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【落語SS】『ばけのかわ』

 ▼ 1 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/09 23:46:41 ID:dZbwYXM6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ェ〜皆様、本日はあっしのためにお集まりいただきありがとうございます。まさに感謝感激雨あられ! てな具合ですけども、あいにく今年の夏はお天道様がずいぶん出張って、雨が降ってもすぐに地面がピカピカ照り返しちゃって、月が明けてもなかなかお天道様の勤勉ぷりにお変わりがございませんね。

さて、今回は手前味噌ではございますが、この時期におあつらえ向きの“アツ〜い”怪談を一席ご用意してきたもんですから……へへへ、暑い夜に“アツい”噺で脂汗ならぬ冷や汗をかき、涼しい夜をお過ごしいただければと存じます。

怪談といいますと、落語には『死神』なんて噺がございますが皆さんはご存知でいらっしゃいますかね? ご存知でない方に軽〜く説明いたしますと、八百万【ヤオヨロズ】、なんて言われるくれぇに沢山いなさる神様ん中でも、特に嫌われ者の死神に憑かれてしまった間抜けな男の噺でございますな。

貧乏神や死神なんぞは色んなお話で悪者にされるもんですが、これに限っては、よォく噺の中身をあらためますと、死神の言いつけを守らなかった男の自業自得。あながち死神ばかりが悪いという噺でもございませんね。
 ▼ 39 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/10 23:50:28 ID:WCzoad0w [1/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
それを見た八五郎。『ここだ』とばかりに四人に目配せをし、膝をポーン!! と叩く!

とたんに若い衆が布団をグルッと回す。『ありゃ?』と目を醒ました死神に向かって八五郎、すかさず



アジャラカモクレン キューライス テケレッツノ、パ!



パン、パンッ



死神のやつ驚いたのなんの、こんな話し聞いた事も無い、枕元にいたはずがいつのまにか足元にいて、まじないを聞かされちまったんだからね。

そこに驚いていると例の死神玉が飛んでくるわけですから、避けられるわけがない。哀れな死神は『ギャーッ』と叫びながらそのまま玉に吸い込まれてしまった。すると、いきなり病人が立ち上がって『鰻重と天丼が食いたい』ってんで……。
 ▼ 40 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/10 23:52:37 ID:WCzoad0w [2/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
『先生、これは!!? さ、さきほどの玉は一体なんだったのですかな!?』

『ああ、疫病神を吹き飛ばすためのつまらないまじないですよ。……それより番頭さん、おめでとうございます! 旦那さん、お元気になりましたよ!』

『そ、そうだった! ありがとうございます! ありがとうございます!!』

『いやいやなんのなんの。…………で、その……五百両の方は?』

『すぐにお届けいたします。 取りあえず御足労いただきましたお草履代といたしまして、まずは十両お持ちください』

『あ、そうかい。十両って……礼金と込みで? ……礼金とは別! ありがたいねぇ。ここまで来るだけで草履がボロボロになって困ってたんだよォ』

八五郎、その足でさっそく馴染みの酒屋へ繰り込み、そのまま夜まで呑んで食って、いい心持ちで店を出た。久しぶりにうまい酒を飲んだもので、心も体もぽかぽか温まってまさに天国の心地でございます。

 ▼ 41 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/10 23:55:53 ID:WCzoad0w [3/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
五百両を思い浮かべながら家路についた八五郎。思いもがけない大金を手中に収めたお陰でしょうか、夜の暗ぁい小道でも気分変わらず上機嫌で独り言を並びました。

『ああ〜、ありがてぇ。今日は我ながらうまくやったねぇ。布団をぐるっと回して、『アジャラカモクレン』とやった時のあの死神の慌てようったらねぇや。目ン玉ひん剥いて『ギャーッ』って飛び上がりやがってさァ!』



『……驚くのは、当たり前だよ……』



聞き覚えのある声を聴いて、今度は八五郎が『ギャーッ!』と声を上げる番になりました……。
 ▼ 42 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/11 00:01:14 ID:EugIjG6c [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今晩はここで失礼します。また次回に続きを投稿します。
 ▼ 43 エンテイ@パワーベルト 18/09/11 00:09:42 ID:2j8g.SDo NGネーム登録 NGID登録 報告
期待、支援

