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SS

【SS】 セレナ 「私たち、これからもずっと一緒に……」

 ▼ 1 クスノキ 15/04/11 01:00:00 ID:eBR0JRTY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
このSSは、


 ヒカリ 「トライポカロン?」
 【 http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=73705 】


の中で、場面の転換や時系列がややこしくなってきたために、セレナ側のパートを分割したものです。

よって、上記SSをお読み頂けた方が、話が分かりやすいかと思われます。


この分割で、完全に完結となります。

クスノキとしてのSSは、このSSで最後とさせて頂きます。
 ▼ 419 ビードル@あさせのかいがら 15/05/01 23:24:20 ID:iZWdt/cA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 420 ウツドン@バコウのみ 15/05/01 23:39:06 ID:HhHafjzk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>417
そう言われればそうだな

>>413
怖いこと言うのやめろよ・・・・
 ▼ 421 ダンゴロ@きのみぶくろ 15/05/01 23:41:04 ID:ivBb0dIo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あ、コダマのこと忘れてたわ

まさか新しい命というのは…
 ▼ 422 ダイノーズ@エフェクトガード 15/05/02 06:50:59 ID:YVr5rfh6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 423 アルセウス@ぎんのこな 15/05/02 07:27:45 ID:YRQkxd2w NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 424 フィオネ@せいれいプレート 15/05/02 08:23:16 ID:mN5iFwH. NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 425 スコルピ@メンタルハーブ 15/05/02 10:11:08 ID:CT8ikseI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援しえ
 ▼ 426 ヤルキモノ@とんでもこやし 15/05/02 12:41:04 ID:b1aq1th2 NGネーム登録 NGID登録 報告
カゲボウズの魂がコダマに入るとか?
 ▼ 427 ダルマッカ@もえぎいろのたま 15/05/02 12:42:37 ID:a5L5NS9g [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>426
そしてコダマは女の子に…(内面だけ)
 ▼ 428 メガライボルト@ノメルのみ 15/05/02 12:54:39 ID:gzM9egbw NGネーム登録 NGID登録 報告
>>427
コダマのツンデレとか誰得
 ▼ 429 ポッチャマ@ふしぎなタマゴ 15/05/02 21:48:19 ID:QTf/KAn2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
 ▼ 430 ナッシー@ゴスのみ 15/05/02 22:11:48 ID:qLLw3yHQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 431 ニダンギル@プラスパワー 15/05/02 22:12:54 ID:a5L5NS9g [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>428
カゲボウズがコダマとして甦る(内面はカゲボウズのまま)
↓
それをサトシ達が知る
↓
コダマ(カゲボウズ)「べ、別にサトシに会うためにコダマとして甦ったんじゃないんだからね!」

サトシ「一緒に旅しようぜ!」

コダマ(カゲボウズ)「えっ…///」ポッ

めでたしめでたし

…なんだこりゃ。
 ▼ 432 デデンネ@やみのいし 15/05/02 22:14:44 ID:9ED7Ahy6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>431
何とも言えない・・・
 ▼ 433 ネンドール@1ごうしつのカギ 15/05/02 23:02:12 ID:R8zRFvzs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>431
oh…
 ▼ 434 トリミアン@リゾチウム 15/05/02 23:06:48 ID:G62zL622 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>431
ただでさえハーレム色の強いXYメンバーがさらに濃くなるな
 ▼ 435 ボスゴドラ@あおいバンダナ 15/05/03 02:38:08 ID:MdXxyvQg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 436 ライボルト@ズリのみ 15/05/03 09:40:01 ID:/TGiex6I NGネーム登録 NGID登録 報告
>>431
こ れ は ひ ど い
 ▼ 437 ユレイドル@メンバーズカード 15/05/04 00:31:10 ID:z4rsbUMw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まだかな
支援
 ▼ 438 フリーザー◆Y.3DHCcStk 15/05/04 13:12:13 ID:I3Tjy0Is NGネーム登録 NGID登録 報告
支援 楽しみ
 ▼ 439 テッポウオ@むげんのチケット 15/05/04 19:55:51 ID:N0c85ICk NGネーム登録 NGID登録 報告
このssでカゲボウズ好きになったわ

 ▼ 440 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/05 00:34:00 ID:X5AKLA/k [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【 28 】


 セレナ 「……ぅう〜ん」



 セレナ 「っ……あっ、寝ちゃってた……」


サトシの体調を見守っているつもりが、いつの間にか眠ってしまっていた。

サトシが目を覚まして、万が一記憶が無くなっていた時のために、徹夜で見守るつもりだったのに。


体を起こすと、私の背中から、布団が床に滑り落ちた。


 セレナ 「あれっ? なんで布団が……」


ハッとしてサトシの体を見ると、彼には布団が掛かっていない。

そして、私はサトシの左手を握りしめていたはずなのに、彼の右手が、私の手を包み込んでいた。
 ▼ 441 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/05 00:35:00 ID:X5AKLA/k [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「ってことは……グスッ……サトシ、目が覚めたのね。それに……どこも悪くないってことだよね!?」


もしサトシの記憶が失われていたら、私の手を包み込むようなことはしないはずだ。

もしサトシの体に麻痺が残っていたら、私に布団を掛けるなんて出来ないはずだ。


 セレナ 「良かった……ぅっく……本当に良かった……サトシっ……グスッ」


私は再度、サトシの手をしっかりと握りしめる。

暖かい、サトシの手。逞しい、サトシの手。サトシはこの手で、私を安心させようとしてくれたんだ。

自分は目を覚ましたし、問題なく動けるよって、私に伝えてくれたんだ。


 セレナ 「もぉ……サトシ、本当に素敵なんだからっ……」


私はサトシの手に額を当てる。

自然と涙が溢れてくる。

安心、喜び、憧れ、嬉しさ。色々な感情が頭の中で生成されては、涙となって流れてくる。

もう大丈夫なんだ。サトシはもう、なんにも心配いらないんだ。


私は、これからもサトシとずっと一緒に……。
 ▼ 442 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/05 00:36:00 ID:X5AKLA/k [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
多忙のため、短いですが終了します。
いつもながら、ご支援、ご感想、ありがとうございました。

