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【安価SS】ダイゴ「御曹司失格!?」

 ▼ 1 mjaCLu0RDY 18/06/09 15:38:17 ID:VtPMyu92 NGネーム登録 NGID登録 報告


ダイゴ「おやじ、一体どういうことだ?」


デボンコーポレーション社長室。

机を挟んで、親子二人が向かい合っていた。


ムクゲ「そのままの意味だよ。お前にここは継がせられん。」

ダイゴ「どうして!? 僕はチャンピオンなんだよ?」


久々の親子対面だった。

ダイゴにはチャンピオンの仕事があったし、ムクゲも社長としてよく働いていた。

それに、石好きのダイゴはよく採掘で家を開けている。

ムクゲも昔はよく石を採りに出かけていたが、仕事と年齢のせいで最近は行けていない。

社長室に飾っているのは、若いころに社長自らが採掘したものばかりだ。

 ▼ 25 ブソル@にじいろのはね 18/06/11 15:36:48 ID:zLzM1svE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ろくなのがいなくて草
 ▼ 26 バット@アクセサリーいれ 18/06/11 15:41:46 ID:ZEn.ZP1w NGネーム登録 NGID登録 報告
5は普通に採用できる
 ▼ 27 mjaCLu0RDY 18/06/11 16:15:59 ID:iWoUIKj. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告



ムクゲ「・・・・・・ダイゴ、これはどういうことかな?」


しわが入った書類を手に、厳しい目付きでムクゲの前に立つ。


ダイゴ「だから、全員採用させて欲しいとお願いしてるんです。」


あの後しばらく考えたが、やはり一人には決められない。

判断力の欠如と、お人好しが影響した。

書類選考では人数も多く簡単に落とすことができたが、

実際に会ってしまうと少しでも愛着が沸いてしまった。


ムクゲ「駄目だ。社員ばかり増えても、給料という名の費用が増えるだけだ。」

ダイゴ「どの子も個性的で、長所を伸ばせば必ず活躍してくれます! 」

ダイゴ「僕が責任を持って面倒を見ます!」


その言葉を聴いた瞬間、ムクゲの顔が少し綻んだ。


ムクゲ「・・・・・・その言葉を待っていた。」

ムクゲ「本当に、責任を持ってやるのだな?」

ダイゴ「はい!」


ムクゲ「お前がテキトーに選んで来たらどうしようかと思ったよ。」

ムクゲ「しっかり考えた上での全員採用なら、文句は言わない。」

ダイゴ「親父、ありがとう!」

ムクゲ「今は仕事中だ。」

ダイゴ「あっ・・・・・・すみません、社長。」

 ▼ 28 mjaCLu0RDY 18/06/11 16:17:00 ID:iWoUIKj. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


