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ヌメラは空を見上げ口を開き、銀色に光る大粒の水滴を一心不乱になって飲もうとしていた。
しかし、今まで乾いていた喉がどれだけ潤おうが、ただの雨粒が彼の空虚な心を満たすことはない。
────ああ、お母さんは何時になったら帰ってくるんだろう。
一週間も前の話になる。
失踪する直前、ヌメラの母はこう言っていた。
ヌメルゴン「よく聞いてヌメラ。実はね、この近くにニンゲンが来ているらしいの。お母さんはこれから、仲間と一緒にパトロールに行ってくるわ」
ヌメラ「……ねぇ、ニンゲンってなに?」
ヌメルゴン「……ニンゲンはね、とにかく悪い生き物なの。何も悪いことをしていないポケモンを勝手に捕まえて、自分のものにしてしまうワガママな奴等なのよ……」
ヌメラ「え……お、お母さんもニンゲンに捕まったら、ニンゲンのものになっちゃうの?」
ヌメルゴン「まぁ、そうなるかもね……」
ヌメラ「い、嫌だよ、お母さんはボクのものだい! ニンゲンなんかに渡すものか!」
ヌメルゴン「心配しないで、私は絶対に捕まらないから。だからね、しっかり留守番してるのよ。私が帰ってきたら、一緒に夜ご飯を食べましょ」
ヌメラ「う、うん……! 約束だよ、ご飯の準備はボクがしておくから! 絶対帰ってきてね!」
ヌメルゴン「偉いわよヌメラ……それでこそお母さんの息子だわ────」
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ヌメラ「お母さん……今、何処にいるの?」