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SS

俺「うぅ…」リーフ「ねぇ君大丈夫?」俺「えっ…」

 ▼ 1 コドラ@ヨプのみ 21/01/12 22:17:55 ID:ZKwQy/WM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
陰キャでキモオタで友達もいない取り柄無しの俺。
ラインの連絡先も母ちゃんくらいしかいない俺は暇をもてあそぶように街には出て、その辺の女子をみて満足するだけのクソ野郎だった…

俺(おっあの女なかなかいいケツ尻してんな…ほーん)
女ァ「ッチ。おいそこのオタク!」

俺「!?」ビクゥ!
俺「エ…ナ、ナンデ、スカ?」

女ァ「今こっちエロイ目で見てたでしょ?マジきしょいんですけど!ホント無理!」

俺「エ…イヤ…その…チ、チガイマス。ミテナイ…です」ボソボソ

女ァ「はぁ?何言ってんのw?全ッ然聞こえないんですけどwハッキリ喋ってくんない?」

俺「エ、イヤ。ソノ…ミ、みて…ナイ…です///」 モジモジ

女ァ「は?嘘つけよ見てただろ?テメふざけんなよ」

俺「ス、ススス…スミマセン!…その…えと」 ボソボソ

男ォ「ねぇ何やってんのw?」 ス

女ァ「ねぇ聞いてよ男君。このキモオタがさぁ、私の事エロい目でこっちみてきてたんだけど。マジありえなくない?」

男ォ「は?てめ俺の女に何やってんの?」 グイッ

俺「ゴ、ゴメンナサ…ソンナ…ツ、ツッツモ」 ボソボソ

男ォ「何喋ってんのかわっかんねぇよwマジきもいわコイツ」 ボコッ!

俺「ぐはっ!」 ドサ


リーフ「…何あれ?」
 ▼ 283 クリン@アボカド 22/12/18 23:06:54 ID:bcTcNI2M [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺「くっ……はぁ、はぁ…はぁー。死ぬ……」


日頃から基本的に引きこもりを極めすぎた代償か。
元々体力に自信がなかったのだが、想定以上にスタミナ切れが早く目眩がしそうになって肩で息をしながら膝に手をつく。
たかだか数百メートルすら走り切れもせず、手前に見えるジムがやたら遠くに見える。


リーフ「平気?」


俺が死にそうな表情で、汗を垂らしているのに対して、小走りですぐさま追い付いて来たリーフは疲れなど知らないといった感じで俺に声をかける。


俺「あ、いや…」


顔の汗を拭いながら、首を縦に振りつつなんとかセキチクジムの目の前で辿り着き扉に手をかける。
どうにか挽回しなくては、今はそれしか考えられない。
ジムバッジを一つ手に入れてはいるだろうし、まだ二つ目程度なら俺でもどうにか戦えるかもしれない。


好きな人にどうせみせるなら、ダメなとこより良いところを魅せてやりたいのは男の性だ。
「大丈夫?」 よりは「凄いね」とそう言われたい。


ジムの中に入ると、やけに広い空間には何も無い。タマムシジムは緑の花々に囲まれていたが、ここはそういうのはないのだろうか。
奥の方にジムリーダーと思われる女の子が視界に入る。

特に深く考える必要はないのならそれで結構。

リーフ「あ、このジムは…」
 ▼ 284 イドン@かざんのおきいし 22/12/18 23:27:55 ID:bcTcNI2M [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺「へ?…ヴェブッ!!!」


リーフが何か言い出そうとしていたのだろうが、その前にそこに何も無かったはずの何かにぶつかり、跳ね返されて尻餅をつく。
何が起こったのかも自分でもわからず、周囲を見渡すがやはり何もない。


俺「は?……は」

リーフ「あぁ…ごめん。イッチくん慌てて走るんだもん。言うの忘れてたよ…このジム、見えない壁があるの」


何を言っているな意味が分からなかったが、今自分が何もなかった空間に跳ね返されたのも事実。今目の前には目を凝らせば確かに透明なガラスが行手を阻んでいた。


俺(なんなんだよ!もう!!!)


