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【SS】エーテル財団に就職したらパートナーがドSだった件【毎週日曜更新】

 ▼ 1 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:00:43 ID:YsM8bxi. [1/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
エーテル財団の保護班は、基本的に二人一組で仕事にあたる。

そのペアは代表のルザミーネさんによって決められた。

そして、パートナーとの顔合わせの時─

目の前に、天使がいた。

エーテル職員♀「あなたがパートナーですか……」

エーテル職員♂「あぁ、よろしくな─」

職員♀「………………チッ」

職員♂「今舌打ちした!?」

…前言撤回、性格は天使じゃないみたいだ。

でも、褐色の肌に美しい黒髪、白い制服という色のバランスが素晴らしい。

そして何よりも、あどけなさが少し残っているようで、それでいて整った印象の顔が──

…可愛い、可愛すぎる。

職員♀「なにジロジロ見てるんですか?殺しますよ?」ギロッ

職員♂「あ、ご、ごめんなさい!」アワアワ



 ▼ 2 iPPpiPr8O. 17/01/08 22:01:55 ID:SSbl9lmQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
待ってた!

支援
 ▼ 3 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:02:00 ID:YsM8bxi. [2/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
見下すような冷たい視線を向けられ、俺はつい謝る。

恐ぇよコイツ。

職員♂「…と、とにかく、これからよろしく!」

職員♀「………はい…」

でも、普通にしてれば本当可愛いんだけどな…


職員♀「…私の足手まといにならないようにお願いします」






…やっぱ可愛くねぇ!




 ▼ 4 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:03:08 ID:YsM8bxi. [3/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
第1話 どうでもいい話は耳に入ってこない体質なので


俺達の初仕事は、怪我をしているポケモン─ヤドンの保護だった。

職員♂「おはよー」

職員♀「おはようございます……チッ」

職員♂「今舌打ちした?」

職員♀「してません」

職員♂「したよね!?」

職員♀「…しつこい男は嫌われますよ」ギロッ

職員♂「っ…!」

彼女の瞳は、ゾクッとするほど冷たく、妙な迫力もあった。

正直、恐ろしい。

職員♀「…まぁ、私は既に貴方が嫌いなので心配することはありませんよ」

職員♂「ぐはっ!」グサッ

職員♀「…いや、すいません。嫌いというのは誤りでした」

職員♂「!…そうだよな流石にまだ出会ったばっかだし…」
 ▼ 5 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:04:26 ID:YsM8bxi. [4/18] NGネーム登録 NGID登録 報告



職員♀「何とも思っていませんでした」



職員♂「なんかは思って!!」

職員♀「─さぁ行きましょう、無駄話をしている時間は有りませんから」

職員♂「無視!?」

職員♀「どうでもいい話は耳に入ってこない体質なので」

職員♂「そんな体質はじめて聞いた─」



職員♀「…」スタスタスタスタ…


職員♂「また無視かよ!しかも既に結構遠いね!?」
 ▼ 6 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:05:43 ID:YsM8bxi. [5/18] NGネーム登録 NGID登録 報告





職員♂「はぁ…追い付いた…」スタスタ

職員♀「…」スタスタ

職員♂「…」スタスタ

職員♀「…」スタスタ

職員♂「…あのさぁ」

職員♀「…なんですか?」

職員♂「いや…俺達パートナーなんだし…もっと仲良くしない?」

職員♀「…仲良くしなくても仕事はできます」

職員♂「かもしれないけどさ…お互い気持ちよく仕事するためにも─」

職員♀「─保護対象ポケモン発見です」ビシッ

職員♂「話聞けって!!」

職員♀「仕事優先です。社会の常識ですよ?」

職員♂「社会の常識のコミュニケーションを取れないお前に言われたくねーよ!」
 ▼ 7 ンナ@やわらかいすな 17/01/08 22:10:20 ID:1NYOLAQY NGネーム登録 NGID登録 報告
前作よかった
支援
 ▼ 8 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:11:03 ID:YsM8bxi. [6/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♀「それよりも、早くしないと逃げてしまいますよ」

