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仮面ライダーリザードン

 ▼ 1 クルマユ@イナズマカセット 18/10/21 02:30:41 ID:SfscnNQ6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
第1話 『人間×ポケモン=ヒーロー誕生!』

――トーキョーにあるとある家庭……

妹「はっ!ほっ!そこぉっ!!」

兄「うるせえな、何やってんだ!?……って、またポケモンGOかよ。よく飽きないよな」

妹「お兄ちゃんが飽きっぽいだけでしょ。ブームは去ったけど、まだまだ十分にプレイしてる人たちはいるんだからね!」

兄「家の中でワーギャーしながらプレイしてんのはお前くらいのもんだろうさ。少しは大人しくしろよ、今何時だと思ってんだ?」

妹「げっ、もうこんな時間なの!?明日は伝説のポケモンのレイドがあるから早起きしなきゃいけないのに〜!」

兄「はぁ……ま〜たポケモンGOの話か。この廃人め」
 ▼ 551 ミニリュウ@ベリブのみ 19/03/31 23:20:13 ID:LTQo5C92 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺は支援する!イッチの帰りを信じて!
 ▼ 552 メガバンギラス@サファリボール 19/04/01 07:20:45 ID:9dus0Hs. NGネーム登録 NGID登録 報告
続きをバッチリミタァイ!バッチリミタァイ!
 ▼ 554 オドリドリ@わすれもの 19/04/02 08:05:19 ID:MIV.tOgQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マダカナー
 ▼ 555 メガフシギバナ@こうこうのしっぽ 19/04/02 09:13:56 ID:.L9gVUZk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ファイズ
 ▼ 556 ドーブル@ゴーストジュエル 19/04/02 16:11:28 ID:DJPUv1RY [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>550
>>551
>>553
>>554
>>555
ごめん、遅くなった。投稿再開します。
 ▼ 557 メガミュウツーY@ひみつのコハク 19/04/02 16:11:55 ID:DJPUv1RY [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



第11話『行動×推理=犯人はお前だ!』



――都内・劇団稽古場……

双子妹「………」

座長「まさか、この劇場内でこんな事件が起きてしまうなんて……」

マネージャー「双子姉さんの容態はどうなんですか?」

警部「命に別状はありませんが、意識不明の重体です。現在は都内の病院で治療を受けており、意識を取り戻すのを待っている状況ですね」

花形「国民的アイドルをこんな事件に巻き込んで……このことがマスコミにバレたら、この劇団はお終いよ!」

マネージャー「花形さん、今はそんなことを言っている場合じゃ――」

警部「……お気持ちはわかりますが、今はこの事件の犯人を見つけ出すことを優先すべきです。この建物の周囲を見張らせておいた部下からは、怪しい人物の目撃情報はあがっておりません。つまり、犯人はまだこの建物のどこかに隠れているということです」

お局「隠れるって……ど、どこに居るって言うのよ!?そいつを見つけ出すのは警察の仕事でしょう!?」

警部「仰る通りです……既に建物内の捜索は済ませました。結果、どこにも怪しい人物は見つけられませんでした」

地味子「なによそれ!?犯人が見つからないって、警察は何をして――」
 ▼ 558 キャモメ@せいしんのハネ 19/04/02 16:12:38 ID:DJPUv1RY [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

助手「……つまり、警部さんはこう仰りたい訳だ。双子姉さんを襲った犯人、ひいては連続強盗事件の実行犯は、僕たちの中にいると」

全員「!?!?!?」

警部「……その通りだ。外部犯の犯行である可能性はゼロ。建物内に怪しい人物はいない。とくれば、今現在、この場に居る人物たちの中に犯人がいることは明白だろう」

雑用「わ、私たちの中に、双子姉さんを襲った犯人がいる……?そんな馬鹿な……!」

警部「信じられない気持ちも十分に理解出来ますが、そうとしか考えられません。皆さんには改めて事情聴取を行うことにしましょう。今回は、新入りの皆さんにもしっかりとお話を伺わせていただきますよ」

花形「そんな……!この中に、犯人が……!?」

助手「………」
 ▼ 559 シルヴァディ@ポケモンずかん 19/04/02 16:13:24 ID:DJPUv1RY [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

――暫く後、休憩所

兄「……ふぅ、本当にみっちり取り調べられたな。警察の奴ら、俺のことを疑ってかかりやがって……!」

助手「仕方がないことさ。悪い噂が立っている劇団にわざわざバイトでやって来るなんて、いかにも疑いの目を向けられる対象じゃないか」

兄「そりゃそうだけどよ……なんにせよ、事件のタイミングであの性悪女や座長さんたちと一緒に居て良かったぜ。おかげでアリバイが証明出来たからな」

助手「僕も双子妹さんと一緒に居たからね。少なくとも、暴行事件の犯人からは外されたみたいだ」

兄「するってえと……俺、助手、チームCのメンバー、座長さんとマネージャーさんは、双子姉を襲った犯人じゃあないことは確定だな」

助手「同時に強盗事件の犯人からも外していいと思うよ。確定ではないけど、事件が起きた理由を考えればそうとしか考えられないからね」

兄「んあ?どういう意味だ?」
 ▼ 560 モロバレル@ねばねばこやし 19/04/02 16:14:21 ID:DJPUv1RY [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

助手「恐らくだけど、双子姉さんを襲ったのは、犯人にとっても予想外のことだったんだ。犯人からしてみれば、何か都合の悪いことがあって彼女を襲ったんだと思うよ」

兄「都合の悪いこと……?正体を見られたとかか?」

助手「そこまで具体的じゃないとは思う。そもそも双子姉さんが犯人の正体を見たのなら、僕たちにそのことを伝えるだろうしね」

兄「そうだよなぁ……そういや、双子姉が意識を失う前、なんか言ってたけど……」

助手「気を付けて、あいつ、途中で他のポケモン……それが、彼女が僕たちに残したヒントだ。これにはどんな意味があるんだろう……」

兄「……なあ、助手。ポケモンGODの力で複数体のポケモンを捕獲することって出来るのか?」

助手「出来なくもないけど……それぞれとの融合は不可能に近い。融合が可能なのは、1人につき1体のポケモンだけだ」

兄「え?どうして?捕まえられんならそれぞれと融合だって出来そうなもんだが……?」

助手「ポケモンGODを用いての変身は、僕たち適合者のそれとは大きく異なる。前者が完全なる同一化とすれば、僕たちはポケモンの力を身に纏っている形になるんだよ」

兄「あ〜、前にもそんな説明受けたな……。んで、なんでそれが融合の制限に繋がるんだ?」
 ▼ 561 ビリジオン@メトロノーム 19/04/02 16:17:15 ID:DJPUv1RY [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

助手「ポケモンGODは、人間という器の中にポケモンのデータを流し込むことで融合を行う。人間の体にポケモンを受け入れさせるものだと考えて欲しい。この場合、負担が大きいのはもちろん人間の方だけど……それを軽減させるプログラムがポケモンGODに入っているからこそ、ポケヒューマンへの融合が可能になっているんだ」

兄「ほうほう、それで?」

助手「重要なのは、このプログラムが各ポケモンによって違うということさ。ヒトカゲにはAのプログラムを、ゴーストにはBのプログラムをといった様に、それぞれそのポケモンに最適な軽減材料を使って人体への負担を軽くしている。それが数百種類もいるポケモンたち全員分用意されてるってわけ」

兄「……ちょっとわかってきたぜ。人間の体は、そのプログラムを何個も受け入れられるようには出来てないってことだろ?」

助手「そういうことさ。……グラスと飲み物で考えてみると分かりやすいかもしれないね。グラスににキンキンに冷えた水を入れ、その温度に適応した所で今度は沸騰したお湯を入れる。そうすれば、その温度差でグラスはひび割れ、壊れてしまうだろう?」

兄「全く違うポケモンと融合すると、人間の体がもたないってことか。なるほどな……」
 ▼ 562 ポリゴンZ@ぎんのおうかん 19/04/02 16:18:21 ID:DJPUv1RY [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

双子妹「ねえ、ちょっと」

兄「あ?どうした?俺たちになんか用か?」

双子妹「……あんたたち、この事件の犯人を見つけられる?」

助手「……そう出来るように努力している最中さ。けど、まだ情報が不足しててね――」

双子妹「……なら、私が1つ情報提供してあげる。あんたが気になってた私たちチームCがこの劇団に来た理由を教えてあげるわ」

兄「え……?おいおい、いきなりどうしたよ?急に素直になったじゃねえか」

助手「そんなことをしても君にメリットがあるとは思えない。何が目的だい?」

双子妹「決まってるでしょ。お姉ちゃんを襲った奴を見つけ出して、とっちめるためよ!」

兄「双子姉のため?」
 ▼ 563 ニドクイン@ゴツゴツメット 19/04/02 16:19:17 ID:DJPUv1RY [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

双子妹「お姉ちゃんは犯人に負けた。でも、お姉ちゃんが簡単に負けるなんて信じられない。きっと犯人が卑怯な手段を使ったんだわ。私は、そんな犯人をこの手で叩きのめさないと気が済まないの!」

助手「随分と感情的な判断だね。なら、自分で犯人を見つけようとは思わないのかい?」

双子妹「思ったわよ!……でも、私と不思議っちだけじゃ無理。犯人を見つけ出すだけの頭はないし、3人1組のチームCからお姉ちゃんが抜けた分、戦力もダウンしてる。あんたたちの力を借りないと、犯人を捕まえることは出来ないのよ!」

助手「だから、君は僕たちに自分の知る限りの情報を提供すると?」

双子妹「警察の奴らはポケヒューマンに対する情報をそこまで掴めてない。そもそも、戦いになった時点でただの人間が役に立つとは思えないわ。死ぬほど嫌だけど……お姉ちゃんの仇を取るためには、あんたたちと協力するしかないってことくらい、私だってわかるわよ……」

助手「……だ、そうだ。どうする、兄?妹ちゃんを傷つけたあの子たちには、君もむかっ腹が立ってるんじゃないかい?」

兄「……まあ、そうだな。こいつは腹が立つし、いやな奴だ。妹に手を出したことも許せる訳じゃねえ」

双子妹「………」
 ▼ 564 スコルピ@ピジョットナイト 19/04/02 16:19:37 ID:DJPUv1RY [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

兄「……でも、それとこれとは別の話だ。事件の解決を目指すのは俺たちだって一緒だし、姉を傷つけた奴を許せないって気持ちは十分にわかる。お前が俺たちを裏切らないって誓うなら、協力してやってもいいぜ」

双子妹「ホント!?約束するよ!この事件を解決するまでは、しっかり協力させてもらうからさ!」

助手「はぁ……随分と調子のいいことだ。でも、兄がそう言うのなら僕も異論はないよ。知りたかった情報も聞き出せるしね」

双子妹「んじゃ、期間限定ユニット『双子妹with仮面ライダー探偵団』の結成だね!短い間だけど、よろよろ〜!」

兄「自分がメインなのは確定事項なんだな」

助手「本当に調子のいい子だね」

双子妹「あ、あとこのことは不思議っちには言ってないから、もしバレたらフォローよろしくね〜!」

兄「……やっぱ組むのやめようかな。そっちのが良い気がしてきた」

双子妹「うあ〜!?ちょっとまってよ兄っち!ね、ね?ちょっとおふざけしちゃっただけだからさ〜!」
 ▼ 565 ムクバード@ハートスイーツ 19/04/02 16:20:34 ID:DJPUv1RY [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

