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SS

赤き華と緑の炎 レッドvsグリーン

 ▼ 1 RIVER 16/09/03 15:04:00 ID:tnTGqq5A [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
対戦環境、ダメージ計算は第6世代のものを使用。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
セキエイ高原 ポケモンリーグ本部


ワタル「うう、悔しいが君のポケモンの腕は本物だ……!」


やれやれ、もう終わりか。
四天王とあろうものが結局はこの程度でしかなかった。

世界最強の激戦区として知られるこのカントーのリーグチャンピオンになる、ということ。

これはつまりこの俺が世界で一番強いってことだ。


ワタル「ドラゴン軍団が負けるなんて信じられない……」


いざ終わってみると呆気なかったな。
感動の涙も歓喜の雄叫びも出てこない。
 ▼ 18 RIVER 16/09/03 15:35:24 ID:tnTGqq5A [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レッド「そのダメージ量じゃあチョッキか弱点保険かの判別ができないな………

よし、ファイヤー、鬼火」

「連射開始! ロックブラスト!」

レッド「……………!」

ファイヤーが禍々しい色の火の粉を飛ばしてくるが、所詮単発攻撃。
ドサイドンが次々に発射する岩石の銃弾で鬼火はかき消され、残った三発がファイヤーを直撃した。

ファイヤー、戦闘不能。

「うっし!」

レッド(鬼火羽休めHB特化を……!)

レッド「まだこれからだ、ラプラス」
 ▼ 19 RIVER 16/09/03 15:37:25 ID:tnTGqq5A [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ラプラス、か……
まずい、受け出しが効くやつがいない。
ギャラドスを出してもフリーズドライ持ちだったら確実に落とされる。

物理アタッカーがほぼ確実に一体はいる
と予想できるから、
威嚇ゴツメギャラをここで失うわけにはいかない。

ここはチョッキハードロックD極振りを
信じるしかない!

レッド「波乗り」

「地震で迎え撃て!」

ラプラスの起こした波と地震の衝撃波が激突して波が津波のようなうねりと化したが、
ドサイドンは意地で耐え抜きラプラスに一矢報いた。

ドサイドンの残りHP5%、
ラプラスの残りHP45%。

レッド「(チョッキだったか、まあ今さらか)……氷の礫」

「くそっ……」

ドサイドンはフィールドに膝をつき、まともに動けない。
無情にも礫が突き刺さり崩れ落ちた。

ドサイドン、戦闘不能。
 ▼ 20 RIVER 16/09/03 15:38:32 ID:tnTGqq5A [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「サンキュー、ドサイドン」

伝説のポケモンを一体持っていくだけで終わらず4倍弱点を受け止めつつ後続に少なくないダメージを負わせた。

かなり活躍してくれたな。

「次は……任せたぜ、フーディン!」

ここでペースをこっちに引き寄せる!

「フーディンーーー」

レッド「ラプラスーーー」

「ーーーアンコール!」

「ーーー絶対零度」

ラプラスが絶対零度の凍気を発射しようとした瞬間、フーディンが氷の礫をアンコールする。

ラプラスの絶対零度は不発に終わった。

レッド「………?!」

レッドの表情から動揺が見て取れる。
 ▼ 21 RIVER 16/09/03 15:39:39 ID:tnTGqq5A [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そりゃあな。
大事な試合の最中にポケモンが言うことを聞かなくなれば焦りもするだろ。

「畳み掛けろ! 気合玉!」

「……ぜ、絶対零度」

しかしラプラスはレッドの意に反して氷の礫を打ってしまう。

二つの攻撃が両者に命中したが、優勢なのは明らかにフーディンだ。

フーディンの残りHP、70%弱。
ラプラスの残りHP、残り僅か。

「決めろサイコキネシス!」

レッド「なぜだ……ラプラス……」

氷の礫は素早さに関係なく先制攻撃を仕掛けられる便利な技だが、終盤の撃ち合い以外ではあまり脅威にならない。

フーディンは再び氷の礫を喰らったが、
すかさずサイコキネシスで反撃。
ラプラスを吹っ飛ばした。

ラプラス、戦闘不能。
 ▼ 22 RIVER 16/09/03 15:40:56 ID:tnTGqq5A [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レッド「………頼むよ、カイリュー」

ここでおいでなすったか。
フーディンでも少し削れば……!

