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SS

【SS】サトシ「こいつは一体何者なんだ!?」【グロ注意】

 ▼ 1 ◆/qIi/n6GLc 16/12/28 20:53:50 ID:SU9M/Acg [1/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ここはどこだ?」

??「…シ、サトシ!」

サトシ「この声…カプ・プリエ!どうしたんだ!」

カプ・プリエ「来ル…怪物ガ来ル!」

サトシ「怪物って何なんだよ!?」

カプ・プリエ「逃ゲテ…逃ゲテ!」

サトシ「はっ!またあの夢か…。」

サトシはポケモンスクールの自分の教室の机で目覚めた。
ブラッド公の希望で作られたアローラの守り神を基に作られたロボット、「カプ・プリエ」の暴走により地球全生命体が滅亡しかけた「カプ・プリエ事変」から早くも2週間が経過しようとしていた。
サトシは最近、カプ・プリエが自身に警告を促す夢を何度も見ていた。

ピカチュウ「ピカチュー?」

サトシ「ここポケモンスクールか。今何時だ?」

時計を見ると針は7時を指していた。当たりは真っ暗。

サトシ「やばい、寝過ごした!早く帰らないと!」
 ▼ 2 ◆/qIi/n6GLc 16/12/28 20:54:39 ID:SU9M/Acg [2/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=465063&l=1-

「カプ・プリエ事変」こと前作はこちらです。
 ▼ 3 ◆/qIi/n6GLc 16/12/28 21:10:36 ID:SU9M/Acg [3/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポケモンスクールから出ようとするも、出口は全て鍵がかかっていた。

サトシ「あー、出口みんな鍵かかってる…こんな時間だもんなぁ。」

ピカチュウ「ピーカー。」

するとどこからか鉄を引きずるような音が聞こえてきた。

サトシ「なんだ?俺以外にもここにいる人がいるのか?そうだ、その人なら鍵のありか知ってるかも!」

ピカチュウ「ピカー!」

音のする方へと向かうサトシ。そこにいたのはこのアローラ地方に見合わない恰好をした人間…猫背のせいか背は小さいように見える。そして手に何かを持って引きずっている。どうやら鉄を引きずる音はこれが原因のようだ。

サトシ「あれ…?俺と同じここの生徒かな?ごめん、ちょっといいかな?」

??「…。」ズリズリ

サトシ「もしかして君もここに取り残されてる?…鍵の場所が分からなくてさ、一緒に探さない?」

その人間はサトシに近づくと突然手に持っている者をぶつけようとしてきた!サトシは素早く後ろに下がってなんとか当たらずに済んだ。
 ▼ 4 ◆/qIi/n6GLc 16/12/28 21:18:55 ID:SU9M/Acg [4/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「おい、何するんだよ!危ないだろ!?」

ピカチュウ「ピーカー!」

サトシは謎の人間が持っているものをよく見てみると、大きな鉈だった。あんなもので切り裂かれたらひとたまりもない。
その人間はサトシに近づいてくる。サトシは困惑しながらもピカチュウに指示。

サトシ「仕方がない、ピカチュウ!10万ボルト!」

ピカチュウ「ピ―カッチュー!」バリバリ

??「…。」ズリズリ

ところが、謎の人間はピカチュウの10万ボルトを喰らっても何事もなくサトシの元へと歩いてくる。

ピカチュウ「ピカ!?」

サトシ「10万ボルトを喰らっても全く動じてない!?人間なのに!」
 ▼ 5 ◆/qIi/n6GLc 16/12/28 21:27:36 ID:SU9M/Acg [5/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「よーし、モクロー!ニャビー!出てこい!」

モクロー「モクー!」

ニャビー「ニャビ!」

サトシ「あの人間にモクローは木の葉、ニャビーは火の粉だ!」

モクロー「モクー!」シュバッ

ニャビー「ニャーッ!」ボボッ

モクローとニャビーの技が炸裂。
しかしピカチュウの10万ボルト同様、全く動じていなかった。そしてモクローとニャビーに鉈を振り下ろそうとしていた。

サトシ「危ない!戻れ、モクロー!ニャビー!」

モクロー「モクー!」シュボッ

ニャビー「ニャッ…」シュボッ

ガァン!と鉈が振り落とされる音が廊下に鳴り響いた。
謎の人間はまたサトシに向かってくる。

謎の人間「…。」ズリズリ

サトシ「こいつは…一体何者なんだ!?」
 ▼ 6 ◆/qIi/n6GLc 16/12/28 21:44:58 ID:SU9M/Acg [6/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
とりあえず思いついたこと。それは…

サトシ「逃げろピカチューウ!」ダッ

ピカチュウ「ピーカー!」ダッ

全速力で鉈男から逃げるサトシ。幸い鉈人間はさほど早くはないようだった。とりあえず先ほどの場所よりそれなりに遠くて鍵が開いていた廊下に逃げ込むサトシ。

サトシ「ハァハァ…何だったんだあいつは…。」

ピカチュウ「ピーカーチュー。」

すると先ほど聞いたような鉄を引きずる音が聞こえてきた。
ゾッとして前を見ると先ほどの鉈人間がまたゆっくりこちらに向かってくるではないか。

サトシ「えっ!?あいついつの間に先回りしてたのか!?」

ピカチュウ「ピィィカ!?」

鉈人間「…。」ズリズリ

サトシは先ほどの廊下に戻ろうとしたが先ほどの廊下に戻るドアのノブが破壊されていることに気付いた。
 ▼ 7 ◆/qIi/n6GLc 16/12/28 22:00:51 ID:SU9M/Acg [7/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「あれっ!?ドアノブが壊されてる!?」

そうこうしているうちに鉈人間が迫ってきた。ポケモンの攻撃は効かず、ドアのノブは破壊され、サトシは絶体絶命。
サトシが辺りを見渡すとすぐそこに消火器があった。

サトシ「こうなったら…!」ブシャアーッ

サトシは消火器の薬剤を放射した。
どうやら効いたようで、鉈男は怯んでいる様子だった。

鉈人間「ヌゥオォォォォォ!」

サトシ「効いた!今のうちに逃げるぞ、ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカ!」

サトシとピカチュウは再び全速力で走った。
必死で走って校門までたどり着いた。だが鍵は閉まっている。
そこでサトシは…。

サトシ「ピカチュウ、しっかり捕まってろよ!」

ピカチュウ「ピカピ!」

サトシ「うおぉぉぉぉぉ!」バッ

サトシは校門の横の崖から思いっきりジャンプして向こう岸に飛んだ。喜ぶ暇もなく、サトシは全速力でククイ博士の研究所へと帰っていった。
 ▼ 8 ◆/qIi/n6GLc 16/12/28 22:10:22 ID:SU9M/Acg [8/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ククイ博士ーっ!」バタンッ

ククイ「どうしたんだ、こんなに遅くなって!」

サトシ「学校で…寝過ごしてしまって…早く帰ろうとしたんですが…。」

しかし、明らかにサトシの様子がおかしい。疲れてるだけでなく慌てているようにも見える。ククイ博士はサトシに尋ねた。

ククイ「どうしたんだ、そんなに焦って…。」

サトシ「その途中で…化け物にあったんです…。」

ククイ「化け物?夜行性のポケモンか何かか?」

サトシ「いや、人間でした…大きな鉈を持った…。」

ククイ「鉈を持った人間か…随分物騒なコスプレをした人間がいたもんだな。で、その鉈を持った人間がどうしたんだ?」

サトシ「そいつが…俺を鉈で切ろうとしてきたんです…仕方なくポケモンで攻撃したんですが、全く怯まなかったんです。」

その他にもサトシは話した。全速力で他の廊下に逃げ込んだのにテレポートしたかのように目の前に現れたこと、戻ろうとしたら入ってきたドアのドアノブがいつの間にか破壊されていたこと…。