次は木曜日以降に更新します。
 ▼ 443 ウソッキー@タラプのみ 15/05/05 00:37:46 ID:RzEmyQCM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次の更新も待ってます
支援
 ▼ 444 ヤブクロン@くろおび 15/05/05 00:45:08 ID:72REdsUE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お仕事(?)頑張ってください
楽しみに待ってます
 ▼ 445 メグロコ@カードキー 15/05/05 11:25:52 ID:lPJ1zYpw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!毎日支援!
 ▼ 446 ヒコザル@しあわせタマゴ 15/05/05 13:41:56 ID:95uCiczc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 447 マイナンかわいい 15/05/06 20:13:01 ID:ATYcIrdQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 448 ガブリアス@ヒメリのみ 15/05/06 23:16:55 ID:MTLhi8LQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 449 コロモリ@たんけんセット 15/05/07 06:38:34 ID:kuCdpZ2E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!!
 ▼ 450 ビーダル@ひかりのいし 15/05/07 14:01:23 ID:RRFiGky6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 451 超マサラ人3 15/05/08 00:35:05 ID:NU/zArAA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
楽しみにしてます。

支援
 ▼ 452 ビビヨン@とくせいカプセル 15/05/08 06:44:33 ID:lXZ04y.U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 453 マイナンかわいい 15/05/08 22:08:38 ID:LQqH4Cf. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 454 オニドリル@トライパス 15/05/09 19:50:41 ID:g.JFAmS. NGネーム登録 NGID登録 報告
後の話が気になる
 ▼ 455 ヒトデマン@はつでんしょキー 15/05/10 12:24:51 ID:WXqwTu5w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 456 ミミロル@ボロのつりざお 15/05/10 20:05:31 ID:5zFs0rcA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 457 マンタイン@ひみつのカギ 15/05/10 20:16:10 ID:XWCu0w7E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえーn
 ▼ 458 サマヨール@ライボルトナイト 15/05/10 20:30:26 ID:DGKaEj22 NGネーム登録 NGID登録 報告
Cえん
 ▼ 459 グラエナ@シルクのスカーフ 15/05/11 07:46:17 ID:lP4CX4Cs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 460 ワタッコ@パワーリスト 15/05/11 23:06:15 ID:Of8cJ8SI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 461 ブロスター@きいろいバンダナ 15/05/12 00:23:59 ID:TMYRdZqk [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 462 ガマガル@たいようのいし 15/05/12 17:13:27 ID:zHNZmqyM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 463 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/12 22:31:59 ID:f2M9Drzw [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「……おはよう、セレナ」

 セレナ 「ふぇぁっ……サトシっ!?」


いつの間にか、サトシは起きていたようだ。

しっかりと目を見開いているサトシは、顔色も良いし、声もはっきりしている。普段通りのサトシの姿だった。


 セレナ 「もぉ……心配したんだよサトシっ……グスッ」

 サトシ 「ごめんな。でも、セレナが無事で良かったよ。それと、ありがとう」

 セレナ 「えっ?」

 サトシ 「セレナのクッキーのお陰で、オレ、助かったんだろ?」

 セレナ 「ぁっ……」

 サトシ 「へへっ……すげぇ偶然だよな。オレがセレナを助けようって思ったのに、逆にオレの方が助けられちまって」


そう言って、サトシはニカッと笑った。

あぁもぉ……普段通りのサトシだ。私の憧れの、いつものサトシだ。
 ▼ 464 ルンパッパ@ブルーカード 15/05/12 22:37:02 ID:TMYRdZqk [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
更新さらてる…!!
 ▼ 465 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/12 22:40:00 ID:f2M9Drzw [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「……サトシっ」

 サトシ 「ぁっ……と、セレナ……」


私は思わず、サトシに抱き付いていた。

刺された所に当たらないように、体を浮かせて、サトシの肩に両手をまわして。


 セレナ 「ホントに……本当に心配したんだからっ……」

 サトシ 「……そっか。ごめんな、心配かけちまって」

 セレナ 「どこも……グスッ……どこも痛くないんだよね? 体もちゃんと動くんだよね?」

 サトシ 「まぁ……流石に刺された所はちょっと痛いけど、別にそれ以外は大丈夫だぜ?」

 セレナ 「記憶とかも……大丈夫なんだよね?」

 サトシ 「記憶……? オレ頭でも打ってたのか?」

 セレナ 「ううん……大丈夫なら良いの。本当に……、サトシが無事で良かった……」

 サトシ 「セレナ……サンキューな、心配してくれて。それに、ずっとオレの傍に居てくれて」

 セレナ 「だって、私だって……そのっ……大好きだもん。サトシのこと……///」

 サトシ 「……へへっ。オレもセレナのこと、好きだぜ」

 セレナ 「うんっ /// ねぇサトシ、私たち、これからもずっと一緒に……」
 ▼ 466 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/12 22:50:00 ID:f2M9Drzw [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 ― ガラッ!