レッド「神速」

「神速………?! しまった!」

カイリューの姿が目の前から消える。
いや、消えたのではない。

一瞬のうちにカイリューは超スピードでフーディンに接近し、吹っ飛ばし、壁に叩きつけていた。
その速さはまさに神の速さだ。

フーディン、戦闘不能。
 ▼ 23 RIVER 16/09/03 15:42:18 ID:tnTGqq5A [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>22

フーディンでも少し
→フーディンで少しでも

誤字すいません
 ▼ 24 RIVER 16/09/03 15:44:47 ID:YQ/NN8ew [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「サンキュー、よくやったぜ」

レッド「これ以上好きにはさせない」

「………へっ、行くぜ、ギャラドス!」

ギャラドスの威嚇でカイリューの攻撃が下がった。

レッド(確かグリーンのギャラドスは特殊型で冷凍ビーム持ちだっけ。
不一致冷凍ビームならマルスケ込みで余裕で耐える。
舞って逆鱗で潰すか)

レッド「龍の舞」

「挑発!」

しかしレッドのカイリューの方が速かった。龍の舞で攻撃力を元に戻し、素早さを上げる。
 ▼ 25 RIVER 16/09/03 15:45:58 ID:YQ/NN8ew [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レッド「………らしくないね」

呆れた表情でレッドが口を開く。

「…何がさ?」

レッド「カイリューの方が速いに決まってるのに、そんなターンを無駄にするようなことを」

「………なんとでも言えよ」

レッド「………逆鱗」


よっし、貰った!


カイリューが怒りに身を任せて突っ込んでくるタイミングをしっかり見切ってギャラドスはゴツゴツメットで攻撃を受け止めた。

しかしゴツゴツメット越しにも関わらずかなりの衝撃を受けギャラドスはバランスを崩し一瞬ぐらつく。

「今だ! 氷の牙!」

レッド「!!」
 ▼ 26 RIVER 16/09/03 15:47:48 ID:1NoiN/pY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゴツゴツメットでダメージを受け、マルチスケイルが失われたカイリューを冷気を纏ったギャラドスの牙が襲う。

さすがに600族といえども4倍弱点には抗えず、氷漬けになってフィールドに墜落した。

カイリュー、戦闘不能。

「おし、作戦通りだ。 ナイスギャラドス!」

ギャラドスの残りHPは半分を少し切ったあたりだ。

レッド「(そういうことだったのか)行くよ、サンダー」

今度はサンダーか……!
ドサイドンを失った今、止めるのが難しい。

それにしても、フリーザー、サンダー、
ファイヤー、ラプラス、カイリュー。
なんだこの……スペックの暴力。
 ▼ 27 RIVER 16/09/03 15:58:02 ID:1NoiN/pY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今はここまで。

ここまでは

グリーンvsレッド

△リザードン フリーザー△
△リザードン ファイヤー△
○ドサイドン ファイヤー×
×ドサイドン ラプラス○
○フーディン ラプラス×
×フーディン カイリュー○
○ギャラドス カイリュー×
?ギャラドス サンダー? という試合展開。

今回が初投稿です。
DS二つ並べれば再現できる試合、をポリシーに書いてます
楽しんでくだされば幸いです。
 ▼ 28 オッキー@スピーダー 16/09/03 16:12:13 ID:AMbbExno NGネーム登録 NGID登録 報告
C
 ▼ 29 ドシシ@もののけプレート 16/09/03 16:33:37 ID:c.qbcAqk NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
面白い
支援
 ▼ 30 RIVER 16/09/03 17:53:16 ID:nc.8Zptk [1/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
ちょっとだけ続き投下_φ(・_・


ここでギャラドスを失うのはまずい。
流れが向こうに流れてしまう。

「おし、ギャラドスーーー」

レッド「サンダー、ここはーーー」

「ーーー交代! 出番だナッシー!」

レッド「ーーーボルトチェンジだ」


ギャラドスが交代して代わりに出てきた
ナッシーを電波が直撃する。

そしてサンダーはその反動を上手く利用してモンスターボールに戻った。

「くそっ、交代技か!」

レッド「さあいくよ、フリーザー」
 ▼ 31 RIVER 16/09/03 17:54:05 ID:nc.8Zptk [2/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
どうする?
俺の残りはリザードン、ギャラドス、
ナッシー、ピジョット。
見事なまでにサンダーとフリーザーが刺さる状態だ。

……ここはナッシーに粘ってもらう!

