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【SS】ポケルスの研究【ポケモン化注意】

 ▼ 1 ブラーバ@ぎんのこな 20/02/03 22:23:39 ID:9U8k74Nw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポケルス。それは、自然界にごく稀に発見される珍しく貴重な存在である。
あまりにも希少なので、その存在について研究が進むことはほとんどなかった。
ところが、我々研究グループはポケルスの採集、ひいては培養に成功したのだ。
そこで、人間を人為的にポケルスが充満している空間に滞在させたらどうなるのか。
我々はそれをリサーチするべく、被験者を募集することにした。
 ▼ 25 ケニン@ばんのうごな 20/02/04 22:12:20 ID:gmxo.NyY [1/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
「そ、そんな!オレたちこのままじゃポケモンになるっていうんですか!?」

「ああ……このままではな。だが、我々はポケモン化を防ぐためのワクチンを作っている。それを使えば君たちのポケモン化は防げるぞ」

「良かった……!お願いです!その薬をオレ達に……!」

大急ぎで薬を持って部屋に戻る。

「これがその薬だ」

「良かった……!ありがとうございます!」

アキラは薬を受け取るや否や蓋を開けがぶ飲みし始めた。一方ショウタの方は受け取りはしたが飲もうとしない。

「……自分のタイミングで、飲んでくれたまえよ」

私は予備として新たな薬を作成するため、自室に戻ることにした。

水道をどうにかしなければ。おそらく研究所内のほぼ全域の水道水にポケルスが行き渡っていると考えて良いだろう。急いで館内スタッフ全員に連絡して、既に水道水を使用した者には至急薬を渡さなければなるまい。その後は水道そのものをどうするのかも考えなければ……

『やめろ!!おいやめろぉ!!!』

モニター室の方から突然甲高い声が響いたので思わず飛び上がってしまった。
急いでモニターに目を通す。例の少年2人の部屋だ。

『やめろショウタ!!お前何考えてんだよ!!』

『水!もっと飲みたい!!気持ちよくなりたい!!』

『お前さっきの話聞いてなかったのか!?研究所の水は汚染されてて……』

ジョボボボボ……!

『あっ……!!』

ショウタは私が渡した対ポケルス薬を全て流しに捨て、空になった容器に勢いよく汚染水を注ぐ。

『何やって…!』

そして、その汚染水を勢いよく飲み干した。

『あ…あ……』
 ▼ 26 ンタイン@ポロックケース 20/02/04 22:15:40 ID:gmxo.NyY [2/8] NGネーム登録 NGID登録 報告

『あははは……!はー……♡きもちいい……身体中がゾクゾクする……♡』

……どうやら、ショウタは感染によって脳症を引き起こしているらしい。もはやまともな思考は働いていない。

『ば、バカ!やめろ!ポケモンになるんだぞ!!』

『一緒になろうよ……』

『は?』

『……は?お、おい、何してんだよ……やめろよ……?』

ショウタは再び汚染水を容器に注ぎ、アキラ目掛けてその水を思い切り撒いた。

バシャッ!

『あ……あぁっ!うわぁぁ!!』

『きもちいいでしょお?僕も……一緒に浴びよう!!』



アキラは汚染水を全身に浴びた快感に貫かれ、手足がガクつきヘナヘナと地面に座り込んだ。

『し……しょおたぁ……』

ショウタは自分の体にも汚染水を被せた。
浴びながら体を震わせ、更にもう一度水を汲み、再び頭から被る。

『あはは……は……♡♡』 
 ▼ 27 バメ@ミアレガレット 20/02/04 22:16:24 ID:gmxo.NyY [3/8] NGネーム登録 NGID登録 報告

ショウタの体が脈動している。
ポケルスが体内を冒し、本格的な変異が始まったのだ。
耳が皮膚に沈み込むように退化していき、ついには無くなってしまった。

『ウ……あがぁ……♡』

手足の先の方が赤く染まり、両手の指が一本ずつ縮んでいく。

『シ、ショウタ……!嘘だろ……!?』

目の前で姿を変えていく友人を前に、恐怖を隠せないという顔のアキラ。

『も、戻ってきてくれよ研究員さん!!ショウタに薬を!!』

必死の形相でカメラに訴える彼を見て、私は急いで薬を調合しようとした。
……待てよ?
私の中で、何か黒く燻るような何かを感じた。
私や私の研究員達は、皆このポケルス汚染の事は決して外部に明るみになってはならないと知っている。
そのためにポケルスに感染したポケモンは全員隔離したままにして秘密裏に飼育しているし、研究員全員が外部にこの事を話そうとしない。
だが、子供達はどうだ。私が絶対話さないでねと言ったところで、彼らはそれを守るだろうか。
自分の友達がポケモンになったというとんでもない事を、誰にも話さず自分だけで抱え込む事はできるだろうか。
……そう考えると、口封じも兼ねて彼らはこのまま汚染される様子を見守るのが良いのでは、と感じた。
私は、薬を持って助けに行くのを躊躇してしまった。
助けなければ、という正義感。このまま秘密を守る為の犠牲になってもらおうという保身の欲求。
その2つに板挟みにされてしまった。
 
 ▼ 28 ナギラス@メタルパウダー 20/02/04 22:20:19 ID:gmxo.NyY [4/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
『う、うわあぁ!』

『あきら……あきら……きみもぉ……!いっしょに……!』

『やめ……お願い……ショウタ……!戻ってくれぇ……!』

ポケモンの手、人間の腕。
歪な体のショウタがアキラに詰め寄る。
アキラは腰を抜かしているのか、最早腰をガタガタさせることしか出来ない。
こんな状態の友達を見たのだ。無理もない……
そして、ついにはショウタの手がアキラの肩を掴んだ。

『嫌だぁぁぁぁぁぁ!!!』

『きもちよくなろ!!ぼくにだきついて!!ぽけもんになろ!!!』

ショウタの脳症は次の段階へ移った。彼もやはりあの目をしていた。汚染されたポケモンが汚染対象を見つけた時の高揚した目。
どうやら、ポケルス脳症には汚染の進行状況に関係無く発症者にポケルス汚染の本能を発現させる様だ。
ショウタはもう助からない、と私は確信した。
アキラの肩を引き寄せ、自らの胸に当たるほど密着させる。
その瞬間アキラをポケルスに触れた快感が襲う。

『あ"あぁっ……ひっ……!!』



ショウタの変化は止まらない。

顔から人間らしい鼻、彫り、それら凹凸が消えていく。
哺乳類らしからぬのっぺりした、しかしどこか愛嬌のある顔面に変わっていく。
来ていた服がチリチリと音を立てながら燃えていく。体に火が灯ったのだ。
ズボンが焦げて裂け、その間から炎の灯った小さなオレンジの出っ張りが顔を出す。シッポが生えかけている。

