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ケンゴ「みんなで楽しくテンガン山を登ろう!」

 ▼ 1 ットロトム@ライボルトナイト 16/05/22 19:12:44 ID:ZQggthHM [1/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
クロガネシティのポケモンセンター。談話室



ケンゴ「せっかく旅に出たんだ、テンガン山はいつか踏破したいと思っていたし、サトシ達も一緒だしこれは行くしかないよね」

ケンゴ「キャンピングアイテムも詰めたし、準備万端」


サトシ「おはようケンゴ。登山の支度は捗ってるか?」


ケンゴ「おはよう!もちろんさサトシ!キャンプの事ならこの僕に任せておいてくれればいいさ!」


タケシ「ほぉ〜、そいつは心強いな!」

ヒカリ「登山なんて初めてだからとっても楽しみ!ね、ポッチャマ?」

ポッチャマ「ポッチャ!」
 ▼ 2 イガニ@ダークボール 16/05/22 19:27:52 ID:ZQggthHM [2/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
7月のことである。

旅を続けるサトシとヒカリ、タケシは友達のケンゴと再会した。
彼らはシンオウ地方の中心に聳え立つ大山"テンガン山"を縦断することを目的に登山を始めたのであった。

歩き続けてテンガン山の麓に到着したのは、正午を回ってしまったあとだった。



サトシ「おおっ!いよいよ山の入り口って感じだな!」

タケシ「うむ、ここからは少し肌寒くなってくるから、みんなそれぞれ防寒着を羽織った方がいいぞ」

タケシ「マップを見るに、200m登る毎に山小屋がある。今日はもうお昼を過ぎてしまっている。予定よりも遅れた出発になってしまったし、二合目辺りまで登って山小屋で一晩を過ごすというプランにしよう」

ケンゴ「オッケーだよ。ヒカリは?」

ヒカリ「うんっ!私も大丈夫!」
 ▼ 3 ュレム@とんでもこやし 16/05/22 19:46:23 ID:A6Pw.K5M [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お願いだから胸糞にはしないで
もうやめて
 ▼ 4 ギア@すくすくこやし 16/05/22 19:48:24 ID:FdjkaRWg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここのケンゴ=胸糞ss だからね。

支援。頑張って。胸糞でもそうじゃなくても支援
 ▼ 5 ヤシガメ@だいちのプレート 16/05/22 20:00:55 ID:ZQggthHM [3/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
旅の一行は弾む足取りで山へと挑む。


サトシ「やっぱ大自然はワクワクするよな!」

ケンゴ「ああ!なんかこう自然に還ったみたいな!」

ヒカリ「んんーっ!空気が美味しい!」

ケンゴ「はは、まだ登り始めたばっかりじゃないか。空気なんてまだそんなに変わらないだろぉ?」

ヒカリ「もう。こういうのは気分の問題なんだからー」


タケシ「お前達、テンガン山テンガン山ってはしゃいでるけど、テンガン山のこと調べたのか?」


サトシ「す…少し…かな?」ははっ

タケシ「はぁ〜。これから登る山のことだ。調べておくともっと登山が楽しくなるぞぉ?」


そこからはタケシのウンチク話を、3人は聞かされることとなる。
 ▼ 6 ポポタス@でんきのジュエル 16/05/22 20:04:14 ID:tN0mAcfI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これはヒカリがレ○プされるな
 ▼ 7 ャース@こうかくレンズ 16/05/22 20:15:59 ID:ZQggthHM [4/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
大山テンガン山はシンオウ地方の中心に佇んでいる。
標高約2000m。この地方では最大級の大きさを誇る山で、シンオウの大地を東と西に分け隔てている。
山頂に近付けば近付く程、岩肌が目立つようになってくるが、それまでは緑あふれる大自然を満喫することができる。
テンガン山には沢山の野生ポケモンが住み着き、豊かな自然も相まって彼らのオアシスとなっているのだ。


タケシ「カラナクシやトリトドンが西の海と東の海とで模様が違うだろう?」

ヒカリ「ああ、確かに!言われてみればそうよね」

タケシ「これは大昔にせり上がった大地が海を両断して、テンガン山が出来たことを証明しているんだ」

サトシ「自然の力ってすげぇー!」

タケシ「海を両断されたカラナクシ達はそれぞれの場所に適した進化を遂げて今の姿になったわけだ」

タケシ「テンガン山は野生ポケモンが多く生息している。山のことに関心がなくても、ポケモンのことなら興味も湧いてくるだろう。なら、ポケモンを通して山を知るというのもいいんじゃないか?」

サトシ「ああ!なんだか俺ももっともっと山のことが知りたくなってきたぜ!!」

ケンゴ「なぁ〜、ウンチク話もいいけどそろそろお昼にしないか?」

タケシ「お、それもそうだな。出発したのが昼過ぎだからお腹が空くのも当然か」
 ▼ 8 ビワラー@ともだちてちょう 16/05/22 20:25:11 ID:f9XBqUOo NGネーム登録 NGID登録 報告
ただのほのぼので終わることを切に願う
 ▼ 9 ッギョ@かえんだま 16/05/22 20:26:54 ID:ZQggthHM [5/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
四人は一合目付近の渓流に差し掛かったところで遅めのランチを摂ることに。

チロチロと流れる川のせせらぎが、草木が擦れる音と重なって自然のハーモニーを奏でている。大自然に癒される。


タケシ「川の水で手を洗っちゃダメだぞー、どんなバイキンがいるかわからないからな。俺が持参したオシボリを使うんだ」

ヒカリ「ありがとう」フキフキ

サトシ「サンキュー」フキフキ


タケシ「さ、手を洗ったら……タケシ特製スペシャルサンドイッチだ!」

タケシ「たまごレタスサンドにベーコンレタストマト!肉好きな人はこっちの肉厚カツサンド!他にも色々あるぞ〜」

ヒカリ「わぁ!どれも美味しそうねぇ〜!」

ポッチャマ「ポッチャマ!」

ケンゴ「僕に肉厚カツサンド〜!」

サトシ「あっ!ズリィ!俺もそれ狙ってたのに!!」

ケンゴ「早い者勝ち早い者勝ち!」

タケシ「こらこら!二人とも喧嘩するなよ?肉を使ったサンドイッチは他にもあるから、ここは公平にじゃんけんだ!」
 ▼ 10 ウマ@カメックスナイト 16/05/22 20:28:02 ID:yeu8ywP. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 11 キノオー@かいのカセキ 16/05/22 20:34:23 ID:ZQggthHM [6/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「おーし!文句無しの一本勝負だ!行くぜケンゴ!」