ムクゲ「さて、次といこうか。」

ダイゴ「演技力、ですね。」


腕を組み、口元に手を置いた。

これはダイゴが考え事をする時の癖だ。


ムクゲ「・・・・・・お前に演技力はあるか?」

ダイゴ「演技はしたことがないので、自信がないです。」

ムクゲ「それではいかんぞ。演技力はあるに越したことはない。」


ムクゲ「接待の時。嫌いな相手に対しても笑顔で対応。」

ムクゲ「何かやらかして謝罪会見を開くとき。反省していなくてもそれっぽい顔で頭を下げる。」

ムクゲ「新作発表の時。人前が苦手でも自信ありげに。」

ムクゲ「話せばきりが無いほど、どのような場面でも必要な力だ。」


ダイゴ「・・・・・・大変なんですね。」


ムクゲが今まで色々なことを経験してきたことを感じ取り、少し表情を曇らせた。


ムクゲ「お前も、石を馬鹿にされても決して怒ってはいかんぞ。」

ムクゲ「笑顔でやりすごすのだ。」


そう言うムクゲの顔は笑っていない。


ムクゲ「この演技力を鍛える、私オススメの方法は。」

ムクゲ「>>30だ!」
 ▼ 29 メックス@ビアーのみ 18/06/11 16:23:39 ID:GsT2dzlM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
支援
 ▼ 30 ゲキ@やけどなおし 18/06/11 16:24:11 ID:GsT2dzlM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ホモビ出演(ダイゴ先輩)
 ▼ 31 ルセウス@でかいきんのたま 18/06/11 19:35:46 ID:.yYImcw6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>30
こ、これは!
 ▼ 32 リガロン@アイテムコール 18/06/11 19:40:08 ID:NIAQiXBg NGネーム登録 NGID登録 報告
>>31
おう、アルセウス
でかいきんのたま持ってんな……
 ▼ 33 ッポウオ@ひかりのいし 18/06/11 23:30:59 ID:0OO6..eM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 34 mjaCLu0RDY 18/06/13 10:02:59 ID:wNvMumDQ NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
更新遅くてすみません。
今日か明日には投稿します。
 ▼ 35 クーン@こだいのおまもり 18/06/13 23:23:23 ID:6DiQLHuo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 36 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:37:44 ID:CnW6YKnQ [1/23] NGネーム登録 NGID登録 報告
ダイゴ「ホモビ・・・・・・。」

ダイゴ「親父、本気なのか?」


ムクゲは黙って一枚の紙を取り出す。

その紙には、ツワブキダイゴのホモビ出演依頼の旨が書かれている。


ムクゲ「いい機会だとは思わないか。 題材も悪くない。」

ダイゴ「タイトルは?」


ムクゲが紙に書かれていたタイトルを指さす。


『真夏の夜のルガルガン 最高峰の“石”を求めて』


概要にはこう書かれている。


「化石堀りが趣味の青年と、その先輩であるルガルガンを連れたトレーナーが、最高峰の石を求めて地下通路を横断する!」


ダイゴ「やるよ、親父。」


どんな石かは分からないが、地下通路で掘れると考えるとわくわくが止まらない。


ムクゲ「ロケ地は、分かると思うがシンオウだ。すぐにでも行ってくれ。」


ダイゴは、シンオウ地方へ旅立った。
 ▼ 37 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:38:09 ID:CnW6YKnQ [2/23] NGネーム登録 NGID登録 報告


スタッフ「ダイゴさん入りまーす!」


シンオウ地方、地上。

地上通路へ降り立つ予定付近で、関係者全員の集合がかかった。

今日から撮影が始まる。


監督「いやあ、遠いところわざわざありがとうね! ダイゴくん。」

ダイゴ「いえ、こちらこそ。宜しくお願いします。」


周りではスタッフが慌ただしく働いている。

念入りにカメラワークの確認をしていたり、

さっきからずっと電話をしていたり。


ダイゴ「そういえば、化石堀りが趣味の青年はどなたで?」

監督「ああ、それなら今地下通路の安全をチェックをしているよ。」

監督「そこに関しては彼の方が詳しいからね。」

監督「もうじき戻ると思うから、それまで台本でも読み直してみたらどうかな?」

 ▼ 38 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:38:34 ID:CnW6YKnQ [3/23] NGネーム登録 NGID登録 報告

そう言われ、台本をもう一度手に取る。

薄っぺらい台本。

セリフが1つもない。


ダイゴが演じるキャラの人物像と、大まかな流れしか書かれていないのだ。

つまり、全てアドリブ。


役名:ダイゴ先輩

・趣味は山登り
・顔はイケメンだが、ワイルドな一面がある。
・石を見ると興奮する
・肌が若干黒い


ストーリーを頭の中でもう一度思い描くて、忘れないように何度もシミュレーションをした。

 ▼ 39 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:38:53 ID:CnW6YKnQ [4/23] NGネーム登録 NGID登録 報告


監督「あ、戻って来ましたよ!」


台本から顔を上げると、目の前に男の人が立っていた。


ヒョウタ「一緒に撮影をさせていただきます。宜しくお願いします、ダイゴさん!」


シンオウ地方ジムリーダー、ヒョウタだった。


ヒョウタ「いやあでも、チャンピオンと一緒に撮影できるなんて、嬉しいなあ。」

ダイゴ「僕も君なら安心だよ。よろしくね。」


監督「じゃあ、そろそろ撮影を始めるよ。」

監督「それぞれの人物像から離れない程度に、自由にやってよね。」


監督「それでは・・・・・・3、2、1、」


パンッ!