この落語ってオチは複数バリエーションあるみたいだけど、どうなるのかな?
 ▼ 44 ダイノーズ@りゅうのウロコ 18/09/11 18:15:02 ID:Sj1Yd6zM NGネーム登録 NGID登録 報告
元ネタがあるのかい?
 ▼ 45 ディアルガ@ビスナのみ 18/09/11 18:27:42 ID:g46IKkg. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
死神
https://www.youtube.com/watch?v=GBap_8F9-zg

しっかしポケモン要素ねえなぁ
 ▼ 46 ドロバンコ@ソクノのみ 18/09/11 19:44:20 ID:QX5Qg8bQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>45
要所要所にあるぞ
よく読むんだ
 ▼ 47 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/11 23:49:06 ID:EugIjG6c [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
えぇ、お日様もとっぷりと暮れまして今宵も皆さまに会いに参りました。ずいぶん前にあたしが問いかけたことに図らずも応えてくだすったお客様がいらっしゃるようで、あたしに代わって『死神』をご紹介いただきましたこと、感謝に堪えません。

なんせね、簡単には紹介したものの、全部紹介するのは尺がね……尺が。色々とオチの付き方に差がある噺ですから、お時間あるときにお調べなさってみてくださいな。

おっと! もちろん、来ていただいたからにはあっしの噺を先に聞いてからにしてもらいますよ。



酒にやられ、死神に乗せられ、病人治して、お金もらって万々歳の八五郎!



金に浮かれて騒いではしゃいで気付けばすっかりすっからかん。オケラになって医者再開も、お金儲けがなかなかなかなかなかなかなかなか大変だもんで、あっと妙案八五郎、"本来死ぬはずの病人"をああだこうだの工夫を凝らして見事に快復、礼金をたんまりと受け取ることができました。



そうして上機嫌の八五郎に囁きかけるは河原で会ったが黒い影、ボロボロの布きれ纏ったボロ死神で、これからどうなるもんでしょか……。



『ばけのかわ』第三幕、開演でございます。
 ▼ 48 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/11 23:51:02 ID:EugIjG6c [3/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
はてさて、不意に死神に話しかけられてうっかり大声出した八五郎。死神を笑ったばかりだってぇのに、てめぇが同じ目に遭っちゃぁ世話になりません。しどろもどろになりながら、おっかなびっくり返事をしました。

『あぁぁぁ…………びっくりしたぁ。お前さん、あの時の死神か。……なんだか、体が大きくなったんじゃないかい?』

『気のせいじゃないか。……それよりもお前さん、ちょいとやりすぎたみたいだなァ』

『やりすぎたって、もしかしてあの、向きを入れ替えた……? ……いや、いやいやちょっと待ってくれぇ、そんなつもりじゃなかったんだ!!』

『お前さん、欲張りすぎて、礼金目当てにおれの言いつけを破った。それ以外に申し開きもあるめぇ』

『いやぁ……その……』

問い質されて八五郎、口元をうにゃむにゃとじれったく動かし、眉間にしわを寄らせてああでもない、こうでもないと言い訳を考えるが時すでに遅し。

死神野郎にパツーンと本音を言い当てられて、言われた通りに申し開きの立ちようがないったら。お得意の言い逃れもできない風に追い込まれておりました。
 ▼ 49 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/11 23:52:12 ID:EugIjG6c [4/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
『あのな、死神は、寿命がすぐそこまで迫ってる人間にとりついたらな、互いに邪魔しちゃならんのさ。そうでないと、どいつもこいつも半死人に群がって……誰がとりつくか喧嘩してる内に相手がお陀仏しちまう。……こりゃぁいけない、だろう?』

『お、俺ぁ……知らなかった。知らなかったんだよ! 本当に悪いと思ってるから許してくれ、出来心だったんだ……』

『だめだ。……ついてこい』

『ついてこいって、どこへ? ど、どこへ連れて行くんだよ!』

そのとき、死神の身体を包む小さなボロキレ……その隙間から黒い腕が二本、にゅっと出てきたと思うと『あっ!!』と驚く間に八五郎は両手を掴まれておりました。

『……な、なんだよこの手は!? 止めてくれぇ……離してくれよぉ!!』
 ▼ 50 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/11 23:53:48 ID:EugIjG6c [5/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
死神に手を引かれてふらふらとついていく八五郎。立ち止まろうとしても足が勝手に死神について歩いて行く。

