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SS

ウツロイド「親友たちへ」

 ▼ 1 レディア@ヘルガナイト 17/05/05 19:18:55 ID:03pAYd3Q NGネーム登録 NGID登録 報告
高校の同窓会に出席したウツロイド。

そこで彼は、かつての親友達と再会する。

マッシブーン、フェローチェ、デンジュモク、カミツルギ、テッカグヤ。
皆とても頼りがいのある大切な存在だ。

彼らは当時の思い出話に花を咲かせる。

久しぶりに仲間達と会い、その大切さを改めて認識したウツロイドは、彼らへの感謝の想いを語り始める……。



というSSをどなたか書いてください
 ▼ 3 イティ@メンバーズカード 17/05/05 19:21:24 ID:n/1K9KJI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アク… アク…
 ▼ 4 ョロネコ@ルアーボール 17/05/05 19:21:27 ID:o2oo4o3Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アクジキングは親友じゃないのですか
 ▼ 5 ントラー@ラティアスナイト 17/05/05 19:22:32 ID:tL8antvo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あ、アクジキングは教師枠だから…
 ▼ 6 Ko/dqnDkt. 17/05/05 21:49:53 ID:oX03.Z/2 [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>1です。
話の構成が纏まったので、書いてみることにします。

SM未プレイなので不自然な点が生じるかもしれませんが、その時はご指摘お願いします。
 ▼ 7 Ko/dqnDkt. 17/05/05 21:50:30 ID:oX03.Z/2 [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
この街に来るのは一体何年ぶりだろうか。

「5年振り、だな…。」

俺は久々に訪れた懐かしの街中を、ただ一人フワフワと漂っていた。

時刻は夜7時。
初夏といえど、吹き付けてくる風は多少の冷気を帯びている。
それが俺の身体をブルブルと震わせた。

「ううっ…寒…。」

このままチンタラしてたら風邪をひきそうだ。
俺はやや急ぎ気味になりながら、目的地を目指した。
 ▼ 8 ニリュウ@チルタリスナイト 17/05/05 21:51:15 ID:WCJVp/TQ NGネーム登録 NGID登録 報告
アクジキング、雑魚だからってハブられてかわいそう
 ▼ 9 Ko/dqnDkt. 17/05/05 21:51:40 ID:oX03.Z/2 [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
_____________________________________________



俺の名は『ウツロイド』。

故郷を離れ、シンオウの『フタバ商事』という会社に勤務している、ごくごく普通のサラリーマンだ。
御年23歳。

なぜ俺が突然故郷に帰ってきたのか。
その答えは、俺の触手の中にある。

っ『ガースー黒光り中央高校 平成14年度 3年B組 同窓会のお知らせ』

そう。
高校時代のクラス会に参加するためである。

俺は今、招待状に添付された地図を頼りに、会場である居酒屋を目指している。
地図を見る限り、もうすぐ到着できそうだ。
 ▼ 10 ヤッキー@ジガルデキューブ 17/05/05 21:53:04 ID:O.rsHWgo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺ロイド…そういうのもあるのか
 ▼ 11 Ko/dqnDkt. 17/05/05 21:53:06 ID:oX03.Z/2 [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「…アイツら、元気にしてるかな…。」

道中、脳裏に浮かんでくるのは高校時代に仲良くしていた5人の親友たちの姿。

共に笑い、共に支え、励まし合ってきた大切な親友たち。

お互い大学や仕事が忙しくて高校卒業以来会えていないが、恐らくアイツらも今日の同窓会に参加することだろう。

アイツらに会える。
そう考えると、胸のワクワクが更に激しさを増すのを感じた。

「おっ…この店みたいだな。」

そうこうしているうちに、目的地の居酒屋に到着したみたいだ。

俺は期待に胸を膨らませながら、店の戸を引いた。
 ▼ 12 Ko/dqnDkt. 17/05/05 22:07:06 ID:oX03.Z/2 [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
店内に入ると、焼き鳥の香ばしい匂いが俺の全身を包みこむのを感じた。

