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【SS】サトシ「アローラの冒険!」 ハウ「アー」 ミヅキ「カラ島!」

 ▼ 1 dX3IS9Elqo 18/03/26 11:19:42 ID:CsFY6IkE [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ハウ「あー……。」ポカーン

ミヅキ「放心状態!」


このSSは、サトシがハウとミヅキと一緒にゲーム版のアローラ地方を冒険するシリーズSS、その2スレ目です。アーカラ島へと到着したサトシたち一向の、新たな冒険の物語。


前スレ→【SS】サトシ「太陽も、月も、ポケモンも、あの娘も……振り向いちゃうような冒険!」
    http://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=709152

カントー地方・冒険の始まり〜メレメレ島でのサトシたちの冒険の物語。


番外編→【SS】サトシ「アローラの冒険!」 ハウ「番!」 ミヅキ「外!」 ピカチュウ「ピカ!」
    http://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=778907

短編のギャグエピソードだったり、過去のお話だったり、本編では省略されたお話だったり、バトルだったり(若干のキャラ崩壊アリ)

 ▼ 2 ラエナ@おうじゃのしるし 18/03/26 11:21:00 ID:nAcF08F6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 3 ロボーシ@エレキブースター 18/03/26 11:41:56 ID:shXriSWQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 4 dX3IS9Elqo 18/03/26 12:32:53 ID:CsFY6IkE [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


〜これまでのあらすじ〜


 カロス地方での冒険を終え、故郷であるカントー地方・マサラタウンへと帰郷したサトシ。次の旅先も決まらぬまま、故郷にてしばしの休息の日々を過ごす。


 そんなある日のこと……何気なく立ち寄ったカントー地方のとある町、その町のポケモンジムにて、サトシは、ジムリーダーと異国の男性とのジムバトルを目撃する。
 その男性の連れていた見たことのないポケモンたち、そしてなにより、その男性がパートナーのポケモンと共に放った『Z技』と呼ばれる凄まじい威力の技……未知なる要素に好奇心を刺激されたサトシは、話を聞くべく、早速、男性へと声を掛けるのだった。


 聞けばその男性・ククイは、『アローラ地方』というところでポケモン博士をやっていて、カントーには、『アローラ地方にポケモンリーグを新設する』――その、自身の夢の視察のために訪れたのだという。
 ポケモンリーグの新設というデッカい夢に胸を膨らませるサトシ。ククイの勧めもあり、次の旅先をアローラ地方へと定める。


 翌日、アローラ地方へと旅立ったサトシは、そこでククイと再開し、彼の助力の下、アローラの独自の文化、風習を学ぶために、3ヶ月間のポケモンスクールへの体験入学に臨むことを決意。


 その3ヶ月を通して、そこで知り合った二人の新人トレーナー――ハウ、そしてミヅキと交流を深めるサトシ。
 最中、島巡りに向けての体験入学という、自身と同じ境遇の二人と共に島巡りへと出発し、そして三人共に島巡りを行うとの誓いを立てる。


 そして、月日は流れ――


 ――いよいよ、サトシ一向の旅立ちの日。


 リーリエとほしぐもとの出会い、メレメレ島の守り神、カプ・コケコとの出会い、アローラ地方に任務で訪れていたロケット団との再開……様々な出会いを経て、ついにメレメレ島の大試練を達成したサトシ!
 その左腕には、カプ・コケコから託されたZパワーリングが、燦然とした輝きを放つのだった。


 いったい、ここアーカラ島では、どのような出会いと冒険がサトシたちを待ち受けているのだろうか?

 ▼ 5 ネボー@エレキシード 18/03/26 12:54:25 ID:QnU2amsM NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 6 dX3IS9Elqo 18/03/26 14:42:33 ID:CsFY6IkE [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


〜キャラクター紹介〜


 ・サトシ


 カントー地方・マサラタウン出身。世界一のポケモンマスターを目指す10歳の少年。アニメポケットモンスターシリーズの主人公にして、このSSの主人公。……詳しくはアニメを視聴しよう!


 前述の通り、このSSにおけるサトシはカロス地方までの冒険を経験済みなので、ゲームでいうところの第6世代までのポケモン・技・特性についてはある程度の知識がある。しかしアニメではポケモンに道具を持たせていることがほとんどないので、それ専用の道具に関しては、第6世代以前の物であっても全くと言っていいほどに知らない。


 また、諸々の事情により、実際にはアニメでほとんどサトシとの絡みがなかったポケモンであっても、第6世代以前のポケモンであればある程度の知識はあるが、逆に第7世代以降のポケモンに関しては、例え「いや、それくらいはポケモンスクールで習っとけよ」と思いたくなるようなポピュラーなポケモンであっても、一切の知識を有していない。


 島巡りを完遂して島巡りチャンピオンとなること、そして、旅の始まりに自らを助け、輝く石――Zパワーリングを託されたカプ・コケコとの再開、なによりアローラの未知なるポケモンたちとの出会いを目指して突き進む熱血漢!


 リーリエからの依頼により、また、自らもほしぐものことを思うリーリエの力になりたいと思ったため、ほしぐもを付け狙うロケット団からの保護、及び元いた住み処へと還すための手伝いもするつもりでいる。


 現時点での手持ちポケモンはピカチュウ、ニャヒート、ツツケラ、イワンコ。


 ・ピカチュウ

 サトシのパートナーポケモン。モンスターボールには入らず、常に彼と行動を共にする。詳しくはアニメを(略)

 覚えている技は"10万ボルト" "アイアンテール" "電光石火" "エレキボール"。接近戦、遠距離戦双方にバランスよく対応出来る、スピードタイプのオールラウンダー。


 ・ニャビー → ニャヒート

 まだポケモンスクールに通っていたころ、アローラに来て最初にサトシがゲットしたポケモンで、アローラにおける彼のパートナーとも謂うべきポケモン。大試練の激闘の最中、ニャヒートへの進化を果たした。

 覚えている技は"火炎放射" "ひっかく" "炎の牙"。主に接近戦を得意とし、自身の特性"猛火"を活かした一発逆転を狙う戦い方を好む。


 ・ツツケラ

 旅立ちの前日、ミヅキとリーリエと共に赴いた1番道路でゲットしたポケモン。ハウはいつの間にかいなくなっていた。

 覚えている技は"つつく" "種マシンガン" "超音波" "乱れ突き"。高速で飛び回り、遠距離からの"種マシンガン"、"超音波"で相手に隙を作り、接近して一気に攻める戦い方をする。特性"鋭い目"、"超音波"による音の反響、及び空からの策敵も得意とする。


 ・ロックル(イワンコ)

 頻繁に1番道路にきていた野生ポケモンで、サトシによくなついており、そのまま付いてきた。命名はサトシではなく、同じくこのイワンコとよく遊んでいた少女によるもの。

 覚えている技、及び戦い方に関してはまだ不明。

 ▼ 7 dX3IS9Elqo 18/03/26 16:56:03 ID:CsFY6IkE [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ・ハウ


 アローラ地方・リリィタウン出身。島キング・ハラの孫にして、その自身の祖父であるハラに本気のバトルで勝利すること、及び島キングのようなトレーナーになることを目標とする10歳の少年。このSSにおけるサトシの旅仲間の一人。


 アローラの気風を象徴するかのようなおおらかな少年で、常に笑顔を崩さない明るい性格。アローラ地方の名物であるマラサダが大好物。
 バトル等においてはポケモンの良さを引き出すことを重視し、「パートナーもトレーナーも、みんなが楽しいと思える勝負」を心情としている。


 スクールに途中入学してきたサトシに最初に声を掛けた人物で、お互いにバトルが大好きなこともありすぐさま意気投合、それ以来、なにかと行動を共にするようになる。よくサトシと特訓、バトルをしている。


 現時点での手持ちポケモンはモクロー、ピカチュウ、オンバット、マケンカニ。


 ・モクロー

 ハウのパートナーポケモン。よくボールから出されており、専らハウの頭の上に乗っている。しかし、サトシのピカチュウとは違いボールに入るのを嫌がるワケではないので、戦闘不能になった場合などは普通にボールに戻される。

 覚えている技は"木の葉" "つつく" "体当たり" "妖しい風"。"木の葉"に紛れて相手に接近し、至近距離から"体当たり"をお見舞いするのが得意。大試練に挑むための特訓の末、その大試練バトルの最中、ついに"妖しい風"を習得した。


 ・ピチュー → ピカチュウ

 サトシがツツケラをゲットしていた時、いつの間にかいなくなっていたハウがいつの間にかゲットしていたポケモン。大試練に向けてのサトシとの特訓の最中、ハウを大試練に勝たせたい一心でピカチュウへと進化した。

 覚えている技は"放電" "瓦割り" "悪巧み" "天使のキッス"。基本はサトシのピカチュウと似た戦い方だが、スピードとパワーで劣る代わりに、補助技も絡めた戦い方をする。


 ・オンバット

 茂みの洞窟での試練の帰り、いつの間にかハウがゲットしていたポケモン。

 覚えている技は"風おこし" "翼で打つ" "高速移動" "超音波"。だいたいサトシのツツケラとおんなじ戦い方。ポジションも似ている。


 ・マケンカニ

 アーカラ島へと旅立つ際、祖父のハラから託されたポケモン。

 覚えている技は"グロウパンチ" "クラブハンマー" "バブル光線"。ハウのポケモンとしての実力はまだ未知数だが、ハラのポケモン時代は、素早いフットワークを活かした接近戦で"グロウパンチ"を決め、パワーアップを活かして一気呵成に攻める戦い方を得意としていた。

 ▼ 8 dX3IS9Elqo 18/03/26 19:30:41 ID:CsFY6IkE [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ・ミヅキ


 カントー地方出身。自らのパートナーポケモンのアシマリ、及び仲間のポケモンたちと共に様々な場所へと冒険に行くことを夢見る10歳の少女。このSSにおけるサトシの旅仲間の一人。


 基本的にはおとなしい性格で少し引っ込み思案なところのある少女だが、仲間のポケモンを馬鹿にしたロケット団相手に啖呵を切ったり、町で見かけたリーリエのカワイさの秘密を探るためと称して後を付ける等、意外と行動力がある。三人でいる時はだいたいツッコミ役。
 他の二人ほどバトルを好まず、本人曰く「一緒にお散歩したり、お昼寝するほうが好き」とのこと。よく審判をしている。


 スクール時代は成績優等生で通っていたが、クラスで唯一の他地方出身だったので、本人の気質もあり、周りに馴染めずにいた。しかし、同じカントー出身のサトシから積極的に話し掛けられたのをきっかけに、徐々に周りとも打ち解けていくこととなる。


 現時点での手持ちポケモンはアシマリ、モンメン。


 ・アシマリ

 ミヅキのパートナーポケモン。基本的にはハウのモクローと同じだが、専ら頭に乗っているモクローとは違い、抱き抱えられていたり、横を一緒に歩いて(?)いたりすることも。

 覚えている技は"バブル光線" "チャームボイス" "アクアジェット" "歌う"。試練に赴く際に身につけた水のバルーンをトランポリンのように使った縦の動きと、"アクアジェット"を利用した横の動きで間合いを放しながらの遠距離戦を得意とする。近づかれたら"歌う"で眠らせて逃げる。


 ・モンメン

 2番道路に迷い混みアーボに教われていたところをサトシたちに助けられ、ミヅキの「一緒にいたい」という気持ちに応えるかたちで仲間になった。

 覚えている技は"葉っぱカッター" "妖精の風" "宿り木の種"。自らの起こした風に乗って空を舞い、"宿り木の種"で動きを封じてから攻撃する戦法をとる。直接戦闘は苦手。

 ▼ 9 dX3IS9Elqo 18/03/26 22:21:13 ID:CsFY6IkE [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ・ロケット団(ムサシ・コジロウ・ニャース・ソーナンス)


 別にサトシの後を追ってきたワケでもないのに、当たり前のようにアローラ地方にいたサトシと腐れ縁の三人組+ソーナンス。詳しくはアニメ(略)

 このSSではサトシのピカチュウに加えて、最初のサトシたちの遭遇の際に目を付けたリーリエのコスモッグのことも狙っている。サトシとリーリエがアーカラ島へと旅立つとの話を盗み聞きし、自前の潜水艦を使ってアーカラ島まで追いかけてきた。

 「ハウ = マラサダジャリボーイ」 「ミヅキ = ジャリガール」 「リーリエ = 白ジャリガール」

 現時点での手持ちポケモン(ソーナンス除く)はムサシがミミッキュ。コジロウはなし。


 ・ミミッキュ

 なぜかいないハズのメレメレ島にいて、なぜか自主的にロケット団の仲間になったポケモン。ピカチュウが嫌い。サトシたち一向のポケモンを複数対一で圧倒するほどの強さを誇る。

 覚えている技は"シャドークロー" "じゃれつく" "ウッドハンマー" "シャドーボール"。ピカチュウのライバルらしくこちらもオールラウンダー。しかしこちらはどちらかといえばパワータイプ。




 ・リーリエ

 不思議な力を持つ不思議なポケモン、コスモッグを連れた謎多き少女。コスモッグのことを「ほしぐもちゃん」と呼び、大切にしている。3ヶ月前にククイ博士の奥さんに助けられて以降、島キングであるハラの家に匿われていた。

 コスモッグはその力ゆえに多くの人間に狙われているらしく、その存在は信頼した人間にしか明かしていない。しかし最初の遭遇の際、バッグの僅かな揺れから中にポケモンを隠していることをニャースに看破されてしまい、それ以降ロケット団からも付け狙われる羽目に。

 自身の窮地を救ってくれたコスモッグにお礼をするため、元いた場所へと還すための手伝いをサトシに依頼する。


 ・コスモッグ

 リーリエの匿っている不思議なポケモン。サトシ曰く「橋を壊しちゃうくらいスッゲーパワーを持ってる」が、あまり力の使用は好ましくないようでリーリエからは禁じられている。
 リーリエはこのポケモンのことを「ほしぐもちゃん」と呼ぶが、最初それを正式名称+ちゃんだと思っていたサトシは、「ほしぐも」と呼ぶようになった。周りの人物(ロケット団含む)も、だいたい「ほしぐも」「ほしぐもちゃん」と呼ぶ。




 ・ククイ

 サトシが最初に出会ったアローラの人間で、サトシをアローラ地方へと誘った張本人でもある。カントー地方でサトシが出会った際は、「アローラ地方にポケモンリーグを新設する」という自身の夢の視察のために訪れていた。
 「ポケモンマスターを目指している」と夢を語ったサトシを「意欲ある若者」と評価し、なにかと目にかけている。

 アローラへと訪れたサトシに自身研究所の2階ロフトを提供し、ポケモンスクールへの体験入学の手続きも済ませてくれる等、とても親切な人物。サトシに対してはまるで本当の父親のように接する。

 サトシ曰く「アローラ地方の見たことのないポケモン」と「リージョンフォーム」のポケモンを連れており、さらには「Z技」も使いこなすらしい。

 ▼ 10 ナバァ@イワZ 18/03/26 22:29:34 ID:CsFY6IkE [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これで新スレ向けのあらすじ+キャラクター紹介はおしまいです。これさえ読めば前スレと番外編を読んでなくてもここからのお話が読めるぞ!
次回から本格的にアーカラ島編のお話がスタートします。
 ▼ 11 ナッキー@おしえテレビ 18/03/27 06:07:26 ID:cIxNVL1E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 13 チュール@はっきんだま 18/03/27 08:17:09 ID:mFQXoScU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援支援支援
 ▼ 14 マワリ@ゴーゴーゴーグル 18/03/27 08:23:05 ID:kETqG28o NGネーム登録 NGID登録 報告
続き待機
 ▼ 15 ィアンシー@ヤゴのみ 18/03/27 09:20:19 ID:/FzqXROo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 16 コッチ@フエンせんべい 18/03/27 17:52:20 ID:lHEYLlTA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 17 dX3IS9Elqo 18/03/27 21:26:10 ID:2MGO9i4w [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


〜カンタイビーチ〜


ハウ「ヨットじゃないけど、あらよっと! わーい! アーカラ島に上陸ー!!

   ……モクローも出ておいでー! アーカラ島だよー!」ポンッ


 パカーン!


モクロー「もふぅ♪」バサバサ

ハウ「……あれ? サトシはー? 先に行ったハズなのに――」


「「 や、やっと着いたぁ〜〜……。
     ピカピィカァ……。    」」


ハウ「――――!」クルッ

ハウ「……サトシー! なんで俺より後にくるのー?」

サトシ「ハ、ハハッ……途中、色々あってさ……。」

ピカチュウ「ピカ……。」

ハウ「?」

サトシ「ま、今はそのことより……早いとこ博士たちを探して、合流しようぜ!」

ハウ「……それもそっかー。じゃあ、手分けして探そうよー!」

サトシ「おう!」
 ▼ 18 dX3IS9Elqo 18/03/27 21:47:13 ID:2MGO9i4w [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ――一方、その頃。


〜カンタイシティ〜


ミヅキ「……よっと!」タンッ!


 スタッ


ミヅキ「アーカラ島到着……だね♪」

アシマリ「あしゃま♪」


リーリエ「『よっと!』と言いながらヨットから降りたのは、もしかしてギャグでしょうか?」クショー

ミヅキ「え? ええ!?」タジタジ

アシマリ「……あお?」ジーーッ

ミヅキ「は、博士……!」チラッ


ククイ「……『バスでぶっ飛ばす』とかね!」ニカッ


ミヅキ「……………………。」
リーリエ(`・A・´)


 シーン……






「ぉーぃ。」

「「「!」」」
 ▼ 19 dX3IS9Elqo 18/03/27 22:34:36 ID:2MGO9i4w [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 タッタッタッ……



 ピタッ


ククイ「おう! サトシにハウ! ……マンタインはどうだった?」

サトシ「色々あって大変だったけど、スッゲーノリノリで楽しかったよ! また乗りたい!」ニカッ

ククイ「よーし! その調子で島巡りもこなそうぜ!」

サトシ「うん!」

ハウ「……マンタインの方が博士のヨットより速いのー?」

リーリエ「博士のヨットは、その……色々と古びていますから。」

コスモッグ「ぴゅう!」

サトシ「……うわ! 確かに、オンボロだな〜〜!」

ミヅキ「ちょ……ちょっと、サトシくん!」アセッ

ミヅキ「(……まあ、正直私も大丈夫かなって思ったりはしたけど……。)」

ククイ「こらこら、古いんじゃないぜ。クラシックスタイルだからさ。」

リーリエ「味わい深さがあって私は好きですけど……。」

「「「(     リーリエ、変わってんなぁ。
           変わってるねー。
     リーリエちゃん、ちょっぴり物好きかも……。 )」」」




「相変わらず白衣をひっかけるスタイルなんだね、ククイ。」

「「「「!」」」」

ククイ「……お!」
 ▼ 20 dX3IS9Elqo 18/03/27 23:17:12 ID:2MGO9i4w [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「それ、初対面の人驚くでしょって言ったよね?」

ミヅキ「(……アローラは怖いところだなぁって思いました。)」

リーリエ「……ほしぐもちゃん、バッグに戻ってください。」

ククイ「リーリエ、大丈夫だよ。」

リーリエ「……?」


「あんたたちはじめまして。あたしはライチ。」

「はい! まいどどーも!

 あたしはマオ! キャプテンしてまっす!!」

ククイ「……ライチさんはアーカラ島の島クイーンなのさ。」

「「「!」」」

サトシ「島クイーンに――」

ミヅキ「――キャプテン!?」

リーリエ「(……なるほど、それで大丈夫だとおっしゃられたのですね。)」


サトシ「はじめまして! 俺、マサラタウンのサトシです!

    ……で、コイツが俺の相棒のピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカ♪」

ミヅキ「ミ、ミヅキです。よろしくお願いします。」ペコッ

ミヅキ「……このコは私のパートナーのアシマリです。」

アシマリ「あお♪」
 ▼ 21 dX3IS9Elqo 18/03/28 00:25:53 ID:oZEbLKA6 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

リーリエ「……リーリエです。よろしくお願いします。」ペコッ

ライチ「サトシにミヅキ、それからリーリエ……ね。よろしく!

    ……ハウも、久しぶりだね!」ニッ

ハウ「えへへー! 久しぶりー、ライチさん!」ニカッ

サトシ「……ハウは会ったことあるのか?」

ハウ「うん! 前にじーちゃんと一緒にねー!」

ミヅキ「そっか……島キングのお孫さんだものね、ハウくん……。」

ハウ「マオとははじめましてだけどねー。」クルッ

ハウ「俺ねー、ハウ。島キングの孫! でねー、モクローがパートナー!」

マオ「みんな、よろしくぅ♪」ニコッ


ライチ「ハラさんからメレメレで大試練を達成したコたちがくるって聞いて、あんたらの顔を見にきたら、出前してたこのコに会ってね。」

サトシ「……キャプテンってことは、マオも試練やってるんだろ?」ワクワク

マオ「はい! あたしの試練は素材の良さを光らせます!

   サトシ、ハウ、ミヅキ! ……あなたたちみんな、ポケモン、いいかんじ!」


「「「 へへっ! サンキューな、マオ!    ニカッ
     わー! ありがとー、マオ!     ニカッ
     あ、ありがとね、マオちゃん。 」」」ニコッ


サトシ「あー、今から楽しみだなぁ! マオの試練!」


ライチ「アーカラ島のキャプテンはマオの他にもいるけどね。

    ……で、あんたらこれからどうするの?」

ククイ「ああ! 彼らに任せるよ。彼らの島巡りだからね!」

ライチ「そう……だね。」フフッ

ライチ「……じゃああんたたち、ポケモンと一緒に島巡りを楽しんでよ。あたしもあんたらとのポケモンバトルを待ってる。

    今から期待してるからね!」

「「「はい!」」」

ライチ「ほら、マオ行くよ。」

マオ「……まったねー!」
 ▼ 22 dX3IS9Elqo 18/03/28 00:46:28 ID:oZEbLKA6 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


****


ククイ「心配しているのに素直になれない……相変わらずのライチさん。優しい島クイーンだな。」

サトシ「……ねえ、博士。さっきライチさんが言ってた、『アーカラ島のキャプテンはマオの他にもいる』――あれってどういうこと?」

ククイ「ああ! メレメレ島とは違い……アーカラ島には、3つの試練があるんだ!」

サトシ「え!? そんなに!!?」

ハウ「わー! 楽しみー!」ニカッ

サトシ「……だな!」ニカッ

ミヅキ「た、大変そう……。」


ククイ「早速、試練に挑むなら、4番道路を超えてオハナタウンに行くといいぜ!」

サトシ「……わかった! あんがと、博士!」ニカッ

ククイ「おう! じゃ、またなみんな!」ニカッ
 ▼ 23 ボツボ@じゅうでんち 18/03/28 00:59:55 ID:xGKW4e7w NGネーム登録 NGID登録 報告
ムーランド女出す?
 ▼ 24 dX3IS9Elqo 18/03/28 23:12:22 ID:oZEbLKA6 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


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____
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_


サトシ「……で、俺たちはこれからどうする? 博士が言ってたとおり、早速試練、受けにいくか?」

ミヅキ「とりあえず、いったんどこかで休まない? もうお昼時だし、長いこと波に揺られてたから、私ちょっと疲れちゃった。」

サトシ「それもそうだな。」

ハウ「じゃあ、とりあえずー、ポケモンセンター探すねー! アーカラ島ではどんなマラサダ売ってるかなー?」

ミヅキ「(ポケモンセンターにマラサダは売ってないけどね……。)」

ミヅキ「……いいね、ポケモンセンター! カフェでまったりお茶しようよ!」

ハウ「うん!」

サトシ「……リーリエはこれからどうする? 俺たちと一緒に、ポケモンセンターに来るか?」

リーリエ「私は、ちょっとだけブティックを見ようかなんて考えてます。後はほしぐもちゃんのため、遺跡のことを調べようかと……。」

ハウ「また服選びー?」

リーリエ「それもありますが、このコ……命の遺跡にも興味を示すかもしれません。アーカラ島の守り神さんはカプ・テテフさんというそうです。」

コスモッグ「ぴゅう?」

ミヅキ「……そういえば、メレメレ島で初めてサトシくんと会った時も、ほしぐもちゃんが戦の遺跡に行こうとしてたって言ってたね。」

リーリエ「ええ。その時は皆さんもご一緒に……。このコ、皆さんのことがお気に入りのようですから。」

「「「うん!」」」

リーリエ「その後はホテルしおさいに行くつもりです。大事な人と待ち合わせなんです。」

サトシ「そっか。なら、一旦ここで別行動だな!」

ハウ「……一人で平気ー?」

リーリエ「大丈夫です。建物は見えていますから、さすがに迷ったりしません。」

サトシ「道には迷わなくても、ロケット団のこともあるし、アローラにはスカル団なんて連中もいるし……気ぃつけてな!」

ミヅキ「……最後に会ったのはメレメレ島だよ? スカル団はともかく、さすがにロケット団は大丈夫でしょ?」

サトシ「どうかな。アイツら、しつこいからな……。」

リーリエ「……ええ、気をつけます。ありがとう、ございます。」ペコッ


ハウ「じゃあ、またねリーリエー!」ニカッ

「「     またな!       ニカッ
   またね、リーリエちゃん! 」」ニコッ
 ▼ 25 dX3IS9Elqo 18/03/28 23:34:59 ID:oZEbLKA6 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告








 ザッパァァァン!!

ニャース「ニャー……やっっっと、アーカラ島に着いたのニャー……。」パカッ

ムサシ「どっかの誰かが『最新型の潜水艦だぞ!』――なーんて年甲斐もなくはしゃいじゃってたクセして、まーさかあんっっな、ボロボロのヨットに負けるなんてねー……。」

コジロウ「……ムサシがちゃんと漕がなかったからだろう……。」ハァ

ニャース「なのニャー……。」

 ポンッ

 パカーン!

ソーナンス「ソーナンス……!」

ムサシ「……へ?」

「「「…………。」」」ジトー

ムサシ「オ、オホホホホホホホ!!」


              「   と も か く !   」


ムサシ「……アーカラ島上陸よ、アーカラ島! いい? あんたたち! 早速、島での拠点確保、及びジャリボーイたちからのポケモン奪取目指して、張り切って行くわよぉー!!」

コジロウ「……へいへい。」
 ▼ 26 ブリアス@こないれ 18/03/29 00:57:49 ID:am0HM3UQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 27 dX3IS9Elqo 18/03/29 21:14:26 ID:sfPxHgDc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


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_


〜ポケモンセンター〜


ミヅキ「はぁ〜、生き返る♪」ダラーン

サトシ「……まだ今日はアーカラに来たばっかでなんにもしてないってのに、大袈裟だなぁ。」

ミヅキ「むぅー……!」プクッ


ハウ「……じゃあ、そのオハナタウンの先に試練の場所があるのー?」

ロトム「ロト!」コクッ


サトシ「……ほら、ハウたちを見習いなよ。」

ミヅキ「うぐっ……!」

ハウ「……なになにー? 俺たちがなんだってー?」ヒョコ

サトシ「ハウたちは働き者で、ミヅキは怠け者だなぁって話さ。」ニヤニヤ

ハウ「?」

ミヅキ「ぐぬぬ……///」プルプル
 ▼ 28 dX3IS9Elqo 18/03/29 21:56:04 ID:sfPxHgDc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


****


サトシ「さて、と……そろそろ出るか。」

ハウ「そだねー。」

サトシ「……このままここにいると、誰かがだらけすぎて"溶ける"を使いそうだしな!」

ミヅキ「も、もうその話はいいでしょ!?///」

ハウ「?」

ハウ「……ねー、さっきからなんの話ー?」

ミヅキ「な、なんでもないよ///」

ハウ「えー……?」

ミヅキ「……もう! サトシくんが話、蒸し返すから!」

サトシ「ハハッ、ゴメンゴメン!」ニカッ

サトシ「とにかく……目指すはオハナタウン! その先の試練の場所、せせらぎの丘!

    ……かるーくカンタイシティを見て回ってから出発だ!」

「「おー!」」
 ▼ 29 クレオン@ピーピーリカバー 18/03/29 22:40:42 ID:am0HM3UQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 30 ガミミロップ@スチールメモリ 18/04/02 18:55:47 ID:ua/wfzXY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 31 ガヘラクロス@あかいビードロ 18/04/08 17:38:00 ID:leK2oJkg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 32 dX3IS9Elqo 18/04/11 22:30:08 ID:O7ZakWS6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ――数時間後。


〜オハナタウン〜


サトシ「ここがオハナタウンかぁ〜〜!」キラキラ

ミヅキ「変わった雰囲気の村だね。」

ハウ「途中色々と見て回ってたから遅くなっちゃったねー。」

サトシ「そうだな……今日は村の奥にあるっていう牧場を見てから、ここのポケモンセンターに泊まるか!」

ミヅキ「……フフッ♪」

サトシ「どうした? ミヅキ……。」


ミヅキ「なんか……いよいよ『冒険』って感じになってきたね!」ワクワク

サトシ「え?」

ハウ「俺、ポケモンセンターに泊まるの初めてだよー!」ピョン!ピョン!

サトシ「……そういうことか! そういや二人は初めてなんだっけ?」

ミヅキ「サトシくんは何回も泊まったことあるんでしょ?」

サトシ「そりゃあもう! 寝袋とポケモンセンターのベッドの方が自分ちのベッドより馴染み深いくらいにな!」

ハウ「……そんな暮らし、全然想像つかないよー!」

ミヅキ「やっぱり、旅してると野宿とかもするんだね。ちょっと不安かも……。」

サトシ「……地図を見た感じだとアローラは色んなとこにポケモンセンターがあるみたいだし、寝袋の世話になることはなさそうだけどな!」

ミヅキ「ホ、ホント!? よかったぁ〜〜……。」ホッ

ハウ「外で寝るのってちょっと怖いもんねー。」


サトシ「……さ! おしゃべりはそろそろ終わりにして、ポケモンセンターの部屋を確保しようぜ!

    小さな村だしないとは思うけど……下手したらホントに野宿する羽目になるぞ。」

ミヅキ「……それは困る! 早くいこう、早く!」

ハウ「あ! じゃあさー、牧場見てポケモンセンターに落ち着いたら、腕試しさせてよサトシー!」

サトシ「……お! いいな!」

ハウ「でしょー? オハナタウンだと西部劇の決闘みたいでかっこよくてワクワクするしー!」

サトシ「だな! そうと決まれば、早速出発だ!」
 ▼ 33 ラキオン@ふしぎなアメ 18/04/11 23:38:14 ID:p38XzLMA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 34 ニラン@ひかりごけ 18/04/13 21:01:36 ID:RCnxurk. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
上げ
 ▼ 35 dX3IS9Elqo 18/04/13 21:27:40 ID:ECL1ajKE [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


〜オハナ牧場〜


サトシ「……着いたーーッ!!」

ピカチュウ「ピカーーッ!!」


 ドドドドド……


「「「!」」」


ハウ「わぁー! ケンタロスだー!」ピョン!ピョン!

ミヅキ「……ホントだ! たくさんいるんだね!」

サトシ「こうやってケンタロスの群れが駆け回ってるのを見ると、アイツらのこと思い出すなぁ。」

ミヅキ「……アイツ『ら』?」

サトシ「ああ! 研究所に預けてるケンタロスたち、30匹いるんだ!」

ミヅキ「……30匹!?」

ハウ「スッゲー!」ピョン!ピョン!

サトシ「……みんな元気にしてるかな?」

ピカチュウ「ピカピーカ。」

ハウ「……その話を聞いたら、俺もケンタロスをゲットしてみたくなっちゃったー!」ニカッ

サトシ「お! いいな!」

ミヅキ「……牧場には野生のケンタロスもいるみたいだよ?」

ハウ「ホント!? やったー!」ピョン!ピョン!

ハウ「……後で探しにこよーっと!」

「「   頑張れよハウ!
   ゲットできるといいね! 」」

ハウ「うん! ありがとー、二人とも。」ニカッ
 ▼ 36 dX3IS9Elqo 18/04/13 22:09:04 ID:ECL1ajKE [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


________
____
__
_


ミヅキ「……あっちはモーモー広場だって! ミルタンクがたくさんいるみたいだよ?」

サトシ「ホントか!?」

ハウ「わぁー! 見たい見たーい!」


「!」

「おお! 島巡りのトレーナーさん、ナイスタイミングだなあ!」

サトシ「え?」

「こっちにおいで。ちょうどキャプテンがいるんだよ!」


「「「キャプテン!?」」」
 ▼ 37 dX3IS9Elqo 18/04/13 23:00:09 ID:ECL1ajKE [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


****


マオ「まいどどーも!」


サトシ「……あ! マオだ!」

ミヅキ「キャプテンってマオちゃんのことだったんだね!」

ハウ「なにしてるのー?」

マオ「オハナ牧場のモーモーミルク! コクがあってホワイトソースとか作ると言葉にできない味になるの!」

「「「へぇ〜〜!」」」キラキラ


 グゥゥゥゥ……


「「「!」」」

ミヅキ「……わ、わ、私じゃないからね!?///」

ハウ「俺でもないよー!」


マオ「……ってことは、やっぱり――」


 ジーーッ


サトシ「……やっぱりってなんだよ!? 俺でもないよ!」

マオ「アハハ! ゴメン、ゴメン! サトシはいかにもって感じだったから、つい……。」

サトシ「……ったく! けど、じゃあ誰の――」
 ▼ 38 dX3IS9Elqo 18/04/13 23:51:03 ID:ECL1ajKE [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




ピカチュウ「ピカ……!」グゥゥゥゥ……


 ……ガクッ


サトシ「……なんだ、ピカチュウかぁ〜。」

ピカチュウ「ピカピーカ……///」テレテレ

ミヅキ「……もうすぐご飯時だもんね。仕方ないよ、ピカチュウ。」クスッ


 ナデナデ


ピカチュウ「チャア〜〜♪」


マオ「私の理想は、ポケモンも人もおんなじ料理を食べて……それでみんなが笑顔になることなの!」

サトシ「へぇ〜……いい夢だな!」ニカッ

ハウ「一緒に食べるマラサダ、美味しいもんねー! モクロー!」ニカッ

モクロー「もふぅ♪」

ミヅキ「……ホント、素敵な理想だね!」ニコッ


マオ「みんな、ありがとう!」ニコッ

マオ「……コニコシティに来た時は、是非みんなでウチの店に食べにきてね!」


「「「   いくいく! 絶対いくよ!
    わぁー! スッゲー楽しみだよー!
        うん! 必ず!      」」」
 ▼ 39 ビシラス@ナナのみ 18/04/14 01:06:44 ID:tBMtZe0Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
 ▼ 40 ルリア@ロックメモリ 18/04/14 12:11:02 ID:VCg/OuJI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
ミヅキかわゆ
 ▼ 41 ネコロロ@グラスシード 18/04/15 09:12:00 ID:Ve3pWK5s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 42 dX3IS9Elqo 18/04/15 21:56:39 ID:ASzEEWQc [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

マオ「そうだ! せっかくの再開だし、みんなに良いこと教えてあげる!」


「サトシの ライドギアに
 ムーランドが 登録された!」


サトシ「……これって、新しいライドポケモンのナンバー!? サンキュー、マオ!」ニカッ


「「 わぁー! ありがとう、マオー!   ニカッ
    ありがとうね、マオちゃん!  」」ニコッ


マオ「ムーランドはね、地面に埋まっていて見えない道具を見つけてくれるッス!」

ハウ「ホントー? 乗ってみたいー!」ピョン!ピョン!

