 26/01/13 22:25:30 ID:AFlotEMo [26/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シャララ隊長「素晴らしい戦いだった」

ネモ「どっちも最高に実りある勝負だったよー!」

アオイ「みんな!」  ソラ・ハレワタール「皆さん!」

虹ヶ丘ましろ「こんな肝心な時に遅れちゃってごめんねソラちゃん!アオイちゃん!」

ソラ・ハレワタール「そんな!来てくれただけで嬉しいです!…むしろ、元はと言えば私の我儘で、皆さんを振り回してしまって、すみません!」

夕凪ツバサ「もう、ソラさん。その話はもう過ぎたことですよ」

シャララ隊長「その通りだ。それに、これは私に責任があることだ。ソラは何も謝ることなんてないじゃないか」

ボタン「ま、そういうところも、ソラらしいけどさ」

ペパー「むしろ、オマエ達2人がオレ達を振り回して、結果みんな助かったんだ!ガンガン振り回していけよ、思うがままにな!」

ソラ・ハレワタール「皆さん……!ありがとうございました!」

聖あげは「はい!丸く収まったということで!」

ネモ「2人とも、ついてきて!」
 ▼ 65 z6IguT.tk. 26/01/13 22:28:04 ID:AFlotEMo [27/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげはとネモの案内により、全員はコサジタウンに戻ってきた。そして、そこでは…。


「ソラちゃん、卒業おめでとう!」


ソラ・ハレワタール「こ、これは…!?」

アオイ「ソラちゃんの送別会だよ!」

ソラ・ハレワタール「そ、送別会…!?」


ネモの住んでいる屋敷に招待されたソラは、唖然とした。クラッカーが鳴り、屋敷の中には至る所に装飾が施され、開いたくす玉からは「ソラ・ハレワタールちゃん、ありがとう!」と書かれた垂れ幕が降ってきたのだ。


ペパー「ソラがあの時、オレらにあの話をしたその日のうちにな、アオイがオマエに内緒でみんなに知らせてたんだ」

聖あげは「そして、隊長さんが一度スカイランドに戻ってきて、ソラちゃんの帰る日を先延ばしした時に、私達も隊長さんづてに聞いたってワケ!」

アオイ「せっかくみんなが集まってくれるなら、最後にお祝いしたかったんだ。今までの感謝の気持ち!」
 ▼ 66 z6IguT.tk. 26/01/13 22:30:20 ID:AFlotEMo [28/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ソラ・ハレワタール「み……皆さん…っ…!ほ、本当にっ…何から何までぇっ…!」

アオイのママ「ソラちゃん、いつもうちのアオイと仲良くしてくれて、ありがとうね」

ソラ・ハレワタール「ア、アオイさんのお母様!?」

アオイ「ママも来てくれたんだー!」

ネモ「場所貸してくれてありがとうね、みんなお疲れ様!」
使用人達「光栄でございます」「お嬢様のためですから!」「ごゆっくりどうぞ」

ネモ「それじゃあ、今日はパーッとやろう!」

ボタン「…戦ろう、の方じゃないよね」

ネモ「あ、そっちも戦っちゃう!?」

ボタン「…この戦闘狂め。ま、今日ぐらいはいいけど」

ソラ・ハレワタール「皆さん、私の為に、このような素敵な会を開いてくれて、本当にありがとうございますっ!」

ペパー「オレ達こそ、今までサンキューな!あっちに帰っても元気でやってけよ!」

ボタン「誰もソラのこと、ずっとずっと忘れない。ってか、また来れるようになる時をずっとずっと待ってっから」

ネモ「いつでも大歓迎だよ!あ、パルデアにまた来たらバトルしようね!私はアオイの次でいいからさ!」

ボタン「…ネモにしては珍しく謙虚」

ネモ「お、戦るかー?」
 ▼ 67 z6IguT.tk. 26/01/13 22:59:05 ID:AFlotEMo [29/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シャララ隊長「本当に、よい友達や仲間に恵まれたな。ソラ」

虹ヶ丘ましろ「よかったねぇ、ソラちゃん」ホロリ

ソラ・ハレワタール「私、ここに来て本当に良かったです!私も、皆さんの事、一生忘れません!」
ソラ・ハレワタール「必ず、また戻ってきます!この素敵な世界に!」

アオイ「約束っ!」
ソラ・ハレワタール「はいっ!」

その日は誰もが時間を忘れ、思い思いに過ごした。
お互いの世界の事や、これまでの思い出、まだ知らないポケモンの話など。

任務の中で受けた課外授業の「宝探し」。ソラとアオイは自分達にとっての宝物、時空を超えた、かけがえのない絆と言う形で答えを見つけたのだった。

楽しい時はあっという間に過ぎ、翌朝、ソラ達はスカイランドへと帰って行った。

ソラ・ハレワタール「また来ます。パルデア地方に。必ず、少しでも早く、スカイランドとこの世界をつなげられるように」
ソラ・ハレワタール「ポケモンの世界と私達の世界の橋渡し、何より…