さっきからドミノ倒しのように不幸な事ばかりが連続して起きる自分にいい加減嫌気がさしてくる。
すぐにかっとなる短気な自分が良くないとは思ってはいたがどうにも感情が爆発しそうで、気がついた時には既に目の前の見えないガラスを思いっきり殴ってしまっていた。


ピキッ…


俺「え……、あ、…え」


ダメな日はとことん良くない事が起こる。いつだってそうだ。
 ▼ 285 フレシア@せきばんのかけら 22/12/19 00:52:24 ID:NPSQqLtI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 286 マルルガ@メガアンクレット 22/12/30 16:23:09 ID:VZkAFvTE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 287 ルクジラ@メガアンクレット 23/01/03 23:31:49 ID:KMiALR9U [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーフ「ちょっと…。なにやっているのよ!」
俺「うぇ…ぁ、いや…これ、は…。ソノ、チガ…」



リーフが慌てるように駆け寄り、割れてしまったガラスの破片を目線で追いながら俺の右手首を掴み手のひらを確認する。叩いた衝撃波そこそこあったが痛みもそんなにないし、血がでているわけでもないことを確かめると一つ大きなため息をついた。
リーフに手首を持たれたまま立ち上がり、状況を説明しようとするが言葉が出ず口をパクつかせるだけで、情けない事にじんわりと涙が込み上げてくる。


「ちょっと何事だい?」


あまりに大きな音を立てすぎたのか、すぐに現場へと一人の少女がその場へとやって来る。
見た目は忍者のコスプレでもしれいるのかというような恰好ではあるが、どうやら彼女がここのジムリーダーのアンズだと名乗るので衝撃である。


俺「ぁ、アッ…ェ、ト…その…」

アンズ「あーあ派手にやってくれちゃったねぇ…」

俺の動揺っぷりを見てなのか、呆れたように頭を抱えて溜息をつく。


アンズ「まっセキエイ本部に事情話せば施設内の備品は向こうがもってくれるからあたいはいいんだけどさ」

リーフ「そんな。そういうわけには」


アンズの言葉にリーフは納得いかないと食い下がる。
一方的に迷惑をかけてしまったと、おとがめなしにするわけにはいかない。
そうリーフは主張するのだが正直俺の手持ちの金で修理代払わされるのは勘弁してほしかったしアンズの言葉にできれば甘えたいのが事実だ。

とはいえ下手に介入するのもあれだし、そもそも二人の会話に待ったをかけて自分の発言を介入できるほどのコミュ力は俺には持ち合わせているわけはない。
なんとかうまく流れてくれることを祈るほかないのだ。
 ▼ 288 リリ@ぎんのパイルのみ 23/01/03 23:33:16 ID:KMiALR9U [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アンズ「まぁまぁいいっていいって。前にも見えないガラスに突っ込んでガラス割れた事とか何回もあったし」

リーフ「ダメです!無意識にやってしまった事と今回のそれとは意味が違います」

アンズ「いやぁ次から気を付けてくれればあたいとしてももういいから。ね?」

俺「え?アッ…ハイ」

リーフ「でも…」


アンズも折れてくれたようで、話は終わりだという風に話を終わらせようとするのだが、それでもまだリーフは未だ納得できないといった表情を見せる。
あまり事を大きくしたくないからと、それで良いと言葉を口にする彼女に仕方なくリーフ側が折れる形で話は纏まり俺のほうとしても非常に助かった。


リーフ「本ッッ当にごめんなさい!」

アンズ「もういいって」


リーフは深々とアンズに向かって頭を下げる。
彼女なりに申し訳ないという気持ちがあるのだろう。
アンズは少し困ったような顔を浮かべていたのが。

俺「あがっ…」


完全にほっと油断していた俺は突如頭に軽いチョップを喰らい思わず間抜けな声が漏れる。リーフが謝罪を受け流した直後、彼女は突然俺の頭を軽く叩く。
リーフは俺に背を向けているため、彼女の表情はわからないが、先程までとは打って変わって、怒っている様子だった。