マネージャー「ざ、座長は居る!?」

双子妹「き、きゃっ!?」

兄「マネージャーさん!? そんなに慌ててどうしたんですか?」

マネージャー「た、大変なの……!双子姉さんへの暴行事件と強盗事件の容疑者として、花形さんが逮捕されちゃったのよ!」

兄「えっ!?花形さんが!?」

助手「いったいどうして?なにが決め手だったんですか!?」

マネージャー「私もそこまではわからないわよ!でも、このままじゃ劇団は終わりよ!とにかく座長を探さないと!」ダダダ…

双子妹「……もしかして、私たちが何もしなくても事件解決?って訳じゃないよね……?」

兄「あったりまえだろ!もしも本当に花形さんがポケヒューマンだってんなら、今頃変身して暴れ回ってるだろうが!」

助手「警察の判断は間違っている!このままじゃ、事件は解決どころか迷宮入りだ!」

双子妹「うわうわ〜!それは困るって!こうしちゃいられない、急いであのおじさん警部を止めないと!」
 ▼ 566 マグカルゴ@ルビー 19/04/02 19:48:40 ID:CyMMtw2U NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 567 ギルガルド@フラットコール 19/04/03 01:19:39 ID:A9xYPwvo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
だ〜〜〜〜い支援!!
 ▼ 569 ヒノアラシ@たんけんセット 19/04/03 08:32:47 ID:FEzkal5E NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 570 オンバーン@カードキー 19/04/03 20:30:23 ID:n0KoCQN2 NGネーム登録 NGID登録 報告
大!支援!
 ▼ 571 メガタブンネ@ながながこやし 19/04/03 20:35:06 ID:lSeAysfs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハイパー大支援
 ▼ 572 メガラティオス@カビゴンZ 19/04/10 23:02:47 ID:CMVkTbDs NGネーム登録 NGID登録 報告
シエン
 ▼ 573 サイホーン@するどいツメ 19/04/13 21:30:09 ID:5Pbw8oq. NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 574 ガーメイル@たからぶくろ 19/04/18 22:19:45 ID:dbJkPBz2 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援あげ
 ▼ 575 マナフィ@クチートナイト 19/05/02 23:34:04 ID:aTk2JNrE NGネーム登録 NGID登録 報告
定期支援
 ▼ 576 フタチマル@つららのプレート 19/05/07 07:06:42 ID:uYWAo0RA NGネーム登録 NGID登録 報告
???「ピカッとひらめいたぜ!!」
 ▼ 578 オニドリル@リバティチケット 19/05/07 09:46:39 ID:BDWE2CtA NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
>>577
さいこう
 ▼ 579 ゴチルゼル@どくどくだま 19/05/30 18:32:30 ID:hnX.aNII NGネーム登録 NGID登録 報告
もう6月になるけど大丈夫かな…とは思っちゃうけど、ゆっくりでもぜんぜん良いので、更新待ってます!!
超支援!仮面ライダーリザードン!
 ▼ 581 マグマッグ@じしゃく 19/05/31 18:26:09 ID:Zk4woGmQ NGネーム登録 NGID登録 報告
きっとイッチは仮面ライダーリザードン×仮面ライダージオウSSを書く準備をしているんだよ!
 ▼ 582 エアームド@こだいのうでわ 19/06/20 06:55:27 ID:wZUoNjYA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 583 キングドラ@おうえんポン 19/07/12 04:27:41 ID:MfBIm75w NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
支援です
 ▼ 584 マギアナ@よごれたハンカチ 19/07/12 06:53:01 ID:cLpwdlg6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 585 ピクシー@ヨクアタール 19/07/22 14:01:30 ID:6IO6elSw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
早く書かないと、乗っ取っちゃうぞ〜
 ▼ 586 フロストロトム@きのみジュース 19/07/22 14:08:19 ID:LqAMQkzo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援するぞゼロシックス!
 ▼ 587 エレザード@あやしいパッチ 19/07/27 15:29:01 ID:wrBIfocg NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 588 ローブシン@せんせいのツメ 19/07/27 15:59:57 ID:mbjE7yPw NGネーム登録 NGID登録 報告
書いてくれよぉ!早くSS、書いてくれぇぇぇぇ!
 ▼ 589 トゲデマル@エスパーZ 19/08/01 09:53:04 ID:YwVM53KU NGネーム登録 NGID登録 報告
イッチ、早く書いてくれ
なんかイッチの偽物が出てきてるから、乗っ取られないうちに早く書いてくれ
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=1018709
 ▼ 590 メガボスゴドラ@イリマのノーマルZ 19/08/03 01:01:45 ID:e99MIWw. [1/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ごめん、ただうま
 ▼ 591 ヤレユータン@スペシャルガード 19/08/03 01:02:12 ID:e99MIWw. [2/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
――劇場内 会議室

花形「いや!いやよ!私、何もやってない!!犯人なんかじゃないわ!」

警部「それは詳しく取り調べをすればわかることだ。さあ、とっとと来い!」

マネージャー「ま、待ってください!花形さんはそんなことをするような人間じゃあありません!もっときちんと捜査を――」

警部「マネージャーさん、お気持ちはわかります。しかし、劇団関係者の中で双子姉さんが襲われた際のアリバイが確認出来なかったのはこの花形さんだけなんです。つまり、彼女が犯人であることはほぼ間違いないでしょう」

花形「そんな!?私、そんなことしてないわ!何かの間違いよ!」

警部「さらに!……我々警察は、この一連の事件の犯人を劇団内の数名による複数犯だと思っています。花形さんは、その中の1人……他にも共犯となる人間が何人かいるはずです」

マネージャー「ふ、複数犯!?共犯者がいる!?何を言っているのか分かっているんですか!?それじゃまるで、私たちの劇団が犯罪集団みたいじゃないですか!」

警部「……ここまでの調査で、各事件の際にアリバイがない人間がいることもわかっています。犯人たちは、それぞれ交代で強盗事件を起こしたと考えるのが妥当な線でしょう」

マネージャー「そんな、そんな……!ありえない、ありえないわ!彼女たちが、そんなことをするなんて……!」

警部「お気持ちはわかりますが、これが警察の仕事です。犯人が出した尻尾を掴み、そこから全体図を洗い出す。そのためには、容赦をするわけにはいかない……おい、容疑者を連れて行け」

警察官「はっ!」
 ▼ 592 ミカルゲ@スターのみ 19/08/03 01:02:56 ID:e99MIWw. [3/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

花形「いやよ!私は犯人じゃない!もっとちゃんと調べなさいよ、この無能警察ども!」

双子妹「ちょ〜っと待った〜!!」ズザーッ!

全員「!?!?!?」

双子妹「結論を出すのはまだ早いよ!この事件には、まだわかってないことが山ほどあるんだからね!」

警部「……どうも妙なことを言うじゃないか。アイドルの性で目立ちたいというのなら、この後の記者会見の時にでもしておいてくれ」

双子妹「うあうわ〜っ!だから、その人連れてっちゃ駄目なんだって!そんなことしたら、事件は迷宮入りするって!……この人が言ってた!」

助手「……君、相当いい性格してるね。もちろん、褒めてないから」

警部「ほう?随分と大口を叩くじゃないか。なら、その根拠を述べてみろ。我々の行動が間違っている根拠をな」

助手「はぁ……簡単に言えば、上手くいきすぎているんですよ」

警部「どういう意味だ?」

助手「今回の事件、双子姉さんが襲われたのは、犯人にとっても偶発的なものだった。彼女はおそらく、犯人にとって都合の悪いものを見てしまったから、襲われたんです」

警部「ふむ、まあそれは間違いないだろう。それで?」

助手「偶発的な事件であり、それゆえに犯人の証拠隠蔽が効かなかった。実行犯である花形さんのみのアリバイが確認出来なかったというのも、確かに納得出来るでしょう。しかし……彼女が複数犯であったなら、これは途端におかしくなるんです」

警部「ん?」

助手「だってそうでしょう?彼女のほかに共犯者がいるなら、適当に彼女のアリバイをでっちあげればいい。それをせず、彼女1人に全てを押し付けるというのは、どうも妙な話だ」
 ▼ 593 サーナイト@やすうりポン 19/08/03 01:03:38 ID:e99MIWw. [4/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

警部「……犯人同士の連携が上手くいかなかった可能性は?」

助手「ありえません。複数犯というのは、運命共同体にも等しい。1人が捕まれば、芋蔓式に次々と犯罪が露見していくもの……であるならば、この問題は慎重に対応すべきものだ。そこで連携が取れなかったなんてのは、どう考えてもおかしい」

警部「………」

助手「他にもまだ、この事件には隠されている真実があります。ここで花形さんを逮捕し、警察の監視の目を彼女に向けてしまうことは、犯人に証拠を廃棄する時間を与えてしまうことになる。そうなれば、事件は迷宮入りです」

警部「つまり君は、犯人は花形ではなく、他にいると言いたいのかね?」

助手「ええ、そうなります。……時に警部さん、こんな話を知っていますか?スマートフォンアプリで変身する、異形の怪物たちの噂を……」

警部「むっ!? どこでその話を……?」

助手「……僕は、そういった事件を解決するために相棒と一緒に操作を行っているんです。今回の事件も怪物が絡んでいる可能性が高いと睨んだから、僕たちはこの劇団に潜入した……つまりは、そういうことです」

警察官「け、警部!ちょっと……」

警部「む、どうした?」

警察官「……今、警部と話していたあの青年ですが、思い出しました。昔、天才少年として有名だった助手くんですよ!暫くしてみなくなったけど、まさかこんな場所で出会えるなんて……!」

警部「天才少年だと……?なら、彼の言うことは……」

助手「……ほんの少しでいいんです。僕たちに時間をください。この事件の裏に隠されている真実を見つけ出すのに、少しだけ時間がいるんです」

警部「………」
 ▼ 594 コクーン@メガリング 19/08/03 01:04:27 ID:e99MIWw. [5/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

――暫く後、談話室……

兄「ふぃ〜……何とかなったな、おい。一時はどうなるかと思ったぜ」

助手「まだ根本的な問題は解決してないけどね。犯人を見つけ出さなきゃ、何の意味もない」

兄「そのための時間は稼げただろ?それに、今から手掛かりを得られるんだからいいじゃねえか」

助手「まあ、そうだけどさ……」

兄「んじゃ、さっきの話の続きだ。双子妹、お前たちがなんでこの劇団に潜入したのかを教えてくれ」

双子妹「おけおけ〜!えっとねえ……まあ、簡単に言えば、私たち以外のメンバーは全員戦闘不能状態だからなんだよね」

兄「は?戦闘不能……?どういう意味だよ?」

双子妹「えっとね、強盗事件が3件起きたことは知ってるでしょ?実は、私たちイーブイズはその事件の時にポケヒューマンと戦ってるんだよね」

兄「はぁ!?なんでそんな大事なことを黙ってたんだよ!それなら、相手のことが丸わかりじゃねえか!」

双子妹「あぁ、う〜ん……その、ごめん。そもそもこの情報は口止めされてたし、相手とは戦ったんだけど逆に疑問が増えちゃったというか……」

兄「???」
 ▼ 595 アイアント@べにいろのたま 19/08/03 01:05:15 ID:e99MIWw. [6/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

助手「……話が見えないな。順を追って、君が説明しやすいように話をしてくれ」

双子妹「わかった!……最初にポケヒューマンと戦ったのはチームBなんだよね。でも、負けちゃってロリっ子を除く全員がボロボロになっちゃってさ……それで、次はチームAが戦うことになったの。眼鏡娘も体調が良くなったし、まあ問題ないだろうって」

兄「でも、負けちまったってことか?」

双子妹「うん、まあ、そういうことだよ」

兄「おいおい、病み上がりの人間に無理させんなよ。そこはお前らチームCが出張るべきだったんじゃ――」

助手「なるほど、確かに妙な話だ。君が言う通り、戦えば戦うほど、相手がわからなくなるね」

双子妹「でしょでしょ!?助手っちはなかなか話が分かるな〜!」

兄「はぁ?おい、どういう意味だよ?」

助手「簡単な話さ。それぞれのチームのポケモンと、その相性を考えれば、僕が何を言いたいのかは自ずとわかってくるはずだよ」

兄「んぁ?なんだって?」

双子妹「兄っちは馬鹿だなぁ〜!そんなんじゃ女の子にモテな、アイタタタタタ!!」グリグリ…

兄「このバカはほっといて、どういうことか説明頼む」グリグリグリ…
 ▼ 596 ダンゴロ@おはなのおこう 19/08/03 01:05:56 ID:e99MIWw. [7/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

