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いつだって、お天道様はマイペースだ。無邪気に子供達が遊んでいようと、大人たちが仕事に勤しんでいようと、戦場で数多のポケモンが血の花を咲かせていようと、――世界中で核戦争が勃発していようとも。
そんなことは些事だと言わんばかりに地上を照らし、時にハッスルし、時にテンションを下げ、時に雲に隠れて引きこもる。だから、僕たちポケモンがこんな下らない傷つけ合いに興じているときでさえ、0等星の眩しい光を与えてくれる。快晴を見させてくれるのだ。
だけれども。果たして僕らの中に快晴はあるのだろうか。戦争が始まって以降、大抵のポケモンは最低だ。各々が生きることに精一杯で、心の余裕なんて爪の先ほどもありゃしない。
空を見上げれば快晴が見えることもあるだろう。だけど、僕らの心を覗いても、そこに快晴なんかない。ポケモンは快晴を失くしてしまった。
今日も世界のどこかでミサイルが発射される。どこかの都市は血が多分に含まれた、あかいビードロみたいなキノコ雲を浮かべることになるのだろう。
廃材置き場に転がっていたラジオが鳴った。
ラジオ「天気予報です。週末の天気は雨のち曇り。放射能が雨粒に入り込んでいる可能性がございますので、くれぐれも外に出ないよう……」
なるほど。……終末の天気は雨のち曇り、ね。
廃材置き場の中で独り、僕は。どうやってここで風雨をしのごうか、思いを巡らせていた。
これは、戦争の物語。廃材置き場をねぐらにする、僕の――ピカチュウの物語だ。