【エイプリルフールSS】マフォクシー「右から来た嘘を左に受け流す(　´_ゝ`)」

──4月1日。
そう。エイプリルフールで、嘘をついても許されるという日。

嘘は正午までに限ると聞いた事がありますが、
なんとも下らない風習ですねぇ…。

-ぽけりん学園-

始業式が終わり、新しいクラスになったばかりだというのに、
さっそく彼方此方で…▽


レシラム♀「昨日駅前で、おっさんポケがいきなり服抜いで全裸になって、
右手の握りこぶし上げて『我が生涯がいっぺんに台無し！！』って叫んで警察に捕まってたのを見たぞ。」

ヌメルゴン♀「えー、マジ変態！？キモーい！」

レシラム♀「変態が許されるのは小学生までだよね〜」

ヌメルゴン♀「キャハハハハハハ！」

レシラム♀「…因みに嘘だ。(｀・ω・´)」

ヌメルゴン♀「っ！？」

レシラム♀「ふふ、今日はエイプリルフールだからな♪」

ヌメルゴン♀「ファミチキください！！！！！！！！！！！！！！」

レシラム♀「いきなりでけぇ声あげんなよ うるせぇよ (=ﾟωﾟ)」

ヌメルゴン♀「（ファミチキください）」

レシラム♀「こ奴、直接脳内に…！」

ケロマツ♀「ジュカイン君。」

ジュカイン♂「ん？どうした、ケロマツちゃん。」

ケロマツ♀「実は、前から貴方に言おうと思ってた事があるの。」

ジュカイン♂「何だ…？」

ケロマツ♀「ジュカイン弱い！カッコ悪い！」

ジュカイン♂「そっ、そんなぁ！？ケロマツちゃ〜んっ！」

ケロマツ♀「……うふふ、もちろん嘘よ♪
ジュカイン強い！カッコいい！（はぁと）」

ジュカイン♂「くっ、騙されたぜ( *´ω｀*)」

早速際どくて草

支援

セレビィ「今そこで500円玉拾ったんだけど、誰か落としてないか？」

エモンガ♂「さあ？俺じゃないエモ。」

パチリス♀「私でもないよ。」

デデンネ♂「あれ？もしかして…それはボクが落とした500円ンネ！」

セレビィ「ふんっ、今日はエイプリルフールだ。そんなもの落ちてるわけないじゃないか。」

デデンネ♂「デデーン！？」

セレビィ「トボけて自分の落としたお金だと主張するなんて、君は本当に卑怯だな。」

デデンネ♂「」

そして、僕の親友達もこのイベントに乗じて嘘をついて来るのだ。
去年に騙せなかったので、今年こそリベンジだとかなんとか…。

1番手・キュウコン

キュウコン♀「マフォはん…！」

色マフォクシー♀「おや？どうしました、キュウコンさん。(　´_ゝ`)」

キュウコン♀「実はうち、♀やけど…♀が好きやねん…////」

色マフォクシー♀「(　´_ゝ`)…！」

百合厨なポケの方々「何ッ！？」ﾋﾟｸｯ

キュウコン♀「うちとアローラキュウコンはん…付き合っとるんやで////」

アローラキュウコン♀「え？ちょっと、何を言って…んうッ！？」

不意に口をキスで塞いで、口封じ▽

キュウコン♀「んッ…ふっ////」

アローラキュウコン♀「んむッ、ふぅうッ////」

周り「おお〜っ！（歓喜）」

アローラキュウコン♀「（何すんのよ！キュウコンさんッ！）」

キュウコン♀「（堪忍な？今年こそはマフォはんを騙す為なんや！）」

色マフォクシー♀「（右から嘘が来てる…(　´_ゝ`)）」

百合厨なポケの方々「いいもの見せて貰いました！ありがとうございまッス！」

キュウコン♀「どや？マフォはん、驚いたやろ……」

色マフォクシー♀「僕はその嘘を左に受け流す(　´_ゝ`)」

キュウコン♀「あかーーんッ！やっぱり駄目やったか〜ッ！」

アローラキュウコン♀「…キュウコンさん。ちょっと話があるから屋上に行こ？」ﾆｺｯ

キュウコン♀「あかーーんッ！」

彼女はこの後、アローラキュウコンにこってりと絞られたそうな。

2番手・ガブリアス

ガブリアス♀「どうしたものかな…。」

色マフォクシー♀「おや？ガーちゃん、何かあったのですか？」

ガブリアス♀「その呼び方はやめいっ！」

色マフォクシー♀「英語名“Garchomp”ですので(　´_ゝ`)」

ガブリアス♀「…まぁいい。それより実は、昨日の部活の帰りの事なんだが…。
自転車での帰り道、よそ見しててヤクザ（ゴロンダ）の黒い高級車にぶつかってしまってな…！」

色マフォクシー♀「(　´_ゝ`)…！」

ガブリアス♀「それで、弁償代を払えないのなら…体で払って貰う事になると脅された。」

色マフォクシー♀「体で払うですと？」

ガブリアス♀「私もそっちの意味かと思ってたが、そうではない。
…ほら、よくヤクザ映画とかであるだろう。“臓器売買”だッ！
そして…私にはとても払える様な金額では…。」

