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ランス「私はなんと冷酷なのでしょう...」

 ▼ 1 ザンドラ@しつもんメール 21/01/16 19:16:02 ID:gqs6vws2 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コガネ百貨店の地下に、その空間は広がっていた。
表向きには地上六階、地下二階と、屋上の造りとされていたが、ほんのひと握りの、特別な会員カードを持っている上客だけが入れる秘密のエリアが存在する。

なんと、さらに地下が深々と造られており、その内のワンフロアが、表ではできない、所謂闇市のような場所であった。

うやうやしく挨拶する、司会と思われる男は、なんとも不気味なマスクを被っており、しかしその光景を不思議に思う者はいなかった。

ここに集っている人間は、皆高い会員費を払い、世間と隔てられた地下で、様々な楽しみ方をしていた。

司会のマスク男の話を聞いている客たちもまた、仮面をつけていたり、マスクを被っていたりと、顔がバレたら不味い様な客たちばかりであった。

表には出せない様々な商品が並べられ、それらはオークション形式で落札されていく。
司会の男が、とある一つの商品の出品者名を口にした時、客たちは皆、にんまりと口角を吊り上げ、我こそがと金額を積み上げていく。

その商品は少しばかり有名で、出品者もまた、名を馳せていた。
出品者のランスという男が提供する商品には皆、口を揃えて素晴らしいと箔をつけていたのだ。

彼から提供される商品は、人であったり、ポケモンであったりと、その都度変わっていたが、どれも客が喜ぶものばかりであった。

ランスという男が、ロケット団の幹部であっても、そうでなくとも、彼らは特段気にすることがなかった。

今回、商品としてこの場に引きずり出されたのは、二年ほど前に失踪届が出された、ハヤトという、少年とも青年とも見て取れる、なんとも顔の美しい人間であった。

この二年、どういった扱いを受けていたのか不明だが、その美青年が、拘束すらされていないというのに、虚ろな目をして、ずるずると地に這いずりながら姿をあらわしたのだ。

顔が良いと言うだけで既に価値はあるが、彼はジムリーダーという職業柄、注目されやすく、誰でもその姿を知っていたために、値段は吊り上げられるばかりでなかなか買い手がつかない。

結局ハヤトは、趣味の悪いアクセサリーをじゃらじゃらと着けている太った女の元に下ることになった。

現役時代からのファンだったというその女は、競りの後、契約書にサラサラとサインをしたかと思うと、そばに控えさせていた若い男に鞄を持ってこさせ、その場で支払いを済ませた。

ハヤトは、自分の意志とは関係なく進む取引を横に、これからの人生に怯えて震えることしか出来なかった。

ランスは、想定していたよりも高値で取引出来たのか、上機嫌になり、ジムリーダーとはつくづく商売がしやすいものだと改めて感心したのだった。
 ▼ 2 レセリア@メガティアラ 21/01/16 23:49:56 ID:gqs6vws2 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マジで1スレも来ないの自分でも笑けてるんだが俺は満足するまで書くぞジョジョ
 ▼ 4 ンヤンマ@リボンアメざいく 21/01/16 23:58:39 ID:gqs6vws2 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>3
これなんのランス?
 ▼ 5 スモウム@シールいれ 21/01/17 00:09:43 ID:84GMnRDE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>4
ファイアーエムブレムのソシアルナイト
確か封印の剣だったかな
 ▼ 6 ンドラー@グッズケース 21/01/17 00:11:17 ID:KahItU6k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>3
FEでこれは高耐久すぎんか
 ▼ 7 ガルカリオ@キラキラメール 21/01/17 00:16:41 ID:5wQgJiEk [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>5
おぎゃーーーFE分からね〜〜〜っ!!
 ▼ 8 テッコツ@ピカチュウZ 21/01/17 02:04:14 ID:CCDMminQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ランスといったら鬼畜王だろ
 ▼ 9 ギアナ@プテラナイト 21/01/17 02:06:30 ID:fqpoggeM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スレタイでネタスレだと思ってた
これはロケット団で一番冷酷な男
 ▼ 10 グマラシ@ひかりのこな 21/01/17 03:40:08 ID:viVEKQck NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 11 チミル@じゅうでんち 21/01/17 03:41:45 ID:ZpFsaRyk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
続きはよ
 ▼ 12 ブリム@ダークボール 21/01/17 10:35:01 ID:5wQgJiEk [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここはどこだろう、とツクシは考えてみた。
考えたところで、この場所がどこなのかなど、分かるはずもなかったが、今ツクシにできることは、指を動かすことと、頭で考えることくらいだったのだ。

ツクシは、元ロケット団幹部の、ランスという男が、自分の前に立ちはだかったところまでは鮮明に覚えていた。
モンスターボールに手を伸ばして、そうしたら、耳の後ろで急にバチバチと音がした。記憶はそこまでだ。

そこから、目が覚めるとツクシは灯りも窓もない空間に、手首を後ろに縛られた状態で目が覚めた。
もちろん、モンスターボールなどの所持品は取り上げられていた。

それがもう数日前の事だ。

ランスがはじめてこの部屋へ来た時、ツクシは大声で怒鳴った。
ツクシにとってはそれが精一杯の牽制であったが、それは自分の立場を一層悪くするだけだった。

ランスは穏やかな声色で、「躾が必要なようですね」と言ったきり、どこかへ行ったと思ったら、複数人の大人を連れてきて、身体の至る所を縄でキツく縛り付けた。

口にはハンドタオルか何かを詰められ、その上で口を布で縛りつけられた。

それから、ずっとその状態が続いていた。
おそらく、ランスは一日に二度のペースでこの場所に訪れている。

正直な話、ツクシには時間など分からなかったし、痒い場所があっても搔けないことや、喉が渇いてもほんの少ししか水を与えられないことが苦痛だった。

そんな折、ランスはやってきた。
いつもと変わらない穏やかな口調で、頭を撫でながら、「反省できましたか?」と聞いてきた。

出来うる限り力いっぱい頷くツクシはランスから見れば滑稽なことだろう。
しかしこれまた、人を安心させるような穏やかな微笑みでそうですか、と猿轡を外してやった。

ツクシはそうすると、途端に嬉しくなった。
そうして、誰が言わせるでもなく、勝手に謝り始めた。

「大声で怒ったりしてごめんなさい、もうしないから、ごめんなさい」

ツクシは孤独が辛かった。暗闇の中、時間もわからず、分からないからこそ長く感じる時間。
ここへ来るのはほとんどランスだけだというのに、憎しみより寂しさの方が勝ったのだ。

ランスは、「自分が悪いと分かったのでしょう、もういいんですよ」と、頭を撫でたまま宥めた。

ランスは、一度、拘束を全て外してやった。
そうして、ツクシに言ったのだ。

「いいですか、ここでは立ってはいけませんよ。四つん這いで生活するんです。分かりますか?」

ツクシは、そんなことはしたくなかった。つい、そんなみっともないことはしたくないと言ったのだ。

そうすると、ランスはとても残念そうな顔をして、再び拘束具を取り出した。
ツクシはまずいと思ったし、ごめんなさい、するからやめて、とも叫んだ。

しかしランスは、拘束するのを止めることなく、口以外は同じように拘束してしまった。
そして、ちゃんと反省したら外してあげますよと、部屋を出ていってしまった。

ツクシはまた独りになった。
さっきまでと違うところは、口が動かせることくらいだった。

独りの間、ツクシは歌を歌った。
民謡だったり、自分の好きな歌だったり、気が紛れることなら何でも良かったのだ。

しかしそれも長くは続かず、どうにかなってしまいそうだった。
ランスがやってきたのは、ツクシがぼんやりと、僕の手持ちは無事なのだろうかと考えているときだった。
 ▼ 13 ベノム@でんきだま 21/01/17 13:29:00 ID:5wQgJiEk [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピピ、と電子音がした。
それはランスがこの部屋に出入りする時にいつも鳴る音だ。

見た訳では無いから分からないが、恐らくは何か認証しなければならないのだろう。
ツクシは、腹が減っていたし、ずっと歌っていたから喉も渇いていた。

食事はよく分からないどろどろとした物が持ってこられるが、味はそこまで悪くなかった。
水も飲ませて貰えるので、ランスがきた時は正直嬉しかった。

ランスはツクシの前にしゃがんで、反省しましたか、と聞いた。
ツクシは、ごめんなさいと謝った。
そうすると、拘束を外してくれた。
ツクシは身体を起こして座った。

ランスはどろどろした食べ物をツクシの前において、その隣に水の入った器も置いた。
スプーンなどはなかった。

拘束されていた時はスプーンで口に持ってきてくれていたが、犬食いをしろということだろうか。
しかし、ツクシはまた拘束されるのがいやで、地面に手をついて、口だけでべろりと舐めとるように食べた。

水も、飲みにくかったが、何度も舌ですくって飲んだ。
食事の間、ランスはその光景を慈しむかのような表情で眺めていた。

水の入った器が空になった頃、ツクシはごちそうさまと呟いた。
ランスは、にこりとして、頭を撫でた。

「身体を洗いましょうか」

ランスは頭を撫でたままそう言った。
拘束されている間、糞尿は垂れ流しで、今は鼻が麻痺していてよく分からないが、正直臭いがひどかった。

ツクシはこくりと頷くと、服を脱いだ。
ランスは壁に掛けてあったらしいホースで、身体を洗い流し始めた。

流れてくる水はぬるくて、少し気持ち悪かったが、冷たいよりはましだと我慢した。
ツクシがいた場所はどうやら風呂場だったようで、排水溝がゴポゴポと音を立てていた。

身体と糞尿を洗い流し、さっぱりすると、バスタオルで身体を拭かれる。
服は汚いままなのでどうしようかと思ったが、大人のサイズのTシャツを渡される。

ランスは風呂場を出て、しばらく何か物音をさせていた。
戻ってきたかと思うと、ツクシを抱き上げて、そのまま風呂場を出た。

ここへ来てから風呂場を出るのは初めてで、嬉しくなった。
脱衣所を過ぎると、廊下のような場所で、ドアが複数存在した。

その内の一つの扉横の機械に、ランスがカードを滑らせ、ピピと音がした。
くぐって、そうしたらパチりと音が鳴る。
かと思うと明かりがついて、久しぶりの電気に目がチカチカした。