ヤドン「やぁ?」ポカーン

職員♂「…とてもそうは見えねぇが…」

職員♂「…まぁとりあえず保護するか!…ってあれ?いない…?」



職員♀「保護してきました」ダキッ

ヤドン「やぁん?」キョトン…

職員♂「早ぇ!!」

職員♀「さ、帰りましょう」スタスタ…

職員♂「なんか仕事した気しねぇな…」

職員♂「って、あれ?エーテルボールに入れなくていいのか?」

エーテルボールとは─エーテル財団から保護用に支給される、財団のマークが印刷されただけの、只のモンスターボールである。

大きなポケモンを保護するときや、エーテルパラダイスから遠い場所の時、等に用いる。

職員♀「…」

職員♂「エーテルパラダイスまで持っていくのはキツいだろ、遠いし」
 ▼ 9 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:11:54 ID:YsM8bxi. [7/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♀「…いいんです」

職員♂「え?」

職員♀「力には自信はありますし…少しでもポケモンとふれ合っていたいんです」ナデナデ

ヤドン「やぁん?」

職員♂「…そっか」

職員♂(可愛いところあるじゃん)

職員♂「あ!じゃあ俺とももっとふれあいを─」

職員♀「─大変申し訳ありませんが、生理的に無理なのでお断りです」

職員♂「断るの早いよ!まだ言ってないのに!?」

職員♀「ふれあいたいなら、今すぐポケモンに転生したらいいんじゃないでしょうか」

職員♂「それ暗に死ねって言ってない!?」




職員♀「…」スタスタ…



職員♂「また無視かよぉぉぉっ!!??」ダッ
 ▼ 10 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:14:03 ID:YsM8bxi. [8/18] NGネーム登録 NGID登録 報告

「─おふたりさん、ちょっと待ちな」


職員♂&♀「「…?」」クルッ

謎のオッサン「…すまないが、ヤドンを渡してもらえないか?」

職員♂「え?あんたのポケモンですか?」

謎のオッサン「いや、そういうわけではないがね…」

職員♀「ではお引き取りください、仕事の"邪魔"ですので」

職員♂(コイツ誰にも容赦ないな)

謎のオッサン「そうか…だが、はいそうですかと引き下がるわけには行かない─」



職員♀「…」スタスタ…



謎のオッサン「って、無視しないで!?」

職員♂「…すいません、あいつはどうでもいい話は耳に入ってこない体質なので」

謎のオッサン「そんな体質初めて聞いたよ!?」

職員♂「俺もさっき初めて聞きました」
 ▼ 11 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:15:07 ID:YsM8bxi. [9/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♂「…でも、なんでヤドンにそんなこだわるんですか?」

謎のオッサン「…ヤドンのしっぽはいい売り物になるからさ」ニヤッ

職員♂「!…アンタ、金儲けのためにって事かよ…!」

職員♀「…」ピタッ

謎のオッサン「何か問題があるかね?ポケモンは自分の目的の為に捕まえるものだ」

謎のオッサン「そして飽きたらポイだ。このヤドンはたくさん働いてもらったら売るかな…」

職員♂「…なんだと…!」ギリッ


職員♀「…否定はしません。初めは自分の目的の為というのは殆どの人がそうでしょう─」


職員♂「ちょ、お前…!」

職員♂(…てか、いつの間にか戻ってきてる…)


謎のオッサン「ふふ…そっちの女の子の方が賢いみたいだね…」 
 ▼ 12 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:16:10 ID:YsM8bxi. [10/18] NGネーム登録 NGID登録 報告








職員♀「─ですが、」








職員♀「ポケモンを道具としか思えない貴方の頭の残念さには心底同情しますね」ギロッ




謎のオッサン「…!」ゾクッ!

その目は軽蔑をも越えた、正に絶対零度の凍てつく瞳。

今まで自分に向けられていた目は、全然本気でなかったのかと思い知らされる。

職員♂「お、お前…!」
 ▼ 13 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:18:00 ID:YsM8bxi. [11/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
謎のオッサン「…やれやれ、君も賢くは無かったようだ…」

職員♀「ええ、私も自分で自分を賢いと思ったことはありません」



職員♀「…ですが、貴方の100倍は賢い自信はありますね」ザクッ



職員♀「まぁ、ゴミと比べてなので自慢になりませんが」ザクッ



職員♂(ざ、ザクザクと言い過ぎだろ…!)

