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SS

レッド「メガシンカ……か……」

 ▼ 1 クシー@とんでもこやし 16/08/02 18:40:37 ID:Z5Tze6ec NGネーム登録 NGID登録 報告
……カントー地方とジョウト地方を繋ぐ巨峰"シロガネやま"。

そこは、屈強なポケモンばかりが生息する危険地帯。

余程の強者か物好きかでなければ、そこに足を踏みいれる者はいない。

「……………………」

……言葉なく雲を"見下ろす"少年がいた。

その少年が今立っているこの場所は……。

……シロガネ山の、山頂。

「……………………」

「ピカピッ」

「……………………」

少年は、肩にちょこんと乗ってるピカチュウのでこをすりすりと撫でる。

少年もピカチュウも、ダイヤモンドダストが舞うこの極寒の地に非常に慣れている様子であった。

もう数年はそこで過ごしているかのような……そんな貫禄さえ感じる。
 ▼ 61 タージャ@うしおのおこう 16/08/06 03:05:12 ID:G2oIeFsU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!
 ▼ 62 マヨール@タラプのみ 16/08/06 16:17:19 ID:Z/OQj7tw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 63 ンクルス@コンテストパス 16/08/06 16:54:53 ID:mBIIeSXM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 64 ロンダ@じめんのジュエル 16/08/06 17:47:26 ID:bIGclXCs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 65 ルーラ@たいりょくのハネ 16/08/06 17:50:58 ID:ampVnNSc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 66 ハコモリ@きいろのバンダナ 16/08/07 01:51:51 ID:Htap5CM. [1/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
支援ありがとうございます!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


…………

……


……サント・アンヌ号がクチバシティを出港してから4時間程が経過した頃。

レッド「まだかな……ふぁぁあ」

ピカチュウ「チャア……」

グリーン「Zzz……」

長い船旅に疲れたレッド達は、襲いくる睡魔にいよいよ耐えかね、ベッドに横たわり休息をとっていた。

レッド「んんぅ……むにゃ」

……レッド達は、心底気持ち良さそうに寝ていた。
 ▼ 67 クリン@パワーウエイト 16/08/07 01:52:25 ID:Htap5CM. [2/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
それもそのはず、客室に置いてあったベッドは、とってもフカフカだったのだ。

枕も、低反発ウレタン素材を使用した最高級の品なので、極上の寝心地。

そのベッドの中では、瞼の裏という真っ暗な空間ですら理想郷へと変貌する。

流石は豪華客船"サント・アンヌ号"といったところか。

レッド「むにゃむにゃ……すぅ」

ピカチュウ「ぴかぁ……ぴちゅ……」

グリーン「Zzz……」

……レッド達は、あどけない無邪気な寝顔でこの究極の夢心地を堪能した。

……そして。

そんな至福の最中にあった彼らの耳に、ついに。

"待望の一報"が寄せられた。
 ▼ 68 ョロネコ@バンジのみ 16/08/07 01:53:21 ID:Htap5CM. [3/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
アナウンス『本日は御乗船いただきまして、まことにありがとうございます』

アナウンス『乗客の皆様に、お知らせ致します』

アナウンス『このサント・アンヌ号は、あと10分ほどでカロス地方の"コウジンタウン"に到着いたします』

アナウンス『お荷物のお忘れ等ないよう、今一度確認をお願いします』

レッド「……!」

……あと10分。

あと10分で、カロス地方に到着する。

この知らせを、虚ろな意識ながらにしっかりと聞いたレッドは。

レッド「んぅ……ふぁあああ……」

レッド「あぁ……よく寝た」

大きく背伸びし、覚醒。

そしてゆっくりと体を起こして、身仕度を始めた。

レッド「グリーンの分も荷物まとめとこ……ふぁあ」

……あまりにも気持ち良かったのか、レッドは起床した後も所々で眠たげだった……。
 ▼ 69 ンバーン@クロスメール 16/08/07 01:54:52 ID:Htap5CM. [4/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
…………

……


レッド「……ついに」

レッド「ついに来た……!」


地上を照らす目映い太陽。


一点の曇りなき青天。


溢れる自然と栄えた町の見事な調和。


レッド達を出迎えたその光景。


カントーには無い、美しき景観。


そう。

ついに彼らはやってきたのだ。

念願の……"カロス地方"に!
 ▼ 70 テラ@ねむけざまし 16/08/07 01:55:17 ID:Htap5CM. [5/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
レッド「見たことのないポケモンが沢山いるぞ!ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカピー!」

まず最初に興奮したのは、レッドとピカチュウだった。

レッドはあのシロガネ山で俗世間から離れた生活を送っていたため、カロスで見つかった新種のポケモン達のことは一切知らない。

それ故、レッドの目の前に広がる世界は、普通の人が見るソレとは"同じ場所"でありながら"全くの別世界"。

見るもの全てが新しい……そんな美景を目の当たりにしては、レッドが心を奪われるのも当然だろう。
 ▼ 71 ンドラー@ピーピーエイダー 16/08/07 01:55:49 ID:Htap5CM. [6/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
グリーン「………………」

グリーンはそんなレッドを見て、思わず……。

グリーン「…………ふっ」

……微笑を浮かべた。

しかしこれは、決して嘲笑いではない。

"レッドが昔のレッドに戻った"……という、安心感に胸を撫で下ろした時に意図せず溢れた物だ。

グリーンは本当に、心の底から"コレ"を望んでいたのである。

生きる希望も活力も喪失していたレッドは今、こんなにも目を輝かしている。

親友として、これ程嬉しいことはないのだ。

これが微笑まずにはいられない。
 ▼ 72 ローン@ふしぎなアメ 16/08/07 01:56:09 ID:Htap5CM. [7/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
グリーン「ここはカロス地方の港町"コウジンタウン"」