素敵なお友達の皆さんと、また会いたいから!」

―――――
 ▼ 68 z6IguT.tk. 26/01/13 23:04:34 ID:AFlotEMo [30/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ソラ・ハレワタールがポケモンの世界の調査任務を終え、スカイランドに帰ってから、月日が流れた。
スカイランドとソラシド市には、ある変化が生じていた。

[ソラシド市]
聖あげは「ただいま〜」
ビビヨン「びよよ〜」

虹ヶ丘ましろ「お帰り、あげはちゃん!」
ニンフィア「ふぃ〜♪」

聖あげは「ただいま、ましろん!ニンフィアもお出迎えありがとっ☆」

ニンフィア「ふぃっ!」

聖あげは「やっぱまだソラシド市は少ないね。ポケモンと暮らしている人達」

虹ヶ丘ましろ「そうだねぇ。最近やっとスカイランドでも、増えて来たばかりだし、こっちはまだまだだよぉ」

聖あげは「そう言えばソラちゃんは?」

虹ヶ丘ましろ「あ、うん。ソラちゃんならね…」

―――――
 ▼ 69 z6IguT.tk. 26/01/13 23:06:21 ID:AFlotEMo [31/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
[スカイランド]
花屋の市民「お客さん、注文していた花束、仕入れといたよ!」
ロズレイド「ローズ」

客の市民「まぁ、ありがとう!綺麗な花ねぇ」

花屋の市民「この子が手伝ってくれたお陰さ!」
ロズレイド「ロズレ♪」

チルタリス「チル〜♪」
タイカイデン「クワー」

近衛兵「北方、異常なし!」
近衛兵「西方も異常なし!この子達のお陰で、我々も仕事が効率化されたな」
近衛兵「みんな、そろそろ引き上げて良いぞ!」
チルタリス「チルッ!」
タイカイデン「クワー!」

[スカイランド王城]
ベリィベリー&アリリ副隊長「失礼します!」
ドテッコツ「コツ!」

シャララ隊長「どうだ、2人とも。例の物は?」

アリリ副隊長「はっ!こちらになります!」

シャララ隊長「ありがとう。ふむ、これなら更に研究が進むだろう」
 ▼ 70 z6IguT.tk. 26/01/13 23:08:57 ID:AFlotEMo [32/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アリリ副隊長「最近ようやく、ソラ三番隊長のいた世界とのポータルが安定してきたお陰で、滞りなく入手できました!」

シャララ隊長「あの任務で、ソラが時々レポートを届けてくれていたお陰だ。彼女は、帰ってきてからも懸命に自分の体験を広めてくれていた。先のアンダーグ帝国との和解と言い今回の件と言い、間違いなくここ数年一番の功労者だろう」

ベリィベリー「とはいえ、ポケモンと言う種族にはまだまだ謎が多い。だからこそ、隊長や我々も、訓練と並行して研究をしている、と」

シャララ隊長「そうだ。常に考え続ける為にも、知識を取り入れていくことは不可欠だからな」

シャララ隊長(異なる世界間の融和…それを可能にしたのは他でもない君だ。とても、感謝してもしきれないよ。ソラ)

ベリィベリー「ところで、隊長。ソラの姿が見当たりませんが?」

シャララ隊長「ああ、彼女なら…」

―――――
 ▼ 71 z6IguT.tk. 26/01/13 23:09:14 ID:AFlotEMo [33/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
[パルデア地方 グレープアカデミー]
ネモ「ねえねえアオイ!聞いた!?」

アオイ「聞いた聞いた!ブルーベリー学園と合同の林間学校!」

ペパー「いいよなー。こっちから何人かを選抜して行くんだもんなー」

ボタン「でもそれがアオイなら納得」

アオイ「ジニア先生から声がかかって、まさか行けることになるなんて思わなくって、もう今から楽しみー!」

ネモ「パルデアじゃ見かけないポケモンもいるんでしょ!?く〜っ、どんな強いポケモンがいるんだろ!てか、ブルーベリーの人達とも戦りたいよ〜!」

ボタン「ネモいなぁ」

ネモ「こほん、まぁともかく…アオイ!せっかく私達グレープアカデミーの代表として行くんだから、思いっきり楽しんできてね!お土産話、楽しみに待ってるから!」

アオイ「うん!じゃああたし、準備してくる!」

1-A担任のジニアより連絡があり、ここパルデア地方より遠く離れたキタカミの里にて、姉妹港・ブルーベリー学園との林間学校が行われる。アオイも、その林間学校の交換留学生としてお呼びがかかったのだ。
 ▼ 72 z6IguT.tk. 26/01/13 23:11:36 ID:AFlotEMo [34/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アオイが自分の部屋に辿り着く前、ある光景に目が止まる。
それは、ドアが解放され、綺麗に整理整頓された寮室。自分がこのアカデミーに入学して、初めて案内された時と同じ光景なのだ。

