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SS

ミツル「あなたが…レッド、さん?」 レッド「…」

 ▼ 1 ッシード@シールぶくろ 19/01/20 21:52:19 ID:rPyEF40s [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メガエルレイドのインファイトがバンギラスに決まり、勝敗がついた。

トキワジムジムリーダー、グリーンに勝つと彼は口元を歪めてこう言った。

「なんてこった!オレがこんなヤツに負けちまうなんてっ!!
…ちっ、しょうがねえ。ほら、グリーンバッジだ。おまえにやるよ!」

そうして彼は僕に緑色のバッジを差し出した。

ミツル「ありがとうございました」

冷静にバッジを受け取ろうとするが、手の震えは止まらなかった。今日の相手は…この男は強敵だったのだ。

まず、手持ちのレベルが高すぎる。今までの相手ジムリーダーの手持ちのレベルは50後半だったにも関わらず、

このジムリーダーの手持ちは60後半から70レベルもあった。おかしい、こんな強い人がなぜジムリーダーをやっているのか?

次にこの男はポケモンの厳選をしていないと言うことだ。これも恐ろしいところ。
僕は言わずと知れた厳選家で、努力値から性格、技の構成、複数のポケモンのコンボなど、
考えられるベストな組み合わせを求めて鍛え上げてきた。

なのに…。目の前のこの男はこの連携を完全な読みで潰してきた。最後にメガエルレイドを残していなければ
確実に負けていただろう。

グリーン「おーい、ボーっとしてんじゃねえぞ」

その言葉で現実に引き戻された。
 ▼ 2 ガクチート@ナモのみ 19/01/20 21:53:26 ID:GVVI8N9I NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
読むのめんどくさそうなSSだなおい
 ▼ 3 ノヤコマ@キラキラメール 19/01/20 22:05:33 ID:rPyEF40s [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グリーン「早くバッジ受け取ってくれないか。俺様もこの後忙しい…」

ミツル「あの、質問があるんですけれど」

グリーンは首をかしげる。

ミツル「何であなたみたいに強い人がジムリーダーを?チャンピオンは目指さないんですか?」

グリーンは鼻を鳴らし上を向いた。
「ああ。今は目指ささねえよ」

僕が言葉を発しようとするのを遮り、グリーンは叫んだ。

「『この俺様が世界で一番!強いってことなんだよ!』

これは、あいつと共に最強を目指していた時に、あいつにチャンピオンとしてかけた言葉だ。

しかし、あいつは化け物みたいに強い。手を抜いたら絶対に負ける、そんなライバルだった。

そして最後の戦い…本気でやり合い、激闘の末俺は負けた。あいつは真の最強を手に入れたんだ。それでなんか…。

自分が修行不足だってことに気がついちまってな」

僕は顔をしかめた。あいつ?この男と同じ、いやそれ以上の…?

「ん?あいつって誰かって?お前が使うポケモンからしてカントーのトレーナーじゃないと思っていたが…。

まさか、俺と並ぶ最強のトレーナー、『レッド』を知らないのか?」

ミツル「レッド…?」
 ▼ 4 ココ@ヤドランナイト 19/01/20 22:06:04 ID:rPyEF40s [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>2
確かに爽快感はないかもしれない
 ▼ 5 ガヘラクロス@ダートじてんしゃ 19/01/20 22:27:45 ID:rPyEF40s [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グリーンは口を閉めることを忘れたようだった。そんなに驚くことなのだろうか。

グリーン「そっかー、レッド知らないのかー。ロケット団をたったひとりで壊滅させた、元カントーチャンピオンだ」

ミツル「あのロケット団を…?」

ロケット団は他地方にも知られているほど悪名が高い。
僕はジョウトに来た時に知ったが、かなり大きな組織だったと聞いた。

グリーン「あいつ…シロガネ山に行くとか言ってからそれっきり会ってないからなあ。どうしてるんだろう。」

ミツル「シロガネ山に…?」

グリーン「ああ、そうだ。あんな凍え死んじまいそうなところで手持ちのポケモンたちとな。

お前、なんかレッドと似ているな。その強さといい、ポケモンへの向き合い方といい…。

なんだか昔を思い出しちまったぜ。」

そう感慨深そうにしみじみと言うグリーンに、僕は拳を握りしめた。

ミツル「グリーンさん。レッドさんは…シロガネ山にいるんですよね?」

グリーン「ああ、何度言わせやがる。まさか…お前、あいつを探しに行くのか?」

僕は頷いた。自分と同じ道を歩む、最強の男。

グリーン「…そうか。まあ雪山だし気をつけろよ」

僕はバッジを受け取り、まだ見ぬ強敵に心を踊らせるのだった。
 ▼ 6 マヨール@しろいハーブ 19/01/20 22:52:04 ID:rPyEF40s [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グリーン「それにしてもよ…。あいつ、見た目は弱そうなのに強かったな。また課題が見えてきた…」

