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SS

【長編SS】ロケット団「Zリングください」

 ▼ 1 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 01:03:37 ID:iQVSysJo [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Jingle bells♪ Jingle bells♪ Jingle all the way♪



今年もこの季節がやってくる。1年に1度の素敵な日。


人情豊かな南国アローラ地方も、もうすぐクリスマス。誰も彼もが幸せになれる日。


家族と、友達と、恋人と。いつもと違うちょっと特別な時間を過ごせる日。


物語は、そんな特別な日に込めた「彼ら」の祈りから始まる。




「花顔柳腰・羞月閉花   儚きこの世に咲く一輪の悪の華 ムサシ!」


「飛竜乗雲・英姿颯爽   切なきこの世に一矢報いる悪の使徒 コジロウ!」


「一蓮托生・連帯責任   親しき仲にも小判輝く悪の星 ニャース!」




「「「ロケット団  参 上 ! !」」」
 ▼ 34 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 23:52:58 ID:iQVSysJo [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「来るぞ!ピカチュウ!」

ピカチュウ「!」


団員A「シードラ!『りゅうのはどう』!」


シードラ「プシュオ オ オ オ オ ! !」


サトシ「ピカチュウ、ジャンプでかわして『エレキボール』!」

ピカチュウ「ピカッ!」


団員A「逃がすかよ!飛べシードラ!ピカチュウに追いつけ!」

シードラ「シュバッ!」バイーン!

サトシ「なっ!あのシードラは上にも動けるのか!?」

団員A「もらったぜ、今度こそ『りゅうのはどう』!」


ヴ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ン ! !


ピカチュウ「ピゴォッ……」

サトシ「ピカチュウーーー!!」

団員A「さぁ食らえ!お次は『ハイドロポンプ』だ!!」

シードラ「ドララララララ……」

サトシ「来るぞ!今度は耐えろ、ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカァ……」

団員A「バカめ!今度は避けないつもりか!改造ポケモンのとっておきの大技……耐えられるもんなら耐えきってみろ!」


ボ バ ァ ァ ァ ァ ァ ァ … …


ピカチュウ「ピ……ピカァ……」

団員A「この水圧で一歩も退かないとは大した根性だな……だがいつまで持つかな?」

サトシ「何てことないさこのくらい!ピカチュウ、『10まんボルト』!!」

団員A「!! まさか!……シードラ!今すぐ止めろ!電気技が来るぞ!」

シードラ「!?」


ピカチュウ「ピ……カ……ヂャア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !」
 ▼ 35 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 23:55:04 ID:iQVSysJo [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ(水は電気をよく通す。スクールでも習った常識だぜ!)


シードラ「ゴボボボボボ……」

シードラ「」


団員A「……! 改造ポケモンがこうもあっさりと……」

団員A「なるほど。子供とはいえ、Zリングを持つトレーナーの実力……恐れ入ったぜ」


サトシ「教えてくれ!どうしてオレのZリングを奪おうとしたんだ?」

団員A「さぁな。ソイツは企業秘密と言うヤツさ。バトルに敗けたとはいえただの子供に教えるわけにはいかない」

サトシ「オレから離れたら、今度は他のトレーナー達のZリングを奪うつもりなのか?」

団員A「まぁ、そういうことだな。覚えておこうマサラタウンのサトシ君。君は確かに強いトレーナーだ」

団員A「だが……これからもしオレ達の計画をどこかで知り、邪魔をするようならば……その時は容赦をしない」

団員A「脅しではないが一つだけ忠告をしておく。今、このアローラには我々ロケット団の精鋭が他に3人来ているのだが」

団員A「その内の一人は我々ロケット団の秘密兵器と呼ばれる男。君如きでは絶対に敵わない」

サトシ「秘密兵器……」

団員A「そうさ。自分で言うのもなんだがオレは今回派遣された団員の中でも最弱」

団員A「オレのような下っ端に配られるような雑魚ポケモンに勝ったところでいい気になるんじゃないぞ」

サトシ「雑魚……自分のポケモンをそんな風に言うなんて……」

シードラ「」

団員A「秘密兵器のテストに参加した報酬として少しは期待したが……まぁ、こんなもんだわな」


サトシ「待て!どこに行くつもりだ!」

団員A「もう一度、アローラに新しく構えた基地に戻って作戦を立て直すのさ」

団員A「仲間が帰ってるかもしれないしな。あーぁ、またオレはここでも役立たずってか……」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

ロトム「サトシ、大丈夫だったロト?」

サトシ「ロトム!わざわざ迎えに来てくれなくても」

ロトム「追いかけてきたけど緊迫した雰囲気でずっと出てこれなかったロト。まさかあの人の正体がロケット団だったとは……」

サトシ「アイツらはZリングを欲しがってた。そのためにアローラに基地を構えてるって」

サトシ「Zリングか……だとしたら心配だな。カキとスイレン、大丈夫かな……」
 ▼ 36 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 23:56:07 ID:iQVSysJo [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第3話(全12話)   「まずは二人」
 ▼ 37 リキザン@ポイントマックス 17/12/05 02:07:02 ID:AbHKvZhU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援ダ!
 ▼ 38 ムッソ@きのはこ 17/12/05 17:07:05 ID:Bsw3k8ck NGネーム登録 NGID登録 報告
支援ネ
 ▼ 39 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 19:54:48 ID:LKmYc8ao [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「…………」

団員B「ハァ……ハァ……」


ニャース(改)「グフゥ……」

アシマリ「お゛……お゛っ……」ドサッ

アシマリ「」


マオ「そんな……スイレンが敗けた……」

団員B「手こずらせやがって!……だがいいものを見せてもらった」

団員B「仲間の報告から、Zリングは己を強いトレーナーだと示すためのただの飾りだと思っていたが」

団員B「『Zワザ』か……ますます欲しくなっちまった」

マオ「あなた達ロケット団はZリングを何に使うつもりなの?」

団員B「んー、そうだな……」

------------------------------------------

団員A「『Zリング』……アイツらにとって、その道具は価値のある代物なのでしょうか」

団員B「そうだろうな。余程の物ならオレ達が抜け駆けして懐にしまっちまうのもアリだがな」

------------------------------------------

団員B「別に。ただ純粋に欲しかっただけさ。さっきのなんやらトルネードのような絶大な力をね」


マオ「させないよ!アママイコ、『マジカルリーフ』!」

アママイコ「あむあぁぁーーー!!」


団員B「ニャース、『つじぎり』だ!」


ズァバァァァ……ッ!!


団員B「悪いがこれ以上無理させないでおくれ。コイツも疲れてるんだ。早いトコ敗けたお嬢ちゃんはZリングを渡して消えな!」

スイレン「…………」

マオ「スイレン!」

アシマリ「あ、あぅ……」


マオ「          逃げよう!!          」


団員B「なっ!? おい、待ちやがれ!!」
 ▼ 40 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 19:58:18 ID:LKmYc8ao [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マオ「はーっ……はーっ……も、もう追ってこないかな?」

スイレン「…………」

マオ「アイツ、いつもの奴らと比べものにならないくらい強かったね……って、スイレン!ちょっと腕貸してみ!」

スイレン「?」

マオ「うわっ……えらい深い切り傷だよ!逃げる最中にやられたんだ」

スイレン「ホントだ。気付かなかった」

マオ「もう!しっかりしてよ!敗けてからずっと黙りっぱなしだったし」

スイレン「驚いてた。私……私自身が思ってたより、強くなかった」

マオ「あー……大丈夫!スイレンが何を言おうが、あたしはそうは思わないよ」

マオ「早いトコアシマリと一緒にケガ診てもらおう。お菓子はまた明日の昼に買いにいこうね」

スイレン「リーリエや妹達をガッカリさせちゃうね」

マオ「気にしすぎだって!おぶってあげるから少しは落ち着いて。ほら、乗りな」

スイレン「!?///  い、いいよそういうのは」

マオ「構うな構うな!あぁ、アママイコはアシマリをお願いね」

アママイコ「まい!」


マオ「坊や〜♪良い子だ寝んねしな♪」

スイレン「私、坊やじゃない……」






ニャース(改)「フシャ……ァ……ァ゛」

団員B「チッ、バグっちまいやがったか。こうなると無条件で20時間は活動できなくなる……」

団員B「やっぱあの娘の言う通り、これも手っ取り早い方法じゃねぇのかな」

団員B「……しっかしZリングがあんなにスゲェものだとは思わなかった」

団員B「こりゃ自分用も必ずゲットしておかなきゃ今回の任務、絶対後悔するぜ」

団員B「だがあんなレベルのトレーナーが何人もいるとなりゃ、さすがの『F-13』もキツイか……?」

団員B「いや、アイツは特別だ。あの娘と同じくらいの実力をもったトレーナーが5人がかりで襲い掛かっても敵わんだろうよ」

団員B「さてと……そろそろ交代の時間だ。今度はオレが留守番しますかね。飯でも食うか」
 ▼ 41 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:00:42 ID:LKmYc8ao [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「ロケット団か……最近、色々と自分の周りが物騒になってきてる気がするな」

サトシ「ホントにね。……リーリエやほしぐもの事で大変になってきてるってのに」

ククイ「お前も原因の内のひとつなんだがな」

サトシ「はぇ?」

ククイ「フフ、何でもない。とんだ災難だったなサトシ」

サトシ「アイツらはZリングを狙ってた。オレはいいけど……カキやスイレンが心配なんだ」

サトシ「それにいずれは……リーリエ達だって危なくなるかもしれないし」

ククイ「研究者として、改造ポケモンとやらについても気になるな」

ククイ「サトシ、ロケット団ってのはどういう組織なのか、お前の知ってる範囲で説明できるか?」

ロトム「●REC」

サトシ「んんっと……」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

ククイ「なるほど……そんじゃ、事が大きくなる前に警察に相談した方が良さそうだな」

ククイ「たった4人。ジュンサーさん達ならすぐに締め上げてみせるさ」

サトシ「うぅん……」

ククイ「大人を侮るんじゃないぞサトシ。それより、明日のパーティー楽しもうな!」

サトシ「う、うん……」


サトシ「よしっ、じゃあオレは今日の事を報告しないと!カキ達に気を付けるようにって言っとかなきゃ」

ピカチュウ「ペカペカ」

サトシ「えーっと、番号はカキんちのとマーマネんちのと……あっ、しまった。モーテルの番号わかんないや」

ククイ「番号ならあるぞ。オレもアイツらが心配だから丁寧に伝えてやれ」つタウンページ

サトシ「あぁ、ありがとう博士」

サトシ(結局、アイツらがどうしてZリングを奪おうとしたのかわからなかったな)

サトシ(あの三バカが絡んでるとしたら、次に会った時にソイツらから聞きだすのもアリだな)

ほしぐも「0-(*^-^*)-0」ピタッ

サトシ「えっ」

シ ュ ン ッ ! !

ククイ「あっ、サトシ! ……まいったなこりゃ。今度はドコに行くことやら」
 ▼ 42 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:03:25 ID:LKmYc8ao [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------メレメレ島 ロケット団基地(森)-------


ムサシ「らーすくりーすます あぎゃびゅまいはー♪ べりなすでーい げべろうぇーい♪」

コジロウ「でぃーっせーっ♪ せびふぉてぃー♪」

ニャース「あぁげべろさんうぉんせーーっしゃー♪(せーーっしゃー♪)」


ムサシ「今年もこの季節がやってきたわねぇ……この恰好でクリスマスを過ごすのも何年目かしら」

コジロウ「まぁまだ一日早いワケだが……でも今日は初日。二日連続で宴に明け暮れるってのも悪くないな」

ニャース「だニャー」

ソーナンス「ソーーナンス」

ヒドイデ「どいでっ」

ミミッキュ「むゅ」

ムサシ「クマちゃーん♪飲み物足んないわよ!ジャンジャン持ってきて!」

キテルグマ「…………」

コジロウ「あ゛っ、も、持ってきてください……」


ムサシ「かーーーっ!この日のために作っておいたオレン酒、めっちゃいけるわぁ!」

コジロウ「フフ、大人の特権て奴だな。ジャリん子共には味わえんこの贅沢!たまんないぜ」

ニャース「ニャーももっと肝臓を強くしないとニャ。コジロウ、アルコールの分解機能を活性化させる特訓とか無いかニャ」

コジロウ「タウリンでも飲んどけ。それよりも、お前達用のジュースもたっぷりあるんだ。飲め飲め」

ニャース「やれやれ……大人の特権を見せびらかすウチは、二人もまだ子供だニャ」

ソーナンス「ソーナンスゥ」


ムサシ「よおーし!盛り上がってきたところでコジロウ、何か歌いなさいよ!」

コジロウ「えぇー!?オレ?」

ニャース「決め台詞でもいいのニャ!女の子がコロっといくようなセリフ、言ってほしいのニャ」

コジロウ「うぅ……」

ムサシ「ほらコジロウ、コレ」つオモチャの剣

コジロウ「……フフ、よかろう」スチャ

ムサシ「あっ、スイッチ入った」
 ▼ 43 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:05:37 ID:LKmYc8ao [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コジロウ「無銘とはいえ、剣に捧げた我が人生だ……死力を尽くせぬのなら」

コジロウ「          その信念 力づくでこじ開けようか          」

ムサシ「おぉ!」ゾワッ

コジロウ「秘剣 『燕返し』!!」ブォォォォン

ムサシ「キャァァァァーッ!!」

ニャース「やっぱりコジロウの宴会芸の十八番、『佐々木コジロウ』は最高ニャ!!」

ソーナンス「ソォォォォォォナンス!!」


シ ュ ン ッ ! !


ほしぐも「0-(*^▽^*)-0」

サトシ「うぉぉっ!?」ドテッ

ロケット団「「「!?!?」」」

サトシ「あ、あれ……どこだココ」


ニャース「これってもしかして……」

ムサシ「……割れた?」

コジロウ「……割れたな」


ロケット団「「「住所が割れたーーーーーーーーーーっ!!!」」」


サトシ「へっ?」

ムサシ「あぁぁジャリボーイがどうしてここに……殺される……社会的に殺される……」

コジロウ「暇人達からイタズラ電話や嫌がらせの手紙が届き、窓や車を荒らされる毎日が始まる……窓も車も無いけど」

ニャース「終わりニャ……こうなったら引っ越すのニャ……」

ソーナンス「ソォォォーナンス……」

サトシ「ちょっと!」

ムサシ「何よ!どうせアタシ達のことSNSに晒すんでしょ!?」

コジロウ「今までの事もあるだろうが見逃してくれよぉ!」

ニャース「いくら悪役でもlovely charmyな敵役に陰湿極まりない制裁はやめてほしいのニャーーー!!」

サトシ「するか!オレネットとかよくわかんないし……それよりも、こんなトコで何してるんだよ!」
 ▼ 44 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:09:22 ID:LKmYc8ao [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「宴会よ。まぁ、子供には宴のない……間違えた、縁のない話。さっさとその小っこいの連れて帰った帰った」

コジロウ「小っこいのってな……あれはプチドガス。オレ達が狙ってる超レアなポケモンだろ?」

ムサシ「あぁ、そうだった。ささ、アタシ達は宴会の続きをやるから。早ぅ」

サトシ「ほいほい……」

ロケット団「「「…………」」」


ロケット団「「「        ま て ー ー ー ー ー ー ーい ! ! !        」」」


サトシ「ヤベッ、帰るぞほしぐも!」

ほしぐも「0-(*oдo*)-0」

シ ュ ン ッ ! !

ムサシ「逃げられた……」

コジロウ「テレポートするとは厄介なヤツだな。プチドガスから進化したドガースはきっともっと厄介に違いない」

ニャース「謎の多いポケモンニャ。いつか絶対に捕まえニャいと……」

ソーナンス「ソーーーーナンス!」


ムサシ「そういえば明日は本部からプレゼントが来るのよね」

コジロウ「あぁ!そうだったな。宴会の準備に頭いっぱいで忘れてたぜ」

ムサシ「ちょっとシッカリしてよ!Zリングよ?あのZリングが届くんだから!」

コジロウ「面目ない……でも、カントーに無いZリングを一体どうやって届けにくるんだろうな?」

ムサシ「んなもん現地調達でしょ?今頃団員達が頑張ってアローラ中を探し回ってるハズよ」

コジロウ「でもキチンと注文を聞いてもらえるほどオレ達って人望あったっけ……」

ムサシ「ちょと!もう少し自信持ちなさいよ。後輩だっていっぱいいるし」

ムサシ「……でも問題はこの間通信した相手がボス本人じゃなくあのオカッパメガネってこと」

コジロウ「うわぁ……そりゃきっとボスの影に隠れてオーダー変えられたりされてるかも……」

ムサシ「うんことか届いたらどうするよ」

コジロウ「トラウマものだな……」

ムサシ「まぁ気長に待ちましょ。ささ、お酒はまだあるしジャンジャン飲むわよ!」

コジロウ「おぉーっ!」

ニャース「らーすくりーすます あぎゃびゅまいはー♪」

ソーナンス「ソーーーナンス♪」
 ▼ 45 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:14:11 ID:LKmYc8ao [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------2時間後-------


スイレン「何も帰りまでおぶってもらわなくても……」

マオ「ダメ!マオちゃんタクシーはしっかりお部屋までお客様を送り届けるのです」

スイレン「ハハ……」

マオ「にしてもビックリしたなぁ。まさかあの三バカがあんなにおっかない組織に入ってたなんて」

スイレン「Zリングが目的だとしたら、サトシとカキも多分狙われてる」

マオ「まぁあの二人なら何とかなるんじゃないの?メチャクチャ強いし」

スイレン「…………」

マオ「! あっ、えぇっと……スイレンも強いよ!さっき言ったじゃん。この一年で一番成長したのはスイレンだよねって」

スイレン「変わっただけで、私は二人に負けない何かを得られたわけじゃない」

マオ「ハァー……ごめん」

スイレン「こちらこそ。色々あったけど、明日は楽しいパーティーにしようね」

マオ「……うん。よっしゃ!じゃあリーリエ達も待ってることだしマオちゃんタクシー、ちょっと飛ばしますよぃ!」

スイレン「おぉー♪」


                    ズ ス ゥ ゥ ン ! !


マオ「!?」

スイレン「あれは……」


ガメノデス「ガ シ ャ ア ア ア ア ア ! !」


団員C「お似合いのカップル発見♪と思ったらまさかの両方女の子でビックリしつつときめいてます。どうも、ロケット団です」

スイレン「えっ、ロケッ……」

マオ「逃げようスイレン!これ以上アイツらに構ってられないよ!」ダッ

団員C「あっ!逃げないでください!そこの青髪の子!あなたのそれ、Zリングですよね!?」

マオ「無視無視!振り向いたらダメだよ!」

団員C「初対面でこの仕打ち……ひどすぎます! ガメノデス、『シェルブレード』!!」


ズ ァ バ ッ … … ! !