グリーン「水族館と、近くにある"輝きの洞窟"ってところが有名で人気らしい」

グリーンは、いつの間に手に入れたカロス地方のタウンマップを見ながら、ここ"コウジンタウン"をレッドに紹介した。

レッド「へぇー……」

レッド「……あ、そうだ」

グリーン「?」


レッド「メガシンカって、どこに行ったら出来るようになるの?」


グリーン「……直球だな」
 ▼ 73 ャタピー@もりのヨウカン 16/08/07 01:56:42 ID:Htap5CM. [8/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
あまりに直接的で単刀直入なレッドの質問に、思わず戸惑うグリーン。

いやまあ、元々はそのために来たのだから特に問題はないのだが。

……"だけど、もっとなんかこう……あるだろ?"と思ったグリーンであった。

グリーン「……俺が"メガシンカ"を修得したのは別の地方でのことだったからな」

グリーン「"ここで必ず出来るぞ"っていう確証はないんだが……」

グリーン「"シャラシティ"にある"マスタータワー"ってトコが、メガシンカと深い関係がある場所とは聞いている」


「……!」


グリーン「てか実際、このタウンマップにもそう書いてあるしな」

レッド「ふむふむ」

レッドは、グリーンの持ってるタウンマップを覗き見て頷く。
 ▼ 74 ターミー@ほしのかけら 16/08/07 01:57:13 ID:Htap5CM. [9/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
グリーン「とりあえずまずはソコに行ってみようぜ」


「…………」


レッド「だね」

ピカチュウ「ピカッ!」

というわけで、シャラシティに向けてついに出発した一行。

新天地への期待に想いを馳せ、確かな足取りで目的地へと進んで……。

……行こうとした、その時だった!


「……ちょっと待って!」


グリーン「え?」

レッド「?」

ピカチュウ「ピカ?」
 ▼ 75 ジロン@かなめいし 16/08/07 01:57:36 ID:Htap5CM. [10/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
……彼らの行く手を阻む者が一人、颯爽とローラースケートに乗って現れた。

見たところ、その者は少女であった。

少女は、陽に照らされ光沢を帯びた金色のポニーテールを揺らして、安全のためのヘルメットを脱ぎ去る。

蒼く煌めくその双眸は、サンタマリアのような澄みきった美しさで、人目見ただけも"美少女"と呼ばれる類いの容姿であることが分かる。

少女は、レッド達には笑顔を向けていた。

とても活発で健康的な印象を受ける。

「あなたたち、これからシャラシティに向かうの?」

少女はレッド達に問う。
 ▼ 76 イル@きいろいバンダナ 16/08/07 01:57:56 ID:Htap5CM. [11/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
グリーン「そうだけど……」

グリーン「……ぬ、盗み聞きしてたのか?」

「いや、ふと耳に入っただけだけど、気になってね!」

グリーン「君には関係ない気がするんだが……」

「ううん」

「関係ある!」

グリーン「えっ」

レッド「…………」

突然声を張り上げた少女に、会話の主導権を握られた一行。

少女は少し息を吸った後、言葉を続けた。


「あたしの名前は"コルニ"!」


コルニ「シャラシティの"ジムリーダー"よ!」
 ▼ 77 ーメイル@フーディナイト 16/08/07 01:59:14 ID:Htap5CM. [12/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
……コルニと名乗ったこの少女。

そしてその素性を聞いてレッド達は……。


レッド「えっ……?」

グリーン「はぁぁっ!?」

ピカチュウ「ピカピッ!?」


……当然だが、驚愕した。


カロス地方に上陸して早々、さっそくこんなイレギュラーな事態と出くわしたレッド達。

ジムリーダー・コルニとの突然の出逢い。

果たしてこれから先、レッド達の旅はどうなってしまうのであろうか……。
 ▼ 78 ガラグラージ@ブレイズカセット 16/08/07 02:11:54 ID:C6fu95c. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
超面白い。支援
 ▼ 79 ニョニョ@きんのいれば 16/08/07 02:53:45 ID:tNMdBvIM NGネーム登録 NGID登録 報告
素直にすごく面白いと思った 支援
 ▼ 80 スカーン@ピーピーエイド 16/08/07 03:04:22 ID:01cHtk.c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レッドのメガシンカはリザードンであってほしいな
 ▼ 81 タフリー@あついいわ 16/08/07 14:24:14 ID:B0ushxBw NGネーム登録 NGID登録 報告
>>80
Xかな?Yかな?
支援
 ▼ 82 イーガ@げんきのかたまり 16/08/07 15:05:16 ID:tjIIcbCY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援支援
 ▼ 83 リゲイツ@たいりょくのハネ 16/08/08 11:17:54 ID:RgSJQ8dw [1/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
支援ありがとうございます!

>>80
リザードンカッコいいですよね!黒リザのために国際孵化めちゃ頑張りました!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カロス地方に到着したばかりのレッド達の前に突然現れた、シャラシティ・ジムリーダーの少女"コルニ"。

右手にヘルメットを携え、左足でローラースケートを踏んでいる彼女の姿は、なんとも清涼感のある雰囲気だ。

話し方もハキハキしてて、元気いっぱい。

だから、悪い子ではないことはレッド達にも分かる。

……分かるのだが……。

グリーン「……仮に君がシャラシティのジムリーダーだとして」

グリーン「なんでジムを離れてこんなトコでローラースケート乗り回してんだ?」

グリーン「この時間帯はジムの勤務時間じゃあねえのか?」
 ▼ 84 ジロック@イバンのみ 16/08/08 11:18:28 ID:RgSJQ8dw [2/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
……そう。

ジムリーダーは、ポケモンリーグに出場するために必要なバッジを求めて訪れたトレーナー達を挑戦者として迎え入れ、その力を推し量るのが仕事。

無論、勤務時間以外の外出は許されないはず。

なのになぜコルニは今、シャラシティから離れたここ"コウジンタウン"に来ているのだろうか。

このグリーンの疑問に、コルニは……。

コルニ「……実はあたし、今は訳合って修行の旅に出てるんだ」

コルニ「だからその間は、あたしのお爺ちゃんがジムリーダーの代理をしてるんだけど……」

……コルニは自身の髪の毛を弄りながら、自分がここにいる理由の説明をした。

だが、グリーンは……。
 ▼ 85 リーラ@やすらぎのすず 16/08/08 11:18:51 ID:RgSJQ8dw [3/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
グリーン「……ホントかよ?」