中を見渡すと、多くの懐かしい姿。

クラスの学級委員長を務めていたジュカイン。

みんなの弄られキャラ、フライゴン。

『最強のアッパー使い』と恐れられたクラスの番長、ジャラランガ。

皆、昔とは違う大人びた雰囲気を身に纏っている。
彼らは、それぞれ思い思いの時間を旧友たちと過ごしていた。

さて、俺も仲間たちの姿を早く見つけないとな…。
 ▼ 13 Ko/dqnDkt. 17/05/05 22:25:25 ID:oX03.Z/2 [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「あれ?もしかしてウツロイド君?」

後ろから名前を呼ばれた。
俺はそれに反応して振り返る。
そこには…。

「…カミツルギ?」

「うん!久しぶりだね〜!」

俺の親友のうちの1人、カミツルギの姿があった。
純粋でいつも朗らかな、優しい男の子だ。

5年振りに見る彼の姿は、あの頃よりも見違えるほど凛々しくなっていた。

「ほらほら、ナニぼーっとしてんの?もう他のみんなも集まってるよ!行こう!」

「お、おう…。」

俺はカミツルギに店の奥の方の席へと案内されていった。
 ▼ 14 ガユキノオー@ラッカのみ 17/05/05 22:26:46 ID:gwUDJ/KU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
番長は強そうだな
 ▼ 15 ーパ@パワーバンド 17/05/05 22:27:32 ID:JNhzj/bE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 16 Ko/dqnDkt. 17/05/05 22:56:50 ID:oX03.Z/2 [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「おっす!ウツロイド!」

「久しぶりね。」

「…よう」

「あ!ウツロイドじゃん!おひさ〜!」

座席につくと、青春を共に謳歌した親友たちが明るく出迎えてくれた。

左奥の席で焼き鳥を口いっぱいに頬張っているのは『マッシブーン』。
何事にもゼンリョクで取り組み、正義感の強い熱い男だ。
『熱血漢』というのは、彼のことを指すのだろう。

右手前の席では、『フェローチェ』が上品な振る舞いで焼酎を口に運んでいた。
勉強にスポーツと、何事も卒なくこなす優等生である。
常にクールに振舞っているが、実は『エルフーンのみがわりぬいぐるみ』を大量に買い占めて自室に飾っているなど、意外とかわいい一面も秘めた女性だ。
 ▼ 17 Ko/dqnDkt. 17/05/05 22:58:07 ID:oX03.Z/2 [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
左手前で唐揚げをちびちび食べているのは『デンジュモク』。
寡黙でミステリアスな雰囲気を持つポケモンだ。
だが、頭が切れ、いざとなったときはとても頼りになるので、何だかんだで皆からの信頼は厚い。

最後に、右奥でハイテンションに騒いでいるのが『テッカグヤ』。
一番のムードメーカーで、いつも皆を盛り上げてくれる賑やかな奴だ。
あんな巨体をした彼女がどうやって店に入ったのかは非常に疑問であるが、ツッコむのは野暮というものだろう…。


「みんな…久しぶり。」

こうして、俺たち6人の同窓会が始まった。
 ▼ 18 Ko/dqnDkt. 17/05/05 23:06:24 ID:oX03.Z/2 [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでです。
多分短めな感じで終わると思います。
 ▼ 19 Ko/dqnDkt. 17/05/06 16:31:06 ID:mCVVN7xA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺たちは、酒を飲みながら当時の思い出話に花を咲かせた。

皆で頑張って、『チャージマン研!』の劇を演じた文化祭のこと。

マッシブーンが学園のアイドル・セレビィへの告白に成功し、一躍時の人となったこと。(一週間で別れたが。)