しばらくするとずいぶん寂れた屋敷へと連れていかれた。辺りには人っ子一人見えなくって、方々生えてる草むらが辛気臭さを醸し出してイヤァな雰囲気だった……。

『入るぞ』

『入るぞったって……昼間なのに、なんだってあんなに中が暗いんだよ。暗くて足元が見えねぇ、転んじまうよォ』

『足元か……へっへっへ……さっきの死神も病人の足元で飛び上がったんじゃないかい』

『そ、そいつは謝ったじゃねぇか』

『いいから、だまってついてこい。転んだらおれが起こしてやるさ……へっへっへ』

『やめてくれぇ、助けてくれぇ…………悪かったよぉ』
 ▼ 51 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/11 23:56:21 ID:EugIjG6c [6/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
死神がずいずいと歩くのに従って八五郎もめっぽう暗い屋敷の中に恐るおそる入っていった。

敷居を跨いでからどれくらい歩いたんですかねぇ、死神が歩みを止めたかと思うと急に周りが明るくなりました。

『ほら、お前さん。びびってないで、まぶた持ち上げて見るんだよ』

『あ……あぁ……ぁ? ……な、何です、この蝋燭の山は!? ……いったい何本あるんでぇ? 見渡す限り、蝋燭、蝋燭ばっかりじゃないか……』

『これが、人間の寿命というやつさ』

『へぇ、じゅみょうねぇ』

『そうさ。寿命だ』

『じゅみょう…………寿命!? そりゃ、“太く短く”とか言うけどよ、し、しかしこれは……本当かい?』

『そうさ。……例えばそこの、ほれ、半分くらいの長さでボーボー音を立てて燃えてるやつだ』

死神が、一本の蝋燭を指さします。例の黒い腕も八五郎から手を放しましたが、事ここに至って八五郎に言われるがままになる以上のことも出来ず、逃げる気なんて起こらないまま指された蝋燭に目を移しました。
 ▼ 52 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/11 23:57:34 ID:EugIjG6c [7/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
『え? あ、これ? ……はぁ、なんか、勢いがありますねぇ』

『そりゃ、お前さんの別れたかみさんの寿命だ』

『へぇ、なるほどねぇ……へへっ、あいつらしいや。燃える勢いでガミガミ怒鳴る声が聞こえてくらぁ。で、その横の、長くて威勢のいいのは?』

『そっちはお前さんの息子のだな。こいつは長生きするぜ』

『へぇ、あのガキの……。……とすると、あんたら死神はこんなもんのために死にそうな奴を探してとりついてるってわけかい。なんだか大変だねぇ』
 ▼ 53 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 00:00:40 ID:70o2df0U [1/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
『まあ、人間が死ねば、とりついていた死神はそいつの元々の寿命を貰える。それで長生きできた死神は力も強くなるし、どんどん人間をとり殺してますます寿命も力も増していくと…………こういうわけさ……へっへっへ』

『あ、それであんたも寿命が人間に残ってるのかってぇのを……バカ死神がどうたら、枕元がどうたらこだわってたってわけか。……へへへ』

『へっへっへ……何がおかしいんだい?』

『いやぁ、今まであんたらのことなんも知らなかったけど、やっと納得がいったというかね……。……も、もちろん申し訳なかったとは思ってますよ、あの死神のことは!』

『へっへっへっへっへ……。……へっへっへ、そうかい、納得がいったかい……へっへっへ』

『……ちょいと、笑いすぎじゃないかい。不気味なあんたが、ますます不気味じゃないか』

『へっへっへ……なにせ、な。ここまで、上手くいくとは…………くっ、ぐふっ、ふふふふふ…………』

『お、おい……あんた……』

『へ、へへへ…………だ、だめだっ』

だめだっ……。

その言葉が口から漏れた、次の瞬間だった。
 ▼ 54 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 00:03:26 ID:70o2df0U [2/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告





『あーーーーーーはっはっはっはっはっはっはっはっは! ぶはっ、はっ、あは、はははははははは!