 ▼ 40 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:39:21 ID:CnW6YKnQ [5/23] NGネーム登録 NGID登録 報告



ヒョウタ「やっと来ましたね・・・・・・!地下通路!」

ダイゴ「興奮してきたな。早速入るk・・・・・・」


監督「カーーット!」

監督「まだ興奮しなくていいから!てか一々言わない!」

監督「 漫才並みの軽いノリで入らないで!?」



ヒョウタ「やっと来ましたね・・・・・・!地下通路!」

ダイゴ「アア・・・・・・タノシミダ・・・・・・!」


監督(うそん、めっちゃ棒読み)


ヒョウタ「やっと来ましたね・・・・・・!地下通路!」

ダイゴ「ああ、まるで戦争前に血が騒いだ兵士のように震えが止まらないよ。」


監督(わざわざ比喩表現をしてまで興奮を伝えたいのか)


*何度も録り直してる

 ▼ 41 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:39:47 ID:CnW6YKnQ [6/23] NGネーム登録 NGID登録 報告

監督「駄目だ駄目だ! もっと心を込めろ!」


監督「お前、実際に現実でそんなセリフ吐けるのか!?」


監督「詰まるな!コミュニケーションを取り続けろ!」


監督「表情が固い! もっと嬉しそうに!」


監督「びびるな! 恥を捨てて出すんだ!」



監督「よし・・・・・・完璧だ。」




監督の熱心な指導の下、ダイゴ達は無事に撮影をやり遂げた。

二人を、やり遂げた感動とヤリ尽くした疲れが満たしていた。



〜ホウエン地方〜



ダイゴ「親父、完成したんだ。僕たちの最高傑作。」

ムクゲ「そうか、これがお前の・・・・・・!」

ダイゴ「ああ。演技力もバッチリ身につけたよ。」

ムクゲ「分かった。では、私がこの目で採点してやろう。」



 ▼ 42 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:41:09 ID:CnW6YKnQ [7/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



特別編


『真夏の夜のルガルガン 最高峰の“石”を求めて 』



真夏のシンオウ地方。


地下に宝が眠る島。


雪が溶け、地上が剥き出しになっている。


そこに挑む二人の男。


ヒョウタ「やっと来ましたね・・・・・・! 地下通路!」

ダイゴ「ああ・・・・・・。覚悟はいいか?」

ヒョウタ「もちろんですよ、ダイゴ先輩。」


たんけんセットを使い、地下へ降りる。

途中危ない箇所もあったが、支え合って進んでいく。


ヒョウタ「着きましたね、先輩。」


地下通路は、シンオウ地方の地下に眠る宝の迷路だ。

ここでは、化石や様々な色の石が採れる。


しかし、最近この地下通路で新たな“石”が発見された。

今回はその石を掘り出すのが目的だ。


ダイゴ「出てこい、ルガルガン。」


ルガルガン真夜中の姿。

主にアローラ地方に生息しているポケモンだ。

嗅覚が良く、いわタイプなので、地下通路にぴったりのポケモンだ。



 ▼ 43 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:41:39 ID:CnW6YKnQ [8/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告



ダイゴ「ヒョウタくん・・・・・・絶対見つけるよ!」

ヒョウタ「はい!」


二人は、ルガルガンが感知した壁を次々と掘っていく。

しかし、採れるのは化石や玉ばかり。

ルガルガンにも誰にも、求めてる石の匂いは分からない。

だから、何かがある場所を闇雲に掘り出すしか手はないのだ。


ヒョウタ「クソっ・・・・・・何で出ないんだ!?」

ダイゴ「落ち着いてヒョウタくん。焦りは禁物だ。」

ダイゴ「焦りはミスを生む。」

ヒョウタ「ダイゴ先輩・・・・・・!」


ダイゴの言葉、動作。

全てが美しい。

ヒョウタは、そんな先輩に惹かれていくのだった。



 ▼ 44 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:42:02 ID:CnW6YKnQ [9/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