目が慣れてくると、そこは子供部屋のような場所で、子供用のベッドと、キャタピーのぬいぐるみが置いてあった。

ツクシはベッドにおろされ、キャタピーのぬいぐるみを手渡された。
そうして、ランスは、「部屋の中なら動いても構いませんが、立ってはいけませんよ」と優しく言った。

ツクシは頷く。
なんとなく、人肌が離れたことに寂しくなって、キャタピーのぬいぐるみを抱きしめた。

ランスは満足そうに、また来ますと言って、またピピ、と音をさせて部屋を出ていった。
 ▼ 14 ガリザードンX@ガラナツのえだ 21/01/17 21:25:59 ID:5wQgJiEk [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ツクシは本当に立たなかった。
ランスが部屋を出た後も、きょろきょろと周りも見渡すことはあっても、立ち上がって歩くという行為を一切しなかったのだ。

どこかにカメラがあるかもしれないから、そんなことをしてバレてしまったら、きっとまた身動きが取れなくなる。
それよりは、四足歩行や膝立ちで動いていた方が安全だと踏んだからだ。

ゆっくりと床に降りてみる。
どうせ外には出れないのだろうけど、部屋の中にも引き戸があったため、そこが気になった。

そこにはポケモン用のトイレがあった。
どうしても人間扱いしないつもりなのだと感じる。

どこを見渡しても窓がない。
逃がすつもりは無さそうだが、今のところ暴力を振るわれた訳でもなかった。

部屋の隅に白い器が二つあった。
一方には水が入っていたが、もう一方は空で、恐らくランスがここに食事を入れるのだろうと思った。

時計や机、鏡など、生活にあるものがほとんど無い部屋は、仕方がないことだがつまらなかった。
ツクシはベッドに戻って、床に転がされていたことを思い出した。

こうしてベッドに寝かせてもらえるなら、もっと大人しくしているんだったと後悔していたのだ。
だがやはり、ツクシは家に帰りたかったし、ランスのことは嫌いだった。

ランスはかつて、自分の町でヤドンたちに酷いことをしていた。
あれだって違法行為で、罪に問われる。
ロケット団の大部分は捕まったが一部、ランスのように逃げ仰せている輩もいた。

実際ランスは指名手配されていた。
警察だって、何度か根城を突き止めるほどには有能なはずだ。

ただ、残念なことにランスの根城が判明しても、その時には既にランスは雲隠れしてしまっていた。
どこからか情報が漏れているのでは、などとも密かに囁かれていた。

やることの無いツクシは、またキャタピーのぬいぐるみを抱きしめた。
ぬいぐるみは、ふかふかしていて等身大サイズだった。

しばらくぬいぐるみとにらめっこしていたが、気づいたら寝てしまっていたようで、体を揺すられて起きた。
目を開けると、ランスが、おはようございますと言った。

ツクシは寝ぼけた頭でおはようと返して、目を擦った。
ランスは、「今日は少しお話しましょう」と言って、ベッドに腰掛けた。

言葉を待つ。
ランスは、ツクシの目をじっくりと見て、ゆったりとした口調で、君の駄目な所や、悪い所を言ってみてくださいと促した。

それがなんなのかよく分からなかったが、ツクシは考えて、えっと、と言った。
しばらくしてから、ツクシはぽつりと、意地を張るところ、と答えた。

そう言って、目線を下げる。
他には、と聞かれて、人を馬鹿にするところ、とも答えた。

するとランスは、「自分で自分の悪い所を認めるのはとても難しいことなんですよ。君はいま、ひとつ成長したのです」と褒めた。
褒められたツクシは、少しだけ嬉しくなった。

この日、ツクシは自分の悪い所を思いつく限り挙げて、褒められた。
そして、同じことを二日、三日と繰り返し、ツクシはとうとう、自分はダメなやつなのだと思い始めた。
 ▼ 15 ノアラシ@たわわこやし 21/01/17 21:31:12 ID:5wQgJiEk [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スレタイをネタっぽくしたらみんな読むかと思ったんだが外したな...
アンチでもいいから湧かねえかなあ
 ▼ 16 ンドール@ヨロギのみ 21/01/17 21:33:35 ID:VYZc.h1c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
見てるよ
頑張って続けてくれ
 ▼ 17 ンリュウ@ビーだま 21/01/17 21:33:53 ID:luXo2WVo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こわい
 ▼ 18 ニドリル@リニアパス 21/01/17 21:36:19 ID:Sk8Abqwc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
reのオークション会場かな?
 ▼ 19 ビヨン@いいつりざお 21/01/17 21:52:33 ID:be2syPA. NGネーム登録 NGID登録 報告
>>3
結構進んでて草
 ▼ 20 バゴ@やんちゃミント 21/01/17 22:04:23 ID:r34.7T/Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もう一声!
 ▼ 21 レザード@きゅうこん 21/01/18 00:14:35 ID:eWI6XptA [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
日付変わってしまった
 ▼ 22 ミカラス@そうこのかぎ 21/01/18 00:14:49 ID:eWI6XptA [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

四日目に入ると、僕なんて、と自分を卑下しはじめて、ランスは、君は素晴らしい、君ならもっとできるはずだと持ち上げた。

五日目に入ると、ツクシは一人でいるのが寂しくなった。
ランスが来るのを布団の中で不安げに待つ。

寂しいと感じると、時間とは長く感じるもので、まだ来ないのか、なにか気に障ることをしてしまったのかなどと良からぬ考えがぐるぐると頭の中に巡る。
だが実のところ、この日、ランスは本当にツクシを放置していた。

というのも、ランスはとある用事を済ませていたのだ。
ロケット団に居た時の元部下が、どうやらロケット団が所有していたという隠し金を盗って逃げたらしい。
ので、ランスはその男と少し話をしていた。

時間はかかったが、無事に金の在処を聞き出せたので、使い走りに男の始末を任せて、自分はさっさとセーフハウスに戻る。
子供の名前はよく覚えていないが、あれの世話をしてやらなければならなかった。

見た感じ、あの子供は既に自分に依存しはじめている。
飴と鞭を使い分け、感覚を麻痺させる。
人の世話無しで生きれなくなれば目的は概ね完了だろう。
図体がでかいばかりの馬鹿犬と比べればあの仔犬は随分と洗脳しやすい。

ランスはそう思い、無意識に口角が上がる。
ソファで適当に休んで、それからパソコンに手をつけた。

隠しカメラを見た限り、ランスがいない時もしっかりと言いつけを守っているようだ。
ロックを解いて部屋に入ると、ツクシは勢いよく上体を起こした。
何をするでもなく、ツクシはランスの言葉を待った。

「今日は、自分の罪を見つめ直してみましょう」

つみ、とツクシは聞き返した。
ランスは罪です、と繰り返す。
それから、罪によって、色々な罰を与えます、とも言った。

ツクシは嫌な顔をしたが、ランスが、あなたの為ですよと言うと、渋々ながら頷いた。
ツクシはぽつりぽつりと罪の独白をはじめた。

この歳でなにか大きなことをしているとも思えないが、重要なのは隠し事をさせないことと、自分が悪いと思い込ませることだ。
友達のプリンを食べただとか、花瓶を割ったのをポケモンのせいにしただとか、やはり小さいことばかりだった。

罰の度に、ツクシはごめんなさいと謝った。
ツクシはどうやら、罰を受け入れているようだった。

そうしているうちに、ツクシはぐ、と喉をつかえさせた。
一瞬だったが、ランスはそれを見逃さなかった。
ランスは、他にもあるでしょう、私は知っていますよ、と適当なことを言う。

ツクシは、下を向いて、黙ってしまった。
ランスは、君はそんな子ではないと思ったのに、と残念そうに言った。

そうするとツクシは、肩を震わせて顔を下げたまま、口にした。
溺れている子を助けなかった、と。

ランスはまず、ちゃんと言えたことを褒めた。
それから、大きな罰が必要ですね、と静かに呟いた。

ランスからすれば、溺れている子供なんてどうでもよかったし、そもそも罪すらどうでもよかった。
だがまるで、本当に大切に思っているかのような悲しい顔で、「私もこんなことはしたくないのです」「君が良い子になるためです」と腕を拘束して、注射器を取り出した。

ツクシはごめんなさいと何度も謝った、一生懸命に暴れると、ランスは、一層悲しい顔で、君のためなのです、しっかり反省しなさい、そう言って、何かを注射した。
 ▼ 23 イプ:ヌル@くさのジュエル 21/01/18 01:16:05 ID:MrJABKS2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
仕事ができるランスさんだ
続き楽しみ 頑張って
 ▼ 24 ジスチル@ラッカのみ 21/01/18 05:25:04 ID:s6f.2.RY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
見てるぞ見てるぞ〜
 ▼ 25 ロベルト@いかりまんじゅう 21/01/18 06:58:15 ID:hlecF0HQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
"ここ"で待ってるで
 ▼ 26 ンプジン@かくれポン 21/01/18 12:12:03 ID:eWI6XptA [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>11 >>23
>>16 >>24 >>25