 ▼ 9 ◆/qIi/n6GLc 16/12/28 22:27:27 ID:SU9M/Acg [9/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「サトシ君…夢でも見ていたんじゃないか?」

サトシ「夢ですか?」

ククイ「ポケモンの攻撃を喰らって全く怯まないどころかダメージを受けた形跡のない人間なんてありえないよ。苦しんでたり、痛がってる様子もなかったんだろ?」

サトシ「はい。」

ククイ「…やっぱりそんなのが現実にいるなんて普通におかしいよ。夢でも見てたんだよ。今夜はもう眠った方がいい。」

サトシ「えぇ…。」

どうやらククイ博士は鉈男の事を信じていないようだった。
部屋に戻され、そのままベッドに戻るサトシ。

サトシ「夢…か。」

ピカチュウ「ピカピ?」

サトシ「そうだったらいいんだけどなぁ。妙にリアルだったし…。」
 ▼ 10 ◆/qIi/n6GLc 16/12/28 22:45:24 ID:SU9M/Acg [10/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日のポケモンスクール。サトシはムスっとした顔で戻ってきた。
そう、前日の廊下の床の傷やドアノブを破壊した件で工事の人に怒られていたのだ。前日遅くに唯一残っていたのがサトシだったため、サトシ以外あり得ないとなった。

スイレン「サトシ、アロー…あれ?どうしたの?そんな顔して。」

マーマネ「あー、もしかして壊れたドアノブと廊下の床の傷で…。」

サトシ「そう、それで怒られてたんだ。」

マオ「ククイ博士から聞いたよ?何も『鉈人間』に襲われた夢を見たんだとか。」

サトシ「ククイ博士はそう言ってたけど、正直夢だとは思えなかったんだ。」

カキ「確か、ポケモンの攻撃で全く怯んだりダメージを受けなかったのに消火器では怯んだとかいう怪人か…ありえないだろ、そんな人間。」

リーリエ「サトシをあまりからかわないであげてください。カプ・プリエの件からあまり時間経ってないわけですし、そういった心の不安定さからまたああいう怖い物をみたりするかもしれませんし…。」

マーマネ「そうだったね、カプ・プリエの事については…。」

サトシ「あぁ…気にしなくていいよ。」

ククイ「アローラ!授業の時間だ!」

生徒達「はーい!」
 ▼ 11 ◆/qIi/n6GLc 16/12/28 23:51:50 ID:SU9M/Acg [11/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「…というわけで今日の授業はここまで!最後にみんなにお知らせがある。」

リーリエ「何ですか?お知らせって。」

ククイ「カプ・コケコに対しての感謝の祭りがまたあるそうだ!」

スイレン「あぁ…あの巨大塊落下から実質地球救ってるもんね。」

サトシ「待って!その塊の落下を防いだのはカプ・コケコとカプ・プリエだよ。カプ・コケコは俺とカプ・プリエを助けに来てくれて、俺と一緒にメレメレ島に落ちる際に真っ先にクッションの代わりになってくれたけど、カプ・プリエだって自分の命を犠牲にして塊を破壊して、俺とカプ・コケコを爆発から助けてくれたんだ…!」

ククイ「そうだったね。だが、メレメレ島の島民達はカプ・プリエは『世界を破壊しようとした最凶の殺人ロボット』、『守り神を装った悪魔』としか思われてないみたいなんだよ。」

サトシ「そ、そんな…。」

マオ「うーん、暴走していたカプ・プリエがやろうとしていたことは本当にとんでもない事だったからね…そう思われても仕方ないかもしれないわね…。」

マーマネ「でもカプ・プリエを作ったのも、暴走する原因を作ったのもブラッド公、もとい僕達人間だし…。」

リーリエ「あの事件は私達人間だけでなく、ポケモンも巻き込んでしまいました…人間のせいでポケモンも共に滅びかけました。」

カキ「俺達人間は、そんなにも愚かなのかな…。」

サトシ「…。」
 ▼ 12 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 00:08:08 ID:r0E6vXrs [1/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「主催者によるとサトシ君は絶対に来いと言っていた。何故ならカプ・コケコに一番助けられたのだから、代表として感謝するべきだそうだ。」

サトシは少し考えた後こう答えた。

サトシ「…悪いんですけど今回はパスさせてください。」

ククイ「どうしてだい?」

サトシ「カプ・プリエが悪者扱いされてる状態でやっても、正直ちゃんとした感謝ができないと思うんです。」

ククイ「そうか…君は一番カプ・プリエのそばにいたからね。実は僕もちょっとその件で思うところがあってね。」

サトシ「え…?」

ククイ「とりあえず、主催者には調子が良くなくて出れそうにないと伝えておくよ。」

サトシ「ありがとうございます、ククイ博士。」

スイレン「参加しないの?サトシ以外はみんな行くみたいだけど。」

サトシ「うん、ちょっとね…。」

ククイ「では解散!」

 ▼ 13 クオング@かなめいし 16/12/29 00:16:21 ID:xqCnaL0Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あれの続きか
たのしみにしてるよ>>1
 ▼ 14 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 00:46:26 ID:r0E6vXrs [2/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ博士はポケモンスクール終了後、島キングであるハラと話をしていた。
感謝の祭りではなくサトシ、カプ・コケコ、カプ・プリエの件だった。

ハラ「…やはりサトシは断ったのか。」

ククイ「はい。やはりカプ・プリエが悪者扱いされているのが嫌なようです。」

ハラ「なるほど。実は最近、カプ・コケコもあまり元気がないようでな、不機嫌な表情をしていることも多いのだ。」

ククイ「カプ・コケコが?」

ハラ「もしかしたら、カプ・コケコが不機嫌なのはサトシと同じ理由なのかもしれんな。カプ・コケコもカプ・プリエと一緒にいた時間は長かったと聞いておる。」

ククイ「彼はこの所最近元気がなくて…今まで元気な姿を見てきてたものですから彼らしくないですよ。昨日なんか夜のポケモンスクールで鉈を持った人間に襲われたとか言ってましたしね。」

ハラ「鉈を持った人間とは?」

ククイ「鉈を振り回してサトシ君を切ろうとしていたのだとか。しかもポケモンの攻撃は一切効かなかったらしく、彼は必死で逃げ回ったそうです。僕は、カプ・プリエを失って心が不安定になっていること影響で見た悪夢じゃないかと思っているのですが…。」

ハラ「ふむ…。」

 ▼ 15 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 01:03:07 ID:r0E6vXrs [3/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
帰り道。サトシは浮かない表情で帰路をたどっていた。人のいる所を通ると囁かれる。

島民1「あの子…例の子じゃないの?守り神ロボットに騙されていた上に誘拐されたとかいう…。」ヒソヒソ

島民2「そうっぽいわね、あんな怖い目に遭ったんじゃあ元気なくなるのも当然よ…。」ヒソヒソ

サトシ「…。」

島民からは完全に誤解されているようだった。本当は怖い目に遭ったからではなく、カプ・プリエが悪者扱いされているのが悲しいからなのに。
だからと言って話したところで信じてはもらえないだろう。多くの島民にそう思われてしまっているのだから。