『ん"ん〜……♡』

体に力を込め、精一杯力むショウタ。彼のシッポがミチミチとグロテスクな音を立てたかと思うと。

『ん"っ……あWは ぁ……!♡』

彼が最大限力んだ瞬間、ズ ルWンWッ……と勢いよくシッポが飛び出した。
辺りには体液の様なものが飛び散っている。

『はぁ……はぁ……♡』
 ▼ 29 ケンカニ@カシブのみ 20/02/04 22:23:12 ID:gmxo.NyY [5/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
アキラは、恐怖に顔をくしゃくしゃにしながら体の半分近くがポケモンに変わった友達を見つめている。声を上擦らせて甲高い涙交じりの声で必死に叫んでいる。

『たすけてっ……!たすけてえぇぇぇぇぇぇぇ!!!』

私の心が動け、薬を作れと訴えている。しかし、足は動かない。
私自身、今自分が置かれている状況に恐怖していたのだ。彼を救出した後、自分の研究が表沙汰になってしまうかもしれないという危機感に。
堪えかねて握り拳を作ったところで、何の役にも立たない。

『ね……きもちいでしょ……きもちいでしょお!!?』

『うっ……あっ……あぁ……!!』

ショウタはアキラの背中に手を回し、自分の胸に顔を押し当てた。超濃厚接触である。
先程薬をがぶ飲みしたので耐性が付いているとはいえ、ここまで接面積が大きいと体に流れ込むポケルスも相当な量になる。
目の前で友が異形に変貌するのを目にし、自身も変貌するかもしれないという恐怖感、さらには汚染の快感に幾度となく貫かれ……最早彼の精神はボロボロだった。

『あ"っ……びぇ……!?』

そして、とうとうアキラの体にも変化が生じ始めた。体が丸みを帯びた物に変形し始め、腕が急激に縮み始め、手のひらもそれに伴い矮小していく。

『お、オレの腕がっ……そんなっ!やっ!あぁっ!』

『やだっ!やだっ!やだよぉっ!もどって!もどってってばぁ……!!!』

どんなに叫んだところで、体の変化は止まらない。手と並行して足も縮み始めた。足も手のひらの様に小さくなり、人間の足に対応していた靴はすっぽ抜ける。

『あっ……やだっ!縮むなっ!縮むなぁっ!!』
 ▼ 30 ーマンダ@ヒウンアイス 20/02/04 22:23:49 ID:gmxo.NyY [6/8] NGネーム登録 NGID登録 報告

大声で泣き出すアキラ。その横にいるショウタは逆に悦楽に満ちた穏やかな表情。

『かぇっ……かえぇ……♡』

ショウタは既に人の言葉を失っている。尻尾が生えた勢いで服は吹き飛び、全身が露わになった。
既に体の殆どが赤みを帯びている。唯一肌色の腹部も、赤い部分と肌色の部分がはっきり分かれているところを見るに、ポケモンの持つ体色だろう。
肩がや首が縮まり、いよいよ殆どポケモンの姿に違わなくなった。

『かえっ……♡ひーとぉ……♡』

友達の手を強く握り、うっとりとした表情で彼を抱きしめている。

『あ"うぅぅぅ……』

徐々にアキラの目が閉じられていく。いや、目の形状そのものが糸の様に細くなっていく。
鼻も何もかも縮んでのっぺりした顔になったショウタとは反対に、アキラの鼻が長く突き出してゆく。
細長だった胴体も縮み、最早肩も腰も丸く寸胴な体系へと変化していく。
 ▼ 31 ョンチー@つりざお 20/02/04 22:24:19 ID:gmxo.NyY [7/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
『あ……はぁ……♡はぁ……♡きも……ち……♡』

『かげぇ……かえぇ……♡』

『はぁ……しょうたぁ……ぼくもなるぅ……なるよぉ……♡あはははは♡♡♡』

アキラも完全にポケルスに呑まれてしまったようだ。あるいは人間としての心が完全に壊れてしまった。
汚染に身を委ね、友達の手をギュッと握り返す。
その瞬間、アキラの背中からも炎が吹き出した。
よく見ると背中は深緑色になっており、所々に赤い斑点の模様が浮かび上がっている。
クライマックスに到達した2人……2匹は、快感を求めてお互いの体を濃密に押し付け合っている。
体の変化は最早ブレーキを失いフルスピードだ。

『きもちっ……♡きもちいよっ……ぉ……ひのぉっ♡』

『かえぇっ♡♡』

お互いの背中とシッポから激しく火が噴き出す。

『ひのおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!♡♡♡』

『かげぇえぇぇぇぇぇぇぇっ!!♡♡♡』

ボオォォォォォッ!!

炎を上げながら絶頂するように激しく跳ね上がる2匹の体。
2匹の体は縮んで……縮んで……


体の人間の面影を残したわずかな部位すら完全に押し潰され……2人の姿は完全にヒノアラシとヒトカゲになっていた。

『はっ……♡ひっ……♡』

『ひのぉっ♡ひのっ♡ひっ♡』

『かえぇ……♡かげひぃ……♡♡』

『ひのぉぉ……♡♡♡』
 ▼ 32 ガハッサム@ひかえめミント 20/02/04 22:25:28 ID:gmxo.NyY [8/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
絶頂を迎え、完全にポケモンになった2匹はお互いの手をギュッと握ったまま余韻に浸っていた。
体を震わせながら、また快楽に震える体を密着させ、あったかいお互いの体をうっとりと堪能する。恍惚としたひと時。2匹が幸福そうに抱きしめ合っているのを見るにつれ、私の中で私に対する怒りが湧いてきた。
これでは見殺しではないか……。
後悔してももう遅い。彼らはもう、恐怖も何もかも忘れ、ポケモンとしての快感に溺れている。今更謝る事は出来ない。伝わらない。

残された3人の子供たちには詳細を伝えず、とにかく出て行って貰った。
友達2人は健康診断で病気が見つかったので、少し治療を受けることにしたよ。そう伝えた。
粗方施設を見て回る事ができて満足していたからか、その言葉をあっさり信じて彼らは帰ってしまった。