助手「ははは……兄、チームBのメンバーを思い出してくれ。イーブイ、リーフィア、グレイシアの3体だろう。タイプで言えば、ノーマル、草、氷だ。このポケモンたちに刺さるタイプと言えば?」

兄「……炎タイプだな」

助手「正解。チームBはおそらく、炎タイプのポケヒューマンに敗れた。唯一タイプ相性で不利を突かれていないロリっ子ちゃんが軽傷だったことを考えると、それは間違いないだろう。だから次は、水タイプのシャワーズの力を持つ眼鏡娘さんがいるチームAが派遣されることになったんだ」

兄「ああ、なるほどな!相性の不利を突けるから病み上がりの眼鏡娘さんが選ばれたってことか!……あれ、でもそれっておかしくねえか?だとしたら、2回目の戦いの時にチームAがポケヒューマンを仕留めてるはずだろ」

助手「そうだね。おかしな話だ。病み上がりとは言え、強気さんと元気娘さんのサポートを受けてなお敗北してしまうなんてことはありえないはずだ。相手が炎タイプであったなら、ね……」

兄「水タイプに弱点を突ける技を使われたとか?……いや、ねえな。タイプ一致の技じゃなきゃそこまで威力は出ないし、炎・電気とか、炎・草の複合タイプのポケモンなんていねえ」

双子妹「だから私たちも混乱しちゃってさ。もしかしたら、1回目に戦ったポケヒューマンと2回目に戦ったポケヒューマンは別人なんじゃないかって考えたんだよね。警察がいう、犯人は複数犯って考えもあながち間違えじゃないのかもって思ってるよ」

助手「1人につき1匹のポケモンの力しか使えないのなら、そう考えるのが妥当か……だが、どうにも腑に落ちないな……」
 ▼ 597 ミミロップ@でんきのジュエル 19/08/03 01:06:16 ID:e99MIWw. [8/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
兄「ん〜……そういや、双子姉の奴も最初は余裕そうだったけど、途中から様子がおかしくなったよな。あれ、もしかして敵の増援が来ちまったからなのか?」

双子妹「ありえる!お姉ちゃんがあんなにあっさりやられる訳ないもの!きっと2対1になって、卑怯な手段でボコボコにされちゃったんだよ!なんて狡い奴!」

兄「……犯人もその卑怯な手段を使いまくるお前には言われたくないだろうがな」

助手「犯人は複数犯、そう考えるのが自然だろうけど……なら、何で全員が同時に行動しないんだ?戦力的にも、そっちの方が安定択だろうに」

双子妹「そりゃあ、おじさん警部が言ってたみたいにそれぞれがアリバイを確保するためで……あれ?ってことは、さっきの推理が正解って事!?犯人、やっぱり劇団員たちじゃん!」

助手「……いや、そうじゃない。これじゃ全てのピースが当てはまらない。明かされてる情報が噛み合わないんだ」

双子妹「でもでも〜、これが今、一番しっくりくる答えなんじゃないの?」

助手「そう、かもしれないけど……」

兄「……よっしゃ!助手、お前は一連の事件の犯人を推理してくれ!俺はそのサポートをするからよ!」

助手「兄、そうは言ってもまだ事件を紐解くためのピースは――」

兄「わかってるよ!だから、俺が足を使って情報を調べてくる!お前はそれを元に推理を進めりゃいい。自分で言うのもなんだけど、俺は考えるのは苦手でな。そっちの方はお前に任せた!そんかわし、お前の知りたいことは必至こいて調べてきてやるよ!」
 ▼ 598 ケララッパ@だいちのプレート 19/08/03 01:06:47 ID:e99MIWw. [9/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
助手「……わかった。ここは役目をわけよう。早速で悪いけど、強盗事件があった日の劇団員たちのアリバイを調べてくれ。もしそれが立証できるなら、複数犯説は瓦解する。警察も改めて操作をやり直すはずだ」

兄「OKだ!んじゃ、行ってくるぜ!」タタタ…

双子妹「はやっ!?ん〜と、私は〜……ここで助手っちと一緒に推理を続けようかな〜!」

助手「……まあ、僕は構わないよ。さて、それじゃあまずは警察とは違う観点から推理を行おう。つまり、犯人は複数犯ではなく、単独犯という前提で事件を紐解いていくんだ。その場合、問題となるのは――」

双子妹「犯人であるポケヒューマンのタイプが変わった理由だよね。いや、本当に変わったのかはまだわかんないけどさ……」

助手「いや、そう考えるべきだ。今回の事件の犯人であるポケヒューマンは、何らかの方法でタイプを変化させることが出来る。もしくは出来た。そのタネさえ判明すれば、そのまま犯人の正体にまで辿り着くはずなんだ」

双子妹「う〜ん……あ!こういうのはどう?ポケヒューマンは、経験値を積んだことで進化したの!それで炎タイプから他のタイプのポケモンになった!」

助手「……可能性的には0とは言えないな。ハンサムさんに連絡して、条件に合うポケモンがいないか探してもらうとしよう。あと、タイプを変化させる技についても調べてもらうかな」

双子妹「うんうん!なんかよくわかんないけど、合ってる気がする!見ててよお姉ちゃん、私が犯人をばっちり見つけ出すからね〜!」

助手「……だけど、やっぱりしっくりこないな。何か忘れてないか?何か、大事なことを見落としている気が……」
 ▼ 599 コモルー@ヒレのカセキ 19/08/03 01:07:14 ID:e99MIWw. [10/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
――劇場内 事務室

座長「……ふぅ」

マネージャー「座長……私たちは、どうすれば……?」

座長「……看板女優だけじゃない。ベテランから新入りまで、劇団のメインである演者たちが全員警察のご厄介になるとなれば、次の公演は中止だろう。そして、それはこの劇団の終わりを意味している。ふふっ、八方塞がりだな、これは」

マネージャー「う、うぅ……なにか、手は……?こんなことでこの劇団が解散するなんて、私は嫌です!どうにかして這い上がりましょうよ、座長!」

座長「……いや、頃合いなんだろうさ。きっと、神様がここで終わりにしろと言っているんだ」

マネージャー「ざ、座長……!?何を言ってるんです!?」

座長「……最後の務めだ。私のツテで、劇団員たちの受け入れ先を用意しておこう。無論、君の分もだ。それが終わり次第、私はこの劇団を解散させるよ」

マネージャー「座長!?馬鹿なことを言わないでください!」

座長「私は大真面目だよ。元々、人気の落ち目にあった劇団だ。こんな結末は不本意ではあるが……無理に抗っても仕方があるまい。流れに身を任せることも時には必要さ」

マネージャー「そんな……でも、でもっ!!」

兄(……やっべぇ。どう考えても話に割って入れる状況じゃねえぞ、これ。マズいタイミングで来ちまったな……)コソコソ…
 ▼ 600 ケララッパ@ガブリアスナイト 19/08/03 01:07:39 ID:e99MIWw. [11/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
座長「そうと決まれば皆にも報告をしないとな。驚くかもしれないが、次の受け入れ先さえあれば納得して――」

マネージャー「わ、私は!私は納得出来ません!こんな、こんな終わり方……絶対に受け入れられないですよ!」

座長「……君には辛い思いをさせる。だが、仕方のないことなんだ。これで、もう……」

兄(おぉう。このままじゃラチが明かねえな。ここは主人公らしく、バシっとかっちょいい台詞と共にこの場の空気を――って、あら!?)

不思議娘「ふ〜ん、解散するんだ〜……ま、それが賢明な判断よね」

マネージャー「えっ!?ふ、不思議娘さん!?」

不思議娘「座長さんが言ってる通りの落ち目の劇団だし、最後に注目を浴びられて良かったって思った方が精神衛生上もいいでしょ。ちょっとでも話題になって、時の人になれてラッキー!みたいな感じでさ」

マネージャー「な、な、な……っ!?」

兄(あの馬鹿!なんつー無神経な発言を……!や、ヤバい!これはヤバいぞ!)

不思議娘「そもそもさぁ、こんな劇団が1つなくなった所で誰も気にしないっての。潰れたことにも気付かれないんじゃない?世の中にとって、あんたたちの存在ってのはその程度のもんなのよ」
 ▼ 601 パウワウ@だいちのプレート 19/08/03 01:08:34 ID:e99MIWw. [12/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マネージャー「あ、あなたね!いくら売れっ子だからって、言っていいことと悪いことが――」

不思議娘「は?なにが悪いの?勝手に絶望して、夢を諦めた奴のことを馬鹿にして、何か問題でもある?」

マネージャー「このっ!いい加減にしなさいよっ!!」

座長「ま、マネージャーくん!やめるんだ!」

兄(ぶっちゃけ俺は殴っていいと思う!)

マネージャー「私たちがどんな思いでこの劇団を運営してきたと思ってるの!辛いことも、苦しいことも、みんなで一緒に乗り越えてきた!楽しいことを分かち合って、一緒に夢に向かって進んで……それなのに、こんな出来事のせいで終わりを迎えようとしていることが、どれだけ無念で悔しいか!あなたにわかるもんですか!」

不思議娘「……わかる訳ないでしょう。わかりたくもないわ、そんな負け犬の気持ちなんてね」

マネージャー「くっ!このっ!!」

不思議娘「だってそうじゃない。こんな終わり方は嫌なんでしょう?悔しいんでしょう?なのに、それを受け入れて夢を諦めてるじゃない。それを負け犬と呼ばないで、なんて呼べばいいのよ?言っとくけどね、世の中にはこの程度の理不尽や不幸なんてごろごろ転がってるの。それを目の前にして、絶対に負けないって言えない奴の集まりがいっちょ前に吠えてるんじゃないわよ!」

マネージャー「ぐっ……!」ピタッ…
 ▼ 602 アクジキング@ドリームボール 19/08/03 01:09:24 ID:e99MIWw. [13/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

不思議娘「この世界にはね、煌びやかなステージに立てる奴と立てない奴の2組がいる。両者の差は何なのかわかる?諦めたか、諦めてないかよ!たとえ一瞬でもいい、ほんのわずかな時間でもいい。そう思って、泥臭い努力を重ねて、逆境をバネにして、諦めずに手を伸ばし続ける奴にしか幸運の女神は微笑まないの!」

座長「………!」

不思議娘「私は諦めなかった。こんなところで終わりたくない、終わって堪るか!そう思ってずっと走り抜けてきた!だから今、こうしてステージに立ってる!芸能界のコネも、恵まれた容姿と才能も、私が自分で身に着けたものじゃない……でも、諦めないって決めたのは私自身!何度折れそうになっても踏ん張ったのは、他の誰でもない私よ!あんたたちも同じ!訪れた不幸は誰のせいでもない。でも、諦めるって決めたのはあんたたち自身!悔しいって思いながらも負けを認めて立ち止まる選択をしたのは、あんたたち自身!あんたたちは、自分から負け犬になったのよ!」

マネージャー「う、ぐ、ぐ……っ!」

不思議娘「こんな終わり方は嫌なんでしょ?だったら足掻きなさいよ!みっともなくっても、無様でも、最後の最後まで踏ん張ってみせなさいよ!こんな小娘がたった1人で出来たことが、大の大人数人がかりで出来ないなんて恥ずかしくないの?あんたらの掲げてた夢がその程度のものだっていうのなら、せいぜい負け犬同志で傷を舐め合って慰め合ってなさい。私は、そんなあんたたちを徹底的に馬鹿にしてやるから!」

マネージャー「………」ドサッ…

兄(お、おぉ……!なんか、スゲーことになって……!?)

マネージャー「……終わりたくない。諦めたくない……!こんな終わり方、認められるわけがない!」ザッ!