いつも優等生のフェローチェが、高校最後のテストで『解答欄を1つずつ間違える』という凡ミスをやらかし、人生初の赤点を取ったこと。

デンジュモクが、夏休みの科学論文で最優秀賞を取ったこと。

カミツルギが修学旅行先のスズの塔で迷子になり、大パニックになったこと。

俺がストーブの上で焼き肉やって大目玉を食らったこと。

テッカグヤが、担任のアクジキング先生の授業で、彼がお見合いで53連敗したことを冗談半分でからかったところ、先生が泣き出してトイレに閉じこもってしまったこと…。

それらの出来事を思い出す度に、俺の心が暖かくなっていくのを感じた。
 ▼ 20 Ko/dqnDkt. 17/05/06 16:48:40 ID:mCVVN7xA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
傍から見れば、それらはしょうもない出来事かもしれない。

しかし、俺たちにとっては青春を彩ったかけがえのない大切な思い出たちなのだ。

楽しそうに思い出を語る彼らを見ていると、俺も自然と嬉しくなってくる。

こんなに楽しい気分になれたのはいつ以来だろうか。

どうやら俺にとって、コイツらとの時間は自分が思っていた以上に楽しいものだったようだ。

気の合う仲間たちと、思い出を共有できる喜び。

久しぶりに再会できたことで、それをより強く感じることができる。

なんて心地いい時間なのだろうか。

もういっそのこと、このまま時間が止まってしまえばいいのに--------。

俺は密かにそう思った。
 ▼ 21 ンマの人◆h0XMPp5zHk 17/05/06 20:21:32 ID:3QV.5lJo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
UB学園羨ましい
支援
 ▼ 22 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:18:20 ID:NG.6bwEM [1/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
_______________________________________________________

その後は、お互いの現状を互いに報告し合った。

彼らは皆別々の土地で働いているものの、それぞれの得意分野を最大限に活かし、それなりに成功を収めているとのこと。

己の仕事について得意げに語る彼らの顔は、とても輝いて見えた。


彼らは、あの頃から大幅に進歩していた。

俺なんかとは、まるで違って。


自分1人だけが取り残されたような、そんな感覚。

俺の中に、寂しい感情が芽生え始めた。


 ▼ 23 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:19:13 ID:NG.6bwEM [2/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
世の中に、変わらないものなんて存在しない。

自身を取り巻く環境やポケモン関係……様々な要因によって、知らず知らずのうちに変わっていく。変えられていく。

それは分かりきったことだ。

だが、その『変化』によって、もし今までわかり合えていた筈の者同士がわかり合えなくなっていったら。

それが原因で互いの心にすれ違いが生じ、その関係が壊れてしまったら。

ただでさえ俺たち6人は、全く別々のポケ生を歩み、今となっては会う機会も少ないのだから、そうなってしまう可能性も十分に考えられる。

俺は、それがたまらなく怖かった。
 ▼ 24 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:19:44 ID:NG.6bwEM [3/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
前までは『いやいや、俺たち6人に限ってそれはあるまい。』と自分に言い聞かせてきたが、彼らの大きな変化を目の当たりにした今、その最悪の空想が酷く現実味のあるようなものに思えてきてしまったのだ。

だが、今この場でその恐怖心を表に出して、場の雰囲気を乱すわけにはいかない。

俺はその暗い感情をかき消すように、焼酎を一気に口に運んだ。
 ▼ 25 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:20:20 ID:NG.6bwEM [4/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その後も会は滞りなく進み、お調子者のビクティニがマジックショーを披露したり、アクジキング先生がクラスの皆へメッセージを伝えたりした。

楽しい時間というものはあっという間に過ぎるもの。

気付けば時刻は午後の11時。
クラス会の終了の時間となっていた。

皆は名残惜しそうにしながらも、帰り支度を始める。
 ▼ 26 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:20:42 ID:NG.6bwEM [5/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「皆、今日は久々に会えてよかったわ。とっても楽しかった。」

フェローチェが微笑みを浮かべながら言った。

「俺もだぜ!」

「アタシも!」

「…ああ。」

「僕も楽しかったよ。またいつかこうして会えるといいね!」

他の4人もそれに同調する。

そんな中、俺は「……うん。」と間の抜けた返事しか返すことができなかった。
 ▼ 27 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:21:25 ID:NG.6bwEM [6/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「それじゃあ皆、またどこかで会いましょう。」