……

私は彼らの部屋をぼんやりと眺めている。
一段落ついて落ち着いたヒトカゲとヒノアラシは仲良く遊んでいる。ポケモンになる前と同じように、友達のようだ。

オオタチ、シャワーズ、ルクシオ、エネコロロ……次から次へと汚染ポケモンを増やしてしまった私は、これからどうすればいいのだろうか。
ポケモンになった者たちを元に戻す術はあるのか。
……しかし、モニターに映る彼らを見るたび、私の好奇心は決して矮小したりしなかった。
人間がポケモンになる。私は恐ろしい事だと知りながらも、その衝撃的な現象に興味を持たざるを得なかった。
ダメだと分かっているのに、また実験をしたくなる。
狂気のパンデミックを続けてしまおうとする自分がいる。
私は新たな実験協力の概要を書いている。
書きながら「私はなんて罪深いのだろう」と嘲笑した。
 ▼ 33 コルピ@ヘルガナイト 20/02/05 07:00:46 ID:5hMclfz6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いやだあああ!!!
ポケモナーになりたくないいい!!!
 ▼ 34 レッフィ@トレジャーメール 20/02/05 07:18:04 ID:FlJM25fQ NGネーム登録 NGID登録 報告
>>33
こちら側においで……
しあわせだよ……
 ▼ 35 ボネア@ひでんのくすり 20/02/05 12:24:35 ID:JVEAwDXY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 36 ンシグラードン@キラキラメール 20/02/05 13:51:42 ID:VYiQDwRk NGネーム登録 NGID登録 報告
ポケモン化が好きとなるとポケモナーとはまた別の話になるんだよな…
支援
 ▼ 37 ャロップ@りゅうのウロコ 20/02/05 13:55:07 ID:YdbQdbmg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>29の流れがドストライク過ぎて辛い
 ▼ 38 ェローチェ@きいろいかけら 20/02/05 15:50:29 ID:hincRB0Q NGネーム登録 NGID登録 報告
ここまでチソチソやマソマソが一度もでてていないという事実
 ▼ 39 ラナクシ@ダークメモリ 20/02/05 20:38:32 ID:WBgYwScM [1/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピコン!
端末がメールを受け取った事を知らせる着信音だ。
いけない事だと分かっていながらも、研究者としての興味を抑えることができなかった。
次なる実験の被験者を募集しながらも、私はずっと暗い気持ちのままでいた。
いけない事をしているとは分かっている。だが……
私は、何度も感染者の様子を確認し、データを採取すればポケモン化した人間を元に戻す手がかりを掴めるかもしれない。と勝手に自分で自分を納得させていた。好奇心を満たしたいだけだと心のどこかではわかっているのに。

とりあえず、届いたメールを確認する。都会の辺りに住んでいる1人の少女からだった。
とりあえず後日ここへ来るように、とだけ返信し、私は先日の水道の汚染騒ぎを解決するために研究室に戻った。
 ▼ 40 ルビアル@きのみプランター 20/02/05 20:38:57 ID:WBgYwScM [2/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

……後日。例の少女がやってきた。見たところまだ若い。10代後半といったところか。

「君だね。私に連絡をくれたのは」

「はい!私ここの研究に前から興味があって……」

「……」

一応表の顔はポケモンに纏わる研究をしている団体だ。ポケモンが好きな子なのだろう。純粋にポケモンを愛する者を騙すのは気が引けるが……
これまでの研究でも「ポケモンとの共存をよりよくしていくための実験」という名目で被験者たちにポケルスを打ち込んでいた。今回も同じ手口で彼女を誘導しようとした、が……

「……さて、私はとある薬を開発している。我々がポケモンとの理解を深める為の薬なのだが……」

「……人間をポケモンにする薬、ですよね?」

「その通りだ。…………は?」

「やっぱり!やっぱりポケモン化の原因はこの研究所なんですね!」

「き、君……なぜそれを!」

研究員以外でその事を知るものは1人もいないはず……どうしてこんな少女が厳重機密を知っているのだ……!

「私の近所にこの研究所に勤めてるって前からにしてた人がいたんですけど……その人何日か前に具合悪そうに帰ってきて、そのまま寝込んでたんですよ」

……何日か前に具合悪く?あの研究員だろうか……
そういえばあれ以来出所していない。嫌な予感が……

「それで、私その日のお昼にたまたま近くを散歩してたんですよ。そしたら、その人のうめき声が聞こえてきて……」

……

「私、心配になって窓からのぞいてみたんです。そしたらその人、体がポケモンに変わりかけてて……しばらく見てたらガーディになっちゃったんです!」
 ▼ 41 ブリー@クロスメール 20/02/05 20:40:21 ID:WBgYwScM [3/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
……そういう事だったのか……
そういえば、休む前日にシャワーズに噛まれたと言っていた。もっと早く気がつくべきだったな……いや、それどころではない!研究所の外部に汚染が広がったら大変なことに……!

「そ、そのガーディは今どうなっている?」

「あ、その子なら今育てやさんが預かってます。やたら気性が荒いので、他のポケモンを襲わないようにケージに入れられてますけどね……」

そうか……至急育て屋に連絡してそのガーディを引き取らなければ……
いや、それより……

「君はこの研究所がしている実験の内容を知っているんだろう?何故被験者に立候補した?」

「……私、ポケモンになりたいんです!」

度肝を抜かれた。ポケモンになりたい?

「正気か?人間に戻る方法は今のところ見つかっていないんだぞ?」

「それでも!むしろ、ポケモンとして生きたいと前から思ってたんです!!」

「……」

「私をポケモンにしてください!!おねがいします!!」

「……はぁ」

まさかそんな願望を持つ者がいるとは……ここまで熱心に頼まれたら、ポケモンにするしかあるまい。丁度私の次の研究に都合がいいのもあり、私は彼女の申し出を承諾した。

「本当!?ありがとうございます!!」

「……ついてきたまえ」

私は、彼女を連れて研究室に向かった。
 
 ▼ 42 ラップ@きゅうこん 20/02/05 20:56:54 ID:QI.2jcgo NGネーム登録 NGID登録 報告
アラベスクタウンの芸術家大歓喜
支援
 ▼ 43 デカバシ@かなめいし 20/02/05 21:07:02 ID:WBgYwScM [4/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

‪ポケルスの入った容器を取り出し、中身を注射器へ移す。‬

「これがそのポケルスだ」

「へぇ……!これがポケルスなんですか。なんとなく不思議な感じがしますね」

「これが最後の警告だ。これを体内に注入すればポケモン化が始まる。元に戻ることはできない」

「はい。構いません。むしろお願いします!」

「……分かった。そこに座りたまえ」

彼女の腕に針を突き刺し、ポケルスを打ち込んでいく。

「んっ……!」

「おっと、すまない。注射は苦手かな?」

「いえ……なんか、普通の注射と違うような……」

「……それは……おそらくポケルスの汚染効果だな」

「ポケルスの汚染?」

これまでの被験者達の様子を説明した。彼らがポケモンに変化する際強い快感を訴えたこと。彼らが快感に乱れ出したが最後、体が変化した事を。
少しは怖気付くだろうと思ったのだが……

「だ、だから注射されたのに気持ちよかったんだ……」

「じ、じゃあ、これからポケモンになるに連れて気持ち良くなるって事ですか!?」

「……まぁ、そういうことだが」

「ええー、ポケモンになれる上にそんな意識が飛ぶくらい気持ち良くなれるなんて……!」

……。私は快楽など求めない生き方なので、よく分からないが。彼女からはこれまでの被験者からは取れなかったデータが取れそうなので、私としても好都合だ。

「それでは、ポケルスの影響が強く出始める前に部屋に案内しておこう。こっちだ」

彼女を隔離室に案内し、そして鍵を掛けた。

「君には私とモニターで会話しながら、いくつかの行動を取ってもらう。いいね?」

「了解です!」
 ▼ 44 ニューラ@デンキZ 20/02/05 21:10:15 ID:WBgYwScM [5/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
……30分後。
ポケルスの症状が出始めたら指示を出そうと思っていたのに、一向に症状が出ない。
少しポケルスが薄すぎたか?