……グリーンは、コルニの言ったことを信用しなかった。

だが確かに、ジム以外の場所でいきなり目の前に現れて急に"自分はジムリーダーです"なんて言われても、イマイチ信憑性に欠ける話なのは事実。

グリーンがコルニを疑うのは決して間違いではない。

……が、レッドとピカチュウは……。

レッド「……コルニさんがああ言ってるんだから、信じてあげようよ?グリーン」

ピカチュウ「ピカー!ピカピカ!」

……レッド達は、コルニを信じた。
 ▼ 86 ルビート@ラティアスナイト 16/08/08 11:19:53 ID:RgSJQ8dw [4/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
グリーン「いや、だがな……」

レッド「俺にはコルニさんが嘘をついているようには思えない」

グリーン「しかし……」

……と、レッドとグリーンが少し揉め始めたその時だった。

コルニ「……これで信じてくれる?」

コルニは、レッド達に向けて一つの黒い手帳を掲げた。

そしてその表紙には、"ジムリーダー証明書"と書いてある。
 ▼ 87 ラスル@ノーマルジュエル 16/08/08 11:28:27 ID:RgSJQ8dw [5/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
グリーン「!」

コルニは手帳を開いて、グリーンに見せる。

グリーンはその手帳を隈無く良く見た後……。

グリーン「……間違いない、本物だな」

……コルニが正真正銘、ジムリーダーであることを確認した。

コルニ「でしょ?」

コルニは得意気に言う。

グリーン「……悪いな、疑ったりして」

コルニ「良いよ良いよ!分かってくれれば」

グリーンが自らの非礼を詫びたことで、こうしてグリーンとコルニは和解……。
 ▼ 88 ートロトム@たつじんのおび 16/08/08 11:29:06 ID:RgSJQ8dw [6/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
……するかに思われた。

が……。


レッド「……ん?」

レッド「ねえ、ジムといえばグリーン」


レッド「お前がジムリーダーをやってるトキワジムはどうしたの?」


……このレッドの一言で。


コルニ「……え?」


……コルニの心に火が点いた。


グリーン「わっ、バカ!聞くタイミング考えろよ!空気読め!」

……グリーンはこう見えて、カントー地方のトキワシティのジムリーダーを勤めている。

そしてその実力の高さは、全国中のジムリーダーと比べても一線を画す程と言われている。

……が、今彼はその自分のジムを離れて、こうしてレッドと共に旅をしている。

コルニと理由は違えど、確かに立場は似ていた。
 ▼ 89 ラセクト@においぶくろ 16/08/08 11:29:59 ID:RgSJQ8dw [7/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
レッド「いや……でも気になったし。ね、ピカチュウ」

ピカチュウ「ピカァー」

レッドは呑気にピカチュウをなでなで。

グリーン「こ、こいつ……」

……"まずい"と、グリーンは思った。

グリーンも、ジムを放って旅に出てる身。

それなのに、同じ境遇であるコルニの事を疑っていたとなれば……。


コルニ「〜〜〜っ!」


グリーン「げっ……」


……彼女が怒ることは、火を見るより明らかであった。
 ▼ 90 ガネール@チーゴのみ 16/08/08 11:30:21 ID:RgSJQ8dw [8/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
コルニ「ちょっと!どういうこと!?」

コルニ「人を散々疑っておいて何!?自分だって似たようなことしてたんじゃない!」

コルニは憤慨して、グリーンに食ってかかってきた!

グリーン「お、落ち着けって。話せば分かるから」

グリーンは汗だくになりながら必死に弁解するも、コルニの怒りは止まらない。

コルニ「もう、信じらんない!」

コルニはついにそっぽを向いてしまった。

グリーン「………………」

グリーンはなんか気まずくなり、レッドに"なんとかしてくれ"と目線を送った。

レッド「………………」

レッドは"仕方ないな"と言わんばかりに、そのグリーンの目配りに頷いて、コルニのもとへと向かった。
 ▼ 91 ォッシュロトム@ちからのこな 16/08/08 11:30:47 ID:RgSJQ8dw [9/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
レッド「ごめんコルニさん」

レッド「グリーンは元々、ああいう嫌な面があるヤツなんです」

グリーン「おい」

コルニ「………………」


レッド「……でも、本当はイイヤツなんです」

レッド「どうかあいつを許してやってください」

ピカチュウ「ピカピカー!」


グリーン「…………っ」


……グリーンに代わってレッドが謝罪すると、コルニは……。
 ▼ 92 ニスズメ@ペアチケット 16/08/08 11:31:08 ID:RgSJQ8dw [10/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
コルニ「……あのグリーンって人はちょっとヤだけど……」

グリーン「ぐぬっ」

……ジトっとグリーンに冷ややかな視線を送った後。

コルニ「……アナタは良い人ね♪」

……レッドには、爽やかで可愛らしい笑顔を見せた。

レッド「……そ、そう……ですか?」

レッドはそれを見て少しドキッとなったのか、頬がほんのり赤くなる。

コルニ「……アナタの名前は?」


レッド「……"レッド"といいます」

レッド「"メガシンカ"を求めて、このカロス地方に来ました」
 ▼ 93 ライゴン@こころのしずく 16/08/08 11:31:37 ID:RgSJQ8dw [11/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
…………

……


……レッド達は改めて、コルニにシャラシティへ向かう理由を話した。

コルニ「……なるほど、それでレッド達はシャラシティを目指してるってわけなんだね」

レッド「はい。コルニさんはメガシンカについて何か知ってることがありますか?」

ピカチュウ「ピカ、ピカチュ」

レッド達の目的がメガシンカであることを知ったコルニ。

シャラシティのジムリーダーであるコルニからなら、有力な情報が聞ける可能性が高い。

というか、いきなり核心まで行けるかも。

コルニ「そうだね……でも……」

レッド「?」


コルニ「……まず……そんな敬語じゃなくても良いよ?レッド」

レッド「えっ」
 ▼ 94 ゲピー@ふるびたかいず 16/08/08 11:32:10 ID:RgSJQ8dw [12/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
コルニ「あたし達は同じくらいの歳なんだし、アナタとはもっと気兼ねなく話したいなっ!」

