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【SS】グズマと魔法のランプ

 ▼ 1 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 10:44:27 ID:IZ70vajQ [1/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マツリカ「アローラ!」

イリマ「こらこら、今回はその挨拶はなしですよ」

マツリカ「あれま?そうだっけ」

マーマネ「そうだよ……ここ、砂漠の国だから……」

アセロラ「なんか、不思議な気分!前世では砂漠の近くに住んでた気がする!」

マーマネ「ほら、話戻そ……脱線しちゃう」

イリマ「すみませんね!そう、彼の言った通りここは砂漠の国」

カキ「情熱と魔法の国だ」

スイレン「そうなんです。ここでは山が動いたりしちゃうんです」

マオ「えーっ?それってほんとっすか?」

スイレン「うふふ、うそですよ」

マオ「もー、からかわないでよー」

イリマ「はいはい、話を戻して」

カキ「この国には、不思議な伝承が残っている。その名も、魔法のランプというものだ」

マオ「なんと!このランプには魔人が住んでるの!」

スイレン「魔人は、ランプの持ち主の願い事を三つ叶えてくれるんです」

アセロラ「アセロラちゃんお口あんぐり!」

マーマネ「びっくりだよね……非現実的。でも、ほんと……」

マツリカ「そしてこれから始まるのは、そのランプにまつわる不思議な不思議なお話でーす」

カキ「そうだ。今からあなたたちを、灼熱の砂漠の国を舞台に繰り広げられる神秘の愛の物語にお連れします」

アセロラ「ここでは月明かりに惑わされると危険だよー!それじゃ、気をつけていってらっしゃい!」
 ▼ 2 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 10:46:31 ID:IZ70vajQ [2/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
▼砂漠

ザオボー「さて……ようやく入口を見つけましたよ。ソルガレオの顔の形をした洞窟!」

ザオボー「それでは、アナタ……試しに中に入ってみてください。そしてランプを取ってさっさと戻ってきてください。頼みましたよ」

モブ「ええと……わっちには荷が重……」

ザオボー「いいから早く!SSなんですからスッピーディーに行きましょう!」

モブ「ヒエ〜!」

ザオボー「あらまあ……洞窟に足を踏み入れた瞬間飲み込まれてしまいましたね。ま、正直予想の範囲内です」

ソルガレオ「我の体内に入ることが許されるのは、輝く石の原石のみである……」スウゥ…

ザオボー「輝く石の原石……これまた探すのが面倒そうな奴ですねぇ。というかそもそも輝く石が原石なんじゃないんですか?」

部下「ザオボーさん!」

ザオボー「おっと……わたしをその名前で呼ぶのはやめてください。国務大臣という肩書きで呼んでくださいね」

部下「はあ……失礼しました、ザオボー国務大臣。実はですね、輝く石の原石を探す方法が分かりそうなんです」

ザオボー「なんと!それでは早速城に戻ってその方法とやらを教えてもらおうじゃないですか」

部下「はい、行きましょう!ちなみにこれは余談なんですが、俺は真似してぎゃひーん!のエーテル職員で、いわゆるイアーゴポジションです」

ザオボー「誰と話してるんですか?さっさと行きますよ」

部下「はい!」
 ▼ 3 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 10:47:53 ID:IZ70vajQ [3/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
▼スラム街

衛兵「こらー!止まれー!」

衛兵「この泥棒がー!!」

グズマ「へっ、止まるもんかよ。一足先に行かせてもらうぜ!」

グズマ「パンひとつによくもまああんなご執心なこった。グソクムシャ、急ぐぞ!」

グソクムシャ「ぐごご……!」

衛兵「ほら、もう逃がさないぞ……!」

グズマ「おっと。パスだ、グソクムシャ!」

グソクムシャ「ぐごっ!」

グズマ「へっ、オレさまのダチはお前だけだぜ。よくやった、グソクムシャ!」

衛兵「追えー!」

グズマ「グソクムシャのききかいひ、追えるもんならやってみろや!……大体よぉ、生きるためには盗むしかねえんだ、しょうがねえだろうがよ」

グソクムシャ「ぐぐ……!」

グズマ「悔しけりゃもっと本気でオレさまをぶっ壊しに来いよ!ま、無理だろうがな。あばよ!」

グズマ「……さてと。ここまで来りゃもう大丈夫だろ。グソクムシャ、半分やるよ」

グソクムシャ「ぐぐっ!」

グズマ「よし、これで少しは腹の足しに……ん?」

下っ端「もー、腹が減って何もできないっすよー!」

下っ端「このままじゃのたれ死んじゃうんじゃないスカ?」

プルメリ「よしな。ただでさえここのスラムでの生活は厳しいんだ。せめて心持ちだけでも変えていかないと、お前たち本当に死んじまうよ」

下っ端「でも姐さん……」

グズマ「……」ポイ

下っ端「あ!あそこにパンが落ちてるぞ!」

下っ端「マジスカ?マジじゃないスカ!みんなで分けましょ!」

プルメリ「……グズマ、あんたってほんとバカだよ……」
 ▼ 4 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 10:49:00 ID:IZ70vajQ [4/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グズマ「グソクムシャ、腹減ってんのか?怒んなよ、また盗みゃあいい話だろ」