俺「ぅぇっ…?」

リーフ「うえ…じゃないでしょ!黙ってちゃダメじゃないの!」
 ▼ 289 ハコモリ@ゾウドウのさび 23/01/03 23:34:55 ID:KMiALR9U [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺の目の前に映るのは眉間にシワを寄せた怒ったリーフの顔。
俺が何も言わずにいると、リーフは俺の顔をぐっと掴む力を強める。


リーフ「何黙っているの?ちゃんと謝らないといけないでしょ!君ががやったことなんだよ、分かってるの?アンズさんが許してくれるからって、それじゃ良くないでしょ!?」

俺「ァ…ァッ…ァァ…」


俺が何か言うより先に、まくし立てるように一気に言葉をぶつける。
俺が言い返す事もできずにいると、リーフはまた大きくため息をつき、むっとした表情で俺を睨み付けながら頬を勢いよく引っ張る。


俺「うっ!あでっ…ゥッ、ッ…ご、ごめ!ゴメ…ゴメ…さい」

リーフ「私に謝っても意味ないでしょ。謝罪する相手が違うんじゃないの」


俺の頬をつねりながら、そう口にする。
痛いという感覚はあるが、それよりも今この状況に混乱しているのが正直なところで、何を言えばいいのかも分からずただリーフの言葉に従い謝罪をするしかなかった。

リーフの手を払い、慌ててアンズの方に向き直り腰を直角に折り曲げて何度も頭を下げて必死に謝罪を繰り返す。


俺「セン…すみません!すみませんでした!」

アンズ「あぁうん…いいよ。まぁなんとかするから…。そこまで謝らなくて」


俺のあまりにもの慌てっぷりと、必死さにアンズは困惑しながら苦笑いを浮かべる。
リーフは改めて大きなため息をつきながら、アンズに再び謝罪の言葉を口にする。

リーフ(もうちょっとしっかりして欲しいんだけど)

アンズへの謝罪が一段落すると、隣でその様子を見ていたリーフは小声でぼそりと呟く。
 ▼ 290 ウドボーン@デデンネのけ 23/01/03 23:36:07 ID:.Ye.ZDIU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イッチ君に親近感がわくので応援したいぞ……
 ▼ 291 つばん@マックスアップ 23/01/03 23:36:40 ID:NRIAb2Dw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーフちゃんほんといい子だわ…
 ▼ 292 フレシア@ヒマナッツのはっぱ 23/01/05 23:44:38 ID:FOT2WSFU [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
見えない壁に苦戦する俺に見かねたのか、助け船を出そうとアンズに付いて来るように促され、背中を追うようにして見えない壁で張り巡らされた通路を進む。

中央の勝負の場へと向かいたいところだが、何の戸惑いもなく右へ左へとすいすいと先へと行ってしまうアンズについて行けず何度も動きをみているのに壁に激突してしまう。
俺の要領の悪さにしびれを切らしたのか後ろにいたリーフが腕を掴みながら連れて行ってもらう事でなんとか先に進むことが出来た。


俺「ア…ごめ」
リーフ「いいよ。このままじゃ後何回ぶつかるか分かんないものね」


俺の腕を掴んだまま、少し呆れた様に先行しアンズの後をついていく。
俺の視界に映るものは、何もないただっ広い空間で目の前に透明なガラスがあるようには思えないのだが、彼女たちはしっかり認識して安全に歩み続けていて、その光景は自分からすればとても異様だった。
アンズに連れられて、たどり着いた場所は中央にある円形のバトルフィールドだ。


アンズ「で、ジム戦に挑戦しに来たのはどっちだい?」
リーフ「あっ私は大丈夫です。挑戦なら彼が」

アンズ「ふーん、あんたなの?」
俺「ア、エ…。アッ。ソノ」


アンズに尋ねられたが、緊張のせいなのかうまく言葉を発する事が出来ずにどもる。
そんな俺の様子にアンズは首を傾げながら俺を見つめている。

アンズ(この人さっきから挙動不審すぎじゃない?)