ケンゴ「ちぇっ、来いよぉ!サトシ!」

サトシとケンゴ「じゃーん、けーん!」


サトシとケンゴ「ぽんっ!!!」





サトシ「うわぁー、プリプリの肉がジューシーでうめぇ〜!」

ケンゴ「あーっ、くっそぉーっ!!負けたぁー!」

タケシ「ははは、じゃんけんはサトシの勝ち。ここは男らしく譲るしかないな!」

ケンゴ「ううー…」

サトシ「…」

サトシ「…よっ」サンドイッチ二等分に割る


サトシ「ほら、半分やるよ」

ケンゴ「?!」

サトシ「すっごい美味しいぜ?!……あ、いやぁ…俺一人で食うより、みんなとその美味しさ分かち合った方が楽しいと思ってさ…」テレッ
 ▼ 12 ォッコ@ひかるおまもり 16/05/22 20:40:23 ID:ZQggthHM [7/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「…」

ケンゴ「…い、いいよ!気を遣ってくれなくて!」

サトシ「ケンゴ…」

ケンゴ「サトシばっかカッコいいとこ見せつけられちゃこっちも堪んないよ!」プイッ

サトシ「ははっ、素直じゃないなー」

ピカチュウ「ピィカー…」


ケンゴ「タケシ、他の肉を使ったサンドイッチを頂戴よ!」

タケシ「ああ、いいぞ〜。こっちはシンオウ地方ならではの特別サンドだ!」


タケシ「その名もぉ〜!ジンギスカンサンド!!」


ケンゴ「ジンギスカンサンド?」

タケシ「ああ、普通の肉じゃない。ラム肉を使ってある。少し臭いがあるけど、食べてみると美味しいよぉ」

ケンゴ「おおー、確かにこれは美味しそうだな!」
 ▼ 13 ュゴン@おしえテレビ 16/05/22 20:44:01 ID:ZQggthHM [8/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「いただきまーす」もぐっ


ケンゴ「…もぎゅ…もぐっ」


ケンゴ「ごくん」



タケシ「どうだ?」


ケンゴ「うーん…確かに美味しいのかもしれないけど」

ケンゴ「僕の舌にはちょっと…なんだろう、やっぱり臭みが…」

タケシ「ははっ…お気に召さなかったようで…」


ヒカリ「このイチゴサンドおいしーっ!!」

ポッチャマ「ぼっちゃ!!」
 ▼ 14 ガカイロス@こうらのカセキ 16/05/22 20:48:51 ID:ZQggthHM [9/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「ごめんよタケシ、僕これ食えない…」


ケンゴはタケシの目を盗んで、ジンギスカンサンドをサランラップで包み丸めて川に捨てた。


ケンゴ「タケシ、他にはどんなサンドイッチがあるの?」


タケシ「ああ、もう二個目か。ペースが早いな。こっちのハムサンドなんていいんじゃないか?」

ケンゴ「お、それいただき!」



渓流で仲間とのランチタイムを楽しみ、一時間ほどして一行は再び歩みを進めることにした。
 ▼ 15 ガタブンネ@あやしいおこう 16/05/22 20:58:26 ID:ZQggthHM [10/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
一合目と二合目の中間地点まで差し掛かった頃だろうか。
時刻は午後6時30分を回ったところ。日は傾き、次第に辺りが暗くなって行くのを感じる。
急激に寒さが増し、防寒着を着ていても肌が震えるほどだ。


タケシ「みんな頑張れぇ、もう少しで二合目に到着だ。そしたら山小屋があるからな」

ヒカリ「段々薄暗く…なってきたわよね。なんだか肌寒いわ…」

タケシ「完全に日が沈む前に山小屋に着けばいいが…」

ヒカリ「…」ぶるる

ヒカリ「ご、ごめーん…タケシ」

タケシ「どうしたヒカリ?」

ヒカリ「ちょっと、お手洗い…」タジタジ


ケンゴ「ええーっ、まじかよピカリー」

サトシ「一合目の山小屋で行かなかったのかよトイレ」

ヒカリ「だって!その時は別にしたくなかったと言いますか…」ブツブツ


タケシ「まぁ、仕方がないさ。俺たちはここで待ってるから、影で済ませてくるんだ」

ヒカリ「ご、ごめんね!すぐ戻るから!」ダダッ
 ▼ 16 ビビール@ホズのみ 16/05/22 21:06:59 ID:ZQggthHM [11/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「ヒカリが用を足してる間にちょっと休憩…」どさっ

ケンゴは小さな岩に腰を下ろした。
リュックを漁り中からスナック菓子を取り出す。

タケシ「なんだケンゴ、登山にそんなものを持ってきたのか?」

ケンゴ「だって、小腹空いちゃうからさー」びりっ

スナック菓子の包みを開けて、口へと運ぶケンゴ。

ケンゴ「それに、まだ歩かなきゃいけないならパワーを補給しておかなくちゃね!」もっしゃもっしゃ

タケシ「うーん…ゴミはちゃんと持って帰るんだぞ?登山者のゴミ問題は深刻だ」渋々


ヒカリ「ごめーん、お待たせ!」

サトシ「おっ、きたきた」

タケシ「ヒカリ、ちゃんと拭く時は水に溶ける紙を使ったろうな?ちゃんと出し終えたらそこに水を撒くことも忘れ…」

ヒカリ「あーもぅ!わかってるってばぁ!!みんなの前で恥ずかしいこと言わないで大丈夫だからぁ!!」

サトシ「よし、それじゃあ出発しようぜ」

タケシ「ああ、そうだな」

ケンゴ「え、あ、ちょっ、ちょっと待って…お菓子まだ残って…くそ、リュックの中に入りづらい…」グググッ

サトシ「何してんだよケンゴー!早く来いよぉ〜」
 ▼ 17 ガピジョット@ふといホネ 16/05/22 21:12:13 ID:ZQggthHM [12/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「今行くよぉ〜!…ああっもう!」ぽいっ


ケンゴは食べかけのスナック菓子を、包みごと岩陰に投げ捨てた。

急ぎ足でサトシたちに追いつくケンゴ。



彼らが二合目の山小屋に到着したのは、完全に日が暮れた午後9時のことだった。
山小屋はコンクリート造りになっていて、サトシらの他にも数名の登山者が宿泊していた。
この山小屋にはシャワールームも設けられている。サトシ達は荷物を部屋に置き、各自シャワーを済ませて夕食を摂った。

宿泊部屋では、サトシ達はトランプをしたり暴露話をしたりで楽しんだ後明日に備えて寝ることにした。
 ▼ 18 ヤッキー@いいキズぐすり 16/05/22 21:22:03 ID:A6Pw.K5M [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もしかして、絶対にあきめないぞの人・・・?
あんな展開はやめてよ、本当に・・・
 ▼ 19 グリュー@ひかるおまもり 16/05/22 21:23:29 ID:ZQggthHM [13/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
登山2日目。天候は曇り。
万が一雨に降られた場合に備えて雨合羽を羽織りサトシ達は出発した。
それが丁度午前9時のことである。