謎のオッサン「…」ブチッ 

謎のオッサン「……その口をきけなくしてやる!…出てこい、デカグース!!」シュッ!

デカグース「グウゥゥ──ッ!!」ボンッ!

職員♂「!…実力行使ってわけか…だったらこっちも!出てこい─」スッ

職員♀「─貴方は下がっていてください」バッ
 ▼ 14 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:20:24 ID:YsM8bxi. [12/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♂「え?…1人で戦る気か?」



職員♀「…少々、腹がたったので」ギロッ



職員♂「…!」

職員♀「…お願いします、キュウコン」シュッ

リージョンキュウコン「キュウゥ…!」ボンッ!

 
ヒュウゥゥゥゥゥ…


姿を現した瞬間、身も心も凍えるような風が辺り一体に吹き荒れた。

冷気を纏った艶やかな毛並み、高貴さも感じさせる佇まい。

そんなキュウコンの瞳には、若干の相手への軽蔑の思いが見てとれた…気がする。

職員♂(あれが…あいつのポケモン……トレーナーにそっくりだな…)

職員♀「…一撃で終わらせましょう」

Rキュウコン「…」コクン
 ▼ 15 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:21:54 ID:YsM8bxi. [13/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
謎のオッサン「舐めるな!デカグース、"かみくだく"!」

デカグース「ガアァーッ!」バッ!

職員♂「早いっ…!」



職員♀「…」

Rキュウコン「…」







カッ…!





 ▼ 16 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:28:29 ID:YsM8bxi. [14/18] NGネーム登録 NGID登録 報告





あ…ありのまま
今起こった事を話すぜ!

『相手のデカグースが攻撃した
と思ったらいつのまにかトレーナーもろとも凍りついていた』

な…何を言っているのかわからねーと思うが
俺も何をしたのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…



謎のオッサン&デカグース「「 」」カチーン


…もしかして、こいつスゲー強い?
 ▼ 17 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:31:03 ID:YsM8bxi. [15/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♀「さぁ、帰りますよ」スタスタ

職員♂「お、おい…このままでいいのか?」

職員♀「…頭を冷やすのにはアレが丁度良いでしょう、その内溶けますし」

職員♂「そ、そうか…」

職員♀「あ、そういえば…」

職員♂「?」


職員♀「今日は貴方、何の役にもたっていませんでしたね」ザクッ


職員♂「ぐはっ!!」グサッ


職員♀「でもまぁ、元から期待していなかったので別に構いませんが」ザクッ

職員♂「少しは期待して!?」

職員♀「お断りします」ザクッ

職員♂「即答!?」
 ▼ 18 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:33:11 ID:YsM8bxi. [16/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
…そんなやりとりを何回かしながら、俺達はエーテルパラダイスへ帰還した。

そして初仕事を終えた俺は思った。


…仲良くなれる気がしない…


ルザミーネさんは相性をしっかり考えて決めてくれてるハズなんだけど…

でも、可愛いことは可愛いんだよな、何となく気品もあるし。

しかし結局、こーゆー性格の女性とは結婚したくないなぁ…と、思う俺であった。







そう、そう思っていた。

その時はまだ─





             To be continued
 ▼ 19 ーダイル@カビチュウ 17/01/08 22:37:00 ID:GkR9e.GQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>18
来週も楽しみだw
支援
 ▼ 20 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:37:03 ID:YsM8bxi. [17/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
─次回予告─

職員♀「…なぜ次回予告なんかしなければいけないのですか?」

職員♂「そ、そーゆーこと言うなよ…前作からの伝統だぞ!」

職員♀「前作?何を言っているのか分かりません、ついに日本語も話せなくなりましたか」

職員♂「いや、わかるでしょ!次回予告はメタ発言を許されてるから!」

職員♀「…はぁ、とりあえずあのカンペ通りに次回タイトルを言えば終わるのですね」チラッ

職員♂「そうだ!じゃあ、せーn─」

職員♀「─次回、第2話【無個性も個性?そんな訳ないでしょう】」

職員♂「何で1人で言っちゃうの!?」

職員♀「貴方とハモるなんて、死んでも嫌ですから」

職員♂「し、死んでも!?」

職員♀「はい!」

職員♂「いい返事だな…こんなときだけ」

職員♂(コイツ、やっぱ可愛くねぇ…) 
 ▼ 21 ◆LHFMcrOYv. 17/01/08 22:40:13 ID:YsM8bxi. [18/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=414630&p=1
前作です

