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SS

思いつくままにポケモンの恋愛系SSを書いていくスレ

 ▼ 1 ブネーク@マトマのみ 18/01/28 00:19:23 ID:WjjhBx2U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
・『進化』(イーブイ♀×リザードン♂)

イーブイ「うーん・・・やっぱりニンフィアかなぁ」

リザードン「どうしたんだイーブイ、悩み事か?」

イーブイ「あ、リザ君!あのね、私もそろそろ進化の頃合いかなって思って」

リザードン「へぇ、進化の」

イーブイ「うん!で、私たちイーブイって進化先がたくさんあるでしょ?」

リザードン「ああ、色々あって羨ましいぜ」

イーブイ「え、リザ君は今の姿、気にいってないの?」

リザードン「そういうわけじゃないけどよ・・・」

イーブイ「私はリザ君カッコよくて好きだけどなぁ!」

リザードン「そ、そうかよ・・・//」

イーブイ「って、そうじゃなくて、何に進化すればいいか悩んでたの。リザ君は、何になってほしい?」

リザードン「あ?俺に聞くのかよ」

イーブイ「もともと聞こうと思ってたよ?」

リザードン「そうかい。そうだな・・・」
 ▼ 118 メモース@グラウンドメモリ 18/02/02 16:54:09 ID:s4L6mX3c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん

>>115
おいw
 ▼ 119 ローニャ@ダイゴへのてがみ 18/02/02 20:31:45 ID:PqKMGQJg [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『気になる彼は絵が上手』(ドーブル♂・メタモン・ミュウ)

ドーブル「ふむ・・・こんな感じかな」

メタモン「変身解いていい?」

ドーブル「うん、良いよ」

ポムン

メタモン「見せて見せて!」

ドーブル「こんな感じ・・・どうかな」

メタモン「うん!カイリューの勇ましい感じがよく出てるよ!」

ドーブル「ほんとに?」

メタモン「まあモデルの僕の擬態が上手だからこそだけどね〜」

ドーブル「そうだね、いつもありがとう、メタモン!」

メタモン「えへへ〜、僕にはこれしかありませんから〜。でもこんなに喜んでくれると嬉しいなぁ」

ドーブル「描いたポケモンの数も随分増えた、デッサンもかなり得意になってきたよ」

メタモン「次は〜?」

ドーブル「順番的にはミュウツーかな」

メタモン「ミュウツーかぁ・・・見たことないや。でも任せて!」

ポムン

メタモン「こんな感じ?」

ドーブル「おお!これはまごうことなきミュウツー!」

メタモン「じゃあ、思う存分描いちゃって!」

ドーブル「うん!」


ミュウ「あれは・・・ミュウツー?」コソッ

ドーブル「描けた!」

メタモン「ほんと!?」

ポムン

ミュウ「ミュウツーが溶けた!」

ドーブル「ん?」

ミュウ「あ、やばっ・・・」コソッ

ドーブル「今なんか声が・・・」
 ▼ 120 トライク@かがやくいし 18/02/02 20:53:05 ID:PqKMGQJg [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドーブル「気のせいか・・・」

ミュウ「・・・メタモン・・・メタモンの変身を使ってミュウツーのデッサンを描いてたんだね!」

メタモン「上手上手!見事なミュウツーだよ!」

ドーブル「メタモンの変身が上手だからだよ〜」

メタモン「エヘヘ〜、僕の変身の特訓にもなるし、どんどん描いて行こう!」

ドーブル「次はミュウだ!」

ミュウ「へっ、僕!?」

メタモン「よ〜し、変身!」

ポムン!

ミュウ「!!」

ドーブル「ミュウの変身も上手だよ!よ〜し、じゃ、早速」

ヒュンッ

メタモン「!?」

ドーブル「な、なに・・・」

ミュウ「・・・じゃあね〜♪」

ヒュンッ

メタモン「い、今のは・・・ってあれ!?ドーブル君!?」


ミュウ「フフフ、探してる探してる」

ドーブル「い、一体何が・・・君は?まさか、本物のミュウ!?」

ミュウ「そうだよ、僕がミュウ!よろしくね、ドーブル!」

ドーブル「ど、どうしてミュウが・・・それに、僕に何の用?」

ミュウ「このあたりを散歩してたら君たちが面白そうなことしてたから。でも、あのメタモンの僕の変身、へったくそだったよね!」

ドーブル「そ、そんなことは・・・」

ミュウ「見てよ!本物の僕はもっと可愛くてチャーミングでしょ?折角ミュウのデッサンするなら、ちゃんと可愛く描いてほしいし!」

ドーブル「それでわざわざ僕を攫ったの?」

ミュウ「大げさだなぁ、ちょっと物陰まで連れて隠れてるだけじゃん!さ、ミュウを描きたいんでしょ?さぁ、描いて描いて!」

ドーブル「うーん、でも、確かに本物の幻のポケモンのデッサンができるなんて、レアな体験だ!」

ミュウ「そうそう、出血大サービスなんだから!」

ドーブル「よし、描くゾ!」
 ▼ 121 メルゴン@エレキシード 18/02/02 21:02:56 ID:PqKMGQJg [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドーブル「・・・・・・・」ジー

ミュウ(・・・な、なんか、ドキドキするなぁ)

ドーブル「・・・・・・」ジー

ミュウ(ジーって見られてる・・・どうしてそんなに見てくるの?)

ドーブル「・・・・・・・」カキカキ

ミュウ(って、デッサン中だから当たり前か)

ドーブル「よし!描けた!」

ミュウ「ほんと!?見せて見せて!」

ドーブル「ど、どうかな・・・」

ミュウ「これは・・・」

ドーブル(ゴクリ)

ミュウ「可愛い!ドーブルって絵がとても上手なんだね!!」

ドーブル「そ、それほどでも・・・」

ミュウ「ほんとほんと!ミュウ大満足!!」

ドーブル「満足してもらえてよかったよ」

ミュウ「・・・ねぇ、ドーブル」

ドーブル「どうしたの?」

ミュウ「これ、もらっちゃったらダメかな?」

ドーブル「え?う〜ん・・・今まで描いたデッサン絵は順番にしてファイルにまとめてるんだけど・・・」

ミュウ「分かった!じゃあもう一枚描いていいから!」

ドーブル「そういうことなら、いいよ。モデル料がわりということで」

ミュウ「やった!折角だから違うポーズがいいね!どんなのが好みかな?」

ドーブル「こ、好み・・・?」

ミュウ「やっぱり?可愛いの?それともカッコイイの?」

ドーブル「じゃあ、カッコイイので・・・」

ミュウ「オッケ!僕ってばカッコイイポーズも様になっちゃうんだから!!」ビシッ

ドーブル「おお・・・確かにカッコイイ!」ジーッ

ミュウ「攻撃を決めた後のイメージでねぇ!」

ドーブル「よぉし・・・」

ミュウ「さぁ、じゃんじゃん描いちゃって!」
 ▼ 122 チゴラス@フライングメモリ 18/02/02 21:16:52 ID:PqKMGQJg [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドーブル「よし、こんなところかな」

ミュウ「カッコイイ・・・」パァー

ドーブル「これでフシギダネからミュウまで完成!じゃあ次はチコリータを・・・そうだな」

ミュウ「?」

ドーブル「またメタモンに変身を頼まなきゃ。僕はそろそろ戻るね?」

ミュウ「ええ!?」

ドーブル「じゃあ、モデルになってくれてありがとうね!」

ミュウ「あ、ま、待って!」

ポムン

ドーブル「!!」

ミュウ「僕も変身は得意だよ〜!ほら、こーんなキュートなチコリータだって!」

ドーブル「凄い!流石幻のポケモン・・・!」

ミュウ「でしょ〜?だからもっと僕のこと描いてよ!!」

ドーブル「・・・うーん、でも、メタモンのことほったらかしだし」

メタモン「ドーブル君!こんなところに!!」

ドーブル「メタモン!!」

ミュウ「なっ」

ポムン

メタモン「うわっ、本物のミュウ!?」

ミュウ「そうだよ。君の中途半端な変身なんかより、僕の方をモデルにした方がドーブルも描きやすいよ!」

メタモン「なっ、ドーブル君ミュウのことモデルにして絵描いてたの!?僕が探してる間ずっと!?」

ドーブル「ま、まあ・・・せっかくだし」

メタモン「この浮気者!!」

ドーブル「浮気ってそんな大げさな・・・」

メタモン「お前も!!勝手に出てきてなんのまねなの!?ドーブル君のモデルは僕の役割なのに!!」

ミュウ「でも僕の方が変身も上手だし、モデルにもふさわしいよ」

ポムン

ミュウ「ほら、チコリータの変身だってこの通り!」

メタモン「何を・・・!」

ポムン
 ▼ 123 ブンネ@ありふれたいし 18/02/02 21:21:16 ID:PqKMGQJg [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドーブル「!!これは・・・」

メタモン「このぉ・・・!」

ミュウ「やるかぁ!?」

ドーブル「対峙する二匹のチコリータ・・・ナイスモチーフ!二人とも少しそのまま!」

「「え?」」


ドーブル「そうか、変身を使えるポケモンが二匹いたらこんな絵が描けるのか・・・これは面白い!二人とも、引き続きモデルやってくれる!?」

メタモン「うう・・・僕は一人がいいのに・・・」

ミュウ「僕だって!!」

メタモン「でもドーブル君がそういうなら仕方ないね・・・」

ミュウ「ちぇっ・・・」

ドーブル「そうだな・・・じゃあ、次はサーナイトとエルレイドのキスシーンなんてどうだろう!」

メタモン「!?」

ミュウ「そ、そういうのは・・・」

「「勘弁してよぉ!!!」」



『気になる彼は絵が上手』・・・おしまい
 ▼ 124 ョロモ@デボンスコープ 18/02/02 21:26:45 ID:tVrskUBw NGネーム登録 NGID登録 報告
ギャラドス×ミロカロスお願いします
 ▼ 125 457 18/02/02 22:02:00 ID:ugcX7lzY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ホルビー♀×ニンフィア♂ 花火
デデンネ♂×ピカチュウ♀ 手紙
ピカチュウ♂×イーブイ♀→サンダース♂
季節外れの花
これって難しいかな?
 ▼ 126 ワーク@メガストーン 18/02/03 10:33:04 ID:OY2zbtFw [1/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『性別不明の罠』(エモンガ♂×ビリジオン♀)

それまでは決まった住処を持たなかった自分がヤグルマの森に定住することになったのは、とある出会いがきっかけであった。


小さく可愛い見た目からは想像できないだろうけど、地元の豊穣の社では敵知らずなほどポケモンバトルの腕に優れ、自分の実力がいかに優れているかを示すためにイッシュを南へと下って行った。

特に目ぼしい相手を見つけることもなく、自称実力派のしょうもないファイターたちを片っ端から倒していくと、ヒウンシティに着いたあたりで興味深い話が聞けたのだ。

「ヤグルマの森の奥深くに伝説のポケモンが住み着いてるらしいよ!」

「なんでも、森を荒らした人間から森のポケモンを守って、」不届き者に制裁を与えたとか!」

ヤグルマの奥深くに住み着く伝説のポケモン・・・

言われてみれば、伝説のポケモンと言われる存在と出会ったことはなかった。バトルをしたポケモン達も、どこかで見たことのある種族ばかり。

「僕を満足させられるポケモンとなると、もう伝説ポケモンしかいないのかもね」

自分の実力に驕り高ぶっていた僕は、その伝説ポケモンとやらにバトルを挑むため、ヤグルマの森を抜け「思索の原」へと入った。

「あら、お客様?」

言葉を失った。

気品あふれる美しさ、凛とした佇まい、それでいてどこか隙のない、圧倒的たる強者のオーラ。

見たことのないポケモン。

伝説のポケモンがどんな姿をしているのか、僕は聞かされていなかったが、

「あなたこそが・・・伝説のポケモン・・・」

間違いないと、僕は確信していた。

「伝説なんて、そんな大層なものじゃないのだけれど。ところで、どうしたの?その伝説のポケモンとやらを探していたの?」

いたずらっぽく笑いながら、彼女は僕にそう聞いた。

・・・確かに、この人は強い。戦わずとも分かる。だが見たところ、タイプは草。

相性は悪くないはずだ。

「腕試しに、イッシュ中を回ってるんだ。伝説のポケモンと、戦うためにここに来た」

僕は宣戦布告する。気高い相手のペースに惑わされぬよう、精一杯クールな感じに努めてそう言った。

「まあ、そんなに小さいお子様なのに、随分な自信ね」

「お子様言うな!!」

だが一瞬でつけ刃の姿勢は崩されてしまった。

見ると彼女はクスクスと笑っていて、まるで子供をからかう大人の様子。

「でも、飛行タイプのポケモンは苦手なのよね・・・私、草・格闘タイプだし」


 ▼ 127 ャワーズ@こだいのどうか 18/02/03 10:49:21 ID:OY2zbtFw [2/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「!!」

余裕からか、彼女はわざわざ自身のタイプを口に出した。

草、それに格闘。飛行タイプの技で大ダメージを与えられるタイプ。

これなら、先にアクロバットを決めてしまえば、万に一つも負けることはない。

「見逃してくれないかしら?」

「嫌だね、僕のこと馬鹿にして。絶対倒してやる」

「馬鹿になんてしてないわ。あ、もしかしてお子様って言ったのがそんなにこたえた?」

「っ!!」

「ごめんなさい、悪気はなかったの。でもそんなので熱くなってるようじゃ、やっぱりあなたお子様かもね」

「バ、バトルだ!!」

確かに僕はすぐ熱くなる性格だという自覚があった。

馬鹿にされるとどうしても過剰に反応してしまう。

その反応が面白くて、相手は更に僕を煽ってくる。

だから僕は、そこで実力行使で相手を黙らせるのだ。

二度とそんな口をきけないように。

おかげで舌戦は相変わらず弱いままだったけど、

世の中力がすべて、バトルで勝てるだけの実力さえあれば何も問題はない。

今回だって、素早い動きからアクロバットを決めて僕の勝ち――

「!?」

慢心していた僕の攻撃は、鋭い太刀筋で相殺されていて・・・

「せいなるつるぎ。あなた、見たことないでしょう?私たち『闘神』と呼ばれるポケモンは、攻防にこの角を用いて戦うの」

涼しい顔で僕をいなし、彼女は続けた。

「前の足も後ろの足も動く様子がなかったから、あなた、攻撃が決まると思い込んでいたのね?止める瞬間までの笑顔も、止められたことを理解した時の驚愕の顔も、とてもいい顔をしていたわ」

驚きから抜け出せない僕を置いて、彼女はまた笑いだす。

隙を見せて誘っているのか・・・?

これほど無防備に見える相手に僕は一歩も踏み出すことができないでいた。

彼女はひとしきり笑った後、

「そうね、来てくれないなら、こっちから行くわ」

そう言って、自らは一歩も動くことなく、無数の岩の欠片を周りに浮かべて解き放った。

「ストーンエッジ・・・」
 ▼ 128 ャノビー@マゴのみ 18/02/03 11:11:58 ID:OY2zbtFw [3/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「精が出るわね、エモンガ」

「ビリジオン!」

それからというもの、僕は思索の原の近隣のヤグルマの森を住処として生活を行うようになった。

表向きの理由は、ビリジオンにリベンジするため。

「でも、その様子じゃ、私に勝とうなんて数十年早いかも。大人になってから出直して来たら?」

「だから子ども扱いすんな!エモンガ族は大人になってもこの姿なんだよ!」

「そう?ごめんね、このあたりにエモンガって見ないから・・・じゃあ、精々練習頑張ってね」

「もう・・・」

裏向きの理由は、

「・・・エモンガ、お前今すっごいにやけてんぞ」

「バ、バオップ!」

・・・ビリジオンの傍に居たかったからだ。

早い話が、その強さと雰囲気にやられて惚れこんでしまった。

「バトルで負けて惚れてからかわれて喜んで、ちょろい男やな〜」

「珍しい住人が増えたと思ったら、まさかマゾだったとは・・・」

「ヤナップ!ヒヤップ!」

この3猿の言う通りで、自分でもろくでもないと思うのだが、こればっかりは仕方がない。

自分を負かした相手に惚れてしまう、惚れた相手に構ってもらえると嬉しい、どれも自然な道理だ、うん、そうに違いない。

「こら、あまりエモンガさんをからかってはいけませんよ?」

「ドレディア!俺はからかってるつもりはねぇよ、ただこいつが意中の相手に凄いにやけ顔晒してたから注意しただけでよぉ」

「嘘ビリジオンがいる時からにやけてたの!?」

「バッチリやったやな〜」

「うう・・・最悪・・・」

そもそも今まで恋になど落ちたこともなかった。

俗に言う初恋というやつで、その相手が伝説のポケモン、しかもあんな感じでは攻略難易度はかなり高い。

せめて、彼女より強くなって彼女を打ち負かすことができなければ、きっと一方的にからかわれて終わりだろう。

「私は応援してますよ、エモンガさん」

「・・・ありがとう、ドレディア」

ヤグルマの森の仲間はなんだかんだ言いながら、新参者の僕のことを歓迎してくれている。

ビリジオンの影響か、やたら人をからかうのが好きなメンツも多かったが、住処としてとても居心地のいい場所だった。
 ▼ 129 ーゴヨン@きのみぶくろ 18/02/03 11:29:30 ID:OY2zbtFw [4/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「でも、僕ドレディアにもみんなにも、ビリジオンのことが好きだなんて言った記憶ないのだけど」

「見ていればわかりますよ〜!!」

「ええ・・・」

「俺はドレディアからそう聞いてな。言われてみれば、確かに〜って」

「そんな感じやな〜」

「ええ」

「っ!!気づいたのはいいとして、なんで言いふらしたりしたのさ!!」

「言いふらしてません!ただポロっと話してしまっただけで!」

「同じだよ!!」

特にドレディアは森のみんなから愛されるアイドル的な存在だったが、少し天然で、おしゃべり好きで、更に、

「ねえエモンガさん!具体的にはどんなところが好きなのですか?強いからというわけではないでしょう??」

「か、関係ないだろ!」

この手の話が大好きで、僕がここに来て二日目にはこうして色々聞かれるようになっていた。この質問ももう何度目かになる。

「二日でバレる分かりやすいお前も問題だけどな」

「まあ来た経緯が経緯やったからやな〜」

「この瞬間もまんざらでもない顔してるあたり、ドマゾですね」


さて、ヤグルマの森に住みついてからも、その周辺を散歩がてら飛び回ることはあった。

久しぶりにヒウンまで来てみると、モニターにニュース番組が映されていて、

「謎が謎を呼ぶ伝説のポケモン!ビリジオン特集!」

そんな出演者の声が聞こえてきた。

「ビリジオン特集・・・?」

「古代から伝わるイッシュの歴史書にもその存在は確認されるビリジオンですが、そのタイプは草・格闘タイプとされており・・・」

やはり伝説のポケモン、最近巷で噂になっていたこともあり、その生態に迫ろうというコーナーのようである。タイプはしっかり当たっているので、ある程度信ぴょう性の高いデータなのだろう。

