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熱風の王者 〜罪に舞え〜

 ▼ 1 例のアイツ◆Jx1Vgc1Dso 18/09/17 18:07:24 ID:sVM2s/5Q [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
いつかの時代の何処かの場所。その最果ての村で、一つの命が生まれた。

ビビヨンたちに取り上げられて産声を上げるそのポケモンは、母親の特に強い温もりに包まれて自分の生命を伝える。

種族名・メラルバ。

炎の力を秘め、新たに生まれた彼は、遠くない未来に虫タイプの王として君臨するポケモンだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数年後、最果ての村にて

デンチュラ「くぉらぁぁぁ悪ガキどもォォォ!!また俺の顔に落書きしやがったなぁぁぁ!!??」

怒声が響き渡り、8本の足を持ったポケモン・デンチュラが村の中を走り回る。
それに見つからないように息を潜めながら、小さな虫ポケモンたちが散り散りに逃げ回る。

「「「「デンチュラオヤジだ、逃げろ〜!!」」」」

デンチュラ「クソガキめ、俺はまだオヤジなんて年齢じゃねえぞ!!」

フシデ「俺たちからすれば十分オヤジだもんねー!」

コソクムシ「こっちまでおいでー!ベロベロバー!」

スコルピ「ピッピッピッピ!」

デンチュラ「コイツラ〜!!大人を怒らせたらどうなるのか、思い知らせてやらぁ!」

メラルバ「そんな顔しても怖くないもんねー!」

その中に、彼は居た。
 ▼ 4 例のアイツ◆Jx1Vgc1Dso 18/09/17 18:32:07 ID:sVM2s/5Q [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>3
再三の失敗で流石にもう体に染みたから勘弁してくださいお願いしますせめてssは書かせてください
 ▼ 5 例のアイツ◆Jx1Vgc1Dso 18/09/17 18:46:46 ID:sVM2s/5Q [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ゴツン!と勢いのいい音を響かせ、ゲンコツを喰らったメラルバが痛みのあまりに声を漏らす。

メラルバ「痛ッッッてェ〜〜〜!!!!????痛ェよケケンカニ先生!!」

ケケンカニ「バカタレ!お前みたいな問題児にはゲンコツくらいが丁度いいんだよ!それとも何か?スピアー校長から直々に折檻を喰らいたいのか?」

メラルバ「ウッ、それは……」

ケケンカニ「わかったらもうイタズラなんかするんじゃないぞ?デンチュラさんだって暇じゃないんだよ、いつまでもお前らの相手が出来るわけじゃないんだから」

メラルバ「なんだよー先生まで!俺たちの遊びにケチ付けんのか?」

ゴッツーン!!

メラルバ「あだぁぁぁ!?」

ケケンカニ「遊びじゃないだろ遊びじゃ!お前はこうやって叱っても反省しないんだから全く面倒くさい!」

メラルバ「アタタタタ……」

ケケンカニ「夏休みだからって浮かれるんじゃないぞ!わかったら今日はもう帰れ。家まで送ってやる」

メラルバ「いいよ別に、一人で帰るから……イテテ…」

ケケンカニ(ム、少し強くやってしまったか……?)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

呼び出しを喰らった学校からの帰り道、メラルバはブツクサ文句を言いながら歩いていく。

メラルバ「ちぇー、なんだよケケンカニ先生、みんなにはゲンコツしないのに俺には容赦なくやってさー、お陰で頭痛いぜ」

メラルバ「そうだ、こういう時は花粉団子に限るぜ!アブリボンの屋台、今日はやってたハズだしな!」

さっきまで苦悶の表情を浮かべてたのが嘘のように顔を輝かせ、ウキウキとメラルバがスキップを始める。
 ▼ 6 例のアイツ◆Jx1Vgc1Dso 18/09/18 00:39:30 ID:0BAo2PeU NGネーム登録 NGID登録 報告
村の毎週月水金に開かれる屋台、「花粉団子屋」に足を運んだメラルバは、小銭を置いて店主のアブリボンに花粉団子を注文する。

メラルバ「アブリボンさーん、花粉団子くれよー!」

アブリボン「おっ、メラルバくんは今日も元気だねえ、元気過ぎるほどに!」

メラルバ「そりゃあ元気全開の全身全霊がオレのモットーだからな!」

アブリボン「はっはっはっ、若いのはいいわね〜!はいよ、花粉団子お待たせ!

