【SS】受付嬢「え？嫌よ」

男「え？」

受付嬢「だから嫌っつてんの」

男「いや待ってくれ！話だけでも聞いてくれ！」

受付嬢「何回も言わせないで」ｽﾀｽﾀ

おはしえんぬ

ピカーッ



受付嬢「ん？」


受付嬢「あら？回復ボックスのランプが付いている」


受付嬢「それはつまり、まだ中にモンスターボールが入っているという事・・・」


受付嬢「誰よ、わすれていった・・・」


受付嬢「」ハッ！


「私のモンスターボールの在り処は、『君が知っているんだ』ッ！」


受付嬢「・・・」

「私も何処にあるか分からないッ！
というか『それを君に聞きに来た』んだッ！」



受付嬢「・・・」



「私は15分前、そこの自動ドアから『正々堂々と入って来た』んだよ」



受付嬢「・・・」



「手持ちはこのイワークだけです。受付嬢さん、回復お願いします。」



受付嬢「そうだったッ・・・！」

受付嬢「さっきのは『ストーカー』ではなく、ただの『客』ッ！」


受付嬢「私ったら・・・警戒のあまり、罪の無い一般人を変質者扱いしてしまった・・・！」


受付嬢「・・・」


受付嬢「・・・このポケモンは、あの人が取りに来るまで私が預かっておいた方がいいわね・・・」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

山男「いやッ！私は見逃して欲しんじゃな」
受付嬢「さっさと、消えなさい」ギロ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