『あひっ、は、ふはっ、うははははははははははは! いけねぇ、どうも、抑えが……ふふはっ、だめだ、堪えられねぇ……ふひっ! あはっ!』





『あひゃはははははははははははははは! は、ははっ! あは、あははははははははは……っ!!』





 ▼ 55 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 00:06:43 ID:70o2df0U [3/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
それまでボソボソ声で話していたボロ死神がとんでもねぇ勢いで笑い出した。傍にいた八五郎は、怖がるとか、腰抜かすより先になにがなんやら訳わかんなくなって、間抜けな声で訊ねるしかなかった。

『お、おい……なんだ、なんだってんだよぉ!!? どうしてそんなに笑うんだ、おい!』

『あはっ、くふっ、ふはふふふふふふふ……! いひゃひゃひゃはは……すまん、すまん、すまんなあァ……』

やっこさん、あんまり声を上げてけたけた喚くもんで体にまとったボロキレが震える震える。今までの態度が嘘みてぇな変わりように、八五郎も気が付かない内に体をぶるぶると震えさせていた……。

『いい機会だ、納得ついでに教えてやる。……さっき言ったように、死神は死神同士の争いを嫌うのさ。相手をやっつけりゃあ、そいつに死にかけの人間を奪われることもなくなるが、いちいち喧嘩するのは骨が折れるからなぁ……へへへへへへ』

『き、訊いてないのに言わなくていいって、そんなこと。……それより、その薄気味悪い笑いをやめてくれよぉ』

『いひっ、ひひひひ……すまんすまん。だがな、聞いてくれよ。おれの笑いが止まらんのは、お前さんのお陰なんだからよ。でないと俺の、気が済ま…………いひっ、ひひひひひひ』

『あわ、あわわわわ……』
 ▼ 56 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 00:07:58 ID:70o2df0U [4/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
『おれぁ、考えたのよ。うまいこと邪魔な死神どもを、術にかけて食い殺してやる方法をな。それでだ……へっへっへ…………おれたち死神が考え付きもしないような“協力者”に手伝わせて、ちんけな縄張り争いを早々に終わらせられないかって……思いついたのさァァ』

『やめろぉ! ももも、もう、お前の声なんて聞きたかねえよお!』

『なぜそんなに怖がるのさぁ? お前さんのお陰で、おれは体もでっかくなって死神として力をつけることが出来てるんだぜ』

『るせぇ! やめろ、俺に話しかけるな!!』

『一生懸命働いてくれたお前さんのお陰で、ここらの人間はみんなおれの食い物よぉ! お前さんは銭を、おれはやつらの魂と縄張りを手に入れて一石二鳥ってわけさ。よかったじゃないか……へっへっへっへ』

これも死神の術ってやつなんですかねぇ……。八五郎は唇の端から体の芯まですっかり凍えちまって、もう、恐ろしくなって逃げ出したくってもちっとも足が動かない。

そのせいで、八五郎は怖気の走る死神さまの講釈を、最後まで聞かなきゃいけなかった……。
 ▼ 57 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 00:08:54 ID:70o2df0U [5/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
『……そうだ、お前さんに見てもらわにゃいかんものがある。ほら、顔上げろよ、ひどいツラだぜ……へっへっへ』

『ちきしょう、なんだってんだ……』

死神に言われてある方向へ目を向けると、そこには小さくなってはかない炎をちょんと灯している蝋燭が一つ……。

『な、なんだよこの暗くって短くって今にも消えそうなの……。……これ……こ、これ……まさか……』

『ああそうさ、それがお前さんの寿命だ』

『え!? ……そ、そんな……』
 ▼ 58 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 00:10:39 ID:70o2df0U [6/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
『よぉく見ておきな。もうすぐ消える。消えたら、お前さんは死ぬ』

『死ぬったって……あっしは、この通り元気ですよ!? 病気ひとつ持ってねぇ。死ぬなんて、んなばかな。なんで俺の寿命がこんなに短いんだよ!』

『へっへっへ……教えてやろう。お前さんの元々の寿命は、こっちの蝋燭だったのさ』

『あ? こっち? ……そうそう、そうでしょうとも、そうでなくっちゃ! 長さはまあそこそこだけど、燃える火の勢いがいいや。だからさ、ありゃ、何かの間違いでしょ?』

『いや。お前さん、言いつけを守らず死神を足元に置いたろう。そのお陰で、河口屋の寿命は延びた』

『んなこたわかってら。何が言いてえんだ、あんた!』

『延びた寿命は…………どこから来たと思うね? 何もねぇところから寿命が生えて来たとでも思ったか? ……お前さん、河口屋と自分の寿命を取りかえっこしちまったのさ』

『はぇぇ!? や、でも、でもよぉぉぉ!』
 ▼ 59 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 00:12:17 ID:70o2df0U [7/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
『おれは、お前さんに感謝していたんだがな。こればっかりは決まり事だからどうしようもねぇ』