メラルバ「おっ、やっぱコレだよなァ〜!いただきまーす!」

差し出された蜜と砂糖たっぷりの花粉団子に目を輝かせ、メラルバがそれに夢中で齧り付く。
その様子を微笑ましく見つめながら、アブリボンがメラルバに尋ねる。

アブリボン「そういえば聞いたよメラルバくんったら、またデンチュラくんにチョッカイ掛けて呼び出し喰らったんだって?よくやるわね〜」

メラルバ「なんだよアブリボンさん、オヤツ食ってる時くらい嫌なこと忘れさせてくれよ〜」

アブリボン「悪ガキは説教を聞き流しながら育つモンよ、そんなに叱られるのが嫌ならやんなきゃいいじゃない?」

メラルバ「……別に説教が嫌いなワケじゃないよ」

アブリボン「ふーん……ねえ、やっぱりご両親のことなら「ご馳走さま。また来るよ」……まいど、また来てね」

アブリボンが話しを続けようとするとメラルバが途中で食べ終わって勘定し、そのまま家に帰ってしまう。
その淋しげな背中に哀しい目線を向けながら、アブリボンが呟く。

アブリボン「やっぱ……子供だしね。そっとしておくのが一番かしら」
 ▼ 7 例のアイツ◆Jx1Vgc1Dso 18/09/18 23:51:10 ID:OM1.RrRI NGネーム登録 NGID登録 報告
(今後は夜から更新するね、更新が途絶えたら戻ってくるまで残しておいてくれると最高に嬉しい)

メラルバ「ふぃー、オヤツも食ったところだし帰るか」

腹が膨れてツノの炎の勢いを増しながら、再びメラルバが歩き出したその時、とある会話が耳に入る。

?「ねえ、その話ホントなんですか?」

?「本当ですとも、しかし私はここで。くれぐれも、あの一族には聞かれないように……」

?「わかってますよ。貴方も大変ですねぇ〜」

メラルバ(アレって……アメモースおばさんじゃん。誰と話してたんだ?)

アメモース「あら?そこにいるのはウルガモスさんのとこのメラルバくんじゃない。今の会話聞いてた?」

メラルバ「あっ、こんちは。今のって……」

アメモース「ああ、村長のグソクムシャさんよ。たしかコソクムシくんと仲よかったからわかるでしょ?」

メラルバ「ああ、コソクムシくんのお父さんか……それで、何を話してたの?」

アメモース「ああ、ええっとそれはね……」

メラルバ「?」

アメモース「まあ、とりあえず……シズクモくん、いるでしょ?」

アメモース「あの子には、近づいちゃあダメよ?」

メラルバ「えっ?なんで?シズクモくんいいヤツだよ?」

アメモース「あー……まあ、ダメだからね?約束よ?」

メラルバ「ええー、なんでなんでー?シズクモくんって凄いんだぜ?川で泳ぐ時は1番速いし、オヤツを水泡にしまって分けてくれるし、糸だって吐けるんだぜ!他にもなー…」

アメモース「チッ……近づくなって言ってんでしょうが!大人を困らせないで!」

急に怒り始めたアメモースの怒声に身体を跳ね上げ、メラルバがか細く応える。

メラルバ「えっ……ごめんなさい」

アメモース「ハァ、いいわね?わかったらお家に帰りなさい」

メラルバ「うん……」



メラルバ「なんなんだよ、一体……」
 ▼ 8 センタクキ◆NzV7s/rsU2 18/09/19 18:22:56 ID:05UEIie6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!!
虫ポケ好き
 ▼ 9 ハトーボー@ノーマルZ 18/09/19 18:23:59 ID:05UEIie6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
コテ外し忘れ失礼しました
 ▼ 10 例のアイツ◆Jx1Vgc1Dso 18/09/19 23:34:39 ID:W.Zw04QY NGネーム登録 NGID登録 報告
>>8
支援してくれるとは……ありがとうございます!