受付嬢「ホント・・・悪い事をしたわ・・・」

ーー翌日ーー



受付嬢「・・・」


受付嬢「・・・」チラッ



客「でさぁ今度の休み、ホウエンへ旅行に行こうと思うんだよね」

客「マジかよッ、いいなぁ！オレもルチアちゃんのステージを、一度でいいから生で見てみたいもんだよ」


客「じゃあ、お前も来いよ。人数は多い方がいい」

客「・・・いや、オレ実家に帰んねえと行けねぇから・・・」

客「・・・あぁ」

受付嬢「・・・」

受付嬢（今日は来ていないみたいね・・・）


受付嬢「あぁ・・・罪悪感が・・・」


受付嬢「」ガクッ



ウィーン


受付嬢「！」

受付嬢「」バッ！

女巡査「はぁっ・・・はぁっ・・・」


受付嬢「？」


受付嬢「あら？アンタどうしたの？」

受付嬢「まだ午前中なのに珍しいわね」


女巡査「・・・聞いた？『看護師の事』・・・？」


受付嬢「・・・？」

受付嬢「・・・あぁ、面接に受かったって話ね」

受付嬢「知ってるわよ」

受付嬢「てかっ、それだけの事を聞くために職務サボって来た」
女巡査「違うっ！！『その話じゃないっ！！」


受付嬢「え？」


女巡査「看護師が『行方不明』なのッ！」


受付嬢「！！」

受付嬢「どういう事ッ！？」

女巡査「・・・私も昨日、看護師から面接に受かったという知らせを聞いた」

女巡査「その時は何も思わなかったけど、後々になって、やはり『気になる事』があった」


受付嬢「気になる事・・・？」


女巡査「・・・」

女巡査「『丘の上にあった教会を取り壊して新しくポケモンセンターを建てる』という話・・・」


女巡査「それは『不可能』なの」


受付嬢「！」


女巡査「あそこは『国の所有地ではない』から、ポケモンセンターを建てることは出来ないのよ」


受付嬢「・・・ってことは看護師は」


女巡査「『何者かに騙されている』・・・そう思い、私は看護師にそれを伝えに行こうとした」


女巡査「しかし、既に彼女の家はもぬけの殻・・・携帯も通じない」


受付嬢「・・・それで、私のところに来たワケね」


女巡査「そう」

女巡査「あなたなら事態を把握しているかもしれない、もしくは、看護師から何かを聞いているかもしれない」


女巡査「そう思ってここへ来た」


受付嬢「・・・」

受付嬢「残念だけど・・・私には何の情報もない」


受付嬢「でもとにかく、2人で看護師を探しに行きましょう」


女巡査「ええ」

受付嬢「まず昨晩私達に電話してきた時点で、彼女はどこにいたのかしら？」


女巡査「・・・電話が来たのは23時頃、電話の外からは車が走る音などが一切しなかった」

女巡査「つまり『室内』、おそらく『自宅』」



受付嬢「・・・」

受付嬢「面接では履歴書の提出・・・つまり自分の年齢、経歴、『住所』などの個人情報を先方に提供する必要がある」



女巡査「そう、これらから考えて」

女巡査「看護師は電話をした後『何者かに家の中を侵入され、そのまま攫われた』可能性が高い」

イワークェ
支援

支援

受付嬢「・・・」

受付嬢「で、何か手掛かりはあったの？部屋に入ったんでしょ？」


女巡査「・・・いや、不審なモノは何もなかった」

女巡査「部屋だけを見れば、ただ外出中なだけの様に見える」

女巡査「周りの住人にも聞き込みをしてみたけれど、昨夜不審な物音や声を聞いた者はいなかった」


受付嬢「・・・どうやら犯人は『人をさらう事に慣れている』ようね」


女巡査「・・・ええ」

受付嬢「つまり現時点では・・・」


女巡査「・・・『例の教会』に行く以外宛はない」


受付嬢「・・・」

ーー教会ーー


受付嬢「ここの教会って、牧場の中に建てられているのね」

受付嬢「それにまだ所々新しい・・・廃墟になってまだ10年くらいってトコロかしら」



女巡査「・・・」



受付嬢「そういえば、なんでアンタはココが『私有地』だって知ってたの？」



女巡査「・・・」

女巡査「『元』の持ち主が、知り合いだったから・・・」



受付嬢「・・・？」

受付嬢「・・・ふーん」

女巡査「・・・どう？ウインディ。看護師のニオイはする？」


ウインディ「グルッグルッ」フルフル


女巡査「・・・そう、ここに新しいニオイはないみたい」


女巡査「戻って」ポンッ


受付嬢「・・・」


受付嬢（ってことは、犯人はテキトーにここの教会の名前を出したってこと？）


受付嬢（廃墟だし、ちょうどよかったからかしら・・・？）


受付嬢（それとも、何か他に『目的が』・・・）

？「ゲンガー、催眠術」


ゲンガー「ゲンッ！」


女巡査「！！」


受付嬢「なにッ！！」フルッ！



ゲンガーのさいみんじゅつ！



女巡査「ぐっ・・・」


バタッ


受付嬢「女巡査ッ！」

？「・・・」スタッ、スタッ


？「人間の人格というのは、8割以上が『ドブ』のような醜い感情で出来ている」



？「『恨み』『辛み』『妬み』『僻み』・・・やがてそれらは『殺意』に変わり、お互いを傷つけ合う・・・」



？「ボク達の暮らしている社会にはそれがいつも根底にある。だからこそ『殺人』は無くならない」