マオ「ぎっ……」

スイレン「マオちゃん!」
 ▼ 46 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:17:45 ID:LKmYc8ao [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アママイコ「あまま……」

団員C「むむ、抵抗するのですか?ガメノデス、今度はあのポケモンに『きりさく』!」

ガメノデス「ギ シ ャ ァ ァ ァ ァ ! !」

アママイコ「ヒッ……」


アママイコ「」

マオ「あ゛ぅっ……スイレン……アイツはZリングを狙ってる。あなただけでも早く逃げて!」

団員C「あらま。私達の目的を知っているのですか?……でしたら、例のものさえ渡してくれればこれ以上何もしませんよ」

スイレン「……っ!」

団員C「どうします? あなたの大切なZリングを取るか、これまた大事なお友達を取るか……」

スイレン「…………」

マオ「スイレン!構わないで!さっき言ってたでしょ!?運命はあなたにZリングを託したの!それはあなたのものなの!」

団員C「……また抵抗、するつもりですか?」

マオ「ひっ……! そ、そうよ!あたしだってトレーナー、改造ポケモンだか何だか知らないけど」

マオ「ポケモンを悪い事に使うような連中は見過ごせないよ」

団員C「ふむ……どうやらあなた達は、ロケット団について結構いろんな事を知ってるみたいですね」

団員C「でもちょっと……知りすぎたみたいじゃないですか? ガメノデス、『シェルブレード』!」

マオ「!」


スイレン「アシマリ、『バルーン』!!」

アシマリ「ア オ ォ オ ォ オ ォ ! !」


ポコン!

ガメノデス「!?」

団員C「これは!? ガメノデスの攻撃が通らなかった……」

マオ「スイレン、グッジョブ!万が一の為に考えておいた作戦がうまくいったね」

スイレン「マオちゃんもよく抵抗する勇気を持てた。マオちゃんじゃなきゃ中々できないことだよ」

スイレン「ロケット団、私はまだあなたの持ちかけた取引きに答えを出してない。なのにあなたはマオちゃんに攻撃した」

団員C「はわわ、これで取引きはパー。私は何をされても文句を言えないということですか」

団員C「……ふふ、釣られましたね」
 ▼ 47 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:21:02 ID:LKmYc8ao [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
団員C「でもどうします?あなたのアシマリ、深手を負っていて本気で戦えそうにはありませんが……」

スイレン「それも予めアシマリと決めてある。……守るんだ。マオちゃんもZリングも何一つ奪わせない」

アシマリ「あおっ!」

団員C「根拠無し、ですか……敗けるとわかってるのに、意味の無い煽りはしない方がよかったと思いますけど」

スイレン「…………」

団員C「でもそれであなたの気が済むのならいいです。その代わり……手加減しませんよ」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

-----同じ頃-----


サトシ「……えっ?スイレン達もロケット団に……?」

リーリエ『驚きました……まさかサトシも会っていただなんて……よくご無事で。ケガはありませんか?』

サトシ「無いけど……」

サトシ「オレが会ったロケット団の話からすると、スイレン達が出くわしたのはアイツより強いヤツだ」

サトシ「スイレンを疑うわけじゃないけど……勝てたのかな。ちゃんと」

リーリエ『それが……敗けたそうです』

サトシ「!!」

リーリエ『でもご安心を!お二人は逃げることに成功したみたいです。連絡もちゃんと頂きましたし……』

リーリエ『お二人はポケモンセンターでケガを診てもらってからこちらに帰ってくるそうなので、気長に待つとします』

サトシ「そっか……また何かあったら連絡してくれよ!」


ピカチュウ「ペカー」

ロトム「ロケット団……いつものヤツらの他にもまだまだ厄介な敵がいるロト」

サトシ(スイレンでも勝てない相手……Zワザを使っても勝てないほどのヤツがロケット団にいるってことか……)

------------------------------------------------------

団員A「脅しではないが一つだけ忠告をしておく。今、このアローラには我々ロケット団の精鋭が他に3人来ているのだが」

団員A「その内の一人は我々ロケット団の秘密兵器と呼ばれる男。君如きでは絶対に敵わない」

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サトシ(ハッタリじゃなかったんだ。秘密兵器のこと……スイレン達はきっとその秘密兵器にやられたんだ)

ククイ「サトシ、とりあえず今日は疲れたろう。遠いところまで買い物にも行ったし、そろそろ休んだらどうだ?」

サトシ「あぁ、うん……」
 ▼ 48 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:24:50 ID:LKmYc8ao [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ、コジロウ、ニャース。彼らの祈りから始まった物語はまだまだこれから。


マーマネ「ロケット団よりも強いロケット団か……例えZリングを持ってたとしても僕じゃそんな奴らに敵うはずないよね……」

トゲデマル「まりゅりゅ!」

マーマネ「ハハ、活きのいいこと……近所のお兄さんにも伝えておこう。アイツらの狙いはZリングだからね」


アローラ地方に現れたロケット団と秘密兵器「F-13」は今もなお、クリスマスに浮かれる島民達の眼を盗み暗躍する。


ホシ「…………」

カキ「心配せずとも明日はオレがモーテルまで無事送り届けてやる……女子には悪いが、近くまでお前に付き添うことにしよう」

ホシ「おねがいね?マオさん達には私から言っておくから」

カキ「フフ、助かる……」


時刻は深夜0時を回る。サトシ達にとって、最悪のクリスマスイブが始まった……


ホウ「ぐぉぉ……ぐぎゅぐばぁ……ZZZ……」

スイ「がぁぁ……がぎゃぎゃぁ……ZZZ……」

リーリエ「……」

シロン「コォン……」

リーリエ「遅いね、二人とも」

リーリエ「コンビニへ行くのを中断してポケモンセンターでケガを診てもらうって連絡をもらってから早数時間……」

リーリエ「何かあったのかな。泊まるなら泊まると言ってくれればよかったのに……」

リーリエ「こんな時間だし今から向こうを出るってワケでもなさそうだし……シロン、貴方はどう思う?」

シロン「コォ……」

リーリエ「サトシやカキならこんな時、どう行動すれば良いのかわかるんだろうね。……頼りになるもの」

リーリエ「……この部屋にいるのは、私と貴方とスイレンの妹ちゃん達だけ。何かあれば私が真っ先に行動するべきなのに……」

シロン「…………」

------------------------------------------------

リーリエ「サトシ、男子側のパーティーの準備は順調ですか?」

サトシ「うん。……ねぇ、リーリエはどう思ってる?男子とか女子とか……」

リーリエ「アハハ、仕方ないと割り切ってます。これがスクールのルールなんだなって」

------------------------------------------------

リーリエ(仕方ない……か。 ……)
 ▼ 49 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:30:23 ID:LKmYc8ao [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------メレメレ島のどこか-------


団員A「しっかし……まさかお前が……このメンバーで一番の新参者のお前がなぁ」

団員C「(`・ω・´)」ドヤ

団員B「Zリング……ここまで近くで見るとやっぱり迫力が違うぜ」

団員A「そうっすか?オレもサトシとかいう少年がつけているものを見ましたけどそこまでのオーラは感じなかったですが……」

団員B「お前は『Zワザ』を出される前にあっけなく敗けてきたんだろうがっ」

団員C「まぁまぁ……でも、これで私も『Zワザ』の使い手です♪ 難しいですが、きっとモノにして見せますよ」

団員B「ハハハ、連中に渡す気ゼロか。……さてと、改造ポケモンの手入れでもしてやらんとな」


ニャース(改)「ギャァァ……オ……フシャァァァァ゛゛ッ!」

団員A「これはひどい」

団員B「つーわけで、オレは明日、日中仕事できないんでヨロシク」

団員B「言っとくがオレは最低限の仕事はしたぜ。ボロ敗けして帰って来たお前と違ってな」

団員A「うぅ……」

団員C「まぁまぁ、そんなことよりも持ってきたお菓子でも食べましょうよ。ほら、このドーナツとかおいしいですよ♪」

団員B「……で、お前はなんちゅうホクホク顔だよ。悪役ならもっと悪役らしい表情をしやがれ」

団員A「それで?そのお前が持ってるZリングの持ち主はどうしたよ?」

団員C「さぁ……」


団員C「       今頃……お友達と仲良く野宿でもしてるんじゃないでしょうか?       」


団員B「クレイジーサイコロリコンのお前の事だ。また趣味の悪いイタズラでもして放ったらかしてきたんだろう」

団員C「えへへ♪」

F-13「奴らに渡すZリングは僕が明日までに手に入れる。焦ることはない」

団員A「どぅおっ!?いつからそこに!?」

団員B「……で、今日一日アローラの視察をした感想はどうよ?」

F-13「悪くない場所だ。自然豊かで、ロケット団の力を以て壊す価値がある」

団員B「物騒な……まぁ、バトルマシーンの考えとしちゃ妥当だが」

F-13「僕はバトルマシーンではない。れっきとした団員だ」

団員B「そうかい……まぁ、今回お前がアジトの外を出るのは初めて。リフレッシュが出来たのならいいや」

団員B「……で、どうだ?明日は頑張れそうか?」

F-13「勿論だ」
 ▼ 50 ソッキー@きんのいれば 17/12/05 20:35:32 ID:a7qU/MmI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援ン!!
 ▼ 51 クロー@そうこのカギ 17/12/05 21:58:18 ID:ZRoL6QqE NGネーム登録 NGID登録 報告
確かマシンの製作ってほとんどニャースがやってるんだよな

ボスの膝でゴロゴロしてるペルシアンなんかよりよっぽど優秀だよな
 ▼ 52 ュリネ@ひみつのコハク 17/12/05 22:15:41 ID:346iEJCM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 53 クラビス@ウタンのみ 17/12/05 22:30:20 ID:AbHKvZhU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おいおい、スイレンたちは無事なのか?
 ▼ 54 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 23:49:48 ID:LKmYc8ao [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
------- 翌 朝 -------


サトシ「ん……」

ロトム「Good morning ロト。早速だけど博士が呼んでるロト」

サトシ「うん……」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

サトシ「……え!?」

ククイ「そういうわけだ。今からポケモンセンターに行くぞ」

サトシ「他の皆は?」

ククイ「……っと、そうだ。サトシ、カキ達にも連絡してこの事を伝えてくれるか?オレは先に行ってる」

サトシ「わ、わかった!」


ピカチュウ「ピ、ピカピー……」

サトシ「ピカチュウ、正直オレもまだ状況が飲み込めてない。どうして今になって急に?」

ロトム「……ふむ。このままでは謎は深まるばかりロト。ここは解決率100%・アローラ探偵ロ」

サトシ「迷ってたって仕方がない!……原因は後で本人に直接聞くとして、このことを早くカキ達に伝えなきゃ」

ロトム「……うん」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

マーマネ『……わかった。僕もポケモンセンターに行くよ』

サトシ「あぁ。カキはもう向こうにいるってさ。まだポケモンセンターにいないのはオレ達だけらしい」

マーマネ『おし、急ごう!』


ロトム「サトシー……」

サトシ「ロトム、ほしぐもは頼んだぞ。金平糖は戸棚の一番右、上から二番目の引き出しにあるから」

ほしぐも「0-(*0_0*)-0」

サトシ「後の皆はオレについてこい!……多分、これから外に出たら気が抜けないと思う」

ピカチュウ「……」ゴクリ

サトシ「……じゃ、いってきます」

ほしぐも「0-(*0 o 0*)-0 ……」
 ▼ 55 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 23:57:21 ID:LKmYc8ao [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ポケモンセンター トレーナー専用救護室-------


マーマネ「ゼェ……ゼェ……あぁ、サトシもう来てたんだ」

サトシ「今来たトコだよ」

マオ「あぁマーマネ。これでやっと皆揃ったね」

マーマネ「……! な、何さその傷の量!」


夕べのバトルはアシマリが手負いの事もあり、スイレンの完敗だった。

バルーンでマオ達を守るのに精一杯、防戦一方のアシマリにガメノデスの一撃がヒット。そのまま勝負を決めたのだ。

敗けてもなおマオを庇うスイレンの抵抗もむなしく、Zリングは奪われ、結局二人とも傷付いてしまった。

二人の顔や腕に巻き付けられた包帯の数に、見ているこちらが痛さで倒れそうだ。


スイレン「……唯一の救いはアシマリもアママイコも二日後には元気に回復するらしいってトコロ」

マオ「それを聞いた時はホントに安心したよねぇ。あたし達はしばらくこのままだよ……」

スイレン「今年のクリスマスは病室で、か……」

リーリエ「何を呑気な事……ロケット団の方に襲われた時、貴方達は自分がどうなるのかわからなかったのですか!?」

スイレン「精一杯の事をした……けど敵わなかった。それだけ」

リーリエ「こんなになるまで抵抗するなんて……敵わないのなら早く渡してしまえばよかったものを」

リーリエ「ロケット団の方々の目的がZリングだと知っていながら、どうしてそこまでするのですか!?」

スイレン「……ゴメン。リングが無事でも、自分がもしもうバトルができない体になったら元も子も無いものね」

リーリエ「!! 縁起でもない事を!!」

ククイ「リーリエ、ここは病室だ」

カキ「……しかし、とんでもない野郎だな。スイレンの言う通り、運命はZリングの持ち主としてスイレンを選んだ」

カキ「偶然とはいえZリングを手に入れるという事は誇らしいことだ。それを何も知らない奴らが奪うなんて胸糞悪い」

サトシ「ロケット団の秘密兵器、か……スイレン、お前を倒した秘密兵器ってどんなヤツだった?」

スイレン「……え?」

サトシ「オレのところに来たロケット団が言ってた。この島にはもの凄く強いロケット団の秘密兵器がいるって」

サトシ「それって、どんなヤツだった?」

スイレン「……サトシ、さっきから言ってる秘密兵器って……何?」

サトシ「え?」
 ▼ 56 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 00:00:43 ID:KHOjefZI [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「……そうか。ソイツはそこまで詳しく名乗ってなかったか」

マーマネ「でもスイレンを倒すほどのヤツだよ?きっと秘密兵器とかいうのに違いないよ」

サトシ「うーん……」


ホウ「おい!かりんとう!」

スイ「あとピカチュウのおにいちゃんも!ちょっときけ!」

サトシ/カキ「「?」」

ホウ「おねえちゃんはね、おんなのこなのにじぶんよりおおきなヒトをまもったの」

スイ「みどりのおねえちゃんをたからものといっしょにまもったの」

ホウ「おねえちゃんはかっこよかったよ。でもおにいちゃんたちはきてくれなかった」

スイ「ふたりともおねえちゃんよりおおきいクセに!どうしてたすけにきてくれなかったの!?」

スイレン「ホウ、スイ!無茶言わない」

カキ「…………」

ホウ「これだからおとこは……」

スイ「じぶんのやくわりもしらないで……」

サトシ「あぁ、えぇっと……」

カキ「二人の言う通りだサトシ。……済まなかったな二人とも。オレが不甲斐ないばかりに」

マーマネ「カキ?」

カキ「おねえちゃんは立派だ。こんなに小さいのに、マオもZリングも全部守ろうとしたんだ」ナデナデ

スイレン「……ぅ//」

カキ「だからお前達にもそんな風に慕われて……そういうトコロ、同じ上の兄弟として尊敬するよ」

カキ「オレなら守れる自信が無くてついつい取り乱してしまうだろうな。……焦ってしまうんだ。守らなきゃって思うと」

ホシ(だからお兄ちゃんは過保護で取り乱しがちなのか。……ひとつお兄ちゃんのことわかった気がする)

ホウ「そうだよ。おねえちゃんはかっこいいよ」

スイ「かりんとうはおとなしくだがしやでうりはらわれるといいよ」

カキ「……だけどな、情けないお兄ちゃん達だろうけど、オレ達にだってプライドがある」

カキ「だからオレ達にも、少しだけ抵抗させてはくれないだろうか?」

カキ「おねえちゃんみたいにカッコよくない、見苦しい抵抗をさ」

マオ「……何をするつもりなの?」

カキ「……サトシ」チラッ

サトシ「あぁ!そんなの決まってるだろ!取り返しにいくんだよ!スイレンのZリング!」
 ▼ 57 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 00:04:18 ID:KHOjefZI [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「おいおい!そりゃ本気か?警察だっているんだ。今更お前達がどうしようったって……」

サトシ「…………」

ククイ「ハァ……わかった。好きにするといいさ。そうでもしなきゃ気が収まらないか」

ククイ「ただしくれぐれも無理はするな。大人ってのは普通は子供を監視する役割を担ってるんだ」

ククイ「オレが余程の放任主義で寛大かついい加減な大人であることを、頭に入れておくように」

サトシ/カキ「「はい!!」」


マオ「……ハハ、ホントはその秘密兵器とやらとバトルしたいんじゃないの?内心バレバレだよ」

マオ「男子ってのは言い訳が得意なようで下手だよねぇ」

マーマネ「あぁ……それは何となくわかる」

サトシ「マーマネ、お前も行くんだぞ」

マーマネ「Why!?」

カキ「お前は小さいだろうが男だ。男なら少しは自分の役割を探して行動してみろ」

マーマネ「え、えぇ……」

マオ「スイレンよかったね。あなたのために男共が切磋琢磨して動いてくれるよ」

スイレン「……フフ、少しいい気分」

マオ「そう!今のスイレンは3人の召使いを従えたお姫様だよ!召使いはスイレンの為なら何でもやってくれるよ!」

スイレン「へぇ。 ……ん?何でも?」

マオ「そうだよ。試しに何か言ってみ」

スイレン「じゃあ……サトシ!カキ!あなた達のZリングを私に頂戴!」

サトシ/カキ「「ふざけんな」」

スイレン「嘘です♪」

ホウ「おねえちゃん、ボーイフレンドがきてからげんきがもどってきたね」

スイ「やっぱオトメだね」


カキ「よーし……ここに『男のZリング奪還部隊』が結成された」

サトシ「スイレンからZリングを奪ったヤツを見つけて、オレとピカチュウでとっちめてやるZ!」

マーマネ「僕もできることなら協力するよ!久々に男子チームの司令塔として活躍しますかねぃ」

カキ「張り切っていくぞ!」


「「「オオオオオォォォォーーーー!!」」」


ククイ「お前ら外でやれ」
 ▼ 58 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 00:06:10 ID:KHOjefZI [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「よーし……ここに男の『Zリング奪還部隊』が結成された」

サトシ「スイレンからZリングを奪ったヤツを見つけて、オレとピカチュウでとっちめてやるZ!」

マーマネ「僕もできることなら協力するよ!久々に男子チームの司令塔として活躍しますかねぃ」

カキ「張り切っていくぞ!」


「「「オオオオオォォォォーーーー!!」」」


ピカチュウ(ホントに外に出てきてもう一回やるとは……)


カキ「……さて、これからロケット団の野郎共を探すわけだが……サトシ、何か心当たりはあるか?」

サトシ「ニャース達に聞いてみるのがいいかもしれないな。同じロケット団だし」

マーマネ「でも、彼らもどこにいるのかわからないよ?」

サトシ「それなんだよなぁ……ゴメン、見当つかないや」

---------------------------------------------

ほしぐも「0-(*^▽^*)-0」

サトシ「あ、あれ……どこだココ」


ニャース「これってもしかして……」

ロケット団「「「住所が割れたーーーーーーーーーーっ!!!」」」

---------------------------------------------

サトシ(森の中にアイツらの基地があるってのはわかるんだけど……それ以外にヒントは無いし)

サトシ(まぁ、適当に時間が経てば出てくるか。アイツらのエンカウント率ポッポ並だし)

カキ「何をしてる。早く行くぞ」

マーマネ「僕は一度マーマネラボに戻って使えそうな機械を探してくるよ」

サトシ「あぁ!じゃあオレは……」


リーリエ「皆さん!待ってください!」


リーリエ「ハァ……ハァ……」

カキ「リーリエ、何かスイレン達から伝言か?」

リーリエ「い、いえ、違うんです。その……      ……私も! 行きます!」

マーマネ「えぇ!?」

サトシ「あぁ、いいぜ!」

カキ「いや、ちょっと待ってくれ」
 ▼ 59 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 00:23:51 ID:KHOjefZI [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「?」