ありがとうすげえ励みになる...
 ▼ 27 ルシアン@ライドギア 21/01/18 12:52:12 ID:eWI6XptA [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「きっと、とてつもない痛みでしょうけれど、大丈夫です。これに耐えきったらご褒美をあげますよ」

ランスはそう言って涙さえ流して見せた。
実際に打ち込んだのは、キャバロンという筋弛緩薬で、副作用が出る程の量に調整している。

ただ、大人に打つものをそのまま打ち込んだので、もしかしたら危険な副作用が出るかもしれなかった。
流石に死にはしないだろうが、最悪死んでしまっても高値で売り飛ばせる。

ツクシは体が急にだるくなって、頭がズキズキと痛み始めた。
胸がむかむかして気持ち悪い。
喉に何かつかえているかのような気持ち悪さもあって、それを気にすると、今度は喉が渇く気がした。

ずきずきと痛む頭で、ツクシはぼんやりランスのことを考えていた。
ロケット団の幹部だった悪い人なのに、ぼくのために泣いてた、あの人は本当はわるいひとじゃないのかな、悪いのはぼくで、あ、そうか、ぼくがわるい、わるいのはぜんぶぼくで、あれ、わるいってなんだっけ。

頭で色々考えているつもりだったが、明らかに錯乱していた。
大人に副作用が出る量なのだから、ツクシが錯乱するのも当たり前で、次第にツクシは幻覚を見はじめた。

「ハムスターからメロンソーダがでてくるんだ!どうにかしないと死んじゃうよ!まだ死んでないよ!ほら!首は取れてるけどまだ生きてる!」

「ちがうんだよ!ぼくはジェットコースターに乗らなきゃいけないの!お願いだから空き缶をかえしてよ!空き缶がなきゃジェットコースターに乗れないじゃないか!」

「太陽が僕を殺しに来る!あいつ!僕の肌が弱いって知ってるんだ!追いつかれちゃう!早く隠れないと!あああ光!光は嫌だ!!君まで僕を裏切るのか!それで僕を殺したいんだろ!」

「きみはしゃもじだろ?え!嘘だよ!絶対にしゃもじだ!君がコンタクトレンズだなんて信じられない!百歩譲ってもきみはテレビだよ!コンタクトレンズじゃないってば!」

ツクシはそんなことをずっと叫んだ。
喉は掠れて、どうにも声が上手く出ない。

虚空を見つめて、かすれた喉で精一杯声を張り上げた。
ツクシにはきっと、ハムスターだったり、空き缶だったり、色んなものが見えているのだろう。

ランスはそんなツクシを自室のパソコンから覗いて、くくく、と愉快そうに笑った。
錯乱して幻覚をみている人間は意味のわからないことばかり言っていて、ランスはそれが面白くて気に入っていた。

ランスはシェリーフリップを二口、三口と飲んで、またくつくつと笑った。
しばらくそうしていたが、ランスの携帯がけたましく鳴り始めたため、ランスは、はい、と電話に出て、面倒ですね、と言いながらセーフハウスを後にした。
 ▼ 28 ガルカリオ@キズぐすり 21/01/18 13:00:12 ID:6GIQrTIE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガチで冷酷なランスさん初めて見た
 ▼ 29 ティアス@じしゃく 21/01/18 16:01:26 ID:MrJABKS2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
休憩に見に来たら更新されてて嬉しい
細かいとこが具体的で説得力あってすごいね
カクテル調べたらランスさん趣味悪すぎて怖い
 ▼ 30 タシラガ@かいふくのくすり 21/01/18 16:13:26 ID:6R2khW.Y NGネーム登録 NGID登録 報告
午後ティーを午前に飲むとかそんなんかと
 ▼ 31 スカーン@のどスプレー 21/01/19 04:14:46 ID:z8ccPsxs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
読みやすくていいね
ランスさんに踏まれたい
 ▼ 32 シギソウ@タマゴふかポン 21/01/19 04:46:59 ID:TEOEkJTY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>27
ポケモンの世界にハムスターおらんやろ
 ▼ 33 ーラオス@ミックスオレ 21/01/19 07:37:31 ID:bQfw2qk2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>32
指摘ありがとう
完全に忘れてたわ...なんか適当なのに脳内変換しといてくれ...
 ▼ 34 ーブシン@たてのカセキ 21/01/19 20:22:57 ID:bQfw2qk2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ツクシが拐かされてから二ヶ月が過ぎた。

時間が経つにつれ、ツクシは自分がどうしてその部屋にいるのかを忘れた。
正確にいうと、一種の現実逃避だろう。

自分はランスのペットかなにかなのだと認識するようになっている。
ランスが部屋に来るたびに嬉しくなるし、出て行ってしまえば寂しくなる。

この頃には、立っても良いと言われて、しかも、セーフハウスの中なら自由に散策できるようになっていた。

ランスはたまに、ツクシを外に出して、仕事の手伝いをさせる。
上手に出来れば、褒美をくれたのだ。

最初は上手く出来なくて、怖くて何度も吐いた。
それでも、ランスが見ていると思うと、褒めてもらいたくて、一生懸命鋸を引いた。

今日も仕事を手伝って欲しいと言われたので、ランスがくれた作業服に着替える。

いつもはどこかの銭湯のような場所で作業をしたが、今日はどうにも違うようだった。

ツクシはキャップを深く被り、ランスの後に着いていく。
着いた場所は、見覚えがあった。
そこはコガネ百貨店だった。

エレベーターで六階に行くと、女性のいるカウンターがあった。
ランスは無言で黒いカードを差し出す。

女性がにこりとしたかと思うと、女性の後ろの壁が音を立てて開く。
どうやら壁だと思っていた場所は、エレベーターになっているようだった。

そのエレベーターで地下二階へ行くと、見たことのない通路に出る。
そこを五分ほど歩くと、またエレベーターが現れた。
そこからしばらく降りて、そうするとホールのような場所に出た。

黒いスーツの男がやってきて、ランスはカードを見せる。
それからツクシのことを紹介しているようで、男はツクシをじろじろと見た。

男がいなくなると、ランスは大丈夫みたいですとツクシに言って、また歩き出した。
一つの扉をくぐり、細い廊下を歩く。

どこからがごうごうと音が響いていて、肌寒い。
かつこつと足音が響く。
ツクシはそれがなんだか怖かった。

扉が複数現れて、ランスは奥から二番目の部屋へ入った。
中に入ると、殺風景な、灰色の空間だった。
天井から鎖が垂下がっていて、そこに男が吊るされている。

まだ息があるようだった。
ツクシは、死体の解体をさせられたことはあったが、息のある人間をどうにかしたことはなかったため、ランスを見上げた。

「今日は練習です、上手く出来るようになるまで教えますから、安心してください」

そう言って、にこりと微笑んだ。
 ▼ 35 ロバー@リンドのみ 21/01/19 20:36:49 ID:op0./Bc6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
続き待ってた!
 ▼ 36 ガネール@マックスこうせき 21/01/20 06:20:36 ID:U6vYNQRg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
読んでるぜぇ
 ▼ 37 マザラシ@エドマのみ 21/01/20 10:58:42 ID:ZZ9ombK6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>3
力の伸び良いな
 ▼ 38 ルード@やすうりポン 21/01/20 15:40:31 ID:hcisuhME NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

>>37
確かにランスはペガサスナイトみたいな成長する印象ある
 ▼ 39 ンジュモク@あかしのおまもり 21/01/20 15:46:33 ID:VE6UlrAs [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
FEはもういいから
続き書いてくれなくなったら困る
 ▼ 40 ガカイロス@シールいれ 21/01/20 18:58:34 ID:.ZnkVEYc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ツクシはそれから、ずっとそこで練習をした。
体力が限界になると、隣の部屋で眠る。
そんな毎日だった。

ツクシがあまり上手に出来ないと分かると、ランスが連れてきた大きな男が、付きっきりでツクシの作業のアドバイスをした。
男が来てから数日が経って、言われたことを上手くできるようになった。

男は、存外お喋りで、作業中にもポケモンの話で盛り上がったりした。
ツクシ一人でも大丈夫だと判断すると、男はランスを呼んだ。

ランスは一度、通しでツクシの作業を見て、それから満足気に、「本番をやってみましょうか」と言った。
ツクシは自分が認められたみたいで嬉しくなり、元気よくうんと返事をした。

そうすると、ランスは一枚の写真を見せた。
次に手にかける人間の写真だった。

ランスは「できますか」と聞く。
その写真を見て、ツクシは口を結んだ。
しばらくの沈黙の後、ツクシは「できるよ」とわらった。

それから、ツクシは器具の手入れをした。
鼻歌を歌いながら、道具を磨く。

ランスは写真を見せたあと、準備をしてきますと言って、いなくなってしまった。
いつもはツクシが疲れて眠っている間に、ダメになったソレを取り替えていたのだろう。

少し時間がかかるようなので、ツクシはその間に食事を済ませてしまおうと、部屋に置いてある電話を手に取った。
ランスは、ツクシが仕事をする時はなんでも食べさせてくれていた。

それはここでも同じで、好きなものを食べなさい、言えばなんでも出てきますから、と言っていた。
ツクシは何にしようか迷って、熟考した後、とっしんステーキとライス、あとはきのみジュースを頼んだ。