『ほ、本当にどうしようも……』

『ねぇんだ。お前さんはもうすぐ死ぬんだよ。本当なら、あの酒屋の帰りにそのままのたれ死にするはずだったんだが……いひひっ、まあ、お礼ついでに自分の寿命の消えるところを見せてやろうと思ってな、こうして連れてきてやったんだ』

『な、なにが礼だよこんなの……ふざけやがって……!』

『へっへっへ……やっぱりたまらねえなぁそのツラ。死神やってて何が面白いかって、てめぇに死が近付いてるとわかって慌てる野郎の表情よ……それがたまんねぇ、へっへっへっへっへ』

ここまできますと、まんまと利用された自分が情けないやら悔しいやらで八五郎は死神のやつが憎くて憎くてたまりません。

悔し紛れに横っ面をひっ叩いてやりたいなどとは思いますが、なにせコトがコトだ。他に頼れる相手もおりませんで、恥も外面も投げ捨てて死神に懇願しましたよ。

『し、死神さん、お願いだよ。もう二度とあんたを騙すような真似はしねぇ! ……た、頼む、助けてくれ、もう一度だけ……あ、あんた言ったじゃないか、俺に感謝してるってよ。だから、もう一度だけ……た、頼む!』
 ▼ 60 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 00:14:42 ID:70o2df0U [8/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
『だめだ。元はといえば、お前さんが布団の位置をひっくり返したのが始まりよ。お前さんが普通にしていれば、死人を八人助けておれもお前もめでたしめでたしだったのさ……自業自得ってヤツよ』

『そ、んな……』

『お前さん、初めて会った時、どうやって死ぬのが形がよくて楽か、知りたがってたろう』

『んな話、今はどうでもいいや! それより、早く、早く俺を……』

『楽な死に方を教えてやろうってのによ……へっへっへ。……いいか、その蝋燭を吹き消すんだ。そうすりゃ、火が消えるようにフッ、と死ねらぁ。ちっとも苦しくねぇ。ツラの形も楽なままだぜ……へっへっへ……』

『よしてくれ! 冗談じゃねぇ!!』

そうこうしているうちに、目の前の短い蝋燭もだんだんと燃え細って参りました。ケンもホロロな死神の態度にどうしようもなくなって、八五郎の脳裏にゃ楽しかった頃の思い出が偲ばれました。
 ▼ 61 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 00:17:07 ID:70o2df0U [9/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
(チキショウ、俺ぁとんだ大間抜けじゃねえか。感謝だって? 人の死ぬザマ見てたまらねえとか抜かす悪趣味な野郎が、俺をそのまま放っとくわけねえんだ! チキショウ、チキショウ、かかぁやボウズに悪いことしたなぁ……。まだ礼金貰う前だったてのに、お前らおん出したまま俺ぁ何にも遺してやれねぇ。五百両もあったのに、もう一人救ってればまた百両二百両と上積みが……)

と、ここまで考えたところである閃きが八五郎に浮かびました。

死の状態に瀕した、まさしく"ひんし"にあっての"きしかいせい"の一手でしょうか。八五郎は、狼狽する気持ちを抑えて死神に向き直った。

『そ、そうだ! 死神さん、あんた、言ったよな、『死人を八人助けて』って。さっきの河口屋で七人目だったんだ。最後のひとりで自分を助けられねぇか、な、死神さん!』

『…………はあ?』

『だから、自分で自分を八人目の死人として助けられねえかって言ってんだよ! その証拠に例の玉も、まだ使ってない空のを一つ懐に抱えてるんだぜ!』

『……へへっ、妙な理屈をひねり出したじゃねぇか。……なんだってそう生きていたいんだ? 生きてたって仕様がねぇじゃねぇか。かみさんはいねぇ、子供もいねぇ、金だってねぇ。……お前さん、死にたかったんじゃなかったかい?』 

