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【微百合SS】元ギンガ団員No627「チャンピオンに復讐するよ」

 ▼ 1 wJTYtKMelk 16/06/06 21:28:46 ID:Kh/3fh0I [1/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ボクの憧れた最強の男は、一人の子どもによって地に堕ちた。




一人ぼっちだったボクを、唯一迎え入れてくれた場所も、なくなった。


その子どもは、のちにチャンピオンとなって、世界に名を馳せた。




ヤツに、復讐する。
 ▼ 2 wJTYtKMelk 16/06/06 21:32:02 ID:Kh/3fh0I [2/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

No39「いや、お前の手持ちじゃ無理だろう」

No627「やってみなきゃわかんないでしょ!」


団員No39…ボクの相棒。
冷静沈着で、無口で、不器用な女の子。

一応先輩だけど、同い年だからタメ口。

No「39」なので、ボクはさくちゃんと呼んでいる。


No39「いや、分かるだろう。幹部の方々や、我らがボス・アカギ様ですらヤツには勝てなかった……我々はその幹部様の足元にすらも及ばないレベルなのだ。つまり、ヤツと我々では天と地ほどの差があるということだ。ちょっとやそっとの修行で埋まる程度の差ではない。それはもう本当に、一生かかっても届かんレベルだ。そして我々が修行している間にも、ヤツはさらに強くなっていくだろう。ヤツは成長スピードも段違いなのだから、恐らく我々が一つ壁を乗り越えた時にはヤツは五つの壁を破っている事だろう」

No627「話が長いよ!無口じゃなかったの!さくちゃん!」

No39「勝手にわたしの設定を決めるな。わたしはとてもよく喋るぞ。お喋りすぎて敵につい攻略のヒントを喋ってしまうくらいにはお喋りだ」

No627「あーいるよねーそういうキャラ……っていやダメでしょ!」
 ▼ 3 wJTYtKMelk 16/06/06 21:34:12 ID:Kh/3fh0I [3/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
No39「まあそれはともかく、お前ではヤツは倒せない。絶対にだ」

No627「じゃあ諦めろっていうの?そんなのムリだよ……この復讐心は、どうやったって消えやしない!」

No39「そうは言ってない。まあ、わたしもお前と同じくギンガ団に拾われるまでは、世間のどこにも居場所がないゴミのような人間だったからな……それを奪われて、怒りが込み上げるのも分からなくはないよ。だから、こうしよう」

No627「なに?」



No39「わたしたちでギンガ団を復活させよう」



No627「……………………」
 ▼ 4 wJTYtKMelk 16/06/06 21:35:42 ID:Kh/3fh0I [4/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
No39「……気に入らなかったか?この案は」

No627「良いね!!!」

ボクはぎゅうっ!!とNo39をだきしめる。

No39「!?!???」

No627「そっか!そうだね!確かに、ボクだけじゃムリでも、みんなで行けば勝機はあるかもしれない!」

No39「すごく目が輝いてるな。気に入ってもらえて嬉しいよ」

No627「うん!さくちゃん大好きっ!さすが!天才!」

No39「てれる……」

No627「その案の何が良いって、特に、『わたしたち』ってとこが良いよね!さくちゃんも協力してくれるって事でしょ?」

No39「当たり前だ。わたしたちはチームなのだからな。ギンガ団がなくなったって、わたしたちは一心同体だ」

No627「ありがとうね!本当に、大好きだよ!ありがとう!」

No39「恥ずかしいからやめてくれ」

No627「あはっ、可愛いな〜もう!」
 ▼ 5 wJTYtKMelk 16/06/06 21:37:36 ID:Kh/3fh0I [5/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


それから、ボクらは元ギンガ団員に声を掛けて回った。

残念ながら、みんなもうあんな事はもう懲りた、もう足を洗ったんだ、とか言って、良い返事はほとんど貰えなかったけど……。

それでも何人かは協力してくれた。

ボクと同じく、ヤツに復讐したいって人もいれば、改心して社会復帰しようと試みたものの結局居場所がないから仲間に入れてくれって人もいた。

No627「困ったなぁ……」

No39「ああ。数人集まりはしたが、この程度の人数では正直、ヤツには歯が立たない。どうしたものか……」

No627「元ギンガ団以外の人も誘ってみるとか?」

No39「新人を迎え入れるということか?それは難しいだろうな……我々の起こした事件は連日報道されていたし、良いイメージを持っている者はなかなかいないだろう。というかお前はもう少し、我々が悪の組織であるという自覚を持つべきだ」

