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SS

【ポケダンSS】リオル「お昼寝しようぜ!」ロコン「えっ? なんで?」【怒涛の2スレ目】

 ▼ 1 羽紗奈◆PbsbOjbhi. 16/01/17 22:56:40 ID:YeuJd1Ig NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
http://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=115773
↑の2スレ目です!
ついに2スレ目立ててしまいました……!
前スレが埋まるまでは待機で
ここからは支援もこちらで
これからもよろしくお願いします
 ▼ 529 羽紗奈◆Ju6JKuHffQ 16/07/19 17:29:08 ID:y42heTpA [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌朝。

もう一度、ギルドメンバー全員がギルド前に並んでいた。

4匹も反対側に並んでいる。

そして、その後ろにはパルキアが控えていた。

プクリン「ここでの経験、戻っても忘れちゃダメだよ。ともだちともだち〜〜♪」

最後にプクリンが別れの挨拶をした。

パルキア「もういいか?」

ルカリオ「……はい」

ルカリオがすぐに答えられなかったのは、たぶんこの世界から離れるのも惜しいからだろう。

パルキア「よし、じゃあ行くぞ」

パルキアがパルルルゥっ、と吠え、腕のパールを光らせる。

視界が優しいピンクの光に包まれた。

目を瞑っても、まぶたにはメンバー達が手を振る姿が焼き付いていた。
 ▼ 530 羽紗奈◆Ju6JKuHffQ 16/07/19 17:29:36 ID:y42heTpA [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
目を開けると、そこは木の下だった。

寝そべっているのでキラキラと日差しが漏れてくるのが見える。

サトシ「……戻ってきたのか?」

頭の中で確認してみると、元の世界の記憶も戻っている。

ここは、あの世界に飛ぶ前にみんなで寝ていたところだ。

セレナ「……戻ってこれたの?」

セレナが起き上がって聞いてくる。

サトシ「ああ……そうみたいだな」

セレナ「夢だった……訳ないわよね?」

何か夢じゃなかったことを証明するものはないだろうか。

少し考えて、指輪をはめていたことを思い出す。
 ▼ 531 羽紗奈◆Ju6JKuHffQ 16/07/19 17:30:11 ID:y42heTpA [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
左手を見てみると指輪はーーあった。

薬指にしっかりとはまって、青い光を反射していた。

セレナに、左手を見せる。

サトシ「これがあるってことは……」

セレナ「そっか……夢じゃなかったのね」

少し指輪を見つめてから、言った。

サトシ「……セレナ。これ、あげるよ」

セレナ「えっ? ゆ、指輪を?」

サトシ「ああ。ーーあっちの世界であんなことまで言ったからな」

自分が考えていることが伝わったかは分からない。

しかし、セレナはとびっきりの笑顔を見せてくれた。

セレナ「……ありがとう。これからもよろしくね」

セレナが、抱きついてきた。

サトシも、手をセレナの背中に回して、セレナを抱き寄せる。

祝福しているように木漏れ日が揺れた。
 ▼ 532 羽紗奈◆Ju6JKuHffQ 16/07/19 17:30:35 ID:y42heTpA [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「…………やっと戻ってきた」

爽やかな風を感じながら、ピカチュウは呟いた。

ふと思い出して辺りを見回す。

左隣に、しっかりとイーブイがいた。

ピカチュウ「……着いてるよ。起きて」

イーブイの体を少しだけ揺らす。

イーブイはすぐに起き上がって、言った。

イーブイ「…………ここが、ピカチュウ達がいた世界なんだね」

ピカチュウ「そうだよ」

イーブイ「きれいだね」

今いるところは、濁りもない湖と一面の緑が眺望できる、小高い丘らしかった。
 ▼ 533 羽紗奈◆Ju6JKuHffQ 16/07/19 17:31:15 ID:y42heTpA [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しばらく平穏な景色に見入ってから、イーブイが呟いた。

イーブイ「無事に来れてよかった……」

ピカチュウ「……うん」

それからイーブイはこちらを向いて、言う。

イーブイ「私、ピカチュウのこと、好きだよ」

ピカチュウ「ーー僕も、だよ」

微笑むイーブイはとても、とても、眩しかった。
 ▼ 534 羽紗奈◆Ju6JKuHffQ 16/07/19 17:31:42 ID:y42heTpA [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




 ▼ 535 羽紗奈◆Ju6JKuHffQ 16/07/19 17:32:19 ID:y42heTpA [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ってことで正解はーー
リオル(ルカリオ)(サトシ)×ロコン(セレナ)
ピカチュウ×イーブイ
でした〜〜!