色マフォクシー♀「(　´_ゝ`)…！」

ガブリアス♀「だから、私の内臓……もうすぐ無いぞう！(｀・ω・´)」

渾身の嘘とギャグが炸裂ッ！

そして…！

色マフォクシー♀「嘘を右から左へ受け流す　左から右へは受け流さない(　´_ゝ`)」

…やっぱり駄目だった。

支援。
ムーディマフォクシー

ガブリアス♀「くっ、手強いな。
（ギャグも滑って恥ずかしいぞ…何やってるんだ私ッ！）」

3番手・アシレーヌ

アシレーヌ♀「最後は私の番…！私の嘘なら、きっと騙される筈っ！」

キュウコン♀「自信たっぷりやね。」

アシレーヌ♀「そうっ！“オレオレ詐欺”作戦よ♪」

ガブリアス♀「…！成る程な、これは期待だ。」

キュウコン♀「ほな、頑張ってぇな？アシレーヌはん。」

…………………
……………
………

キュウコン♀「休み時間や。マフォはんは、飲み物買いに行ったみたいやで。」

ガブリアス♀「チャンスだな。」

アシレーヌ♀「さて、それじゃ変声機を使ってと…♪」

そしてもちろん、自分の携帯からでは仕掛け人がバレバレなので…
学園内に設置されている電話機を使う。

…………………

色マフォクシー♀「おや？携帯が。…もしもし？」

アシレーヌ♀（変声機使用）「あ、俺だよ、オレオレ！」

色マフォクシー♀「誰です？(　´_ゝ`)」

アシレーヌ♀「だから俺だって〜！」

色マフォクシー♀「ああ、オレンさんでしたか。(　´_ゝ`)」

アシレーヌ♀「そうそう、オレンだよ。
実は交通事故起こしちゃってさ。急遽お金が必要に…」

色マフォクシー♀「木の実の知り合いなど僕にはいません(　´_ゝ`)」

通話は切れた▽

アシレーヌ♀「…あれ？（＾ω＾）」

色マフォクシー♀「そう、右から来た嘘を僕は左へ受け流す(　´_ゝ`)」

右向いてるのは兄者だっけ

アシレーヌ♀「ぐぬぬ…。」

ガブリアス♀「呆気ないとしか言いようがないぞ。」

キュウコン♀「うちらの中で一番ダメやん…。」

…………………

ガブリアス♀「さて、他に良い嘘のネタはないだろうか？」

キュウコン♀「いかにもエイプリルフールにありがちなネタの嘘では、
また左に受け流されそうやね…。」

アシレーヌ♀「確かに。」

お久しぶりですね(*゜▽゜)
支援！

ガブリアス♀「では、他の人があまり知らなさそうな事はどうだ？」

キュウコン♀「…例えば？」

ガブリアス♀「うーむ…“サメハダーは泳ぎ続けないと死ぬ”とか。」

アシレーヌ♀「あ、それ聞いた事あるんだけど…あれって嘘なの？」

ガブリアス♀「そうだな。殆どの種類の鮫は必要に応じて口の筋肉を使って、
鰓裂を通して水を出し入れすることもできるから…動かなくても呼吸する事が可能だぞ。」

アシレーヌ♀「ふぅん、成る程ね。」

ガブリアス♀「鮫に関する話には幾つか誤解がある。
某映画のせいで、悪者扱いのイメージがついてしまったのもそうだ。
…鮫型ポケモンとして、なんかｼｬｰｸに触るな。」

キュウコン♀「……。」

アシレーヌ♀「……。」

ガブリアス♀「（＾ω＾）」

キュウコン♀「一気にサメた 。もっとジョーズなギャグを振って欲しいもんやなぁ。」

アシレーヌ♀「（フカくにも笑いそうになりました。）」

ガブリアス♀「くっ…！1日に二度もギャグが滑ってしまったかッ！…////」

支援

マフォクシー♂「キュウコンちゃん達、何をしているのかな？」

ガブリアス♀「ん？貴方は確かクラスメイトの…」

キュウコン♀「イケメンのマフォ♂はん。」

アシレーヌ♀「ほら、今日はエイプリルフールじゃない。だから…」ﾋｿﾋｿ


マフォクシー♂「成る程な。…実は俺も彼女に言いたい事がある。
あえて、この日だからこそ伝えられる事だ。」

アシレーヌ♀「え？」

キュウコン♀「なんやそれ？」

色マフォクシー♀「そろそろ教室に戻らなければ。」

クチート♀「ふふふっ…♪」

色マフォクシー♀「おや？クラスメイトのクチートさん。何やら楽しそうですねぇ？」

クチート♀「今日はエイプリルフールだからね♪
友達と、“どちらが多くのポケモンを騙せるか”って遊びをしているの。」

色マフォクシー♀「そうですか。…そいえば、貴方は確か“欺きポケモン”でしたっけ。」

クチート♀「その通り♪ところで貴方はどう？嘘の一つでもついてみた？」

色マフォクシー♀「…実は、エイプリルフールだから嘘をついても許されると思って、
119に電話して「僕の家が火事です。」って言ったら、本当に消防車が何台も来てしまいまして(　´_ゝ`)」