「高さは約2メートル、重さは200キロで、特性は正義の心とされています」

「かつて仲間を守るために人間に挑んだという伝説そのものの特性ですね」

へぇ、そんな特性が。

正義の剣といい、伝説ポケモンだけあって、やはり他のポケモンには見られない特徴が多いようだ。

そんなことを考えていると、更にニュースは進み、

「性別は不明、最近ではヤグルマの森の付近で見た人がいるとかいないとか・・・」

「!?」
 ▼ 130 ックラー@ピーピーエイダー 18/02/03 11:44:58 ID:OY2zbtFw [5/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポケモンの中には性別を持たない者もいる。

身体が歯車で出来ているギギギアルなんかは本人が「性別ナンテモノハナイヨ」と言っていたし、元は人の発明品だというゴルーグも「生物学的な意味での性別は持ち合わせていない」と言っていた。

彼らを図鑑で解説した音声も聞いたことがあるが、図鑑はいずれも「性別不明」と言っていた。

要は、「性別不明」とはつまり「性別がない」ということなのである。

「ビリジオンに・・・性別が・・・ない・・・?」

あわれ僕の初恋は♂も♀もない生命体に捧げられてしまったのだろうか。

途端に不安になった僕は居てもたってもいられず、急いで思索の原へ向かった。


「え?私の性別?」

「ニュース番組でビリジオンの特集をやっていてさ。性別は不明って言ってたから」

藁にも縋る思いでビリジオンに話を聞く。

だがビリジオンはそんな話を聞くと大笑いして、

「アハハハハ!それで私に性別がないって思ったの?」

「な、笑うなよ!!」

いつもの調子で僕のことをからかうのだ。

「不明ってことは要するに、人間様には私の性別を調べる術がないと言うことよ」

「術が・・・」

「伝説のポケモンというのは、他のポケモンと比べて数も極端に少ない、いわば希少種よ。一匹しかいない、とは敢えて言わないけれど」

ビリジオンは淡々と話す。

「それで、私たちの声は人間様には理解できないし、体を見たって、個体一匹だけじゃあそれが♂なのか♀なのか分からないのよ」

「そ、そうか・・・」

「ましてや伝説のポケモンなんて研究サンプルも不足していて、その生態もほとんど分かっていないはずよ?」

一つ一つ、自身の性別が「不明」であることをビリジオンが説明して、遂に僕はビリジオンが性別ふめいとされた理由を完全に理解した。性別不明とは、単に本当に性別が判明していないだけなのだ。

「じゃあやっぱりビリジオンの性別は」

「実は♂だったり」

「ええ!?」

「嘘、♀よ。当たり前でしょ?」

「も、もう・・・」

相変わらずからかわれながらも僕は、ビリジオンの口からしっかり「自分が♀である」ことを聞けてとてもホッとした。

「よかった〜・・・」
 ▼ 131 レッグル@サンのみ 18/02/03 11:57:04 ID:OY2zbtFw [6/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「あら、何がよかったの?」

「へ?」

ホッとするあまり、口から洩れ出た一言。

それがビリジオンにも聞こえてしまったらしい。

「いや、ビリジオンがちゃんと♀でよかったなって」

僕はその言葉がビリジオンに聞こえてしまったことの重大さを、すぐには理解できずにいたが、

「私に性別がなかったり、私が♂だったりしたら、都合の悪いことがあったの?」

ビリジオンのその追撃でようやく、それがどういう意味なのか気づいてしまった。

「!?」

「アハハハッハ!!!何その顔!!!」

驚いて顔を真っ赤にする僕を見て、それがよほど面白いのかお腹を抱えて笑うビリジオン。

もう言い逃れできないような気がして、好きだと言うことを伝えるしかないのか、でも伝えたら伝えたでさらに馬鹿にされるような・・・

追い込まれていく僕を見て、ビリジオンは妖しく笑ってこう言い放った。

「そうね、エモンガ・・・今からバトルしましょうか」

「え・・・?」

意図が読めなくて固まる僕に、ビリジオンはこう続ける。

「あの日以来ね・・・少しは成長したのかしら」

挑発。たまらず僕はその言葉にかみつき、

「当たり前だろ!!前みたいには行かないよ!!」

「そう?私、あなたが私に勝てるとは到底思わないのだけど・・・」

「言ってくれる・・・やってやろうじゃないか!」

「簡単に熱くなって、相変わらずお子様ね」

「なっ!?」

舌戦の方は全く成長できず、あっけなく手玉に取られる僕のことをお決まりのようにからかってから、ビリジオンはジッと僕の目を見つめた。

「そうね・・・もしあなたが私に勝つことができたら・・・」

ゆっくりと間を取り、いつに無い妖艶な雰囲気。

思わず見とれる僕に顔を近づけて、

「私のこと、好きにしてくれていいわ」

「・・・ビリ・・・ジオン・・・!?」

そう言って、かかってらっしゃいとばかりに戦闘態勢を取るのだった。
 ▼ 132 ューラ@スターのみ 18/02/03 12:08:25 ID:OY2zbtFw [7/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ぐぅ」

「アハハハハ!ぐぅの音出てる!!もう、全然ダメね〜、話にならないわ!!」

僕は負けた。それはもう手ひどく負けた。ボッコボコのバッコバコに負けた。

「ひ、卑怯だ・・・戦う前から、僕の心を弄んで・・・」

「この分だと普通にやってもあなたの負けよ」

返す言葉もなかった。

だって、それはもうボッコボコのバッコバコだったから。

「アハハ、もう・・・ほんっと、フフ、あなたって面白いわ!!」

僕が抱えた気持ちまでも、恐らくビリジオンにバレてしまって、からかわれる材料が増えたばかり。今日はとんだ厄日だ・・・

「あ、そうだ。あなたがここに住み着いた理由って、やっぱり私に惚れたからだったんだ」

「ほ、本人にそんなこと聞くな!」

「これは落ちたな〜っていうのは、初めてあなたを倒した時から気づいてたけどね」

「なーーーーー!?」

ああ・・・もう・・・ほんと、厄日だ。

ここから出ていってやろうか・・・

「・・・今日は、もう、失礼します・・・」

心も体もボロボロになって僕は、思索の原から出ようとする。

「ねえ、エモンガ」

「・・・何?」

ビリジオンの呼びかけにも、今は振り向きたくもなかったけど、それでも惚れた弱みからか話を聞かずにはいられなかった。

「私、目標に向かってひたむきに頑張る男って好きよ?カッコいいもの」

「!?」

「その目標が自分だとしたら、それは女としてとても幸せなことよね」

いつになく真剣な声でビリジオンが僕に語りかける。

もう、その声から耳を離せない。

「あなたのおかげで私は幸せ者よ?ありがとう、エモンガ」

「ビリジオン・・・」

そこで、話を終え、ジッと僕の方をただ見るだけのビリジオン。

僕の出方を伺っているようで、不思議と、何かを返さなければいけない気になる。

僕は、試されている・・・?
 ▼ 133 バルオン@ダイゴへのてがみ 18/02/03 12:20:43 ID:OY2zbtFw [8/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ぼ、僕は!」

決意を込めて、初めて僕はこの言葉を口にする。

どうなってもいい、真剣な気持ちをビリジオンにぶつけるんだ。

ぶつけた先、どうなるのかが見たかったから。

「僕は、あなたのことが――」
「でも私弱い男には興味がないの!!」

僕の言葉をさえぎって放たれた言葉は、あまりにも強烈で、無残に僕の心を砕いて。

「だから、精進なさい?エモンガ」

でも、砕けてボロボロに零れ落ちそうなすんでのところでまた、繋ぎ止められて。

「あなたが私に勝てる日を、楽しみに待ってるわ」

そうして、あなたは僕の目標へと戻っていく。

「・・・あなたって人は、本当に・・・」

「なに?」

「・・・とんでもない、悪女だよ・・・」

「あら、じゃああなたは女を見る目がないのね」

「ほんとにね!」

精魂疲れ果てた僕は、こう言葉を投げ捨てるのが精いっぱいで、やはり敵わない相手は実力行使で黙らせるしかないと悟るのだった。


「エモンガさん、前にもまして凄い熱の入りようですね」

「ありゃ、何かあったな・・・」

「あの人に敵うわけないのに、頑張るやな〜」

「でも、なんだかんだビリジオン様の方もまんざらではなさそうですよ?」

「本当ですかヒヤップさん!!いやぁ、恋のパワーって素晴らしい!!」

「まんざらでもないって、丁度面白いおもちゃを見つけたから毎日ご機嫌なだけだと思うけどなぁ」

「本当に、とんでもない人やな〜」

「うう・・・そんな人に恋してしまうなんて、災難ですね、エモンガさんも」


『性別不明の罠』・・・おしまい
 ▼ 134 チニン@まひなおしのみ 18/02/03 12:27:15 ID:HGC4nMm6 NGネーム登録 NGID登録 報告

マグナゲートとはまた違うこういう雰囲気もいいな
 ▼ 135 ラッキー@サイコソーダ 18/02/03 22:25:36 ID:OY2zbtFw [9/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『僕らは声を届けよう』(ボルケニオン×マギアナ)

サトシ達との交流を経て、ネーベル高原のポケモン達は人への抵抗を薄くした。

ボルケニオンもそれは例外でなく、「悪い人間といい人間がいる」ことを深く思い知り、時折ネーベル高原に足を踏み入れた人間たちのことを警戒しながらも、むやみに追い出したりはしないようになった。

心を取り戻したマギアナは、そんな様子のボルケニオンを微笑ましく思い、そのことを指摘するたびに「うるせぇ」と照れるボルケニオンを見るのが好きだった。


ある時、一組の男女がネーベル高原にやってきた。

いつものようにボルケニオンは彼らにすぐに心を開かず、妙な真似をするようならと迎撃の準備も行っていたが、高原の仲間たちがその人間にひどく懐いたので仕方なくその様子を傍観していた。


「私たち、二つの国の王子と王女だったの」

「ぞれぞれ国を置いて、逃避行の途中なんだ」

人間の言葉を離せるボルケニオンに、人間は自分達の身の上を話した。

ここにいるポケモン達がどういう経緯でここにやってきたのか、それを話した返しの言葉がそれであった。

「私たちにも、ポケモンがいたの」

「逃避行に際し、捨ててきた。巻き込みたくない一心だったけど、そんなものは人間のエゴでしかないのかもね・・・」

今でも彼らのことを思い出しては寂しくなるのだと語る彼らの傍について、マギアナは精一杯励ました。

ボルケニオンにも思うところがあったが、悲痛な様子の彼らとマギアナの甲斐甲斐しい姿の前に、余計なことは言うまいと口を閉じた。


「ここで、結婚式を挙げたいわ」

女はボルケニオンにそう言った。

「簡単なものでいいの、この美しい場所で、あなたたちの愛に満ちたこの場所で、私たちの愛を誓いたいの」

結婚式というものが何なのか、長く生きたボルケニオンはその概要を理解していた。

逃避行の最中だが、既に双方の国は彼らの捜索を打ち切り来たるべく戦争に向け準備を進めているため、彼らの旅は順風満帆であった。

いずれ傷つく自らの国の人々を思うと辛く悲しい思いであったが、愛に生きることを決めた二人は幾年の間幸せに旅を続けた。

唯一の心残りが、結婚式を挙げられていないことだ、ということだった。

勝手にしろと、ボルケニオンは告げた。

自身が準備をしてやるほどボルケニオンは優しくはない。

歓迎してやるほどボルケニオンは素直ではない。

だが、二人の儀を喜んで手伝う仲間たちに水を差すような真似をするほど、ボルケニオンは意地っ張りでもなかった。

「僕は、生涯、この人を愛し続けることを、ここに誓います」

「私は、生涯、この人を愛し続けることを、ここに誓います」

それに、人間の儀を見つめるマギアナもとても幸せそうにしていたので、ボルケニオンも悪い気はしなかった。
 ▼ 136 ワンコ@うみなりのスズ 18/02/03 22:38:53 ID:OY2zbtFw [10/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「おめぇら、随分懐いてたようだな」

晴れて夫婦となった二人が去った後、ボルケニオンは仲間達にそう告げた。

人間が去り、元気をなくす仲間達、目の前に広がるその現実がボルケニオンは少し癪であったが、自身も彼らのことを嫌いにはなれなかったので嫌味などは言わなかった。

「・・・あいつらに捨てられた奴らは、さぞかし辛かっただろうな」

だからこそ、彼らが国においてきたポケモン達のことを思うと、やりきれなかった。

今は幸せだと語る逃避行も、きっと苦難もあったろう。

だが、彼らのポケモンはどんな苦難があろうとも、彼らと共に行きたかったはずである。

彼らと共に生きたかったはずである。

「・・・俺は、思うんだよ。マギアナ」

ボルケニオンは語る。

「ゴクリンのトレーナーも、あいつのこと別に捨てたくなかったんじゃねぇかって」

そのトレーナーがゴクリンのことを守れないなんらかの理由があって、

彼のことを思って捨てたのだとすれば・・・

勿論、そんな可能性は以前から考えていて、それすらも人間のエゴだとボルケニオンは一蹴できた。

今となっては、そう言って捨ててしまえない咎がボルケニオンにはあった。

「だとしたら、悲しいよなぁ。どっちが正しいかなんて、わかんねぇよ」

悪い人間がいて、いい人間がいる。

ポケモンにもきっと悪い奴だっている。

人間は嘘をつくが、ポケモンだって嘘をつく。

醜い嘘も、美しいと思いたい嘘もあるのだろう。

「・・・ああ、やめだやめだ!考えがとっちらかっちまった」

難しいことを考えるのは嫌いだと投げ捨てて、ボルケニオンはさっきから黙ったままのマギアナに顔を向けた。

マギアナは時々うなずきながら、手元では何か作業を続けていた。

「マギアナ、さっきから何やってんだ?」

「花冠、作ってるの」

「はなかんむりだぁ?」

その作業の意図が読めないボルケニオン。

そう言えば、つい最近この花冠を見た気がして・・・

「私、結婚式を挙げたいの」

「はぁ!?」
 ▼ 137 リテヤマ@ピーピーマックス 18/02/03 22:57:43 ID:OY2zbtFw [11/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やけに焦がれるように結婚式を見ていたとは思っていた。

あの人間どもの真似事がしたかったのかと、合点がいったが、

「そうかよ、勝手にやったらいいだろうが」

「一人で式は挙げられないわ」

「誰か一人、てきとうに選べばいいだろ」

「あなたがいいの」

「俺ぁ、ごっこあそびはごめんだ」

「ごっこ遊びがしたいんじゃないわ」

ほら来た。

俺はそんな恥ずかしい人間の真似事は嫌だね。

そう言って終いにしたかったが、なんだかんだ言ってマギアナに逆らえないボルケニオンの性格を、ボルケニオン自身が一番理解していた。

「ったくよぉ・・・」

こうして、ボルケニオンとマギアナは式を挙げることとなった。


準備は迅速に歌った。

チルタリスの澄んだ歌声が広い空に響く。

「ったく、なんで俺がこんな事・・・」

ボルケニオンは悪態をつくが、本気で嫌がる姿を見せるとマギアナが落ち込むので途中で投げ出したりはしなかった。

最期には誓いのキスをするんだったか、人間流の愛情の表現の仕方というものに従うのも癪だな。

でも今日のところはマギアナに付き合ってやろうか。いつか失わないとも限らないことは良く思いしったろうが。

「私は、生涯、あなたを愛することを誓います」

マギアナが言葉に乗せて愛を誓う。

「っ・・・」

心の奥底、何か熱く感じたことに気づく。

「や、やっぱりやめねぇか、マギアナ」

「どうして?」

照れ臭くなったボルケニオンは、たまらず一度マギアナに中断を申し出る。

てきとうな理由を話しても、きっと受け入れてくれないだろう。

「・・・俺は、誓いなどせずとも行動に愛を乗せてきたつもりだぜ?感じねぇか?」

ボルケニオンは、心のままをマギアナに話した。
 ▼ 138 ッポウオ@いんせきのかけら 18/02/03 23:07:54 ID:OY2zbtFw [12/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「・・・そうね、しっかり受け取っているわ」

「じゃあ・・・」

「それでも、誓ってほしいの」

だが、マギアナは引かなかった。

自らの魂の位置に手を当て、

「だって、言葉にするたびにとても温かい気持ちになるの。言うことも、言われることも。だから、私たちは何度でも言葉にするべきなのよ」

「そ、そうか・・・」

「王女様の、請け売りだけどね」

笑うマギアナに対し、負けましたよとボルケニオンも自嘲気味に笑う。

マギアナの誓いを受けて自らも暖かい気持ちとやらを感じてしまったのだから、ボルケニオンはこの気持ちを返さなくてはいけなかった。

「・・・俺は、生涯、お前を愛することを誓う」

そうして、二人はキスを交わす。

「マギアナ」

「なぁに?」

互いに見つめあい、二人が交わる直前、ボルケニオンは呟いた。

「お前が無事で、良かった」

そういって、照れを隠すように乱暴にキスをするボルケニオンを、その儀を見守っていた仲間たちは盛大に冷やかした。


それからというものの、マギアナは頻繁にボルケニオンや仲間たちに愛を告げるようになった。

言葉にしなきゃ分からないなんて、そんな浅い関係でもないだろうとボルケニオンは思っていたが、

それでも不思議と、愛を告げることも告げられることも悪い気はしなかったので、たまにはボルケニオンからもマギアナに返してやったのだった。


『僕らは声を届けよう』・・・おしまい
 ▼ 139 イティ@バグメモリ 18/02/03 23:21:22 ID:TvpZ/z2U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゼクレシお願いします
 ▼ 140 ガルカリオ@こだいのぎんか 18/02/03 23:27:55 ID:QJv4Vtrs NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ボルケニオン×マギアナとてもよかったですありがとう
支援
 ▼ 141 コッチ@カプZ 18/02/04 10:23:34 ID:aWxOztsE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コイキングヨワシありがとうございます!
なんというか、勧善懲悪は問題解決の王道ですね!
これからもがんばれコイキング!

>>94さんのような三角関係だったり
>>102さんのように舞台追加もOKなら、

ルカリオ♂←ミュウツーをお願いします。
舞台はポッ拳で。
 ▼ 142 ガハガネール@フエンせんべい 18/02/04 11:03:22 ID:UWBbOsmw [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ×ニンフィア
ニャビー♂×モクロー♀↔️ピカチュウ♂
グレイシア♀→ホルビー♀↔️カガオエン♀
全員でインターネットで知り合った学園祭で会おう 一般人も入れるし
勘違い物って難しいかな
 ▼ 143 レベース@ひみつのカギ 18/02/04 12:32:16 ID:PMOCbdCQ [1/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『消せない過去に囚われて』(ギャラドス♂×ミロカロス♀)

「ひぃぃ!ギャラドスだ!!」

「おい、あいつには近づくんじゃねぇ!!」

「ギャ、ギャラドス様!!どうかお許しを!!」


愉快だ。

かつては俺を見下していた奴らが、今は俺のことを恐れ、おののき、顔をっ見ただけでへっぴり腰になって逃げていく。

これほどに愉快なことはない!

俺は辛く醜い時代を耐え、遂にギャラドスになった。

俺より強いものなんていない、いわば海の王になったのさ!