っはぁ〜〜……やっと終わった
とうとう完結してしまいました
1年前、空探にちょうどハマっていたちょっとした思いつきで立ててみたssですが、ここまで長くなるとは思っていませんでした
もし、支援が1つもなかったら1ヶ月くらいで僕は折れていたと思います
途中何度も失踪しかけましたが、何とか完結できて本当によかったです
迷惑をかけて申し訳ないです
……色々込み上げてきて(ついでに内容がいっぱいありすぎて)何書けばいいのか分からなくなっちっまった
とりあえず、マサラ人が暴走するのを書きたかったんでその強さを爽快に感じていただけたら幸いです
いつまで答えられるのかは分からないので質問とかあったらお早めに
最後まで見てくださって本当にありがとうございました!

あとこの場で言うのもなんですが、コトネssが1000まで埋まってて感激でした!
そちらを見てくださった人も、本当に、ありがとうございます!

追記

書いてる途中でちょっとした短いのを思いついてしまったので今から番外編書きたいと思います
そちらの方も良かったら見てってください
 ▼ 536 ザード@ネットボール 16/07/19 18:19:47 ID:45SHVbrg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!後日談期待!
 ▼ 537 羽紗奈◆Ju6JKuHffQ 16/07/19 19:09:07 ID:y42heTpA [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>536
すまんね
後日談じゃないのだよ
これが始まる前の話になる
 ▼ 538 羽紗奈◆Ju6JKuHffQ 16/07/19 19:10:17 ID:y42heTpA [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もしかしてみんな後日談欲しい?
要望あるなら頑張って考えるけど……?
 ▼ 539 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/19 22:47:06 ID:y42heTpA [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コテ変えあげ
読み方は変わりませぬ
 ▼ 540 536 16/07/20 22:20:25 ID:MyhYt.rY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これが過去編ってことか?
 ▼ 541 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/20 22:24:17 ID:kzkxi3Pc [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


番外編 イーブイの遺跡の欠片


これは、イーブイがピカチュウ達に出会う少し前のお話。


 ▼ 542 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/20 22:26:58 ID:kzkxi3Pc [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
朝の眩しい日差しを受けて目が覚め、私は起き上がった。

イーブイ「ん……んう〜〜」

伸びを1つし、私は部屋を出た。

私の家は、ツリーハウス、とでも言えばいいのだろうか。大きな木の上に家を作ってある。

木は広いので、小さいけど自分の部屋もあるのだ。

エーフィ「あ、イーブイ。おはよう」

イーブイ「うん、おはよう」

食卓のあるダイニングまで出ると、お母さんーーイーブイ族には7つの進化系がいるが、お母さんはエーフィだーーが忙しく動き回っていた。

いつもの朝食である、オレンの実ジャムのトーストを頬張るのはお父さんーーこちらはブラッキーーーだ。

イーブイ「お父さん、おはよう」

ブラッキー「おはよう」

定位置について、私もいつものようにトーストを手に取った。

私の家の、ごくごく普通の朝の一コマだ。


ーーそしてこれは、家族で食べられる最後の朝食となった。
 ▼ 543 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/20 22:28:24 ID:kzkxi3Pc [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
朝食を食べ終えた私は、支度を終えて家を出ようとしていた。

向かう先は、学校だ。

学校、といっても教師が勉強を教えてくれるようなところではない。

この森で一番長生きな、キュウコンさんが色々な話をしてくれるのを聞くところだ。

キュウコンさんの話によると先生が勉強を教えるところ「学校」というらしく、何となく似ているのでみんなでそう呼んでいる。

イーブイ「行ってきまーす!」

エーフィ「行ってらっしゃい」

お母さんに送られて、私は家を出た。
 ▼ 544 類のライトマシンガン好き 16/07/20 22:30:30 ID:MyhYt.rY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
続ききた!支援!
 ▼ 545 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/21 18:36:40 ID:5uu0GMsc [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
学校へ行く途中のことだ。