カキ「これはオレ達の戦いだ。スイレンを守れなかったオレ達のせめてもの罪滅ぼしさ」

カキ「勿論アイツはオレ達を恨んでるわけじゃないってのはわかってる。けどここはオレ達3人で行かせてくれ」

カキ「それに途中でお前まで危険な目に遭えば……オレ達はもう誰とも合わせる顔が無くなってしまう」

リーリエ「私は誰も守ってくれなくとも、誰も恨んだりはしません。私も私の役割を果たさないと……」

カキ「なら今はスイレンの傍にいてやるといい。心のケアは女子の得意技だろ?」

リーリエ「…………」

マーマネ「き、気持ちだけ受け取っておくよ!リーリエの強さを疑うわけじゃないけど、危ない目には遭ってほしくないからね」

カキ「さぁ、今度こそ行くぞサトシ。こうしてる間にも、島の人達のZリングが奪われているかもしれない」

サトシ「あ、あぁ、ちょっと待って……」ゴソゴソ

サトシ「あ゛あ゛!やっぱり!!」

マーマネ「どしたのよ?」

サトシ「忘れ物した!ちょっと、悪いけど先行っててくれるか!?」

カキ「お前なぁ……」

マーマネ「わかった!サトシも早く用事を済ませてね!」

サトシ「あぁ!わりぃ!」ダダダダダ


リーリエ「…………」

カキ「じゃあリーリエ、オレ達はこれで」

マーマネ「リーリエもできることをね!」

リーリエ「……はい」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

リーリエ(そうだ。「私にできること・するべきこと」が、「私のやりたいこと」とは限らない……)

リーリエ(……ちょっとワガママを言ってしまったかな)

サトシ「行ったか?二人とも」ヒョコッ

リーリエ「あれっ!?サトシ、病室に戻ったハズじゃ……」


サトシ「          行こうぜ!リーリエ          」

リーリエ「……!」



カキ(フフ……サトシ、お前ってヤツは……)

マーマネ(やれやれ、これだからスクール初心者は)
 ▼ 60 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 00:26:00 ID:KHOjefZI [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第4話(全12話)   「警官ごっこ」
 ▼ 61 ジョン@ばんのうごな 17/12/06 00:43:56 ID:LvLRP722 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 62 ンメン@ともだちてちょう 17/12/06 07:59:15 ID:huNzs8v2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケケンカニ…ハウかハラか?
 ▼ 63 チコール@あおぞらプレート 17/12/06 08:06:40 ID:DkQNyC3s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゆけ、サトシ達よ!ロケット団のクズどもを懲らしめてしまえ!
 ▼ 64 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 20:47:18 ID:KHOjefZI [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ポケモンスクール 裏の森-------


リーリエ「ここに来たってことは……やっぱり、あの人達目当てですか?」

サトシ「あぁ。同じロケット団なら、きっと今までにこの辺で顔ぐらい合わせてるはずさ」

ピカチュウ「ペカー、ペカチュウ」

サトシ「失敬だな。オレだってちょっとは頭使うっての……」


ルガルガン「…………」クンクン

サトシ「どうだ?」

ルガルガン「うぅ……」

サトシ「ダメか……この近くじゃないのかな?」

リーリエ「文字通り迷宮入りですね……サトシ、やっぱりここはカキのように地道に聞き込みをしながら探しましょうか」

サトシ「面倒だけどそれっきゃないか……ほしぐもがいればテレポートで直送なんだけど……」

サトシ/リーリエ「「えっ?ほしぐも?」」


シ ュ ン ッ !

ほしぐも「0-(*^▽^*)-0」


サトシ「い゛ぃっ!?ほ、ほしぐも!?」

リーリエ「ほしぐもちゃん!」


サトシ「そっか!ほしぐもだ!回りくどいことせずに家に戻ればよかった!」ドーン!

ピカチュウ「バ カ チ ュ ウ」

サトシ「そうと決まれば!……ほしぐも!ロケット団達のところに連れてってくれ!」

ほしぐも「0-(*・ω・*)-0  ?」

サトシ「そうか、オレがアイツらをイメージしないといけないのか。気が進まないけど……」

サトシ「ロケットダンロケットダンロケットダンロケットダンロケットダンロケットダン…………」

ほしぐも「0-(U▽U)-0  ZZZ……」

サトシ「ロケ……あれ?」

サトシ「ほしぐもー? おーいほしぐもー?」

リーリエ「ひょっとして、サトシの腕の中でお昼寝するために家からテレポートしてきただけなのでは……?」

サトシ「ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛!?!?お昼寝ってまだ午前中だぞ!?」

サトシ「ちょっ、そりゃないぜ!おいほしぐも、起きろ!おい!ゲダップ!ほしぐもーーーー!!」
 ▼ 65 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 20:48:49 ID:KHOjefZI [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ほしぐも「0-(U▽U)-0  ZZZ……」

サトシ「起きへん。リュックしまっとこ」ギュム

モクロー「も゛ふっ」

リーリエ「ほしぐもちゃんは諦めるしかないですね……もう一度戻って、今度は街の方に出てみましょう」





-------メレメレ島のどこか-------


団員C「あ、おかえりなさい。ご自分用のZリング、盗ってこれましたか?」

団員B「おかえりなさいじゃねぇよ……まだポケモンが修復できてないから聞き込みに出ただけっつったろうが」

団員A「でもホント、昼間ってのは人目が気になってハデな行動しにくいんすよね……」

団員C「やはり夜間の行動が一番のようですね。『F-13』も日没までは略奪行為をせずに引き続き視察を行うようですし」

団員B「お前と『F-13』は余裕があって気楽なこって。こちとらお前らの数倍働いてるってのに」

団員C「あの、無理して動く必要はないと思いますよ?連中にプレゼントするZリングはどうせ『F-13』が手に入れるでしょうし」

団員B「お前なぁ……」ピキピキ

団員A「オレ達だって力がほしいんだよ!今後の任務達成にしろ昇格にしろ、力が必要なんだよ!」

団員C「物欲センサー働きすぎですよお二人とも。見つけたらラッキーくらいに構えとかないと疲れちゃいますよ?」

団員A「てめぇだって散々欲しがってたんじゃねぇのかよ。昨日も『F-13』に誘われてホイホイついていったんだろうが」

団員C「私はあの時……」

------------------------------------------------

団員C「おや、帰ってきたのですか?『F-13』」

団員C「え?一緒についてきてほしい?やだ///それはお誘いですか?」

団員C「フフ、冗談ですよ。融通が利かないのですねアナタ ……さぁ、行きましょう」

団員C「          閉店一時間前のマラサダショップに!          」ワリビキワリビキ♪

------------------------------------------------

団員B「」

団員C「予め『F-13』に頼んでおいしいお店を探してもらってたのです。アローラってどんな食べ物のがあるのかなって……」

団員B「馬鹿!?お前は馬鹿か!?仕事ほったらかして何やってたんだお前!!」

団員C「いっぱい食べた帰りにZリングをつけた少女を偶然見かけて……まさか貴方が捕まえ損ねたトレーナーだったとは」

団員C「お食事帰りのついでにトドメを刺して、ちゃっかりZリングいただいちゃいました!えへ!」

団員B「畜生!!運のいいヤツめ!!」
 ▼ 66 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 20:51:13 ID:KHOjefZI [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ハウオリシティ 市場-------


リーリエ「もうお昼ですね……」

サトシ「うーん……中々心当たりのある人は見当たらないな」ホシグモハマダオキナイシ


ニャビー「うにゃあ!」

お婆さん「あらニャビーちゃん!お久しぶりね」

サトシ「お婆さん!ちょうどよかった。ちょっと聞きたいことが……」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

お婆さん「はて……そんな怪しい恰好の人は最近見ないけどねぇ」

お婆さん「それはひょっとしてスカル団ってとこの子たちかしら?」

サトシ「いえ、ロケット団って奴らで……何の目的か、Zリングを奪うために島中に現れるみたいなんです」

リーリエ「私達のお友達も被害に遭いまして……何かご存知でしょうか?」

お婆さん「物騒だねぇ。Zリングといえば、ハラさんとこの大試練をこなしたアローラの子供達がみんな大事にしてる宝物」

お婆さん「それだけじゃない。Zリングは人がポケモンの力を引き出すための、ポケモンが人の想いに応えるための道具」

お婆さん「人とポケモンがお互いを尊重し合って生きているこのアローラという地を象徴するものなんだよ」


ツツケラA「ピッピッ」

ツツケラB「プェー、プェー」


リーリエ「あっ!お婆さんいいのですか?大事な売り物をツツケラ達が……」

お婆さん「それがアローラなのさお嬢ちゃん」

お婆さん「それよりもごめんねぇ。悪いけどロケット団なんてのは少なくとも私は見覚えがないよ」

サトシ「そうですか……ありがとうございます」

ニャビー「うにゃぁ……」グゥー

お婆さん「アラアラ、じゃあ代わりと言っては何だけど少しくらいきのみを持っていきなさい」

リーリエ「えっ、悪いですよそんなの!」

サトシ「遠慮すんなってリーリエ!どうせ朝から何も食べてないだろ?」

リーリエ「ですが……」グゥー

サトシ「プッ」

リーリエ「……で、では、少し///」
 ▼ 67 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 20:54:03 ID:KHOjefZI [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------メレメレの花園-------


アブリーA「ぶぶ〜びぶ〜♪」キャッキャッ

アブリーB「ぶ〜び〜♪」キャッキャッ


F-13「……」ツカツカ

アブリーA「?」

グ シ ャ ッ ! !

F-13「小さくて……脆いんだな。お前達」ポタポタ

アブリーB「び、びびぃーーー!!」


F-13「……フン、それにしても」

F-13「改めて……いい体だ。ロケット団には感謝をしないと。僕を人間と同じような体に造ってくれたんだから」

F-13「強いポケモンをくれたことも。とても、造られたばかりの僕のポケモンとは思えないほど強い」

-------------------------------------------------------------

団員D「ウォアアアアア!!」ドシャーン

F-13「…………」

団員E「つ、強ぇ……これがルンバ博士が制作した『F-13』の力か」

団員F「ソイツの脳にはゼーゲル博士がプログラミングしたバトル専用AIも組み込んであるそうだ」

団員F「そのおかげで、まるでポケモンと一心同体になったようなバトルを展開できるそうだ」

団員D「イテテ……『F-13』もスゴイがコイツが使う改造ポケモンの暴れっぷりったらないぜ」

団員E「そりゃあ、『F-13』にしか扱えん代物らしいからな」

------------------------------------------------------------

F-13「フフ、またコイツと一緒に暴れたいものだ」

モンスターボール「……」


F-13「それにしても……今朝の仲間の話、気になって仕方がない。Zワザとは一体……?」

F-13「Zリングを使って発動するそうだが……ここはもう少し情報を集めるべきだな」

F-13「Zワザ……それがポケモンの力を限界以上に引き出せるものなのか」

F-13「それが人間の創り出した神秘の力……だとしたら……」

F-13「僕もまた自由になれるのだろうか。またもう一度、この世界を見下ろすことができるのだろうか……『昔』のように」
 ▼ 68 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 20:54:38 ID:KHOjefZI [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
住民「さぁ……ここ最近怪しい人は見かけないけど」

カキ「そうですか……」

住民「それにしても災難だったねぇ。応援してるが、まだ若いし無理だけはしないようにね」

カキ「ありがとうございます。……では」


カキ「もう1時か……随分聞き込みをしたが、収穫無しか」

カキ「博士の言う通り警察に任せた方がよかったかもしれないが……仲間のことはオレ達でケジメをつけるべきなんだ」

カキ「……先を越されてたまるか!」


マーマネ「あっ、カキーーーーー!!探したよ!」


カキ「マーマネ!……その機械は?」

マーマネ「『Zクリスタル発掘センサー』だよ。サトシがデンキZを無くした時にこの発明を思いついたんだ」

マーマネ「画面に赤い丸が出るとZクリスタルが、青い丸が出るとZリングに嵌められたZクリスタルがある証拠だよ」

カキ「……なるほど」

マーマネ「だけどこの機械の難点はどのクリスタルにもセンサーが反応するから」

マーマネ「スイレンのミズZを特定することはできないところなんだよねぇ……」

マーマネ「さっきもセンサーが奇跡的にカキのホノオZを探知して……」

カキ「わかった。だがこれで多少は探す時間が割けそうだ。でかしたぞマーマネ」

マーマネ「ま、まぁね。……よしっ、じゃあ片っ端からセンサーが反応した場所を調べていこう!」

カキ「あぁ。ついでにサトシ達とも合流できるといいが……」



ムサシ(変装)「……聞きました?」

コジロウ(変装)「聞きましたとも。Zクリスタル発掘センサーですと?」

ニャース(変装)「さっきの会話から察するに、どうやらあの機械の性能はかなり良さそうニャ」

ムサシ(変装)「んじゃ、人気のないところまでかりんとうボーイとオメガジャリボーイを尾行して」

コジロウ(変装)「あの機械をいただくとしようか。飯の買い出しは一旦中断だ」

ニャース(変装)「ニャハハ!今日はZリングも届くことだし、良いクリスマスを迎えられそうだニャ」

ムサシ(変装)「機械をいただいたら、二日目の宴会といこうじゃないの」

「「「オォーー(小声)」」」
 ▼ 69 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 20:56:14 ID:KHOjefZI [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
住民「さぁ……ここ最近怪しい人は見かけないけど」

リーリエ「そうですか……ありがとうございます」

サトシ「リーリエ、それじゃあ次行こっか」

リーリエ「……はい」

サトシ「うん?あれは……」


ジュンサー「ですから、昨日の夜10時頃にハウオリ付近の道路で襲撃事件があって……」

住民「私はその時間は外には出ていなかったので……ジュンサーさん、申し訳ない」

ジュンサー「そうですか……それでは、また何か新しい情報があれば警察までご連絡を」

警官A「些細なものでも、曖昧なものでもかまいません。どうかご協力お願いします」


サトシ「ジュンサーさん!」

ジュンサー「あら?サトシ君……と、その子は?」

リーリエ「初めまして。リーリエと申します」

サトシ「ジュンサーさんも聞き込みやってるんですか?」

ジュンサー「そうだけど……ちょっと待って、『も』ってどういうこと?」

サトシ「オレ達も聞き込みしてるんです!と言ってもまだ全然進展ないけど……」

リーリエ「事件の被害者は私達の友達なんです。……だから、その、私達の問題は私達で解決したいと」

ジュンサー「気持ちは分かるけど……そんなことをするなら、少しでも傷ついた子の傍に居てあげた方がいいんじゃない?」

リーリエ「う……」

サトシ「だから!リーリエも言ってるだろ?これはオレ達の問題なんだ!」

ジュンサー「犯人と被害者の間に明確な関係が見当たらない以上、この事件は無差別な襲撃事件であると考えられるわ」

ジュンサー「つまり他の被害者も出るかもしれないし、その人が貴方達の知ってる人とは限らない」

ジュンサー「そんな可能性が少しでもある以上、決して貴方達だけの問題ではないのよ?」

サトシ「でも約束したんだ!スイレンのZリングを取り返すって!」

ジュンサー「うーん……ちょっと後輩、アンタからも何か言ってやんなさい」

警官A「ふぇっ!?わ、私ですか?」

警官A「えーっと、サトシ君……だっけ。サトシ君達はまだ子供なんだから、危険な目に遭わせるわけにはいかないよ」

サトシ「そんなの言い訳になんないっすよ!大人も子供も平等に守るのが警察じゃないか!」

警官A「警察じゃなくて、大人として言ってるのよ。サトシ君」
 ▼ 70 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 20:57:56 ID:KHOjefZI [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「大人として……そういえば博士も言ってたっけ。大人がどうとか……」

ジュンサー「でしょ?だから今はお友達の傍に居てあげなさい」

サトシ「でももう後には退けない。他にも一緒に手伝ってくれてる仲間もいるし、今更やめるなんてことできないよ」

ジュンサー「呆れた。他にも貴方達みたいな子がウロウロしてるっていうの?」

サトシ「大丈夫だよジュンサーさん!オレ達にはメチャクチャ頼りになるポケモン達がいるもの」

ピカチュウ「ピカァッ!」

シロン「……」

サトシ「それにオレ達にはZリングがある。目には目をって言うし、逆にリングを持ってないジュンサーさん達の方が危ないよ」

ジュンサー「とは言っても……」

警官A「何て押しの強い子……先輩、やっぱりこの子達、信用してもいいのでは?」

ジュンサー「えぇ!?アンタまで何言ってるの?」

サトシ「どうしてもって言うのなら……バトルだ!バトルして話を決めましょう!」

ピカチュウ(また始まった……)

ジュンサー「ちょっと待った!大試練を二つも突破した貴方に私が敵うハズないじゃない!」

ジュンサー「敵う……ハズが……」

警官A「先輩?」

ジュンサー「よしっ。じゃあサトシ君、こうしましょう」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

サトシ「何ですかこれ?」

警官A「無線機だよ。それで私達警察と連絡を取ったり、通話中の警官同士の会話を聞いたり会話に参加することができるの」

警官A「ちょっと難しいけど……要は自由に出入りできるグループ通話システムってとこかな?」

リーリエ「私、雑誌で呼んだことあります!これを横に向けて口元にかざすと……ほらサトシ、ドラゲナイ!」ドヤッ

サトシ「ハハ……オモシロイヨリーリエ」

ジュンサー「まぁ、とにかく私達警官にとって重要なアイテムだから有効に活用してね」

リーリエ「い、いいのですか?そんな大事なものを貸していただいて……」ドキドキ

ジュンサー「勿論!貴方達の実力は保証するけど、やっぱり大人として貴方達を遠くからでも見ていてあげたいから」

警官A「まぁ、一日警官ってところだね。一緒に頑張ろうね!」

サトシ「は、はい!」

リーリエ「うぉぉ……俄然やる気が出てきました!」ガンバリーリエ
 ▼ 71 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 21:05:16 ID:KHOjefZI [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------しばらくして-------