「あの、ポケモン化まだ始まらないんですか?」

「……少し待ってくれ、もしかしたらポケルスが足りなかったかもしれない」

「えー!それじゃあポケルス注射おねがいします!もっと濃いやつ!」

私は、近くにいた職員に指示して彼女へのポケルス投与を指示した。
流石に2本も投与すればポケモン化すると思うのだが……

「ん……はぁ……♡ありがとう、スタッフさん……」

職員が退出したのを確認し、私は彼女に話しかける。

「気分はどうだね」

「あはぁ……♡少しだけ気持ちよくなってきましたぁ……」

「ふむ……おそらく、そのままにしていれば体内でポケルスが増殖するだろう」

「本当ですか……えへ、楽しみです……♡」

少しずつ息を荒げ始めた少女。そろそろ指示を出してもいい頃だろう。

「それでは……服を脱いでもらえるだろうか」

「え……」

「……誤解しないでくれ。研究の為だ」

人体のどの部分からポケモン化が起こるかを確かめたいのだ。腹部や背中から変化が始まった場合、服があっては発見しづらいからな……。
とりあえず、変な含みは無いということだけ理解してもらった上で、服を脱いでもらった。
一応、最低限のプライバシー保護ということで下着は着用している。

「ふむ……まだポケモン化の兆しは見られないか……」

「あ、あの……寒いんですけど……」

「そうだな……ポケモン化がいつ始まるか分からない。悪いがそのままでいてくれ」

空調を強め、室温を上げておく。変化が始まったら言うように、とだけ伝え私は別室に移動した。 
 ▼ 45 ジリガメ@たわわこやし 20/02/05 21:18:05 ID:Faj.RB8c NGネーム登録 NGID登録 報告
ポケルスに感染した個体が非感染者と交尾したらどうなるか見てみたい
作者の描写能力ならいけるいける
 ▼ 46 ソクムシ@コダックじょうろ 20/02/05 21:22:27 ID:WBgYwScM [6/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
……移動してから数分後、突如スタッフの1人から緊急連絡が入った。

「大変です!隔離室No.404のルクシオとコリンクが脱走しました!!」

「なんだって!?」

急いで館内緊急アナウンスをおこなった。

「至急、フロア4にいるものは全員他のフロアへ退避すること!繰り返す!フロア4に……」

どうやらコリンクとルクシオのいるフロアの人間は全員避難が完了したようだ……危なかった……
……と、突然ルクシオの足取りがある部屋の前で止まった。
まだ汚染されていない生命体を感じたからだろうか。
ルクシオは扉を突き破り、中へと侵入する……。

「……あなたは……ルクシオ?と……コリンク?」

しまった……彼女の部屋もルクシオ達と同じフロアだった。
ルクシオとコリンクは、少女をうれしそうな目で見つめている。汚染対象と見なしているのだ。
ゆっくりと歩み寄るルクシオ。それに続いて尻尾を振りながらトテトテ歩くコリンク。

「あのぉ……♡この子たち、一体なんでしょ……」

「彼らは既にポケルスに汚染されたポケモン達だ……君に接触して感染させようとしているのだ……」

「そうなんだ……おいで……」
 ▼ 47 ードラ@しんかのきせき 20/02/05 21:29:27 ID:WBgYwScM [7/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
彼女は両手を広げて2匹を胸元へ誘い込む。
それを見たコリンクは甘え声を上げ、少女の腕の間に飛び込む。
すかさず少女は飛び込んできたコリンクを抱き抱え……コリンクのポケルス汚染に震え上がった。

「ふあぁっ♡」

「きゅ〜っ♡」

コリンクは以前ルクシオにしていたように顔をすりすりと少女にこすりつける。
肌とコリンクの頬が擦れるたび、彼女の体が大きく跳ねる。

「な、なんですかっ♡これぇっ♡」

「ポケルスは感染力が非常に強い……キミがコリンクに触れるだけで汚染は体を蝕んでいく……」

「す、すごぉい♡コリンクぅっ♡もっと気持ちよくしてぇっ♡」

彼女はコリンクをさらに強く抱きしめて密着する。コリンクの顔が少女に体に埋められるくらい密着してしまった。流石にコリンクは苦しそうにジタバタしているが。

少女の声に応えるかのように、ルクシオが後ろ側へと回り込む。彼女の背中に前足を付いたかと思うと、つーっと舌を這わせた。

「ぃっ〜〜〜〜〜っ!!?♡」

悶絶する彼女に構わずもう1舐め。

「あーっ!ふぁっ!はあぁぁぁ……!!♡」

ルクシオが「な〜う」と低い声で鳴くと、抱き抱えられているコリンクがそれに応えて少女の胸あたりに舌を這わす。

「あうぅぅぅっ♡♡こりんくっ♡しゅごいぃぃぃぃっ♡♡♡」

前後から、それもネコポケモンのザラザラした舌でのくすぐりを受け、彼女はもう既に満身創痍だ。

「あっ、しゅごっ♡やばっ♡あっ♡あっ……♡あぁっ……!!」

彼女の体が大きく痙攣する。ビクンッ……ビクンッ……と脈打つように跳ね、やがてぐったりと倒れ込んだ。

「あー……♡はぁ……♡ひぁ……♡」
 ▼ 48 リーセン@けいけんアメS 20/02/05 21:30:27 ID:WBgYwScM [8/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
抱き抱えられたままのコリンクはさらに甘えたそうな目で彼女を見つめている。