？「日々誰もが誰かに『殺意』を抱き・・・そして自分もまた、誰かに『殺意』を抱き、抱かれてる」



？「だったらもう現実の世界にいるより、ゲンガーの見せる悪夢の中にいた方がマシだと思わない？」



？「ねぇ？ジョーイさん」


受付嬢「・・・誰よ、アンタ」キッ

？「ボクはホープトレーナー。キミ達がここに来るのを待ってた」


ホープ「思ってたより、ずっと早かったけどね」



受付嬢「・・・『待ってた』？」


ホープ「そう、待ってたの。『彼女』の携帯に『通話履歴』があったからね。」

ホープ「もしもの為にボクがここに派遣されたの」


受付嬢（『彼女』、『通話履歴』・・・）


受付嬢「・・・」

受付嬢「あなたなのね・・・看護師をさらったのは」


受付嬢「それにさっき『派遣された』と言った・・・それは『あんたが何かの集団に属している』という事」


受付嬢「つまり看護師は今、どこかでアンタの仲間に捕らえられているってワケね」


ホープ「ピンポンピンポーンっ、大正解」


ホープ「彼女は今、『ある所』に監禁されていて、ボクの仲間が監視しているよ」



受付嬢「一体、なぜ彼女をさらったの？」



ホープ「・・・」

ホープ「まぁ知ったところで分かんないだろうし、教えてあげる」



受付嬢「・・・」



ホープ「最近ボク達の組織の資金源が、『ある事』がきっかけで潰されてしまったんだ」


ホープ「簡単に言うと、『サツにバレた』んだ。それ以降組織は大混乱、ボスも『行方不明』になるし」



受付嬢「・・・」



ホープ「しかし組織には何としてでも成し遂げなければならない『目標』がある。その為には、莫大な資金を稼ぎ続けなければならない」

ホープ「だからボスが帰って来るまで、ボク達下っ端が金を稼ぎ、何としてでも間を繋ぐんだ」



ホープ「だから、彼女をサラった」



受付嬢「・・・？」

受付嬢「・・・分からないわ」

受付嬢「『資金を稼ぐ事』と『看護師をさらった事』・・・何の関係があるのかしら？」



ホープ「・・・やだなぁ」

ホープ「彼女は『大金』になるじゃないか」ニヤッ



受付嬢「！！」


受付嬢「あなたッ、まさかッ！」


ホープ「そんなの知ってるに決まってるじゃん♪」

受付嬢「バカなッ！どこでそれを知ったのッ！？」



ホープ「『戸籍のない人間』を探して『身体検査』をする・・・たったそれだけの手順だよ・・・」ニヤッ


受付嬢「！」



受付嬢「そうかッ、今わかったわ！」


受付嬢「私は『住所を知る為に嘘の面接をした』と思っていたけれど、住所はあくまで『オマケ』！」



受付嬢「『彼女の身体検査』をする為だったのね・・・！」

受付嬢「採用前の『健康診断』とかなんと表して・・・！」



ホープ「物分りがいいと助かるなぁ・・・フフフ」

ひでえ

ホープ「ただの人身売買では効率が悪いすぎる。リスクは馬鹿デカイのに利益スズメの涙ほどにしかない・・・」


ホープ「だけど、『彼女は別だ』」


ホープ「世界中の病院が、彼女を欲しがるだろうね。山のような札束を積んで・・・！」


受付嬢「ッ！」

受付嬢「そんな事、私がさせないッ！」


ホープ「ん？」


受付嬢「アンタをぶちのめして、看護師の居場所を吐かせるッ！」


ホープ「・・・」

訂正

スズメの涙×

スバメの涙◯

ワロタ

ホープ「キミはバカなの？なんでボクがこんなに丁寧に説明してあげてるか分かる？」


ホープ「それはキミに勝てる『絶対的自信』があるからだよ」

ホープ（チャンピオンの方は無理だから眠らせたけどね）


受付嬢「・・・」


受付嬢（確かに勝てる保証はどこにもない・・・私のタブンネではあのゲンガーにはおそらく勝てないッ！）

受付嬢（でも何か方法はあるはずッ！諦めるワケにはいかないッ！）

あ、エリートが腕無くした時に言ってた
特殊な血液型のアレか

更新遅くてすみません。

余裕できたら投下します。

頑張れよ
支援

保守

支援

支援

支援

支援

支援

たくさんの支援ありがとうございます。
一応生存報告だけでもしておきます。

>>378
とりあえず安心した
普段はもうBBSいないけど、このSS含めたいくつかのSSだけ
更新されてないか気になって覗いてしまうw

ホープトレーナー 参考画像

受付嬢「・・・・・・」



ホープ「・・・あのさぁ」

ホープ「ボクを倒すって宣言したからには早くポケモンを出してよね。ボクだって暇じゃないんだから」


受付嬢「・・・・・・」

受付嬢（ただ考えていても仕方ないッ）


受付嬢「行って、タブンネ！」

タブンネ「タブンネッ！」

ホープ「・・・・・・」


ホープ「ふーん、タブンネか。これは困ったな」


ホープ「タブンネは『ノーマルタイプ』・・・ゴーストタイプの技は無効化されてしまう」


ホープ「どうしよう、ボクのゲンガーじゃ倒せない。諦めて降参するしかないな・・・」



受付嬢「・・・・・・」



ホープ「・・・なーんてねっ♪」

ホープ「ゲンガー！【ヘドロ爆弾】！」

ゲンガー「ゲンッ！」


受付嬢「！」


ゲンガー「ガァァッ！」ﾄﾞﾛﾄﾞﾛﾄﾞﾛｫｫｫｯ!!