リーリエ「みらーいのーわたーしーにーはーどんーないーろーがーにーあーうー?♪」

サトシ「リーリエなら白じゃないか?」

シロン「こんっ」

リーリエ「はい!というわけで、私と同じペンドラー座の貴方!貴方の来年のラッキーカラーは白!白でございます!」

サトシ「……あの、リーリエ」

リーリエ「何ですか?ちなみにサトシはウォーグル座なので来年のラッキーカラーは灰色!灰色でございます!」

サトシ「何かさっきからテンション高くないか?」

リーリエ「はい。状況が状況なだけにこんなこと言うのも何ですがワクワクしてます。こういうの、冒険っていうんですよね」

サトシ「ちょっと違う気もするけど……リーリエがそう思うならそうなのかも?」

リーリエ「そうなのかもって!サトシがそう言ってたんじゃないんですか?いや言ってました!冒険はワクワクするものだって」

サトシ「覚えがないな……」


リーリエ「私、ポケモンに触れるようになってから随分と変わった気がしたんです。自分の見る世界が」

サトシ「360度ひっくり返ったってヤツだな?」

リーリエ「ひっくり返ってませんよそれ」

リーリエ「アローラは、人とポケモンが手を取り合って生きている。それをより実感できるようになったのです」

リーリエ「そして思い知らされました……そんな世界でポケモンに触れなかった自分は、どれだけ損をしていたのかって」

サトシ「…………」

サトシ「ううん、損なんかしてないよ。そのお陰でリーリエにしか見えない世界もあったんだろ?」

サトシ「オレ達じゃわからない怖さとか、辛さとか……いっぱいあったと思う」


サトシ「だから今までのリーリエも無駄なんかじゃないよ。お前だってそう思いたいだろ?」


リーリエ「……えへ! そうですね。そうですよね♪」

リーリエ「今までの私があったから、こうして見るもの全てにときめいている私がいる」

リーリエ「今はそんな私でいることがすごく心地が良いのです。……とにかく」


リーリエ「ありがとうございますサトシ!……貴方やスクールの皆さんと出会って、私は変われました!」


サトシ「……リーリエ」

シロン「こんっ!こんっ!」ピョンピョン

リーリエ「行きましょう!……論理的結論として!私達が切磋琢磨すれば必ずこの困難も乗り切れるハズです!」
 ▼ 72 エルコ@バトルサーチャー 17/12/06 22:07:55 ID:g5JD8W7. NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
仮面ライダードラゴンナイト
 ▼ 73 ニリッチ@でかいきんのたま 17/12/07 01:06:44 ID:K3EeDptk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援ダ!
 ▼ 74 ルビー@フシギバナイト 17/12/07 06:57:14 ID:EmHqHgIk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエはこれ髪型どっちだろ
 ▼ 75 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:34:50 ID:492HD1N2 [1/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>74
ガンバる前のリーリエちゃんです




ピピピピピ……ピピピピピ……


マーマネ「うおっ!?何じゃこりゃ!?」

カキ「どうした!?」

マーマネ「ほら見てよこの赤丸の数!ここから北に200m先、もの凄い数のZクリスタルがあるよ!」

カキ「! いや、いくら何でもこんなことはありえないぞ」

カキ「赤丸が全部Zクリスタルを指してるとすれば、明らかに一人のトレーナーが持つ個数じゃない」

マーマネ「まさかここに犯人がいるのか……島中の人達から奪って回ってるとすれば辻褄が合う!」

カキ「……何か引っかかるな」

カキ「確かサトシの言ってた通りだとロケット団が狙っていたのはZクリスタルではなく、あくまでZリングだ」

マーマネ「あっ、そうか。……でも行ってみる価値はあると思わない?」

カキ「慌てるな。あそこが奴らのアジトだとしたらオレ達だけで行くのは危険すぎる」

カキ「マーマネ、サトシ達と連絡を取る手段はあるか?」

マーマネ「んー……無いな」

カキ「仕方ない。時間はかかるだろうが、またその機械でサトシのZクリスタルを探知するしかない」

マーマネ「めんどっ」

カキ「四の五の言うな。怪しい場所は把握したんだ。すぐに戻ってこれる」


「「「待たれーーーーーーーーい!!!」」」


カキ/マーマネ「「!?」」


カキ「な、何なんだよお前ら」

マーマネ「どっかで見たことあると思うんだけども……」


ムサシ「見たことあると思うんだけども?と言われたら!」

コジロウ「聞かせてあげよう我らが名を!」
 ▼ 76 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:38:04 ID:492HD1N2 [2/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「花顔柳腰・羞月閉花   儚きこの世に咲く一輪の悪の華 ムサシ!」


「飛竜乗雲・英姿颯爽   切なきこの世に一矢報いる悪の使徒 コジロウ!」


「一蓮托生・連帯責任   親しき仲にも小判輝く悪の星 ニャース!」



「「「ロケット団  参 上 ! !」」」



マーマネ「あっ、思いだしたぞ!コイツらもロケット団だ!」

カキ「レスを跨いで自己紹介とはいい度胸だな」

ムサシ「いい度胸なのはそっちの方じゃないの?ジャリん子のクセして随分シャレオツな機械持ってんじゃないのよ」

コジロウ「ウチらも似たようなのを持ってたんだが訳あって壊れてしまってね」

ニャース「そこでおミャーらの『Zクリスタル発掘センサー』を頂いて、ニャー達が有効活用してやるのニャ」

ムサシ「これは決定事項よ。その機械だって、ちゃんと扱える持ち主に使ってもらった方が幸せでしょうよ」

マーマネ「なっ!?」

カキ「耳を貸すなマーマネ。コイツらはそういうヤツだ」

カキ「こっちからも言わせてもらうが、お前らのようなヤツらに掘り出され、使われるZクリスタルはさぞ可哀想だろうな」

ムサシ「なっ、何て言い掛かり!さっきまで忘れてたほどアタシ達のこと知らないクセに!」

コジロウ「正論だな。手前で勝手に人を判断してレッテルを貼ろうとする辺り、まだまだガキってところか」

カキ「ガキじゃない!カキだ!……いいだろう。お前ら、Zクリスタルを狙ってると言うのなら」

カキ「オレが……Zクリスタルの力で黙らせてやるまでだ」

ムサシ「カッコつけちゃって、好き勝手言って正義の味方ぶるのもまたガキね」

コジロウ「少なくとも!オレ達の持つZクリスタル『アクZ』はオレ達に使われて幸せなハズさ」

ニャース「苦労したからニャー。クリスタル自体に意思はなくともニャー達はそう思いたいのニャ」

マーマネ「えぇっ!?持ってるの!?Zクリスタル」

コジロウ「あぁ。手に入れてからずっと額縁に嵌めて壁に飾ってある宝物さ」

カキ「使わなきゃ意味ないだろうがよ」

ムサシ「しょーがないじゃない!まだZリングが手に入らないんだから!」

コジロウ「まぁここだけの話、もうじきオレ達のもとへ届くんだがな。本部から団員達が来てくれるのさ」

カキ「……何?」
 ▼ 77 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:39:06 ID:492HD1N2 [3/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「今、何て言った?」

ムサシ「つまり!もうすぐ憧れのZワザ使いになれるのよ!アタシ達も!」

コジロウ「ホントはこんなところで油売ってるヒマはないんだが……」

ニャース「魅力的なモノを目にすると居ても立ってもいられなくなるのがロケット団ニャ」

カキ「やっぱりお前達だったか!アローラに悪党共を呼びよせたのは!」

マーマネ「お前達のせいでマオとスイレンが……いや、島中の人達が危険な目に遭ってるんだぞ!」

ムサシ「は?」

コジロウ「ひ?」

ニャース「ふ?」

カキ「知らばっくれるな!力だけ欲しさにZリングとトレーナー達を弄び、アローラ地方を汚すようなヤツは容赦せん!」

マーマネ「僕達がここでお前らを仕留めて……秘密兵器も何もかもブッ飛ばして、何もかも終わらせる!!」


ムサシ「ねぇ、何でコイツらこんなに怒ってんの?」

コジロウ「今オメガジャリボーイがサラッと言った秘密兵器って何のことだ?」

ニャース「どうやらニャー達の知らないところでエライことが起こっているようニャ……」

ムサシ「カーッ理不尽!どうせアローラに来た下っ端共が何かやらかしたんだわ!」

コジロウ「どこの仮面野郎だコラァ!どこのチューリップだコラァ!!どこのコサンジだコラァ!!!」

ニャース「ちょっ、二人とも前!前見るニャ!」


カキ「バクガメス、『かえんほうしゃ』!!」

バクガメス「ヴヴヴ……ヴェ オ オ ォ オ オ ォ オ ォ! !」


ムサシ「ソーナンス!『カウンター』!」

ソーナンス「ソォォォーーーーーーナンス!!」


ボ シ ュ ッ  ッ … … ! !


ムサシ「あ、危なかった……」

コジロウ「ムサシ、どうやら後には退けないようだぜ」

ムサシ「上等よ!ミミッキュ、やっておしまい!」

コジロウ「ヒドイデ、お前もだ!」

マーマネ「! こうなったらデンヂムシ、今はキミの番だ!」
 ▼ 78 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:41:17 ID:492HD1N2 [4/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バクガメス「ヴヴヴ……」

デンシムシ「むしー」


ヒドイデ「……」ドキドキ

ミミッキュ「むゅ」


カキ「お前達が奴らと通じてるのはこれで確定した。だがこのタッグバトルにお前達が勝てば機械はくれてやる」

マーマネ「ちょっ!?」

カキ「だがオレ達が勝ったら今すぐロケット団の上の奴らに今回の件から潔く手を退く旨を伝えるんだ。いいな?」

ムサシ「ちょっ、アタシらにそんな権限なんかないし」

マーマネ「言いだしたのはお前らじゃないか!」

コジロウ「まぁムサシ、ここは大人のスゴさを見せつけてやろうぜ」

ムサシ「しゃあないわね。……ほんじゃいくわよ!」



ムサシ「ミミッキュ、『シャドークロー』!」

マーマネ「デンヂムシ、『いとをはく』!」


ミミッキュ「キ ェ ェ ェ ェ ェ ! !」

デンヂムシ「むぃ」フシャー

ムサシ「無駄よ!そんなホッソイ糸引き千切っておしまい!」

ミミッキュ「??」ネチャネチャ

ムサシ「……あり?」

マーマネ「デンヂムシの糸の特徴は硬さじゃなくて粘着性だよ。触れた時点でミミッキュの動きは鈍る!」

マーマネ「さぁデンヂムシ!『ほうでん』で反撃だ!」

デンヂムシ「ヂッ」バチバチバチバチ

ミミッキュ「…………」

マーマネ「嘘ぉ!?何でよ!?」

ムサシ「どうやら実力に差がありすぎるみたいね。そんな抹茶羊羹一個の攻撃じゃウチのミミッキュはビクともしないわよ」

カキ「どいてろマーマネ、ヤツはオレが引き受ける。 バクガメス、『ドラゴンテール』!」

コジロウ「させるか!ヒドイデ、『ヘドロばくだん』!」

カキ「……っ!」

コジロウ「散々舐め腐りやがって!ジャリボーイがいないとこの程度か?」
 ▼ 79 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:42:35 ID:492HD1N2 [5/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「サトシがいないと、か……言ってくれるな」

カキ「確かにアイツは強い。スクールの皆も、しまキングも、守り神も、……そしてオレも」

カキ「皆がサトシの強さを認めてる。スゴイやつだよアイツは。だがな!」

カキ「オレは『アローラの炎』になる男だ!その為にはサトシのように誰からも強さを認められる人間にならなきゃ……」

カキ「……いや、サトシも超えなきゃいけない!お前達はオレをたかが二番手と甘くみているようだが……」

コジロウ「ゴチャゴチャ言ってるな!ヒドイデ、『とげキャノン』!」

ヒドイデ「ドォォォ……!」


カキ「バクガメス、『からをやぶる』!!」

バクガメス「ガメェ……ヴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! ! !」


                      バ キ ャ ッ … … ! !


ザクザクザクザク……

ヒドイデ「どほっ!!ぐほっ!!」

コジロウ「あ゛っ!!殻の破片が!?」

マーマネ「いいぞーカキー!」

カキ「……サトシは、『アローラの炎』になるためのオレの越えるべき壁なんだ。けどアイツもアイツで夢を持ってる」

カキ「その為にいつかはサトシよりも強くなって……今度はオレがアイツの越えるべき壁になる!」

カキ「……だがそれでもサトシは諦めないだろう。そういう奴さ」

カキ「オレとサトシはそうやって互いに壁を張り合い、超え合える仲だと思ってる」

カキ「思い上がりと笑ってくれても構わないさ。だがオレは本気だぜ」


ムサシ「ミミッキュ、アイツら何か仕掛けてくるわよ!『じゃれつく』でしばき倒しちゃって!」

ミミッキュ「キュッ」

マーマネ「お前らの相手は僕だ!……デンヂムシ、『ほうでん』!」

ミミッキュ「……」

パ チ ン !

ムサシ「だぁ鬱陶しいわねあの抹茶羊羹!」

マーマネ「今だ!カキーーー!!」


カキ「上出来だマーマネ!……さぁ、覚悟はいいな?」
 ▼ 80 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:43:16 ID:492HD1N2 [6/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒドイデ「!」


カキ「全ての『Z』よ、アーカラの山の如く 熱き炎となって燃えよ!!」



カキ「『ダ イ ナ ミ ッ ク … …   フ

                    ル

                       フ

                     レ

                      ェ
                   ェ
                     ェ
                       ェ
                     ェ

                     イ

                     ム

                  !  !  !



― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

ヒドイデ「ゴフッ……ヒドイデ……」

ヒドイデ「」

コジロウ「くそっ!」

カキ「……次は」


デンヂムシ「」

ミミッキュ「キッキッキッキッ……」

マーマネ「あぁ……」

ムサシ「まぁざっとこんなもんよ。Zワザには驚かされたけど、アンタ達の様子を見る限りもう次はないんじゃないの?」

バクガメス「ゼェ……ゼェ……」

カキ「あぁ。Zワザは一度のバトルで一回撃つのが精一杯らしい」

ムサシ「フフン、そんじゃ一気に決めてやりましょうかね。ミミッキュ、『シャドークロー』!」

カキ「『ドラゴンテール』!」

ガ シ ィ ィ  ィ  ィ   …   …    !

ミミッキュ「キキキ……」グググ

ムサシ「チッ、ネチっこいわねアンタも」
 ▼ 81 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:46:48 ID:492HD1N2 [7/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「これでお終いよ!『じゃれつく』!」


ズ ダ ダ ダ ダ ダ ダ ダ … … ! !


バクガメス「ヴ……ヴァ……」

ムサシ「さぁ!さっさと観念なさい!楽にしてやるわよ!」

カキ「振り向け!バクガメス!」

バクガメス「バァ!」クルリ

ミミッキュ「?」ピタッ

カキ「触れたな……     『トラップシェル』!!     」


                    ヴ  ォ   ン   !   !


ムサシ「あ゛あ゛!!」

ミミッキュ「」

カキ「ハァ……ハァ……」

マーマネ「や、やっと倒したの?」

カキ「あぁ……だが侮っていた。いつも爆弾みたいに吹っ飛んでく奴ら、面と向かって勝負を挑めばここまで強かったんだな」

マーマネ「特にあのミミッキュとはもう戦いたくないね……」

ムサシ「おらー!何寝込んでんのよ!次よ!次の攻撃!例えば……『シャドーボール』とか」

カキ「くどい!!」


ド パ ァ ァ ッ … … ッ ! !


バクガメス「ヴォ……ッ!?」


マーマネ「え?え?」

カキ「……まさか!」

ミミッキュ「キッキッキッキッ」

コジロウ「おぉ!ミミッキュのヤツ、まだ頑張れたのか!」

ムサシ「へへぇーー!!結構根性あるじゃないのアンタ!」

ムサシ「んじゃ、反撃といきますかね!ミミッキュ、渾身の『シャドークロー』よ!!」

バクガメス「ヴッ……ヴッ……」

カキ「バクガメス!避けろ!!」
 ▼ 82 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:47:49 ID:492HD1N2 [8/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
… … … … … …

ド ス ゥ ゥ … … ン ! !

バクガメス「う゛……ぁ……」

バクガメス「」


ムサシ「勝ーーーーーーー利!!!」ドドン!

コジロウ「イェェェェイ!!ジャスティス!!」

ニャース「ミミッキュを愛し、ミミッキュに愛されたムサシの完勝だニャ!!」


カキ「…………」

マーマネ「カキ?」

カキ「……済まないなマーマネ。でも心配するな」

コジロウ「さぁ!約束通り発掘センサーとやらを頂こうか?」

ムサシ「ほれ、約束約束。さっさと差し出す!」

カキ「……いや、悪いがその約束は守ることができない」

ムサシ「はぁ!?この期に及んで何言っちゃってるのこのかりんとうは!」

コジロウ「つくづくガキだな」

カキ「元はと言えば喧嘩を売ってきたのはお前達だが、一番先に手を出したのはオレなんだ」

カキ「……まさかお前達に敗けるとは微塵も思っちゃいなかったからな」

ムサシ「……」ピキピキ

コジロウ「どうどうどう……」

カキ「そんなオレが言うのもなんだがこの機械はやれん。これはオレの仲間を救うために必要なものだからな」

カキ「だから代わりに……こいつをくれてやる」


マーマネ「!!!」

ムサシ「なっ……!?」

コジロウ「嘘だろ!?」

ニャース「それは……おミャーのZリングとホノオZ!!」

カキ「こいつで見逃してくれるか?」

マーマネ「バ……バカなこと言わないでよ!どうしてよりにもよって一番Zリングを大切にしてるカキが……」

カキ「一番、なんてことないさ。Zリングは誰にとっても大事なものさ」

マーマネ「…………」
 ▼ 83 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:49:39 ID:492HD1N2 [9/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「これはお前達に敗けたオレへの……相手を侮り、己の力を過信したオレへの戒めと罪滅ぼしだ」

カキ「さぁどうした。受け取れ」

マーマネ「カキ!考え直して!『Zクリスタル発掘センサー』ならまた作れる!でもそれは……」

カキ「作り直す時間なんかないだろ?スイレンのZリングがこのまま返ってこないくらいなら、この方がいい」

マーマネ「……! カキはZリングに……アローラの伝統に……」

マーマネ「誰よりも誇りを持ってたんじゃないのかよ!自分がZリングの持ち主だってことも!何もかも!」

マーマネ「だからサトシがカプ・コケコからZリングを貰ったトレーナーだって知った時は内心悔しそうにしてたし」

マーマネ「サトシがデンキZを無くした時も誰よりも怒ってたし……」

カキ「あぁ……もうオレにはそんな資格は無いな」

マーマネ「そんな……!」

バクガメス「ヴェォ……」

カキ「済まないな。……これでまた一からやり直しだ」

コジロウ(気まずい……)

ムサシ「じゃ、お言葉に甘えていただいちゃおうかしら♪」

ニャース「ニャハハ、これでニャー達もZワザの使い手ニャ!」



♪          し〜まキ〜ング〜は〜  や〜るキ〜ング〜          ♪


♪          し〜まキ〜ング〜は〜  つ〜よキ〜ング〜          ♪


♪          いつ〜もニ〜コニ〜コ   あ〜なた〜のこ〜ころ〜に          ♪


♪          いき〜るレジェ〜ンド   し〜まキ〜ング〜          ♪



マーマネ「!」

ムサシ「な、何よこのみょうちきりんな歌。流行んなそっ」


ハラ「少し道を歩いていたら騒がしい音がしたもので何事かと思えば……随分ピリピリした雰囲気になっていましたな」

ハラ「しばらく様子を見ていると……今まさに、一人のトレーナーが自責の念に喰われるところでしたな」

ハラ「ここはしまキングとして……黙って見ているわけにはイカンと思い、ここに参上致したわけですな」
 ▼ 84 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:51:51 ID:492HD1N2 [10/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コジロウ「し、しまキングだと!?」

ムサシ「何よ?あのオッサンそんなスゴイの?」

コジロウ「アローラ地方には、しまキング・しまクイーンと呼ばれるトレーナーがいて」

コジロウ「彼らは守り神と呼ばれるポケモンに選ばれた……即ち、アローラそれぞれの島で一番強いトレーナーってことだ」

ムサシ「あのオッサンが?」

カキ「……ハラさん」

ハラ「そこの大人達!……このトレーナーが愚かにも持ちかけた駆け引き、ここで取り消してはもらえませんかな?」

カキ「愚か……オレが……」

マーマネ「ハラさん!いくら何でもそれは……」

ハラ「そこの彼はZリングの重み……アローラの大試練の重みを理解していないのです」

ハラ「貴方は彼のことを誰よりも誇りを持っていると言いましたが……とんでもない」

ハラ「ここは一つ、しまキングとして教えて差し上げましょうぞ」

マーマネ「あ、あの……」

ムサシ「ちょっとオッサン!いきなり出てきて勝手なこと言ってんじゃないわよ!」

ムサシ「アタシ達はあのかりんとうボーイからさっさとZリングを頂いておいとましたいんだけど?」

ハラ「残念ながらそれはできませんな」

ハラ「Zリングがほしいのなら……この私を倒してごらんなさい!!」

ムサシ「ハァ!?何でそうなるのよ!」

コジロウ「Zリングを正規の方法で手に入れる為には、しまキングに勝たないといけないらしい……」

ムサシ「正規……愛と正義の悪を貫くロケット団が正規の方法ねぇ……」

ムサシ「上等よ!悪いけど今日のミミッキュは絶好調なの!しまキングだろうが何だろうが捻り潰してやるわ!」

ミミッキュ「キキキ……」

コジロウ(大丈夫かな……)


ハラ「ふぅ……余談ですが、実は先程まで私の孫を訪ねていたところなのですな」

ハラ「相も変わらずしまキングとしての修行よりも、好物のマラサダドーナツに浮かれる日々……」

ハラ「そこで私はいつも通り、本気の力でねじ伏せてやりましたぞ。根性を叩きなおすために……そして今はその帰り道」


ハラ「運が悪いですなぁ大人達よ……さぁ御覧なさい。これが本気の本気……『鬼のハラ』ですぞ!!」


ハラ「ゆきなさいケケンカニ! 守り神カプ・コケコに選ばれたその力、存分に発揮してやりましょうぞ!!」
 ▼ 85 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:52:39 ID:492HD1N2 [11/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケケンカニ「ヴァッシャ ァ ァ ァ ァ ァ ! !」


コジロウ「デカッ!何だあのカニ!」

カキ「その名からして……マケンカニの進化形か」

マーマネ「マケンカニって進化形がいたんだ……」


ムサシ「おらミミッキュ!もっかい渾身の『シャドークロー』!!」


ミミッキュ「キ キ キ ャ ァ ァ ァ ァ ァ ! !」


カキ「まずい!あの気迫……オレ達がやられた時よりもさらに高い威力の攻撃がくるぞ!」

ハラ「心配いりませんぞ。……ケケンカニ、『アイスハンマー』」



                        ヴ

                      ァ

                        キャ

                       ッ

                       ・
                       ・
                       ・
                       !



