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【SS】 カノン 「さよならっ……」

 ▼ 1 スノキ 15/01/25 02:34:00 ID:DcjZ/2f6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「アルトマーレ展?」
 (http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=25338


・上記SSの続編となります。同作をお読みいただいた方が、話が分かりやすいかと思います。

・時系列は、アニポケXY第56話と57話の間を想定(ヌメラをゲット後、ヒヨクシティ到着前)。
 ▼ 53 サキとカヨ 15/01/26 00:51:36 ID:USgtLoJs NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 54 ビワラー@ジュカインナイト 15/01/26 01:11:45 ID:spulMkm6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 55 スノキ 15/01/26 02:53:00 ID:zz0a5Hfs [1/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ボンゴレさんの観光ガイドを聞いているうちに、あっという間に大聖堂に到着した。


 セレナ 「これがアルトマーレの大聖堂……」

 ユリーカ 「おっきぃー!」

 シトロン 「歴史の重みを感じる造りですね」

 ボンゴレ 「さてと……」


ボンゴレさんはゴンドラを係留すると、オレ達にチケットをくれた。


 ボンゴレ 「大聖堂の特別招待券じゃ。これで見学すると良い」

 シトロン 「良いんですか頂いてしまって……」

 ボンゴレ 「なぁに、構わんよ。ワシはそこでガイドのボランティアをやっていてな、招待券は何枚でも貰えるんじゃ」

 セレナ 「ありがとうございます、ボンゴレさん!」
 ▼ 56 スノキ 15/01/26 02:54:02 ID:zz0a5Hfs [2/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ボンゴレ 「はっは。……ところでサトシ君達、トライポカロンのイベントは2日間行われるんじゃが、見学は今日なのか?」

 サトシ 「2日間……?」

 セレナ 「えっ……サトシが当てたチケットで、いつでも入れるんじゃ……」

 サトシ 「……あ、これ明日の日付になってる!」


そう。トライポカロンのイベントは、今日明日の2日間行われることになっていて、客席は全席指定のようだ。オレが当てたチケットに書かれていた日は、明日。今日は関係ないと言うことだ。


 ユリーカ 「あらら」

 シトロン 「まぁ良いじゃないですか。アルトマーレ観光が今日になったと思えば」

 セレナ 「……そうね」

 ボンゴレ 「そんなにトライポカロンを楽しみにしていたのか」

 セレナ 「はいっ。私、今度トライポカロンに出場するんです!」

 ボンゴレ 「そうかそうか。なら、大聖堂の特別企画展に行ってみなさい。このイベントと連動して、トライポカロン関連の展示を しておるぞ」

 ユリーカ 「そうなんだ! じゃあ行ってみようよセレナ!」

 セレナ 「うん!」
 ▼ 57 スノキ 15/01/26 02:55:00 ID:zz0a5Hfs [3/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ボンゴレ 「それじゃあワシはこれで失礼するよ。18時には家に戻るから、良ければ来なさい。今日はウチに泊まると良い」

 シトロン 「よろしいんですか?」

 ボンゴレ 「あぁ。サトシ君の友達なら大歓迎さ。それに、カノンもその方が喜ぶじゃろう」

 セレナ 「なにからなにまで、ボンゴレさん、ありがとうございます」

 シトロン 「チケットにホテルは含まれていなかったので助かります」

 ボンゴレ 「気にするでない。……カノンのやつ、せっかくサトシ君達が来ていると言うのにのぉ」

 サトシ 「……あ、じゃあオレ、カノンを探してきますよ」

 セレナ 「えっ?」

 サトシ 「セレナたちは、大聖堂の展示を見ててくれよ。すぐに戻るからさっ」

 ボンゴレ 「しかし、闇雲に探しても迷うだけじゃぞ?」

 サトシ 「大丈夫です。景色が良い所に行けば、きっと会えますよ! 行くぞピカチュウ!」

     「ぴっか!」


それだけ言って、オレはセレナ達と別れて、ピカチュウと一緒にカノンを探しに出かけた。
 ▼ 58 スノキ 15/01/26 02:56:00 ID:zz0a5Hfs [4/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「懐かしいな、アルトマーレ」

     「ぴかぴかぁ〜」


本当に、アルトマーレはあの時と変わっていない。

住人も、観光客も、思い思いの時間を過ごしている。……平和そのものだ。


ここにいる人たちはきっと、怪盗姉妹が“こころのしずく”を奪って、アルトマーレが消滅の危機に陥っていたことなんて、知らないんだろうな。

あの夜のことは忘れもしない。ラティアスとラティオスが全力で……ラティオスは命を捨ててまで。

2匹がいたから、今日の平和なアルトマーレが存在するのだ。


 サトシ 「絵を描くとしたら……、トライポカロンで混んでるから、大聖堂には居ないよな。ってことは、海沿いかな?」

     「ぴぃか」

 サトシ 「あぁ。じゃあ海沿いを歩いてみるか」


ピカチュウも賛成のようで、オレは大聖堂からほど近い海岸線へと向かった。

ラティアスとラティオスの石柱が、高い位置にある午後の太陽を受けて鈍く輝いている。

はるか昔、アルトマーレを怪物から守ったラティアスとラティオス。その子孫に当たるのが、あのラティアスだ。

無邪気で御転婆だけど、メガ進化を遂げ、ポケモンハンターJと互角に戦って、そして勝利したラティアス。護神としての素質は、十分にあったと言う訳だ。
 ▼ 59 スノキ 15/01/26 02:57:00 ID:zz0a5Hfs [5/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
大きな橋を越えて、海岸線は倉庫街のような場所に辿り着く。貨物の埠頭なのか、人通りは全くない。


 サトシ 「確かここって……」

     「ぴかぴぃか」 ニヤニヤ

 サトシ 「そっか。カノンと別れた所だったっけ……」


アルトマーレから帰るとき、ここで船を止めて貰って、桟橋で、カノンとお別れした。その時オレは、カノンに絵を貰って、キスされて……。

あの時は驚いたな。驚いたせいで、ちゃんと「さよなら」を伝えられなかったっけ。


倉庫の影から抜けると、その桟橋が目に飛び込んで来た……が、何だか様子がおかしい。

桟橋の先に、絵を描いているカノンの姿を発見したけど、桟橋の入口には、女の子が2人、それに、グランブルとマリルリが。なにやら怒鳴り声も聞こえる。

そうこうしているうちに、マリルリとグランブルが、ジリジリとカノンの元へ詰め寄り始めた。


 サトシ 「……行くぞピカチュウ!」

     「ぴっか!」


とにかく、カノンが不利な状況だと言うことに変わりはない。オレは咄嗟に駆け出し、カノンを追い詰めているかのような女の子2人に向けて、声を上げた。


 サトシ 「なにやってんだ!?」
 ▼ 60 スノキ 15/01/26 03:00:00 ID:zz0a5Hfs [6/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今夜はこの辺で終了します。
ここまでのご支援ありがとうございました。

また明日の夜に再開します。
 ▼ 61 ガリザードンY@スピアーナイト 15/01/26 03:05:10 ID:n/w5V6cw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙、明日も楽しみにしてます。

にしても、3時ジャストって凄いですね!
 ▼ 62 ーブル@のろいのおふだ 15/01/26 11:19:32 ID:fgNbR.EI [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>61
あ、本当だ
 ▼ 63 ッパ@ヘルガナイト 15/01/26 12:04:44 ID:fgNbR.EI [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そうだ、HPから小説ページへってしたらハルカの出なかったんだけれども、バグ?
追加してなかったらすいませ
 ▼ 64 15/01/26 18:45:02 ID:s8wtl9wM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
クスノキさんだ!!
支援
 ▼ 65 スノキ 15/01/26 21:38:00 ID:zz0a5Hfs [7/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>46
にっ……2月12日以降に書くんだからっ……!