ルガルガン「ワンワンッ!! グルゥワ!」


ルガルガンがいつにも増して大きな声で吠える。

前足で壁をさすっては、その感触を確かめる。


ヒョウタ「先輩・・・・・・!」

ダイゴ「ああ、ここにかけよう。」


ダイゴはハンマーを強く握り、一発叩いた。

壁が大きく崩れる。

続いてヒョウタがピッケルで少しずつ掘っていく。

するの、今まで見たことない硬い石が一部現れた。


ヒョウタ「これは!!」

ダイゴ「ああ。だがまずいな、意外にここの壁は脆いぞ。」


実物を前に、壁は崩れかかっているのだ。

 ▼ 45 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:42:23 ID:CnW6YKnQ [10/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

ダイゴ「ルガルガン、いわタイプの技で壁を補強することは可能か!?」

ルガルガン「ガワァッ!」


ダイゴ「僕も必死で押さえる。」

ダイゴ「ヒョウタくん、君はピッケルで少しずつ掘るんだ!」


ヒョウタ「・・・・・・分かりました!!」


二人はもう、心で繋がっていた。

絆は深く結ばれていた。


ヒョウタは必死にピッケルで壁を刻む。

ダイゴ先輩を悲しませてなるものか。

絶対に掘り出してみせる。


ヒョウタ「クッ・・・・・・硬い!」

ダイゴ「大丈夫だ、落ち着いて少しずつ掘るんだ!」


そして、ついに・・・・・・!


ヒョウタ「で、出ました・・・・・・!」


ダイゴ「こ、これが、最高峰の“石棒”・・・・・・!」


 ▼ 46 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:42:50 ID:CnW6YKnQ [11/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


ヒョウタ「僕たち、ついに手入れたのですね!!」

ダイゴ「ああ・・・・・・ああ・・・・・・素晴らしく大きい。」



ヒョウタ「先輩、先にいいですよ。」

ダイゴ「いや、しかし掘り出したのはヒョウタくんだよ。」

ヒョウタ「いや、先輩がいなければやり遂げられませんでした。」

ダイゴ「分かった・・・・・・!」


チャックを外し、少し下げる。

ダイゴは石棒を優しくつかみ、自分の尻穴に少しずついれる。


ダイゴ「くふっ・・・・・・石とソレの至高の組み合わせが、今!」

ダイゴ「ああ、僕のソレが手持無沙汰だ・・・・・・。」

ヒョウタ「僕を使ってください、先輩!」

ダイゴ「ああ、じゃあ遠慮なく。・・・・・・イれるよ?」

ヒョウタ「はい!」


 ▼ 47 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:43:14 ID:CnW6YKnQ [12/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


前と後ろに挟まれ、ダイゴは快感に浸っていた。

しかし、一度快感が満たされるとそれ以上の幸せを求めたくなるのが人間。


ダイゴ「ヒョウタくん・・・・・・僕もう我慢の限界だ・・・・・・。」

ヒョウタ「僕は、構いませんよ! 先輩が満足するのなら!!」


ダイゴは嬉しさで思わず笑みがこぼれる。


ダイゴ「じゃあ、出すよ。」


ダイゴ「アッ・・・・・・うん、もう出そうだ・・・・・・。」


ダイゴ「ぬぷ・・・・・・うっ・・・・・・。」


ダイゴ「んッ・・・・・・ア、アッーーーー!」


 ▼ 48 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:43:38 ID:CnW6YKnQ [13/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

ダイゴ「ふう・・・・・・。次は、君の番だ。」


ヒョウタ「はい、先輩!」


ヒョウタは、ダイゴに入っているソレを優しく抜き取り、自分に入れていく。


ヒョウタ(僕と先輩との、間接アナニー!)