世界観は同じですが、続いている訳ではないので見なくてもこのSSはお楽しみ頂けます。
 ▼ 22 ーナノ@ファイトメモリ 17/01/08 22:41:19 ID:VdjJnfmA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!
新作待ってました!
 ▼ 23 iPPpiPr8O. 17/01/08 22:41:49 ID:SSbl9lmQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>21
あれだね、モブとかで前作の二人が出てきたりとかいいかもね
 ▼ 24 イクン@もののけプレート 17/01/08 23:00:58 ID:y81wiLy2 NGネーム登録 NGID登録 報告
こういう話はツンデレと相場が決まっておるのじゃ
 ▼ 25 ワルン@ホエルコじょうろ 17/01/09 04:59:59 ID:eU4n2Ll. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエーンヌ
これからが楽しみだわ
 ▼ 26 ーフィ@フィラのみ 17/01/09 09:08:41 ID:.6qyM2IE NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 27 ガルカリオ@アイスメモリ 17/01/09 09:59:41 ID:SlcY39wM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 28 ッシブーン@きょうせいギプス 17/01/14 21:19:04 ID:crKSqGN6 NGネーム登録 NGID登録 報告
明日か…
あげ
 ▼ 29 ギアナ@どくバリ 17/01/15 03:42:45 ID:zuYC2rrs [1/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
私はこういう王道なSSが大好きなのだよ
本日だね
あげさせていただこう
 ▼ 30 ナトーン@ちからのこな 17/01/15 03:43:38 ID:zuYC2rrs [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>29
すまない さがっていた
今回もスカル団が見たいのだ
 ▼ 31 パルダス@かえんだま 17/01/15 10:25:59 ID:T9qHJlaA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グズマさんにも出てほしい
 ▼ 32 ッキー@ローラースケート 17/01/15 22:22:25 ID:XXF5MNm. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そろそろかな?
あげ
 ▼ 33 ターミー@くろぼんぐり 17/01/15 22:48:15 ID:XOM/kM2Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
楽しみにしてます 支援
 ▼ 34 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:34:11 ID:uBwNx3Ts [1/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
第2話 無個性も個性?そんな訳ないでしょう


俺は、普通だ。

特に苦手な事が無い代わりに、特に得意なこともない。

バトルの強さだって普通だし、ポケモンも人並みに好きって位。

そんな俺は普通の家に生まれて、普通に過ごし、普通に就職した。

ポケモンが好きだからと、何となくで入ったこのエーテル財団。

ここでも何だかんだ普通に頑張って働くんだろうと思っていた。

そして、普通に誰かと付き合って、普通に結婚して、普通に生活して、普通に死ぬ。

そんな人生だと思っていた…けど─




職員♀「おはようございます、今日もナメクジの様な端正な顔立ちですね」

職員♀「眺めていたら体調が優れなくなってきたので、帰ってもいいですか?」




─俺のパートナーは、普通じゃなかった。
 ▼ 35 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:36:32 ID:uBwNx3Ts [2/18] NGネーム登録 NGID登録 報告





職員♀「…」スタスタ

職員♂「…」スタスタ

職員♂(気まずい…)

職員♂「…あ…のさ」

職員♀「…何でしょうか」

職員♂「もっとさぁ、何か話したりしない?」

職員♀「話す理由も話題もありません」

職員♂「えと…じゃあ、お互いのこと話してみようぜ!好きなものとか!」

職員♀「………まぁ、暇ですし良いでしょう」

職員♂「よし、じゃあ俺から…つっても俺得意なこととか無いしなぁ…」

職員♂「…苦手なものもないけど」

職員♂「あ!好きなものはゲームと漫画で、嫌いなものは…まぁ色々」

職員♀「最高につまらない人間ですね」ザクッ
 ▼ 36 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:39:38 ID:uBwNx3Ts [3/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♂「ぐっ…でも、俺はテストはいつも平均点、身長体重も同年代の平均…」

職員♂「…他にも、何をしても平均を取りまくってんだぜ…」

職員♂「そんな俺は普通すぎて逆に普通じゃないとも言える…」

職員♂「そう!正に究極の無個性!」

職員♂「つまり、それは逆に個性なんだよ!無個性も個性だ!!」ドンッ!