ゲンガーの 【ヘドロ爆弾】！



受付嬢「タブンネ！座席の間に隠れるのよッ！」

タブンネ「ネッ！」ｼｬｯ!


しかし ゲンガーの攻撃は外れた

ホープ「ありゃりゃ、外れちゃった。さすがに舐めすぎたか」


受付嬢（・・・期待はしてなかったけど、やっぱりゴーストタイプの技以外も持っていた）



ホープ「ねぇねぇ」



ホープ「さっきボクは『ゴーストタイプの技はノーマルタイプには効かない』と言ったけど」

ホープ「『逆もまた然り』って、知ってたよね？」



受付嬢「・・・・・・」


受付嬢（その通り・・・私のタブンネでは『ゲンガーにダメージを与えられる事は出来ない』ッ）

受付嬢（私のタブンネの技は、【癒しの波動】、【往復ビンタ】、【仲間作り】、【捨て身タックル】の4つ）


受付嬢（うち２つはノーマルタイプの攻撃技、１つは補助系の技、残りの１つに関しては相手のHPを回復してしまう技）


受付嬢（このままでは勝つのは絶望的・・・！）



ホープ「・・・・・・」


ホープ「隠れているだけで何もしないなら、どんどんこっちからいくよ」

ゲンガー「ゲンッ！」

受付嬢（相手はまだ、タブンネが【サイコキネシス】や【シャドーボール】などの技を覚えている可能性を警戒しているはずッ！）


受付嬢（感づかれる前に、どうにかしていい案を考えるのよッ！）


受付嬢「タブンネ！周辺のものにとにかく【捨て身タックル】！」

タブンネ「タブンネッ！」


タブンネ「ネッ！ネッ！」ｶﾞﾝｯｶﾞﾝｯ

タブンネの【捨て身タックル】！

タブンネは反動を受けた



ホープ「・・・なるほど。周りの座席を壊してバリケードにしたのか」

ホープ「でも、そんな事しても意味ないよ」

ホープ「ゲンガー、【シャドーボール】」

ゲンガー「ゲンッ！」


ゲンガーの【シャドーボール】！


シュインシュインシュインッ！！

ドオオオオオオオオッ！！




ドコオォンッ！！

ピキッ、ピキピキッ


ホープ「・・・どうやらそのバリケード、あと一撃くらいしか耐えられなさそうだね」


受付嬢（ダメだわ・・・いくら考えてもこのタブンネで勝つなんて不可能・・・何か他のポケモンに変えなければ・・・！）


受付嬢（女巡査のポケモン・・・はレベルが高すぎて私の言う事はきっと聞いてくれない）


受付嬢（かといって私はタブンネ以外のポケモンを『持っていない』し・・・一か八かそれに掛けるしか）

受付嬢「！」



受付嬢「・・・・・・」

受付嬢「・・・私の負けよ」


ホープ「！」

ホープ「・・・へえ、結構アッサリ諦めるんだ。さっきはボクをぶちのめすとかなんとか言ってたのに」


受付嬢「どう考えてもこのタブンネであなたのゲンガーに勝つ術が思いつかないの。潔く負けを認めるわ」


ホープ「・・・・・・」


受付嬢「その前に、１つ聞きたい事がある」


ホープ「・・・？何を？」


受付嬢「具体的にあなたの組織のどれくらいの人数が、看護師の秘密をつかんでいるのかしら？」


ホープ「・・・うーんとね。大体全体に知れ渡ってると思うよ」

ホープ「『Metamonny blood』を入手したってね」


受付嬢「・・・・・・」

ホープ「にしても奇妙だよね」

ホープ「『全ての血液型の患者に輸血出来る』だなんて」

ホープ「さすが親が『人間じゃない』だけあって気持ち悪い・・・アハハハ！」


受付嬢「・・・・・・」


ホープ「ボクの親もマトモな人間じゃ無かったけど・・・プッ！・・・まだ人間ってなだけでマシに感じちゃうよ！アハハハハっ！」



受付嬢「・・・・・・」