No627「なにそれ!ボクらは崇高な目的のためにだね……」

No39「世間ではそう思われているっていう話だ」

No627「うーん……」

 ▼ 6 wJTYtKMelk 16/06/06 21:39:11 ID:Kh/3fh0I [6/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


そこへ、とある人物が現れた。

???「久しぶりだな。確かNo39とNo627だったか……」

No627「サっ……サターン様!?は、はい!お久しぶりです!」

No39「お久しぶりです」

その人とは、ギンガ団元幹部のサターン様だった。

イケメンなので女性団員からすごく人気があった。
バトルの腕も幹部最強と言われ、男性団員からの人望も厚かった。

密かに団員の間でファンクラブ的なものまで存在したほどだ。かく言うボクも実はそのうちの一人だったり……。

No627「まさか団員ナンバーを覚えて頂いていたなんて。光栄です……」

サターン「上に立つ者として当然だ」

No627「あっ、あの!サターン様……その、我々、ギンガ団の再建を目指して今活動しているんです。もし、宜しければ……」

サターン「そう、その話をしに来た。ギンガ団はもう終わりだ。あまり過去に縋りすぎるな」

No627「えっ」

サターン「ショックなのは分かる。だが、いつまでもそうやって過去に縋りついていては前には進めない」

No627「す、縋りついてなど……」
 ▼ 7 wJTYtKMelk 16/06/06 21:40:02 ID:Kh/3fh0I [7/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サターン「我らは当時、ボスの野望を妄信するあまり、多くの悪事に手を染めた。だがもうそのボスはいない。全て忘れろとは言わない。だが、前に進むためには過去を捨てることも、時には必要だ」

No627「そんな……!」

No39「いくらサターン様と言えど、賛同しかねます。私たちは前に進むために、ギンガ団を復活するのです。ギンガ団の復活こそが、私たちにとっての前進。そしてあの子どもに復讐するのです」

サターン「違う。それを過去に縋っていると言うのだ。何人集まろうとあの子どもには、勝てない……分かっている筈だ。そして、ボスはもういない。再建した果てに、一体何がある?仲良しごっこでもするつもりか」

No627「サターン様の分からず屋!」

ボクは冷静でいられなくなっていた。

信じていた幹部に裏切られて。

ボクはボールを手に取り……

No627「行けっネイティ!!そいつは……ニセモノだ……っ!!」





ドゴッ

 ▼ 8 wJTYtKMelk 16/06/06 21:41:01 ID:Kh/3fh0I [8/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


当然、サターン様に敵うわけがなかった。

ボクの暴走に、さくちゃんも協力してサターン様と戦ってくれたけど、それでも歯が立たなかった。

サターン「諦めろ……!現実から目を逸らすな!」


そう、言葉通り、現実を突きつけられた。

ボクたちは弱い。

 ▼ 9 wJTYtKMelk 16/06/06 21:41:40 ID:Kh/3fh0I [9/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


それから数ヶ月が経ったある日。

No39「もうやめよう」

No627「え?」

No39「もう無理だろう……数人、集まってくれた仲間たちも、サターン様に説得されて離れていった。今や再建を目指してるのはわたしたち、たった二人だけだ……」

No627「何言ってるの、さくちゃん!まだまだこれからだよ!」

No39「そう、これから………わたしたちもこれからのことを考えなければならないのかも知れない」

No627「違うよ!そうじゃない!」

No39「……………」

No627「がんばろ!諦めるのはまだ早いよ!ねっ!」

ボクはさくちゃんの手をとって、必死に引き止める。

さくちゃんは黙り込んでしまった。
 ▼ 10 wJTYtKMelk 16/06/06 21:43:08 ID:Kh/3fh0I [10/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
No627「あれからいっぱい特訓もしたし!ほら、時間が経ったから事件のことも忘れられてるかもしれないじゃん!そしたら何も知らずに仲間になってくれる人とかいるかも……!」