「はぁ……!ち、ちょっと、ちょっとまって……!一旦……休憩……!」

……彼女の後ろに何か黄色いものが写っている。

「はぁ……ふぅ……よい……しょ……」

体を起こし、なんとか息を整えようとする少女。
だが、自身その違和感に気がついたのか後ろに手を伸ばしそれを掴んで前に引っ張って確認する。

雷のようなギザギザのシッポ。黄色くて、先の方には黒い色。
この特徴的な尻尾は……

「ぴ、ピカチュウだ!ピカチュウの尻尾!!」

彼女の体はまだ人間のままだ。指の先や頭の辺りから変化が始まったケースはいくつかあったが、真っ先に尻尾が生えるのは初めてだ。

「す、すごぉい……!私のお尻から生えてる……!私、ピカチュウになってる……!!」

さらに、よく見ると胸部の中心辺り……コリンクが舐めたところに、黄色い毛が生えてきている。

「あっ……!!」

どうやら、2匹が舐めた所からポケモン化が始まっているようだ。コリンクが舐めた胸の辺り。ルクシオの舐めた臀部辺り。1番高濃度に汚染が起こっているらしい。

「博士さん!見てますか!!私、とうとうポケモンになりました!!」

厳密にはこれからなるのだがな……
とにかく、ポケモンとしての身体特徴の発現が始まったのだ。指示を出してもいい頃だろう。
 ▼ 49 ゲハント@シールいれ 20/02/05 21:35:29 ID:WBgYwScM [9/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「それでは、私の指示に従ってもらおうか」

「はい……え、あっ、きゃあっ!」

「んくっ♪」

私が指示を出すより先にコリンクが少女に再度飛びかかり、押し倒してしまった。
さらに、ルクシオが倒れ込んだ彼女の後頭部側に立ち、彼女を見下ろすようにゆっくり体勢を低くし……
そして、そのまま彼女は少女に口づけをした。
ブルルッと少女の体が震え上がる。

「しゃあぅ……♡」

「んぅWっ!♡んふぅっ……!!♡」

粘膜を伝って直接入り込むポケルスは、皮膚から入り込むそれよりも容赦なく人間の体を蝕む。
コリンクは無邪気に少女の手を掴み、自らのお腹に当てがっている。

「りんくぅ〜♪」

「あ、ああぁ!コリンクのおなっ……んふっ!」

「るくぅ……♡」

「んW〜!!♡♡」

再び唇を塞がれ口付けするルクシオと少女。
この2匹にここまで濃密に接触されると、少女の意識を損なうかもしれない……

「……お、おい!やめろ!その女の子は私の実験の為にまだやるべきことが……!」

以前ルクシオに口付けをされた男性はポケルスの強さに気絶してしまっていた。ここで彼女に気絶されてしまっては本当に困る……!

「は、はかせ……さん……!♡」

「……え?」

「っ……はぁっ、はぁっ♡ めちゃくちゃ気持ちいいですっ♡♡ひゃあっ♡」

2匹のポケモンに顔を塞がれ胴体に跨がられ……強烈なポケルスに蝕まれているはずなのに、それでも私の声に返事する事ができている。
以前の被験者はルクシオの口付けだけで意識を飛ばしていたのに……
彼女には……ポケルスに抗する何かがある……?
 
 ▼ 50 ガサーナイト@オーキドのてがみ 20/02/05 21:38:00 ID:WBgYwScM [10/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「予定変更だ。片手を上げてくれ」

「は、はいぃっ♡」

彼女はプルプルと震えながらどうにか腕を垂直にもちあげた。
すかさず機械を操作してそこに注射器を射す。

「いっ…あっ……!」

「……血液を採取させてもらった。後はそのまま……彼らと気持ち良くなっていればいい」

「えっ?それでいいんですかっあっあぁあっ♡」

「きゅう♡りんくっ♡」

「君から欲しい結果は得られた。後は君の望んだ通り……ポケモンになる事に集中してくれればいい」

「やったぁ♡コリンクっルクシオっ♡♡私をポケモンにしてぇっ♡♡♡」

「るくきゃうっ♡」

「りんくぅ♡」

彼女に事前に服を脱がせておいてよかった。服を着ていては咄嗟に注射器を使用する事も出来なかっただろう。それに……

「きゅうっ……りんっ……♡」

「はぁぅ…♡もっと、もっと舐めへぇ……!♡♡」

彼女が望んだ快楽を得るのにも、服があったら妨げになっていただろう。直に肌に舌を這わされ、ポケルスを染み込まされる快感は最早計り知れないだろう。

「はぁっ……♡はぁっ……♡」

数分が経過した。彼女の体は激しく乱れた熱気で汗だくで、さらに2匹に全身を舐めまわされて汗とだ液でベタベタになっていた。
3匹……いや、まだ2匹と1人か。彼らの交わりの熱で部屋全体がムンムンしており、ガラスをほんのり曇らせている。
彼女の体には少しずつ毛が生え始め、徐々に見た目は黄色くなっている。
しかし、まだ彼女はポケモンになりきっていない。人間の耳が生えたままだし、指も人間の長いものだ。
これほど舐め回されたら、これまでの被験者なら完全にポケモンとなるのに五分もかからなかっただろうに……明らかに進行が遅すぎる。
この子は……何かが特別だ。

「はへぇ……私の毛だ……♡黄色くて、ふわふわしててぇ……♡♡」

指で自分の毛を撫で回しながら、口もとを緩ませる少女。顔はルクシオに口づけされたのもあってか既に全体的に毛が生えている。
 ▼ 51 ママ@はかいのいでんし 20/02/05 21:39:24 ID:WBgYwScM [11/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「りんくっ♪」

「……ふぇ?」

コリンクが彼女の顔の何かに気づいた。それと同時に、ルクシオも同じ物を見つめる。

「ど、どうしたのぉ……?♡」

彼女の両頬には、赤色の丸いものが出来上がっていた。でんきぶくろと呼ばれるものだ。ピカチュウ達でんきねずみの発電器官……

コリンクは面白そうにでんきぶくろをつねっている。グイグイと引っ張られる度、ピリピリと弱い電流が発生している。

「う、ぁ……すごっ、私でんきぶくろできてるっ……!引っ張られるのすごいモチモチしてる……!」

ルクシオがコリンクに向かって低く唸る。コリンクはほっぺを弄るのをピタッとやめ……

「ふぇ……?」

彼女の尻尾にそれぞれの尾を当てがう。そしてルクシオがコリンクの手を押さえ、コリンクがもう片方の手で少女のでんきぶくろを押さえる。

「ふぎゅっ」

そして、ルクシオがもう一方のでんきぶくろを押さえた。

「んぎゅっ」

彼女らの前足とでんきぶくろで、1つの回路のような円が出来上がった。ルクシオとコリンクが帯電したかと思うと、激しく放電を始めた。

「う、うわぁぁ!!」

普通の人間なら感電して黒コゲだろう。だか、でんきぶくろを持ったいまの彼女は回路の一要素として電気を媒介している。

「……あれ?痛くない……」

手とでんきぶくろの回路を放電が駆け巡る。それは、でんきタイプにしか味わえない感覚。仲間で回路のように円を作り、電流を共有する。
これはルクシオとコリンクの、歓迎の証の様だ。