「サイコキネシス!」

レッド「フリーズドライ!」

フリーザーの撃ってくるフリーズドライをナッシーはフリーザーに直接念力をかけて揺さぶることで狙いをずらそうとするも、かなわず。

しかしフリーザーにも確実にダメージが蓄積された。

そして両者は素早く距離をとり、
ナッシーはオボンの実、
フリーザーは食べ残しでHPを回復。

ナッシーの残りHP、60%ほど。
フリーザーの残りHP、75%ほど。
 ▼ 32 RIVER 16/09/03 17:55:51 ID:nc.8Zptk [3/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
レッド「ふうん。交代しないんだ。
フリーザー、フリーズドライ」

「くそっ、大爆発で道連れにするぞ!」

ナッシーは真正面からフリーズドライの直撃を受けつつもギリギリで耐えきり、そのままフリーザーの懐に飛び込んで大爆発を仕掛けた。

黒煙が両者を包み込み、ここからはどうなったかがわからない。

そして、煙が晴れてーーー

「サンキュー、ナッシー。
お前の闘志、無駄にはしない……!」

レッド「もう少し頼む、フリーザー」


倒れ伏すナッシーと依然、優雅に空に舞うフリーザーの姿があった。


ーーーナッシー、戦闘不能。

フリーザーの残りHP、25%。
 ▼ 33 RIVER 16/09/03 19:53:40 ID:nc.8Zptk [4/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
おしっ、余計に消耗せずにフリーザーを倒せるラインにまで持って行けた。

サンキュー、ナッシー。

「これで仕留める!
行くぜリザードン、オーバーヒート!」

爆発に巻き込まれて弱っているフリーザーに対し、
一度手持ちに戻ってオーバーヒートの反動を回復していたリザードン。

フリーザーがかなうわけもなく炎に包まれて力なく墜落した。

フリーザー、戦闘不能。


おし、これでレッドの残りはHP満タンのサンダーと………「アイツ」だな。

対するこっちはHP満タンのリザードンとピジョット、
半分近く削られたギャラドス。

大丈夫。数でこっちが上回ってるし、
流れも伝説二体を撃破したこっちに大きく傾いてる!

レッド「もう一度頼む、サンダー」
(向こうのリザードンは間違いない。
メガリザードンYで確定だな)
 ▼ 34 RIVER 16/09/03 19:55:21 ID:nc.8Zptk [5/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
サンダーで来たか……!
こいつを乗り越えないことには俺の勝ちはありえない。

ここは不本意だけど交代してギャラドスを捨ててから死に出しでピジョットを出す。


「おし、リザードンーーー」

レッド「サンダー、いくよーーー」

「ーーー交代! わりぃ、ギャラドス……
ここはこれしかないんだ!」

「ーーー10万ボルト」

俺は急いでリザードンを下げ、
直ぐにギャラドスを繰り出したが、
フィールドに降り立った瞬間、
あっという間に高電圧の電流を流され
真っ黒に焦がされてしまった。

ギャラドス、戦闘不能。
 ▼ 35 RIVER 16/09/03 19:56:16 ID:nc.8Zptk [6/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
ものすごいパワーだ……
いや大丈夫、大丈夫だ、
上から殴ればどうということはない!