ミミッキュ「み゛っ」

ミミッキュ「」

ムサシ「いっ……一撃!?そんな!ミミッキュは絶好調だったのよ!?」

ムサシ「イカサマよ!しまキングともあろうものがイカサマをしやがったわよ!」

ニャース「よってこの勝負は不成立!ノーカン!なのニャ!!」

ムサシ「ノーカン!ノーカン!ノーカン!ノーカン!ノーカン!ノーカン!」

コジロウ「おいおい……」

ハラ「実に見苦しいですな。……言っておきますが、躊躇いもなくZリングを受け取ろうとした貴方方も同罪ですぞ」

ハラ「このしまキングの眼の前でアローラを侮辱した事……メレメレの海の底にて後悔なさい」

ムサシ「帰ろう」

コジロウ「うむ。帰ろう」

ニャース「相手が悪すぎたのニャ」
 ▼ 86 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:54:34 ID:492HD1N2 [12/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハラ「ケケンカニ、Zワザですぞ!」

ケケンカニ「カキャキャキャ……」ゴゴゴゴゴゴ


ハラ「                        全

                           力

                           無

                           双

                           激

                           烈

                           拳

                         ! ! !









  ダ             ダ         ダ   ダ   ダ    ダ      ダ
ダ          ダ          ダ
  ダ          ダ            ダ   ダ   ダ  ダ        ダ
  ダ            ダ    ダ      ダ      ダ      ダ     ダ
                   ダ           ダ       ダ          ダ   ダ  ダ        ダ          ダ        ダ    ダ
     ダ              ダ     ダ   ダ    ダ      ダ           ダ   

ダ   ダ      ダ   ダ      ダ            ダ      ダ    ダ



                           ズ
                            ド
                           ォ
                            ォ
                          ォ
                            ォ
                          ォ
                             ォ
                           ・
                           ・
                           ・
                           ・
                           ・
                           ・
                           ン
 ▼ 87 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:56:06 ID:492HD1N2 [13/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「みなさーん、生きてますかー?」

コジロウ「体は生きてるけどメンタルは死んでまーす。今回もまたちょっと理不尽な仕打ちだとは思わないか?」

ニャース「悪役ってのはそういうのに疑問を持ったら負けだと思うのニャ」

ムサシ「せーーの……」


「「「ヤな感じーーーーーーーー!!!!」」」


♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

ハラ「……成程、大方の事情は呑み込めましたかな」

ハラ「とにかくカキ君よ。Zリングを他人に差し出すというのは、己の戒めにも何にもなりませんぞ」

ハラ「その辺を履き違えているようでは、まだまだ『アローラの炎』とやらには及びませんな」

ハラ「Zリングには君達トレーナーだけでなく、我々しまキングと、守り神の誇りもあるということ、それをよく考えるように」

カキ「……ではオレは、どうすればよかったのでしょうか」

ハラ「簡単なこと。敗けなければ良いのです……それが無理なら、妙な真似はしないことですぞ」

カキ「オレは……相応しくないってことなのか」

ハラ「ゆっくりでいいのです。今は、君とポケモンの力でゆっくりと」

ハラ「まだ君はそのZリングでやるべきことが残っているハズ。だから私は愚かと言ったのですな」

マーマネ「そうだ。秘密兵器ってヤツをやっつけないとだね」

ハラ「いいや、近い将来まだまだありますぞ。……とにかく、その気が無くても今はZリングを手放すべきではない」

ハラ「わかりましたかな?」

カキ「……はい」


ハラ「それではサトシ君達にもこちらに来てもらいましょうかな」

マーマネ「それが……合流しようと思ってもそうする手段がなくて……」

カキ「運よく向こうから来てくれるのが一番手っ取り早いが……」


警官B「おいっ、どういうことだ!どうして内線から子供同士の会話が聞こえてくるんだ!」


マーマネ「あ、警察の人だ。何か怒ってるよ?」

カキ「警察……そうだ!何か今回の事件について有力な情報が得られるのかもしれない。聞いてみよう」
 ▼ 88 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:58:35 ID:492HD1N2 [14/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「すみません、どうかしましたか?」

警官B「ん?悪いけど今はお取込み中さ。子供にはややこしい話だから気にしないでくれるかい?」

ハラ「ロケット団……という輩を知っていますかな?」

警官B「!? しまキング!?どうしてここに!」

ハラ「何かお困りのようでしたら相談に乗りますぞ」

警官B「え、えぇ……実は……」

マーマネ「無線機がどうかしたんですか?」

警官B「この無線機は単なる通話だけではなく、同じ機種の無線機をもつもの同士の会話が聞ける特別なものなんだが……」

警官B「何故か子供の声が聞こえてくるんだ。この無線機は警察だけが持つことになっているハズなのに……」

無線機『〜〜〜〜』キャッキャッ

ハラ「何やら楽しそうですな。どれどれ……」


サトシ『こちらサトシ、こちらサトシ。リーリエ、聞こえますか?どうぞ』

リーリエ『こちらリーリエ。調査の結果、論理的結論として、現場に異常はありません!どうぞ』

サトシ『ところでリーリエ、一つ言いたいけど……この距離なら口で話した方が良くないか?どうぞ』

リーリエ『面白いから通話しながら一緒に歩こうと言ったのはサトシではないですか。どうぞ』

サトシ『そうだけども……リーリエもこういうの好きだろ?どうぞ』

リーリエ『オフコース!!』


カキ「いや何やってんだあの二人!?」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

警官B「ジュンサーさんからの連絡でやっと理由がわかったな……」

マーマネ「サトシとリーリエは警察の人から無線機を受け取っていたんだね」

ハラ「それで面白いからとずっと無線をつけながら移動していたと……」

カキ「緊張感のないヤツらめ。とりあえずリーリエにはゲンコツ、サトシにはケツに『シャドーボーン』だな。生で」

マーマネ「ハハハ、好奇心で二人に勝る者はいないもんねぇ……」

ハラ「とにかくこれで向こうから来てもらえれば合流できますな。合流したら私の家に行きましょう」

マーマネ「『Zクリスタル発掘センサー』にたくさんの反応があると思ったら、ハラさんの家だったとはねぇ……」

カキ「盲点だった。確かにしまキングならZクリスタルを沢山持っているな」
 ▼ 89 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 01:03:13 ID:492HD1N2 [15/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ハラハウス-------


ハラ「……全員、揃いましたな」

リーリエ「まだ頭がジンジンします……」

サトシ「オレ、もう二度と……ウンコできないかも」

カキ「結局警察の力を借りることになってしまったが……今更我儘は言ってられないな」

マーマネ「僕もまだまだ役に立つよ!カキに守ってもらったこのセンサーで!」


ハラ「サトシ君が言うには、今現在潜んでいるロケット団は先程の連中を除いて4人」

ハラ「そしてその強さ……一人目はサトシ君ならば問題なく倒せるレベル、二人目は青のお嬢ちゃんと互角以上」

ハラ「三人目と四人目は未知数……厄介ですな」

サトシ「使ってきたポケモンはシードラと……」

リーリエ「それぞれニャースとガメノデス。後の一人は顔も合わせてないので現状分からないですね」

マーマネ「シードラ・ニャース・ガメノデス……『シ』『ニ』『ガ』……うーん……」

カキ「妙なポケモン選びだな。ソイツらに法則性は無さそうだから、最後のヤツとはぶっつけ本番の勝負に臨むしかないな」

マーマネ「少なくとも僕は危ないかな……バトルは遠慮しとこ」

トゲデマル「までゅ」

サトシ「それでもさ!ハラさんが協力してくれるなら心強いや!」

リーリエ「そうですね。しまキングの方なら秘密兵器にだって勝てる……いや、絶対勝てます!」

ハラ「むむ……残念ながらそうはいきません。私はここを動くわけにはいかんのですな」

ハラ「今回の件を知った以上……私には未来のトレーナーの為に用意したZリングとカクトウZを守り抜く義務がある」

カキ「安心してください!……まだオレも戦える。オレ達が必ずロケット団を仕留めてみせます」

カキ「貴方の教えの下、もう過ちは犯しません!」

ハラ「フフ、頼もしいですな。アローラの未来は明るいですぞ」

ケケンカニ「カッカッカッ」

サトシ「それじゃあ行こうぜみんな!」

カキ「まぁ待て。また宛もなく島中を練り歩くつもりか?お前達の無線機は何の為にある?」

リーリエ「先に警察の方からの連絡を待ちましょう!連絡を受けたらその場所に行って……」

マーマネ「近くまで来たら今度こそ僕の出番ってわけだね。Zリングを持ってる団員がいたら簡単に見つけられるよ」

トゲデマル「まりゅまりゅ!」

ハラ「これで決まり、ですな」
 ▼ 90 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 01:04:06 ID:492HD1N2 [16/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第5話(全12話)   「サトシの追走劇」
 ▼ 91 クーン@たわわこやし 17/12/08 01:49:24 ID:5TLJCARc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おもしろいぜ!支援!
 ▼ 92 ウワウ@シールいれ 17/12/08 02:14:29 ID:bvlN4UMM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次回もよろしくお願いします!(リピーター)
 ▼ 93 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 23:57:56 ID:492HD1N2 [17/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
---------------------警察からの連絡を待つこと2時間。時刻は夕方6時。

短い冬の昼はとうに終わりを告げ、空には満月が浮かぶ。

町々は相も変わらずクリスマスに浮かれている。寄り添う恋人達、はしゃぎ回る子供達、仕事に勤しむ大人達……

いつもと同じ、師走の風景。今日はクリスマスイブ、特別な日。

サトシ達にとって最悪のクリスマスイブは、人々にとって何ら変わりのない『普通の』特別な日なのだ。

しかし、ロケット団の魔の手が彼らに及ぶことがあれば、彼らの特別な日は普通では無くなるだろう。

警官達はそんな彼らの『特別な日常』を壊すまいと、今も静かにロケット団を捜し回っている。


ジュンサー「どう?いたかしら?」

警官A「どうもダメですね……犯人の手掛かりはスイレンちゃん達の傷口に残っていたニャースやガメノデスの爪垢のみ」

警官A「私のハーデリアの嗅覚でもそれらと同じような臭いは感知されませんでした……」

ハーデリア「わぅ……」

警官A「この辺での略奪行動はしていないということでしょうか?」

ジュンサー「そうね……他を捜しましょう! ……あら?」

警官A「どうしました?」


ピピピピピピ……!!


警官A「わおっ!?着信!」

ジュンサー「貴方にも入ったの? ……なら間違いないわね。ちょっと出てくれる?」

警官A「は、はい、こちらAで……えぇ!?ホントですか!?」

ジュンサー「出たの!?」

警官A「だそうです!場所はメレメレのきのみ畑付近です!トレーナーからZリングを奪おうとしている模様です」

ジュンサー「連絡はきっと他の皆にも届いてるわね。私達は引き続き調査を行いましょう」

警官A「行かないんですか?」

ジュンサー「ここからは遠いでしょ。ポケモン勝負なら連絡をくれた子が頑張ってくれてるハズ」

ジュンサー「それに忘れたの?……私達には取って置きの助っ人がいるじゃない」

警官A「……そうですね!私、サトシ君達を信じます!」

ジュンサー「連絡を受けたらハラさんの御宅に車を走らせるよう部下には言ってあるわ」

ジュンサー「かわいい一日警官さん達には……タップリ働いてもらわないと!」
 ▼ 94 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 23:59:31 ID:492HD1N2 [18/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブロロロロロロ……


ハラ「来ましたな」

サトシ「よし!きのみ畑ってとこだな!絶対取り返してやる!」

マーマネ「僕も行くよ!団員の居場所を正確に特定できるのは多分僕だけだ!」

リーリエ「で、ですがその方がスイレンのZリングを持っているとは限りませんよ」

マーマネ「さっきの連絡をよく聞いてた?ソイツは今Zリングを狙ってるんだ」

マーマネ「きっとZクリスタルもその近くにあるに違いないよ」

サトシ「とにかくあれこれ考えるよりいいだろ!Just do it nowの精神で行こうぜ!」

カキ「そうだぜリーリエ。次の連絡が来るまでオレ達は待機だ」

リーリエ「わかりました……サトシ、マーマネ、どうかお気を付けて」

サトシ/マーマネ「「了解!!」」


警官B「急ごう!仲間が時間稼ぎをしてくれてる今のウチに現場に急行だ!」

マーマネ「は、はい!」

サトシ「もしもしジュンサーさん?こちらサトシ、これより現場に急行します、どうぞ」

マーマネ「もうそれいいから!」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

ハラ「……うまくいくといいですな」

カキ「サトシがついてますもの。まずは一人、簡単に仕留めてくれますよ」

リーリエ「…………」

カキ「不安か?リーリエ」

リーリエ「いいえ!私もやる気マンマンムーですよ!一日警官になったからには、与えられた任務は必ず遂行します!」ドヤッ

カキ「……無理しなくていいさ。お前は女の子だもの」

カキ「守ってもらえるし、我儘も言える。今更ついてきたことに文句はない。無理ならいつでもオレや大人達を頼れ」

リーリエ「いえいえ、そんなの結構です」

カキ「結構じゃ困る!……男としてのオレのプライドがそう言ってんだよ」

リーリエ「またそれですか……貴方もマオも、男だ女だと張り合いすぎです」

リーリエ「カキは女の子に守られるのがそんなに嫌なのですか?」

カキ「……どうだかな。少なくともいい気分ではないな」

リーリエ「むぅ……そうですか」
 ▼ 95 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 00:03:36 ID:zqwK5SeI [1/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブロロロロロ……


警官C「もうすぐ着くよ。準備はできたかい?」

サトシ「いつでも!」

マーマネ「いるいる……東に300m先、青い丸を発見。今まさに戦いが繰り広げられているね」

警官C「よかった……仲間はなんとかここまで粘ってくれたようだな」

警官C「ロケット団……彼らはスカル団と違って得体の知れない何かを感じるよ」

警官C「サトシ君、マーマネ君!それではいい報告を待っているぞ!」

サトシ/マーマネ「「はい!!」」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

団員B「オ゛ラァ!!」ボコッ

警官D「ぐぉ゛っ……」

少年「お願いです!返してください!……それはポケモンバトルだけが取り柄の僕にとって無くてはならないモノなんです!」

団員B「バトルだけが取り柄にしちゃ随分弱っちくないか?お?直りたてホヤホヤの改造ポケモンに敗けてるじゃねぇか!」

ニャース(改)「シャフフフ……」

団員B「リングはオレが有効活用してやる!お前ごときにこれは勿体無ぇよ!じゃあな!」


少年「ま、待てーーーーー!!」

警官D「あ゛ぐ……済まない……本当に……」

警官E「今仲間から連絡が入った……もうじき、もうじきとっても強い人が来るから……」

少年「……強い人?」

マーマネ「あっ!ここにいた!皆さーん!大丈夫ですか?」

警官D「だ、誰だ君は?」

マーマネ「皆さんご存知『一日警官』の友達です」

警官E「そうだ!彼は今どうしてるんだ!?そろそろこの辺に来るハズだが……」

マーマネ「彼なら……サトシならパトカーでこの道の先へ行きました!」

マーマネ「きっと今頃、先回りしてロケット団を追い詰めたところだと思います!」



団員B「ゼェ……ゼェ……おいそこをどけよ!どけっつってんだろ!何だテメェは一体!」

サトシ「ロケット団!……さっきトレーナーから奪ったそのZリング、返してもらうぞ!」

団員B「テメェは誰だって聞いてんだよ!」

サトシ「          マサラタウンのサトシ! 未来のポケモンマスターだ!!          」
 ▼ 96 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 00:05:52 ID:zqwK5SeI [2/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
警官C「報告です!たった今サトシ君が団員と接触しました!」

ジュンサー『よくやったわ!……サトシ君ならやってくれる。勝負が決まり次第すぐに確保を!』

警官C「了解!……サトシ君!思いっきりやるんだ!」


団員B「サトシ……?そうか、オレの後輩をやったのはお前か。ならある程度の実力を持ってるってことだな」

サトシ「ある程度なんてもんじゃないさ!ポケモンマスターだからな。それよりスイレンのZリングはどこだ!」

団員B「さぁな。少なくとも持ってるのはオレじゃねぇ……どうだ?ここで見逃してくれても構わんが」

サトシ「ふざけんな!まずはそのお前が今持ってるZリングを返してもらうぞ!」

団員B「欲張りなこって。取れるもんなら取ってみやがれ!」

ニャース(改)「フシャアアアア!!」

サトシ「! ニャース!?」

団員B「ニャースと思って甘く見るな。コイツはあの珍しいだけの落ちこぼれとは違う」

団員B「『スーパーアクアトルネード』と言ったか……お前もZワザを使えるだろうが、コイツに勝てる理由にはならねぇ」

サトシ「……スイレンを最初に襲ったのはお前だったのか」

団員B「おうよ!結局逃げられちまったがな。だがお前は……こっから逃がさねぇぞ!!」

ニャース(改)「ギャァァァァァァオ!!」


サトシ「いけっ!ルガルガン!!」

ルガルガン「バ ル ォ ォ ォ ォ ォ ! !」


団員B「へぇ、強そうなの持ってんじゃねぇか。また手こずることになりそう……か」

警官C(あんなルガルガン……ウチの部署どころかメレメレ島全体でも見たことないぞ!?一体……)

サトシ「ルガルガン、アイツが改造ポケモンだ。何か怪しい臭いがしないか……」

ルガルガン「グルルルルル……」

サトシ「何をしてくるかわからない。気をつけていこうぜ」

ルガルガン「う゛ぁんっ!」


最悪のクリスマスイブを終わらせるために---------------清しこの夜、戦いの火蓋は静かに切って落とされた。

そんな中でもアローラの夜空は、街は、今年も変わらず「特別な日常」を振り撒くようにキラキラと光っている。
 ▼ 97 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 00:08:08 ID:zqwK5SeI [3/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------同じ頃-------


スイレン「!」

マオ「どしたの?」

スイレン「……何でもない。ただちょっと身震いしただけ」

マオ「明らかに何か不吉なこと感じ取ったでしょ。サトシ達の身に何か起きなければいいけど……」

スイレン「私はアブソルか何かか」

ホウ「そうしそうあい、ってやつですな」

スイ「うむ。おねえちゃんはピカチュウのおにいちゃんとこころでつながっておる。そうはおもわんかね?」

ホシ「わ、私に振られても……」

スイレン「……///」

マオ「博士、何とかサトシ達の動向を知ることってできませんか?」

ククイ「今は祈ろう。……オレも心配だが、サトシ達の行方がさっぱりわからん以上どうすることもできん」

マオ「そんな……サトシやカキはともかく、リーリエまで巻き込まれたら取り返しのつかないことに……」

ククイ「リーリエは自分でサトシ達についていったんだ。彼らに任せてもいいんじゃないか?」

マオ「……博士はどうしてそこまで冷静でいられるんです?」

ククイ「……なんでだろうな。ただ、この病室を出て行く時のアイツらの眼を見たらどうも止められそうになくてな」

マオ(男ってやっぱわかんねぇや)

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

サトシ「オラァァァァ!!」

ルガルガン「ガルァァァァァ!!」ドガッ!