グリーンがそう口元に笑みを浮かべる同時刻…。

僕はポケモンセンターを出るところだった。

ミツル「手持ちは完璧、寒さ対策も道具もOK。あとはまあ何とかなるだろう。」

そう思い、僕は何度も厳選作業でお世話になってきた自転車を走らせるのだった。

ミツル(僕は、もう負けない…!そうユウキさんに誓ったから、僕は勝ち続けるんだ!)

僕、ミツルはユウキさんと戦って敗北を味わい、一から鍛え直すことにした。

そこで、他地方に渡って各地のジム巡りを行うことを決定し、早4ヶ月…。カロス、イッシュ、シンオウ、ジョウト、そしてカントー。
確かに強い敵はいた。しかし、僕が思う以上に強いトレーナーはいなかった。


そんな中のさっきのジムリーダー、グリーンだ。

彼程、いや。


『僕が求めた最強の存在』

それがここに…!

「あっ、君。この先は化け物みたいに強いポケモンが出てくる。バッジを8個持っていないと通せないんだが」

ミツル「あっ、それは大丈夫です、むしろ40個ありますから」
 ▼ 7 メルゴン@きのみプランター 19/01/20 23:11:29 ID:rPyEF40s [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シロガネ山洞窟…。

普通のトレーナーならすぐにやられてポケセン行きを免れない過酷な場所である。

まず、暗すぎて見えない。これは仕方がないのでジバコイルの10まんボルトを一旦フラッシュにすることで
乗り切った。

次に恐ろしいことだが…ゴースやムウマの大群が襲いかかってきたのだ。

ミツル「くそお、ガブリアスやチルタリスの地震が効かない浮遊持ちが大量に…。仕方ない!みんな頼む!」

ガブリアス、チルタリス、ジバコイル。この三匹に攻撃を展開させる。

ミツル「ガブリアスは逆鱗で正面から突撃!ジバコイルはラスターカノンで援護!」

ガブリアス「ガブッ!」
ジバコイル「ババババ!」

ミツル「チルタリス!メガ進化だ!ガブリアスがふらついたら変わって恩返しで殲滅しろ!」

メガチルタリス「チールッ!!」

数分後、それらは全て片付く。しかし、それから更に恐ろしいことが起きたのだった。

リングマ「…グマァァァ!」

レベルがムウマたちよりも高い、リングマが3匹…襲いかかってきたのである。
 ▼ 8 ャワーズ@あついいわ 19/01/20 23:24:15 ID:rPyEF40s [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミツル(とりあえずまだ疲弊してないエルレイドにファイアローだな。
いや、ファイアローだけをまず出して、ガブリアスに地震を打たせてからエルレイドで迎え撃つ!
だからガブリアスにもう少し、頑張ってもらうとするか…)

僕はポケモンを入れ替え、再び指示を出した。

ミツル「ファイアローはフレアドライブ、ガブリアスは地震!」

ファイアロー「ファァァ!」
ガブリアス「ガブゥゥッ」

リングマ「グマッ!?」

仲間の一体が倒され、まさかという事実に困惑してリングマ二匹は立ちすくんだ。

ミツル「出てこいエルレイド!相手が怯んでいる今だ、インファイト!」

エルレイド「…!」

リングマ「グマァァァァァ…」

エルレイドの強烈な連撃がリングマのみぞおち…急所へと入り、豪快に吹き飛ぶ。

ミツル「もう1回!」

エルレイド「…!!!」

豪快な地響きとともに、襲いかかってきたリングマ3匹は倒れ、その後逃げ出した。

ミツル「ふう…。こんなのが、まだ続くのか…?」

僕はダンジョンは想定外のことばかりだ…と早くも疲弊するのだった。
 ▼ 9 ラサリス@フーディナイト 19/01/20 23:41:12 ID:rPyEF40s [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミツル「長いな…」

僕は雪が降り積もって真っ白な山を見上げる。

ミツル「レッドさんは、一体どこにいるのだろうか…」
そう思いながら、寒さに少し震える。ここは寒い。グリーンさんが凍え死んでしまうほど寒いといったのにも今なら頷けた。