心の中ではきちんと受け答えできるだけの言葉が見つかっているのだが、相変わらず喋りかけられると脳内にあるワードが毎回具現化できない。
こればっかりは改善させてはいきたいとは思っているがどうにもならない。
アンズにじっと見つめられ、焦りながらも言葉を口にしようと努力するのだが、なかなか出てこない。
 ▼ 293 ョジオーン@エルレイドナイト 23/01/05 23:46:13 ID:FOT2WSFU [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アンズ「…違うの?」
俺「ア…イヤ、ソノ。チッ、ちが…デス」

アンズ「はい?なに?」

俺「イヤ…ラ。ソノ、イヤ…。ソッ、デス」
アンズ「……えーっと。悪いけど何言ってんのか良くわかないよ」


俺の口から出てくる言葉を理解出来ないといった様子で、困った表情を浮かべる。
自分でもうまく喋れている自身はないのだけど、これでも最低限発言しているつもりなのだが…。

向こうからしたら俺の言葉は聞き取りづらいらしい。
アンズも困った様子で俺の顔を見ながら、頬を掻いている。


俺「うっ!?」

どうにかしなくてはと余計に焦りが焦りを生む悪循環に陥りそうになっていると、突然背後から背中を軽くポンッと叩かれる。

リーフ「もぅ、落ち着きなさいってば。私いつも言ってるでしょ…。こういう時は、どうするの?」


そう言いながらリーフは微笑みかける。
彼女の言葉で、俺はハッとした。
こういう時は深呼吸してゆっくり息を吸って吐くようにしなさい。

そう毎回のように言われていた事を思い出し、ゆっくりと大きく息を吸い込んで吐き出す。
何度か繰り返し、少し落ち着くことが出来た。


俺「ジ、ジジッ…ジブ…です」

アンズ「そ、そう…。そう、みたいね」
 ▼ 294 オジアン@テラピースいわ 23/01/05 23:48:55 ID:FOT2WSFU [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺の一言で、アンズは何を言いたいのかなんとか察してくれたようで、困惑しつつも納得したような表情を浮かべた。
俺としても、ようやく言葉を伝えることが出来てほっとする。


アンズ(変なやつね……)


アンズが俺に対して抱いた第一印象は決して良いものでは無かっただろう。
もっとも彼女がというよりかは、これが普通の対応。
もう見慣れた光景だから今更ショックを受けても仕方のないことではあるのだが。

仕切り直しを図るように、わざとらしくコホン、と咳ばらいをしつつ手元のバッジの数を確認してくる。
俺は少し無言の後とりあえず何も言わずに人差し指を一本立てて見せた。


アンズ「1個…でいいんだね?」


俺が黙っていたのを見て、アンズは確認するように再度問いかける。
俺は当然無言のまま、こくりと一度小さく縦に首を振り間違いがないことを示す。


リーフ「ちゃんと返事くらいしてよね」


横で見ていたリーフは小声でぼそりと呟く。
俺だって出来ることなら普通に会話したいと思っているが、それが簡単にできれば苦労はしない。
もう一度首を縦に振ると、リーフは諦めたかのように苦笑いしながら肩をすくめた。


アンズ「…いい?あたいは2匹のポケモンを使う。あんたに忍びの極意をみせてあげるよ!」


俺の態度に一瞬戸惑ったもののすぐに気を取り直したのか、アンズは俺に鋭い視線を向ける。
腰元につけたボールホルダーからモンスターボールを一つ手に取ると、まるで手裏剣でも投げるかのようにボールを投げた。
 ▼ 295 ラルジグザグマ@スターアメざいく 23/01/05 23:53:17 ID:FXowDPKk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
だんだんリーフもイッチに厳しくなって来てるね。ただそれもイッチのためを思ってからこそだからね。
 ▼ 296 ライドン@グランドコート 23/01/20 11:55:19 ID:.mrUHeVE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 298 ブラン@コライドンのボール 23/01/28 23:57:08 ID:5yLMLROU [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アンズの手から離れたボールは放物線を描くように弧を描きながら宙を舞う。
重力に従って地面に向かって落下しようとすると同時に眩い光が辺りを包み込むように発せられると、ボールが開き光の中からはこうもりポケモンのズバットが現れた。