>>63
HPへのご訪問ありがとうございます。
同小説ですが、まだ手直し中ですので、直接アクセスできないようになっています。
近いうちに公開する予定です。
 ▼ 66 スノキ 15/01/26 21:40:00 ID:zz0a5Hfs [8/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【 26 】


 カノン 「……ふぅ。あとは細かい色入れね」


絵を描き始めて、どれくらい時間が経っただろうか。太陽は高い位置にあるから、少なくともお昼は過ぎている。

ラティアスは……海でマンタインやラブガス達と遊んでいた。


 カノン 「(ラティアスったら。すぐ仲良くなっちゃうんだから)」


ラティアスの社交的な性格は、野生ポケモンとすぐに仲良くなれると言う、大きな強みだった。

今だってそうだし、アルトマーレ展の時だって、野生のヤミカラスと友達になっていた。

そんなラティアスを、私はちょっぴり、羨ましいと思う。

本来なら、こころのしずくや秘密の庭を護る者として、あんまり他人に親しくするのは避けるべきだ。少なくとも、私はそう教わって来た。ラティオスだって、積極的に外へ出たり、秘密の庭の外に住む野生ポケモンとは関わろうとしなかった。


だから私は、当然、友達が少ない。……いや、いない、と言ってもいいのかな。小さい頃から仲の良かった子とは、もう疎遠になっている。

成長するにつれて、私自身の役目、一族の使命を理解するにつれて、あまり部外者と関わてはいけないんだという考えが生まれて来て、そして、いつしか親しい友達は居なくなっていた。


孤立するようになった私を待ち受けていたのは、嫌がらせだった。と言っても、別に物を隠されるとか、暴力を受けるとか、そういうものではない。

……無視されるの。
 ▼ 67 スノキ 15/01/26 21:40:56 ID:zz0a5Hfs [9/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
始めのうちは、悪口を言われていた。

大好きなスケッチを1人で楽しんでいる時も、私への嫌がらせは続いた。


……けどある時。

いい加減怒ったのか、ラティアスとラティオスが突風を巻き起こして、私に嫌がらせしてくる人を、川に落としたのだ。

当然、ラティアスたちの姿は見えていないから、いじめっ子は不思議そうな顔をする。そして怖がる。

そのうち、私には地縛霊が付いてるーとか、関わったら呪われるーとか言いだされ始め、いつしか、みんな私を無視するようになった。


私にとっては好都合だった。

大好きなスケッチを静かに こなせるし、部外者と関わらない方が良いと言う、一族の暗黙のルールにも合致する。

こうやって静かに絵を描いて、秘密の庭ではラティアスやラティオスと一緒に遊んで……。それだけで、私は満足だった。


……けど、今も時々、私にちょっかい出してくる子が現れる。


 *** 「うわーまた絵ぇ描いてるよ! あの根暗女ー!」

 *** 「ホント! 自分が可愛いからって調子乗ってんじゃないわよー!」
 ▼ 68 スノキ 15/01/26 21:42:00 ID:zz0a5Hfs [10/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アルトマーレに住む、あれは……A子とB子だ。私の姿を見かけると、こうやって悪口を言ってくる。

私はもう慣れっこで、おおよそ無視することに決めている。……1人の時は。


 A子 「おいまた無視かよ根暗!」

 B子 「ホント! おしとやかぶってウザったい!」


 カノン 「……そこ、もうすぐ突風が来るわよ!」


 A子 「は?」

 B子 「なにを……キャッ!」


私が忠告した通り、突風が2人の間を通り抜ける。……あらら、2人とも、パンツ丸見えね。


 カノン (ふふっ。ありがとう、ラティアス) ヒソヒソ

     (くぅ〜くぅ〜ん♪) ヒソヒソ
 ▼ 69 スノキ 15/01/26 21:43:00 ID:zz0a5Hfs [11/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 A子 「なんなのよもぉ〜!」

 B子 「アイツに近付くと、いっつも変な風吹くんだから! 出て来てグランブル!」

 A子 「マリルリも! 今日こそアイツの風の正体暴いてやるわ! 偶然なんて言わせないんだから!」


 カノン 「えっ……!?」


今日は何かが違う。A子とB子はポケモンを繰り出し、桟橋を塞いだ。

どうしよう……。風の正体がラティアスだってバレるのは絶対にダメ……。でも、桟橋が塞がれちゃって、逃げ道も無い……。


     (くぅぅっ……)

 カノン (大丈夫よラティアス。あなたのせいじゃないわ)


でもどうしよう……。逃げるとしたら、海に飛び込んでラティアスと一緒に水中を移動するしか……。でも、大切な画材道具がダメになっちゃう。置いて行く訳にもいかないし……。


 A子 「マリルリ、アイツに“バブルこうせん”!」


えっ……ワザを!? どうしよう……やっぱりここはラティアスに……。


 ※※※ 「なにやってんだ!?」
 ▼ 70 マサラ人3 15/01/26 21:48:29 ID:nz.2Hpg2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>68
A子、B子www

支援です。
 ▼ 71 エンジシ@じめじめこやし 15/01/26 21:51:35 ID:fgNbR.EI [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>65
なるほどです分かりました
 ▼ 72 れいなゲーチス大統領 15/01/26 22:12:36 ID:Nw8PdhGs NGネーム登録 NGID登録 報告
支援します!
 ▼ 73 スノキ 15/01/26 22:35:01 ID:zz0a5Hfs [12/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その時、威勢の良い声が響いた。

その声の主を、私は知っている。……けど、そんなことがあり得るの?


     (くぅ♪)


ラティアスが嬉しそうに鳴いた。

やっぱりそうだ。サトシ君が、アルトマーレに着てくれたんだ!


 B子 「なによアンタ!?」

 サトシ 「そっちこそ! カノンに何しようとしてたんだ!?」

 A子 「あらアンタ、カノンの知り合いなの? カノンって友達いたのね」

 B子 「言っとくけど、カノンと付き合うとロクなこと無いわよ。どうせ顔で惹かれたんでしょうけど、アイツはいつも……」

 サトシ 「お前らの話なんて聞きたくない! カノンから離れろ!」

 A子 「なによアイツ……マリルリ行って!」

 B子 「グランブルも! あのピカチュウに“アイアンテール”よ!」

 A子 「マリルリは“きあいパンチ”!」

 サトシ 「そっちがその気なら……行くぞピカチュウ!」
 ▼ 74 スノキ 15/01/26 22:35:30 ID:zz0a5Hfs [13/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
嬉しい気持ちに浸っている一瞬の間に、バトルが始まってしまった。

こんなにも突発的に始まるなんて……やっぱり私、バトルの知識が少なすぎるんだろうな……。


 サトシ 「“でんこうせっか”で かわせ!」

     「ぴっか!」


迫りくる“アクアテール”と“きあいパンチ”を、ピカチュウは難なく回避する。


 サトシ 「“10万ボルト”だ!」

     「ぴぃかぁぁぁちゅぅぅぅぅぅ!」


黄色い閃光が走ったかと思うと、バチバチと音を立てながら、“10万ボルト”が2匹に直撃した。

砂埃が上がり、それが晴れると、そこには倒れているマリルリとグランブルの姿があった。


 A子 「マリルリ!?」

 B子 「グランブル!? うそっ!?」

 サトシ 「えぇっ……たった1発で……?」

     「ぴかぁ……?」
 ▼ 75 スノキ 15/01/26 22:36:01 ID:zz0a5Hfs [14/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 A子 「戻ってマリルリ。……何よアンタ。ヒーロー気取り!?」