少しすると、ドアがノックされて、食事が運んでこられた。
思っていたよりも随分とボリューミーで、ツクシは食べきれないかもしれないと思った。

切り分けると、ほんのり赤い断面が見えて、食欲がそそられた。
何も付けず、肉を口に放り込み、ひと噛みすると、肉汁がじゅんわりと溢れる。

程よく脂が乗った、弾力のある肉は食べがいがある。
最初から塩胡椒が振られているようで、何もつけなくとも十分美味しかった。

二口目を口に入れて、ライスも一緒にかき込んだ。
ひと仕事終えたあとの飯はうまいというが、これは本当だなあとツクシは感慨深くなった。

その後も手は止まらず、食べきれないと思っていた量をぺろりと平らげた。
きのみジュースをごくごくと一気に飲み下して、ツクシはぷはぁ、と大きく息を吐いた。

子供の身体というのは、腹が膨れるとどうしても眠くなるもので、うとうとし始める。
どうせランスが帰ってくるまでは時間がかかるのだし、ツクシは一眠りすることにしたのだった。
 ▼ 41 リコオル@ほしのすな 21/01/20 19:00:40 ID:tbNsPP0. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
すげえ冷酷
支援
 ▼ 42 ャーレム@マメかん 21/01/20 22:07:43 ID:VE6UlrAs [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
不穏な展開でワクワクが止まらない
支援絵描いたけど邪魔だったらごめん
 ▼ 43 ナヘビ@みどぼんぐり 21/01/20 22:18:54 ID:yw/2e07M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
買おうとしたのにツクシちゃんは売らねえのかよ
 ▼ 44 サキント@ギネマのみ 21/01/20 22:20:41 ID:tbNsPP0. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>42
くっっっそ上手い
 ▼ 45 ーケン@ゴスのみ 21/01/20 22:37:40 ID:.ZnkVEYc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>42
えっっっありがとうございます好きです...
 ▼ 46 ウカザル@たからぶくろ 21/01/20 23:01:49 ID:VE6UlrAs [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>45
よかった!
話の続き頑張ってください!

やってることえげつないのに不快感なく、読みやすくて引き込まれる文章で好きです
 ▼ 47 ットレイ@ピーピーリカバー 21/01/21 05:04:16 ID:Hop2vmaE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
話の続きが気になって眠れない......

>>42
雰囲気出てるねぇ
絵上手で羨ましい
 ▼ 48 リゴン2@エルレイドナイト 21/01/21 07:38:51 ID:TuvIhNqI [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

少女が目を覚ます。
開けたはずの視界が暗い。

足を動かすと、体が揺れる。
手首と足首を縛られているようだ。

一瞬、パニックになりかけたが、こうなる前に変な連中に囲まれていたことを思い出した。
大人数相手とはいえ、負けたのか、と悔しくなる。

手首の鎖かなにかが緩んだりしないか試してみて、また体が揺れる。
恐らく、吊るされた状態になっているのだろう。

体を動かして、足が地面につかないかなどを試していると、ガチャ、と音がした。
自然と音の方に顔が向く、すると、入ってきた誰かが「あれ、もう起きたんだ。はやいね」と話しかけてくる。

それは女の声というよりも、こどもの声で、聞き覚えのある声だった。
布の擦れる音がしたかと思うと、目に光が入ってきて、やたら眩しい。
目が慣れてくると、そこにはツクシがいた。

「おはよう、アカネさん」

言いたいことは山ほどあった。
今までどこにいたのか、どうしてこんな所にいるのか、色々なことが頭を過って、どれも言葉にならない。

混乱しているアカネを他所に、ツクシが喋る。

「起きたんなら、もう始めちゃうね」

そう言って、壁に設置されたボタンを押す。
なにを、と言葉が出かかって、突如鳴り出した音に遮られる。
ギィ、という音が近くから響いているのだ。

音が響く、そうすると、アカネから見て正面の壁が右から左へと動いた。
自動ドアのように、スイッチを押すと壁が引っ込むらしい。

正面の壁が消えていくにつれ、代わりに現れたそれが、鏡になっていることに気がついた。
裸で吊るされている自分と、目が合う。

思わず、なに、これ、と口にすると、ツクシは、持っていたバケツの中身を机の上に並べながら答えた。

「マジックミラーだよ、知らないかい?この部屋の方が明るいから、こっちからは自分たちしか映らないけど...」

そう言ってツクシは、鏡に向かって笑顔で手を振る。
つまり、この鏡の向こう側に、誰かがいる。

なんだ、ツクシはこの状況を飲み込めているというのか。
アカネは、ツクシに解放してほしいと懇願する。

しかしツクシは、「だめだよ。僕が怒られちゃうじゃない」と言って、それっきり応えてはくれない。
アカネは、未だに、理解できなかった。

机の上に、何種類かの器具が置かれつづけている。
ここで何が行われるにしろ、アカネはいま、絶望的な状況だ。

最後の物が置き終わったのか、ツクシは手を止める。
そして、屈託のない笑顔で、元気よく言った。

「それじゃあ、はじめようか!」
 ▼ 49 フォクシー@ありふれたいし 21/01/21 07:49:00 ID:TuvIhNqI [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次とか少し閲覧注意かもしれない
 ▼ 50 マージョ@リピートボール 21/01/21 08:23:46 ID:STiAW1AU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>48
アカネなら悔しくなる以前に泣くと思う
 ▼ 51 ナバァ@やさいパック 21/01/21 12:26:39 ID:XCHAJe0w NGネーム登録 NGID登録 報告
読ませる文章ですごい面白いがこのクオリティでアカネがグロい目に遭うのは怖くて見たくない…
良かったら最初に何の閲覧注意なのか注釈つけてくれ
欠損とかガチグロなら避けるべ
 ▼ 52 ストダス@みどりのはなびら 21/01/21 14:09:56 ID:PWmwLDAI NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
アカネなんかツクシに解体されそう
それって実質百合だよな?
 ▼ 53 バコイル@マグマスーツ 21/01/21 18:54:28 ID:TuvIhNqI [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
一応閲覧注意、グロの部類と表記ライトな失禁
その次も微グロ
これがガチグロかはちょっとわからん
 ▼ 54 モー@ロゼルのみ 21/01/21 18:54:46 ID:TuvIhNqI [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


マジックミラーで隔てられた先では、ランスと老紳士がソファで談笑していた。

「いやはや、ジムリーダーを殺人鬼に仕立て上げるとは、魔法でも使ったのですかな」

まさか、と眉を下げて大袈裟に反応して見せれば、老紳士はわはは、と笑う。

「少し調教したまでです。あれくらいの歳でしたら、刷り込みは案外楽ですよ」

ランスはそう言って、マジックミラーの向こうに目をやる。
老紳士も釣られて、そちらを見る。
ちょうど、ツクシが開始の宣言をした後だった。

「アカネさん、これ分かる?ピーラーっていうんだけど」

ツクシは手元のそれを親指と人差し指ではさみ、ぶらりとチラつかせて、それから握り直す。
脚を固定して、泣いて叫ぶアカネに目もくれず、刃を腿に押し当て引いた。

皮がぬらりとめくれる。
一瞬、白く抉れた箇所に、ふつふつと粒状に血が湧いた。
重量に耐えられなくなった血は、一筋に流れ落ちる。

アカネは泣いて騒いだが、ツクシは先程剥いた隣の箇所に刃を押し当てた。
まるで野菜での皮でも剥いているかのように、感情がない。

血に混じって、黄色がかった液体がびちゃびちゃと流れ落ちる。
ツクシはその臭いに眉をひそめたが、やることは変わらなかった。

皮のある箇所に何度も何度も刃を押し当て、引いて、太腿はびゅるびゅるととめどなく流れる血液によってびちゃびちゃになる。

そうなると、ツクシはどこが剥いた場所なのか分からなくなって、太腿に氷水をかけて、尿と血液を洗い流した。
これは止血も兼ねていたが、血はまた流れた。

同じことを繰り返していると、やがて左腿から皮が消え失せる。

アカネは大粒の涙をぼろぼろと絶え間なく流し続け、喉が裂けそうなほど何かに謝ったり、許しを乞うたりした。

ツクシは机の上からバーナーを取り出して、点火する。
その時点で、アカネは顔を真っ青にして、いや、やめてと暴れて鎖ががちゃがちゃと軋む。

火が近づくと、肉の焼けるいい匂いがして、ツクシは昨晩食べたステーキを思い出した。
アカネの上腿をバーナーで炙りながら、あれは本当に美味しかったなあと笑みがこぼれる。

アカネは、全身から汗がにじみ出てくるのを感じていた。
腿は熱くて仕方が無いはずなのに、それ以外の場所は異様に寒く感じた。
涙が溢れ続ける目で恨めしそうに、マジックミラーに向けた。
 ▼ 55 ローゼル@せんせいのツメ 21/01/21 18:55:15 ID:TuvIhNqI [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「わはは、威勢がいいですなあ」