 D・Y 「失礼するよ〜。サトシ君の具合は……」

 シトロン 「おはようございますセレナ。サトシは……」

 ユリーカ 「……わぁ〜サトシとセレナ、ラッブラブ〜♪」 ニヤニヤ

 シトロン 「こらユリーカ! それでは失礼しました!」

 D・Y 「はははっ……お邪魔だったね。どうぞごゆっくり」


 ― バタン!


 セレナ 「ちょっ……シトロン!? ユリーカ!?」

 サトシ 「イエローさんまでっ! 待ってくれよみんな!」


突然みんなが病室に入って来たかと思ったら、すぐに出て行ってしまった。

うぅっ……サトシに抱き付いてるところ見られちゃった……。
 ▼ 467 ナックラー@ちかのカギ 15/05/12 23:47:02 ID:dlHdkDZQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
外野の3人空気読めwwwww
支援
 ▼ 468 ドードー@まんぷくおこう 15/05/12 23:47:38 ID:Slck67cA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 469 467 15/05/12 23:57:33 ID:dlHdkDZQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>468
調子のってすいません
 ▼ 470 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/13 02:30:20 ID:lHrzTr1c [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「なんか……変な誤解されないかなぁ……」

 サトシ 「いや、別に気にすること無いんじゃないか?」

 セレナ 「えっ……どうして?」

 サトシ 「オレはセレナのこと好きだし、セレナもオレのこと、好きなんだろ? シトロンとユリーカは仲間なんだから、隠すことないじゃん」

 セレナ 「あっ……それは……」


あぁ……サトシって、やっぱり凄いな。

いま私、すっごく恥ずかしかったのに、サトシは別に気にしてないで……、それより、仲間に隠し事しちゃダメっていう考えを大切にして。

本当に、素敵な人。前向きで、真っ直ぐで、優しくて、仲間想いで。


そんなサトシに、私は告白されたんだ。

夢みたいだな……。

でも、夢じゃないんだ。サトシも私も、無事に生きている。生きているんだ。
 ▼ 471 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/13 02:31:01 ID:lHrzTr1c [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「サトシ……」

 サトシ 「ん?」

 セレナ 「そのっ……みんなが居ないうちにっ……」

 サトシ 「!?」


私はサトシの返事を待たないで、彼の唇にキスをした。

健康そうな表情とは裏腹に、少し擦れた彼の唇は、まだサトシが本調子でないことを表しているようだった。


キスをした瞬間……それは一瞬のようで、しかし、時間がゆっくりと感じられた。

私はとうとう……、サトシと両想いになれたんだ。


長かったな……。

サマーキャンプでサトシに一目惚れしてから、再会して、一緒に旅して、それなりにサトシにアピールしてきたつもりだけど、全然気付いて貰えなくて……。

そしてやっと……、私の想いが届いたんだ。

サトシは徐々に、私の気持ちに気付いてくれていた。あの……魂が入れ替わった変なカメラの一件が発端だったのかな。

私の気持ちを知ったサトシは、サトシなりに考えてくれて、そして、私に告白してくれたんだ。


嬉しいよ、サトシ……。
 ▼ 472 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/13 02:33:00 ID:lHrzTr1c [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
名残惜しく、私はサトシとのキスを終えた。

照れくさそうな笑みを浮かべるサトシが、本当に愛おしい。

私は何故だか、うっすら涙を浮かべていた。


 サトシ 「オレ、ポケモンのことばっかり考えちゃう時があるかもしれないけどさ、その……よろしくな!」

 セレナ 「グスッ……うんっ。私の方こそ、改めて……よろしくね、サトシっ!」


 サトシ 「……ところでセレナ。お互いが好きだって分かったのは良いんだけど、オレたち、これからどうすればいいんだ?」

 セレナ 「え……?」

 サトシ 「正直オレ……、本当に好きな女の子と、何をすればいいかって分かんなくて……」

 セレナ 「えっと……そのっ、デートとか」

 サトシ 「デート?」

 セレナ 「あっ……えっと、一緒にランチしたり、ショッピングしたり、映画を観たり……」

 サトシ 「なるほど。でも、シトロンとユリーカがいるのに、2人だけってのもアレじゃないか?」

 セレナ 「うっ……確かにそうよね……」

 サトシ 「……だからセレナ、待っててくれないか?」
 ▼ 473 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/13 02:35:01 ID:lHrzTr1c [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「えっ?」

 サトシ 「オレ、カロスリーグで優勝して、絶対にポケモンマスターになる。それで、必ずセレナを迎えに行く!」

 セレナ 「サトシ……」

 サトシ 「だからそれまで、待っててくれないか? ……って言っても、まだしばらくは一緒に旅するけどな」

 セレナ 「……うん。私、待ってるよ。サトシが夢を叶えるまで。私も立派なパフォーマーになって、サトシの彼女として恥ずかしくないように成長するから!」

 サトシ 「へへっ。サンキュー、セレナ」

 セレナ 「えへへっ……2人っきりになるのは、しばらくお預けだね」

 サトシ 「あぁ。でもオレ、今の……シトロンとユリーカも一緒の4人の旅、すっげぇ楽しいぜ?」

 セレナ 「勿論、それは私だって。……じゃあ約束だよサトシ。私はカロスクイーンになる! サトシはポケモンマスターになって……そしたら、2人で旅しようよ。行ったことのない、どこか遠くへ!」

 サトシ 「あぁ! じゃあオレ、絶対にカロスリーグで優勝するからな!」

 セレナ 「ふふっ。お互い頑張ろうね、サトシっ」

 サトシ 「おう!」
 ▼ 474 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/13 02:37:00 ID:lHrzTr1c [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
私とサトシは、指切拳万した。

お互いの夢を叶えた時、私たちは、晴れて本当のカップルになる。恋人同士になる。

それまでは……、お互いを励まし合って、夢を叶えるために努力していくんだ。


もちろん、ちょっとしたスキンシップは、これからも続けていくけどね。

サトシは恋愛に疎いし、女の子に積極的でもないから、私から仕掛けて行かないと。


ただでさえサトシは……、カノンやハルカ、ヒカリにも好かれている。あと……ミルフィもそうなのかな?