グソクムシャ「ぐぐ……」

グズマ「まあいいじゃねえか。グソクムシャ、こっち来いよ」

グソクムシャ「ぐっ!」

グズマ「よし……ここからならよく見えるぜ。あのぶっ壊れてんのかってくらい豪華な宮殿がよぉ」

グソクムシャ「ぐごご!」

グズマ「いつか金持ちになって、あんな宮殿に住みてえよな。なあ、グソクムシャ?」

グソクムシャ「ぐごっ、ぐこごっ!」

グズマ「へっ……ま、どうしたって無理な話だがな。行くぞグソクムシャ。市場できのみでも貰うとしようぜ」

グソクムシャ「ぐっごごご!」
 ▼ 5 メガラティアス@ぎんいろのはね 17/12/03 11:06:47 ID:lrpGuL4I NGネーム登録 NGID登録 報告
グズマが主人公かw
支援
 ▼ 6 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 12:39:21 ID:IZ70vajQ [5/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
▼王宮

ルザミーネ「……もうわたくし、耐えられませんわ」

ルザミーネ「王が逝去したのは十年前。まだ王子は齢五にも満たなかった。ですからわたくしが王位を継いでこの国を守ると決めました。あの時からわたくしはすべての力を注いできたのです……すべては愛しい国民たちのために……」

ルザミーネ「それなのに……わたくしの何が間違っていたというの?グラジオもリーリエも城を出ていってしまった……国民たちには表向きは留学ということにしていますが、いつ知られてしまってもおかしくないわ」

ルザミーネ「……わたくしは……また家族と一緒に幸せに暮らしたい。愛を人と分かち合いたいだけですのに」

ルザミーネ「……ふう。他国との協議が少し難航しているせいか、いつになく感傷的になってしまいましたわ。わたくしらしくありませんね。国務に戻りましょう」

ルザミーネ「……」

ルザミーネ「何にも縛られずに外の世界を歩き回ることができたら、どれだけ幸せかしら」

ルザミーネ「最近王宮内でわたくしでは力不足だから再婚するべき、だなんて言われているの……わたくし知っていますのよ。わたくしだって、好きで孤高の女王になったわけじゃありませんわ」

ルザミーネ「……大好きなポケモンちゃんたちに囲まれて……毎日気ままに過ごす……なんてのどかで平和なのかしら」

ルザミーネ「……」

ピクシー「ぴっぴぃ」

ルザミーネ「止めないで……わたくし、外の世界が見てみたいの」

ピクシー「ぴ……」

ルザミーネ「うふふ……いい子ね。ビッケとザオボーには、秘密よ」
 ▼ 7 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 12:40:39 ID:IZ70vajQ [6/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
▼市場

商人「こらこの泥棒ポケモン!」

グソクムシャ「ぐっ!」

グズマ「」そ〜っ……

商人「まったく、目を離してらんねぇぜ……あれ!?ここに置いといた仕入れ分のきのみがねえ!?」

グズマ「ハッ、間抜けが。グソクムシャ、食おうぜ」

グソクムシャ「ぐおーっ!」

グズマ「美味そうじゃねえか。いただき――」

グソクムシャ「ぐ?」

グズマ「……」

グズマはある一点を見て呆然としている……

グソクムシャ「ぐ?ぐぐっ?ぐこごー!」

グズマ「……へ、あんな綺麗な人間、こんな国にまだいたのかよ。初めて見たぜ……」
 ▼ 8 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 12:42:01 ID:IZ70vajQ [7/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
商人「ほら、安いよ安いよ!きのみはいかが?」

商人「このアクセサリーはいかが?」

???「すごい……とても活気のある人たちですわね」

子供「うえーん、うえーん」

???「あら。どうしましたの?」

子供「お腹空いたよー……」

???「まあ、そんなこと。ではこのきのみを召し上がりなさいな」スッ

子供「わあ、ありがとう!」

???「ウフフ!」

商人「おい、そこの姉ちゃん!何ただで商品持ってってんだ。金を払いな!」

???「あら……失礼しました。すぐに王宮から持ってこさせますわ」

商人「あ?何言ってんだ!早く金を寄越せ!」

???「まあ、なんて野蛮なの。きゃあ!手を離して!」

商人「金がねえなら、その命を持って支払いな!」

???「いや……!」

グズマ「グソクムシャ、であいがしら!」

グソクムシャ「ぐご!」

商人「うわ!」

グズマ「オレさまも金はねえけどよ、おいお前!ちょっときのみ借りただけで人殺したぁ、ぶっ壊れてんな!面白そうじゃねえか!オレさまとバトルしろ。オレさまに勝ったらちゃんと賞金払ってやるよ。負けたらこの姉ちゃんのこと、許してやってくれや」