『うるせえうるせぇっ! 俺の寿命が入れ替わるってのも、決まりごとのせいなんだろ? だったら、八人助けるってのも俺とあんたの間の決まりごとじゃねえか、違うかっ』

『へっへっへ……へっへっへっへっへっへ』
 ▼ 62 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 00:19:08 ID:70o2df0U [10/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
『……いいだろう。やってみな。ただし、自分でやるんだぜ、おれは手を出せねぇ。寿命が尽きたやつを助けるわけにゃいかねぇからな』

『か、構わねえ。い、命が助かるなら、な、何でもするから』

『よし…………ここに、半分燃えさしの蝋燭がある。これをお前にくれてやる』

『へぇ? 蝋燭って、こ、こ、この、燃えガラ……』

『その、燃えつきかけている蝋燭の火を燃えさしに移してみな。もし、火を移すことが出来たら、お前の寿命はその分だけ延びる。もししくじったら、そのまま死ぬぞ。いいな』

『あ、あのさぁ。俺の元の蝋燭って、もうちょっと長かったと思うんだけど……』

『へっへっへ……どうした? いやならやめてもいいんだぜ……へっへっへっへっへ』

死神のあざけるような笑いが八五郎の耳に響くたびに、八五郎はなにやら死神の態度にムカついてきやがった。やっこさん、寿命を延ばすといっても、命の炎を、燃え尽きかけた蝋燭からカスみたいな燃えガラに移すことしか許しちゃくんねえ。なんてケチな野郎だと、八五郎が思うのも無理はありません。

ことここに至って、この死神は、人間が自分の思うように苦しむところが見られればいいのだと。それを何よりの楽しみにしているような、外道なのだということに……八五郎も、確信を持ったのでした。
 ▼ 63 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 00:20:04 ID:70o2df0U [11/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
遅くなったので、今日もここまでで失礼します。いよいよオチも近づいて参りましたのであと少しだけお付き合いいただければと思っております。
 ▼ 64 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 23:33:30 ID:70o2df0U [12/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
皆さまどうも今晩は。いよいよ第四回にして最終幕『ばけのかわ』の始まりにございます。

ろくでなしで甲斐性なしの八五郎、こいつが出会っちまったボロ死神との因縁もとうとう今夜ケリがつくわけです。



死にたいと思っていたところを 

死神に助けられ

死神を騙したと思えば

死神に騙されていたことを知り



騙され縮んだ命が爆発するかという刹那、八五郎が閃いたは妙案なるか凡策なるか 



『ばけのかわ』、最終夜もどうぞごゆるりとお楽しみください。
 ▼ 65 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 23:36:28 ID:70o2df0U [13/20] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(こんちくしょう、見てやがれ。さっきチラッと頭によぎったところを、助けてくれるっていうからやめにしようと思ってた俺のとっておき、しこたま食らわせてから、ゆっくり次の蝋燭を吟味してやらぁ……)

『ほれ、早く移さないと火が消えちまうよォ……』

『へ、へい……やります……火を……蝋燭の火を……』

(野郎……見てやがれ、俺の起死回生のわるあがき……じだんだ踏んで悔しがらせてやらぁってんだ)

『へへへっ、体ァ震えてるぜ……震えると消えるぞ……消えると死ぬんだ。ほーら、消えるぞ』

『や、止めてくれ……黙っててくれよぉ……』

『うひひひひ、すまねぇすまねぇ。おれ、お前さんのことが心配でよ……ひっひっひ』

『……ハ、ハ、よ、余計に震えちまう……お願いだから、静かにしててよなぁ』

『へへへっ……へへっ……大丈夫かぃ……汗がだらだら垂れてるぜぇ……』

『だ、だからやめてくれってば……』

(やってやら……やってやらぁ……もうすぐだ、もうすぐ……)
 ▼ 66 ヒートロトム@ていきけん 18/09/12 23:37:35 ID:3SKwsSY6 NGネーム登録 NGID登録 報告
ただの死神だよね
 ▼ 67 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 23:38:52 ID:70o2df0U [14/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
『へひひっ、大丈夫かァ、大丈夫かぃ? 汗で手が滑らないかい? 落としたら全部おしめえだぜ、へっへっへっへ』