世界一弱く情けないとも言われるコイキングの時代に受けた屈辱を、このギャラドスは進化へのエネルギーとしていた。

進化の動機は復讐、己を馬鹿にしたこの世界全てへの復讐だ。

間違った方向へ向けられた感情は、力を得るための正しき努力を生み、ギャラドスにふさわしいだけの力を得た彼はもはやだれにも止められない海のギャングであった。

勿論、広い海の中、彼より強い者など五万といるのだろう。

彼も、彼を取り巻く環境も、まだそれを知らないのだ。


ある日、ギャラドスはいつものように自らの住処の近くを泳いでいると、何やら気になる声が聞こえてきた。

「見たか!?さっきの奴!!」

「すっげぇ綺麗だったよな!!あんな奴この周りにいたか?」

この周りではまず見かけないほどに綺麗なポケモン。

進化前の苦い経験から、己の容姿にコンプレックスを抱いていたギャラドスは、彼らを問いただしてそのポケモンに関する情報を仕入れた。

「おい、今の話詳しく聞かせろよ」

「ひぃ!!え、えーと・・・」


どうして情報を仕入れ、そのポケモンを探すのか。

理由は簡単だった。

見つけて、暴力をもって分からせる。

二度とこの周りを泳げないように分からせてやるのだ。

今のギャラドスは理不尽の塊で、彼の奮う力に大義なんてものはなかった。

今回も、ただ美を当てつけに来たそいつをしめるだけ。

常人には理解できない理由で彼は捜索を開始した。
 ▼ 144 ナフィ@ロゼルのみ 18/02/04 12:45:48 ID:PMOCbdCQ [2/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「見て!ミロカロス様よ!!」

「凄い綺麗だ・・・ああ、どうか僕の物にならないものか・・・」

「俺と付き合おうぜ、ミロカロス。俺に見初められるなんて、お前は幸せ者だ」


不快だ。

かつては私を見下していた人たちが、掌を返したように、今の私を褒め称え、媚を売り、薄っぺらい愛を叫ぶ。

これほどに不快なものはない!

私は辛く醜い時代を耐え、遂にミロカロスになった!

その努力の報酬がこれだと言うの!?冗談じゃない!

これなら、まだ数少なくとも私の心を見て友達になってくれる人がいたヒンバスの時代の方がマシだったくらいよ・・・・


世界一美しいポケモンと呼ばれることもあるミロカロス。

みずぼらしいヒンバスの姿からは想像できないような進化の奇跡を経て、この姿になるが、進化にたどり着くことができるものはそう多くない。

誰も目を向けないヒンバスから、誰もが見とれるミロカロスへ。

その過程を経て、ミロカロスは、生きる者の心の醜さをしかと感じた。

かといって、彼女は自分を見る人々を邪険に扱うことはできず、言い寄ってくる人には優しくお断りを入れるのみであった。

そんな毎日に疲れ、自分の住処から遠く離れた地まで泳いできたのだが・・・

「ここでもそう変わらないわね」

ミロカロスのようなポケモンを見たことがないらしいこの地のポケモン達の間では、ミロカロスはかえって目立ってしまった。

「私には、この姿は持て余すわ」

ため息をつき、これからどう生きようか考えあぐねていた矢先。

「おいあんた!!」

見ず知らずのポケモンが自分に突然話しかけてきた。

かなり焦っているようで、

「どうしたの?私に何か用?」

と聞くと、

「ギャラドスがあんったを狙ってる・・・早くここから逃げたほうがいい!!」

と返された。

私がここに来たのを知って、求婚を申し込むために探しているのだろうか。

ギャラドスと言うと凶暴なことで有名なポケモンだ。

だが、バトルの心得があるミロカロスは、別段逃げることもせず、ギャラドスが自分に接触してくるのを待った。
 ▼ 145 ゲキ@プレミアボール 18/02/04 13:00:38 ID:PMOCbdCQ [3/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「あいつだな・・・」

ギャラドスはミロカロスの姿を捉えた。

「・・・確かに、なかなかいい見た目じゃねぇか」

噂にたがわぬ美しさを持つミロカロスを前に、ギャラドスの苛立ちも少しずつ軽減されていく。

ミロカロスには怒りや憎しみの心を癒す力があると言われ、ギャラドスの理不尽な怒りにもその効果は表れた。

「・・・あなたがギャラドスね」

ミロカロスもギャラドスを見つけ、話しかける。

「私に何か用があるらしいけど」

凛とした佇まい、気品あふれる風貌に、ギャラドスは圧される。

なぜこいつは俺のことを知っているのか、さてはあいつらがチクりやがったか?

「別に用なんざねえよ。ここらの雑魚が噂してたからよぉ、どんなもんか一目拝んでやろうと思ってな」

即座に攻撃を仕掛けるつもりだったギャラドスも、いざミロカロスを前にすると気がそがれ、てきとうに話をして茶を濁す。

「あら、御期待にはそえたかしら?」

「期待なんざしてねぇよ。俺はお前みたいな小奇麗なやつが嫌いなんだ」

敵意は隠さずまま、ギャラドスはミロカロスと対峙する。

自分を前にしても一歩も引かないミロカロス相手に、ギャラドスはますますやりにくさを覚える。

こいつ、只者ではないな。

一体どこのどいつだっていうんだ。

「綺麗なやつが嫌い?面白いこと言うのね、気異例な女の子にこっぴどくフられた経験でもおありなのかしら」

「ああ!?」

威勢を感じられないギャラドスを、ミロカロスは煽る。

素直に言い寄ってこないポケモンはそうそうミロカロスにも珍しく、少し相手のことを探りたくなったのだ。

「お前みたいなやつは、さぞかし周りからチヤホヤされて生きてきたんだろうよ。俺はそういう奴が憎いんだよ!俺みいたいな奴のことを散々コケにして、馬鹿にしてきた奴はお前みたいな恵まれた奴だった!!」

「へぇ・・・コイキングの時代の話かしら?」

感情的になるギャラドスを相手に、なおミロカロスは一歩も引かない。

周りには心配そうな顔をして局面を見守るポケモン達。

だが、ギャラドスを恐れるあまり、物陰に隠れては一向にこちらにやってこようとはしない。

「そうだよ!そういう奴らは、俺がいざ進化すると怯えて逃げて、媚び諂う奴らもいた。気に食わねぇ奴は全員ぶっ飛ばした!お前だって・・・」

「あなた、学がないのね」

「・・・なんだと?」
 ▼ 146 マザラシ@コインケース 18/02/04 13:18:14 ID:PMOCbdCQ [4/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
怒りに身を任せて言葉を話すギャラドスは、今、確実にミロカロスの地雷を踏みぬいていた。

自分が憎くて憎くてたまらないような者たちと、自分のことを、目の前のこの男は同じだと言い放ったのだ。

「ミロカロスの進化前の姿、あなた、御存じでないの?」

だが、ミロカロスは冷静であった。

静かな怒りに包まれて、ギャラドスはそこから一歩も動けなかった。

「ヒンバスよ」

吐き捨てるようにミロカロスは言う。

そこまで言われてギャラドスはハッとしたのだ。

こいつの境遇は、俺と――

「私のことを散々コケにして、馬鹿にして、見返してやろうといざ進化したら今度は誰も私のことをほおっておかなくなったわ」

「・・・幸せなことじゃ・・・」

「幸せなわけあるものですか!!私に言い寄る男達の中には、私の進化前の姿を知っているものだって沢山いたわ。決まって言うの、『過去のことなんか関係ない。俺は今の君を愛している』なんて・・・」

徐々に昂るミロカロスを前に、ギャラドスは自らが大きな間違いを犯していたことに気づく。

自分が彼女に言った言葉は、最大級の侮辱であったのだ。

ミロカロスの境遇にシンパシーを感じたギャラドスは、もはや彼女への敵意を喪失していた。

「賢い人ほど、私の心なんてちっとも分かってくれないのね。関係ないわけないのよ、どれだけの傷を負ったと思ってるのかしら。消せるはずもない事実を、きれいごとで突っぱねて、馬鹿みたい・・・」

「お前・・・」

「ヒンバスだった私にもね、友達がいたのよ?でも、みんなダメになった。友達だと思ってた男の子は、私がミロカロスになるのを知っていてキープしていただけだったり、進化を機に関係がこじれてしまった人たちもいた・・・」

ミロカロスは、いつの間にか理性の枷が外れていることに気づかない。

もはや目の前のギャラドスが、ひどく優しい目をしていたことにも気づかなかった。

「周りを見返そうとして、進化した先にあったのは、よりひどい孤独・・・私の努力って、いったい何だったのかしら・・・」

遂には泣き出してしまうミロカロス。

自分の前で、素直に弱さを吐き出す彼女を前に、ギャラドスはどうすればいいのか分からない。

「・・・私はあなたが羨ましいわ。素直に、気に入らない者は気に入らないって、捨て去ってしまえるんだもの。私はダメなのよ、そんな風に、素直になれない・・・」

「・・・嫌われるよりも、マシだろって言ったら、怒るか?」

「怒る権利なんてないわよ。でも、私はあなたを嫌ったりしないわ」

牙を抜かれたギャラドスは、一日ミロカロスを住処に泊めてやった。

二人で長く、お互いの過去と今について語らいあった。

ギャラドスはミロカロスと接することで変わっていく自分が怖かったが、

それでも、その変化を受け止めなければならないと考えていた。
 ▼ 147 ーホー@ドラゴンZ 18/02/04 13:30:55 ID:PMOCbdCQ [5/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「本当は、もう、復讐だとか、どうでもいいんだよ」

「うん・・・」

「進化したての頃はそりゃ、色々溜まってたのは事実だし、それで暴れたけどよ・・・でも、今更俺の顔を見て怯えない奴なんていなかった」

ポツリポツリと、ギャラドスは語り始める。

「気が付いたら、もう後戻りできない気がしてよ・・・今の生き方を変えちまうと、俺が、俺でなくなる気がして・・・」

アイデンティティの喪失は、ギャラドスが恐れる物の一つであった。

自分は何のために進化したのか、生き方を変えた途端、その理由がなくなってしまう。

それが、嫌で嫌でたまらなかった。

「私は、とっくに見失っちゃった」

「・・・すまない」

「謝らなくていいのよ」

己の境遇を嘆き、泣いたミロカロスの姿。

自分に訪れるかもしれない未来として、ギャラドスの心に深く刻まれていた。

「でもね、あなたに会えて、少し希望が見えたの」

ミロカロスは、ギャラドスを見つめ語る。

「だって、私たち、似てるでしょ?」

「進化前の話、な」

「でも、それは消せない事実なんだから、進化のせいで似たような悩みを抱えて、私たちは似たもの同士よ」

「・・・どうだか」

「そうさせてよ、お願い、ね?私一人で背負うには、色々と、重すぎるの」

ミロカロスの縋るような気持ちに、ギャラドスはすぐに応えることができない。

存外臆病でヘタレな男だ、心の中で自嘲する。

「あなたに会えてよかったわ・・・今日だけでとても心が軽くなったもの。まるで運命の出会いね」

歯が浮くようなミロカロスの言葉に、ギャラドスは何も返すことができない。

ただ顔をそっぽ向けて、寝たふりも試みたが、きっとバレていないはずもない。

「それに、あなたは私の姿を見ても、他の男みたいに言い寄ってこないものね」

「帰ってくれ、ミロカロス」

「今更?どうして?」

「俺だって男だ」

「もう、そんな可愛い事言わないでよ」
 ▼ 148 ンキー@ひみつのカギ 18/02/04 13:40:50 ID:PMOCbdCQ [6/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
恥ずかしくなって、もう当分ギャラドスはミロカロスの顔を見ない。

触れるものすべてを遠ざけたギャラドスが、こういったことに慣れないのは当然であったが、それを分かった上でミロカロスは思わず吹き出した。

「笑いやがったな!?」

「笑うわよ〜、だって、似合わないもの」

悔しそうに歯ぎしりをしながら、なおもミロカロスの視線に応えないギャラドス。

あまり苛めるのは可哀そうかと思い、

「もう、寝るわね」

ミロカロスはギャラドスにそう呟いた。

「勝手にしろ」

ギャラドスはそっけなく言う。

「・・・軽い女は嫌いかしら?」

「・・・・・・」

「もういい大人なのだから、咎められるようなことでもないと思うけど」

「眠るんじゃなかったのか」

「今日初めて会ったって気がしないの。私だけ?」

「・・・俺はお前みたいなやつと会ったことがあったなら、覚えてると思うがな」

「男の人の住処に上がるのなんて、今日が初めてだわ」

「深い意味はねぇ」

「私、あなたに会えて良かった」

「・・・俺も、そう思ってるよ」

「明日、デートしましょ?二人で一緒に出掛けるの。あなたのこと、もっと知りたいわ?」

「早く寝ろ!!」

「ふふ、お休みなさい。ギャラドス」

「・・・ったく」

 ▼ 149 ュレム@メガバングル 18/02/04 13:51:08 ID:PMOCbdCQ [7/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「おい、あれ昨日の・・・」

「ギャラドスがあんな綺麗な子を連れてるぞ!!」

「きっと脅されてるのよ・・・助けてあげないと!」

約束を肯定した記憶はないが、ギャラドスはそれでもミロカロスと一日を共にした。

「・・・お互い大変ね」

「ったく、今更慣れないもんでもねぇよ」

周りの偏見にさらされながら、二人は優雅に海を駆けた。

「ねぇ・・・あの子、凄い幸せそうじゃない?」

「ギャラドスも、なんか柔らかい顔をしてるよ」

「っち、見せもんじゃねーぞ!!」

「キャー!!」

ギャラドスの怒号に、彼らを眺めていたポケモン達は逃げていったが、

照れ混じりの声にいつものようなキレはなかった。

「もう、帰りたくないわ、ギャラドス。明日も明後日も一緒に入れたらいいのに」

「・・・昨日の今日で何言ってやがんだ」

「軽い女は嫌い?でも私、軽くなんてないわ。誰にもこんなこと言ったことないの、何人も男をフッて、それであなたを選ぶのよ?」

「・・・バカ野郎」

ミロカロスに終始振り回されっぱなしのギャラドスは、それでも心の奥で悟っていた。

俺たちは一生進化前に負った傷を、進化後に負った傷を背負って生きていかなければならない。

その傷を俺たち二人で分け合うことができたから、

こいつには俺が必要だ。

「・・・俺は小奇麗な奴は嫌いなんだよ」

「もう・・・」

それでもギャラドスが素直になれるのには、まだ時間がかかるようだった。


『消せない過去に囚われて』・・・おしまい
 ▼ 150 デンネ@たんちき 18/02/04 13:52:10 ID:PMOCbdCQ [8/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>142

少しわからないです、ごめんなさい<(_ _)>
 ▼ 151 ュウコン@ピッピにんぎょう 18/02/04 15:03:16 ID:UWBbOsmw [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>150やっぱり「⇔」これはハグる
イーブイ×ニンフィア

ニャビー♂×モクロー♀→ピカチュウ♀
ここから本命
性別勘違いもの三角関係
グレイシア♀×ホルビー♀×ガオガエン♀


 ▼ 152 日ゴロゴロンダ◆XTk1MeLTks 18/02/04 15:23:37 ID:A6Al1nYM NGネーム登録 NGID登録 報告
ゴロンダ♂×マリルリ♀
 ▼ 153 ケンカニ@シーヤのみ 18/02/04 17:34:53 ID:PMOCbdCQ [9/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『花火』(ニンフィア♂×ホルビー♀)

「射的にヨーヨー釣り、スマートボールに輪投げ・・・色々出てるけど、どれも混んでるな・・・」

「人気だもんね、ここのお祭り」

「ああ、ポケモンもたくさんいるな・・・はぐれんなよ?」

「う、うん!」

夏休みの最後の日の、地元でも大きなお祭に、ホルビーは勇気を振り絞ってニンフィアを誘った。

爽やかで優しくて、彼はクラスの人気者。

対して私は少し地味で、目立たない女の子。

彼とはきっと、釣り合わない。

そんな風に自覚しながらも、ホルビーは何もしないまま、恋の炎を消してしまいたくなかった。

だから、彼女は玉砕覚悟で彼をお祭りに誘った。

彼が誰か、他のかわいい子に取られてしまう前に。

私が、思いを告げる機会を失ってしまう前に。


「はい!かき氷」

「ありがとう・・・」

「ブルーハワイ、好きなの?僕、結局あれが何味なのかいまいちわかんなくて苦手だな・・・」

「でもかき氷のシロップって、全部同じ味だなんて言うよ?香料と色だけが違くて、それでごまかされてるとか」

「うっそだぁ!食べてみ?イチゴ、絶対違うよ」

だから、二人きりで一緒に行けると決まってからは夢のようで。

まさかOKをもらえるなんて思っていなかったホルビーは、緊張のあまり眠れない日々を過ごした。

少しでも可愛いと思ってもらいたくて、普段はつけないリボンを耳につけたことも、

慣れないメイクに手を出したことも、

彼はすべて気づいて褒めてくれた。

紳士的な彼は、ホルビーをしっかりリードした。

話をしていても楽しくて、いつしかホルビーの緊張も解けていた。

誰にでも優しいニンフィアの性格をよく理解していても、

この瞬間は私だけを見てくれていて、

私だけに優しくしてくれているようで、

まるで、恋人といるようで・・・
 ▼ 154 イボルト@レッドカード 18/02/04 17:52:51 ID:PMOCbdCQ [10/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ニンフィアは、別になんとも思っていない相手とこうして二人で祭りに出かける気などなかった。

ホルビーの誘いを受けたのは、ニンフィアにもそれだけの理由があって。

自分自身モテる自覚はあったが、

そんな自分が気になるのは、周りからお似合いだと言われるようなクラスのマドンナでも、

何度も何度も自分に熱狂的な愛を伝えてくるような人でもなく、

素朴で大人しいけど、お花に水を欠かさないような、

目立たなくて地味だけど、人の嫌がる仕事も進んでこなすような、

そんな優しい彼女で――


「参ったな・・・こんなに溢れるほど、来るとは・・・」

「花火、どこからなら見れるかな・・・」

お祭りの最後、そして目玉。

地方でも有数の、花火大会。

楽しい時間の流れに取り残されてしまった二人は、場所を取ることに失敗した。

折角楽しい祭りだったのに、最後の最後に少し水を差されるような出来事だった。

「・・・少し、離れるけど・・・」

ニンフィアは考えた結果、苦肉の策を挙げた。

あの場所からならきっと、花火も綺麗に見えるはずだ。


二人は、祭りを後にして歩いた。

ニンフィアを先頭に、その後ろにホルビー。

終わりが近いことを知って、二人の口数は少なくなる。

「着いた」

「ここ・・・」

ニンフィアが目指した場所は、川に架けた大きな橋の、その真ん中。

「ほら、始まるよ」

何とか間に合ってよかった。落ち着く間もなく、花火が始まって・・・

少し小さく見えるけど、やはりここにしてよかった。

花火の音が轟いて、少しの静寂に包まれて、また次の花火が挙がる。

最後まで、二人は互いに言葉を交わさなかった。

言葉になどせずとも、思うことは同じだった。
 ▼ 155 リテヤマ@ピッピにんぎょう 18/02/04 18:05:40 ID:PMOCbdCQ [11/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
綺麗だな、美しい、あなたと見れてよかった。