シーンッ…

…あれ?


職員♀「…無個性も個性?そんな訳ないでしょう」

職員♀「無個性はどこまでいっても無個性です」

職員♀「仮にそれが個性でも最も役に立たなくて無駄な個性ですね」




職員♀「ハッキリ言って、存在価値がありません」ザクッ
 ▼ 37 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:41:39 ID:uBwNx3Ts [4/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♂「…あと、自分で究極の無個性とか言って悲しくなりませんか?」


職員♂「…もう俺のライフはゼロだ…」ボロボロ

職員♂「…じゃあ今度はそっちの番…」


職員♀「私は…基本的には何でも得意です。苦手なものはありません」

職員♀「好きなものはポケモンで嫌いなものは人間です。以上です」


職員♂「終わるの早!てかざっくりしすぎだろ!」

職員♀「十分でしょう」

職員♂「お前は大分自分に自信があるんだな…」



職員♀「………当然です、そうでなければなりません」
 ▼ 38 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:42:20 ID:uBwNx3Ts [5/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♂「?…それってどういう─」



スカル団したっぱ♂「─ちょっと待ってほしいっスカ!」バーン!

スカル団したっぱ♀「アンタらのポケモン置いてけだし!」バーン!

職員♂「!…お前らはスカル団!」

職員♀「これはこれは、暇人がよくいらっしゃいました。どうぞ帰って寝てください」

職員♂(よくスラスラと毒舌が回るもんだよ)

したっぱ♂「なんスカ急に!」

したっぱ♀「暇人じゃねーし!」



職員♀「…黙りなさい、下民ごときが」ギロッ!



したっぱ♂&♀「「!…ひっ…!?」」ゾクッ…

職員♂「…!」ゾクッ
 ▼ 39 シャマリ@マスターボール 17/01/15 23:47:03 ID:XXF5MNm. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リアタイで観れた!
支援
 ▼ 40 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:47:16 ID:uBwNx3Ts [6/18] NGネーム登録 NGID登録 報告


職員♀「私がその気になれば、貴方達を壊滅させることなんか、訳ないんですよ?」


したっぱ♂&♀「「!?」」ブルブル

職員♂「はぁ!?」

たった1人で出来るわけがない。…はずなのだが、ハッタリで言ってるようには全く思えなかった。

したっぱ♂「…き、今日のところは帰ってやるっスカ!」

したっぱ♀「お、覚えてろだし!」


したっぱ♂&♀「「さらばっ!」」ドヒュン!




職員♂「早っ!?もう見えなくなったぞ!」
 ▼ 41 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:48:12 ID:uBwNx3Ts [7/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♀「…立ち向かってこないとは…あの程度ですか、スカル団というのも」

職員♂「…お前さ、さっきのって本気で言ってた?」

職員♀「?…当たり前でしょう、私は嘘は嫌いですから」

職員♂(…マジか…)

職員♂「でもスカル団は数も多いし、ボスのグズマってやつはスゲー強いらしいぞ?」

職員♀「…私とキュウコンの前に敵はいません…」

職員♂(まぁ、確かに強かったけど…)

職員♀「…それに…」

職員♂「?」

職員♀「…戦って潰すだけが壊滅させるやり方じゃありません」

職員♂「…それってどういう─」

職員♀「─さて、パトロールはもう良いでしょう。そろそろ帰るとしましょう」

職員♂「あー!また無視かよ!?」
 ▼ 42 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:49:49 ID:uBwNx3Ts [8/18] NGネーム登録 NGID登録 報告




エーテルパラダイスで仕事内容を報告したら、仕事は終わりだ。

俺達はそれぞれの家への帰り道を歩いていた…が、偶然にも途中まで道が同じなので、一緒に歩いていた。

職員♂「…」

職員♀「…」

職員♂(気まずいタイム再び)