当のサトシに自覚は無いみたいだけど、それだけサトシは、女の子から見たら魅力的な男の子なんだ。


サトシを独り占めするような意味合いは全く無いけど……

やっぱり私は、サトシが他の女の子に振り向いてほしくない、かな。


 セレナ 「ふふっ……覚悟してね、サトシっ」

 サトシ 「ん?」
 ▼ 475 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/13 02:40:20 ID:lHrzTr1c [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 ― ガラッ!


 ユリーカ 「お話し終わった〜?」

 シトロン 「こらユリーカ!」

 D・Y 「悪いね2人とも。一応、早めに伝えた方が良いと思って」


ちょうど私たちの会話が一段落ついたタイミングで、ユリーカが入って来た。続いて、シトロンとイエローさんも。

……ってことは、全部聞かれてたってこと!?


 セレナ 「……///」

 サトシ 「どうしたセレナ?」


 D・Y 「まぁとりあえず、サトシ君が無事で良かったよ」

 ユリーカ 「そうそう! ユリーカ、ず〜っと心配してたんだよ」

 サトシ 「そっか。ごめんなユリーカ。心配かけちまって。イエローさんも、ご心配おかけしました」

 D・Y 「いや、サトシ君が謝ることないさ。悪いのは全部、コダマ君なんだからね」
 ▼ 476 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/13 02:41:00 ID:lHrzTr1c [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「そうだ! コダマ、どうなったんですか!?」

 セレナ 「そうですよ! サトシを刺して! それに、助けてくれたカゲボウズも……」

 サトシ 「カゲボウズが!?」

 セレナ 「うん。多分野生だと思うんだけど、そのカゲボウズが、私たちを守ってくれたの。でも……」


あのカゲボウズは、コダマに刺されてしまった。

サトシに留まらず、カゲボウズにも刃を向けるなんて……本当に信じられない。

いっそのこと、コダマは もう二度と目を覚ましてほしくないとさえ思うけど、流石にそれを言葉にする訳にはいかない。

カゲボウズ……、無事だといいけど……。


 D・Y 「まぁ待ちなって。順を追って話すよ」


私はサトシのベッドに腰掛けた。ユリーカとシトロンも。

イエローさんは、私が座っていた椅子を手繰り寄せて腰かけた。そして、大きく一息つく。


 D・Y 「ふううぅぅぅ。……サトシ君、セレナちゃん。落ち着いて聞いてくれな」


そしてイエローさんは、真剣な表情で、口を開いた。
 ▼ 477 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/13 02:42:00 ID:lHrzTr1c [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
更新再開お待たせいたしました。

本日はこの辺で終了します。
これまでの多くのご支援、ありがとうございました。


また明日以降に更新します。
 ▼ 478 バンギラス@おまもりこばん 15/05/13 08:41:25 ID:xVQf3xL6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 479 シャワーズ@いんせき 15/05/13 08:55:13 ID:Rwlxij4U NGネーム登録 NGID登録 報告
空気読むシトロンユリーカ
 ▼ 480 メガミュウツーY@ジュペッタナイト 15/05/13 10:32:34 ID:ayHylK.E NGネーム登録 NGID登録 報告
更新来てた!

支援!毎日支援!
 ▼ 481 ニューラ@たいりょくのハネ 15/05/13 13:50:21 ID:mDwA2dQA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 482 ミルタンク@ねっこのカセキ 15/05/13 18:17:39 ID:.SAAEEyQ NGネーム登録 NGID登録 報告
調子のるセレナ
 ▼ 483 M.Shuzo 15/05/13 22:09:39 ID:.pPOB1kU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
忙しい中、お疲れ様
ゆっくりで良いから、引き続き支援してるぞ!
 ▼ 484 メガハッサム@しんぴのしずく 15/05/13 22:20:01 ID:v.WPeJn6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 485 グランブル@アクアスーツ 15/05/13 22:58:17 ID:btySK/eU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援支援支援!
 ▼ 486 パールル@ガルーラナイト 15/05/14 02:45:27 ID:Ux2.rzpQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトセレの二人旅も書いてほしい
 ▼ 487 リーシャン@エルレイドナイト 15/05/14 02:46:49 ID:uLQ1mIFA NGネーム登録 NGID登録 報告
現実
サトシ「じゃあなみんな!この旅は楽しかったぜ!」
 ▼ 488 クルマユ@バトルレコーダー 15/05/14 09:12:15 ID:vsKWNGws NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 489 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/14 20:30:00 ID:fxvbuUtU [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 D・Y 「まず……、あの後ジョーイさんや保護協会の人も交えて話し合ったんだけど、コダマ君はやっぱり、“みちづれ”を喰らったみたいなんだ」

 セレナ 「やっぱり……」

 D・Y 「“みちづれ”を人間が受けると、死にはしないけど、意識が戻らなくなる……まぁ、植物人間状態になってしまうんだ」

 シトロン 「えぇ。ジョーイさんから聞きました」

 D・Y 「そうか」

 サトシ 「オレは初耳なんだけど……じゃあコダマはもう、意識を取り戻さないってことなのか?」

 セレナ 「ううん。“みちづれ”を使ったポケモンが……私たちを助けてくれたカゲボウズなら、コダマの魂を呼び戻せるんだって。サトシは知らないと思うけど、野生のカゲボウズがね、私たちを助けてくれたのよ」