商人「なんだお前!?」

モブ「おい、あの男……!スラムのならず者のリーダー、グズマじゃねえか!」

モブ「勝てっこねえよ!」

商人「生意気な……!そんなに言うならバトルしてやるよ!」
 ▼ 9 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 15:07:46 ID:IZ70vajQ [8/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
???「助けてくれてありがとう。助かりましたわ」

グズマ「……そうかよ」

???「ええ!あなたって、とってもバトルが強いのね」

グズマ「!」

???「こんなに強い人、初めて見ましたわ。本当にありがとう」

グズマ「へへ……まあ大したことねえよ。あんたこそ、こんな美人この辺で初めて見たぜ」

???「あら!ウフフ、お世辞が上手いのね」

グズマ「……世辞じゃねえよ……」ブツブツ

???「この辺り、とても歩きにくいのね……」

グズマ「おっと、そっちは危ねえぜ。オレさまに捕まれよ」

???「あらやだ、大丈夫ですわ」

グズマ「いいから、オレさまを信じろ」

???「……!」

???「ウフフ、粗暴そうに見えますけど、意外とロマンチックなことも言ってくれますのね。では、お言葉に甘えるとしますわ」

グズマ「よっと」ヒョイ

???「とても体が大きいのね。頼もしい胸板と腕!」

グズマ「お……おい、変なとこ触んな!」

ザオボー「……ポケモンの力を借りて輝く石の原石を映し出してもらったわけですけど……本当にこの男が原石なんですか?こいつ、スラムでよく問題起こしてる野蛮な奴じゃないですか」

部下「でも、マイナーチェンジで意外と面倒見が良くて理解のある奴って感じに描かれそうな顔してません?」

ザオボー「アナタ、さっきからよく分かんないこといいますねぇ……ん?この女性、まさか……」

ザオボー「いや、これは利用できそうですね……クックック……」
 ▼ 10 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 15:09:27 ID:IZ70vajQ [9/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
▼スラム街

???「ところで、わたくしに見せたいものってなんですの?」

グズマ「まあ急かすな、もうちょいで着く……ほらよ」

???「……?」

グズマ「着いたぜ!ほら見てみろよ、これ!」

???「……あ……」

グズマ「ここからよく見えんだ、この国の宮殿がよ!」

グズマ「まったく……夜になっても光ってやがる。オレさまは感性とかねえけどよ、この景色が綺麗だってことくらいは分かるぜ」

???「ええ……綺麗ね」

グズマ「オレさまはよ……いつか金持ちになって、あんな宮殿に住んでポケモンたちとあいつらに美味いもんたらふく食わしてやるのが夢なんだよ」

???「あいつらって、どなた?」

グズマ「ああ、ここに来るまでにいっぱいいただろ?スラムの奴らのことよ」

???「……あなたって、本当は優しいのね」

グズマ「あ?別に優しくなんかねえ!……オレさまは許せねえだけだ。生まれなんて自分ではどうにもできねえのに、身分だけで人生が決まっちまうこの馬鹿げた世界がな」

???「……」

グズマ「いつかそんな制度も何もかも、オレさまがぶっ壊してやる。じゃなきゃこんな生活、まるで……」

グズマ、???「……囚われの身」

グズマ「……!あんた……」

???「……あなた……」

グズマ「……」

???「……」

衛兵「見つけたぞ!」

グズマ「!?」
 ▼ 11 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 15:10:47 ID:IZ70vajQ [10/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
衛兵「このコソ泥め!今度こそ逃がさないぞ!」

グズマ「チッ……なんでここが分かった?」

???「い、一体何の騒ぎですの!?」

グズマ「おい、あんたは逃げろ。オレさまはこいつらの気を引く……!おい、グソクムシャ!」

グソクムシャ「ぐっぐっ!」

グズマ「地面に向かってシェルブレードだ!歩きにくくしてやれ!」

グソクムシャ「ぐご!」

衛兵「小細工は無駄だ!この!」

グズマ「しまった!……ぐっ!」

グソクムシャ「ぐぐぐ……!」

衛兵「とうとう捕まえたぞ……スラムのドブネズミのリーダー、グズマめ!」

グズマ「……クソが……!」

???「おやめなさい!」

女性は深くかぶっていたフードを脱いだ

ルザミーネ「女王として命じます。そのコを今すぐ離しなさい!」

衛兵「!?じょ、女王陛下!」

グズマ「ハァ!?」

衛兵「し、しかしこいつは……!」

ルザミーネ「わたくしの言っていることが聞こえないのですか?いいからその手を離すのです!」

衛兵「は、はい……!」

グズマ「ま……マジか。ハッ、笑わせてくれるぜ……」
 ▼ 12 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 16:16:42 ID:IZ70vajQ [11/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
▼宮殿