「行くぜ、ピジョット!」

レッド「10万ボルト」

「先手必勝、熱風だ!
…………な、なんだこの速さは?!」

ピジョットが熱風を巻き起こそうと羽ばたいた隙を狙ってサンダーが鋭く10万ボルトを突き刺す。

その鋭さは伝説の名に恥じぬ、黄金の輝きを宿した一本槍の如く。

ピジョットは真正面から貫かれ、
一発で黒焦げにされてしまった。

ピジョット、戦闘不能。

レッド「……スカーフサンダー、
舐めると痛い目にあう」

わずかに、しかし勝ち誇るかのようなレッドの声色。

くそっ、追い込まれたか!
 ▼ 36 RIVER 16/09/03 19:57:58 ID:nc.8Zptk [7/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
「油断したのは、俺か?
行くぜ、リザードン!」

レッド「決めろ、サンダー」


サンダーは戦闘機のごとき超スピードから10万ボルトを放つ。

「恐れるな、リザードン!!」

リザードンは恐れることなく、槍をがっしりと受け止める。

それを見届けた俺はネックレスにしてあるキーストーンを、右手で軽く握りしめた。

そしてキーストーンを握りしめた拳を自らの胸に静かに置く。

「おし、準備はできたか……?

さあいくぞ、リザードン!
覇気を纏い、龍となれ!

…………メガシンカッ!!」

レッド(グリーン……お前!)
 ▼ 37 RIVER 16/09/03 19:58:53 ID:nc.8Zptk [8/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
俺のキーストーンとリザードンのリザードンナイトが反応し、リザードンが眩い光に包まれる。

その光はサンダーの放った黄金の槍と互いに映えて更に輝きを増すばかりだ。

「さあ……いくぜ!
思いっきり暴れてこい、逆鱗!!」

グオォォオ!!

リザードンが眩い光の中から咆哮した、その刹那ーーー


レッド「……?!」

「……さすがだぜ、リザードン」


ーーー俺たちが見たのは、
吹っ飛ばされて壁に叩きつけられ、完全にノックアウトされたサンダーの姿だった。


サンダー、戦闘不能。

リザードンの残りHP、40%ほど。
 ▼ 38 RIVER 16/09/03 19:59:47 ID:nc.8Zptk [9/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
メガシンカ前に食らった10万ボルトが予想以上に響いた。

だけど、まだ勝算は幾らでもある!

「はーっはっはっは! 見たかレッド!
こいつが俺の最後の切り札だ!」

レッドが俺と視線を外し、僅かに俯く。

レッド「グリーン……進化してるのは、
君だけじゃない!!

いくよ、フシギバナ!!」


ギァァァアス!!


リザードンがまた咆哮した。
 ▼ 39 RIVER 16/09/03 20:01:29 ID:nc.8Zptk [10/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
こうなっちまうとリザードンの荒ぶる力はトレーナーたる俺さえも止められないーーー

リザードンの逆鱗が出てきたばかりのフシギバナのHPを一気に7割刈り取った。

ーーーでも、そのパワーは折り紙付き。
ん、レッドのあれは……
今まで気に留めていなかったが、まさか!

俺が見たのは、レッドが左腕に巻かれたメガリングに右手を添えたところ。

レッド「僕らの絆、結晶となれ!
フシギバナ、メガシンカ!!」


今度はフシギバナがあの光に包まれる。
その神々しさはリザードンのメガシンカに勝るとも劣らない。

フシギバナが再び姿を現した時ーーー

「ちっ、ちゃっかり光合成で回復してたのかよ」

レッド「これで真っ向勝負だ!」

ーーーフシギバナのHPは最大の8割ほどまで回復。
体の傷は粗方消えていた。
 ▼ 40 RIVER 16/09/03 20:02:25 ID:nc.8Zptk [11/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
対するリザードンは疲れ果てて混乱してしまった。

おいおい、リザードン。
ここで止まるお前じゃないだろ?

「リザードン……聞こえるか?
混乱してる場合じゃねーぞ!!