 サトシ 「知ってるさ」

 セレナ 「そうなの?」

 サトシ 「あぁ。多分そのカゲボウズ、オレの知り合いだよ。一緒に話したし、ゲットしたいとも思ってたんだ。 それでイエローさん。カゲボウズはどこに……?」



 D・Y 「……亡くなったよ」

 ▼ 490 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/14 20:35:00 ID:fxvbuUtU [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「えっ!?」

 セレナ 「うそっ……!?」

 シトロン 「本当です、サトシ、セレナ。今朝方、ジョーイさんが知らせてくれました」

 D・Y 「相当大変な手術だったらしい。カゲボウズも頑張ったみたいだけど、助からなかった……」


そんな……嘘でしょ……?

カゲボウズ……、私とサトシを守るために、私たちの身代わりになってくれたって言うの……?


 セレナ 「そんな……カゲボウズが……」

 サトシ 「カゲボウズ……やっぱりアレ、本当だったんだな……」

 セレナ 「え?」

 シトロン 「サトシ、何かあったんですか?」

 サトシ 「オレ、夢の中で、カゲボウズと会ったんだ」

 ユリーカ 「夢の中で……?」

 サトシ 「あぁ。カゲボウズの奴……、もうすぐ生まれ変わるって言ってたんだ。それで、オレの幸せを……ずっと願ってるって……」
 ▼ 491 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/14 20:39:00 ID:fxvbuUtU [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 D・Y 「……なるほど。カゲボウズは最後に、サトシ君の所へ挨拶に行ったんだね。それだけサトシ君が、カゲボウズに好かれてたってことだよ」

 サトシ 「カゲボウズ……グスッ」

 セレナ 「サトシ……」

 サトシ 「あいつ……死んだ理由を“秘密”って……。オレたちを助けたのが、死んじまった原因だったのかよ……オレたちのためにっ……カゲボウズうううぅぅぅぅぅ!」

 セレナ 「グスッ……ありがとう……カゲボウズ……ぅっく……うわぁぁぁぁぁん!」

 ユリーカ 「あぅぅ……泣かないでサトシ、セレナ。ユリーカも……悲しくなっちゃうよぉ……」

 D・Y 「カゲボウズに助けて貰った命……サトシ君とセレナちゃんが出来ることは、その命を、ずっと大切にすることだ。カゲボウズも、きっとそれを望んでるはずだよ」

 サトシ 「ぅぐっ……はいっ……グスッ」




 シトロン 「でもイエローさん。カゲボウズが亡くなってしまったと言うことは、コダマは……」

 D・Y 「……残念だけど、コダマ君が助かる道は、今の医学、ポケモン学では、まだ解明されてないんだ」

 シトロン 「そうなんですか……。前例は無いのでしょうか?」

 D・Y 「“みちづれ”というワザ自体、あまり出されるワザじゃないからね。ポケモンバトルなら、“みちづれ”を受けるのはポケモンだから良いんだけど……」

 シトロン 「そう言えば、ポケモンが“みちづれ”を受けても、ポケモンセンターで回復できますが、なぜ人間は回復できないんですか?」
 ▼ 492 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/14 20:40:00 ID:fxvbuUtU [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 D・Y 「それも、正確には解明されていないんだ。ポケモン相手と人間相手じゃ、ワザの作用を受ける器官が違うってのが、今の見解さ。“みちづれ”は、受けるのがポケモンなら、回復可能な器官がダメージを受ける。でも人間の場合は、脳に致命的な損傷を受けてしまうんだ」

 シトロン 「なるほど……」

 D・Y 「そもそも、人間が“みちづれ”を受けると言うシチュエーション自体、そうそう無いからね。……あるとすれば、人間から虐待や暴行を受けて、ポケモンが瀕死状態に追いやられる場合」

 シトロン 「暴行を……」

 D・Y 「これは、まだ一つの仮説に過ぎないけど……、ポケモンは、人間から命の危機に瀕する危害を受けた状況で、自分を守るために、人間の脳に致命傷を与える方法を編み出した……」

 シトロン 「それが……“みちづれ”」

 D・Y 「あぁ。あくまで自衛のためにね。だからもしかすると“みちづれ”は、よっぽど命の危険を感じた時は、ポケモンに対してだって、脳に致命傷を与えるかもしれない」

 シトロン 「“みちづれ”を使うポケモンが、与えるダメージの大きさを調整している、ということですか?」

 D・Y 「そういうこと」

 シトロン 「では逆に……、コダマが、カゲボウズの命を奪うまでに暴れなかったら、カゲボウズは、いわゆる“軽いみちづれ”で済ませていた可能性もあるということですか?」

 D・Y 「頭の回転早いねシトロン君は。その通りさ。コダマ君がカゲボウズをナイフで切り裂くようなことがなければ、カゲボウズは、脳に致命傷を与えようとは しなかったかもしれない」

 シトロン 「結局は……コダマの自業自得ってことですか」

 D・Y 「そうなるね。……まぁ、全部仮説ではあるけど、もしそうだとしたら、本当、ポケモンの知能は奥が深いよ」

 シトロン 「……ですね」
 ▼ 493 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/14 20:41:00 ID:fxvbuUtU [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シトロンとイエローさんの会話を聞いて、私は思う。