ミツル「さて…さっきやったようにまたロッククライムをやらなくてはならないな」
入り口でいきなりロッククライムが必要なことには、本当に驚かされた。

ミツル「ジバコイル…。頼むよ」

ジバコイル「…ジババッ」

僕はジバコイルに乗ると、上の穴まで上昇するように命じた。
吹雪いてきて、視界は真っ白になりながらも、懸命に進んでまた上にたどり着く。

ミツル「ハアハア…。ありがとうジバコイル。オボンの実を食べて霰ダメージを回復してくれ」

ジバコイルにオボンの実を食べさせて、再びフラッシュを出してもらう。
ジバコイルがいて、本当に助かった…。そうジバコイルに感謝しつつ、洞窟探索を続ける。

ミツル(トレーナーが一人もいないというのはやはりこういう場所だからかな)

今までに通ってきたチャンピオンロードなどの過酷な道には必ずトレーナーが待ち構えていた。
しかし、このダンジョンにはそれが一切ない。まるでここだけ死後の世界のような静寂があった。

飛び出してきたムウマやゴース、リングマやニューラを退け、一心不乱に進む。


ただ、それだけ。しかし、それは今までの道よりもはるかに過酷なものだった。
 ▼ 10 ギギアル@いましめのツボ 19/01/20 23:49:13 ID:rPyEF40s [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミツル(ヒメリの実を集めておいて正解だった。しかし、一体いつになったらレッドさんに…)

また一つ洞窟を抜け、次の洞穴へとジバコイルに飛んでもらってたどり着く。

異次元なレベルの高さの野生ポケモンとの戦闘に加え、外の寒さに疲弊する足と心。

ミツル(これが、最強の歩んだ道…!)


現状でわかっている最強のトレーナー。

そのトレーナーと戦い、また一つ強くなる。

強く…なるために、最強に近づくために、犠牲はつきものだ。

命を燃やして、高みへと進む。どこまでも、どこまでも!


進まなくてはならない!


ミツル(グリーンさんの昔も、いまの僕と変わらなかったりするのかな)

そう思い、僕は少し笑みを浮かべた。出口はもうすぐだ。
 ▼ 11 ッスグマ@ていこうのハネ 19/01/21 00:04:37 ID:8pU6TRiE [1/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミツル「こ、ここは…?」

麓付近よりも明らかに強い野生ポケモンたちを退け、洞窟を出た瞬間に視界が一気に開けた。
霰は降っておらず、代わりに小さな雪粒が降ってきた。

ミツル(確かダイヤモンドダストとかいう現象だったかな…。て、あれは!?)

僕の視線の奥…。最も崖に近いところに空を見上げている人が一人、いた。

赤い帽子、黄色いリュック、赤い上着に水色っぽいズボン。

そして、肩には黄色くて可愛い体に、尻尾のポケモンは乗っていた。

ミツル(あれが、レッドさん…?)

僕はジバコイルの技をフラッシュから10まんボルトに変更、手持ちポケモンの全回復を行ないながら彼を見上げた。


その後ろ姿から滲み出る強者のオーラ、貫禄。寒さとは別にピリつく肌に、心臓の高鳴りが僕の中を支配した。
そして……彼は同時に儚さと虚無感も感じさせたのだった。

ミツル「あの!すいません!」

僕の声に、ゆっくりと振り向く…。

ミツル「あなたが…レッド、さん?」

レッド「…」

レッドさんは僕のことをまっすぐに見た。そして一度目を閉じ、ゆっくりと頷くと…。

肩に乗せていた可愛い皮を被った黄色い化け物…。ピカチュウを繰り出したのだった。
 ▼ 12 イボルト@つめたいいわ 19/01/21 00:21:18 ID:8pU6TRiE [2/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミツル(なんだ…このプレッシャー!?このピカチュウ…強すぎる!)