レッド「……そ、そう?なら……そうするよ」

レッドは、コルニがイチイチ見せる眩しい笑顔に少しタジタジであった。


コルニ「で、メガシンカの話なんだけど……」


コルニ「……それは、あたしのお爺ちゃん……"コンコンブル"に会いに行けば解決すると思うんだ」


レッド「"コンコンブル"……?」

グリーン「ふーん、変な名前なんだな」

コルニ「あなたは黙ってて」

グリーン「ごめん」

グリーンはコルニに呆気なく一蹴され、"ああ、俺って嫌われてるんだな"と自覚した。
 ▼ 95 ライゴン@カゴのみ 16/08/08 11:32:33 ID:RgSJQ8dw [13/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
レッド「コンコンブルさんって人は何者なの?」

コルニ「カロス地方では有名な人だよ。"メガシンカおやじ"って肩書きがあるんだ」

グリーン「"メガシンカおやじ"……くくっ」

コルニ「笑わないでよ。あたしのお爺ちゃんなんだよ?」

グリーン「」

グリーンはツボに入ることすら許されなかった。


レッド「じゃあ、その人に会いに行けば……」

……"メガシンカを修得できる"……

……と、レッドは言おうとしたが。

コルニ「……でも、お爺ちゃんはそう簡単にはメガシンカを教えてくれないの」
 ▼ 96 ムリット@きゅうこん 16/08/08 11:33:05 ID:RgSJQ8dw [14/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
レッド「え……」


コルニ「お爺ちゃんは、メガシンカを修得したいって言う人達に、幾つか条件を課すの」


コルニ「まず、"カロス地方のジムバッジを3つ以上獲得している"こと」

コルニ「次に、"継承者と呼ばれる人と戦って勝つ"こと」

コルニ「そして最後に……」


コルニ「……"ポケモンとのかけがえのない絆がある"こと」


レッド「……!」
 ▼ 97 ッツー@げんきのかたまり 16/08/08 11:33:36 ID:RgSJQ8dw [15/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
……"絆"。

コルニはその言葉をレッドに放った時……。


コルニ「………………」


……レッドの目を、"真っ直ぐと"見据えていた。

レッド「……………っ」


……レッドはこの時、コルニの内なる"力"を感じとった。

自らを射すくめてくるかのような気迫が籠った鋭い蒼の眼光に、レッドは思わず一筋の汗を頬に流す。


コルニ「………………」


レッド「………………」


……"自分は今、試されてる"。

なぜかそんな気がしたレッドだった。
 ▼ 98 ワパレス@きあいのタスキ 16/08/08 11:34:09 ID:RgSJQ8dw [16/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
コルニ「……そういえばレッド達はさ」

レッド「?」

コルニ「たった今カロス地方に来たばかりで、カロス地方のジムバッジは一個も持ってないんだよね?」

レッド「……うん、そうだね」


コルニ「じゃあ、前の地方にいた時に手に入れたバッジは持ってる?」

コルニ「もし持ってたら、見して欲しいなー……なんて」

レッド「……うん、良いよ」

レッドはコルニのお願いを了承して、バッグの中から二つのケースを取り出した。

レッドはそれらを開封して、コルニに中身を見せた。

するとそこには……。
 ▼ 99 ーナイト@どくどくだま 16/08/08 11:34:34 ID:RgSJQ8dw [17/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
コルニ「わぁ……!」

……合計16個の、光輝くバッジ達が収納されていた。

レッド「こっちがカントー地方のジムバッジで、こっちがジョウト地方のジムバッジ」

レッド「俺達の冒険の成果さ」

ピカチュウ「ピカピカー!」

レッドは自慢気に、自分のバッジコレクションを見せつける。

レッドが己の足で地方を練り歩き、あらゆる町を訪れて。

遍歴に遍歴を重ねて、やっと揃えたポケモントレーナーの勲章だ。

これらこそが、レッドの突出した実力を物語っている。
 ▼ 100 カブ@しろいビードロ 16/08/08 11:35:04 ID:RgSJQ8dw [18/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
コルニ「……凄いポケモントレーナーだったんだね、レッドは」

コルニもこれを見せられては、レッドのポケモントレーナーとしての能力を認めざるを得ない。

グリーン「一応俺もそれくらい持ってるけど」

グリーンもここぞとばかりに会話に入るが……。

コルニ「……ふんっ」

グリーン「」

……やはり、暫くは口を聞いてもらえなさそうだった。
 ▼ 101 デンネ@デボンスコープ 16/08/08 11:35:31 ID:RgSJQ8dw [19/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
コルニ(……でも、そっか)

コルニ(レッドとグリーンは、カントーとジョウトのバッジをコンプリートしてるんだよね……)

コルニ(……ようし)


……コルニは少し考え、息を吸い。

そして、改めてレッドを見つめなおして……。


コルニ「ねえ!レッド!」


……レッドに。


コルニ「今からあたしと……」


大きく息を吸って……。


コルニ「……"ポケモンバトル"しない?」


……レッドに、挑戦状を叩きつけた!


レッド「……!」
 ▼ 102 グノム@するどいツメ 16/08/08 11:36:12 ID:RgSJQ8dw [20/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
……これまた、突然の誘いだった。

コルニが何を思って急にバトルを申し出てきたのか、レッドには検討もつかなかった。

……が、しかし。

コルニ「…………っ」

……コルニの瞳に燃える闘志の焔が燃えたぎっているのを、レッドは見た。

レッド「………………」

……何がなんだかは分からないが、どうやらコルニは生半可な気持ちでこんなことを言っているわけではなさそうだ。

とても真剣に、レッドとのバトルを望んでいる。


グリーン「……どうするレッド」

グリーン「コルニの話だと、メガシンカを手に入れるためにはバッジが必要みたいだし……ここは先を急いだ方が」

と、グリーンは提案したが、レッドは……。
 ▼ 103 トツキ@うつしかがみ 16/08/08 11:36:35 ID:RgSJQ8dw [21/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
レッド「……いや」

レッド「良いよ、分かった」

コルニ「!」


レッド「ポケモンバトル、しよう」

ピカチュウ「ピッカァー!」


レッドは、コルニのチャレンジを堂々と受けた!