祭りが終わって、そこに集まった者たちが帰っていくのも橋の上からならよく見えた。

「帰ろうか、じきにここも祭りから帰る客でいっぱいになる」

「うん・・・」

ここで、思いを告げたなら、どれだけ映えるだろうか。

ムードに任せて、思いを告げてしまおうか。

しかし、ホルビーはその一歩を踏み出せなかった。

こうして一緒にここに来れただけで、幸せじゃないか。

これ以上を望むのは、贅沢だ。

ニンフィアもまだ、それが恋なのかどうか、判断することができなかった。

ただ、この一日で、彼女に抱いた感情に変化があったことにだけは、気づくことができた。


これから、花火を見るたびに、きっとこの日のことを思い出す。

パッと開いて、散っていく花火の様に、どうかこの思いは散ってくれるな。

切なさも、儚さも、私に映えるものではないから。

ホルビーは、その夜もまた、眠れなかった。



『花火』・・・おしまい
 ▼ 156 オル@ライブドレス 18/02/04 18:29:36 ID:PMOCbdCQ [12/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『手紙』(デデンネ♂×ピカチュウ♀)

デデンネ「タイムカプセル・・・?」

パチリス「そう!未来のアタシたちにお手紙を書いて、地面に埋めたりするの!」

マイナン「それで、数年後にみんなで集まって、それを掘り起こすんでしたっけ?」

パチリス「卒業しちゃったら、今まで見たいに遊んだりできないかもしれないし、思い出作りになるかなって」

プラスル「面白そうじゃん!やろうぜやろうぜ!!」

ピチュー「やろうやろう!そうだ、お姉ちゃんも呼んできていい?」

トゲデマル「多い方が面白そう!!」


ピカチュウ「いいの?同級生の中に私一人混ざっちゃって」

エモンガ「ピカチュウお姉ちゃん、いつも私たちの面倒見てくれたから!」

プラスル「遠慮すんなよ〜、ピカネェ!」

ピカチュウ「そう、じゃあ私も・・・何書こっかなぁ・・・」

トゲデマル「僕はね〜、ピカチュウお姉ちゃんと結婚してますか!?って書く!!」

デデンネ「!?」

ピカチュウ「え〜、そんなこと書くの〜?」

ピチュー「ええ!?じゃあトゲデマルが僕のお兄ちゃんになるってこと?嫌なんだけど・・・」

トゲデマル「嫌ってなんだよー」

マイナン「書く内容を書いてしまったら、空けるときの楽しみがなくなってしまいますよ?」

パチリス「そうだよ〜!もう、男子ってほんと馬鹿!」

プラスル「馬鹿したのはトゲデマルだけだろ!?」

ピカチュウ「はいはい、喧嘩しないの〜」

エモンガ「でも、何書いたらいいかわかんないよ」

ピカチュウ「そうだなぁ、将来の夢とか、今の私たちが楽しかったこととか、あとは大人になった私たちへの応援かな?」

プラスル「応援かぁ・・・」

ピカチュウ「デデンネはもう書けた?」

デデンネ「ンネ!?な、なんで僕・・・?」

ピカチュウ「さっきからずっとダンマリだったから・・・考えてたのかな?」

デデンネ「う、うん・・・難しくって」

ピカチュウ「フフ、ゆっくり考えたらいいよ〜」
 ▼ 157 ガース@ミズZ 18/02/04 18:30:00 ID:UWBbOsmw [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
初々しいなぁ 
>>155
 ▼ 158 ラカッチ@フーディナイト 18/02/04 18:40:35 ID:PMOCbdCQ [13/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パチリス「うわぁぁぁぁぁん!!ピチュー!!」

トゲデマル「ピカチュウお姉ちゃぁぁぁん!!!」

デデンネ「ううっ、ぐすっ・・・」

ピチュー「みんなぁぁぁぁ!!う、うう・・・うわぁぁぁぁぁん!!!」

ピカチュウ「はいはい、泣かないの」

プラスル「だって・・・引っ越しなんてよ・・・」

マイナン「次の学校でもピチューと一緒がよかったです・・・」

エモンガ「お姉ちゃんは寂しくないの?」

ピカチュウ「・・・寂しいよぉ〜?でもね、みんな」

デデンネ「うん・・・」

ピカチュウ「お別れの時はね、笑顔じゃないといけないの。じゃないと、最後に見た顔が泣き顔だったら、思い出すときも泣き顔のままなんだよ?」

エモンガ「でも、でもぉ・・・」

ピチュー「お姉ちゃんだって、泣いてるじゃんか・・・」

ピカチュウ「えへへ・・・。それでも、私はみんなと笑ってサヨナラするからね」

デデンネ「笑って・・・サヨナラ・・・」

ピカチュウ「そうだよ〜、できる?」

デデンネ「う・・・うん、笑って・・・バイバイする!」

ピカチュウ「そうか、偉いぞ〜デデンネ!」ナデナデ

デデンネ「ピカチュウお姉ちゃん・・・」ボッ

トゲデマル「ぼ、僕も!僕も笑ってバイバイする!」

プラスル「俺だって!!」

ピカチュウ「皆えらい!・・・ピチュー?」

ピチュー「うん・・・」

ピカチュウ「・・・行こっか。じゃあね、みんな。元気でね?」

ピチュー「バイバーイ!!みんなぁぁぁぁぁ!!!」

「「バイバァァァァァァイ!!!」」

デデンネ(・・・ピカチュウお姉ちゃん・・・)
 ▼ 159 シコ@バーゲンチケット 18/02/04 18:55:35 ID:PMOCbdCQ [14/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「それで、ライチュウったら、あの後ずっと泣いてたよね〜」

ライチュウ「うるさいな!!そんなことはどうだっていいんだよ、タイムカプセルだろ?約束だと確か今年開けるんじゃなかったか?」

ピカチュウ「そうだったね、あれからみんなずっと一緒ってわけじゃなかったみたいだけど、ちゃんと連絡つくかしら」

ライチュウ「まあ、時間もあるし、なんとかなるだろ・・・」


デデンネ「久しぶりだね!凄いじゃん、立派なライチュウになって!」

ライチュウ「進化があるのは俺たちだけだもんな。デデンネの方は全然変わってない」

デデンネ「これでも大人になって落ち着いたと思うんだけど・・・」

ライチュウ「国電勤めだろ?電気タイプ界隈だとエリートじゃねぇか。よく頑張ったなぁ」

デデンネ「それほどでもないよ。僕なんて全然・・・ところで・・・」

ライチュウ「ああ、同窓会の話だけど、ほら、タイムカプセル埋めたろ?」

デデンネ「ああ、そんなこともあったね」

ライチュウ「あれを掘り起こそうと思ってさ。みんな連絡つくかな?」

デデンネ「トゲデマルとは時々会ったりしてるよ、あとはどうだろ・・・そのトゲデマルの方ならもうちょい知ってるかも」

ライチュウ「了解、じゃあトゲデマルにつないでもらっていいか?」

デデンネ「任せといて!しかしタイムカプセルかぁ・・・何書いたっけなぁ」

ライチュウ「凄い前の話だし、正直覚えてねぇよな」

デデンネ「ほんとにね。あ、知ってる?エモンガが結婚したって話」

ライチュウ「知ってる知ってる、あのヤンチャ娘がなぁ」

デデンネ「もうそんな年かぁって思うよね・・・もしかして、お姉さんも?」

ライチュウ「ないない、姉貴は男っ気全然ないよ。そろそろ考えたほうがいいんじゃねぇのって言ってんだけどさ・・・」

デデンネ「そ、そっか」

ライチュウ「俺は見て通りライチュウになったけど、姉貴はまだピカチュウのままだしな」

デデンネ「え、なんで?」

ライチュウ「進化する気がないんだと。今の姿の方が好きらしいぜ?」

デデンネ「へぇ・・・」


デデンネ「同窓会かぁ・・・あの人も、来るんだよな・・・」

デデンネ「ライチュウは全く変わってないって言ってたけど・・・綺麗になってるのかな・・・」

デデンネ「なんでだろ、もう当分会ってないのに変にドキドキしちゃうな」
 ▼ 160 マゾウ@かみなりのいし 18/02/04 19:07:09 ID:PMOCbdCQ [15/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「みんな久しぶりぃ〜!」

ライチュウ「すまん、ちょっと遅れたな」

マイナン「もう、遅すぎですよ!!」

プラスル「久しぶりだなぁおい!!ほんとにライチュウになってんじゃねーかでかくなってこのやろぉ!!」

ライチュウ「そんな可愛いカッコですごまれても面白いだけだぜ?」

プラスル「こ、このやろぉ!!」

ピカチュウ「・・・もう、酔ってるの?」

マイナン「ごめんなさい、彼、お酒大好きで・・・」

パチリス「久しぶりねぇ、ピカチュウお姉ちゃん?」

ピカチュウ「今更お姉ちゃんはやめてよ、もう・・・」

デデンネ「久しぶりです、ピ、ピカチュウさん」

ピカチュウ「デデンネは堅すぎ!!ピカチュウでいいよ〜」

エモンガ「ねえ聞いてよピカチュウ!あのパチリスとトゲデマルあのが付き合ってるんだって!」

トゲデマル「なっ、そんな言いふらすことじゃないだろ恥ずかしい!」

パチリス「もうエモンガ!?」

ピカチュウ「へぇ〜そうなんだ!末永くお幸せにね?」

パチリス「そんな、結婚したわけじゃないから・・・」

ピカチュウ「でも悲しいなぁ、トゲデマルって小さい頃はピカチュウお姉ちゃんと結婚するの〜!って言っててくれたのに」

トゲデマル「ち、小さいころなんてそんなもんだろ!?」

デデンネ「ハハハ・・・」

ピカチュウ「っていうか、エモンガよエモンガ!あなたに話聞きたかったの!結婚したてたってのは聞いたけど、子供もいるんだって!?」

エモンガ「うん、今日は旦那さんに面倒見てもらってるんだけどね?」

ピカチュウ「いいな〜幸せそうで!パチリスもトゲデマルと付き合るっていうし・・・どうしようマイナン〜!」

マイナン「え、えーと・・・」

プラスル「ピカねぇ、そいつも彼氏いるぞ」

ピカチュウ「うっそでしょ!?」

マイナン「ちょっとプラスル!?」

プラスル「隠すようなことじゃないだろ〜職場の男だってさ」

ピカチュウ「この裏切り者〜!!」

ライチュウ「だから言ってたのに・・・」
 ▼ 161 ルガモス@スピードパウダー 18/02/04 19:16:18 ID:PMOCbdCQ [16/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エモンガ「うわぁ〜・・・懐かしい、そうそうこんなカプセルだったね!」

マイナン「感動するなぁ・・・」

プラスル「うう・・・頭痛い・・・」

パチリス「だから飲み過ぎだって言ったのに〜」

ライチュウ「さ、開けようぜ!」

ピカチュウ「手紙入れたんだよね、何書いたかな・・・」

トゲデマル「お、空いた空いた!」

ライチュウ「これは・・・えっと、パチリスのだな」

マイナン「えっと、これ内容みんなで見るのですか?」

パチリス「ちょ、ちょっと待ってよ何書いてるかわかんないしそれは恥ずかしくない?」

プラスル「その方が面白いぜ!読んじゃえ読んじゃえ!」

ピカチュウ「もう、自分は何書いたのか覚えてるの?」

プラスル「全く!」

ライチュウ「ま、子供の頃に書いた話だしな。笑って済ませようぜ」

パチリス「それもそうね〜」

ライチュウ「どれどれ・・・大人になった私は、白馬の王子様と素敵な恋をしていますか?」

デデンネ「白馬の王子様・・・?」

マイナン「は、半分当たってるんじゃないですか?」

パチリス「あ〜やっぱ音読やめようよ恥ずかしい!!」

トゲデマル「ちょ、今パチリスのターンだろ!?なんで俺まで・・・」

ピカチュウ「勝手に付き合ってるから悪いんだよ〜。白馬の王子様?」

エモンガ「アハハハハハ!!!」

ライチュウ「パチリスが音読やめようって言ってるけど、今やめたらパチリスだけ恥かいて終わりだぜ?」

パチリス「それもそうね!全員晒しなさい!!」

トゲデマル「お、俺の恥は!?」

プラスル「うるせぇぞ、白馬の王子様!!」

トゲデマル「あいつしめる!!」

エモンガ「ちょ、プラスル凄い酔ってるしあんまりハッスルさせないでよ!?」

ライチュウ「じゃあ次は・・・」

・・・・・・・・
 ▼ 162 ムパルド@モーモーミルク 18/02/04 19:29:45 ID:PMOCbdCQ [17/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「素敵なお嫁さんになっていますか・・・」

ピカチュウ「えへへ、やっぱりあの頃って女の子はそういうのに憧れたんだねぇ」

エモンガ「い、今もだよね・・・」

マイナン「手紙を書いた若き日のピカチュウお姉ちゃんに謝ってください・・・」

ピカチュウ「な、なんでよ!私まだ若いでしょ!?」

パチリス「うん、うん!まだいけるよ!ポケ生まだまだこれからだ!!」

ライチュウ「つ、次行くか!最後だぞ〜、デデンネだ」

デデンネ「僕か〜、何書いたのかな・・・」

ライチュウ「どれどれ・・・フフッ」

デデンネ「な、なに!?」

ピカチュウ「早く読んで読んで〜!」

プラスル「先に笑ったりしたらダメだろ!」

ライチュウ「いや、ごめんごめん・・・大人になった僕はピカチュウお姉ちゃんと結婚していますか?」

デデンネ「!?」

ピカチュウ「え、デデンネ私のこと好きだったんだ〜!」

パチリス「あ、知らなかったんだ!」

トゲデマル「俺たちは知ってたけどな〜」

ピカチュウ「へぇ、こんなとこに書いちゃって、可愛いとこあったんだね〜!!」

デデンネ「うう・・・」

ライチュウ「そんな恥ずかしがることないだろ〜!」

マイナン「恥ずかしがれば恥ずかしがるほどさらに恥ずかしくなりますよ?」

プラスル「ガチ臭出るしな!」

デデンネ「ガチとか言うな!」

ピカチュウ「ってことは〜私昔はモテモテだったんだぁ」

パチリス「そうなるねぇ」

トゲデマル「こっちみんな」

ピカチュウ「モテ期はやすぎぃ・・・」

プラスル「言えてるな!アハハハハ!!」

デデンネ「・・・・・」

ライチュウ「・・・?」
 ▼ 163 ネズミ@ナナのみ 18/02/04 19:41:48 ID:PMOCbdCQ [18/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エモンガ「今日は楽しかったよ〜、お疲れ様!!」

マイナン「また集まりましょうね!今度はもっと近いうちに!」

ピカチュウ「会えてよかったよ〜!」

ライチュウ「俺たちは二次会行こうと思うんだけど、どうする?」

ピカチュウ「聞くのも野暮だよ〜」

パチリス「う、うるさい!」

トゲデマル「ま、また会おうぜ」

ライチュウ「ハハハ、おう、またな!」

プラスル「ちっくしょ〜、リア充どもはいいよな〜!」

デデンネ「プラスル、凄い酔ってるよ・・・」

プラスル「こうなったら俺たちで朝まで飲み明かそうぜ〜!」

ピカチュウ「フラッフラね・・・」

ライチュウ「!ちょ、ちょっとこいつ落ち着かせてくるから、先に店の方いっててくんないか?」

ピカチュウ「分かった!」

デデンネ「え?う、うん・・・」


テクテクテクテク

ピカチュウ「デデンネってさ、今、彼女とかいるの?」

デデンネ「え!?」

ピカチュウ「あ、違うよ?さっきの手紙があったから聞いてるとかそんなんじゃなくて・・・」

デデンネ「い、いないよ」

ピカチュウ「そうなんだ。まあ、いたらさっきマイナンたちと一緒に帰ってるか」

デデンネ「できたこともないよ。他の人を好きになったこともない」

ピカチュウ「へぇ〜。なんか嬉しいなぁ」

デデンネ「・・・ほんとは、ちゃんとしたラブレターも書いたりしたんだ。渡せなくて」

ピカチュウ「ふ〜ん?」

デデンネ「だから、持ってきた」

ピカチュウ「え!?今日!?」

デデンネ「あなたは、ずっと憧れの人だったから・・・なんか、区切りをつけたくて」

ピカチュウ「・・・そっか」
 ▼ 164 ルマッカ@かくとうジュエル 18/02/04 19:49:53 ID:PMOCbdCQ [19/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
デデンネ「はい」

ピカチュウ「読んでいいの?」

デデンネ「うん」

ピカチュウ「じゃあ・・・ふふっ、ははは!」

デデンネ「わ、笑いすぎだよ!」

ピカチュウ「なーんか、恥ずかしくて!!」

デデンネ「そりゃ、そうだと思うけど・・・」

ピカチュウ「僕は、ピカチュウお姉ちゃんが、大好きです!だって〜!あははは、もう、可愛いなぁ!」

デデンネ「今でも、そうだよ?」

ピカチュウ「へ?」

デデンネ「ずっと会ってなくて、本当はもうほとんど忘れてるはずなのに、今日会ったあなたが、思ってた通りのあなただったから・・・」

ピカチュウ「な、なに?恥ずかしいよ・・・」

デデンネ「僕と、付き合ってくれませんか」

ピカチュウ「うう・・・本気?」

デデンネ「本気・・・だよ」

ピカチュウ「だって、それは・・・話が変わってくるっていうか・・・」

デデンネ「・・・」

ピカチュウ「あ、改めて、友達からってことで・・・」



ピカチュウ「いやぁもっと行けるでしょ〜情けないよプラスル!!」バンバン

プラスル「いや、ねぇ・・・ほんと、もうきついっす、勘弁してください・・・」

ライチュウ「・・・姉貴が見たことないくらい酒進んでるんだけど、お前、なんか知ってる?」

デデンネ「なにも知らないよ〜♪」

ライチュウ「お前もお前でご機嫌だな・・・さてはうまくやったのか?」


『手紙』・・・おしまい
 ▼ 165 ラクロス@だいだいバッジ 18/02/04 23:02:22 ID:pBTlVy2A NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 166 テッコツ@まんぷくおこう 18/02/04 23:40:17 ID:PMOCbdCQ [20/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『季節外れの花』(ピカチュウ♂・イーブィ♀・サンダース♂)

「好きな人の幸せって、願えると思う?」

憂いを帯びた顔で、僕の好きな人は僕に問いかける。

「どうしたの?藪から棒に」

「サンダース先輩が、女の人と一緒にいたから」

足が速くて走る姿がカッコいいの、ああ見えて意外と優しいところがあるんだよ、友達とヤンチャしてて笑う顔が可愛かった。

彼女の話はそんなことばかりで、僕はいつもうんざりしながらそれを聞いていた。

でも、彼のことを語る彼女の顔はとても可愛くて、僕は悔しいけど、その顔が好きだった。

そんな彼女の心を奪って、お前は更に彼女の笑顔も奪うのか。

「・・・彼女がいるなんて、聞いたことないよ」

行き場のない怒りを抑えながら、僕は彼女を励ますように言う。

「私、先輩に好きな人ができても、応援できないと思うの」

「そんなの仕方ないだろ。僕だってそうさ」

走る姿が様になる、陸上部のエース。

女子からの彼の人気は、疑いようもないものだった。

「・・・告白しちゃおっかな」

焦りからか、彼女は大事な決意を投げやりに言葉にする。

「いいんじゃない?」

僕もまた、投げやりに嘘をつく。

「応援できない」なんて言ったのは、ほんの数分前の話だ。

「行動しないで終わるのが、一番いやだもんね」

ありがとう、なんて言ってイーブィは僕に別れを告げる。

揺れる耳が可愛らしい。

あまりにも愛おしい。

それなのに、どうか告白がうまくいきませんようにと願うのは、

僕があまりにあさましいからか。

フられて帰ってきた彼女が、僕の物になるなんて保証はないのに。

それでも、僕にはどうしようもなかっただろう。

彼女に募る思いを伝えたって、

彼女の眼にはアイツしか映ってないのだから。
 ▼ 167 ブト@りゅうのウロコ 18/02/04 23:55:04 ID:PMOCbdCQ [21/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「・・・好きです、先輩!私と付き合ってください!」