No39「もう……良いんだ。No627」


No627「え……?」

さくちゃんはボクを抱き締めた。

No39「無理するな……わたしは大丈夫だ。お前が望むなら、どんな事だって協力するさ!」

No627「だったら……!」

No39「だが!!今のお前は見ていられない!!過去に縋っているんじゃなかったんだ、お前は……!わたしもサターン様も、あの時気づいてやるべきだった……!」


No39「お前は過去に、囚われている……!」
 ▼ 11 wJTYtKMelk 16/06/06 21:44:21 ID:Kh/3fh0I [11/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
どうしてか、体が熱くなった。


心臓が痛い……



No627「あれ……なんでだろ……」


涙が溢れた。


No39「大丈夫だ……前に進む事を恐れるな。わたしがついてる」

さくちゃんはさらに強く、ボクの体を包む。


つらくて、痛くて、でも……

とても心地よかった。



ボクらはやっと、前に進めるんだ。
 ▼ 12 クライ@きよめのおふだ 16/06/06 21:45:29 ID:Q7.l4SxE NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 13 wJTYtKMelk 16/06/06 22:01:03 ID:Kh/3fh0I [12/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



それから、一ヶ月後。

ボクらはアルバイトをしていた。

アパートを二人で借りて、同棲生活。
意外と楽しくやれていた。

こんな日々がずっと続けばいいな。

そう思っていた。



No627「ただいまー」

バイト帰り。

ネイティ「とぅー」

No627「ネイティただいま!さくちゃんは?」

ネイティ「とぅーとぅー」

ネイティは家の奥へとぴょんぴょん跳ねて、ボクをつれていく。
するとそこには。
 ▼ 14 wJTYtKMelk 16/06/06 22:02:11 ID:Kh/3fh0I [13/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

No39「……おかえり……」

No627「えっ……どうしたのさくちゃん!こんな時間に寝込んで、熱でもあるの?大丈夫?病院いく?」

No39「大げさだな……寝てれば治る……ちょっとした風邪だよ」

No627「そっか。でも心配だし、一応風邪薬買ってくるね!ちょっと待っててさくちゃん!ネイティ、さくちゃんのこと見ててくれる?」

ネイティ「とぅー!」


数分後。

No627「買ってきたよ!具合どう?」

No39「うーん……微妙。明日のバイトは行けなさそう」

No627「そっか。じゃあボク、店長さんに連絡しとくよ。さくちゃんはゆっくり休んで」

No39「ああ、ありがとう……」

No627「どういたしまして!ふふ、こんなこと言うのもなんだけど、弱ってるさくちゃんもなんか新鮮ですごく可愛いと思う!」

No39「やめろ、照れて熱が上がる」

No627「ははは。今日はボクがつきっきりで看病するから、安心して眠って」

No39「ああ」
 ▼ 15 wJTYtKMelk 16/06/06 22:03:13 ID:Kh/3fh0I [14/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
No39「……なあ」

No627「ん?どうしたの?さくちゃん。お水飲む?」

No39「いつまで、この呼び方を続けるつもりだ?」

No627「え?」

No39「わたしたちはもうギンガ団じゃない。団員ナンバーはもう、いらないよ」

No627「……そっか、そうだね!なんで今まで気づかなかったんだろ!じゃあなんて呼ぼっか?」

No39「普通に、本名でいいんじゃないか」

No627「じゃあ、さ、サザンカちゃん……なんか恥ずかしいな……」

No39「ヒマワリ……」

No627「ひえー、呼ぶのも呼ばれるのもすごいなんかドキドキする!ね!」

No39「ああ……フフ、だが悪くない気分だ……ヒマワリ、これからもよろしくな」

No627「うん!サザンカちゃん!」
 ▼ 16 ンガー@アクアカセット 16/06/06 23:28:23 ID:VvGr8mpA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 17 グマッグ@こうこうのしっぽ 16/06/08 02:11:07 ID:mjjQVoV6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 18 wJTYtKMelk 16/06/09 00:06:47 ID:1qbRu4wI [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それから更に2日。