イーブイ「ひゃっ!?」

突然、横の草むらがガサゴソ、と揺れたので、びっくりして思わず声を上げてしまった。

草むらを凝視するが、草むらは揺れ続ける。

怖い気もしたが、それ以上に気になったので私はその草むらに近づいた。

距離が残り5メートルほどになると、その揺れはピタリと止まった。

草むらをかき分け覗いてみるが、そこにはもう何もなかった。

イーブイ「何だったんだろ……?」

何か嫌な予感を感じながらも、私はそのまま学校へ向かった。
 ▼ 546 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/21 18:37:09 ID:5uu0GMsc [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
私は、昔から嫌な予感がよく当たった。

雨、雷、火事とかそういった天気や災害だけでなく、身の回りの事故とか事件とかーー

あるいはお遊びのバトルの中で、相手が何かを危険な技を持っているんじゃないか、とか。

ちょっとしたことから大きなことまで、いろいろなことを事前に感じ取っていた。

何が起こるのかがある程度予測できれば防げるが、何となくな予感だとそうもいかない。

今回の草むらの件も特に何がある訳ではないが何となく、といった感じだった。

イーブイ「…………大きなことは何も起こらないといいけど……」

何も行動できない以上、そう祈るしかなかった。
 ▼ 547 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/21 18:37:43 ID:5uu0GMsc [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
結局予感のせいでそわそわしてしまって、その日のキュウコンさんの話には全く集中できなかった。

いっぱい話してくれたと思うのだが、ゼロの島というところにとてつもないお宝がある、という話しか覚えていない。

イーブイ「はぁ……」

思わずため息が出る。

いつもならこんなに心配になることはないのだが、今回は言いようのない不安が心の底に溜まっていた。

この感覚は、ずっと前にあった森火事の前以来だ。

今回もまた何か大きな事件が起こりそうだ、と考えると気が気でない。

憂鬱になりながら、とぼとぼと私は帰路をたどった。
 ▼ 548 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/21 18:38:13 ID:5uu0GMsc [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
時刻は夕方。

家族3人で夕食を食べている最中、私は例の悪い予感について話してみた。

イーブイ「ねえ、聞いて。学校に行く時だったんだけどね、突然草むらが揺れたの。で、覗いてみたんだけど何もいなくて……」

エーフィ「へぇ。なんか、怖いわね。最近はおかしなポケモンも増えてるっていうし……」

そう、最近は新聞などでお尋ね者に関する情報が多くなってきているのだ。

何でそんなことになったのかは分からないが、なるべく平和であって欲しいと思う。

イーブイ「それからずっと嫌な予感がしてて……」

このことを誰かにいうのは初めてだ。

理由としては、単に機会がなかったというのもあるし、何となく言いづらかったというのもある。

ブラッキー「うーん……嫌な予感って言っても確証もないしなぁ。あんまり気にしすぎるのもよくないんじゃないか?」

お父さんにそう言われると気のせいだったかもしれない、と思ってしまうから不思議だ。

イーブイ「……うん」

その時はそれだけで納得してしまった。

しかし、後になってもっと追求しなかったことを私は後悔することになる。
 ▼ 549 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/23 08:57:48 ID:.FhJ0u06 [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
深夜。

まん丸に近い月がかなり高く昇っているので、いつもならとっくに熟睡中の時間だ。

しかし、イーブイは寝付けなかった。

多分、というか絶対例の予感のせいだ。

ーー早く寝たいのに。

そんなことを考えていた時だった。

突然、キュイイインと耳障りな甲高い音が辺りに響いた。

どう考えても家から出る音ではないし、外で何かが起こったのだろうか。

すると、お父さんとお母さんが慌てた様子で同時に部屋に入ってきた。

エーフィ「イーブイ!」

ブラッキー「よくわからんが、虫ポケモン集団が森を占拠し始めている。とりあえず外に出るぞ」

もしかして、感じ取っていたのはこのことだったの……!