ズバットは両翼を羽ばたかせながらアンズの頭上近くを旋回し始める。

アンズはズバットのボールをポケットに収納した後、左腕を伸ばし人差し指と薬指を突き立てながら、右手は顎の下に持っていき同じく日本の指を立てて構える。

その光景を前に俺は、目の前のアンズが何をしようとしているのか理解できずにいた。


アンズ「なにしてんの?あんたもポケモン出しなよ」

俺「エッ!?…ア、アッ…。ハ、ハイ」


俺の様子に不思議そうな表情を浮かべながら、俺にポケモンを出すよう促してくる。
言われるがままポケットに手を突っ込み、慌ててボールを一つ握って取り出す。

モンスターボールを握って投げようとするが手汗で滑ってしまい、振りかぶったタイミングで後方へボールがすっぽ抜けてしまう。
勢いよく飛び出してきたボールは、床に落下した後も回転しながらもころころと転がっていき、みえない壁にぶつかりやっと止まった。


しまった。と慌てて転がって行ったボールを追いかけ急いで拾いに走る。

アンズ(なにこいつ……緊張しすぎじゃないの?)


後ろの方からアンズのため息交じりの呆れた声が聞こえてくる。
自分の失態に恥ずかしくなり、顔を上げることが出来ずうつむいた状態で、何とか拾ったボールを両手で握りしめ、恐るおそる振り返るとアンズと目が合った。

フッ、と鼻息混じりに笑われる。

俺「ッ…」
 ▼ 299 ラーミィ@ヒメリのみ 23/01/28 23:58:06 ID:5yLMLROU [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺の顔を見たアンズは、何か思い出したのかクスリと笑うと口を開いた。
気にしたら駄目だと自分に心の中で何度も言い聞かせように、まるで邪念でも吹き飛ばすかのように俺は持っていたモンスターボールを今度こそ前方に投げつける。


手を離れたモンスターボールからは、赤い閃光がほとばしり、やがてそれは形を成していきガーディが姿が現す。
フィールドに立ち尽くしたガーディは『グワァンッ!』と吠え、とくせいの【いかく】によってズバットの攻撃力が下がっていく。


アンズ「ガーディね。さっ挑戦者のあんたからでいいよ」


俺の出したポケモンを確認すると、アンズはそう口にする。
俺は黙ったまま、無言で首を縦に振って応えた。

アンズは俺達の様子をじっと見つめている。
相手がどういう攻撃をしてくるかも分からないし、迂闊に距離を詰めても危ないかもしれないしまずは遠距離攻撃で様子見をするのが正解だろうか。

正直どう指示すればいいのかが正しい行動かは分からないが、どうせない頭で思考したところでこれ以上の回答は出てこない。
今は言われた通りに攻撃していくしかないよな。


俺「アッキ…エッ。ト…、ソノ。ヒッ…ノコ。ヒノ…コ…」


自分の出せるだけの声を発したつもりではあるが、うまく言葉が紡ぎだせないままのあやふやな指示になってしまった。
ただそれでもポケモンというのは俺が考えているよりもはるかに優秀で、きちんと今の言葉だけで【ひのこ】を理解してくれて口から火を拭いてくれた。
アンズのズバットに向けて、炎が一直線に飛んでいく。


しかしアンズは慌てることなく冷静にズバットに目配せをする。するとズバットは鳴き声を上げながら、高度を上げ飛び上がり攻撃を軽々と躱す。


天井ぎりぎりまで上昇したズバットはそのまま急降下しながらスピードを上げて、ガーディ目掛けて一気に距離を縮めて向かってくる。
 ▼ 300 テッコツ@ドラメシヤのこな 23/01/28 23:58:49 ID:5yLMLROU [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アンズ「今度はこっちからいかせてもらうよ!どくどくのキバ」