日の光を遮っている為か、気温が中々上がらず、湿度が高い。ジメジメとした森の中を一行は進む。

タケシ「雨に降られた場合はテントの設営も一苦労だからな…なるべく急ぎ足で登るぞみんな」

サトシ「二人とも遅いぞ〜!」


ヒカリ「そんなこと言われても…」

ケンゴ「結構足にくるね…登山も…」


タケシ「まだまだ序の口だぞー?テンガン山は五合目から傾斜がより急になる。ここはまだ緩い方だ」

ヒカリ「ヒェ〜、まだ急になるのぉ〜?!」

ポッチャマ「ボチャァ〜」

サトシ「なんだよなんだよ情けないなぁ!俺なんてほら!まだまだ行けるぜ!よっ!ほっ!」

タケシ「こらこらサトシ、無茶するな!転んで怪我でもしたら元も子もないぞ」

サトシ「平気平気!…ん?…あれって…」
 ▼ 20 エルオー@しろいビードロ 16/05/22 21:36:47 ID:ZQggthHM [14/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「おーい、みんなー、きてみろよー」

サトシは声を抑えて、後ろの3人を呼んだ。


サトシ「ほら、あそこあそこ!」

サトシが草陰に隠れながら前方を指差す。
そこには一頭のオドシシがいた。

ヒカリ「わぁー…」

ケンゴ「オドシシだね…かわいいや」

タケシ「オドシシか…オドシシのあのツノの丸い玉は不眠症の改善薬としても使われているんだ」

ヒカリ「さすがタケシ!詳しいわね」

タケシ「ああ、医薬品の参考書を読んでる時に見つけてね。ただ、乱獲や森林伐採によってオドシシも近年では数を減らし、あの丸い玉も中々手に入らなくなってるらしい」

サトシ「人間の身勝手でポケモンを追いやってるなんて…許せないよな…」

タケシ「自分達の暮らしが豊かになる影では、そうした多くの尊い犠牲がある。俺たちはその礎の上に立たせてもらっている事を忘れないように、常日頃から感謝の念を持たなくちゃいけないな…」
 ▼ 22 ッチール@ビアーのみ 16/05/22 21:50:21 ID:ZQggthHM [15/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ達がしばらく草陰からオドシシを眺めていると、オドシシはどこかへ去って行った。

ヒカリ「なんだか、本当の大自然の中にいるんだなって実感しちゃったぁ」

ケンゴ「そりゃあね。舗装路も無い、ほとんど開拓されてない山なんだから。まさに手付かずの自然とはこの山のことだね」

タケシ「さ、オドシシも行ったし、俺たちも行こう」



再びサトシ達は歩き出した。
道中では様々な野生ポケモンに出くわした。

ペラップやムックルといった野鳥。
ビーダルや進化前のビッパなどなど。
ガーメイルをはじめとした虫ポケモンも沢山棲息していた。


森の中でひとまず昼食を摂ったサトシらは一服を置いた後に再び山頂を目指して動き出す。
ここは三合目を過ぎたところだ。午後2時のこと。


サトシ「シンジ!シンジじゃないか!」

サトシは森の中に設営された一つの緑色のテントを見つけた。テントの前ではシンジがコンパクト椅子に腰掛け火を焚いている。
 ▼ 23 ダンギル@ビアーのみ 16/05/22 21:58:21 ID:ZQggthHM [16/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「なんだ、お前らか」

ヒカリ「へぇ〜!グーゼンね!」

タケシ「シンジも登山をしにテンガン山へ?」

サトシ「俺たち、テンガン山を縦断しようと思って昨日から登り始めてるんだ!」

シンジ「俺はお前達とは違う理由だな」

シンジ「このテンガン山には強いポケモンがいると聞いてな…」

ケンゴ「なぁるほど、山籠もりって奴?」

シンジ「…」

タケシ「相変わらず、ストイックなようだなシンジ」

サトシ「シンジ!よかったら俺たちと一緒に登らないか?みんなで登った方が楽し…」

シンジ「断る。これはお遊びじゃない」

サトシ「なっ…お遊びだって…?!」ぐっ

タケシ「こらこら、やめろ二人とも!…邪魔して済まないなシンジ、一人なら気をつけて登ってくれよ!」

シンジ「ふふ、心配は無用だ」

ヒカリ「ほら、サトシ。先を急ぎましょう?」

サトシ「ちぇっ、わかったよ…」
 ▼ 24 まじゃろ◆K9KKk9II1I 16/05/22 22:02:14 ID:OszyS41Q NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ
・ヒカリの「空気が美味しい」に批判
・タケシのサンドイッチを廃棄する
・ゴミを捨ててはいけないことを知りながら捨てる












OK、支援
 ▼ 25 カンプー@こだいのどうか 16/05/22 22:07:33 ID:ZQggthHM [17/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
2日目、夜。

一行が無事四合目に辿り着いたのは午後10時過ぎ。
二合目で宿泊した際に顔見知りになった登山者もチラホラ見受けられた。

設備は二合目と大差なく、シャワールームが付いていたり、個室が用意されていたり。
一つの不満を挙げるなら、共同トイレの壁に一匹のガーメイルが止まっていてそれが不気味に思えることくらいだった。


タケシ「さ、明日は六合目まで行きたいところだが、五合目を過ぎた辺りから傾斜が急になる。無理ない登山をするために、なるべく体力を温存しておくために今日は早めに寝るぞ!」

ケンゴ「って言っても、もう11時回ってるって」

サトシ「ほら、さっさと寝ようぜ」

ヒカリ「おやすみなさーい」

タケシ「…電気切るのは俺の役目…と」パチッ

消灯して、眠りについた。
 ▼ 26 ガイアス@ノワキのみ 16/05/22 22:11:05 ID:mhNMP1RA NGネーム登録 NGID登録 報告
ここからのケンジの行動にご期待ください
 ▼ 28 チュール@サーナイトナイト 16/05/22 22:15:38 ID:ZQggthHM [18/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
3日目、朝。9時30分。

サトシらが外に出てみると、朝霧が立ち込めていた。
視界が悪く、ジメッとしている。

タケシ「霧が深いな」

ケンゴ「平気平気!見えないわけじゃないんだからさ。ほら、先へ進もう」

サトシ「ああっ、待てよケンゴー!」

ヒカリ「二人は元気ね…。タケシ、私たちも行きましょう?」

タケシ「…ああ」



冷たい空気が立ち込める中を、サトシらは進んだ。
途中、何度も休憩を挟む。理由は様々だ。
ヒカリが膝の痛みを訴えたり、ケンゴが食事時で無いにも関わらずお腹が空いたと駄々をこねたり。

ケンゴのリュックから取り出されるお菓子の量にタケシは呆れ果てていた。

タケシ「ケンゴお前なぁー…もっとキャンプや登山に相応しいものってあるだろぉー」

ケンゴ「僕にはこれが一番相応しいんだよ!」もっしゃもっしゃ

ケンゴ「ヒカリも食べる?」

ヒカリ「え?私はいいわよ…」
 ▼ 29 ラカラ@かるいし 16/05/22 22:18:30 ID:7n/fhlkI [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
(´・ω・`)(またケンゴ叩きか・・・)
 ▼ 30 ーマンダ@ズリのみ 16/05/22 22:21:11 ID:ZQggthHM [19/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
五合目を過ぎた辺りのこと。