座長「!?!?!?」

マネージャー「座長!私、諦めたくないです!こんなところで、こんなことで私たちの夢を終わらせたくなんかないです!」

座長「ま、マネージャーくん……!」

マネージャー「続けましょうよ、劇団!たとえどん底からの再出発だっていいじゃないですか!もう一度、みんなで舞台に立てるなら、それでいいじゃないですか……っ!!」
 ▼ 603 ガマガル@たいようのいし 19/08/03 01:11:00 ID:e99MIWw. [14/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
座長「……マネージャーくん、しかし――」

地味子「私たちも同じ気持ちです、座長!」ダダッ!

座長「み、みんな!?話を聞いていたのか!?」

地味子「ここまでコケにされて黙ってるなんて私たちの気が済みません!何が何でも、この劇団をブレイクさせてやりたくなりましたよ!」

お局「私もよ。もうずっと在籍し続けてる劇団だもの、こんな終わり方は納得出来ないわ」

雑用「自分も……この劇団が演じたお芝居を見て、演劇の道を志したんです。だから、売れるのもこの劇団からがいいです……!」

マネージャー「みんなもこう言ってます!続けましょうよ、座長!みんなの心を1つにすれば、どんな困難だって乗り越えられますって!」

座長「……その気持ちは本当に嬉しい。だが、強盗事件の容疑が晴れなければ、我々はどの道――」

雑用「あ、あの……!自分、双子姉さんが襲われた時の花形さんのアリバイを証明出来ます!」

全員「!?!?!?」

兄「ま、マジかぁっ!?」ドザーッ!

マネージャー「あ、兄くん!?あなたまで!!」
 ▼ 604 ハガネール@ライブドレス 19/08/03 01:11:59 ID:e99MIWw. [15/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
地味子「ちょ、ちょっと!なんで警察にそのことを言わなかったのよ!」

雑用「すいません!でも、他でもない花形さんに口止めされてたんです!でも、この話を聞いて、話すべきだって思えたから……!」

兄「よし!それが本当なら、警察の推理を覆せる!あとは各事件の際のみんなのアリバイさえあれば……!」

お局「……なら、私のアリバイを証明してもらいましょうか。座長、あのことを話してもらっていいですよ」

マネージャー「お局さん……?確かあなたは、第一の事件のアリバイがなかったはずですけど……?」

座長「……いや、そうではない。彼女のアリバイは、私が証明出来る。あの晩、私とお局君は行きつけのバーで飲んでいたんだ」

マネージャー「え、ええっ!?なんでそのことを言わなかったんですか!?」

お局「……私が、引退の相談をしてたからよ」

雑用「え……?引、退……?」

お局「もう私も歳を取ってしまった。女優としてブレイクするのは無理だってことは理解してるわ。でも、大好きなお芝居にはこれからも関わっていきたい……だから、座長に指導員になれないかって相談していたの」

座長「……次の公演を最後に、お局くんは引退する予定だった。その前に発表すれば、余計な動揺が広がると判断して口外するのを避けていたんだ」

兄「そうか……座長さんとお局さんが一緒にいたって話になったら、何をしてたのかが気になっちまうだろうからな……」

お局「それで言い出せなかったけど……でも、もう黙ってる訳にはいかないわね。この劇団がなくなるかどうかの瀬戸際だし」

座長「こんな形での発表になってしまって本当にすまない。長く劇団に貢献し続けてくれた君には、もっと華々しい終わりを迎えて欲しかったのだが……」
 ▼ 605 ゴルダック@メタルパウダー 19/08/03 01:12:51 ID:e99MIWw. [16/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マネージャー「でも、これで……これで、花形さんや皆さんの容疑は晴らすことが出来る!このことを警察に話しに行きましょう!」

座長「ああ、そうだな。……マネージャーくん、みんな、済まなかった。私は、自分1人の勝手な思い込みで、みんなが愛してくれていた劇団を潰そうとしてしまった。みんなが止めてくれなければ、どうなっていたか――」

雑用「それは言いっこなしですって!」

地味子「私たちの不仲で座長には迷惑かけっぱなしですし……」

お局「こうしてみんなの想い1つにすることを思い出せたのは、こんな危機があってこそですしね」

マネージャー「乗り越えましょう、みんなで……!私たちなら絶対に出来ますよ、座長!」

座長「ああ、ああ……!その通りだな……!」

不思議娘「……ふんっ!お涙頂戴の小芝居なんかやっちゃって、あ〜やだやだ!不思議、こういうの大っ嫌い!」

兄「にしては、嬉しそうじゃねえの。お前、案外熱い所があったんだな」

不思議娘「はぁ?不思議は見ていてムカつく奴らを煽っただけです〜!熱血とか仲間の絆とか、キラキラハピハピの不思議には合わないし〜!」

兄「……さっき気が付いたんだけどよ、お前って一人称が不思議の時と私の時があるよな。余裕ぶってる時は不思議で、感情を剥き出しにする時は私になる。間違ってるか?」

不思議娘「……ホント、あんたのことは好きになれないわ。『私』、一生かかってもあんたと仲良くはなれない気がする!」

兄「ははっ!俺もだよ!ただ、少しだけ見直したってだけの話さ!」
 ▼ 606 メノクラゲ@ゼニガメじょうろ 19/08/03 01:13:56 ID:e99MIWw. [17/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
――一方そのころ、助手たちは……

助手「……駄目だ。進化して炎タイプから水タイプに弱点を突けるようになるポケモンなんかいやしない。技も似たようなものだし、完全に手詰まりだ」

双子妹「うあ〜!絶対にイイ線いってると思ったのに〜!じゃあ、ポケヒューマンはどうやってタイプを変えたんだよ〜!?」

助手「……ポケヒューマンは2種類以上のポケモンの能力を扱うことは出来ない。使っているポケモンは間違いなく1体のはずなんだ。だが、どうやってこの不可解な状況を作り上げた?僕は何か、見落としをしているのか……?」

双子妹「う〜……やっぱりさぁ、単独犯って考えが間違ってるんじゃないの?ここまで考えておいてなんだけど、犯人は複数犯なんだよ〜!」

助手「……黙ってて、推理に集中出来ない」

双子妹「いくら考えたって無駄だってば!大体、ゲームの中でころころタイプを変えられるポケモンが居たら、バトルが成り立たないじゃん!」

助手「……え?今、なんて……?」

双子妹「だ〜か〜ら〜!ゲームの中で、バトル中でもタイプを好き勝手に変えられるポケモンがいたらとんでもないバランスブレイカーになっちゃってるでしょ!?そんな奴いたら、その1匹だけでゲームクリア余裕じゃん!どんなポケモンが来たって、その弱点のタイプに変更すればいいんだから!」

助手「……バトル中でも好き勝手にタイプを変えられる……?そんなポケモン、居ない……っっ!!」

『気を付けて……あいつ、途中で他のポケモン……』

『草と氷に弱点を取れるなら……炎タイプだな』

『ゲームの中でバトル中でもタイプを好き勝手に変えられるポケモンがいるわけないじゃん!』

助手(そうか……そういうことだったのか!だとすれば、ポケヒューマンが使っているのは……!!)
 ▼ 607 ヤドキング@きゅうこん 19/08/03 01:14:23 ID:e99MIWw. [18/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

双子妹「……もしも〜し、助手っち?人の話聞いてる?お〜い!」

助手「……ああ、聞いてるよ。そして感謝する、君のお陰でこの不可解なトリックに納得のいく説明が見つかったよ」

双子妹「え……?ええぇぇっ!?わ、わかったの?謎はすべて解けたの!?」

助手「ああ。僕たちは考えをゲーム基準にし過ぎていたんだ。ここが現実世界で、ゲームのルールに縛られる必要はないってことに気が付けば、答えは自ずとわかる」

双子妹「??????」

助手「……間違いない。犯人は単独犯で、1種類のポケモンの力しか使っていない。そのポケモンのタイプが変わるトリックの鍵を握っているのは……こいつだ!」

双子妹「え?なにこれ?小瓶?こんなものでなにが……?」

助手「……どうやら、兄も有力な情報を掴んだみたいだ。さあ、犯人に反撃といこうじゃないか!」
 ▼ 608 ケララッパ@ポイズンメモリ 19/08/03 06:41:40 ID:zeYsVxEA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!
 ▼ 609 モジャンボ@はかいのいでんし 19/08/03 06:45:02 ID:BiA2Us36 NGネーム登録 NGID登録 報告
ぃよっしゃァァァァァァァァァァァァ!!!更新来たァァァァァァァァァァァァ!!!負ける気がしないぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!支ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ援ッ!!!
 ▼ 610 クリムガン@キーストーン 19/08/04 01:41:32 ID:cUzg.jj2 [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
――数分後……

マネージャー「花形さん!容疑は晴れたのね!?」

花形「ええ。でも秘密にしていた怪我のことがバレてしまったわ。ホント、最悪」

地味子「なら、あのまま犯人として牢屋にぶち込まれてた方がよかった?少しは証言してくれた雑用に感謝なさいよ」

花形「してるわよ、十分。捻挫を秘密にしてくれてたことも含めてね。でも、そのせいで余計な気遣いもさせちゃったから、悪いとも思ってるわ」

お局「あら?珍しくしおらしい態度を取るじゃない。犯人として疑われてたことが相当効いたみたいね」

花形「うるさいわね!私だって感謝することくらいはあるわよ!」

雑用「ふふふ……!なんだか今の私たち、すごく仲が良くなってる気がしますね」

マネージャー「ええ、本当に……そう、思うわ……!」

座長「しかし、この中の誰かが犯人なのだろう?それを考えると素直には喜べんよ……」
 ▼ 611 ゴルーグ@GBプレイヤー 19/08/04 01:42:36 ID:cUzg.jj2 [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
警部「全員、集まったようですな。では、助手くん……」

助手「はい。警部さんに代わり、ここからは僕が話をさせていただきます。話す内容はもちろん、この事件の犯人についてです」

マネージャー「……それにしても驚いたわ。まさか、助手くんと兄くんが不可思議な事件を解決する探偵だったなんて……」

双子妹「んにゃ?何その設定?」

兄「UBDのことを話す訳にもいかねえだろ。だからそういうことにしてんだよ」

双子妹「はにゃ〜、なるほどね〜!」

助手「話の前に1つ、この事件の前提について説明させていただきましょう。この事件の犯人は、近頃世間を騒がせているポケモンの力を使う怪物である……これは、間違いないことです」

座長「うむ……やはりそうか。ニュースでもその可能性は高いと言われていたからな……」

花形「ってことは、この中に怪物に変身する奴がいるってこと!?誰なのよ、そいつは!?」

助手「それをこれから話す訳ですが……そのためにまず、事件の流れについておさらいしてみましょうか」
 ▼ 612 ビリリダマ@トライパス 19/08/04 01:43:21 ID:cUzg.jj2 [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
兄「一連の強盗事件と今回の事件、全てを繋げるためには必要なことだな」

警部「よし、まずは最初の事件からだ。10日前、都内の宝石店が被害に遭ったことが事の発端だった。そこから次々と強盗事件が発生するようになり、6日前の洋服店、3日前のブランドショップと、事件は相次いだ」

座長「そしてそこで盗まれた品物が我々の劇団前に置かれたことで、世間の注目を浴びた訳だが……改めて考えて見ても、犯人の目的がさっぱりわからないな。何故、盗んだ商品をわざわざ放棄したのだろうか?」

助手「……犯人の目的については、また別のタイミングで考えましょう。ここは話を巻き戻し、最初の事件について新たな情報を付け加えさせてもらいます」

警部「新たな情報、だと?それは一体?」

助手「実はこの日、犯人はイーブイズと戦闘を行っているんです。残念ながら彼女たちは犯人を捕らえることは出来ませんでしたが、有益な情報を得ることが出来ました。それが、犯人の使うポケモンのタイプです」