コルニ「……ありがと!」


……レッドの、カロス地方での最初のポケモンバトル。

その相手は、シャラシティのジムリーダー……コルニ。

果たしてレッドとコルニは、どのようなポケモンバトルを繰り広げるのだろうか……!
 ▼ 104 ィグダ@ヤミラミナイト 16/08/08 11:40:20 ID:j5FuKBnM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レッドの手持ち2枠…
フェアリー入りそうな気がするな.新しいタイプってことに興味示しそう
 ▼ 105 ルロック@マグマのしるし 16/08/08 11:42:41 ID:fAhHkS.g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 106 デンネ@メタグロスナイト 16/08/08 22:20:43 ID:Fyy3VnVM [1/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援ありがとうございます!

>>104
確かにそれはありそうですね!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

コルニ「使えるポケモンは一体だけで、ポケモンが倒れてしまった方が負け……」

コルニ「このルールでどう?」

レッド「いいよ」

……そして二人は、互いに距離をとって、バトルの準備を始めた。

レッドはバッグの中からモンスターボールを取り出して、どのポケモンでいこうかをじっくり考える。

今回のバトルはルール上、ポケモンの選出が非常に重要になってくる。

一体だけしかポケモンが使えない……いわば一騎討ちのような戦いなので、レベル差やタイプ相性といった要素はバトルに大きな影響を及ぼす。

その事を瞬時に把握したレッドは、一切の油断を絶ち切って、深く吟味した。
 ▼ 107 ンタロス@カメックスナイト 16/08/08 22:21:18 ID:Fyy3VnVM [2/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
レッド「……よし」

レッド「……君に決めた」

そう言って、"三つ"あるモンスターボールほ中から一つを選んだレッド。

"三つ"ということは、現在レッドの肩の上にちょこんと乗ってるピカチュウを除いた三匹……つまり、"リザードン"、"フシギバナ"、"カメックス"の中から選んだということになるのだが……。

……果たして。


グリーン「よし、じゃあ審判は俺がやろう」

グリーンが、橙色の髪の毛をファサッと揺らしてレフェリーを買って出た。
 ▼ 108 ノアラシ@すごそうないし 16/08/08 22:21:53 ID:Fyy3VnVM [3/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
コルニ「よぉしっ!こっちは準備OKだよっ!」

コルニは、右手の拳を左掌でがっちり受け止め、臨戦態勢。

レッドとの勝負に臨む。

そして、対するレッドも。

レッド「……俺もそろそろ大丈夫だよ」

……一つのモンスターボールを握りしめ、スタンバイオーケー。

帽子を被り直し、表情や目付きも引き締める。

今の彼はまさしく"ポケモントレーナー"。

勝利を追い求める戦士なり。
 ▼ 109 ツベイ@ねむけざまし 16/08/08 22:22:29 ID:Fyy3VnVM [4/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
さあ、互いの覚悟が決まったところで。

グリーン「分かった……それじゃあ」


グリーン「レッド対コルニ……バトル開始だッ!」


……戦いの火蓋がついに、切って落とされた!

お互い、大きく振りかぶって!

モンスターボールを……投げた!


レッド・コルニ「いけっ!」


レッド「"リザードン"ッ!」


コルニ「"ルカリオ"ッ!」


各々のモンスターボールから、ポケモンが飛び出す!
 ▼ 110 リーラ@ヒウンアイス 16/08/08 22:22:52 ID:Fyy3VnVM [5/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
「グォォォアアアッ!!!!!」


……尾に熱く燃えたぎる焔を携え、翼で天空を舞い、アギトでありとあらゆるモノを噛みちぎる、竜の如し獣。

"リザードン"!


リザードン「グォォ………」


「くわぁぁぁぁああんっぬっ!」


……狼のような風貌であるが、それでいて百戦錬磨の格闘家のような肉体を併せ持つ"波導の勇者"。

"ルカリオ"!


ルカリオ「くわぁぁん……ッ!」
 ▼ 111 リージオ@たわわこやし 16/08/08 22:23:29 ID:Fyy3VnVM [6/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
グリーン(……レッドはリザードンで、コルニはルカリオか……)

この対面を見て、さっそくグリーンは思考を巡らす。

グリーン(タイプ相性ならリザードンの方が圧倒的に有利だな)

グリーン(レベル差でもレッドが負けてるとは到底思えん)

グリーン(これは早くも勝敗が決したか……?)

……と、グリーンは早くも勝負の結果を見据えてしまった。

だが確かに、この状況は人目見れば分かる通り、このバトルはコルニが相当不利である。
 ▼ 112 ーマンダ@きんのたま 16/08/08 22:24:01 ID:Fyy3VnVM [7/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルカリオが主力とする"かくとう"、"はがね"タイプの技はいずれもリザードンに対しては効果が薄い。

そしてルカリオの方は、リザードンが放つ"ほのお"の技を受ければ致命傷は確実。

コルニ「…………っ」

明らかに狼狽えるコルニ。

出だしでこうも窮地に立たされると流石に動揺せざるを得ないだろう。

……が、しかし。

コルニ「…………」

……彼女は決して、怖じ気づいてはいなかった。

レッド(……コルニの目はまだ諦めてないな)

レッド(…………まだ油断はしないでおこう)

レッドはこの状況でも傲らず、様子をみる。

……すると。
 ▼ 113 ルズキン@するどいくちばし 16/08/08 22:25:12 ID:Fyy3VnVM [8/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
コルニ「……っ!」

レッド「!?」

コルニは突然、手袋をはめている左手を大きく天に掲げた!

その手袋には、何やら宝石のような玉が埋め込まれている!