アメモースに突然叱られ、何となく傷ついて家に帰るメラルバ。
糸で出来た門をくぐり、リビングのソファーに寝転がる。

メラルバ「ただいまー」

何となくそう呼びかけても、当然かのように返事は返ってこない。しかし、庭には1匹だけある写真を持ってボーっと浮いているポケモンがいた。そのポケモンに近づき、メラルバは声をかける。

メラルバ「母さん、ただいま」

ウルガモス「…………」

そう、そのポケモン・ウルガモスは、メラルバの母親だった。虚ろな目でメラルバに返事をしないどころかただ別の場所を見つめ、その身体はゲッソリと痩せていた。

メラルバ「母さん、何を見てるの?」

ウルガモス「…………」

メラルバは、優しい声色で母に問いかける。
僅かに目をピクッと動かし、ようやく反応した母がゆっくりと喋り始める。

ウルガモス「お帰り、メラルバ……今日は学校、楽しかった?」

メラルバ「母さん、今日は夏休みだよ。学校は無いんだ」

ウルガモス「そうなのね。私もメラルバくらいの時は、学校が嫌だったわ」

メラルバ「母さん、学校は今日は休みなんだ」

ウルガモス「あら、メラルバが帰ってきたと思ったら、今日は休みだったのね。私、勉強は嫌だから学校をよく休んでいたわ」

メラルバ「そうなんだ、ちょっと悪い子だね」

ウルガモス「うふふ……」

ウルガモス「…………」

ウルガモス「あら?メラルバはもう帰ってきたのね?」

メラルバ「……母さん、今はもう夏休みだよ」

ウルガモス「あらあら、そうだったのね」

うふふと笑いながら、ウルガモスは掠れた声でメラルバと楽しそうに話す。メラルバも、母親が楽しそうに喋り、数日ぶりに受け答えが成立したことに嬉しさを感じる。
同じようにやり取りをしながら、もう一回メラルバが母に質問する。

メラルバ「ねえ母さん、何を見ていたの?」

ウルガモス「あら、私、何か見ていたの?」

ウルガモス「なんだったかしらねぇ……」

メラルバ「…………そっか。俺、夕飯作るね」
 ▼ 11 バルキー@フレンドボール 18/09/20 01:14:30 ID:zVzgRtQ2 NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
支援
 ▼ 12 例のアイツ◆Jx1Vgc1Dso 18/09/21 00:44:16 ID:jaM6BZh2 NGネーム登録 NGID登録 報告
>>11
支援ありがとう、頑張って書くぜ!



メラルバ「おまたせ、母さん。夕飯だよ」

メラルバが夕飯の支度をしてウルガモスを呼ぶと、ウルガモスの頬には一筋の涙が流れ出ていた。

ウルガモス「…………」

メラルバ「母さん?」

ウルガモス「私ね、今日は……お父さんを見てたの」

メラルバ「…………そっか」

ウルガモス「お父さんはね、勇敢で、カッコよくて、強いワケじゃなかったけど、とても果敢な人だったのよ」

メラルバ「うん」

ウルガモス「だからね、あの日も色んなポケモンを助けて回って、立派に警察としての任務を達成したのよ」

メラルバ「うん……」

ウルガモス「だからね、あの人がいなくなる筈が無いの。あの人は、また笑顔で私とメラルバの前に帰ってくるのよ」

メラルバ「……うん」

ウルガモス「だから、あんなのは悪い夢なのよ?私、どうかしてたわ」

ウルガモス「あの人が、岩に潰れてぺしゃんこなんて、絶対おかしいもの。メラルバも、そう思うでしょう?」

メラルバ「…………」

ウルガモス「メラルバ……お父さんは直ぐに帰ってくるのよ」

メラルバ「……母さん、ご飯食べよう?」

ウルガモス「…………」

メラルバが促すと、再び空虚を見つめて黙り込むウルガモス。
その瞳には、活力も生命も希望も無かった。

メラルバ(5年前のあの日から、母さんはずっとこうだ)

メラルバ(お父さんが死んでから、母さんは心から笑えなくなった)

メラルバの父だったウルガモスは、とても「ゆうかん」な性格だった。
何にでも心臆さず立ち向かっていくものの、他の同族と比べて攻撃が強くなかった。
代わりに、彼は自分を捨ててまで悪漢を倒し、この村の警察官としての役割を担っていた。