タケシ「ケンゴ!駄菓子の袋落としてるぞ?」


ケンゴ「えっ?…ああっー…」

ケンゴは自分の後方へスナック菓子の包みを捨てたつもりだったが、とうとうタケシはそれを目の当たりにした。

ケンゴ「は、弾みで飛んでっちゃったのかな」

ケンゴはそそくさと包みを拾い、リュックに無造作に突っ込んだ。

タケシ「まさかケンゴ…これまでもゴミを森に捨ててないだろうなぁー?」

ケンゴ「まさか!そんなことするわけないよ!今だって弾みで飛んでっちゃっただけだってば!」

タケシ「うーん…まぁ、森を綺麗に保つのは登山者のマナー。くれぐれも忘れゴミに注意を払ってくれよ」

ケンゴ「わ、わかってるって!」

サトシ「ほら、先を急ごうぜ。なんだか道が険しくなってきてる」
 ▼ 31 タマロ@ヨプのみ 16/05/22 22:31:00 ID:ZQggthHM [20/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
五合目を過ぎてからの一行のペースは大幅に遅れていった。
道が険しくなり、足取りも重く、サトシを除く3人の顔からは疲れの色が伺えた。

時刻は7時を回っていて、辺りは真っ暗闇。六合目までまだまだ掛かりそうだ。

タケシ「止むを得ない、テントの設備に取り掛かろう…」

ヒカリ「さんせーい…もう歩き疲れちゃってヘトヘト…」くたぁ

タケシ「今組み立てるから。サトシ、手伝ってくれるか?」

サトシ「ああ」


暗がりの中、懐中電灯の明かりを頼りにサトシ達はテントの設営を始める。

四人用のテントはそれなりに大きく持ち運ぶ際に負担になりがちなので、この登山では二人用のテントを二つ使用することになっていた。

二人用の小さなテントが二つ。森の中に1メートルほどの間隔をもって設営された。

タケシ「ふぅー、まぁざっとこんなもんだろう」

ヒカリ「うーん、ちょっと狭いのね」

タケシ「まぁ二人用だからな。荷物はテントの外に置くしかなさそうかな」

ケンゴ「それで、誰と誰で寝る?」
 ▼ 32 ゲキ@デボンボンベ 16/05/22 22:34:14 ID:ZQggthHM [21/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヒカリ「私は誰とでもいいけど…」

タケシ「まぁ、こういう時はあれだな」

サトシ「ジャンケンだな」

ケンゴ「じゃあ、…いくぞ?!」


四人「グーとーパーでー」


四人「そーろーいっ!!」ババッ




ケンゴ「僕以外みんなパーか!」

タケシ「ならケンゴは一人ってことでー」

ヒカリ「もう、そんなわけないでしょ!やり直しよやり直し!」

サトシ「よーし、もう一回いくぞ!」

四人「グーとーパーでー」


四人「そーろーいっ!!」ババッ
 ▼ 33 チュル@たわわこやし 16/05/22 22:40:27 ID:ZQggthHM [22/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「俺はタケシとか」グー

タケシ「なんだぁ?サトシ!俺とじゃ不満かぁー?」グー

サトシ「いやぁ、そんなわけじゃないけど」


ヒカリ「私はケンゴと一緒ね!」パー

ケンゴ「ふぅー、一時はどうなることかと思ったよ」パー



タケシ「まぁ、荷物の都合上テントは別々になったが何かあった際に直ぐに話が出来るようテントも直ぐそばに設営したからな。入り口も向かい合ってて話しやすいだろ」

サトシ「たしかに、これならあっちのテントと直ぐに連絡が取り合えるぜ」

ヒカリ「なんだか幼稚園児の頃思い出しちゃった」ふふっ

ケンゴ「あー、お泊まり会!あったねそういえば」

タケシ「さ、みんなそろそろ寝るぞ!各自テントに入ってくれ!」

ヒカリとケンゴがテントに入るのを見計らってタケシはサトシに先に入るよう促した。

そして最後にタケシがテントに入ろうとした時、タケシは遠方にあるものを見つけた。



タケシ「…なんだ…?
 ▼ 34 ァイヤー@ロゼルのみ 16/05/22 22:47:04 ID:ZQggthHM [23/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「どうしたんだよ、タケシ」

ちっともテントに入ろうとしないタケシを不思議がって、サトシはテントから出てきた。

タケシ「あれを見ろ…」

サトシ「あれは…」





"それ"は、サトシたちのテントから20mほど離れた位置にいた。のそのそとゆっくり動いているようだ。

ヒカリ「どうしたの二人とも」

タケシとサトシに連られて、ヒカリとケンゴもテントから顔を覗かせた。


タケシ「いや、あれなんだが…」


"あれ"は、こちらをジッと見据え、動かなくなった。
霧による視界の悪さと薄暗さが相まって、よく見えないが、たしかに"それ"は生きている。
 ▼ 35 レキブル@あくのジュエル 16/05/22 22:50:47 ID:8e3r1iNA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 36 ーメイル@ラブタのみ 16/05/22 22:52:46 ID:ZQggthHM [24/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヒカリ「何かしら…あれ」

ヒカリもテントから身を乗り出してタケシとサトシが見ている方向を見つめる。

"それ"は動き出した。
ゆっくりと、一歩ずつ、確かな足取りでこちらに接近してくるのがわかる。近付く程に、シルエットがはっきりしていく。

テントから10mほどの距離まで近付くと、"それ"はピタリと足取りを止めた。


タケシ「…リングマだ」

サトシ「リングマ…?!」



"それ"の正体はとうみんポケモンのリングマであった。
リングマは四つん這いのまま静止して、サトシ達をジッと見つめるばかり。
時刻は10時を回っていた。
 ▼ 37 ラチーノ@エレベータのカギ 16/05/22 22:56:34 ID:7n/fhlkI [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
これってレイプものssの続きなの?
 ▼ 38 フレシア@ひかりのこな 16/05/22 22:59:17 ID:ZQggthHM [25/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
しばらくの間、サトシらはリングマを見入っていた。
大きな巨体、暗闇の中で光る小さな瞳。気がつくと獣臭さが鼻をつく。

ヒカリはほんの少し怖くなり、テントの中へ身を引いた。
頭だけ出して、リングマの方を見つめ続けながら。

タケシもサトシも、リングマと目を合わせたまま。

タケシ「凄いな、リングマがこんなに近くに…」

サトシ「やっぱりリングマって大きい体してるんだなぁ…」



その時、おもむろにリングマが動き出した。
ゆっくりと太い幹のような前足を踏み出した。

タケシ「!」

タケシは身の危険を感じた。

タケシ「サトシ、早くテントの中へ!!」

サトシ「お、おう!」

タケシ「ヒカリとケンゴも、テントの入り口を閉めておけ!」
 ▼ 39 ィアルガ@おしえテレビ 16/05/22 23:04:33 ID:ZQggthHM [26/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミシッ… ミシッ…