マオ「でしょ? この辺りにも色々埋まってるし、是非試してよ!」

ハウ「うん!」ニカッ

マオ「……じゃ、あたしはそろそろいくね!  5番道路を抜けたところのせせらぎの丘にあたしの友達、スイレンがいるからね、よろしく!」

サトシ「おう! またな、マオ!」

ハウ「マオの試練も楽しみにしてるからねー!」

ミヅキ「バイバイ! マオちゃん!」
 ▼ 43 dX3IS9Elqo 18/04/15 22:38:40 ID:ASzEEWQc [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


________
____
__
_


ミヅキ「……この小屋はなんだろう? なにかのお店かな?」

ハウ「マラサダ売ってるかなー?」

サトシ「売ってるといいな、ハウ!」ニカッ

ハウ「うん!」ニカッ


ハウ「……ミヅキも、マラサダ売ってた方がいいと思うよねー?」

ミヅキ「う、うん。そうだね……。」アハハ……


サトシ「せっかくだし、入ってみようぜ!」

「「うん!」」




看板『ポケモンの タマゴが みつかる
   預かり屋さん』

 ▼ 44 ードラ@ウオーターメモリ 18/04/15 22:43:20 ID:BKIdlP0k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 45 dX3IS9Elqo 18/04/15 23:15:57 ID:ASzEEWQc [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ガチャッ


ミヅキ「……ごめんくださーい。」ソローリ


「いらっしゃい!」


「「「!」」」


サトシ「……ここはなんのお店なんですか?」

「遠い地方では育て屋さんといって預けたポケモンを育てて強くしてくれるの。

 でも、うちは預かり屋さん、ただポケモンを預かるだけ!」

ハウ「預かってどうするのー?」

「うちにポケモンを2匹預けるとタマゴが見つかることがあるの! ホント、預かりものよね!」

ハウ「わぁー!? ポケモンの――」

ミヅキ「――タマゴ!?」

サトシ「へぇー! タマゴかぁ〜!」

「……と、いうわけでうちで見つかったタマゴ、よければもらってみない?」


「「「……え?」」」
 ▼ 46 dX3IS9Elqo 18/04/15 23:55:11 ID:ASzEEWQc [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


________
____
__
_


<マタキテネーー!


サトシ「と、いうわけでもらっちまったけど…………誰が育てる?」


                 『   タマゴ   』


ミヅキ「……あれ? サトシくん――

    『はい! はい! はーーい! 俺! 俺が育てたーい!!』

    ――とか言わないんだね?」

ハウ「(いいそう。)」

サトシ「まあ、ポケモンのタマゴならこれまでにも育てたことあるしなぁ。……二人は初めてなんだろ?」

ミヅキ「う、うん。本とかでは見たことあるんだけど、実物は初めてだよ……!」

ハウ「俺もー!」


ミヅキ「…………!」ジーーッ


 ワクワク


 ▼ 47 dX3IS9Elqo 18/04/16 08:49:07 ID:9O6dHaWw [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


サト/ハウ「「…………。」」ポカーン


ミヅキ「…………!」キラキラ ←タマゴへの熱い視線


サトシ「……。」チラッ

ハウ「……。」コクッ




「「   ミヅキ育ててみるか?
   俺はミヅキがいいと思うなー! 」」


ミヅキ「……え!?」ビクッ

ミヅキ「き、急にどうしたの? 二人とも……ここは公平にじゃん――」

サトシ「……そーんな、『ワクワク』って音が聞こえてきそうなくらい、期待に満ち溢れた目で見られてたらなぁ。」

ハウ「育てたいんでしょー? タマゴ。」

ミヅキ「うぇ!?」


「「…………。」」ジーーッ


ミヅキ「わ、私……今、そんな感じ、だった……の……?///」


「「……うん。」」


ミヅキ「ぁぅぅ……は、恥ずかしい……!///」カアァッ……
 ▼ 48 dX3IS9Elqo 18/04/16 12:24:30 ID:9O6dHaWw [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ミヅキ「……け、けど、ハウくんは? ハウくんもポケモンのタマゴ、初めてなんでしょ?」

ハウ「一緒に旅してるんだからどっちが育てても孵化する瞬間は見られるしねー。色々勉強してるミヅキならちゃんと育てられると思うし、ミヅキが育ててよー!」

ミヅキ「う、うん。……ありがとう!」ニコッ

ハウ「どういたしましてー!」ニカッ

サトシ「……ほら、抱えてみなよ。」スッ


 ギュッ


ミヅキ「わぁ〜……温かい……♪」ギューーッ


ハウ「……大事に育てなよー!」

サトシ「大切にしてりゃあそのうち必ず孵化するからさ。頑張れよ!」ニカッ

ミヅキ「……うん!」ニコッ


ミヅキ「まだどんなコが孵るかわからないけど……これからよろしくね♪」ギューーッ


タマゴ「」コロンッ


ミヅキ「わっ! 動いた!? ……フフッ♪」
 ▼ 49 ニリッチ@きせきのタネ 18/04/16 18:05:29 ID:AbfIa8DU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 50 dX3IS9Elqo 18/04/16 21:51:06 ID:9O6dHaWw [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


________
____
__
_


〜オハナタウン〜


 ヒュオォォォ……


 コロコロコロ ←タンブルウィード(西部劇のあれ)の転がる音


サトシ「じゃあ、ルールは決闘らしく一対一! ……これでいいよな?」

ハウ「うん!」

サトシ「……ミヅキ! 審判よろしくな!」


ミヅキ「わかった。じゃあ、早速――

    ――両者、ポケモンを出してください!」


「「 初バトル、頼むぜ!
    よろしくねー!   」」


 カチッ


「「 ロックル! キミに決めたッ!!
       マケンカニー!     」」


 ポーン


 パカーン!


「「 わおん♪   スタッ
   カニッ! 」」スタッ
 ▼ 51 dX3IS9Elqo 18/04/16 22:21:51 ID:9O6dHaWw [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


「「!」」


サトシ「あいつは……ハラさんのマケンカニか!」

ミヅキ「……どうしてハウくんが!?」

ハウ「メレメレ島から旅立つ前にじーちゃんが一緒に連れてってほしいって俺に託してくれて、それで仲間になったんだー!」


サトシ「なるほどな……。」ニヤリ

ロックル「……きゃわん?」ジッ

サトシ「ロックル! ……あいつは手強いぞ! 気を引き締めていこうぜ!!」ニカッ

ロックル「わんッ!!」


ハウ「……サトシのポケモンはあの時のイワンコー?」

サトシ「そうだぜ!」ドヤッ

ミヅキ「やっぱり、そのコをゲットしてたんだね。」

サトシ「……『やっぱり』?」

ミヅキ「うん。……最初に三人で出会った時から、いつかサトシくんがゲットするんじゃないかなって思って。」

ハウ「スッゲー仲良さそうだったもんねー!」


サトシ「……驚かそうと思って二人には内緒にしてたのに、全部"お見通し"ってワケか。」

ミヅキ「フフッ♪ サプライズ勝負はハウくんの勝ち……かな?」

ハウ「やったー!」ピョン!ピョン!

サトシ「ちぇーーッ!!」ムスッ

ミヅキ「……ほらほら! また、そんなことで拗ねないの!」


サトシ「けど――」

「「?」」

サトシ「――バトルは俺たちが勝つぜ!!」ニカッ

ロックル「わんッ!!」


ハウ「!」

ハウ「……俺たちだって負けないよー! たのしもーね、マケンカニ!」ニカッ

マケンカニ「カニッ!!」
 ▼ 52 dX3IS9Elqo 18/04/17 21:44:20 ID:eNkQtqfs [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「いくぞ、ロックル! "岩落とし"だ!」

ロックル「わおんッ!!」


ハウ「なら、"バブル光線"だよマケンカニ! 迎え討ってー!」

マケンカニ「カニーーッ!!」


 ロックルが後方高くに跳び上がると、尻尾を天に向けてピーンと立てた。するとその周囲を無数の岩の刃が舞い踊り、直後マケンカニ目掛けて一斉に解き放たれる。

 対するマケンカニは上空のロックルを真っ直ぐに見据えると、ハサミの先端から泡をまるで光線の如く撃ち出す。

 2匹の放った技がその中間地点激しくぶつかり合い、爆音と共に飛散する。


ミヅキ「遠距離からの撃ち合いは互角みたいね……。」

サトシ「なら――」

ロックル「……わん!」スタッ

サトシ「――攻撃は最大の防御だ! いけ! "噛みつく"攻撃!!」

ロックル「くわん!!」ダッ


ハウ「……くるよ、マケンカニ! "グロウパンチ"ー!」

マケンカニ「カニッ!」グルン!グルン!


ミヅキ「!」

ミヅキ「向かってくる相手に対して"グロウパンチ"を合わせる……あれはハラさんの……?」

サトシ「(……やっぱりそうきたか!)」


ロックル「がうう……ッ!」シュタタタッ!
 ▼ 53 dX3IS9Elqo 18/04/17 22:23:30 ID:eNkQtqfs [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハウ「(射程に入った!)……今だよー!」

マケンカニ「カニィッ!!!」


サトシ「ロックル! 横に跳べ!」

ハウ「!?」


 マケンカニのハサミがロックルを射程へと捉え、ハウの掛け声に合わせてマケンカニのアッパーが振るわれる。しかしマケンカニの一撃が炸裂するかと思われた――

 ――刹那。ロックルの姿が不意に消え、マケンカニのハサミが空を斬る。……ロックルが真横に大きく跳び退くことで攻撃を回避したのだ。

 攻撃を空振ったマケンカニは前方に踏み込みながら体制を立て直すが、その隙にロックルはマケンカニの背後へと回っており――


サトシ「(やっぱり、思った通りだ! あのマケンカニの"グロウパンチ"は片足を軸にして踏み込みながら打ってくるから、上や後ろに逃げても追撃をもらっちまうけど……足を軸にしてるってことは、ハサミの届かない範囲まで真横に大きく跳べば逆に隙を作れる!)」


サトシ「……チャンスだぞ、ロックル! "体当たり"だ!」


ロックル「がうッ!!」ドカッ

マケンカニ「ッ……!?」


 ズザァァァ……


ハウ「あー! マケンカニー!?」

マケンカニ「カ、カニ……。」ヨロヨロ


サトシ「へへッ、決まったな! ロックル!」ニカッ

ロックル「きゃわん♪」
 ▼ 54 dX3IS9Elqo 18/04/17 23:27:01 ID:eNkQtqfs [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


サトシ「……そう何度もおんなじ手は喰わないぜ!」ニヤリ


ハウ「うーん……やっぱ俺じゃ、じーちゃんみたいに上手くいかないなー。」

サトシ「……ハラさんみたいに?」

ハウ「うん! じーちゃんが鍛え上げたマケンカニ……早く俺がじーちゃんに近づいて、じーちゃんの戦い方を再現してあげたいんだー!」

サトシ「……………………。」

ハウ「サトシー?」

サトシ「……別にハラさんの戦い方を真似する必要はないんじゃないか?」

ハウ「え?」

サトシ「確かに、『島キングみたいなトレーナーになりたい』ってハウの夢は、俺もスッゲー良い夢だと思うけどさ……ハウはハウだろ?

    戦い方まで、島キングの……ハラさんを真似することはないんじゃないかってことさ。」

ハウ「けど――」

サトシ「……ハウにはあるだろ? ポケモンの良いところを引き出す、ハウのバトルスタイルがさ!」

ハウ「俺のー?」

サトシ「ああ! それにそいつはもう、ハラさんのパートナーじゃない……ハウのパートナーだ! そいつだって見たいって思ってるハズだぜ、ハウの戦い方を!

    ……そうだろ? マケンカニ!」


マケンカニ「……カニッ!」


ハウ「マケンカニ……。」

サトシ「だから、見せてくれよ! 俺たちに……ハウとマケンカニのバトルを!」ニカッ

ロックル「わおんッ♪」


ハウ「……………………。」
 ▼ 55 ボミー@Zリング 18/04/19 00:45:46 ID:j/Ewsgsk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いつ1000万ボルト使うのか
早く続きをお願いします
支援支援支援支援
 ▼ 56 メハダー@ダイゴへのてがみ 18/04/19 23:02:28 ID:o3tXI7Kc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 57 dX3IS9Elqo 18/04/20 23:33:36 ID:2VNJRE6Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハウ「……うん!」ニカッ

サトシ「へへッ! そうこなくちゃな!」ニカッ


ハウ「いくよー! マケンカニ!」

マケンカニ「カニカニッ!!」フンスッ


サトシ「よっしゃ! なら、俺たちのバトルも見せてやろうぜ! ロックル!」

ロックル「きゃうんッ!!」


サトシ「いけ! もう一度"噛みつく"攻撃だ!!」

ロックル「がうッ!!」ダッ


ハウ「……なら、こっちももう一度"グロウパンチ"だよー!」

マケンカニ「カニッ!!」グルン!グルン!


ミヅキ「え!? さっきとおんなじ展開!!?」


サトシ「けど、こっからがさっきとは違う……そうだろ? ハウ!」ニカッ

ハウ「もちろんだよー!」ニカッ


ミヅキ「…………!」ゴクリ
 ▼ 58 dX3IS9Elqo 18/04/23 16:18:51 ID:4VFOj422 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハウ「よろしくねー! マケンカニ!」

マケンカニ「……カニッ!」コクッ

「「!」」

サトシ「……そうきたか!」


サトシ「(元々マケンカニはハサミを使った接近戦を得意とするポケモンだし、なによりあのマケンカニは元はハラさんのパートナーだったポケモン――

     ――当然、バトル経験も豊富だ。その経験からくる反応の良さを活かして、下手にトレーナーの自分が指示するよりかはマケンカニの判断に任せようってことか。

     なにより――)」


 チラッ


ハウ「…………。」


サトシ「(……トレーナーのハウが指示を出さないってことは、当然俺はさっきみたいにハウの掛け声に合わせて回避を指示したりすることもできない。

     つまりこれは、マケンカニの経験を活かすと共に俺たちの回避を封じる戦略――)」


サトシ「――さすがだな! ハウ!」ニカッ


ハウ「えへへー! ……さあ、サトシたちはなにを見せてくれるのー?」

サトシ「俺たちは――」
 ▼ 59 dX3IS9Elqo 18/04/23 16:41:27 ID:4VFOj422 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「――その勝負、乗ったぜハウ!」ニヤリ

ハウ「え?」


サトシ「……ロックル!」

ロックル「わんッ!」

サトシ「お前も自分が『ここだ!』って思うタイミングで横に跳べ!!」

ロックル「がうッ!」コクッ


ミヅキ「二人ともポケモンの判断に任せて……!」


ハウ「真っ向勝負ってことだねー! なら、迎え討つよー! マケンカニ!」


ロックル「わうッ!!」

マケンカニ「カニィ!!」


 二匹のポケモンがただ一心に対戦相手だけを見つめ、徐々に徐々にと距離を詰めていく。そして――

 ▼ 60 dX3IS9Elqo 18/04/23 22:56:16 ID:4VFOj422 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


                  ド ゴ ォ ッ !!!


ロックル「がッ……!」

サトシ「……ッ! ロックル!!」


 ドサッ


ロックル「わう……。」ヨロヨロ


マケンカニ「……カニーーッ!!!」ギュイーーン!

ハウ「えへへー! 反応勝負は俺たちの勝ちー! マケンカニの攻撃力もアップして、これで俺たちが一歩リードだねー!」ニカッ


ロックル「くぅ〜ん……。」シュン……


サトシ「……ドンマイ、ロックル! まだまだ、こっから巻き返していこうぜ!!」ニカッ

ロックル「!」パアァッ

ロックル「……わんッ♪」
 ▼ 61 dX3IS9Elqo 18/04/23 23:27:23 ID:4VFOj422 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「(とはいえ――)」チラッ


ロックル「がうぅ……ッ!」


サトシ「(――効果は抜群の"グロウパンチ"をモロに喰らっちまった上に、マケンカニの攻撃力は上がってる……さすがにもう一発喰らうわけにはいかないよな。

     こうなりゃ、Z技で一気に勝負を決めにいくか? いや――)」


ハウ「…………。」キラーン


サトシ「(――ハウたちもまだZ技を出してない上に、マケンカニには岩タイプのロックルに対して効果抜群の格闘タイプのZ技――"全力無双激烈拳"がある。正面から撃ち合っても、ロックルがパワー負けしちまう!)」


サトシ「……………………。」


 ヒュオォォォ……


 コロコロコロ


サトシ「(………………そうだ!!)」

 ……ニヤリ


ハウ「!」

ハウ「(サトシのあの表情……なにか仕掛けてくるー?)」


サトシ「……ロックル!」

ロックル「?」

サトシ「俺に良い考えがあるんだ!」ニカッ
 ▼ 62 dX3IS9Elqo 18/04/24 23:29:43 ID:dN2B.MBo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


****


サトシ「……な! 面白いだろ?」ニカッ

ロックル「きゃん♪」

サトシ「よし――」


 サトシが帽子のつばに手を掛け180℃くるりと回し、後ろ被りへと被り直す――。


ハウ「!」

ハウ「(帽子を後ろ向きにしたー……くる!)」


サトシ「――やってやろうぜ! 俺たちのバトル!」

ロックル「がうッ!」
 ▼ 63 dX3IS9Elqo 18/04/24 23:42:54 ID:dN2B.MBo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 シーン……


ミヅキ「…………!」ゴクリ


 ヒュオォォォ……


サトシ「……いけッ! ロックル!!」

ロックル「わん!」ダッ


ミヅキ「……また突っ込むの!?」

サトシ「へへっ! 攻撃が通らないのなら、通るまで何度でもぶつかってやる!」


ハウ「……なら、俺たちだってー!」チラッ

マケンカニ「……カニッ!」コクッ

ハウ「何度だって迎え討つよー! "グロウパンチ"!!」


ロックル「わう……ッ!」シュタタタッ!

マケンカニ「カニィッ!」グルン!グルン!
 ▼ 64 dX3IS9Elqo 18/04/25 00:12:38 ID:NoIUzCNw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ヒュオォォォ……


ハウ「!」


 マケンカニ目掛け走るロックルが、二匹の中間地点、村の中央に位置する十字路へと到達した――その時。強い風が吹き抜け、その風に乗って転がってきた『なにか』が二匹の間を通り抜ける。

 一瞬遮られるハウたちの視界。その一瞬の後――


ハウ「(今のは、西部劇とかでよく転がってるヤツー? ……って――)」

ハウ「――ええ!!?」

マケンカニ「カニッ!!?」


 ――ロックルの姿が忽然と消える。慌てふためき、周囲を確認する二人。

 その二人の隙を突き、サトシとどこかに身を隠したロックルが素早くノーマルZのZポーズをとる。


サトシ「これが俺たちの……ゼンリョクだぁッ!!!」


ハウ「うわーー!!? いったいどこから――」


 ……ハッ!


ハウ「……マケンカニ! さっきのヤツが転がっていった方だよー!!」

マケンカニ「!」

ハウ「俺たちもいくよー!」キラーン!


 ブオンッ! スッ……

 ▼ 65 ーシャン@ホエルコじょうろ 18/04/25 01:08:43 ID:36hbK9DE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 66 スラオ@ズリのみ 18/04/29 14:46:23 ID:3Fsu6DOU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 67 dX3IS9Elqo 18/04/30 12:18:41 ID:zWaru4YI [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ビシッ! バシッ! ビシッ! バシッ! ドーン!!


ハウ「これが――」

サトシ「"ウルトラダッシュアターーック"!!!」

ハウ「……ッ!」


ロックル「わうッ!」

マケンカニ「!」


 マケンカニより先にゼンリョクポーズを終えていたロックルがハウの指し示した方向の建物の影、そこからZパワーを身に纏い姿を現す。直後、ロックルのゼンリョクの突進が炸裂し――


マケンカニ「……!!?」


 ズドォォォン!!


マケンカニ「カ……ニ……ッ!」

ハウ「あー! マケンカニー!!?」


 ……ドサッ


マケンカニ「カニィ〜〜……。」グルグル


ミヅキ「マケンカニ、戦闘不能! ロックルの勝ちです! よって――

    ――このポケモンバトル、サトシくんの勝利です!」
 ▼ 68 dX3IS9Elqo 18/04/30 14:20:50 ID:zWaru4YI [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「やったぜ! ……お前のゼンリョク、最高だったぜ! ロックル!」

ロックル「わん! わん!」スリスリ

サトシ「いだだだだ! いた、痛いったら!」

ロックル「きゃわん♪」シッポフリフリ


ハウ「なーなー! 今の戦法、どうやって思いついたのー?」

サトシ「へへっ! やっぱ西部劇の決闘っていったら、あの転がってるやつと速撃ちだろ?」ニカッ

ミヅキ「……なにそれ!」クスッ


ハウ「いやー、いい勝負だったー! マケンカニもごきげんだしいいよねー!」

マケンカニ「カニッ!」


サトシ「さ、オハナ牧場も見たし、バトルも終わったし……そろそろ、ポケモンセンターに戻ろうぜ!」

ハウ「うん!」

ミヅキ「明日はいよいよ、アーカラ島最初の試練の場所……せせらぎの丘だね!」

サトシ「ああ! ……楽しみだな! ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカ♪」
 ▼ 69 dX3IS9Elqo 18/04/30 16:27:53 ID:zWaru4YI [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ――数十分後。


〜ポケモンセンター カフェスペース〜


ミヅキ「はぁ〜、生き返る〜♪」ダラーン

サトシ「また……今日はまだ試練を受けたわけでもないのに、相変わらず大げさだなぁ。」

ミヅキ「むぅー……!」プクッ


ハウ「よーし! いくよ、モクロー!」

モクロー「もふぅ♪」


サトシ「……………………ん?」<ガサツナサトシクントチガッテ、ワタシハセンサイナノ! ネエ、チョットキイテル!?


サトシ「どこか出かけるのか? ハウ。」

ハウ「あ、サトシー! うん! さっき話したケンタロスを探しにいくんだー!」

サトシ「そっか、頑張れよ!」

ハウ「ありがとー! サトシ!」ニカッ


サトシ「……ほら、ミヅキも見習いなよ。」

ミヅキ「うぅーーッ!///」プルプル

ハウ「?」
 ▼ 70 dX3IS9Elqo 18/04/30 17:11:14 ID:zWaru4YI [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


________
____
__
_


〜オハナ牧場〜


サトシ「ハウのヤツ、どこにいったんだ?」キョロキョロ


『そうだ! 俺たちもハウに付いていってみようぜ!』

『ええ!?』


ミヅキ「ホント、好きだよねー……。」

サトシ「へへっ! だってせっかくだし、ゲットの瞬間見たいじゃんか!」ニカッ

サトシ「……ピカチュウもそう思うだろ?」

ピカチュウ「ピカピーカ!」

ミヅキ「はぁ……。」



サトシ「……見つからないな……。」

ミヅキ「もしかして入れ違いに――」


 ドカァァァァン!!


「「!?」」

ミヅキ「な、なに!? 今の爆発音!」

サトシ「……あっちからだ!」

ロトム「あっちハ、5番道路のある方向なんだロ!」

サトシ「いくぞ! ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカッ!」


ミヅキ「あっ! ちょっ、ちょっと待ってよ!」
 ▼ 71 dX3IS9Elqo 18/04/30 23:57:29 ID:zWaru4YI [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


________
____
__
_


 5番道路……入り組んだ狭い道の中に、ポツリポツリと草むらの点在する場所。その、オハナ牧場側から多少奥へと入ったところ、少し拓けた三叉路にハウ、そしてもう一人――

 ――金髪の特徴的なショートカットに、美しい翡翠色の瞳、至るところにファスナーの付いた黒ずくめの服を着た、見なれぬ少年が立っていた。


ハウ「あははー、やられちゃったー!!」

「オマエ……本気でそれか……?」

ハウ「そうだよー! 本気でポケモンバトル、楽しんでるよー!」

「……フッ、楽しむか……持てる力をバトルで出し尽くしてから言うんだな。」


 タッタッタッ……


「「  ハウ!
   ハウくん! 」」


ハウ「わー! サトシ、ミヅキー、この人怖いよー!」

サトシ「……怖い?」チラッ


「!」

「サトシ……?」


サトシ「そうだ! ……俺はマサラタウンのサトシ!」

「フッ、無用心なヤツ……一部のポケモンですら"危険予知"をするのに。」

サトシ「……はァ!?」


ミヅキ「あ、あの……そういうあなたは、誰……?」

「ほう……警戒してるのか。そういうの、キライじゃない……。」

ミヅキ「は、はい……?」
 ▼ 72 ガサメハダー@アシレーヌZ 18/05/01 00:00:38 ID:myHL3ccQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
支援
支援
 ▼ 73 dX3IS9Elqo 18/05/01 19:44:28 ID:fc9sLff. [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「俺はグラジオ。わけあって強くなるため、相棒のヌルを鍛えている! ま……今はスカル団の雇われ用心棒だがな。」

「「スカル団!?」」


ミヅキ「……ッ!」ブルッ……

サトシ「……ミヅキ、下がってて。」

ミヅキ「う、うん。」


グラジオ「なにも言わず、俺たちの相手しな。」

サトシ「……いいぜ。そんなにポケモンバトルがしたいんなら、相手になってやる!

    ピカチュウ! キミに決めたッ!!」

ピカチュウ「ピカピカッ!!」パリッ!パリッ!


グラジオ「戒めの仮面纏いし聖獣ここに! いけッ! タイプ:ヌル!!」


 ポーン


 パカーン!

 ▼ 74 dX3IS9Elqo 18/05/01 20:38:39 ID:fc9sLff. [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


             「   シヴァーーーーッ!!!   」


「「「……ッ!?」」」


 『タイプ:ヌル』――そう呼ばれたポケモンは、ボールから解き放たれるや否や天を仰ぎ、そして咆哮を上げた。頭部を覆う金属製の仮面の所以か、ややくぐもった……しかしそれでいてなお、周囲の木々がざわめくほどの力強さを誇る。


サトシ「……なんだ!? あのポケモン!」

ミヅキ「み、見たことのないポケモン……!」

ハウ「ミヅキでも知らないのー!?」

ミヅキ「う、うん……。」

サトシ「……ロトム!」

ロトム「ボクにお任せロト♪」


ロトム『検索中、検索中――』


 ビーーッ! ビーーッ!


ロトム『  "UNKNOWN"  』


「「「「!?」」」」

「「「該当データなし!?」」」

ロトム「…………ロト!?」


グラジオ「フッ……!」

サトシ「……なにが可笑しい!?」
 ▼ 75 dX3IS9Elqo 18/05/01 20:58:52 ID:fc9sLff. [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ「まさかここにきて、『データのないポケモンとは戦えない』――なーんて言い出すつもりじゃないよな?」

サトシ「なッ……!? そんなわけないだろ!!」

グラジオ「……なら、おしゃべりしてる暇があったらさっさと構えろ。」

サトシ「ぐっ…………言われなくても!

    やるぞ! ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカッ!」

グラジオ「……おい、オマエ!」


ミヅキ「!」ビクッ

ミヅキ「……な、なに?」

グラジオ「バトルの審判をやりな。」

ミヅキ「は、はい!」


サトシ「どうやら、お前の手持ちポケモンは三体みたいだな。……なら、正々堂々3 vs 3で勝負だ!」

グラジオ「……いいだろう。」


ミヅキ「それでは、これよりサトシくんとグラジオ……さん……による、ポケモンバトルを始めます!

    使用ポケモンはお互いに三体! ポケモンの入れ替えは自由です!」
 ▼ 76 dX3IS9Elqo 18/05/01 23:54:35 ID:fc9sLff. [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 バトルが始まるころには周囲はもうだいぶ暗くなっていた。西の空には、徐々に日が沈んでいく様子が確認できる。


サトシ「……………………。」ジリッ……


グラジオ「……こなければこちらからいくぞ! ヌル、"悪の波動"!」

タイプ:ヌル「シヴァッ!!」


サトシ「!」

サトシ「("悪の波動"……ってことは悪タイプのポケモンか……?)」

サトシ「……かわせ、ピカチュウ! "電光石火"!」

ピカチュウ「ピッカァッ!!」


 ヒュン


グラジオ「……逃げたか。なら、次は――

     ―――ッ!?」

タイプ:ヌル「シ、シヴァ……ッ!?」キョロキョロ


ハウ「!」

ミヅキ「ピカチュウが消えた……!?」

サトシ「(さあ、どうでる……!?)」


グラジオ「……落ち着け、ヌル。所詮はまやかしにすぎない……周囲の様子に気を配れ。」

タイプ:ヌル「……。」コクッ


グラジオ「(ヤツのピカチュウの回避の軌道、そして周囲の様子――)」


グラジオ「――なるほど。闇に紛れ、草むらに身を潜めたか。」


サトシ「!」

サトシ「(……もう気がつかれた!? けど、正確な位置がわからなきゃアイツも迂闊には動けない……ちょっとでも時間を稼いで、手の内を――)」


グラジオ「ヤツの纏った草の衣ごと凪ぎ払え! "ナイトバースト"!!」

サトシ「……なに!?」
 ▼ 77 ガデンリュウ@むらさきのミツ 18/05/03 13:25:22 ID:e2694zx2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 78 dX3IS9Elqo 18/05/03 16:09:13 ID:/8C0PsGY [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


タイプ:ヌル「…………シヴァーーッ!!!」


 タイプ:ヌルが雄叫びを上げる。すると……?

 ……その全身から闇のエネルギーが溢れ出し、周囲へと放射状に拡散してゆく。その闇は草花を薙ぎ倒しながら、徐々に徐々にと辺りを浸食する。


サトシ「……クソッ! 跳び上がれ、ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカ!」


 ガサッ


グラジオ「フッ、堪らず逃げ出したか。……撃ち落とせ、ヌル! "悪の波動"!」

サトシ「"エレキボール"で迎え討て!!」


タイプ:ヌル「シヴァッ!!」

ピカチュウ「………………チュ、ピッ!!」


 ドカァァァン!!


ピカチュウ「……ピッ!」スタッ


サトシ「(……………………ん? 待てよ、さっきの――!)」

サトシ「……おい! ロトム――」ヒソヒソ

ロトム「…………了解なんだロ!」


 ウィーン、ピコピコ!


サトシ「(……………………やっぱり……!)」


グラジオ「大方、隠れてこちらの動揺を誘い、手の内を曝させる策だったのだろうが……アテが外れたな。」

サトシ「……いや! そうでもないぜ?」

グラジオ「!」

グラジオ「……ほう。」

サトシ「今の攻防でだいぶ見えてきたぜ! 『そのポケモン』のこと――!」ニヤリ
 ▼ 79 dX3IS9Elqo 18/05/03 16:59:48 ID:/8C0PsGY [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ「……なら、見せてみな。お前の答えを。」


サトシ「そう慌てんなよ! ……ピカチュウ!」

ピカチュウ「……ピカ!」コクッ

サトシ「もう一度"電光石火"だ! 掠めるだけでもいい……とにかく攻撃を当てろ!」

ピカチュウ「ピッカァッ!!」


 ヒュン


グラジオ「(……どうやら、口先だけではないようだな。)」

グラジオ「ヌル、かわせ!」


タイプ:ヌル「シヴァ――」


サトシ「……逃がすかぁッ!!」


ピカチュウ「ピィッ!!」


 チュイン


タイプ:ヌル「……ッ!?」

グラジオ「(……! スピードがさらに上がった……!)」


 回避を試みたタイプ:ヌルの脇腹を、さらに速度を増したピカチュウの突進が掠める。直後、その身体が黒いモヤのようなものに覆い尽くされ――


「……………………ッ!」


ミヅキ「な、なに!? あのコ、どうしちゃったの……?」
 ▼ 80 dX3IS9Elqo 18/05/03 22:51:14 ID:/8C0PsGY [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告






「ロアッ!!」


ミヅキ「あれは…………ゾロア!?」


サトシ「……やっぱり、"イリュージョン"で化けてたのか。」

グラジオ「フッ……ヌルのデータがないと大騒ぎしていたわりには、意外に早く気がついたじゃないか。」

サトシ「お前が"ナイトバースト"を使ってくれたおかげさ。滅多に見ない、珍しい技だからな……それでもしかしたらって思ったんだ。」

グラジオ「……なるほどな。」


サトシ「(正体を掴めたのはいいけど――)」チラッ


ゾロア「……。」


サトシ「(――"イリュージョン"が解けたことで、的が小さくなったのは厄介だな……ゾロアは闇に身を隠しやすい黒い毛の色をしてるし、"ナイトバースト"の追加効果もある。

     よし、ここは――)」


 カチッ


グラジオ「いくぞ、ゾロア! "ナイトバースト"!」
 ▼ 81 dX3IS9Elqo 18/05/03 23:17:35 ID:/8C0PsGY [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「ピカチュウ! ……いったん戻ってくれ!」

グラジオ「!」


ゾロア「ロアーーッ!!」

ピカチュウ「……ピカッ!」

サトシ「いけッ!」


 相対するゾロアに背を向け、ピカチュウがサトシ目掛けて走り出す。その後方には闇が迫る。最中、ピカチュウの横を高速でモンスターボールが横切り、そこから解き放たれたポケモンが間へと立ちはだかった。


 ドカァァァン!!


サトシ「………………ツツケラ! キミに決めたッ!!」


グラジオ「だが――」

ツツケラ「……ケラッ!?」


 攻撃を受けたツツケラの周囲を、闇が包み込む――!


ハウ「わー!? ツツケラが黒いモヤモヤに閉じ込められたーーッ!?」

グラジオ「"ナイトバースト"を受けた者は、その身を漆黒の闇に閉ざされ……その視界からは光が奪われる!」

ハウ「つまりどういうことー?」

ミヅキ「……命中率が下がったってことだよ。」

ハウ「わー! 命中率が――」

「「(……ん?)」」


サトシ「……。」チラッ

ツツケラ「」コクッ


ツツケラ「…………ケ、ケラァーーッ!!」ジタバタ


グラジオ「いけ、ゾロア! "乱れひっかき"!!」
 ▼ 82 dX3IS9Elqo 18/05/04 21:42:49 ID:peaTOFsY [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ゾロア「ロアーーッ!」シュタタタッ


サトシ「(まだだ……あとちょっと……!)」


ゾロア「ロアッ!!」ピョン


サトシ「…………今だ! かわして"種マシンガン"!」


ツツケラ「ケラッ!」


 スカッ


グラジオ「……なに!?」


ツツケラ「ケラァーーッ!!」


 ドカァァァン!!


ゾロア「がッ……!」

グラジオ「くっ…………ゾロア!」


ゾロア「……ロア!」クルッ


 スタッ


サトシ「……反撃の隙を与えるな! いけッ! ツツケラ!」
 ▼ 83 dX3IS9Elqo 18/05/04 22:13:30 ID:peaTOFsY [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ツツケラ「ケラァーーッ!!」キィィィン!


グラジオ「くっ…………迎え討て、ゾロア! "悪の波「かわせッ!!」動"!

     …………ちっ!」


ゾロア「ロアッ!!」

ツツケラ「……ケラ!」


 高速で自身に迫るツツケラに対して、ゾロアが"悪の波動"を解き放つ。しかしツツケラは身体を斜めにすることで僅かに軌道を逸らし、紙一重でそれを回避した。

 そのままゾロアの横を通過し、その後方へと抜け――


サトシ「よし! 上を取るんだ!」


 ――直後、急上昇する。さらに円の軌跡を描くように飛ぶことで、ゾロアの頭上へと羽ばたく。


サトシ「いっけぇ! ツツケラ!!」


ツツケラ「……ッ!」キィィィン!