老紳士が笑う。
ランスは別段、この光景に面白みを感じなかったが、彼に合わせて、ふふんと鼻を鳴らす。

「お気に入りのようでしたら、生かしてもおけますが」

老紳士は、やれやれといった感じに、いい、いい、と遮った。

「ああいう威勢のいい、生意気な小娘が、物言わぬ木偶になるのがよいのです」

ランスは、はあ、と適当に相槌をうつ。
この老紳士の趣味など、欠片も興味が無い。

マジックミラーの向こうでは、今も尚、残酷なショーが行われている。
老紳士はたまに、おぉ、と声を出したり、身を乗り出したりして食い入るようにその光景を貪る。

ランスは、これからのツクシのことを考えていた。
せっかく色々と教え込んだのだから、殺してしまうには惜しい。

だからといって、いつまでもセーフハウスに居られるのは面倒だった。
ここまで無感情に人を殺せるようになったのだから、ここでも十分やっていけるだろう。

終盤に差し掛かると、アカネはぐったりとしていて、正直、傍目からは生きているのか死んでいるのか分からなかった。

ツクシはびちゃびちゃと音を立てながら移動する。
ナイフを持ってくると、死にかけているアカネの腹を裂いた。
どぱどぱと音をさて血が滴る。

アカネはぎゃっ、と声を上げて、びくびくと痙攣したが、それだけだった。
その後、ツクシは腸を引きずり出したりしてみたが、アカネは声も出さなければ、動きもしない。

ツクシはその場で息と脈を確かめて、「あらら、もう死んじゃった」と残念そうに呟いた。


「いやあ、とても楽しませて頂きました。どうぞ、お礼です」

老紳士はそう言って、茶封筒を手渡してくる。
中身は現金で、これも毎回のことなので特段気にせずに受け取る。

茶を一杯、ゆっくりと飲んで、老紳士は良い新人が入ったものですと感嘆した。
それから、次もまたあの子にやってもらいたいと指名され、是非と応える。

老紳士は、ふぅ、と一息ついて、では私はこれで、とにこやかに帰って行った。

ランスはツクシをオーバー気味に褒めて、さも最初からその予定だったかのように、これならここを任せられますね、と言う。
ツクシは、嬉しさ半分、寂しさ半分といった顔をして、ぼくがんばるよ、と返事をした。
 ▼ 56 ルフォン@たいりょくのハネ 21/01/21 20:28:16 ID:TuvIhNqI [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
読み返すと日本語がおかしいところが沢山あるけど見逃してくれ
 ▼ 57 ンベ@はかせのてがみ 21/01/21 23:26:12 ID:Gi8Qxfsg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ああ〜アカネちゃんが…
グロ得意じゃないけど描写の加減が絶妙で話の展開が楽しめて助かります
 ▼ 58 オノラゴン@フラットコール 21/01/21 23:47:15 ID:hIB2Qv42 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>57
絵すこ
 ▼ 59 ガバクーダ@きあいのハチマキ 21/01/22 02:20:12 ID:2CA.G7v. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今んとこツクシちゃんが1番の勝ち組だな
 ▼ 60 フーライ@ニビあられ 21/01/22 04:00:49 ID:TX0kF7G. NGネーム登録 NGID登録 報告
勝ち組ランキング
5位 アカネ
4位 ハヤト
3位 ツクシ
2位 ランス
1位 趣味の悪いアクセサリーを着けたデブ女
 ▼ 61 チャブル@しめったいわ 21/01/22 04:25:36 ID:hkioNfFE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハヤトくんどうなっちゃったん?(;;)
 ▼ 62 イキング@デボンのにもつ 21/01/22 06:47:33 ID:vVO6Lwdk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次誰だろ……マツバさんかな
 ▼ 63 ングドラ@オッカのみ 21/01/22 12:18:33 ID:6DpcTqBk [1/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
>>57
本当にありがとうございます...!
めちゃくちゃモチベーション上がる...!
 ▼ 64 キノオー@かくとうジュエル 21/01/22 12:20:08 ID:6DpcTqBk [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
次なんも考えてなかったから時間かかるかも
 ▼ 65 ースバーン@かくとうジュエル 21/01/23 01:44:40 ID:iy5g3GcM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>64
あわよくば他のロケット団幹部も見たいな〜〜とか思ってるけどなんでも楽しみ
待ってる
 ▼ 66 ハコモリ@のどスプレー 21/01/23 16:23:52 ID:eW9k.u8w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 67 リーパー@はねのカセキ 21/01/23 23:38:55 ID:OwK6DMls NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
たのしみに待ってます♫
 ▼ 68 ビット@グラスメモリ 21/01/25 23:03:12 ID:9bPA2Lc. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 69 ンターン@けいけんアメM 21/01/26 15:06:09 ID:Bp9.bJww NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「なあ頼むぜ、俺様こーいうのは詳しくねえんだって」

ソファにどさりと腰掛け、ラムダが縋るような口調で言う。
少し考える素振りを見せて、まあ良いでしょう、とランスが返す。

ラムダが連れてきたのはエンジュのジムリーダーだった。
ランスに助けを求めるからには、見られては不味いものでも目撃されたのだろう。

ランスは、やたら大きい海外製のスポーツバッグを持ってきて、そこにマツバを押し込んだ。
持ってくださいとラムダにバッグを押し付けて、颯爽と歩き出す。

ラムダは重いと文句を垂れながらランスの後に続いた。
移動用に連れてきたポケモンで、二時間ほど森の中を進む。

夜の森というのは、案外不気味なもので、ラムダはたまに物音がすると、肩を揺らし、びびらせるなよ、と小声でぼやく。
夜ということもあり、肉眼ではいまいち道が分からない。

ラムダは本当にこの道であっているのかと思ったが、そのうち、ずっと奥の方に明かりが見える。
近付くとそれはこじんまりとした小屋だった。

ランスはノックを三回して、住人が出てくるのを待った。
中にいた人間は、ドアを開ける前に舌打ちをしていたが、ランスを一瞥すると、一瞬ぎょっとして、途端ににこにこと頭を下げる。

中へ招き入れられ、少々お待ちくださいとソファで待たされる。しばらくすると、キャンドルスタンドを持ってきて、準備出来ましたと報告する。

床だった場所が四角く切り取られていると思えば、そこはどうやら地下に通じる階段のようだった。
ランスが腰を上げて地下へ踏み入ると、ラムダも後に続いて階段を降りる。

しばらく降ると、階段の途中に踊り場が顔を出す。
壁には扉が一つあり、中からたまに男の呻き声が聞こえる。

ランスはそこに入り、ラムダにバッグを置くよう声をかけた。
バッグを置いて辺りを見渡すと、裸の男が何人も転がっている。

男たちは唸ったり寝返りを打ったりしか行動を見せない。
腕が無かったり、足が無かったり、それらは体の一部を欠損している者が多く見られた。

五体満足の人間もいたが、どっちにしろ手足を使えるような状態ではないようだった。
ラムダは、おかしな薬でも打たれているんだろうと思いながら、バッグに詰め込んだマツバを床に転がす。

ランスは何かの資料をじっくりと読んでから、「これとこれは処分しなさい」と男に指示する。
男は、はいと返事をして、涎を垂らしながら寝ている男の髪を引っ掴んで、ずるずるとどこかに引き摺っていく。

引き摺られている男は、ぶちぶちと髪の抜ける痛みで叫び声をあげる。
しばらく暴れて、煩いものだから、その声で、マツバは目を覚ました。
 ▼ 70 ンバス@フェアリーZ 21/01/26 15:20:48 ID:c8C6YX2M [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やったああ続きだ!!ありがとうございます!!
しかもラムダ!!!!!!!
相変わらず文章の完成度が高い!!!!
 ▼ 72 ジロン@マスターボール 21/01/26 16:48:49 ID:3FLwG.dQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ラムダおじさんもマツバさんも好きだから楽しみだ……!
支援
 ▼ 73 トベター@はいぶくろ 21/01/26 17:07:17 ID:MSfsab5M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グズマ「悪いことしてやるぜ」的なやつかと思ったらガチのやつだった
 ▼ 74 ッチムシ@パワーベルト 21/01/26 17:44:47 ID:fvcwjuAg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
悪役とジムリーダーの絡みいいぞ〜
 ▼ 75 ラカッチ@フシギバナイト 21/01/26 17:46:16 ID:uBSMvvwg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
.218 39 83 1987年度本塁打王
 ▼ 76 フキムシ@だいちのプレート 21/01/26 23:19:28 ID:yinQ6b/w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
下北沢ラムダキタキタ祭り
応援してます
 ▼ 77 ンベアー@あかいウロコ 21/01/27 08:45:15 ID:3DFMF6oc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マツバさんこれからどうなるか楽しみ……
アカネちゃんのピーラーのくだりかなり狂気度高くて好きでした。
支援です!
 ▼ 78 ソクムシ@パイルのみ 21/01/27 08:46:33 ID:sZvEpUyU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>3
ハンサムやな〜
 ▼ 79 キタンザン@いんせきのかけら 21/01/28 03:59:04 ID:tidkts3E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マツバさんが酷い目に合うのは嫌だ......
 ▼ 80 チャブル@スピアナイト 21/01/28 16:17:10 ID:71Qghc8U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

起き抜けに裸の男が引き摺られているものだから、マツバはぎょっとした。
起き上がろうとして、拘束されていることに気が付く。

「お、起きちまったのか」

可哀想なヤツ、と気怠そうなラムダが呟く。
マツバはゆっくりと部屋を見渡し、それからようやく自身がまずい事になりそうだと実感した。

背に冷や汗を感じながら、手足の拘束をどうにか解こうと身動ぎしていると、扉の向こうからぎゃあ、と言う声と、何かが転げ落ちる音が聞こえた。

扉が開いて、男が戻ってくる。

もう一人の処分品が同じように引き摺られるが、これは静かで、たまに、うぅ、と唸るだけだった。
ぶちぶちと髪が切れたり抜けたりする音が聞こえた。

彼らが扉の向こうへ消えたかと思えば、またなにかが転げ落ちる音。

「ああなったら、人間おしまいだよなあ」

ラムダは引き摺られて行った男たちをぼんやりと見送り、今度は裸の男たちを眺めながら、誰に話しかける訳でもなくそう言った。

それから思い付いたかのようにマツバに目を向けて、「お前多分、いまからああなるんだぜ」と言葉を放つ。

マツバはドっと体が熱くなって、呼吸が乱れる。
この部屋にいる男の殆どが、目の焦点が合っていない。
明らかに殴られた痕のある男も居た。

自分もあんなふうに、気力を失って、涎を垂らしたまま寝転がるだけになるのか。
いままでの漠然とした恐怖が、はっきりと形になっていく。

マツバは、自信に満ちた青年だった。
ジムリーダーになるほどの強さと信念が、彼にはあった。

そして、彼は、自分ほど努力した人間が、報われないはずがないと思っていた。
降りかかる災厄全てが、自分の試練なのだと。
その試練を乗り越えた先に、自分の求めるものがあるに決まっている、と。