焦がせ、オーバーヒートォ!」

レッド「耐え抜くぞ、フシギバナ!
光合成っ!」


俺の言葉に呼応し、リザードンの目に理性の光が戻った。

メガシンカして更にパワーを増した炎塊が爆発し、フシギバナを襲う。

しかしフシギバナはそれを真っ向から受け止めつつ、光合成で体力を回復した。

フシギバナの残りHPは9割ほどか。
 ▼ 41 RIVER 16/09/03 20:03:12 ID:nc.8Zptk [12/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
レッド「特性、あつい脂肪……まさか忘れたわけじゃないだろ?」

「はっ、わかってらぁそんくらい」

レッド「今度はこっちから行くよ!
フシギバナ、ギガドレイン!」

「リザードン、龍の舞だ!」

リザードンは龍の舞のステップを応用して上手くギガドレインを受け流しつつ、
攻撃力とスピードを上昇させる。

しかし完全には受け流せなかった。


フシギバナの残りHP、9割強。
リザードンの残りHP、3割。
 ▼ 42 RIVER 16/09/03 20:04:15 ID:nc.8Zptk [13/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
くそっ……完全に俺が劣勢だーーー

「射程圏内に入られたか……!」

ーーーしかし諦める理由はないーーー

レッド「これで終わりにしよう!」

ーーー勝つのは俺だーーー

「ああ、勝ったほうがチャンピオンだ!
行くぜ、リザードンーーー」

ーーーこれで決める!!

レッド「来るぞ、フシギバナーーー」

「ーーー鎧を纏い、戦士となれ!
フレア、ドライブッッ!!」

レッド「ーーー砲弾を携え、迎え撃て!ヘドロ、爆弾ッッ!!」

「「いっっけぇぇえーー!!」」
 ▼ 43 RIVER 16/09/03 20:05:04 ID:nc.8Zptk [14/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
リザードンが炎の鎧を纏い、旋回しつつ高く上昇してフシギバナの真上を取る。

高度は部屋の天井ギリギリ。

この高さならヘドロ爆弾は、仮に届いてもその頃には勢いがない。

そのためフシギバナは未だ手が出せず、
その代わりにキッとリザードンを見据えてどっしりと構え、迎撃態勢に入った。

その間にも炎は増幅し続け、リザードンはとうとう一つの炎塊と化した。

俺とレッドは何も言わず、ただそれぞれのパートナーを信じ静観する。

部屋の中の時が、止まった。
 ▼ 44 RIVER 16/09/03 20:05:52 ID:nc.8Zptk [15/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
刹那。



リザードンが翼を畳み急降下する!!

その姿はさながら大気圏に突入して燃え上がる一筋の流星。

勿論フシギバナも指をくわえて待つばかりではない。

大輪の花を砲台にし、いつでもヘドロ爆弾を放つ用意は出来ていた。



俺にはそれらがスローモーションのように見えた。

リザードンが一直線に突っ込み、フシギバナが苦痛に顔を歪ませる。

ヘドロが高熱によってガス爆発を起こし、周囲は悪臭を放つ黒い煙に包まれた。

そして勝敗の行方は、煙の中に覆い隠された。
 ▼ 45 RIVER 16/09/03 20:07:03 ID:nc.8Zptk [16/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
回想再び、数年前、オーキド研究所

レッド「じゃあ……僕はこの子にする」

オーキド「ふむ、草ポケモン、フシギダネか!
そのポケモンはすごく元気がいいぞ!」

「え、お前それにするのかよ?」

レッド「………だめ?」

「いや、なんか意外でさ。
そんじゃ、俺はこれ!
ヒトカゲを貰うぜ!」

レッド「………なんか、面白いね」

「ん、何が?
………ああ、なんだそういうことかよ。

ま、別にこーゆーのもいんじゃねぇ?」

オーキド「ははは、なるほどのう。
レッドが草ポケモン、グリーンが炎ポケモンを選んだか!
これじゃ名前とあべこべじゃのう」
 ▼ 46 RIVER 16/09/03 20:09:22 ID:nc.8Zptk [17/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
あの時の爺さんのどこか愉快そうな口調がなんとなく嫌だったけど、
もしかしたら、あの時既に俺はどこかで予感していたのかもしれない。

こいつが、レッドが後々大きな壁になる事を。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、煙が晴れる。