ゾロア「ロ、ロア……ッ!!?」


サトシ「"乱れ突き"!!」


ツツケラ「ケェー……ラララララッ!!!」


 ツツケラの繰り出す嘴の連打が、眼下のゾロアにまるで雨の如く降り注ぎ――


ゾロア「!!!」

グラジオ「………………ゾロア!!」
 ▼ 84 dX3IS9Elqo 18/05/04 22:42:20 ID:peaTOFsY [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




ゾロア「ロア〜〜……。」グルグル


ミヅキ「……ゾロア、戦闘不能! この勝負、ツツケラの勝ちです!」


サトシ「よっしゃあ! 決まったぜ!!」

ツツケラ「ケラッ!」


グラジオ「……戻ってくれ、ゾロア。」ポヒュン


グラジオ「……まんまと誘い込まれたというわけか。」

サトシ「そうさ! ツツケラの特性、"鋭い目"! "ナイトバースト"の闇に呑まれたフリをしてこの特性でゾロアの位置を探って、反撃のチャンスを狙ってたんだ!」


ミヅキ「それでは……グラジオさんは次のポケモンを出してください!」


グラジオ「……頼むぞ。」カチッ


 ポーン


 パカーン!

 ▼ 85 dX3IS9Elqo 18/05/07 22:23:26 ID:AbsdQWu2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ「タイプ:ヌル!」


タイプ:ヌル「……シヴァーーッ!!」ズシーン


サトシ「!」

サトシ「今度こそ本物を出してきたか……!」


ハウ「気をつけてー、サトシ! そのポケモンは手強いよー!」


サトシ「ああ、わかってる! よし……いくぞ、ツツケラ!」

ツツケラ「ケラッ!!」


サトシ「(さっきゾロアを相手に手の内を見せちまったから、もう様子見は無理だな…………なら!

     ここは先手を打って攻める!)」


サトシ「"種マシンガン"!」

グラジオ「ならば……"エアスラッシュ"で迎え討て!」


ツツケラ「ケラ、ケラーーッ!!」

タイプ:ヌル「……シヴァヴァヴァ!!」


 ツツケラの撃ち出した種の雨と、タイプ:ヌルの放った真空波の嵐、二体の技がぶつかり合う。しかし――


ツツケラ「……ケラッ!?」

サトシ「なに!?」


 ――真空波が種を微塵に切り裂き、勢いそのままにツツケラ目掛けて飛ぶ。


サトシ「……くそっ! かわせ、ツツケラ!」

ツツケラ「ケラッ!」バッ


 キィィィィン!


サトシ「……! 思ったより伸びて――」
 ▼ 86 dX3IS9Elqo 18/05/07 23:22:42 ID:AbsdQWu2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ツツケラ「…………ッ!!?」


 ズバッ


ツツケラ「がッ……!」


サトシ「…………ツツケラ!」


 ドサッ


ツツケラ「ケラ〜〜……。」グルグル


ミヅキ「……ツツケラ、戦闘不能! この勝負、タイプ:ヌルの勝ちです!」


サトシ「くっ……よく頑張ったな、ツツケラ。休んでてくれ。」ポヒュン


ミヅキ「"ナイトバースト"のダメージがあったとはいえ、まさかツツケラ、一撃でやられちゃうなんて……!」


サトシ「(今使ってたのは飛行タイプの技、"エアスラッシュ"……ってことはあいつは飛行タイプのポケモン……? 仮に他のタイプだったとしても、ロックルなら飛行タイプのダメージは半減できるし…………よし!)」


 カチッ


サトシ「ロックル! キミに決めたッ!!」ポーン


 パカーン!


ロックル「わおんッ♪」スタッ


サトシ「……頼んだぞ、ロックル!」
 ▼ 87 ゴーム@たいりょくのハネ 18/05/08 23:34:26 ID:EZXsG1fQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 88 dX3IS9Elqo 18/05/10 15:09:29 ID:uKNJf2UM [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「いけ! "岩落とし"!」

ロックル「わん!」


 ロックルが高く跳び上がると、尻尾を立ててタイプ:ヌルに狙いを定めた。その周囲を拳大の大きさの岩が複数、クルクルと回り、直後一斉に放たれる。


グラジオ「ヌル! "ダブルアタック"!」

タイプ:ヌル「シヴァ!」


 "ダブルアタック"――その名が示す通りの、二連撃。その一撃目、頭部を以ての攻撃が迫る岩の大部分を打ち落とし、

 続く二撃目、身体を大きく捻っての尾の一撃が残りの岩を上空のロックルへと打ち返す。


ロックル「!?」

サトシ「かわせ!」


ロックル「……! わう!」


 ジリッ


ロックル「ッ……!」


ハウ「……掠めたー!?」

ミヅキ「か、間一髪みたいだね……!」


ロックル「……がう!」スタッ

サトシ「"岩落とし"が駄目なら……! ロックル、"体当たり"!」

ロックル「わんッ!!」
 ▼ 89 マルス@ボーマンダナイト 18/05/10 15:10:14 ID:NnAvmMxw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援ね
 ▼ 90 ヤップ@かわらずのいし 18/05/10 15:10:34 ID:.sRMsTm2 NGネーム登録 NGID登録 報告
ロックルw
 ▼ 91 dX3IS9Elqo 18/05/10 15:45:09 ID:uKNJf2UM [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ロックル「がうッ!!」バッ

タイプ:ヌル「…………シヴァ!」


 スカッ


サトシ「!」

サトシ「かわされ――」

グラジオ「"ブレイククロー"!!」

サトシ「……ッ!」


タイプ:ヌル「シヴァーーッ!!」


 ドゴォッ!!


ロックル「がッ……!?」

サトシ「ああ! ロックル!?」


ハウ「やっぱり、あのポケモン強いよー!?」

ミヅキ「ロックル……まさか全然歯が立たないなんて……!」


           「   ロックル! 負けるなッ!!!   」


「「!」」


ロックル「…………きゃん!」ハッ


グラジオ「なに!?」

サトシ「……よしッ! "噛みつく"攻撃!!」


ロックル「がうッ!!」ガブッ

タイプ:ヌル「グッ……!」
 ▼ 92 dX3IS9Elqo 18/05/10 16:03:49 ID:uKNJf2UM [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ「ちっ……振りほどけ、ヌル!」


タイプ:ヌル「…………………………シヴァッ!!」ブオンッ

ロックル「!」


 ズザァァァ……


サトシ「ぐっ…………大丈夫か!? ロックル!」

ロックル「きゅーん……!」ヨロヨロ


 シューーン


ロトム「……"ブレイククロー"の追加効果で防御ランクがダウンしたロト!」


グラジオ「畳み掛けろ、ヌル! "剣の舞"!」

サトシ「なに!?」


タイプ:ヌル「……シヴァーーッ!!」キンッ!キンッ!


 ギュイーーン!


サトシ「(……マズい、いくら岩タイプがノーマルタイプの技を半減するっていっても防御ランクのダウンに相手の攻撃ランクの2段階アップ……これじゃ耐えられない! ここは――)」


サトシ「――一旦距離をとれ、ロックル!」
 ▼ 93 dX3IS9Elqo 18/05/10 16:37:15 ID:uKNJf2UM [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ「……フッ、ずいぶんと消極的じゃないか?」

サトシ「……………………。」

グラジオ「(だが――)」チラッ


グラジオ「(――先ほどまでの戦いぶりを見るに、ヤツは、ことポケモンバトルに関しては無策で動くような男ではない。当然、この行動にも狙いがあるのだろう。

      ……ヤツは俺のヌルの技をすべて知っている。その上で距離を開けたということは、おそらく――)」


サトシ「(さあ……あいつはどう動く!?)」


「「 ロックル――
    ヌル――  」」






「「  戻れッ!!    ポヒュン
   "剣の舞"!! 」」


サトシ「!」

サトシ「クソッ……読まれてたか!」


タイプ:ヌル「……シヴァーーッ!!」キンッ!キンッ!


 ギュイーーン!


サトシ「ピカチュウ! もう一度、キミに決めたッ!!」

ピカチュウ「ピカッ!」


グラジオ「……やはりな。距離を開けてヌルの"エアスラッシュ"を誘い、電気タイプのピカチュウに繋ぐための布石とするつもりだったのだろうが……そうはいかない。」


サトシ「くっ……状況は不利になっちまったけど、頼んだぜ! ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカピーカ!」コクッ
 ▼ 94 プ・テテフ@ドリのみ 18/05/10 23:50:52 ID:3hV6grMs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
交代読み剣舞とかうますぎw
支援
 ▼ 95 ウワウ@フェアリーZ 18/05/20 18:18:16 ID:X3HGu5yY NGネーム登録 NGID登録 報告
あげ
 ▼ 96 トツキ@きのみ 18/05/21 22:37:29 ID:TWkbdHZw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 97 dX3IS9Elqo 18/05/25 20:34:04 ID:P1rlKNd2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「(それに……ただ防御ランクの下がったロックルを下げるためだけにポケモンを交代したわけじゃない!

     ピカチュウなら、たとえ相手の攻撃ランクが上がってても戦えるハズ……)」


サトシ「……まだ近付くなよ、ピカチュウ! 距離を保って待機だ!」

ピカチュウ「ピカッ!」コクッ


グラジオ「(またか……いったい、なにを企んでいる……?

      ここは――)」


グラジオ「……こないのなら、付け込ませてもらうぞ!」

サトシ「……!」ピクッ

グラジオ「ヌル! "剣の「"エレキボール"!!」舞"……ッ!」


ピカチュウ「……チュ、ピッ!!」バチィッ


グラジオ「ちっ……かわせ!!」

タイプ:ヌル「……シヴァ!!」


 スカッ


グラジオ「……さすがに、そう何度も同じ過ちを繰り返すほど愚かではないか……

     ならば!……ヌル、"エアスラッシュ"!!」

サトシ「"10万ボルト"で撃ち落とせ!!」

グラジオ「!」


タイプ:ヌル「……シヴァヴァヴァ!!」

ピカチュウ「ピカ……チュゥゥゥウ!!!」


グラジオ「……ッ! 電撃が拡散して、全ての"エアスラッシュ"を……!」


 ドカァァァン!!

 ▼ 98 dX3IS9Elqo 18/05/25 21:08:05 ID:P1rlKNd2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ「………………なるほどな」

サトシ「どうだ! たとえ"剣の舞"で攻撃ランクが大きく上がっていても、お前のポケモンが使える物理技は近距離攻撃だけ……この距離じゃ使えない!

    "エレキボール"と"10万ボルト"、2種類の遠距離攻撃を使えるピカチュウなら有利に戦える!」

グラジオ「……フッ、なかなか考えられた作戦だが……詰めが甘かったな」

サトシ「なに!?」

グラジオ「……周りをよく見てみな」

サトシ「なにを言って――」


サトシ「――――ッ!」

サトシ「(しまった……ここは道幅の狭い三叉路、相手を軸に常に一定の距離を保てる長方形のバトルフィールドと違って、狭い通路の中で距離を保ち続けるのは難しい……)」

サトシ「くっ……」

グラジオ「フッ……今お前のポケモンがいる位置も、なかなか危ないようだぜ?」

サトシ「!」


ピカチュウ「ピ、ピカ……!?」


 慌ててピカチュウの周囲を確認するサトシ。ピカチュウの立ち位置、そこは両脇を樹木や段差で囲まれた狭い道の真ん中に位置しており、道の手前を塞がれてしまえば奥しか逃げ道がない。

 ……しかし、あまり奥に行ってしまえばサトシから遠く離れてしまい、指示が聞こえなくなってしまうだろう。


サトシ「……ピカチュウ! 今すぐそこから――」

グラジオ「……親切に教えてやったうえに、みすみす逃がすとでも思ったか?」

サトシ「ぐっ……」
 ▼ 99 dX3IS9Elqo 18/05/27 20:26:12 ID:R3MGZKT. [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ「ヌル! "ブレイククロー"!」

サトシ「……クソッ! 前を塞がれたか!」


タイプ:ヌル「シヴァーーッ!!」

ピカチュウ「ピ……ピカ!?」

サトシ「――"電光石火"で脇を抜けろ! ピカチュウ!」

ピカチュウ「……ッ! ピッカァ!!」


 ジリッ……


ピカチュウ「ビ……ッ!」


ハウ「また掠めたー!?」

ミヅキ「ギ、ギリギリ避けられたみたい……!」


グラジオ「なんとか逃れたか。だが……いつまで持つかな」

サトシ「(くっ、確かにヤツの言うとおりだ。……距離をとって戦うのが難しくなった今、一転して状況はピカチュウの不利……

     いつまでも逃げまわるのは難しい。けど、接近戦では向こうが上手だし……)」


ピカチュウ「ピィカァ……」パリッ!パリッ!


サトシ「(ん……?)」


『また掠めたー!?』


『ギ、ギリギリ避けられたみたい……!』


サトシ「(……そうだ! 一か八か……これに賭けるしかない!)」
 ▼ 100 dX3IS9Elqo 18/05/27 20:53:06 ID:R3MGZKT. [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「もう一度だ! もう一度距離をとれ、ピカチュウ!……"剣の舞"に気をつけろよ!」

ピカチュウ「ピカピーカ!」コクッ


「「!?」」

グラジオ「ほう……難しいとわかっていても、あえてその戦い方を貫くか。万策尽きたか、それとも――」


サトシ「…………」


グラジオ「フッ、だんまりか……なかなか用心深くなったじゃないか? いいぜ、そういうの、キライじゃない」

グラジオ「(……そして、あのポケモン――)」


ピカチュウ「…………」


グラジオ「(トレーナーの思惑がわからないこの状況でも、なんの疑念も持たず、一度失敗したハズのトレーナーの作戦を遂行するとは……

      よほど強い信頼関係で結ばれているようだな)」


グラジオ「……ならば見せてもらうぞ! ヌル、"ダブルアタック"!」

サトシ「引き付けろ、ピカチュウ! もう一度"電光石火"!」


ピカチュウ「……ピッカァ!!」


 ジリッ……


ピカチュウ「ッ……!」


ミヅキ「また掠めて……!」
 ▼ 101 dX3IS9Elqo 18/05/27 21:10:42 ID:R3MGZKT. [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


________
____
__
_


ピカチュウ「ピッカァ!!」


 ジリッ……


ピカチュウ「……ッ!?」


ミヅキ「……さっきまでよりも深く入った!?」

ハウ「ま、まずいよー! だんだんとタイミングが合ってきてるー!?」


ピカチュウ「ピィ……カァ……」ハァ、ハァ


グラジオ「……なにを狙っているのかは知らないが……そろそろ、そいつも限界のようだな」

サトシ「(クソッ……まだこないのか……!?)」


タイプ:ヌル「シヴァ……」




                                パリッ


サトシ「!」

 ▼ 102 dX3IS9Elqo 18/05/27 21:35:28 ID:R3MGZKT. [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「いくぞ! ピカチュウ!」キラーン


「「「!?」」」


グラジオ「(……ここでZ技だと? いったい、なにを考えて……)」

グラジオ「……ヌル! "ブレイククロー"で――」

タイプ:ヌル「シ、ヴァ……」ビリビリ

グラジオ「(……! これは、麻痺……!)」

グラジオ「ちっ……ピカチュウの特性、"静電気"か……」


 タイプ:ヌルの様子をみたグラジオは、無意味に思えた先ほどまでのサトシとピカチュウの行動……その意味を全て理解する。ただ無意味に逃げまわっているように見えたその動きは、その実、わざと身体を擦らせることで"静電気"の発動を狙っていたのだと。

 ……サトシがピカチュウへと自身の思惑を伝えるチャンスはなかったハズだ。だが、ピカチュウにはわかっていたのだろう。「トレーナーであるサトシが同じ指示を繰り返すからには、自分には先ほどと同じ行動が求められている」――と。それゆえピカチュウはあえて余裕をもった回避をせず、紙一重で攻撃をかわしていたのだろう。


サトシ「これが俺たちの……ゼンリョクだぁ!!」


          「   "ウルトラダッシュアターーック"!!!   」


グラジオ「ちっ……ヌル!!」

タイプ:ヌル「!」

タイプ:ヌル「シ…………ヴァーーッ!!!」


サトシ「(……!? もう動けるようになったのかよ!?)」


グラジオ「迎え討て! "ブレイククロー"!」

サトシ「くっ……負けるな! ピカチュウ!」


 ドカァァァン!!

 ▼ 103 dX3IS9Elqo 18/05/28 10:35:49 ID:2RiYndlc [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ミヅキ「す、スゴい煙……!」

ハウ「な、なにも見えない……どうなったのー!?」


 激しい技のぶつかり合い。巻き起こる大爆発。周囲を覆い尽くす煙……


サト/グラ「「…………」」


ミヅキ「あ……だんだん見えてきたよ!」


 それが晴れた時、そこには……






ピカチュウ「ピィ……カ……」


「「!」」


 タイプ:ヌルの腹部に深々と抉り込んだピカチュウ。

 ▼ 104 dX3IS9Elqo 18/05/28 10:50:26 ID:2RiYndlc [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「……! ピカチュ――」


 ……そして。


タイプ:ヌル「シ……ヴァ……」


サトシ「!」


 そのピカチュウの背に深々と爪を突き立てた、タイプ:ヌルの姿が合った。


 ドサッ


「「 ……ピィカァ〜……    グルグル
    ……シヴァ〜……  」」グルグル


ミヅキ「……! ピ、ピカチュウ、タイプ:ヌル、共に戦闘不能! よってこの勝負、引き分けです!」


サトシ「よく頑張ったな、ピカチュウ。……休んでてくれ」

グラジオ「よくやったヌル……戻れ」ポヒュン


ミヅキ「それでは……両者、次のポケモンを出してください!」
 ▼ 105 dX3IS9Elqo 18/05/28 12:11:13 ID:2RiYndlc [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「もう一度頼んだぜ! ロックル!」

ロックル「きゃわん♪」


グラジオ「いくぞ! ズバット!」

ズバット「キィィィ!」


サトシ「あいつの最後のポケモンはズバットか……」

サトシ「(ズバットは毒・飛行タイプ……よし、ここは――)」

サトシ「"岩落とし"だ!」

グラジオ「ならば……かわして"超音波"!」

サトシ「なに!?」


ズバット「キィィィィィ!!!」

ロックル「!?」


サトシ「ああ! ロックル!?」
 ▼ 106 dX3IS9Elqo 18/05/28 12:34:11 ID:2RiYndlc [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




ロックル「…………? くぅ〜ん……」


「「「「!?」」」」


グラジオ「……馬鹿な、効いていないだと!? "超音波"は確実にヤツを捉えたハズ、いったいなぜ……」


ミヅキ「(ひょっとしてあれは"マイペース"……?

     ……けど、イワンコがその特性を持ってるなんて聞いたことない。どうして……)」


サトシ「……なんだかわかんないけど、チャンスだロックル!

    もう一度"岩落とし"!」

ロックル「きゃわん!!」


 高く跳び上がったロックルが再びズバットに狙いを定め、尻尾に力を溜める。直後、岩がまるで雨の如くズバットの頭上へと降り注ぐ。


 ドカァァァン!!


グラジオ「……! ズバット!!」
 ▼ 107 ローニャ@まんまるいし 18/05/28 16:00:55 ID:YY.2Ydyk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 108 ハコモリ@グラシデアのはな 18/06/02 20:32:07 ID:OADrHIak NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 109 dX3IS9Elqo 18/06/03 11:20:20 ID:jSnGrFB2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




ズバット「キ……キ……」グルグル


ミヅキ「ズバット、戦闘不能! ロックルの勝ちです! よって……

    このポケモンバトル、サトシくんの勝利です!」


グラジオ「……ご苦労だったな。戻れ、ズバット」ポヒュン


サトシ「やったぜ! 俺たちの勝ちだ!」ギュッ

ロックル「わん♪」

サトシ「よく頑張ったな、ロックル!」

ロックル「くぅ〜ん♪」スリスリ

サトシ「いだだだ! 痛い、痛いったら!」

ハウ「やったねー! サトシー!」

ミヅキ「ホント! サトシくんもポケモンたちも、カッコよかったよ!」

サトシ「へへ♪ 二人も応援、サンキューな!」


グラジオ「…………」チラッ


グラジオ「フッ……憎いヤツだ」

 ▼ 110 dX3IS9Elqo 18/06/03 11:49:23 ID:jSnGrFB2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ「……フッ、なにしてやがる、俺。強いヤツと続けて戦う心構えが足りてないのか」

サトシ「!」

サトシ「(そうか、あいつは俺とバトルする前にハウとも……連戦であんなに……!)」


ミヅキ「ど、どういうこと……ですか……?」

グラジオ「…………」チラッ

ハウ「!」

グラジオ「……ソイツのポケモンは弱くない。ポケモンバトルを楽しむヤツがいてもいいさ……

     だが、ソイツは!

     島キングに……しかも本気のハラに勝てないから、そうやって言い訳してるのさ」


ハウ「…………ッ!」


ミヅキ「そ、そんなこと……!」

サトシ「……そうだ! さっきから聞いてりゃ……ハウがハラさんに勝てない言い訳をしてる!? コイツは、島キングを目指して――」


「なんだ、グラジオもたいしたことねーなー!」


「「「!?」」」

グラジオ「……………………」
 ▼ 111 ャーレム@サイコシード 18/06/03 12:09:39 ID:Cp/rQUVE NGネーム登録 NGID登録 報告
シエンネ
 ▼ 112 dX3IS9Elqo 18/06/07 21:48:13 ID:XoKupYBY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「いずれにしても根無し草、根性入ってないのよ。代わりにあたいらが根性入れてやっから!」

ミヅキ「……スカル団!?」

ハウ「また出たー!?」

サトシ「クソッ……まだ仲間が二人もいたのか!?

    ニャヒート! キミに――」

グラジオ「……やめておくんだな」

「あん?」

グラジオ「俺に勝てないくせに……ポケモンを無駄にキズつけるな」

サトシ「!」
 ▼ 113 dX3IS9Elqo 18/06/07 22:10:48 ID:XoKupYBY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ「……いいポケモンだ」

サトシ「…………!」

ピカチュウ「ピカチュ……」


「わざわざ来たのに骨折り損のくたびれ儲け! あなたが止めなきゃ せせらぎの丘にいる主ポケモン、奪ってたのに!

 帰ろ帰ろ、ヤミカラスが鳴くから帰ろ」

「グラジオさんよ、お前よ、ボスに気に入られてるけどよお、雇われ用心棒なの!

 正式なスカル団じゃないの、わかってるよなあ? なあなあ?」

 ▼ 114 グラージ@やわらかいすな 18/06/07 22:28:34 ID:S7WzGY4Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 115 ルタリス@ライブキャスター 18/06/15 22:13:34 ID:x0fgZCyc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 116 dX3IS9Elqo 18/06/21 22:01:35 ID:0VsA3S/w [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


________
____
__
_


ハウ「サトシ、ありがとー。ピカチュウたちもありがとー。

   おつかれだったねー」

サトシ「う、うん……」

ロトム「グラジオ……なんかおっかないやつロト」

ミヅキ「う、うん……」

サトシ「そう……かな?」

ミヅキ「……え?」

ロトム「ケテ! サトシ、さすがの度胸だロト!」

サトシ「うーん、そんなんじゃないんだけど……

    案外、悪いやつじゃない……の、かも……?」

「「「……?」」」
 ▼ 117 dX3IS9Elqo 18/06/21 22:17:43 ID:0VsA3S/w [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハウ「ふうー! せせらぎの丘の試練に挑むなら、ポケモンを鍛えないとー!」

サトシ「……じゃあ、明日せせらぎの丘に出発する前に、オハナ牧場で特訓していこうぜ!」

ハウ「うん!」

ミヅキ「……私も、二人に置いていかれないよう頑張らないと!」

サトシ「よーし!……そうと決まれば、今日は早めに休んで明日に備えようぜ!」

「「おおー!」」
 ▼ 118 dX3IS9Elqo 18/06/21 22:21:29 ID:0VsA3S/w [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 ピン♪ ピン♪ ピロリン♪


 ▼ 119 リリダマ@ヨクアタール 18/06/21 22:21:39 ID:2R4w9k76 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 120 dX3IS9Elqo 18/06/21 22:52:57 ID:0VsA3S/w [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ――翌日、オハナ牧場。


サトシ「ピカチュウ! "エレキボール"!」

ピカチュウ「ピカ!」


 ピカチュウが後方に高く跳び上がると、その尻尾の先端に電気を凝縮した球体を造り出した。そのままモクロー目掛けて放


ハウ「……させないよー! "あやしいかぜ"!」

サトシ「んな!?」

モクロー「くろぉ!!」


 ……とうとしたところで、ピカチュウの周囲をおどろおどろしい空気が渦巻く。咄嗟の出来事に慌てふためき、思わずバランスを崩すピカチュウ。

 その状態で放たれた"エレキボール"は明後日の方向へと飛んでいき、そして……


ピカチュウ「……ピカピカ!?」


 パァン!


ミヅキ「!?……"エレキボール"が割れた!?」


サトシ「……大丈夫か? ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカピ〜カ……」

ハウ「……今の、なんだったのかなー?」

ミヅキ「"エレキボール"が、途中で弾けたように見えたけど……」

ロトム「おそらく、さっきのは新しい技を覚える前兆ロト!」

「「「新しい技!?」」」

ピカチュウ「ピカ……?」キョトーン
 ▼ 121 dX3IS9Elqo 18/06/25 22:23:32 ID:ZkWkknYU [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ロトム『検索中、検索中――』


 ピピッ♪


ロトム「検索完了!」

ロトム「……ピカチュウが覚えようとしているのは、おそらく"エレキネット"だと推測されるロト!」

ミヅキ「"エレキネット"――電気のネットで攻撃して、相手のすばやさを下げる技だね」

ロトム「ロト!」

サトシ「へぇ〜! "エレキネット"かぁ〜!」


サトシ「……よっしゃ! ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカ?」

サトシ「せせらぎの丘の試練に向けて、新しい技の――」

サトシ「――"エレキネット"の特訓、頑張ってみようぜ!」

ピカチュウ「ピカピーカ♪」

ミヅキ「頑張ってね! 私たちも協力するよ!」

ミヅキ「……ね? ハウくん!」

ハウ「もちろんだよー!」

サトシ「へへ♪ サンキューな!」
 ▼ 122 dX3IS9Elqo 18/06/25 22:44:20 ID:ZkWkknYU [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ――それから、サトシとピカチュウの特訓は昼頃まで続いた。


サトシ「いくぞ、ピカチュウ! "エレキネット"!」

ピカチュウ「ピカピカピカ……チュ、ピッ!!」

ハウ「今のはー……」

ミヅキ「普通の"エレキボール"……だね……」

ピカチュウ「ピカ……」

サトシ「ドンマイ、ピカチュウ!……次も頑張ろうぜ!」ニカッ

ピカチュウ「ピカ♪」




サトシ「よーし! 今度こそ"エレキネット"だ、ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカピカピカ……チュ、ピッ!!」


 パァン!


「「 うえ!!?
   ピカ!!? 」」

ハウ「うわわわ!? は、弾けた"エレキボール"がこっちに飛んでくる!!?」

ミヅキ「ア……アシマリ! バルーンに閉じ込めて!」

アシマリ「あお!」プクーーッ

ロトム「か……間一髪ロト……!」

サトシ「サ、サンキュー……ミヅキ、アシマリ……」

ピカチュウ「ピカピーカ……」

アシマリ「……あお♪」ドヤッ


 時に普通の"エレキボール"、時に周囲を無差別に攻撃する謎の新技(?)……

 数々の失敗を繰り返し、そして――

 ▼ 123 dX3IS9Elqo 18/06/25 23:12:57 ID:ZkWkknYU [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「今度こそ……いくぞ! ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピィカァ……!」パリッ!パリッ!

ハウ・ミヅキ「…………」ゴクリ

サトシ「――"エレキネット"だ!!」

ピカチュウ「ピカピカピカ……チュウ〜ピッカァ!!」バチィッ

「「「!」」」

ハウ「で……出たー!?」

ロトム『照合中、照合中――』


 ピピッ♪


ロトム「データ一致!」

ロトム「……間違いなく、"エレキネット"ロトー!」

ミヅキ「やったね! サトシくん!」

サトシ「ああ! 二人も色々サンキューな!」

「「うん!」」


サトシ「ピカチュウ……!」

ピカチュウ「ピカピ……!」

サトシ「"エレキネット"! ゲットだぜ!」

ピカチュウ「ピッピカチュウ!」

サトシ「よく頑張ったなー! ピカチュウ!」ダキッ

ピカチュウ「チャア〜♪」
 ▼ 124 タチマル@ホイップポップ 18/06/26 00:52:32 ID:UbG22FAQ NGネーム登録 NGID登録 報告
技四つはどうなったんだろう
支援
 ▼ 125 dX3IS9Elqo 18/07/09 13:55:51 ID:tV1wqzvo [1/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ――せせらぎの丘。


「はい。私、スイレンでございます」

スイレン「こちら、せせらぎの丘のキャプテンを務めています」

サトシ「キミがマオが言ってたスイレンか……」

サトシ「俺、マサラタウンのサトシ! こいつは俺の相棒のピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカ!」

サトシ「よろしくな! スイレン!」

ハウ「俺ねー、ハウ。こっちはモクロー!」

モクロー「くろぉ!」

ハウ「よろしくねー! スイレン!」

ミヅキ「私はミヅキ。……で、パートナーのアシマリです」

アシマリ「あお♪」

ミヅキ「よろしくお願いします」ペコリ

スイレン「サトシさん、ハウさん、ミヅキさん……こちらこそよろしくお願いしますね」

スイレン「……では、島巡りの方々……」

スイレン「どなたからスイレンの試練に挑まれますか?」

「はい! はい! はーい!!」

スイレン「!」

「「…………」」クスクス
 ▼ 126 dX3IS9Elqo 18/07/09 14:04:13 ID:tV1wqzvo [2/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「俺! 俺から挑戦したい!!」

スイレン「……ずいぶんと活きの良い方ですね」クスッ

サトシ「へへ!」

スイレン「他のお二人も、それでかまいませんか?」

「「もちろん!」」

スイレン「……かしこまりました。では……始めましょう!」

スイレン「スイレンの試練!!」
 ▼ 127 dX3IS9Elqo 18/07/09 14:12:07 ID:tV1wqzvo [3/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



             「   試  練  開  始   」
                 し  れん かい し


 ▼ 128 dX3IS9Elqo 18/07/09 14:41:46 ID:tV1wqzvo [4/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

スイレン「……では、試練について説明致しますね」

スイレン「スイレンの試練は……」チラッ

サトシ「……?」チラッ


 スイレンが目線を落とした先、その先には……段々畑のような構造の丘、その丘の清流が下流へ下流へと流れ込む光景が広がっていた。


スイレン「せせらぎの丘の下流に、あるポケモンたち……」

スイレン「ずばり答えを言いますが、ヨワシたちを追い込むことで ぬしポケモンを呼び出すのです」

サトシ「……ヨワシを追い込んで、ぬしポケモンを?」

ミヅキ「ひょっとして……ヨワシの『むれたすがた』のことじゃないかな?」

ハウ「『むれたすがた』ー?」

ロトム「ヨワシは『たんどくのすがた』ではとても非力なポケモンなんだロトが、ある程度鍛え上げられたヨワシはバトルが始まった時、『むれたすがた』へとフォルムチェンジするんだロ!」

ミヅキ「……フォルムチェンジしたヨワシはその名が示すとおり群れをつくることで、単独の時とは比較にならないほど強い力を発揮するの」

サトシ「へぇー! おもしろいポケモンなんだな!」

ハウ「……じゃあ、スッゲー強いポケモンってことー?」

ミヅキ「うん。……もちろん、弱点もあるけどね」

サトシ「弱点?」

ロトム「『むれたすがた』のヨワシはダメージを受けるト群れの仲間がだんだん減っていき、最後には『たんどくのすがた』に戻っテしまうロト」

サトシ「……パワーアップしたままずっと戦えるほど、都合よくはいかないってことか」

ミヅキ「そういうことだね」

スイレン「……ミヅキさん、よくご存知ですね」
 ▼ 129 dX3IS9Elqo 18/07/09 15:55:07 ID:tV1wqzvo [5/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ミヅキ「う、うん。ありがとう」

サトシ「……けど、水の中にいるポケモンなんだろ? どうやって追い込むんだ?」

スイレン「サトシさん……泳ぎはお得意ですか?」

サトシ「……ええ!!?」


スイレン「冗談です」フフッ

サトシ「な……っ!?」

サトシ「…………な、なぁ〜んだ……冗談かぁ〜……」ホッ……

ミヅキ「……サトシくん、驚きすぎだよ……」

ハウ「今のは俺でもわかったよー」

ピカチュウ「ピカピ……」


スイレン(馬鹿正直といいますか……ずいぶんとまっすぐな方ですね)

スイレン(これは、『活きの良い海パン野郎が溺れているのかもしれない』――)

スイレン(――なーんて冗談を言わずに正解でした)

スイレン(……きっとなりふりかまわず、飛び込んで助けにいってしまっていましたね)


スイレン「もちろん、泳いでとは言いません。素敵な贈り物をしますから」

「「「素敵な贈り物?」」」
 ▼ 130 チュール@ウルトラボール 18/07/09 16:52:01 ID:fPaALO4M [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 131 dX3IS9Elqo 18/07/09 16:59:15 ID:tV1wqzvo [6/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


「サトシの ライドギアに
 ラプラスが 登録された!」


サトシ「……新しいライドポケモンのナンバーか!」

スイレン「ポケモン、ラプラスに乗せてもらうと水上を移動できます。これでポケモンたちを追い込むことができますね」

サトシ「おお! ラプラスか!」

ハウ「ひょっとして、ラプラスもゲットしたことあるのー?」

サトシ「ゲットっていうか……一時期 一緒に旅したことがあってさ!」

ミヅキ「……一時期?」

サトシ「ああ!」

サトシ「……今もどこかで、群れの仲間たちと元気にやってるはずだよ」

「「へぇー……」」


スイレン「それでは……サトシさんは私についてきてください」

サトシ「……じゃ、いってくる!」

ハウ「落ちないように気をつけてー!」

ミヅキ「頑張ってね!」

サトシ「おう!」
 ▼ 132 dX3IS9Elqo 18/07/09 18:50:02 ID:tV1wqzvo [7/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

スイレン「あそこ、見てください」

サトシ「……ん?」

スイレン「あの、活きの良い水しぶき……私が思うに、きっとヨワシたちではないでしょうか?」

サトシ「ホントだ! なんか水がバシャバシャしてるぞ!」

ピカチュウ「ピカチュピ〜」

スイレン「さっそく、ラプラスと一緒に追い込んでみてください」

サトシ「任せとけ!」

サトシ「……出てこい! ラプラス!」


ラプラス「ぷらぁ〜♪」

サトシ「へへ♪……よろしくな! ラプラス!」

ピカチュウ「ピカ♪」

ラプラス「ぷらす!」コクッ


サトシ「よーし……いくぞ、ピカチュウ! ラプラス!」
 ▼ 133 dX3IS9Elqo 18/07/09 20:52:53 ID:tV1wqzvo [8/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




サトシ「……ここに、そのヨワシってポケモンがいるのか?」ジーーッ

ピカチュウ「ピカ?」クンクン


「ワシワシーーッ!!!」バッシャーーン!


「「!」」

サトシ「こいつが、ヨワシ……!?」


ロトム「『ヨワシ』――こざかなポケモン みずタイプ」

ロトム「ピンチになると 目が 潤みだし 輝く。その光に 群れる 仲間と 敵に 立ち向かうのだ」


サトシ「よーし……やってやろうぜ! ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカピカ!」
 ▼ 134 dX3IS9Elqo 18/07/09 21:10:34 ID:tV1wqzvo [9/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヨワシ「ワシァーーッ!!!」ブシャアアア!!

ロトム「"みずでっぽう"ロト!」

サトシ「さっそく、特訓の成果を見せてやろうぜ! ピカチュウ!」

ピカチュウ「チャア!」

サトシ「"エレキネット"だ!」

ピカチュウ「ピカピカピカ……チュウ〜ピッカァ!!」


 パァン!!