 B子 「行こうよA子。こんな奴相手にしても つまんないし」


2人はポケモンをボールに戻すと、そそくさと立ち去って行った。


 サトシ 「あっ……オイ! カノンに何して……」

 カノン 「良いのサトシ君! あの2人は放っておいて」

 サトシ 「けどっ……」


サトシ君は納得しきれない表情だけど、わざわざあの2人を問い詰めることも無いの。


 カノン 「ありがとうサトシ君、助けてくれて。それに、久しぶりね」

     (くぅぅ〜♪)


姿を消したまま、ラティアスはサトシ君に擦り寄った。こんな甘えた声のラティアス……、サトシ君の前でしか聞かないな。


 サトシ 「おっ……いたのかラティアス。久しぶりっ」

     (くぅ♪)
 ▼ 76 スノキ 15/01/26 22:36:30 ID:zz0a5Hfs [15/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「カノン……大丈夫なのか?」


サトシ君は、ラティアスを撫でながら言った。


 カノン 「うん。私は全然平気っ。それよりサトシ君とピカチュウ、やっぱり強いね。格好良かったよ?」

     「ぴぃっか〜」

 サトシ 「……なぁカノン。良かったら話してくれよ。カノンがそんな……ちょっかい出されるなんて、オレ思えないんだ」

 カノン 「うん……」


私とサトシ君は、桟橋に腰掛けた。

足は海にブランと垂らし、つま先で水面を突くと、波紋がゆったりと広がっていく。


 サトシ 「懐かしいよな。前にアルトマーレに来た時は、ここでお別れして」

 カノン 「ふふっ。そうよね。あの時と同じみたい。よく晴れてて、波も穏やかで……」

 サトシ 「ってこは、やっぱりカノンだったんだな、あの時の」

 カノン 「えっ……あっ ///」
 ▼ 77 スノキ 15/01/26 22:37:00 ID:zz0a5Hfs [16/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「あの時貰った絵はカノンが描いてくれたって分かったけど、渡してくれたの、カノンかラティアスか、ずっと分からなかったんだ。でも、やっとカノンって確信持てたよ。なっ?」

     (くぅぅ〜♪)


サトシ君はラティアスが居る方向を眺めながら、言った。

もぉ……サトシ君そんなフェイントずるいよぉ……。


 サトシ 「……それで、さっきの2人は?」


けどサトシ君は、すぐに話題を戻した。てっきりキスのことを言われるかと思ったけど……、サトシ君は大人だった。


 カノン 「さっきのはね、私の……その……、付き合い方が原因なんだ」

 サトシ 「付き合い方……?」

 カノン 「うん。友達を作ろうとか、誰かと親しくなろうとか、そういうこと、自分で避けてきた結果なの。情けないよね、私、こんなこと……」

 サトシ 「……でもそれって、一族の使命が関係あるんだよな?」

 カノン 「えっ!?」

 サトシ 「さっきボンゴレさんに会ったんだけど、聞いちゃったんだ。カノンが友達が少ないのは、一族の使命が原因なんだろうってさ……」

 カノン 「……そっか」
 ▼ 78 スノキ 15/01/26 22:37:30 ID:zz0a5Hfs [17/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おじいさんが何てそんなこと言ったのかは分からないけど、サトシ君には、全部お見通しみたい。

サトシ君には正直に私の気持ちを話そう。サトシ君には、隠し事は したくない。私は何故だか、そんな気持ちになった。


 カノン 「……私達一族はね、先祖代々、ラティアスたちと秘密の庭を護って来たの」

 サトシ 「あぁ。前にも話してくれたよな」

 カノン 「うん。でね、そういう秘密を抱えていると……誰かと仲良くするのって、怖いんだ。つい口を滑らせちゃったら、取り返しのつかないことになるから……」

 サトシ 「そうだよなぁ。ラティアスたちはアルトマーレの伝説として語られてるポケモンだし、秘密の庭だって、こころのしずくだってそうだもんな……」

 カノン 「うん。だからね、自然と避けてきちゃったの。誰かと仲良くすることを……」

 サトシ 「そっか……」


サトシ君は、これ以上のことは聞いてこなかった。

私の想いを感じ取ってくれたのかな。だとしたらサトシ君、すっごく優しいんだな……。


 カノン 「……だから私ね、サトシ君と仲良くなれて、嬉しかったんだ」
 ▼ 79 スノキ 15/01/26 22:38:00 ID:zz0a5Hfs [18/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「へへっ。オレも、カノンと友達になれて良かったって思ってるよ。でも、なんでオレは良かったんだ?」

 カノン 「えっ……それはっ……ほら! ラティアスが気に入ってくれた人だから……。最初はちょっと不安だったけど、一緒にお話し出来て、サトシ君が……本当に純粋な人なんだなって分かったから……///」

 サトシ 「そう言えばカノン、初めて話したときは冷たかったもんなぁ。ラティアスが紛らわしいからだぞっ?」

     (くぅ〜ぅ♪)

 サトシ 「はははっ」


サトシ君とラティアスは、楽しそうに戯れていた。

こういう場面を見ても、やっぱりラティアスが羨ましく感じてしまう。私ももっと積極的に……って思うけど、そればっかりは出来ない。

一族の使命として、サトシ君と仲良くなることと、サトシ君を好きだと伝えることは、全く違うことなのだ。


 サトシ 「でもさカノン。部外者のオレが言うのもアレだけど、使命にとらわれ過ぎて友達を作らないってのも、ちょっと違うんじゃないかなっ?」

 カノン 「えっ?」

 サトシ 「上手く言えないんだけど……、友達いないって話してくれたカノン、なんか寂しそうだったからさ、心配になっちまって……。何でも話せる友達がいないと、一人で思い悩んじゃうことだってあるんだぜ?」

 カノン 「あっ……うん……」
 ▼ 80 スノキ 15/01/26 22:39:00 ID:zz0a5Hfs [19/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「オレの旅仲間でさ、もう別れたんだけど、トップコーディネーターになった奴がいるんだ。そいつは夢を叶えた訳だから、熱心に仕事に打ち込んでて……。でも、事務所と対立して、絶対に出来ない仕事を振られて、すっごい悩んでたんだ。家族に心配かけないように、一人で頑張って……」

 カノン 「サトシ君の友達にそんな子が……。大丈夫だったの?」

 サトシ 「あぁ。だからオレ達、そいつに連絡とって、助けに行ったんだ。それで、仕事とかも無事に終わって。今でもトップコーディネーターの仕事を続けてるよ」

 カノン 「そう……良かった……」

 サトシ 「だからカノン。オレ、カノンもそうならないか、ちょっと心配になってきたんだ」


サトシ君は、真剣な表情で言った。

あぁ……優しいなサトシ君。私のことを心配してくれて……。それに、そのトップコーディネーターの子を助けてあげて。

本当に、本当に良い人だよ、サトシ君って……。


 サトシ 「オレ、カノンの使命がどれだけ重要なのか、全然分かってない。でもっ、その使命のせいでカノンが苦しむようなら、オレは絶対に……」

 カノン 「ありがとうサトシ君っ」


私はサトシ君の言葉を遮って、言った。

サトシ君の優しさ、もう十分伝わって来たよ? 私を心配してくれて……本当に嬉しいよ、私。
 ▼ 81 スノキ 15/01/26 22:40:00 ID:zz0a5Hfs [20/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 カノン 「ありがとう。でもね、安易に他人と仲良くなっちゃいけないって言うのは、一族の暗黙のルールなの。だから、私は大丈夫」

 サトシ 「カノン……」

 カノン 「それに、なんでも話せる友達なら……ラティアスがいるもんね?」

     (くぅ〜!)