ピカチュウ「ピカピー。」

サトシ「…悔しいけど仕方ないよ。カプ・プリエはアローラ地方どころか世界を滅ぼそうとしたんだからそう思われても。」

「あ、いたいた!」

サトシ「あれは…。」

新聞記者「君がサトシ君だね、●×新聞の物です。『カプ・プリエ事変』に深く関わった人物として話を聞きたいんだけど…。」

サトシ(はぁ…またかよ…。)

この所様々な新聞記者から質問攻めにされる。
なんせカプ・プリエと深く関わったのはサトシとカプ・コケコの実質1人と1匹。カプ・コケコの取材なんてできる訳がない。だから取材が可能なサトシに集まるわけだ。
サトシはいつものように取材を断ろうとしたその時!
 ▼ 16 プ・テテフ@いしょうトランク 16/12/29 17:31:33 ID:NmcfKLls NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
あげ
 ▼ 17 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 20:03:28 ID:r0E6vXrs [4/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
新聞記者「うぐぁッ!?」ザシュッ

サトシ「っ!?」

突然、新聞記者の左胸から銀色の刃のような物が飛び出たかと思うとすぐに引っ込んだ。
前のめりに倒れる新聞記者。彼が倒れた地面には血がどくどくと流れていた。
サトシが顔をあげるとそこには昨日ポケモンスクールで見た鉈人間がいた。鉈には血もついていたのでこいつが記者を襲ったのは明白だった。

サトシ「こいつは昨日の…!?ピカチュウ、俺の肩の上で電気ショックをやってくれ!」

ピカチュウ「ピカ!?」

サトシ「いいから早く!」

ピカチュウ「ピカ!ピーカチュー!」バリバリ

サトシ「あばばば…。」

ピカチュウに電気ショックをしてもらい、改めて前を見たが、やはり鉈人間は目の前にいた。

サトシ「間違いない、鉈人間は夢じゃない。本当にいるんだ…!」

運が悪いことにこの付近には人は自分と記者と鉈人間しかいない上に何か足止めできそうな物はない。
サトシはとりあえず鉈人間から少しでも離れるべく、走って逃げた。
 ▼ 18 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 20:20:45 ID:r0E6vXrs [5/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ハァ、ハァ、ハァ…」ダッダッダッ

ピカチュウ「ピッ、ピッ、ピッ…」タッタッタッ

必死で逃げるサトシとピカチュウ。いつの間にか森の奥に来ていたようだ。
しかし、ガサガサと茂みが揺れる音がしたかと思うと、またしても鉈人間がサトシとピカチュウの前に現れた。

サトシ「っ、また…!こいつテレポートでも使えるのか!?」

ピカチュウ「ピーカ…!」

鉈人間「…。」スリズリ

サトシ「こっちだ!ピカチュウ!」ダッ

ピカチュウ「ピカ!」タッ

サトシ達は右側の茂みの方へ逃げた。ひたすら鉈人間から離れたかった。そのことで頭がいっぱいで注意力が落ちたのか、サトシとピカチュウは茂みを抜けた先の崖に気付かず、そのまま落下。

サトシ「うわぁぁぁぁ!」ヒューン

ピカチュウ「ピカァー!」ヒューン
 ▼ 19 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 20:31:23 ID:r0E6vXrs [6/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少しして鉈人間がサトシが落ちた崖の方にやってきた。辺りをキョロキョロ見渡すと森の奥の方へ消えていった。実はサトシは崖に捕まって何とか落ちずに済んだのだった。

サトシ「鉈人間…いなくなったみたいだな。」

ピカチュウ「ピカー。」

サトシ「こうなるんだったら、感謝の祭り出とけばがよかった…とりあえず崖を登らないと。」

サトシがもう少しで崖を登り切りそうになった時、サトシの掴んだ岩が外れてしまった。

サトシ「あぁっ…!」

ピカチュウ「ピ…!」

すると不思議なことが起こった。ついさっき掴んだ岩が外れたはずだったのに落ちておらず、それどころか落ちる岩を掴んでいるはずの腕が何者かに掴まれていた。サトシは上を見ると金髪の男性がサトシの腕を掴んでいた。

??「待ってて、今引き上げるから。」

サトシ「は、はい。」
 ▼ 20 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 20:39:07 ID:r0E6vXrs [7/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシとピカチュウはその男性のおかげでなんとか崖から落ちずに済んだ。
崖から引き上げられ、改めてみると黒い制服のような服装の10代後半〜20代前半辺りの男性のようだった。

サトシ「ありがとうございます、助かりました。」

ピカチュウ「ピーカチュ。」

??「君はサトシだね?「カプ・プリエ事変」に深く関わっていたという。」

サトシ「はい…ニュースで有名になってますしね。」

??「こんなところで有名人に会おうとは…あぁ、自己紹介をしないとな。私はフィール。しがない探偵さ。」

サトシ「探偵…?アローラ地方にも探偵っているんだ。」

フィール「とはいっても自己満足でやってるようなものだけどね。」

サトシ「事件とか解決したことはあるんですか?」

フィール「あぁ、それなりにね。」

探偵との遭遇。サトシはこのチャンスを逃すまいと思い切って話した。
 ▼ 21 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 20:47:26 ID:r0E6vXrs [8/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「あ、あの…ちょっといいですか?」

フィール「なんだ?」

サトシ「実は俺、昨日から怪物に追い掛け回されてるんです!」

フィール「怪物?ポケモンじゃないのか。」

サトシ「人間みたいな姿をしていて鉈を振り回して俺を襲って来たんです!しかもポケモンの攻撃は全然効かなくて…。」

フィール「ポケモンの攻撃が全く効かない?」

サトシ「それで逃げるしかなくて…さっきも新聞記者が胸を鉈で貫かれて、必死で逃げてたらが崖に落ちて…。」

フィール「それであんなところにいた訳か。」

サトシの話を興味深そうに聞くフィール。

フィール「『ポケモンの攻撃を受けても全く動じず、鉈を振り回してストーカーする狂人』か…面白い。その話私の探偵事務所で詳しく聞かせてくれないか?」

サトシ「は、はい喜んで!」

サトシは少しばかりか希望の光が見えた気がした。自分の話を信じてくれる人がでるかもしれないのだから。
 ▼ 22 ハコモリ@ネストボール 16/12/29 21:06:01 ID:BXbbN.g2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
しえん
 ▼ 23 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 21:08:07 ID:r0E6vXrs [9/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここはフィールの探偵事務所。中は狭くも広くもないようだった。サトシは、フィールに自分が鉈人間について知っていることを全て話した。
夜遅くにポケモンスクールから出ようとしたときに初めて鉈人間と遭遇したこと、ポケモンの攻撃が全く効かなかったこと、逃げようとしたらいつの間にか回り込まれていたこと、入ったドのドアノブが破壊されていたこと、なぜか消火器では怯んだこと、周りの人間には「カプ・プリエ事変」による心の不安定さから悪夢を見たんだろうと言われたこと…とにかく鉈人間について知っていること全てをサトシはさらけ出した。

フィール「悪夢だと思いたかったかい?」

サトシ「はい…でも新聞記者襲うのを見て、ピカチュウの電気ショック喰らってもその姿が残ってたのを見てこれは現実だと認めざるを得なくなったんです…。」

フィール「そうか。そういやこの時間帯はニュースの時間だな。」ピッ

フィールはテレビのリモコンのスイッチを入れた。ちょうどニュースが始まったころだった。

ニュースキャスター「こんばんは。アローラニュースの時間です。今日の午後6時ごろ、●×の新聞記者をしていた●〇さんが死亡していると近隣の方から通報がありました。●〇さんには、左胸に大きな刃物のような凶器で貫かれたような傷があり、警察は殺人事件とみて、調査を進めています。」