受付嬢「・・・それ以上看護師を侮辱したら許さないわ」



ホープ「アハハ・・・・え？」

ホープ「いま・・・なんて言った？」


受付嬢「『看護師をこれ以上侮辱したら許さない』と言ったのよ」

受付嬢「聞きたい事も聞けたし、もうそろそろ決着をつけましょうか」


ホープ「・・・・・・」

ホープ「・・・言ってる事がよく分かんないけど、降参しないってなら力づくで分からせるだけだよ」

ホープ「ゲンガー！もう一度【シャドーボール】でバリケードを壊して！」


ゲンガー「ゲンッ！」

ゲンガーの【シャドーボール】！


シュインシュインシュインッ！

ドオオオオオオオオッ！



ドコオォンッ！！

受付嬢「・・・・・・」


ホープ「さあゲンガー、とどめの【ヘドロ爆弾】！」

ゲンガー「ゲンッ！」


受付嬢「・・・タブンネ、【仲間作り】」

タブンネ「ネッ！」



ホープ「・・・はぁ？」



タブンネの【仲間作り】！

タブンネ「ネッ♪ネッ♪、ネッ♪ネッ♪」ﾀﾝﾀﾝｯ♪


ゲンガー「ゲ、ゲンガッ！？」ﾌﾗｯ


タブンネ「ネッ♪ネッ♪、ネッ♪ネッ♪」ﾀﾝﾀﾝｯ♪

ゲンガー「ゲ、ゲン、ゲ、ゲン」ﾌﾗｯﾌﾗｯ


タブンネ「ネッ♪ネッ♪、ネッ♪ネッ♪」ﾀﾝﾀﾝｯ♪

ゲンガー「ゲ、ゲン、ゲッ♪、ゲンッ♪」ﾌﾗｯﾀﾝｯ♪


タブンネ「ネッ♪ネッ♪、ネッ♪ネッ♪」ﾀﾝﾀﾝｯ♪

ゲンガー「ゲッ♪ゲンッ♪、ゲッ♪ゲンッ♪」ﾀﾝﾀﾝｯ♪



ホープ「・・・・・・」

ホープ「・・・ふざけてるの？」


受付嬢「ふざけてないわ」


ホープ「・・・ふーん」



ホープ「ゲンガー、いい加減踊ってないで【ヘドロ爆弾】」


ゲンガー「ゲッ、ゲンガッ！」ハッ！


ゲンガー「ガァァッ！」


ゲンガーの【ヘドロ爆弾】！


タブンネ「ネッ！ネェェェェェェッ！！」


ドロドロドロドロォォォッ！！

ホープ「・・・・・・」


ホープ（・・・なんだ、何もないじゃん。なんかあるのかと思った）


ホープ（結局これでもう終わ）

受付嬢「タブンネッ！戻って！」シュー



受付嬢「行けっ！『イワーク』！」ポカンッ


ホープ「！！」

ホープ「なんだってッ！」


イワーク「ワアァァァクッ！」


ドロドロドロォ

イワークには 効果は 今ひとつのようだ



ホープ「バカな！キミはタブンネ以外のポケモンを持っていないはずッ！」

ホープ「ちゃんと『下調べ』はしたッ！」


受付嬢「・・・・・・」

受付嬢「・・・やっぱりアンタだったのね・・・最近私の周りを嗅ぎ回っていた『ストーカー』は」



ホープ「！」ハッ！


受付嬢「チャラケてるようで、結構な真面目なのね。アンタ」



ホープ「・・・・・・」

ホープ「・・・だけどタブンネ以外のポケモンを出したところで、キミの勝ちが決まったワケじゃないよ」


ホープ「ゲンガー、【シャドーボール】！」


ゲンガー「ゲンッ！」

ゲンガーの【シャドーボール】！


シュインシュインシュインッ！

ドオオオオオオオオッ！

受付嬢「・・・イワーク、【穴を掘る】」

イワーク「ワアァク！」


ホープ「なに！？」


ガンガンガンッ！


イワークは地中に潜った！

日々、PGLサービスにつきましてお世話になっております。


現在、上位プレイヤーによる、改造行為・不正行為につきまして、ご検討頂き誠に有難うございます。

本題となりますが、先日行われましたポケモンジャパンチャンピオンシップスにつきまして、ご連絡させて頂きました。以下の2点につきまして、ご検討・対応して頂ければと考えております。