ロトム「……! "エレキネット"が弾けて、"みずでっぽう"を防いだロト!!?」

サトシ「今だ! "アイアンテール"!」

ピカチュウ「……ピッカァ!!」ズバァァァン!

ヨワシ「ワシ……ッ!?」


ヨワシ「………………………………ワシーーッ!」スタコラサッサー

サトシ「よし! 下流に逃げてったぞ!」
 ▼ 135 dX3IS9Elqo 18/07/09 22:01:33 ID:tV1wqzvo [10/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


「……………………」ジーーッ


サトシ「ん……?」チラッ


 ……なにかの気配を感じたサトシがそちらへと目をやると、一匹のポケモンがサトシたちの様子を窺っていた。頭部だけを水面に露出させたそのポケモンは、泡のようなものをまるでヘルメットのようにして被っている。


サトシ(なんだ? あのポケモン……)

サトシ「……なあ、ロトム。あそこにいるポケモン――」


 ポチャン!


サトシ「……あ!」

ロトム「ポケモン? どこロト?」

サトシ「それが、もういなくなっちまって……」

ロトム「……どんなポケモンだったか特徴を教えテくれれば、検索できるかもしれないロト!」

サトシ「ホントか!? さっすがロトム!」

ロトム「エッヘンロト♪」

サトシ「……まず、透明で丸い頭をしてただろ? それから色は青っぽくて……」

サトシ「で、頭だけを水から出してこっちを見てたんだ!」

ロトム「了解!……その条件を基にして、合致するポケモンを検索するロト!」

サトシ「頼んだよ!」
 ▼ 136 タチマル@だいだいバッジ 18/07/09 22:02:42 ID:fPaALO4M [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 137 dX3IS9Elqo 18/07/09 22:20:55 ID:tV1wqzvo [11/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ロトム『――検索完了!』

ロトム「……検索の結果導きだされた、サトシが目撃したと推測されるポケモンは……」

サトシ「わくわく!」








ロトム「この………………『ブルンゲル』ロト!!」バアァァン!!

サトシ「ズコーーッ!!」

ロトム「……………………ロト?」

サトシ「は、ははっ、確かに特徴は合ってるけど……ブルンゲルじゃない……かな……」

ロトム「ロト〜〜!!?」ガビーン!


サトシ「けど……調べてくれてサンキューな!」ニカッ

ロトム「……! サトシ……」

ロトム「…………ロト♪」
 ▼ 138 dX3IS9Elqo 18/07/09 22:47:54 ID:tV1wqzvo [12/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




スイレン「まあ! サトシさん、すばらしい腕前ですね!」

サトシ「へへ♪ あんがと!」

スイレン「この調子でどんどんヨワシを追いかけましょう!」

サトシ「おう!」


 それからサトシはラプラス、ピカチュウらの力を借りて、スイレンの言葉どおりに次々とヨワシを下流へと追い込んでいった。

 だが……


サトシ(まただ……また、あのポケモンに見られてる。なんなんだ? いったい……)


 その度に感じる、未知の気配。……そのポケモンはサトシたちになにかを仕掛けてくるわけではなかったが、サトシは言い様のない不安を感じていた。

 ▼ 139 dX3IS9Elqo 18/07/10 21:29:32 ID:hmYc8n/k [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ――せせらぎの丘、ぬしの間。


 ……丘の中腹に位置する、円形の溜め池。水面に突き出た岩がぽつりぽつりと点在する以外には陸地らしい陸地は入口付近にしかなく、ひこうタイプやみずタイプ以外のポケモンには戦い辛い場所だろう。

 さらに、いつの間にか空を支配した暗雲から降り注ぐ滴が激しく水面を穿ち、その表面には幾重にも波紋が広がっていく。


スイレン「サトシさん! あそこ! あそこをご覧ください!」

サトシ「!……また、水しぶきが上がってる!? けど、さっきまでのより大きいぞ!」

スイレン「どうやら、うまく ぬしポケモンを呼び出せましたね!」

スイレン「さあ、あなたたちの力をぬしポケモンにぶつけてください!」

スイレン「そして、打ち勝ってください!」

サトシ「よーし……いっちょ、やってやろうぜ! ピカチュウ! ラプラス!」

「「 ピカピカ!
    ぷら!  」」

ロトム「サトシ! いよいよ ぬしポケモンとバトルロト!」

ロトム「ボク、しっかり見届けるロト!」

サトシ「おう!!」
 ▼ 140 dX3IS9Elqo 18/07/10 21:45:57 ID:hmYc8n/k [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ザザザザザ……


サトシ「…………んっ」ネチャッ

サトシ「なんだこれ、なんか顔に……これ、"クモのす"か……?」

ロトム「サトシ! 到着ロト!」

サトシ「! よーし……」


サトシ「俺、マサラタウンのサトシ! スイレンの試練を受けにきたんだ!」

サトシ「バトルしようぜ! ヨワシ!」


 まるでサトシの呼びかけに呼応したかのように、眼下の水中に魚影が集まっていく。

 そして……


 ザッパァァァン!!


サト/ロト「「!?」」


 ついに、せせらぎの丘のぬしポケモンが姿を現した!

 ▼ 141 dX3IS9Elqo 18/07/10 22:12:18 ID:hmYc8n/k [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


              「   あわあわあわ!!   」


サトシ「ヨワシ……じゃない!? なんだ!? このポケモン!」

ロトム「『オニシズクモ』――すいほうポケモン みず/むしタイプ」

ロトム「頭部の 水泡で ヘッドバット。ちいさなポケモンで あれば そのまま 水泡に 取り込まれ 溺れ死ぬ」

サトシ「そういやこのポケモン、さっき見たポケモンと似てる……?」

ロトム「……それはきっとシズクモ。オニシズクモの進化前のポケモン ロト!」

ロトム「シズクモは気に入った水辺に"クモのす"を張り、そこで繁殖をおこなう習性があるんだロ!」

サトシ「!……そういうことか!」

ロトム「なにロト?」

サトシ「……俺たち、まんまとこいつの縄張りに誘い込まれたんだよ!」

サトシ「きっと、これが"試練"なんだ!」

ロトム「ロト〜〜!!?」


オニシズクモ「ぐも……!」ギロリ

サトシ「うっ……なーんて、"のんき"に話してる場合じゃないぞ、ロトム……」

ロトム「ロトォ……」タラッ

サトシ「こ、ここはひとまず……」
 ▼ 142 dX3IS9Elqo 18/07/10 22:43:06 ID:hmYc8n/k [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「…………逃げるぞーーッ!!!」

ロトム「ロトーーッ!!」

オニシズクモ「おにいいい!!」バッシャーーン!!


 ザザザザザ……






ロトム「オニシズクモは『すばやさ』の低いポケモン ロト。ラプラスの速さなラ、まず追いつかれる心配は――」

サトシ「!?……そう うまくはいかないみたいだぜ、ロトム……」

ロトム「……ロト?」クルッ


オニシズクモ「ぐもおおおおおお!!!」


ロトム「!? そ……空を走って追いかけてくるロト〜!!?」

サトシ「……! よく見ろ、ロトム」

ロトム「な、なにヲ……?……………………あ」


 ロトムがオニシズクモの周囲を注視すると、キラキラと輝く筋が張り巡らされているのが見てとれた。……オニシズクモの技、"クモのす"だ。


サトシ「やっぱり、ここはあいつの縄張り……巣の中だ」

サトシ「当然、獲物を狩る準備も万端ってわけだ」

ロトム「……なラ、どうするんだロ? このままじゃ追いつかれて――」

サトシ「いや」
 ▼ 143 クロム@ヨクアタール 18/07/10 23:07:24 ID:YvUItkqA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 144 dX3IS9Elqo 18/07/10 23:53:50 ID:hmYc8n/k [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「カラクリさえわかりゃどうにかできる!」

サトシ「いくぞ、ツツケラ! "タネマシンガン"だ!」

 パカーン!

ツツケラ「ケラァーーッ!!」


 モンスターボールから解き放たれたツツケラが、すぐさまオニシズクモ前方の水面目掛けて"タネマシンガン"を放った。着弾点からは次々水柱が吹き上がり、上空に張り巡らされた"クモのす"を薙ぎ払う。

 すると足場を失ったオニシズクモがバランスを崩し、真下の水面へと落下した。轟音とともにその巨体が水中へと消えていく……


サトシ「よっしゃ! やったな! ツツケラ!」

ツツケラ「ケラ♪」

サトシ「この隙に陸地まで――」


 シュパパパパパッ!!


サトシ「……!? かわせ! ラプラス!」

ラプラス「…………ぷら!」サッ

ロトム「今のは"エアスラッシュ"ロト!? いったい、どこかラ――」

サトシ「あそこだ!」


アメモース「キキキキキ!!」


ロトム「……アメモース ロト!?」

ロトム「アメモースとオニシズクモはともに水辺を住み処とするポケモン。縄張りを争うこともあるポケモンだロに、どうしテ……?」

サトシ「……どっちにしろ、俺たちの味方じゃないみたいだぜ?」

サトシ「ツツケラ!……あいつの相手、頼めるか?」

ツツケラ「ケラ!!」

サトシ「サンキュー!」ニカッ

サトシ「俺たちはその間に岸を目指すぞ! ラプラス!」

ラプラス「ぷら!!」
 ▼ 145 dX3IS9Elqo 18/07/11 21:28:16 ID:OcHwW4GU [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ザバァン! ザバァン!


サトシ「……? なんだ、この音……? 後ろから聞こえてくる……?」クルッ

サトシ「!? い"っ!!?」

ロトム「オ……オニシズクモが水中を走って追いかけてくるロト!?」

サトシ「い……急げ! ラプラス!」


ラプラス「ぷらぁーーッ!!!」ザザザザザ……

オニシズクモ「ブクブク……」ザバァン!ザバァン!


サトシ(二人のスピードはほぼ互角……でも)

ロトム「……サトシ。このままじゃ、着岸のトキに――」

サトシ「ああ、わかってるよ」

サトシ(……そうだ。ラプラスは岸に近づいた時、俺たちを降ろすために必ず減速しなきゃならない……)

サトシ(けど、このペースだと確実にそこで捕まる……!)


サトシ「ラプラス!」

ラプラス「…………ぷらす?」

サトシ「このまま、マックススピードで岸に突っ込め!」

ロト/ラプ「「!?」」
 ▼ 146 dX3IS9Elqo 18/07/11 21:48:53 ID:OcHwW4GU [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ラプラス「ぷ、ぷら……」

ロトム「なに言ってるロト!? サトシ! そんなことしたラ――」

サトシ「大丈夫!」

ロト/ラプ「「!」」

サトシ「俺がなんとかする……だから、頼む!」

ロトム「ロト〜……」

ラプラス「……………………ぷらっ!」

サトシ「サンキュー!」ニカッ

 ザザザザザ……

 ▼ 147 dX3IS9Elqo 18/07/11 22:49:06 ID:OcHwW4GU [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




サトシ「今だ! ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」


 もうまもなく岸にたどり着かんとするタイミングで、突如サトシの声が響き渡る。それを合図に、サトシたちが宙へと躍り出た。二人の身体が岸へと転がる。

 一方取り残されたラプラスは、今まさに岸へと激突しようとして


サトシ「戻れ! ラプラス!」

ラプラス「……………………!」バシュゥゥン


 いた、が……その直前、白い光とともに姿を消す。

 ……一足先に岸へとたどり着いたサトシが、ライドギアへとその身を納めたのだ。


ロトム「間一髪、ヒヤヒヤしたロト……」

サトシ「……まだくるぞ! 奥に走れ! ロトム!」

ピカチュウ「ピカピカ!!」

ロトム「ロ、ロト〜!?」
 ▼ 148 dX3IS9Elqo 18/07/11 23:09:57 ID:OcHwW4GU [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ザッパァァァン!!


オニシズクモ「……………………おにぃぃぃ!!」

ロトム「き……きたロトよ!? サトシ!」

サトシ「わかってる! だけど……」


サトシ「岸にさえあがれれば、今度はこっちの番だぜ!!」

ピカチュウ「ピカ! チャア!」

オニシズクモ「…………!」

サトシ「いくぞ……」


          「   ピカチュウ! キミに決めた!   」

 ▼ 149 ◆KxSI8X1UXw 18/07/11 23:34:32 ID:4BDoYLh2 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 150 dX3IS9Elqo 18/07/12 11:33:33 ID:DJOYRReQ [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ついに、サトシとピカチュウが対岸のオニシズクモと対峙する……戦いの火蓋が切って落とされた!


サトシ「いっけぇ! "10まんボルト"!!」

ピカチュウ「ピカ……チュゥゥゥゥウ!!」


 ピカチュウの両頬から電気が迸る。その電気は瞬く間が体内を駆け巡ると、直後 稲妻が大地を走った。

 黄色閃光が地表を焼き尽くしながら、オニシズクモへと迫る―――!


オニシズクモ「ぐもぉ!!!」ブクブクブク


 眼前に迫る電撃を前に、オニシズクモの口から無数の水泡が空へと放たれた。水泡は間へと割って入ると、そのまま電撃を受けとめる。

 すると水泡が『パァン!』という音とともに勢いよく弾け、勢いを相殺された電撃が周囲へと飛散した。飛沫が雨粒と混じって大地へと降り注ぎ、微量の電気を帯びた大気がキラキラと輝く……


サトシ「! "10まんボルト"を相殺した!?……"バブルこうせん"か!」

ロトム「違うロト、サトシ! 今のは"あわ"なんだロ!」

サトシ「!? あ……"あわ"であの威力!? 嘘だろ!!?」

ロトム「オニシズクモのもつ特性、『すいほう』――」

ロトム「――この特性には ほのおタイプのダメージと『やけど』の状態異常を防ぐ効果の他に、自分が使うみずタイプの技の威力を倍にする隠された効果があるロト!」

ロトム「さらに降りしきるこの『あめ』が、みずタイプの技の威力を上げているロト!」

サトシ「そんな強力な特性を持ってんのか……」

サトシ("10まんボルト"と相殺するほどの威力の"あわ"……遠距離での撃ち合いは危険か)


サトシ「"でんこうせっか"だ!」

ピカチュウ「ピッカァ!!」ヒュン
 ▼ 151 dX3IS9Elqo 18/07/12 14:11:59 ID:DJOYRReQ [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 対岸のオニシズクモ目掛け、一筋の光が砂浜を駆ける。気迫に満ちたその走りは、足に絡む砂をもろともせず、むしろ徐々に徐々にと加速しているようにさえ見てとれた。


オニシズクモ「おにぃーーッ!!!」ビュルルルルッ

ピカチュウ「ピカ!?」



 だが……それに怯むことなく繰り出されたオニシズクモの一手がピカチュウを襲う。幾筋も放たれた糸が蛇の如くうねり、四方八方からピカチュウの身に迫る―――!


サトシ「!……"いとをはく"か!?」

ロトム「あれは"まとわりつく"ロト! あの糸に捕まるとしばらく行動を制限されたうエ、ダメージを受けてしまうんだロ!」

サトシ「……ッ! "アイアンテール"で迎え討て!」


 ピカチュウの尾が青白く煌めいた。

 駆け、跳ね、そして身を捻り……自身に迫る糸の間隙を縫う。なおも追い縋る糸を一閃すると、そのままオニシズクモの懐に飛び込んだ。

 そして……


 ドゴォォォン!!


サトシ「よっしゃ! 直撃だ!」


オニシズクモ「……………………おに」ケロッ

ピカチュウ「……ピィカ!?」


サトシ「な……!? ほとんど効いてないってのか!!?」

サトシ(……! オニシズクモの頭を被う泡……あれが衝撃を吸収してダメージを減らしてんのか!)
 ▼ 152 dX3IS9Elqo 18/07/12 15:29:32 ID:DJOYRReQ [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ピカチュウ「ピカ……!?」チラッ


 ……オニシズクモの懐に佇むピカチュウの頭上を、一瞬 影が過った。


 ブオンッ


ピカチュウ「!」


 オニシズクモの その細く長い足が、まるで刺剣の如くピカチュウへと降りおろされる―――!


サトシ「!……"アイアンテール"だ!」

ピカチュウ「ピッカァ!!」


              ガ キ ィ ィ ィ ィ ン !!!!


    ガ キ ン ッ


                                キ ン ッ


                 ガ キ ン ッ








ピカチュウ「……ビッ!…………ガァ…………ッ!」ズザアァァァ……


サトシ「!?……ピカチュウ!!」

 ▼ 153 dX3IS9Elqo 18/07/12 16:08:13 ID:DJOYRReQ [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「……大丈夫か!? ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカピィカ!!」

サトシ「へへっ♪」ニカッ


サトシ「……にしても、まさか接近戦の手数でも負けちまうなんて……デッカい図体のくせしてなんてスピードだよ!?」

ロトム『解析中、解析中――』


 ピピッ♪


ロトム「解析完了!」

ロトム「オニシズクモが纏ったあのオーラ……あれが『すばやさ』を上昇させているロト!」

サトシ「! あのオーラにそんな効果が……」

ロトム「加えテ、先ほど見たとおりオニシズクモは普段 水中で活動するポケモン。水よりも抵抗の少ない空気中に出たことで、むしろスピードがあがっているロト」

サトシ(!……ってことは、岸に誘き寄せたのは失敗だったってことか?)

サトシ(けど、泳ぎが得意じゃないピカチュウじゃ水の中では戦えないし……)

サトシ「…………」チラッ


ツツケラ「ケラ! ケラーーッ!!」

アメモース「キキキキィ!!」


 キンッ…… ガキンッ……


ツツケラ「…………ケラッ?」

サトシ「…………」ジーーッ

ツツケラ「!…………ケラァ!!」コクッ
 ▼ 154 dX3IS9Elqo 18/07/12 16:47:06 ID:DJOYRReQ [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「いくぞ! ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカピィカァァァッ!!!」


 再びピカチュウの両頬から電気が迸った。今にも溢れ出そうなほどの電気に周囲の空気は震え、ピカチュウの毛がまるで針のように鋭く逆立つ。


オニシズクモ「!…………おに!」


 オニシズクモの身に戦慄が走る。すぐさま身構えると、自身も技の発動準備を整え迎撃体勢に入った。

 睨み合う二人。




サトシ「ピカチュウ! "10まんボルト"!!」

ピカチュウ「ピカ……チュゥゥゥゥウ!!」


 ……先に動いたのはサトシたちだ。サトシの指示が轟き、稲妻が空を走る。


オニシズクモ「ぐもぉ!!!」


 一拍遅れてオニシズクモが動く。再び水泡が空を埋め尽くすと、ピカチュウに向けて動き出した。

 交錯する技と技。

 そして……


 ズガドォォォォン!!!!

 ▼ 155 dX3IS9Elqo 18/07/12 17:14:38 ID:DJOYRReQ [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




アメモース「……モ"……ズ……ッ」ポチャン


「「 よっしゃあ!!
   ピカピカァ!! 」」

ロトム「!……オニシズクモじゃなク、アメモースに攻撃したロト!? けど、そんなことしたラ――」


ピカチュウ「!? ピカ―――」


 ……ピカチュウの瞳が水泡に埋め尽くされる。

 "10まんボルト"が逸れたことで阻害を受けなかった"あわ"が、もう目前へと迫っていた……






 ・

 ・

 ・

 パ

 パ

 パ

 パ

 パァン!!


ロトム「!? "あわ"が急に割れテ…………な、なんだロト!?」

サトシ「…………」ニッ
 ▼ 156 dX3IS9Elqo 18/07/12 19:24:49 ID:DJOYRReQ [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


            「   ケラァーーッ!!!   」


ロトム「! あ、あれハ……!」


 突き抜けるような鳴き声とともに、ピカチュウとオニシズクモの間を黒い影が過った。影はそのまま大きく旋回すると、サトシの前で滞空する。


サトシ「……助かったぜ! ツツケラ!」

ピカチュウ「ピカピーカ♪」

ツツケラ「ケラ♪」


 アメモースとのバトル中、サトシから送られる自身への熱視線で『これからサトシたちがなにかを仕掛ける』――

 ――そう察したツツケラは、ピカチュウが"10まんボルト"を放つ直前にいち早くアメモースの側を離れると、そのまま岸付近で待機していたのだ。


サトシ「ツツケラ! オニシズクモを倒すためにはお前の力が必要なんだ!……やってくれるか?」

ツツケラ「ケラァ!!」

サトシ「サンキュー!」ニカッ


サトシ「じゃあ、ピカチュウも……今から俺が言う作戦をよーく聞いてくれ!」

「「  ピカピーカ!
   ケラ! ケラァ! 」」


 ヒソヒソヒソヒソ……

 ▼ 157 dX3IS9Elqo 18/07/12 23:00:29 ID:DJOYRReQ [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


________
____
__
_


サトシ「よし……」


 サトシがキャップを後ろ向きに被りなおした。ポケモンたちと並び立ち、まっすぐにオニシズクモを見据える。


サトシ「待たせたな! オニシズクモ!」


オニシズクモ「!」


サトシ「やってやろうぜ! みんな!」


「「 ピカチュウ!!
   ケラーーッ!! 」」

 ▼ 158 dX3IS9Elqo 18/07/16 12:04:49 ID:FIK.LSik NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「作戦開始だ! いけ! ツツケラ!」

ツツケラ「ケラァッ!!」


 サトシからのゴーサインを受けとったツツケラがピカチュウの肩を掴むと、そのまま大空へと連れ出した。相対するオニシズクモに脇腹を晒すと、池に向けて飛翔する。


オニシズクモ「!…………おにぃ!」


 その行動を受け、オニシズクモ も動き出す。再び水中に身を潜めると、空を駆けるツツケラたちの後を追うように歩み出した。

 細く、そして長いオニシズクモの足が動くに連れて水面がざわめき、その移動の軌跡には水柱が上がる。


ロトム「お、追ってきたロトよ! サトシ!」

サトシ「……これでいいのさ」ニヤリ

ロトム「ロト!?」

サトシ「そのまま奥に逃げろ! ツツケラ!」


ツツケラ「ケラァッ!!」


 キィィィィィン……


オニシズクモ「おにいぃぃぃ!!」ザバァン!ザバァン!


________
____
__
_

 ▼ 159 ンプク@トライパス 18/07/21 18:55:05 ID:i4.Q5gA. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 160 dX3IS9Elqo 18/07/26 14:30:57 ID:GBUomBa6 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


                  キィィィィン……


  ザバァン!

                                ザバァン!


                 ザアァァァァ……



 雨が水面を穿つ音、オニシズクモが水をかき分ける音、ツツケラの羽根が風を斬る甲高い音……バトルで生じるさまざまな音が混ざりあい、ぬしの間全体へと響き渡る。


 本来、ぬしの間の上空にはオニシズクモの仲間たちが狩りのために張り巡らした、細く、そして強靭な"クモのす"が幾重にも広がっているはずだが、ツツケラはその"するどいめ"で糸の位置を正確に捉えると、鋭利な嘴を用いて糸を器用に斬り裂きからめ捕られることなく進んでいた。


ツツケラ「ケラァーーッ!!」キィィィィン……

サトシ(そろそろか……?)


 ツツケラの眼下を岩でできた小さな足場が過る。その岩場のやや奥まで進んだところで、サトシの「止まれ!」という声が轟いた。

 その指示に従いツツケラがその場で滞空すると、ぬしの間を支配していた音が一つやむ。

 同時にピカチュウが小さく声を上げると、ツツケラたちの真下の水面目掛けてなにかが落ちた。


オニシズクモ「ブクブク……」ドパァン!


 ツツケラが制止した直後、その後方の水面を割ってオニシズクモの頭部が姿を現す。口から下はまだ水中に潜んでおり、岩場に半分乗り上げた状態でいるようだ。

 オニシズクモがこのような半端な状態で姿を現したのは、おそらく自身の弱点となる水泡に護られていない下半身を隠すためなのだろう。


オニシズクモ「オニィィィィ……」キュイーーン……


サトシ「!……仕掛けてくるぞ! 気をつけろ、ツツケラ!」
 ▼ 161 dX3IS9Elqo 18/07/26 14:56:51 ID:GBUomBa6 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 オニシズクモの額に冷気が集束される。周囲の水面に薄い氷が浮かぶほどにその冷気が高まると、ついにわざが放たれ


サトシ「今だ、ツツケラ! 分離しろ!」


 ……ようとした時、再びサトシの声が轟いた。





                「 ケ ラ ッ !! 」

        ィ
 ピ
     キ         ィ
            ィ
             ィ    ィ        ィ
                 ィ    ィ
                        ィ    ィ
                               ィ
                                ィ  ィ
                                    ン……
                 「  ピカ……  」             !!




 ツツケラがピカチュウの肩を離してわずかに高度を上げた直後、二匹のもといた空間を冷気が突き抜けた。

 ……オニシズクモの技、"オーロラビーム"だ。


ロトム「あれハ……花園のバトルでハウがやっていタ……?」

サトシ「よし……突っ込め! ツツケラ!」


ツツケラ「ケラァ!!」バッ

オニシズクモ「……………………!!」
 ▼ 162 dX3IS9Elqo 18/07/26 16:47:58 ID:GBUomBa6 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ツツケラの翼が再び風を斬る。オニシズクモ目掛けて高速で飛翔すると、その脇を抜け、後方の空へと一気に駆け上がった。

 水面に向けて落下するピカチュウを尻目に、オニシズクモの目線がツツケラへと追い縋る。


オニシズクモ「オニィィィィ……」キュイーーン……

ロトム「オニシズクモ、冷気充填中……再度"オーロラビーム"を発射するための予備動作と推測されるロト!」


ツツケラ「………………………………!!」

ロトム「冷気充填率90%を突破……危なイ――」






         「     今 だ っ !!!!     」



               ド ゴ オ ォ ッ !!


オニシズクモ「オ"…………ニ"ッ……!!?」


 オニシズクモの後頭部を衝撃が襲う。つい先ほどにも感じた、覚えのある衝撃……


 ピカチュウだ。

 どうやら"でんこうせっか"の速度で突進してきたピカチュウが、オニシズクモの後頭部にしがみついたらしい。

 「だが、水中に落下したはずのピカチュウがなぜ?」――オニシズクモが慌てて後方の水面を確認する。


 バチバチバチ……


オニシズクモ「!」


 するとそこには、黄色く光る"クモのす"に似たものが浮かんでいた……!

 ▼ 163 レディア@ミストシード 18/07/26 23:04:33 ID:uH2Yo4OY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 164 ウカザル@しんぴのチケット 18/07/31 10:01:14 ID:DEC2OS/o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 165 dX3IS9Elqo 18/08/02 12:43:27 ID:lROcEClQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ロトム「エ、"エレキネット"……いつの間ニ!?」


 ……そう。先ほどツツケラが静止したときにピカチュウが落としたのは"エレキネット"……水没する直前、水面のそれを"でんこうせっか"のスピードで蹴ることで足場とし、オニシズクモに"ふいうち"のタックルをお見舞いしたというわけである。


オニシズクモ「オニ! オニィィ!!」ブンブン

ピカチュウ「ピ…………カァ……ッ!」ガシッ


サトシ「しっかり掴まってろ! 振り落とされるな!……決めるぞ! ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカピィカァ!!!」パリッ!パリッ!

ロトム(! あ、あれハ……ぬしのデカグースを倒したときの……!)


        「    "10 ま ん ボ ル ト" !!!    」


ピカチュウ「ピカ……         チ
                       ュ

               ウ
                     ウ
                  ウ
                         ウ

                 ウ
                     ウ
                  ウ

                   ウ

                  !!!
                             」


オニシズクモ「………………………………!?!?!?」バリバリバリィッ!

 ▼ 166 dX3IS9Elqo 18/08/02 13:15:16 ID:lROcEClQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


            バ リ バ リ バ リ ィ ッ !!!!


   ……バチッ


                                 ……バチッ


                   ・

                   ・

                   ・



ピカチュウ「ピ……………………ピィカ!!?」

サトシ「なっ…………電気のとおりが悪い!? みずタイプのポケモン相手に……なんで!!?」


オニシズクモ「お"…………に"……」モグモグ


ロトム「! サトシ……『ソクノのみ』ロト!」

サトシ「『ソクノのみ』?」

ロトム「『こうかは ばつぐん』のでんきタイプの技を受けたときに食べることデ、一度だけそのダメージを半分に抑える『きのみ』なんだロ!」

サトシ(!……そんな『きのみ』まで持ってんのかよ!!?)


ピカチュウ「ピカァ!!?」ブワッ……


サトシ「ピカチュウ!!」

ロトム「ふ……振りほどかれたロトーーッ!!?」


オニシズクモ「おにぃ!!」キラーン


 力なく宙へと放り出されたピカチュウに、再びオニシズクモの刺突が迫る……!

 ▼ 167 ニリュウ@ボイスチェッカー 18/08/03 18:11:39 ID:IcXoVIys NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 168 dX3IS9Elqo 18/08/03 22:52:14 ID:E0XoBBFo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「くそっ! ピカチュウ、"アイアンテール"で――」


          「     ピ  カ  ピ  !!!     」


サトシ「……………………!?」チラッ

サトシ(! ピカチュウの尻尾の先……少し電気が……)


ピカチュウ「…………」ジッ……


サトシ「……わかったよ。頼む!」

ピカチュウ「チュウ〜ピッカァ!!」バチィッ



                   ド

                   ス

                   ッ

                   ・

                   ・

                   ・

                  !!!



ピカチュウ「…………!!?……が……っ!」



                                ……ドポンッ

 ▼ 169 dX3IS9Elqo 18/08/04 21:54:53 ID:3HS.qLW6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 オニシズクモの、その細く長い足の一撃がピカチュウの腹を深く抉る。そのまま強く押し出すと、水音とともにピカチュウが水面に消えた。


サトシ「ロトム! ピカチュウのことを頼む!」

ロトム「り、了解なんだロ!」

サトシ「よし……やるぞ! ツツケラ!」バッ

ツツケラ「けらぁ!!」


ロトム「! 『Zワザ』……ケド、無闇に撃ってもぬしポケモンのパワーの前にハ――」


ロトム「……………………!!」ハッ


 ロトムがオニシズクモを覆うなにかに気がつくと、途中ま出でかかった言葉を呑み込む。先ほども目にした黄色の輝き――

 ――"エレキネット"が、水面から頭だけを出したオニシズクモにまるで蓋をするように被さっていたのだ。


 オニシズクモの攻撃を受ける直前にサトシが目撃した、ピカチュウの尾に宿った微量の電気。それは"エレキネット"を繰り出すためのもの。

 ピカチュウは自身を守ることよりもバトルの勝利を重視し、サトシたちがゼンリョクの一撃をオニシズクモに叩き込むための足留めを優先した。そしてわずかな情報からその意思を汲み取ったサトシもピカチュウの勝利にかける熱い思いを尊重し、"エレキネット"を撃たせたというわけである。


サトシ「これが俺たちの……  ゼ
                       ン

                   リ


              ョ
                        ク


                   だ

                   ぁ

                  !!!
                              」

 ▼ 170 dX3IS9Elqo 18/08/04 23:43:28 ID:3HS.qLW6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


   「   "フ ァ イ ナ ル ダ イ ブ ク ラ ッ シ ュ" !!!   」


 『Zパワー』を纏ったツツケラが力強く羽ばたく。するとその身体が凄まじい速度で上昇し、瞬く間に視線の及ばないほどの高空へと消えた。

 そして……


                   ケ
         ラ
                             ア

            ア


                          ア


               ア



                       ア



                  ア



                    ア




                    ア

                   ・

                   ・

                   ・

                  !!!

 ▼ 171 dX3IS9Elqo 18/08/05 00:32:59 ID:v3WUpxjM [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



          ズ
                   ア
                             バ
     ア
            ァ                     ア
                          ァ

                   ア
         ア
                              ア
     ア                 ァ
                ァ
                                ア
          ァ
                   ン


                  !!!



オニシズクモ「が………………あ…………っ……!?」


 空を支配する暗雲を切り裂き、天空からさながら流星の如くツツケラが舞い降りた。その嘴の一撃が水泡の守りを貫き、そしてオニシズクモの頭部を穿つ。

 衝撃が周囲へと拡散し、水面が激しくざわめく。



オニシズクモ「お……         お"

                     に"

                 い"

                   い"

                    い"

                  い"

                   い"

                  !!?
                           」

 ▼ 172 dX3IS9Elqo 18/08/05 22:32:53 ID:v3WUpxjM [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



                                ・

                                ・

                                ・

                                ド

                                サ

                                ッ

                                !



オニシズクモ「………………お……おにぃ〜……」グルグル


サトシ「や…………やった! やったよ!」

ツツケラ「けらぁ♪」


      「        サトシーーッ!!        」


サトシ「!…………ロトム! ピカチュウ!」
 ▼ 173 dX3IS9Elqo 18/08/05 23:37:05 ID:v3WUpxjM [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「大丈夫だったか!? ピカチュウ!」


 ピョン


サトシ「……おっと!」ダキッ

ピカチュウ「ピィカチュウ〜♪」

サトシ「よかった……。……お前の"エレキネット"のおかげで『Zワザ』を決められたよ! サンキューな!」

ピカチュウ「チャア〜♪」


ツツケラ「……………………!!」ピクッ

サトシ「?…………ツツケラ?」



                   キ
                     ュ

                      イ

                       イ

                      イ

                     イ
                   イ
                  イ
                 イ

                 イ

                 イ
                  イ

                    ン

                   ・

                   ・

                   ・



ロトム「! ツ、ツツケラの身体が輝いテ!? これハ……」

サトシ「………………進化……!!」
 ▼ 174 dX3IS9Elqo 18/08/06 11:54:00 ID:ZI/YfHCE [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



                   ア

            パ
                           ア

         「       けらっぱ!!       」

                      ア

                  ァ

                   ン

                   ・

                   ・

                   ・

                  !!!



サトシ「こ…………このポケモンは……!!」

ロトム「『ケララッパ』――ラッパぐちポケモン ノーマル/ひこうタイプ」

ロトム「クチバシに 喰った きのみの タネを 溜め込む。敵や 獲物に 出会うと 一気に発射する」

サトシ「……ケララッパに進化した!」


 ダキッ


サトシ「おめでとう、ケララッパ! かっこいいぞ!」ニカッ

ピカチュウ「ピカピーカ♪」

ケララッパ「けらぁ♪」
 ▼ 175 dX3IS9Elqo 18/08/06 13:05:48 ID:ZI/YfHCE [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

スイレン「サトシさん、お見事です。陰鬱な気分も晴らす、清々しいまでのゼンリョクでした」

スイレン「おかげさまで雨も止んだようですね」

サトシ「へへ! サンキュー!」


スイレン「それにしても……まさかまさかでしたね。ヨワシが集まって現れるのがオニシズクモとは、ビックリです」

スイレン「ウフフ、私までが釣られたのでしょうか?」

サトシ「どうかなー。……ホントは知ってたんじゃないの? スイレン」

スイレン「さーて、どうでしょう?」クスッ

ロトム「く、食えない相手ロト……」


スイレン「ともかく……サトシさん、すてきです! これを受けとってください」スッ


 ……差し出されたちいさな手のひらのなかでは、まるで丘の水面のように澄んだ蒼が輝きを放っていた。


サトシ「じゃあ……いくぞ! ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカピーカ!!」


 ……ガシッ


サトシ「『ミズZ』、ゲットだぜ!!」

ピカチュウ「ピッピカチュウ!!」
 ▼ 176 ワンコ@いかりまんじゅう 18/08/06 15:00:22 ID:7vKsQhm6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
進化シーンが見にくいよ
でも支援
 ▼ 177 dX3IS9Elqo 18/08/06 15:29:17 ID:ZI/YfHCE [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



           「   試  練  達  成   」
               し  れん たっ せい


 ▼ 178 dX3IS9Elqo 18/08/06 15:50:12 ID:ZI/YfHCE [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

スイレン「よろしいですか!? みずのゼンリョクポーズはこうしてこうするのでございます!」バッ


 ザザザザ…… ザッパァァァン!