しかしマツバはいま、途方もなくただ絶望していた。
ポケモンも取り上げられ、まともに身動きも取れない状態で、自分は敵の手中にいるのだ。

どうしようもなく泣きたい気持ちに駆られて、それでも彼は泣くことはしなかった。

男が、急にあっ、と声を上げたかと思うと、携帯を見て慌て始め、扉の外へ飛び出していく。
それから十数分が経ち、戻ってきたかと思うと、五十代程の、品の良いスーツを着た男を連れてきた。

男はハンカチで額の汗を拭いながら、ランスに話しかける。

数分話し込んで、男はマツバを一瞥し、話に持ち出す。
するとランスがこちらに歩いてきて、マツバを見下ろす。

「この通り、まだ普通の青年です」

男も近くへやってきて、マツバを見る。
それから、「彼はまだ指名できないんですかねえ」とランスに尋ねた。
ランスはこのままだと暴れますよと男に言って、まあでも、と続ける。

「ケガも承知の上だというなら、構いませんがね」
 ▼ 81 サイドン@おおきなしんじゅ 21/01/28 22:20:13 ID:cnfUjX2g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あ〜〜続きありがとうございます!!
 ▼ 82 ュレム@サトピカZ 21/01/29 00:00:00 ID:7LTkLZCI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「なぁ、分かってくれよマツバくん、君に乱暴したい訳じゃないんだ」

マツバはガボっとゲロを吐いた。
腹を踏みつけられたからだ。
上手く呼吸ができなくなって、何度も咳をする。

「全く、大人しくしていてくれよ...汚いなぁ...」

ほら、と乱暴に襟を掴まれ、立ち上がらせられる。
シャワールームになっているらしい場所にマツバはドンと転がされた。

冷たい水が顔にかけられ、びくりと震える。
嘔吐物は綺麗に洗い流され、その頃にはシャワーは温かくなっていた。
口の中も洗おうかと優しく言われ、先程までとの違いに気味の悪さを感じる。

恐る恐る口を開けると少量の湯を口に注がれて、何回かうがいをした。

うがいが終わると、男はマツバの肩をバスタブの縁にかけ、シャワーヘッドを外す。
マツバは依然、後ろ手に固定されていたが、足の拘束は外されていた。

ズボンに手をかけられて、マツバはビクついて縮こまる。

男は無遠慮にズボンを下ろすが、湯のせいで衣服がピッタリと肌にくっついて脱がしにくい。
マツバはやめてくれと足をばたつかせる。

男はチッ、と舌打ちをして、わざとらしく眼前で拳をつくり、腕をを振り上げる。
ゴッ、という音がして、遅れて頬に激痛が走る。

口の中を切ったようで、せっかくゆすいだばかりたというのに、口は不快感でいっぱいだった。

結局、マツバはズボンとパンツを脱がせられ、シャワーホースを肛門に捩じ込まれた。
マツバは唇をグッと噛んで執拗に行われるそれに耐えていた。

目尻がツンと熱くなって、ああこれはまずいぞと、目を力いっぱいに瞑り、涙だけは流すまいと必死に耐える。
それから程なくして、男は洗浄に満足がいったのか、よし、とシャワーヘッドをつけ直した。

ここまでくれば、マツバはもう何をされるか分かっていたが、逃げ出してみたとしても、部屋の外はとてつもなく長い階段だ。
それに加えて、おそらくランスやラムダがいる。
手を封じられて倒せるとは到底思えなかった。

男はマツバをベッドに放る。
小タンスからローションを取って、男もベッドに乗ってくる。

それから体を押えられて、なにか注射された。
マツバは自分もさっきの男達のようになるのかと怯えて、うわぁぁと叫ぶ。
男は、「大丈夫、ちょっとハイになるだけさ、君も、あんまりにも痛いのは嫌だろう」と宥めた。

 ▼ 83 ドン@ハートアメざいく 21/01/29 00:00:45 ID:7LTkLZCI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
多分次貼るのはR-18
 ▼ 84 グトリオ@ひかえめミント 21/01/29 17:03:25 ID:doEYwL.. NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
昼なのでさげ支援
 ▼ 85 ジロック@チョークいし 21/01/30 22:10:19 ID:cLkwGHgA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こわくてぞくぞくするのに引き込まれる
続き楽しみにしてる
 ▼ 86 トデマン@ルビー 21/02/02 02:22:20 ID:YGI6LQO2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援絵を描きたいけどどのシーン抜き出すか悩む…
 ▼ 88 ォレトス@まじめミント 21/02/04 02:36:34 ID:UUJwrkNM NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
SSも支援イラストもレベル高すぎる
支援
 ▼ 89 ンダー@レトルトカレー 21/02/04 05:34:42 ID:d9Pc1XEs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援絵毎回思うけどすごい
ssも支援
 ▼ 90 ダイトス@レトルトカレー 21/02/04 05:46:29 ID:yFrcfh82 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>87
毎回本当にありがとうございます!
 ▼ 91 ルーラ@メトロノーム 21/02/04 05:46:46 ID:yFrcfh82 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

べろりと首筋に舌が這う。
水気のある熱を帯びた舌が、うなじのあたりをぬらりと走り、マツバはびくりと肩を震わせる。

恐怖と嫌悪、そしてそれらを上回る高揚感。
薬でおかしくなっているのは明白であったが、身体は火照り、気分はいつになく上々だった。

男の、ごつごつと骨張った中指が、マツバの口に捩じ込まれる。
指で舌を撫でつけ、先ほど切れたばかりの傷口を撫でる。

傷がじんと痛んだが、それよりも首元に感じる熱の方が気になった。
男がうなじに口をつけ、それから強く吸う。
そうすると、白い肌にぽつりと鮮烈な赤が現れる。

男は、満足そうに目を細めて口角をほのかに吊り上げた。
指を口から引き抜き、すっかり大人しくなったマツバの頬を撫でる。

暫くそうしていたが、男は満足したのか、ローションを手に取った。
ひんやりとした液体を手の平で馴染ませ、マツバの腰を掴んで持ち上げる。

手を滑り込ませ、目的の場所を指で円を描くように撫でる。
滑つく指の先が、何度も円を描き、やがてつぷりとマツバの中へと吸い込まれる。

ヴ、と少し苦しそうな声を上げ、マツバは身をよじる。
しかしそれも、指を何度か抜き差しする内に艶かしいものへと変化していった。

マツバが慣れてきたと感じたのか、男は差し込む指を一本増やす。
あ゙、と声がしたが、その声は初めの時のそれと比べ、上ずり、余裕のあるものだった。

前立腺の辺りを刺激してやると、それだけでマツバはびゅっと射精する。
マツバは自ら腰をゆるゆると揺らし、もっと触ってほしいとでも強請っているようにも見える。

本当のところ、マツバは男根を扱きたくて仕方がなかった。
手は後ろで固定されているため、シーツに擦り付けることしか出来ないが、それも男が腰を抱いているから叶わなかった。

ぐちゅぐちゅと水音がなる中、マツバは口をだらしなく半開きにし、涎を垂らしながら嬌声をあげる。

涙だけは流すまいと必死に堪えていたマツバだったが、目からは大粒の涙が留まることを知らないかのように溢れ出ていた。
これが自らの不甲斐なさという感情からくるものなのか、ただ薬でイカれてしまっただけなのか、マツバにはわからなかった。

男がまた指を増やす。
それと同時に、男はマツバの男根を握り、扱いてやる。

薬でバカになった身体は、いとも容易く射精したが、治まることはなかった。

男が服を脱ぎ捨て、マツバの口に自分の肥大化したそれを押し込んだ。
マツバは急に突き入れられたそれに対応出来ず、苦しそうに喉を震わせた。

頭を乱暴に掴まれ、喉の奥まで突き入れられ、引き抜かれる。
それを何度も繰り返し、やっと男の動きが止まる。

喉の奥で精子がびゅるびゅると吐き出され、マツバは眉間に皺を寄せた。
男が解放してくれないものだから、マツバが溺れないためには、吐き出されたものを飲み込むしかなかったのだった。
 ▼ 92 ツベイ@ぼうじんゴーグル 21/02/04 07:43:21 ID:jkiUxuag NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あああ、マツバさん……

いつ見ても文が読みやすいし引き込まれやすいしホント好きです。
支援絵の方もめちゃくちゃうまいですし……!
応援しています!
 ▼ 93 ッキー@スーパーボール 21/02/04 09:28:29 ID:nEqY4L26 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 94 メハダー@エレキシード 21/02/04 15:30:09 ID:qvFYuNKs NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
普通r18展開はミカンやツクシみたいな女の子でやるだろうにマツバなあたり異常がよくわかる
 ▼ 95 ガヤンマ@デボンスコープ 21/02/05 23:27:58 ID:vntIX0PA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
引き続きR-18です今回は出先から失礼しまする
 ▼ 96 ベノム@いましめのツボ 21/02/05 23:28:20 ID:vntIX0PA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告