攻撃を回避されたことに驚く暇さえも与えてくれないまま俺の指示を待たずして、今度は逆に先手を打ってきたアンズの攻撃。
ガーディに向かって毒液を纏わせたズバットの牙による一撃が炸裂し、ガーディの首元をえぐるように一噛みして後方へと離れていく。


ガーディは苦しそうな表情を浮かべてよろめくが、自身のとくせいによってこうげきを事前に下げていたためか大きなダメージを受けたようには見えない。

ほっと一安心して良かったと胸を撫でおろそうとしたが、アンズはガーディの表情を見てニヤリと口角を吊り上げる。


ガーディは攻撃を受けきった後でも苦悶の表情を浮かべながら、まるで何かの痛みに耐えているように息を切らす。

俺「ウェッ!?」

アンズ「あんたも運が悪いわね。一回目でどく状態になっちゃうなんてね!」

俺「ナッ…。また、どく!?」


またどくかよ。タマムシジムでもどくには随分と苦しめられたが、今回のジムでもなのかと驚く。
勿論このセキチクジムはどくタイプの専門である以上当然ではあるのだが、いざ対面すると完全に忘れてしまっていた。

俺は慌ててガーディの状態を確認してみると、ガーディの顔全体が少し紫色に染まっており、さらに息遣いが荒くなっているのが分かる。


俺(ど、どうしよう…。と、とにかく反撃しないと…だよな?)

リーフ「次、来るよ。指示出してあげて!」

俺「エッ…!? ア、か、かみ…」
 ▼ 301 ベルタル@いでんしのせきばん 23/01/28 23:59:39 ID:5yLMLROU [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
向かってくるズバットにガーディは、後ろ足を蹴り上げながら飛び掛かっていき口を大きく開ける。
しかし、その動きもズバットの素早さに付いていけず空振りに終わり、攻撃は空を切り床に着地するがすぐに姿勢を取り直し再び攻撃を仕掛ける。

ズバットも負けじとその鋭い牙で応戦しようとするが、ガーディの素早い身のこなしに翻弄され、遂にズバットの片翼を捉えることに成功。
勢いよく羽ばたいて振りほどこうとズバットは試みるもガーディのかみつきを振り払えないまま、落下していく。


俺「ヤ、ヤッ…タ」

アンズ「そこまで近づいてくれるならむしろありがいね。ズバット、ちょうおんぱ!」


落下しながらもズバットは、口を開き超音波のような振動を発する音波を周囲にまき散らす。

それはガーディの動きを止めるには十分なもので、ガーディの身体全体が大きく揺れ始め、やがて意識が遠のいたのか、羽から口を話しその場に倒れ込んでしまう。


俺「あっ…」


どうにか立ち上がるもふらふらと足元がおぼつかない。
ズバットの放った攻撃によってガーディは、こんらん状態に陥ってしまったのだ。

そうでなくともどく状態でもあるため、今のガーディはまさに絶体絶命ともいえよう。


俺「ッ。…エト…。ドウシヨウ。ガァ…ディ。か、カエン…グルマ」

アンズ(ポケモンだけじゃなくてトレーナーまで混乱しちゃってるじゃないの)
 ▼ 302 カシャモ@カイデンのはね 23/01/29 00:02:14 ID:ReToU9v2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ズバットは、ガーディの周囲を飛び交い様子を伺うようにしながら次の指示に備える。


一方のガーディはというと、攻撃を繰り出そうとするも頭が朦朧としているのか、それとも俺の指示が理解できていなかったのか定かではないが、床に頭を打ち付けたり自分で自分の前足に噛みついたりと、普段からは考えられないような行動ばかり取っていた。


俺「ナン、で?」

リーフ「こんらんしてうまく攻撃ができない事もあるのよ!」


俺(そっか。これが……こんらんなんだ。こんなの初めてだ。どうすればいいんだ。……このままだとガーディがやられてしまう。こうなったら交代させるしかない、よな?手持ち失うよりは…。それともアイテムで回復させればいいのか?どっちだ…)