ニャース(改)「に゛ゃぼっ……!?」

サトシ「ナイスアタック、ルガルガン!続けて『アクセルロック』!!」

ダダダダダダダダ……

ニャース(改)「ヴェェェェェェ……」

団員B「な、何て猛攻だ……!さっき『つじぎり』でルガルガンの鬣を切り裂いたと思ったら……」

団員B「ルガルガンが急に豹変して……まるで暴走してるみてぇだ!コイツら、昨日の青髪よりもずっと強ぇ!」

サトシ「次だ!『すなかけ』!」

ルガルガン「ゴ ォ ッ ! 」

団員B「野郎……ふざけやがって……」
 ▼ 98 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 00:09:18 ID:zqwK5SeI [4/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「続けて『かみつく』!!」

ルガルガン「ガァァァァァ……」

団員B「舐めんじゃねぇぞ! ニャース、『みだれひっかき』!」

ガ プ ッ !

ニャース(改)「!?」

ルガルガン「グルルルルル……」ギチギチ

団員B「しまった!腕を封じられた!」

サトシ「お、おぉ!いいぞルガルガン!そのまま投げ飛ばせ!」


ルガルガン「グルルルルルァァァァ!!」ブォォォン

ズ ダ ァ ァ ァ ァ ァ ァ … … ン ! !


ニャース(改)「ア゛……ア゛……」

サトシ「よしっ、やったか……?」

団員B「……まだだ。まだコイツの能力を引き出しちゃいねぇ。忘れたか!?オレのニャースは改造ポケモンだ」

団員B「そんじょそこらのヤツなら今のでくたばってたかもしれねぇが……」

サトシ「! 気を付けろルガルガン!何か来るぞ!」


団員B「       ニャース!爪を飛ばせ!!       」

ニャース(改)「シャァッ!」ピュッ ピュッ


サトシ「えっ!?」

ルガルガン「ガルァァァァ!!」ダダッ

サトシ「あっ待て!しばらく様子を見……」

団員B「チャンスだ!ルガルガンの口を狙え!!」

ニャース(改)「ニヤリ」

バスッ!         バスッ!

ルガルガン「う゛……」ドサ

団員B「やれやれ、トレーナーの指示を無視して突っ込むとは」

団員B「珍しいだけで能無しなのはウチのバカな方のニャースとソックリのようだな」

サトシ「ルガルガン!大丈夫か!?」

ルガルガン「ガハッ……コハッ……ゲェ……」

サトシ(さっきの爪が喉に詰まったみたいだ。あのニャース、『ミサイルばり』みたいに爪を発射できるのか……)
 ▼ 99 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 00:10:51 ID:zqwK5SeI [5/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
団員B「形成逆転だな。それじゃあ勝負のトリを飾るのは……やっぱコイツか。 Zリング!!」

サトシ「!!」

団員B「ハハハハ!これでオレも晴れて『Zワザ』の使い手というわけだ!」

団員B「食らいやがれ!『スーパーアクアトルネード』!!」


ニャース(改)「…………」

サトシ「…………?」

ルガルガン「ガハッ ゲヘッ」

団員B「あ、あれ?出ないジャン」


サトシ(そうか。ニャースは水タイプの技を覚えてないんだ!)

団員B「くそっ、どうやったら出やがる!?おい!!」

サトシ(……って、よく見たらそもそもあのリングに嵌めてあるの『ミズZ』じゃねぇし!)

団員B「ニャース!取り敢えず出せ!トルネード!おい!」

サトシ「今だルガルガン!もっぺん反撃だ!」

団員B「……チッ、バカが!ソイツは喉に引っかかった爪でそれどころじゃねぇハズだぜ!」

ルガルガン「ゴホッ ゴホッ」

サトシ「……うっ」

団員B「ニャースの爪は鋭い。下手に動けば喉にもっと深く刺さるだろうな」

ピカチュウ「ピ、ピカ……」


ピピピピピピ……!

サトシ「! 何だ!?」

警官C「サトシ君!こんな時に何だが、どうやら別の場所でもロケット団が見つかったらしい!」

警官C「だが現場にいる仲間をはじめとするメンバーがソイツを確保するだろう!安心して戦いたまえ!」

サトシ「は、はい!」


団員B「チッ、誰だ見つかりやがったのは……?まぁいい。警察の話からして、警官共がこのガキを頼りにしてるのは確かだ」

団員B「つまりコイツを倒せば実質オレ達の勝利ってわけよ。……ヘヘ、燃えてきたぜ」
 ▼ 100 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 00:12:15 ID:zqwK5SeI [6/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ハウオリシティ 市場付近-------


警官F「さぁ観念するんだな!もうすぐ仲間が駆けつけるだろうが、オレ達がここで仕留めてやる!」

警官G「あの少年たちばかりに恰好はつけさせられんからな」


団員A「へっ、やれるもんならやってみやがれ!ここに控えるは改造ポケモンだ。貴様らでは到底コイツの相手にはならん!」

シードラ「ボボボボボボ……」

警官G「やってみなくてはわからん!警官たるもの、『G』のようにしつこくいくぞっ!」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

サトシ「くそっ……」

ルガルガン「ハァ……ハァ……」

団員B「襲うこともできない狂犬ってのはみっともねぇもんだなぁ。こんな子猫にズタズタにされてしまってよ」

ニャース(改)「ニ゛ニニ……」

サトシ「爪さえ……爪さえ取れれば……」

ルガルガン「…………」ボタボタ


団員B「さぁトドメだ!ニャース、『つじぎり』で顔面ごと引き裂いてしまえ!!」

ニャース(改)「キャァァァァァ!!」

サトシ「……っ! ルガルガン!『かみつく』!!」


ガ プ ッ … … ! !


ルガルガン「ハッ……ハッ……」ギギギ

団員B「なっ……!?また止めただと!?」

サトシ「やった!そのまま投げ飛……」


団員B「ニャース!そのまま食らいついたルガルガンを投げろ!!」


ズ ダ ァ ァ ァ ァ ァ ァ … … ン ! !


サトシ「……!」

団員B「どうだ?少しでもいい思いはできたかよ?サトシ少年」

サトシ「……わざとだったのか!?」

団員B「さてさて、狂犬ルガルガンは頭から落ちてしまったな。これで少しは脳が刺激されて大人しくなるだろう」

団員B「……生きてたらな」
 ▼ 101 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 00:14:56 ID:zqwK5SeI [7/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
                  ヴ ァ オ オ オ オ オ オ ! ! !



団員B「!!?」

サトシ「ルガルガン!!」

ピカチュウ「ピカッチュウ!!」


ルガルガン「ヴルルル……」


団員B(眼の色が変わった……いや、戻ったのか?)

団員B「あり得ねぇ!確かにさっき勢いよく頭をぶつけたハズだ!普通なら立ってられるハズがねぇ!」

サトシ「だったら、オレのルガルガンが普通じゃないんじゃないか?なっ、ルガルガン」

ルガルガン「わうっ♪」

サトシ「おぉ!今の衝撃で爪も取れたみたいだな!よかったよかった」

サトシ「……んじゃ、今度こそ反撃しようか!」

団員B「クソが!おいニャース、『いやなおと』で守りを崩せ!」


ニャース(改)「8;@0.−・。^。0:−@!!??」

サトシ「『アクセルロック』!!」


                  ダ ガ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ! !


ニャース(改)「ビャッ!?」

サトシ「もう守りなんかするもんか!ルガルガン、見せてやろうぜ!日頃の特訓の成果!」

ルガルガン「ヴルッ!」

団員B「あのガキのZクリスタルが光ってる……何故だ!何故オレに使えなくてお前に使える!?」

団員B「Zワザってのは……Zワザってのは一体何なんだ!!?」

サトシ「そりゃあ……」

------------------------------------------------------

カキ「Zワザを軽々しく考えるな!」

カキ「Zリングはポケモンとトレーナーの想いが一つになった時、初めてその思いを力に変えるんだ」

------------------------------------------------------

サトシ「         オレ達の『ゼ ン リ ョ ク』だ!!          」

団員B「はぁ!?」
 ▼ 102 ズゴロウ@いわのジュエル 17/12/09 00:38:45 ID:De3Ju72. NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ホウスイのボーイフレンドの流れクソつまらない
それさえ無ければものすごく面白い
本当にそれだけさえ無ければ
 ▼ 103 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 01:01:13 ID:zqwK5SeI [8/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「黄昏の『Z』を浴びし岩塊が今 滅びゆく世界を封印する!!」

サトシ「                  ワ  ー  ル  ズ  エ  ン  ド
                                 フ

                                 ォ
                                 ォ
                                 ォ
                                 ォ
                                 ォ

                                 ル

                               ! ! !


― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

サトシ「ハァ……ハァ……」

マーマネ「サトシ!お疲れ!まずは一人目だね」

トゲデマル「までゅ!までゅ!」

サトシ「マーマネ!助かったよ。マーマネのセンサーのお陰で先回りできたワケだし」

マーマネ「ま、まぁね。それよりも、また一人ロケット団が見つかったみたいだね」

サトシ「何、カキとリーリエが何とかしてくれるさ。もうハラさんの家を出たんだろ?」

警官C「フフ、我々警察を舐めてもらっては困る」

警官C「いくらZリングを持っているとはいえ、子供に全て手柄を取られたとあっちゃ警察のプライドが許さないしね」


警官D「さぁこっちに来い」

団員B「クソォ、ニャースも今度こそ完全に壊れちまった……ここまでか」

警官E「報告します。ロケット団団員1名、確保しました。残り3人です」

ジュンサー『あら!やったわね。私達は今は移動中。サトシ君には私からも感謝していると伝えておいて』

警官E「了解!」


マーマネ「……そうか。やっぱり秘密兵器ってのは別にいるんだ」

マーマネ「さっき連れて行かれたヤツだってスイレンを倒して、サトシのルガルガンと互角に戦うくらい強かったのに……」

サトシ「…………」

マーマネ「サトシ、ちょっと疲れてる?」

サトシ「ううん!全然!まだまだオレを必要としてくれる人がいるんだ!」

サトシ「頑張るサトシ、略して『がんばサトシ』、だぜ!」

マーマネ「何やそりゃ」
 ▼ 104 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 01:02:13 ID:zqwK5SeI [9/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブロロロロロロロ……


警官H「もう少しで着くからね。二人とも、準備はいい?」

リーリエ「は、はい!」

カキ「ハイ、ダジョブデス」

警官H「現場には仲間が何人到着してるかしら……3人は残ってくれていると嬉しいんだけど」

リーリエ「……ですね。本当は、警官の皆様も傷付くのはイヤなのですが……」

カキ「ソッスネ」

警官H「フフ、そんなことないわ。警官は島民の安全を守るためにいるの。全員、いざという時に行動する覚悟はできてるわ」

リーリエ「頼もしいです。……私は正直、緊張でまだドキドキしてます」

カキ「ドキドキドキドキドキドキ」

リーリエ「あの……カキ?さっきからずっと早口で息が荒いですが……どうしましたか?」

カキ「ン? ナニモ、ナニモ ハハハ」

カキ(ダメだ。興奮しすぎて警官のお姉さんの方を見れない)

警官H「具合でも悪い?何ならしばらくは車の中で待機してもらっても構わないけど」タユンタユン

カキ(何であんな分厚い制服から体のラインが浮き出てやがる!『H』だ!『H』すぎるっ!)

カキ(あぁぁ落ち着け……オレは今必要とされている男、取り乱すんじゃねぇぞ……)


ピピピピピピ……!!

警官H「あら、通信のようね。リーリエちゃん、貴方が出てくれる?」

リーリエ「はい。……もしもし? ……はい ……え、えぇ!?」

カキ「どうした?」

リーリエ「それが……私達が向かおうとしている場所にいる団員さん……」

リーリエ「          もう、捕まっちゃったみたいです          」

警官H「えっ」

カキ「ん何だよ!あっけねぇなおい!」

警官H「ね?警察もなかなかやるでしょ」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

警官H「あと2人!発見の報告があるまで、私達は近くで休んでましょうか」

リーリエ「私、喉が渇きました……」

警官H「私も運転して肩凝っちゃった……カキ君、ちょっと揉んでくれる?」

カキ「えっ……ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛!?!?」
 ▼ 105 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 01:06:23 ID:zqwK5SeI [10/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------海繋ぎの洞穴-------


ズ ド ォ ォ ォ ォ … … ! !


コダックA「ワカァァーーー!!」

コダックB「グワーー!グワーー!!」


F-13「……次だミカルゲ。『あくのはどう』」

ミカルゲ「ユ   ァ   ァ  ァ  ァ
        ラ   ァ  ァ  ァ   ァ ! !」


              ドッ!         ドゥッ!         ドドォォォ……


F-13「……ふぅ」

ミカルゲ「ミョミョミョミョ……」

F-13「わかっているさ。……だがどうしても知りたいんだ。『Zワザ』のこと」

F-13「例の三人には悪いが、それを解き明かすまでこのZリングをやることはできない」

F-13「僕が奪ったZリングの持ち主は大したことなかったが」

F-13「然るべきトレーナーが使う『Zワザ』の力が強大であるのは容易に想像できる」

F-13「お前と共に、僕が嘗てのように力任せに暴れることができるとすれば、大いなる力が必要だ」

F-13「でも一体どうすれば扱うことができる……?仮に僕に適したZリングがこれでないなら、他にどこにある……?」

ミカルゲ「ミュゥゥゥゥ……」

F-13「……そうだな。島の人も言っていた。『Zワザ』の強さは人とポケモンの強さだと」

F-13「……Zリングの持ち主に会いにいこう。できるだけ強い奴。そしてもう一度この眼で『Zワザ』を見るんだ」

F-13「もう少し人気のある場所に行こう、ミカルゲ。任務はまだ途中だけど……」

F-13「          僕もう……我慢できないんだ          」


コダックC「コガァァーーー!!」

F-13「……ミカルゲ」


          ド シ ュ ッ … …


F-13「この場所も随分と血生臭くなってしまったね。ミカルゲ、お前はこの臭いが好きか?」

ミカルゲ「…………」

F-13「変な奴だな。   ……お前は僕と、一緒のハズなのに」
 ▼ 106 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 01:07:23 ID:zqwK5SeI [11/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第6話(全12話)   「『シ』『ニ』『ガ』『ミ』」

 ▼ 107 ネネ@よごれたハンカチ 17/12/09 01:12:12 ID:JONn.2N2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
残りの団員の強キャラ感がビンビンに高まってますねぇ!次回も楽しみにしてるよ!
 ▼ 108 ガチャーレム@おしえテレビ 17/12/09 01:40:37 ID:GynOmHK6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援よ!
 ▼ 109 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:04:43 ID:zqwK5SeI [12/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------二時間後 ハウオリシティ-------


男性「チッ、オレは急いでるんだ。手間取らせんじゃねぇよ」

警官A「も、申し訳ございません。お仕事頑張ってくださいませ……」

男性「ケッ」


警官A「うぅ……やっぱり私にはこういう仕事は向いてませんよ……」

ハーデリア「くぅん……」

ジュンサー「職務質問は怪しいと思ったヤツを捕まえてナンボ!少しでも手掛かりがあればプラスになるわ」

デカグース「ガウッ」メロンパンムシャムシャ

ジュンサー「とにかく報告がない今、島民の皆様からロケット団に関する情報を聞き出すことが重要なのよ」

警官A「報告といえば、さっき捕まった団員は随分と弱かったみたいですね」

ジュンサー「私達が現場に着いたらもう手錠ハメられてたのはさすがに笑ったわね」

ジュンサー「さぁ、職質職質!この平和な街並みの中に、ロケット団が紛れている可能性だってあるワケだし……」

警官A「……先輩はさっきからどういう基準で人を捕まえているのです?」

ジュンサー「挙動不審ね。これに尽きるわ。さっきのオッサンだって、道行く女の人を物色してたじゃないのよ」

警官A「かもしれませんけど……」

ジュンサー「とにかく怪しい人がいたら教えてちょうだい。また私が手本見せてあげるから」

警官A「怪しい人……私の観察力でも判別できる程度の怪しい人……」キョロキョロ


女性「あぁあついに買ってしまったZ 20代の凄腕トレーナーと10歳の新人トレーナーの禁断の百合同人……」ハァハァ

女性「表紙だけでも伝わるこの濃厚エロティックシチュエーション……性の6時間のお供はこれで決まりですなぁ……♪」


警官A(いたァァーーーーッ!!)