サザンカちゃんの容態は、あまり良くなかった。
ずっとフトンで寝てる。

ヒマワリ(No627)「熱、下がらないね・・・やっぱり病院に行った方がいいよ。ね?」

サザンカ(No39)「そうだな・・・すまない・・・」



ボクたちは病院へ向かう。

ヒマワリ「大丈夫?歩ける?」

サザンカ「ああ。問題ない」

ヒマワリ「病院までもうすぐだからね!頑張って!」

サザンカ「ありがとな、ヒマワリ」

ヒマワリ「ううん、ボクたちはチームなんだから。サザンカちゃんが辛い時に助けるのは当たり前だよ!」

サザンカ「フフ・・・ありがとう」
 ▼ 19 wJTYtKMelk 16/06/09 00:26:03 ID:1qbRu4wI [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



医者「……もう少し、精密な検査が必要かもしれません。申し上げにくいのですが、今のところ、原因が分からないのです」

病院で一通り診てもらった後、お医者さんはそう言った。

ヒマワリ「そ、そんなに深刻なんですか!?」

医者「落ち着いてください。今のところまだ原因が分からないというだけです。とりあえず2日間入院していただき、こちらで原因を調べます」


という感じで、とりあえずサザンカちゃんは入院が決まった。


自分のことでもないのに、頭がクラクラして、倒れてしまいそうだった。


サザンカ「何、心配することはないさ。すぐに良くなるよ」

ヒマワリ「う、うん!そうだよね!」

サザンカちゃんに励まされてどうするんだ。

表情には出さないけど、今一番つらいのはサザンカちゃんに決まってるのに……!
 ▼ 20 wJTYtKMelk 16/06/09 00:29:06 ID:1qbRu4wI [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヒマワリ「毎日お見舞いに来るからね!」

サザンカ「はは、毎日って言っても、わたしの入院はたった2日だぞ?」

ヒマワリ「あ、そっか!はは」


そうして、ボクはサザンカちゃんと別れた。




ヒマワリ「ただいま」

一人の部屋はなんだか広く感じた。

ヒマワリ「出ておいで、ネイティ」

ネイティ「とぅーとぅー!」

ヒマワリ「んー?どしたのネイティ。励ましてくれてるの?」

ネイティ「とぅー!」
 ▼ 21 wJTYtKMelk 16/06/09 00:42:37 ID:1qbRu4wI [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日。

バイトが終わり、サザンカちゃんのいる病院へ。


ヒマワリ「サザンカちゃん、こんにちは」

サザンカ「ああ、来てくれたのか、ありがとうヒマワリ」

ヒマワリ「ううん。具合はどう?」

サザンカ「全然大丈夫だ。今朝起きたらかなり良くなってたよ」

ヒマワリ「そうなんだ!お医者さんはなんて?」

サザンカ「まだ原因は分からないらしい。急に治った理由も。明日までにはなんとかしてもらいたいのだが……」

ヒマワリ「そっか……でも、きっと大丈夫だよ!」


そんな話をして、それから関係ない脈絡もないおしゃべりとかして、今日は別れた。


ヒマワリ「でも今日は本当に大丈夫そうで安心したー。元気なサザンカちゃんは久しぶりに見た気がするなあ」

そんな独り言をつぶやきながら、家路についた。

 ▼ 22 wJTYtKMelk 16/06/09 00:45:52 ID:1qbRu4wI [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日。

退院予定の日だ。

バイトは休みなのでボクは朝から病院に足を運んだ。


ヒマワリ「サザンカちゃんっ、来たよー!」

病室のドアを開ける。



ヒマワリ「え?」





ヒマワリ「サザンカ……ちゃん……?」



 ▼ 23 ベルタル@メガストーン 16/06/09 00:47:58 ID:o0/k3VZw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 24 wJTYtKMelk 16/06/09 00:53:27 ID:1qbRu4wI [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そこにサザンカちゃんの姿がなかった。


