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SS

【SS】ポケットモンスター外伝3.5

 ▼ 1 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 08:57:50 ID:NMArlRmU [1/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
前回の3ではシリアス展開を書きましたが……やっぱり自分にはシリアスは似合わない……と言うことで今回はゆるーい番外編を短めに…

↓前作URL

外伝
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=425114

外伝2
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=430226

外伝3
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=435716
 ▼ 2 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 09:00:20 ID:NMArlRmU [2/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
山崎は痙攣している……

山崎「ぐは……さ…さすがクリフの最高傑作から作った……」

その時、どこからか変な音が……

しゅうぅぅ

山崎「な、なんや?なんの……音や?」

シュウウウウウウ

それはタイムマシンの音だった。

ジュプトル「き、起動した!?」

チルタリス「って事は……」

山崎「な、なにが」

バシュッ

山崎は一瞬で消えた。


あの後、山崎になにがあったのだろうか……



これは時を越えた一人の男の物語……
 ▼ 3 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 09:04:24 ID:NMArlRmU [3/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
1.時をかける山崎


山崎「……う、うぅ…」

山崎は目を覚ました。

山崎「な、なんや!ここは!!なんでわい飛んどるんや!?」

山崎はモヤモヤとしていてよくわからない空間をふわふわと浮いていた。

山崎「くそ!あいつら……絶対に許さへん!次会ったら……ってそんな事よりわい死んどるんちゃうか!?あー!もったいない!まだ若いのに…」


たんだんと辺りのもやが晴れてきた。

山崎「?」

次の瞬間、いきなり山崎は大空へと放り出された!

山崎「え!?あ!な、なんやあぁぁあああ!?」

 ▼ 4 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 09:07:22 ID:NMArlRmU [4/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ひゅぅぅぅぅぅぅぅ……






ゴン!

山崎「いったぁ!」

山崎は何かの上に落ちて頭を思いっきりぶつけた。

山崎は頭をさすりながら体を起こした。

山崎「いたた……くそ!これもそれも全部サナのせいや!」

山崎は辺りを見渡した……

山崎「……ここは…森?……どこの森や?その前にわい生きてる?」

 ▼ 5 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 09:11:59 ID:NMArlRmU [5/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その時、山崎の前にピンクのポケモンが現れた。

?「あなた!なんて事してくれたのよ!」

山崎「おっ!こいつはたしか……セレビィや!……でもたしかセレビィって緑やし……色違いか!?」

セレビィ「緑は私の妹!!」

山崎はカバンからモンスターボールを取り出してセレビィめがけて投げた。

山崎「この際どっちでもええ!これでわいは億万長者や!!」

セレビィはボールをよけた。

セレビィ「なにするのよ!」

山崎「ちっ!外したか……じゃあ攻撃や!」

山崎はセレビィに飛びかかった!

セレビィ「やめなさい!」

セレビィはサイコキネシスで山崎を吹き飛ばした。

山崎は木に叩きつけられた。

どん!

山崎「ぐへっ!……さ、さすが幻のポケモン……ま、まだ諦めへんでぇ」
 ▼ 6 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 09:19:13 ID:NMArlRmU [6/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セレビィは溜め息をついた。

セレビィ「あなた……自分がしたことの重大さに気づいてないの?あなたのせいで世界が破滅するのよ?」

山崎「は?」

セレビィ「聞こえなかった?あなたのせいで世界は破滅します」

山崎「な、なんや!?わいなんかやったか?」

セレビィ「あなたがぶつかったそのポケモン……」

セレビィが指さす先にポケモンが埋まっていた……頭も顔も地面にめり込みお尻としっぽだけ出ている…

セレビィ「このポケモンはね…これから会うポケモンと恋に落ちて……そのポケモンの子どもが後に世界を救うはずだったの……でもあなたがぶつかったせいで未来が変わった!だからあなたのせいで世界が破滅するの」

山崎「そんなアホな!不可抗力や!わいかて好きでこんなとこ来たんとちゃうわ!そもそもここどこやねん!わいはシグマを探さなあかんのに!」

セレビィ「シグマ?なにそれ?」

山崎「クリフが作った最高傑作の細胞を移植したポケモンや!」

セレビィ「なにそれ?クリフってどんなポケモン?」

山崎「は?クリフは人間や」

セレビィ「人間なんてとうの昔に絶滅したわよ?」
 ▼ 7 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 09:23:41 ID:NMArlRmU [7/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
山崎「は!?ちょっとまちーや!わいかて人間やで!?」

山崎は力を込めてみた…

山崎「ぐぐぐぐ…!」

しかしなにも起こらない。

山崎「え?な、なんでや!人間に戻れへん!」

セレビィは呆れたような顔で山崎を見た。

セレビィ「あんたはどこからどう見てもザングースよ……でもさっきのモンスターボールといい……本当に人間だったのかもね……それはそうとしてあなた、もしかしてタイムスリップでもしたの?」

山崎「……そう言やクリフはタイムマシンも作ってたから……そうかもしれへんな」

セレビィは頭を抱えた。

セレビィ「な、なんてことなの!過去の人間が未来を破滅に導くなんて!!」
 ▼ 8 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 09:30:44 ID:NMArlRmU [8/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セレビィは山崎の両肩を掴んだ。

セレビィ「いい?どんな手を使ってでも未来を変えて!元に戻して!!そしたらあなたも元いた時代に帰してあげるから!!」

山崎「んな事言われてもどうすりゃええねん!」

セレビィ「このポケモンのお嫁さんになるはずだったポケモンはここの森を抜けた先のおっきなお屋敷に住んでる大富豪の娘さんよ!どうにかしてあなたが二匹の恋のキューピットになって!じゃないと世界はおしまいよ!」

山崎「んなアホな!!」

セレビィ「私にはどうしようもできないから!世界はあなたにかかってるんだからね!任せたわよ!」

セレビィはそう言うと姿を消した。

山崎「ちょっとまちーや!……なんやねん!言うだけ言って!……でもセレビィが言うんやから本当なんやろうな……」

山崎は地面に埋まったポケモンを見た。

山崎「このふさふさのしっぽ……イーブイか……なんでよりによって……」

そう呟くと山崎はそのふさふさしっぽを掴んだ。



続く

 ▼ 9 けもリー◆woBJ.2LDUY 16/11/10 13:25:05 ID:uuSl3e2w NGネーム登録 NGID登録 報告
支援です
 ▼ 10 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 20:26:25 ID:NMArlRmU [9/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
2.山崎宅配便



山崎「おりゃ!」

山崎はイーブイを引っこ抜くと地面に寝かせた。

山崎「そもそもこいつ死んでないやろな……結構な高さからわいがぶつかったからな……死んでたらそこでおしまいやで……」

山崎はイーブイの顔を覗き込んだ。

イーブイ「……う、うぅ…」

イーブイは目を開いた。

山崎「おっ!生きてたか!」

イーブイ「うわぁ!!」

イーブイは驚いた拍子に山崎に頭をぶつけた。

がん!

