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…なーんて。本当は私が盛った睡眠薬のせいなんですけどね。
「なにー?ヨウったら寝ちゃったのー?」
「おいおい、大丈夫か?」
「むう…ひょっとすると激戦の連続で疲れ果ててしまったのかも知れませんな」
今夜はアローラ地方の初代チャンピオンを祝う祭りの日。そんな中、その主役であるヨウさんが突然眠ってしまい、皆さん不安を露わにして集まってきました。
「あの…ひとまず私の部屋のソファベッドに寝かせておいてはどうですか?」
と、さりげなく自分のスペースへヨウさんを誘導する私。
「そうだな。ただの疲れならいいが、病気か何かだったら心配だ。ぼくが研究所まで連れて行くよ」
ククイ博士はヨウさんをおぶると、全く重そうな素振りも見せず歩き出しました。
さすが、普段からポケモンの技を受けて鍛えているだけのことはあります。
「あ...私も着いて行きます。念のために、しばらく様子を見ておきます」
ヨウさんと二人きりになれなきゃ意味がないですから。
「そうか、すまないな。じゃあ頼むよ」
あまりに事がうまく運びすぎて、ニヤけそうになるのを我慢しながら私はククイ博士に着いて行きました。
心配そうにしていた皆さんも安心したのか次々と祭りへ戻って行き、まるでヨウさんなどいなかったかのように浮かれていました。きっとわざわざ研究所に来る人なんていないでしょう。