ジュンサー「ちょっと失礼します!警察ですが少しお話よろしいですか?」

女性「はひ?」

警官A(先輩も顔色一つ変えずいったァァーーーーッ!! プロってすげぇ……)

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

女性「ロ、ロケット団……ですか?ご存知ありませんが……」

ジュンサー「そうですか……ではカバンの方拝見させてもらってもよろしいですか?」

女性「えっ」
 ▼ 110 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:08:32 ID:zqwK5SeI [13/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジュンサー「ふむ……」

警官A「はわわ……///」

女性「\(^O^)/」

ジュンサー「これがさっき貴方がニヤニヤしながら出し入れしてた本ね。他にも数冊……」

警官A「ほ、本に貼ってあるれれれレジテープからして、ハウオリ書店で買ったもののようで……」

女性「えぇ。興味があってつい……」

ジュンサー「他には財布、ハンカチ、マスク……ん?この透明な缶に詰めてあるのは口臭ケアのタブレットかしら?」

警官A「ひょ、ひょっとして!先輩!この人まさかタブレットと偽って危ない薬を……」

女性「あ、それチョコベビーです。私、甘いモノが手放せなくて……」

警官A「チョコベビー」


ジュンサー「後、怪しいのは……あ!!やっぱり!」

警官A「こ、これはっ!Zリング!!」

女性「!! そ、そそそそれが何か?」

ジュンサー「失礼ですが少しだけ預からせてください」

警官A「ハーデリア、お願い」

ハーデリア「…………」クンクン

ハーデリア「! わんっ!わんっ!」

ジュンサー「えっ!?……今までと反応が違う。後輩ちゃん、これってまさか!」

警官A「Zリングだ!……ハーデリア、貴方は今日この臭いを嗅いだの?」

ハーデリア「わんっ!わんっ!」

警官A「……これは、スイレンちゃんのZリングなのね?」

ジュンサー「……はっ、危ない!後ろ!」


女性「ガメノデス!『シェルブレード』!!」

ガメノデス「ガシャァァッ!!」


警官A「あぐっ! ……しまった、Zリングが!」

女性→団員C「いやいや、アローラの警察は優秀ですね。……さて、荷物も回収したところでずらかりましょう!」

ジュンサー「い、いつの間に……」


団員C「ふははは、どけどけリア充共ーーー!!天神様のお通りじゃーーー!!」ダダダダダダ

ガメノデス「ガシャァァァァ!!」ズシズシズシズシ
 ▼ 111 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:10:22 ID:zqwK5SeI [14/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピピピピピピ……


サトシ「来た!来ましたお兄さん!」

警官C「ロケット団か!サトシ君、通信に出てくれないか」

サトシ「……もしもし?ジュンサーさん!今話せますか!?」

ジュンサー『えぇ大丈夫!今、ウチの足の速い後輩が必死に団員の後を追ってるわ!』

ジュンサー『向こうもかなり速いけど……追いつくのも時間の問題みたい』

ジュンサー『追い詰めたら私達のポケモンで一気に勝負をつけるわ!』

サトシ「はい、オレ達もすぐに向かいます!」

ジュンサー『それと逃走中の団員のことなんだけど……ソイツよ。ソイツがスイレンちゃんのZリングを持ってるの!』

サトシ「何だって……!?じゃあスイレンとマオを襲ったのも!」

ジュンサー『わからないわ。だけどソイツについてもう一つ、さっき彼女の荷物を調べたんだけど……』

ジュンサー『その中にZリングの仕組みを記した本があったわ!』

ジュンサー『アローラ観光からの申し立てで販売停止になったハズなんだけど……運の悪いことに、まだ残ってたのね』

サトシ「それがどうヤバイんですか?」

マーマネ「その本があるってことは、きっとZリングの仕組みをある程度知ってるってことだよ」

マーマネ「つまり……さっきの団員と違って、Zワザの撃ち方も知ってる可能性がある!」

サトシ「! ……そうか。そりゃヤバイな」

ピカチュウ「ピカ、チュ……」

サトシ「……行こう!」

マーマネ「うん!」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

警官H「聞いた?二人とも!……犯人は逃走中、さらにスイレンちゃんのZリングを持ってるときたわ」

カキ「やっとか!……ソイツさえ倒せば、まずはスイレンを救うことができる」

リーリエ「急ぎましょう!」


ピピピピピピピ……


警官H「あら?また通信が」

リーリエ「何でしょう?……はい、もしもし ……えっ!?それは本当なんですか?」

リーリエ「……確かに彼はそう名乗っているのですね?」


リーリエ「          『秘密兵器』 ……と          」
 ▼ 112 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:13:51 ID:zqwK5SeI [15/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブロロロロロ……


サトシ「…………」

警官C「僕達の行く現場は彼らの行く場所とは反対側の方向だ。色々気に留めることもあるだろうが今は集中しよう」

マーマネ「秘密兵器……いよいよ正面衝突ってワケだね……」

マーマネ「カ、カキ達なら心配ないと思うよ!警察の人達もいっぱいついてくれてるし」

サトシ「わかってる。だから今はジュンサーさん達が追ってるロケット団をぶっ倒すのが先だろ?」

マーマネ「おぉ……思いの外冷静だね」

サトシ「何だよマーマネまで。オレって普段皆にどう見えてるんだよ?」

マーマネ「間違ってもクールな印象はないね」

ピカチュウ「ペカペカ」


ピピピピピピ……!


サトシ「! も、もしもし、こちらサトシ。ジュンサーさんですか!?」

ジュンサー『あっサトシ君ね。今どの辺り?』

警官C「ハウオリ霊園の手前まで来ています。そろそろ先輩の指示通りのエリアに到着しますが……」

ジュンサー『ごめん!その辺で降りて!そんでサトシ君を連れて墓地を通ってその奥の森まで来て!』

サトシ「急にどうしたんですか?」

ジュンサー『ついにロケット団の拠点を見つけたのよ!アイツら、ハウオリ霊園の奥の茂みに潜んでたんだわ!』

ジュンサー『随分と殺風景だけど……基地にはロケット団の所有物と思われる“R”の文字が書かれた品々があるわ』

ジュンサー『ラッキーなことに貴方達が一番近いみたいね……私達はバトルで時間稼ぎをするから、できるだけすぐに来てね!』

サトシ「わ、わかりました!」


マーマネ「つ、ついにスイレンのZリングを奪った犯人とご対面か……緊張してきた」

警官C「よしっ、ここからは歩いていくぞ。森の中は暗くて捜索しにくいだろうが何としても拠点を見つけるぞ」

マーマネ「く、暗いんすか……」

トゲデマル「までゅまでゅ!」

マーマネ「いや行こう!僕にはセンサーがあるんだ。殺風景な拠点だろうが何だろうがすぐに見つけてやる!」

サトシ「頼もしいぜマーマネ!」

マーマネ「よっしゃ、いくよサトシ!」
 ▼ 113 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:16:32 ID:zqwK5SeI [16/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------同じ頃、「F-13」サイド-------


ズ ド ォ ォ ォ ォ … … ォ ォ ン ! !


警官I「グァァァァ!」

警官J「げぼほっ……」

警官K「こ、この野郎が……」


ミカルゲ「ギュルルルルル……」

F-13「違う!こんなことをしたかったんじゃない!こんなことのために、僕はZリングを持っているんじゃない!」

F-13「……お前もお前だ。Zリングを持ちながら大したことないじゃないか。僕をガッカリさせないでくれ」

青年「なら返してくれよ!そんなヤツのZリングなんかいらねぇだろ!?それでもオレにとっては必要なんだ!おい!」

F-13「力っていうのは、使うべき者が使うものなんだ」

F-13「半端なヤツが手にした力なんて体力を、下手すれば命を無駄にするだけだ」

F-13「お前は己の力を見せびらかしていい存在ではないと言ってるんだ!」

青年「そうさ。だがオレはそのZリングを一生大事にしてぇんだ!それはしまキングがオレの力を認めてくれた証なんだ!」

F-13「……ならそのしまキングとやらは、余程見る目がないということだ」

F-13「お前より強いトレーナーを早く連れてこい!僕は強いヤツから教わりたいんだ!!」

青年「くそっ……この悪魔!!ケダモノ!!」

F-13「……懐かしいな。昔の人達は僕のことをいつもそう呼んでいた」

F-13「嬉しいよ。その度に僕がヤツらを不安に、恐怖に、絶望に陥れる存在であることを実感できるんだから」

青年「さっきからお前は何を言ってる!?お前は一体何者なんだ!?」

F-13「僕は……」


--------------------------------------------

サカキ「……お早う。気分はどうだ?『F-13』」

F-13「サカキ、僕はどうなった?今僕の心は……どこにあるんだ?」

サカキ「シンバ博士とゼーゲル博士によって作られた、知恵と意思に満ち溢れた無敵の体の中だ。……人間の、体の中だ」

F-13「そうか。だから僕の言葉が君に通じているんだな。……なら僕の元の体はどこに?」

サカキ「さぁな」

--------------------------------------------


F-13「僕は……お前達に知らしめるために生まれ変わった」
 ▼ 114 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:20:14 ID:zqwK5SeI [17/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------団員Cサイド-------


ド ド ォ ォ … … ン ! !


ハーデリア「わ゛ぅ……」プルプル

警官A「ハーデリア、もうちょっとだけ!もうちょっとだけ持ち堪えて!」

団員C「ガメノデス、『シェルブレード』!!」

ズ シ ュ ッ ! !

ハーデリア「」


ジュンサー「デカグース!『かみくだく』!!」

デカグース「ガァァァァァ!!」

団員C「やれやれ、しぶといですね。……プライバシーを侵された上に性癖を嘲笑われた怒り……思い知りなさい!」

ジュンサー「別に笑ってないでしょ!?ただちょっとドン引きしただけ!」

団員C「変わりありません!……ガメノデス、トドメの『ストーンエッジ』!!」


デカグース「ギ ャ ァ ァ ァ ァ ァ ! !」

ジュンサー「デカグース!」

団員C「余所見をしてる場合ですか?」

ジュンサー「えっ」

ダ ダ ダ ダ ダ ダ ダ … … … … ! !


ジュンサー「がっ!?……う゛ぇぇぅ……!」

警官A「先輩!だい……う゛う゛ぉっ!?」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

ジュンサー「」

警官A「」


団員C「Oh. Sexy… 我ながら見事な現代アートを創り上げてしまいました……」

団員C「きゃっ♪ 見てくださいよガメノデス、破れた服の隙間から見える肌って、何でこうもそそられるのでしょう?」

ガメノデス「ギシシシ……」

団員C「それにしても変ですね。どうして私達の基地がこんなに殺風景に?」

団員C「せっかく先輩たちがデザインしてくれた即席インテリアが……いや、それ以上に食料がゴッソリ無くなってますね」

団員C「まぁ、いいでしょう。今日で任務は終わり。つまりチームは解散なのですから」
 ▼ 115 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:23:13 ID:zqwK5SeI [18/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
団員C「さぁて、それでは早速、夜のお楽しみと洒落込みましょうか……」ゴソゴソ


マーマネ「トゲデマル、『びりびりちくちく』!」


トゲデマル「までゅまでゅーーい!!」ビビビビ

団員C「あばばばばば!? な、何ですか急に!ちょっ、ガメノデス!取って!背中の変なボールみたいなの取ってください!」

ガメノデス「ガシャァァッ!!」バチン!

トゲデマル「までゅーーっ!」

サトシ「ピカチュウ、トゲデマルを受け止めろ!」

ピカチュウ「ピカァァ!」パシッ

トゲデマル「ま、までぅ……」

マーマネ「ナイストゲデマル!……これで僕らもアイツらに一矢報いたね」

サトシ「ここまでありがとなマーマネ、トゲデマル。 ……さぁ、今度はオレ達の番だぜ!」

警官C「お、お二人とも!大丈夫ですか?」

ジュンサー「……はっ、貴方が来たってことはサトシ君も? よかった。ならもう安心ね」


団員C「痛ーっ、ちょっと肩甲骨に響きました……っと」ビリビリ

団員C「今度は一体誰ですか?折角の一人の時間を邪魔しないでもらえますか?」

サトシ「スイレンのZリングを持ってるのはわかってるんだ!ソイツを返してもらうぞ!」

団員C「スイレン……あぁ!あの青髪の子ですね!お知り合いですか?」

サトシ「スイレンは友達だよ。……さぁ、わかったらさっさとバトルしろ!」

団員C「うぅ……貴方も中々かわいい部類に入ると思いますが、正直男の子と絡む趣味は無いので……」

サトシ「お前の仲間達はもう二人も捕まったんだ。残ったのはお前と秘密兵器だけだ!」

団員C「えっ嘘……何か知らない間に大変なことになってたんですねー……でも」

団員C「私を彼らと同じだと思わないことですね。私には『Zワザ』があるのですから」

団員C「先程の婦警さん方もあの通り、『Zワザ』でボロッボロにして差し上げたのです♪」

サトシ「ならお前も気をつけるんだな。……『Zワザ』を使う相手と戦うの、初めてだろ?」

団員C「まぁスイレンちゃん達の件は『戦った』というよりも『襲った』といった方が正しいですからね」

ガメノデス「ギシシシ……」


サトシ「野郎!こうなったら……」ゴソゴソ


サトシ「          モクロー!お前の出番だ!          」
 ▼ 116 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:27:52 ID:zqwK5SeI [19/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
モクロー「もぉっふぉろぉぉぉぉ!!」


マーマネ「おぉ!さすがに起きてたか」

サトシ「相手は水・岩タイプ!……草タイプのモクローなら有利に戦えるし、水のZワザも耐えられる!」

団員C「フフン、本気でそう思っているのですか〜?」


団員C「ガメノデス、『きりさく』!」

サトシ「モクロー、『たいあたり』!」


                        バ キ ャ ッ … … ! !


ド ォ ォ ォ ォ ォ ン ! !

モクロー「もふーーー!」ズザザザザ

ガメノデス「ギギギギ……」ズザザザザ

サトシ「モクローのキックと互角か。あのガメノデスの爪、相当硬いな」

団員C「んぬぅ……さっきの戦いも中々荒れましたからね。少し技のキレが無くなってきているのでしょうか。なら!」

団員C「ガメノデス、ここは『つめとぎ』で精度を上げますよ!」

ガメノデス「ガメェェ……」ジャッジャッ

マーマネ「スピードが武器のモクローの前で堂々と『つめとぎ』だなんて!」

サトシ「よしっ、『このは』だ!モクロー!」

モクロー「もぉぉぉぉぉ!!」バサバサバサ

団員C「そんな弱そうな技効きませんよ!ガメノデス、『このは』全弾千切りにしちゃってください!」

ガメノデス「ガメェ!!」


           ザッ!!             ズパッ!

                       ズォッ……

             ジャシャン!!                       ザクッ!!

                ババババ……!                  バシャン!


モクロー「!?」

サトシ「あっクソ!惜しかったかな……」

団員C「惜しくなんかありませんよぉ。そろそろ力の差に気付いてもいいんじゃないですか?」
 ▼ 117 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:30:25 ID:zqwK5SeI [20/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
団員C「『ストーンエッジ』!!」

サトシ「! 下から来るぞ!かわせ!!」


ズ ボ ボ ボ ボ ボ … …

モクロー「も、もふぅ〜!」バサバサ

団員C「逃げようったってそうはいきませんよ!……見せてあげましょう。私のガメノデスだけの力!」

サトシ「うぉっ!?アイツもまた何かあるのか?」

団員C「    ガメノデス! 触手を伸ばして!    」

ガメノデス「ガメェェェェ!!」シュルルルル

サトシ「手が伸びた!それがあのガメノデスの能力か……モクロー!そいつも避けきれ!」

団員C「うへへ……無駄です!頭部と腕、合計5本の触手攻撃から逃れる術はありません!」


ガシッ!  ガシッ!  ガシッ!  ガシッ!


モクロー「もっふぅ〜!」ジタバタ

サトシ「モクロー!!」

団員C「ハァ……ハァ……よし、捕まえました♪ それでは……ガメノデス、『 拷 ☆ 問 』♪」

パチッ

モクロー「?」


ズ  バ  バ  バ  バ  バ  バ  バ  …  …  !  !


モクロー「も゛っ……!?ごお゛お゛お゛お゛お゛!!」


団員C「ガメノデスの7本の触手にはそれぞれ意思があるのです。伸びるくらいなら訳ないことだと思いますけど?」

団員C「私のガメノデスだけの力、それは私にとって最高のオカ……じゃなかった。最高の能力なのです!」

団員C「今貴方のモクローが触手を通して受けている攻撃、それは!」

団員C「毒液・電流・衝撃波などなど一度にあらゆる手段で相手を責めの地獄に陥れる特殊な隠し武器による攻撃なのです!」

サトシ「えぇっ!?そんなのありかよ!?」

団員C「ほらほら、早くしないと手遅れになりますよ?……と言っても、もう遅いでしょうけど」


モクロー「も゛……ぅ……」

モクロー「」


サトシ「モクローーーーーーッ!!!」
 ▼ 118 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:33:18 ID:zqwK5SeI [21/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「ピ、ピカ……」

モクロー「もふぅ……」

サトシ「モクロー……ごめん。でもまだオレ達は敗けたわけじゃないよ。ゆっくり休んでて」

団員C「あっけないですねぇ。タイプ相性が有利だったばかりに油断しましたか?」

サトシ「するか!オレもモクローもお前をゼンリョクで倒すつもりだったんだ!」

団員C「ではどーして敗けたのですか?あまり虚勢を張ると、自分がどんどん虚しくなっちゃいますよ……?」

マーマネ「サトシ、耳を貸しちゃダメだよ」

サトシ「……わかってる。もう敗けない」

団員C「勝負は私の勝ちだし早く帰ってほしいところですが……どうやらそうもいかないようで」

サトシ「当たり前だ!スイレンのZリングを眼の前にして引き下がれるか!」

団員C「こうなったら……やるしかありませんね。……ガメノデス!あの男の子に『拷問』です!」

ガメノデス「ガシャァァアァァ!!」ビュビュッ!!

団員C「あまり私の趣味ではありませんが……これ以上邪魔をするというのなら、貴方も調教されてしまいなさい!」


サトシ「          ピカチュウ!『アイアンテール』!!          」

ピカチュウ「チュァァァァ……     ピ ッ カ ア ! !」


               バ キ キ キ キ ッ ! !


団員C「! 五本の触手がたった一撃で!?」

サトシ「今度はコイツが相手だ!オレの相棒・ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピッカ……」バチバチ

団員C「相棒、ですか……成程。気迫といいさっきのモクローとは格が違うようですね」

サトシ「オレのポケモン達に格なんかねぇよ!オレの最強のポケモンはオレを信用して戦ってくれるヤツ全員だ!」

団員C「いい加減ですね……弱いポケモンは切り捨てればいいのに」


サトシ「いくぞ! 『でんこうせっか』!!」

ピカチュウ「ピカ!   ピカピカピカピカピカ……!」

団員C「ガメノデス、もう一度触手で捕まえてください!」

ガメノデス「ガァァッシャァァァ!!」ビュババババ

ピカチュウ「!」
 ▼ 119 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:36:01 ID:zqwK5SeI [22/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


               ビュオッ!                 ズォッ!

                      ピシュン!              タターン!                グォォ!

    キュルル……          ピシッ!                     ポゴォ!


団員C「当たらない……まだこんなスピードを出せるポケモンを隠しもってたなんて!」

サトシ「まだだ!まだ加速しろ!」

ピカチュウ「ピカピカピカピカ……!!」


                    ゴ ォ ォ ォ ォ ォ … … ! !


ピカチュウ「ヂュゥゥゥゥァ!!」

団員C「は、速すぎて姿が見えない!」

団員C「ガメノデスの触手はガメノデスの眼に見える範囲の動きしか捉えることができないというのに!」


ジュンサー「けどあれだけ走り回って一体どうするつもりなのかしら?」

ジュンサー「闇雲に速度を上げてもピカチュウの体力を消耗するだけなのに……」

マーマネ「闇雲に速度を……まさか!サトシはアレを!?」


サトシ「ピカチュウ!『エ レ キ ボ ー ル』 ! !」


ピカチュウ「チュゥゥゥ……  ピ カ ア ッ ! !」


ズ ド オ オ オ オ オ オ オ ン ! ! !