フィール「あぁ、これが先ほど君が話していた…。」

サトシ「はい…。」

ピカチュウ「ピーカチュー…。」

すると突然、ドアをドンドン叩く音がした。

フィール「…誰だ?」

??「助けて!中に入れて!」

サトシ「この声は…!」
 ▼ 24 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 21:19:01 ID:r0E6vXrs [10/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フィールがドアを開けると、入ってきたのはロケット団のムサシ、コジロウ、ニャースだった。3人は非常に怯えた顔をしていた。

コジロウ「早くドアを閉めて鍵をかけてくれ!」

フィール「あ、あぁ…。」ガチャ

サトシ「お前達はロケット団!」

ピカチュウ「ピーカチュ!」

ムサシ&コジロウ&ニャース「げげっ!ジャリボーイ!」

フィール「知り合いか?」

サトシ「人のポケモンを奪う悪い奴らです!ピカチュウを狙ってるかも!」

ニャース「今はそれどころじゃないのニャ!」

フィール「かなり怯えた顔をしているが…何があったんだ?」

ムサシ「え、えっと…。」

ニュースキャスター「ここで臨時ニュースをお伝えします。メレメレ島のリリィタウンに鉈を持った狂人が現れ、暴れまわったという情報が入りました。

サトシ&フィール「っ!」
 ▼ 25 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 21:30:22 ID:r0E6vXrs [11/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コジロウ「そう、これ!鉈を持った怪人が現れて近くの人間やポケモンを切りつけたんだ!」

サトシ「鉈を持った怪人だって!?」

フィール「奇遇だな…実はこの少年も鉈を持った怪人に襲われたんだ。しかも2回。」

ニャース「本当なのニャ?」

ニュースキャスター「さらに入りました情報によると、メレメレ島の守り神であるカプ・コケコが背中を鋭利な刃物で切り裂かれたような傷を負って現れ、その直後に怪人が現れたそうです。現在、腕や足を切られた負傷者3名、胸や腹部を貫かれた死亡者が2名いるそうです。」

サトシ「何だって!?カプ・コケコが!?しかも死者が出た…リーリエ達は大丈夫なのか!?」

ムサシ「いつの間にそんなことになってたなんて…。」

フィール「死者が出た上に守り神まで襲われたか。これはもう大事件だな。」

サトシ「カプ・コケコやみんなが心配だ…!早くリリィタウンに行かないと!

フィール「待て、今日はもう夜遅い。また鉈人間に襲われたら元も子もないぞ。」

サトシ「そうか…また出る可能性あるしな。」

フィール「ロケット団とか言ったな。あんた達もリリィタウンにいたのなら、当時の状況を詳しく説明してくれないか。」

コジロウ「は、はい…。」
 ▼ 26 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 21:50:00 ID:r0E6vXrs [12/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今から1時間ほど前。リリィタウンではカプ・コケコに感謝するための祭りが始まろうとしていた。その祭りには実に多くの人が集まっていた。
ロケット団はカプ・コケコを捕獲するために変装して祭りに潜入、チャンスを伺っていた。

ムサシ「まさに絶好のチャンスよ!カプ・コケコを捕まえてボスに差し出せば…!
ヒソヒソ

コジロウ「サカキ様も大喜び間違いなしだ!」ヒソヒソ

ニャース「ムサシ!コジロウ!アレを見るニャ!」ヒソヒソ

ムサシとコジロウがニャースの指さす方を見るとそこにはマオ達の姿があった。

コジロウ「ジャリガール達じゃないか。」ヒソヒソ

ムサシ「あれ、1人足りなくない?」ヒソヒソ

ニャース「ピカチュウもいないのニャ。」ヒソヒソ

そして台のようなところに司会者らしき人と島キングのハラがやってきた。

司会者「ただいまより、この星を救ってくれたカプ・コケコ様への感謝の気持ちを伝える祭りを始めます!」

ムサシ「始まった始まった!」ヒソヒソ

コジロウ「早く来い!カプ・コケコ!」ヒソヒ
 ▼ 27 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 22:41:49 ID:r0E6vXrs [13/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
すると森の奥の方からカプ・コケコが姿を現した…のだが様子がおかしい。苦しそうな表情をしており、フラフラとハラの方に飛んでくる。そして、ポタポタと赤い液体が地面に滴り落ちている。

ハラ「どうされたのですかな?カプ・コケコ。」

カプ・コケコ「…ッ」ドサッ」

ハラ「な、なんと!」

ククイ「これは…!」

なんと、カプ・コケコの背中には刃物で切りつけられたかのような大きな傷があり、そこから大量出血していた。ざわつく祭り会場。
ハラがカプ・コケコを抱きかかえた次の瞬間!

司会者「ギャアーッ!」ドサッ

司会者の腹部が銀色の刃物のようなもので貫かれ、司会者はその場に倒れた。
そこにいたのは鉈を持った謎の人物…。紺色のコートにマスクを被っていて正体は分からなかった。

参加者1「きゃああああああ!」

参加者2「な、なんだこいつは!?」

ククイ「みんな!逃げろ!」
 ▼ 28 ビワラー@やわらかいすな 16/12/29 22:46:49 ID:BXbbN.g2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
被害出てるのに与太話ですませるから…
 ▼ 29 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 22:48:35 ID:r0E6vXrs [14/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マオ「何なのアレ!?」

スイレン「とにかく逃げないと!」

リーリエ「あの人が持ってるものって…鉈!?」

マーマネ「もしかしてサトシが追い回されたという…。」

カキ「だがまずは逃げるのが先だ!」

ククイ「ハラさん!カプ・コケコを早くポケモンセンターへ!」

ハラ「分かっておる!」

悲鳴をあげて逃げ惑う参加者達。その中で運悪く足をくじいて転んでしまった参加者がいた。鉈人間はそれを見逃さず、その参加者の元へ行き、鉈を振り下ろした。

参加者「いぎゃああああ!」ザシュ

コジロウ「ひ、ひぃっ!」

ムサシ「嘘でしょ…!?」

そして、ロケット団は鉈人間と目が合ってしまった。こちらへ向かってくる

ロケット団「ひぃぃぃぃやぁぁぁぁぁ!」ピューン

ロケット団は全速力でその場からダッシュ、逃げ続けていたらフィールの探偵事務所に辿り着いたというわけだった。
 ▼ 30 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 23:00:42 ID:r0E6vXrs [15/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フィール「なるほど…。」
コジロウ「あいつはもう狂ってるよ!無差別に人を襲ったどころかポケモンさえも切りつけるなんて…!」