二匹「いったぁ!」

 ▼ 11 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 20:31:24 ID:NMArlRmU [10/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
山崎「ならなにすんねや!」

イーブイ「ご、ごめんなさい!!ってああ!!」

イーブイの見た先に潰れた箱がある…

イーブイが駆け寄り箱を開けるとグシャグシャのケーキが入っていた。

山崎「うわっ……こりゃもうあかんな……」

イーブイ「ど、どうしよう!また店長に怒られる!!」

イーブイは走り出した。

山崎「ちょっ!まちーや!どこいくんや!」

山崎もケーキの箱を抱えて追いかけた。

イーブイ「僕、配達の途中だったのに……またケーキをダメにしてしまったみたいです…とりあえず店長に謝らなきゃ!」

イーブイはそう言いながら走っていった。

山崎「あいつ足はやっ!」

山崎もなんとか追いかけた。
 ▼ 12 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 20:40:02 ID:NMArlRmU [11/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケーキ屋前


イーブイはケーキ屋の建物から出てきた。

山崎「…どうやった?」

イーブイ「クビだそうです……せっかくケーキも作れるようになったのに……このケーキも……自信作だったのに…」

イーブイは今にも泣きそうだ。

山崎「泣くな!男……いや、オスやろ!」

イーブイ「でも……僕って本当ドジで……いままでいろんなアルバイトしてきましたが……全部クビになって…きっとケーキ屋も向いてなかったんですよ……」

山崎はさっきの潰れたケーキの箱を取り出して一口食べた。

山崎「そんな事ないで?わい甘いもんあんま好きやないけど……お前の作ったケーキならいくらでも食えるくらいお前のケーキ好きやで?」

イーブイ「…う、うぅ…」

イーブイはもっと泣きそうになった。

山崎「な、何で泣くんや!?」

イーブイ「ぼ、僕…そんな事言われたの初めてで……ひっぐ……う、嬉しくて……」

山崎「なんやお前……もっと自分に自信もちーや!」

山崎はイーブイの背を叩いた。
 ▼ 13 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 20:45:45 ID:NMArlRmU [12/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイは涙を拭った。

イーブイ「……そうだ、あなたの名前は?」

山崎「わいか?わいは山崎や!山崎久助!まぁ好きにあだ名つけてくれたらええわ」

イーブイ「山崎さんですか……変わった名前ですね……僕はイーブイです」

山崎「それよりイーブイ、お前このケーキ潰れてるけど美味しいし……どっかに配達やったんやろ?」

イーブイ「はい」

山崎「これ持ってったらええんちゃう?」

イーブイ「え!?そんな!ダメですよ!!」

山崎「なんでや?半額くらいで売ったらええやん」

イーブイ「これ……ここらで一番のお金持ちのおうちに届けるケーキだったんです…」

山崎「(金持ち?もしかして例のこいつの嫁さんになるって言う…)」
 ▼ 14 アシレーヌ@だっしゅつボタン 16/11/10 20:46:50 ID:ZBQxNXb2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 15 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 20:47:32 ID:NMArlRmU [13/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
山崎「ならやっぱり行かなあかんわ!配達先どこや?道を教えてくれ!」

イーブイ「え、えっと……このまま真っ直ぐです……」

山崎「おっしゃ!イーブイ行くで!!」

山崎が走り出した。

イーブイ「えぇ!?ちょっと!!」

イーブイも追いかけた。
 ▼ 16 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 20:50:48 ID:NMArlRmU [14/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
豪邸前


山崎「うわ……すごいな……」

二匹の目の前にはとても大きな豪邸がそびえ立っていた。

山崎は力一杯大きな扉を叩いた。

ドン!ドンドン!

イーブイ「そ、そんなに乱暴に叩かなくても……」

山崎「こんくらいやった方が元気があってええんや!」

扉の向こうから声がした。

?「どなたかね?」

ガチャ

扉が開き水色のポケモンが出てきた。

 ▼ 17 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 20:58:54 ID:NMArlRmU [15/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「なんだね?君達は」

山崎「わいら宅配で来たもんやけど……こっちのミスでケーキ潰れてもうてな……やから半額!いや!八割引でどや!?味は変わらんしめっちゃうまいで!」

グレイシアは潰れたケーキを見て言った。

グレイシア「うちの娘にそんな汚いもの食わせられん!せっかく美味しいケーキの店だと聞いてきたのに……こんな酷い店だったなんてな!二度とあんたの店に注文するか!!」

グレイシアはドアをきつく閉めた。

バン!

山崎「な、なんやねん!そんなきつく言わんでええやろ!」

イーブイ「う、うぅ……ひっぐ……うわあぁぁああん!うわあぁ!」

イーブイは大声で泣き出した。

山崎「とりあえず帰るか……イーブイ、うちはどこや?」

イーブイ「うわあぁぁん!」

山崎「……しゃーないな」

山崎はイーブイをおぶって豪邸の前から立ち去った。


そのやりとりを豪邸の窓から見ていたポケモンがいた……

?「………」
 ▼ 18 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 21:05:00 ID:NMArlRmU [16/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
森にて……


イーブイ「ひっぐ…ひっぐ…」

山崎「あんま泣くなや……元気だしーや」

山崎は近くの切り株にイーブイを下ろした。

イーブイ「ぐす…ひっぐ…す、すみません……僕、本当にドジで泣き虫で……あなたにも会ったばかりなのにこんなに迷惑かけて……」

山崎は笑った。

山崎「ええんや!わい世話焼くの好きやし!」

イーブイは山崎を見た。

イーブイ「……僕も山崎さんみたいになりたいです……なんでもはっきり言えて…優しくて…面白くて……」

山崎「な、褒めてもなんもでえへんで!」
 ▼ 19 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 21:14:24 ID:NMArlRmU [17/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
山崎「……まぁそれはそうとしてイーブイ、とりあえずこのケーキ食べて元気だそうや!」

山崎はあのグチャグチャのケーキを取り出した。

?「ねぇ、私にもちょうだい?」

二匹「?」

声のした方を見るとそちらにもイーブイがいた。

しかしこちらはメスのようだし……毛艶は美しく上品で……そしてかわいかった。

イーブイ(オス)「!!」

山崎「もしかして……嬢ちゃん、あのお屋敷の?」

イーブイ(メス)「そうよ…あのお屋敷に閉じこめられてる……今日はパパやママに内緒で抜け出してきたの!さっき聞いてたよ!美味しいんでしょ?そのケーキ!」

山崎「せやで!このケーキめっちゃうまいで!嬢ちゃんも食べ?みんなで食えばもっとうまなるしな!」

イーブイ(メス)「うん!」

イーブイ(オス)「……」

ぼーっとしているイーブイ(オス)を山崎が叩いた。

山崎「なにぼーっとしとんねん!一緒に食おうや!」

イーブイ(オス)「え?……あ、はい」
 ▼ 20 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 21:23:33 ID:NMArlRmU [18/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
三匹はケーキをたいらげた。