お局「……ねえ、ポケモンのタイプってなに?それがわかるとどうなるのかしら?」

雑用「ええっと、タイプって言うのは、俗に言う相性です。火は水に弱く、水は電気に弱い……みたいな感じで、その相性を見極めて、弱点を突くのがポケモンの基本ですね」

警部「そういえば……確か、事件現場には焦げ跡があったという報告が上がっていたな。ということはつまり、犯人が使うポケモンの力は炎タイプということか?」

助手「その通りです。この日、犯人と戦ったイーブイズのメンバーは、不幸なことに炎タイプに弱い面子だった。そのせいで返り討ちにあってしまいましたが……この情報から、2つ目の事件の際には炎タイプに強いメンバーを揃えて対抗する作戦を立て、それを実行しました」

地味子「待ってよ。それならもうその時点でイーブイズが犯人を捕まえてるはずでしょう?そうじゃないってことは、彼女たちは3対1で、しかも相性のいい敵を倒せなかったってこと?」
 ▼ 613 メガカイロス@みどりのバンダナ 19/08/04 01:44:10 ID:cUzg.jj2 [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
助手「いえ、とてもそうは考えられません。イーブイズも馬鹿じゃない。仲間が負けた相手に対し、油断することはないでしょう。しっかりと準備を整え、万全の状態で戦いに臨んだはずだ」

警部「イーブイズは、それでも敗北を喫してしまったということか?しかし、何故……?」

お局「ね、ねえ、こういうのはどう?犯人が使えるポケモンの力は、1つだけじゃなかった。犯人は2つ以上のポケモンの力を持っていて、今度は最初の事件の時とは別のポケモンの力を使ったのよ!」

警部「う〜む、その考えだと辻褄は合うのだが……実は警察の調べで、怪人たちは1人につき1種類のポケモンの力しか使えないということがわかっているのです。今回の事件は複数犯である可能性を考えたのも、その前提があったからなのですが――」

兄「それは俺たちの出した証拠で覆された。今回の事件の犯人は、単独犯である可能性が高い」

花形「それじゃあやっぱりイーブイズは相性のいい相手に負けたってことじゃない!どんだけ弱いのよ、あいつら!」

双子妹「む〜!わた……じゃなくって、イーブイズは弱くないもん!この敵の強さには、何か秘密があるはずなんだもん!」

兄「戦う度にタイプが変わる敵……その秘密は重要かもしれないが、今、考えるべきことなのか?」

助手「ああ、そうなんだ。実は、このタイプが変わる謎こそが、犯人を突き止める最大の手掛かりだったんだよ」
 ▼ 614 ポリゴン@トロピカルメール 19/08/04 01:46:11 ID:cUzg.jj2 [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
不思議娘「は?どういうこと?なんでポケヒューマンの謎がわかると、犯人が突き止められるのよ」

助手「……では、ここからはより詳しく話を突き詰めていきましょう。ポケモンのことを知らない方にもわかりやすいようにね」

お局「正直、助かるわ。頭がパンクしそうだったから」

助手「まずは第1の事件。犯人は炎タイプのポケモンの力を使い、宝石店を襲った。駆けつけたイーブイズとの戦闘もタイプ相性が幸いして勝利を収めることが出来た犯人は、数日後に再び強盗を行うことにする」

お局「対して、イーブイズは炎に強いポケモン……ええっと、水タイプね。その力で対抗することにした、ってことで間違いない?」

助手「はい、正解です。イーブイズには水タイプのシャワーズの力を使うメンバーがいます。彼女を主軸として戦闘を行うことにした。が、しかし、何故か犯人に敗北を喫することになってしまう。十分な対策と作戦を練ったというのに彼女たちが犯人に敗北したのは、予想外の事態が起きたからに違いありません」

兄「予想外の事態、ってのは――」

助手「……犯人のタイプが変わっていた。それも、水タイプの弱点を突けるタイプに。そう考えるのが妥当なところです」
 ▼ 615 ムーランド@レッドカード 19/08/04 01:47:21 ID:cUzg.jj2 [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
雑用「え、ちょ、ちょっと待ってください!自分、ポケモンにそこそこ詳しいですけど、炎から電気タイプに変化するポケモンなんて聞いたことがないです!進化とか、そんなんじゃ変わらないはずっすよ!」

助手「その通りです。そんなポケモンはいません。電気・炎の複合タイプを有するポケモンは存在していますが、それでも水タイプが弱点を突けることは間違いない。人数的な有利を完全に消し去ることは出来ないでしょう。水タイプに弱点を突けるタイプとしては他に草タイプがありますが、炎・草の複合タイプを持つポケモンは存在していません」

花形「それじゃあ、その推理は的外れじゃないの!」

助手「いいえ、この考え方で合っているんです。ただほんの少しだけ……考え方をゲームから切り替えるだけでよかったんですよ」

不思議娘「???」

助手(そう、この考え方でいいんだ。ゲームの世界と現実世界では様々な差異がある。現実世界では不可能なことがゲームでは出来るように、ゲームでは出来ないことも現実世界なら可能となる!)

警部「一体どういうことなんだ、助手くん!?犯人の秘密とは、何なんだね!?」

助手「簡単な事です。犯人は、とある道具を使うことで自身の使うポケモンのタイプを変更した。その道具とは……これです」ゴトッ!

座長「これは……小瓶?」

マネージャー「これをどう使えば、ポケモンのタイプを切り替えられるんですか?」
 ▼ 616 ルカリオ@ドリームボール 19/08/04 01:47:59 ID:cUzg.jj2 [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
助手「正確には、この中に入っていたであろう液体を使うんです。用途は単純、飲むだけでいい。たったそれだけで、ポケモンのタイプが切り替わる」

不思議娘「はぁ!?そんな便利な道具がある訳ないじゃん!そんなのほぼほぼチートだし、ポケモンのタイプ変え放題だなんてことが、ある、わけ……!?」

助手「……どうやら、君も気が付いたみたいだね。そう、そういうことなんだよ」

兄「い、いや、俺は全くわかんねえんだけど!!」

雑用「は、恥ずかしながら自分もさっぱりで……」

助手「……ポケモンのタイプを好きに切り替えられるアイテム。そう聞くと非常にチートな道具に思えますが、これを使えるのはたった1匹のポケモンだけなんです。この道具を使うことで、そのポケモンは4種類のスタイル、4種類のタイプから1つを選択することが出来る。その中には、炎タイプと電気タイプが入っています」

警部「4種類だって!?しかし、使えるポケモンは1種類だけなんじゃ……?」

助手「1種類のポケモンですよ。このポケモン『オドリドリ』は、姿とタイプは違っても同じオドリドリというカテゴリーに分類される、同じポケモンなんです。ゲーム内では、各スタイルに対応した『花の蜜』を吸わせることでその姿を変えることが出来ます。そして、それこそがタイプの変わる犯人の謎だったんです」

不思議娘「そっか……!最初にチームBが戦った時は、炎・飛行タイプである『めらめらスタイル』だった。その後、水タイプのシャワーズを相手にすることになったから、犯人は蜜を飲んで電気・飛行タイプの『ぱちぱちスタイル』に変化したんだ……!」

双子妹「お姉ちゃんが負けたのも、最初は同じエスパータイプの『ふらふらスタイル』での戦いで敵の技の通りが悪かったから油断してたところに、弱点を突かれる『まいまいスタイル』に変身されたからだ……って、助手っちが言ってたよ!」

兄「あいつが気を付けろって言ってたのは、このタイプチェンジのことだったのか!」
 ▼ 617 オムスター@ウブのみ 19/08/04 01:48:45 ID:cUzg.jj2 [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
助手「このタイプ変更は、ポケモンのゲーム内では戦闘中に行うことは不可能です。だからこそ、僕たちはそのシンプルな方法に頭が回らなかった。ゲームの世界で出来ないことは、現実世界でも出来っこないと考えていたからこそ、ポケモンの知識がある者にも、ない者にもわからない謎になっていたんです」

警部「ポケモンのことが分からない者にはそもそも思いつかず、知る者にはそれゆえに選択肢から除外されてしまうということか!」

助手「その通り。ですが、同じポケモンの力を使う仮面ライダーが戦いの最中に武器を装備したり、そもそも多対一のバトルが平然と行われる現実世界のルールとゲーム内のルールを同一に考える必要はないと気が付けば、話は簡単でした」

兄「こっちの世界では、戦ってる最中でも蜜を飲めばタイプが変更出来る!犯人はそれを活かして、常に有利な条件で戦いを続けてたんだな!」

警部「なるほど、読めてきたぞ……!ということは、我々が探すべきはその蜜の方だ!それを所持している人間こそが、ポケモンの力を使う者=犯人ということなんだからな!」

助手「そう……そして、その犯人にもおおよその予想がついています」コツコツ…

不思議娘「え……?」

双子妹「そ、その人って……!?」
 ▼ 618 ジジーロン@クチートナイト 19/08/04 01:49:57 ID:cUzg.jj2 [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

助手「……犯人は、タイプを変更するために蜜を飲む必要がある。であるならば、不測の事態に備えて常に蜜を所持しているはずだ。今の自分のスタイルと相性の悪い敵と戦うことを考えるのなら、誰だってそうする。なら、それをどうやって誤魔化す?何かを常飲することを怪しまれず、他者から分けてくれと言われないために、どんな手段を取ればいい?」

兄「常備薬、か……!?治療のための薬を飲むって言えば深くは突っ込まれないし、飲ませてくれなんて言われる訳がねえ!それにかこつけて何かを飲んでたって、不思議にも思われねえしな!」

助手「正解だよ、兄。そして……なんの偶然か、この場に1人、病のせいで常に薬を携帯している人間がいる。そうですよね、OGさん?」

OG「くっ……!!」

助手「あなたが携帯している薬入れを調べさせてもらっていいでしょうか?この考えが正しければ、あなたが持っているのは薬ではなく別の液体のはずだ。それも、現代の日本では手に入らないような特殊なもののはずです」

OG「ぐ、ぅぅ……っ!!」

助手「……もう、いいでしょう。ポケモン、オドリドリの力を使い、複数の強盗事件を実行し、双子姉さんを襲った犯人……ポケヒューマンは、あなただ!」
 ▼ 619 イシツブテ@グラスメモリ 19/08/04 01:50:38 ID:cUzg.jj2 [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マネージャー「そ、そんな……!?OGさんが、怪物だなんて、そんなこと……!」

地味子「……ありえない。そう思いたいけど……あの反応を見れば、答えは明らかじゃない?」

OG「ぐぅぅうぅうぅっ!まさか、こんなわけのわからない奴に、私の計画が邪魔されるなんて……っ!」

助手「その発言、自白と取ってもよろしいですね?」

警部「犯人は現場に帰って来る。盗品を置いていった劇団の様子が気になって、ついつい顔を出してしまったということか」

座長「OGくん……何故、君はこんな馬鹿な真似を……!?」

OG「何故?どうして?……その理由は、あなたが一番ご存じでしょうに!」

座長「……やはり、君はあのことをまだ気にしていたのか……」

マネージャー「ど、どういうことですか、座長!?」

OG「私がこの劇団を抜けたのは病気のせいなんかじゃない!私の告白を、その男が断ったからよ!」

全員「!?!?!?」
 ▼ 620 ハンテール@いのちのたま 19/08/04 01:51:05 ID:cUzg.jj2 [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

OG「私はあなたのことを本気で尊敬し、愛していた!でも、抑えきれなくなったその想いを告げた私に向け、座長は……私のことは、ただの教え子としか思えないって、そう言ったの!」

座長「………」

OG「愛していたのに!本気だったのに!なのに、なのに……!あなたは私を受け入れてくれなかった!この想いが届かないと知ったその日から、私の胸には絶望の感情しか芽を出してはくれない!だから……あなたにも同じ思いを味わってもらおうと思ったの!あなたの大事な劇団を、団員もろともぶっ潰して!そうすれば、私とあなたの心の痛みは同じになる!」

双子妹「ってことは、なに?アンタの動機って、振られたことへの逆恨み!?」

兄「そんだけのために沢山の人を傷つけて、物を壊して、無実の人間に罪をなすり付けようとしたのかよ!?とんでもねえ悪女だな!」

OG「何も知らない奴が好き勝手に言わないでよ!私は、私はねぇ……同じ苦しみをあいつに与えるまでは、止まる事なんて出来ないのよ!」バッ!