リングマの足音がヒカリとケンゴのいるテントの側へ差し掛かる。
テントの壁に、リングマのシルエットが不気味に浮かび上がる。

ヒカリ「…うぅ…」ビクビク

恐怖に震えるヒカリの肩を、ケンゴは掴んで落ち着かせようとしていた。

ケンゴ「だ、大丈夫だから、大丈夫だから」


リングマは匂いを嗅いでいるように鼻音を荒げている。
タケシとサトシはテントの入り口の隙間から、その様子を見ていた。

タケシ「ヒカリ…ケンゴ…」

サトシ「おい、あれヒカリとケンゴのリュック…」


リングマはテントの脇に置かれた二人のリュックを頻りに嗅ぎ回っていた。
 ▼ 40 ージュラ@タラプのみ 16/05/22 23:04:46 ID:oqh4Q6uI NGネーム登録 NGID登録 報告
>>37
それならR-18をスレタイにいれてほしかったな
 ▼ 41 ガリザードンX@ジュカインナイト 16/05/22 23:07:37 ID:7n/fhlkI [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>40
まだ分かんないけど、書き方とリングマが出てくるところあたりで同一人物かな?って思ってしまった
 ▼ 42 ガヤンマ@たべのこし 16/05/22 23:11:53 ID:ZQggthHM [27/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ボリッ ボリッ ボリッ

布を引っ掻くような音。リングマは二人のリュックの内、ケンゴのリュックを爪で引っ掻く素振りをしている。

ケンゴ「おいおいおい…まさか」

タケシ「ケンゴのリュックを漁ってるみたいだ…」ぼそぼそ

ケンゴ「ええーっ?!」

ケンゴ「冗談じゃないよ…!貴重品全部リュックの中だよ…!」

タケシ「し…しかし…」

ケンゴはテントの中で立ち上がった。

ヒカリ「ケンゴ…何を…?」


ケンゴ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ケンゴは突如叫びだした。

ケンゴ「こらぁ!!リングマ!!人のものを盗るんじゃ
なぁい!!!」

ヒカリ「ケ、ケンゴ…?!」

ケンゴは手を叩き、パンパンと音を立てた。

ケンゴ「たちされ!たちされたちされ!!」パンパン
 ▼ 43 ルガモス@ふるびたかいず 16/05/22 23:12:36 ID:qB6ej5Ro [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
数あるキャラクターの中から物体K選ばれる
イコールそういうことだろうなぁ

とりあえず色々期待してる
 ▼ 44 ーロット@くろいビードロ 16/05/22 23:14:19 ID:qB6ej5Ro [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>42
あーあ、これは完全にやらかしてますわ〜
 ▼ 45 ードー@ひのたまプレート 16/05/22 23:19:47 ID:ZQggthHM [28/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
リングマがケンゴの声と手を叩く音に驚き、テントに背を向けて離れていくのをタケシはジッと見ていた。


ケンゴ「やったぁ!リングマを追っ払ったぞ!!」

ヒカリ「凄いじゃないケンゴ!突然叫び出した時はこっちまでビックリしちゃったぁ…」ドキドキ

タケシ「うーん…あんまり関心しないやり方だな…森で大声を出すのは…」

ケンゴ「なら、どうすればよかったのさ。モンスターボールはリュックの中なんだよ?」

タケシ「うーむ。まぁ、助かったのだから、よしとするか…」

サトシ「ああー、一時はどうなることかとヒヤヒヤしたぜ…」

ピカチュウ「ピィカ…」


タケシ「さ、もう11時になるぞ。本当にそろそろ寝ないと明日に響く」

タケシ「しっかりテントの戸締りをして休むんだぞ」



時刻は11時をすでに回っていた。
 ▼ 46 ルケニオン@いんせきのかけら 16/05/22 23:29:17 ID:ZQggthHM [29/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヒカリは夢の中で、ポケモンコンテストの最高峰"グランドフェスティバル"で優勝する光景を見ていた。

華やかなドレスに身を包み、煌びやかな舞台でついに優勝を収めトップコーディネーターとなったヒカリの夢は、不意に醒させられることとなる。

ケンゴのイビキがうるさかったから?いいや…。




ヒカリ「!!」

ヒカリは飛び起きた。
辺りはまだ全然暗い。ポケッチを見ると時刻は深夜2時。

テントの外から聞こえる、フゥーッ、フゥーッと、荒い息遣いが聞こえて目が覚めたのだ。
人間の息遣いではないことはすぐにわかった。

ヒカリ「…あ…ぁぁ…」

ヒカリは恐ろしさのあまり、体が震える。
震えた手で、隣で眠るケンゴの体を揺さぶると、ケンゴはすでに起きていた。

ヒカリ「…ケ…ケンゴ…」

ケンゴは目を見開いたまま、震えていた。

ケンゴ「…また来たんだ…!リングマだ…!」
 ▼ 47 スゴドラ@カードキー 16/05/22 23:36:10 ID:ZQggthHM [30/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
ヒカリはタケシ達と連絡を取り合おうと試みようとしたが、テントを開ける勇気が出ない。



リングマはテントを揺さぶっては、テントに鼻を当てがうことを繰り返している。

ヒカリ「ど…どうしよう…!」

ケンゴ「…そ、そんなこと言われても…!!」


手を拱いている間にも、リングマの行動はエスカレートしていく。
爪を立ててテントを引き裂こうとしたのだ。リングマの大きな掌の影は、テントの内部からでもはっきりと浮かび上がって確認できた。

ヒカリ「…ひぃっ!!」びくびく

ケンゴ「…な…なんで僕らばっかりこんな目に…!!」



ビリリッ

ついにテントに爪が食い込む。
鋭い爪が、目の前に露わになる。




サトシ「ピカチュウ!10万ボルト!!」
 ▼ 48 ハコモリ@もうどくプレート 16/05/22 23:43:16 ID:ZQggthHM [31/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシの声が響くと同時に、黄色い閃光がテントに空いた穴から見えた。

リングマ「ぐぉぉん…!」

リングマは雄叫びをあげ、のしのしと重い足を上げて森の中へと逃げるように去って行った。

サトシ「大丈夫か二人とも!」

サトシとタケシが、ヒカリ達のテントの側へ駆け寄る。

ヒカリ「サ…サトシ…!」

ケンゴ「…あ…あぁ…!」

二人とも震えて涙を流していた。

タケシ「どうやら、ここはあのリングマの縄張りなのかもしれないな…」

サトシ「なら、早くここから離れなくちゃ!」

サトシらはテントを折りたたみ、その場を離れることにした。

ケンゴ「僕のリュック…リングマのヨダレまみれ…」

タケシ「仕方ないさ…」

ケンゴ「なんで僕のばっかり」

タケシ「もしかしたら…スナック菓子が原因かもしれないな」

タケシ「最初にスナック菓子の自然では得られない味を覚えてしまったのかもしれない」
 ▼ 49 ガボスゴドラ@こないれ 16/05/22 23:54:40 ID:ZQggthHM [32/32] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシらはその地点からしばらく北上した位置に再びテントの設営を始めた。
崖の岩肌を背後にしたポイントだ。いざという時の逃げ道は限られてしまうが、リングマに対する警戒を一方向に狭められるからだ。