イーブイ♀「すごいおいしかった!!こんなに美味しいケーキ初めて食べたわ!」

山崎「やって!イーブイ!」

イーブイ♂「え…」

イーブイ♀がイーブイ♂に近寄った。

イーブイ♀「え?このケーキあなたが作ったの?」

イーブイ♂「ま、まぁ…」

イーブイ♀は目を輝かせた。

イーブイ♀「すごーい!また食べさせてね!このケーキ!!今度は潰れてないの!!」

イーブイ♂「う、うん!」

イーブイ♀が笑った。

イーブイ♂「///」

山崎「(ほぉん…こいつこの子に惚れとるな……)」

 ▼ 21 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 21:29:48 ID:NMArlRmU [19/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
山崎「嬢ちゃん、わいは山崎って言うねん。で、こいつがイーブイ!よろしくな!まぁ嬢ちゃんもイーブイやけどな!!」

山崎は笑った。

イーブイ♀「よろしくね!イーブイ君!」

イーブイ♂「う、うん!」

イーブイ♀「そうだ!あなた達、明日時間あいてる?」

イーブイ♂「僕はなにもないけど……」

山崎「わいもなんもないで?」

イーブイ♀「じゃ、また明日の朝ここで会いましょ!じゃあね!」

イーブイ♀はかけていった。

 ▼ 22 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 21:31:00 ID:NMArlRmU [20/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「あ…」

山崎がイーブイを叩いた。

山崎「イーブイ!お前あの子に惚れとるな!」

イーブイ「!!」

イーブイの顔が赤くなった。

イーブイ「……だ、誰にも言わないで下さいよ」

山崎「わかっとるって!」

 ▼ 23 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 21:35:08 ID:NMArlRmU [21/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
気が付くと空はオレンジ色になっていた。

山崎「ん……もうこんな時間か……」

イーブイ「そろそろ帰らなきゃ……色々ありがとうございました」

帰ろうとするイーブイを山崎が呼び止めた。

山崎「なぁ」

イーブイ「なんですか?」

山崎「一晩でええから泊めてくれへん?わい帰る場所がないんや……」

イーブイ「僕のうちでよければいいですよ?」

山崎「サンキュー!助かるわ!」

イーブイ「こっちです」

山崎はイーブイの後についていった。
 ▼ 24 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 21:38:15 ID:NMArlRmU [22/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイの家


イーブイ「狭い家ですけど……ゆっくりしていって下さい」

山崎「いやー…すまんないきなり」

イーブイ「いいんですよ!山崎さんにはお世話になりましたから!久しぶりのお客さんなんで嬉しいです!」

イーブイはキッチンに向かった。

山崎は椅子に腰掛けた。

山崎「なぁ、イーブイは一匹で暮らしてるのか?」

イーブイ「はい」

包丁の音がする……イーブイは料理を作っているらしい…
 ▼ 25 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 21:54:37 ID:NMArlRmU [23/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
山崎「寂しないんか?」

イーブイ「大丈夫です。なれてますから」

山崎「友達はおらへんのか?」

包丁の音が止まった。

イーブイ「友達なんて…いないです……」

山崎「なんでや?」

イーブイ「僕、ドジで泣き虫で…どこに行ってもいじめられて……だからこんな森の奥に住んでるんです」

山崎「そうか!じゃあわいが最初の友達って事やな!」

イーブイ「!!」

 ▼ 26 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 21:57:21 ID:NMArlRmU [24/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
山崎「わい、お前の事気に入ったから!それにあの嬢ちゃんもきっとイーブイの友達なってくれるで!」

イーブイ「……」

山崎「どうした?」

イーブイは泣いていた。

山崎「なんや!また泣いとんのか!」

イーブイ「ご、ごめんなさい……すごい嬉しくて……体が動かないんです…」

山崎「まぁ、喜んでくれたらわいも嬉しいわ!」

山崎は笑った。
 ▼ 27 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 22:01:44 ID:NMArlRmU [25/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告





山崎「ぷはぁ!食った食った!」

山崎は腹をさすった。

イーブイ「ごちそうさまでした!」

山崎「イーブイ料理うまいな!」

イーブイ「あ、ありがとうございます!」

山崎はイーブイを撫でた。

山崎「わいは…イーブイいい奴やからきっと人気者になれると思うんや」

イーブイ「そんなのなれないですよ…」

山崎「んなことないって!イーブイは自分の力を信じてないだけや!料理もうまいし!もっと胸張ってればええねん!」

イーブイ「胸を張る…」

山崎「わいの言うとおりにすればあの嬢ちゃんもイチコロやで!」

イーブイ「!!」
 ▼ 28 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 22:06:36 ID:NMArlRmU [26/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
山崎はあくびをした。

山崎「……腹膨れたら眠くなってきたわ……明日嬢ちゃんと約束してるんやからイーブイもはよ寝ぇや?」

イーブイ「はい」

山崎「じゃ、おやすみやで…わいは……もう……ねる……ぐごぉぉ……」

山崎は横になるとすぐに眠ってしまった。

イーブイ「ね、寝るのはやいな……」

イーブイは山崎の寝顔をのぞき込んだ。

イーブイ「初めての友達……なんだか嬉しくて……信じられない……」

イーブイはクッションに顔を埋めた。

イーブイ「友達がいるってこんなに嬉しいんだ……」

イーブイはそのまま眠ってしまった。
 ▼ 29 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 22:09:05 ID:NMArlRmU [27/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そんな二匹の様子を窓の外からピンクのセレビィが見ていた。



セレビィ「なんだかんだであいついい奴じゃん!これならどうにかなりそうかな……」

セレビィはまた姿を消した。

森を夜の闇が静かに包んでいった。


続く
 ▼ 30 1◆v1GnTfaqxg 16/11/10 22:12:31 ID:NMArlRmU [28/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
2話まで終わりました。

やっぱりこう言う話書いてる方が楽しいししっくりきますね。

まぁあと3話で完結する短いやつですが最後まで読んでくれたら嬉しいです。

では寝ます。
 ▼ 31 フーディン@ホエルコじょうろ 16/11/11 03:42:54 ID:olisNyEY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
 ▼ 32 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 21:15:39 ID:NENRXHqM [1/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
3.山崎探検隊


朝……


鳥ポケモンのさえずりが聞こえる清々しい朝…


山崎は寝転んだまま一匹考えていた……


山崎「(なんか実感わかんけど……やっぱりここってわいの住んでた時代とちゃうねんな……1日たったけど夢違うみたいやし……)」

山崎は自分の手を見つめた。

やはり姿はザングースのままである。

山崎「(そういやセレビィはどこに行ったんやろ?……まぁ考えてても始まらんか)」

キッチンから音が聞こえる…イーブイが朝食を作っているようだ。

山崎「(イーブイもう起きとんのか…)」
 ▼ 33 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 21:24:08 ID:NENRXHqM [2/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
山崎は体を起こした。