ヒョウタ「お、大きい・・・・・・!」

ヒョウタ「でも、さっき先輩が出したから、ヌルヌル入っていく!」


ダイゴ「僕のも・・・・・・使っていいよ・・・///」


ヒョウタ「はい!」


ヒョウタは、さっきダイゴがやったように、少しずついれていく。


ヒョウタ(暖かい・・・・・・心も体も・・・・・・。)


ヒョウタ「ああ、僕も我慢できません。逝きますよ!」

ダイゴ「ああ、来てくれ・・・・・・!」

ヒョウタ「ああ・・・・・・あああ・・・・・・!!」


 ▼ 49 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:44:22 ID:CnW6YKnQ [14/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




それから二人は、最高の石を交代で使用し、時には無しで、

気が済むまで、幸せな時間を過ごした。

そして、夕方。

外が少し涼しくなった頃に地上に戻り、

爽やかな風を受けながら、感動に浸るのだった。




特別編

『真夏の夜のルガルガン 最高峰の“石”を求めて。』 〜完〜








ムクゲ「素晴らしい!!ダイゴ、お前はよくやった!!」

ダイゴ「ああ、思い出すだけでこう、興奮してきました。」

ムクゲ「私もだよ。・・・・・・貴重な体験をしたね。」

ダイゴ「はい・・・・・・!」




 ▼ 50 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:45:12 ID:CnW6YKnQ [15/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告




ムクゲ「・・・・・・ふう。では、最後だ。」

ダイゴ「裏社会!!」

ムクゲ「そうだ。」


ムクゲ「お前に、裏社会の開拓をお願いしたい。」

ムクゲ「具体的には、デボンコーポレーションで、やくざと契約したいと思っている。」

ダイゴ「どうして・・・・・・?」


ここは、社長ツワブキ ムクゲが大事にしてきた健全な会社だ。

それをやくざと契約して汚すなど、考えられない。


ムクゲ「お前は知らないかもしれないが、ホウエン地方にもロケット団のしたっぱが侵入してきて、やくざ紛いのことをしている。」

ムクゲ「ロケット団が今の所一番大きい勢力だ。」

ムクゲ「そこを味方につければ、怖いものはない。」

ダイゴ「でも・・・・・・!」

ムクゲ「金ならある。お互いに悪くないはずだ。」


ダイゴ「・・・・・・どうやって、契約するんですか。」


認めたくはないが、偉大な社長が言うことだ。

この会社を引き継ぐ御曹司として、やり遂げなければならない。
 ▼ 51 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:45:58 ID:CnW6YKnQ [16/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

ムクゲ「アジトは私が教えてやるし、金も用意してある。」

ムクゲ「だから、後はお前が考えてやってみろ。」

ムクゲ「これは試練だ。」


ダイゴ「・・・・・・!」


試練。

僕は試されている。

これに失敗すれば、今までの努力も水の泡。


ダイゴ「どうする、ダイゴ?」


腕を組み、必死で考える。




そして、考えた。

ミニスカート達を使うのだ。

その5人と、後は自分の力だ。

自信満々の演技で、契約を申し込む。


大きな取引なので、本部まで行くべきだとムクゲに言われた。

その通りに、5人のORASミニスカと小切手を持って、

カントー地方へ飛んだ。

 ▼ 52 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:46:30 ID:CnW6YKnQ [17/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


〜ロケット団アジト前〜


ダイゴ「まずは、幹部達が束ねるグループを通さないと、ボスには会えないらしいな・・・・・・。」

ミニスカ@「ほ、本当にやるんですか・・・・・・?」

ダイゴ「ああ、やってみせる。行くぞ!」


中に入る。

受付がこちらを見てぎょっとする。

団員以外。つまり、侵入者。


すぐさま警笛が鳴り、したっぱ達が集まった。


したっぱ「何しに来た! 破壊はさせないぞ!!」


その挑発は手でやんわりと制した。


ダイゴ「そのつもりはないよ。リーダーを呼んでくれるかな?」


 ▼ 53 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:46:54 ID:CnW6YKnQ [18/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