タケシ「さ、まだ夜も明けてない。少しでも寝なくちゃノタレ死にだ」

ケンゴ「こ…こんな中寝られるかな…」ソワソワ

サトシ「なぁ、見張り番をした方がいいんじゃないか?いざって時のためにも」

ヒカリ「うん…私もそれ賛成…正直不安で寝られそうにないもの」

タケシ「よし、わかった。なら一時間ごとに見張りを立てよう。まずは俺が起きて見張ってるから、一時間後にサトシ、次にケンゴ。ヒカリは…まぁ女の子だし見張りはしなくていいだろう」

ヒカリ「…なんだかごめんね…」

サトシ「気にすんなって、足疲れてるんだろ?今のうちにゆっくり休めておかなきゃな」

ケンゴ「それじゃあ、タケシ、見張りを頼むよ。僕らは順番まで寝てるからね」

タケシ「ああ、任せておけ」
 ▼ 50 オキシス@カメックスナイト 16/05/23 00:44:56 ID:a4fw9/lY [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
時刻は午前5時を示していた。
見張り番のケンゴは目が冴えていた。無理もない、あんな恐怖を味わったのだ。意地でも眠るわけにはいかなかった。

全員起きていた。
サトシもヒカリもタケシも、一睡もしていない。ずっと寝袋の中で外の気配に耳を傾けて一夜を過ごしていた。

タケシがテントから出てきて、ケンゴの肩を突いた。

タケシ「様子はどうだ」

タケシの声のトーンから、寝起きではないことが感じられた。ずっと起きていたとケンゴは悟った。

ケンゴ「うん…特には異常なし…。…タケシ、寝てないの?」

タケシ「ああ…まぁ、年長者としてやっぱり責任を感じるからな…」

タケシは変な所で責任を感じたがると、ケンゴは思った。15歳だってまだまだ子供じゃないか、と。

きっとタケシの疲労も相当なものだろう。それでも10歳のサトシらに重荷を背負わせまいとずっと起きて意識を向けていてくれたのだろう。

ケンゴは口に出さずとも心の中でタケシを少し見習った。
 ▼ 51 サイドン@もうどくプレート 16/05/23 01:37:13 ID:a4fw9/lY [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「なんだ、みんな起きてたのか…」

ヒカリ「うん…やっぱり、ね。あんなことがあった後じゃ不安で…」

タケシ「お前ら…。その様子じゃあ、全員起きてたってわけか…」

サトシとヒカリもテントから出てきた。
ヒカリの目の下にはクマが出来ていた。

タケシはリュックから非常事態用のサッと食べれる栄養補給食を取り出して3人に配った。ヒカリはこれをCMで見たことがある。カロリーメートというものだ。

タケシ「いつリングマが再び現れるかわからない。食事時を狙われるかもしれないから、今のうちにササっと栄養を補給しておくんだ」

サトシ「ありがとうタケシ」

四人はカロリーメートを頬張った。
まだ早朝ということもあり、やはり肌寒い。
四日目の朝が始まったのだ。昨日と変わらず、朝霧が立ち込めている。


それは音もなく忍び寄る。


ケンゴ「待って…!」

ケンゴがカロリーメートを食べる手を止め、3人に目を配った。
 ▼ 52 ロッパフ@ひかりごけ 16/05/23 01:48:12 ID:a4fw9/lY [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴが何故そのような行動をとったのか、3人も間も無く気付く。
鼻をつくような、強烈な獣臭さが漂ってきたのだ。
朝霧によって視界不良の中、崖と反対側へ目をこらす。



いた。

30mほどの距離があるだろうか。薄っすらとだが、霧の白い視界の中に大きな黒い影が佇んでいる。
影が立ち上がった。後ろ足で立つと、その体長は2mか。いや、3mはある。リングマの中でも規格外な大きさである。

それは、初めてリングマに会った時同様、ジッとこちらを見つめて様子を伺うかのように、それ以上近付こうとしてこなかった。


サトシも、ケンゴも。ヒカリもタケシも。声を出さず、リングマを凝視した。四人にかつてない緊張が走る。

ケンゴの頬を、汗の雫が滴る。
 ▼ 53 ィオネ@ミクルのみ 16/05/23 01:49:05 ID:jbEkY71Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>3
激しく同意

>>6
絶対にやめて欲しい
これ以上犠牲者を増やす事は
 ▼ 54 まじゃろ◆K9KKk9II1I 16/05/23 13:22:36 ID:CpwzHeDY NGネーム登録 NGID登録 報告
おっケンゴ役に立ってるやん













はよ
 ▼ 55 タング@ちからのこな 16/05/24 00:27:28 ID:Rzhh/9Co [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ドサッ


大きな前足が地に着くと、リングマはゆっくりと近づいて来た。
あのリングマだ。やはり同一個体で、ずっとサトシらを付け狙っているようだ。


すぐさまモンスターボールを構えるサトシ。


ケンゴ「サトシ…?!」

サトシ「ポケモンなら、ポケモンバトルで追い返してやる!いけぇ!ヒコザル!!」

ヒコザル「ヒッコォ!」

サトシはリングマとの間にヒコザルを繰り出す。

サトシ「ヒコザル、かえんほうしゃ!!」

ヒコザル「ヒッコォォン!!」ボォ


ヒコザルは口から炎を吐き出し、リングマの体を炙りつけた。

ところがリングマはまるで平気であるように、歩みを止めようとしない。

サトシ「か…かえんほうしゃが効かない…?!」

ヒコザルの小さな口から出された火炎では、3メートルもの巨体を誇るリングマを退けることなどできるわけがなかった。
 ▼ 56 クシオ@トロピカルメール 16/05/24 00:38:46 ID:Rzhh/9Co [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
タケシ「ここにいては袋小路だ!みんな逃げろ!!」

タケシが叫ぶ。
リングマが退路を塞いでしまわない内に逃げることがベストだと判断してのことだろう。

サトシはヒコザルをモンスターボールに収め、タケシたちと崖伝いに沿って走り出した。

バキ…バキキキ…

サトシ「…」

サトシは走る中で後ろを振り返った。
置き去りにしたテントの骨組みを、リングマがへし折っているのが見える。
そしてテントの中に置き忘れたのであろうケンゴのリュックを見つけたリングマは、またしても漁っている。

だが取り返す手段はない。今は自分たちの身を守らなければならない。

サトシたちはただガムシャラに険しい山道を走った。
この四人の内、誰一人だってこれ以上山頂を目指そうと思う者はいない。こんなトラブルに見舞われてしまっては登山を中止する他なかった。

サトシたちは下山する為、来た道を見つけて引き返すことを決めたのだった。
 ▼ 57 ルビル@アップグレード 16/05/24 06:12:44 ID:X6sntAzA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ許せねえ
 ▼ 58 まじゃろ◆K9KKk9II1I 16/05/24 07:17:05 ID:AHT0Oxmw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴわろす
 ▼ 59 ージュラ@メタルコート 16/05/24 11:59:32 ID:LFTNCibo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
観光客もいる所にこんな猛獣がいていいんか
 ▼ 60 ニスズメ@ロメのみ 16/05/24 12:16:51 ID:CefB920c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>57
ほんとこれ