山崎「イーブイ、おはようさん」

イーブイがキッチンから顔をのぞかせた。

イーブイ「あ、起きたんですね。おはようございます」

山崎「なんか固いなー!ございますて……わいら友達なんやろ?もっと軽い感じでええねん!『おはよー!』とか…『オッハー!』とかさぁ…ほら!言ってみいや!」

イーブイ「え?」

山崎「変わってみいひん?今の自分捨てて新しい自分に!」

山崎はニヤニヤしている。

イーブイ「新しい……自分?」

山崎「イーブイは一回今の自分忘れて新しい自分になってみたら?って言うとんのや」

イーブイ「え!?そ、そんな!そんなの絶対に……」

山崎「はい!決まり!今からイーブイは生まれ変わる!これまでみたいに後ろ向きな事言ったらあかんで!これからのイーブイはもっと自分に自信を持ってて……面白くて……そんでフレンドリーで……」

イーブイ「そ、そんなの出来るかな……僕」
 ▼ 34 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 21:34:48 ID:NENRXHqM [3/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
山崎「やろうと思ったら案外なんでも出来るもんやで!よしっ!わいと約束や!約束破ったら……ハリーセン飲ますからな!!」

山崎は笑った。

イーブイ「は、ハリーセン!?」

山崎「冗談やん!ま、そんくらい覚悟せぇって事や!まずは挨拶からや!ほら!言ってみ?『おはよ』って!」

イーブイは顔をひきつらせながら言った。

イーブイ「お、おはよう…」

山崎「まだ固いなー……まぁちょっとずつ練習してき?」

イーブイは笑っている山崎を見て思った……

イーブイ「(やっぱり……山崎さんなら僕を…僕を変えるきっかけになってくれるかもしれない……僕だってドジで泣き虫な自分から変わりたいんだ!!)」

山崎「返事は?」

イーブイ「はい!」

山崎「お!ええ返事やな!……それよりなんか焦げ臭くないか?」

イーブイ「あ!?焦げてる!!」

イーブイはキッチンに引っ込んだ。

山崎「ありゃりゃ…」
 ▼ 35 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 21:43:51 ID:NENRXHqM [4/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
二匹は朝食を食べ終えて約束の場所に向かっていた……


山崎「今日の朝食は焦げとったけどなかなかうまかったな!」

イーブイはしょげた。

イーブイ「すみません……僕ドジで……」

山崎「はい!泣き言言ったらあかん!あと…『すみません』じゃなくて……もっとこう…『ごめーん!』とか、『すまんすまん!』みたいに……ほら、言ってみ?」

イーブイ「……ご、ごめん」

山崎「んー…まだまだやなぁ」

イーブイ「難しいですね……」

山崎「そりゃな、自分を変える事が簡単なら誰も苦労せんわ……実はわいも昔は……」

イーブイ「昔は?」

山崎「……い、いや……なんでもないわ……(だめや……昔の事なんか思い出したら…)」

その時、あの子の声がした。

イーブイ♀「あ!ちゃんと来てくれたんだ!」

約束の場所からイーブイ♀が手を振っている。
 ▼ 36 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 21:51:49 ID:NENRXHqM [5/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
山崎「おう!嬢ちゃんおはようさん!ほら、イーブイも挨拶や!」

山崎は目でイーブイ♂に合図を送った。

イーブイ♂「(!……山崎さん…もしかして僕にさっきみたいな挨拶をしろって……)」

イーブイの脚がガクガクと震えた……

イーブイ♂「(わかってる……ここで変わらなきゃ!……僕は……僕は変わるんだ!!)」

イーブイ♂は大きく息を吸った……

イーブイ♂「イーブイちゃん!おはよっ!!」

山崎&イーブイ♀「!!」

山崎とイーブイ♀はいきなりの大声に驚いていた。

イーブイ♀「…」

イーブイ♂「(や、やっぱりだめだ……)」

イーブイ♂はうつむいた。

その時……

イーブイ♀「おはよっ!イーブイ君!」
 ▼ 37 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 21:55:42 ID:NENRXHqM [6/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ♂「え?」

イーブイ♀「あなたすっごいおっきな声ね!びっくりしちゃった!!」

イーブイ♀は無邪気に笑っている。

イーブイ♂はなにが起きたかわからなかった……しかしイーブイ♀の笑顔を見ているとつられてイーブイ♂も自然に笑うことができた。

イーブイ♂「(や、やっぱりこの子…可愛いな……)」

山崎はその様子を見てニヤリとした。

山崎「(せや!その調子やで!イーブイ!)」
 ▼ 38 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 22:15:38 ID:NENRXHqM [7/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ♀「いきなりだけどね……あなた達を呼んだのには訳があって…」

山崎「なんや?」

イーブイ♀「私…パパに外にでないよう言われてるんだけどこうしてよく脱走するの!でも外にでてもこれと言った知り合いもいないし……いつも何したらいいか考えてるうちにパパに見つかって連れ戻されるの……」

山崎「そうなんか……嬢ちゃんも大変やな」

イーブイ♀「昨日あなた達と会って……あなた達ならきっと外の世界の面白い事知ってると思ったの!だから私を面白い所に連れて行ってほしいの!」

イーブイ♀は目を輝かせた。

山崎は頭をかいた。

山崎「そうか……でもわいはここに来たばっかりやしなぁ……」

その時イーブイ♂が山崎の前に出た。

イーブイ♂「じゃ、じゃあさ!僕のとっておきの場所に連れて行ってあげる!」
 ▼ 39 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 22:18:55 ID:NENRXHqM [8/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
山崎「!」

イーブイ♀「え?とっておきの場所!?行きたい行きたい!」

イーブイ♂「こっちだよ!」

イーブイ♂は走っていった。

イーブイ♀「あっ!待ってよ!」

イーブイ♀も追いかけていく。

山崎は笑った。

山崎「(なんやえらい張り切っとるな!挨拶で吹っ切れたんかな……)」

山崎も二匹を追いかけた。
 ▼ 40 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 22:23:11 ID:NENRXHqM [9/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
森を歩いていく三匹……


イーブイ♀「どこまで行くの?」

イーブイ♂「もう少し先だよ」

山崎「さっきからもう少しもう少しって……もうだいぶ歩いたで?」

イーブイ♂「っ!着きますよ!」

少し先は森が開けていた。

イーブイ♀「わぁ!なにがあるんだろ!!」

イーブイ♂「き、きっと驚くと思うよ!」

山崎「わいも楽しみやわ」

三匹は開けた場所へ向かった。
 ▼ 41 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 22:32:11 ID:NENRXHqM [10/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
森を抜けるとそこは……とても大きな花畑だった……