 サトシ 「……そっか。そうだよな」

 カノン (それに……サトシ君もだよっ)

 サトシ 「え?」

 カノン 「ううん、なんでもない。ありがとうサトシ君。サトシ君に話せて、すっきりしちゃったかな」

 サトシ 「そっか。……じゃあカノン、セレナたちも来てるんだ。みんな大聖堂に居るから、一緒に行こうぜ!」

 カノン 「えぇ!」


そう、私は一人じゃない。確かに寂しい時だってあるけど、それは私の運命だもん。

こうやって、私のことを心配してくれる人がいる――。それだけで、私はすっごく嬉しいんだよ、サトシ君?
 ▼ 82 リテヤマ@くろいビードロ 15/01/26 22:56:53 ID:4s8ic3Ak NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 83 サキとカヨ 15/01/26 22:58:41 ID:x8ny4vtI NGネーム登録 NGID登録 報告
カノンマジで可愛い
クスノキさんマジで神
 ▼ 84 レブー@ふしぎなアメ 15/01/26 23:15:32 ID:fgNbR.EI [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メガ支援を通り越してギガ支援!!!!!!
 ▼ 85 ノワール@フシギバナイト 15/01/26 23:28:08 ID:x5RGhAEA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
30分になって更新されてなかったら寝る
 ▼ 86 ダツボミ@メガストーン 15/01/26 23:41:31 ID:7drnxJJI NGネーム登録 NGID登録 報告
あげる
 ▼ 87 モネギ@まんまるいし 15/01/27 01:20:21 ID:LaYnmZtY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 88 スノキ 15/01/27 01:44:00 ID:RT6Oe1.A [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【 27 】


 ユリーカ 「サトシ遅いね」

 シトロン 「そうですね。やはり見つからないのでしょうか……。かと言って、待ち合わせしている手前、僕たちがここから動くわけにはいきませんし……」

 ユリーカ 「どうするセレナぁ?」


ユリーカが私に尋ねてきた。

う〜ん……、サトシはカノンを連れて来るからここにいてって言ってたし……。


 セレナ 「ここで待ってるしかないわよ。トライポカロンの展示は見終わったし、向こうの……ほら、アルトマーレの伝説展、先に見ちゃう?」


トライポカロンの特別展示は、もうゆっくり見て回った。この大聖堂は広いので、いわゆる常設展示も、けっこう見ごたえがあるはずだ。


 シトロン 「そうしましょうか。時間が勿体ないですしね」
 ▼ 89 スノキ 15/01/27 01:44:30 ID:RT6Oe1.A [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ、カノンにまだ会えてないのかな?

それとも、もうとっくに会ってて、2人でお話ししてるのかな。


私は、カノンがサトシを好きだってことを知っている。

けどカノン、自分に定められた使命を護るために、サトシに気持ちは伝えないと言っていた。

お別れの時も、カノンはサトシに伝えないで……、本当に、自分の使命を優先したんだと思う。


でも今日……、カノンはサトシと再開する。


カノン、どんな風に思うんだろう。

サトシと会って、カノンの気持ちに迷いが生まれないかな。

私はただただ、それが心配だ。

カノンが頑張って決心したのに……、本当に、私たちはアルトマーレに来て良かったのだろうか。


 *** 「あのっ……セレナちゃんですよね!?」
 ▼ 90 スノキ 15/01/27 01:45:00 ID:RT6Oe1.A [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「えっ?」


不意に声をかけられた方を振り向くと、私たちと同い年くらいの女の子が立っていた。

綺麗なストレートの黒髪に、淡い蒼色のワンピースを着ている。


 *** 「やっぱりセレナちゃんだ! ポケビジョン見ましたっ! あ、私、ミズホって言います」

 セレナ 「ポケビジョン……わぁ〜ありがとう!」

 ユリーカ 「わはっ……セレナ、どんどん有名になってるねっ! そうだ! ミズホさん、お兄ちゃんをシルブプレ!」

 ミズホ 「えっ……?」

 シトロン 「ユリーカもぉいい加減にしなさいってぇぇぇ!」


シトロンはエイパムアームでユリーカを摘まみ、常設展示の方へと逃げて行った。


 セレナ 「あははっ……気にしないでね」

 ミズホ 「あっ……うん」
 ▼ 91 スノキ 15/01/27 01:46:00 ID:RT6Oe1.A [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「ミズホも観光なの?」

 ミズホ 「うん。昨日からアルトマーレに来ててね、昨日は観光して、これからトライポカロンを見るの! カロスで有名なエルさんの演技……一度見て見たかったから!」

 セレナ 「じゃあ、私と同じだねっ。私たちも、明日のエルさんの演技を見るんだ」

 ミズホ 「そうなんだぁ。カロスってけっこう遠いのに……セレナちゃんも、エルさんのことチェックしてるんだねっ」

 セレナ 「えぇ。でも、来れたのは福引で当たったからなんだけどね。ミズホはどこから来たの?」

 ミズホ 「私はシンオウ地方の、ヨスガシティって所から来たんだ。ホントは友達と一緒に来るはずだったんだけど、都合が悪くなっちゃって、私1人で来たの」

 セレナ 「そうだったんだ。残念だったわね、友達が来れなくて……」

 ミズホ 「でもセレナちゃんと会えたからっ! セレナちゃんのフォッコのコスプレ、すっごい可愛かったんだもん。いつかお話ししてみたいって思ってたんだよっ」

 セレナ 「そんな恥ずかしいよ……。あ、じゃあミズホもトライポカロンに興味あるの?」

 ミズホ 「うん! 実は私、ホントはコーディネーターなの。でも、トライポカロンも面白そうだねってみんなと話して、じゃあ見に行こうってなって、今日ここに来たんだっ」

 セレナ 「ふ〜ん。凄いねっ、ミズホってコーディネーターだったんだ。じゃあみんなって言うのも……」

 ミズホ 「うん。コーディネーター仲間っ! あ、写真見せてあげるねっ」
 ▼ 92 スノキ 15/01/27 01:46:30 ID:RT6Oe1.A [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そう言うと、ミズホはスマホを取り出して、写真を見せてくれた。

そこにはミズホと並んで、4人の女の子が写っている。


 ミズホ 「このオレンジ色の髪の、サングラスをかけた子がノゾミちゃん。隣にいる、ピンクのスカートを穿いた子がヒカリちゃん。隣は私で、一番右が、サクラちゃん」


ポケモンセンターで撮ったであろう写真には、ミズホと並んで、ノゾミ、ヒカリ、サクラと言う、4人のコーディネーター仲間が楽しそうに写っていた。


 セレナ 「わぁっ。みんな仲良いんだねっ」

 ミズホ 「うん。こうやって仲間がいると、競い合うことになるけど、お互い励まし合って、もっと良い演技を! って思えるんだっ!」

 セレナ 「そっか……演技の、仲間かぁ……」


そう言えば、私にはまだ、そう言う仲間がいない(※)。

ヒヨクシティのトライポカロンに出るには出るけど、何の経験もない、1からのスタートになる。考えてみると、なかなか不安なことだった。


 セレナ 「(羨ましいな、そんな仲間がいるって……)」



(※) サナのライバル宣言は、2月12日放送のトライポカロン会で明言されるものとします。
 ▼ 93 スノキ 15/01/27 01:48:00 ID:RT6Oe1.A [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ミズホ 「仲間って、やっぱり大切だなって思うの。……このヒカリちゃんって子、いま、スランプになっちゃってるの」

 セレナ 「スランプ……?」

 ミズホ 「うん。実力は すっごいあるんだけど、なんだか演技が思い通りにいかないみたいで……。みんな心配してるんだ」

 セレナ 「そうなんだ……。良いよね仲間って。そういう異変に気付いて、支えてあげれるんだもん」

 ミズホ 「うん。……ヒカリちゃんのスランプは、まだ抜け出せてないんだけどね、でも、すっごく感謝されたんだ。気遣ってくれてありがとうって。そう言って貰えると、仲間でいて本当に良かったって思えるの!」