警官A「決まった!」

マーマネ「『エレキボール』は使うポケモンが速いほど威力が高くなるんだ!サトシやるねぇ」


サトシ「まだだ!『10まんボルト』!!」

マーマネ「!?」


ピカチュウ「ピカァ…… ヂュ ウ ウ ウ ウ  ウ ! ! !」


ガメノデス「ガ……ガ……メ……」

団員C「ガメノデス!体勢を立て直して!!」


サトシ「  『  ア  イ  ア  ン  テ  ー  ル  』  !  !  !  」
 ▼ 120 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:39:20 ID:zqwK5SeI [23/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガメノデス「ギギギギ……」

ピカチュウ「ピッ……カア ア  ア  ア   ア   ! !」


                     ズ パ ァ ァ ァ ァ  ン ッ ! !


ガメノデス「ガメェェェェェ……」ズザザザザ

団員C「ガ、ガメノデス!『シェルブレード』で反撃に出てください!」

ガメノデス「ガァ……」チャキ

マーマネ「嘘っ!?あれだけの技を食らってまだ立てるの!?」

サトシ「『アイアンテール』で弾き返せ!!」

ピカチュウ「ピカッ!」

団員C「今度はチャンバラですか……いいですよ。受けて立ちましょう!」


ギィン!        ギィン!        ガキィン!       スカッ……      ドブッ!


ガメノデス「がっ……」フラッ

サトシ「今だ!やれ!!」

ピカチュウ「ピカァァァァ!!」


バ キ ャ ッ … … ! !            カラカラカラ……ン


ガメノデス「」ガクッ

団員C「……!」

サトシ「随分と手こずったけど今度こそ終わりだ!『10まんボルト』!!」

ピカチュウ「ピィ……カァ……!」

団員C「こうなったらガードです!『ストーンエッジ』!!」

ズドドドドドド……

ピカチュウ「ヂ ュ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ! ! !」


パシャン……


団員C「ふぅ……危なかったです」

マーマネ「あぁ惜しい!ガメノデスが岩を盾代わりにして回避しちゃった……」

団員C「サトシ君でしたっけ?やりますねぇ随分。ロケット団以外の人間で私をここまで追い詰めたのは貴方が初めてです」

団員C「では見せて差し上げましょう!私達のゼンリョク!!……いきますよガメノデス、もう一度『Zワザです』!」
 ▼ 121 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:41:03 ID:zqwK5SeI [24/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
警官A「……」ゾクッ

ジュンサー「サトシ君避けて!ピカチュウの体力じゃZワザを耐えきることなんて不可能よ!」

団員C「無駄ですよ!さっきちょろっと立ち読みした本に書いてありました。『Zワザは絶対に避けられない』!」

団員C「スイレンちゃんの手汗が染みたZリング……よりにもよって男の子の貴方に返すわけにはいかないのです!」

サトシ「くそっ……!」

ピカチュウ「ピカッ!ピカッチュ!」

サトシ「そうさ!……やるしかないよな」


団員C「……届け、水平線の彼方まで」

団員C「ガメノデス! 『                     ス
                                  |
                                   パ
                                  |
                                ア
                                  ク
                                    ア
                                  ト
                                ル
                                  ネ
                                   ェ
                                    ェ
                                    ェ
                                   ェ
                                  ド
                              !  !  !  ! 



ガメノデス「ガッシャアァ゛ア゛ァアァ゛アァ゛アァア゛ン!!!」



マーマネ「うぉあ!来た!!」

トゲデマル「ま、までゅまでゅ!」

マーマネ「無茶言わないでよ!僕らが行ったところで何も変わんないよ!」

マーマネ「……これがスイレンのZワザ。敵に回るとこんな恐ろしいものだったなんて!」


サトシ「…………」

ピカチュウ「…………」

サトシ「いくぞ!!」


パチパチ……   バババ……       ド ド ド ド ド ド ド … …


サトシ「食らえロケット団!これがオレ達のぉ……『ゼ ン リ ョ ク』だぁぁぁぁーーーーーっ!!!」
 ▼ 122 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:43:15 ID:zqwK5SeI [25/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「 『                         ス

                               パ

                               |

                               キ

                               ン

                               グ

                             ギ

                          ガ

                                 ボ

                              ル

                                    ト

                                オ
                             オ
                               オ
                                 オ
                              オ

                          !  !  !  !  




サトシ「水は電気をよく通す!スクールでも習った常識だぜ!!」

団員C「何を!よく見てみてください!私と貴方の、Zワザの格の違いを!!」

警官A「うぅ……確かに」

ジュンサー「見た感じ『スパーキングギガボルト』は大きな光の矢を相手にぶつける技……直径1mくらいはあるわね」

ジュンサー「だけど『スーパーアクアトルネード』は……」


ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ オ ォ ォ オ ォ ォ オ … … ! ! !


ジュンサー「辺り一面飲み込みそうなほど巨大な竜巻……!自然災害を相手にしているようなものだわ!」

団員C「その通り!規模が違うのですよ!さぁそのまま自慢のZワザ共々飲み込まれておしまいなさい!」


サトシ「ピカチュウ!」

ピカチュウ「……」コクッ


                ピ カ ァ ァ ァ ァ ア ア ァ ア ァ … … ! ! !
 ▼ 123 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:45:35 ID:zqwK5SeI [26/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
                 ジ ュ ッ … … ! !          ファァァァァ……


団員C「い゛ぃ!?」

マーマネ「スゴい!台風みたいな渦が一瞬で蒸発した!」

団員C「なんで!?私と貴方のZワザでは大きさも破壊力も格が違うというのに!」

サトシ「だから言ったろ?オレ達には格の違いなんか関係ないんだよ!」


サトシ「さぁピカチュウ!このまま押し込むぞ!『スパーキングギガボルト』を!!」

ピカチュウ「ヂ ャ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !」


団員C「んぬぅぅぅぅ!!」

トゲデマル「まりゅ!まりゅ!」

マーマネ「よっしゃあ!これでサトシの勝ちだ!!」

ジュンサー(……思えばサトシ君の名が初めてこのアローラに知れ渡ったのは、ラッタ事件の頃の話だっけ)

ジュンサー(あの時に気付くべきだったのかもしれない……サトシ君の底の知れなさを)


サトシ(アローラで教わった大事なこと……。最後まで信じてよかった)

-----------------------------------------

ハラ「アローラに島巡りが生まれたのは、ただ単にバトルが強いだけのトレーナーを育てるためではありませんぞ」

ハラ「アローラの島、ポケモン、勿論人間も、全てを愛し守れる若者を育てることが目的だったと言われております」

-----------------------------------------

サトシ(これでまた一つ守れた!大好きなポケモンと一緒に!)



                      ズ ス ゥ ゥ ゥ ゥ ン ! !



サトシ「はぁ……はぁ……」

マーマネ「サ、サトシ」

サトシ「……へへ。マーマネ、ついにやったぜ。時間はかかったけどこれでスイレンも喜んでくれるハズだ」

ピカチュウ「ピッピカチュウ!」

団員C「……何てこと。私が見せた格の違いは……本当に彼には無意味だったということなのですね」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

警官L「ロケット団団員、これで3人目を確保だ」カチャッ

団員C「……とうとう私も捕まってしまいましたか……もっと楽しみたかっただけに残念です」
 ▼ 124 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:47:47 ID:zqwK5SeI [27/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「ピ……ピカ……」

サトシ「おぉっと、大丈夫か?」

マーマネ「随分無理したみたいだしねぇ」

マーマネ「いくらピカチュウが強いとはいえあのガメノデス相手に殆どダメージを受けなかったのはおかしいと思ったし」

サトシ「……でもこの通り、スイレンのZリングも戻ってきてくれたしひとまず一件落着だな!」

マーマネ「だけどまだ肝心なのが残ってるよ」

サトシ「……秘密兵器か。確かソイツのところへはカキ達が向かってるんだっけ」

マーマネ「今動ける警察の人達もみんなそこに集まるんだって。僕達も準備ができ次第行かないとね」

サトシ「何を!もう大丈夫だよオレ達なら」

ピカチュウ「……ピカ」

サトシ「……とはいかないか。やっぱり」

マーマネ「正直カキの事は心配なんだ。ロケット団とのバトルでバクガメスを倒されちゃったし」

サトシ「でもまだカキにはガラガラがいるじゃないか」

マーマネ「さっきの通信を聞いてた?……どうやらその秘密兵器とやらはミカルゲを持ってるみたいなんだ」

マーマネ「108の魂で創られ、『かなめいし』と呼ばれる不思議な石の罅割れに繋がれた体をもつポケモン……」

サトシ「はぁ」

マーマネ「つまりはタダのポケモンじゃないんだよ!」

マーマネ「そんな得体の知れないヤツと戦うなんてシチュエーションに出くわしてるカキを心配しないわけないでしょ!」

サトシ「マーマネは優しいからなぁ」

マーマネ「あ の な」

マーマネ「リーリエだっているんだよ? ……巻き込むとマズイし、カキが全力で戦える保証もないし……」

サトシ「じゃあ、リーリエも一緒に戦えばいいんじゃないか?」

マーマネ「」ガクッ

サトシ「とにかくこまめに警察の人の話は聞いた方が良さそうだ。いつでも行動できるように構えておこうぜ」

マーマネ「……怖いよね。僕達がこうしてる間にも、警察の人達が倒され続けてると思うと……」

ピカチュウ「ペカ……」

サトシ「…………」
 ▼ 125 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:50:05 ID:zqwK5SeI [28/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第7話(全12話)   「Friday-13」
 ▼ 126 ドゼルガ@マグマのしるし 17/12/09 18:55:54 ID:E2UilmBo NGネーム登録 NGID登録 報告
しえん
 ▼ 127 クオング@ペアチケット 17/12/09 18:59:18 ID:QIyE7.qI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スッゲードキドキしてきた
支援
 ▼ 128 ソクムシ@ファイヤーメモリ 17/12/09 23:42:43 ID:GynOmHK6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
続きがめっちゃ気になる
 ▼ 129 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 21:56:04 ID:Kp3o7CEw [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
警官I「おぉ!やっと来てくれたか!」


カキ「これは……ひどい」

リーリエ「警察の方達があちこちに倒れています……」

警官H「なんてこと……ここまで結構飛ばしたハズなのにもうこんなにもやられていたなんて……」

警官J「コイツは別格だぜ……さすが秘密兵器と自負するだけのことはある……」


ミカルゲ「シュララララ……」

F-13「自負、ではない。サカキがそう言ってくれたんだ」

F-13「制服を着ていないそこの二人、お前達はこの中の誰よりも強い自信はあるのか?」

リーリエ「えっ、私も……?」

カキ「あぁあるさ。……このZリングを見ろ」

F-13「連中が余りにも弱いものでもう落胆し飽きてきたところだ。お前にそういう自信があるのなら……」

F-13「相手してくれ。僕とミカルゲの相手」


カキ「リーリエ、下がってろ。コイツがタダモノじゃないのは前々からわかってたことだろう」

カキ「よく頑張ってついてきてくれたな。ありがとう」

リーリエ「…………」

F-13「? 何故お前一人で戦おうとする?」

カキ「お前が一人だからさ」

F-13「お前はこれだけの傷ついた敗者達を見ておいて、それでもまだそう言えるのか?」

警官K「うぅ……」

カキ「だからさ。これ以上お前達のせいでボロボロになる人やポケモンはみたくないんだよ」

F-13「……わかった。お前の望み通りの結末になるとも限らないがな」

カキ「……よしっ」


リーリエ「       待ってください!       」


カキ「リーリエ?」

リーリエ「その……      私も! 戦います!」

F-13「……?」

リーリエ「私だってもう誰も傷付いてほしくないのです。……特に意地を張って、誰かを守ろうとしている人には」

カキ「! ……仕方ない。なら二人でやるか?」
 ▼ 130 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 21:57:14 ID:Kp3o7CEw [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「……はい!」

カキ「そうするか。……悪かったなリーリエ、思えばコイツらはスイレン達を傷付けZリングも奪っていきやがった」

カキ「アローラの平穏を乱すようなヤツらに、手段を選ぼうとしたオレが間違ってたよ」

F-13「ほう、これで1対2か。……フフ、正直言って僕の望み通りの展開だ」

F-13「そこの白の彼女はリーリエと言ったか……それで、Zリングを持ったお前の名前は?」

カキ「カキだ」

F-13「カキ、僕に教えてほしい。Zリングの使い方と、Zワザの本当の力」

カキ「知ってどうするつもりだ?」

F-13「昔のようにまた暴れるのさ。怯える人間達を見下ろしながら好きなだけ、な」

リーリエ「昔……?まるでその言い方だと、昔の貴方は今の貴方よりも強いというような……」

F-13「そうさ。僕は訳あって人間の体を得た。だけど昔のように強大な力で暴れ回るには人間が扱える力が必要なんだ」

リーリエ「人間?一体貴方は……」


F-13「ミカルゲ、やれ!!」

ミカルゲ「ユ゛ラ゛ア ァ ア ァ ア ァ ! !」


カキ「ガラガラ!『シャドーボーン』!!」

                 ガ キ ィ ィ イ ィ … … ッ ン ! !

ガラガラ「ガララララ……」ギリギリ

ミカルゲ「ウェヒヒヒヒヒ」


カキ「どうやらもう勝負は始まってるらしい。気を引き締めていくぞ」

リーリエ「はい!……シロン、ミカルゲに『こなゆき』!」

シロン「こんっ!」

F-13「ミカルゲ、避けろ!」


シロン「こんっ!こーんっ!」ビュオオオ

ミカルゲ「キヘヘヘヘヘ」ピョコピョコ

リーリエ「な、何ですかあの動き!ミカルゲが跳ねまわっていて攻撃が当たりません!」

カキ「おどろおどろしい見た目に反して随分ファンキーなヤツじゃねぇか……攻撃だけじゃなく回避も一級品ってことか」

F-13「白いロコンか……珍しいものを持っているな」

F-13「珍しいポケモンは強いものが多いと聞くから……少し試させてもらおうか」

リーリエ「っ!」
 ▼ 131 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 21:58:55 ID:Kp3o7CEw [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
F-13「ミカルゲ、『あくのはどう』!」

ミカルゲ「ヴヴヴヴ……シャアアアアアアアーーーーーッ!!!」


                  ヴ      オ      ォ    ッ
                                          ! ! ! 
                       ォ      オ     ォ


シロン「こんっ!?」

リーリエ「シロン!逃げて!!」

カキ「ガラガラ、骨棍棒を振り回せ!   『フレアドライブ』   !!」

ガラガラ「ガラッ!   ……ガラガラガラガラガラ」


グルグルグルグルグルグル……


カキ「……いいぞ、その調子だ」

警官H「バトンのように振り回されたガラガラの骨に『あくのはどう』が絡めとられていく……」

F-13「面白い防御の仕方だ。……そういえばお前のガラガラも珍しいな」

カキ「余裕でいられるのも今のウチだ!ガラガラ、そのままかき集めた『あくのはどう』を撃ち返せ!!」

ガラガラ「ガッ ラァァァァラァ!!」ボシュッ!!

ミカルゲ「!!」


ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ … … ン ! !


ガラガラ「ガラララァァーッ!」

カキ「続けて『シャドーボーン』!!」

F-13「『ふいうち』!」

              ガ ブ ッ ! !

ガラガラ「ガッ……!?」

ミカルゲ「グルルルルル……」ミシミシ

F-13「燃え盛る骨棍棒をバトンのように振り回して攻撃する」

F-13「それがお前のガラガラの『フレアドライブ』か。面白かった。……だが」

ミkルゲ「キィィィ……!」


ブシャッ!!


ガラガラ「があ゛あ゛あ゛あ゛あああ゛!!!」
 ▼ 132 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:00:00 ID:Kp3o7CEw [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「い゛っ!?」

カキ「しまった!牙が!」

F-13「……これで片腕が使えなくなった。強靭な牙で手や足の神経を噛み切り相手の攻撃手段を減らす」

F-13「それが僕のミカルゲの『ふいうち』だ。……フフ、ポケモンによって色々な技の出し方があるものだな」

F-13「心配せずとも世の科学・技術は進歩している!ポケモンの治療も例外ではない!」

F-13「……生きて帰ることができれば、腕の一本や二本すぐに直るさ」

F-13「最も、今の技のせいでZワザが満足に撃てなくなったというものなら……お前達もとんだ期待外れということだ」

リーリエ「…………」ガタガタ

カキ「ガラガラ、まだ技は出せそうか?」

ガラガラ「ガ……ガラァラ!ガララ!」

カキ「……あぁそうだ。お前は誰よりも意地っ張りなヤツだったな。いくぞ!」

ガラガラ「ガラッ!」


F-13「来るぞミカルゲ、もう一度『ふいうち』だ!」

ミカルゲ「……!」ピタッ

F-13「な、何!?」

カキ「     『シャドーボーン』!!     」


バカァァァァ……ッ!!


ミカルゲ「ゆ゛ゆ゛ゆ゛……」フラフラ

F-13「……何が起きた?」

カキ「まさかここで発動するとはな。ガラガラの『のろわれボディ』!」

リーリエ「『のろわれボディ』は確か、自分が受けた相手の技を呪いの力で封じ込めるゴーストポケモンの特性……」

リーリエ「ガラガラもそうだったのですね!これなら……」

リーリエ「シロン、私達もいきましょう!この勝負きっと勝てます。私達にできること……やっとできますよ!」

シロン「こぉぉん!!」

カキ「さぁいくぞ秘密兵器!……お前で最後だ。スイレン達のことも、警官達のことも、繰り返させるのはこれで終わりだ」

F-13「ぐっ……!」

カキ「ガラガラ!残った腕でもうひと踏ん張りだ!……いけるな?」

ガラガラ「ガラッ!」
 ▼ 133 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:01:46 ID:Kp3o7CEw [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
             ガガッ!          バキャッ!            ズダッ!

              ドドッ!             ビュオオオ……          ガキィィ……ン!!


警官I「おっ、おい!?マジかよ……」

警官J「オレらが全然歯が立たなかったミカルゲと互角に戦ってやがる!」

警官K「黒の子だけじゃない。お嬢ちゃんの方もしっかり戦いに加わってるし……これはひょっとしたら……!」


カキ「ガラガラ!『シャドーボーン』!!」

リーリエ「シロン!『しっぽをふる』!!」

F-13「……『あくのはどう』!!」


カキ「まだやれるな?リーリエ」

リーリエ「なんの!私もシロンもやる気十分です!」

カキ「……サトシの影響か。お前も随分逞しくなったもんだ」

リーリエ「カキ、攻撃が来ますよ!」

カキ「あぁ!」



                     「ミカルゲ、『あくのはどう』!」



 「かわせ!今度は『フレアドライブ』だ!」

                              「ガラララララ……!!」


                  「もっとだ!もっと暴れろミカルゲ!!」

        「ユァァァァァ……!」

                    
                              「シロン!ミカルゲを止めて!」


              「止まるものか!気にせずガラガラを襲え!!」


                              ギ ィ ィ ィ ィン ! !


        「……!?」                     「いいぞガラガラ、そのまま止めてろ!!」


                             「今ですシロン!『こなゆき』!」


             ヴ  ォ   ォ ォ ォ ォ           … … ッ ! !
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