ルザミーネ「ザオボー……聞きましたわ。あのコを捕らえたのはあなたの指示ね。今すぐ釈放しなさい」

ザオボー「これはこれは女王陛下。しかし、あの男は陛下を誘拐した罪で……」

ルザミーネ「誘拐ではありません。わたくしが自分で宮殿を抜け出したのですわ」

ザオボー「なんと!ああ……申し訳ございません……!あの男には、既に刑を下してしまいました……!」

ルザミーネ「一体何の刑に?」

ザオボー「……死刑に」

ルザミーネ「……!」

ルザミーネ「なんてひどいの!」ダッ

ザオボー「……ハァ……女王陛下も随分と面倒な方になりましたねぇ……」

ザオボー「まあ、いいのです。……わたしは国務大臣なんかに収まる器ではないのです。もっと出世したいんですよ!わたしこそが王に相応しいと思いませんか?そのために、あの男が必要なんですよ……」
 ▼ 13 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 16:17:55 ID:IZ70vajQ [12/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
▼監獄

グズマ「くそ……この……!」

グソクムシャ「ぐご!ぐごご!」

グズマ「分かってらぁ、あの人にはもう会わねえよ。つか会えねえだろ」

グソクムシャ「ぐごごご……!」

グズマ「そんな怒んなよ。オレさまが悪かった。……女王様だってよ、オレさま馬鹿なことあの人に言っちまったなぁ……」

グソクムシャ「ぐぐっ!」ガチャガチャ

グズマ「へっ、ありがとよグソクムシャ。お陰で手錠が取れたぜ。問題はどうやってここから出るかだな……」

爺さん「これそこの若造」

グズマ「あ?うわっビックリした!ここ、オレさま以外に人いたのかよ」

爺さん「見たところお前さん、貧しい生活をしておるな」

グズマ「まあ当たってるけどよ、知らねえ奴に言われると腹立つよな」拳ポキポキ

爺さん「ヒッ!……これ、イライラするでない!そんなお前さんに教えてやろう。願いを叶えてくれる魔法のランプの話じゃ」

グズマ「あ?爺さん頭沸いてんのか?」

爺さん「くっ……、いえいえ!じゃなかった、違うわい!本当にあるんじゃ。それを手にすれば巨万の富を得ることも苦ではない……ほれ、欲しくなってくるじゃろ」

グズマ「まあ、要らないってことはねえわな。ただ本当にあればの話だがよ」

爺さん「だから、あるんです!じゃない、あるんじゃ!しかしワシはもうこんな歳じゃからそのランプの在りかまでたどりつけないんじゃ。お前さんのようなその立派な足腰が必要での」

グズマ「人の足を杖で叩くな、痛え」

爺さん「フン、どうじゃ?ランプが欲しくないか?」

グズマ「……欲しいっつったって、一体どうやってここから出るんだよ?」

爺さん「ワシに任せろ。ほら、ここに隠し通路があるんじゃ。着いてきなさい」

グズマ「ほお……?グソクムシャ、行ってみようぜ」

爺さん「よし!その意気です!」

グズマ「爺さん、結構元気じゃねえか?その様子なら一人で行けそうだがよ」

爺さん「ギクッ!ち、違いますよ、違うんじゃ!ちょっと嬉しくて一瞬元気になっただけじゃ!」

グズマ「なんか怪しいよな……まあいいか、出られただけでも御の字だ。着いてくぜ」
 ▼ 14 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 16:19:02 ID:IZ70vajQ [13/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
▼砂漠

グズマ「なんだこいつ!?ポケモンの頭の形をした、砂の洞窟……!?」

爺さん「そうじゃ!この奥にランプがある。それを取ってくるのじゃ」

グズマ「……本当か?まあ、面白そうじゃねえか。行ってきてやるよ」

爺さん「くれぐれもランプ以外のものに触れてはいかんぞ!」

グズマ「へーへー、分かった分かった」

ソルガレオ「我の体内に入ることが許されるのは、輝く石の原石のみである……汝、名を名乗れ」

グズマ「ぶっ壊してもぶっ壊しても手を緩めないことで嫌われるグズマさまだぜ」

爺さん「……本当、野蛮ですねぇ……」ブツブツ

ソルガレオ「……入るがいい」

グズマ「認められたってことか……?まあいい、行くか」
 ▼ 15 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 16:20:13 ID:IZ70vajQ [14/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
▼洞窟

グズマ「金銀財宝の山だ、こりゃすげえ」

グソクムシャ「ぐぐ……!」

グズマ「ああ、本当はありったけ盗んでいきてえところだが、触んなって言われたしな。それにこんな持ちきれねえ。さっさとランプ貰って帰ろうぜ」

グソクムシャ「ぐご!」

グズマ「ああ。あの爺さんの言ってることが正しけりゃ、そもそもランプがあれば金だっていくらでも手に入るんだろ」

つんつん

グズマ「おい、グソクムシャ、落ち着け」

グソクムシャ「ぐぐっ?ぐご!ぐご!」

グズマ「あ?今触っただろうがよ?」

ちょんちょん

グズマ「ほら今も」

グソクムシャ「ぐごご!」

グズマ「は?違う?何言って……ウワッ!?」

???(人間だー人間がいるよーあははー!)