グリーン「あれは……!」

グリーンはそれを見て、"もしや"と思った。

ふとグリーンは、自らが腕にはめてるリングを見やる。

そして、そこにも埋め込まれている玉を確認した後……。

グリーン「……あいつも"メガシンカ"を……!」

……予測を、確信へと変えた。

コルニ「見せてあげる!」

レッド「なに……?」

コルニ「これが、アナタの求める業……」

コルニ「……"メガシンカ"よ!」

レッド「……‼」
 ▼ 114 ルーグ@バトルレコーダー 16/08/08 22:26:53 ID:Fyy3VnVM [9/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
蒼穹に昇りし拳が、徐々に光を帯始めた!

そしてその閃光は、ルカリオとリンクして!

重なりあって!

限界のその先まで、闘気をみなぎらせていく……ッ!

コルニ「行くよルカリオ!」

ルカリオ「くわぁんぬっ!」

コルニ「はぁぁぁぁぁぁあああっ!!!!!」

……そして、周囲に爆風が舞った!

リザードン「ぐぉぉっ!?」

レッド「っ!」

散る砂ぼこりがレッド達の視界を覆う。

「うわぁ!」

「なんだなんだ!?」

その衝撃は周りの人々を巻き込んで、辺りが一時騒然とした。

大気をも揺るがした爆発だったが、やがて煙が消えてゆく……。
 ▼ 115 テラ@あかいいと 16/08/08 22:27:25 ID:Fyy3VnVM [10/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
……そして。

その先にいたのは……。


「…………くわぁぁぁぁっっああっんっぬあぅああッ!!!!!」


……己の臨界点を越えて、更なる進化を遂げた……"波導の勇者"の真の姿。

伝説にもその名を轟かせた、不屈の英雄!

"メガルカリオ"!


メガルカリオ「ぐるる……」


レッド「……見たか、リザードン」

レッド「あれが"メガシンカ"だ……」

リザードン「……グォォ」
 ▼ 116 つばん@オーロラチケット 16/08/08 22:27:52 ID:Fyy3VnVM [11/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
……力を解き放ったメガルカリオ。

その真価は、この闘いで遺憾なく発揮されるだろう。

リザードンは、タイプ上でこちらが有利であることを知ってはいたが……。

リザードン「……グォゥ」

……手加減が無用であることも、この瞬間をもって悟った。

リザードン対メガルカリオ……勝利の女神はどちらに微笑むのか……!
 ▼ 117 ルビアル@どくどくだま 16/08/08 22:29:28 ID:3vykNfYo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエン
 ▼ 118 ガヘルガー@しんかいのウロコ 16/08/08 22:29:37 ID:Fyy3VnVM [12/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>113
文字化けしてしまいました。ごめんなさい

レッド「……‼」誤

レッド「……!!」正
 ▼ 119 ーメイル@つめたいいわ 16/08/08 22:31:17 ID:NJR5TAlQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 120 レビィ@おまもりこばん 16/08/08 22:33:06 ID:0fczIGCo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 121 レキブル@べにいろのたま 16/08/08 22:49:04 ID:MkRWFyvg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここまでワクワクするSSは久しぶりだな
>>1頑張れ!
 ▼ 122 パルダス@あかいビードロ 16/08/08 23:05:23 ID:LtrC82NA NGネーム登録 NGID登録 報告
本当に読んでてワクワクしてきた。支援
 ▼ 123 ーマンダ@いいキズぐすり 16/08/08 23:06:21 ID:0fczIGCo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
てかマジでグリーンはトキワジムどうしたの
 ▼ 124 ローン@まがったスプーン 16/08/08 23:06:40 ID:j5FuKBnM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!!!
 ▼ 125 ッキング@ブロムヘキシン 16/08/08 23:07:13 ID:NJR5TAlQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>123
きっとサカキに頼んでんだよ(適当)
 ▼ 126 ゲデマル@かみなりのいし 16/08/09 10:53:44 ID:yoNqzXi2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 127 カタンク@むげんのチケット 16/08/10 01:02:37 ID:qYqnqnuo [1/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援ありがとうございます!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


コルニ「先手必勝!」

コルニ「ルカリオ!"グロウパンチ"!」

メガルカリオ「くわぁっ!」

叫びの後、ルカリオは猛スピードでリザードンの眼前へと詰め寄った!

リザードン「!」

拳を強く握りしめ、壮烈な波導のエネルギーを集中させる。

そして、淡い蒼に包まれたその刹那。

ルカリオの一撃が、リザードンに放たれた……!

メガルカリオ「くわぁッ!」

リザードン「グォゥ!」

リザードンは不意を突かれ、これを避けることができなかった…………が。
 ▼ 128 ャオニクス@ふといホネ 16/08/10 01:02:58 ID:qYqnqnuo [2/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
リザードン「ググ……ッ!」

ルカリオの攻撃が当たる前にその事を予見できていたリザードンは、咄嗟に両腕を交差させることでこのパンチを抑えられた。

おかげで威力は半減され、タイプ相性やレベル差もあり、リザードン"自身"は大したダメージを受けなかった。

しかし。

メガルカリオ「……ぐわぁん」

……ルカリオの様子が……。

メガルカリオ「……ぐわぁぁんっぬっ!」

……何やら……おかしい……!?

レッド「……!?」


ルカリオ「クワァァァァアアアアアッ!!!!!」


……響き渡った凄絶なる咆哮。

そして次の瞬間……!
 ▼ 129 ルジーナ@たべのこし 16/08/10 01:03:24 ID:qYqnqnuo [3/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルカリオ「くわぁぁぁぁッ!!!!!」

……ルカリオの全身から蒼き波導のオーラが滝のように溢れ出てきた!

四肢の筋肉は先程までよりも断然、隆々と盛り上がり。

瞳に宿る闘魂は、その輝きを一層増し……!

この現象を一言で表すとすれば……。

……"パワーアップ"。

そう。

ルカリオは"グロウパンチ"によって、更に凄まじいパワーアップを遂げたのだ!