>>59
北海道や岐阜辺りだと普通に車で通行するような道路でも熊出没注意とかあるから出て来てもおかしくはないと思う
ましてやあの世界は現実世界より道路やインフラ整備進んでないみたいだし
 ▼ 61 リゴンZ@タポルのみ 16/05/24 12:24:27 ID:LFTNCibo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>60
あの世界街から街までの交通機関が限られてるしな
一つ気になったんだけどこれDPでどの辺の時系列?
 ▼ 62 ョロゾ@つきのいし 16/05/24 23:29:57 ID:e5nCjt42 NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「ケンゴがいないっ!!」


1時間ほど走ったところだろうか。サトシが大声をあげた。
枯れ枝の絨毯を足で蹴り進む3人はその場で立ち止まった。

ケンゴの姿が見当たらない。
ずっとヒカリの後ろを走っていたはずだが、いつの間にか忽然と姿を消していた。

タケシ「…まさか…逸れたのか…?!」

ヒカリ「嘘でしょ…?!」


時刻は午前6時を過ぎ、太陽も昇り明るくはなったが霧が濃いせいか視界は前方3メートルほどしかハッキリ見えない。
こんな霧の中で逸れてしまうという絶望的な状況にケンゴは立たされてしまったようだ。

かと言ってサトシ達も無事帰れる保証は、どこにもなかった。
登りと降りでは、山は違った景色を見せる。四方八方を森に囲まれた場所で目印という目印もなく、ましてやこの濃霧の中で登ってきた道を下山するということはほぼ不可能に等しい。

タケシは先ほどから手のひらに乗せた方位磁針と睨めっこしているが、その険しい表情が綻ぶことはなかった。

タケシ「このテンガン山には、強力な磁気が発生していると聞いたことがある…これでは方位磁針はアテにならないな…」
 ▼ 63 ニータ@こだいのおまもり 16/05/25 01:05:06 ID:oOio512Y [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
タケシは方位磁針をポケットにしまい、二人に向き直った。

タケシ「仕方がない、とにかく進もう」

ヒカリ「でも…どこへ向かえばいいかわからないんじゃ…」

タケシ「こんな森の中で立ち止まっていたら、あのリングマにいつ追い付かれるかわからない。とにかく、移動しながら下山するルートを探すんだ!」

サトシ「わかった。くれぐれも周りに気をつけてな」


サトシ達は、前後左右に注意を払いながらゆっくりと歩き出した。
この時自分達が歩いている地点が、五合目の休憩場所から北西に大きく外れた場所に位置していると3人が知るのは数日後、無事下山した後のことである。




ケンゴ「ハァッ…ハァッ…」

ケンゴは朧げな足取りで、森の中を一人彷徨っていた。
サトシ達と逸れ、完全に孤立してしまったケンゴ。リュックをテントに忘れ、モンスターボールも無い。持っているのはポケットの中にあったチューインガムの包み紙だけ。

チューインガムを最後に食べたのはいつだったろうか。この包み紙は、その時ポケットに入れたままだったのか。などと現状とは関係の無いことをボンヤリ考えながら歩いていた。現実逃避だ。ケンゴはそのくらい憔悴しきっていた。

走っている最中、ケンゴとヒカリの距離はどんどん広がっていった。サトシとタケシとヒカリが離れていく姿を見てケンゴは「待って…待って…」と何度も呼び掛けた。しかし息が上がっていて、大きな声が出せず結果3人とも自分に気付かずに行ってしまった。
 ▼ 64 オル@だいちのプレート 16/05/25 01:06:59 ID:yBc5aYb. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これ以上被害者出さないで
ケンゴにもイッチにも、お願いだから
 ▼ 65 ローゼル@しんかのきせき 16/05/25 01:27:53 ID:oOio512Y [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「僕は…これから…どうなるんだろう…」

自分が遭難したという現実に、ケンゴは正面を切って向き合えないでいた。

10歳の少年が一人、深い深い山の中。霧に包まれ、視界は不自由。どこを向いても森、森、森。
聞こえるのは自分の吐息の音と葉の擦れる音と、時折どこからか聞こえてくる「クアクアクア…」という鳥ポケモンの鳴き声のみ。
持ってきたリュックも無い、戦う手段も無い、食糧も無い。

ケンゴは深く息を吸って叫んだ。

ケンゴ「サトシィーっ!!」


もちろん、返事は返ってこない。

ケンゴ「サトシィ…」

今度は弱々しい声で呟く。

ケンゴ「ヒカリィ… タケシィ…」


ケンゴの頬を、涙が伝った。
途方も無い不安感がケンゴの心臓をギュッと掴んで放さない。
どれだけの不安がケンゴを襲おうと、進むしかないことに変わりはなかった。

ケンゴは涙で滲む目を擦って、一歩ずつ前進していった。
 ▼ 66 イボルト@ゴッドストーン 16/05/25 01:39:38 ID:dD5AhdMY NGネーム登録 NGID登録 報告
なにこれ
支援
 ▼ 67 ッタイシ@かいのカセキ 16/05/25 01:55:37 ID:oOio512Y [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジ「!…お前達、まだこんな所にいたのか」


サトシもヒカリも、突然の声に驚いてその場で飛び上がった。
突然の声の主は、霧の奥から現れたシンジだ。手にランタンを掲げている。

サトシ「シンジ!!」

ヒカリ「…あ〜、ビックリした。脅かさないでよ…」

シンジ「山頂を目指すんじゃなかったのか?ここはまだ五合目だぞ」

サトシ「い…いや、それどころじゃないんだよ!」

シンジ「あぁ?」

シンジはまだ、事の経緯を知らない。
サトシ達はリングマの襲撃に遭ったことをシンジに話した。

タケシ「じ…実はカクカクメブキジカ…。こうしてる間にも、リングマが追ってきてるかもしれない」

シンジ「リングマか…。この山に入って何匹か倒したが、特に手応えがあるとは思わなかったな」

サトシ「あいつは普通のリングマじゃない!とんでもなく大きいんだ、通常サイズの倍はある!この目で見たんだ!!」

シンジ「まぁ、話はわかった。つまりお前達に下山のルートを教えればいいんだな」
 ▼ 68 グラージ@ジュカインナイト 16/05/25 02:12:56 ID:oOio512Y [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「下山のルートを?知ってるのかシンジ」

シンジ「俺は今から下山するつもりだった。この山での目的は終えたからな」

シンジの背後からエレブーがひょこっと顔を出した。

シンジ「エレキッドを鍛えてエレブーに進化させた。その修行の為の山籠りだった。もうここには用はない。お前達が下山するのなら道が分かるところまで案内してやってもいいぞ」