『いじわるはよせよ! ……クソ、ちょ、ちょっと休憩! 焦るこたねぇ、まだ火は燃えてるんだ……』

『悠長だね、……ま、その汗じゃ無理もねえ。時間はねえが、ゆっくりやるといいさ、へへ』

すっかり細く小さくなった蝋燭を足元に置いて、八五郎は宙ぶらりんの両手を一張羅に押し付けて必死で汗を拭いた。

おどろおどろしい場所でかいた冷や汗、てめえの寿命が消える怖さでかいた脂汗、それから……緊張で溢れたじめっとした汗が手の平を濡らすからしかたねぇ。腰元で手を拭くんじゃ足りずにとうとう懐に忍ばせた手ぬぐいにまで頼る始末だ。そうしている合間にも、ちろちろ揺れる蝋燭の火は心細くなっていく。

胸元あたり手をごしごしと擦りながら意を決した八五郎は、いかにも困ったという体で死神にこう言った。

『ああ、くそ、チキショウ! ……し、死神。死神さんよぅ。この際だ、お、おれが死んだらあんたにしかできねえ頼みがあるんだ!』

『おいおい、今度は何を言い出すんだい? そんなに慌ててよ……へっへっへ、まあ、聞くくらいはしてやるよ』

すこぅし離れた場所から八五郎を煽っていやがった死神が、八五郎の傍へ近付いた。
 ▼ 68 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 23:40:52 ID:70o2df0U [15/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
『あ、ありがてぇ。その……あんたなら俺の女房やガキのいる場所が分かるだろ? 分かるはずだ! だから、もしも俺がこのまま……ぁぁ、まだ汗が……死んじまったら、言伝をお願いしたいんだよ!!』

八五郎は迫真の表情を見せるが、ボロ布に覆われた死神のツラはどう動いてるのかわかりゃしません。今際のきわに必死でお願いする八五郎の声に、心配するどころか笑ってるかと思えるくらいだ。

言葉を聞こうとしているのか、死に顔をもっと近くで見たかったのかはわからねえ。わからねえけど、とにかく死神は更に八五郎と距離を縮めたのさ。

『それで、なんだい、かみさんとガキに伝えたい言葉ってのは? え? 聞こえないぜ……へっへっへっへ』

『き、聞こえねえのはてめえの耳が遠いからだろい! 早くしろ、もう、時間がねぇ……』

『悪い悪い。それで、お前さんの遺言は? 死に際に言いてえことは? お前さんの、最期の言葉は…………なんだぃ?』

『いいか、絶対に、ひとことも聞き漏らすんじゃねぇぞ。しかと聞けよ死神さん、俺が言いたい言葉はな……』
 ▼ 69 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 23:43:59 ID:70o2df0U [16/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
『アジャラカモクレン キューライス テケレッツノ、パ!!!』

パン、パンッ

ヒュッ!!



『おっ……!?』



懐でひっそり抱えていた、死神からもらった玉の残り一つ。その一つが、死神を瞬く間に吸い込んで、その場に落ちた。

 ▼ 70 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 23:49:57 ID:70o2df0U [17/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
『……へっ』

『へっ、へっへっへっ……』

『あーはっはっはっはっは、ざまあみろい! ロクでなし!!! トウヘンボク! もうてめえのツラなんざ見なくていいんだ、出てくるな! 二度とそっから出てくんじゃねえぞ!!』

『へっ! 俺が”いのちがけ”で放った”きしかしせい”の”とっておき”よぉ! ご丁寧に『まだ一つ玉がありますよ』て言ってただろがい! はははははは!!』

コロコロ転がる玉に向かって、八五郎は破顔一笑【ハガンイッショウ】、呵々大笑【カカタイショウ】の大笑い。死神野郎に散々振り回された鬱憤を晴らすように笑ってから、さっきまでがウソみてえにスッキリした表情で太く、長い蝋燭を探し始めた。

『へへっ、こんなもんでいいかな……。早く火をこいつに移してやんねえとよ……へっへっへ、ダメだ、笑いが止まんねえや。さっきのあいつもこんな気持ちだったんだろうなぁ……へへへへへへ』

蝋燭の火はますます心細くなり、いつ消えてもおかしくないってモンになり果ててしまいました。

が、それでも燃えてることには違いねえ。邪魔者が消えて、目についた中でいっとう立派な蝋燭を抱えた八五郎は浮かれ顔。誰とも知らない蝋燭の火を吹き消して、いよいよ自分の寿命を延ばす瞬間がやってきた。
 ▼ 71 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 23:51:12 ID:70o2df0U [18/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