1.ポケモン改造行為について
現在の上位プレイヤーはセーブエディターというツールを使い、改造行為により生成されたポケモンを使用している方が多々見受けられます。
こちらに関して、PGL様の方で不正プレイヤーとして除外の検討をして頂きたいと考えております。

2.ポケモンのトス行為(自演行為)について
上位プレイヤーの中で、改造行為でロムを複製し、あえて自分同士、もしくは集団により、わざと対戦マッチングをさせ、対戦マッチング後に、1ターン目でこうさんを選び、レートをボーダーラインまで引き上げるという不正行為が行われております。
こちらにつきましては、後半、もしくは最終にマッチングした対戦相手とのバトルビデオの解析をすることで、不正行為を行っているかの確認が出来ると考えております。
こういった明らかに、不正行為によりレートをボーダーまで引き上げているプレイヤーにつきましても処罰して頂ければと考えております。

以上の2点につきまして、PGL様の方でご検討下さいます様お願い致します。

少しでも上位プレイヤーの不正を減らしたいので、賛同者がいましたら、上記の文章をコピーし、ポケモングローバルリンクサポート(https://member.pokemon-gl.com/support/inquiry/)に問い合わせ頂きますようお願い致します。

ご協力よろしくお願い致します。

ホープ「・・・キミは知らないの？ゲンガーの特性は『ふゆう』」


ホープ「地面タイプの技はボクのゲンガーには効かないよ」


受付嬢「・・・さあ、それはどうかしら」


ホープ「・・・なに？」

イワーク「ワァァァァァクッ！」ボコォォ！


イワークの【穴を掘る】攻撃！


ゲンガー「ゲンガッ！？」


ガキンガキンガキンッ！！


ゲンガー「ゲンガァァァァァ！！」


効果はバツグンだ！


ホープ「なにッ！？」

ゲンガー「ゲンガァ・・・」グッタリ



ホープ「なんでボクのゲンガーに地面タイプの技が効いたんだッ！」



受付嬢「・・・アンタ知らないの？」



ホープ「・・・はぁ？」



受付嬢「さっきタブンネが使った【仲間作り】は、『相手の特性を自分の特性と同じにする』効果があるのよ」


ホープ「！！」

ホープ「なんだって！」



受付嬢「つまり今のアンタのゲンガーの特性は『ふゆう』では無く、タブンネの特性『さいせいりょく』って事」

受付嬢「地面タイプの技も、普通に当たるわ」



ホープ「そんな・・・！」

受付嬢「さぁバトルを再開しましょう」

受付嬢「もっとも、私のイワークが地中に潜るのより早く【シャドーボール】を当てられるのならね・・・」




ホープ「・・・・・・」




ホープ「・・・わかった、ボクの負けだ。彼女の場所を教えるよ」



受付嬢「・・・・・・」

イワークとか胸熱
鳥肌たった

シエンネ

この伏線は気付けなかった
やはり天才か… 支援

支援

あげ

支援
イワークは気付かなかったわ

支援

>>1生きてるかー支援

受付嬢（………とりあえず抵抗出来ないように縛ろうかしら）


受付嬢（何かヒモのような物は………）キョロキョロ




ガシャァァァァァンッ！！



受付嬢ホープ「「！？」」




女巡査「！」バッ！


女巡査「なに！？」

始まったか支援

女巡査（なにがどうなってるの……？ここに入ってからの記憶がない………）



受付嬢「突如巨大な岩が教会のステンドガラスを突き破ってきたッ……！！」



ホープ「！」

ホープ「何か……来る！」



バンギラス「ギラァァァァァスッ！！」



3人「！？」

ホープ「バンギラス！？って事は……！」


女巡査「今のはあのバンギラスの……」



？「バンギラス、天井に向かって【ストーンエッジ】」


バンギラス「ギラァァァア！！」



女巡査「！」


受付嬢「マズイッ！あのバンギラス！！また攻撃する気みたいよ！！」