違う……そうじゃないの。


カゲボウズは、私とサトシを絶対に守ろうとして、コダマに致命傷を与えたんだと思う。自分の身を守るためじゃなくて、私たちを守るために……。

そうじゃなかったら、最後にサトシに会いに来たりしないはずだ。カゲボウズは、サトシのことが大好きだから、コダマに致命傷を与えたんだ。

自らの命を犠牲にしてまで……。



サトシは、まだ すすり泣いている。

考えてみれば、サトシの涙を見たのは2回目だ。

ピカチュウがイベルタルに石化された時と、今回のカゲボウズ。両方とも、ポケモンに見せた涙……。


 サトシ 「ぅっ……グスッ……」

 ユリーカ 「サトシ……」

 サトシ 「わりぃ……ユリーカ……グスッ」
 ▼ 494 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/14 20:42:00 ID:fxvbuUtU [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシは、本当に素敵な人だ。

ポケモン想いで、ポケモンのために涙を流す、本当に、素敵な人……。

きっとカゲボウズも……浮かばれるだろうな。


本当にありがとう、カゲボウズ……。



 D・Y 「……オレっちは、これからポケモン保護協会に行ってくる。こんな事件が起こった以上、ドーピングアイテムの使用制限を働きかけないとね」

 シトロン 「しかし、それには政界と天下りが絡んでいるのでは……」

 D・Y 「あぁ。けど、このままにしておく訳にはいかないんだ。サトシ君のような被害者が出ないためにも。ドーピング中毒に犯されるポケモンを根絶するためにもね」

 シトロン 「……同感です。頑張ってください、イエローさん」

 D・Y 「あぁ。……それじゃあサトシ君、お大事にね」

 サトシ 「グスッ……あっ、はい。ありがとうございました、イエローさん」


そう言って、イエローさんは病室から出て行った。
 ▼ 495 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/14 20:43:00 ID:fxvbuUtU [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドーピングアイテムの使用制限……、政治が絡んでいる以上、それは、難しいことだと思う。

でも、ドーピングアイテムは本来、体の弱い野生ポケモンのための“医薬品”だ。トレーナーが、ポケモンを強くするために使う道具では無い。

ドーピング中毒になったポケモンは、最悪寝たきりになってしまう。そんな諸刃の剣……、このまま放っておく訳にはいかないはずだ。


私はパフォーマーを目指しているから、ポケモンバトルにはあまり興味は無い。

でも、ポケモンバトルを主とするトレーナー、それこそ、カロスリーグ出場を目指しているような人にとっては、重要な道具なんだろうな、ドーピングアイテムって。


だから私は、全てのトレーナーに問いたい。

あなたのその育て方が、本当に“ポケモンのため”なのかを。

コダマのように、自分の強さ、育成論を知らしめるために、ポケモンを利用しているのではないかと。

ドーピングをしてまで……、ポケモンを傷つけるリスクを冒してまで、強くなりたいのかと。


少なくとも私は、そんなリスク、絶対に冒したくない。

ドーピングアイテムを使っているトレーナーの皆さん、それが正しいことなのかどうか、今一度、よく考えてみて下さい。

ポケモンとの絆を大切にするために。ポケモンと、より良い関係を築くために……。
 ▼ 496 チョロネコ@ズリのみ 15/05/14 22:15:32 ID:O.9SmkZM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 497 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/15 00:25:00 ID:CDwuREPk [1/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【 30 】


病院のロビーに、シトロンとユリーカの姿があった。

待つのは勿論……。


 サトシ 「お待たせみんな!」

 ユリーカ 「あっ……サトシー!」


医師と看護師に付き添われ、サトシがロビーにやって来た。

いつも通りの服を着て、いつも通りの表情で、彼らの元へ やって来た。


 シトロン 「サトシ。退院おめでとうございます!」

 サトシ 「ありがとう。ごめんな、心配かけちまって」

 医師 「いやぁ、サトシ君の回復力には驚いたよ」

 看護師 「全治1か月のところを、2週間で回復しちゃっいましたからね」

 シトロン 「驚異の回復力ですね……」
 ▼ 498 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/15 00:30:00 ID:CDwuREPk [2/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あれから2週間。サトシは無事、退院することになったのだ。


 サトシ 「先生、看護師さん。どうもお世話になりました」

 医師 「いや、サトシ君の生命力と回復力が強かったお陰だよ」

 看護師 「これからも、気を付けて旅を続けてね」

 サトシ 「はいっ!」


 シトロン 「サトシ、もうすぐセレナが来ますので、少しロビーで待ちましょう」

 ユリーカ 「セレナが、ポケモンセンターからピカチュウたちを連れて来てくれるからね!」

 サトシ 「へへっ。病院にポケモン入れちゃダメだったからなぁ〜。ピカチュウたち、元気にしてるかなぁ」

 シトロン 「健康チェックをお願いしてあるので大丈夫ですよ。ピカチュウたちも、サトシに会うの楽しみにしてるでしょうね」

 サトシ 「あぁ! ……そうだ。今のうちに、オーキド博士に連絡してくるよ」

 シトロン 「そうですね。……結局サトシ、お母さんには怪我のこと伝えませんでしたね」

 サトシ 「あぁ。無事って分かってるのに、わざわざ怪我したって伝えて心配させたくないからな」

 シトロン 「そう言えば、直接オーキド博士に怪我を伝えるのも初めてですよね。一応この前、サトシに頼まれた通りオーキド研究所に連絡しましたが、学会の長期出張とかで、助手のケンタさんに伝えただけでしたから」

 サトシ 「あぁ。ちゃんと元気になったオレの姿、オーキド博士に見せて来るよ」
 ▼ 499 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/15 00:40:00 ID:CDwuREPk [3/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そう言って、サトシは電話ブースへと走って行った。傷の方は、もう完璧に完治したようだ。