そして、5年前のある日に起きた大洪水では、悪天候という自分のタイプも相まって最悪の状況下で、逃げ遅れたポケモンたちを救出して回っていた。
村の誰もが生存を諦めていた中で、彼だけは逃げ遅れた全てのポケモンを助け出し、自分の体温が奪われようともその暖かい身体で温もりを与え続けた。
しかし、最後の1匹を助ける際に、彼は落ちてきた岩石からその1匹を庇って潰れてしまった。

村の全員で執り行われた葬儀では、多くの彼との別れを惜しんで泣く声があった。

メラルバの父は、紛れもなく村の英雄だった。
 ▼ 13 例のアイツ◆Jx1Vgc1Dso 18/09/22 00:53:28 ID:kdTERhYE NGネーム登録 NGID登録 報告
今日は疲れてしまったのでまた明日。できれば多めに書くのでどうか待っててください
 ▼ 14 例のアイツ◆Jx1Vgc1Dso 18/09/24 23:11:17 ID:1q8sda2Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
結局その日は母親を寝かしつけたあと、久しぶりにコミュニケーションが成立したことを喜びながらメラルバは床に付いた。

翌日

伸びをして起床したメラルバは、ジメジメした湿気で角の炎の勢いが落ちているのを感じてブルーな気分で朝食を作っていた。

メラルバ「今日は雨かぁ……嫌な天気だな、雨って」

メラルバ「5年前も、あんなに降ってたしなぁ……」

どうにも沈んだ気分で目玉焼きのために卵を割ると、謝って黄身が崩れてしまった。

メラルバ「あっ、やっちまったな……母さんのは後でもう一度作るか……はぁ」

メラルバは雨という天気が苦手だった。父親を奪った水というものがあまり好ましいと思えなかった。
父親の死を引きずっているわけではないが、どうしても意識してしまう。母親がああなら尚更過敏に感じてしまう。

母親が起きてきたので一緒に朝食を食べ、メラルバは出かけることにした。今日の母親は受け答えをしてくれなかった。



メラルバ「ああー、気分が沈むな……」

雨がっぱを着て雨で濡れてねちょねちょした地面を歩くメラルバ。今日はこんな日だから、いつも遊ぶ友達も外には出ないで家で家族と遊ぶ。唯一こんな時でも変わらずに遊んでくれるスコルピは風邪で寝込んでいるらしい。
家にいても外に出ても大したものが得られなかったメラルバは、一旦雨宿りすることにした。

メラルバ「はぁ、やっぱ嫌だな。雨って」

身体を揺らして水滴を落とし、弱々しく炎まじりのため息を吐くメラルバ。
しかし、そんなメラルバの視界にあるものが映る。

メラルバ「ん?あれって……」

メラルバ「シズクモくん?」
 ▼ 15 ヌケニン@むげんのふえ 18/09/24 23:23:56 ID:xkD.tSEk NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
支援
 ▼ 16 例のアイツ◆Jx1Vgc1Dso 18/09/25 00:04:25 ID:5hbIMn72 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シズクモを見つけたメラルバは、普段は特に率先して話をしないにも関わらずシズクモに近づき、声をかける。

メラルバ「シズクモくん、おはよう」

シズクモ「ん?ああ、メラルバくんか……」

メラルバ「なあ、そんなとこで何してんの?」

シズクモは、公園の池を静かに見ていた。メラルバは、魚もいない泥混じりの池をジッと見ていたシズクモを不思議に思っていた。

シズクモ「……5年前、洪水があったでしょ?」

メラルバ「……うん」

シズクモ「その時さ、色んなものが洪水に弾き飛ばれて、混ざって汚い波になっていたよね」

シズクモ「僕は、その光景がどうにも頭に残っているんだ」

シズクモ「ちょうど、この池の泥水具合もあの時みたいだよね」

メラルバ「……俺はあんまよくわかんないけど、そうなんじゃない?」

シズクモ「そう言ってくれるなら充分だよ」

その後も、ただジッと池を眺めているシズクモの隣で同じようにシズクモを見ながら、メラルバとシズクモは止まったような時間を過ごす。
やがて、夕方のチャイムが鳴る時間になるまで、シズクモとメラルバは静かに池を見ていた。