マツバは嘔吐きそうになるほど咳をした。
ねっとりとした、それも苦味のあるものを息継ぎする間もなく、ふんだんに飲み込んだのだから当たり前だ。

男は咳き込むマツバを意にも介さず、マツバの直腸内にローションを仕込んだ。
とろりとした冷たい液体が身体に入ってくるのを感じる。

熱くなった身体には、それは気持ちの良いもので、マツバは恍惚とした表情を浮かべる。

ローションを仕込み終えると、男はマツバを仰向けに転がして、太腿を持ち上げるようにして足を開かせる。

ああ、とうとう犯されるのだなと悟りながらも、マツバは薬の生み出す熱に当てられ、その行為への期待から、こくりと喉を鳴らした。

ずちゅ、という音がして、みちみちと肉を掻き分けながら、それはゆっくり侵入してくる。

どこかが切れたのか、ぴりりと痛みが走ったが、それでも快楽の方が勝り、挿入されただけだというのに、背を反らし、びくびくと痙攣しながら射精する。

肉と肉がぶつかる音がばちゅ、ばちゅ、と何度も響く。
肉棒が前立腺を抉るようにぶつかる度に、マツバは自身の服を精液でびちゃびちゃに汚す。

喉が潰れてしまうのでは無いかと感じさせるほど、マツバは獣のようにヴぁ、あ゙ぁあ、と喘ぐ。
途中、男はマツバに何か話しかけていたが、マツバは与えられる快楽に夢中で、話しかけても惚けた返事ばかりだった。

休憩とばかりに肉棒を引き抜いて、男は部屋の冷蔵庫へ酒を取りに行く。
マツバは男がいなくなると、ごろんとうつ伏せになって、自分のものをシーツに擦り付ける。

マツバが一人でそうしている間、男は酒を煽り、その光景を眺めた。
ろくに身動きも取れない状態で自慰に勤しむマツバの姿は、滑稽そのものだった。

男がたっぷり、缶ビール二本分後でベッドに戻ると、マツバは、かすれた声で、イきたい、もっと気持ちよくなりたいと泣きながら懇願する。

全て薬のせいで、決して自分は淫らな人間ではないのだと、マツバは自分に言い聞かせ、今起こっている事柄を解決しようだなんてことは、とうに諦めてしまっていたのだった。

男が満足した頃には、マツバは男と自分の精液で、身体の至る所がべちゃべちゃになっていた。
尻の穴からは男の精液がごぷりと溢れ、服についたものは一部が乾いて、着られる状態ではなかった。

自分がどんな姿かなんて気にせず、マツバは先程までの行為の余韻に浸っている。

そんなとき、ラムダがランスの部下を連れて部屋に入ってきた。

ラムダは、「うわ、きったねえ!」と叫んで、ランスの部下に、お前がやれよとマツバを押し付ける。

部下の男は、こんなものは慣れたものだったので、さっさとマツバをシャワールームに引き摺った。
身体を隅々まで洗浄した後、マツバを拘束し直し、ラムダと男で担いで、マツバを元いた部屋に戻す。

客が帰ったあと、ランスは茶封筒の中身を見て、「ふむ、これはこのままにしておいた方が売れそうですね」とマツバの処分を下した。
後のことは部下に任せ、ランスはラムダと共に踵を返したのだった。
 ▼ 97 ワルン@きかいのぶひん 21/02/05 23:33:48 ID:riQQsYsU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤバイよヤバイよ……
今まで男で興奮したことないのに…………
支援
 ▼ 98 カンプー@アクアスーツ 21/02/05 23:37:44 ID:8HPkW5z6 NGネーム登録 NGID登録 報告
>>94
作者が女ならよくあることだぞ
 ▼ 99 クリン@フライもりあわせ 21/02/05 23:59:28 ID:05SomEeE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ラムダ良いな〜
いい意味でエロいより非道くて好きです
 ▼ 100 ビワラー@ダイマックスアメ 21/02/06 00:50:26 ID:nzSAObs. NGネーム登録 NGID登録 報告
文章がすごく素敵です 次も楽しみ
支援
 ▼ 102 シャマリ@さざなみのおこう 21/02/07 03:02:30 ID:tJ/kOaE2 NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>101
マジで毎回ありがとうございます...
 ▼ 103 ザリガー@せいしんのハネ 21/02/07 08:04:57 ID:X5BYJBEE NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
あぁ…マツバさん………
 ▼ 104 ンプジン@ねがいのかたまり 21/02/09 09:46:15 ID:g1SgZGFc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援です!
 ▼ 105 ンヤンマ@のこされたボール 21/02/09 23:18:06 ID:0fWsZC1k NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 106 チンキー@ポロックケース 21/02/10 16:01:23 ID:K1NUU/Ac NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
更新遅くなると思います
見やすいように貼ってみる
>>1 >>12 >>13 >>14 >>22 >>27 >>34
>>40 >>48 >>54 >>55 >>69 >>80 >>82
>>91 >>96

次は今週中にはと思ってる
 ▼ 107 キハミ@ネコブのみ 21/02/10 19:36:44 ID:AQzUGRnI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お疲れ様です!待ってます!
 ▼ 108 ルー@たいりょくのハネ 21/02/13 13:14:03 ID:YLL6TafE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
だいぶ前にもランスのガチなSSあったよな
ランス好きだから嬉しい 支援
 ▼ 109 ーシャドー@PPかいふくポン 21/02/13 13:58:04 ID:26K2YgNg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次の被害者は誰になるのかな
>>108
スレチだけど気になる…
 ▼ 110 ーケオス@きぼりのかんむり 21/02/13 13:59:58 ID:0O5.6auo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
順番からいくと次はシジマさんか?
やられるビジョンが見えない……
取り敢えず支援です
 ▼ 111 ガオニゴーリ@リバティチケット 21/02/14 23:41:03 ID:XsTsUKRY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
遅刻してすいません
今回ランスめっちゃ喋ります
 ▼ 112 クデ@きのはこ 21/02/14 23:41:21 ID:XsTsUKRY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「おや、まさか貴方がここを嗅ぎ付けるとは...」

ランスは椅子から立ち上がり、どうしましょうとわざとらしく周りをゆっくり歩く。

「ハヤト達はどこだ」

言葉を放ったのはタンバのジムリーダー、シジマだった。
シジマは目を据え、鋭い目付きでランスを睨みつけた。

二人がいるのは、簡素な造りの個室だったが、部屋を出ればそこはある種の闘技場になっていた。

ランスがこの場所へ来たのは、金の回収と強い人材のスカウトの為であったが、対するシジマは、最近この手の闘技場に突然現れてはその場を乱す、所謂ブラックリスト入りしている人間だった。

シジマのことはランスも聞き及んでいた。
目的は何となく察していたし、手は打った後だ。

予想通り、シジマは突然に消息を絶ったジムリーダー達の事を聞いてくる。
シジマがロケット団を探しているなどということは分かり切っていた。

だからこそ、意外だとばかりに言葉を並べたさきから、嘲るかのように視線を向けることが出来る。

シジマはここ数日、家にも帰らず、ロケット団が関わっていそうな、様々な場所を渡り歩いていた。
実際、ロケット団の下っ端がシジマに伸されたという報告も上がっている。

ランスは、はてさてなんのことでしょう、と何とも分かりやすくとぼけて見せた。
シジマはその態度が癪に障ったのか、一層眉間に皺を寄せる。

「お前達ロケット団が関わっているのは明白。答えないならば吐かせるまで!」

ランスは再び椅子に腰かける。
ゆったりと落ち着いた様子で、言葉を返す。

「強情ですね。まあいいでしょう、今は気分が良いので、答えてあげますよ」

それで、何が聞きたいんでしたっけ、とランスが続ける。
ランスの言動が予想外だったのか、シジマは目を見開き、言葉を詰まらせた。

「ああ、彼らの行方でしたっけ」

まず一人目、とランスは話し始める。

「ハヤト、といいましたか、あれはもうどこにいるか分かりません。生きているかもね。前に闇市で売ったんですが、ああ、贅肉だらけのステキなマダムに可愛がられているんじゃないですか。生きていればですが。ええと、次はどれの話にしましょう、うん、一番小さいやつの話にしましょうか。女の話も出来ますしね。あれは生きてますよ。ここではありませんが、地下で働いてもらっています。たまに様子を見に行くんですがね、殺しを楽しみ始めてますよ。ああそう、女の子ですがね、その子が殺したんですよ。普通、褒めて欲しいって理由で人を殺せます?怖いですよね。殺された方も全く不憫ですよ、知り合いに嬲り殺されるなんて、思いもしなかったでしょうし。...最後にエンジュのジムリーダー。彼も生きてます。人里離れた場所で存外楽しくやってるんじゃないですかね。まあ、売れっ子のようなので、ヘロイン漬けにでもなってそうなものですが。案外、当初の予定通り廃人にした方が、彼の為だったのかも知れませんねえ」
 ▼ 113 ンメン@フェスチケット 21/02/15 05:49:46 ID:.sQwMF3E NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
シジマが知ってるってことは次から出てくるジムリーダーは全員ロケット団を警戒してそうだな
 ▼ 114 ャロップ@ライトストーン 21/02/15 06:04:33 ID:FT/gqe6I NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
続き来てた
支援
 ▼ 115 コルピ@きのみぶくろ 21/02/15 09:34:22 ID:fyfk/MmA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シジマさんどうなるんだろう
今まで誘拐した後から始まってたから楽しみ
支援
 ▼ 116 ッキング@じてんしゃ 21/02/15 10:21:59 ID:m5YQtgTE NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>115
シジマさんかっけぇ
 ▼ 117 ラチーノ@ずぶといミント 21/02/20 01:14:28 ID:yg2QZs/6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援です
 ▼ 118 ラオラ@ゴーストZ 21/02/22 22:56:05 ID:7x8kp8BU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 119 ッピ@かがやくいし 21/03/01 07:52:24 ID:Dx2smKQQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こういうザ・ヤクザなロケット団好き 支援
 ▼ 120 ドシシ@たんけんセット 21/03/01 07:55:37 ID:l.8oTfvw NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
明明後日までには続き上げます
 ▼ 121 ラッキー@HPかいふくポン 21/03/02 00:15:45 ID:6Ia6eNvc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
楽しみ 支援
 ▼ 122 リルリ@れいかいのぬの 21/03/02 07:01:08 ID:dibQEm/k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってるぞ〜支援
 ▼ 123 ワムラー@おおきなねっこ 21/03/02 07:27:27 ID:EHIcTvss NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>94
ツクシ、、、?
 ▼ 124 メラ@ホイップポップ 21/03/07 01:37:38 ID:BMw2hV6A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 125 リープ@ハーバーメール 21/03/09 17:37:25 ID:EmeMQkpU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
大遅刻かまして申し訳ないです
 ▼ 126 ァイアロー@いじっぱりミント 21/03/09 17:37:41 ID:EmeMQkpU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