ホープ「………」

ホープ（……そういう事か）




バンギラスの【ストーンエッジ】！


ズンズンズンズンッ！





ドオオオオオォォォォォッ！！




ガゴォォォォォォンッ！！




受付嬢「ヤバイ！天井が崩れて瓦礫が降ってくるわッ！！」

ガラガラガラガラガラ！！


3人「！！」



ドシャァァァァァァァァンッ！！






？「…………」




パラッ……パラパラッ




？「………終いか」

？「………」


スタッ、スタッ、スタッ………。

ーー丘のふもとーー



ビッパ「♪」モグモグ


ビッパ「ビッパ〜♪」モグモグ




ガキン



ビッパ「？」

ガキンガキンッ



ビッパ「パッ？」



ガキンガキンガキンッ！！



ビッパ「！！」



ズドォォォォォォンッ！！！



ビッパ「ピッパアァァ！！」ドーーンッ！

イワーク「ワァァァァァクッ！！」ドンッ！


受付嬢「………ハァ………ハァ」



女巡査「」←気絶

ホープ「」←気絶




受付嬢（なんとか直前でイワークに地面を掘らせて助かった………）



受付嬢「ありがとうね、イワーク」


イワーク「ワァァク！」

受付嬢「ほら、女巡査起きなさいよ。アンタ今日何回寝れば気が済むのよ」ユサユサ





女巡査「」ハッ！


女巡査「…………おきた」



受付嬢「よし」

受付嬢「そっちは……まだ起こさないほうが無難ね」


ホープ「………」



ホープ「…………ゲンガーは」


受付嬢「！」



ホープ「………ムーンボールがいい……zzz」ムニャ



受付嬢「………」


受付嬢（寝言か………）

まさかのオシャボ勢
支援

女巡査「………説明して受付嬢」

女巡査「その子、なんなの？」


受付嬢「あぁ、そうだったわ」



カクカクメブキジカ


女巡査「………なるほど……つまりこの子は敵なのね」


受付嬢「とにかくコイツを縛って、看護師の元へ案内させるのよ」

受付嬢「それに、さっき私たちを襲った奴の事も聞かないといけないし」



女巡査「………」

女巡査（あの教会を…………）

女巡査（許さないッ！）ギリッ



受付嬢「」ゾォッ！



受付嬢「お、女巡査？」



女巡査「待って、手錠があるわ。それを使いましょう」



受付嬢「え、ええ」


受付嬢（一瞬、女巡査の目からとてつもない殺気が………）

ホープ「……ん………ふぁああ。よく寝たなぁ」


ホープ「……ってアレ？」


ホープ「なんでボク生きてんの？」



受付嬢「私が助けたからよ」


ホープ「！」


ホープ「あーなんだ、結局ミスってんじゃんアイツ」

女巡査「………聞きたいことがある」


ホープ「？」


女巡査「さっきの奴の事を教えて」



ホープ「………」

ホープ「なんで？」



女巡査「…………」




女巡査「処刑するから」

受付嬢「やめなさい」

女巡査「いや」

受付嬢「落ち着きなさいよ」



女巡査「なぜ」

受付嬢「あんたの仕事は逮捕でしょ」



女巡査「斬首」

受付嬢「だからやめなさいって」

支援

支援

待っとるで

ホープ「……別に殺してもいいよ」

ホープ「どうせ生きてるのがバレたら、組織に始末されるだろうしね」


受付嬢「……始末？」


ホープ「………」

ホープ「……キミ達2人を始末するのがボクの任務だったんだ」

ホープ「だけど失敗しちゃったから、彼はボクごと君達2人を始末しようとしたんだろうね」


受付嬢「………」


ホープ「『目的を達成出来ない無能は必要ない』」


ホープ「それが、ウチの『掟』だからさ」



女巡査「………」

ホープ「でも、約束だから彼女の居場所は教えてあげる」


ホープ「一応命も救ってもらったしね」タッ



ホープ「こっちだよ」スタスタ



受付嬢・女巡査「「………」」