『へっへ……陰気な死神野郎、てめえでてめぇのクビを絞めてんだから世話ないぜ。お陰で俺ぁ寿命も延びるし、帰ぇったら河口屋の五百両で好き放題よ。うひひひひひ』





『…………そういう、ことかよ…………』





『おうともよ。俺の名演技に夢中になったあんちきしょうの、油断しきったところを驚かし、て、やれ、ば』



 ▼ 72 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 23:54:52 ID:70o2df0U [19/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
そのときの八五郎の、驚きと恐怖といったら。

片手にそれぞれ持った、蝋燭二本を落とさなかったのが不思議なくらいだ。つまりは、指一本動かすことさえ出来ねえくらい驚いて、体が固まったに違いねぇってこった。

『お前さん、またやっちゃいけねえことをしたね。元気な人間の寿命を消しちまいやがって、これは誰にでも許されねえ。もう、蝋燭の火を移したって無駄だ。てめえの元の寿命を使ってあがなうしかねえのよ』

『え……おま、……どう、して』

『あの呪文と拍手は、ただ死神をおどろかすためのものさ。それだけで、普通の死神は心【シン】をやられて参っちまう。死神にゃあ、あれを食らうのは、お前さんたちがぶん殴られるのと同じように痛いのさ』

『あ、あ、そんな…………な、なんで、なんでてめえ、玉から……』

『へっへっへ……おれのナリ、よく見なよ。この皮、さっきと違ってずいぶんくたびれてるだろ? へっへっへ…………へっへっへっへ』

『い、言われてみりゃあ……。……クビのとこなんて、ぽっきり折れたみてえに……てめえの、からだ、』

 ▼ 73 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/12 23:59:16 ID:70o2df0U [20/20] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
『さしずめ、おれの皮がおれの食らった、お前さんのワザを肩代わりしてくれたってとこかね。悪ぃなぁ、悪ぃなァ、死神としての力とか、そんなんじゃねえ。こりゃあ死神の中でもおれだけが持ってる、特別な性質なのよ…………へっへっへ』

『く……ざけんな、てめぇ……そんな…………都合のいい。皮だって……チキショウ、か、かわだと? あれも、それも、みんな……っきしょう……』

『お陰でおれは元気いっぱいでよ、なんとかあの玉から出てこられたよ。片や、おれをおどろかせたお前さんは、息も絶え絶えだね。いのちがけだの、きしかいせいだの、とっておきだの……全部無駄だったな! へっへっへ……へっへっへ…………へっへっへっへっへ』

『だめだ……。めの、まえ……まっくらに…………なってきやがっ……』

『ほら、お前さんの蝋燭が消えるよ。消える、消える、消える……』



『きえる            きえる
      キえル          消える      きえる
消える                 キエル            消える
 けぇる            消ぇる    きえる
          きえる         キエる          けえるぅ
消ぇる                きえる   消える     きえる



ほれけぇるぞ、けぇる、けぇる、けぇぇぇる…………』



『ぁぁ……く…………そ…………』
 ▼ 74 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/13 00:01:09 ID:CpJUooTA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告






『てめえの、ばけのかわ、厚すぎ………………た……か』






 ▼ 75 有楽亭針麻呂◆Bt64IWMOO2 18/09/13 00:09:15 ID:CpJUooTA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
以上が『ばけのかわ』の顛末にてございます。

八五郎のように追い込まれてはどうしたってどうしようもありゃしませんが、なんにしても、相手をきっちり捕まえるにゃぁ、敵の特徴をしっかと調べて相手を弱らせるのが常道だということでした。



それでは皆さま、また別の噺でお会いいたしましょう。アツい夜をご一緒に過ごしていただき、まことにありがとうございました」
 ▼ 76 ニドリーノ@ひみつのカギ 18/09/13 00:31:09 ID:3bIU8dqY NGネーム登録 NGID登録 報告
面白かった。
まるで一席見ていたかのような臨場感でした。

乙です。
 ▼ 77 ガマゲロゲ@いんせき 18/09/13 00:35:36 ID:OJ2Mdos. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
落語風に惹き付けられる文章力。
乙です
 ▼ 78 ワシボン@むげんのチケット 18/10/12 20:25:30 ID:UwP2OzNA NGネーム登録 NGID登録 報告
あげ〜
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