サトシ「カプ・コケコは…みんなは大丈夫なのか!?」

ニャース「カプ・コケコはポケモンセンターへ連れて行くと言ってたニャ。」

ムサシ「ジャリガール達は別の方向へまとまって逃げて行ってたわ。多分大丈夫じゃないの?最終的に狂人はこっちに気が向いてたし。」

サトシ「そうだといいんだけど…やっぱりみんなが心配だ、俺やっぱりリリィタウンから一番近いポケモンセンターへ行く!」

フィール「やれやれ…また鉈人間に襲われたいのか?」

サトシ「でも…みんなが心配なんだ!」

フィール「仕方がない、一緒についてってあげるよ。1人で行くのは絶対に危険だ。」

サトシ「ありがとうございます、フィールさん。ロケット団、君達は…行くのか?」

コジロウ「さ、流石にそれは…。」

フィール「帰り道は気を付けなよ?」

フィールはサトシと共に探偵事務所を後にした。
ロケット団は事前に作っていた自動気球呼び出し機で気球を呼び出してその場を後にした。
 ▼ 31 テッコツ@かおるキノコ 16/12/29 23:02:35 ID:dOFx8s4s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロケット団は年季が違うからな、逃げ足においてアニポケ界で右に出る者はいない
 ▼ 32 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 23:11:54 ID:r0E6vXrs [16/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しばらく歩いて数十分、サトシとフィールはリリィタウンの一番近いポケモンセンターに辿り着いた。入り口付近で人だかりができていた。

サトシ「凄い人だかりだ…。」

フィール「間違いなくカプ・コケコはここに運ばれたと考えていいだろうな。」

ポケモンセンターに入ると、緊急治療室前にククイ博士とリーリエ達がいた。そうやら全員無事のようだった。

サトシ「ククイ博士!みんな!」

ククイ「サトシ君!大丈夫か!?」

マオ「サトシ!あの話悪夢とか言って本当にごめん!」

マーマネ「あの祭り会場でも出たんだよ、鉈人間が!」

サトシ「あぁ、ニュースで見たよ。俺も帰り道にまた襲われたんだ。しかも目の前で新聞記者が…。」

カキ「サトシの所にも出たのか!?新聞記者ってあの●×新聞社の!?」

サトシ「うん…でもその時フィールさんに助けてもらったんだ。」

ククイ「フィールさんだって?」

 ▼ 33 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 23:27:27 ID:r0E6vXrs [17/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フィール「やぁ、ククイ博士。」

ククイ「フィール君!元気にしてたのかい?もしかしてこの事件を聞きつけて…」

フィール「あぁ、サトシという少年から話を聞いて気になったのでね。」

ジュンサー「あなたは…フィールさん!」

サトシ「あれ、フィールさんって意外と有名…?」

ククイ「フィール君、この辺りでは有名な名探偵なんだよ。」

フィール「名探偵とは大げさな…。」

サトシ「そうだ、カプ・コケコは!?」

スイレン「今、ジョーイさんから手当てを受けてる。かなり大きな傷だったみたいで苦労してるみたいなの…。」

サトシ「カプ・コケコ…大丈夫かな?」

フィール「大丈夫、守り神様はそんなにヤワじゃないと思うぞ。」

カキ「それにしても鉈人間は恐ろしい奴だ…あのカプ・コケコにあれほど大きな傷を与えるなんて…。」

マーマネ「あれは完全に狂人だよ…。」
 ▼ 34 ◆/qIi/n6GLc 16/12/29 23:46:27 ID:r0E6vXrs [18/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「サトシ…大丈夫でした?」

サトシ「2回も遭遇したのもそうだけど、まさかリーリエ達の元にも現れるとは思わなかったよ。」

マオ「これはもう信じるしかないわね、鉈人間を。」

サトシ「でもみんな無事でよかった…。」

マーマネ「そうそう、今日はポケモンセンターに泊まって行けってククイ博士が言ってたよ。」

カキ「あぁ…夜の下校は危険と判断したんだろうな。」

スイレン「早く犯人が見つかって逮捕されてほしい…安心して暮らせないよ。」

サトシ「全くだぜ。」

ジョーイ「あなた達、もう遅いからベットに行って早く寝たほうがいいわよ。

生徒達「はーい。」

 ▼ 35 ◆/qIi/n6GLc 16/12/30 00:02:53 ID:1jGal5C6 [1/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
深夜、ふとサトシはカプ・コケコのいる病室へ入ってみた。そこには背中に包帯を巻かれ、ベッドの上でずっと天井を見つめるカプ・コケコの姿があった。

サトシ「カプ・コケコ…大丈夫か?」

カプ・コケコ「…ッ!」

サトシに気付いたのか起き上がろうとするカプ・コケコ。しかし背中に激痛が走る。
動こうとするカプ・コケコをサトシは止めた。

カプ・コケコ「コケッ…!」

サトシ「無理するな!怪我してるんだろ?」

カプ・コケコ「…情ケナイ…。」

サトシ「えっ?」

カプ・コケコ「不意ヲ突カレテアイツニヤラレタ挙句ニ、アイツニ殺サレタ人間モ出シテシマッタ…島ヲ守レナイ俺自身ガ情ケナイッ…!」

サトシ「今そんなの悔やんだって仕方ないだろ?大事なのはその怪我を治してその後どうするかだろ?死んだ人間についてはもうどうしようもないけど…。」

カプ・コケコ「…ソウダナ。コレ以上犠牲者ヲ増ヤス訳ニハイカナイ…!」

ジョーイ「あら、あなたは…もう遅いから早く部屋に戻って。」

サトシ「すみません。じゃあお大事に、カプ・コケコ。」

カプ・コケコ「コケー。」
 ▼ 36 ◆/qIi/n6GLc 16/12/30 00:18:07 ID:1jGal5C6 [2/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシは部屋に戻る途中、色々とメモを取っているフィールの姿を見た。

サトシ「フィールさん、何書いてるんですか?」

フィール「あぁ、今まで聞いたことをまとめてるんだ。君やロケット団の証言とかをね。」

サトシ「そうか、これで犯人を捜す手がかりを…!」

フィール「そんなところだ。そういえば君は、何度か鉈人間がテレポートしたかのように素早く先回りしていたとか言ってたよな?」

サトシ「は、はい。」

フィール「自由にテレポートが使えるなら今すぐにでもここに現れることだって可能なはずだ。その気になればすぐにでもここに現れてもおかしくない。」

サトシ「そういえば…。」

フィール「しかし、サトシの方に現れた鉈人間は人が誰一人、又は人がほとんどいない所で現れている。先回りしたり、ドアノブを破壊したりとまるで確実に君を仕留めようとしているみたいだった。でも、ロケット団の話を聞くに祭り会場の方に現れた鉈人間はサトシの元に現れたとは思えない行動を取っている。」

サトシ「沢山人がいるところで現れたり、無差別に人やポケモンを襲ったり、テレポートも使ったとは言ってなかったですよね。」

フィール「あぁ。そのことから考えるに、鉈人間は複数いるんじゃないか…という仮説が立っているんだ。」

サトシ「鉈人間は…1人じゃない!?」

 ▼ 37 ノズ@ナナシのみ 16/12/30 10:27:21 ID:PWyZ4S4M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 38 ◆/qIi/n6GLc 16/12/30 19:46:35 ID:1jGal5C6 [3/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
鉈人間は複数いる可能性がある。それを聞いたサトシはゾッとした。

フィール「あくまで仮説だけどな。今まで聞いた情報からは考えると1人での犯行とは考えにくい。だが、それ以前に気になることもある。」

サトシ「気になることって?」

フィール「サトシを襲った方の鉈人間の耐性だ。ピカチュウの10万ボルト、モクローの木の葉、ニャビーの火の粉は喰らっても平然としていたが、消火器では怯んだ…この点が気がかりなんだ。」