イーブイ♀「わぁ!!すっごぉい!!」

イーブイ♀は花畑を走り回った。

山崎「なんや!すっごい場所やな!」

イーブイ♂「えへへ…これ僕が植えたんです」

山崎「これを!?一匹で!?」

イーブイ♂「僕、お休みの日でも特になにもする事がないから……よくここに来て花の種を植えていたんです。ある程度育ったらあとは自然に任せておくだけで毎年綺麗な花畑が出来るんです!最近来れてなかったけど……よかった……ちゃんと咲いてるや」

イーブイ♀がかけてきた。

イーブイ♀「外にでて……あなた達に頼んで本当に良かった!私、花なんて花瓶に何本か刺さってるのしか見たことなかったもん!ありがと!!」

イーブイ♂「!!」

イーブイ♂は顔を真っ赤にした。

イーブイ♀はイーブイ♂を見て笑った。

イーブイ♀「うふふ!可愛い!」

 ▼ 42 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 22:39:39 ID:NENRXHqM [11/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そう言われてイーブイ♂の顔はもっと赤くなった。

山崎「(なんや、わいが手ぇださんでもなんとかなりそうやな……)」

イーブイ♀「いい天気ね……なんだか私、眠くなってきちゃった……」

イーブイ♀は大きな欠伸をすると眠ってしまった。

イーブイ♂は寝顔を覗き込んで笑った。

山崎「イーブイ、お前なかなかやるやん!女の子の気持ちもようわかっとるな!」

イーブイ♂「そ、そうですか?」

山崎「その子もえらい喜んどるし……結婚もそう遠くないな!!」

イーブイ♂「け、けけけ結婚!?」

山崎「せや!」

イーブイ♂「ま、前にも言いましたよね…この子、この辺りで一番の大富豪の娘さんだって……僕はこうして親のもとから離れて暮らしてるただの貧乏な一般ポケモンですよ?」

山崎「身分なんて関係ないんや!大切なのは愛やで!心配せんでええ!」

イーブイ♂「し、心配せんでええって言われても…」
 ▼ 43 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 22:48:14 ID:NENRXHqM [12/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その時イーブイ♀がいきなり飛び起きた。

イーブイ♀「っ!……なんだろ……なにかいやな感じがする…」

山崎「嫌な感じ?」

イーブイ♂も身震いした。

イーブイ♂「ぼ、僕も……なにか…嫌な予感って言うか…」

山崎「なんや?お前ら特性『きけんよち』か?」

その時、三匹の前にスピアーの大群が現れた。

三匹「!!」

スピアー1「おまえら!俺達の縄張りでなにやってるんだ!」

山崎がスピアー達を睨みつけた。

山崎「ああん?わいらは遊びに来ただけやぞ!」

スピアー2「なかなか生意気な奴だな」

スピアー3「やっちまうか?」

スピアー4「そうだな!」

 ▼ 44 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 22:53:38 ID:NENRXHqM [13/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ♀「ど、どうしよう…怒ってるみたい」

イーブイ♂「や、山崎さん!どうしよう!」

山崎は二匹を抱き上げた。

山崎「そりゃ逃げるに決まっとるやろ!」

そう言った瞬間山崎は走り出した!

スピアー3「おい!逃げたぞ!追えーっ!」

スピアー達も後を追った。
 ▼ 45 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 22:57:15 ID:NENRXHqM [14/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
約束の場所……



山崎は二匹を下ろして座り込んだ。

山崎「ここまで来れば……もう追ってけえへんやろ…」

イーブイ♂「あんな奴らが知らないうちに住み着いてたなんて……イーブイちゃんごめん…怖い目にあわせて……」

イーブイ♀は笑った。

イーブイ♀「ううん!私怖くなかった!むしろ楽しかったよ!山崎さんもイーブイ君も本当にありがとね!」

その時…

?「イーブイ!ここにいたのか!」

草むらからグレイシアが現れた。

イーブイ♀「パパ!」

山崎「っ!」

 ▼ 46 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 23:04:36 ID:NENRXHqM [15/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシアが山崎を睨んだ。

グレイシア「またお前達か!うちの娘になにをしている!!」

イーブイ♂「ご、ごめ…」

謝ろうとするイーブイ♂の口を山崎が抑えた。

山崎「わいもちょうどあんたに言いたいことがあったんや……あんたな?娘の事が大事なのはわかるわ…でもあんたの娘、家に閉じこめられとるせいでなんも面白ないみたいやで?今日は一日中目ぇキラキラさせとったわ……家の中におっても友達もできへんで?だからこの子に外出の許可くらいやってもええんちゃうか?」

グレイシア「うるさい!お前のような貧民が私に口出しするな!イーブイ!帰るぞ!!」

グレイシアはイーブイ♀の背を押した。

イーブイ♀「や、やだ!イーブイ君!山崎さん!」

山崎「やめろ!嫌がっとるやろ!」

山崎がグレイシアを突き飛ばした。

ドスっ!

グレイシア「うぐ!き、貴様ぁ!」

グレイシアが反撃に出ようとしたその時……

?「あなた、いい加減にして」
 ▼ 47 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 23:08:22 ID:NENRXHqM [16/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
草むらから更にもう一匹ポケモンが出てきた。

グレイシア「リーフィア!」

イーブイ♀「ママ!」

山崎「ママ!?」

リーフィアはグレイシアを睨んだ。

リーフィア「グレイシア!あなたは過保護すぎるのよ!」

グレイシア「いや!これくらいしないと!」

リーフィア「すみません皆さん…うちの旦那がご迷惑を…」

山崎「え、あ……はぁ…」
 ▼ 48 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 23:12:33 ID:NENRXHqM [17/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「リーフィアはわかってないんだ…」

そう言うとグレイシアは山崎達を睨みつけた。

グレイシア「お前達!二度とうちの娘に関わるんじゃないぞ!いいな!」

グレイシアはイーブイ♀を押して帰って行った。

イーブイ♀は悲しそうな目でこちらを見ていた。

イーブイ♂「イーブイちゃん…」

リーフィア「ごめんね、うちの旦那があんなので……またうちの子と遊んであげてね?」

山崎「まぁ……そう言ってもらえると嬉しいけど…」

イーブイ♂「すごい怒ってたし…怖かったよぉ」

イーブイは涙ぐんだ。

山崎「だから泣くなて」
 ▼ 49 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 23:14:17 ID:NENRXHqM [18/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーフィア「本当にごめんなさいね。それじゃ、ごきげんよう」

リーフィアは去っていった。

山崎「イーブイ!ほな帰ろか」

イーブイ「はい…」

二匹も家に向かった。

既に太陽は沈みつつあった。
 ▼ 50 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 23:19:46 ID:NENRXHqM [19/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイの家…


イーブイ「山崎さん…怖いお父さんだったね…」

山崎「いつまで引きずっとんねん!そんなんやとあの子に嫌われるで!!」

イーブイ「え!?……ぼ、僕嫌われちゃったかな…」

山崎は笑った。

山崎「冗談やん!でもそんな事さっさと忘れた方がええで!」

イーブイ「…そうですよね!」

イーブイも笑った。

山崎「お!やるやん!」
 ▼ 51 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 23:25:13 ID:NENRXHqM [20/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃……


一匹のスピアーが夜の森の中を飛んでいた。


スピアー「うう……あいつら見失うし…群からはぐれるし……なんでこんな事に……」

彼らは本来夜になると巣で眠っているはずだった。

スピアー「つ、疲れた……もうだめだ…」

スピアーは目の前の何かにへなへなととまった。

スピアー「はぁ……とりあえず今日は野宿かな…」

スピアーは眠ろうと目を閉じた。
 ▼ 52 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 23:29:41 ID:NENRXHqM [21/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スピアー「……なんか暑いな…………っ!!」

何かがこちらを睨んでいる!