「す、すごい……電気が体を流れるのって、こんなに楽しいんだ……!」

「りんくっ♪」

「るくっ♪」

ピカピカと輝きながら笑い合う1人と2匹……いや、もう3匹で良さそうだ。彼女の体はもう既に半分以上ピカチュウなのだから。
 ▼ 52 ードル@やけたきのみ 20/02/05 21:40:09 ID:WBgYwScM [12/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
放電が収まったあと……少女はそれ以前には人間の形だった耳を失っていた。
代わりに、頭の上に生えかけの耳がツノのように出っ張っている。

「ねぇ……こりんくぅ……コリンクともキスしたいな……♡」

「くぅん?りんっ!♡」

言葉に応じ顔を近づけてきたコリンクの口に躊躇なく自らの舌をねじ込む少女。
快感の虜になって、1番気持ち良くなれる接吻をひたすら欲している。

「んっ……♡ふーっ……♡んWふぅ……♡♡」

「きゅっ……♡きゅうっ……♡きゅ〜……♡」

コリンクとのキスによって、さらにポケモン化が進行していく。もう既に、体の殆どに黄色い毛が生えていた。さらに出っ張りのようだった耳が、ぴくぴく、と小刻みに揺れている。これからピカチュウの耳らしく長く伸びようとしているのだ。
耳が揺れている事に気がついたルクシオがその出っ張りを舐めた。いや、吸いついた。母親の乳房に吸い付くように、そしてもう片方の出っ張りにも手を添え、優しく撫で回す。

「んっ……!?♡あっぷぁ…!♡♡る、くしおぉっ♡♡みみぃっ♡♡」

あまりに気持ち良くて思わずコリンクから口を離してしまう少女。

ルクシオの口内でピカチュウの耳は急激に、ゾワゾワと伸びている。
ルクシオが顔を引くと、口内で出来上がった耳が少しずつ姿を現していく。
耳という敏感な場所を刺激され、少女は当然強い快感に襲われる。

「あひっ♡♡るくしおっ♡もっとおみみなめてぇっ♡♡」

ルクシオはもう片方の耳にも吸いついた。少女の体が再びビクンッと大きく跳ねる。

「あはっ♡きもちいよぉっ♡♡みみをしゃぶられるのってすごいよぉっ♡♡♡」

少女が耳の快感で唇を離してしまい、キスを中断されたコリンク。
そのままでは納得いかない、とでも言うかのように再びきゅうきゅうと甘えた声を出しながら少女の口を塞ぐ。

「んぶっ!?♡んふぅ〜〜っ!!!」

「きゅう……♡」
 
 ▼ 53 ーブシン@ハスボーじょうろ 20/02/05 21:40:53 ID:WBgYwScM [13/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コリンクの接吻に思わず跳ね上がり、愛おしそうにコリンクを抱きしめようとする少女。しかし、コリンクの体を包むその腕は人間のものではなく、ピカチュウの短いおててだった。コリンクの背中に回すのも精一杯くらいの長さの手。同時に、足も少しずつ小さくなっている。
流石の少女も、もうそろそろ限界が近いようだ……。
顔つきもほとんどピカチュウのものとなったし、腹部も人間の少女らしい細身なものから、ふんわりとスポンジケーキの様に膨らんだ丸っこい体型に変わっている。

「あっ♡はぁっあっあぁっ♡♡なんかぁっ♡さっきよりもっと気持ちよくなってきたぁっ♡」

快感が強くなってきたのは、汚染がいよいよ超高濃度になってきた証拠である。
短くなった足をパタパタとさせながら、コリンクとルクシオの愛撫に溺れる少女。
すると、ルクシオが耳から口を離し脚のほうに移動する。

「ふぇ……♡」

ルクシオは彼女の足に手を添え、足裏に舌を這わせた。

ツー……

「あひゃあぁっ!?♡」

足裏の溝のような部分を、円を描くように優しく舐めるルクシオ。そのくすぐったさと気持ちよさに少女はゾクゾク悶えっぱなしだ。
ほんの少し人間の形を保っていた足も、ルクシオに舐められた事でそれらしい形を失い、黄色く細長い、足指が3本だけのフォークのようなシンプルな形に変わっていく。

「にゅるぅ……♡」

「はっあぁぅっ♡♡るくひおぉっ♡あしぺろぺろやばいぃっ……♡」

「りんっ!♡」

僕も忘れないで!と言わんばかりにコリンクが激しく顔を舐め回す。

「あ、た、タンマ……!♡一度してみたかったことが……」

「きゅう?」

人間的理性が薄れつつある少女は、その理性が完全に掻き消える前にコリンクを静止し……
少女はコリンクの体を持ち上げ、コリンクのお腹を自分の顔に被せた。

「んWふぅぅ……コリンクのおなかぁ……!♡」

「きゃう♪」

「すー……はー……」

コリンクは鼻息がくすぐったいのかジタバタしてすぐに離れてしまった。
だが、少女はほんの少しでもコリンクを吸えて満足したらしい。

「あW〜……しあわせぇ…………♡♡♡」
 ▼ 54 ナアーラ@マグマのしるし 20/02/05 21:42:08 ID:WBgYwScM [14/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
突如、少女の体がびくんと跳ねた。

「ぴ……かぁ……ぴかっ……ぁ♡」

とうとう人間の言葉を話せなくなったようだ……

「ぴかぁ……♡ぴかっ……♡♡」

変化が終わるその時まで、ルクシオとコリンクは彼女を愛撫し続けた。
みるみる内に体は縮み、人の肌が見えていた部分も全て綺麗に生え揃い……
そこにいたのは図鑑でみるのと寸分違わぬピカチュウの姿だった。

「ぴかぁ……ぴかっ……ちゅぴぃっ……♡♡♡」

「きゅうぅ……♡」

「なあうぅ……♡」

今一度、歓迎するように彼女の頬を舐める2匹。
少女……いや、ピカチュウは幸せそうに余韻に浸っていた……。
これまでの被験者と比べれば3倍近く激しい責めを受けたにもかかわらず、この段階に至るまでに倍以上の時間がかかっていた。
私はピカチュウら3匹が幸せそうに戯れるのを見届けた後、自分の研究室に向かい早速少女から採取した血液を調べる事にした。
 
 ▼ 55 チャブル@バトルレコーダー 20/02/05 21:42:35 ID:WBgYwScM [15/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「やはり……」

私は血液の分離、ポケルスとの配合の様子を見ながら思わず唸った。
彼女の血液内に含まれる物質が、強い対ポケルス反応を示したのだ。ポケルスの侵攻速度を弱め、一定量までなら薬などが無くてもポケルスを排除出来るらしい。
彼女の血液を元にしてワクチンを作れば、仮に職員が汚染されたとしてもこの抗体を使用する事でポケルスを撃退することが出来るかもしれない。
あるいは、汚染されたポケモン達だって……。

