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師匠の声が、どこか遠くから聞こえてくるようだった。
てっきり自分がキャプテンになるものだと思っていた。ここリリィタウンで、島キングであるハラの元で修行しているトレーナーの中で、自分が一番強いはずなのに。
「ククイくん、またなれなかったねー。せっかく推薦してもらったのに。もう十九でしょ?厳しいよねー」
「いや、いいんだよ。ぼくは他にやりたいことがあるからね!」
「それ、なんか前も言ってたよね。やりたいことってなんなの?」
近くで話している先輩トレーナーたちの声が、酷く耳障りだった。
オレはまだ十四歳だ。キャプテンにちょうどいい年齢じゃないか。
少年は俯き、涙をこらえて唇を噛みしめた。
今年は、少年が島巡りを終えてから、初めてメレメレ島のキャプテンが入れ替わる年だった。前任のキャプテンが二十歳の誕生日を迎えたのだ。
チャンスはあと六年。しかし、今回キャプテンに就任したトレーナーは、十七歳だ。つまり、あと三年経たないと、この席は空かない。
「クソ……クソックソッ、何やってんだ、グズマ……!」
少年は、頭を抱え、歯ぎしりしながら唸り声を上げた。