サトシ「…」

サトシはヒカリとタケシに目を配った。そしてヒカリとタケシが、サトシの表情から気持ちを察すると頷いた。

サトシ「…ごめんシンジ、やっぱり俺たち逸れた友達を探しに行くよ」

サトシはシンジに向き直って言った。

サトシ「友達を置き去りになんて出来ないからさ」

シンジ「…」

タケシ「シンジ。済まないがこの事を麓の交番へ言って伝えて欲しい。救助の手配を頼む…!それと、もしよかったら食糧を分けてもらえないだろうか?」

シンジ「…いいだろう」

シンジは背中からカバンを降ろし、中から非常食と書かれた大きな包みと懐中電灯を取り出してタケシに手渡した。

タケシ「済まない!ありがとう助かるよ!」

シンジ「好きにしろ」

そしてシンジはサトシらに背を向け、来た方向へ、霧の中へと去っていった。
 ▼ 69 ココ@バシャーモナイト 16/05/25 02:45:47 ID:WU.WsWWM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
どうなってしまうんだ
 ▼ 70 ィグダ@ラブタのみ 16/05/25 05:04:36 ID:XACcp/KA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴフルボッコ期待
 ▼ 71 レッフィ@たんけんセット 16/05/25 06:24:15 ID:xI1rfW.E [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>70
マジでこれ期待
 ▼ 72 偶の坊◆DEKU.83hPg 16/05/25 06:30:22 ID:x7LQn42o NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジいい奴だな
 ▼ 73 ントル@つめたいいわ 16/05/25 12:52:16 ID:v0pRAs5Y NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「それで、これからどうする?」

非常食をリュックに詰めながらサトシが尋ねた。

タケシ「そうだな…とりあえず壊されたテントのところへ行こう」

ヒカリ「ええっ?!また戻るのぉ〜?!まだリングマが近くをウロついてるかもしれないのよ!?」

タケシ「確かに、逃げてきた道に戻るのは危険かもしれない」

タケシ「ただ、ケンゴはリュックをあのテントに置いてきてしまっている。食糧にも困っているはずだ。だから、もしかしたら一人になったケンゴは一度テントに戻ることを考えるんじゃないかと思ったんだ」

サトシ「なるほど…」

ヒカリ「うぅ〜ん。ちょっぴり怖いけど、ケンゴ一人放っておけないよね。いいわ、私もタケシに賛成」

サトシ「俺も!」

タケシ「よし、それじゃあ来た道を引き返そう。もし何か見つけたら速やかに知らせること!」


サトシ達は迷子のケンゴを探すため、来た道を引き返すことに。
この時の時刻は、正午を示していた。
 ▼ 74 ラルバ@せいれいプレート 16/05/25 23:32:13 ID:4nu/PZy2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシらがテントに戻った頃にはすでに夕方になっていた。思えばリングマの襲撃を受けてからというもの、ほとんど不眠不休で歩き続けている。まともな食事も口にしてない。足取りも重く、膝が笑うような状態。
三人の体力は限界に近付いていた。


日は傾き、間もなく辺りは闇に包まれる。ケンゴの姿はそこにはなかった。
無残にも骨がへし折られ、横幕にはポッカリと大きな穴が空いたテントが寂しく森の中に二つ佇んでいた。


タケシ「ケンゴは…いない…か…」

テントから僅かに離れた位置にケンゴのリュックを見つけたタケシ。リュックのファスナーはちぎれ、中身が辺りに散乱して生臭い液体…恐らくヨダレがベットリと付着している。
その中には"ポケモンコンテスト"に出場するために必要とされる"コンテストパス"や、ポケモンコンテストで優勝し手に入れたコンテストリボンを収納するコンテストケースも見受けられた。
こんな大事な物を、ケンゴが放っておくとは思えない。

サトシ「ケンゴ…どこにいるんだ…!」

タケシ「どうやら、ケンゴはまだここへは戻ってないようだな。戻っていたのなら、貴重品は拾うはずだからな…」

ヨダレの染み付いた手帳を拾い上げながらタケシが言った。ケンゴの手帳だ。丁度真ん中辺りのページに挟んである、一枚の写真を見つけた。

タケシ「…これは…」



ケンゴとヒカリの写真だ。いつ撮ったものだろう。ツーショットで、二人とも笑顔で湖畔をバックにして写っている。とても良く撮れていて、楽しい雰囲気がこちらまで伝わってきそうだ。

タケシ「…ケンゴ…お前…」

タケシはサトシとヒカリに気付かれないよう、写真を手帳に挟み直し、ケンゴのリュックの中へソッと戻した。
 ▼ 75 ガガブリアス@あついいわ 16/05/25 23:33:58 ID:J9XNh2KA NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴがあまりにも不遇すぎて泣けてくる
支援
 ▼ 76 ーデリア@クイックボール 16/05/25 23:34:52 ID:JLH3gYnQ NGネーム登録 NGID登録 報告
山頂の標高は2300mくらいな
 ▼ 77 チコール@ほのおのジュエル 16/05/25 23:37:37 ID:V80IZhqY NGネーム登録 NGID登録 報告
もっとケンゴを痛めつけてくれ
 ▼ 78 ワライド@ディアンシナイト 16/05/25 23:41:51 ID:xI1rfW.E [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>77
これ
 ▼ 79 ルチャイ@リバティチケット 16/05/25 23:54:05 ID:qyBBczgI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここのケンゴはそんなに悪いことしてないし程々にしてやってくれ
 ▼ 80 ンペルト@イトケのみ 16/05/25 23:54:50 ID:4nu/PZy2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシ「なあタケシ、テントに戻ったはいいけどこれからどうするんだ?ここでケンゴを待つのか?」

タケシ「とりあえず、じきに日が沈んで暗くなる。暗がりの中で無闇矢鱈な歩き回らない方がいい」

タケシはテントの側へ戻ると、ボロボロになったテントに手をかけ壊れた箇所を見定めるようにして眺めた。

タケシ「よし、日が沈みきる前に治そう」

ヒカリ「えっ?このテントを??」

タケシ「治すと言っても、ほんの応急処置程度だけれどね。野宿して無防備でいるより、一枚でも壁を隔てていた方が安全なのは間違いないだろう」

タケシは自身のリュックからガムテープを一巻き取り出すと、せっせせっせとテントの修繕を始めた。敗れた箇所や、折れた骨組みを支えるためにガムテープを利用した。

サトシ「俺も手伝うぜ」

ヒカリ「私も!」

タケシ「よし、じゃあそっちの骨組みを持っていてくれ…ガムテープでくっ付ける」



ものの30分もしない内に、テントの修繕は終わった。出来上がったテントは、二人分のテント二つを一つになるよう組み合わせられ、三人なら余裕がある程のスペースを得ることができた。
見た目はツギハギだらけだが、たった一晩を過ごすのには十分な出来栄えではないだろうか。

タケシ「さ、中へ入ろう。もう19時だ、夕食にしよう。非常食ではお腹は膨れないだろうが、軽くでも食べておかなくちゃスタミナが保たないからな」

サトシ達はテントの小さな入り口を潜り中へ入った。
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