サザンカ「やあ、ヒマワリ!!」

ヒマワリ「ひゃっ!?」

後ろからサザンカちゃんが現れた。

ヒマワリ「びっくりしたあ……病室にいないから何かあったのかと思ったよ……良かった」

サザンカ「ちょっとトイレに行ってただけだ」

ヒマワリ「そっか。それより、検査の結果はまだ分からないの?」

サザンカ「いや、ただの疲労だったそうだ。バイト、そんなにきつくなかったんだがなー。人間の体というのは不思議なものだな」

ヒマワリ「そうなんだ……良かったあ……」

つい安心して力が抜けて、膝から崩れ落ちてしまった。

サザンカ「ははは、どれだけ心配してたんだ。言っただろ、大丈夫だって」

ヒマワリ「そうだね……ごめん」

サザンカ「ちょっと手続きしたあと退院できるそうだから、ヒマワリは先に帰っててくれ」

ヒマワリ「ううん!一緒に帰りたいから受付のとこで待ってる!」
 ▼ 25 wJTYtKMelk 16/06/09 01:00:34 ID:1qbRu4wI [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
帰り道。

ヒマワリ「本当に良かった、なんでもなくて」

サザンカ「いや嬉しいからって、腕組んで歩かんでも……はずかしいのだが」

ヒマワリ「えへへ」



それから、平和な毎日が戻ってきた。


 ▼ 26 リバード@もうどくプレート 16/06/09 01:39:55 ID:HTF/K0dE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
面白い

支援
 ▼ 27 クーン@ゴーストジュエル 16/06/12 00:29:36 ID:jfRfhfyc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ああ^〜
 ▼ 28 wJTYtKMelk 16/06/13 17:16:46 ID:CPyLLa86 [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
だけどそんな平穏な日々は、長くは続かなかった。

ヒマワリ「サザンカちゃん……?」

サザンカ「……ゲホッ、ゲホッ」

ヒマワリ「ど、どうしたの!」

サザンカ「な、なんでもない……」

ヒマワリ「そんなわけないでしょ!病院いこ!」


ボクはサザンカちゃんをおんぶして、この前の病院へむかった。


だけどその途中。

サザンカ「いいんだ、もう充分だよ」

ヒマワリ「……何……言ってるの……?!」

サザンカ「こうして数か月、普通の人のような暮らしをして、痛感したよ……ギンガ団だった頃……私たちはどれほど酷い事をしてしまったのか……フフ……これは、罰なのかもしれないな……」



サザンカ「楽しかったよ、ヒマワリ……今までありがとう」


ヒマワリ「………え?」
 ▼ 29 wJTYtKMelk 16/06/13 17:17:28 ID:CPyLLa86 [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



悪い夢を見ているんだと思った。


サザンカちゃんの全身の力が抜け、全体重が僕の背中にかかった。

ヒマワリ「う、嘘だよね……?」

ボクの問いかけに、サザンカちゃんは何も応えない。

ボクは急いで病院へ向かった。

サザンカちゃんがボクを置いていなくなっちゃうなんて、そんなことあるはずない……

 ▼ 30 wJTYtKMelk 16/06/13 17:18:30 ID:CPyLLa86 [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

病院――


医者「……やはり……これでもよく保った方だ……」

ヒマワリ「ど、どういう事ですか?!」

医者「まだあなたには話していませんでしたか……まあ無理もない」

ヒマワリ「え?」

医者「検査入院のとき、彼女はあなたに疲労だと伝えたそうですね」

ヒマワリ「違うんですか……?」

医者「はい……彼女は不治の病にかかっています。人間の力では絶対に治せない病に」

ヒマワリ「不治の病……!?」

医者「タイムフェイド症候群と呼ばれている、世界中でもほとんど例がない病です。その発症者の全員が、じかんポケモンディアルガや、ときわたりポケモンセレビィとの遭遇を体験している……」

ヒマワリ「ディアルガ……!」
 ▼ 31 wJTYtKMelk 16/06/13 17:19:04 ID:CPyLLa86 [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

医者「ディアルガやセレビィが時を超えることでその空間になんらかの影響を及ぼし、その影響を間近で受けることで、この病は発症すると考えられています……そしてこの病気にかかった者は、半年……早ければ数カ月で、命の時間が止まる。ですが、それをちゃんと解明するには人間の技術力が全く追いついていません……」