ロトム「みずのゼンリョクポーズ……バッチリ記録したロト!」

サトシ「いつもサンキューな! ロトム!」


スイレン「そして、さらにさらにです。スイレンの試練をこなした証に私が作ったスイレン印の『つりざお』をどうぞ」

サトシ「『つりざお』を自分で!?……スッゲーじゃん、スイレン!」

スイレン「フフン♪」ドヤッ


スイレン「ちなみに私、赤いギャラドスを釣ったこともあるんですね」

ロトム「い……色違いのギャラドス ロト!?」

サトシ「ホントか!!?」

スイレン「さーて、どうでしょう?」クスッ

サト/ロト「「ズコーーッ!」」


サトシ「はっ、はは…………ホントに食えないやつだな、スイレン……」

ピカチュウ「ピーカチュウ……」
 ▼ 179 dX3IS9Elqo 18/08/06 16:35:10 ID:ZI/YfHCE [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

スイレン「お疲れれになりましたよね。ハウさんとミヅキさんのところまで戻りましょうか」

サトシ「だね!……ハウたち、『ミズZ』見たらきっと驚くぞー!」

ピカチュウ「ピカピーカァ♪」

スイレン「はい! まずは戻りましょう! 釣りはあらためてできますから」




                                ……チャポン


サトシ「…………ん?」


ヨワシ「わしわし……」


サトシ「あっ……! あのヨワシ、さっきバトルした……?」

ピカチュウ「ピィカ……?」

サトシ「……ゴメンな? ヨワシ。俺、てっきりお前がぬしポケモンの仲間なんだって思って、それでバトルを挑んじまったけど……」

サトシ「ホントは違った。むしろぬしポケモンと仲間たちに追いやられて困ってたんだよな?」

サトシ「この丘がオニシズクモたちの縄張りだってわかって、やっと気がついたよ」

ヨワシ「わしぃ……」ジーーッ

サトシ「?…………どうかしたのか?」

ロトム「サトシのコトをじっと見てるロト」
 ▼ 180 dX3IS9Elqo 18/08/06 17:15:15 ID:ZI/YfHCE [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

スイレン「ひょっとしたら、活きの良いヨワシはオニシズクモを倒した、とびきり活きの良いサトシさんに興味があるのかもしれませんね」

サトシ「!……そうなのか? ヨワシ」

ヨワシ「わしゃ!!」コクッ


サトシ「なら……さっそくスイレンからもらった『これ』の出番だ!」

スイレン「! 釣りをなさりたい気持ち……スイレンにはよーくわかります!」


サトシ「頼むぜ! スイレン印の『つりざお』!」ヒュッ


                ポ チ ャ ン !

                   ・

                   ・

                   ・



サトシ「おっ! ひいてる ひいてる!」



                   ザ
                       ッ

                          パ


                           ァ


                         ァ


                      ァ

                     ン

                   ・

                   ・

                   ・

                  !!!


     「     わ し ゃ わ し ゃ ーー っ !!!     」

 ▼ 181 dX3IS9Elqo 18/08/06 19:38:58 ID:ZI/YfHCE [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「よーーし!」チャッ


 サトシが空のモンスターボールを手にとると、その開閉スイッチに軽く触れる。すると掌中でモンスターボールが膨れあがり、手のひらにちょうど納まるほどのサイズとなった。


サトシ「いけ! モンスターボール!」ヒュッ


 コツンッ


ヨワシ「……………………っ!!」バシュウウウウウン……


 コロンッ! コロンッ! コロンッ!




 ……カチッ☆


サトシ「ヨワシ、ゲットだぜ!!」

ピカチュウ「ピッピカチュウ!!」


スイレン「……そのヨワシは経験が浅く、まだ上手く"ぎょぐん"をコントロールすることができません。よろしくお願いしますね」

サトシ「ああ! 任せといてよ!……出てこい、ヨワシ!」


 パカーン!


ヨワシ「わしゃ!」

サトシ「これから一緒にたくさん特訓して、ちゃんと"ぎょぐん"も作れるようになって……もっともっと強くなっていこうぜ!」

サトシ「よろしくな! ヨワシ!」ニカッ

ヨワシ「わし♪」
 ▼ 182 dX3IS9Elqo 18/08/06 23:01:32 ID:ZI/YfHCE [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




       「    おーい!! ハウ! ミヅキーー!!    」


ハウ/ミヅ「「!!」」

ハウ「あー! サトシの声だー!」


 タッタッタッ……


サトシ「お待たせ!」

ミヅキ「お帰りなさい、サトシくん!……試練、どうだった?」

サトシ「ああ! ツツケラがスッゲーがんばってくれてさ、ケララッパに進化もして、それで……」バッ


サトシ「じゃじゃーーん!」

ミヅキ「『ミズZ』! それじゃあ……」

ハウ「試練、達成したんだー! おめでとー!」

ミヅキ「さすがだね!」

サトシ「へへ♪ サンキュー!」
 ▼ 183 dX3IS9Elqo 18/08/07 00:04:59 ID:oWwQvnzg [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハウ「じゃあさー、ロトム。さっそく、サトシたちのバトルのときの映像みせてよー!」

ロトム「おまかせ「待った!!」ロt…………サトシ?」

ミヅキ「急におっきな声だして……どうしたの?」

サトシ「スイレンの試練はさ、知らずに挑んだほうが絶対わくわくできると思うんだ! だから俺たちのバトルを見るのは試練が終わってからにしてくれよ! な?」

スイレン「ウフフ♪ サトシさん……なかなか釣りの心得がおありですね」

サトシ「へへ! まあね!」

ハウ/ミヅ「「?…………釣り?」」
 ▼ 184 リーン@かおるキノコ 18/08/07 01:38:04 ID:X9YoJoo. NGネーム登録 NGID登録 報告
良いぞ良いぞ!!
 ▼ 185 リデプス@うみなりのスズ 18/08/07 04:41:21 ID:JWv24ePc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 186 dX3IS9Elqo 18/08/07 22:17:49 ID:oWwQvnzg [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ――数時間後。


 サトシに引き続き試練へと挑んだハウ、ミヅキも無事これを達成し、三人は5番道路のポケモンセンター前でスイレンと別れの挨拶を交わしていた。

 時刻は夕刻。空はすっかりと紅く色づいており、その紅を悠然と游ぐヤミカラスのさえずりが夜を予感させる。


スイレン「サトシさん、ハウさん、ミヅキさん。……三人揃っての試練達成、あらためておめでとうございます。皆さん、すばらしい腕前ですね」

サトシ「へへ♪ サンキュー! スイレン!」
ハウ「わー! ありがとースイレン!」
ミヅキ「う、うん……ありがとね、スイレンちゃん」

スイレン「次はカキの試練……ヴェラ火山公園ですね」

サトシ「へぇー! 次の試練は火山なんだ。ってことはひょっとして……?」

スイレン「はい! お察しのとおり、エスパータイプの試練ですよ」

サトシ「……ええ!? ほのおタイプじゃなくて!!?」


スイレン「フフ♪……また釣られましたね?」クスッ

サトシ「ズコーーッ!」

ハウ/ミヅ「「あはははははは!!!」」

ミヅキ「……サトシくん、引っかかりすぎだよ!」

ハウ「今のは俺でもわかったよー!」

サトシ「ちぇー……!」
 ▼ 187 dX3IS9Elqo 18/08/07 23:05:12 ID:oWwQvnzg [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

スイレン「ヴェラ火山公園はオハナ牧場の南、6番道路を通って、そこからさらにロイヤルアベニューを抜けた先にあります」

サトシ「……『ロイヤルアベニュー』?」

スイレン「ウフフ♪ それは着いてからのお楽しみです」

スイレン「ですが……サトシさんならきっとエンジョイできると思いますよ」

サトシ「へぇー! 楽しみだぜ!」

ハウ「……そこにはマラサダ売ってるかなー?」

ミヅキ「ハウくん、そればっかりだね……」


スイレン「ヴェラ火山公園のキャプテンは私とマオの友だち、カキが務めています。よろしくお願いしますね」

サトシ「いろいろサンキューな! スイレン!」

スイレン「私の家はコニコシティにあります。足を運ばれた際には、是非みなさんで遊びにいらしてください」

ハウ「わー! いくいく! 必ずいくよー!」

ミヅキ「じゃあ……またね! スイレンちゃん!」

スイレン「はい! また!」ペコッ
 ▼ 188 dX3IS9Elqo 18/08/07 23:59:27 ID:oWwQvnzg [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 スイレンと別れたサトシ一行は、いったんオハナタウンへと戻り、今日はそこで宿をとって明日へと備えることにした。

 その帰り道……


ミヅキ「えへへー♪……キレイだね! アシマリ!」

アシマリ「あお♪」


 『ミズZ』が納まった『Zリング』を夕日に掲げ、ミヅキとアシマリが愉しげにそれを眺める。

 せせらぎの澄んだ蒼はアローラの燃える紅を反射することで、幻想的な紫の輝きを放つ。


サトシ「ずいぶんと機嫌いいな? ミヅキ」

ハウ「さっきから『Zリング』みて……どうかしたのー?」

ミヅキ「だって……ね? アシマリ!」

アシマリ「あお! あお!」


ミヅキ「楽しみなんだもん! このコと一緒に……みずタイプの『Zワザ』使うの!」

ハウ「そっかー! アシマリ、みずタイプだもんねー」

サトシ「そういやそうだな!……よかったじゃん、ミヅキ!」

ミヅキ「えへへ……うん!!」ニコッ
 ▼ 189 dX3IS9Elqo 18/08/08 01:12:03 ID:96Xw/ARs [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「にしても、スイレンの試練にも驚かされたけど……ハウたちにはもっともっと驚かされたよ」

ミヅキ「うんうん!」

ハウ「えへへー! ありがとー、二人ともー」

サト/ミヅ「「まさか……」」




フクスロー「すろぉ♪」

                   ちまう
サト/ミヅ「「モクローがフクスローに進化し   なんて!」」
                   ちゃう

ハウ「フクスロー、試練スッゲーがんばってくれたからねー! 新しい技も覚えたんだー!」

サトシ「……ホントか!? なら、帰ったらさっそく そのときの映像をみせてくれよ! ロトム!」

ロトム「おまかせロト♪」

サトシ「よっしゃ!……そうと決まればオハナタウンまで急ごうぜ!」

ハウ/ミヅ「「うん!」」
 ▼ 190 マシュ@ポケじゃらし 18/08/08 08:30:26 ID:19zQXJ.I NGネーム登録 NGID登録 報告
乙!
 ▼ 191 dX3IS9Elqo 18/08/08 20:28:18 ID:96Xw/ARs [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



 ピン♪ ピン♪ ピロリン♪


 ▼ 192 dX3IS9Elqo 18/08/08 20:57:46 ID:96Xw/ARs [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ――翌朝、6番道路。


ミヅキ「……あっ! サトシくん、ハウくん……見て! あれ!」ビシッ

サト/ハウ「「ん?」」


 サトシとハウがミヅキの指し示したほうへと目をやる。するとそこには、見るからに『農家』といった風貌の小柄な少女、その少女とは対照的な巨大な体躯の四足のポケモン、さらにフワンテの三人。

 そして、いつものコミカルな動きでその三人に詰め寄る、スカル団の二人の姿があった。


サトシ「あいつらは……!」

ハウ「……ハウオリシティで会ったスカル団の人だー!」

ミヅキ「どうしてアーカラ島に!?」


 ダッ


ミヅキ「あっ……サトシくん!!?」

ハウ「追っかけるよー!」
 ▼ 193 dX3IS9Elqo 18/08/08 21:28:32 ID:96Xw/ARs [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




「ふーむ、難儀じゃのう……」

「ムヒヒウン!!」

したっぱA「ヨヨヨー! おとなしくポケモンをこっちに渡せよ!」


「  待て 待 て  待  て   待   て    え    え     え      !!!  」


 ズザアァァァ……


一同「「「!」」」

サトシ「お前ら!!……一人相手に二人がかりで、卑怯だぞ!」

「おお! 誰かは知らぬが……手を貸してくれるのか?」

サトシ「ああ! いっしょに戦うぜ!」


したっぱA「ヨヨヨー! けつ向けんなよ!」

したっぱB「ってユー! メレメレのポケモントレーナーじゃないスカ!」

「こやつらポケモン泥棒だが、おぬし知り合いなのか?」

サトシ「……好きで知り合ったわけじゃないよ!」

したっぱA「そりゃないだろう!」


「ふーむ……おぬしも色々と難儀しておるみたいじゃな」
 ▼ 194 dX3IS9Elqo 18/08/08 22:03:21 ID:96Xw/ARs [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハプウ「わらわはハプウ。そしてバンバドロじゃ」

バンバドロ「ムヒヒウン!!」

サトシ「俺はサトシ! マサラタウンのサトシだ! で、こいつが俺の相棒のピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカッ!!」

ハプウ「サトシか……よい名前じゃな!」


       「      待ってよー! サトシ!      」
       「       サトシくーーん!!       」


ミヅキ「や……やっと追いついた……」ハァ……ハァ……

ハウ「一人で突っ走っていかないでよー!」


ハプウ「……なんじゃ、連れがおったのか?」

サトシ「うん! こいつらはハウ、そしてミヅキ!……二人ともいっしょに旅してる友だちなんだ!」


サトシ「ハウ! ミヅキ!……こいつらは俺とハプウでやっつけるから、二人は下がってて!」

ハウ/ミヅ「「? う、うん……」」
 ▼ 195 dX3IS9Elqo 18/08/08 23:53:32 ID:96Xw/ARs [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「いくぞピカチュウ! キミに決めた!」

ピカチュウ「ピカ! チュウ!」


したっぱB「メレメレでしくじってアーカラに飛ばされて……負けるもんでスカ!」

したっぱA「ヨヨヨー! 今度こそお前を倒して俺たちのことを記憶に残してやる!」


                              パカーン!

      パカーン!


ズバット「キイイイイイ!!」

スリープ「すりすりぃ!!」


ハプウ「ゆけい! バンバドロ!」

バンバドロ「ムヒヒウン!!」


              ズ ズ ウ ゥ ゥ ゥ ン……!!


 バンバドロがその重たい身体を持ち上げると、まるで地鳴りのような轟音とともに前へと歩み出た。そのままピカチュウのとなりに並び立ち、スカル団と相対する。


サトシ「おおっ……!?……スッゲー迫力だぜ!」

ピカチュウ「ピーカ……!」

ロトム「『バンバドロ』――ばんばポケモン じめんタイプ」

ロトム「口から 吐く 泥は 固まると 雨風にも 強いので 昔の 家の 壁には よく塗られている」

ロトム「……ちなみにバンバドロ ハ体重920Kgもある、超重量級ポケモンロト!」

サトシ「920Kg!? スッゲー!!」


したっぱA「へっ……デ、デカけりゃいいってもんじゃねぇ!」

したっぱB「び、びびってなんかないッスカら!」
 ▼ 196 dX3IS9Elqo 18/08/09 00:33:18 ID:itSkte/2 [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

したっぱA「やれ! スリープ! まずはあのデカブツに"ねんりき"だ!」

サトシ「させるもんか!……ピカチュウ!」


ピカチュウ「ピカ!!」バッ

スリープ「すりぃ……!」ギロッ


 バンバドロの自由を奪うべく向けられたスリープの眼差し……それがバンバドロの瞳を捉えるより速く、ピカチュウが先に動いた。

 バンバドロの頭部へと飛び移ると、その身体で視界を覆うことで"ねんりき"をシャットダウンする。


したっぱA「……………………なに!!?」


バンバドロ「ム……ムヒヒウン!?」

ハプウ「な、なんじゃ!? いったい、なにを……」

サトシ「……気をつけろ、ハプウ! バンバドロ! スリープの目が光ったのをみると、"ねんりき"で身体を操られちまうんだ!」

ハプウ「なるほどのう……手間をかけてすまなんだ」


サトシ「バンバドロ! そのままピカチュウを思いきり上に飛ばしてくれ!」

ハプウ「……よいのか?」

サトシ「うん! 頼む!」

ハプウ「わかった!……ゆくのじゃ、バンバドロ!」


バンバドロ「ムヒ……」ググッ

バンバドロ「………………ヒウンッ!!!」ブオンッ
 ▼ 197 dX3IS9Elqo 18/08/09 00:50:11 ID:itSkte/2 [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



                   ・

                   ・

                    ・

                  ア

                    ア


                 ア


                     ア



                カ



                      ッ




                   ピ



したっぱB「な……仲間を吹っ飛ばした!? なにやってるんスカ!!?」


サトシ(……やっぱ見た目どおり、ハプウのバンバドロはパワータイプのポケモンみたいだな。ってことはここで狙うべきは、"ちょうおんぱ"でこっちの位置を探って攻撃をかわしてくる厄介な――)


サトシ「――ズバットに"でんこうせっか"だ!!」


ピカチュウ「ピッカァ!!」バヒュッ!


したっぱB「!……ズバット、かわすッス――」
 ▼ 198 dX3IS9Elqo 18/08/09 12:04:24 ID:itSkte/2 [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


               ド ゴ オ ォ ッ !!


ズバット「……!?…………がっ……!!」ズザアァァァ……


 したっぱが指示を終えるより、そしてズバットが構えるよりさらに速く、ピカチュウのその高速の突進がズバットを穿った。

 ぶつかってきたピカチュウを上回る速度でズバットが地表へ叩きつけられると、その軌跡に砂塵を散らしながら はるか後方まで弾き飛ばされ、対してピカチュウは反動で再び宙を舞う。


したっぱB「なっ……!? ズバット!!」

ハプウ「ほう…………!!」

したっぱA「は、はえぇ……!!」


ハプウ「やるのう、サトシ、ピカチュウ……なら、次はわらわたちの番じゃな」


ハプウ(……ピカチュウは天、そしてズバットは地に……『あの技』を使うならここじゃな)


ハプウ「揺れるぞ! 皆、注意せい! バンバドロ……   "じ  し  ん"  !!!   」


バンバドロ「ムヒヒウン!!!」ドゴオォッ!!



                             ゴ
         ゴ
     ゴ          ゴ                    ゴ
          ゴ          ゴ     ゴ     ゴ
                  ゴ
        ゴ               ゴ     ゴ        ゴ   ……!!!
   ズ            ゴ     ゴ           ゴ
            ゴ             ゴ
      ゴ          ゴ             ゴ      ゴ
                        ゴ
           ゴ
                                 ゴ



ハウ「うわわわわわわわっ!!?」ヨロッ

ミヅキ「ひゃあ!!?」ペタンッ


サトシ「ス…………スゲェ威力だ!!?」
 ▼ 199 ンフィア@じゅうでんち 18/08/09 13:42:30 ID:PsEAEEWE NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 200 dX3IS9Elqo 18/08/09 15:30:18 ID:itSkte/2 [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ(……今までの冒険でも何度かみてきたけど、あのバンバドロの"じしん"はそのなかでも一際強い……ハプウ、いったい……?)


          ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ……


ハプウ「バンバドロ! ピカチュウの真下に入るのじゃ!」

サトシ「!……サンキュー、ハプウ!」

ハプウ「なーに、バンバドロは人やポケモンを背に乗せるのが大好きでな。先刻、助けてもらった礼じゃ」



                   ズ
                      ズ
                 ウ
                    ゥ
                   ン
                   ・

                   ・

                   ・



ミヅキ「よ、よかった……揺れ、おさまったみたい……」


ズバット「…………キキィ……」グルグル

したっぱB「いっぱいしっぱい……涙、すっぱいじゃないでスカ……」


したっぱA「ちくしょう……このままやられっぱなしで終われっかよ! "サイケこうせん"だ!」

サトシ「ピカチュウ! "10まんボルト"!」

したっぱA「……バカか? お前。仲間の背中の上でそんな技使ったら――」


したっぱA「………………………………!!」

サトシ「そうさ! さっきロトムが説明してくれたの……お前も聞いてたろ!? バンバドロはじめんタイプのポケモン、ピカチュウの電撃じゃダメージは受けない!」

したっぱA「ちっ…………!!」
 ▼ 201 dX3IS9Elqo 18/08/09 16:40:36 ID:itSkte/2 [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ピカチュウ「ピカ……         チ
                          ュ
             ウ


                       ウ



                ウ


                     ウ


                  ウ

                   ウ

                  !!!
                               」



                   ア
               バ      ア 
                        ア
              ズ    !
                  ン       ア
                 ア
                       ア
                  ア  ア



したっぱA「!? じ、"10まんボルト"が"サイケこうせん"を貫いて………………スリープ!!」


スリープ「………………………………!!?」


            ズ ガ ド ォ ォ ォ ォ ン !!!!

 ▼ 202 dX3IS9Elqo 18/08/09 19:05:58 ID:itSkte/2 [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




スリープ「…………すりぃ……」グルグル

したっぱA「…………すっからかんだわ!」


バンバドロ「ムヒヒウン!!」

ハプウ「バンバドロ、こやつらを踏むのか?……ようし、やれ。あとできちんと洗うでな」

サトシ「うわぁ、920Kgに踏まれ……きっと痛いぞ〜」

ミヅキ(……痛いじゃすまないと思うんだけど)


したっぱB「俺ら逃げるっスカ!? さよなら告げるっスカ!?」

したっぱA「……もう一度いっておくぞ! 相棒がスカスカいってるの、記憶に残るためだからな!」

したっぱA「本当に覚えて――」



                   ひ

                    ゅ

                  る

                    る

                   る

                   る

                   ・

                   ・

                   ・



したっぱズ「「……………………ん?」」


        ド       オ         オ
            オ          オ
      ズ             オ          ン !!
              オ         オ
          オ       オ          オ


一同「「「「「「!?」」」」」」

ハプウ「まったく、騒々しいのう…………今度はいったいなんじゃ?」
 ▼ 203 dX3IS9Elqo 18/08/09 20:39:57 ID:itSkte/2 [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


「なんじゃかんじゃと言われたら」

「聞かせてあげよう、我らが名を」



「花顔柳腰・羞月閉花――」

「――儚きこの世に咲く一輪の悪の花、ムサシ!」



「飛竜乗雲・英姿颯爽――」

「――切なきこの世に一矢報いる悪の使途、コジロウ!」



「一蓮托生・連帯責任――」

「――親しき仲にも小判輝く悪の星、ニャースでニャース!」



「「ロケット団、参上!!」」

「……なのニャ!」

 ▼ 204 dX3IS9Elqo 18/08/09 22:51:45 ID:itSkte/2 [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 空からの突然の来訪者に、再び大地が揺れた。


 バンバドロをはるかに上回る大きさ、ニャースを模した形状、金色の塗装を施された煌めく鋼の体躯――

 ――ロケット団の巨大メカが、ピカチュウ、そしてバンバドロの前へと立ち塞がる!


したっぱB「ア……アンタらは!!?」

したっぱA「茂みの洞窟で会った変なやつら!!」


コジロウ『これはこれは……ごきげんよう! スカル団の諸君!』

ムサシ『あたしたちの引き立て役、ごくろうさまぁ♪』

したっぱB「!?……どういうことでスカ!!?」

コジロウ『お前たちとの戦いで疲弊した隙をついて、ジャリボーイたちのポケモンを一網打尽にする……』

ムサシ『あんたらは、あ・た・し・が! 考えた、この完璧な作戦の踏み台だったってことよ!』

ニャース『……考えたのはニャーだけどニャ』

ソーナンス『ソォーー! ナンスッ!』


したっぱズ「「……………………」」


ムサシ『こほん!!…………と・も・か・く!!』

ニャース『おミャーらが負けるニャんて、最初から決まってたってことニャ』

コジロウ『……わかったらとっとと尻尾を巻いておうちへ帰りな』

ムサシ『こいつらのポケモンはあたしたちがありがた〜〜く、いただいて あ・げ・る わ!!』


したっぱB「俺たちを勝手に利用して……卑怯じゃないでスカ!!?」

したっぱA「きたねぇぞ!!」


ムサシ『あーら、どうもありがとう!……前にもいったわよね?』

コジロウ『『卑怯』『汚い』は俺たちにとっては誉め言葉だ』


したっぱA「クソッ……覚えてやがれ!!」

したっぱB「……キャラかぶってるけど、ホントに忘れないでほしいっスカらー!!」


 スタコラサッサー

 ▼ 205 dX3IS9Elqo 18/08/09 23:39:37 ID:itSkte/2 [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハプウ「……都会はすごいのう。ポケモン泥棒がどうどうと街をうろついておるだけでも驚いたというに……そやつらを追っ払ったかと思えば、また新しいポケモン泥棒が、それもロボットに乗って現れるとは……」

ハプウ「そして……」


サトシ「ロケット団! またお前たちか!」


ハプウ「おぬしも、ずいぶんとポケモン泥棒の知り合いが多い……ずいぶんと難儀しておるようじゃな」

サトシ「だ・か・ら!……好きで知り合いなわけじゃないったら!」


コジロウ『こりゃまた……ずいぶんと冷たいじゃないか? ジャリボーイ!』

ムサシ『そーよそーよ! あたしらさっきのやつらを追い返すため、わざわざ茂みの洞窟まであんたのことを助けにいってあげた仲だってのに!』


サトシ「……まだそんな前のこと根にもってんのかよ!?」


ニャース『まあ、その話はおいといて……今日のニャーたちは本気ニャ! 今日こそ、ジャリボーイズのポケモン! そして……』

ニャース『おミャー!!』


ハプウ「?…………わらわのことか?」


ニャース『そう、その偉そうな言葉使いのおミャーだニャ。……の、でっかくて強そうなポケモン!』

ニャース『……そいつらみーんなまとめていただくから、覚悟するのニャ!』

ソーナンス『ソォーー! ナンスッ!』


サトシ「ハプウ、バンバドロ!……二人ともまだ戦えるか?」

ハプウ「もちろん。ちょうど、ウォーミングアップも済んだからのう……暴れたいと思っておったところじゃ」

バンバドロ「ムヒヒウン!!」

サトシ「ははっ、頼もしいぜ!……あいつら、ああ見えてけっこう手強いぞ! 油断するなよ?」

ハプウ「ふーむ……おぬしがそういうのならば、ちょっとは期待できそうじゃ!」
 ▼ 206 dX3IS9Elqo 18/08/10 22:44:52 ID:rf2QGWKI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ニャース『おニャースさまロボの力…………とくと味わわせてやるのニャ!』

ニャース『『おニャースさまパンチ』ニャ!!』


サトシ「ピカチュウ! "アイアンテール"!」

ピカチュウ「チュゥゥウ……    ピ  ッ  カ  ァ  !!!    」


  ブ オ ン ッ !!


                              ズ オ ォ ッ !!


             ガ ゴ ォ ォ ォ ォ ン !!!!


 金属のぶつかり合う鈍い音が響いた。

 片や、巨大メカが そのピカチュウをまるごと包み込めるほどの手のひらを拳骨へと変えて放った、文字どおりの鉄拳。

 片や、ピカチュウがその尻尾に鋼の強度を宿して放った、縦の一閃。

 2つの技がせめぎあう。



                   ギ
                     チ
                    ッ

                   ・

                   ・

                   ・



 ……だが。


ニャース『にゃあああっ…………!!』グイッ

ピカチュウ「…………ピ…………ピィカ……!?」


サトシ「ピカチュウ!!?」
 ▼ 207 dX3IS9Elqo 18/08/10 23:31:56 ID:rf2QGWKI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 二体の圧倒的体格差から成る、力の差は歴然。

 すぐさまピカチュウが押されだすと、鉄拳が振り抜かれたのとほぼ同時に、その小さな身体が地面に向けて弾き飛ばされた。


ピカチュウ「ピ    ッ   カ   ア   ア  ア  ア  ア ア ア アアアアァァァァ……!!?」ビュォォォオ……

サトシ「ピカチュウーーッ!!」






     「       アシマリ!! バルーン!!       」


サトシ「!」
ニャース『ニャ……なんニャ!?』


 ……ボヨヨーーン


ピカチュウ「………………………………ッ!!…………ピ……ピカ?」


 今まさにピカチュウの身体が地表へと叩きつけられんとした…………その時。後方から飛来した水風船が優しく受け止めた。

 ……ミヅキとアシマリが放ったバルーンだ。


ミヅキ「間一髪……大丈夫!? ピカチュウ!」


サトシ「ミヅキ! アシマリ!……助かったぜ!」

ピカチュウ「ピカピカ♪」


ハウ「俺たちも戦うよー! フクスロー!」

フクスロー「すろぉ!!」


ニャース『おニョれ、ジャリんこがわらわらと……小賢しいニャ!』

ニャース『……ニャが、おニャースさまロボの力はまだまだこの程度じゃニャい! まとめて爪のサビにしてやるから覚悟するのニャ!!』
 ▼ 208 dX3IS9Elqo 18/08/11 00:55:19 ID:j7Ek2CRE [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

コジロウ『説明しよう! おニャースさまロボはニャースの脳波! その他……なんやかんや……を、読み取ることで、コックピットのニャースに連動して、その動きを完全再現そることできるのだ!』

ムサシ『ちょっと待ちなさいよ、コジロウ!……こいつがニャースの動きに連動してうごいてるってんなら、あたしらが握ってるこのハンドルはいったいなんなわけ!!?』

ソーナンス『ナンナンス?』

コジロウ『それは………………………………それは、なん……だろうな……ははっ……』

ムサシ『   は  あ  あ  あ  あ  あ  あ  あ  !!?   』


ハプウ「(サトシ! それに二人も…………聞くのじゃ)」ヒソヒソ

サトシ「(……どうしたんだ? ハプウ)」

ハプウ「(あやつを相手の長期戦はおそらくこちらが不利じゃろう。そこで……ここはわしとバンバドロが力を溜めて一撃で仕留める!)」

ハプウ「(……皆には、その時間稼ぎを頼みたいのじゃ)」

ハウ「(あのロボットを一撃でー!!?)」

サトシ「(…………やれるのか?)」

ハプウ「(ああ。……時間さえ稼いでくれれば、確実な勝利を約束しようぞ)」


サトシ「(……よし、わかった! なら頼んだぜ、ハプウ! バンバドロ!!)」ニカッ

サトシ「(……ハウたちもいいよな?)」

ミヅキ「(うん。……さっきのバトルでのパワーをみれば、そのコに任せるのが確実だと思うし)」

ハウ「(俺たちも大丈夫だよー!)」

ハプウ「(恩に着るぞ、皆!)」


ニャース『……ニャんだか、ニャーたちが揉めているあいだにジャリんこたちの作戦会議が進んでいる気がするのニャ……』

ソーナンス『ソーナンスゥ……』

ムサ/コジ『『!!』』


ムサシ『おほん!!…………と・も・か・く!』

コジロウ『お前らがどんな作戦を立てようと、次のニャースの技で決まりだ!!』


サトシ「……どうかな? そんなの……やってみなくちゃわかんないぜ?」ニッ


 クイッ ……パサッ


ニャース(! ジャリボーイがキャップを後ろ向きに……!!)

ニャース『……おもしろいのニャ! ニャら、ニャーの爪……受けきってみせるのニャ!!』
 ▼ 210 dX3IS9Elqo 18/08/11 12:26:01 ID:j7Ek2CRE [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ニャース『終わりなのニャ!    "み だ れ ひ っ か き" ニ ャ !!!    』

サトシ「うおおおおおおお!!    "ア イ ア ン テ ー ル" だ !!!!    」


ピカチュウ「チュゥゥウ……




                                   う
    ピ
    カ              ガ                 に
                                    ゃ
                       ゴ
  ピ                              に
  カ            ゴ                  ゃ

                      ゴ
      ピ                              に
      カ         ゴ                   ゃ

                       ゴ         に
  ピ                               ゃ
  カ            ゴ
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  ・                 ゴ               ゃ
  ・
                  オ
    ピ                              に
     ッ              ォ
                                   ゃ
   カ               ン
    ァ                              あ
                   ・
   ! !                            ! !
                   ・

                   ・

                  !!!



 弾ける火花。   響く轟音。

 硬質化したピカチュウの尾と、巨大メカの鉄腕……その二本が衝突するたびにすさまじい衝撃とともに草木がざわめき、そして砂塵が舞った。


コジロウ『な…………? ホ、ホントに全部受けただと!!?』

ニャース『…………! ニャが――』


ピカチュウ「…………ピ、ピィ…………カァ…………」ゼェ……ハァ……


ニャース『息があがっているのニャ! 『おニャースさまパンチ』でとどめだニャ!!』
 ▼ 211 dX3IS9Elqo 18/08/11 17:27:40 ID:j7Ek2CRE [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


      「      いっけぇ!! "はっぱカッター"!!      」


フクスロー「 す ろ お お お お お お !!! 」ザアァァァ……


 フクスローの周囲を絶え間なく葉が舞い踊る。その葉が一点へと集束すると、まるで本物の刃物と見まがうほどの鋭さまで研きあげられていく。

 そして……



                   シ
                    ュ
                   パ

                   ッ

                   ・

                   ・

                   ・



             ガ キ ィ ィ ィ ィ ン !!!!


 葉の刃が空を斬り裂いた。ピカチュウに降り注ぐ鉄拳とぶつかりあうと、再び火花が散り、その腕を大きく跳ね飛ばす……!


ニャース『ニャ…………ニャんと!!?』


サトシ「……これがフクスローの新技、"はっぱカッター"か!」

ミヅキ「あのパンチを押し返しちゃうなんて……すごい威力……!」

ハウ「えへへー!」


ニャース『……………………まだまだニャ!!』ググッ

三人「「「!!!」」」


 ……巨大メカが、拳を跳ね上げられて片足が大きく浮いた体勢からもう片一方の足で踏ん張る。『メリッ』という重い音とともに地面が僅かに沈む。


ニャース『……このまま踏み潰してやるのニャーーッ!!』


               ゴ ォ ォ ォ ォ ォ !!!

 ▼ 212 dX3IS9Elqo 18/08/12 00:51:35 ID:z9x2NQY. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 さらにその自重が前へと傾けられると、跳ね上がった足がまるで振り子のように戻ってきた。ピカチュウの頭上へと鉄槌が振り下ろされる……!


ピカチュウ「ピ…………カ……」ヨロッ


ミヅキ(……二人に戦わせてばっかりじゃいられない……私たちだってやってみせる!)

ミヅキ「ピカチュウを守るよ! アシマリ!」バッ

アシマリ「あおっ!!」


コジロウ『あれは……ひょっとして、噂に聞く『Zワザ』か!?』

ニャース『知っているのかニャ!? コジロウ!』

コジロウ『ああ。『Zパワーリング』と『Zクリスタル』の二つのアイテムが揃って初めて使える、トレーナーとポケモンの絆の力が生み出す究極の一撃――』

コジロウ『――それが『Zワザ』らしい』

ニャース『ニャんと!……ジャリんこたち、そんなすごい技を使えるのかニャ!』

ムサシ『ほーん……? 『Zワザ』ねぇ……』


ムサシ『けど、所詮はジャリガール……3番手でしょ? そんなもの、このおニャースさまロボの敵じゃないわ!』

ニャース『!……そうなのニャ! いくらすごい威力の技といっても、使い手次第……』

コジロウ『ジャリボーイやマラサダジャリボーイならともかく、ジャリガール程度なら怖くもなんともないぜ!』

ロケット団『『『 ナー! ハッハッハーーッ! 』』』

ソーナンス『ソォーー! ナンスッ!』


サトシ「…………! あいつら…………!!」

ミヅキ「……大丈夫だよ、サトシくん。気にしてない」


ミヅキ「私たちの……         技

                   で

                   魅

                   せ

                   る

                   か

                   ら

                  !!!
                          」
 ▼ 213 コドラ@モモンのみ 18/09/02 10:51:38 ID:amM./iiw NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 214 dX3IS9Elqo 18/09/13 12:42:21 ID:Hi2kXcgM [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ミヅキ「        "ス ー パ ー ア ク ア ト ル ネ ー ド" !!!        」



       ゴ

        オ      オ  オ  オ  オ  オ  オ  オ
          オ    オ              オ
           オ               オ
             オ オ オ オ オ オ オ
           オ
          オ
              オ  オ  オ  オ  オ  オ  オ
            オ             オ
              オ オ オ オ オ オ
            オ
             オ
               オ オ オ オ オ
              オ
             オ
                オ オ オ オ
               オ
                 オ オ オ
                オ
                  オ オ

                   オ

                     オ

                   オ

                    ォ

                   ・

                   ・

                   ・

                  !!!