したっぱ「騙されるもんか!! お前ら、バトルだ!!」

したっぱたち「おおー!」


ミニスカA「あら、荒事ですのん?」


Aが、面倒そうに髪をかきあげる。

美しい髪といい匂いに、半分がダウンした。


ミニスカB「呼ぶだけだよ? 簡単でしょ? ね♪」


ウィンクをすると、ほとんどが落ちた。


したっぱ「ふ、ふざけるな!行け、ラッタ!」

したっぱ「お、俺も! 行け、ゴルバット!!」


しかし、現れたポケモンは真っ直ぐミニスカ@の下へ向かう。


ミニスカ@「おお〜よしよし。」


したっぱ「そっちじゃない!バトル!!」

したっぱ「げえ、何かなついてやがる!!」


ミニスカC「このまま抵抗したら・・・・・・知らないよ・・・・・・?」

ミニスカD「黙っちゃいられないかもな!」


したっぱ「ひ、ひええええ。」


 ▼ 54 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:47:21 ID:CnW6YKnQ [19/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

ダイゴ「さあ、リーダーを呼んでもらおうか?」


完全に怖気づいたしたっぱ達は、逃げるようにリーダーを呼びに行った。

少しして、カツカツと歩く音が聴こえてきた。


アポロ「何だか騒がしいですね。」

アポロ「部下をかわいがってくれたらしいですが。」


その辺で倒れているしたっぱ達を一瞥する。


ミニスカB「うん♪ 皆可愛いね♪」


アポロには効かない。


ダイゴ「サカキに用があるんだ。通してくれないか?」

アポロ「チャンピオンが直々に潰しに来たか?」

ダイゴ「いや、そうじゃないさ。」


ダイゴは手に持っているスーツケースを掲げる。


ダイゴ「そっちと契約したいんだ。」


口の端を少しつり上げ、悪そうに笑った。


 ▼ 55 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:47:43 ID:CnW6YKnQ [20/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


アポロ「通常は簡単には通しはしないが、特別だ。」


ダイゴに背を向けて歩き出す。

それに黙ってついていく。


ミニスカ@「なんで易々と通したんだろうね?」

ミニスカA「あら、本気で潰そうとしてる奴が女を5人も連れてやってくるわけないじゃない?」

ミニスカB「もっと盛大にパーってやるよね!」

ミニスカC「外からじわじわと追い詰めるの・・・・・・確実に・・・・・・。」

ミニスカD「強いトレーナーたくさん用意してボコボコにしてやるよな!」


アポロ(アテナ辺りが気に入りそうな人材だな)



 ▼ 56 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:48:10 ID:CnW6YKnQ [21/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

アポロ「さて、この扉の向こうにボスがいらっしゃる。」

アポロ「私が先に入るから、後に着いてきなさい。」


コンコン。


アポロ「サカキ様、アポロです。お客様が来られました。」


サカキの返事を待たず、アポロはドアを開けて中に入った。

後にダイゴとミニスカ達が続く。


サカキ「ほう・・・・・・。これまた珍しい。」


ダイゴは会釈し、サカキの前に立つ。


ダイゴ「デボンコーポレーション次期社長として参りました。」

ダイゴ「ぜひ、ロケット団と契約したいと考えています。」


サカキは興味ありげな顔つきで、少し背を伸ばして座り直した。

ダイゴは机の上にスーツケースを置き、鍵を開ける。


ダイゴ「契約金の1億円だ。その他、モンスターボールなど必要経費は全てこちらで負担する。」

ダイゴ「悪い話ではないだろう?」


 ▼ 57 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:48:52 ID:CnW6YKnQ [22/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

サカキ「・・・・・・それで、我々に求めるものは何だ?」


ダイゴ「邪魔者の排斥、他企業への圧力。その辺りをやってもらう。」


サカキ「ふむ。・・・・・・足りぬな。」


ダイゴ「1億でもか?」


サカキ「馬鹿にするな。金ならこちらにもある。」


サカキ「欲しいのは代償だ。裏切った時のな。」


サカキ「それと、金以外の優遇だ。」


サカキ「デボンの商品は全て無償。これぐらいなら余裕だよな?」


ダイゴ「ああ、いいだろう。」


サカキ「では、お前へは代償に何を差し出す?」


サカキ「デボンそのものか? 家族か? お前の命か?」


サカキ「今ならまだ間に合うぞ。ここは甘い世界ではない。」


サカキ「こっちは、アジトと私たち全てを引き渡そう。」


サカキ「さあ、どうする?」


ダイゴ「・・・・・・!」


 ▼ 58 mjaCLu0RDY 18/06/14 22:49:49 ID:CnW6YKnQ [23/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