サトシ「確かに…消火器の方がダメージは小さいと思うんですけどね。顔に当てたからかな?」

フィール「防弾チョッキでもつけていたのか…とりあえず手がかりがもっと必要だな。」

サトシ「そうですね。早く解決しないともっと犠牲者が増えるかもしれない…!」

フィール「それより、もう12時過ぎるぞ。早く寝ないと怒られるぞ?」

サトシ「そうだった…おやすみ、フィールさん。」

フィール「あぁ…。」
 ▼ 39 ◆/qIi/n6GLc 16/12/30 20:21:00 ID:1jGal5C6 [4/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシが部屋に戻った後、フィールは一人カプ・コケコの部屋に行った。どうやらカプ・コケコは眠っているようだった。
フィールは足音を立てずにゆっくりカプ・コケコのベッドへ近づく。どうやらカプ・コケコは気づいていないようだった。
フィールはカプ・コケコをゆっくり横にして背中の包帯を外してみた。非常に痛々しい傷跡があった。

フィール「なんて傷だ…しかし守り神であるポケモンにこんな傷を負わせられるとは、ただの狂人ではなさそうだな。」

フィールはカプ・コケコの背中にゆっくりと右腕を近づけたかと思うと、その手から光が漏れた。
不思議なことに、その光はカプ・コケコの傷を小さくしていった。

フィール(お前はこの島の守り神なんだ、早く元気になってこの島のポケモンや人間を守ってやるんだ…。)

やがてカプ・コケコの傷は綺麗さっぱり無くなった。それを見たフィールはその部屋を後にした。

数分後、カプ・コケコが目を覚ました。
なんだか体が軽い。痛みを感じない。後ろを見てみると、背中の傷がなくなっていた。

カプ・コケコ「コケッ!?」

ジョーイ「カプ・コケコ!動いたら…あぁっ!傷が治ってる!?」

ジョーイさんも驚いてカプ・コケコに近づいた。鉈で切り裂かれた痛々しい傷は無くなっていた。

ジョーイ「なんて回復力なの…!」

カプ・コケコ(イヤ…コレハ俺ノ回復力デハナイ、何者カガ…。)
 ▼ 40 ◆/qIi/n6GLc 16/12/30 21:10:59 ID:1jGal5C6 [5/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日。カプ・コケコの病室へ来たサトシ。

サトシ「カプ・コケコー?」

カプ・コケコ「コケッコーッ!」

サトシ「あっ、元気になったんだな!」

カプ・コケコ「アァ…傷モ綺麗ニ消エタ。」

サトシ「本当だ!よかった…無事に治って!」

カプ・コケコ「タダ…コレハ何者カニ回復サレタモノダ。アノ傷ハコンナニ早くクハ治ラン。」

サトシ「え?誰かに回復されたって、ジョーイさんじゃないの?」

カプ・コケコ「イヤ、ソノ人間デハナカッタ。」

サトシ「じゃあ誰が…。」

カキ「サトシ!そろそろ出ないと遅刻するぞ!」

サトシ「そうだった!じゃあまたな!」

サトシはカプ・コケコの病室を後にした。
 ▼ 41 ◆/qIi/n6GLc 16/12/30 21:56:59 ID:1jGal5C6 [6/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「…というわけであの狂人が逮捕されるまでは夜間の一人での外出は禁止だ!明るくてもなるべく誰かと一緒に帰ること!」

生徒達「はーい!」

ククイ「というわけで昼休みだ!」

昼食時間。ところがサトシはいつもよりも早く昼食を食べると素早く教室から出ようとした。

マーマネ「ど、どうしたのサトシ!?そんなに早くお昼を食べ終わるなんて!」

サトシ「ちょっと調べたいことがあってね…!図書室へ行ってくる!」ダッ

スイレン「サトシが図書室に行くなんて珍しいね。」

リーリエ「もしかして…。」ダッ

マオ「ちょっと!リーリエ!?」

サトシを追ってリーリエも教室から出た。
 ▼ 42 ◆/qIi/n6GLc 16/12/30 22:17:29 ID:1jGal5C6 [7/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「何か鉈人間に関する本とかないかな…全然図書室とか利用しないからなぁ。」

リーリエ「サトシ!あなたここの図書室ほとんど利用したことないでしょ?」

サトシ「そうなんだよ…だからどこにどんな本があるのか…。」

リーリエ「どんな本を探しているんですか?」

サトシ「鉈人間についてのさ。」

リーリエ「あの狂人の!?」

サトシ「せっかくフィールさんが事件解決に協力してくれるんだから、何か情報探しでも手伝えたらなって。それに犠牲者をこれ以上出したくないし…。」

リーリエ「確かに…一刻も早くあの事件は解決してほしいですね。そういうのって空想上の生物の本とか伝承系とかならありそうですね…そういう系の本はこっちにあります!」

サトシはリーリエに案内され、伝承や空想上の生物の本を集めて読んでみる。

リーリエ「天使、悪魔、使い魔、死神、ヒトガタ…中々それらしい物が見つかりませんね…。」

サトシ「へぇー、ポケモン以外にもこんな生き物がいるのか。」

リーリエ「とは言っても空想上の存在ですからね、本当にいるかどうかは…。」

サトシが本棚を見ていると、気になるタイトルが目に留まった。

 ▼ 43 ◆/qIi/n6GLc 16/12/30 22:28:48 ID:1jGal5C6 [8/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「この本は…なんか鉈人間と関係あるかも?」

リーリエ「サトシ、何かありましたか?」

サトシ「この本…。」

サトシが見つけたのは最近読まれた形跡のないホラー小説のようだった。

リーリエ「『不死身の殺人鬼と地獄の扉』…ですか。」

サトシ「これさ、鉈人間の情報がありそうじゃないか?」

リーリエ「確かに…。」

サトシ「これ、借りてみるよ!」

リーリエ「その為には、受付の人に本を借りますってことを話さないと。」

サトシ「そうなのか。」

リーリエ「確か受け付けはこっちです。」

リーリエに案内されて受付に向かうサトシ。
 ▼ 44 ◆/qIi/n6GLc 16/12/30 22:38:30 ID:1jGal5C6 [9/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
受付の人は後ろを向いて座っていた。作業をしているのだろうか。

サトシ「すみませーん。この本を借りたいんですけど。」

受付の人「…。」

リーリエ「あの、今作業中ですか?」

受付の人「…。」

サトシ「どうしたんだろう…すみません…」

受付の人「」ボトッ

サトシ「うわあっ!」

リーリエ「きゃあああっ!」

サトシが受付の人の肩を触ると、受付の人の首がポロリと落ち、仰向けに倒れた。胸部には刃物で刺されたような跡があった。
 ▼ 45 ガガブリアス@リーフのいし 16/12/30 22:38:58 ID:aw0ej2Jw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 46 ◆/qIi/n6GLc 16/12/30 22:49:19 ID:1jGal5C6 [10/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「嘘でしょ…こんな…こんな…!」

サトシ「まさか、鉈人間が!?」

鉈人間「…。」ズリズリ

サトシの予想通り、どこからか鉈人間が姿を現した。やはり鉈には血がついていて、床にも血跡ついている。

リーリエ「鉈…人間…!」

サトシ「また出たか…!受付の人を殺したのはこいつで間違いない!逃げるぞ!」

リーリエの手を引いて出口へ向かうサトシ。しかし、出口は鍵がかかっている。

サトシ「あ、開かない!?」

リーリエ「この鍵廊下側からかけるタイプなんだけど鍵は受付の人しか持ってないのに…どうしてかかっているの!?」

サトシ「とりあえず何とか鉈人間から逃げて鍵を回収しないと!」

鉈人間「…」ズルズリ

サトシ「ああっ、来た!こっちだ!」
 ▼ 47 ◆/qIi/n6GLc 16/12/30 23:00:56 ID:1jGal5C6 [11/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
鉈人間から逃げ続け、辿り着いたのは古い本棚が並ぶ場所。サトシは段ボールを重ねてその裏にリーリエを隠した。