 ▼ 215 マガル@まんぷくおこう 18/09/13 17:08:35 ID:Hi2kXcgM [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ミヅキとアシマリ、二人の放ったゼンリョクの一撃……そのエネルギーが水を形作ると、アシマリがその"げきりゅう"へと身を投じた。

 アシマリの泳ぎに併せ蛇の如くうねる水流は、水の竜巻を造りだし、巨大メカをその中心部へと幽閉する。


ムサシ『な、な、な……          なんなのよ!?  これーーっ!!          』

コジロウ『め、目がまわる……おい、ニャース! なんとか脱け出せないか!?』

ニャース『む、無理ニャ……完全に足をとられて、ぴくりとも動けないのニャーーッ!!』


ハウ「こ、これがミヅキたちのゼンリョク……みずの『Zワザ』……!!」

サトシ「すっげぇ……!!」


ミヅキ「に……逃がさないで……っ!! アシマリ……!!」ハァ……ハァ……

アシマリ「あっ……おおぉぉ…………っ!!」ザアァァァ


ニャース『――――ニャが!!』

ミヅキ「……………………っ!!?」

ニャース『……足は動かなくても腕を振るうことはできる……たとえふんばりの効かない拳でもちびっこ一人退けることニャど造作もないことニャ!!』

ミヅキ「ぐっ…………!!」

ニャース『喰らうのニャ!! 『おニャースさま―――』


  「       お前も負けんな!! ピカチュウ!!       」


ニャース『……………………ニャニャ!!?』
 ▼ 216 シギバナ@ダークボール 18/09/13 17:31:54 ID:7zHImiSg NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 217 ブクロン@リュガのみ 18/09/13 22:37:57 ID:Hi2kXcgM [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ピカチュウ「ピ……カ……ッ」ヨロッ


ピカチュウ「……………………ピッカァ!!」スクッ


ニャース『おニョれ、ジャリボーイにピカチュウ、やはりどこまでも忌々しいやつらなのニャ……ニャら!!』

ニャース『……まとめて蹴散らしてやるのニャ!!』


サトシ「いっけぇ!!        "ア イ ア ン テ ー ル" !!!        」

ピカチュウ「チュゥゥゥウ……        ピ ッ カ ァ !!!        」


ムサシ『……また馬鹿の一つ覚えの"アイアンテール"? 何度やったところで――』

コジロウ『!……いや! 待て!』


 バチバチバチ……


ムサシ『!? ちょっ……なによあれ!? "アイアンテール"が金色に光って……!!?』


ハウ「…………! "エレキネット"で尻尾を包んで……!!」


サトシ「        う お お お お お お お お お !!!        」

ピカチュウ「        ピ ッ カ ア ア ア ア ア ア !!!        」
 ▼ 218 ナバァ@まひなおし 18/09/13 22:50:06 ID:fPGE1DLg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 219 ルマイン@リザードナイトX 18/09/13 23:16:20 ID:Hi2kXcgM [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


                   バ

                       リ

               バ

                   リ


             ガ ゴ ォ ォ ォ ォ ン !!!!


                   バ

                     リ

                 ィ

                   ッ

                   ・

                   ・

                   ・



ニャース『ニャ……ニャァァァア!!? し、痺れびれなのニャァ〜!!』バチィッ!


ハウ/ミヅ「「は……弾いた!!?」」


ピカチュウ「ゼェ…………ハァ…………ピ……ピカ…………」

サトシ「……もういいか!? ハプウ!!」


ハプウ「ああ……上出来じゃ! あとはわしらに任せるのじゃ!」ニッ

ハプウ「……進めい!! バンバドロ!!」


バンバドロ「          ム  ヒ  ヒ  ウ  ン  !!!         」
 ▼ 220 dX3IS9Elqo 18/09/17 15:17:29 ID:3K2A8uX. [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ムサシ『ちょ、ちょっと……あのデッカいの、こっちに向かってくるわよ』

コジロウ『真っ正面から……いったい、なにが狙いだ?』

ニャース『……ニャんだかわからないけど、突っ込んできてくれるのニャら『ねらいのまと』だニャ! ニャーの爪の錆にしてくれるのニャ!』スッ

サトシ(…………!! あの構えは―――)


サトシ「……気をつけろ、ハプウ! バンバドロ! また"みだれひっかき"が―――」

ニャース『もう遅いのニャ!!        "み だ れ ひ っ か き" !!!        』



                    ガ
                 ゴ

                       ゴ
                     ゴ

                  ゴ
                    ォ

                   ン

                  !!!


 サト/ハウ/ミヅ「「「          ああ!?          」」」


                   ・

                   ・

                   ・



 再び幾重にも振るわれた巨大メカの豪腕。その一撃一撃が確実にバンバドロを捉えると、衝突とともに発生する凄まじい衝撃波が周囲の砂を巻き上げた。


ニャース『にゃはははは!! どんな作戦を立ててたのかは知らニャいが……意外に呆気なかったのニャ』

ソーナンス『ソォーー! ナンスッ!』


ハプウ「………………………………」
 ▼ 221 ガガブリアス@まんまるいし 18/09/17 15:26:00 ID:4rM2Zi3A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 222 タチマル@カイロスナイト 18/09/17 16:15:41 ID:3K2A8uX. [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ――――だが。


バンバドロ「ムヒイウン!!」ズドドドドド


「「「「「「 !!? 」」」」」」


 砂塵を突き抜け、バンバドロが再び姿を見せた。その身体には多少の傷こそ見てとれる……


 が。……そのどれもがかすり傷程度。あの嵐のような爪の連打を浴びたとは到底思えず、その走りには余裕すらも感じられた。

 だが、それもそのはず……バンバドロの持つ特性。それは―――


ミヅキ「――――"じきゅうりょく"」

サトシ「え……?」

ハウ「"じきゅうりょく"ー?」

ロトム「おまかせロト! "じきゅうりょく"はいま現在発見されているなかではバンバドロの進化系統のみが持つ特性……攻撃でダメージを受けるたびに『ぼうぎょ』ランクが一段階上昇する強力な特性なんだロ!」


 ……そう。その特性を持つバンバドロはあえて"みだれひっかき"の渦中へと飛び込むと、最初の一撃こそわずかに怯みもしたが……

 二撃、三撃と攻撃を受けるほどにその『ぼうぎょ』を高めてゆき、最後の一撃を受けるころにはまるでそよ風が頬でも撫でているかのような、文字どおりの涼しげな顔で突破したというわけだ。


サトシ「! す、すげぇ……!!」

ハウ「じゃあじゃあー、今のバンバドロの『ぼうぎょ』は最大一歩手前まで上がってるってことー!?」


ハプウ「……いや、すでに最大じゃ。三人が時間稼ぎをしてくれておる間に、"ビルドアップ"の技を使って『こうげき』と『ぼうぎょ』を高めておったからな」

ハプウ「一気にゆけ!! バンバドロ!!」


バンバドロ「ムヒイウン!!」ズドドドドド
 ▼ 223 ーボ@ひかりごけ 18/09/17 16:22:21 ID:3K2A8uX. [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>222
やべぇ、なんでかバンバドロが"ビルドアップ"を覚えるって勘違いしてた……最後のほうは忘れてください
申し訳ありません
 ▼ 224 オップ@デンリュウナイト 18/09/17 21:56:18 ID:3K2A8uX. [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

>>222の途中から


ハウ「じゃあじゃあー、今のバンバドロの『ぼうぎょ』は最大一歩手前まで上がってるってことー!?」

ハプウ「ああ。……"みだれひっかき"が6回攻撃じゃなかったのが残念じゃがな」ニッ

ハプウ「そして……」


ハプウ「三人が時間稼ぎをしてくれておる合間に研ぎ澄ませた闘士! パワーもこれまでの比ではないぞ!」

ハプウ「一気にゆけ!! バンバドロ!!」


バンバドロ「ムヒイウン!!」ズドドドドド


ムサシ『ちょっと、なんなのよその特性! 汚いじゃないのよ!?』

ニャース『おニャースさまロボのパワーでもびくともしニャーとは……想定外なのニャ……』

ソーナンス『ソーナンスゥ……』

コジロウ『……どうする? このままじゃマズいぞ!』

ムサシ『こうなったら……!!』

コジ/ニャー『『こうなったら……!?』』ゴクリ

ソーナンス『……ナンナンス?』


ムサシ『ロボットといえば……ビームよ! ビーム!』

コジ/ニャー『『……は?』』

ムサシ『"れいとうビーム"とか……"はかいこうせん"とか……ともかく!』

ムサシ『……なんでもいいからちゃっちゃと出しんさいよ!』


コジロウ『……あのなぁ、ムサシ……』

ニャース『ニャーが使えないのに、そんな技でるわけないのニャ……』

ソーナンス『ソーナンス……』

ムサシ『      な ん で よ !!?      ……なんで出ないわけ!!?』

ニャース『なんでって言われてもニャ……』

コジロウ『予算の都合』
 ▼ 225 マージョ@プラズマカード 18/09/17 22:43:58 ID:3K2A8uX. [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 バトルそっちのけでコントを続けるロケット団。そして……


バンバドロ「――――ムヒヒン!!」ググッ


 そんな彼らを尻目に、巨大メカの懐深く入り込んだバンバドロ。……そのバンバドロが相手に背を向け、さらにその場で姿勢を落とし込むと、その1トンに迫る超重量を後ろ足へと込める。


ニャース『ニャニャ!?……いつの間に!!?』


 ――――直後。


ハプウ「腹ががら空きじゃ! バンバドロ……      "10 ま ん ば り き" !!!      」


サトシ「――――『10まん』!!?」

ハウ(……そこに食いつくんだー)


バンバドロ「          ム  ヒ  ヒ  ウ  ン  !!!          」



                   オ
              ゴ         オ

             ボ
                          オ
ム/コ/ニャ『『『             は?              』』』

                         オ
                       オ
                    ォ

                   ン

                  !!!



サト/ハウ/ミヅ「「「 !!? 」」」
 ▼ 226 クスロー@きあいのハチマキ 18/09/17 23:33:08 ID:3K2A8uX. [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 バンバドロの放った蹴り……その蹄鉄が巨大メカの腹部を穿った。


 どてっぱらに風穴を開けた巨大メカは身体中の至るところから黒煙を噴き出し……



                 ボンッ!!



                             ボンッ!!


        ボンッ!


                          ボンッ!


              ボンッ

                    ボンッ

                  ボッ

                    ボッ
                  ボ
                    ボ
                   ボ
                    ボ
                   ボ
                    ボ
                   ボ
                    ボ
                   ボ

                   ・

                   ・

                   ・



ム/コ/ニャ『『『          ひいぃっ!!!??          』』』
 ▼ 227 チャモ@ジーエスボール 18/09/17 23:52:47 ID:3K2A8uX. [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


            ズ ガ ド ォ ォ ォ ォ ン !!!!


ム/コ/ニャ「「「や     ーー    な    カ   ー   ン  ジ  イ イ イイイィィィィィ……!!?」」」


ソーナンス「        ソォーー!  ナンスッ!        」



                   ・

                   ・

                   ・


                 キ ラ ー ン !



ハウ「相変わらずー」

ミヅキ「……うん。見事な飛びっぷり……だね」

ハプウ「うむ! 敵ながらあっぱれじゃな!」
 ▼ 228 ードラ@ポケじゃらし 18/09/19 20:55:13 ID:RlsQzTME NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 229 ミロル@どくけしのみ 18/09/27 14:19:19 ID:BkawDqBY [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




ハプウ「ほら、帰れるか?」

フワンテ「ふわわん」

ハプウ「おお! 自分で戻っていく。フワンテ、よかったのう……」

ハプウ「そなたたちのおかげじゃ」

サトシ「こっちこそ、ロケット団を追い返すの"てだすけ"してもらって助かったぜ!」

ハウ「すごかったねー! ハプウのポケモン!」

ミヅキ「ホントホント! たしかに、バンバドロはもともとパワー自慢のポケモンだけど……」

ミヅキ「それにしたってあんなおっきなロボットに大穴を開けちゃうなんて!」

バンバドロ「ヒヒウ!」


ハプウ「……わらわたちも目的のためあちこちを島巡りして鍛えておるからのう」

ハプウ「そなたらも皆、心根のよい戦い方じゃったぞ!」

サトシ「へぇー! ハプウも島巡りをしてるんだな!」

ハウ「なら、またどこかであえるかもー!」

ハプウ「うむ! 助けてくれたお礼もしたいしな」
 ▼ 230 ッスグマ@キラキラメール 18/09/27 14:34:38 ID:BkawDqBY [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ミヅキ「……いっちゃったね。ハプウさん……」

サトシ「ああ…… また会えるといいな!」

ハウ「会えるよー! きっと!」


サトシ「……で――」


サトシ「この先がスイレンが言ってたロイヤルアベニューか!」

ロトム「サトシ! ロイヤルアベニュー、どんなとこロかな?」

サトシ「さあ? けど……」

ハウ「『サトシならきっとエンジョイできる』ってスイレン言ってたよねー!」

サトシ「――そういうこと! さっそく、いってみようぜ!」

「「うん!」」
ロトム「ロト!」
 ▼ 231 リンリキ@とんでもこやし 18/09/27 16:25:49 ID:BkawDqBY [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 〜ロイヤルアベニュー〜


サトシ「とーちゃーく! ここがロイヤルアベニューかー!」

ミヅキ「すっごく賑やかなところだね!」

サトシ「ああ!……おっ!」

ミヅキ「!」

サトシ「あのドームみたいな建物、なんだろうな? 俺、さっそく――ぐえっ!!?」


ハウ「あー! あっちからマラサダの気配がするー! 俺ー、ちょっと――うわあっ!!?」

                んだよ
「「……ミヅキ!? なんでとめる   !!」」
                のさー

ミヅキ「またそうやってバラバラに……たまには一緒にみて回ろうよ」

サトシ「……ま、それもそうか! じゃあ、まずは「マラサダ!!」あの、ドー……」

ハウ「まずはマラサダだよねー!? ねー!!?」ズイッ

サトシ「お、おう……」

ミヅキ(すごい! あのサトシくんを押し切るなんて……なんというマラサダ愛!)

ハウ「やったー! じゃあほら、マラサダの気配がするのはこっちだよー!」

ロトム(……気配ってなんだロ?)
 ▼ 232 クラビス@するどいくちばし 18/09/27 20:06:02 ID:eRKEXop2 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 233 ュウコン@ファイトメモリ 18/09/27 22:14:57 ID:wjYwhMEA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>231一人増えてない?
 ▼ 234 ンホロウ@ルアーボール 18/09/27 23:44:30 ID:BkawDqBY [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 〜マラサダショップ〜


ハウ「やったー! アーカラ島 初のマラサダショップー!」ニカッ

サトシ「よかったなー! ハウ!」

ミヅキ「……ハウくん、ずっと楽しみにしてたもんね」クスッ



ミヅキ「う"っ……このお店、『シブサダ』と『スッパサダ』しか売ってないんだ。アシマリは『おっとり』した性格だから『シブサダ』が好きだけど……」

アシマリ「あお♪ あお♪」

ミヅキ「私は『アマサダ』がよかったな……」


ミヅキ「……確か、サトシくんたちはどの味でもいけるんだよね?」

サトシ「ああ!……な、ピカチュウ?」

ピカチュウ「ピカピカ♪」

ハウ「俺もマラサダならどれでも大好きー!……けど、フクスローは『ようき』な性格だからアシマリとは逆に『シブサダ』が苦手なんだー」

フクスロー「すろぉ……」


ミヅキ「じゃあ、私とアシマリは『シブサダ』で、ハウくんたちは『スッパサダ』――」

ハウ「……サトシたちはどっちにするー?」

サトシ「うーん、俺たちは……」


サトシ「俺たちは、『        どっちも        』だな!!」

「「ズコーーッ!」」

サトシ「……あれ?」


ハウ「あ、あははー……」

ミヅキ「サ、サトシくんらしいね……」
 ▼ 235 マタナ@アクセサリーいれ 18/09/28 00:04:44 ID:t2Moc1SA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>233
増えてないですよ
 ▼ 236 ズパス@こだいのうでわ 18/09/30 20:15:06 ID:mV56oodc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 237 ンリュウ@きれいなぬけがら 18/10/02 22:36:23 ID:67PEf8qc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 238 クホーク@あおのはなびら 18/10/05 13:27:27 ID:1AdQBT.I NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 239 ンヤンマ@トレジャーメール 18/10/05 21:09:51 ID:TGvsZFbY [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




サトシ「いやぁ〜……喰った、喰った♪」

ピカチュウ「ピカピーカ♪」

ハウ「久しぶりのマラサダ、おいしかったねー! 俺、おみやげに『おおきいマラサダ』も買っちゃったよー!」


ミヅキ「うぅ、まだお口のなかが渋い……」

アシマリ「あおぉ……」

サトシ「ははっ! 案外こどもっぽいなぁ、ミヅキも」

ミヅキ「むぅーーっ……!!///」プクーーッ


ミヅキ「……ねえ、どこかでなにか飲んでいかない?」

ハウ「なら、ポケモンセンターにいくー?」

ミヅキ「いいかも! カフェスペース、カフェスペース♪」

サトシ「……確か、入口のちかくにあったよな。さっそく――」バサッ


サトシ「……わぷっ!!?」

ハウ「わー! 風で飛んできたなにかがサトシの顔に……大丈夫ー?」


サトシ「あ、ああ……なんだ、これ?」ペラッ

ミヅキ「なにかの、チラシ……?」


「「「……スーパー・メガやす?」」」
 ▼ 240 ジロック@こおりのジュエル 18/10/05 21:38:26 ID:TGvsZFbY [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 〜スーパー・メガやす〜


ミヅキ「まさか、近くにこんな安いお店があったなんて……私、『おいしいみず』まとめ買いしちゃった♪」

ハウ「マラサダ売ってないのは残念だけどねー」

ミヅキ「……ホントにマラサダ好きだよね、ハウくん……」

ハウ「えへへー!」


ハウ「……で――」

サトシ「うぅ……」ドヨーン……

ハウ「……なんでサトシは負のオーラだしてるのー?」

サトシ「……俺、モンスターボールも『キズぐすり』も昨日オハナタウンで買っちまった……」

「「あちゃー……」」





「ふわわん」


サトシ「! あっ……さっきのフワンテだ!」

ハウ「ちゃんとトレーナーのところに戻れたんだー!」

ミヅキ「ホント、よかったね!」

「ボクのフワンテ、つよいからね。ふわふわさんぽしてもへいきだよ!」

「「「…………」」」クショー

「……にいちゃんたち、どうかした?」

フワンテ「ふわわん」
 ▼ 241 レザード@ふねのチケット 18/10/05 22:35:27 ID:TGvsZFbY [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




サトシ「よっし! 俺、いっちばーん!」

サトシ「……なにがあるんだろうなー、あのドーム! あー、たのしみだなー!」ワクワク

ピカチュウ「ピカピカ〜」キラキラ

サトシ「……ん?」

ピカチュウ「ピカピ?」


グラジオ「……やはり、なにかあればロイヤルドームに来てしまうよな。ヌル……すべてを薙ぎ倒し、守れる強さを得よう……」


ロトム「ケテ〜! サトシ! こないだのおっかないやつがドームに入っていったロ!」

サトシ(……『守れる強さ』?)


「サートシィーーッ!!」
「待ってよ、サトシくーん!」


サトシ「!……二人とも、遅いよ!」

ミヅキ「……ハァ……ハァ、……だから……サトシくんが速すぎるんだったら……!!」

ハウ「ぼーっと突っ立って……どうかしたのー?」

サトシ「…………」


サトシ「……いや、なんでもない!」ニカッ


サトシ「ほらほら! はやく入ってみようぜ!」

「「? う、うん……」」
 ▼ 242 ルー@ルカリオナイト 18/10/05 23:49:35 ID:TGvsZFbY [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 〜ロイヤルドーム〜


サトシ「へぇ〜! なかはこうなってるのかー!」

ピカチュウ「ピカピーカ♪」

「アローラ、島巡りのトレーナーさんたち! よかったらバトルロイヤルに挑戦してみないかい?」

サトシ「バ、バトルロイヤル〜!!?」キラキラ

「アローラに古くから伝わるポケモン勝負のスタイル、バトルロイヤル! 四人のトレーナーがそれぞれ三匹ずつポケモンを繰り出すポケモン勝負で、誰かが戦えなくなったときの倒したポケモンの数、そして残りポケモンの数が多いトレーナーが勝利者になるんだ」

サトシ「    う お お お お お !!    スッゲー!!」

サトシ「はいはいはーい! 俺、やってみたーい!」

「まずはお試し! 一匹ずつでやってみるといいよ!」


ハウ「わー! 俺も試合したいー!」

ミヅキ「……けど、私たち三人しかいないよね? どうやって……」

サトシ「あっ! じゃあじゃあ―――!」キョロキョロ

ハウ/ミヅ「「…………?」」


サトシ「!……いたいた! おーい、グラジオ! よかったら俺たちと一緒にバトルロイヤル、を……」
「よくぞ来た! われこそはバトルロイヤルの伝道師、その名もロイヤルマスク! どうやら、人数が足りなくてお困、り……」


「「……え?」」
 ▼ 243 ョボマキ@ナナシのみ 18/10/06 00:16:28 ID:X7p6Em/M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 シーン……




ミヅキ「あのっ……わ、私たちは、今日のところは観戦にしておこうかな〜……なーんて……」アハハ

ミヅキ「……ね? アシマリ!」

アシマリ「……あお?」


ロイヤルマスク「…………よーし!」ホッ

ロイヤルマスク「じゃあ、ボクも交えての四人でバトルするぜ!」

サトシ「よっしゃ! いよいよだ!」ニカッ


ハウ「えー!……っていうか、グラジオ!!?」

ミヅキ(ハウくん……遅いよ……)


ロイヤルマスク「さあ、なんでも発見 体験 大冒険! ポケモンバトルロイヤル、レディ……」


    「            ファイト!!            」



                   カ
                 ア
                     ア

                  ア

                   ン

                   ・

                   ・

                   ・

                  !!!


 ▼ 244 ジギガス@どくけし 18/10/06 17:16:33 ID:xJ6.k.4Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 245 チュー@ジュカインナイト 18/10/07 11:33:47 ID:GEkgG1To NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 246 マワル@ドラゴンのホネ 18/11/01 06:19:36 ID:LFlQ2m4g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 247 dX3IS9Elqo 18/11/06 20:54:44 ID:uYbc0QuY [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

『ここはロイヤルドーム、バトルロイヤル会場です!』

『満員となったスタジアムは熱気に包まれています!』


『さあ、これから選手の登場となります!』



『緑コーナー! マサラタウンのサトシ選手!』

サトシ「よっしゃ! はじめてのバトルロイヤルに一番乗りだぜ!」

サトシ「いくぞピカチュウ! キミに決めた!」

ピカチュウ「ピカピカ!」



『黄色コーナー! リリィタウンのハウ選手!』

ハウ「わー! がんばろーね、フクスロー!」

フクスロー「すろぉ♪」



ミヅキ「二人ともー! がんばってー!」

ロトム「ファイトロトー!」



『青コーナー! グラジオ選手!』

グラジオ「戒めの仮面纏いし聖獣ここに! いけっ、タイプ:ヌル!」


 パカーン!


タイプ:ヌル「シヴァーーッ!」
 ▼ 248 dX3IS9Elqo 18/11/06 21:17:19 ID:uYbc0QuY [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



ハウ「うぅっ……やっぱグラジオはあのポケモンかー」

サトシ「なーに"よわき"になってんだよ! ハウ!」

ハウ「!」

サトシ「今度こそあいつに"リベンジ"するつもりでさ、楽しんでいこうぜ!」ニカッ

ハウ「……そっかー! そうだよねー!」

ハウ「ありがとー! サトシ!」


グラジオ「…………」



『……そして、赤コーナー!』

『人呼んでバトルロイヤルの伝道師! ロイヤルマスクーーッ!』


観客「「「「「「「「「「 うおおおおおおお!!! 」」」」」」」」」」


ミヅキ「す……すっごい歓声だね……」

ロトム「さすがバトルロイヤルの伝道師なんだロ……」



ロイヤルマスク「さあ、頼んだぜ! イワンコ!」


 パカーン!


イワンコ「きゃわんっ♪」


サトシ「へぇー! ロイヤルマスクのパートナーポケモンはイワンコなんだ!」

サトシ「……って――」


サトシ「ん?」

ハウ「……どうかしたのー? サトシ」

サトシ「いや……あのイワンコ、どっかで会ったことある気がするんだよなー」

ハウ「……? 勘違いじゃないのー?」

サトシ「うーん……」
 ▼ 249 dX3IS9Elqo 18/11/06 21:52:39 ID:uYbc0QuY [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


『それでは、バトルスタートです!』


サトシ「よーし! 技だって俺たちが一番乗りだぜ!」

サトシ「ピカチュウ! "アイアンテール"!」

ピカチュウ「ピッカ!」シャキーン


 サトシがイワンコへと見得を切り、高らかに技の名を叫ぶ。

 するとピカチュウのその稲妻のような尾が蒼白く、そして鋼のように硬質化し、さらにその身体はドーム上空へと舞い上がった。


ピカチュウ「チュゥゥゥウ……        ピ ッ カ ァ !!!        」


 そのままピカチュウがイワンコの頭上へと差し掛かると、刹那、白刃がイワンコの脳天へと振り下ろされ


ロイヤルマスク「イワンコ! "まもる"!」


             ガ キ ィ ィ ィ ィ ン !!!!


 ようとした……その時!

 ……その攻撃を、半透明の障壁が阻む。


ピカチュウ「ピィ……ッ!!」ギチッ…

イワンコ「ぐるるるる……」


サトシ「防がれたか……さすがバトルロイヤルの伝道師!」

サトシ「ならピカチュウ! "10まん「どうやら……」ボ、ル……」


サトシ「……っ!?」
 ▼ 250 dX3IS9Elqo 18/11/06 22:17:58 ID:uYbc0QuY [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ「バトルロイヤルがどういうものか、まったく理解できてないようだな」

タイプ:ヌル「シヴァ……!」キュィィィン…


 ……サトシたちの目線がそちらへと向かったときには、すでにタイプ:ヌルはその頭上に幾重にも空気の刃を編み出していた。


サトシ「……! しまっ――」

グラジオ「ヌル! "エアスラッシュ"!」


タイプ:ヌル「シヴァヴァヴァ!!」


 グラジオのその声を合図に、それらが一斉に解き放たれる。

 空をも切り裂くその無数の斬撃は、ピカチュウを確実に捉えていた……!


ピカチュウ「ピ……ピィカ!!?」

サトシ「くっ……!」






     「       フクスロー! "はっぱカッター"!       」


グラジオ「……なにっ!!?」

サトシ「!……ハウ!」


フクスロー「すろぉ!!」バッ


 シュパッ……!!

 ▼ 251 dX3IS9Elqo 18/11/10 21:11:05 ID:XSug.ljU [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


            ズ ガ ド ォ ォ ォ ォ ン !!!!


ピカチュウ「……………………ピィ」スタッ

サトシ「ふぅ……間一髪……」


サトシ「助かったぜ! ハウ! フクスロー!」ニカッ

ピカチュウ「ピカピーカ♪」

ハウ「えへへー」


グラジオ「フッ……」

サト/ハウ「「!」」

サトシ「……なんだよ?」


グラジオ「今の攻撃……不本意ながら俺たちは、完全に不意をつかれていた。と、すれば当然……」

グラジオ「ハウ。……お前たちは、タイプ:ヌルへと攻撃を当てることもできたはずだ」

ハウ「!」

グラジオ「それを、この自分以外は全員が敵のバトルロイヤルにおいて……あろうことか他者と助け、みすみすチャンスを棒に振ろうとはな」

グラジオ「……やはりお前たちは、バトルロイヤルがなんたるか全く理解できていないらしい」


ハウ「うっ……」

サトシ「……なんだよ! そんなのは――」


「いいや! そんなことはないぜ!」


「「「!」」」

サトシ「……ロイヤルマスク?」
 ▼ 252 dX3IS9Elqo 18/11/10 22:42:17 ID:XSug.ljU [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ロイヤルマスク「グラジオ……別に、キミの考えは間違っちゃいない」

ロイヤルマスク「隙を突かれないよう"しんちょう"に立ち回りながら、的確に技を当てつつ勝利を目指す――」


ロイヤルマスク「――それは確かに、バトルロイヤルの基本だ」

ロイヤルマスク「だが……」


ロイヤルマスク「共闘……つまり、一時的に他の参加者と組むことで優位に立ったり、あるいは、自分のパートナーが苦手なポケモンに強いポケモンを持つ他の者をあえて庇うことで優位を確保する……」

ロイヤルマスク「そういった戦略も、バトルロイヤルの華なんだ!」


ロイヤルマスク「……だから今のハウの判断だって、間違ってるって頭ごなしに否定できるものじゃないんだぜ!」

グラジオ「…………」


サトシ「……だよねー! さすがバトルロイヤルの伝道師!」ニカッ

サトシ「俺も今、そう言おうと思ってたんだ!」


ミヅキ(ほんとかな〜……)


サトシ「よーし……ハウ!」

ハウ「……んー?」

サトシ「俺たちはこっから仲間だ! 一緒にがんばろうぜ!」

ハウ「!……うん!」


ロイヤルマスク「……もちろん、裏切りには注意が必要だけどね!」ニヤリ

サトシ「……え!?」


ハウ「サトシ……ひょっとしてー、俺たちのこと疑ってる?」

サトシ「は……ははっ! ま、まさか! もちろん、信じてるぜ!」ダラダラ

ハウ「……」ジトーーッ

サトシ「……ううっ!?」




サトシ「……………………ごめん」
 ▼ 253 dX3IS9Elqo 18/11/10 23:09:14 ID:XSug.ljU [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハウ「ひどいよー! 俺たち、ちゃんとサトシたちのこと助けたのにさー!」

フクスロー「すろぉ!!」

サトシ「ご、ごめんったら!」

ロイヤルマスク「ははっ! 今のでキミたちのコンビを崩すつもりだったけど……そう上手くはいかなかったみたいだね!」

ハウ「……かなり危なかったけどねー」

サトシ「ははっ……」




サトシ「よっしゃ! ともかく……こっから反撃だ!」

サトシ「ピカチュウ! タイプ:ヌルに"10まん「おおっと!」ボ、ル……」


サトシ「ま……またぁ!!?」

ロイヤルマスク「……いったよな!? 一時的な共闘はバトルロイヤルの華だと……」

ロイヤルマスク「イワンコ! "いわおとし"!」


イワンコ「わおぉーーん!!」ズダダダッ


 澄み渡るような遠吠えとともに、イワンコの尾から、まるで岩が散弾の如く放たれた。

 その標的はピカチュウ……


 タイプ:ヌルへと狙いを定めたピカチュウに、思わぬ一撃が襲いかかる。


サトシ「くっ……なら!」

サトシ「"アイアンテール"で打ち返せ!」


ピカチュウ「チュゥゥゥウ……」バッ


ピカチュウ「ピカ! ピカ! ピカ! ピカ!……        ピ ッ カ ァ !!!        」


            ガ ギ ギ ギ ギ ギ ィ ン !!!!

 ▼ 254 dX3IS9Elqo 18/11/10 23:25:14 ID:XSug.ljU [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ロイヤルマスク「グラジオ……彼らが友情の"クロスチョップ"でくるなら、ボクらは"ダブルアタック"……」

ロイヤルマスク「連続攻撃で助け合っていこうぜ!」

グラジオ「…………」


グラジオ「……邪魔はするなよ」

ロイヤルマスク「よし! 交渉成立だね!」ニカッ


ハウ「ええー!!?」

サトシ「へへっ♪ グラジオとロイヤルマスクのタッグか……面白くなってきたぁ!」ワクワク
 ▼ 255 周年 18/11/12 21:12:12 ID:yJ5c90E. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




ミヅキ「わぁ!……なんだか、マルチバトルみたいになっちゃった!」

ロトム「ミヅキ! 一緒にサトシたちを応援するロト!」

ミヅキ「うん!……って――」


『彼らが友情の"クロスチョップ"でくるなら、ボクらは"ダブルアタック"……』


ミヅキ「……ん?」

ロトム「……どうしたんだロ?」

ミヅキ(今のロイヤルマスクの口調……どこかで……?)チラッ


ミヅキ「……」ジーーッ




ミヅキ「…………!」
 ▼ 256 スモウム@ねばねばこやし 18/11/12 21:42:47 ID:Kzf6YVTM NGネーム登録 NGID登録 報告
もう1年か
これからも頑張ってください
 ▼ 257 dX3IS9Elqo 18/11/13 14:38:39 ID:UrN2tCyY [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ミヅキ「           ああああああああ!!?           」


ロトム「!?」ビクッ

ロトム「なっ、なっ……なにごト!!?」

ミヅキ「あっ、え、えっと……」


ミヅキ「なんでも……ない」

ロトム「ロト……?」


ミヅキ(みんな、気がついてないみたいだし……黙ってたほうがいい……よね?)




ロトム「それにしテも……ククイ博士とグラジオのコンビ、どれくらい強いのか楽しみロト!」

ミヅキ「うんうん! 博士と――」


ミヅキ「……え?」

ロトム「……どうしたんだロ?」
 ▼ 258 dX3IS9Elqo 18/11/13 21:07:09 ID:UrN2tCyY [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ミヅキ「           ええええええええ!!?           」


ロトム「!?」ビクッ

ロトム「なっ、なっ……なにごト!!?」

ミヅキ「ロトム、気がついてたの!? ロイヤルマスクが博士だって……」

ロトム「もちロん♪」


ロトム「声紋、体型、顔のパーツの位置……」

ロトム「すべテのデータが以前 記録した博士のデータと一致してるロト!」

ミヅキ「はえ〜……さっすが最新の図鑑」

ロトム「エッヘン♪」


ミヅキ「そのこと……サトシくんとハウくんには内緒にしてあげてね?」

ロトム「……どうしテ?」

ミヅキ「うーん……」


ミヅキ「二人の夢を壊したくないから……かな」

ロトム「?」
 ▼ 259 dX3IS9Elqo 18/11/13 22:19:51 ID:UrN2tCyY [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




サトシ「いっけぇ!!          "10 ま ん ボ ル ト" !!!          」


ピカチュウ「ピィカ……」パリッ!パリッ!

ピカチュウ「 チ ュ  ゥ  ゥ   ゥ   ウ    ウ    !!!     」


             バ リ バ リ バ リ ィ ッ !!!!


ロイヤルマスク「"まもる"だぜ!」

イワンコ「……がう!」キンッ


ハウ「ああ……また防がれちゃったよー!?」

サトシ(けど……"まもる"は使わせた!)