両者はメガシンカを解除し、どちらも全く動かない。

それは、激突の末、とうとう戦いの決着がついたことを意味している。

一方はフィールドに倒れ伏し、
他方はギリギリで踏みとどまっていた。

レッド「………………………」

ついに決着がついた。

「サンキュー、リザードン」

俺はリザードンをゆっくりとボールに戻した。

レッド「………………………!」


リザードン、戦闘不能。

勝者、レッド。
 ▼ 47 RIVER 16/09/03 20:10:09 ID:nc.8Zptk [18/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
「……バカな……本当に終わったのか……
全力を賭けたのに、負けた……!
せっかくポケモンリーグの頂点に立ったのに、よう……俺様の天下はもう終わりかよ……そりゃ、ないぜ……」

リザードンの体にヘドロは少しも付着していなかったところを見ると、
おそらくフレアドライブの反動ダメージで体力が限界を迎えたのだろう。

「なぜ……なぜ負けてしまったんだ……
俺の育て方、間違ってなんかいないはずなのに…しょうがないぜ、お前がリーグ
チャンピオンだ。

…………認めたくねーけど」
 ▼ 48 ルバット@おいしいみず 16/09/03 20:11:30 ID:hpjlvH9s [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 49 RIVER 16/09/03 20:11:40 ID:nc.8Zptk [19/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こうして俺の幻の天下は夢と消えた。

正直、その後のことは思い出したくもない。

直後に爺さんが到着し、俺はリーグを制した王者としてでなく惨めな敗北者として爺さんに会わなくてはならなかった。

というか俺に向かってポケモンに対する愛情が欠けてるってなあ。

その言葉、悪口になるけどどっちかっていうとレッドに掛けられるべきだろ。

その後レッドはチャンピオンの座を拒否し、
旅を続ける意志を表明。

そうなれば次に話が来るのは俺だけど…
負けて王者になるなんて、んなことできるか。

俺もチャンピオンの座に就くことを辞退した。
 ▼ 50 RIVER 16/09/03 20:12:31 ID:nc.8Zptk [20/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
あれから二年が経った今でもはっきりと思い出せる。

伝説のポケモンを前にして物怖じせずに
ロックブラストを放つドサイドン。

フーディンのアンコールに翻弄されて焦りを見せるレッドのあの表情。

逆鱗の強烈な一撃を受け止めつつも一歩も退かずに返り討ちにしたギャラドス。

ひとかけらの迷いもなく炎を纏って急降下するリザードン。

全部、今となってはいい思い出だ。

今の俺はトキワシティジムリーダーとして働いている。

あの時、チャンピオンの座を逃したのは幸か不幸か。

それは誰にもわからない。

だけど俺は一生忘れないだろう。

あの日の赤き華と緑の炎の激突を。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 完
 ▼ 51 ドリーナ@きんのいれば 16/09/03 20:13:17 ID:hpjlvH9s [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

良かった
 ▼ 52 RIVER 16/09/03 20:14:08 ID:nc.8Zptk [21/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
見てくださった方、ありがとうございました。

感想、意見、質問等ございましたらお答えします。

ここからは今回のSSを書くに当たって使用したポケモンの型を示しておきます。
 ▼ 53 マザラシ@ルカリオナイト 16/09/03 20:14:16 ID:OrbyHfP6 NGネーム登録 NGID登録 報告
ものすごく面白かった
おつかれさま
 ▼ 54 RIVER 16/09/03 20:15:46 ID:nc.8Zptk [22/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
こちらはグリーンのパーティ。

ポケモン名の横のカッコ内は

(s実数値 努力値の振り先) となっています。

努力値は全てぶっぱです。

だからゴツメギャラもHBぶっぱですw
 ▼ 55 RIVER 16/09/03 20:16:36 ID:nc.8Zptk [23/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
ナッシー、メガバナはめざ炎理想個体。
サンダーはめざ氷理想個体です。
 ▼ 56 RIVER 16/09/03 20:28:44 ID:nc.8Zptk [24/24] NGネーム登録 NGID登録 報告
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=387270#rescount40

↑次回作はこちらで投下します。
見てくださると、あわよくば楽しんでいただければこれ以上嬉しいことはありません。
 ▼ 57 ガハッサム@じしゃく 16/09/03 20:47:25 ID:/Lc4kCHA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おもしろかった
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