「・・・ゴメン、俺は君の気持ちには、応えられない」

今までこうして、何匹もの女の子を傷つけてきた。

誰が何と言おうと、俺はそのたびに自身の心も傷つけてきた。

贅沢な悩みだろうか、誰かに怒られてしまうだろうか。

それでも俺は、今は誰かと付き合う気なんてサラサラなかった。


廊下でとある後輩とすれ違った。

よく知っている、あの時泣かせてしまった後輩の、友達だ。

俺のことをひどく睨んでいたのは、気のせいではないはずだ。

その八つ当たりを、俺は甘んじて受け入れる。

彼がどこにもぶつけられず抱え込む怒りを、

ほんの少しだけ受け入れてやる。

結局は友達を傷つけられて、彼は怒っているのだ。

美しいことじゃないか。

俺にだって似たような覚えがある。

好きな人が恋に落ちて、

そしてフラれてしまって。

俺はそうなることを願っていたのに、

そう願った自分を恥じて結局行動に移せなくなってしまった。

お前が幸せにしてやれば良かったんだ。

最後はそんな風に考えて、それ以上に何もなかった。

後ろ姿がその悔しさを表している。

ギザギザのしっぽが、不規則に揺れている。

彼が彼女と共に帰る姿を見たことがある。

それだけで分かるほど、分かりやすく彼は彼女に惚れていた。

どうか、君は俺の様にならないでくれ。

彼女の思いに応えなかった俺の代わりに、彼女を幸せにしてやってくれ。

そんな風に願う権利なんて、俺にはきっとないけれど、

君たちは幸せになる権利を持っているだろう?
 ▼ 168 ンジュモク@きいろのバンダナ 18/02/05 00:06:51 ID:KND6AwjY [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
泣いて、泣いて、泣いて。

ひとしきり泣いても、思い出したらまだ涙が止まらなくて。

喪失感に襲われて、どうしようもなくなって。

黙って隣にいてくれた彼を、ひどく困らせてしまった。

ああ、こんなにも辛いのなら、恋なんてしなければよかったのか。

あの人のことを思って幸せだったことも確かに覚えているのに。

天秤にかけられるようなものでもないのに。

彼は隣でずっとうつむいていた。

ただ、隣にいてくれた。

「帰るね」

そういって私が立ち上がると、

彼は一輪の花を差し出した。

季節外れのバラの花。

「分からないなら、それでいいよ」

それだけ言って、彼は去っていった。

真意を理解するのに、時間はかからなかった。

これまで全く気付かないほど、私も鈍感じゃなかったから。

それでも、今までだって気づかないふりをしてきたのだ。

今は、彼の思いに応えたくない。

彼に甘えたくはない。

グチャグチャになって、分からないような気持で、

彼と向き合いたくはなかった。

だから、明日も私は気づかないふりを続ける。

先輩のことを思って生きる。

託された思いも相手に伝えられぬままの、

季節外れなだけの哀れな花は、

ずるい私と、ウソつきな彼を表しているようで、

とても歪に見えたけど、

だからこそ愛おしく思えた。


『季節外れの花』・・・おしまい
 ▼ 169 ーダイル@とくせいカプセル 18/02/05 11:53:47 ID:KND6AwjY [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『黒と白のラブチェイス』(ゼクロム×レシラム)

「てめぇら調子乗ってんじゃねぇぞ!!」

「あんたらこそいい加減にしなさいよ!!」

当国に存在する二大貴族学校、「黒雷学園」と「白炎学園」。

それぞれ男子校と女子校で、両校の関係は代々密接なものだったが、

近年は険悪なムードが漂っており、両校の生徒間での諍いが耐えなかった。

「やめねぇか!お前ら!」

「ゼクロム会長!!」

「はしたないですよ、あなたたち」

「レシラム様!」

両校のトップに君臨する生徒会長、ゼクロムとレシラム。

共に教員をもしのぐ学園の最高権力者であり、学園を運営する最高貴族の子ども。

荒々しくも大衆の目を引き付ける魅力にあふれたゼクロムと、

上品かつ冷静に場を治める生徒たちのカリスマレシラム。

学園の長たる二人もまた、不要な争いは諫めつつも両校の敵対関係を受け入れており、

「おいおい、あんまりうちのもんにちょっかいかけて欲しくないんだがなぁ」

「あなたこそ、飼い犬の躾がなっていないのではなくって?」

対峙するたびに牽制の意を込めて口撃を飛ばすような関係である。

ピリピリとした緊張感が場を支配し、先ほどまでいきり立っていた両校の生徒たちも二人の様子を黙って見つめるのみ。

「あんまえい目に余るようだと、俺も黙ってみている訳にはいかなくなるからよ。せいぜい気をつけるこったな」

「その言葉、そっくりそのままお返ししますわ」

ちっ、と舌打ちをしてゼクロム一行が引き上げる。

フフン、と鼻で笑ってレシラム一行が引き上げる。

二人が会長の座を継いでから、もうずっとこの冷戦のような雰囲気が続いているのだ。

先代の会長たちは喧嘩っ早く、一触即発の空気の中で生きてきた生徒たちの中には平穏を望む生徒も多く、

現在は以前よりも幾分過ごしやすい空気であった。

「はぁ・・・俺は、あの♀どもに目に物見せてやりたいところなんだけどよぉ」

「私としてはヘタレた♂どもに一発お見舞いしてやりたいところなんだけど・・・まぁ無理よね」

生徒会長の代が変わり、これでも両校の生徒たちは大人しくなった方だ。

その理由こそ、ゼクロムとレシラムが一歩引いた位置で対峙してくれているから・・・
 ▼ 170 ガラグラージ@ルアーボール 18/02/05 12:09:36 ID:KND6AwjY [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「「あの二人、付き合ってるわけだし」」

とかではなく、単に二人がお熱い関係だから。


「わりぃ!待たせちまった!」

「ううん、全然!」

休日になるとデートに出かける二人の仲睦まじい様子が見られる。

「それより、誰にも見られなかった?寮から出るところとか・・・」

「おう!バッチシだぜ!」

二人は険悪な両校の会長という立場もあって、一応この関係は秘密であるとしているのだが、

「あれでバレないと思ってるのかね〜・・・」

「一応、変装してますしね。ほら、サングラス・・・」

目立つ身なりで二匹一緒に出掛けたらバレないわけもない。

初めのうちは密やかに密会をしたり、街中に出るにしても距離を置いたりと、バレないように二人も気を遣っていたのだが、

結論から言うとゼクロムがレシラムの部屋を訪れたその最初の段階で白炎学園の生徒にバレていて。

その日やたらご機嫌で夜になるのを待ち遠しくしていたレシラムを見て「彼氏との逢瀬かもしれない」と騒いでいた生徒たちが、ゼクロムの来訪に気づきすべてを察し、レシラムのためを思って気づかないフリをした日から二人の関係は生徒たちの間で黙認されることとなった。

当の本人たちは、全くバレる様子もないので次第にエスカレートして今に至る、というわけである。

「さ、行きましょ?」

「おう!」

二匹が出発する。

「あ、出発したよ!ドレディア!」

「ああ、レシラム様・・・なんてかわいらしい・・・」

「・・・おーい、ドレディア〜?」

白炎学園のエルフーンとドレディアは、言わば会長の右腕的存在で、

「彼氏と言えども黒雷の男と会うのだから見張りは必要だ」という名目で二人のデートをつけていた。

今までも数度このような行為に出ることがあったが、二人だけの世界に没頭するレシラムとゼクロムは彼女たちの存在に気付くべくもなく、

「ああ、折角ならサングラスも取ってくれたら・・・」

「まあ、変装の意味も最早為してないわけだしね」

「彼氏の前でしか見せない女の子らしいレシラム様の姿をこの目とカメラに収めたい」という少々はしたないドレディアの本来の目的も、つつがなく達成されてきた。

「それよりいいの?二人とも大きいから一歩一歩がデカいし、私たちもついていかなきゃ見失っちゃうよ?」

「あ、そうでした!急いで追いましょう!」
 ▼ 171 ングラー@ヒメリのみ 18/02/05 12:33:28 ID:KND6AwjY [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「急ぐぞナゲキ!!」

「待ってくれダゲキ!!カメラの紐が絡まって・・・」

「「あ」」


白炎学園に彼らのデートを追う物がいるのであれば、黒雷学園にもまたそういうものがいることは何もおかしいことではなく、

「またあんたたちなの!?レシラム様の邪魔をしないでほしいものだわ!」

「それはこっちのセリフだ!俺たちは前回の釣り堀デートは我慢したんだぞ!?」

「私たちもそれには行ってないわよ!不意打ちで放課後に出かけちゃったから対応できなかっただけじゃん!!」

ダゲキとナゲキもまた、ゼクロムの右腕、やっていることはストーカーである。

「言い争ってる場合じゃないです!ここは一時休戦、急いで追いますわよ!」

「それに賛成・・・グッ、ちょ、首が紐で締まって・・・」

「ナゲキィ!大丈夫か、ナゲキィ!!」

「何やってんのよ・・・」

ストーカー筆頭のこの4人はそれなりにバッタリ顔を合わすことも多く、実際口で言うほど仲は悪くない。

出会って、悪態ついて、一時休戦の流れは毎度のことであった。


「ポケリンガか・・・私あんまり知らないのよねぇ」

「いいスポーツだぜ、空を飛べるポケモン達が空中でリングを奪い合う!ルールも簡単だし、今度うちの親交行事にも取り入れようかと思ってるんだよ」

「なるほどねぇ」

本日のデートはスポーツ観戦の模様。

ポケリンガというと、この地域では人気興行の一つで「空中格闘技」の異名で知られ、リングを激しく奪い合うポケモン達の熱いバトルが見どころだ。

「うーん・・・でも、レシラム様、あまり興味なさそうじゃない?」

「なんでぃ、ゼクロム会長のチョイスにケチつける気か!?」

ストーカー4人衆も近すぎず遠すぎない位置から二人の様子を観察している。

「ああ・・・ゼクロム会長いい顔してるぜ・・・」

満足そうな顔でゼクロムにレンズを合わせて写真を撮るナゲキの様子は、はたから見たらかなり危ない。

「相変わらず気持ち悪いわねぇ」

「気持ち悪いってなんだよ!そんなんお前らだって同じだろ!?」

「ドレディアはまだ女の子だからいいんです〜!」

「女尊男卑だ!!」

「あ、ポケリンガが始まりましたよ!!」
 ▼ 172 マカジ@はがねのジュエル 18/02/05 13:09:57 ID:KND6AwjY [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「凄い・・・スポーツ観戦があんなにもエキサイトなものだとは思わなかったわ!!」

「そうか、喜んでもらえてよかった」

終わってみれば、レシラムは大満足だったようで、

「レシラム様ぁ・・・」

「な、なんかこいつ・・・大丈夫か?」

「大丈夫大丈夫、いつもこんな感じだから。途中でよく見るためにサングラス取ってくれたからそれが大分嬉しかったみたいね」

「思ったけど、取っちゃっていいのかよ・・・」

レシラムフォルダがまた一つ潤う結果となったドレディアもまた生涯悔いなしと言わんばかりの様子であった。

「最後にウォーグルがケンホロウのエアカッターの雨あられを凌いで決めるシーンなんて、思わず興奮して立ち上がっちゃったもの!」

「確かにあれは鳥肌者だった」

「カッコよかったわ・・・スポーツに勤しむ男性って素敵ね」

「・・・・・・」

「あっ、もちろんあなたも素敵よ?ゼクロム。きっとあなたがこのスポーツをしてもとても強いんでしょうね」

「そ、そんなことあるか〜?一回俺とお前でやってみるか!」

「面白そう!!」

「・・・めっちゃイチャイチャしてんな・・・」

「てかあんたがカッコイイ男がいっぱい活躍する所に連れて来たくせに嫉妬してんじゃないよ!」

レシラムにはゼクロムの嫉妬を誘うような言葉を発する癖があった。

少しむくれた彼の様子が面白くて、その後彼のことをほめてやると分かりやすく照れて手をつないでくるのが可愛かったのだ。

ゼクロムは単純で、駆け引きなどは相手にされるがまま。

デートをリードするのはゼクロムの役目だったが、それもレシラムが彼をたてているからにすぎなかった。


「はい、お弁当」

「サンキュ、レシラム!」

デートの際には公園で、レシラムが作った弁当を二人で食べるのがお決まりの流れであった。

「実際、どっちが惚れてるんだろね」

そんな二人を眺めながら、エルフーンは呟く。

分かりやすくデレデレなゼクロムと、彼をたてるのに終始するレシラム。

「どっちがって、ありゃベッタベタの両想いだろ」

「そうだけど・・・例えば、告白はどっちからだったのか〜とか」

思えば、本人に何も話を聞くわけにはいかない自分たちは、彼らの馴れ初めも知らないのだった。
 ▼ 173 ュバルゴ@するどいキバ 18/02/05 13:27:57 ID:KND6AwjY [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「あなた、こんなところで何してるの?」

「ん?お前・・・白炎の・・・」

話はさかのぼって、レシラムとゼクロムがまた会長の座についていなかったころ。

事実上の次期会長として、お互いのことを知ってはいたが話などしたこともなかった二人は、雨に降られる河川敷で初めて接触した。

傘もささずに、雨に打たれるがままのゼクロムの体の下には、ヨーテリーやミネズミやチョロネコ、小さなポケモン達の姿があった。

「遊んでたら、降られたんだと。傘もなくてどうしようもなくて、泣いてやがったからよ」

「それで、屋根代わりに?せめて雨宿りできるところまで運んでやるとか、もうちょっと考えなかったの?」

「そいつは思いつかなかったな」

「・・・バカね」

これが初めての会話、最初の印象。

意外と優しくて、子供好きで、だけど馬鹿。

それがレシラムがゼクロムに抱いたファーストインプレッションだった。

「送っていくわ」

「バカ野郎、白炎のお前と同じ傘になんか入れるかよ」

「あんたじゃないわよ、そのおチビたちよ」

少し冷たそうだが、優しい奴。

ゼクロムの方はレシラムのことをそう捉えた。

「・・・しかし、随分可愛らしい傘だな」

「っ、悪かったわね!」

そして、存外女っぽい。

花柄のカラフルな傘を堂々とさしているのだから、別に隠す気もないのだろうが、この時レシラムがひどく恥ずかしがったことはとても印象に残っている。

「私ね・・・バカらしいって思ってるのよね」

「何がだ?」

「白炎とか、黒雷とか、そういうの」

「へぇ、次期会長様がそんなこと言っていいのかよ」

子どもたちを送り終わり、二人は共にいる理由などなかったが、雨が降っているからと適当な屋内に雨宿りして二人は少し話をした。

「昔は、こんな感じじゃなかったって聞くわ」

「そりゃ、元々一つの学園だったんだからな」

「一つの学園を男子校と女子校に分けたのが、それぞれの学園の起源、だっけ」

「そうだったろ?確か」
 ▼ 174 ッコウガ@ねばりのかぎづめ 18/02/05 13:43:44 ID:KND6AwjY [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「私たちと同じね」

バカだと言われようが、ゼクロムは学がないわけではなかった。

「・・・伝説の話か?」

だから、レシラムが言わんとしていることもすぐに理解した。

「仲違いした双子の王様のために、一つの体を二つに分けた。それがレシラム種とゼクロム種の起源・・・」

「・・・ま、ほんとかどうか怪しいけどな」

自分はもちろん、そのような過去など持ち合わせていない。

分かった上でゼクロムは、彼女が自分たちと学園を重ねて話をしたいのだと悟った。

「そんな話をするなら、そんな理想事は俺のセリフじゃねーのか?」

「確かにね・・・今に至るまで、レシラムとゼクロムの元のポケモンがいったいどんな存在だったのか、解明されてないわ」

ふと気づくと、雨が上がっていて共にいる名目がなくなってしまった。

「・・・帰るか」

重い腰を上げてゼクロムが呟くと、

「ねえ、ゼクロム。一度分かれてしまったものは、二度と元に戻らないって思う?」

レシラムはそう問いかけて、颯爽と駆けて去ってしまった。


それから、二人は話をする機会は当分なかった。

顔を合わせる機会はいつも会長の傍にいたし、

会長の喧嘩に駆り出されお互いに傷つけあうこともあった。

「なかなかやるじゃないの」

「たりめーだ!俺を誰だと思ってるんだ!!」

「っ!?」

(まずい!)