サトシ「よーし、ハウ!」

サトシ「……フクスローの得意技で一気に決めようぜ!」

ハウ「!」


ハウ「……りょーかい!」ニッ
 ▼ 260 dX3IS9Elqo 18/11/13 23:02:03 ID:UrN2tCyY [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハウ「いくよ、フクスロー! "はっぱカッター"!」

フクスロー「 す ろ ろ  ろ  ろ  ろ  ろ   ろ   ろ   ぉ   !!!    」


             ザ ア ア ア ア ア ア ア…


 フクスローがその場で滞空すると、羽根を大きく広げてクルクルと回りはじめた。すると、その羽根から次々と葉っぱが生み出される。

 絶え間なく舞う葉の嵐が両陣営を隔て、タイプ:ヌルとイワンコの視界を覆い隠す……!


グラジオ(ちっ……この構えは……)
ロイヤルマスク(……! これはあの時の……)


グラジオ「ヌル! 周囲を警戒しろ!」
ロイヤルマスク「イワンコ! 意識を"とぎすます"だぜ!」






「ピッ! ピッ! ピッ!……」シュタタタッ…


グラ/ロイ「「!」」

グラジオ(……違う! やつらの狙いは―――!)


サトシ「今だ! ロープに向けて       "ア イ ア ン テ ー ル" !!!       」


ピカチュウ「チュゥゥゥウ……        ピ ッ カ ァ !!!        」

 ▼ 261 ガドーン@フォトアルバム 18/11/13 23:28:01 ID:usQ.pgL6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 262 dX3IS9Elqo 18/11/16 22:27:57 ID:Ju.InVCk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ミヅキ「! ピカチュウがロープを叩いた反動で――」

ロトム「――跳んだロト!?」



サトシ「へへっ! たとえフクスローが葉っぱで目隠ししてても、空中からならはっきり見えるぜ!」ニヤリ


グラジオ「ちっ……」


『フクスローの得意技で一気に決めようぜ!』


グラジオ(先ほどのヤツの言葉……一撃で勝負を決めるつもりならば、この状況で狙うのはおそらく――)


グラジオ「…………」




サトシ「いくぞピカチュウ!!        "ア イ ア ン テ ー ル" !!!        」
グラジオ「イワンコを庇え!!        "ダ ブ ル ア タ ッ ク" !!!        」


サトシ「……!」

ロイヤルマスク(へえ……)ニッ
 ▼ 263 ノクラゲ@たんちき 18/11/28 13:29:23 ID:wVl60NjU NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 264 シャーナ@コンテストパス 18/12/07 00:39:00 ID:Ce/EPars NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 265 ータス@タポルのみ 18/12/29 05:54:57 ID:.p4cPzDg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 266 ドン@コインケース 18/12/31 01:03:55 ID:/8p.LTjc NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 267 dX3IS9Elqo 19/01/09 21:54:44 ID:LKbgVK8. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


              ガ キ ィ ィ ィ ィ ン !!!!


 ピカチュウが、その煌めく尾を以て放った縦の一閃。タイプ:ヌルが、その光を纏ったトサカのような頭部を以て放った一撃……

 それぞれの技がぶつかり合うと、激しい火花とともに轟音がロイヤルドームへと響き渡った。


 ピカチュウとタイプ:ヌル、二体のポケモンがドーム上空でしのぎを削る。

 ……一見すると二体の力は拮抗しており、互角の勝負のようだ。


グラジオ「フッ……やはり、お前の狙いは『こうかは ばつぐん』の"アイアンテール"によってイワンコを討つことだったか」

グラジオ「だが……そうはいかない!」


 しかし……


タイプ:ヌル「――シルヴァァァァァァ!!」キィィィィン

ピカチュウ「……ピカ!!?」


 直後、今度はタイプ:ヌルの尾が光を纏う。……"ダブルアタック"、その二撃目の合図だ。


グラジオ「……そのまま叩き落とせ!!」

サトシ「……っ!」


ピカチュウ「ピ……ピィカ!!?」






サトシ「……グラジオの方こそ、みんなでやるバトルの楽しさ……わかってないんじゃないの?」ニヤリ


グラジオ「!」
 ▼ 268 ッパ@バシャーモナイト 19/01/09 22:31:56 ID:LKbgVK8. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ(! ちっ……いつの間に?)キョロキョロ

グラジオ「……ヌル! 今すぐ周囲を警戒し――」


    「        フクスロー! "たいあたり"ー!        」


グラジオ「……っ!」


 グラジオが指示を終えるより先に、タイプ:ヌルが周囲を見渡すより先に……


 ハウの声が、ロイヤルドーム全体を満たす。


タイプ:ヌル「…………がっ……!!?」

フクスロー「すろぉぉぉ……っ!」


グラジオ「……ヌル!!」


 間髪入れずタイプ:ヌルの脇腹を衝撃が襲うと、まるで内臓を抉られるかのような痛みに彼の表情が歪む。

 衝撃はそのまま彼の身体全体を押し出すと、横方向へと勢いよく吹き飛ばした。


ハウ「……今だよ! サトシィ!」

サトシ「おう!」


サトシ「ピカチュウ!!        "ア イ ア ン テ ー ル" !!!        」

ピカチュウ「チュゥゥゥウ……        ピ ッ カ ァ !!!        」




ロイヤルマスク「……サトシ、ハウ」

サト/ハウ「「!」」

ロイヤルマスク「グラジオたちの裏の裏をかき、ここまでたどり着いたキミたちの手並み……見事だぜ!」ニカッ


ロイヤルマスク「だからそのコンビネーションに敬意を表し、こちらも真っ向勝負でお相手しよう!」
 ▼ 269 dX3IS9Elqo 19/01/11 16:06:35 ID:4PSAdDZE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ロイヤルマスク「イワンコ!!       "か み な り の キ バ" !!!       」


サトシ「! "かみなりのキバ"……『でんき』タイプの技か!」

サトシ「――だったら!!」


サトシ「『でんき』には『でんき』だ! ピカチュウ、お前も"エレキネット"で尻尾を包むんだ!」

ピカチュウ「……ピッカァ!!」バチバチバチッ


ミヅキ「! あれは、さっきロケット団とバトルしたときの……?」


ロイヤルマスク「ほう……お次は技とわざのコンビネーションというわけか!」

ロイヤルマスク「いいね! ふたりとも……最高に熱いぜ!」ニカッ


サトシ「いっけぇ!! ピカチュウ!!」

ピカチュウ「ピ ッ  カ  ア   ア   ア    ア    ア     !!!!」


イワンコ「わおおおおおん!!」ダンッ


              ガ キ ィ ィ ィ ィ ン !!!!

 ▼ 270 dX3IS9Elqo 19/01/18 12:18:24 ID:BSbcpFt. [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ズ バ ア ァ ァ ァ ァ ァ ン…!!


イワンコ「……!?…………が、あっ……!!?」

ピカチュウ「ピィ……!!」スタッ


 電気を纏ったピカチュウの尾が、同じく電気を纏ったイワンコの牙ごと、その身体を斬り裂いた。


ロイヤルマスク「ふむ! やはり、同じ『でんき』タイプならそちらが上手か……」

ロイヤルマスク「見事だぜ!!」ニカッ


イワンコ「くぅん……」グルグル

ロイヤルマスク「……イワンコも、ゆっくり休んでくれ!」ポヒュン


 カンッ! カンッ! カーンッ!!


『……っと! ここで、ゴングだぁーー! 試合終了!』

『勝者〜……』


『マサラタウンのサトシ選手ーーっ!!』


 ワー!  ワー!


サトシ「やったぜ、ハウ!……俺たちの勝ちだ!!」

ハウ「うん!!」

ハウ「……すっげー楽しかったー!」ニカッ



ロイヤルマスク「すまないな、グラジオ!」

ロイヤルマスク「……キミたちの力を借りたのに、不甲斐ない結果に終わってしまって!」

グラジオ「…………」


グラジオ「……戻れ、ヌル」ポヒュン
 ▼ 271 リアドス@ひかりのねんど 19/01/18 15:39:24 ID:BSbcpFt. [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


________

____



ミヅキ「サトシくんもハウくんも、お疲れさま! 二人のバトル、かっこよかったよ!」ニコッ

ロトム「良いデータがとれたロト♪」

サトシ「"おうえん"サンキューな! ミヅキ、ロトム!」
ハウ「ありがとー! ふたりともー!」


ロイヤルマスク「……どうだい? バトルロイヤルは手軽に楽しめるし、なにより強い相手に勝てるチャンスもあっていいだろ?」

サトシ「はい!……まさか はじめての試合でバトルロイヤルの伝道師に勝てるなんて思ってなかったので、すっげー楽しかったです!」


「燃えるような試合だった。……次は、俺の試練で燃えてください」

「「「「!」」」」


ミヅキ(……また、新しい半裸の男のひと!?)
 ▼ 272 ラーミィ@インドメタシン 19/01/18 16:04:05 ID:BSbcpFt. [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「ほのおのキャプテン、カキです」

サトシ「!……キミがスイレンが言ってたカキか!」

サトシ「俺、マサラタウンのサトシ! で、こっちが相棒のピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカ♪」

サトシ「よろしくな、カキ!」

ハウ「よろしくねーカキ! ハウと……」

フクスロー「すろぉ!」キリッ

ハウ「フクスローだよー!」


ミヅキ(ポケモン博士、島キング、キャプテン……立場ある人は半裸ばっかり)

ミヅキ(まさか、アローラではそれがフォーマルなのかなぁ?)

ミヅキ(……いや けど、イリマさんやハウくんは半裸じゃないし……)

ミヅキ「……」ブツブツ


サトシ「……おい、ミヅキ!」

ミヅキ「!」ビクッ

サトシ「(自己紹介!)」ヒソヒソ

ミヅキ「へっ……? あ、あ、あっ……ああ、うん」


ミヅキ「わ、私がミヅキで、それから……」

アシマリ「あおっ♪」

ミヅキ「パートナーのアシマリ……です」


カキ「?……よろしく」
 ▼ 273 ゲツケサル@ゲンガナイト 19/01/18 16:42:39 ID:BSbcpFt. [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

カキ「7番道路からいけるヴェラ火山公園……その、頂上で待ってます」

カキ「島めぐりをやりとげるなら、最高の仲間と登ってこい!」

「「「!」」」


 スタスタ…



ミヅキ「……いっちゃった」

サトシ「へへっ! 『最高の仲間と登ってこい』……か」

サトシ「……臨むところだ! かならず試練を達成して、『ホノオZ』をゲットしてやる!」

サトシ「なっ? ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」

ミヅキ「……」フフッ


ロイヤルマスク「三人とも! キミたち、試練はどうだい?」

ロイヤルマスク「ポケモンと力をあわせ、エンジョイするといいぜ!」


ハウ「……ロイヤルマスク、どうして俺たちが試練をこなしてるの知ってるのー?」

サトシ「たしかに……俺たち、『島めぐりしてる』なんて言ってないよな?」

ミヅキ「!?」ブフォッ


ミヅキ「そ、そ、そ、それは……!!?」アタフタ

ハウ「って、あーーっ!!」

ミヅキ「!?!?!?」ビクッ
 ▼ 274 ャロップ@ラティオスナイト 19/01/18 21:27:55 ID:BSbcpFt. [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハウ「……いまサトシ、自分で『ホノオZをゲットしてやる』って言ったよー!」

サトシ「あっ……!」
ミヅキ「……ズコーーッ!!」

             んだ
サト/ハウ「「……? どうした  ? ミヅキ……」」
             のー

ミヅキ「もうっ! ハウくん……びっくりさせないでよ!!」

ハウ「ええー!!?」

ハウ「……な、なんで俺が怒られるのー!!?」

サトシ「さ、さあ……?」ポカーン


ミヅキ「……」プンスコ


サト/ハウ「「? ? ?」」
 ▼ 275 ーケン@せいなるはい 19/01/19 02:30:56 ID:olGEuveQ NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
支援
 ▼ 276 dX3IS9Elqo 19/01/25 14:33:11 ID:0jkwBEmY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハウ「とっ……ともかくー!」


 そう言うと、ハウがサトシたちに背を向けた。その目線の先にいるのは、バトルロイヤル終了後なかば蚊帳の外になっていた人物……グラジオだ。


ハウ「俺はポケモンバトル、楽しんでるよー!」

ハウ「……キミはなんでバトルロイヤルしてるのー? 修行? それとも、友だちを探してるとか?」

グラジオ「…………」


グラジオ「強さがなければなにも守れない……遊んでなんかいられない!」クルッ

サトシ「あっ!……お、おい!」


 スタスタ…


ミヅキ「……いっちゃった」

サトシ「なんだよ、あいつ……」


ハウ「……しんどそう」

ハウ「今のバトルだってそう……みんな"なかよくする"ほうが絶対たのしいし、すごいことができるのになー」

サトシ「だよな!……あいつもそのこと、わかってくれりゃいいんだけど……」

ロイヤルマスク「さっきのバトル……」

「「「!」」」

ロイヤルマスク「彼らは身を挺してボクとイワンコのことを庇ってくれた。……彼なら心配いらないさ」

サトシ「ロイヤルマスク……」






サトシ「……まだいたんだ?」

ハウ「俺もー! もういっちゃったと思ってたよー!」

ミヅキ「私も……」

ロイヤルマスク「おいおい、そりゃないぜ……」
 ▼ 277 ガチャーレム@ももいろはなびら 19/01/25 19:07:45 ID:0jkwBEmY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


________

____



サトシ「よっしゃ! はじめてのバトルロイヤルもばっちり楽しめたことだし!」

ハウ「アーカラのマラサダも食べれたしー」

ミヅキ「試練に向けての道具の買い出しも終わったし!」

サトシ「そろそろ……いくか!」

「「うん!!」」

サトシ「目指すはヴェラ火山公園の頂上! カキの試練だ!」

ハウ「『ほのお』タイプは苦手だけど、一緒にたのしもーね! フクスロー!」

フクスロー「くすっ!」

ミヅキ「私たちも、いっしょに頑張ろう! アシマリ!」

アシマリ「あお♪」

サトシ「アーカラ島ふたつ目の試練! 今度の試練も勝つぞー!」

サトシ「なっ? ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカピーカ!」

ロトム「……ヴェラ火山公園は、この先にあル7番道路からいけるロト!」

サトシ「へへっ、サンキューロト♪」

サトシ「よーし……出発だーーっ!!」

「「おおーーっ!!」」
 ▼ 278 ルンゲル@しめつけバンド 19/02/03 19:27:15 ID:2elw4Xr6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 279 ッスグマ@ボイスチェッカー 19/02/22 10:16:49 ID:63NMXAy. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 280 ピナス@ダウジングマシン 19/02/22 14:41:44 ID:VJPUTvro [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ――ヴェラ火山公園 ぬしの間


 山頂に位置する、周囲を岩で囲まれた円型のバトルフィールド。フィールド内に多少の岩こそあれど それ以外に目立った障害物はなく、ここでならば公式戦さながらの熱いバトルが期待できるだろう。


サトシ「よしっ! とーちゃーく!」

ミヅキ「前ふたつの試練と違って、山の入口にはキャプテンミニゲートがなかったけど……」

ハウ「――試練、ここでやるのかなー?」

「ああ、そのとおりだ」

サト/ハウ/ミヅ「「「!」」」


 ……岩陰から、声の主――カキが、その姿を見せる。


サトシ「へへっ! 言われたとおり……最高の仲間と登ってきたぜ?」ニヤリ

カキ「ふっ……そうこなくてはな」

ハウ/ミヅ「「…………」」

サトシ「んっ?……どうしたんだよ、二人とも」
 ▼ 281 ーナノ@アブソルナイト 19/02/22 15:01:48 ID:VJPUTvro [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハウ「……どうもこうもないよー!」

ミヅキ「カキくんが、『島めぐりをやりとげるなら、最高の仲間と登ってこい!』――なーんて大げさなこと言うから、すごくたいへんな登山になるって覚悟してたけど……」

ハウ「――まさか山頂への近道があるなんて、ちょっとがっかりだよー」

カキ「…………」

カキ「すまない。……ぶっちゃけ、ただの雰囲気づくりだ」

ミヅキ「ほんとにぶっちゃけたね……」

サトシ「いいじゃん!……こういうのってノリと勢いだよ、二人とも!」

サトシ「……それにその方が試練はやく受けられるだろ?」

ハウ「サトシはポジティブでいいよねー」

ミヅキ「まあ、たしかにラクな方がいいけど……」
 ▼ 282 ブリボン@カシブのみ 19/02/22 15:28:05 ID:VJPUTvro [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

カキ「さて、と……では、あらためて」

カキ「――カキです」

カキ「アローラに古くから伝わる踊りを、ガラガラとともに学んでおります」

ハウ/ミヅ(……仕切り直した!?)

カキ「カキの試練......これまでの試練とは一風ことなる内容ですが、もちろん挑みますよね?」

サトシ「ああ! もちろんだ!」

カキ「……いい返事だ」ニッ


カキ「カキの試練は観察力をもとめる!」

カキ「一度目の踊りと二度目の踊り......どこが違うのか答えてもらうぞ!」

ハウ「わー!……もっ、もうはじまったー!?」

ミヅキ「……邪魔にならないよう、私たちは下がろう!」

ハウ「うん!」コクッ
 ▼ 283 スカーン@ミックスオレ 19/02/25 16:13:33 ID:/GVkJoZQ NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 284 リーセン@カードキー 19/03/22 21:19:12 ID:7rRMf7w6 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




             「   試  練  開  始   」
                 し  れん かい し


 ▼ 285 ラピオン@オレンのみ 19/03/22 21:38:55 ID:7rRMf7w6 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハウ「突然はじまったからか、文字の出るタイミングもちょっとヘンだよー」

ミヅキ「? ハウくん……なに言ってるの?」

ハウ「えへへー! こっちのはなしー!」ニカッ

ミヅキ「? ? ?」

カキ「……わかっているとは思うが、二人はアドバイスなしで頼むぞ」

ハウ/ミヅ「「はーい」」

ロトム「カキ、ボクも駄目ロト?」

カキ「! ロトム図鑑か……」


カキ「まあ、いいだろう。ポケモン図鑑を持って挑戦するチャレンジャーは大勢いるからな」

ロトム「ありがト♪」

ロトム「……というわけでサトシ、今回の試練も、ボクがばっちりサポートするロト!」

サトシ「おう! 頼むよ!」ニッ


カキ「では……改めて、はじめ!」
 ▼ 286 ブト@じめんのジュエル 19/03/22 22:00:53 ID:7rRMf7w6 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 カキのその言葉を合図に、どこからともなく三体のポケモンがサトシの前へと姿を現した。


サトシ「おお! ガラガラか!」

サトシ「けど……俺が知ってんのと色が違うぞ!?」

ロトム「あれは『アローラのすがた』のガラガラなんだロ!」

サトシ「へぇー! リージョンフォームかぁ♪」

サトシ「ロトム! さっそく、データを見せてよ!」

ロトム「お任せなん


ガラガラ「――がらっ!!」ビシッ


サトシ「っと……はじまっちまう!」

サトシ「わりぃ、ロトム! またあとでな!」

ロトム「ロト〜……」


 三体のガラガラがその手に持った骨を額に擦り付けると、両端に蒼い炎が灯る。
 すると骨をバトン代わりに一斉に踊りはじめた。


サトシ「おおー!? すっげー!!」キラキラ

ロトム「ファイアーダンスなんだロー!」
 ▼ 287 ンドパン@みずたまリボン 19/03/23 11:07:09 ID:Y/rgNTW2 NGネーム登録 NGID登録 報告
きてたか
支援ぞ
 ▼ 288 ジスチル@ネストボール 19/03/26 14:19:59 ID:ugX.CAa6 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

________

____


カキ「さきほどの踊りとどこが違うだろうか」

サトシ「え、えっと……」


ハウ「あれは、『マズい、ぜんぜんわかんないや……』の顔だねー」

ミヅキ「う、うん……」


サトシ「こういう時こそ……ロトムだ!」

サトシ「……さっきの踊り、撮影してくれてただろ? それでビシっと答えを

カキ「もちろん、図鑑として以外のアドバイスはなしだぞ」

サトシ「…………」


サトシ「はっ、ははっ! わかってるよ……」ダラダラ

ピカチュウ「ピカピ……」
 ▼ 289 ガタブンネ@ノメルのみ 19/03/26 14:31:49 ID:ugX.CAa6 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ(こうなりゃ、三つに一つ! 当たって砕けろだ!)


サトシ「――真ん中のガラガラだ!」

カキ「…………」

 シ-ン…

サトシ「ごくり……!!」



カキ「なっ、なんということだ! おみごとです!」

サトシ「よっしゃ! 正解、ゲットだぜ!」

ハウ/ミヅ(あれは まぐれだね……)

ロトム「さすがロト〜♪」

サトシ「へへっ♪ だろ?」

カキ「おみごとですから――」

サトシ「えっ……か、『から』!?」


カキ「おいでませ、ガラガラ!!」

ガラガラ「ガラーラ!!」

サトシ「……うわぁ!!?」
 ▼ 290 レキブル@みどりのかけら 19/03/26 14:56:04 ID:ugX.CAa6 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ガラガラ「ガラ……」


 ガラガラが携えた骨を右手に構え、振りかざす。するとその先端に、今度は紫の炎が灯る。


ロトム「……“シャドーボーン”ロト!」

サトシ(“シャドーボーン”……?)


サトシ「――ピカチュウ! “アイアンテール”で迎え討て!」

ピカチュウ「チュゥゥゥウ……」バッ


ピカチュウ「――ピッカァ!!」
ガラガラ「――ガッラァ!!」

 ガ キ  ィ  イ  ィ  イ  ン…… !!!


サトシ「いいぞ、ピカチュウ! 互角だ!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」ニッ


サトシ「よし、今度はこっちの番だ! ピカチュウ、“でんこうせっか”!」

ピカチュウ「――ピッカァ!!」バチィッ

 ピ ッ…… !!
                   ピ ッ…… …… !!

        ピ ッ…… !!


ミヅ/ロト「「あっ……!!」」

サトシ「……えっ?」


「ピッ……ピィカ!?」


サトシ「! なっ……!!?」
 ▼ 291 クノシタ@ポロックケース 19/03/26 16:42:29 ID:ugX.CAa6 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ハウ「ええぇー!? で、“でんこうせっか”がガラガラを“すりぬけ”たー!!?」

サトシ(そうか、さっきのわざ……『ゴースト』タイプか……!!)


ロトム『ガラガラ(アローラのすがた)――ほねずきポケモン。「ほのお/ゴースト」タイプ』

ロトム『手にした ホネは 母のホネ。死してなお 子を想う 母の無念は 炎となって ガラガラを 守る』

サトシ(! 『じめん』タイプは持ってないのか!)


サトシ(――だったら!)

サトシ「ピカチュウ、ターンだ!」


ピカチュウ「……ピィィィ!!」ズザアァァァ…

ミヅキ「あれって、ひょっとしてミミッキュとのバトルのときの……?」

カキ「! 咄嗟の機転で、逆に背後をとるとはな……」


 クルッ

ガラガラ「ガラァ……!!」スウゥゥゥ…

ロトム「ガラガラが息を吸い込んで……! “かえんほうしゃ”の予備動作ロト、サトシ!」

サトシ「……させるか!!」


サトシ「ピカチュウ! “10まんボルト”!」

ピカチュウ「ピィカァ……」パリッ パリッ…

ガラガラ「……!!」


ピカチュウ「――チュゥゥゥゥウ!!!」バリバリバリィッ!!
 ▼ 292 ーブイ@ネットボール 19/03/27 23:56:56 ID:ZgdEl9/A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 293 クレー@まるいおまもり 19/03/29 14:51:18 ID:u8cM3qns [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



ガラガラ「――ガラァーーッ!!」ギュイ-ン

サトシ「い"っ……!? じ、“10まんボルト”を吸い込んだ!!?」

ピカチュウ「……ピカ!?」

ロトム「あのガラガラ、特性が“ひらいしん”なんだロトー!」

サトシ「!? ってことは……“アイアンテール”しか効かないってこと!?」

ロトム「はやくポケモンを交換しロ、サトシ!」

サトシ「…………」

ロトム「……サトシ?」


サトシ「まだやれるか!? ピカチュウ!」

ハウ/ミヅ/ロト「「「!?」」」
カキ「……!!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」ニッ

サトシ「へへっ♪ なら、頼むぜ!」

ロトム「なっ、なにかんがえてるロト!? サトシ〜!」
 ▼ 294 ナップ@みずのいし 19/03/29 14:53:25 ID:u8cM3qns [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ガラガラ「――ガラガラァァァァア!!!」ゴオォッ

ロトム「“かえんほうしゃ”! さっき『でんき』を吸収しテ、威力が増しているんだロ!」 

サトシ「“でんこうせっか”で避けろ! 続けて“アイアンテール”!」

ピカチュウ「――ピッカァ!!」バチィッ

 ヒュッ… ズバアアアアン!!


ガラガラ「……ガラ!?」ヨロッ

ロトム「『こうかは いまひとつ』……あまりダメージはないロト」

サトシ「走り回って隙を狙え! “アイアンテール”!」


ロトム「……“ほねブーメラン”がくるロト!」

サトシ「“アイアンテール”で打ち返せ!」


サトシ「今だっ! “アイアンテール”!」

ピカチュウ「チュゥゥゥウ……ピッカァ!!」ズバアアアン!!


<カワシテ "アイアンテ-ル" ! <…ピッカァ!!

<"アイアンテ-ル" デウケトメロ! レンゾクデ "アイアンテ-ル" !

<"アイアンテ-ル" !

<…トモカク, "アイアンテ-ル" ダ!


ハウ/ミヅ/ロト/カキ「「「「……」」」」



ハウ「……しんどそう」
 ▼ 295 ヤップ@メガストーン 19/04/12 07:10:45 ID:iqUgXC3w NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 296 ハコモリ@ルナアーラZ 19/04/30 14:18:26 ID:NjIoWFfQ [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

________

____


ピカチュウ「ピィ……カァ……」ゼェ… ハァ…

ガラガラ「」


ピカチュウ「……ピカピカァ!!」フンスッ

カキ「! 日々のダンスの特訓で鍛えに鍛え上げたガラガラを、まさか『こうかは いまひとつ』の“アイアンテール”だけで倒してしまうとはな……」

カキ「やるじゃないか、サトシ、ピカチュウ」

サトシ「……なかなかのもんだろ?」ニッ


サトシ「おつかれ! ピカチュウ!」ナデナデ

ピカチュウ「ちゃあ〜♪」

サトシ「お前が がんばってくれたおかげで、ほかの仲間が交代の隙に“かえんほうしゃ”を喰らわずにすんだよ。ありがとな!」

ピカチュウ「ピカピーカ!!」ドヤッ


ハウ「なるほど、不利な状況なのに交代しなかったのはそれでだったんだねー」

ミヅキ「試練 本番にむけて、他のコたちの体力を温存してたんだね」


サトシ「――だけど、今回の試練はさすがにピカチュウはおやすみだな」

ピカチュウ「……ピカ!?」ガーン!


ピカチュウ「ピカチュ〜……!!」ムスーーッ

サトシ「ははっ! 拗ねるな、すねるな!」


サトシ「あっちでハウたちと一緒に、俺たちの試練、“おうえん”しててくれよ!」

ピカチュウ「ピカチュウ!!」コクッ


 タタタッ…

 ▼ 297 ジスチル@ウオーターメモリ 19/04/30 15:53:23 ID:NjIoWFfQ [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「にしても まいったぜ。せっかく正解したってのに、突然 襲ってくるなんて……」

カキ「正解に喜んだガラガラは嬉しくて戦いたくなるのです!」

サトシ「なんだそれ……」

カキ「……では、二問目まいります!」

ハウ/ミヅ「「スルー!」」


サトシ(ん? まてよ……『正解に喜んだガラガラは嬉しくて戦いたくなる』ってことは、つまり間違えれば襲われないってことじゃん!)

サトシ(よーし……!!)


サトシ「へへっ♪……いつでもこい!!」ニヤッ


ハウ「あの笑顔……なーんか俺、イヤな予感がするー」

ミヅキ「奇遇だねハウくん、じつは私もなの」

ハウ「……いくらサトシでも、それはないよねー?」

ミヅキ「う、うーん……」

ピカチュウ「ピカピ……」
 ▼ 298 ィオネ@べにいろのたま 19/04/30 19:11:33 ID:NjIoWFfQ [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 再びガラガラたちが踊りはじめた。
 華麗な骨 捌きとともに、三体が円を描くように歩く。


ガラガラ「「「〜♪」」」

サトシ「……!!」ゴクリ


 …ピタッ


ガラガラ「「「……」」」ビシッ
やまおとこ「……」


サト/ハウ/ミヅ「「「!?」」」

サトシ「えっ……や、やまおとこ!!?」

カキ「……二回目の踊り、はじめ!」

ハウ/ミヅ「「またスルー!?」」


ガラガラ「「「〜♪」」」グルグル


 …ピタッ


ガラガラ「「「……」」」ビシッ
やまおとこ「……」ニコッ


ハウ(口が開いてるー)
ミヅキ(目線がさっきと違う)


サトシ「……骨の持ち方!」フフンッ

ピカ/ハウ/ミヅ「「「……」」」



ハウ/ミヅ(ほんとにやったよ……)

ピカチュウ「ピカピ……」


カキ「なっ、なんということだ! おいでませ、ガラガラ!!」

サトシ「えっ……ええーーっ!!?」


ガラガラ「ガラーラ!!」
 ▼ 299 ランブル@バンジのみ 19/04/30 21:41:08 ID:NjIoWFfQ [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

________

____


ケララッパ「……けらっぱ!!」ドヤッ

ガラガラ「」


カキ「間違うと怒り狂ったガラガラに襲われるのです。注意してください」

サトシ「そっ、それを先に言ってよ〜……」ガクッ


ハウ「……そもそも、間違えたら試練 突破できないよねー」

サトシ「…………」


サトシ「……………………あっ」

ピカ/ハウ/ミヅ「「「……」」」

サトシ「おっ、おほんっ///」


サトシ「よ、よーし! 今度こそ、正解ゲットだぜ!」

ハウ「あ、ごまかしたー」

ミヅキ「ほんとに気がついてなかったんだね……」

サトシ「ぐっ……///」グヌヌ


サトシ「ごめんよケララッパ、俺が間違えたばっかりに……」

ケララッパ「けらぁ♪」

サトシ「へへっ、サンキュー♪」ニカッ


サトシ「……ゆっくり休んでてくれ」ポヒュン


カキ「では、もう一度!」
 ▼ 300 ソハチ@バクーダナイト 19/04/30 22:41:54 ID:NjIoWFfQ [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



カキ「さきほどの踊りとどこが違

サトシ「口のあけかた!」

ハウ/ミヅ(くいぎみ)

カキ「なっ、なんということだ! おみごとです! おみごとですから――」


サトシ「……くるか、ガラガラ!」チャッ

サトシ「ヨワシ! キミに決めた!」ヒュッ

 パカーン!

ヨワシ「わしわしっ!!」


カキ「おいでませ、やまおとこ!!」

サトシ「えっ……」

やまおとこ「アローラ!!」


サトシ「――ええええええええっ!!?」


ハウ「なに? このカンジー……」

ミヅキ「ずっ、ずいぶんと変わった試練……だね」

 ポカーン…


やまおとこ「やあ、はじめまして! 私はやまおとこのダイチ!」

サトシ「あっ、俺はサトシです」

ダイチ「……挨拶も済ませたところで、さっそくバトルといこう!」

ダイチ「おいでませ、ブーバー!」ヒュッ

 パカーン!

ブーバー「ぶばぁっ!!」


ハウ「……ほんとにダイチさんとバトルするんだー」

カキ「正解に喜んだやまおとこは嬉しくて戦いたくなるのです!」

ミヅキ「あ、あははっ……」
 ▼ 301 ョロネコ@クリティカッター 19/05/01 18:59:52 ID:r66ofwLg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「相手は思ってたのとちょっと違っちまったけど……ともかく、バトルはバトルだ!」

サトシ「やるぞ! ヨワシ!」

ヨワシ「わしゃわしゃ!!」


サトシ「よし、いくぞ! ヨワシ、“みずでっぽう”!」

ヨワシ「わしゃしゃーーッ!!」

ダイチ「ブーバー! “ほのおのパンチ”で迎え討て!」

ブーバー「ぶばぁっ!!」


 迫る水流――その中心を、炎を纏ったブーバーの拳が捉える。
 するとまるで花火のように水が弾け、周囲へと飛散した。


ロトム「!? 『こうかは ばつぐん』の“みずでっぽう”を、『ほのお』タイプのわざで受け止めたんだロー!!?」

ミヅキ「あのブーバー、かなりやるみたい……」


ダイチ「今度はこちらからいかせてもらうよ! “かえんほうしゃ”!」

ブーバー「――ぶうぅううぅうッ!!!」ゴオォッ

ハウ「! す、すごい威力だよー!?」


サトシ「フィールドに“アクアテール”!」

ダイチ「!」

ヨワシ「……わしッ!!」


 ヨワシの尾が、回転とともに地面を叩く。すると水飛沫を上げて、その身体が宙へと躍り出た。
 眼下を熱線が通過する。


ダイチ「ほう! ヨワシの陸上での動きの遅さを、まさかそんな手段で補うとは……」

サトシ「へへっ!……もう一度“みずでっぽう”だ!」


ヨワシ「わしゃしゃーーッ!!」ブシャ--ッ!!


ブーバー「………………………………!?」
 ▼ 302 ュカイン@ヘビーボール 19/05/03 15:49:44 ID:NP4k645I [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


  バシャッ!!


ブーバー「……ぶっ!…………ばぁ……ッ!!?」ズザアァァァ…

ダイチ「……ブーバー!!」


サトシ「いいぞ、ヨワシ! その調子だ!」

ヨワシ「わしゃ♪」

ダイチ「やるね!……さすがはここまでたどり着いた島巡りのトレーナーさんだ!」

サトシ「ありがとうございます!」

ダイチ「……だが、私とブーバーだってこの厳しいヴェラ火山の気候のなか、日々 仲間たちと ともにダンスの特訓に励んでいるからね。そう簡単に負けるわけにはいかない!」

サトシ「はい! 臨むところです!」

ダイチ「……」フッ


ハウ/ミヅ「「…………」」


ハウ/ミヅ(ダンスの特訓とバトルってなにか関係あるのかな……?)


ダイチ「いくぞブーバー! もう一度“かえんほうしゃ”!」

サトシ「ならヨワシ! お前も もう一度“アクアテール”でジャンプだ!」

ダイチ「――そうくると思っていたよ!」

サトシ「!」
 ▼ 303 リゴン2@ガオガエンZ 19/05/03 17:29:23 ID:NP4k645I [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ダイチ「跳べ、ブーバー! そして“かみなりパンチ”!」


 視界を覆う“かえんほうしゃ”を前に、再び宙へと退避したヨワシ。
 だが先ほどと異なり、攻撃を中断したブーバーがそのあとを追うように跳び上がった。
 ……ヨワシの行動を予測し、すぐさま次の行動に移れるようあらかじめわざの威力を押さえていたのだろう。


ロトム「“かみなりパンチ”! 『みず』タイプのヨワシに『こうかは ばつぐん』の、『でんき』タイプのわざロトー!」

サトシ「……っ、“かみなりパンチ”も使えるのか!」


サトシ「引き付けろ! ヨワシ!」

ヨワシ「……わしゃ!」

ダイチ「空中では先ほどのように避けることはできない。……さあ、次はどんな手を見せてくれるんだい?」


ブーバー「ぶばあぁああッ!!」バチバチッ

ヨワシ「……!!」


 ヨワシの目前まで、ブーバーのわざが迫る――。




サトシ「今だっ、ヨワシ! “アクアリング”!」

ダイチ「……なにっ!!?」


ヨワシ「わしゃーーッ!!」


 ヨワシの周囲に重なり合うように出現した、水のリング。
 その交差部分がブーバーの拳の勢いを殺すと、そのまま根元まで深々と食わえ込んだ。


ミヅキ「すごい! 受け止めた!!?」

サトシ「……スピードの遅いヨワシにとっては、相手から間合いを詰められたピンチが、逆に反撃のチャンスでもあるんだ!」ニヤッ

ダイチ「くっ……」


サトシ「いけッ!         “ア ク ア テ ー ル” !!!        」


ヨワシ「――わっしゃああああッ!!!」
 ▼ 304 ガニウム@ルールブック 19/05/03 21:31:18 ID:NP4k645I [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 水を帯びたヨワシの尾の一撃に、ブーバーの身体が地上へと叩きつけられる。


ブーバー「ぶっ……ばぁ……」ヨロッ

ダイチ「ブーバー! 体制を立てなお

「決めるぞ! ヨワシ!」

ダイチ「……っ!」

サトシ「落下のスピードを乗せろ! もう一回“アクアテール”!」


ヨワシ「………………わしゃッ!!!」キュイン!