メラルバ「こんな時間になるまで、何も見えない池を見ていたんだなァ、俺たち」

シズクモ「そうだね。今日はありがとう、僕に付き合ってくれて」

メラルバ「どういたしまして。あっ、そうだ」

メラルバ「なあ、今日一日過ごしたんだからさ、俺たち友達になろうぜ!」

シズクモ「……え?」

メラルバ「な!これからも一緒に遊ぼうぜ!」

純粋な瞳で、メラルバはシズクモに前足を差し出す。
しかし、シズクモは顔をしかめて話し出す。

シズクモ「…………悪いけど、それはできない」

メラルバ「え……?」

シズクモ「今は何も言えない。けど……」

シズクモ「3年後、僕はまたこの場所に来る。だから……」

シズクモ「君もそこで待っていてくれ」

メラルバ「それって……」

メラルバが話し出す前に、シズクモは姿を消すようにその場を去ってしまう。
取り残されたメラルバは、放心したように呟く。

メラルバ「3年後って……」

メラルバ「【王蟲祭】の年に……?」
 ▼ 17 例のアイツ◆Jx1Vgc1Dso 18/09/26 01:57:54 ID:LYp.UkSk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それ以来、シズクモはこの村に現れることは無かった。
最後にシズクモの姿を見たのは村でメラルバただ1人だけであり、同時に村のポケモンたちはどこか安心したような表情をしていた。
メラルバはそんな光景を少し不可解に思いながらも、3年後と言ったシズクモの言葉を信じて待つことにした。
そして、3年の年月が過ぎ、メラルバは姿を神々しく変えていた。



「あれから3年。キチンと待ったぜ、シズクモくん」

ウルガモス「今度こそ、友達になれるんだよな?」

メラルバ、否、[ウルガモス]は、大空を飛んでいた。
 ▼ 18 モジャンボ@HPかいふくポン 18/09/30 00:12:58 ID:/C6cKYZg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コテが使えなくなった



【王蟲祭】とは。

それぞれの村の世代ごと、同世代で最初に進化した虫ポケモンたちが〈蟲都〉に集結し、新たな世代の虫ポケモンたちの頂点に立つ王となる闘いを繰り広げる虫ポケモンたちの憧れのイベントである。
最強にして頂点の虫ポケモンの称号を得るため、ありとあらゆる町や村から集まった虫ポケモンたちは、〈蟲都〉で熾烈な闘いを繰り広げるのだ。

ウルガモスは虫のポケモンたちの思いを背に、村の代表ポケモンとして〈蟲都〉へ向かって羽根を広げて飛んでいた。
シズクモとの約束を果たすためにも、村のポケモンたちのためにも、ウルガモスは真っ直ぐに飛んでいた。

ウルガモス「しかし、〈蟲都〉までまだまだ遠いなァ……まだ【王蟲祭】の開催まで時間はあるし、一旦休憩にするか」

そう言うと、ウルガモスは近くに洞窟が見えたので、そこに降りて休むことにした。
その姿を、影から見つめられているのに気づかずに。

???「旅人か……この洞窟で休もうとしたのがオマエの間違いだったな!」
 ▼ 19 リザード@パワーレンズ 18/09/30 23:39:20 ID:mV56oodc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 20 プテラ@ノーマルZ 18/10/02 21:22:09 ID:d1ggCUFo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 21 カゲボウズ@ピンクのリボン 18/10/10 00:10:50 ID:L47QFvMY [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>20
支援ありがとう

夜になり、ウルガモスは洞窟に入って適当な壁に背を傾け、静かに寝入っていた。
最低限の荷物が包まれた鞄はひしと掴んでいたが、寝てしまえばそれも関係なく奪われてしまうだろう。
現に、数匹の群れが寝静まったウルガモスに接近していた。

ウルガモス「スゥ……」

???「ケッケッケ、マヌケなモンだぜ。ここいらはオイラと仲間たちのナワバリだってのによォ……」

???「先輩、早くやっちまいましょうぜ。コイツが起きたら元も子もないッスよ」

???「それもそうだな……よし、勢いよくいけよ、バレたら直ぐに逃げるんだ!」

ウルガモス「スヤァ……」

???「おーし……」

その群れのリーダー格が命令し、したっぱの1人がその顎を器用に使って鞄をウルガモスから奪い取る。

???「できましたぜー!」

???「よぉーくやったぞ!!」

???「先輩、早速幾ら入ってるか確かめましょうよ!!」

試練に打ち勝ったと言わんばかりの歓喜の声で騒ぎ始める謎の群れたち。岩にその脚が擦れる度に金属音がキシッキシッと洞窟に聞こえる。
勿論、寝ているウルガモスも容易に気づいてしまった。