サトシ「リーリエはここにいるんだ!」

リーリエ「サトシ!」

サトシはわざと鉈人間の前に姿を現し、注意を引き付ける。

サトシ「こっちだ!化け物!」

鉈人間「…。」ズリズリ

鉈人間はサトシを追う。このままではサトシが殺されてしまうかもしれない。リーリエはこっそりと段ボールをどかして出た。
そしてサトシの向かった先に行くと、案の定サトシが鉈人間に追い詰められていた。

サトシ「クソッ、ポケモン達ははまだ昼食中だし、近くに武器になりそうなのはない…!」

鉈人間「…。」ズリズリ

リーリエ(サトシが危ない!ど、どうしたらいいの…!?)
 ▼ 48 ◆/qIi/n6GLc 16/12/30 23:07:40 ID:1jGal5C6 [12/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエはふと今自分がいる場所を見てみた。
ここは本棚が古びてきていて、ちょっとの衝撃で倒れる危険性があるため、本は基本的に置かれていない。だが、かなりの数の本があり、すべては移しきれない為、ほとんど読まれていない本をそのまま置いてある本棚もあった。

リーリエ(こうなったら…!)

リーリエは付近の本棚の中でも特に古びてグラグラしている本棚の裏に回ってチャンスをうかがった。
チャンスが来たのはその本棚表側をサトシがバックしながら通り過ぎた時だった。すかさずリーリエはその本棚に体当たり!

リーリエ「えいっ!」ドンッ

鉈人間「ヌゥオオオオ!」ドシャア

リーリエの体当たりで本棚は倒れ、鉈人間はその下敷きになった。

リーリエ「はぁ、はぁ…サトシ、大丈夫ですか?」

サトシ「ありがとう…助かったよリーリエ!早く受付に戻って鍵を探そう!」

サトシとリーリエが受付に戻ると、入り口付近が人だかりになっていた。スイレン達も来ていた。

スイレン「あっ!サトシ!リーリエ!」

リーリエ「スイレン!みんな!」

カキ「おい、受付の人が殺されたらしいぞ…!しかも首を切られている!」
 ▼ 49 リゴン@プラズマカード 16/12/30 23:13:32 ID:4NpYJKIk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 50 ◆/qIi/n6GLc 16/12/30 23:16:51 ID:1jGal5C6 [13/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「あぁ…鉈人間の仕業だよ!さっきそいつにあってそいつの鉈には血がついてた…!」

マオ「なんですって!?ポケモンスクールにも鉈人間が現れるなんて…!」

マーマネ「これじゃあ昼間も危険じゃないか!」

ジュンサー「皆さん!早くここから出て!」

サトシ「そ、そうだ!さっきあの本棚で鉈人間を…!」ダッ

サトシは先ほど倒れた本棚に向かった。

ジュンサー「ちょっと、どうしたの?」

サトシ「俺が追われてた時に、リーリエが本棚を倒して下敷きにしたんです!この下にいるかも!」

ジュンサーさんは厳重装備をした作業員を呼び出し、本棚をどかしてもらったが、鉈人間は見つからなかった。

サトシ「なんでいないんだ!?」

リーリエ「ここの図書館の出口は受付のドアしかないのに…!?」

ジュンサー「まさか…あなた達2人が受付の人を殺した犯人!?」

サトシ「ちっ、違いますよ!」

リーリエ「あっ!これは…!?」
 ▼ 51 ◆/qIi/n6GLc 16/12/30 23:28:55 ID:1jGal5C6 [14/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエが埋もれた本の中から光る何かを見つけた。
作業員の人が調べてみると鉈人間が持っていたとされる鉈だった。鉈には血もついていた。

作業員「これは…犯人が使ったとされる凶器ではないですか?」

リーリエ「それで間違いないです!私とサトシは手袋をしていませんから、もし私達が犯人ならその鉈から私かサトシの指紋が出てくるはずです!」

ジュンサー「そうね…鑑識に回してみるわ。証拠もなく疑ってごめんなさいね…。」

そしてサトシとリーリエは数分事情聴取を受けた後、解放された。

カキ「2人共大丈夫か?」

サトシ「うん。危うく犯人にされかけたけど、リーリエが凶器を見つけてくれたおかげでなんとか今の所は疑いを晴らせたよ。」

リーリエ「…推理小説を沢山読んで得た知識がこんなところで役に立つとは思いませんでした…。」

ククイ「サトシ君!リーリエちゃん!大丈夫かい!?」

ククイ博士も遅れてやってきた。

サトシ&リーリエ「ククイ博士!」

ククイ「参ったね…昼間に加えてポケモンスクールに鉈人間が現れるなんて…ポケモンスクールはもう大混乱だよ。」

マーマネ「そりゃ、狂人がポケモンスクールに現れたんならそうなるよね…。」

ククイ「とりあえず全員帰宅しろとの報告があった。みんなすぐに帰るように!」
 ▼ 52 ダンギル@キズぐすり 16/12/30 23:31:58 ID:Cczx82Iw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ博士って生徒のこと呼び捨てだったような
 ▼ 53 ◆/qIi/n6GLc 16/12/30 23:32:54 ID:1jGal5C6 [15/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>52
改めて調べてみたらそうだった…ご指摘ありがとうございます。
 ▼ 54 ◆/qIi/n6GLc 16/12/30 23:44:53 ID:1jGal5C6 [16/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
学校を出たサトシ達。そこでフィールとカプ・コケコに遭遇した。

フィール「サトシ!大丈夫だったか!?」

カプ・コケコ「コケッ!」

サトシ「フィールさん!また出たんです…鉈人間が!」

フィール「あぁ、ククイ博士から聞いた。図書館でまた犠牲者が出たらしいな。」

サトシ「あれ…なんでカプ・コケコがフィールさんと一緒に?」

フィール「島キングによると、どうやら鉈人間にやられたままなのは嫌らしい。借りを返すために協力させてほしいとのことだ。」

サトシ「カプ・コケコ…。」

カプ・コケコ「コノママアノ怪物ニヤラレッパナシナノハ性に合ワナイ!俺モアノ怪物退治ニ協力サセテモラウ!」

サトシ「俺も手伝います!無差別に命を奪うなんて許せない!」

リーリエ「私達にも手伝わせてください!」

フィール「そうか…だが無茶はするなよ。」

サトシ「そうだ!鉈人間に襲われたけど、こんな本を見つけたんです!鉈人間について何かありそうだと思うんだけど…。」

フィール「『不死身の殺人鬼と地獄の扉』か…なるほど。」

 ▼ 55 ◆/qIi/n6GLc 16/12/31 00:11:52 ID:LYx03gYQ [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
再びフィールの探偵事務所へやってきたサトシ。今度はリーリエ達も一緒だ。親には連絡し、万が一を想定してみんな一緒に行動すると伝えたのでとりあえずは大丈夫そうだ。
一通り本を読んだサトシ達。