アンズ「ズバット。くろいまなざし」


ガーディが苦しむ姿を黙ったまま見つめていたアンズは、突如としてズバットに指示を出す。
その指示を聞き取ったズバットは、ガーディを見下ろしながらないハズの目を光らせるかのように視線を合わせる。

直後にガーディの体が一瞬真っ赤な光に包まれたかと思うと、元の状態に戻る。
何が起きたのかは正直俺には分からなかったけれど、攻撃されなかったのは良かったかもしれない。

俺はガーディのモンスターボールを取り出し、一度交代させようとボールを向けてガーディに光線を向ける。
が何故だか光線が途中で途切れてガーディをボールの中へ戻すことが出来なくなってしまっていた。


俺「は!?」


何かの間違いかと二度、三度と同様にボールを向けて戻そうとするもやはりガーディに向けた光線はプツンと途切れてしまう。
やはり勘違いなんかではないようだ。であるならばどうして交代に失敗したのか。


アンズ「残念だったね。くろいまなざしを受けると交代させることはできなくなるのさ!これでガーディは袋のコラッタ…ってとこかしら?」
 ▼ 303 ュウコン@ミネラルよせだま 23/01/29 00:27:49 ID:sbJ2U2xs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イッチくんがんばれ!リーフのためにも!
 ▼ 305 クシオ@ママンボウのねんえき 23/01/29 10:34:40 ID:wuWgbvL6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今北産業
 ▼ 306 ィアンシー@しろいハーブ 23/01/29 13:14:02 ID:KhYolx5g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>305
情け無いイッチくんとリーフが友達になる
一緒にポケモントレーナーを目指す
2個目のバッジ獲得のためアンズとバトル
 ▼ 307 ロスター@エレズンのでんき 23/01/29 13:14:21 ID:o4GEdKOQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>306
ありがとう
 ▼ 308 スイジュナイパー@かいふくポケット 23/02/12 22:21:18 ID:Nrb6r/8g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 309 ンホロウ@まんまるいし 23/03/02 09:27:18 ID:ftB.mPAk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 310 シギソウ@ムーンボール 23/03/24 15:17:49 ID:QbY.Kmiw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 311 ウカザル@かぼそいホネ 23/04/11 12:28:47 ID:AkPoBWHw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 312 ッコラー@ブルーカード 23/04/30 15:32:36 ID:ZTdY2QGY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 313 ガバンギラス@こだいのツボ 23/05/16 08:43:26 ID:mGDwLiS2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 314 ェルダー@ほしのかけら 23/06/10 12:22:12 ID:BdzgoJJQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 315 チンキー@ミカルゲのかけら 23/07/05 03:44:58 ID:jEK6.iZQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 316 ンベアー@ライス 23/07/22 00:07:48 ID:Jp8YKJZM NGネーム登録 NGID登録 報告
頼む!
失踪……それだけはしないでくれっ!!
 ▼ 317 ウドウ@クサZ 23/08/09 22:33:18 ID:VFAghsoM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
失踪なら失踪って一言言って欲しい
 ▼ 318 ゴジムシ@ラティオスナイト 23/08/09 22:35:53 ID:TGhg4/y. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>317
いやまだだよ、まだ決めつけちゃいけない
 ▼ 319 ーダル@あおぞらプレート 23/08/21 06:19:56 ID:BWV6ytW2 NGネーム登録 NGID登録 報告
かなり周期開きつつも更新はしてるみたいだから気楽に待とう
支援
 ▼ 320 イオーガ@なぞのすいしょう 23/09/08 09:40:34 ID:DIsAiJDg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 321 ガリザードンX@つきのいし 23/09/28 10:24:03 ID:7WQMCNTM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 322 ルノズク@ラムのみ 23/10/23 17:50:11 ID:rj8QCxuE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 323 ガスピアー@しろいハーブ 23/10/24 12:20:39 ID:OWd2LW/Y NGネーム登録 NGID登録 報告
もう無理だろい
諦メロン
 ▼ 324 ウドウ@シールぶくろ 23/10/24 12:48:16 ID:xui.E6Pw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>323
それってあなたの感想ですよね?
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