職員♂「…!…な、なぁ!」

職員♀「…なんですか?」

職員♂「帰り、ちょっとどっか寄ってかない?」

職員♀「…どっか…とは?」

職員♂「飯でも食わない?俺が奢るからさ」

職員♂(少しでも親睦を深めないとな…)

職員♀「…いいですよ」

職員♂「え、マジ!?」
 ▼ 43 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:50:23 ID:uBwNx3Ts [9/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
正直、断られるとばかり思っていた。

職員♀「…ただし…」

職員♂「ん?」

職員♀「…自分の分は自分で払います」

職員♂「え、いいよ、俺が誘ったんだし!」

職員♀「いいえ、貴方ごときに奢ってもらったとなれば人生の恥になります」

職員♂「どんだけ低く見られてんの!?」

職員♀「…それに、まだ奢る奢られるという仲では無いでしょう」

職員♂「ぅ……まぁ…でもさ、男の方が奢るのが普通っつーか…」

職員♀「は?」ギロッ

職員♂「ひぃっ!?」ビクッ

職員♀「私は男だからとか女だからとかそういうのが大嫌いです。吐き気がします」

職員♀「2度と私の前でその様なことをほざくのは止めてください。いいですね?」ズイッ

職員♂「は…はい……(ち、近い…)」
 ▼ 44 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:51:03 ID:uBwNx3Ts [10/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
彼女の顔は後もう少し近づいたらキスしてしまいそうな位近かった。

ふわりと、彼女の香りが鼻をくすぐり、ドキッと胸が高鳴る。

そして、俺の視線は柔らかそうな唇に引き寄せられて─




職員♀「─何処を見ているんですか?この変態がっ!」ドゴッ!






容赦ない頭突きが俺の鼻にクリーンヒットした。

 ▼ 45 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:51:55 ID:uBwNx3Ts [11/18] NGネーム登録 NGID登録 報告





職員♂「じゃあ、どこにしよっか?」

俺は鼻に丸めたティッシュを入れながら、彼女に聞く。

職員♀「別に、どこでも構いません」

本当に興味なさそうに呟く彼女。

…マジでなんで来てくれたんだろう?

職員♂「あ!じゃあ丁度あそこにあるし、ラーメンはどう?」

職員♀「…らーめん…?」

職員♂「ん?ラーメンはやだ?」

職員♀「…いえ…」

職員♂「あ〜、でも女の子にはちょっと重いかな?」

職員♀「…構いませんよ、ラーメンを食べましょう」

職員♂「そう?じゃあここにするか!」
 ▼ 46 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:52:48 ID:uBwNx3Ts [12/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♂「ちわーす!」ガラガラ

職員♀「…失礼します」ガラガラ

店長「ラッシャイ!」

職員♀「何だか古くさくて小汚ないですn─」

職員♂「─わあああぁぁ!!!」

職員♀「…何ですか急に大声出して」

職員♂「バカ、ラーメン屋は大体こんなもんだろうが、特にここは老舗だからな」ボソボソ

職員♀「しかし、汚いものは汚いと─」

職員♂「─だから止めろ!…とりあえずあそこ座ろうぜ」

職員♀「…」

 ▼ 47 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:53:33 ID:uBwNx3Ts [13/18] NGネーム登録 NGID登録 報告





職員♂「…ふぅ…」ガタッ

職員♀「…」スッ

職員♀「この椅子も座り心地が悪い─」

職員♂「─だあぁぁぁ!!!だから、失礼なことを言うな!店から出されるぞ!」

職員♂「ったく…別にこれくらい普通だろうが」

職員♀「…普通…ですか」


店長「おいバイト!水持ってけ!」

???「へい!」ダッ!