リーリエ「とりあえず内容をメモしたんですけど…。」

リーリエのメモは以下の通り。

・不死身の殺人鬼は親が死を極端に恐れたことにより、ポケモンの血肉を使って瀕死の自らの子供を改造した結果誕生し、数百年は生き続けた。
・殺人鬼はどんなポケモンの攻撃も無効化できた。
・殺人鬼は自分の親が認識できる以外は知性はない。
・殺人鬼は剣などの巨大な刃物で付近の人間やポケモンを襲い、次々切り殺した。
・だが、唯一の弱点は完全無効化できるのはポケモンによる攻撃のみで、それ以外の攻撃だと怯んでしまうのだが、それでも死んだりはしなかった。
・付近の人間は護身方法がポケモンのみだったが故に殺人鬼に殺されてしまったのだ。
・ある日、殺人鬼は一人の少女をターゲットにするが、殺人鬼を作った親の兄弟の子孫が残していた、吸い込んだものを強制的に地獄へ送るという地獄の扉の存在を少女とその仲間達に知られてしまう。
・殺人鬼は地獄の扉を開かせまいと追い回すも、結局少女とその仲間達のチームワークと絆に敗れ、地獄の扉を開かれて地獄に送られた。

フィール「上半分は鉈人間と酷似しているな…。」

カキ「まさか、鉈人間はこの殺人鬼の生まれ変わりなのか…!?」

サトシ「でも消火器で怯んだり、本棚の下敷きになって動けなくなったりしてたからな…。」

マーマネ「じゃあ、鉈人間を倒すには地獄の扉を探して開いて吸い込ませろってこと?」

スイレン「でも、どこに地獄の扉があるの?」

マオ「うーん…リーリエは何か分からないの?」

リーリエ「…この小説の作者さんとかに聞いてみるのはどうでしょうか?」
 ▼ 56 ◆/qIi/n6GLc 16/12/31 00:21:17 ID:LYx03gYQ [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フィール「…ん?電話が鳴っている。」

事務所の電話が鳴った。どうやらククイ博士からのようだ。

フィール「もしもし…ククイ博士。どうしたんですか?」

しばらくしてフィールは電話を切った。フィールは微笑してサトシ達に行った。

フィール「どうやらあの鉈の鑑識結果が出たようだ。サトシ、リーリエ。君達の指紋はあの鉈からは見つからなかったそうだ。これで完全に疑いは晴れたな。」

生徒達「やった!」

カキ「よかったな、疑いが晴れて!」

サトシ「うん!」

フィール「後、あの鉈からは新聞記者と図書室の受付の人の血液反応しかなかったらしい。やはり祭りに現れた鉈人間は別人のようだ。そして、その鉈からは指紋は特に見つからなかったらしい。」

リーリエ「手袋でもしていたのでしょうか…?」
 ▼ 57 ガハガネール@ルームキー 16/12/31 11:00:45 ID:RiGLMEWA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
家に現れる…!?( ゚д゚)
 ▼ 58 ータス@ゴスのみ 16/12/31 15:05:26 ID:HKPWRqpo NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
これもしやフィールが鉈人間・・・?
 ▼ 59 ◆/qIi/n6GLc 16/12/31 19:59:57 ID:LYx03gYQ [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フィール「その可能性が高いな。サトシ、リーリエ。鉈人間が手袋をしていたかどうかは…見れてないか。」

サトシ「すみません…見れてないです。」

リーリエ「私も…。」

フィール「あの状況で平静でいられるのは至難だからな、仕方あるまい。」

すると、ドアをノックする音が聞こえた。ドアを開けると、そこにはリーリエの執事であるジェイムズだった。

ジェイムズ「皆様。お迎えに上がりました。」

リーリエ「ジェイムズ!どうしてここに?」

ジェイムズ「ククイ博士からの頼みで今晩はクラスメイト全員とフィール様を屋敷に泊めてほしいと言われまして…。」

マオ「ククイ博士が?」

ジェイムズ「今晩は屋敷に沢山の警備員を回しましたので、その方が安全だろうとのことです。もちろん、他の家の方にはお伝え済みでございます。」

フィール「何故私も?」

ジェイムズ「この事件に絡む以上、あなたも狙われる可能性がありますので、1人は危険だとククイ博士がおっしゃっていました。」

フィール「はぁ…。」
 ▼ 60 ◆/qIi/n6GLc 16/12/31 20:35:17 ID:LYx03gYQ [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
車に乗り、リーリエのお屋敷へとやってきたサトシ達。外はすでに真っ暗。
案内されたリーリエの部屋の窓から外を見ると、庭や屋敷の入り口には沢山の警備員達が配置されていた。

サトシ「凄い警備員の数だな。」

ジェイムズ「リーリエお嬢様と友人方とポケモンがいますから…それにリーリエお嬢様とサトシ様が襲われたこともありますから、この人数でも足りないかもしれません。」

カキ「この人数で足りないって…。」

ジェイムズ「それより…リーリエお嬢様、こんなに沢山のポケモン達を中に入れて大丈夫でしょうか?メレメレ島の守り神もいるなんて…。」

リーリエ「お庭だと鉈人間に襲われる危険性があるから…私は大丈夫。」

ジェイムズ「そうでございますか…突然ですがリーリエお嬢様、探偵事務所で一体何をなされていたのですか?」

リーリエ「鉈人間についての情報を集めていたの。それで、この本を見つけて色々調べたんだけど…。」

ジェイムズ「『不死身の殺人鬼と地獄の扉』…。バルドさんが書いた小説でございますか。」

リーリエ「だから、この人に会って話を聞いてみたいの。鉈人間のことが何かわかるかも。」

フィール「内容が鉈人間の特徴と似ているところがあったのでな。」

 ▼ 61 ◆/qIi/n6GLc 16/12/31 21:02:06 ID:LYx03gYQ [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジェイムズ「なるほど…バルドさんは確かメレメレ島のかなり外れにある古い屋敷に暮らしていたと思うのですが…。」

??「おい、金を出しな!」

サトシ達「っ!?」

なんと、強盗が窓から入ってきた。

マーマネ「なんで!?警備員さん沢山いたよね!?」

強盗「鉈人間の噂を利用させてもらったのさ!鉈を引きずる音を出すラジオで警備員を移動させたのさ!」

フィール「鉈人間への警戒心を利用されたか。」

ジェイムズ「分かりました。ではこのお屋敷で一番高価なものをあなたに差し上げましょう。」

強盗「おぉ!話が早いな!」

ジェイムズは1回の大広間へ強盗を案内する。心配になってついて行くサトシ達。

マオ「ジェイムズさん、大丈夫かな…。」

カキ(というかザル警備過ぎるだろ…。)
 ▼ 62 ェリム@せんせいのツメ 16/12/31 21:04:48 ID:CV8FkwD. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ正論and正論
正論すぎてセイロンティー
 ▼ 63 ◆/qIi/n6GLc 16/12/31 21:34:18 ID:LYx03gYQ [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジェイムズは大広間につくとシャンデリアを指差した。
それを階段の影からこっそり見るサトシ達。

ジェイムズ「このシャンデリアでございます。1000万はしますよ。」

強盗「本当か!?」

スイレン「本当にシャンデリア渡すの…?」

フィール「あんなもの持ってたら目立つと思うが。」

ジェイムズ「では、このシャンデリアを降ろしますね…んっ!?」

強盗「んぎゃあっ!」ガシャア

サトシ達「っ!!!」

突然電気が消えたかと思うと、シャンデリアが落ちてきたかと思うと強盗に直撃した!
すかさず懐中電灯をつけるジェイムズ

ジェイムズ「な、なんと!?」
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