グズマ「なんだこれ?絨毯か……!?」

???(久しぶりに見たー!おれねーハウ!遊んでー!)

グズマ「ちょ、なんだこいつ?意思があんのか?」

グソクムシャ「ぐぐご!ぐごぐぐがっ!」

グズマ「自己紹介してんのかお前?なんだこいつ……破壊という言葉が人の形をしてるのがこのグズマさまだけどよ、この絨毯もなかなかぶっ壊れてんな」

ハウ(グズマさんねー。よろしくー!)

グズマ「おい、引っ張るな!こっちはランプ探してんだよ」

ハウ(ランプ?おれねー場所分かるよー!こっちー!)

グズマ「あ?もしかして案内してくれんのか?」

グソクムシャ「ぐぐぐっ!」

グズマ「着いていってやるとするか」
 ▼ 16 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 16:21:34 ID:IZ70vajQ [15/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グズマ「ほーう?いかにもな祭壇の上にランプらしきものが祀ってあんな……取りに行くか。よっと」

ハウ(ちょっと遠いけどー頑張って取りに行ってねー)

グズマ「……」

グソクムシャ「ぐ……!」

グズマ「これが……」

グソクムシャ「ぐごが……!」

ハウ(!あーグソクムシャー!だめー!)

グソクムシャ「ぐぐっ!」

ハウ(だめだよー!グズマさんの真似してーランプを手に取る動きしたいのは可愛いけどー触っちゃだめだからー!)

グズマ「……っと。……汚ねえただのランプだけどな……これが魔法のラン……!?おい!グソクムシャ、駄目だ!」

グソクムシャ「ぐごご!」

ハウ(ああー!?)

ゴゴゴゴゴ……

グソクムシャ「ぐっ!?ぐ、ぐご……!」

グズマ「やべえ、洞窟が崩れる!」

ハウ(うわあー!グズマさんとグソクムシャ、助けなきゃー!おれに乗ってー!)ヒョイ

グズマ「マグマが追ってきてんぞ!おい!絨毯!スピード上げやがれ!」

ハウ(うえーん、無茶だよー!)
 ▼ 17 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 16:23:13 ID:IZ70vajQ [16/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グズマ「ハッ、あと少しで出られるぜ……!って、うお!?」

大きな石が落ちてきて、絨毯の上に乗ってしまった!

ハウ(うーごめんー、おれ力出ないー)

グズマ「くっ……掴まれグソクムシャ!おい爺さん!手伝ってくれや!」

爺さん「お……重い!図体のでかい男と100kg以上あるそうこうポケモンどっちも引き上げられるほど力はありません!ランプを先に渡すのです!!」

グズマ「こんにゃろ……うおらぁっ!」

爺さん「クックック……!とうとうゲットしましたよ……!」

グズマ「あっおい手ぇ離すな、うわっ……!」

グソクムシャ「ぐ……!」

ハウ(あ、危ない!うんしょー、よいしょー、……抜けたっ!)

魔法の絨毯は落下するグズマとグソクムシャを無事に助けることができたが、洞窟の入口は崩れて完全に閉じてしまった……

爺さん「クックック……このザオボー、変装もバッチリとは流石です!」

ザオボー「さて……やっと手に入れたこのランプ……ん?あれ……?そ、そんな……!」

ザオボー「な……ないー!!!」
 ▼ 18 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 17:25:56 ID:IZ70vajQ [17/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グズマ「クッソ……閉じこめられちまった。このままここで死ぬのがお似合いってか?ふざけんな!」

グソクムシャ「ぐ……」

グズマ「グソクムシャ、悪いな。どうにかしようぜ」

グソクムシャ「ぐっ!ぐっ!」

グズマ「ん……!お、おい、それ……!」

グソクムシャ「ぐごーっ!」

グソクムシャの手には、ランプが握られている!

グズマ「ハッ!流石オレさまのグソクムシャだ!よくやった!」

ハウ(おやに似てー手グセ悪いんだねー)

グズマ「しかしこのランプ、どうやって使うんだ?……ん、何か書いてあるぜ」

グズマ「埃かぶってて読めねえな、こいつ……」ゴシゴシ……

グズマがランプを擦ると、ランプから煙がもくもくと立ちこめ、七色の光と共に何かが飛び出してきた!
 ▼ 19 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 17:26:58 ID:IZ70vajQ [18/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
???「んんーっ!」

???「狭ーい部屋に七人で閉じこめられてもう体もカチコチです」

???「砂漠の千夜一夜干しになるとこだったな」

???「それは嫌だなー!」

???「あ、そこにいるのは……」

???「ハウだー!元気?一万年ぶり!」

ハウ(元気元気ー!)