 セレナ 「そっか……」


 アナウンス 『ご来館の皆様にお知らせいたします。間もなく14時より、大聖堂前の特設ステージにて、カロスクイーンのエルさんによる、トライポカロン特別エキシビジョンを開催いたします。本日付のチケットをお持ちのお客様は、特設会場前へお集まりください』


 ミズホ 「あっ……もう行かなくちゃ! それじゃあセレナちゃん、お話しで来て楽しかったよ!」

 セレナ 「あ、うん! 私もっ!」

 ミズホ 「私、エキシビジョンが終わってすぐの船で帰っちゃうから、ここでお別れだね。またいつか会おうねっ!」

 セレナ 「えぇ! 今度会った時は、ミズホの演技見せてね!」

 ミズホ 「うん! 喜んでっ! ばいばーい!」
 ▼ 94 スノキ 15/01/27 01:49:00 ID:RT6Oe1.A [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミズホは目一杯の笑顔を見せて、大聖堂の外へと駆けて行った。


ポケモンコーディネーター、ハルカと同じ世界の子ってことか……。それに、旅仲間が4人も……。

私もトライポカロンに挑戦して、仲間を作れるのかな。一緒に支え合える仲間に、出会えるのかな?


 サトシ 「おーいセレナー!」


そんな一抹の不安を抱えている私の元に、サトシが帰って来た。カノンも一緒だ。

……サトシの姿を見て、なんだか安心してしまった。

そうよ。だって私には、サトシって言う仲間がいるじゃない。いつも真っ直ぐで、優しくて、私のことを気遣ってくれる、とっても素敵な人が。


 セレナ 「サトシー! カノーン!」


サトシもそうだけど、カノンだって、お互いのことを深く知った仲だ。たとえ住んでる所が違っても、目指すものが違っても、誰かと繋がっていることこと自体が、私の支えになってくれる。

私は自然と笑顔になって、サトシとカノンを迎え入れた。
 ▼ 95 スノキ 15/01/27 01:50:50 ID:RT6Oe1.A [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今夜はこの辺で終了します。
ここまでのご支援ありがとうございました。

明日の夜は更新しない可能性があります。


>>70
もうモブの名前考えるの疲れました(笑)
 ▼ 96 ブネーク@オーロラチケット 15/01/27 01:51:51 ID:aOunEV.I NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 97 リマロン@プラスパワー 15/01/27 04:06:03 ID:k3PJaJtw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 98 サキとカヨ 15/01/27 18:14:11 ID:DQX8cI.I NGネーム登録 NGID登録 報告
エール
ビーツ
こんなのは?
かなりてきとーだが
支援
 ▼ 99 ンプジン@けむりだま 15/01/27 18:16:03 ID:o8DVyNJ. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あ、俺と逆ですね
モブの名前考えるの好き
 ▼ 100 797えん】 ひろった! 15/01/27 19:37:26 ID:SAXslN0A NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 101 ルキー@プテラナイト 15/01/27 19:58:29 ID:LaYnmZtY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カノンちゃんが良い子すぎて生きるのが辛くなる
 ▼ 102 ロピウス@アップグレード 15/01/27 20:30:20 ID:b1OKeRew NGネーム登録 NGID登録 報告
>>92
あれ?
ヒカリとノゾミって・・・
 ▼ 103 ニャット@ピーピーリカバー 15/01/27 23:18:08 ID:/SMhWl.A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 104 ルキモノ@あさせのしお 15/01/27 23:25:40 ID:olCGipKA NGネーム登録 NGID登録 報告
http://www.geocities.jp/marinecity_hama_oln2//toethu_3_1_2.htmlの作者=クスノキさん?

上の小説のファンなので支援
 ▼ 105 サキとカヨ 15/01/27 23:30:42 ID:u/hj/0ak NGネーム登録 NGID登録 報告
久しぶりにハートゴールドやったら
ポケギアにミズホっていうトレーナーがいて
ワロタ
 ▼ 106 リン@あおいビードロ 15/01/28 01:08:36 ID:kXYFhuuM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 107 スノキ 15/01/28 02:37:00 ID:GGLUn/Tg [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>102
おそらくご想像の通りです(笑)


今日は更新できなかったので、カノン(&ラティアス)の画像を貼っておきますね。
http://i.imgur.com/W0R1tlq.jpg
http://i.imgur.com/PAOHyHF.jpg
http://i.imgur.com/VHbHtga.jpg
http://i.imgur.com/BWW0CFj.jpg
http://i.imgur.com/xpeTK58.jpg
http://i.imgur.com/DbGPmBe.jpg
 ▼ 108 ジャンボ@だいちのプレート 15/01/28 06:36:07 ID:KtHZuT8Y [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>107
カノンってこんなエロい体つきだったのか…


 ▼ 109 ピナス@なぞのすいしょう 15/01/28 16:45:02 ID:jzbl8o9c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>107
胸でけー
 ▼ 110 キノオー@マグマのしるし 15/01/28 17:25:43 ID:GbH06Fvs NGネーム登録 NGID登録 報告
>>107
カノンは可愛いのに画像とか少ないからなぁ。

支援
 ▼ 111 スノキ 15/01/28 20:54:00 ID:GGLUn/Tg [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【 28 】


 カノン 「セレナちゃん久しぶりだねっ」

 セレナ 「うん! カノン、あれから元気だった?」

 カノン 「えぇ! セレナちゃんも元気そうで良かった」


セレナちゃんと再会した私は、なんだか嬉しくて堪らなかった。

アルトマーレに友達がいなくても、こうやって、お互いことをよく知っている友達が、私には ちゃんといる――。そのことが、私の心を十分に満たしてくれた。


 サトシ 「セレナ、シトロンとユリーカは?」

 セレナ 「あぁ、2人なら、先に向こうの展示を見てるわよ」

 サトシ 「そっか。じゃあ早いとこ合流しようぜ!」

 カノン 「えぇ。じゃあせっかくだから、大聖堂のガイド、私がしてあげるねっ!」


私たちは、先に進んでいたシトロン君とユリーカちゃんと合流して、大聖堂の中を、ゆっくりと見学し始めた。
 ▼ 112 スノキ 15/01/28 20:54:30 ID:GGLUn/Tg [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 カノン 「……島の言い伝えでは、この聖堂と太陽の塔は、古代の人が、街を護ってくれたラティアスとラティオス達への感謝の気持ちを込めて作ったものと言われています。……この装置も、平和のために造られたらしいのですが、その使い方は分かっていません。この聖堂は、何度か改修工事が行われましたが、この装置自体は、初めから、この場所にあったと言われています」

 セレナ 「へぇ〜。凄いのね、大聖堂って」

 ユリーカ 「ラティアスとラティオスにありがとうって伝えたくて、こんな大きい建物を作ったんだね!」

 カノン 「そうよユリーカちゃん。古代の人にとって、ラティアスとラティオスは、神様のような存在だったの」

 シトロン 「それにしてもカノン、凄いですね。これほど詳しく、展示物の説明を出来るなんて」

 カノン 「ふふっ。観光シーズンはね、おじいさんと一緒にガイドのボランティアをやってるの。聖堂のことなら、ここの係の人より詳しい自信あるわよっ」

 サトシ 「流石だなカノン!」

 カノン 「えへへっ……」


セレナちゃんとユリーカちゃん、それにシトロン君は、古代マシンを興味深く眺めている。

サトシ君は前に見たからか、そこまで熱心に食い付いてはいなかったけど……、私にとっては、マシンについて きちんと伝えるチャンスだった。
 ▼ 113 スノキ 15/01/28 20:55:00 ID:GGLUn/Tg [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 カノン (ねぇサトシ君……)

 サトシ 「どうした?」

 カノン (前……、このマシンが暴走したわよね)

 サトシ (えっ……あぁ。怪盗姉妹のせいで……)

 カノン (うん。だからね、……他の人には伝えてないんだけど、“こころのしずく”の台座を、撤去しちゃったの)

 サトシ (そうなのか!?)