スピアー「だ、誰だ!」

?「お前こそ誰だ!勝手にワシにとまって休憩などしおって…許さんぞ!!」

声の主はブーバーンだった。

スピアー「ひ、ひい!!」

スピアーは飛び上がった。

ブーバーン「逃がすか!!」

ブーバーンは腕から巨大な火炎弾を打ち出した!

スピアー「ひええ!!」

スピアーは火炎弾をなんとか避けるとどこかへ飛んでいった。

ブーバーン「……ふん!」

ブーバーンは不機嫌そうに去っていった。

スピアーに当たらなかった巨大な火炎弾はあの豪邸にむかって落ちていった……
 ▼ 53 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 23:35:26 ID:NENRXHqM [22/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
豪邸では……



リビング



リーフィア「あなた、聞いてるの?あの子が外で遊んでもいいんじゃない?って聞いてるんだけど」

グレイシア「イーブイはうちの自慢の娘だ。最高の結婚相手が見つかるまで外には出さない」

リーフィア「外に出ないから結婚相手が見つからないんでしょ!?こんな事してたらあの子おばあちゃんになっちゃうわよ!今年でもう17才になるのに!」

グレイシアは窓の外を見た。

グレイシア「きっといつか現れるはずだ……焦ることはない」



別室では……



イーブイ「パパの意地悪……」

イーブイは窓の外を見た。

イーブイ「また……会えるかな」

 ▼ 54 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 23:38:46 ID:NENRXHqM [23/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その時!



ズドォォォォオオン!!


グレイシア&リーフィア「!?」


イーブイ「なに!?」


それは一瞬の出来事であった……豪邸にあの火炎弾が落ちたのだ。


どんどん火は燃え広がり……豪邸は炎に包まれた。
 ▼ 55 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 23:48:32 ID:NENRXHqM [24/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃、イーブイの家では……


イーブイ「どうすれば山崎さんみたいになれるかな……」

山崎「わいみたいにって……わいみたいになったらあかんで?」

イーブイは不思議そうな顔をした。

イーブイ「え?なんで?」

山崎「いや……わいなんかよりもかっこええ奴いくらでもおるやん!(……わいは一応これまで散々悪いことやってきたし……でもイーブイにはそんな事言えへんな……)」

イーブイ「でも僕にとっては山崎さんが一番かっこいいです!」

山崎「……まぁ、イーブイがそれでいいんやったら…」

山崎は頭をかいた。
 ▼ 56 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 23:54:54 ID:NENRXHqM [25/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「山崎さんみたいになるなら……やっぱりその独特なしゃべり方ですよね」

山崎「え?独特か?」

イーブイ「えーっと……わ、わいイーブイって言うんや!よろしくやで!……こんな感じですかね?」

山崎は吹き出した。

山崎「ぶっ!なんやそれ!やるにしてももーちょいうまくやりーや!コガネでそんなしゃべり方してたら笑われるで!」

イーブイ「コガネ?それどこですか?聞いたことないです…」

山崎「(……そうか……この時代にはもうコガネシティは無くなってんのか…)」

 ▼ 57 1◆v1GnTfaqxg 16/11/11 23:59:00 ID:NENRXHqM [26/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「山崎さんはその……コガネって所で育ったんですか?」

山崎「せや!コガネは街全体が元気で…いつも賑やかで…一日中騒がしいあの街がわいは大好きなんや!!」

イーブイは窓の外見ながら言った。

イーブイ「……僕もいつか行きたいな……山崎さんの故郷に…」

山崎「またいつかな…」
 ▼ 58 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 00:01:47 ID:sasH/BHc [1/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「…あれ?なんだか外が騒がしいですね…」

山崎「……それになんか焦げ臭くないか?イーブイまたなんか焦がしてへん?」

イーブイ「僕今なにも作ってないですよ?」

山崎「とりあえず外に出てみよか」

イーブイ「はい」

二匹は外にでた。
 ▼ 59 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 00:06:37 ID:sasH/BHc [2/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
外に出ると沢山のポケモン達が走って逃げていた。


山崎が逃げるポケモンの一匹に話しかけた。

山崎「なぁ、なんかあったんか?」

ニドクイン「グレイシアさんのとこの豪邸が火事なんだよ!」

二匹「!!」

ニドクイン「火の勢いがすごいからみんな逃げてるの!あなた達も早く逃げなさいよ!」

ニドクインはそう言うと走って行った。

二匹は顔を見合わせた。

山崎「行くぞ、イーブイ」

イーブイ「はい!」

二匹は豪邸のある方角へ走り出した。




続く
 ▼ 60 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 00:07:39 ID:sasH/BHc [3/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
明日一日中バイトなんで今日のうちに書けるところまで書いときます。

寝落ちするかもしれないので寝落ちしたらすみません。
 ▼ 61 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 00:11:41 ID:sasH/BHc [4/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
4.山崎救助隊



山崎達は豪邸の前にたどり着いた。



山崎「これは!」

イーブイ「す、すごい火……」

豪邸はごうごうと音をたてて燃えている……


近くで数匹のポケモンがなにやらもめていた。
 ▼ 62 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 00:19:21 ID:sasH/BHc [5/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「私が!私が助ける!!」

炎に飛び込もうとするグレイシアをリーフィアが止めた。

リーフィア「やめて!あなたも死んじゃう!!」

グレイシア「イーブイを見殺しにするのか!!お前達は救助隊かなにかのポケモンだろ!どうにかしろ!」

カメックス「俺達も出来ることはやるが…」

オーダイル「正直……この炎じゃな……助からないだろうな……」

グレイシア「それでもお前達は救助隊かぁ!!」

我を忘れて怒り狂うグレイシアをリーフィアが抑える。

リーフィア「あなた!やめて!」




イーブイ「そ、そんな……イーブイちゃんが逃げ遅れたなんて…」

イーブイは涙ぐんだ。

山崎は俯き震えていた。

イーブイ「イーブイちゃん…」

山崎の脳裏に忌まわしき記憶が蘇った……
 ▼ 63 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 00:23:15 ID:sasH/BHc [6/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告





助けてくれ!なぁ!誰か!