僕はゆっくりとした佇まいのレッドさんに視線を送った。そして、モンスターボールを投げ…。

ミツル「エルレイド、頼むぞ!」

いつもの自分なら、絶対にガブリアスを出していた。

しかし、彼のエースはピカチュウ…雰囲気で察せるほど、最も信頼を置いているように感じた。

なら…僕もエースとして絶対の信頼を置くエルレイドを出さなくてはいけない。



自身が最強になるならば、ポケモンを信じ、不利でも立ち向かう…。

頼れるのは自身のポケモンと経験と頭脳だけ。



戦いの口火は切って落とされた。
 ▼ 13 レキッド@シーヤのみ 19/01/21 00:26:37 ID:4TF.cQQc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これは支援
 ▼ 14 ガバシャーモ@リザードナイトX 19/01/21 00:32:11 ID:8pU6TRiE [3/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミツル「エルレイド!メガ進化だ!」

首もとにあるキーストーンに触れ、そう叫ぶ。

同時にエルレイドの周りで紫色の光が集まり、やがてメガストーンに刻まれている形が浮き上がり、
エルレイドの姿が変わり終えたことを表していた。

レッド「…!」

ピカチュウ「…ピカッ?」

ミツル「あれ…?もしかしてメガ進化をご存知ではなかったんですか?」

レッドさんの無言での頷きから賛同の意を汲み取る。

ミツル「バトル中に一回だけできる、超強化です」

僕は拳を握った。

ミツル「エルレイド!サイコカッター!」

エルレイド「エルッ!」

レッド「!?」

ピカチュウ「ピカッ!」ササッ

超高速で飛ぶピンク色の刃…それにレッドは久方ぶりで驚いた。
エルレイドは通常状態だとピカチュウよりも遅い。それが、先ほどの強化でありえない速さになっている。

ピカチュウは経験則から勝手に避けることができたが、レッド自身は無知で指示を出すことができなかった。

レッド「……」

彼の口元が緩み、笑みがこぼれ落ちた。それは、彼が長いこと忘れていた感覚だった。
 ▼ 15 ローニャ@うしおのおこう 19/01/21 00:49:04 ID:8pU6TRiE [4/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レッド「…!」

ピカチュウ「ピカッ!」

ピカチュウの姿が甲高い音とともにいきなり消える。そして、それは美しい一閃を描き…。

エルレイドの目前で一瞬、白い煙のようなものを身に纏ったピカチュウが突っ込んでくるのが見えた。

エルレイド「!?」

ミツル「リーフブレードで軌道を逸らせ!」

バチッ、ガキン、という硬い金属がぶつかり合ったような音がシロガネ山の静寂を貫く。

エルレイドのリーフブレイドによってギリギリのところで僅かに左に逸らされたピカチュウの、その攻撃が届くことはなかった。

ミツル(いまのピカチュウの技、あれは電光石火だ…!電光石火であれだけの火力が出るなんて…)

弾き飛ばされても慣れたような体の使い方で跳躍し、元の位置に戻るピカチュウを見て僕は冷や汗が流れ出るのを感じた。

ミツル(相手のピカチュウはサイコカッターを初見で回避し、見えないほどの速さで、

かつメガエルレイドのリフブレでギリギリ弾いて凌げるほど超火力な電光石火を繰り出せる…。持ち物はでんきだまだな。

幸いにも、ピカチュウは耐久が低い。だから1発でも当てれば勝ちの状況を作り出せば…)

いつも通りの超高速の思考を行い、計画を実行に移す。

ミツル「エルレイド!剣の舞!」

僕のエルレイドが剣の舞を使った時に生じるラグタイムは7秒…。この間は動き回りながらピカチュウの攻撃を牽制する!
 ▼ 16 シャーナ@フエンせんべい 19/01/21 01:08:29 ID:8pU6TRiE [5/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そう意気込み、しっかりと相手の動向を伺う。

レッド「!」

ピカチュウ「ピカピカピカピカァァ!!!」

ミツル「!?」

突如爆発音が鳴り響き、白い煙に包まれた相手のピカチュウ。その小さな存在はすぐに覆い隠されてしまう。

そして、煙が晴れて視界がクリアになった瞬間。

僕の目に映ったのは


『黄金色の電気を体に纏う巨大で黄色い化け物』だった。


それは一瞬でその場から消え、一瞬でエルレイドの目の前に現れた。



その一閃…一瞬にして一掃。



エルレイドの体がレーザービームのような、何もかも問答無用で破壊するその攻撃に吹き飛ばされ、シロガネ山の壁に叩きつけられる。

エルレイド「ルッ………」

ミツル「エルレイドォ!!!」

エルレイドは壁にめり込み、ぐったりと脱力した。


……………瀕死。


絶望の状況下で途端になぜか、僕の頭の中にエルレイドと出会った時の映像が映し出された。
 ▼ 17 ズクモ@スターのみ 19/01/21 01:11:43 ID:8pU6TRiE [6/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
※一旦落ちます。
続きは後ほど

面白かったら支援よろしくお願いします!
 ▼ 18 ンメル@ディフェンダー 19/01/21 02:42:04 ID:C1LYC4o2 NGネーム登録 NGID登録 報告
シエンネ
 ▼ 19 ミラミ@びっくりこやし 19/01/21 22:09:17 ID:8pU6TRiE [7/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
─────────────────────────────────────────
ミツル「ユウキさん…ポケモンってこういう草むらに居たりするんでしょ…?
僕が上手に捕まえられるかそこで見ててくださいね……」

ガサガサッ!