???「ほい、水2つ!」コトン

職員♂「どうも…ってあれ?」

職員♀「……貴方は確か…!」

???「お?」
 ▼ 48 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:54:32 ID:uBwNx3Ts [14/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♂「…スカル団ボス!」

職員♀「…グズマ…ですね?」

グズマ「おう!破壊という言葉が人の形をしているのがこの…グズマ様だぜぇぇっ!!」

グズマ「…ってお前ら、そのカッコはエーテルの奴か」

職員♂「スカル団ボスのお前が…なんでこんなとこにいやがる!」


グズマ「ん?バイトだぜ?」


職員♂「…は?…バイト?」

グズマ「あぁ、したっぱ達の飯代も稼がなきゃいけないからな」

職員♂「え?お前があいつら皆養ってんの!?」

グズマ「…まぁ、ほっとけねぇしな」

職員♂(なんかウワサと違う雰囲気だな…)
 ▼ 49 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:55:21 ID:uBwNx3Ts [15/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♀「まさか、こんな所で会えるとは…今ここで貴方を倒してスカル団を終わらせてあげましょうか?」ゴゴゴゴ…

グズマ「おっ、威勢いい嬢ちゃんだな、だが─」

店長「─おいバイト!客とくっちゃべってんじゃねぇぞ!」

グズマ「…っーわけだから、悪いな、今度相手してやるよ」

職員♀「…逃げるんですか?スカル団のボスも意外と腰抜けですね。ガッカリです」ギロッ


グズマ「…あ?」ギロッ


職員♂「お、おい!わざわざけしかけること言うな!」

職員♀「…さぁ、どうなんですか?」

グズマ「…ふっ」ニヤッ

グズマ「ぶははははははっ!!!」ゲラゲラ

職員♂「…!?」

職員♀「…何が可笑しいんですか?」

グズマ「…あぁ、悪ぃな…こんなに俺に生意気な口を叩く奴は本当に久しぶりでなぁ…」

グズマ「気に入ったぜ、嬢ちゃん!…だが、勝負は今度だ!」
 ▼ 50 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:56:03 ID:uBwNx3Ts [16/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
グズマ「バイトはクビになるわけにはいかねぇからな…」

職員♀「…良いでしょう、次に会った時、必ず潰して差し上げます、楽しみにしていてください」

グズマ「…あぁ…返り討ちにしてやるぜ」ニヤァ…

店長「おい、早くしろバイト!」

グズマ「へい!……それじゃな…」ダッ

職員♀「…はい」




職員♂(なんか、俺だけ話に入れなかった…)

 ▼ 51 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:56:49 ID:uBwNx3Ts [17/18] NGネーム登録 NGID登録 報告





店長「へいお待ち!」ドンッ!

職員♂「おお!旨そうだ!」

職員♀「…これが…ラーメン…」キラキラ…

職員♂「ん?なんかお前めっちゃ目が輝いてね?」

職員♀「そんな訳無いでしょう、目にヒドイデでも刺さったんじゃないですか?」

職員♂「刺さんねーよ!てか痛そうだな!!」

職員♀「…では、頂きます…」

職員♂「…いただきまーす!」

職員♀「…」ズルズル…





職員♀「…熱っ…!?」ブッ!
 ▼ 52 ◆LHFMcrOYv. 17/01/15 23:58:23 ID:uBwNx3Ts [18/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♂「!?…そりゃ熱いよ!今フーフーしなかったろ!?」

職員♀「…フーフー…ですか?」

職員♂「……お前…もしかして…ラーメン食ったことない?」

職員♀「っ…!」ギクッ

職員♂「…マジか…そんな奴いるんだな…」

職員♂「…ほら、こうやって…フーフー…ってしてから食べんだよ」ズルズル

職員♀「…貴方ごときに教えられるとは…屈辱の極みです…」ギリッ…

職員♂「素直に礼を言えねーのかよお前は!?」

職員♀「…一応、感謝は…して差し上げます。有り難く思ってください」ギロッ

職員♂「はぁ…どこまでも上から目線だな…まぁ、フーフーして食ってみろよ」ズルズル
 ▼ 53 ャース@とんでもこやし 17/01/16 00:01:58 ID:DF/h5dd6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
かわいい
 ▼ 54 ◆LHFMcrOYv. 17/01/16 00:06:15 ID:j9jtDpt6 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♀「…」フーフー

職員♀「…」ズルズル…

職員♀「…!」パアァ…!

職員♂「おっ、初めてみたな!お前のそんな顔。そんな美味しいか!?」

職員♀「!…何を言っているんですか?目にドヒドイデでも刺さったんじゃないですか?」

職員♂「さっきよりさらに痛そう!!」





その後、彼女は超ハイペースでラーメンを完食していた。

相当気に入ったみたいだな。

彼女もあんな表情をするとわかって、俺は少し仲良くなれる気がしてきた。

そして、ラーメン屋を出たら別れてそれぞれの家に帰ったけど…

…ラーメンも食ったことないなんて、珍しいよな…?