警部「す、スマートフォン!?所持品は没収したはずじゃないのか!?」

OG「警察は甘いわね!適当に誤魔化したら、所持品チェックなんて簡単にすり抜けられたわよ!そして、この力さえあれば……私は誰にも負けない!!」

OGのスマホ「リンク開始を開始します。リンク対象、オドリドリ。リンクを開始します……」

警部「マズい!みんなを避難させるんだ!早く!」

花形「わ、わぁぁぁっ!?逃げるのよーっ!」タタタ…!

――チュドーーン!!

オドリドリ怪人(OG)「あは、あはははははっ!最初からこの力で直接こいつらをボコボコにしてやれば話は早かったわ!そうすべきだったのよ!」
 ▼ 621 チョロネコ@GBプレイヤー 19/08/04 01:52:12 ID:cUzg.jj2 [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
助手「完全に力に飲まれてる!もう、説得は不可能だ!」

不思議娘「可能だとしても、ここまで不思議達を振り回したんだから1発はぶん殴らせてもらわないとね!!」

双子妹「お姉ちゃんの仇!ここで取〜る!!」

オドリドリ怪人「ガキどもが……!まずはアンタたちからよ!私の計画を邪魔したことを後悔するといいわ!」

兄「はっ!……負け犬ならぬ負け鳥のさえずりなんてもん聞く耳は持ってねえなぁ!アンタは、自分の恋を成就させることよりも復讐を選んだ。そこで座長さんを振り返らせるための努力をするんじゃなく、他人を巻き込んでまで自分を傷つけた奴に仕返しすることしか考えねえ奴に同情なんかするもんかよ!」

不思議娘「なによ、珍しく気が合うじゃない!……私が一番許せないのはね、誰もが夢見るステージを壊されることよ。アンタが輝けないからって、必死になってキラキラしようとしている人たちのステージを壊そうとするなんて許せない!」

双子妹「およよ?なんか息が合わないことで有名な2人が同じような理由で燃えている!」

助手「いいことじゃないか。僕もこの人には同情の余地はないと考えている。ここは共同戦線といこう!」

双子妹「OK!という訳で可愛く、綺麗に――」

不思議娘・双子妹「メイクアッープ!」

兄・助手「変身!!」
 ▼ 622 オシャマリ@ポイズンメモリ 19/08/04 01:53:00 ID:cUzg.jj2 [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Pリボン『アイドル・オンステージ!フェアリー(ルナ)メイクアップ!』

――キラキラキラ……シュピーン!!

ドライバー『WAKE UP FLAME DRAGON!ソウル・オブ・リザードン!』

ドライバー『覚悟完了、百鬼夜行!ソウル・オブ・ゲンガー!』

――ジャッキィィィン!!

オドリドリ怪人「な、なんだと!?お前たち、まさか……!」

不思議娘「綺羅星に照らされる妖精のアイドル!ブイニンフィア!」

双子妹「月光に照らされる月のアイドル!ブイブラッキー!」

不思議娘「今日は1人足りないけど、チームC、参上!」

双子妹「ここにいないお姉ちゃんの分も、アンタのことをギッタンギッタンのボコボコにしてやるんだからね〜!」

オドリドリ怪人「イーブイズだと!?しかも、こっちは……!?」

助手「犯罪行為、及びそのトリックの証明は完了した。ここからは、僕たちの正義の証明を始めさせてもらおう!」

兄「さあ、燃えて行くぜ!焼き鳥になっちまっても知らねえぞ!」

オドリドリ怪人「仮面ライダーまで……!?なんでこんなことに!?」

兄「悪いことすると罰が当たるって言うだろうが!閻魔様に代わって、俺たちがしっかりおしおきしてやらぁ!」


 ▼ 623 マンキー@シーヤのみ 19/08/04 01:59:11 ID:NkL.ZRM6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
燃えてきた
 ▼ 624 パウワウ@ヒレのカセキ 19/08/04 05:43:33 ID:0VOUuI2w NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 625 フラベベ@かいがらのすず 19/08/04 08:42:36 ID:TgaEcdoY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
まさかオドリドリだったとは
てっきりメタモンかゾロア辺りだと思ってた
 ▼ 626 ドククラゲ@メンバーズカード 19/08/06 15:41:27 ID:/MnIocC. [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

オドリドリ怪人「この、ガキ共がぁっ!!」めざめるダンス!

――ビュインッ!ズキューン!

双子妹「おわわっ!?なにこれぇ!?」

助手「オドリドリのみが使える技、めざめるダンスだ!各スタイルごとにタイプが変わる厄介な技だよ!」

不思議娘「踊ってるだけでこんな威力の技が使えるのっておかしいでしょ!というより、高威力の広範囲攻撃は不思議の十八番なんだけど〜!」

兄「キャラ被りを気にしてる場合か!これじゃいつまで経っても攻められねえぞ!」

オドリドリ怪人「あははははっ!私のダンスに見惚れたまま、死んでしまいなさい!」めざめるダンス

――チュドーン!チュドーン!チュドーン!

双子妹「ひ〜ん!そろそろPP切れになってよ〜!踊り続けて疲れる頃合いでしょ〜!?」

オドリドリ怪人「レッスンで鍛えた私の体力を舐めないでちょうだい!それに、現実世界のバトルではPPなんてものは存在してないわ!つまり、私が踊り続ける以上、あなたたちには打つ手はないってことよ!あははははははっ!!」
 ▼ 627 コータス@こだわりスカーフ 19/08/06 15:41:55 ID:/MnIocC. [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
助手「……いや、そうでもないさ。この通り、ね」

オドリドリ怪人「えっ!?な、なにこいつ!?いつの間に私の傍まで近づいて――」

助手「はぁっ!!」ふいうち!

オドリドリ怪人「がはっ!ぐぅぅっ!!」

双子妹「おっ、ナイス!もひとつおまけに、文字通りの『おいうち』をくらえっ!」バキィ!

オドリドリ怪人「ギャァアァッ!!こ、このぉ……っ!!」

助手「常に攻撃技を繰り出し続けるなら、そのパターンを見極めるのも至極簡単だ。あとは、あなたが対応出来ない技で攻撃を仕掛ければそれでいい」

双子妹「どうやらお姉ちゃんと戦った時のまいまいスタイルのままだったみたいだね!ゴーストタイプに悪タイプの技は効果抜群!私たちの攻撃、効いたでしょ〜!?」

オドリドリ怪人「あんまり、調子に乗るんじゃないわよ!今のは不意を突かれただけ!どんなアドリブにも対応する舞台女優の技術、見せてあげるわ!」ゴクッ…!

不思議娘「あっ!蜜を飲んだ!」

兄「あの鳥、タイプを変えるつもりだ!」

オドリドリ怪人「ご名答よ!ここからが本当の勝負だと思いなさい!」
 ▼ 628 アゴジムシ@めざめいし 19/08/06 15:42:17 ID:/MnIocC. [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オドリドリ怪人(……相手のタイプ的にまいまいスタイルとふらふらスタイルは論外ね。ぱちぱちスタイルも敵の弱点を突けず、こちらもダメージを軽減できない……なら、ここはめらめらスタイルでいきましょう!相手の炎技とフェアリー技を半減で受けられるわ!)

オドリドリ怪人「はぁぁぁ……っ!てやぁぁぁっ!!」ギュオンッ!

不思議娘「赤色……めらめらスタイルね!」

兄「炎タイプ相手なら、俺にはダメージが通りにくいぜ!接近戦に持ち込めりゃあ……!」

オドリドリ怪人「ふふふ!そうはさせないわ!忘れてるかもしれないけど、私には飛行タイプもついてるのよ!」バサッ!

双子妹「あっ、飛んだ!狡いぞ〜!降りてこ〜い!」

オドリドリ怪人「あははははっ!空を飛ぶ私に攻撃が届くかしら?少なくとも、フェアリーと炎の技は効かないわよ!そして――」

――ビュゴォォッ!!

助手「くっ!速いっ!!」

オドリドリ怪人「このまま上空からのエアスラッシュ連打で確実にあなたたちを仕留めてやるわ!さあ、逃げ惑いなさい!!」エアスラッシュ!

――ビュゴォォォォォォッッ!!

不思議娘「きゃあぁあっ!もう、危ないじゃないのよ!」

双子妹「空からの攻撃なんてずる過ぎるよ〜!正々堂々と勝負しろ〜!」

オドリドリ怪人「自分から有利な条件を捨てる馬鹿が何処にいるのよ!?大人の恐ろしさを身に染みて味わいなさい!」

助手「……悪女同士の罵り合い、見てるだけで嫌になるな」

不思議娘・双子妹「「誰が悪女よ!?」」
 ▼ 629 クルマユ@エレクトロメモリ 19/08/06 15:42:50 ID:/MnIocC. [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オドリドリ怪人「あははっ!こんなに簡単に仲間割れするなんてやっぱり子供ね!それじゃ、このまま一気にカタを付けて――!」

兄「いや残念、それは無理だな」ピピッ!

オドリドリ怪人「は?」

クワガノンライフル『ロックオン&キメワザモード!チャージ完了!』

兄「これでも、喰らえぇぇっっ!!」チャキッ!

クワガノンライフル『フルパワーチャージ!でんじほう、発射!!』

――ズキュゥゥゥン!!

オドリドリ怪人「なっ!?か、回避をっ!!」

兄「無駄だ!既にロックオンは完了してる!お前に当たるまで、でんじほうは追尾をやめねえよ!」

オドリドリ怪人「くそっ!振り切れな――ぎゃぁあぁっ!!」ドカーン!

双子妹「よし!ちょっくげき〜っ!!」

不思議娘「これも不思議たちが時間を稼いであげたお陰よね」

兄「ま、ちったぁ役に立ったことは認めてやるよ!」

助手「どうやら、飛行タイプの存在を忘れていたのはあなたの方みたいですね。第1タイプの相性ばかり気にして、常について回る飛行タイプの弱点については頭から消え去っていたようだ」
 ▼ 630 ヤトウモリ@ニニクのみ 19/08/06 15:43:16 ID:/MnIocC. [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オドリドリ怪人「が、はっ……!この、このぉ……っ!!」ボロッ…

兄「おっと!まだ戦うつもりか?けど、もう限界みたいだな」

双子妹「それじゃ、ここらでクライマックスといこうか!」

オドリドリ怪人「まだよ!まだ……私は、終われないのよっ!」めざめるダンス!

――チュドーーン!

不思議娘「ほんっとうにしぶとい!っていうか、いい加減にしつこいのよ、あんた!」ムーンフォース!

双子妹「お姉ちゃんの分も合わせて、喰らえーーっ!」バークアウト!

オドリドリ怪人「っっ!!」

――ドゴーン!

オドリドリ怪人「ぐぅぅっ!」

助手「相手の動きが止まった!兄っ!」

兄「ああっ!こいつで終幕だ!」

Pドライバー『1×2=ポケコンボ!ひっかく×いあいぎり!』

Pドライバー『1×2=ポケコンボ!ふいうち×シャドークロー!』
 ▼ 631 スターミー@フレンドボール 19/08/06 15:43:33 ID:/MnIocC. [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
兄「はぁあぁぁっっ!!」

助手「せやぁっっ!!」

Pドライバー『必殺攻撃!ギガクロースラッシュ!』

Pドライバー『必殺攻撃!ディープシャドークロー!』

――ザシュゥウンッ!!

オドリドリ怪人「ぎぃやぁああぁぁあぁっっ!!」

――ドッカァァン!