アオイ「……ソラちゃんも、いたらよかったのになぁ…」

数ヵ月前までこの世界にいた親友の事を思い出す。ソラ・ハレワタールは今でも向こうで頑張っているのだろうか。
そう考えながら、準備を終え、エントランスルームへと降りた。既に他の交換留学生は集合しており、ジニア先生と、イッシュ地方・ブルーベリー学園のブライア教務主任も既に到着していた。

ブライア「やぁ、これで揃ったようだね」

アオイ「遅れてすみません!」

ジニア「時間ギリギリでしたねぇ。では早速、今回の林間学校について説明を…」

「お待ちください」

突然、静止がかかる。振り向くとそこにはオモダカがいた。

アオイ「トップ…!?」

オモダカ「止めてしまってすみませんね。実は、今回の林間学校について、折り入って1点報告があり参りました」
 ▼ 73 z6IguT.tk. 26/01/13 23:12:50 ID:AFlotEMo [35/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジニア「わぁ、理事長直々にご足労いただくなんて、よっぽどのことでしょうねぇ」

ブライア「これはこれは。お世話になってます」

オモダカ「こちらこそ。あぁそうだ、本題ですね。この件はアオイさん、あなたにも関係があります」

アオイ「あ、あたしもですか?」

オモダカ「ええ。実は今回予定していた交換留学生のメンバーが、1人増えることになりましてね。まだお二方には伝えていなかったものですから」

ジニア「おやおや」
ブライア「なんと!」
アオイ「も、もう1人増えるんですか!?」

「誰なんだろう?「ずいぶん急だね」

アオイ「でも、誰なんだろう…」

オモダカ「もうすぐ、来るはずですよ」
 ▼ 74 z6IguT.tk. 26/01/13 23:14:33 ID:AFlotEMo [36/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
程なくして、アカデミーのドアが開く。そこにいた1人の生徒の姿に、誰もが驚きを隠せなかった。

アオイ「…!あなたは!」

ソラ・ハレワタール「アオイさん!皆さん!お久しぶりです!」

アオイ「ソ…!」

アオイ&他生徒達「ソラちゃん!?」

奇跡ともいえる再会であった。スカイランドに帰り、長らくこの世界とコネクトできないと思われていたソラ・ハレワタールが、また戻ってきたのだ。

アオイ「ソラちゃ〜〜〜〜ん!!」

ソラ・ハレワタール「アオイさん!会いたかったです!」

アオイはソラに駆け寄り思いきり抱き締める。ソラもまたアオイを抱き返していた。
 ▼ 75 z6IguT.tk. 26/01/13 23:16:20 ID:AFlotEMo [37/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アオイ「でもどうして!?」

ソラ・ハレワタール「私はあれから必死に皆さんのお手伝いをしました。それで、予定よりも早く、ここに来ることができたんです!」

その後、こっそり耳打ちで聞いた話によれば、ソラ、そしてスカイランド王城の総力で、2つの世界を繋ぐための研究を推し進め、予定より早くポータルの安定化に成功したとの事。曰く、数年分は短縮された見込みだそうだ。

オモダカ「彼女が到着したのは実は昨日の放課後でしてね。私の方で預かり、今日のメンバーに加えられるよう話を取り付けさせていただきました」

アオイ「そうだったんだ!ありがとうございます!」

ソラ・ハレワタール「今回の林間学校を終えたらまた戻りますけど、今はもういつでも行き来できますから、またすぐ会えます!」

「おかえりソラちゃん!」「またよろしく!」

アオイ「ソラちゃん…!おかえり!」

ソラ・ハレワタール「ただいまです、アオイさん!」
 ▼ 76 z6IguT.tk. 26/01/13 23:17:17 ID:AFlotEMo [38/38] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オモダカ「では、私はこれにて。ジニア先生、ブライア主任、あとはお任せしましたよ」

ジニア「はぁい」 ブライア「畏まりました」

ジニア「それじゃあ、皆さん行きますよー!」

キタカミの里までは、飛行機やバスを乗り継ぐ長旅になる。入念に説明を受け、メンバー達は移動を開始した。

アオイ「ソラちゃん」
ソラ・ハレワタール「はい!」

2人は頷き合い、握手をした。

ソラ&アオイ「またよろしくお願いしますっ!」

彼女達の冒険は、これからも続いていく。
彼女達の絆もまた、無限にひろがる。



おしまい
 ▼ 77 トウモリ@ゴーストジュエル 26/01/14 12:57:36 ID:WEOwhfiA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まさか最後に帰ってくるなんて
滑り込みの完結乙!っぱ、ハッピーエンドよ
 ▼ 78 ボミー@ラルトスのおとしもの 26/01/14 13:54:36 ID:idmUNbys NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
閉鎖がなければ、ここまでの過程も濃密だっただろうに、残念
ポケモンリーグの面接試験も応募したし、せっかくだから見たかった


でも、終わり良ければ総て良し。
本当にお疲れさまでした、ありがとう
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