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少年の緊迫した声が場に響く。
呼応して、上空を猛スピードで飛翔するクロバットが、その4枚の羽を毒々しく染め上げる。
そして、少年の声に被せるように発せられた、鈴のように可憐な声。
「コケっち! 避けて!」
瞬間。
クロバットよりも少し低空で、圧倒的な存在感が爆発して撒き散らされた。
クロバットの真下を黄色の残像が横切る。
「後ろ、斜め下!」
クロバットが振り向き、そのまま何もない虚空へ突進し始める。
とその時、クロバットの進行方向に黄色い影が割り込んだ。
残像の移動コースを予測しての指示。確かな実力だ。