どんな家に住んでるのか、ちょっと気になった。
 ▼ 55 ◆LHFMcrOYv. 17/01/16 00:11:42 ID:j9jtDpt6 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜職員♀の家〜


職員♀「…ただいま帰りました」



メイド&執事達「「「お帰りなさいませ!お嬢様!!」」」ペコッ



職員♀「…シェフ」パチン!

シェフ「はっ!何でしょうか、お嬢様」バッ!

職員♀「今日のディナーはラーメンにして下さい」

シェフ「…は?ラーメン…ですか?…お嬢様…?」




職員♀「…出来ないとは、言わせませんよ?」ギロッ






                To be continued …
 ▼ 56 ◆LHFMcrOYv. 17/01/16 00:12:22 ID:j9jtDpt6 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
─次回予告─

職員♂「またラーメン食べにいこうぜ!」

職員♀「貴方がどうしても行きたいと言うなら、行ってあげてもいいですよ?」

職員♂「んなこと言って、気に入ったんだろ本当は?」

職員♀「調子に乗らないで下さい、殺しますよ?」ギロッ

職員♂「超直球!もうちょいオブラートに包んで!?」

職員♀「恐縮ながら、貴方を殺して差し上げたいと存じます」

職員♂「違うそうじゃない」

職員♀「次回、第3話【ゴミに失礼でした】」

職員♂「あ!また勝手に言われた!!」

職員♀「鈍いからですよ。そんなんだから貴方は無個性人間なんですよ」

職員♂「それはかんけーねーだろ!」

職員♂(コイツ、やっぱ可愛くねぇ…)

 ▼ 57 ンターン@くろいてっきゅう 17/01/16 00:14:02 ID:ZnPdZgn2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>56
また来週よろしく!
支援
 ▼ 58 ラッキー@スペシャルアップ 17/01/16 00:19:55 ID:ZpaDp9m6 NGネーム登録 NGID登録 報告
うむ こういうちょっと前作との繋がりが垣間見える感じがいいね
 ▼ 59 ナフィ@せいしんのハネ 17/01/16 00:21:49 ID:RHiYT45Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 60 メグマ@がんせきおこう 17/01/16 01:42:00 ID:1c0hHHpQ NGネーム登録 NGID登録 報告
好感度が若干上がったのか...?

支援!
 ▼ 61 ョロボン@ていきけん 17/01/16 12:56:53 ID:99IlvaGc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 62 ッチール@ポケモンずかん 17/01/17 17:22:01 ID:NossjgGE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援ネ
 ▼ 63 ◆LHFMcrOYv. 17/01/22 22:35:51 ID:yUxIATj2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
第3話 ゴミに失礼でした


職員♂「ZZZ…」スヤスヤ

ピ…

ピッ…!

ピピピピピピ…!

職員♂「……ん…!」バシッ!

シーン…

職員♂「………ZZZ…」スヤァ…

職員♂「って起きなきゃ!!」ガバッ!

職員♂「…あれ?」

カレンダーを見ると、今日は仕事が休みの日だと気づく。

エーテル財団は常に活動しているため、他のチームとのローテーションで休日が入る。

つまり、何曜日が休みとかは特に決まっていない。

その為に度々、今日休みだっけ?現象が起こるのだ。
 ▼ 64 ◆LHFMcrOYv. 17/01/22 22:36:53 ID:yUxIATj2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
職員♂「…まぁ…ラッキーだな……2度寝しよう…」バタッ

2度寝とは本当に幸せなものである。正に、至福の時間だ。

2度もふかふかのベットで微睡むことが出来るのだから。

俺は睡眠欲に身を任せ、ベットに倒れこむ─



─ピンポーン!



職員♂「…チッ」

職員♂「おーい!母さーん!?」

ベットに潜りながら叫ぶが、返事はない。

俺はもう大人で仕事もしているが、未だ両親と一緒に暮らしている。

職員♂「…あ、そうだった…」

職員♂「父さんと旅行に行ってやがるんだ……くそっ」
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