そのうちの一つは、レシラムに当分残る傷となった。

「悪いな、本気で傷つけるつもりなんてなかった」

「わざわざそれを言うために、私を呼び出したの?」

その日、ゼクロムはたまらずレシラムに謝りたいと彼女を呼び出して、それがそのまま久しぶりに二人で話をする機会となった。

会長の座を継ぐ日が、目の前まで近づいた日のことだった。

「あんな風にお前と手合わせするようなことも、もう避けられるだろうよ」

「そうなればいいわね」
 ▼ 175 ネッコ@おはなのおこう 18/02/05 13:59:32 ID:KND6AwjY [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「そうするんだよ、俺たちで」

「・・・そうね。会長を正式に継いだら、もう一度こうしてお話しましょ?」

「他の奴ら抜きでか?いったい何を・・・」

「なんだっていいじゃない」

ゼクロムは彼女の意図が理解できなかったが、いざ会長を継いだその日。

「私たち、付き合いましょう?」

「はぁっ!?」

痛いほどにその意図を理解するのだった。


「まあ、そんなところかしらね・・・わかった?」

「はい・・・申し訳ございませんレシラム様・・・」

「ったく、悪趣味な奴らだ。まさか気づいてやがったとは」

「いや、だって、気づくでしょうよ・・・」

さて、デートの尾行をしていたエルフーン達は、写真の撮りたさ余り半分暴走状態となっていたドレディアとナゲキのせいで遂に本人たちに存在がバレてしまい、

失礼覚悟で二人の馴れ初めを聞きたいとエルフーンが申し出てみたところ、素直に話してくれたのでありがたく聞いていたところだった。

「全く、わざわざサングラスまでしていたのに、この努力は無駄だったのね」

「ほんとにな。これからは堂々とできていいかもな」

ため息をつきつつも、それほど嫌な様子でもない二人をよそに、エルフーンは思索する。

これまでは両会長の関係は黙認されてきていたが、白炎の中にも現状を好ましく思わない者は多い。前会長のような過激派の存在は未だ根強いのだ。

今の危ういバランスが完全に取れなくなってしまうと、会長たちにとって望まない結果になりかねない。

「・・・どうか、私たちが気づいているということは、知らないままでいてくれませんか」

「どういうこと?」

「両校の対立関係は、両会長の和解という事実だけで収まるほど、単純なものではありません」

「・・・そうか、そりゃあ、残念だが・・・ま、そこら辺のことは分かってるつもりだ。俺らもうまくやるさ」

「そうね・・・あなたたちも、うまくサポートして頂戴ね」

「はい、喜んで」

いつ何時も白炎のために、そのためならばレシラム様の指示に従い尽力する。

それがエルフーンの、白炎に生きる者の誇り。

自身の思いを汲んでくれたレシラムにエルフーンは心の底から感謝を示すのだった。

「・・・ところで、レシラム様?」
 ▼ 176 バゴーラ@もえぎいろのたま 18/02/05 14:10:48 ID:KND6AwjY [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
同じように思索に耽っていたドレディアが問う。

「話を聞いた限りでは、レシラム様がゼクロム会長に惚れた理由が分かりませぬ」

「ドレディア!!」

だが、ドレディアはやはりいつものドレディアで、

即座にエルフーンがドレディアを咎めるがドレディアの方はレシラムの返答を待ち遠しく見つめるのみ。

「そういや俺も聞いてねぇんだよなぁ。自分たちが恋仲になれば両校の関係も〜とかそんな理由しか」

「それで、会長は申し入れを受けたのですか」

「だってこいつ可愛いし、真面目で賢くて断る理由もないだろ」

「ゼ、ゼクロム・・・//」

平然とした顔で小恥ずかしいことを言うゼクロムを小突き、レシラムは間をおいて答えた。

「・・・ほとんど第一印象のままだ。カッコイイ見た目に反して子供にやさしいギャップとか、少し抜けた可愛さとか・・・あとは律義なところ。そういうギャップにやられたのよ」

「な、なんか照れるな・・・」

「こ、これで満足!?」

「はい!素晴らしいです!レシラム様!!」

御馳走様でした、と言わんばかりのドレディアの勢いに頭を抱えながらも、エルフーンも幸せそうなレシラムの様子を見ていて幸せだった。

この日以来も、黒雷と白炎の関係性は急激な変化を見せることはなかったが、二人が長の座にある間、ゆっくりとだが学園はいい方向に変わっていくことだろう。


「今日のレシラム様、とてもご機嫌ね」パシャパシャ

「写真やめなよ・・・ありゃ多分デートね」

「ああ・・・レシラム様のあんな表情を引き出すゼクロム会長が憎い・・・」

「憎いんだ。向こうも惚れてるけど、やっぱりうちの会長様の方がベタ惚れみたいね〜・・・」


『黒と白のラブチェイス』・・・おしまい
 ▼ 177 オラント@はっきんだま 18/02/05 16:38:33 ID:f/YP24LI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 178 ルタンク@みずのいし 18/02/05 18:21:24 ID:wxrVoZO. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
私怨
 ▼ 179 バルオン@モンスターボール 18/02/05 20:35:39 ID:MMhzuVOc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブラッキー♂と僕っ娘ブースター♀
 ▼ 180 ンプク@たてのカセキ 18/02/05 23:28:47 ID:Wg2VpK7. NGネーム登録 NGID登録 報告
ミジュマル♀×ピカチュウ♂
 ▼ 181 ンドロス@ピカチュウZ 18/02/05 23:48:05 ID:wxrVoZO. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アシレーヌ♀×ガオガエン♂
 ▼ 182 マージョ@ジュナイパーZ 18/02/06 00:31:21 ID:64/NF35. [1/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『舞台裏の心事情』(ルカリオ♂×ミュウツー)

ミュウツー「・・・・・」

シャンデラ「あら、ミュウツー!あなたがサロンに来るなんて珍しいじゃない!」

カイリキー「ほんとだな、今日もお疲れさん」

ミュウツー「ああ・・・」

サーナイト「どうしました?浮かない顔して」

ミュウツー「いや、少しな・・・」

サーナイト「悩み事があるなら聞きますよ?」

ミュウツー「悩みか・・・そうだな。実は・・・」

シャンデラ「実は?」

ミュウツー「ルカリオ、いるだろ?」

カイリキー「ああ、いるな」

ミュウツー「なんだか、最近あいつの顔をまっすぐ見ることができないんだ」

シャンデラ「まぁ!」

カイリキー(ルカリオっていうと、確か・・・)

サーナイト(ええ、ミュウツーさんの救助にも尽力されていましたね)

ミュウツー「あいつとバトルするときにも影響が出ていて、困っているんだ・・・」

シャンデラ「なるほどねぇ・・・いい?ミュウツー」

ミュウツー「?」

シャンデラ「それは恋よ!」

ミュウツー「恋・・・?」

カイリキー「ちょっと待てよ、まずお前に性別ってあるのか?」

ミュウツー「失礼だな、確かに私は作られたポケモンだが、私にも性別はある」

シャンデラ「レディに失礼よ?」

ミュウツー「私の原種が♀だったのだから私も♀だ」

カイリキー「お、おう・・・すまん・・・(ミュウも性別不明種だろうよ・・・)」

サーナイト(不明なだけですから・・・)

シャンデラ「なるほどねぇ、ルカリオは確かに色男だもんねぇ!そっかぁ、それじゃあ告白するっきゃないね!」

ミュウツー「告白・・・?」

サーナイト「ちょ、ちょっとシャンデラさん。結論を急ぎ過ぎでは・・・?」
 ▼ 183 ブリー@しんかいのキバ 18/02/06 01:15:29 ID:PxKNFzLo NGネーム登録 NGID登録 報告
ゼクレシありがとうございました!
 ▼ 184 aSS341n256 18/02/06 01:19:34 ID:64/NF35. [2/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シャンデラ「だって〜、ルカリオの顔、まっすぐ見れないんでしょう?」

ミュウツー「ああ」

シャンデラ「ルカリオの目を見たら、キュンキュンしちゃうんでしょ?」

ミュウツー「キュンキュン・・・?」

シャンデラ「ルカリオの声を聴くだけで胸が苦しくなるんでしょ?」

ミュウツー「???」

シャンデラ「ほら恋だ!」

カイリキー「ほらじゃねぇよ!!もはや二つ目の設問から肯定してねえだろうが!」

シャンデラ「今のままじゃ困るでしょ?気持ちをはっきりさせないと」

ミュウツー「ああ・・・そうだな」

サーナイト「シャンデラさん・・・ただ面白がってるだけでは?」

シャンデラ「真剣しんけーんよ!私はミュウツーのことを思って・・・」

ミュウツー「シャ、シャンデラ・・・そこまで私のことを・・・」

カイリキー「お前も大概だよな。バトルはあんなに強いのに」

サーナイト「天然と言いますか何と言いますか・・・」

シャンデラ「じゃ、告白しましょう!」

ミュウツー「その、告白というのは、何をすればいいのだろうか?」

シャンデラ「気持ちそのまま伝えればいいよ」

ミュウツー「なるほど・・・ルカリオ!実は最近お前の顔を見ることができなくて困っているんだ!」

シャンデラ「そう言われてもルカリオ困っちゃうね」

ミュウツー「そうなのか?」

シャンデラ「もっと分かりやすくしてあげよう」

ミュウツー「助かる」

カイリキー「助かるじゃねぇよ」

シャンデラ「ルカリオ!お前のことが好きなんだ!・・・これでよし」

ミュウツー「なるほど」

カイリキー「なるほどじゃねえよ!」

シャンデラ「煩いわね〜、お前の顔を見ることができないは要するに好きってことよ、覚えときなさい」

ミュウツー「分かった」

カイリキー「違うね。絶対違うね」
 ▼ 185 ジギガス@サイコシード 18/02/06 01:22:53 ID:3iIrvVqg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
できたらエムリットとアグノムでお願いします
ユクシーが2匹を見守る感じで
 ▼ 186 aSS341n256 18/02/06 01:30:39 ID:64/NF35. [3/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シャンデラ「乙女心が分からないカイリキーのことは置いといて、要は好きって気持ちを伝えればいいのよ。分かった?」

ミュウツー「分かった」

シャンデラ「じゃあルカリオのとこに行ってらっしゃい!」

ミュウツー「ああ!」シュンッ

サーナイト「・・・行っちゃいましたね」

カイリキー「お前も途中から全然止めてなかったけどな」

サーナイト「いや、恋かどうかはともかく、ミュウツーさんのあの様子なら本人に直接アタックするのが一番早い解決法かなぁって」

シャンデラ「そゆこと、さすがサーナイト分かってるぅ!」

サーナイト「あなたは面白がってるだけですよね・・・」

カイリキー「俺ぁどうなっても知らねぇからな」


ルカリオ「・・・ふぅ・・・」

ミュウツー「居残り特訓か、精が出るな」

ルカリオ「ミュウツーか。高みを目指すためには、特訓を欠かすわけにはいかないからな」

ミュウツー「殊勝な心掛けだ」

ルカリオ「お前も一緒にするか?」

ミュウツー「いや、今日はお前に言わなければならないことがあってな」

ルカリオ「なんだ?改まって」

ミュウツー「ルカリオ、お前のことが好きなんだ」

ルカリオ「はっ!??」

ミュウツー「伝わったか?」

ルカリオ「伝わったって、急に何を・・・」

ミュウツー「こう言えばいいと、シャンデラから教わって」

ルカリオ「・・・なるほど。詳しく話を聞く必要がありそうだ」


ルカリオ「俺の顔を見ることができない・・・?」

ミュウツー「ああ、何故かはわからんが、まっすぐ見ることができなくて」

ルカリオ(確かに、手合わせの時に妙な動きをしていた気はするが・・・)

ミュウツー「それをシャンデラに相談したら」

ルカリオ「なるほど・・・けしかけられたと」

ミュウツー「私はお前のことが好きなのではないのか?」
 ▼ 187 aSS341n256 18/02/06 01:41:40 ID:64/NF35. [4/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルカリオ「俺に聞かれても一番困るんだが・・・そうか、好きという感情もいまいち理解していないのか」

ミュウツー「感情というものは難しいな」

ルカリオ「そうだな・・・顔を見れなくなったのは、きっとファイターとして俺のことを強く意識していたからだろうな」

ミュウツー「・・・つまりどういうことだ?」

ルカリオ「俺のことをライバルと見ていたんじゃないか?」

ミュウツー「ライバル・・・?」

ルカリオ「負けたくないと思う気持ちが強いあまり、常に成長する俺のことを直視できなかった・・・なんて自分でいうのも驕りが過ぎるが、きっとそんなところさ」

ミュウツー「では、私はお前のことが好きではないのか・・・」

ルカリオ「そ、そうだな・・・好きというのにも色々あってな」

ミュウツー「色々あるのか?」

ルカリオ「ああ、共に高めあうライバルとして、少なくとも俺はお前のことを認めているし、友という意味では、お前のことが好きだぞ?」

ミュウツー「お前は私のことが好きなのか」

ルカリオ「そ、そうだな・・・友としてな?」

ミュウツー「・・・なんだか嬉しい気持ちになるものだな」

ルカリオ「そ、そうか」

ミュウツー「では、私もお前のことが友として好きなのか」

ルカリオ「ああ、そういうことにしておこう」

ミュウツー「そうかそうか、友か。お前に話してスッキリしたよ」

ルカリオ「じゃあ、もう俺の顔をちゃんと見れるか?」

ミュウツー「ああ!」スマイル

ルカリオ「!!」キュンッ

ミュウツー「では私は去るぞ。特訓の邪魔をして悪かったな」シュン

ルカリオ「ああ・・・・・」

ルカリオ(・・・あれ、今、俺は・・・)


ミュウツー「・・・ということで、私は友としてルカリオのことが好きだということが判明した」

シャンデラ「っち、あの色男うまく逃げやがったな」

サーナイト「まあまあ、悩みが解決してよかったです」

ミュウツー「あいつは私のことをライバルとして認めているとも言ってくれた。これからはあいつを失望させないために、これまでの分までしっかり戦わなくてはな」

カイリキー「一時はどうなることかと思ったが、うまくまとまってよかったぜ」

サーナイト「ほんとですね」
 ▼ 188 aSS341n256 18/02/06 01:48:39 ID:64/NF35. [5/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シャンデラ「ブー、つまんなぁい・・・」

カイリキー「お前は人の気持ちを何だと思ってるんだ・・・」

シャンデラ「でも当たらずしも遠からずだと思うよ〜?」

サーナイト「と、言いますと?」

シャンデラ「ミュウツーがちゃんと恋ってものを理解したら、その時はルカリオにもう一回告白したらいいんじゃないかな・・・」

カイリキー「シャンデラ・・・」

シャンデラ「だって、恋するってそれほど素敵なことだからさ。知らないなんてもったいないよ」

カイリキー「・・・なんか、いい話風にまとめようとしてないか?」

シャンデラ「バ、バレた・・・?」

サーナイト「強引が過ぎますよ・・・」


ミュウツー「どうしたルカリオ!動きが甘いぞ!」

ルカリオ「くっ!!(なぜだ、なんだかあいつの顔を、まっすぐ見ることができない・・・!)」

ミュウツー「私のライバルなのだろう!?私を失望させてくれるなよ!!」


シャンデラ「・・・ねぇ、もしかしてつまらなくない展開になってない?」

サーナイト「・・・そうですね。ルカリオさんの様子が、どう見てもおかしいです」

カイリキー「これあいつの相談にも乗る展開じゃねぇだろうな・・・」


『舞台裏の心事情』・・・おしまい
 ▼ 189 aSS341n256 18/02/06 12:15:06 ID:64/NF35. [6/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『スウィートミルク・チョコレート』(イーブイ♂×ニンフィア♀)

ニンフィア「おじゃましま〜す!」

イーブイ「ニンフィア!あがってあがって!」

ニンフィア「ブイ君のお家入るの初めてだから緊張するな〜」

イーブイ「・・・全然そういう風には見えないけど」

ニンフィア「えへへ、じゃあ何する?」ガサゴソ

イーブイ「ナチュラルに部屋物色するのやめてください」ペシッ

ニンフィア「いたっ!だって何か面白い物とかあるかな〜って」

イーブイ「隠すようなものはありません〜」

ニンフィア「ほんとに?」

イーブイ「ほんとのほんと」

ニンフィア「ちぇ、つまんない!」

イーブイ「残念でした。さあ、ゲームしよゲーム」

ニンフィア「うん・・・ん!?ナニコレ!!」

イーブイ「なにって・・・イーブイの進化マニュアルだけど」

ニンフィア「ええ!?ブイ君進化しちゃうの!?」

イーブイ「まぁ、いずれはね」

ニンフィア「いやだいやだいやだブイ君はそのままのブイ君がいい!!」

イーブイ「分かってよニンフィア。僕だって一人の男として強くありたいんだよ」

ニンフィア「ブイ君こんなにも可愛いのに〜!!」プニプニ

イーブイ「そういうのだよ!!」

ニンフィア「どういうの?」

イーブイ「ただでさえニンフィアの方が年上で、なんか、凄い子供扱いされてる気がするのにずっとイーブイのままだと余計に・・・」

ニンフィア「でもね、ブイ君」

イーブイ「・・・何?」

ニンフィア「ナインエボルブーストはイーブイだけの特権だよ?」

イーブイ「そ、それはそうだけど・・・」

ニンフィア「バトンタッチでつないで味方を支えるのも、一つの強い男の在り方だと思うけど」

イーブイ「で、でも僕は・・・」

ニンフィア「自分で戦いたい?」
 ▼ 190 aSS341n256 18/02/06 12:24:29 ID:64/NF35. [7/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「うん・・・」

ニンフィア「アシストパワーなんて技もあるよ?」

イーブイ「た、確かに全能力を挙げてからのアシストパワーは凄い威力になるけど・・・」

ニンフィア「適応力から単純に捨て身タックル撃ってるだけでもバカみたいな威力出るよ?」

イーブイ「そ、そうかな・・・」

ニンフィア「そうだよ、進化なんかに頼る前にブイ君は今の自分の持ち味を精一杯生かせるように鍛錬するべきだね」

イーブイ「わかった!頑張るよ!」

ニンフィア「よしよし、偉いぞ〜」ナデナデ

イーブイ「もう・・・って、理詰めで論破された!!」

ニンフィア「アハハハハ!」

イーブイ「もう!そんななのにどうして賢いんだよニンフィアって!」

ニンフィア「今のは別に私賢いようなこと言ってないよ、むしろ・・・」

イーブイ「僕がバカだって!?」

ニンフィア「全部素直に聞き入れちゃうから・・・」

イーブイ「なんか説得力あるし・・・」

ニンフィア「バ可愛いよ、ブイ君♪」

イーブイ「ううう・・・もう!喉乾いたから飲み物入れてくる」

ニンフィア「はーい」

イーブイ「ニンフィアは何がいい?」

ニンフィア「コーヒーがいいな。ある?」

イーブイ「あるよ。お父さんがよく飲むから」

ニンフィア「ビックリした〜!ブイ君が飲んでるのかと」

イーブイ「・・・なんで僕が飲んでたらびっくりするのさ」

ニンフィア「だってコーヒーって苦いし、ブイ君には無理だろうなぁって」

イーブイ「僕だって飲むよ!割と好きなんだよね!」

ニンフィア「ほんとに〜?エネココアとかじゃないの〜?」

イーブイ「グランブルマウンテンとか飲むし!」

ニンフィア「おっ、グランブルマウンテンあるんだ。あれをブラックで飲むのが最近のマイブームなんだよね〜」

イーブイ「ぼ、僕もそうなんだよ!!美味しいよね、グランブルマウンテンブラック!!」

ニンフィア「一つの名前みたいになっちゃった」
 ▼ 191 aSS341n256 18/02/06 12:34:17 ID:64/NF35. [8/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「はい」

ニンフィア「ありがと♪」

イーブイ「僕の方が以外だよ・・・ニンフィア、見るからにこういうの飲みそうな感じじゃないのに」

ニンフィア「見かけで判断しないでよ〜、私ってば、学校ではカッコイイ系で通ってるんだから」

イーブイ「嘘つけ絶対キャルルン系だよ!」

ニンフィア「バカ言わないでよ〜。ブイ君以外の男にキャルルンするわけないでしょ?」

イーブイ「キャルルンするって何・・・」

ニンフィア「ね?」キャルルン

イーブイ「・・・あっそ」プイ

ニンフィア「照れてる照れてる。本当に可愛いな〜ブイ君は」ゴクゴク

イーブイ「ニ、ニンフィア・・・砂糖は?」

ニンフィア「入れないよ?ブラックだもん」

イーブイ「ブラック・・・え?」

ニンフィア「私の言うブラックは、砂糖もミルクも入れないの。ほら、カロリーも気になるし」

イーブイ「そ、そっか・・・いや、そうだよね!入れないよね!僕も普段は入れてないから・・・」

ニンフィア「そういう時はそんなの気にする必要ないよ!!って言うんでしょ!?私がダイエットしなきゃいけないみたいじゃない!!」

イーブイ「ええ!?ご、ゴメン!!」

ニンフィア「ま、冗談だけどね〜。私苦いくらいが丁度いいから。ブイ君は?」

イーブイ「僕も実はそういう感じ!」ゴク

イーブイ(にっっっっっっげぇぇぇぇぇぇ!!!!!)