レッド「……これは……一体……!?」

レッドは、初めて見るこの光景に動揺を隠せなかった。

頭皮から滴り落ちる汗に身を震わす。
 ▼ 130 ムスター@せいれいプレート 16/08/10 01:03:53 ID:qYqnqnuo [4/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
コルニ「"グロウパンチ"は、撃てば撃つほどにそのポケモンの攻撃力を上げる技」

コルニ「その名の通り、"成長する拳"よ!」

"グロウパンチ"。

それはレッドにとって初見の技だった。

レッド「……っ」

……彼はこの時、改めて思った。

"自分の知らないことはまだまだ沢山ある"……と。

"ダメージを与えると同時に自身の攻撃力を上げる技"……。

レッドは、"グロウパンチ"を頭の中に叩き込んだ。

この技は警戒しなければならないと知ったからである。

レッド「………リザードン、次からあの技は優先的に避けていくぞ」

レッド「敵に塩を送ってはいけない」

リザードン「グォッ」

リザードンは、レッドの指示に頷く。

これ以上奴のグロウパンチを食らってしまったら、いくら自分でも手がつけられなくなると悟ったのだ。
 ▼ 131 ゲボウズ@ヤドランナイト 16/08/10 01:04:20 ID:qYqnqnuo [5/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
コルニ「……でも、そう上手くいくかな?」

コルニ「ルカリオ!"はどうだん"ッ!」

メガルカリオ「くわぁンッ!」

濃縮された波導の塊が、弾丸の如く襲いかかる!

リザードン「グォゥ!」

が、リザードンはこれをひらりとかわした!

翼をはためかせ、はどうだんを不発で終わらせる。

しかし!

コルニ「今よ!グロウパンチ!」

メガルカリオ「くわんっ!」

間髪入れずに次の一手が放たれた!

ルカリオは高く飛び上がり、空中のリザードンと距離を詰めていく!
 ▼ 132 ャロップ@きんのたま 16/08/10 01:04:58 ID:qYqnqnuo [6/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
リザードン「!」

はどうだんを避けた直後のリザードンにできた僅かな隙を狙った攻撃だ!

そして、再び拳に力を込めて……。

……思いっきり、グロウパンチを撃ち込んだ!

メガルカリオ「くわっ!」

戦いの中で成長を続ける剛拳が、唸りをあげる!

が、リザードンは……!

リザードン「グォォッ!」

……更に空へ上昇することで、これをギリギリでかわした!

コルニ「今のを避けるの!?」

タイミングは完璧だった。

はどうだんを囮にしてまで放った今のグロウパンチは、"順当にいけば"確実にリザードンに直撃してたはず。

しかし、リザードンには当たらなかった。

もし、そこに理由があるとするならば。

……"レッドのリザードンの方がまだまだ上手だった"……と、言うほかあるまい。
 ▼ 133 グロコ@メンバーズカード 16/08/10 01:05:20 ID:qYqnqnuo [7/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
レッド「よくやったリザードン!」

リザードン「グォゥ!」

……今、ルカリオは空中に漂っている状態。

渾身のグロウパンチを外して、完全に無防備。

対してリザードンは、そのルカリオの頭上に陣取っていた。

この状況が指し示している意味……それは……。

……"立場の逆転"。

ルカリオは、この一手でリザードンの不意を突くどころか……。

……逆に、自らがリザードンに隙を作ってしまったのだ!

メガルカリオ「…………っ」

ルカリオは、恐る恐る目線を後ろに回した。

すると、そこには……。

リザードン「……グォォォアアアッ!!!!!」

……溢れんばかりの炎を全身に纏わせるリザードンの姿があった!
 ▼ 134 チュー@エフェクトガード 16/08/10 01:06:11 ID:qYqnqnuo [8/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
メガルカリオ「………!!!!!」

……戦慄のルカリオ。

"しくじった"……彼の脳裏に過ったのはその言葉だった。

もし、このままリザードンの攻撃を受ければ、自分は……


……"倒される"。


……しかし。


そうなるわけには……。


レッド「今だリザードン!」


レッド「"フレアドライブ"ッ!」


……いかないッ!


リザードン「グォォォアアアアアアアァァッ!!!!!」


……その時だった。
 ▼ 135 ブキジカ@バコウのみ 16/08/10 01:06:45 ID:qYqnqnuo [9/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
リザードン「……ッ!?」

……猛炎に身を焦がし、捨て身の突進を急降下でぶちかましたリザードン。

一閃……"フレアドライブ"は、確実にルカリオを捉えていた"ハズ"だった。

が、リザードンが貫いていたのは……。


……"虚空"だった。


リザードン「……!!!!!」

リザードンの目の前に、石畳が迫る!

レッド「不味い!受け身をとれリザードン!」

フレアドライブの軌道を変えて再び上昇するのは不可能だと判断したレッドは、体勢を立て直して受け身をとることを指示した。

リザードンもそのレッドの一言で冷静さを取り戻し、地面に不時着。

リザードン「…………ッ!!!!!」

フレアドライブの反動と、落下による衝撃とでとんでもない激痛がリザードンを襲ったが、リザードンの頭にあったのはそんなことではなかった。
 ▼ 136 ョロモ@イナズマカセット 16/08/10 01:07:08 ID:qYqnqnuo [10/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
"消えた"。

そう……ルカリオは、あの一瞬でどこかに"消えた"のだ。

ふと、リザードンは辺りを見渡す。

リザードン「……!」

すると、その姿は右方にあった。

かなり腰を落とした格好で、息を切らしながらこちらを睨んでくる狼が一匹。

メガルカリオ「……ッ!……ッ!」

……ルカリオは相当消耗しているみたいだが、リザードンにはどうしても解せないことがあった。

なぜルカリオは、あのリザードンの一撃を"避けられた"のか。

翼があるリザードンとは違い、空中で浮いていたルカリオは、どうすることもできない無抵抗の状態だったはずなのに。
 ▼ 137 ガラティアス@ホイップポップ 16/08/10 01:07:36 ID:qYqnqnuo [11/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
普通に考えれば、あのフレアドライブは必中だった。