……私はモニター室に向かってあの少女だったピカチュウを見た。
……トレーナー達の言葉を借りるならば「コリンク と ピカチュウ は とっても 仲が いいみたい!」だろうか……
楽しそうにじゃれあいながら遊ぶ姿はこの世の残酷なもの全てから最も遠い存在にも感じる。
この少女のおかげで、私は私自身の自責の念から解放されるかもしれない……そんな気すらしてきた。
後もう少しだ。
そう思いながら私は自室に閉じ篭もった。
 ▼ 56 ガジュペッタ@コインケース 20/02/05 21:58:19 ID:WBgYwScM [16/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポケモンになってポケモンと交尾しまくれ
 ▼ 57 ブルモ@グラスシード 20/02/05 22:47:01 ID:ohh.6rdw NGネーム登録 NGID登録 報告
>>56
 ▼ 58 マカジ@きんのいれば 20/02/05 23:47:21 ID:WBgYwScM [17/17] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>57
正直言うと自上げしようとしてうっかり元のIDのまま書き込んでしまったとかいうアレです
目につく位置に行かせたかったんや……
 ▼ 59 ッツー@GBプレイヤー 20/02/06 07:43:21 ID:TvrMW/DM NGネーム登録 NGID登録 報告
✌️👺✌️ウェーw
 ▼ 60 トツキ@ラティオスナイト 20/02/06 09:13:41 ID:IHN.pXtA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 61 ソッキー@ルールブック 20/02/12 22:09:23 ID:iI62BXx6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 62 リーパー@たいようのいし 20/03/15 12:02:47 ID:MVDEUBIo NGネーム登録 NGID登録 報告
あげ
 ▼ 63 リマロン@ぎんのズリのみ 20/03/16 21:58:05 ID:ORjY7cPk [1/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日は地元の幼稚園が遠足にやって来て、研究所のポケモン達を見て回っていた。
数時間かけて見て回り、遠足の終了時間が近づいて来たので職員全員で出口に見送りに来た……のだが。

「28……29……やっぱり、1人足りません……」

どうやら、あるクラスの生徒が行方不明のようだ。職員や先生と共に探しに行ったのだが……

「〇〇ちゃん!こんなところにいたのね!」

「ごめんなさい!おといれさがしてたの!」

……よかった。どうやらトイレに行っていただけらしい。立ち入り禁止エリアに入られてないか心配だったが、杞憂だったようだ。
……その時、彼のポケットがほんのり膨らんでいた事を、私はあまり気に留めなかった。
まさか、あんなことがあろうとは……
 ▼ 64 ルシアン@ノメルのみ 20/03/16 22:03:48 ID:ORjY7cPk [2/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日。今日もポケルスに関する実験を始めようとした……のだが、今日の実験分として置いていたポケルス入りの試験管が無くなっていた。そこで、昨日遠足の付き添いをしていた私に代わって実験を行っていた職員に尋ねてみた。

「なに?うっかりポケルス試料室の鍵を閉め忘れた?」

「すいません……生徒の見送りの為に急いで一階までってアナウンスがあったので、慌てて鍵を閉め忘れちゃいまして……」

その時、私の中に嫌な考えが過ぎった。
そういえば昨日、行方不明になっていた生徒はこのフロアで発見された……まさか。
もしあのポケルスの培養液に触れれば、大人でも簡単に汚染されてしまうのだ。
ましてや大人より免疫力の低い幼児が誤って浴びでもしたら……
嫌な予感がした私は、急いで車に乗り幼稚園へと向かった。


……一方その頃(ここからは博士視点じゃない)

自由時間の幼稚園の、とあるクラスにて。
1人の男の子が、数人の生徒に囲まれている。

「このキレイなおみずね、けんきゅうじょからとってきたんだよ!

「すげー!まさにサイエンス!ってかんじのみずだ!」

「それなんにつかうの〜?」

「……それ、かってにもってきてよかったの……?」

「へーきへーき!いっぱいあったんだからいっこくらいもらっても!」

園児の手には、例の試験管が握られていた。自慢げに揺らしながら、キラキラ光る液体に友達と魅入っている。

「でもそれってなんのみずなんだ?」

「もしかしたら、キラキラのおみずだからのんだらキラキラになれるかも!」

「???」

「だれかのんでみろよ!」

「……じ、じゃあ、ぼく……」

……試験管からコップき流し入れ、名乗り出た男児はそれをグイッと飲み干した。

「……んへぇ……ま、まずっ……」

不味そうにペッペッと口に残った液体を吐き出す男児。

「もしかしてのんじゃだめなのだったんじゃ……」

「なーんだ!ただのまずいみずかぁ!」
 ▼ 65 チルゼル@おはなのおこう 20/03/16 22:06:00 ID:ORjY7cPk [3/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その不味さに顔をしかめる生徒と、それを見て笑う生徒。会話はそこで途切れ、子供達は再び遊びに興じる……はずだった。

「うっ……」

「えっ!?」

「おい、だいじょうぶか?」

液体を飲んだ男児が突然倒れ、咳き込み始めた。

「だ、だいじょうぶ?」

「んへ……へ……なんか……あたま……ぽーって……」

その時、彼の足からゾワゾワと毛が生え始めた。

「ひ、ひゃあぁっ!?」

「けーー!?けがはえたー!?」

変化はそれだけに留まらない。
倒れたままの姿勢の男児のズボンの臀部が何かモゾモゾしながら盛り上がっている。

「ひ、ひぇ……な、なんか……うごいて……」

取り囲んでいた園児の1人が恐る恐るズボンに手を掛け、ずり下ろした。
……そして、ズボンとパンツに隠されていた場所から、勢いよく毛の塊が飛び出した。

「わ、わぁ……!こ、これ……しっぽ……?」

飛び出した勢いそのままに、しっぽはふわふわと揺れている。

「ぁ……ぼく……どうなって……ふぁ、あ……は……」

「しっぽ!しっぽがはえてるの!」

「しっ……ぽ?んはっ……ぁ……」

周りの園児から声を掛けられても、かろうじて聞き取れる程度。
ポケルスに体内が汚染される際の快感は大人でも現を抜かすほどだ。男児は既に意識が朦朧としていた。
よろめきながら体操座りの姿勢になり、しっぽを股を潜らせ自分の前側に持ってくる。
衣服がずり落ち、股のあたりから茶色の毛が覗く。この時点で既に下半身は毛にまみれていた。