双子妹「やぁりぃ!!完全勝利ーっ!」

不思議娘「これで、このふざけた復讐劇もお終いね。見世物としては、三流以下の出来だったわ」
 ▼ 632 シンボラー@じめじめこやし 19/08/06 15:43:55 ID:/MnIocC. [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
――数時間後……

警部「では、我々はこれで失礼します。事件解決に協力してくださり、ありがとうございました」

マネージャー「いえ、無事に解決してよかったです。お疲れ様でした!」

兄「ふぅ……終わったな」

助手「僕たちの出番はね。でも、この劇団にとってはここからが本番だ。どうやって悪評を吹き飛ばし、盛り上げていくか……その道のりは困難だと思うよ」

お局「大丈夫よ。私たち、そういうことには案外慣れてるから」

雑用「それに、今の自分たちは本当の意味で1つになれてますからね!きっと、どんな困難でも乗り越えていけますよ!」

地味子「雨降って地固まるなんて言うけど、結果としてこの事件のお陰で奮起したのも確か……やってやるわよ。スターダムにのし上がるその日までね!」

花形「まあ、色々あったけれど私たちのすべきことは変わらないわ。これからも沢山の人たちをお芝居で感動させていく、それだけよ」

マネージャー「本当は、2人にもその手伝いをして欲しいんだけど……無理なのよね?」

兄「残念ながら、そうっすね。俺たちには俺たちのすべきことがあるんで」

助手「皆さんのお芝居を楽しみにする人がいるように、僕たちの力を必要としている人がいます。その人たちに手を差し伸べるために、僕たちも努力していくつもりです」

座長「そうだろうな……ならせめて、次の私たちの公演には遊びに来てくれるかい?必ず、良いものにしてみせると約束するよ」

兄「喜んで!皆さんの活躍が見れる日を楽しみにしてますよ!」
 ▼ 633 ラランテス@シュカのみ 19/08/06 15:44:22 ID:/MnIocC. [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マネージャー「本当はチームCのメンバーにもお礼が言いたかったんだけど、バタバタしている間にいなくなってしまったのが残念ね」

兄「大丈夫っすよ。あいつらも皆さんの感謝の気持ちは伝わってますって!」

座長「だと良いがね……改めて、我々を助けてくれて、本当にありがとう。君たちも体に気を付けて、頑張ってくれたまえ」

兄「はいっ!それじゃ、お世話になりました!」スタスタ…

助手「また、何処かでお会いしましょう」スタスタ…

マネージャー「……行ってしまいましたね。本当にいい子たちだったなぁ……」

座長「ああ……さて、我々もぼさっとしていられないぞ。次の公演に向け、やれることをやらなくてはな!」

マネージャー「はい!……あの子たちがくれたチャンスを無駄にする訳にはいきませんしね!」

――その後、一致団結した劇団は全盛期以上の盛り上がりを見せ、数年後には押しも押されぬ人気集団へと成長することになる。その成長の陰に、仮面ライダーの活躍があったことを知る者は、ほとんどいない。だが、一部の人間が噂話程度に語り継ぎ、それが劇団の代表的な演目となるのは、また別の話である。
 ▼ 634 サニーゴ@ガオガエンZ 19/08/06 15:44:39 ID:/MnIocC. [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

次回予告

青い海!白い砂浜!太陽が輝くリゾート地!……にて、ポケヒューマンが起こしたと思われる事件が発生!兄と妹、助手にハンサムは現地に乗り込み、調査を開始する(1名は遊びに来た)。
どっこい、やっぱりそこにはグラビアとイメージビデオの撮影を名目に事件の調査をしに来たエヴォリューションズの面々が!早速いがみ合う両者だが、現場監督から意外な一言が発せられる!

「君たち、良いねえ!エヴォリューションズのお相手役として、撮影に協力してくれないかな!?」

「はいぃぃぃぃっ!?」

あれよあれよと言う間に撮影クルーに組み込まれた兄と助手は、それぞれエヴォリューションズと1対1の交流を行うことに。
気難しい彼女たちとの触れ合いをはじめとした様々なトラブルや厄介事に巻き込まれる一行。こんな調子でポケヒューマンを見つけることなんて出来るのか?

次回『水着美女×リゾート地=海辺で少女は恋をする』

「兄さん……私、あなたのことが……!」

「お兄ちゃん、駄目っ!!そんなの私は認めないからねぇぇぇ!!」
 ▼ 635 ヒートロトム@やまぶきのミツ 19/08/08 02:15:02 ID:94h6k1QQ NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 636 ヨーギラス@プロテクター 19/08/08 10:09:26 ID:jEe69IXw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 637 ドンカラス@ふねのチケット 19/08/11 00:43:50 ID:0GTMOiW. [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
第12話 水着美女×リゾート地=海辺で少女は恋をする


――オキナワのとある海水浴場……

ハンサム「……何事もなく目的地に辿り着いたな。兄くん、助手くん、異常はないか?」

兄「俺は特にはないっす」

助手「僕もです、けど……」チラッ

妹「う〜ん、う〜ん、バスで酔ったぁ……お薬〜……」

ハンサム「……早速で悪いが、今回の事件についての概要を確認しよう。不可解な現象が起こっているのはこのリゾート海水浴場で――」

妹「ああっ!海だ海だ〜!砂浜も綺麗〜!」

兄「え〜……その事件の犯人がポケヒューマンである可能性が高いから、こうして俺たちが調査に来たってことなんすよね?」

ハンサム「ああ。しかし、やはりシーズンということもあってか人が多いな。調査も難航しそうな予感が――」

妹「うひょ〜!オキナワ限定のポケモンもゲット出来た〜!やっぱ遠出っていいことが沢山あるよね!」キャッキャッ!
 ▼ 638 コダック@あかいかけら 19/08/11 00:44:18 ID:0GTMOiW. [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
兄「……ちょっとすいません。おい妹!少しは状況を考えろ!こっちは今、シリアス風味に事件の確認をしてるところなんだよ!」

妹「え、なんか言った?」←水着ゴーグル浮き輪完全装備状態

兄「よし、そのまま泳ぎに行っちまえ!暫く戻ってくんじゃねえぞ!」

助手「迷子にならないようにね。あと、何か困ったことがあったら、すぐ近くのホテルに行くんだよ」

妹「は〜い!遊んできま〜す!」タタタ…

兄「……ふぅ、すいませんでした。そんじゃ改めて、事件の概要確認をしましょう」

ハンサム「あ、ああ……今回の事件、と呼んでいいのかは些か疑問が残るが、不可思議な現象がこのリゾート地で起きていることは確かだ。被害者……と呼んでいいのかもわからないが、彼らがここを訪れていたことも確認が取れている」

兄「なんつーか、こないだの強盗事件と比べるとスケールが大幅ダウンっていうか、マジで事件と呼んでいいのかがわかんない内容っすからね」

ハンサム「だが、油断は禁物だ。この件には間違いなくポケヒューマンが絡んでいる。彼らの脅威を排除するまでは、何が起きるかもわからない。決して相手を侮らず、緊張感を持って操作を――」

妹「ごめ〜ん!日焼け止め塗り忘れた〜!」バーン!

兄「ああ、くそっ!お前のせいで緊張感も糞もないわ!!」
 ▼ 639 ゴース@きんのいれば 19/08/11 00:44:49 ID:0GTMOiW. [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
――それから暫くして……

助手「今回僕たちが事件の調査に出向いたのは、オキナワにあるリゾート海水浴場だ。数週間前からある不思議な現象が立て続けに起きているこの地にポケヒューマンが潜伏している可能性が高いとみて、僕、兄、そしてハンサムさんの3名が出張することとなった」

助手「問題の不可思議な現象についてだが……ここを訪れた男女が、次々と恋仲になっているのだ。あるいは、関係が険悪だった恋人たちが急速にその関係を修復し、今まで以上の仲睦まじさをみせるようになったなど、ハンサムさんが述べた通り、事件と呼ぶにはあまりにも軽い出来事である」

助手「一見、ここだけ切り取ると今回のポケヒューマンは良いことをしているように思えるが……これは即ち、人間の感情や好意を操ることが出来るということに他ならない。もしこの能力が成長し、多くの人間の感情を操ることが出来るようになった上で、その能力を悪用する者が現れたら……史上類を見ない、凶悪な事件が起きてしまうだろう。そうなる前に、ポケヒューマンを制圧し、能力を封じなければならないのだ」

助手「編成メンバーが男性3名なのも、相手の能力によって男女間の恋愛感情を揺さぶられる可能性を考慮してのことだ。調査班のスカウトさんが来ていないのも同様の理由である。こうして僕たち3人は一路オキナワまで飛んだのだが――」

兄「……俺がオキナワに行くと知った妹が徹底的にゴネ、わがままを言い、家族まで巻き込んで自分も連れて行けと喚き、挙句の果てにハンサムさんに直談判をした結果、根負けした俺たちが同行を許したため、急遽妹も付いて来ることになりましたとさ」

助手「ははは、彼女の行動力には目を見張るものがある。あのハンサムさんを説き伏せるなんて、なかなかに興味深いよ」

兄「感心してんじゃねえよ……いや、俺が言えたことでもねえんだけどさ。バカンスに来たんじゃねえんだぞ?それをあの小娘は……」チラッ…

妹「ヒャッホ〜!バナ〜ナ〜ボ〜トッ!!」ザパー!

兄「はぁ、頭が痛い……。ハンサムさんも宿泊先のホテルにチェックインしに行っちまったし、事件の捜査はどうなるんだよ……?」
 ▼ 640 チラーミィ@ドラゴンメモリ 19/08/11 00:45:18 ID:0GTMOiW. [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

助手「まあ、そう気を張らずにリラックスしようじゃないか。移動の疲れもあるし、多少は休憩を取ってもバチは当たらないさ」←トロピカルジュース片手に

ゴース『ご〜しゅごしゅごすっ!』フワフワ…

リザード『グルルガァッ!』←麦わら帽子着用

兄「ああ、もう!ゴースはともかく、相棒も助手も浮かれてるんじゃねえよ!俺たちはだなあ――」

――ザワザワ、キャーキャー!

助手「……ストップ、兄。なんだか周囲が騒がしくなってきたよ」

兄「んあ?……あっちの方に人だかりが出来てるな。何かあったのか?」

助手「見に行ってみようか。もしかしたら、ポケヒューマンの手掛かりがあるかもしれないよ」

兄「そうだな。妹の奴はほっといても大丈夫だろうし……野次馬しに行ってみっか」
 ▼ 641 エルレイド@ノワキのみ 19/08/11 00:45:52 ID:0GTMOiW. [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
――海水浴場 砂浜の一角……

ワーワー!ワーワーワー!!

野次馬A「め、眼鏡ちゃ〜ん!握手して〜!」

野次馬B「さ、さ、さ、サインをお願いします!」

野次馬C「一緒に写真を撮ってくれ〜!」

眼鏡娘「わわわっ!?あ、あのっ!申し訳ないけど、道を開けてくださ〜い!この先のホテルに行かなきゃいけないんです〜!」

野次馬D「押すな押すな〜!潰れちまうだろ〜!」

野次馬E「エヴォリューションズの眼鏡娘ちゃんがいるってマジ!?他のメンバーは!?」

眼鏡娘「あ〜、もう……失敗しちゃったなぁ……これはマネージャーさんに大目玉喰らう……きゃっ!?」チクッ!

野次馬F「あれ!?眼鏡ちゃんが消えた!?どこ行ったんだ!?」キョロキョロ…

眼鏡娘「あいたたた……蹴り上げられた貝殻でも刺さったんですかね?脚に何かが……って、それどころじゃない!!」

――ドドドドドドド……!