ニンフィア「・・・美味しい?」

イーブイ「美味しいよ・・・」ヒキヒキ

ニンフィア「すんごい顔引きつってるよ?」

イーブイ「これはほっぺが落ちそうになってるんだよ・・・」

ニンフィア「そう?ならいいけど」ゴクゴク

イーブイ「そうそう、心配には及ばないよ」

ニンフィア「その割には全然進んでないけど」

イーブイ「僕は香りを楽しむタイプだから・・・」

ニンフィア「一回飲んでから!?」

イーブイ「一回飲んでから!!」
 ▼ 192 aSS341n256 18/02/06 12:42:51 ID:64/NF35. [9/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ニンフィア「ふぅ、御馳走様!」

イーブイ「・・・・・・」コヒューコヒュー

ニンフィア「ブイ君、まだだいぶ残ってるけど」

イーブイ「あんまり喉乾いてなかったから・・・」

ニンフィア「喉乾いたって言って入れに行ったんじゃん」

イーブイ「うう・・・」

ニンフィア「もう・・・バ可愛いなぁブイ君は。変な意地張っちゃって」

イーブイ「ニ、ニンフィアがからかうから・・・」

ニンフィア「残り飲んであげよっか」

イーブイ「!?」

ニンフィア「なに?・・・意識した?」

イーブイ「な、何を・・・」

ニンフィア「間接キッスだなぁって」

イーブイ「ま、まさか!」ゴクゴク

イーブイ(にっげぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!飲めば飲むほど苦い!)

ニンフィア「そ、そんなに嫌だった?」

イーブイ「違うよ!喉乾いてるから飲んだだけ!」

ニンフィア「別に気にしなくていいのに、恋人なんだし」

イーブイ「それもそう・・・違うの!僕はコーヒー飲みたいだけ!」ゴクゴクゴクゴクプハー

ニンフィア「おお〜!!飲み切った」

イーブイ「・・・・・・・・」コヒューコヒュー

ニンフィア「・・・死んでるけど大丈夫?」

イーブイ「何が?全然大丈夫だし。苦くないし」

ニンフィア「今更?苦いに決まってるじゃん!私も普段は砂糖入れるし」

イーブイ「・・・!!!!!!!」ジタバタ

ニンフィア「ごめんごめんジタバタしないで!!」

イーブイ「もう・・・嫌い・・・」

ニンフィア「アハハ・・・時にイーブイ君」

イーブイ「今度は何?」

ニンフィア「お口直ししたくないかい?」
 ▼ 193 aSS341n256 18/02/06 12:48:54 ID:64/NF35. [10/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「・・・別に」

ニンフィア「いらないんだ〜」

イーブイ「!?そ、それは・・・」

ニンフィア「折角ブイ君でも食べられるように甘々スウィートなチョコレート作ってきたのに、いらないんだ〜」

イーブイ「ほ、ほんとに甘いの?」

ニンフィア「仮に苦くても受け取りなさいよ!今日は何日?」

イーブイ「わ、分かってるよ!」

ニンフィア「まあ意識してるのは知ってたけど。ずっとソワソワしてたもんね、今日」

イーブイ「してない、してない!」

ニンフィア「欲しいの?欲しくないの?」

イーブイ「・・・欲しいです?」

ニンフィア「なんて?聞こえない!」

イーブイ「欲しいです!」

ニンフィア「何が欲しいの!?」

イーブイ「ニンフィアが作ったバレンタインのチョコレートが欲しいです!!」

ニンフィア「はい、よくできました〜!」

イーブイ「うう・・・恥ずかしい」

ニンフィア「はい、あ〜ん・・・」

イーブイ「・・・・・あーん」パク

ニンフィア「素直に食べたね」

イーブイ「もう疲れたし、家の中で誰も見てないからいっかって」

ニンフィア「感想は?」

イーブイ「・・・甘い。美味しい」

ニンフィア「本命チョコだからね?」

イーブイ「分かってるよ」

ニンフィア「ホワイトデー、期待してるね♪」

イーブイ「・・・了解しました」



『スウィートミルク・チョコレート』・・・おしまい
 ▼ 194 クノシタ@すごいつりざお 18/02/06 12:50:20 ID:dZJkBEiA NGネーム登録 NGID登録 報告
イーブイかわいい、支援!
 ▼ 195 aSS341n256 18/02/06 16:55:49 ID:64/NF35. [11/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『瞳に僕は映らない』(ニャビー♂・モクロー♀・ピカチュウ♀)

「ど、どうかな・・・」

「似合う似合う!可愛いよモクロー!!」

オシャレに無頓着なモクローが、生まれて初めて身に着けた赤色のリボンは、小柄で可愛らしい彼女の姿を更に映えさせて。

「ニャビーもそう思うよね!」

「ま、まあ・・・いいんじゃねぇの?」

「そんな、無理に言わせなくていいよピカチュウ・・・」

「無理じゃないって、ほんとに・・・可愛い」

「・・・ありがと」

「なんだなんだこの〜二人して照れちゃって!!」

そんな装飾品がなくても、元より俺はお前の虜なのだが、

それでもいつもと違った彼女の姿に俺は目が離せない。

「・・・ちょっとあんた、見過ぎじゃない?」

「そ、そんなことねぇよ!!」

そんな俺の気持ちをきっと見透かしているピカチュウは、こうして俺をからかうのが好きなようだった。

モクローにオシャレを強引に促したのも、このこいつの仕業で。

「ねえモクロー!今度二人でブティックにでも出かけよっか!!」

「わ、私は・・・」

「あ、ニャビーはダメだからね〜!女の子同士で買い物なんだから!!」

「わーったよ、勝手にしろ」

やたらとモクローにベタついては女同士を強調させる彼女は俺の嫉妬を誘っているのだろう。

狙い通りなのは癪だが、正直彼女が羨ましい。

過剰なスキンシップにモクローは決まって顔を赤くして、

「もう・・・やめてよ・・・」

と力のない返事を返すのみ。

派手な抵抗もないのでピカチュウにされるがまま。

(・・・・・くそっ)

我ながらしょうもないと思う。

♀が♀と仲良くするのは当たり前だ。

こいつに嫉妬したところでなんにもなんねぇだろうが。
 ▼ 196 aSS341n256 18/02/06 17:06:38 ID:64/NF35. [12/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「私がモクローと引っ付いてるときにさぁ」

モクローが所用でいない場で、ピカチュウは俺に言う。

「露骨にイライラするのやめなよ」

「してねぇし!!」

してる。

図星を突かれて大きく真っ赤な嘘を返す俺の様子が、またピカチュウのツボにはまったらしく、

「してるよ〜!!」

と俺に小突いてくる。

もともとパーソナルスペースなどの概念が薄い奴だ。

特性も静電気の癖に、やたら接触してくる彼女のことは別に俺は嫌いではなかったが、

「本人に気づかれちゃうよ?」

「うっ・・・」

二人きりで話すのは、正直苦手だった。

「お前と話してると疲れんだよ」

「私は楽しいけど?」

「多分、だからだろ」

変に言葉に重みがあり、俺の余裕を奪っていく。

おしとやかで大人しくて、物静かなモクローとは正反対のタイプ。

俺のことをまるでおもちゃかなんかだと思っていやがる。

「男ならバンバン押していきなよ!あの子、男の影ないし」

「・・・だろうな」

「丁度いい感じの機会セッティングしてあげよっか」

それでいて、俺の恋路の協力をしてきたりしやがる。

優しく気が利くところがあるので、みんなからの人気者。

「・・・ほんと、なんなんだよ」

「何が?」

「別になんもねぇよ」

「フフ、変なの」

こいつの手を素直に借りるのは癪だが、モクローと恋仲になるのに、彼女の力を借りるというのは当然の良手で。

気に食わねぇ俺は、「これはこいつを利用しているだけだ」と自分に言い聞かせた。
 ▼ 197 aSS341n256 18/02/06 17:18:20 ID:64/NF35. [13/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「モクローは今好きな人とかいるの?」

ピカチュウの奴に乗せられるがまま3人でデパートに遊びに来た時。

ピカチュウは俺の方をチラリと見て、そしてニヤリと笑いながらモクローにそんなことを聞いた。

思っていたよりも幾分直接的な策略に俺は内心うろたえる。

「い、いないよ・・・」

控えめにそうごまかすモクローはまた顔を真っ赤にしている。

種族柄素直に表情を出せない俺の性質は、こういう時に役に立った。

「ふーん、ニャビーは?」

「俺のことはどうでもいいだろ」

「いるんだ〜!」

「いねぇよ、別に」

「嘘でしょ、嘘だね!その反応はいるよ〜、私の目はごまかせないよ?」

ターゲットを俺に変えたピカチュウは、知った上で執拗に俺に問い詰める。

「なんでそんな来るんだよ、いねぇったらいねぇ!」

「へぇ〜?ふぅ〜ん?そうなんだ〜?」

わざとらしい態度で俺の反論を封殺し、

「分かった分かった。で、誰なの?」

「なんもわかっちゃいねぇ」

あまりにしつこい彼女の追求に、まるで「今告白してしまえ」なんて言われているような気もしたが、

そんなことはできるはずもないし得策でもないと思い俺はそれ以上は無視を決め込んだ。


「あ!私用事があるんだった!」

「用事?」

「うん、習い事!急いで帰らなきゃ!じゃね!!」

慌ただしく帰っていくピカチュウ。

彼女の一挙手一投足が全てわざとらしく見える。

「・・・行っちゃったね」

「・・・だな」

かくして、俺はモクローと二人きりになった。

言ってしまえ、脳裏にはそう笑うあいつの姿が浮かぶ。
 ▼ 198 aSS341n256 18/02/06 17:26:45 ID:64/NF35. [14/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「・・・好きな人、いるんだ」

「あ?」

ふいに、モクローの方から話を振られ、俺はひどく驚く。

「隠してたって分かるよ〜。ピカチュウじゃないけどね」

既に気づかれているかもしれない、なんてあいつの言葉を思い出す。

モクローは、俺の気持ちに気づいて・・・

「応援してるよ、ニャビー君の恋」

「応援だ?」

「うん、友達でしょ?」

目の前の彼女の心理を読み取れず、俺は混乱する。

単に別の誰かのことを好いていると思っているのか、

それとも相手は自分だと知ってそんなことを言うのか。

後者だとしたら、それは・・・応援と言ったその意味は・・・

「・・・お、お前は!どうなんだよ」

「え?」

結論を出すことができず、俺は探りを入れる。

「お前も誤魔化してただろうが。ほんとのとこはどうなんだよ、俺にだけ聞くのは不公平だ」

少し強く問い詰め、いるのかいないのか・・・

「ほんとは、いるよ」

「!!」

「私、ちゃんと恋してる・・・」

そう呟く彼女の顔はひどく切なく見える。

その相手は、もしかして、俺・・・

「でもね、私の恋は、どう頑張っても叶うものじゃないから・・・」

そう言って、モクローは振り向く。

視線の先には、あいつと別れたデパートの出入り口。

「これじゃあ、いないのと同じかなこれじゃあって」

俺はその視線の意味を悟った。

「だから、ニャビー君の恋、応援してるね!」

俺は、彼女の言葉の意味を悟った。
 ▼ 199 aSS341n256 18/02/06 17:31:21 ID:64/NF35. [15/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「もう、離れてよぉ・・・」

「嫌だよ、だって寒いんだもん!」

さしものピカチュウも、彼女の気持ちには気づかないのだろうなと思う。

「モクローも寒いでしょ?」

「寒かったらニャビー君に抱き着いてきなよ。私より暖かいよ?」

「ニャビーは♂だからだめぇ。残念?」

「残念じゃねーよ」

モクローの心労も、今はよくわかる。

ピカチュウに絡まれながら、彼女がいつも見せていた複雑な表情の意味も。

一番近くて遠い位置にいる彼女の、耐えがたい孤独も。

俺は、いつか彼女に思いを告げてもいいのだろうか。

彼女がその叶わない恋から覚めるきっかけに、

俺はなってもいいのだろうか。


『瞳に僕は映らない』・・・おしまい
 ▼ 200 1008えん】 ひろった! 18/02/06 17:34:52 ID:eUTfix5M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ロコン×リーフィア 「肝試しの後にて」

 グレイシア×ピカチュウ×色ピカチュウ 「喧嘩」

ビブラーバ×ブースター×ドードー 「命の交差点」
 ▼ 201 aSS341n256 18/02/06 21:08:44 ID:64/NF35. [16/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『素敵な恋が始まらない』(グレイシア♀・ホルビー♀・ガオガエン♀)

グレイシア「待ち合わせ場所のコダックの銅像って・・・あれ、だよね・・・」

ホルビー「グレイシアさんまだかな・・・」

グレイシア「コダック像の前にいるホルビー種・・・あ、あの人かな。すいません!」

ホルビー「おっ、おーい!!」

グレイシア「えーと、映画の・・・」

ホルビー「三毛チョロネコホームズの!うん、俺であってるよ!」

グレイシア「(俺・・・男の人なのかな)今日ご一緒させていただくグレイシアです、よろしくお願いします」

ホルビー「ホルビーだよ。よろしく!(♀同士だし、気楽でいいな〜)」

グレイシア「それじゃあ、行きましょうか・・・」

ホルビー「おう!」


ホルビー(三毛チョロネコホームズの映画鑑賞オフ会、最初のうちは10人ちょっと集まる予定だったんだよなぁ)

グレイシア(でもあれよあれよとキャンセルが続出して・・・いざ当日になると5人、しかも15分前にドタキャンが3人出て・・・)

ホルビー(それで、じゃあもうやめましょっかって言うのも、なんかグレイシアさんに悪いし・・・)

グレイシア(せめて性別くらい聞いておけばよかったかなって思ったけど、聞いたら聞いたでなんかそういう感じのこと意識してるのかなとか思われたらあれだし・・・)

ホルビー(まあ、始まってみたら、案外大人しそうだけど同年代の女の子みたいでよかった!)

グレイシア(いざ集まってみたら結構グイグイきそうな感じの同年代の男の人だったよ〜・・・どうしようなんか緊張する・・・)


チョロネコ『あなたは、愚か者だ』

グランブル『な、なんだと・・・』

チョロネコ『あなたに殺されたブル美さんは、最後の最後まであなたの身を案じ、あなたのことを愛していたのだよ!!』

グランブル『そ、そんなはずないだろ!!ブル美はブル男と浮気して協力して俺のことを殺そうと・・・』

チョロネコ『現場に残っているのだよ。彼女が息絶え絶えの中、あなたが犯人であることがバレないようにと、捜査の妨害工作を施したあとがだよ・・・』

グランブル『そんな・・・俺は、俺はぁぁぁぁあああ!!!』

ホルビー「うううっ、ひっぐ、うぅぅ・・・うううぅぅぅぅぅううう!!!」

グレイシア「・・・・・」

ホルビー「うう、ご、ごめ・・・うう・・・ブル美ぃ・・・!」

グレイシア(泣いてるぅぅぅぅう!!!凄い泣いてる、凄い泣いてる!!この劇場探してもこんなに泣いてる人いないよ!!)
 ▼ 202 aSS341n256 18/02/06 21:23:19 ID:64/NF35. [17/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ホルビー「うわぁぁぁ・・・ブル美・・・なんてけなげな奴なんだぁ!!!」

グレイシア「あの・・・これ、使います?」つハンカチ

ホルビー「ありがどう・・・グスッ」

グレイシア「いえいえ・・・」

グレイシア(・・・いい!)

ホルビー「俺ああいうの弱いんだよ・・・まさか三毛チョロシリーズであんな悲しい恋模様が描かれるなんて・・・」

グレイシア(泣いてるグイグイ系俺男子、いい!いいよ!ギャップにやられちゃいそう・・・)

ホルビー「ああ・・・ごめん、なんかこんな・・・グスッ、泣いちゃって・・・」

グレイシア「いえいえ、いい話でしたから。僕もちょっと泣いちゃいましたし。じゃあ、予定通りレストランの方に移動しましょうか」

ホルビー「そうだな・・・」


ホルビー「いやぁ、しかし、恋人のブル太が犯人だったなんて・・・ブル美の工作にすっかり騙されちゃったよ」

グレイシア(さり気なく車道側を歩いてくれてる・・・優しい・・・)

ホルビー「でも、すっきり解決しちゃうチョロネコは流石だよなぁ・・・大丈夫?ちょっとボォっとしてるみたいだけど」

グレイシア「あ、大丈夫ですよ?(細かな気遣いいい!)」

ホルビー「それならよかった・・・クチュン」

グレイシア(くしゃみ可愛い・・・もう好き・・・)

ホルビー「それにしても最近寒・・・うわっ!?」

グレイシア「!?」

ホルビー「ひ・・・ひったくり!?ちょ、待ちやがれ俺のカバン返せ!!」

アーボ「俺様は泣く子も黙る筋金入りのワル、アーボ様だぁ!待てって言われて誰が待つかよ!」

グレイシア「大変だ・・・すぐに追わなきゃ」

ガオガエン「そこまでだ」ガンッ

アーボ「グェッ!?」


ガオガエン「取られたカバンはこれでいいのか?」

ホルビー「あ、ありがとうございます!(カ、カッコイイ・・・)」

ガオガエン「さっきのひったくり犯は警察に突き出した。君たちにけがはなかったかい?」

グレイシア「そうだ、僕は何もないけどホルビーさん大丈夫ですか?」

ホルビー「あ、はい!ケガはないです!!」

ガオガエン「それは良かった。それじゃあ」
 ▼ 203 aSS341n256 18/02/06 21:40:06 ID:64/NF35. [18/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ホルビー「あ、あの!俺たち今からレストランに行くところなんですけど、よかったら一緒にどうですか!?お礼になにか御馳走させてください!」

ガオガエン「え、いや、しかし・・・」

ホルビー「あ、グレイシアもいいかな?」

グレイシア「ホルビーさんが言うなら僕もいいですよ・・・ぜひご一緒にどうぞ」ニコッ

ガオガエン「そ、そうか・・・なら、私もご同伴にあずかろう(い、今の笑顔はなんだ・・・こんな可愛い殿方がいるのか!?)」

ホルビー(私・・・強くて紳士的な男の人だな・・・)

グレイシア(二人だと緊張しちゃうしね・・・)


ガオガエン「そうか、二人は今日初めて会ったのか」

グレイシア「はい、オフ会ってやつで、僕もホルビーさんも同じ映画が好きだったので」

ガオガエン「どんな映画だったんだ?」

グレイシア「三毛チョロネコホームズっていう映画で、最後はもうホルビーさん泣いちゃって泣いちゃって・・・」

ホルビー「や、やめてくれよそういうこと言うの恥ずかしいじゃないか//」

グレイシア「あ、ごめんなさい!(女の人の前でこういうこと言うと恥ずかしかったかな・・・デリカシーない女だって思われた!?)