フェローチェが解散の合図をすると、他の4人もそれに頷き、店の出口へと歩を進めていく。

「………。」

…ダメだ。

このまま終わっちゃダメだ。

逃げちゃダメだ。

向き合わなくちゃダメだ。

伝えなくちゃダメだ。

俺は心の中で決心すると、皆を呼び止めた。

「…皆…!」
 ▼ 28 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:21:59 ID:NG.6bwEM [7/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「「「「「!」」」」」

5人は一斉にこちらを振り向く。

「どーしたの?ウツロイド。真剣なオーラ出しちゃって…。」

テッカグヤが不思議そうに尋ねた。

「…ちょっと皆に伝えたいことがあるんだ。……聞いてくれない…かな?」

5人は一瞬だけ驚いたような表情を浮かべたが、俺の発するオーラから何かを察すると、優しく頷いてくれた。

「勿論だ。俺たちに何でも言ってくれ。」

「…ありがとう。マッシブーン、そして皆…。」

俺は皆に感謝の念を伝えると、ゆっくりと語り始める。
 ▼ 29 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:22:23 ID:NG.6bwEM [8/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「さっきもフェローチェが言ってたけど、俺も5年ぶりに皆と話せて、とても楽しかった。」

「久々に会えたことで、皆の存在、皆と築いてきた思い出の大切さを改めて認識することができたんだ。『親友』ってのは、こんなにも大事なものだったんだって。」

5人は黙って聞いている。

「だから言わせてほしい。」

「…今まで俺と仲良くしてくれて、ありがとう。」

俺が言い終わると、皆は暖かな微笑みを浮かべていた。
 ▼ 30 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:22:46 ID:NG.6bwEM [9/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「こちらこそ、だよ。ウツロイド君。」

「そうね。それにしても、あなたの口からそんな嬉しい言葉が聞けるなんて、少し意外だったわね。」

「ウツロイド、昔はバカなことばっかりしてるようなポケモンだったからね〜。でも、ウツロイドにそんな風に思ってもらえてたって知って、アタシもちょっと嬉しい、かな…。///


「…オレも嬉しい。」

「そういうことだ。お前にとって俺らが大切な存在なのと同じように、俺らにとってもお前は大切な存在なのさ。『One for all, All for one.』ってな。」

「皆…!」

ああ、『互いに感謝を伝え合う』というのは、こんなにも心地よいものだったのか。

俺は心底、コイツらに出会えて良かったと思った。

でも…。
 ▼ 31 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:23:12 ID:NG.6bwEM [10/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「…でも…。」

「…?どうしたのかしら?」

「…でもさ、同時に寂しさも感じるんだよな…。」

「え?アタシたち今こうして話せてるじゃん?」

「いや、そういう『寂しさ』じゃないんだ。」

「…どういうことだ?」

デンジュモクが問いかける。

それに答えるように、俺は重い口を開いて話し出した。
 ▼ 32 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:23:41 ID:NG.6bwEM [11/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「…さっきの現状報告の時は言えなかったんだけど、俺、今勤めてる会社で失敗ばかりでさ…。頑張っても中々成績は上がらないし、上司には怒られるし…。」

「「「「「………。」」」」」

「…いつまでたっても、こんな苦しい生活しか送れない自分自身に嫌気がさしてくるんだ…。」

「でも、皆は俺なんかと違って自分の力を最大限に発揮できてる。成功できてる…。」

「そう思うと、なんだか皆が遠い存在のように感じるんだよ…。」

「「「「「………。」」」」」
 ▼ 33 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:24:14 ID:NG.6bwEM [12/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「それにさ…ポケモン誰もが、周りに影響されて少しずつ変わっていく。」