眼鏡娘「マズいです!人だかりの足元に倒れ込んじゃったから、このままじゃ滅茶苦茶に踏みつけられ――」

兄「おい、掴まれっ!」

眼鏡娘「えっ!?きゃっ!!」グイッ!
 ▼ 642 ジグザグマ@にがいきのみ 19/08/11 00:46:36 ID:0GTMOiW. [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

兄「ったく、危うく眼鏡さんがもみくちゃになるところだったじゃねえか。ちったぁ人の迷惑ってもんを考えろよな」

眼鏡娘「あ、兄さん!?どうしてここに!?」

兄「それはこっちの台詞っすよ。てか、こんな状況で呑気にお喋りしてる場合じゃないでしょう。どうにかして、この人ごみから抜けないと」

眼鏡娘「そ、それはそうなんですが、その方法がどうにも見当たらなくって……」

助手「はぁ、仕方がない。リザード、ゴース、頼むよ」

リザード『リザッ!グラァアァァァアッッ!!』ほえる!

ゴース『げひひひひひっっ!!』おどろかす!

――ゴアァァァッッ!!

野次馬A「う、うわぁっ!?今の声は何だぁッ!?」

野次馬B「怖いよぉ、おかあちゃーん!!」

兄「野次馬の動きが止まった!ナイス、相棒!」

眼鏡娘「今の内にあのホテルへ!」

助手「了解。今度は見つかるなんてヘマはしないでくださいよ」

眼鏡娘「わかってますよぅ!さあ、急いで!!」タタタタ…
 ▼ 643 コジョフー@キトサン 19/08/11 00:47:20 ID:0GTMOiW. [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
――リゾートホテル 会議室

眼鏡娘「はぁ、はぁ……ここまでくれば、もう安心です」

助手「ふぅ、まさかこんなことになるなんてね」

兄「眼鏡さん、怪我はないですか?あと、あの紫ヤローにやられた毒の影響は……?」

眼鏡娘「お二人のお陰でばっちりです!って、この前のオドリドリ怪人には負けちゃいましたけど……でも、その怪我も完治しましたし、さっきの砂浜でも何か刺さったような気がしましたけど、跡にはなってないみたいなんで大丈夫ですよ!」

兄「そいつは良かった!にしても、こんだけの人たちの中で正体がバレるなんて、慎重な眼鏡さんらしからぬミスっすね」

眼鏡娘「面目ありません。丁度悪いタイミングで変装用の帽子が潮風に攫われちゃって……」

助手「……まあ、その辺りのことは僕たちにとっては関係ありません。問題は、何故あなたがここにいるのかということです」

兄「おい助手、そんなツンケンすんなよ。眼鏡さんはあのバカアイドルたちの中では特例の良い人なんだから、警戒する必要はねえって」

眼鏡娘「いえ、構いませんよ。助けてもらった恩もありますし、それに隠す必要もありませんしね」

助手「ということは……やはりあなた方もポケヒューマンの調査に?今回の担当はチームAということですか?」

眼鏡娘「いいえ、今回は社長の命令でエヴォリューションズ全員でオキナワに来ています。表向きはグラビアの撮影ということになっていますが、実態はお考えの通りの事件の調査ですね」

兄「うげぇっ!?全員集合とかマジかよ!?絶対に厄介なことになるじゃねえか!」

助手(……やはり、女社長もこのポケヒューマンをかなり警戒しているようだ。もしかしたら、UBである可能性も考えているのかもしれないな)
 ▼ 644 アマージョ@はつでんしょパス 19/08/11 00:47:39 ID:0GTMOiW. [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
監督「おお〜い!眼鏡ちゃ〜ん!」タタタタタ…

眼鏡娘「あっ、監督さん!」

監督「よかった!Twitterで眼鏡ちゃんのことが話題になってたから心配してたんだよ!……あれ?その2人は?」

眼鏡娘「兄さん、助手さん、紹介します。この人が今回のグラビア撮影の指揮を執る監督さんです。……監督さん、こちらの2人が私のことを助けてくれたんですよ」

監督「おお、それはそれは!本当にありがとうございま……」ジー…

兄「んあ?どうかしました?俺の顔に何かついてます?」

監督「……片方は体育会系で、もう片方は知的な理系。どちらも顔立ちは整ってるし、スタイルもかなりのもの……実に、イイ……!」

眼鏡娘「か、監督さん?」

助手「身の危険を感じてしまう独り言だね。なるべく早くお暇した方が良さそうだ」
 ▼ 645 コリンク@きいろのはなびら 19/08/11 00:50:02 ID:0GTMOiW. [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
監督「ああっ!ちょっと待ってくれ!実は、君たちに頼みたいことがあるんだ!話だけでも聞いてくれないかな!」

助手「嫌です、帰ります。バナナボートに乗ってた妹ちゃんを迎えに行かなきゃいけませんし」

監督「お願いしますよ〜!そこをなんとか!ねっ?ねっ!?」

兄「……この監督さん、グイグイ来るな」

眼鏡娘「すいません……本当に申し訳ないんですけど、話だけでも聞いてあげてください……」

兄「はぁ……しょうがねぇ。んで、監督さん?あんたは俺たちに何を頼みたいんすか?」

監督「いや、なに、簡単なことだよ!今回のグラビア撮影に、エヴォリューションズの相手役として参加して欲しいんだ!」

助手「……はい?」

兄「なんですって?」

眼鏡娘「か、監督さん!?それっていったいどういう――」

監督「君たちも大人気アイドルと会って話してパートナー役がやれるんだから文句はないだろう!?そういうことで、明日からの撮影に協力ヨロシク!あ、勿論バイト代も出すし、ホテル側には君たちに出来る限りのサービスをするように言っておくから!チャオ!」ピュ~!
 ▼ 646 ザマゼンタ@こだいのおうかん 19/08/11 00:50:21 ID:0GTMOiW. [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
助手「ちょ、ちょっと!!僕たちは協力するなんて一言も……」

兄「……行っちまったな。おい、どうするよ、これ?」

助手「断るに決まってるだろう。リラックスしようとは言ったけど、ここまでふざけたことをするつもりはない。僕たちはポケヒューマンの事件調査に来たんだ、アイドルのグラビア撮影に協力する義理はかけらもないよ」

兄「まあ、そうだわなぁ……でもよ――」

カメラマン「聞いたか!?夏風邪で来られなくなった俳優の代わりが見つかったらしいぜ!」

スタイリスト「これで撮影が無事に行えるわ!あの女社長の逆鱗に触れなくて済む!仕事もクビにならずに済む!助かった〜!」

大道具「た゛す゛か゛った゛あ゛ぁぁぁぁぁっっ!!」ナキー!

兄「……俺たちが思っている以上に、なんか大事になってる気がするんだけど……断れる自信あるか、助手?」

助手「……知るもんか。それはあっちの都合で、僕たちには関係ない。何より、エヴォリューションズは敵対勢力だ。敵に塩を送る趣味はないよ」

兄「ああ、う〜ん……取り敢えず、ハンサムさんに相談しようぜ。この前の時みたいに協力してポケヒューマンの捜査に当たれたら心強いじゃねえか」
 ▼ 647 ヤジロン@ホノオZ 19/08/11 09:33:52 ID:n.lcD5UA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 648 キマワリ@どくバリ 19/08/11 19:50:42 ID:wrhITV8Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!!!!!
 ▼ 649 ジジーロン@アクアカセット 19/08/18 02:17:01 ID:PL.EH886 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

――その日の夜 兄たちの部屋……

妹「うえぇ〜〜っ!? あの腹黒ド畜生ムカムカ猫かぶりアイドルたちの撮影に協力することになった〜!? しかも、なんか恋人っぽい役回りで〜!?」

兄「ああ、うん、まあ、そんなところだな」

妹「なにやってるのよ、お兄ちゃん!そんなの断って、3発ぐらい顔をぶん殴って、トドメにストンプでも決めてくればよかったのに!」

兄「お前、流石に恨み過ぎだろ。気持ちはわかるけどよ……」

ハンサム「……先ほどの食事、予約もしていなかった豪華コースが運ばれてきたのはそのためか。スタッフは、撮影班からのご厚意だと言っていたが……」

助手「監督さんが手を回したんでしょうね。まったく、これでまた断りにくくなった」

妹「なんであのアイドルたちを助けてるのよ!あいつらは敵でしょ!?」

兄「だから、眼鏡さんは他の奴らとは別枠だっての。チームCの奴らならともかく、あの人を一緒くたに纏めんじゃねえよ」

妹「む〜!お兄ちゃんの女好き!鼻の下伸び夫!水着姿に負けたスケベ!」

兄「お前なぁ! 好き勝手に遊んで、飯もたらふく食っといてその言い草はなんだ、オラァ!!」

――ギャー、ギャー!ワーワー!

助手「はぁ……兄妹仲が良くて羨ましい限りだよ」

ハンサム「しかし、ふむ……決して悪い話ではないだろう。前回の事件のような例もある。ここは、事件解決に協力する方向で動くのもいいのでは?」

助手「僕もそう思いはしますが、撮影に協力するとなると僕と兄は事件の調査には出られません。妹ちゃんを巻き込む訳にもいきませんし、本格的な捜査は全てハンサムさんにお任せすることになると思いますが……?」

ハンサム「構わんよ。私も少しは実地調査で動くべきだ。部下をこき使うだけの上司だとは思われたくはないからな」

助手「……ハンサムさんがいいのなら何も言いませんが、しかし――」
 ▼ 650 ニンフィア@いのちのたま 19/08/18 02:18:04 ID:PL.EH886 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
――ビーッ!

兄「んあ?来客か? んな時間に誰が……?」

ハンサム「ホテルの従業員か?ともかく開けてみよう」ガチャ!

双子妹「ヤッホー!おっじゃま〜っ!」ドダダダ!

双子姉「この間ぶり〜!」トテテテ!

ハンサム「う、うわっ!?」

眼鏡娘「ああ、もう!なにやってるんですか!?失礼の無いようにとあれだけ言ったのに、あの姉妹は……!」

強気「言うだけ無駄でしょ、私はどうせこうなると思ってたわ」

元気娘「右に同じく」

姉系「ごめんなさいね、夜分遅くに騒がしくして……」

妹「うわ、出た!暴力系腹黒ムカつき裏表激しいアイドル連中!」

不思議娘「ちょっと!何よその悪口のオンパレードは!?なんでそんなスラスラと罵倒の言葉が出て来るわけ!?」
 ▼ 651 ギアル@カゴのみ 19/08/18 02:18:49 ID:PL.EH886 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
兄「いや、おい。お前ら、どうしてこの部屋に来たんだよ。メンバー全員でぞろぞろと連れ立ってよぉ……」

強気「……今までの経緯はどうであれ、あんたたちが今回の撮影に協力してくれるなら、それはそれできちんと対応しなきゃいけないと思ってね。だから、各チームのリーダーで事前に挨拶でもしておこうと思ったんだけど――」

眼鏡娘「兄さんたちに会いに行くと知った双子姉妹が自分たちも行くと騒ぎだし、それを抑えるために私と元気がメンバーに追加され、そうしたら姉さんもどうせならチームBのみんなを連れていくわ〜とか言い出して、結局全員集合の形になっちゃって……」

助手「……前から思ってたんだけど、君たちには計画性というものはないのかい?」

クール「ある、とはとても言えないわね。少なくとも、馬鹿の集まりであるチームCの辞書には載って無さそうな言葉だわ」

不思議娘「クール?それってどういう意味かしら?不思議に喧嘩売ってんの?」

姉系「まあまあ、ここは同じ適合者同士、仲良くお喋りでもしましょうよ。ロリっ子ちゃんも、同い年のお友達が出来るかもしれない……あら、ロリっ子ちゃんはどこかしら?」

クール「……ん」ユビサシー…

ロリっ子「ふしゃぁぁぁ……!!」ギラギラ…!

妹「ぐるるるるる……!!」ギンギン…!

兄「……な〜んでこの2人はお互いを威嚇し合ってんだ?」

助手「ポケモンバトルだったら、攻撃が一段階ずつ下がってそうなやり取りだね」
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