そんなことを考えながら私は、両親の後を追って家を出た。
 ▼ 550 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/23 08:58:08 ID:.FhJ0u06 [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
飛び降りるようにして木の家から飛び出たその時だった。

「どけどけどけえええッ! この森は、今から俺たちのもんだぁぁッ!!」

「メガヤンマ様のお通りだぞおおッッ!!」

そんな声が森の奥の方から聞こえてきた。

そいつらは、遠くにいたと思ったら一瞬でこちらに近づいてきた。

更に、私たちの前に無数の黄色の影が現れる。

しかし、私は逃げたりしない。

むしろ安心していた。

なぜならその黄色い影はこの森に住んでいるスピアーたちの群れだからだ。

森の外からきたポケモンによるとスピアーたちは悪いイメージを持たれているらしいが、この森では違う。

この森のスピアーたちは困っている人は絶対に見逃さない。

つまり、みんなから絶大な信頼を得ているのだ。

スピアー「この森は渡さんっっ!!」

群れのリーダーがそう叫び、スピアーたちは勇敢に立ち向かっていった。
 ▼ 551 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/23 08:58:30 ID:.FhJ0u06 [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しかし。

メガヤンマ「邪魔をするなあああッ!」

敵の方のリーダーらしい、メガヤンマが羽を震わせる。

いくつもの真空波が生まれ、スピアーの群れを一瞬にしてなぎ払ってしまった。

何とか残ったスピアーたちも、その取り巻きたちにやられてしまう。

メガヤンマ「……歯向かう奴は、皆殺しだッッ!」

何を思ったのか、リーダーのスピアーに近づくメガヤンマ。

そしてーー

イーブイ「っ……!」

倒れるスピアーの首を、噛みちぎった。
 ▼ 552 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/23 08:59:07 ID:.FhJ0u06 [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そのあまりの残虐さに怯えて、住民が一斉に逃げていく。

しかし、私の足は動かなかった。

逃げよう、ということすら思いつかないくらい、私は恐怖に打ちひしがれていた。

そんな私を助けてくれたのは、

「ほらっ! 早く逃げないと!」

キュウコンさんだった。

キュウコンさんは、私を背中に乗せて虫ポケモン集団から距離を取ってくれた。

キュウコン「私も一応、この森の一番上だからね。あいつらを倒しに行かないと」

そう言ってキュウコンさんは戻っていった。

エーフィ「大丈夫?」

ブラッキー「今は命が大事だ。逃げるぞ」

ひたすら、全力で私は走った。
 ▼ 553 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/23 08:59:42 ID:.FhJ0u06 [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しかし運悪く、相手は私たちが逃げているのを見ていたようだった。

「おっと、そう簡単には逃がさんぜ?」

ストライクとカイロスが前に立ち塞がった。

エーフィ「っ……!」

何を言う暇もなかった。

ストライク・カイロス「シザークロスウウッ!」

2匹の技が同時にお父さんとお母さんを襲った。

ストライク「どうだ、弱点技を思いっきり受けた気分は?」

ストライクがお父さんの首筋に手の鎌をあてがう。

ブラッキー「俺の命はどうでもいい……娘は……娘は見逃してくれっ……!!」

その必死の訴えに少しは心が動いたのか、

カイロス「いい家族愛だねエ〜どうするよ?」

ストライク「メガヤンマさんなら無視して皆殺しだろうなァ。ま、その命乞いに免じて見逃してやろう」

ストライク達は、両親をがっちり掴んだまま道を開けてくれた。

ストライク「ほれ、娘に別れの挨拶でもしてやったらどうだい?」
 ▼ 554 羽紗奈◆Ju6JKuHffQ 16/07/23 09:00:48 ID:.FhJ0u06 [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しかし運悪く、相手は私たちが逃げているのを見ていたようだった。