どうあがいても、アレだけは避けられる訳がなかった。

だが……ルカリオは、避けた。

避けてみせた。

レッド「…………っ」

……レッドにも、さっきの一瞬でルカリオの身に何が起こったのかは分からない。

一体どんな力が働いて、ルカリオをあそこまで駆り立てたのか……。
 ▼ 138 ロア@もののけプレート 16/08/10 01:09:08 ID:qYqnqnuo [12/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
……しかし。

少なくとも、ルカリオがあの絶体絶命の窮地を見事脱却して、九死に一生を得たのは確かな事実。

もしこれも含めて、全て"メガシンカ"がもたらした奇跡だとすれば……。


レッド「…………メガシンカ……」


レッド「……なんて……世界だ……」


……少々、レッドは"メガシンカ"を侮っていたのかもしれない。
 ▼ 139 ZljEMmrkug 16/08/10 01:11:23 ID:esd1ynck NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援

アドバイスだけどト書きは止めた方がもっと良くなると思うよ
 ▼ 140 否定姫◆wXDa1eMk9o 16/08/10 02:47:32 ID:eN5AWkvc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 141 キジカ@ボイスチェッカー 16/08/10 08:41:57 ID:RxJDV2RI [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 142 ルガルド@ジーエスボール 16/08/10 09:56:05 ID:P0/gzSRE NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
支援ありがとうございます!

>>139
アドバイスありがとうございます!
台詞の横にある名前を消すってことですよね?
やってみます。
 ▼ 143 シツブテ@シルフスコープ 16/08/10 14:54:11 ID:RxJDV2RI [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 144 グマッグ@みどりのバンダナ 16/08/10 17:18:30 ID:6a.jXMQU NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ちょっとスマホが壊れたので、しばらくの間投稿が出来なくなります。

一週間以内には直ると思いますが、その間放置してしまうことをお詫び申し上げます。
 ▼ 145 ューラ@ダークストーン 16/08/10 21:41:18 ID:RxJDV2RI [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
1週間…だとっ!
 ▼ 146 ネブー@つめたいいわ 16/08/10 21:46:56 ID:ciAo0SJc NGネーム登録 NGID登録 報告
昔あったゲンのss思い出すな
 ▼ 147 ンドパン@リンドのみ 16/08/11 22:53:31 ID:kcxhcii6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>104
そういえばグリーンの新しい手持ちはサザンドr…あっ(察し)
 ▼ 148 パルダス@するどいくちばし 16/08/11 23:58:07 ID:pySdZoa6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 149 ラキオン@レンブのみ 16/08/12 00:33:35 ID:giY/5ZuA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>147
wwww
 ▼ 150 ーフィ@ゴールドスプレー 16/08/12 18:59:41 ID:H46nR0bk NGネーム登録 NGID登録 報告
>>147
ん?
どゆこと
 ▼ 151 定姫◆wXDa1eMk9o 16/08/13 01:26:37 ID:J/DUr2mk NGネーム登録 NGID登録 報告
一週間だと………
 ▼ 152 ングマ@きよめのおこう 16/08/13 01:45:58 ID:ZeDAhHJ6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
かなり面白いな
こういうタイプのSSのバトルはアニポケ寄りの感じに限るな
 ▼ 153 ビィ@ラブラブボール 16/08/13 22:13:49 ID:e/X/9j6E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>150
わからない?
グリーンの手持ちがサザンドラでレッドがフェアリータイプポケを入るかもしれないってことはつまり…
 ▼ 154 ュレム@きょうせいギプス 16/08/13 22:28:48 ID:FKLl6.Nc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>147
あっ……(俺も察した
 ▼ 155 スキッパ@メタルパウダー 16/08/14 01:25:14 ID:IJQn0Jkg [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
スマホが直ったので、再開します。

4日間放置してしまったことを、改めてお詫び申し上げます。

また、支援してくださった方々、ありがとうございます。

そして、以前ご指摘していただきました点を考慮し、台詞の横の名前を消します。

 ▼ 156 ンテール@ポケトレ 16/08/14 01:25:37 ID:IJQn0Jkg [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
激闘が続くコウジンタウン。

張りつめた空気に、ひび割れを起こした大地。

リザードンとルカリオは互いに血をたぎらせ、命と命のぶつけ合い。

こうした一進一退の攻防が両者の間で続いていた。

……が。


「……くわぁ……ッ!」


先に息切れをしだしたのはルカリオの方であった。

ルカリオは、リザードンのフレアドライブをあの状況下でかわしたというファインプレーを成したのだが……。

その反動のせいか、体力は著しく減少しているようであった。
 ▼ 157 マンボウ@おはなのおこう 16/08/14 01:26:14 ID:IJQn0Jkg [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
「ルカリオ……大丈夫……!?」


ルカリオの奇跡の回避は、彼のトレーナーであるコルニにとっても予想外の収穫ではあったが……。

……やはり彼女としては、ルカリオの体の方が気がかりなわけで。


(どうしよう……)


(今すぐバトルを中止して、ルカリオを休ませてあげるべきかな……)


心配するあまりそんなことを考えてしまうほど……。

……コルニは今、葛藤していた。


「……くわっ」


……ふと、ルカリオは徐に姿勢を変える。

腰は引いて背筋を伸ばし、拳をまるでボクサーのように構えた。
 ▼ 158 ッキング@たんけんセット 16/08/14 01:26:56 ID:D81dnzOQ NGネーム登録 NGID登録 報告
待ってました!
これからもよろしくお願いします!
 ▼ 159 ーデリア@りゅうのウロコ 16/08/14 01:27:33 ID:JkaE10q6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お帰りイッチ
 ▼ 160 ラカラ@きいろいバンダナ 16/08/14 01:28:23 ID:IJQn0Jkg [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
「くわっ……んぬっ!」


その眸子の奥には疲れを隠し。


「くわっ……!」


傷の痛みにも耐えて。

そして……。


「……くわぉぉぉんっ!」


……再び、戦う意思を示した。


「……っ!」


……コルニは気づいた。

ルカリオはまだ……。

まだまだ……。


……諦めてはいない、と。
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