ミツル「うわっ!」

ラルトス「!?」

〜数分後〜

カチッ。

ミツル「やった……僕の……僕のポケモンだ…!!ユウキさんありがとう!」

ミツル(これから、よろしくね!ラルトス…!)ニコッ
─────────────────────────────────────────
ミツル「あっ…あっ…」

レッド「…?」

ミツル「うわ…うわぁぁぁぁぁぁぁ………!」

レッド「!」

なぜ、僕は今まで気がつかなかったのだろう。厳選したポケモンが、負けなしだったからだろうか?

僕は後悔の渦に包み込まれる。大切な、初めてのパートナーにした、残酷な命令に。
強くなる為なら、何でも犠牲にしてやる。そう決意した、僕の過去の選択に。

ミツル「ごめんよ…ごめんよ…みんな……」

ポタポタと僕の目から流れ落ちる雫。一体僕はどれだけ自分の大切な仲間を傷つけていたのだろう。

途端に強い力で肩を叩かれた。
 ▼ 20 チリス@ペアチケット 19/01/21 22:20:44 ID:8pU6TRiE [8/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エルレイド「エルゥッ!!!」

ミツル「エル…レイド?」

エルレイドは怒っていた。何故だかは、はっきりと僕にはわからない。

でも…彼の真剣な、澄んだ目から感じる一つの感情だけは汲み取れた。

ミツル「まだ、僕なんかの為に…戦ってくれるというの…?」

エルレイド「?エルッ」

さも当たり前のように頷く彼。
僕は涙を拭い、頷き返した。

ミツル「…もう大丈夫。ありがとう、エルレイド」

エルレイド「…エル」

エルレイドは相手のピカチュウの前に構え直す。彼の体はボロボロに傷ついていた。

強がっている…というのは側から見ても明らかだった。

だけど…。

ミツル「エルレイド!頑張れ!頼む!」

ポケモンが逃げないのに、トレーナーが逃げるなんておかしな話なのだから───────
 ▼ 21 ラエナ@ルビー 19/01/21 22:41:30 ID:8pU6TRiE [9/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミツル(幸いにも、今エルレイドの攻撃力は通常の2倍、実数値は476…。
もし相手のピカチュウがHBぶっぱの個体だったとしても一撃で落とすことができる…)

ミツル(問題は、ピカチュウの攻撃のさばき方だ。相手の技でわかっているのは

『電光石火』『ボルテッカー』の二つだけ。

サブウェポンとして入れるとしたら…アイアンテールとか草結びか…?)

ミツル(わからない以上、常にリーフブレードを展開させて隙を突くしかないな…)

ミツル「エルレイド!リーフブレード!」

エルレイド「エルッ!」

レッド「…!」

ピカチュウ「ピカァ!」
その時、ピカチュウの尻尾が銀色に変化した。

ミツル(アイアンテール…!)

ガキンッ!

何もかもを切り裂く翡翠色の大剣と何もかも砕く白銀の鉄槌がぶつかり合った。

ミツル(火力が互角…!?そんな!数値で見れば
ピカチュウはどんなに頑張ってもエルレイドの火力にはたどり着けないはずなのに!)

ミツル(でも!今なら当てられる!)