 カノン (うん。サトシ君たちが帰った後の改修工事でね。……歴史的に重要なものだけど、もう二度とあんなこと起きて欲しくないから、おじいさんが撤去しちゃったんだ)

 サトシ (そうだったのか……。でも、その方がいいだろうな。いくら平和のためのマシンだって、悪い奴が使ったら意味無いし……。ある意味、ラティオスが身を持って教えてくれたんだな……)

 カノン (うん……)


マシンに手を加えたのは、悩んだ末の答え。ずっと昔からあるこのマシンは、歴史的に見ても、ポケモン学的から見ても、とても価値が高い。手を加えるのは、私もおじいさんも、最後まで悩んだことだった。

けど、サトシ君の言う通り、もしまた悪い人が襲ってきて、あの怪盗姉妹と同じようなことをしたら……。

ラティアスの命、そしてアルトマーレの平和が、奪われてしまうかもしれない。そう考えると、マシンの価値で迷っている訳にはいかなかった。
 ▼ 114 スノキ 15/01/28 20:55:30 ID:GGLUn/Tg [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シトロン 「いやぁ、なかなか見ごたえがありましたね、大聖堂」

 ユリーカ 「うん! ラティアスやラティオスのこともいっぱい見れたしね!」

 セレナ 「えぇ! アルトマーレの伝説展が、特に面白かったかなっ」

 カノン 「ふふっ。良かった、みんなに楽しんで貰えて」


私たちは大聖堂を後にした。時刻は15時半過ぎで、特設ステージからは、トライポカロンの歓声が聞こえてくる。


 ユリーカ 「あーあ。私もラティアスとラティオスに会ってみたいなぁ」

 シトロン 「流石のそれは無理ですよユリーカ。2匹は伝説のポケモンなんですから、そう簡単に会えるものでは無いですよ」

 ユリーカ 「分かってるけど……」


……そう言えば、ユリーカちゃんとシトロン君は、アルトマーレ展の時、ラティアスに会ってなかったっけ。


 カノン 「ユリーカちゃん、私の家の近くにね、すっごい綺麗な お庭があるの。良かったら行ってみない? ポケモンが沢山いるわよ」

 ユリーカ 「ポケモンが!? 行く行く! 絶対行くっ!」

 カノン 「ふふっ。じゃあ決まりねっ」

 サトシ (カノン、庭って……いいのか?)

 カノン (うん。サトシ君の友達なら安心だもん)
 ▼ 115 スノキ 15/01/28 20:56:00 ID:GGLUn/Tg [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
私はサトシ君たちを、秘密の庭へと案内した。

ラティアスは、さっきから私たちの傍にいるけど、姿を消しているから、ユリーカちゃんにもシトロン君にも、セレナちゃんにだって、まだ見つかっていない。

みんなにラティアスを紹介できるのは、秘密の庭だけだ。


私の家には秘密の通路があって、そこから秘密の庭へ抜けることが出来る。

……確か、前にサトシ君がアルトマーレに来た時以来のことだな、一族の関係者以外で、ここを通るのは。


 セレナ 「わぁ……凄い! お庭……って言うより、庭園!?」

 ユリーカ 「すっごーい! 木がいっぱい! あ、ヤンヤンマがいる! ウパーとヌオーも!」

 シトロン 「アルトマーレの街中に、こんな空間があったとは……。これってカノンの家の土地なんですか?」

 カノン 「えっと……うん、そんなところかな」

 サトシ 「やっぱりここは、いつ見ても凄いよなぁ」

 ユリーカ 「サトシ、ここに来たことあるの?」

 サトシ 「あぁ。カノンと初めて会った時にな」

 カノン 「……ねぇユリーカちゃん。珍しいポケモンに合わせてあげるから、ちょっと目を瞑ってて。シトロン君もっ」

 ユリーカ 「珍しいポケモン!? なにかな〜なにかな〜……」 ギュッ

 シトロン 「僕もですか? はいっ、瞑りましたけど……」
 ▼ 116 スノキ 15/01/28 20:56:30 ID:GGLUn/Tg [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ (ふふっ。2人とも驚くわねっ)

 サトシ (あぁ!)

 カノン (ラティアス、お願い)


     「くぅぅ〜♪」


嬉しそうな鳴き声と共に、ラティアスは姿を現した。そして……まるでいたずらっ子のように、目を瞑っているユリーカの目の前に移動した。


 カノン 「ふふっ。2人とも、もう目を開けていいわよ」

 ユリーカ 「……わっ!? えっ……えぇっ!? この子……ラティアス!?」

     「くぅぅん!」

 シトロン 「えっ……ラティアスって……伝説じゃ無かったんですか!?」

 カノン 「えぇ。ここはね、ラティアスとラティオス達が羽休めに来る お庭のっ」

 ユリーカ 「すごいすごーい! わぁ〜ラティアス……本物! はじめましてラティアス〜」 スリスリ

     「くぅぅ♪」

 ユリーカ 「わはっ……可愛いぃぃぃ!」
 ▼ 117 ガハガネール@つきのいし 15/01/28 20:57:16 ID:iAhuF5ME [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>109
これだけ大きいって事は、やっぱサトシ達より大分上なのかな?
15〜16くらい?
しかしやっぱカノンいいなあ…。
 ▼ 118 トライク@すごいキズぐすり 15/01/28 21:13:58 ID:ka0NxAEQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 119 コッチ@フォーカスレンズ 15/01/28 21:38:02 ID:KtHZuT8Y [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 120 リー 15/01/28 21:46:15 ID:rxONkj6E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>104
俺も好きだし続き楽しみ
でもこっちも楽しみ
星に願ってメガ支援
 ▼ 121 スノキ 15/01/28 21:53:00 ID:GGLUn/Tg [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユリーカちゃんは目を真ん丸にして、ラティアスと戯れる。小さい子のこういう反応、すっごい癒されるな。ラティアスも楽しそう。


     「くぅぅ!」

 サトシ 「おっ……と! こらラティアスぅ」

     「くぅぅ〜きゅぅぅ〜♪」


ラティアスは、今度はサトシ君に抱き付いた。

やっと姿を現せたんだもんね。外じゃ人目に付いちゃうけど、ここなら思いっきり甘えることが出来る。ずっと我慢してたんだろうな、ラティアス。


 シトロン 「ラティアス……随分とサトシに懐いてますね」

 ユリーカ 「サトシばっかりずるーい!」

 サトシ 「へへっ」

 カノン 「ラティアス、サトシ君のこと気に入ってるみたいなの。前にサトシ君がアルトマーレに来た時も、ラティアスがサトシ君をここに連れてきたんだもんね」

     「くぅうぅ〜♪」
 ▼ 122 スノキ 15/01/28 21:57:00 ID:GGLUn/Tg [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
するとラティアスは、姿を変えた。……勿論、私の格好だ。


 シトロン 「……えっ!?」

 ユリーカ 「あれっ……ラティアスって変身できるの!?」

 カノン 「えぇ。正確には、羽毛で光を屈折させてるから、変身、とはちょっと違うかな?」

 ユリーカ 「でも凄い! 凄いよラティアス!」

 シトロン 「人間と話せたり、テレパシーを送り合えるポケモンは見たことがありますが、姿を変えるポケモンと言うのは、初めて見ましたね」

 カノン 「人間の姿を出来るポケモンはね、ラティアスとラティオス、それに、ゾロアとゾロアーク、あとメタモン……それくらいって言われてるわ」

 ユリーカ 「凄い凄いっ! ラティアス本当に凄いっ!」

 カノン 「ふふっ」


ユリーカちゃんの興奮をよそに、ラティアスは私の姿のまま、サトシ君の手を引いて庭の奥の方へと駆けて行く。
 ▼ 123 スノキ 15/01/28 22:00:00 ID:GGLUn/Tg [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「おいラティアス……!」