もう手遅れだよ……こんな火の中じゃ生きてるはずがない…


母ちゃん!父ちゃん!



またポケモンの一匹くらい買ったるから……



 ▼ 64 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 00:28:26 ID:sasH/BHc [7/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
山崎「違う……」

イーブイ「…え?」

山崎「まだ終わりなんかやない!」

四匹「!?」

リーフィア「あなたは……」

グレイシア「なんだよ…笑いにきたのか?」

オーダイル「あんたも救助隊か?」

山崎は燃える火に向かって歩き出した。

カメックス「危ないぞ!」

山崎は止めようとするカメックスの手を払った。

山崎「お前ら簡単に諦めんなや!!目の前で助けられるかもしれへん命を……命を無駄にすんな!!」

山崎はそう言うと火の中に飛び込んだ。

 ▼ 65 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 00:32:48 ID:sasH/BHc [8/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「!?」

リーフィア「な、なんてこと!?」

オーダイル「んな無茶な!」

カメックス「なんて奴だ……」

イーブイ「山崎さん!!」

山崎の姿は炎の中に消えた。

オーダイル「こりゃあいつも……助からないかもな」

イーブイ「!!」
 ▼ 66 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 00:37:26 ID:sasH/BHc [9/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オーダイルのつぶやきを聞いたイーブイの脚がガクガクと震えた。

イーブイ「そ、そんな……僕…山崎さんまでいなくなったら…」

イーブイは悲しみに押しつぶされそうになった。

これまで山崎と過ごした思い出がイーブイの頭の中に鮮明に蘇った。

イーブイ「山崎さん……山崎さんのおかげで僕はこうしてすこしでも変わることができたんだ……今の僕は……今の僕は昔の僕とは違うんだ!!」

イーブイも山崎のあとを追って火の中に飛び込んだ!

リーフィア「あ、あのこまで!!」

カメックス「おい!オーダイル!早く消火作業いくぞ!」

オーダイル「お、おう!」
 ▼ 67 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 00:39:17 ID:sasH/BHc [10/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
だめだ……睡魔がヤバい…ごめんなさい寝ます
 ▼ 68 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 08:38:26 ID:sasH/BHc [11/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
豪邸の中……



山崎「くそっ!嬢ちゃんどこや!」

山崎は豪邸の扉を片っ端から開けてイーブイ♀を探していた。

そこにイーブイ♂が追いついた。

イーブイ♂「山崎さん!」

山崎「っ!イーブイ、お前なんで…」

イーブイ♂は山崎の目を見た。

イーブイ♂「僕だって……イーブイちゃんを助けたいんだ!イーブイちゃんとまた遊びたいから!!」

山崎はニヤリとした。

山崎「さすがや……よっしゃ!いくでイーブイ!」

イーブイ♂「うん!」

二匹は豪邸の更に奥へと向かった。
 ▼ 69 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 08:43:11 ID:sasH/BHc [12/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
とある部屋にて……



山崎「嬢ちゃん!」

イーブイ♂「イーブイちゃん!!」

二匹は名前を呼ぶが返事はない…

そうこうしているうちにもどんどん屋敷は崩れていく…

山崎「やばいな……このままやとわいらも…」

イーブイ♂「早く探さないと………あっ!あそこ!」

イーブイ♂は部屋の隅に倒れているイーブイ♀を見つけた。
 ▼ 70 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 08:46:16 ID:sasH/BHc [13/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
二匹はイーブイ♀に駆け寄った。

イーブイ♀「はぁ………ぁ……るしいよ……」

イーブイ♀はかなり消耗しているようだ。

山崎はイーブイ♀を担いだ。

山崎「はやくこっから出ぇへんと嬢ちゃんが危ない!」

イーブイ♂「急ぎましょう!山崎さん!」

その時だった…

イーブイ♂に豪邸を支える太い柱の一つが倒れてきた!


山崎「っ!イーブイ!」


イーブイ♂「う、うわぁああ!!」



どおぉぉおん!
 ▼ 71 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 08:51:56 ID:sasH/BHc [14/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ♂「はぁ…はぁ…た、助かった…?……っ!山崎さん!」

山崎はイーブイ♂を突き飛ばして柱の下敷きになっていた。 

山崎「いたた……こんくらいのケガ何ともないで」

山崎は笑って起き上がろうとしたが柱の重みで動けなかった。

山崎「うぐ……け、結構きついな…」

イーブイ♂「山崎さん!今助けるから!」

イーブイ♂は柱を押したが柱は全く動かなかった。

山崎「イーブイ、わいはええから嬢ちゃん連れて逃げ?」

イーブイ♂「嫌だ!そんな事できないよ!」

泣きじゃくるイーブイ♂を見て山崎は一瞬悲しそうな顔をした……しかし

山崎「しっかりせぇ!イーブイ!!」

イーブイ♂「!!」

 ▼ 72 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 08:58:23 ID:sasH/BHc [15/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
山崎「はよ逃げへんと三匹ともやられるねん!だからお前はその子連れて逃げぇゆうとんねや!」

その時、また柱が一本倒れた。

ズドォォオン!!


イーブイ♂の両脚は震えが止まらなかった。

イーブイ♂「(怖い……怖くてたまらない……で、でも!!)」

イーブイ♂は涙を拭った。

イーブイ♂「わいは……わいはイーブイちゃんを助けるんやぁ!!」

山崎「よう言うたな……イーブイ」

 ▼ 73 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 09:05:45 ID:sasH/BHc [16/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
しかし、そんな事をしているうちにもどんどん豪邸は崩れていく…

山崎「そうや……イーブイ!こいつを使え!」

山崎はカバンから石を取り出した。

イーブイ♂「これは…?」

イーブイ♂が石を受け取るとイーブイ♂は強い光を放った…

山崎「(シグマに使うはずの石やったんやけど……これも運命か……)」

イーブイ♂の体は黄色く……トゲトゲしたものに変わった。

サンダース「こ、これは……進化?」

山崎「せや……今のお前ならこれまで以上の速さで走ることが出来る……さ、はよ行き?」

サンダース「山崎さん……!」

山崎はサンダースの涙を拭いた。

山崎「ほら、泣いたらあかん……今日からお前はサンダースやで!これまでのお前と違って…面白くて…前向きで…元気で…そんでみんなに好かれる……そんな自分になってみ?きっと毎日が楽しなるから」

サンダース「山崎さん……ありがとう…」

 ▼ 74 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 09:11:27 ID:sasH/BHc [17/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
山崎「わいは大丈夫や!こんくらいどうにかするし!」