あとはセレナを待つだけだが、そんな時、ロビーのテレビを指さして、ユリーカが叫んだ。


 ユリーカ 「……あ、見て見てお兄ちゃん! テレビにヒカリ映ってるよ!」

 シトロン 「ヒカリが?」


テレビを見ると、“シンオウ・ナウ”という番組がやっていた。病院はケーブルテレビのようで、他地方の番組も視聴できるらしい。

番組では、ポケモンコンテスト・ソノオ大会の様子が映し出されていた。偉そうな人からリボンを受け取っていたのは、先日会った、ヒカリだった。


 ユリーカ 「ヒカリがコンテストで優勝したんだね!」

 シトロン 「そうですね。凄いですよ、ヒカリ」


コンテストがスランプと言っていたヒカリだが、無事に調子を取り戻したようだ。

テレビに映し出されるヒカリとポッチャマは、眩しいくらいの笑顔を浮かべていた。


番組が終わり、CMに切り替わる。

ケーブルテレビなので、CMも他地方の情報で構成されているが、その中で、再びシトロンとユリーカは注目する。
 ▼ 500 ラフレシア@ねらいのまと 15/05/15 00:45:11 ID:FrxS/j2o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 501 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/15 00:50:00 ID:CDwuREPk [4/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


―――  CM  ―――


 ハルカ 『コンテストに出場する皆さん、ポケモンのコンディションは完璧ですか?』

 ハルカ 『美しいコンディションは、毎日の食事から! “日本ポケモンフーズ”の商品は、専門の栄養士が監修のもと、栄養バランスを整えた、安全安心のポケモンフーズです!』

 ハルカ 『私のグレイシアは、美しさを際立たせる“ハートフルタイプ”』

 グレイシア 『しぃあ♪』

 ハルカ 『バシャーモには、最終進化ポケモン特有のキレを際立たせる“ストロングタイプ”』

 バシャーモ 『ばっしゃぁぁぁ!』

 ハルカ 『ポケモンの特徴に合わせた、26ものバリエーションで、皆さんのポケモンの健康をサポートします』

 ハルカ 『“日本ポケモンフーズ”のご飯で……みんなの笑顔も、ゲットかもっ』


―――  CM終わり  ―――

 ▼ 502 超マサラ人3◆etyxjFp636 15/05/15 00:56:42 ID:RpFMTptM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ラストがどうなるのか、超楽しみです。

支援
 ▼ 503 サニーゴ@こだわりメガネ 15/05/15 00:58:47 ID:9auJ/pgQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
助手のケンタさんって…
支援
 ▼ 504 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/15 01:00:00 ID:CDwuREPk [5/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
CMに登場したのは、ハルカだった。

トップコーディネーターになったものの、一時は事務所との契約が打ち切られる危機に瀕していたハルカ。

しかしそれは、サトシと、デボン・コーポレーションのツワブキ社長のお陰で回避された。

元々“ホウエンの舞姫”として絶大な人気を誇っていたハルカなだけあって、その危機を乗り越えてからというもの、さらに人気が高まっているらしい。


 ユリーカ 「ハルカ、お仕事頑張ってるんだね」

 シトロン 「あの一件以来、ハルカの人気がさらに上昇したって聞きますからね。テレビCMにも出れて、今後も安泰ですね」



テレビはシンオウの観光番組に移り変わる。

ユリーカは画面に食い付いているが、シトロンは、新聞ラックに目を向けた。


今日の朝刊を手に取ったシトロンは、とある記事に注目する。


 シトロン 「(イエローさん……、うまくいってるみたいですね)」


 ※ 新聞記事(↓)

 ▼ 505 バッフロン@パークボール 15/05/15 01:09:41 ID:9KzEZZ9I NGネーム登録 NGID登録 報告
トオル…
 ▼ 506 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/15 01:12:00 ID:CDwuREPk [6/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その記事は、関係機関で、ドーピングアイテムの使用制限に関する検討が始まったと報じたものだった。


2週間前、ドクター・イエローは、ドーピングアイテムの使用制限を実現させてみせると意気込んでいた。

ただ、ドーピングアイテムの販売には政治的な介入があるため、実現は険しい道のりだと予想されていた。

結果的に、関係機関で検討が始まったと言うことは、使用制限へ大きな一歩を踏み出したことになる。

ドーピング中毒に陥るポケモンを根絶するまで、もうひと踏ん張りだ。


 シトロン 「(良い方向に向かっていますね)」


 ユリーカ 「……あ、お兄ちゃん。セレナとピカチュウたち!」

 シトロン 「あぁ、来たみたいですね」


病院のエントランスの向こうから、元気よく駆けてくるセレナとピカチュウ、ゲコガシラ、ルチャブル、それにヒノヤコマと、その上に乗るヌメラ。

みんな、久しぶりにサトシと再会するのが楽しみで仕方ないといった表情だ。


 ユリーカ 「わたし、サトシ呼んでくるね!」


ユリーカは、電話しているサトシの元へと駆けて行った。
 ▼ 507 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/15 01:13:00 ID:CDwuREPk [7/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
本日はこの辺で終了します。
ご支援、ご感想、ありがとうございました。

早ければ明日の夜に更新再開します。
 ▼ 508 チョロネコ@こないれ 15/05/15 01:22:25 ID:5sNz8gfM NGネーム登録 NGID登録 報告
安定のケン……ジの扱いwww

>>504
新聞の記事作ったんかな?細かいな。

支援!毎日支援!
 ▼ 509 プロトーガ@どくどくだま 15/05/15 04:46:17 ID:rs4FSv0k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
トオルェ…
 ▼ 510 ルクシオ@きのみジュース 15/05/15 08:58:00 ID:D9gUOzVE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やっと追いついた