 ズ ド オ  オ  オ  オ  ン  !!!


ダイチ「……ブーバー!!」



ブーバー「ぶばぁ〜……」グルグル


サトシ「……よっしゃあ!!」

ダイチ「踊るアホウに、見るアホウ!……本来ポケモンの傷を癒すための“アクアリング”を使って攻撃を受け止める荒業、じつにみごとでしたよ!」

サトシ「へへっ♪ ありがとうございます!」


サトシ「よくやったぞ! ヨワシ〜♪」

ヨワシ「……!!」プルプル


サトシ「んっ? どうしたんだよ……?」


 ザ ザ ア  ア  ア  ア  !!!


サトシ「……えっ!!? こ、これって……まさか……!?」
 ▼ 305 グマラシ@パワーウエイト 19/05/04 09:07:05 ID:v0XsRrX. NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 306 ャワーズ@みずのいし 19/05/04 19:26:29 ID:5e/IvGbo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヨワシ(群れ)『わしゃわしゃーーッ!!』

ロトム「これは、ヨワシの『むれたすがた』……今のバトルで経験を積んだことで、ヨワシは“ぎょぐん”を使えるようになったんだロトー!」

サトシ「カッコいいぞ、ヨワシ! よく頑張ったな!」

ヨワシ『…………』

サトシ「……? ヨワシ……?」

                             …パリッ パリッ


サトシ(! これは、『まひ』……! さっきの“かみなりパンチ”、ちゃんとヨワシに届いてたんだ……!)

サトシ(ばっちり受け止めたって思ってたのに、さすがは試練……!!)


サトシ「ありがとな、ヨワシ! あとの試練は俺たちに任せて、ゆっくり休んでてくれ!」ポヒュン


サトシ(もともと、今回の試練は『あいつ』といっしょに挑戦しようって決めてたんだ! 絶対に勝って『ホノオZ』をゲットしてやる……!)




カキ「では最後の踊り、まいります!」
 ▼ 307 ドシシ@ノーマルジュエル 19/05/04 21:05:32 ID:PipUeLSg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
超支援
 ▼ 308 ツケラ@イバンのみ 19/05/07 16:04:39 ID:ZloAND2. [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 三度ガラガラたちが踊りはじめる。
 最初は先ほどまでと同じ、三体が円を描く動き。


ガラガラ「「「〜♪」」」

サトシ「…………」


 …ピタッ


ガラガラ「「「……」」」ビシッ
ダイチ「……」キャイ-ン


ミヅキ「もはや当たり前のように溶け込んでるね、ダイチさん……」

ハウ「なんのポーズかな? あれー」


カキ「いまの踊りの形、よーく覚えておいてくれ」

カキ「では、二回目の踊り、はじめ!」


ガラガラ「「「〜♪」」」グルグル


 …ピタッ


ガラガラ「「「……」」」ビシッ
ダイチ「……」キャイ-ン
おおきいポケモン「……」ドヤッ


サト/ハウ/ミヅ「「「!?」」」


サトシ「まっ……また増えた!?」
 ▼ 309 ントラー@ルカリオナイト 19/05/07 16:06:00 ID:ZloAND2. [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ(だけど、あのデカさってどう見たって……? いや、でも……)

サトシ「……」ブツブツ


サトシ「えっ……ええっ!!?」


カキ「さきほどの踊りと どこが違うだろうか」

サトシ「そいつだよ! そいつ!」

カキ「? 『そいつ』――とは?」

サトシ「だから、デッカくって、ホネ持ってて、そんでもってすげぇ“ようき”な……」



サトシ「ぬしポケモンだよ!!」


カキ「なっ、なんということだ! おみごとです! おみごとですから――」


サトシ(! いよいよか……!!)チャッ
 ▼ 310 ロッパフ@キーのみ 19/05/07 17:32:16 ID:ZloAND2. [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


カキ「おいでませ!          ぬ し ポ ケ モ ン !!!          」

ぬしポケモン「ほねほねボーン!!」


ミヅキ「ほ、ほんとにあのコがぬしポケモンなんだね……。てっきり“フェイント”だと……」

ハウ「試練とおなじで、ぬしポケモンも面白いやつだねー」アハハッ



サトシ「いくぞニャヒート! キミに決めた!」ヒュッ

 パカーン!

ニャヒート「にゃとぉ!!」


カキ「! ほう……ほのおの試練とわかっていて、あえて『ほのお』タイプのニャヒートでくるのか」

サトシ「おう!」ニカッ


サトシ「決めてたんだ……『ヴェラ火山で鍛えられたぬしポケモンのデッカい炎に、俺たちのほのおがどこまで通用するのか挑戦する』って!」

サトシ「なっ? ニャヒート!」

ニャヒート「……にゃひ♪」

カキ「フッ……やはりロイヤルドームで試合をみたときに感じた、俺の思いは間違ってはいなかったか」

カキ「――『お前はこのアーカラの山の如き、熱い闘志をうちに秘めたトレーナー』だ、と」

サトシ「へへっ♪」


カキ「……だが!!」

サトシ「!」

カキ「熱さだけで突破できるほど、ぬしポケモンの炎はあまくはないぞ!」

サトシ「……当然!!」


サトシ「この試練、ゼンリョクでいこうぜ! ニャヒート!」

ニャヒート「――うにゃあ!!」
 ▼ 311 ードー@フェアリーZ 19/05/07 19:32:19 ID:ZloAND2. [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「ホンキの炎をみせてやれ! ニャヒート、“かえんほうしゃ”だ!」


ニャヒート「にゃあああ……!」

ぬしポケモン「がらがらぁ!!」


 ニャヒートが大きく息を吸い込み、体内に炎を溜める。

 対するぬしポケモン――通常の倍以上の体躯を誇るガラガラは、先ほどの仲間たちの踊りのようにホネをバトンの如く回しはじめた。
 すると、その身体が蒼い炎に包まれる。


ロトム「……“フレアドライブ”ロト!」


ニャヒート「――とおおおおおッ!!!」
ガラガラ「――がっらぁッ!!!」


 宙を駆ける熱線と、炎を纏った突進。二体のわざがぶつかり合う。
 ――だが、ガラガラの「蒼」がニャヒートの「紅」を斬り裂いた。


サトシ「なにっ!!?」

ミヅキ「“かえんほうしゃ”に競り勝った!? すごい威力……!」

サトシ「……だけど、ニャヒートの炎はまだまだ消えちゃいないぜ!」


サトシ「――“ほのおのキバ”で迎え討て!」

ニャヒート「うにゃひぃ!!」


 今度はキバへと炎を溜めたニャヒート。
 迫るガラガラ目掛け、飛びかかる。



ニャヒート「――に ゃ ば あ あ あ あ ッ !!!」

 ▼ 312 ルトス@のんきのおこう 19/05/07 22:55:46 ID:ZloAND2. [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ドスッ!


ガラガラ「……………………がっらぁ!!」

ニャヒート「にゃっ!?」


 ニャヒートのキバの一撃がガラガラを捉える、その直前。
 ――ガラガラがその手に持ったホネを地面に“たたきつける”と、その身が宙へと舞い上がった。
 そのままニャヒートの頭上を乗り越え、彼の背後に背中合わせで着地する。

 一方 攻撃を空かされたニャヒートは勢いのままに、ガラガラの後方へと走り抜けた。


サトシ「なっ……!?」

ロトム「すっ、スゴい身のこなしなんだロー!!?」


ガラガラ「――がらッ!!」


 着地とほぼ同時、片足を軸にしたガラガラがまるでコンパスの如く円を描く。
 その回転に乗せて放たれたホネがニャヒートの後方に迫る……!


ロトム「“ホネブーメラン”ロトーーッ!!」

サトシ(!……あの体勢からうしろに“ホネブーメラン”を投げられるなんて、なんつーバランス感覚だよ!?)


サトシ「……そのまま前に走れ!」

ニャヒート「にゃと!!」ダッ


 行き場を失った勢いを糧に、ニャヒートが突き進む。
 追いすがる弧を振り切ると、すかさずガラガラへと向きなおった。

 対するガラガラの手にもホネが戻り、バトルはいったん仕切りなおしだ。


サトシ「ふぅ……! かんいっぱ


 ビュルルルルルッ!!


サトシ「……なんだ!!?」
 ▼ 313 ガボーマンダ@タポルのみ 19/05/09 15:58:22 ID:O7IsuUpI [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ロトム「あれハ、“ベノムショック”!? いったイ、どこかラ――」


「えんにゅぅ〜……!」


 死角から突如として飛来した毒液。サトシたちが、咄嗟にわざが放たれたと思わしき方角を確認する。
 するとそこでは、全身 黒色で細身のトカゲのような姿をしたポケモンが、こちらの様子をうかがっていた。


サトシ(! あのポケモン……これまでの試練とおなじ、ぬしポケモンの仲間か!)


サトシ「ロックル! “いわおとし”だ!」ヒュッ

 パカーン!

ロックル「――わおおおおおん!!!」


 ボールから現れたのとほぼ同時に放たれたロックルの“いわおとし”が、ニャヒートに迫る“ベノムショック”を防ぐ。


サトシ「いいぞ、ロックル! 互角だ!」

ロックル「わんっ♪」シッポフリフリ


サトシ「ロトム!……あのポケモンは!?」

ロトム『エンニュート――どくトカゲポケモン。「どく/ほのお」タイプ』

ロトム『なぜか ♀しか 見つかっていない。ヤトウモリの♂を 引き連れて 逆ハーレムを 作って 暮らす』

サトシ「……サンキュー♪」ニカッ


サトシ「ロックル!……そのままエンニュートの相手は任せたぞ!」

サトシ「ニャヒートはぬしポケモン!」

ニャヒート「うにゃあ!!」
ロックル「わおんっ!!」


 ニャヒートとロックルがそれぞれのターゲットを見据えつつ、互いに背中を預けあった――。

 ▼ 314 チルゼル@ありふれたいし 19/05/09 16:22:30 ID:qqvMa2aU NGネーム登録 NGID登録 報告
このSSまだ続いてたのか、知らなかった…
最初っから読んでこよ
 ▼ 315 ゲキ@エレクトロメモリ 19/05/09 17:20:23 ID:O7IsuUpI [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「いくぜ! ニャヒート、“かえんほうしゃ”! ロックルは“いわ

 シュバッ…


ニャヒ/ロク「「!?」」

サトシ「なにっ……!?」


 サトシがふたりへの指示を終えるよりもはやく、ぬしポケモン、さらにエンニュートが動き出す。
 一瞬のうちに姿を消すと、目にもとまらぬ速さでニャヒートたちの周囲を走りはじめた。


ハウ「すっ、すっげースピードだよー!?」

ミヅキ「もともとスピードが自慢のエンニュートはともかく、ガラガラまであんなに速く動けるなんて……!」


ロトム『解析中、解析中――』

 ピピッ♪

ロトム『――解析完了!』


ロトム「サトシ! オーラ ロト!」

サトシ「!」

ロトム「オニシズクモのときと同じ……あの ぬしポケモンの身体から発せられるオーラが、『すばやさ』をぐーんと上げテいるんだロ!」

サトシ(……っ! またオーラか……!)


 ド ゴ ォ  ッ  !!


ニャヒート「に"ゃあ"……っ!」
ロックル「わ"お"っ……!?」


サトシ「!……ニャヒート、ロックル!!」
 ▼ 316 ンメン@ライドギア 19/05/09 21:23:16 ID:O7IsuUpI [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 圧倒的な速度をもって一気に間合いを詰めたガラガラたちのわざ――“シャドーボーン”と“はたく”が、それぞれニャヒートとロックルを捉える。
 その衝撃に、二体の身体が大きくよろめく。


ニャヒート「うっ……にゃ……」
ロックル「わ……うぅ……」


サトシ「大丈夫か!? ふたりとも!」

ニャヒート「――にゃにゃあ!!」
ロックル「――きゃうん!!」

サトシ「……!」ホッ


サトシ「反撃いくぞ! ニャヒート、ロックル!――ニャヒート、“ほのおのキバ”! ロックルは“たいあたり”だ!」


 ニャヒート、そしてロックルが勢いよく駆け出す。だが……


ニャヒート「にゃ……にゃあ!?」キョロ キョロ
ロックル「くぅ〜ん……」キョロ キョロ


 ガラガラたちの動きを捉えることができない ふたり。
 一方ガラガラたちは右往左往するそのふたりを尻目に、周囲を走り続けながら虎視眈々と隙を狙っている。


サトシ「くそっ……!」

サトシ(今のニャヒートたちのスピードじゃあいつらには追いつけない! けど、このままだと確実にやられちまう!)

サトシ(どうする!? いったい、どうすれば……!)


「――にゃとぉッ!!!」


サトシ「!」


サトシ「えっ……ニ、ニャヒート?」
 ▼ 317 ドグラー@フーディナイト 19/05/10 19:24:30 ID:pMRoEbl. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ニャヒート「にゃひぃ……」ジッ

サトシ(! あいつのあの目、ハラさんとの大試練のときと同じ……まさか、あいつ……?)

サトシ「…………」


サトシ「……へへっ!」ニッ

サトシ「そうだよな。お前はピンチのときほどアツく燃える……そういうヤツだもんな」

サトシ「よーし、ニャヒート! お前の炎、あいつらに見せつけてやれ!」

ニャヒート「――にゃとぉ!!」


ニャヒート「にゃあああああ……!」チリンッ チリンッ


 ニャヒートが頭は低く、尻は高く、その場に突っ伏すような姿勢で構えた。
 その背中からは絶えず炎が噴き出す。


サトシ「なんだ……? “ほのおの、キバ”……?」


ニャヒート「――にゃばぁッ!!!」ゴオォッ


サト/ハウ/ミヅ「「「!」」」
 ▼ 318 ネコ@エレクトロメモリ 19/05/10 22:39:17 ID:pMRoEbl. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 咆哮とともに ひときわ強い炎を噴出したニャヒート。彼が全身に炎の鎧を纏う。
 直後、まるで炎の弾丸の如く駆け出すと、その一撃がエンニュートの横っ面を打った。


エンニュート「えん……っ!…………にゅうぅぅ……!!?」ズザアァァァ…


ミヅキ「! 今のわざって……」

サトシ「“ニトロ、チャージ”……!!……すごいぞ、ニャヒート! お前“ニトロチャージ”を覚えたんだな!」

ニャヒート「にゃとぉ!!」

カキ「……まさかこの窮地に、新たなわざに目覚めるとはな……」


ロトム「サトシ! “ニトロチャージ”は相手に攻撃すると同時に、自身の『すばやさ』を上げるわざなんだロ!」

サトシ「……ああ、わかってる」


サトシ(『すばやさ』が上がった今のニャヒートなら、あのスピードにもついていけるはず)

サトシ(よし、ここは……!)


サトシ「――ニャヒート、エンニュートに“ほのおのキバ”! ロックルはガラガラに“いわおとし”!」


ミヅキ「えっ……ここにきて、ふたりのターゲットを入れ替えた……?」

ハウ「……いや、たぶん違うよー。サトシたちの狙いは、きっと――」
 ▼ 319 ィアンシー@もえぎいろのたま 19/05/11 21:12:55 ID:mplkan7A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ニャヒート「――にゃばぁッ!!」


 再び勢いよく走り出したニャヒート。
 “ニトロチャージ”でスピードを上げたその走りが、今度こそエンニュートを捉える。
 さらに彼女の腕に深々とキバを突き立てると、動きを封じ込めた。


エンニュート「がっ……あ…………!!?」

ニャヒート「にゃぶっ……!」ガブッ

サトシ「いいぞ、ニャヒート! そのまま離すなよ!」


ロックル「――わおおおおおん!!!」


 続いて放たれたロックルのわざ――“いわおとし”が、高速で動きまわるガラガラの軌跡を穿つ。
 すると着弾地点から次々と粉塵が立ち上り、ガラガラの姿を覆い尽くしてゆく。


カキ「! なるほど、目くらましというわけか……」


サトシ「――今だ! いくぞ、ロックル!」バッ

ロックル「――わうぅッ!!」バッ
 ▼ 320 リゴン@グラスメモリ 19/05/14 14:25:12 ID:mC2Q9fqM [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ミヅキ「あの構えって、まさか……こっ、このタイミングでZワザ!?」

ハウ「もともと、あのふたりが使えるZワザは『ノーマル』タイプの“ウルトラダッシュアタック”だけ――」

ハウ「――『ゴースト』タイプのぬしポケモンには効かないからねー」

ハウ「だから、サトシはここで一気にエンニュートを倒すことで、二対一の有利な状況をつくりたいんじゃないかなー?」

ミヅキ「あっ、そういうことか。なるほどね……」


サトシ「喰らえエンニュート! これが俺たちのゼンリョクだッ!!」

サトシ「――“ウルトラダッシュアタァーーック”!!!」


ロックル「              ワ
                      オ
                ォ   オ
                  ォ
                     ォ
                  オ
                   ォ

                     ン

                  !!!




エンニュート「……ッ!!?!!?!?!??!??」

 ▼ 321 ドリドリ@ダークストーン 19/05/14 17:39:00 ID:mC2Q9fqM [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ズ ド ォ  ォ  ォ  ォ  ン  !!!


 ロックルとエンニュート、二体の激突。
 すさまじい衝撃とともに、再び粉塵が周囲を覆う。


サト/ハウ/ミヅ/カキ「「「「……」」」」ゴクリ


エンニュート「えん……っ!…………にゅうぅ……っ!!」

サト/ハウ/ミヅ/カキ「「「「!」」」」


 粉塵を突き抜け、エンニュートの身体が姿を現した。
 力なく宙を舞い、そして……


 ドサッ

エンニュート「にゅう〜……」グルグル


サトシ「……よしっ!!」グッ

ロックル「わ……う……」ハァ…ハァ…


ロックル「……がうっ!!」

サトシ「いいぞ、ロックル! その調子だ!」

ロックル「わんっ♪」


サトシ「よーし、このまま一気に――」チカッ


「――がらぁっ!!」ヒュッ


サトシ「……えっ?」
 ▼ 322 ーテリー@タウリン 19/05/14 21:56:09 ID:mC2Q9fqM [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



ロックル「がっ……!…………あぁ……っ!!」

サトシ「あっ……! ロックル!!?」


 先ほど立ち上った粉塵でいまだ晴れぬ視界の端に、突如として現れたガラガラ。
 その、まるで鋼のように硬く変質した頭部での一撃がロックルを打った。


ロックル「きゅぅ……」グルグル


ミヅキ「うっ、ウソ……!? まさかロックルが、一撃でやられちゃうなんて……」

ハウ「これでまた互角、だねー……」


サトシ(やられた……! Zワザが当たったときの音だけでロックルを見つけて、それで消耗した隙を狙ったってのか……!?)


サトシ「……大丈夫か!? ロックル!」ダキッ

ロックル「くぅ〜ん……」ショボ-ン

サトシ「お前はよくがんばってくれたよ! 心配しなくても、あとは俺たちに任せろ!」

ニャヒート「にゃひぃ!!」

ロックル「……わんっ♪」ニコッ


サトシ「――休んでてくれ」ポヒュン
 ▼ 323 ンニュート@4ごうしつのカギ 19/05/16 21:18:38 ID:Lbms0i1o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「やるぞ! ニャヒート!」

ニャヒート「にゃひぃ……!」


サトシ「――いくぜ! “ニトロチャージ”!」

ニャヒート「にゃばぁッ!!!」


 今一度 炎の鎧を身にまとい、ガラガラ目掛けニャヒートが走る。


ガラガラ「……がっらぁ!!」


 対するガラガラは、またしてもホネを使っての跳躍をみせた。
 真下をニャヒートが駆け抜けていく。


サトシ「まだまだ!……もう一度“ニトロチャージ”だ!」

ニャヒート「……にゃっとぉ!!」


 繰り返される、ニャヒートのわざ。
 まっすぐに伸びた炎の軌跡がU字を描くと、再度ガラガラへと仕掛ける。
 無防備な背中を、烈火の一撃が襲う――




 ガ キ  イ  ィ  イ  ィ  ン…… !!!


ガラガラ「…………」

サトシ「なにっ……!!?」
ニャヒート「にゃっ……にゃと!?」


 が!……振り返り側に放たれたガラガラのわざ――“シャドーボーン”が、それすらも止めてみせた。
 激しい衝撃とともに、ふたりの距離が再び遠のく。


ニャヒート「うにゃあぁぁぁ……!」ズザアァァァ…


サトシ「……今の“ニトロチャージ”すらも防ぐってのか!?」

ロトム「『すばやさ』では、確実に今のニャヒートの方が上回っテいるハズ……」


ロトム「だ、ロに……」

ロトム「――それをもろともしない、すさまじい反射神経なんだロトー!?」

サトシ「くっ……!」
 ▼ 324 リル@ネクロプラスソル 19/05/17 15:19:04 ID:INCAQfhQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「だったら!……あいつが反応できなくなるまで、『すばやさ』を上げてやる!」

サトシ「――連続で“ニトロチャージ”!」

ニャヒート「にゃ にゃ にゃ  にゃ   にゃ    にゃ     あ!!!」


 ガラガラの身に襲いくる、まるで嵐のような“ニトロチャージ”の連撃。




ガラガラ「――がらがらぁッ!!!」

サトシ「……っ!!?」


 ――だが。


  ギ ィ  イ  ィ  ン……

                              ガ ギ ィ  ィ  ン……


                キ  ン  ッ…… !!



 ホネを使って跳び、迎え討ち……その猛攻すらも彼のホネ捌きは往なしてみせた。
 “ニトロチャージ”と“シャドーボーン”――ふたりのわざがぶつかり合うたびに火花が弾け、衝撃はニャヒートの体力を徐々に、だが確実にすり減らしていく。


ロトム「! ホネを使っているガラガラと違っテ、直接ぶつかっているニャヒートの方が不利……」

ロトム「これでは、イタズラに消耗するだケなんだロト! サトシぃー!!?」

サトシ「くそっ……!」


サトシ(――だけど、今の攻防でニャヒートの『すばやさ』は最大まで高まってんだ!)


サトシ「ニャヒート!……まだやれるか!?」

ニャヒート「……」ハァ… ハァ…


ニャヒート「――にゃひぃ!!」

サトシ「……サンキュー♪」ニッ
 ▼ 325 ガフーディン@アクセサリーいれ 19/05/23 00:16:21 ID:u6rQBaSc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 326 ムッソ@メダルボックス 19/06/03 22:17:54 ID:on8wnAQY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「最大パワーで“ニトロチャージ”! いっけぇええぇえ!!!」

ニャヒート「――にゃばああぁあぁあ!!!」ゴオォッ

ガラガラ「……!」



 ドスッ

ガラガラ「がっらぁッ!!」ピョン

ロトム「まっ……また、あのホネを使ったジャンプでかわされたんだロー!!?」

サトシ「ぐっ……!」


サトシ「まだまだ! もう一度Uターンだ、ニャヒート!」

ニャヒート「……にゃひぃ!!」クルッ


 ガ キ  イ  ィ  イ  ィ  ン…… !!!


ニャヒート「うにゃあぁぁぁ……!」ズザアァァァ…


ミヅキ「! これもまた、“シャドーボーン”で防がれた……」

ハウ「うっ、ウソでしょー!?」

ハウ「『すばやさ』はさっきより上がってたハズ」

ハウ「それなのにー……」


ニャヒート「ゼェ……ゼェ……」



                                  …ボオォッ


サト/ロト/ハウ/ミヅ「「「「!?」」」」
 ▼ 327 シコ@むげんのチケット 19/06/03 22:18:41 ID:on8wnAQY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ハウ「あの炎って、まさかー……!」

ロトム「ニャヒートの特性、“もうか”ロト! ニャヒートには もうガラガラとぶつかり合うだけの体力が残されていないんだロ〜!!」

ミヅキ「……そんな!?」


「――だったら!!」

ロト/ハウ/ミヅ/カキ「「「「!」」」」

サトシ「……次で一気に決めるぞ、ニャヒート!」

ニャヒート「にゃひぃ!!」


ミヅキ「えっ……『一気に決める』? って……」

ハウ「いったい、どうするつもりだろー?」
 ▼ 328 バニー@ゴールドスプレー 19/06/07 17:25:20 ID:mLccVDNU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援☆
 ▼ 329 ルビー@マゴのみ 19/06/09 20:30:52 ID:GMdkUv4. NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ(さっきのあのピンチ! あいつは、新しいわざって最高のかたちで応えてくれた……)

サトシ(だから、次は俺が応える番だ!)


サトシ(……正面からの攻撃は『すばやさ』が最大になった今でも、全部あのホネを使ったジャンプで避けられちまう)

サトシ(かといって、急いで戻っても間に合わないし……)


サトシ(なにか、なにか他に――)キョロキョロ

サトシ「!」

《ならヨワシ! お前も もう一度“アクアテール”でジャンプだ!》

《空中では先ほどのように避けることはできない。……さあ、次はどんな手を見せてくれるんだい?》

サトシ「…………」ニヤリ



サトシ(…………あれだぁ!)


「――ニャヒート! “ほのおのキバ”!」


ロト/ハウ/ミヅ「「「!」」」
 ▼ 330 ュリネ@ヘビーボール 19/06/10 17:03:30 ID:vp56Nn3k [1/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ニャヒート「――にゃばぁッ!!」

ガラガラ「がら……!!」


 口元から炎を溢れさせたニャヒートが、ガラガラとの間合いを詰める。

 対するガラガラは再びホネの先端に紫色の炎を灯すと、迎撃態勢をとった。――“シャドーボーン”の構え。


サトシ「ホネを使った反撃に気をつけろ!……いけ!」

ガラガラ「……がっらぁ!!」


 先に動いたのはガラガラの方だ。
 より優れたリーチを活かし、腕を目いっぱい伸ばした前方への突きを放つ。

 ……だが、“ニトロチャージ”で高められたニャヒートの俊敏な動きは、その攻撃を易々とかわしてみせた。
 そのまま一気に懐に飛び込む。


ニャヒート「――にゃひいいぃい!!!」


 直後 放たれたキバの一撃が、ガラガラを捉え


 ガチンッ!!


 ようとした……そのとき!
 ――ガラガラのすばやい後方へのステップが、これまたその攻撃を易々と避けた。
 キバと牙がぶつかり合う、高い音が鳴り響く。


ニャヒート「……にゃとっ!!?」


ハウ「やっ、やっぱりあいつ、すごいよー!?」

ミヅキ「今のニャヒートのあのスピードに、あんなに簡単についてこられるなんて……!」


サトシ「まだまだ! 連続で“ほのおのキバ”!」
 ▼ 331 ボミー@ゆきだま 19/06/10 17:06:57 ID:vp56Nn3k [2/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ニャヒート「にゃとッ!    ……にゃとぉ!!」ガチンッ ガチンッ

ガラガラ「…………」ヒラッ ヒラッ


 離された間合いをすぐさま詰めなおし、二撃、三撃と振るわれる“ほのおのキバ”。
 ガラガラもまたすぐさま間合いを離すと、ニャヒートのわざを往なしてゆく。


カキ(たしかに、炎の噴射を推進力とする分スピードでは優れるが、反面 小回りの効かない“ニトロチャージ”とは違い……フットワークを用いての“ほのおのキバ”での打ち合いならば、今のニャヒートの『すばやさ』も相まってまず反撃をもらうことはないだろう……)


カキ(――だが、それはガラガラとて同じこと)

カキ(“ほのおのキバ”の速さが“ニトロチャージ”と比べて劣っている以上、それすらも容易くかわすガラガラが、ましてやあの攻撃をもらうとは思えん)

カキ(当然、そのことはあいつにもわかっているハズ――)チラッ


サトシ「……!」ニヤリ


カキ(サトシ……いったい、なにを狙っている……?)


 ガチンッ! ガチンッ!

<ニャトッ!  …ニャトォ!!

 ヒラッ… ヒラッ…



ガラガラ「がっ……………………がらがらぁ!!?」ピタッ


カキ「…………!!」
 ▼ 332 ラーミィ@たいようのふえ 19/06/10 17:09:16 ID:vp56Nn3k [3/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ミヅキ「いっ……いつの間にかガラガラが、岩の前まで追い込まれてる……!?」

ハウ「そっか……! それで当たらないってわかってても、あんなに何回も“ほのおのキバ”を使わせてたんだー!」


サトシ「どうだ!……これでもう、 うしろ に跳んでも避けらんないぜ?」

ガラガラ「…………!」


カキ(なるほどな。……一見単調にみえた先ほどまでの攻撃は、すべてガラガラの退路を断つための作戦だったというわけか)


カキ(しかし……)


サトシ「いくぜニャヒート! “ニトロチャージ”!」

ニャヒート「――にゃばぁッ!!」


 “ニトロチャージ”。ニャヒートが繰り出す、炎に身を包んでの突撃




 ドスッ


ハウ/ミヅ「「! あっ……!?」」
 ▼ 333 デッポウ@なつきポン 19/06/10 17:14:58 ID:vp56Nn3k [4/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 の、頭上をガラガラの影がよぎる。……サトシたちが何度も煮え湯をのまされてきた、ホネを使ってのジャンプだ。

 さらに……


ハウ「わー! ぶっ、ぶつかるよー!!?」

ミヅキ「……危ないっ!!」メソラシ

カキ「…………」


 ニャヒートの身に、岩との衝突が迫る……!


サト/ニャヒ「「…………!」」




「今だ!――“かえんほうしゃ”!!」

カキ「……なに!!?」


 ド ゴ ォ  ォ  ォ  ォ  ン…… !!


 衝突の直前、地面に向けて放たれた“かえんほうしゃ”――

 ――その爆風がニャヒートを煽ると、“ニトロチャージ”の勢いを乗せつつ彼の身体が前方へと浮かび上がった。
 そのまま流れるように岩を駆け上がると、炎の曲線が空へと伸びる。


ガラガラ「……がらーら!!?」


 後方の宙を舞うガラガラの……その、さらに上まで!


カキ(そういうことか! ガラガラを岩の前まで追い込んだのは、退路を断つのが目的ではなく、直後のあの岩を利用した急激な方向転換を可能にするため……つまりこれは、ガラガラのジャンプすらも最初から織り込んだ作戦……!)



サトシ「いっけぇ! ニャヒート!」


ニャヒート「――う に ゃ あ あ あ あ !!!」ゴオォッ
 ▼ 334 マタナ@サイコシード 19/06/10 17:17:07 ID:vp56Nn3k [5/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サトシ「――“ほのおのキバ”!」


 ▼ 335 ドリドリ@ゴツゴツメット 19/06/10 23:23:28 ID:vp56Nn3k [6/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 空中で無防備なガラガラの身体を、上方からのキバの一撃が襲う。

 ニャヒートとガラガラ――重なりあう二つの影が、地上目掛け降り注ぐ。
 周囲へと拡がる凄まじい衝撃、そして粉塵……。


サトシ「……どうだ!!?」


 視界を覆う煙が晴れたとき、そこには――




ニャヒート「にゃふぅぅぅぅ……!」

ガラガラ「がっ……がらがらぁ!!?」


 ガラガラの右腕へと深くそのキバを突き立てたニャヒート、そしてそれを振りほどこうともがくガラガラの姿。


「「「「「!」」」」」


ハウ「うっ、上手いよー! ニャヒート!」

ロトム「……ガラガラの“シャドーボーン”を封じたんだロー♪」イエーイ


サトシ「いいぞ、ニャヒート! その調子だ!」

カキ「さすがだな……」


カキ「――だが!!」


 ヒュッ… パシッ!


ミヅキ「ほっ……ホネを左手に持ちかえた!!?」

カキ「この、ヴェラの山で鍛え上げた ぬしポケモン……そう簡単にいくとは思わないことだな!」

ロトム「ま、ま、マズいんだロトー!!?」


ロトム「……いくら利き腕じゃなくっテも、ニャヒートにはもう耐えるだけの体力が


「――ぶんなげろォ!!!」


ロト/ハウ/ミヅ/カキ「「「「!」」」」
 ▼ 336 ドリーノ@ノーマルジュエル 19/06/13 14:28:16 ID:usE.ldn2 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ニャヒート「――ん に ゃ ひ い い い い い !!!」


 ニャヒートが渾身の力で首を振り上げた。
 ガラガラの身体が再び宙を舞う……!


ガラガラ「がっ……がらがらぁ!!?」ジタバタ


ミヅキ「! ニャヒートよりガラガラの方が一回りちかく大きいハズなのに……」

ハウ「すっげーパワーだよー!!?」


サトシ「ニャヒート! “かえんほうしゃ”!」

ニャヒート「――にゃばぁい!!!」


 カッ!!!


ガラガラ「……っ!??!!!?!?!」


                                ズ
                                  ド
                               ン

                                ッ
                                 ・
                                 ・
                                ・




カキ「……………………!」
 ▼ 337 ガプテラ@ひかりごけ 19/06/13 16:46:36 ID:usE.ldn2 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




 …ドサッ

ガラガラ「がらぁ〜……」グルグル

カキ「くっ……!」

サトシ「よっしゃあ! 俺たちの勝ちだ!」

ニャヒート「にゃとぉ!!」

サトシ「ははっ! よく頑張ったなニャヒート、えらいぞー♪」ナデナデ

ニャヒート「……にゃひぃ♪」ドヤッ
 ▼ 338 チュール@あかいいと 19/06/13 16:47:33 ID:usE.ldn2 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


ミヅキ「サトシくんもニャヒートも、おつかれさま! すっごく良いバトルだったよ♪」ニコッ

サトシ「おう! サンキュー ミヅキ!」ニカッ

ハウ「……次はオレたちの番だねー」

サトシ「だな! 二人とも、良いバトル見せてくれよ!」

ハウ/ミヅ「「うん!」」

ロトム「記録はボクにおまかせロト♪」


「おみごとです!」


サト/ロト/ハウ/ミヅ「「「「!」」」」
 ▼ 339 チエナ@ウルトラネクロZ 19/06/13 16:49:45 ID:usE.ldn2 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「……カキ!」

カキ「俺らの踊りの、こまかな違いを見破り!」

ミヅキ「…………『こまかな』?」

ハウ「『こまかな』ー」

カキ「……どうかしたのか? 二人とも」

ハウ「あははっ、なんでもないー」ニコニコ
ミヅキ「あっ……! う、ううん、なにも!」アセアセ

カキ「?」


サトシ「そういえば、ハウたちもクイズの答え見ちゃったけど……」

サトシ「二人の試練のときはどうするの?」

カキ「……それならば心配はいらない」


カキ「俺たちの踊りの形は無論あの三つだけではないし、それに――」

サトシ「……『それに』?」

カキ「いざとなれば、俺がひと肌脱ぐ」

         ステ-ジ
カキ「――おれ自ら舞台に立とう」

サトシ「えっ……カキが代わりに踊るってこと!!?」

カキ「ああ!」


サト/ハウ/ミヅ「「「…………」」」


カキ「……?」
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