サンダース「山崎さん…必ず生きてまた会いましょう!!」

サンダースはイーブイを背に乗せると今きた道を走り出した。

その速さはまるで稲光のようだった……

山崎はその姿を見ながら呟いた。

山崎「これでただの泣き虫ぼうずから卒業やな……頑張れよ」


更に強くなる炎が部屋を包み始めていた……
 ▼ 75 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 09:13:39 ID:sasH/BHc [18/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
サンダースは炎の中を必死に走り続けた……


山崎という存在が彼を大きく変えた瞬間だった……


サンダース「わいが!わいがイーブイちゃんを助けるんや!!」

サンダースは何度も叫び、自分に言い聞かせた。

それを背中のイーブイが聞いていた……

イーブイ♀「イーブイ君……」
 ▼ 76 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 09:17:48 ID:sasH/BHc [19/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
その頃、救助隊グループ


二匹はハイドロポンプで消火作業にあたっていた。

カメックス「やっぱりあいつらも……」

オーダイル「……そうだな…」

グレイシア「泣き言なんて言ってる場合か!!」

そう言うとグレイシアもみずのはどうを打ち込んだ。

リーフィア「あ…あれは!」

火の中からサンダースがかけてきた!

リーフィア「い、イーブイ!」

サンダースはイーブイを下ろすと息を切らせて倒れ込んだ……身体中大火傷を負っている…

サンダース「はぁ……はぁ……」

グレイシア「よかった!イーブイが無事で……本当に!」

グレイシアはイーブイを抱きしめた。
 ▼ 77 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 09:20:51 ID:sasH/BHc [20/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
オーダイルはサンダースの肩を叩いた。

オーダイル「すごいな!あんた!!」

カメックス「あれ?……もう一匹は?」

サンダースはそれを聞いてすぐに立ち上がった。

サンダース「休んでる暇ないんや!急がな!」

サンダースは再び火の中に飛び込んだ。

カメックス「お、おい!待てよ!!」
 ▼ 78 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 09:25:32 ID:sasH/BHc [21/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
その頃山崎は…


さらに崩れていく豪邸の一室で山崎は自分の上に倒れてきた大きな柱をまだどけれていなかった。


火は更に勢いを増していた。


山崎「……こりゃもうあかんかもな……ま、これでサンダースが変わってくれたんなら未来もきっと元通りや……これでええんや」

一匹そう呟くと山崎は目を閉じた……

















ちょっと!あなた死んじゃったの!?
 ▼ 79 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 09:29:00 ID:sasH/BHc [22/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
バシィ!

山崎「いったぁ!」

山崎は頬を思いっきり叩かれて目を覚ました。

山崎「こんなとこに……誰や?」

山崎が顔をあげると…そこにはあのピンクのセレビィがいた。

セレビィ「あなた…せっかく未来を元に戻したのにこんな所でくたばるつもり?」

山崎「やっぱり…これで未来は元通りなんやな?……よかったで…」

セレビィが手をかざすとサイコキネシスで柱が浮いた。

セレビィ「ほら!さっさと起きて!!」

山崎「おう、ありがとさん」

山崎「はヨロヨロと立ち上がった。」
 ▼ 80 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 09:38:46 ID:sasH/BHc [23/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
セレビィ「あなたのことずっと見てたわ…私はあなたの事誤解してたみたい…」

山崎「誤解?」

セレビィ「私に会うなりいきなり捕まえようとしたり……口も悪いし…第一印象は最悪だった……でも見ててわかったわ……あなたはとても優しかった。」

山崎は頭をかいた。

セレビィ「約束通り、あなたがもといた時代に帰してあげる……最後にあの子に挨拶でもしてきたら?もう会えなくなるし…」

山崎「いや、ええんや」

セレビィ「え?なんで?」

山崎「あいつにはわいはもう必要ないんや……あいつはもう一匹でもやってける!いや、一匹じゃないな……これからはたくさん友達つくってけるやろうし!」

セレビィ「本当にいいの?」

山崎「おう!」

セレビィ「わかった……じゃああなたが住んでたのって何年くらい?」

山崎「えっと……2001ね……」

サンダース「まって!」

二匹「!?」

サンダースが走ってきた。
 ▼ 81 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 09:42:15 ID:sasH/BHc [24/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
山崎「サンダース……お前…」

サンダース「はぁ……はぁ……聞いてました…山崎さん、お別れなんですね…」

山崎「寂しくなるかもやけど……元気でな……わいらは離れてても友達やで!」

サンダース「……ありがとうございました」

山崎「ん?なんやて?」

山崎はわざと聞こえないふりをした。

サンダース「あ…さ、サンキューやで!」

山崎「せや!それでええんや!」

二匹は笑った。
 ▼ 82 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 09:49:14 ID:sasH/BHc [25/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
セレビィ「じゃ、気を取り直して……えーっと?何年だっけ?」

山崎「あ………1978年の5月5日……夜の7時、コガネシティでお願いできるか?」

セレビィ「えらく細かく設定するわね……わかった」

セレビィが光を放った。

山崎はもう一度振り返ってサンダースを見た。

山崎「じゃあな!楽しかったで!」

サンダース「わいも楽しかった!」

サンダースは最高の笑顔を返した。山崎も最高の笑顔を返した。

セレビィ「いくよ……時渡り!!」

シュン!

セレビィと山崎は消えた。




一匹残されたサンダースは崩れゆく屋敷の中を戻り始めた。

あの二匹の救助隊のおかげで少しずつ火の勢いは弱くなってきているようだ。

サンダース「きっとまた会える……ありがとう…山崎さん」
 ▼ 83 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 09:52:58 ID:sasH/BHc [26/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
山崎とセレビィは時空の中を飛んでいた。


山崎「うおぉぉお!?」

山崎は両手をバタバタとしている。

セレビィ「もっと体の力を抜いたら楽に飛べるわよ?まぁ、もう着くんだけどね」

時空の壁に丸い穴があいた。

セレビィ「ほら、ここから降りればコガネシティよ!」

山崎「う、うまいこと出られへん…」

セレビィ「……本当に飛ぶのが下手ね…」

山崎はセレビィに押されてなんとか地面に降りた。

山崎「お、ありがとさん」

セレビィ「どういたしまして」
 ▼ 84 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 09:59:19 ID:sasH/BHc [27/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
山崎「……懐かしいな…」

山崎は辺りを見渡しながら呟いた……もう日は沈んで夜のようだ。

セレビィ「じゃあ……ここでお別れね」

山崎「そうか…じゃ、元気でな」

セレビィ「またどこかで会えるといいわね!」

山崎「おう!」

セレビィは時空の穴に飛び込んで消えた。

山崎はそれを見送ると全力で走り出した。

山崎「待ってろよ……ブイ助…」


続く
 ▼ 85 1◆v1GnTfaqxg 16/11/12 10:00:50 ID:sasH/BHc [28/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
4話おしまい

次が最後で更新は今日の夜になります。

 ▼ 86 ムーランド@メカニカルメール 16/11/12 14:05:06 ID:KS.hG9.Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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