「おっと、そう簡単には逃がさんぜ?」

ストライクとカイロスが前に立ち塞がった。

エーフィ「っ……!」

何を言う暇もなかった。

ストライク・カイロス「シザークロスウウッ!」

2匹の技が同時にお父さんとお母さんを襲った。

ストライク「どうだ、弱点技を思いっきり受けた気分は?」

ストライクがお父さんの首筋に手の鎌をあてがう。

ブラッキー「俺の命はどうでもいい……娘は……娘は見逃してくれっ……!!」

その必死の訴えに少しは心が動いたのか、

カイロス「いい家族愛だねエ〜どうするよ?」

ストライク「メガヤンマさんなら無視して皆殺しだろうなァ。ま、その命乞いに免じて見逃してやろう」

ストライク達は、両親をがっちり掴んだまま道を開けてくれた。

ストライク「ほれ、娘に別れの挨拶でもしてやったらどうだい?」
 ▼ 555 羽紗奈◆Ju6JKuHffQ 16/07/23 09:01:13 ID:.FhJ0u06 [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ストライクが笑いながら言う。

エーフィ「…………ここから南へ行けば、街があるわ。そこに行けば助けてもらえるはず。私たちの分まで、生きるのよ?」

お母さんの言葉に思わず泣きそうになった。

そして、お父さんはーー

ブラッキー「……これは、家に代々伝わる家宝だ。きっとお前を守ってくれる。肌身離さず持っているんだ」

よくわからない模様が入った、石のようなものを差し出してきた。

イーブイ「………………うん」

私は、涙を堪えて頷いた。

ストライク「さて、メガヤンマさんに見つからないうちに逃げられるといいなァ?」

エーフィ「……早く行きなさい!」

イーブイ「……ううぅ……っっ!!」

私は、走った。

ひたすらに、必死に、懸命に走った。

両親の叫び声が後ろで聞こえる。

それでも、私は走った。
 ▼ 556 羽紗奈◆Ju6JKuHffQ 16/07/23 09:01:58 ID:.FhJ0u06 [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>553
>>554
連投になってたわ
すまん
 ▼ 557 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/23 09:07:03 ID:.FhJ0u06 [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
何故だ
コテが元に戻っている
 ▼ 558 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/25 21:25:45 ID:AulDh7tY [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
東の空がほんの少しだけ白くなり始めた。

あれからどれくらい走っただろうか。

もう森はとっくに抜け、私は草原にいた。

イーブイ「はぁっ……はぁっ……」

そろそろ危険はないはず。

そう考えて、立ち止まった。

途端に疲れがどっと出てきて、私は草の中に寝転んだ。

すると、即座に眠気に襲われる。

それに抗う、という選択肢は私の頭にはもうなかった。

まぶたが重くなってきて、目を閉じる。

そのまま気絶するように、私は眠ってしまった。
 ▼ 559 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/25 21:26:16 ID:AulDh7tY [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
トントン、と。

誰かに背中を叩かれて私は眠りから覚めた。

もう少し寝たかったのに。

誰かは知らない起こしたポケモンに心の中で文句を言いつつ、目を開ける。

ピンクの見知らぬポケモンが顔を覗き込んでいた。

イーブイ「誰……?」

当然の問いに、見知らぬポケモンは陽気な口調で返してきた。

「突然起こしてごめんね。僕はプクリンだよ」

どこかで聞いたことがあるような……?

私がぼんやりとしていると、続けてそのプクリンさんとやらは聞いてきた。

プクリン「君はどうしてこんなところで寝ていたの?」

イーブイ「…………」

あったことを話そうかと思ったが、思い出すのも躊躇われる。
 ▼ 560 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/25 21:26:52 ID:AulDh7tY [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
どうしても話せなくて私は黙り込んでいた。

プクリンさんは森の方を見てから何かを察したように頷く。

プクリン「……話したくないなら、別にいいよ。それと、もう1つ」

プクリン「今、君は困ってる?」

今までこれからどうしようかなんて考える余裕もなかったが、確かに、これからどうやって生きて行けばいいのかもわからない。

一も二もなく、私は首肯した。

プクリン「なら、僕についておいでよ。住める場所の紹介ぐらいはできるから」

イーブイ「……分かりました。お願いします」

これでなんとか生きていけるかもしれない。

安堵しながら立ち上がり、歩いていくプクリンさんを追った。
 ▼ 561 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/25 21:27:17 ID:AulDh7tY [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
歩く途中、プクリンさんはいろいろなことを教えてくれた。