「それによって、今までわかり合えていた者たちがわかり合えなくなっていく。そうして、関係が崩壊していく…。」

「俺たちもいつかそうなるんじゃないか、って考えたら、怖くなっちゃってさ…。」

全てをさらけ出した俺の心は、まだモヤモヤが残るものの、多少の落ち着きを取り戻していた。

果たして、仲間たちはどういう反応をするのだろうか。

そんなことを考えていると、突然自分の頭が撫でられるのを感じた。
 ▼ 34 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:24:42 ID:NG.6bwEM [13/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「……フェローチェ?」

俺はビックリして彼女の方を見る。

「心配しなくても大丈夫よ。それに、あなたは自分自身をダメなポケモンだと思い込んでるようだけれど、そんなことは決してない。私たちにとって、あなたはとてもすごいポケモンなのよ?」

「…え?」
 ▼ 35 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:25:01 ID:NG.6bwEM [14/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「フェローチェの言うとおりだぜ。ウツロイド、お前は昔から、持ち前の根性・努力でどんな困難なことでもやり遂げてきたじゃねえか。」

「…文化祭の時だって、超高難易度と呼ばれた『ジュラル星人 X-6号』の役を、毎日毎晩練習して見事に演じきっただろう?」

「だから、例え今辛くても、諦めずに努力を続ければきっと成功できるよ!アタシが保証する!」

「それにね、僕たちだって実は結構ミスをやらかしたりしてるんだよ?この前だって、会社に来たお客・グレイシアさんの応対をしてる時に、『カツラがずれてますよー』って彼女に指摘したら、怒って帰られちゃったし。」

「だから、あなたが自分をダメだと思い込む必要なんて、どこにも無いのよ?」

「……マッシブーン…デンジュモク…テッカグヤ…カミツルギ…フェローチェ……。」

 ▼ 36 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:25:21 ID:NG.6bwEM [15/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「それに、ウツロイドは『それぞれの変化によってアタシたちの関係が崩れるかもしれない』って思ってるみたいだけど、そんなことはないんじゃない?」

「…どうしてそう言えるんだ?」

「…確かに、周りの環境は個人個人に変化をもたらすだろう。」

「でも、それは外面的なものなんじゃないかな。」

「へ?」

「周囲に影響されて雰囲気が変わる、というのはよくある話よ。でも、あくまで『雰囲気』。そのポケモンが元来持ち合わせている『本質』っていうのは、案外ほとんど変わらないものよ。」

「そういうこった。ウツロイド、お前自身も雰囲気は少し変わったように見えたが、内面はあの頃と同じな気がしたからな。」
 ▼ 37 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:25:46 ID:NG.6bwEM [16/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「……!!」

…確かにそうだ。

間違いなく、5年ぶりに再会した彼らの雰囲気は大人びたものだった。

でも、ちょうど今俺にかけてくれている『優しさ』は、あの頃と何ら変わらないように思える。
昔からずっと変化することのない、彼らの『本質』だ。

…ハハッ。

どうやら俺の心配は、杞憂だったみたいだ。
 ▼ 38 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:26:16 ID:NG.6bwEM [17/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「それに、あなたには私たちがいつも付いてるわ。」

「…例え離れていても…。」

「ずっと応援してるぜ!」

「困ったらいつでも連絡していいんだよ?後でアタシのLINE教えるからさ!」

「僕たち6人は永遠に親友!心はずっと一緒だよ!」

「……ありがとう…!皆…!」

ああ、俺は本当に良い親友たちに恵まれていたようだ。

お互いに助け合い、理解し合える大切な存在。

俺…諦めないでもうちょい仕事頑張ってみるわ。

決意を新たにした俺とその親友たちを、頭上の月が優しく照らしていた。




 ▼ 39 Ko/dqnDkt. 17/05/07 01:26:41 ID:NG.6bwEM [18/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これにて完結です。
 ▼ 40 ンボラー@きれいなハネ 17/05/07 02:00:53 ID:AhMh.0EY NGネーム登録 NGID登録 報告
乙!
 ▼ 41 メパト@ハートのウロコ 17/05/07 02:17:44 ID:XVdptNkA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 42 ニノコ@ミュウツナイトX 17/05/07 21:08:49 ID:uqquEcy6 NGネーム登録 NGID登録 報告
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