 ユリーカ 「あぁっ……待ってラティアス!」

 セレナ 「カノン、私たちも奥の方へ行って……」

 カノン 「勿論良いわよ。ポケモンも沢山いるからっ」

 セレナ 「ありがとう! じゃあユリーカ、行ってみよ!」

 ユリーカ 「うんっ!」


私たちも、ラティアスとサトシ君を追って、庭の奥の方へと進んで行く。


ラティアスはブランコの前で立ち止まると、サトシ君と一緒にブランコに乗って遊び始めた。


 ※ http://i.imgur.com/Vfy4UwM.jpg
  (頑張ってXY仕様に加工した。微妙な出来の割に死ぬほど疲れた)


 サトシ 「ははっ。そう言えば最初に会った時も、こうやって一緒にブランコに乗ったっけ」

     「♪〜」


ラティアスは、本当に楽しそうにサトシ君と遊んでいる。考えてみると、ラティアスにとって、サトシ君は本当に頼りになる……お兄ちゃんみたいな存在だもんね。

それに、サトシ君は近いうちに帰ってしまうことを、ラティアスは分かっている。だからラティアス……、思いっきり甘えたいんだろうな。
 ▼ 124 15/01/28 22:17:20 ID:Fi6M2MWA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
123の画像すげー
 ▼ 125 メパト@ふねのチケット 15/01/28 22:21:03 ID:pYnhWfDw NGネーム登録 NGID登録 報告
>>123
ってかカノン見えてね?
 ▼ 126 オー@メンタルハーブ 15/01/28 22:22:20 ID:KtHZuT8Y [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>123
際どい
っていうか見えてない?
 ▼ 127 ルット@シルクのスカーフ 15/01/28 22:31:08 ID:iAhuF5ME [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>126
俺も思った。絶対見えてる。
 ▼ 128 ーロット@ゴールドスプレー 15/01/28 22:35:41 ID:FHrhczEo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
見えてる
 ▼ 129 ラナクシ@ほのおのいし 15/01/28 22:42:10 ID:Ns1AsGqw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
クスノキさんのssすごい好きだわ
まとめてるところがあるなら教えてほしい
 ▼ 130 ーナンス@ダークストーン 15/01/28 23:36:29 ID:8vOM.V9o NGネーム登録 NGID登録 報告
カノンのパンツは白だったのか。

……ふぅ
 ▼ 131 スノキ 15/01/29 00:56:00 ID:pjnmO2zA [1/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 シトロン 「……なんだかこうやって見ていると、サトシとカノンが恋人のように見えますね」

 セレナ 「えっ……」

 カノン 「えっ……///」

 ユリーカ 「もぉ〜あれはラティアスだよお兄ちゃん」

 シトロン 「ははっ。そうですけど、姿が同じだと、どうしてもそう思ってしまうんですよね……」


私は、サトシ君と遊んでいるラティアスの姿に、自分の姿を重ね合わせる。

もしあれが私だったら……、サトシ君は、同じように楽しく遊んでくれているのかな。
私がラティアスみたいに積極的にサトシ君に好意を伝えたら……、サトシ君、どんな反応するんだろう……。


 ユリーカ 「サトシとラティアスばっかりずるーい! わたしも一緒に遊ぶ!」

 サトシ 「そうだな。じゃあ……缶蹴りでもやるか! みんなで出来るし!」

 ユリーカ 「うん! やるやる! お兄ちゃんたちも缶蹴りやろー!」

 シトロン 「そうですね。せっかくですし……」


どうやらサトシ君たちは、缶蹴りを始めるようだ。やっぱり男の子って、思いっきり動き回る遊びが好きなんだな。

せっかくだし、私は遊んでるみんなの絵を……。
 ▼ 132 スノキ 15/01/29 00:57:00 ID:pjnmO2zA [2/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「缶蹴りなんて、小さい頃に公園でやって以来ね。ほら、カノンもっ!」

 カノン 「えっ?」

 セレナ 「せっかくなんだし、皆で遊びましょうよ」

 カノン 「でも私……スカートだし……」

 セレナ 「私もスカートよ。大丈夫。思いっきり蹴り上げなければ見えないって」

 カノン 「でも……」


 サトシ 「セレナー! カノーン! 2人も早く来いよー!」

 セレナ 「ほら、サトシも呼んでるし。ねっ!?」

 カノン 「じゃあ……うん」


少し気が引けたけど、私も混ざって、缶蹴りを始めた。
 ▼ 133 スノキ 15/01/29 00:58:31 ID:pjnmO2zA [3/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
私がちょっと躊躇った理由……それは、あんまり子供っぽい遊びを、今までしてこなかったからだ。

私は物心ついた頃から絵を描くのが好きで、暇さえあれば、絵を描いていた。外で遊ぶ時だって、やっぱり絵を描いていた。

成長するにつれて、秘密の庭を守り、ラティアス達のお世話をすると言う一族の使命を、私は徐々に理解していった。

そしてその使命に就くからには、普段から真面目じゃなければいけない。走り回ったり、大声を出して遊んだりするのは良くない……。そう思っていた。

私に友達がいないのも、それが原因の一つかもしれない。

そうだよね。誘われても断って、大声で遊ぶことを拒否している私に、何度も声をかけてくれる子なんていない……。


 サトシ 「よ〜し蹴るぞ! おりゃぁ!」 カーン!

 シトロン 「あーちょっと飛ばし過ぎですよサトシー!?」

 サトシ 「よっしゃみんな隠れろ!」

 ユリーカ 「わーい!」

     「くぅぅ♪」

     「ぴかぴっかぁ!」


でも……なんでだろう。サトシ君たちと一緒だと、そんな真面目に装う必要が感じられなくなっちゃう。
 ▼ 134 スノキ 15/01/29 00:59:00 ID:pjnmO2zA [4/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「私たちも早く隠れよっ!」

 カノン 「……えぇ!」


やっぱり……、大勢で遊ぶって楽しいんだな。

普通だったらもっと小さい頃に分かってたはずなのに……今になってそれが分かるなんて。

私……、真面目に生きてきすぎちゃったのかな……。


 サトシ 「……おっ、カノンもここに隠れてたのか」

 カノン 「サトシ君……」


私が隠れていた茂みに、サトシ君が入って来た。


 サトシ 「へへっ。缶蹴りなんて久しぶりだよなぁ。カノンは?」

 カノン 「私は……ルールは知ってたけど、やるのは これが初めてなんだ」

 サトシ 「そっか。やっぱり女の子だもんな!」

 カノン 「えっ……?」
 ▼ 135 スノキ 15/01/29 01:00:00 ID:pjnmO2zA [5/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
多分、サトシ君は何気なく言ったんだと思う。

でも、自分が生真面目に生きてきたことが正しかったのか迷ってる私にとって、このサトシ君の言葉に、何となく救われたような気がした。

“真面目”じゃなくて、“女の子”だから、か……。


 サトシ 「じゃあオレ別の所に隠れるよ。カノン捕まるなよ〜」

 カノン 「あっ……サトシ君……」


私が呼び止める前に、サトシ君は茂みから出て行ってしまった。


 カノン (ありがとう、サトシ君っ……)


自分でも、なんでこんなにスッキリしたのか分からない。

思いっきり遊べたからなのか、それとも、サトシ君に言われたからなのか……。


私はしばらく、皆と一緒に缶蹴りを楽しんだ。こんなに はしゃぐの、今日だけなんだからっ。
 ▼ 136 スノキ 15/01/29 01:30:00 ID:pjnmO2zA [6/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ボンゴレ 「おぉーいみんなー!」


