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わたし(体が火照って仕方なかった)
わたし(部屋に備え付けられたエアコンは絶えず冷風を送り続けているし、扇風機は懸命にファンを回している)
わたし(だというのに涼しくなる気配は全くなく、全身汗だくの私の体はまるで水分をたっぷり吸い込んだスポンジのようだった。多分、それは真夏の灼熱のせいだけではなかった)
わたし(だって、この部屋には彼がいる。私の彼氏が、つい最近告白しあって恋人の関係と相成った彼氏が、私と同じ部屋にいる)
わたし(……同じベッドで、寝そべっている)
わたし(それだけで、私の心臓は高鳴ってしまう)
わたし(彼がそこにいる、勇気を出せば触れ合える距離にいる、私と彼の目の前に、またとない機会が悠然と転がっている!)
わたし(血液が沸騰するんじゃないかと思った。頭がぐるぐる回り、全身が朱色に染まっていく感覚がする。なんというか、死んじゃう。死んでしまう)
わたし(訳もなくぎゅっと目を瞑った私であったが、そのとき彼の口から言葉ともうめき声とも取れないような音が聞こえた)
ヒードラン「ド、ドラァ……」