???「おや、今度のご主人様は冴えない顔してますなあ」

グズマ「……???」

グズマ「どさくさに紛れて失礼なことを言われた気もするが……頭を強く打ったらしい。グソクムシャ、行くぞ」

7人「待って!!」

???「イリマです!」

???「スイレンです」

???「カキです」

???「マオでっす!」

???「マーマネ……」

???「アセロラちゃんです!」

???「マツリカでーす」

グズマ「グソクムシャ、行こうぜ」

アセロラ「だから待ってよー!」

スイレン「わたしたち、ランプの魔人なんです」

グズマ「は?嘘だろ」

スイレン「これは本当ですよ!」
 ▼ 20 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 17:28:26 ID:IZ70vajQ [19/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マオ「おめでとう!あなたが当選しました!」

グズマ「は?」

マーマネ「あなたが……新しいご主人様……!」

イリマ「ご主人様の願いを、三つ!ぼくたちが叶えてさしあげますよ!」

マツリカ「お兄さん、名前は?」

グズマ「……グズマ……」ぽかーん

アセロラ「グズマさんねー!よろしくー!」

カキ「さあ!おいでませ最初の願い!」

スイレン「生きのいい願いをお願いしますね」

グズマ「いや……意味が分からねえ!」

グズマ「オレさまの脳神経がぶっ壊れちまったか!?つーか多すぎだ!うるせえ!オレさまに構うのはやめてくれ。グソクムシャ、出口を探そうぜ」

マオ「いやお待ちくだせえ旦那!」

グズマ「旦那って……」

イリマ「ご自分の手に入れたものの凄さをお分かりでないようですね!」

カキ「オレたちのダンスと共に見せます!」

アセロラ「そうそう!アセロラたちの凄さをね!」

マーマネ「いいから見てて……!」

スイレン「わたしたちランプの魔人の力を!」

マツリカ「はいはい、座って座ってー」
 ▼ 21 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 17:30:19 ID:IZ70vajQ [20/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イリマ「アリババには40人の盗賊がいましたね」

スイレン「だけどグズマさんはもっとラッキーなんです!」

カキ「オレたち7人の力だけでもっとすごいことができる!」

マオ「毎晩豪華なマオスペシャルが食べられるよ!」

マーマネ「それはともかく!なんでも注文してよ……頑張るから」

アセロラ「よっ!アセロラたちのボス!大将!キング!」

マツリカ「ほらーお願いを早く早くー」

グズマ「……!」

イリマ「こんなお友達、他にはいなかったでしょう?」瞬間移動スッ!

スイレン「こんなことだって!」水ザパーン!

カキ「こんなことだって!」火がドーン!

マオ「お茶の子さいさい!」木がニョキニョキッ!

マーマネ「行きすぎて失敗することもあるけど……」電気ビリビリッ!

アセロラ「でも本当に出来るんだよ!」幽体離脱〜

マツリカ「タネも仕掛けもありませーん」可愛い女の子がポン!

グズマ「!?す、すげえ……」

イリマ「願いを一言聞かせてくれるだけでいいんです!」

スイレン「長くなりそうだったら、紙に書いてもいいですよ」

カキ「どんな願いも叶えてみせよう!」

マオ「あたしたちはグズマさん、あなたの忠実なしもべ!」

マーマネ「なんか他にいい言い方ないかな……?」

アセロラ「友達!友達だよグズマさん!」

マツリカ「そうー、ご機嫌な最高の友達なのだー!」
 ▼ 22 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 17:31:43 ID:IZ70vajQ [21/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グズマ「……!」

グソクムシャ「ぐごっ!ぐごっ!」

ハウ(わーすごかったー!アンコールー!)

グズマ「……へっ、分かったぜ。何でも叶えてくれんだな?」

イリマ「ええ!いや、まあ、実は制約がいくつかあります」

カキ「願いは三つだ!」

マーマネ「増やしてっていうお願いも、ダメ」

マツリカ「あとはねー無理矢理人に好きになってもらうのもダメでーす。出来なくはないけど……あ、もしかしてそれ頼もうとしてた?残念でしたー」

グズマ「……」

マオ「人殺しもNGっす!」

スイレン「生き返らせるのもダメです」

アセロラ「ひゅ〜どろどろどろ、って化けて出てきちゃうよ!気持ち悪いでしょ?やめよーね!」

グズマ「……ハッ!願いは三つ?叶えられないものもある?お前ら馬鹿かよ!」

7人「ムム……!」

グズマ「何がランプの魔人だ。出来ないことだらけじゃねえか!笑わせるぜ!」

マオ「そ、そんなことないもん!」

グズマ「そうかぁ?ここから出ることもできねえのに?」

イリマ「出られますよ!」

マーマネ「分析中……うん、出られる。あっちからもこっちからも!」

ハウ(なんか面白くなってきたー!よーし、みんな乗って乗ってー)