クチート♀「えっ！？」

色マフォクシー♀「失礼。これぞ、不意に右からやって来た嘘です。(　´_ゝ`)」

クチート♀「」

さて、取り敢えず僕も嘘をついてみましたが…
やはりエイプリルフールは何が楽しいのか疑問ですねぇ。

…………………
……………
………

マフォクシー♂「…ふぅ。」

色マフォクシー♀「…？何か元気が無い様ですが、どうしました？」

マフォクシー♂「ああ…俺、病気なんだ。」

色マフォクシー♀「病気？嘘なら左に受け流しますよ？(　´_ゝ`)」

マフォクシー♂「本当さ。胸が苦しくて食欲も無くてな…」

色マフォクシー♀「(　´_ゝ`)…！」

マフォクシー♂「…俺の病気は君のせいなんだ。」

色マフォクシー♀「何ですと？」

マフォクシー♂「そう、何故なら…！」

色マフォクシー♀「何故なら？」

マフォクシー♂「病気は病気でも、“恋の病”だからだッ！
俺と付き合って欲しい。(｀・ω・´)ｷﾘｯ」

色マフォクシー♀「…ッ////」

アシレーヌ♀「マフォ♂君が伝えたかった事って、まさか告白！？」

ガブリアス♀「（だが、何故この日に…？）」

色マフォクシー♀「なんかいきなり告白されましたけど、これは一体(　´_ゝ`)…////」

嬉しいですが…しかし、今日はエイプリルフール。
本気なのか嘘なのか分からない……さあどうする？


A:「ありがとう。でもエイプリルフールだよね？」と返事して左に受け流す。

B:「本当なら嬉しい…////僕も好きです。」と返事して左に受け流さない。


…………………▽

（同種族ですし、本気だと信じてみる事に致しましょう。
そう、嘘は受け流せても告白は受け流せない僕なのであった。）

色マフォクシー♀「…ここは、Bの返しで。」

キュウコン♀「マフォはん、ファイナルアンサー？」

色マフォクシー♀「ファイナルアンサーです。」

キュウコン♀「……！」

アシレーヌ♀「……！」

ガブリアス♀「（クイズ$ミリオネア？）」

…そして。

マフォクシー♂「良かった…！」ｷﾞｭｯ

色マフォクシー♀「え？ちょッ…////」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

マフォクシー♂「実は、告白は前から君にしようと思ってたんだが、中々その勇気が無かった。
そしたら昨日、親友のクラスメイトがな…。」

支援です

-回想-

ザングース♂「俺達、彼女まだいないだろ？…って事で、明日好きな♀に告白しようぜ！」

マフォクシー♂「突然何を言い出すんだ？明日はエイプリルフールだぞ。」

ザングース♂「エイプリルフールだからだよ。
好きな人に告白するじゃん。そしたら、答えがどっちでもどうでもなるんだよ。」

マフォクシー♂「…というと？」

ザングース♂「返答がＯＫなら、『世間はエイプリルフールだけど、俺達の愛は本物だ。』
…って言って付き合えばいいし、ダメなら『エイプリルフールだぞ。』って言って逃げればいい。
冗談にして逃げられる分、ふられた時の精神的ダメージを減らす事ができる。」

マフォクシー♂「しかしなぁ…。」

ザングース♂「中々好きな子に告白できないって言ってただろ？
こういうチャンスをものにせずして、どうする！」

マフォクシー♂「……。」

ザングース♂「俺も好きな子がいるんだ。
明日、同じクラスのコジョンドちゃんに告白するから。」

マフォクシー♂「な、なんか勝手に決まってるのは何故だ？」

ザングース♂「いいじゃないか。じゃ、お互い明日は頑張ろうな。」

マフォクシー♂「あ、おい！…やれやれ。」

…………………
……………
………

マフォクシー♂「…という訳だ。」

色マフォクシー♀「そ、そうだったんですか…////」

マフォクシー♂「世間はエイプリルフールだが、君への愛は本物だッ！(｀・ω・´)ｷﾘｯ」

キュウコン♀「なんか素敵やない…♪」

ガブリアス♀「すっかり元の目的を忘れていたが、それはまた来年にリベンジする事にしよう。
二人共、おめでとうだ…♪」

アシレーヌ♀「おめでとう♪」

キュウコン♀「おめでとさん♪」

色マフォクシー♀「ありがとう、皆さん。」

と、言う訳で彼と付き合う事になり…
まさかのエイプリルフールの4月1日が、後の僕達の記念日となってしまったのである。

余談ですが、彼の親友も告白が上手くいったそうです。


もしも　あなたにも　右からいきなり来ることがあれば

嘘を左へ受け流して欲しい


-完-

これにて終わります
支援してくれた方、お読み下さった方々、ありがとうございました…！

(　´_ゝ`)……乙です

乙です(*´ω｀*)

乙

乙

生きてたのか

うーん…やっぱりこの人の凄さは分からないな
まあとりあえず乙です

久しぶりにみた
乙