ウルガモス「オイ、起きたと思ったらなんでお前ら俺の鞄持ってんだよ」

???「ぎ、ギクゥ!?」

???「なんでバレたの!?先輩のせいでしょ!!」

???「なっ、俺のせいにすんのかよ!?」

ウルガモス「いいから正体を現せよ、こんな時間に起こされて俺は気が立ってるんだよ」

???「ぐ、ぐぬぬぬ……仕方ない!」

アイアント(リーダー)「俺たちはアイアント!」

アイアント(後輩)「ここら一体を仕切ってる!」

アイアント(したっぱ)「虫ポケモンのリーダーだ!」

ウルガモス「はぁ〜ん、ナワバリに入ったから俺の全財産を奪おうとしたってわけか」

アイアント(リーダー)「そのとーり!」

アイアント(したっぱ)「ちょっ、リーダー!素直に答えないでくださいよ!?」

ウルガモス「……なんだかおマヌケな奴らだな」
 ▼ 22 マギアナ@にじいろのはな 18/10/10 00:18:39 ID:PnUURssI [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウルガモスサンか?
 ▼ 23 ダゲキ@ミミロップナイト 18/10/10 00:21:05 ID:L47QFvMY [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
なんか作者自身眠いんで文章に矛盾出てきてるヤッベ-
>>22だからなに?アッスイマセンこのssは書かせて…

余りにも眠いので続きは明日にしよう(自己申告)
 ▼ 25 マイナン@シールいれ 18/10/10 00:22:04 ID:PnUURssI [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>23
別に悪いとは言ってないぞ
久しぶりだな 貴様とは一度スタイルで会話を交わしたことがある
 ▼ 26 ハガネール@ながながこやし 18/10/10 00:30:02 ID:L47QFvMY [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>24
目立ちたいよりも俺はこのss書きたいだけ。ついでに、後から変な文句言われたりするよりも最初っから正体明かしておいた方が余計な心配をしなくていいから聞かれたら正直に答えてんの。前にそういうケースがあったから嫌なんだよ

>>25
そうか、なら適当にしててくれ。俺はいつでもあっちにいるけどな



これは勝手な言い分だけど、作者側への言及はやめてくれ。俺は目立ちたいんじゃなくてss書きたいだけだから、もし言うにしてもssに対して文句を言ってくれ。
 ▼ 27 メガラグラージ@ポイントアップ 18/10/10 12:15:21 ID:fttoM1NI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>26
コテも酉も捨てて、もう一回やり直してこい
まだ間に合う
 ▼ 28 ウソッキー@ドクZ 18/10/10 18:21:02 ID:L47QFvMY [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>27
やり直すってどうしたらいいんだ、もし俺が心を入れ替えたとして、ウルガモスを汚した最低最悪のクソコテの世紀王ウルガモスサンは反省してないことになるんだぜ?俺の中の一部分が永遠に悪く言われるのは嫌なんだ、せめてウルガモスサンも許されて俺もやり直せる方法を教えてくれ
それが無理なら俺は業を背負ってここでひっそりと罵倒を言われながらssを書くか、ここから出て行きその後も悪名高くここの歴史に刻まれるかのどちらかになってしまう
 ▼ 29 ウツボット@あついいわ 18/10/10 18:52:46 ID:fttoM1NI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>28
所詮匿名掲示板だから、長文と説教と自分語りと馴れ合い、そして仮面ライダーとウルガモス好きを書き込まなきゃいいでしょ
 ▼ 30 シザリガー@ドラゴンのホネ 18/10/10 18:55:02 ID:Cvf.4SuA NGネーム登録 NGID登録 報告
スルースキルないのかな
 ▼ 31 ヒヤップ@はつでんしょキー 18/10/10 18:59:43 ID:L47QFvMY [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>29
それはいいけど、俺にとって1番問題なのはウルガモスサンがクソコテのまま浸透しちゃうのがダメなんだよ
コイツなんも反省してないなって思われるのは嫌だ。一応俺も「反省はしているっちゃしているからしていない訳じゃない」くらいには伝わって欲しいんだよ
無理?無理ならいいや、このss書き終えたらいう通りにするから