スイレン「危ないので腕は引っ込めておいてくださいね」

カキ「セーフティバーはオレが下ろす」

アセロラ「準備はいい?」

マツリカ「しゅっぱーつ、しんこー!」
 ▼ 23 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 19:08:43 ID:IZ70vajQ [22/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
▼オアシス

アセロラ「とうちゃーく!」

マーマネ「ちょっと不安だったけど、成功……!」

グズマ「へっ、分かったぜ、お前らの凄さってやつをよ。……三つか……」

マオ「ちょっと待った!もう一個お願い叶えたよね?」

イリマ「洞窟から出してあげましたよ!」

グズマ「は?何言ってんだ、オレさま『出してくれ』なんて一言も言ってないぜ」

マツリカ「あははーまたまた何をおっしゃるー……」

7人「ハッ!!」

スイレン「つ、釣られました……!」

カキ「く……っ!悔しいが、無料サービスだ……!」

アセロラ「グズマさん、おバカそうだけど意外と賢いね!」

グズマ「こいつら、さっきからちょくちょく失礼だな」

イリマ「サービスは今回だけですよ!」

グズマ「分かった分かった」

グズマ「んー……願いごとなぁ。いざ頼むとなると難しいな。確かに金とかも欲しいけどよ……お前らだったら何を頼むんだ?」

マオ「へ?」

マツリカ「考えたこともなかった……」

カキ「そうだな……」

スイレン「うーん……」

マーマネ「自由……かな」

グズマ「自由?」
 ▼ 24 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 19:11:04 ID:IZ70vajQ [23/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マーマネ「そうそう。ボクたち……子供の姿だけどグズマさんよりもずっと年上だよ。ずっとこのランプの中で暮らして……」

カキ「たまに出来るご主人様のお願いを叶える、その繰り返しだ」

アセロラ「それぞれ持ってるタイプごとのゼンリョクパワー!!」

マツリカ「でもおうちはせまーいランプ」

スイレン「それがわたしたちの生まれ持った宿命だと分かっていても、たまに虚しくなります」

グズマ「!」

マオ「変えられるもんなら変えたいって話っす!」

イリマ「まあ、無理なんですけどね」

グズマ「……そうかよ。いや、奇遇だな。オレさまもお前らの気持ちがよく分かるぜ」

7人「えっ!?」

グズマ「おう。生まれた場所、立場、能力……そんなもんで縛りつけられるような人生なんてつまんねえよな。へっ、決めたぜ!」

ハウ(何をー?)

グズマ「三つめの願いで、お前らを自由にしてやる」

7人「ええーっ!?」

ハウ(グズマさんってーそんな器でかかったのー!?)

グズマ「お前もなんか失礼なこと考えてるな」

ハウ(ぎくっ!)

グズマ「何、あとの二つはもちろんオレさまの好きにさせてもらうぜ。じっくり考えねえとな!」

マオ「ほ、ほんとかなー……?」

マツリカ「気が変わったとか言われそうー」

イリマ「まあ、期待しすぎない方がいいですね。でも……」

マーマネ「ちょっと楽しみ、だね」
 ▼ 25 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 19:13:22 ID:IZ70vajQ [24/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グズマ「一つめの願いか……」

アセロラ「ねえねえ!グズマさんって好きな人いる?」

グズマ「はぁ!?い、いな……!」

アセロラ「いるんだね!」

マツリカ「ブブーッ!そのお願いは聞けませーん」

グズマ「うるせえ!分かってらぁ!」

グズマ「……あの人には到底届かねえよ。なにせじょお……ん?なあお前ら、何でも出来るんだよな?」

イリマ「ええ!先程言った規約を守っていただければ、なんでも!」

グズマ「それじゃその……オレさまの身分をもっと上げることとかも出来るってこと……だよな?」

スイレン「それってお願いですか?」

マオ「だったらもっとお願いっぽく言ってね!」

グズマ「お前ら!オレさまを……王子にしろ!」

7人「りょうかーい!」

マーマネ「王子にする魔法が一番上手く使えるのって、誰かな……」

カキ「みんなで力を合わせれば出来るだろう!」

イリマ「まず服装がダメですよね!いかにも貧乏人って感じです」

グズマ「言ってくれるな、オイ」

アセロラ「アセロラに任せて!プリンスはね、もっと華やかで、爽やかで……」

マオ「イケメンで!」

スイレン「活きがよくて!」

グズマ「お前らの好みを聞いてるわけじゃねえんだぞ」

マツリカ「とにかく、プリンスはもっとキラキラしてまーす。こんな風に!」

ポンッ!

7人「おおー!」

グソクムシャ「ぐごご!ぐごっごご!」

ハウ(わーグズマさん!かっこいいー!)