ガオガエン「そ、そんなに泣ける映画だったのか・・・」

グレイシア「わ、私お水入れてきますね!!」

ガオガエン「私も手伝おう(彼一人にやらせるわけにはいかない!)」

グレイシア「大丈夫ですよ一人で!(気遣いができるアピールで挽回しなくちゃ!!)」

ガオガエン「そ、そうか・・・」シュン

ホルビー「(二人になっちゃった!!)えーと、ガオガエンさんは何か趣味とかは・・・」

ガオガエン「そうだな・・・ボクシングやプロレスなんかは自分でもやってみたりするかな」

ホルビー「凄い!カッコいいです!それであんなに強かったんですね!」

ガオガエン「いやいやそれほどでも・・・それに変な趣味だとも言われるよ」

ホルビー「そ、そんなこと!」

グレイシア「入れてきました〜・・・どうしました?」

ホルビー「ガオガエンさんの趣味がプロレスやボクシングだそうで、全然変じゃないよな!?」

グレイシア「(女の人なのにプロレスやボクシングかぁ)珍しいとは思いますけど、素敵だと思いますよ?」

ガオガエン「す、素敵・・・!?」

グレイシア「ええ」ニッコリ

ガオガエン「そ、そうだろうか・・・//」

 ▼ 204 aSS341n256 18/02/06 21:58:30 ID:64/NF35. [19/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒヤッキー「お待たせしましたぁ。ガッツリステーキ250gです」

ガオガエン「きた!実はお腹すいてたんだ・・・」

グレイシア「凄い!ボリューム満点ですね・・・」

ガオガエン(し、しまった!いつもの感覚でつい・・・沢山食べる女性は引かれるだろうか・・・)

ホルビー「やっぱり格闘技とかされてると、食べる量も多くなるんですね(食べる物も男らしいなぁ・・・)」ウットリ

ガオガエン「ああ、どうしてもな・・・!!」

グレイシア「どうしました?」

ガオガエン「(そう言えば御馳走してもらうという流れだっただろうか!)す、すっかり忘れていたが・・・別にさっきのお礼とかはいいからな!?」

ホルビー「いえいえ!是非御馳走させください!」

ガオガエン「気持ちだけいただいておくよ・・・もう、思いっきり遠慮なく頼んでしまったし・・・」

ホルビー「そんなこと気にしなくていいのに・・・それならデザートとか・・・」

グレイシア(ホルビーさん、義理堅い人だなぁ)

ヤナッキー「とろ〜りオムライスです〜」

ホルビー「あ、俺のだ」

グレイシア「オムライス好きなんですか?」

ホルビー「そうだなぁ、結構好きかな」

グレイシア(練習しよう・・・)

ガオガエン「オムライスと言えば・・・みんな料理とかはされるのか?」

グレイシア「(こ、心を読まれた気分・・・)僕は普段4足だし、少し苦手ですね・・・でもちょっと頑張ってみようかなぁと思ったり」

ガオガエン(苦手なことにも頑張る姿勢・・・とても素晴らしい!)

グレイシア「ホルビーさんは?」

ホルビー「俺は全く。練習しなきゃとは思うんだけど・・・なかなかなぁ」

グレイシア(これは!ちゃんと練習して食べてもらったら一気に落ちてくれたりするかも!?)

ホルビー「ガオガエンさんは?」

ガオガエン「こう見えても結構得意でな!オムライスが実は得意料理なんだ!」

ホルビー(ギャップいい!!食べてみたい・・・どうにかお近づきになれないかな・・・)

グレイシア「オムライス得意なんですか!一回食べてみたいです!」

ガオガエン「!??」

グレイシア「ガオガエンさん?」

ガオガエン(やはり料理の話題を出してよかった・・・折角こんな機会だし、このまま後に残る付き合いにできたらいいのだが・・・)
 ▼ 205 aSS341n256 18/02/06 22:11:46 ID:64/NF35. [20/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バオッキー「お待たせしやしたぁ。ハニーエッグトースト・・・」

グレイシア「あ、僕のです」

バオッキー「ってガオガエン!偶然だな!」

ガオガエン「バオッキー!!こんなところでバイトしてたのか!」

ホルビー「お知合いですか?」

バオッキー「こいつとはジムが一緒で、って言っても性別違うしたまに顔あわせる程度なんだけど」

グレイシア「そうなんですか・・・」

ガオガエン「お前、仕事に戻らなくていいのか?」

バオッキー「いっけねぇ、じゃ、ごゆっくり〜!」

ホルビー「・・・驚きました、今の人女の人なんですね」

グレイシア「え?」

ガオガエン「ん?」


ガオガエン「アハハハハハ!!私のことを男だと思ってたのか!まあ、このなりで飯も食うし、仕方ないよな!!」

ホルビー「うう・・・ごめんよぉ・・・」

ガオガエン「いいっていいって、気にしてないから。よくあることだし」

ホルビー「もう、死にたい・・・」

グレイシア「でも、強い女性って憧れちゃいます!」

ガオガエン「そ、そうか?」

グレイシア「僕もジムとか通ってみようかなぁ。目指せ、スーパーウーマン!」

ガオガエン「・・・ん?」


ホルビー「アハハハハハ!!!」

グレイシア「何でですかぁ!どっからどう見たって僕は女の子じゃないですか!」

ガオガエン「すまん・・・すまんほんとに・・・」

グレイシア「初めて言われましたよ・・・」

ガオガエン「だって僕って言ってるし・・・」

ホルビー「まあまあ、そんなに怒らなくても」

グレイシア「別にいいんですけど・・・」

ホルビー「まあ、せっかくこういう3人で一緒にご飯も食べたわけだし、同性どうしこれからも仲良くしていこうぜ!」

グレイシア「!?」
 ▼ 206 aSS341n256 18/02/06 22:14:17 ID:64/NF35. [21/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガオガエン「そうだな!折角だしな!!連絡先とか交換しとくか?」

ホルビー「いいねぇ!ほら、グレイシアも!」

グレイシア「・・・・・」

ホルビー「グレイシア?」

グレイシア「・・・そうですね!はい、これ、連絡先です!」


ガオガエン「じゃあ、これからよろしくな!」

ホルビー「また会おうぜ〜!!」

グレイシア「うん、また!!」

スタスタスタ

グレイシア「・・・・・ま、いっか!」


『素敵な恋が始まらない』・・・おしまい
 ▼ 207 aSS341n256 18/02/06 23:47:36 ID:64/NF35. [22/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『頑張れゴロンダパパ!』(ゴロンダ♂×マリルリ♀)

マリル「ううぅぅぅぅ・・・」

ゴロンダ「どうした?そんなものか息子よ!」

マリル「ぐぬぅぅぅぅ!」

ルリリ「パパー!お兄ちゃぁん!!何やってるの?」

ゴロンダ「おう娘よ、これは腕相撲といってな」

マリル「ぐんぬぅぅぅぅう!!!」

ゴロンダ「こうしてお互いひじをついて手を握り、相手の方に腕を倒した方が勝ちというゲームだよ」

マリル「ぐんぬおぉぉぉぉおおおお!!!!!」

ゴロンダ「・・・えい」パタン

マリル「負けたぁぁぁあああ!!もうパパ強すぎ!!」

ゴロンダ「子供にはまだまだ負けんよ」

マリル「もう一回!!」

ゴロンダ「ま、まだやるのか?もうそろそろ諦めたらどうだ?」

マリル「もう一回やるの!!」

マリルリ「あらあら、親子で仲良く腕相撲?」

ゴロンダ「ママ!」

マリル「仲良くなんかないやい!!何回やってもパパに勝てないんだよ!!」

ゴロンダ「フハハ、土木作業で鍛えたパパの力はまだまだこんなものではないぞ?」

マリルリ「そうねぇ、それじゃあママがマリルの敵をとってあげましょう!」

ゴロンダ「えー、ママがかい?」

マリル「よーし!いけぇ!ママ!!やっちまえ!!」

マリルリ「こらこら、そんないけない言葉遣いはダメよ?」

ルリリ「やっちまえー!」

マリルリ「ルリリもマネしないの。じゃあ、お手柔らかにね?」

ゴロンダ「いやぁ、まさかママに負けたりしないよ。パパも男の意地があるからね」

マリルリ「フフフ、じゃあ、マリルに審判をお願いしようかしら」

マリル「本格的だね!・・・準備はいい?」

ゴロンダ「いいぞ!」

マリル「それじゃ、レディ・・・」
 ▼ 208 aSS341n256 18/02/06 23:56:37 ID:64/NF35. [23/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゴロンダ(ママはレディだからな。思いっきりやると怪我してしまうかもしれないし、まずはマリル相手より少し力を抜くくらいで・・・)

マリル「GO!!」

ズドォォォォォォォォン!!!



私たちの出会いは、高校時代だった。

喧嘩に明け暮れていた当時の私は、ある日大けがをして校庭で倒れてしまった。

その時に私を保健室まで運んでくれたのが、後の妻となるマリルリだ。

「ありがとう・・・君は・・・」

「あなたの隣のクラスのマリルリよ。よろしくね?」

「俺のことを知っているのか」

「知ってるわよ、毎日喧嘩に明け暮れてるって有名よ?」

彼女は私のことを怖がることもなく、生徒たちから恐れられて一人で過ごしていた私を見つけては、話しかけてくるようになった。

「喧嘩ばかりしていてはだめよ?いつか取り返しのつかないことになるわ」

「分かってはいるのだが・・・」

「まあ、悪い不良を叩きのめす強いあなたは好きだけどね」

「マ、マリルリ・・・」




ゴロンダ「はっ!!」

マリル「あ、起きた」

ルリリ「ママつよ〜い!」

マリルリ「でしょう?私ってこう見えて力持ちなのよ?」

ゴロンダ「ちょ、ちょっと待て!」

マリルリ「どうしたの?パパ?」

ゴロンダ「もう一回!もう一回だけやろう!今のは油断してた!」

ゴロンダ(そうだ、すっかり忘れていた。彼女はちからもちなのだ。私を一人で運べる程度には。しかし、いくら力を抜いていたとはいえ、この私が気を失い、走馬燈を見るほどとは・・・)

マリルリ「いいわよ、それじゃあ準備なさい?でも今度は本気よ?」

ゴロンダ「おう!」

ゴロンダ(子供たちの手前、今度は負けるわけにはいかない・・・!)

マリル「それじゃあ二人とも準備して!」

ルリリ「じゅんびして〜!」
 ▼ 209 ォッシュロトム@イーブイZ 18/02/07 00:03:27 ID:EJUL3AS6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえんね
 ▼ 210 aSS341n256 18/02/07 00:03:57 ID:DO4lmTeU [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マリル「それじゃあ、レディ・・・」

ゴロンダ(今度は油断なし、最初から本気の全力だ!)

マリル「GO!」

ゴロンダ「ふぉぉぉお!!」

マリルリ「む!!」

マリル「凄い!互角だ!!」

ルリリ「がんばえー!!」

ゴロンダ(互角・・・いや、違う・・・私の方が少し押されている・・・)

ゴロンダ「ふんぬぅぅぅぅぅううう!!!」

マリル「パパの気合いが凄い!!」

ジリジリジリ

マリル「でもママの方が押している!!」

ゴロンダ「うおぉぉぉぉおおおお!!」

マリルリ「むむむ」

ゴロンダ「ぐんぬおぉぉぉぉおおお!!!!!」

マリルリ「むむむむ」

ゴロンダ「ぐふんぬぼぉぉぉおおおお!!!!!」

マリル「パパうるさい」

ゴロンダ「おおおぉぉぉぉおおおおお!!」



「俺と、付き合ってくれ!!」

「・・・・・はい!」

高校を卒業すると同時に俺と彼女の交際が始まった。

彼女はとてもいい人で、よく俺のことをたてる人だった。

少しわがままで血の気の多い俺のことをうまく扱いながら、

大きな喧嘩をすることもなかった。

そんな彼女が怒ったのは、あの時ぐらいのものだろう・・・


「どういうことなの!?別れようなんて!!」


 ▼ 211 aSS341n256 18/02/07 00:13:53 ID:DO4lmTeU [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「見てのとおり、俺の体はこのざまだ。いつ仕事に戻れるかもわからない」

建築作業の仕事に就いていた俺は、仕事中ミスを犯し大きな怪我をした。

幸い命はとりとめたが手術も行わなければならないし、後遺症が残るかもしれない。

俺は、彼女のために別れることを選んだ。

「バカみたい!私のことを思って別れようなんて言うの!?」

「そ、そうだ・・・」

「ふざけないでよ!!私の夢は、あの時あなたと恋に落ちたその瞬間から・・・」

泣いて、泣いて、泣いて、そして大声で言った。

「あなたのお嫁さんになることだけなのよ・・・!」



マリル「パパ!?パパ腕相撲しながら気失ってない!?」

ルリリ「パパー!」ペチペチ

ゴロンダ「はっ!私は何をうおぉぉぉぉおおおおおおお!!!」

マリルリ「惜しい、あともうちょっとだったのに〜」

マリル「気が付いた瞬間力が緩んだけどギリギリで持ちこたえた!やっぱりパパは凄いや!」

ゴロンダ(しまった・・・力を入れすぎるあまり、腕相撲中に気を失い走馬燈を見てしまうとは・・・)

ゴロンダ「しかし、パパの威厳にかけて、この勝負負けるわけにはいかない!!!」

マリルリ(・・・・・フフッ)

マリル「パパが押し返してる!」

ゴロンダ「ふんぬおぉぉぉぉぉおおおお!!!」

マリル「でもうるさい」

パタンッ

マリルリ「あらら、負けちゃったわ」

ゴロンダ「ゼー・・・ゼー・・・私の勝ちだ・・・」

マリル「やっぱりパパは凄いや!なんかママより疲れてるけど!!」

ルリリ「パパすごーい!!」

ゴロンダ「そうだろうそうだろう!!」

マリルリ「・・・もう、パパったら」

ゴロンダ「ハハハ、パパは偉大なのだよ!!」

マリルリ「子供みたいなはしゃぎようね〜」
 ▼ 212 aSS341n256 18/02/07 00:23:14 ID:DO4lmTeU [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マリル「スー・・・スー・・・」

ルリリ「ムニャムニャ・・・やったえー・・・」

ゴロンダ「二人ともグッスリだな」

マリルリ「ねぇあなた」

ゴロンダ「どうした?ママ」

マリルリ「子供たちはもう寝ちゃったし・・・」

ゴロンダ「ああ」

マリルリ「もう一回だけ腕相撲してくれない?」



ゴロンダ「フオォォォォオオオ!フオォォォォオオオオ!」

ルリリ「キャハハハハハ!!!!!」

マリル「ねぇママ、パパはルリリを背中に乗せて何やってるの?」

マリルリ「腕立て伏せね」

マリル「それは分かるんだけどさ。急になんで?」

マリルリ「マリルにまだまだ腕相撲で負けないために特訓してるのよ」

マリル「えー!ずるい!パパが特訓したら僕もっと勝てないじゃん!」

マリルリ「マリルも一緒に特訓する?」

マリル「する!」

ゴロンダ「フンヌオォォォオオオオ!!!」

マリル「ヌオォォォオオオ!」

ゴロンダ「グフンヌオォォォォオオオオオオ!!!」

マリルリ「全く、本当に子どもっぽいんだから・・・」


それでも、子供の前ではパパを立ててくれるママのことが、

パパはとっても、大好きですbyゴロンダ


『頑張れゴロンダパパ!』・・・おしまい
 ▼ 213 ナトーン@アイスメモリ 18/02/07 00:28:22 ID:EJUL3AS6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア♂
ダース♀で
 ▼ 214 ローン@ラティアスナイト 18/02/07 00:33:32 ID:1G9DCaA6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
素敵なお話しですね 全部面白く読ませてもらっています
書いて頂けるらしいので ネタをいくつか

『ノゾマヌシンカ』サーナイト♂×カポエラー♀ & アゲハント♂×ミノマダム♀ゴミの蓑

『シンカノゾンデ』ピカチュウ♂(Z)×イーブイ♀(Z) & サマヨール♂×ラッキー♀

キレイハナ♂ → ラランテス♀
   ↑       ↓        『こもれびのあたたかみ』
ドレディア♀ ← チェリム♂
 ▼ 215 aSS341n256 18/02/07 00:56:27 ID:DO4lmTeU [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【目次・2】

※以前のものは>>99 こちらから

コイキング♂×ヨワシ♀ 『海の魔物』 >>103

フライゴン♂×クチート♀ 『デザートは甘くないくらいが丁度いい』 >>110

ドーブル♂・メタモン・ミュウ 『気になる彼は絵が上手』 >>119

エモンガ♂×ビリジオン 『性別不明の罠』 >>126

ボルケニオン×マギアナ 『僕らは声を届けよう』 >>135

ギャラドス♂×ミロカロス♀ 『消せない過去に囚われて』 >>143

ニンフィア♂×ホルビー♀ 『花火』 >>153

デデンネ♂×ピカチュウ♀ 『手紙』 >>156

ピカチュウ♂・イーブイ♀・サンダース♂ 『季節外れの花』 >>166

ゼクロム×レシラム 『黒と白のラブチェイス』 >>169

ルカリオ♂×ミュウツー 『舞台裏の心事情』 >>182

イーブイ♂×ニンフィア♀ 『スウィートミルク・チョコレート』 >>189

ニャビー♂・モクロー♀・ピカチュウ♀ 『瞳に僕は映らない』 >>195

グレイシア♀・ホルビー♀・ガオガエン♀ 『素敵な恋が始まらない』 >>201

ゴロンダ♂×マリルリ♀ 『頑張れゴロンダパパ!』 >>207
 ▼ 216 ーシャン@おとどけもの 18/02/07 00:58:10 ID:qpJOSEEY NGネーム登録 NGID登録 報告
リクエストが結構きてるけど大丈夫なんだろうか、無理はしないでほしい
 ▼ 217 aSS341n256 18/02/07 14:02:45 ID:DO4lmTeU [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『ビターカカオ・チョコレート』(ブラッキー♂×ブースター♀)

ブラッキー「・・・う〜ん・・・」

ブースター「起きた?おはよ、ブラッキー」

ブラッキー「・・・ん、ブースターか」

ブースター「随分眠ってたみたいだね。また授業サボってたの?」

ブラッキー「昼は元気でねーんだよ。別にお前に関係ねーだろ」

ブースター「関係あるでしょ。テスト前になると僕のところに泣きついてくるんだから」

ブラッキー「授業なんて真面目に聞いてるやつそういねぇだろ。出ても出なくても変わんねーよ」

ブースター「もう・・・」

ブラッキー「それに、今日は特に教室にいたくないんだよ」

ブースター「なんで?」

ブラッキー「なんつーか、空気が生ぬるくてな・・・」

ブースター「バレンタインデーだから?」

ブラッキー「たく、どいつもこいつも浮かれやがって、気持ちわりぃ」

ブースター「ふぅん・・・」

ブラッキー「・・・なんだよ、なんか機嫌悪そうだな」

ブースター「べっつに〜?」

ブラッキー「あれか、お前も浮かれて誰かにチョコレートでも作ってきたって口か?」

ブースター「そうだよ〜、僕だって恋する乙女だもん」

ブラッキー「そうかい。そいつは悪かったな」

ブースター「誰に作ったのか気になる?」

ブラッキー「興味ねぇよ」

ブースター「ヒントあげよっか!」

ブラッキー「興味ねぇって。うるせぇ」

ブースター「もう、冷たいな・・・ねぇ」

ブラッキー「・・・なんだ」

ブースター「これ」

ブラッキー「・・・どうした」

ブースター「食べてくれない?」

ブラッキー「俺がか?」
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