>>30
あるけど敢えて反応しているだけ。スルーしたらしたで面倒なことになったから
 ▼ 32 ユウト◆Z2m.lJdT0o 18/10/10 19:03:14 ID:EMB6UnZM NGネーム登録 NGID登録 報告
お前、規制されたんじゃなかったの? もうここに一生来んなよゴミ
 ▼ 33 ツツケラ@エレクトロメモリ 18/10/10 19:05:45 ID:L47QFvMY [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>32
ゴミだった俺は死んでちょっとマシになった俺が死んだから結構反省している俺がいるんだよ
本物か?ゴミって直接言うほどユウトは攻撃的じゃあなかったはずだけど、まあどうせ偽者だろうけど
 ▼ 34 ルカリオ@こだいのうでわ 18/10/10 19:16:48 ID:1UtEMH0g NGネーム登録 NGID登録 報告
お前が俺の好きなコテのスレにアホヅラ提げてしゃしゃり出てきたせいでその人がクソコテ扱いされてたわ

疫病神とっとと出てけ
 ▼ 35 ブースター@4ごうしつのカギ 18/10/10 19:24:24 ID:L47QFvMY [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>34
ss書いたらちゃんと出て行くからちょっかいかけずに待っててください
何度も言うけど、ssさえ書き終えたらここから去って行くよ
 ▼ 36 ホルード@たいようのいし 18/10/10 19:29:58 ID:.BAsv5LU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>34
いい加減いい過ぎ。かつての事情は良く分かんないけど本人も反省してて、もう迷惑かけてないんだから居てもいいじゃん。出てけって言うけどここは皆の掲示板なんだからそれが受け入れられないっていうのなら君が出て行くべきだよ。

少なくともこのSS面白いし、気にしなくていい。>>35
 ▼ 37 ホウオウ@つららのプレート 18/10/10 23:21:44 ID:GtnUBIBA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウルガモさん嫌われてんなぁ
新参だから知らんけど
このssは普通に面白いし続けてほしい
馴れ合いと言うのかなんというか知らんけど
ssの続きを書いてほしいな支援

ps 昔貴方が出していたウルガモスの画像保存させて頂きました、ウルガモスのことかなり好きになったのは貴方の影響が確実にあります。是非ss完結して下さい
 ▼ 38 メガリザードンX@PPかいふくポン 18/10/10 23:49:02 ID:PnUURssI [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>32
おめえもゴミぞ
 ▼ 39 アギルダー@アップグレード 18/10/11 00:29:14 ID:mcfsPJWY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>36
>>37
ゴメンな、少し嬉しいって思っちまった。せめて、君たちの期待に応えるつもりで頑張ってみるよ

ウルガモス「つーかそーいうのいいから鞄返せよ、眠いんだからとっとと鞄置いてどっか行けよお前ら」

アイアント(リーダー)「そうは行くかよ!俺様の作戦を阻止した報い、ここで晴らしてやるぜ!!」

アイアント(後輩)「先輩がマヌケ晒して勝手にバレたのに」

ウルガモス「いいから早く行けよウゼーな、こっちはマジで眠いんだよ……」

アイアント「じゃかしいわ!テメェのその寝ぼけ眼に食らいついてやらぁぁぁ!」

勢いよく走り出し、アイアントが「かみくだく」でウルガモスに襲いかかる。
しかし、寝不足による苛立ちがピークに達したウルガモスが、羽根を広げて勢いよく風を起こす。
ウルガモスに眠る(ウルガモスは眠っていない)炎の力は巻き起こした風にも影響を与え、熱を持った「ねっぷう」としてアイアントたちに吹き付けられる。