楽しい思い出でも語っているかのような、おどけた口調でランスは問に答える。

シジマは話を、呆然と聞いていた。
饒舌なランスの言葉の意味をあまり深く取り込まず、音だけが耳に届く。

ランスの話が終わると、その場は静まり返った。
沈黙が続く内に、意味を理解し、シジマは怒りに身を震わせる。
まさか、事態がそこまで悪いとは思いもしなかったのだ。

静寂を破るように、ごそごそとランスが携帯電話を取り出した。
カチカチと音を立てながら操作をして、やがてその音が止まると、画面がシジマに向けられる。

「では、次は貴方に話して貰いましょうか」

向けられた画面には、最愛の妻が写っていた。
別人であって欲しかったが、愛する妻を見間違う筈もなかった。
手足を拘束され、床の隅の方に雑に転がされている。

「妻に何をした」

声を震わせ、脂汗を流しながらシジマは訊ねた。
先ほどまでの威圧的な態度からうってかわり、明らかな動揺を見せるシジマが、まるで牙を抜かれた虎のように見えて、ランスは鼻を鳴らして答える。

「まだ、なにも」

お前の妻なんぞ今にどうとでもできるのだ、とでも言いたげなランスに、シジマはすっかり畏縮していた。

「話せば妻を解放してくれるのか」

そもそも、シジマは行方不明になっていた子供たちは皆、ある程度酷い扱いはされても、無事に生きていると思っていた。

生死も分からない子、最悪の罪を犯してしまった子、もうこの世にはいない子に、もういっそ死んでしまった方が楽なのかもしれない子。

自信が望んだとはいえ、そんな子等の話を聞かされ、それらを成したロケット団に、妻が捕まっている。

リーグから受けた任は、それはもう大事であったが、己の妻と比べてしまえば、妻の方が大切だったのだ。

行方不明者の詳細を語られていなければ、妻もどうにか助けられるなんて思い上がって、みすみす死なせていたかもしれない。

シジマが思っていたより事態は深刻で、ロケット団という集団は悪質だった。

「勿論ですとも。洗いざらい話していただけるのであれば、貴方の奥さんに用はありませんから」

本当に解放するつもりがあるのかは分からなかったが、少しでも希望があるなら、自分の立場がどうなろうと、従うしかなかったのだった。
 ▼ 127 クロー@ふしぎなタマゴ 21/03/09 23:43:37 ID:dQ3ESEqQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
続きありがたい…!!!!
相変わらず文章が素晴らしい
 ▼ 128 ンシグラードン@するどいくちばし 21/03/09 23:44:22 ID:YKMUFnqc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
うおおおおおお続ききてたああああ!!!
キョダイシエン
 ▼ 129 イロス@ともだちてちょう 21/03/09 23:46:33 ID:9VHQNX0Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってました

>>109
スレチなので簡潔に
「冷酷」で過去スレのSS検索したら出てくるよ
 ▼ 130 ットデス@ちからのハチマキ 21/03/09 23:59:22 ID:dQ3ESEqQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>129
すまないありがとう…!
 ▼ 131 トーボー@ハートスイーツ 21/03/10 04:17:11 ID:FO.YdNBw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
悪役×ジムリーダーはかなり珍しい
 ▼ 132 チム@あさせのかいがら 21/03/10 11:47:57 ID:Ju4.rfiY NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
マツバって子っていう歳じゃなくない?
 ▼ 133 ガチャーレム@ちりょくのハネ 21/03/10 12:13:11 ID:Bktks5vE NGネーム登録 NGID登録 報告
>>132
シジマにとっては子かなぁって..
 ▼ 134 メモース@めざめいし 21/03/12 23:55:43 ID:H6cwjh22 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえんぬ
 ▼ 135 マスジョー@グラスメモリ 21/03/24 11:25:39 ID:Xh/EGKsM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 136 ッキング@ヒレのカセキ 21/03/27 04:38:26 ID:JlXkzqsA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 137 レッグル@あかのはなびら 21/04/04 03:01:11 ID:Yt4EZ5ek NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 138 ナトーン@キーのみ 21/04/10 13:39:25 ID:kF8U0e8w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 139 モルー@1ごうしつのカギ 21/04/17 02:09:39 ID:z57Alh16 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 140 オガラス@ブレイズカセット 21/04/22 21:35:52 ID:DDrAcPlA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 141 マゾウ@リーフのいし 21/04/28 20:08:30 ID:m9WEBi6Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 142 ポポタス@バコウのみ 21/05/01 16:21:53 ID:q6TQRC9A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 143 トツキ@エスパーZ 21/05/02 11:43:21 ID:j/uQ9tEQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ふむ、やはり我々が知っている情報と変わりませんね」

ランスがぽつりとそんな言葉をこぼした。
彼としては、心の内がぽろりと漏れただけだったが、シジマからしてみれば、それは信じ難い事だった。

何故ならば、シジマが喋った情報は、チャンピオンと、四天王、それから一部のジムリーダーしか知りえないものだったからだ。
無論、妻に仕事の話をしたこともなかった。

シジマの動揺が伝わったのか、ランスは口角を上げる。

「ふふん、驚きましたか。まあ、そうでしょうね。これは極一部の人間しか知らない情報ですから」

どこからかリーグの情報が漏れているのは明白だった。
この情報を知っている人間の中に、内通者がいるのだろう。

そう理解してから、シジマはふと疑問を抱いた。
自分は何故、既に知っている事を喋らされたのか、と。

情報の照らし合わせと言われても、それだけの為に、妻を拐かしてまで、同じことを聞くだろうか。
シジマは思考を巡らせたが、答えは出ないままだった。

「おや、怖い表情ですね、奥さんが気になります?それとも、なにか他に心配事でも?」

詰まるところ、なんの情報も得られていないというのに、ランスは上機嫌な様子なのだ。

シジマにはそれが不気味に見えた。

「ううむ、もう特に用事はないんですけど、この程度で奥さんを返すには少々勿体ないですよねぇ」

他になにか、ランスがそう呟いた。
顎に指をかけて、ブツブツと今も何かを考えている。

しばらくしてから、ランスは、あ、と声を出す。

「シンプルにいきましょう。貴方の持っているポケモンと、奥さんの交換。これでどうです?」

一人で乗り込んできたのだから、無論チャレンジャー用では無い、本当の相棒達を連れてきている。

その相棒を差し出せと言われているのだ。

「渡さねばどうなる」

分かりきったことだった。
ポケモン達を渡さなければ、シジマの妻は死ぬか、死ぬより酷い目に遭うのだろう。

ランスは、聞きたいですか、と応答したが、返事の代わりに、
シジマは三つのモンスターボールをランスの前へ突き出した。

「...中身は?」

ランスがそう尋ねる。

「チャーレムとオコリザル、それからニョロボンだ」

大変結構、ランスがそう言って笑う。
モンスターボールを受け取り、ランスが、では、と続けた。

「約束ですからね。奥さんの所に行きましょうか」
 ▼ 144 ョロゾ@げんきのかけら 21/05/04 23:02:32 ID:AroUEOjY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゆっくりでいいので頑張ってください
支援
 ▼ 145 シガリス@ミミッキュZ 21/05/22 02:02:48 ID:cRlAcKr. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 146 ノアラシ@きんのいれば 21/05/22 02:14:22 ID:W2b.NUsg NGネーム登録 NGID登録 報告
>>145
保守乙
 ▼ 147 ッツー@2ごうしつのカギ 21/06/19 01:22:05 ID:Qeissx4g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 148 ルッグ@ハートスイーツ 21/07/07 22:22:38 ID:NfNggaPA NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
支援
 ▼ 149 ガチルタリス@いんせきのかけら 21/07/16 23:10:01 ID:qo1s1Ov6 NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 150 ガラティオス@シールいれ 21/08/08 23:48:04 ID:xj6MnglE NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
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 ▼ 151 ヤッキー@TMVパス 21/08/23 02:03:46 ID:rj9QX7rk NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 152 ワンナ@おうごんのみ 21/08/29 21:35:27 ID:ZHQ6lTOY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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