グズマ「は……マジか。悪くねえ……!」
 ▼ 26 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 19:14:57 ID:IZ70vajQ [25/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マオ「ちょっとちょっと!もっと品のある話し方しなきゃダメだよ!」

グズマ「あ?いや、そうだな。くそ、難しいな……」

イリマ「練習あるのみですね!」

スイレン「まだまだやることはありますよ。グソクムシャさん!」

グソクムシャ「ぐ?」

マーマネ「グソクムシャはかっこいいけど、王子っぽさはないよね……」

グソクムシャ「ぐご?!」

グズマ「おい、グソクムシャはそのままでいいだろ!」

アセロラ「ここまで来たら徹底的にやろーよ!」

カキ「おいでませ!王子に相応しいポケモン!」

ポンッ!

7人「おおおっ!?」

???「っ?……モエルーワ!?」

グズマ「ぐ、グソクムシャ!?マジかよ……!」

マオ「す、すごーい!」

マツリカ「王子を上に乗せてもかっこいいポケモン……いやー、こりゃすごいですなー」

???「ンバニーンガガッ!」

グズマ「グソクムシャ!じゃねえっ、あー、レシラム!おれの言うことを聞け……じゃない、聞くんだ!くそ、慣れねえ!」

レシラム「れれれ……」

マーマネ「全然威厳ないね」
 ▼ 27 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 19:18:14 ID:IZ70vajQ [26/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
▼宮殿

ビッケ「……国務大臣。女王陛下。ここはどうか仲直りをお願いいたします……」

ルザミーネ「……」ツーン

ザオボー「……元はと言えば、わたしの勘違いが産んだ悲劇です。あの男は女王陛下を宮殿から誘い出した不届き者かと思いまして……ええ、大いに反省しております」

ルザミーネ「そうね。ザオボー、金輪際わたくしの指示なしに勝手に刑を下すことは一切禁じますわ」

ザオボー「はい、仰せのままに」

ルザミーネ「……力ある者と再婚しろという宮殿の皆様からの圧力、わたくしだって気付いていますわ。鬱陶しいと思っていたけれど……少しだけ再婚が楽しみになりましたわ。わたくしがもっと力をつければ、ザオボー、わたくしが理由なくあなたから国務大臣の肩書きを奪うことだって出来ますものね!」

ルザミーネはそう言い捨ててその場を立ち去った

ビッケ「あ……陛下!お待ちください!」

部下「真似して『わたくしがもっと力をつければ、ザオボー、わたくしが理由なくあなたから国務大臣の肩書きを奪うことだって出来ますものね!』」

ザオボー「おお、結構似てるじゃないですか!そのヒステリックな感じ」

部下「真似には自信がありますから!」

ザオボー「フン……厄介ですねぇ。あの方は確かに女王ではありますが、難しい立場ですから……正当な王はグラジオ様ですからね。何かきっかけがあれば、すぐに蹴落とせるはずです」

ザオボー「さて……ビッケ殿を操ることができれば陛下も動かしやすくなるのですが……いらっしゃい、スリーパー!」

スリーパー「すりすりぃ」

ザオボー「ビッケ殿をお前の力で……」

パンパカパ〜ン!

ザオボー「ん……?」

ビッケ「あら、素敵な音楽が聞こえてきますね。お祭りでしょうか。ザオボーさん!一緒に見に行きましょう!」ガシッ

ザオボー「はい!?いやわたしのことは国務大臣と……!というか、離してくださ……!」
 ▼ 28 ◆AYr1xkow/g 17/12/03 20:44:29 ID:IZ70vajQ [27/27] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
▼宮殿前

イリマ「プリンスのお通りですよー!」

スイレン「道を開けてくださいねー」

カキ「スカル王国の王子、グジ・ズマニア様だ!」

グズマ(センスねえ名前だな……)

マオ「みんな大好きグジ王子!」

マーマネ「最高のおもてなし、よろしくね」

レシラム「モエルーワ!」

アセロラ「とっても頼れるし強ーい王子様だよ!」

マツリカ「あくタイプのポケモンもちょちょいのちょいでーす」

7人「我らが王子様、グジ・ズマニア様!」

ルザミーネ「あら……何かしら?」

カキ「75頭の金のバクーダに」

イリマ「おーっと今世紀最大のパレード!」

スイレン「53羽のケンホロウ!」

マツリカ「まーなんて綺麗なんざましょー」

マオ「綺麗な珍しいポケモン、いっぱい持ってまっす!」

アセロラ「本当!すごい人だから!」

バットガール「一目惚れしちゃったんすけど!」

バットガール「どんな人かなー?」

バットガール「目が合わせられないよ!」

マーマネ「超イケメンだよ!みんな見て!」

バットガール「女子みんなソワソワしてるよ」

バットガール「もう腰抜けそー……」

バットガール「あの方は、あたいたちのスーパースター!」

グズマ(へっ、こんなにチヤホヤされちまったらそりゃ悪い気はしねえよな……!)

ルザミーネ「……もういいわ」
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