おじいさんの声が聞こえた。

太陽は傾き、秘密の庭全体がオレンジ色に染まっている。日時計を見ると、18時を回ったところ。2時間近く遊んでいたようだ。


 カノン 「お帰りなさい、おじいさん」

 ボンゴレ 「おぉ。……なんじゃカノン。そんなに汗をかきおって」

 カノン 「えっ!? やだっ……」


気が付くと、私の体は汗でびっしょり。服が肌にはりついているほどだ。


 サトシ 「いやぁ〜けっこう走ったもんなぁ。オレも汗だくだぜ」

     「ぴぃ〜かっ」

     「くぅ〜んくぅぅ〜♪」

 カノン 「サトシ君っ……恥ずかしいからあんまり見ないでよ……///」

 サトシ 「恥ずかしいか?」


私の薄い服は、汗で濡れると、ブラが透けてしまう……。サトシ君に見られるのは流石に恥ずかしい……。
 ▼ 137 スノキ 15/01/29 01:31:00 ID:pjnmO2zA [7/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ボンゴレ 「ははっ。汗が気にならないほど夢中になるとは、カノン、楽しかったんじゃな。すぐ風呂に入ってしまいなさい」

 カノン 「うん……そうする」

 ボンゴレ 「サトシ君とシトロン君……、すまんが手伝ってくれんか。今のうちに、空き部屋に布団を入れてしまおう」

 サトシ 「はいっ!」

 シトロン 「分かりました!」

 カノン 「えっ……サトシ君たち、うちに泊まるの?」

 ボンゴレ 「あぁ。その方が楽しいじゃろう」

 サトシ 「へへっ。お邪魔するぜ、カノン?」

 カノン 「あっ……うん!」


そっか、サトシ君たち、泊まってくれるんだ。今夜は賑やかになりそうだなっ。
 ▼ 138 スノキ 15/01/29 01:32:00 ID:pjnmO2zA [8/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「カノン、私、なにかお手伝いすることないかな?」

 ユリーカ 「あっ! ユリーカも!」

 カノン 「それじゃあ……お夕食の準備を手伝って貰おうかなっ」

 セレナ 「えぇ! 任せてっ」

 ユリーカ 「わはっ……アルトマーレのお料理、また食べれるんだね!」

 カノン 「えぇ。美味しいパスタを作ってあげるわ」

 ユリーカ 「やったー!」

 ボンゴレ 「すまんのぉみんな。お客さんなのに手伝って貰ってしまって。……じゃあセレナ君とユリーカ君、先に風呂に入ってしまいなさい。夕飯はそれからでいいだろう」

 セレナ 「はいっ」

 カノン 「あ、じゃあセレナちゃん、ユリーカちゃん。一緒に入る? 私の家、お風呂はちょっと自慢なんだっ」

 セレナ 「へぇ〜! じゃあ3人で入りましょ!」

 ユリーカ 「うん!」


私たちは賑やかに、秘密の庭を後にした。

今夜はサトシ君たちと一緒……お泊まり会みたいなものだ。ワクワクするな、本当にっ。
 ▼ 139 スノキ 15/01/29 01:35:00 ID:pjnmO2zA [9/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 ※※※ (……ようやく出て行ったか)


 ※※※ (秘密の庭、古代マシン、アルトマーレの伝説、そしてラティアス……)


 ※※※ (楽しそうでいられるのも今のうちだと言うのに……呑気な奴等だな、まったく)


 ※※※ (……さて。作戦の開始は明日の17時。それまで綿密に準備をさせて貰おう)
 ▼ 140 スノキ 15/01/29 01:37:00 ID:pjnmO2zA [10/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今夜はこの辺で終了いたします。
これまでのご支援、ご感想、ありがとうございました。

また明日の夜、更新再開する予定です。


>>123 の画像ですが、案外好評(?)のようなので、比較用に元画像を置いておきますね。

【元の画像】 → http://i.imgur.com/Sg9JwWN.jpg

【加工画像】 → http://i.imgur.com/Vfy4UwM.jpg
 ▼ 141 メパト@しんかいのキバ 15/01/29 02:04:49 ID:DwAcaEok NGネーム登録 NGID登録 報告
サクラとミズホってカスミの姉ちゃんとタケシの母さんの名前w
 ▼ 142 ニャット@ガルーラナイト 15/01/29 02:09:19 ID:joUnTmYQ NGネーム登録 NGID登録 報告
カノン=髪型サニーゴさん
SS 頑張れ!支援!
 ▼ 143 ラスル@フシギバナイト 15/01/29 04:17:56 ID:lcrYulKA NGネーム登録 NGID登録 報告


カノンのパンチラに元気を貰いました!
 ▼ 144 ノズ@スピーダー 15/01/29 05:46:50 ID:Z65xq0vk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>140
パンチラは加工なの?
レベルたかい
さらに支援
 ▼ 145 マルルガ@ちからのねっこ 15/01/29 08:51:41 ID:8BqVwcfY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今更聞くのもあれだけど>>94を見る限りセレナってハルカと会った事があるの?
それとも名前を知っているだけ?
 ▼ 146 ッスグマ@アブソルナイト 15/01/29 11:37:15 ID:xUxL8B.k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>145
クスノキさんのハルカSSを見れば分かる

カノンちゃんがだんだん明るい子になって本当に嬉しいです(´;ω;`)
陰ながら応援してます
 ▼ 147 15/01/29 17:52:17 ID:9sqC83U2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
139いったい誰なんや
 ▼ 148 クロッグ@ほしのかけら 15/01/29 18:33:09 ID:S9G/Fans NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 149 けりん 15/01/29 20:00:44 ID:TImatzr2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
はよ
しえん
 ▼ 150 ュペッタ@ゴッドストーン 15/01/29 20:07:49 ID:o.L9v6iI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援。ラティ映画本当に好き。













ダークライの次に、ね(泣)
 ▼ 151 スノキ 15/01/29 20:29:00 ID:pjnmO2zA [11/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
皆様のご支援に感謝致します。

>>141
そうなんですよね。ただ、今後のストーリー上、あえてその名前を使いました。

>>145
これは私の話の構成が悪かったですね。>>146 の方が仰っているように、私が以前書いたSS内で、セレナとハルカは会っています。もしよろしければご参照ください。
 ※【http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=50724

>>143>>144
ありがとうございます。
時間が空いた時、暇つぶし程度に加工しています(変態)
 ※【http://i.imgur.com/8OqMd3y.jpg
 ▼ 152 スノキ 15/01/29 20:29:30 ID:pjnmO2zA [12/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【 29 】


 ユリーカ 「わぁ! お船の お風呂!」


カノンの家のお風呂に入るなり、ユリーカが声を上げた。


 カノン 「うん。古くなったゴンドラを再利用してるの」

 ユリーカ 「すっごーい!」


お風呂の中にあったのは、ゴンドラだった。中の椅子や出っ張りは綺麗に削られていて、大きな浴槽になっている。


 セレナ 「凄いねカノン! こんな大きなお風呂、温泉以外では初めてかも。それに、木の良い香りねっ!」

 カノン 「ふふっ。おじいさんがゴンドラの修理工場を営んでるから、古くなったゴンドラを貰って、お風呂用に手を加えたんだ。本当は10mくらいあったんだけど、お風呂に入れるから短くしたの」

 セレナ 「ふ〜ん」

 カノン 「私、先にシャンプーしちゃうから、セレナちゃんとユリーカちゃん、ゴンドラに浸かってみて。結構気持ち良いわよっ」

 ユリーカ 「うん!」

 セレナ 「ありがとう。じゃあ、先に入れて貰うねっ」
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