ミツル「エルレイド、もう片方の手でリーフブレード!」

エルレイド「エルウウウッ!」

ピカチュウ「ピカァッ!」

レッド「…!」

黄色い体が一歩踏み込んだエルレイドの不可視の斬撃の衝撃によって吹き飛ばされた。
 ▼ 22 ニョニョ@きのみ 19/01/21 22:43:39 ID:ZNV2aY6k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これは支援
 ▼ 23 ンクルス@ドラゴンZ 19/01/21 22:43:41 ID:BjyoOpVE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゲームなのかアニメなのかはっきりさせたほうが感情移入しやすいぞ
 ▼ 24 ャランゴ@いかりまんじゅう 19/01/21 22:51:46 ID:8pU6TRiE [10/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミツル「あ、当たった…!」

当たれば、勝ち。耐久の低いピカチュウには絶えることのできないはずの攻撃が命中したのだ。

ピカチュウは倒れた…。そう思った瞬間

ピカチュウ「ピ…ピカッ……!!!」

レッド「……ッ」

ピカチュウ「ピカッ!」

レッド「…」グッ

ピカチュウが、起き上がった。

その瞬間、エルレイドが振り向いた。

エルレイド「エルッ」

僕は一瞬で彼のしたいことがわかってしまう。

ミツル「…止めても無駄だって、知ってるから。ぶちかますんだ、エルレイドォ!!!」

エルレイドが高速で飛び出す瞬間、僕の言葉に笑みを浮かべた気がした。
高速で突っ込む彼の体は赤いオーラに包まれていた。

レッド「!!!!!」

ピカチュウ「ピカアアアアアアア!」

黄金色の電気の鎧をまとったピカチュウが雷鳴を響かせながら突進してくる。


衝突の瞬間、音はなかった。


煙があがり、視界がまた遮られる。
 ▼ 25 ーシャン@ひかりのいし 19/01/21 22:56:38 ID:8pU6TRiE [11/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>23
確かに
無理矢理だけど、ミツル君の頭の中だけゲームの世界が
展開されていると思って読んでもらえると助かる
 ▼ 26 ックウザ@ぼうじんゴーグル 19/01/21 23:07:56 ID:8pU6TRiE [12/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「ピカッ!ピ…?」

グラッ、ドサッ。

静寂に包まれた空間の中、響き渡る土音。

相手のピカチュウが、瀕死───戦闘不能になったのだ。

エルレイド「エルッ…!ルゥゥゥッ!!!」

エルレイドがその拳を高々と上に掲げた。

ミツル「あ…ああ……」

エルレイドの背中は、ダイヤモンドダストも相まって光り輝いていた。
自然と、僕の目からまた涙がこぼれ落ちていく。

エルレイド「エルッ」

エルレイドが僕に向かって笑いかけた瞬間───────

ドサリ。

僕はその瞬間、彼はただ強がって、僕に喜んでもらおうと立っていたのだ…と気がついた。

ミツル「エルレイド…!エルレイドォ!」

僕はエルレイドの元に駆け寄り、彼を抱きしめた。

ミツル「頑張った…君は、本当に…!」

気絶するエルレイドの表情は、とても柔らかかった。
 ▼ 27 ニューラ@ヨクアタール 19/01/21 23:20:46 ID:8pU6TRiE [13/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
一体目

ミツル、エルレイド→メガエルレイドを選出

レッド、ピカチュウを選出

結果、両者相打ち



レッド「……」

ピカチュウ「ピ……」

レッド「…」

レッドは無言でピカチュウの頭を撫で、元気のかけらをピカチュウの口に含ませ、地面に毛布を敷いて寝かせた。

レッド「…!」

レッドはリザードンを繰り出した!

ミツル(リザードン!?なら…こいつだ!)

ミツル「頼んだぞ、ファイアロー!」

ファイアロー「ファローッ!」

そう、戦いはまだ始まったばかりだ。
 ▼ 28 ーシャン@おだんごしんじゅ 19/01/21 23:40:08 ID:8pU6TRiE [14/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミツル「ファイアロー!高くとびあがれ!」

レッド「……!」

ファイアロー「ファロー!」

リザードン「ガァァッ!」

高く飛び上がるファイアローの真後ろを追うリザードン。

ミツル「よし!ファイアロー、折り返してブレイブバード!」

ファイアロー「!!!」

リザードン「!?」

リザードンが怯んだ刹那…蒼い隕石がその巨体に落下し、そのまま下降を続けた。


疾風の翼─────それは、飛行タイプの技を万全の時だけ優先する、ファイアローの固有特性である。

最初の一度だけ…超火力かつ超高速の一撃を叩き込み、強引に相手を戦闘不能に持ち込む。

それがファイアローの戦い方だ。


地面に叩きつけられ、地面には大きな陥没と白い煙が立ち上った。

リザードン「ガッ…」

ファイアロー「ファロッ!」ボロッ

ミツル(確かにこの戦い方は紙耐久のファイアローに合っている。しかし、攻撃の反動が凄いのも確かだ…)
 ▼ 29 リアドス@ぼうごパッド 19/01/21 23:52:15 ID:8pU6TRiE [15/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そう、ゆっくりと思考していたのが間違いだった。