サカキは全てを差し出すと言っているのだ。

それだけ、向こうもこの契約を有意義だと思っている。

しかし、代償の分だけ大きい契約ということでもある。

当然だ。

地方を代表する大企業が、裏社会に手を染めようとしているのだ。

これが公になれば、どうなるかわからない。

しかし、この先にも二度と起こらないぐらいの大事件になることは確かである。


この契約を結ばなければ、御曹司失格になってしまう。

それだけはどうしても避けたい。

ダイゴは、必死に代償になるものを考えた。


ダイゴ「サカキ。そっちがそれだけ本気なら、僕らだって。」


ダイゴ「失敗した時には、>>60を捧げよう。」


 ▼ 59 ルケニオン@ライブキャスター 18/06/15 02:59:32 ID:CJFsyG5Y NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 60 メラ@アンノーンノート 18/06/15 03:23:01 ID:wEaMZ3WE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ホウエンの秘宝である紅と藍の玉
それとこのミニスカ達
 ▼ 61 mjaCLu0RDY 18/06/15 23:55:42 ID:dPQYY.SE [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
サカキ「紅の玉に藍の玉。ふっ、伝説のものをさもお前のものみたいな扱いか。」

ダイゴ「僕たちも本気だ。」


サカキ「このミニスカたちは?」

アポロ「サカキ様、こいつらは中々に有望な人材です。」


サカキは、その辺で駄弁っているミニスカ達を見渡す。


ミニスカ@「よしよし、ペルシアン可愛いね〜。」

ペルシアン「ふにゃあ♪」

サカキ(ふむ、こいつはポケモンを早く手懐けられるのか。)


ミニスカA「あら、色気が足りませぬわね?」

マトリ「余計なお世話です。」


ミニスカB「ぶすっとしてたら嫌われるよ? ほら、笑って♪」

アポロ「黙りなさい。」

サカキ(だいぶ肝が据わってるな。 女としての魅力もある。)


ミニスカC「はやく・・・・・・はやく仕事を・・・・・・。」

サカキ(負の感情力は原動力になる。こいつはでかくなるぞ。)


ミニスカD「全く、どの奴らも大したことなかったな!」

サカキ(こいつは強そうだ。即戦力になるぞ。)

 ▼ 62 mjaCLu0RDY 18/06/15 23:56:03 ID:dPQYY.SE [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告

サカキ「いいだろう。それで取引だ。」


サカキは机の引き出したら守を取り出し、契約内容を書き込んでいく。


サカキ「ここに署名を。」


ダイゴは自分の名前を書く。


サカキ「では、この部分に血判を。」


ダイゴ「え・・・・・・?」


サカキ「カッターならあるぞ。」


ダイゴ「・・・・・・。」


ダイゴは意を決して、親指を軽く切り、紙に押し付けた。

続いてサカキが自分の名前を書き、血判を押した。

慣れた手つきだった。


サカキ「契約成立だ。」


 ▼ 63 mjaCLu0RDY 18/06/15 23:56:33 ID:dPQYY.SE [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告



〜ホウエン地方〜



ダイゴ「おやじ、契約してきたよ。」


ムクゲ「そうか。」


ORASミニスカ

演技力

裏社会


社会に必要な3つの物を手にしたダイゴは、誇らしく、堂々とした姿でムクゲの前に立っていた。


ムクゲ「・・・・・・いいだろう。ダイゴ、お前が未来のデボンを引っ張っていくのだ。」


ダイゴ「はい。」


ムクゲ「これで安心して出ていけるよ。」


ムクゲ「ダイゴ。」



ムクゲ「良くやったな。」


ムクゲは、黙って部屋を後にした。

後には、経営者として立派に育ったダイゴ一人が残った。





【安価SS】ダイゴ「御曹司失格!?」 〜完〜

 ▼ 64 ーイーカ@ヨプのみ 18/06/16 14:49:59 ID:U/nAB15E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

感動よりワクワクした
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