支援
 ▼ 511 ドジョッチ@ヘビーボール 15/05/15 08:59:53 ID:x5IMLv4A NGネーム登録 NGID登録 報告
新聞すげーな
 ▼ 512 カバルドン@ハガネールナイト 15/05/15 10:09:30 ID:WH.CEOtM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
トオルwww
 ▼ 513 フーディン@くさのジュエル 15/05/15 16:16:30 ID:aztM/ch6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 514 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/15 20:00:00 ID:CDwuREPk [8/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 サトシ 「……と言う訳で、無事に退院することになりました!」

 ― オーキド 『おぉ。無事でなによりじゃ。……しかしサトシ、本当にママさんに伝えないつもりなのか?』

 サトシ 「はい。ママには心配かけたくないので」

 ― オーキド 『まぁ、お前さんがそう言うなら口出しはせんが、治療費とかは大丈夫なのか?』

 サトシ 「それは、ポケモン保護協会から出るみたいです。最終的に、オレを刺したコダマって言う奴の家族に請求がいくらしいですけど」

 ― オーキド 『なるほど。とんだ災難じゃったな、サトシ』

 サトシ 「はい。……でもなにより、オレを守ってくれたカゲボウズが、死んじゃったのが悲しいです」

 ― オーキド 『うむ。いかなる理由があっても、人間がポケモンの命を奪うことは許されん。サトシ、お前はそのカゲボウズの気持ちを大切にせねばならん。サトシが無事に、健康に生きていくことが、カゲボウズへの何よりの恩返しになるはずじゃぞ』

 サトシ 「……はい。もちろんです!」

 ― オーキド 『うむ』


 ユリーカ 「サトシー! セレナとピカチュウたちが来たよー!」


 サトシ 「ホントかユリーカ!? じゃあ博士、心配かけしました。また連絡します!」

 ― オーキド 『おぉ待つんじゃサトシ! ケンジがお前と……』


 ― ガチャン!
 ▼ 515 メガミュウツーX@パワフルハーブ 15/05/15 20:01:50 ID:ge9ziGfg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンジ不遇過ぎるwww

支援
 ▼ 516 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/15 20:10:00 ID:CDwuREPk [9/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシは電話を置くと、エントランスへ駆けて行く。

そこには、満面の笑みで彼を待つ、ピカチュウ、ゲコガシラ、ルチャブル、ヒノヤコマ、ヌメラの姿があった。


 サトシ 「ピカチュウ! みんなっ!」

 ピカチュウ 「ぴかぴぃ!」

 その他 「げこちゃぶやっこめんらぁ!」


サトシが外へ出ると、ピカチュウたちは、勢いよくサトシに飛びついた。

サトシも笑顔で受け止める。


 サトシ 「はははっ。ごめんなみんな、心配かけて。オレはもう大丈夫だから安心してくれよ!」

 ピカチュウ 「ぴぃっかちゅぅぅ!」

 その他 「げこちゃぶやっこめんらぁ!」

 サトシ 「へへへっ!」
 ▼ 517 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/15 20:20:00 ID:CDwuREPk [10/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そんなサトシの姿を微笑ましく見守るセレナが、口を開く。


 セレナ 「みんな健康状態に問題ないって。……サトシ、退院おめでとう!」

 サトシ 「あぁ。サンキュー、セレナ。セレナにも、色々心配かけちまったな」

 セレナ 「ううん。サトシが無事ならそれで十分。あとこれ……」


セレナはサトシに、青色の小袋を手渡した。


 サトシ 「……お、クッキーか!」

 セレナ 「うん。この前のクッキー、結局サトシ、食べれなかったから。今度こそ、ねっ」

 サトシ 「ありがとう。じゃあ早速……美味い!」

 セレナ 「えへへっ……良かった」

 サトシ 「ほら、お前たちも食べてみろよ」

 ピカチュウ 「ぴっかぁ!」

 その他 「げこちゃぶやっこめんらぁ!」

 サトシ 「やっぱセレナのお菓子って美味いよな〜!」

 ピカチュウ 「ぴかぴっか!」
 ▼ 518 クスノキ◆ylZK3MMj8Q 15/05/15 20:30:00 ID:CDwuREPk [11/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 ユリーカ 「セレナ、嬉しそう」

 シトロン 「サトシやピカチュウたちも、とても楽しそうですね」

 ユリーカ 「やっぱりサトシって凄いな。あんなにポケモンたちから慕われてるし、それに、セレナからもっ」

 シトロン 「(……そんなサトシは、次は僕とのジム戦です。僕は……ジムリーダーとして、あれほど完璧とも言えるサトシを、成長させることが出来るのでしょうか……)」

 ユリーカ 「……お兄ちゃん?」

 シトロン 「……あ、ごめんユリーカ。なんだい?」

 ユリーカ 「もぉ〜。心配しなくても、お兄ちゃんのお嫁さんはユリーカが見つけてあげるって!」

 シトロン 「あはは……別にサトシが羨ましいとか、そういうことじゃないですから」

 ユリーカ 「ふ〜ん」 ニマニマ

 シトロン 「(しかしサトシ……セレナとお付き合いすると言うことは、行く行くは、セレナと あんなことや こんなことをするんでしょうか……。クッ……例の動画が消えてしまったのが痛い……)」

 ユリーカ 「……あ! そこのお姉さんキープ! うちのお兄ちゃんをシルブプレ!」

 シトロン 「うわああぁぁぁだからユリーカ! 小さな親切大きなお世話ですぅぅぅ!」
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