ふと目を上げた瞬間…僕はレッドさんの目が輝いたように見え…。

ファイアロー「ファロッ……」

気がついた時にはすでにズバンッ、というあり得ない程重い一撃がファイアローに直撃していた。
そのまま軽いファイアローの体は吹き飛び、壁に叩きつけられ…。

ファイアロー「…」

ズルッ、ポサッ。

あり得ない程の威力の攻撃で、ファイアローが一瞬でやられてしまったのだ。

ミツル「う、そ……」

一瞬、リザードンが急に起き上がり、一撃喰らわしたのだけは見えた。

ミツル「まさか…カウンター、搭載リザードンなんて…」

相手のリザードンは僕が唯一その場であり得ないと思ってしまった、カウンター持ちであった。


読み間違い…それはトレーナーにおいて最もやってはいけない重大な罪である。
これを無くす為に、どれだけの練習をしたか…覚えてはいない。

しかし、緊張のせいで重要な場面でやってしまった。

ミツル「ファイアロー…僕の慢心のせいで……。ごめんなさい…」

ファイアロー「…?ファロファロッ」

ファイアローはとても優しいポケモンだ。…こんなに愚かなミスをした僕を当たり前のように許してくれたのだから。

ミツル(もう二度と、集中力を欠いたりしない…!)
 ▼ 30 モネギ@かいがらのすず 19/01/21 23:54:23 ID:8pU6TRiE [16/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
※今日の更新はこれで終わりです、また明日もやります
こんなに重たい文章を読んで頂き、恐悦至極の思いです…

引き続き、面白かったら支援を宜しくお願いします!
 ▼ 31 ララッパ@ジメンZ 19/01/22 23:19:26 ID:725M3qcE [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミツル(リザードンが疲弊しているのも事実…!今なら!)

ミツル「マリルリッ!頼む!」

マリルリ「ルリルリ♪」

リザードン「ザァァ…!」

レッド「…」

ミツル「マリルリ!はらだいこだ!」

ポンポンポン…という、小気味の良い音が緊張した空気を少し和ませる。しかし、実態は攻撃力を通常の4倍にするという、ポケモンの技としては破格の積み技である。

そして…勿論はらだいこは、使用時に対価を支払わなくてはならない。

マリルリ「ルリルリッ!」ムシャムシャ

マリルリは体力をオボンの実を食べて回復した!

と、その直後

リザードン「ザァァァァ!」

相手のリザードンの猛攻が、すぐそこまで迫っていた。
 ▼ 32 ルキモノ@くろいてっきゅう 19/01/22 23:30:50 ID:725M3qcE [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミツル「マリルリ、アクアジェットで弾き返せ!」

マリルリ「ルリィィィ!」

リザードン「!?」

ズドンッ!

マリルリの胴体が一瞬沈み込んだと思ったその瞬間、リザードンの懐に激流の如く凄まじい速さと威力の衝撃が走った。

そして、そのままリザードンは地面にめり込み、戦闘不能になった。

リザードン「…」シュン

レッド「…」なでなで

レッド「…!」グッ

レッドはラプラスを繰り出した!

ラプラス「ラプーッ!!」

ミツル(ラプラスか…。高耐久、一撃必殺のデパート…。マリルリのアクアジェットを足にして早急に倒さないと負けてしまう…!)

僕は手持ちを確認した。
控えポケモン…ジバコイル、チルタリス、ガブリアス。

ミツル(レッドさんの残りの手の内を知らない以上、オールラウンダーのガブリアスは最後までキープした方が良さそうだな…)

ミツル「マリルリ!アクアジェットで相手の注意を散漫にさせろ!」

レッド「…!」

マリルリ「ルリィッ!」

ラプラス「ラプゥゥゥ!」
 ▼ 33 ェリム@こだいのうでわ 19/01/22 23:46:42 ID:725M3qcE [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
掃射のごとく超高速の連射で場を殲滅しようとする蒼い恐竜と、フィールド上に残像を残しながらその猛攻を躱し続ける青い悪魔。

両者の立ち位置は真逆ではあったが、その変動しない強さだけは全くもって同一のものであると言えた。

ミツル(考えろ…。次の有効な手を!後続まで影響させられるような、利益が残る最善手を!)

レッド「!」

ラプラス「ラー…」

ミツル(今だ!)