ウルガモス「眠いっつってんだろうがアリンコども!!」

アイアント(リーダー)「あ、アツーーー!?!?!?」

アイアント(後輩)「ギャァァァ熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い!!??」

アイアント(したっぱ)「なんで俺たちまでーーー熱い熱い熱い熱い!!!???」

ウルガモス「連帯責任に決まってんだろ、俺はマジで寝るから二度とちょっかいかけんなよ。次は1人ずつ丁寧に燃やすからな?」

アイアント(リーダー)「ひ、ひぇぇぇ……すぃませんでしたぁ……」

アイアント(後輩)「あーもー先輩のせいで金属が痛んじゃったよ!」

アイアント(したっぱ)「熱を受けすぎてハサミがちょっと溶けちゃったよー!」

アイアント(リーダー)「ぐ、ぐぬぬぬぬ……!!覚えてろよチクショー!!」

ウルガモス「うるせえ!!寝るっつっただろうが!!」

アイアント「「「さーせんしたー!!」」」

ブチ切れたウルガモスに怒鳴られ、アイアントたちは洞窟の奥へと去っていく。
ようやく安眠の時間を得たウルガモスは、穏やかに寝息を立てて夢の世界へと誘われていく。
始まったばかりの旅は、まだまだ続く。
 ▼ 40 ゴビット@いでんしのくさび 18/10/12 16:29:08 ID:ui6I41B6 NGネーム登録 NGID登録 報告
書いてる人に関係なくこのssを純粋に楽しみたい

よって大支援
虫ポケかっこいいよね
 ▼ 41 リリーラ@ゴーストメモリ 18/10/12 17:19:41 ID:FrR.jEAw NGネーム登録 NGID登録 報告
SSに関係ないアンチみたいなのはやめて欲しい…って言ったらそれも作者さんにとっては大迷惑でしょうけど…
このSSはとても面白くて大好きです。
支援
 ▼ 42 ディグダ@ズリのみ 18/10/12 19:06:10 ID:0IK6mIA. NGネーム登録 NGID登録 報告
悪いんだけどすぐに全てをクソコテ扱いするあのクソサイトが悪い。
ツイッター消してもう来ませんよーとか言う人の別垢見つけて粘着したり、どうでもいい話にすり替えたりレスバで負けたら話すり替えて規制?
あそここそまじのキッズの溜まり場だろ。てかあそこのせいでガモスの湧いたスレがクソコテ扱いされたねん
ガモスが馴れ合いすぎたのも悪いけどアイツらはまじでやばい。
サンドバックとか言って管理人と一般bbs民を影で叩く陰キャの巣窟
まじであそこは潰れた方がいいと思うぞ。(今の8はキッズが編集出来ないようになってるしまだマシ)
一番悪いのはガモスじゃなくて風評被害ばら撒きまくったあのクソサイト。
 ▼ 43 レジスチル@しあわせタマゴ 18/10/12 21:06:12 ID:lRv2qiQM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>42
どこのことよ?俺の自業自得だから俺が責められるのは当然、そこは甘んじて受け入れるつもりだよ
正直心当たりが無い。ここ以外で俺は暴れてないし

>>41
>>40
ありがとう。純粋に見てくれるのは非常に助かる。虫ポケへの理解がある人がいて嬉しいよ

今日は風邪引いて辛いのでちょっとだけの更新

夜が明け、朝の日差しが地上に降り注ぐ。
爽やかな風の香りを感じて目を覚ましたウルガモスは、体毛を震わせながら伸びをする。

ウルガモス「もう朝かよ、ふぁああ……」

深呼吸に混じって火の粉を吐き出すと、少し飛びながらウルガモスは準備運動を行う。

ウルガモス「おいっちに、おいっちにっと……まだ眠いぜ」

準備運動を終えたら、鞄の中からとあるモノを取り出す。
村から出た時にアブリボンに渡された花粉団子だ。ハニーミツが中の中まで浸透した甘みたっぷりの花粉団子は、ウルガモスの大好物だ。
幸せな気分で花粉団子を頬張っていると、昨夜みたシルエット3人が涎を垂らしながらこちらを見ていることに気がついた。

ウルガモス「ん?アイツら、これが欲しいのか?」

アイアント(したっぱ)「じゅるっ、なんなんだあの団子は……見ているだけで涎が出そうだぜ…」

アイアント(後輩)「もう出てるだろ、だらしないな……じゅるっ」

アイアント(リーダー)「馬鹿野郎、俺たち全員涎ダラダラなんだよ……じゅるっ」

ウルガモス「昨晩に続いてまたかよ……懲りねえなぁ」

3人の視線を浴びながら、呆れたようにまた花粉団子にむしゃぶりつく。
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