プクリンさんの名前をどこかで聞いたことがあるなんて思ったのは、プクリンさんが有名人だからだった。

プクリンさんは有名な探検家で、設立したギルドの親方もやっているんだとか。

そういえばキュウコンさんが話してくれた気もする。

また、私が意を決して森での出来事を話すと、一緒に怒ってくれもした。

あの虫軍団のボス、メガヤンマはSランクのお尋ね者として指名手配されている悪い奴だと聞いた。

あいつらは、今までに危害を加えたポケモンは数知れず、 様々な悪事を行ってきた極悪集団らしい。

そんな奴が存在するなんて、改めてふつふつと怒りが湧いてきた。

プクリン「そういう奴らを懲らしめようと思って、僕は探検家になったんだ。もちろん、他にも理由はあったけどね」

プクリンはそうして話を締めくくった。
 ▼ 562 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/25 21:29:42 ID:AulDh7tY [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
プクリン「さ、着いたよ。ここが僕が住む町、トレジャータウン♪」

さっきまでの強い意志の口調とは一変し、楽しそうに言うプクリン。

イーブイ「ここが…………!」

一番賑わっている時間帯らしい、昼下がりの商店街はたくさんのポケモンたちが思い思いに動いていた。

プクリン「君の家はどこがいいかな……近くの森か、小さな原っぱか……」

森は……昨日ーーいや、今日かーーの出来事がトラウマになってしまいそうだ。

イーブイ「えと、原っぱの方で……」

そう言いかけた時だった。

プクリンが突然かがんで、私の顔を覗き込んでくる。

少ししたらどいてくれるかと思ったが一向にプクリンさんはどいてくれない。

プクリンさんは私の目を見つめ、無垢そうな瞳をぱちくりした。
 ▼ 563 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/25 21:30:29 ID:AulDh7tY [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「えと……プクリンさん?」

我慢ならずに声をかけると、プクリンさんは我に返ったようにもう一度瞬きをする。

プクリン「あ、ごめんね。……そうだね。君は、海岸あたりに住んだらいいかもしれない」

突然話が飛んで、着いていけないかったので私はおうむ返しに聞き返した。

イーブイ「海岸……ですか?」

プクリン「うん、海岸。交差点から南に行くとあるんだ」

プクリンさんはにっこりと笑って、言った。

プクリン「きっと、そこでいい出会いがあると思うよ♪」

イーブイ「……はい!」

プクリン「それじゃ、紹介するからついてきてね♪」

先に歩いて行ってしまうプクリンさんを私も追いかけた。
 ▼ 564 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/25 21:31:04 ID:AulDh7tY [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
首には、お父さんからもらった石が揺れている。

イーブイ(お父さん、お母さん、私、大丈夫そうだよ)

お父さんが家宝だと言っていたその石に、話しかける。

イーブイの頭と頬を温かい感覚が包んだ気がした。

最近はそんなこともなかったが、昔、お父さんとお母さんに撫でられた感覚にそっくりだった。

一回立ち止まってその石を見つめる。

プクリン「ん? どうしたの?」

イーブイ「あ、何でもないです!」

平和な世界から一転、いきなり突き落とされた暗闇の中で一筋の光を見つけ、私は再び歩き出した。



イーブイの遺跡の欠片 おしまい


 ▼ 565 羽真◆Ju6JKuHffQ 16/07/25 22:29:01 ID:AulDh7tY [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
さて、これで番外編も終わりです
イーブイって何で遺跡の欠片持ってたんだっけ? ってなってこれができました
他は>>535に書きたいのは書いたのでここで書くことはないですかね

これでこのssは完結です
ぐだぐだ長く、1500レス超も続けてしまいましたが、ここまで見て下さって本当にありがとうございました。
とりあえず次は、過去ログに放置してあるトウコssの続きを、という予定です。
もしよければ、こちらでまたお会いしましょう
では、さようなら
 ▼ 566 ーゴート@イトケのみ 16/08/02 01:01:46 ID:4spAI2XE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 567 ソクムシ@なんでもなおし 16/08/02 12:46:39 ID:lklIm0X6 NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
遂に終わったのか
ってか終わってたのか

 ▼ 568 タージャ@グラシデアのはな 16/08/05 09:52:01 ID:K.y5HE2w NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
乙です
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