ミツル「マリルリ!穴を掘る!」

レッド「!」

至近距離にて放たれた絶対零度…一撃必殺技の脅威を掻い潜り、死角から大ダメージを与えるこの作戦。

ミツル(よし…!行けマリルリ!当ててくれ!)

レッド「…」

ラプラス「…ラプゥ」


レッド「…!」

ラプラス「ラプッ!」ズガン!

レッドさんの目がまた輝いたと思った瞬間

…僕たちが足をつけている大地が胎動を始めたのだった。
 ▼ 34 レシー@ちいさなキノコ 19/01/22 23:56:47 ID:725M3qcE [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミツル「地震!?マリルリ、押し切れ!」

ダンッ、という物凄く硬い岩がぶつかったかのような音が地響きとともに響く。それは、傷だらけになりながらも懸命に足掻く青い悪魔の一撃だった。

ラプラス「ラプゥッ!」

ミツル(マリルリ…!よく踏ん張ってくれた!)

僕はそのままマリルリに怯んだラプラスへの攻撃の指示を出す。

ピンク色の光とともに青い悪魔の姿は消え、次の瞬間ラプラスの懐から煙が上がった。

それは、技名詐欺と呼ばれている悪魔の遊戯…『じゃれつく』だ。

ラプラス「ラ…プ…」

その美しい巨体が地面に倒れ、地響きと土煙が上がる。それを見て、僕は初めて地面の雪が溶けきってしまっていることに気がついた。

レッド「………」呆然

レッド「…」ニヤッ

レッドはフシギバナを繰り出した!
 ▼ 35 ゲデマル@アロライZ 19/01/23 00:03:33 ID:QyWsd2ww [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミツル「マリルリ!まだ動けるか!」

マリルリ「…ル、リ…!」

傷つき、もう足元がふらついているマリルリを見て、僕は涙がこぼれそうだった。


いつも、いつも同じような事をしていたというのに。なぜ僕はこんな過酷なことを彼らに強いていたのだろうか。


ミツル「マリルリ…最後に一撃、あいつに喰らわしてくれ!」

レッド「!」

マリルリ「ルリルリルリルリィッ!」

フシギバナ「バナッ!」

傷ついた小さな体のどこにそんな力が残っているのかと思わせるほどの超スピードで突撃する青いオーラと、無数に這い寄る深緑の触手。

フシギバナ「バナァッ!」

マリルリ「ル…リ…」

その化け物同士の争いは、一瞬で勝敗がついた。
 ▼ 36 ワンコ@りゅうのプレート 19/01/23 00:06:52 ID:QyWsd2ww [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
※今日の更新は終わります
読んでくれてる人がいるとは思ってないけど、建てた以上責任を持って完走しようと思います…
面白いと思って頂けたら、引き続き支援を宜しくお願いします!
 ▼ 37 クシオ@つららのプレート 19/01/23 00:07:24 ID:OMV2D/Ns NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 38 ルキア@きぼんぐり 19/01/23 23:50:32 ID:QyWsd2ww [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミツル「よくやってくれたよ、マリルリは…」

フシギバナ「バナーッ!」

ミツル(強がってはいるが、あのフシギバナ、割とダメージがはいったみたいだ。力持ちはらだいこ積みアクジェが確実に決まっていることになるな…)

ミツル「次は…チルタリス!行くぞ!」

チルタリス「チールッ!!!」

白の歌姫…切り札の一匹、チルタリスが登場した。

レッド「…!!」

フシギバナ「バナッ!」

フシギバナが地面を踏み割ると共に、大木の根が大量にチルタリスを襲った。

ミツル「ハードプラントだって!?…何、さっきのファイアロー戦でもう油断はしないって決めたから。チルタリス、空を飛ぶ!」


 ▼ 39 マズン@うしおのおこう 19/01/24 00:00:01 ID:xoFUW8pg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レッド「!?」

ミツル(この技は、ユウキさんに使われて負けた技…。彼へのリベンジのために覚えさせていて正解だった!)

レッド「…」

レッド「!」

フシギバナ「バナッ、バナッ!」

宙を華麗に舞っていた歌姫に降り注ぐ猛毒の雨、それを追いかけるように高速で迫る大量の大木の根。

ミツル(やっぱりだ、レッドさんはバトルの経験が多いんだ。ハードプラントは反動が大きくて後続の技が使えないはずなのに、敢えて威力を分散させることで技をつなぐなんて…)

ミツル「チルタリス、空中でかわしながら龍の舞!」
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