ヒマワリ「……そんな……」

医者「彼女に私から病気のことをお伝えしたとき、あなたにはこの事を言わないでくれと言いました」

ヒマワリ「どうして……?」

医者「どうせ終わるなら、最後まであなたと、今まで通りに過ごしたい……と」

ヒマワリ「…………」


目の前が真っ暗になった……


ボクには

何もできないのか……


 ▼ 32 wJTYtKMelk 16/06/13 17:20:53 ID:CPyLLa86 [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


医者「ですが、彼女はまだ亡くなったわけではありません」


ヒマワリ「えっ……?」


医者「時間が止まる。それは死とイコールではない。このまま病院で生命維持装置を使えば、1年は生き永らえるでしょう。それまでに原因が解明されれば……」

ヒマワリ「……そんなの……この病気、何年も解明されてないんでしょ……?そんな都合よく……」

医者「たしかに、そう上手くはいかないでしょう。ディアルガ……そしてセレビィはなかなか手に入らない人知を超えたポケモンです。その姿を見た者すらほとんどいないポケモンですから。今までまともな研究すらできていない………つまり、言い換えるなら、研究材料さえ手に入れば何か解明できることもあるかもしれないということです」

ヒマワリ「……そっか……だけど……」


あのボスですら制御できないほどのポケモンを……ボクなんかが捕まえられるはずが……
 ▼ 33 wJTYtKMelk 16/06/13 17:21:24 ID:CPyLLa86 [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


「……ヒマ…ワ…リ……」


ヒマワリ「!!」

ベッドで寝ているサザンカちゃんが、小さくつぶやいたのが聞こえた。

まだ生きてるんだ。

そうだ。


ボクが諦めてどうする……!!!


ヒマワリ「わかった!ボク、捕まえてきます!絶対に!!」



それからボクはすぐに旅の準備をして、翌朝、家をでた。
 ▼ 34 wJTYtKMelk 16/06/13 17:24:23 ID:CPyLLa86 [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

旅に出る前に、サザンカちゃんのいる病院へ行った。

ヒマワリ「サザンカちゃん、これずっと持ってたんだね」

ギンガ団の団員証を取り出す。昨日の夜、サザンカちゃんのカバンから見つけたものだ。

そこには団員ナンバーが記載されてる。

ヒマワリ「団員ナンバーはもういらないって言ってたのに。フフ、でも実はボクもずっと持ってたんだ。だってこれは、サザンカちゃんとチームだって証だから。ギンガ団でしてきたことはもう思い出したくもない過去になっちゃったよ。だけど、その過去は絶対に捨てたくない。だって、サザンカちゃんと出会えたのはギンガ団にいたからだもん」


ヒマワリ「サザンカちゃんの団員証、借りて行くね」


団員No627と、39。

合わせてNo666、かな。

ヒマワリ「待っててサザンカちゃん。ボク、絶対に戻ってくるから。病気が治ったら、また一緒に暮らそう!」
 ▼ 35 wJTYtKMelk 16/06/13 17:25:18 ID:CPyLLa86 [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ヒマワリ「行こう、ネイティ」

ネイティ「とぅーとぅー!」




つづく
 ▼ 36 チコール@タイマーボール 16/06/13 17:39:26 ID:wuEp0U5M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おっ、更新来てんじゃーん

支援
 ▼ 37 ンムー@みどりのプレート 16/06/18 17:04:03 ID:yjkcdp6A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
保守
 ▼ 38 ウマ@ホイップポップ 16/06/21 18:19:14 ID:OHAFJN4I NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
No.39って言うから違うやつと勘違いした
 ▼ 39 ンリュウ@きよめのおふだ 16/06/22 01:35:09 ID:W.AvPumw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
将来有望な百合書き
 ▼ 40 リボーグ@ポケモンのふえ 16/06/23 02:05:06 ID:mgjrSBtk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
最近百合SS書く人少ないからこうしてイッチが書いてくれるのは嬉しい

支援
 ▼ 41 ヤシガメ@スピードボール 16/07/07 11:20:23 ID:xCHXHu1. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
保守
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