「あ、あぁ……ぁ……しっぽ……ほんとだ……はえて……」

「これ……イワンコのしっぽだよ!ぼくかってるからわかる!」

「わぁ……!さわらせて!!」

「んぁ……はぁ……」

「……あの、大丈夫?」

夢中になって触り始める2人の園児と、男児の容態を心配そうに見つめる女児。
彼はポケルスの汚染による快感に顔を紅潮させ、舌を出しながら焦点の合わない目で虚空を見つめている。 
 ▼ 66 マンボウ@かけたポット 20/03/16 22:07:12 ID:ORjY7cPk [4/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「えへへ……はぁっ……んぅ、あっ……♡」

「ねぇ……ねぇってば……」

「えへ……きゅう……♡」 
その女児は、彼の異変にいち早く気づいたようだ。
尻尾が生えたのみならず、声も人間の発声からイワンコの鳴き声に変わったのだ。

「なに……これ……うそ……」

そして、次に顔が変化し始める。
徐々に人間らしい平坦な顔は歪んでいく。
鼻先が伸び始めたのだ。それに伴い口も尖っていき、唇の間から鋭い犬歯がのぞいている。
次に、口の周りが泥を塗ったような色に変わっていく。

「きゅうん……いわん……♡」

友達の変化を目の当たりにし、恐怖にゾッとする。

「ね、ねぇ……!ふたりとも……!」

男児の変化を知らせようと、尻尾で遊ぶ2人を見た……が。

「え……?」

「はぁ……なにこれ……♡」

「ふわふわできもちいいけど……おててゾクゾクして……きもちいよぉ……♡」

男児の身体は既に汚染されている。尻尾の表面からは、他の汚染されたポケモン同様ポケルスが迸っている。どうやら2人は触っているうちにそれを取り込んでしまったようだ……
尻尾を夢中で触る女児の髪が緑色に変色している。

「ねぇ、わたしのはなしきいてる……?」

「んっ……」

髪が変色した女児の肩に触れようと手を伸ばした瞬間、彼女の髪は尖った5本の針に変化した。

「はぁっ……♡しゅごいっ♡おしっぽにだきつくともっときもちいのっ♡」

尻尾に抱きつく腕も既に人間のソレではない。人間の腕らしきくびれはなく、指も3本である。緑の髪は伸びていき、徐々に背中全体を殻のように覆っていく。

「はぁ……ぼくもっ♡もっときもちよくなりたいっ♡」

夢中になり、尻尾にしゃぶりつくもう1人の男児にも変化が生じていた。まず、尻尾をしゃぶる口は、その先が少しずつ伸びて硬化していき、ついにはクチバシのような形にになった。
次に、尻尾を撫で回すその指は異様なほど伸び、羽毛がそれらを覆い隠していく。
顔全体に紫の毛が生え、髪の毛は白くモコモコのものに変化していく。

「りまっ……りまぁっ……♡」

「ぼぉん……♡わしぼんっ……♡」

2人は、殆どハリマロンとワシボンになりかけていた。

「やだっ……!うそっ……!わたしのともだちが……!」

やがて、女児のお腹もぽよんとした張りを作り、ハリマロンの体型に近づいていき、身体のサイズもみるみるうちに縮んでいく。
男児も同様に、足もくちばし同様硬化し、身体も丸みを帯びていき、遂にはワシボンそのものになってしまった。 
 ▼ 67 オノラゴン@れいかいのぬの 20/03/16 22:08:12 ID:ORjY7cPk [5/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「はろぉっ……♡りま……りま……♡」

「しゃぼっ♡しゃぼっ♡」

「いわんっ……くぅんっ……♡♡」

彼らが完全にポケモンになったのとほぼ同時に、イワンコの男児も完全にイワンコになってしまった。
余韻の快感に麻痺したように痙攣する三匹。
友達が姿を変える様を目撃した女児は、最早涙目である。

「や、やあぁ……うそだよね?こんなの……」

「いわんっ♡いわんっ♡♡」

やがて立ち上がったイワンコは、他の園児の下へ向かう。本能に従い、汚染する為に。
ハリマロンもワシボンも続々立ち上がりそれに続く。 
 ▼ 68 ーディ@りゅうのプレート 20/03/16 22:11:04 ID:ORjY7cPk [6/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「いわんっ♡」

「あれ?イワンコ?」

「どうしてこんなところに?」

積み木あそびをしていた子供たちに駆け寄り、そのまま飛びつくイワンコ。

「わはぁっ!かわいい!」

「くぅんっ……♡」

「あっ……!?なに……これぇ♡」

イワンコに顔を舐められた事によるポケルス汚染に様子が急変する幼児。隣でイワンコを撫で回す子も、次第に顔が蕩けていく。

「りまぁっ♡」

「え?なんでよーちえんのなかにポケモンが?」

「りまっ!」

針を尖らせ、園児に向かって突進するハリマロン。

「いたっ……!」

針が刺さり思わず痛がる……が、その患部には既に針に付着していたポケルスが塗り込まれていた。

「あ、れ……?いたかったのに……なんか、きもちよくなって……?」

ヘナヘナと座り込む園児にすり寄るハリマロン。
既に汚染は始まっている。

「ぼぉんっ♡」

「あー!ポケモン!」

「なんでいるんだ?」

「わしぼんっ♡ぼぉんっ♡」

ワシボンはフェザーダンスを始めた。羽をそこら中に撒き散らし、子供達に浴びせていく。
最初こそ驚き戸惑っていた彼らだったが、次第に羽根に含まれるポケルスによってその心は奪われていった。

「もっと……あびたいっ……♡」  
 ▼ 69 ングース@おかえしメール 20/03/16 22:12:18 ID:ORjY7cPk [7/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

3人がポケモンになる瞬間を目の当たりにした彼女は、周りの園児がイワンコ達により次々と先程の彼らのような状態に変えられていくのを見て、ただただ怯えることしかできなかった。

「わーっ!すごい!しっぽだぁ!」

「あはっ♡ぼくのしっぽもふもふ♡」

気持ちよさそうに尻尾を握っていたと思ったら、そこから1分と経たない内に彼はポケモンの本能に支配され……

「はは……ふぉっ♡ふぉこぉ……」

 
「いわんっ♡きゅんっ♡」

「はー♡ぺろぺろきもひっ♡もっと、もっとなめへぇ♡♡」

イワンコに頬を舐められていた男児は、身体中から緑色の液体を分泌し始めた。身体中の穴という穴から組織液のようなものが染み出す。やがてそれは男児の全身を包み込み、その中で彼の姿は変化していく。

「ゆに……らぁん……♡」


「はりまろぉん……♡もっとあらひのからだにトゲトゲしてきもちよくしてぇ……♡」

「りまっ♡りまぁっ♡」

ハリマロンに付けられた傷からポケルスが入り込む快感に、自分の足を何箇所も刺させて快楽に悶える園児。
その体は小さくなっていき……腕が退化するように体に沈んでいき、かわりに頭から大きな蕾のようなものが生えていく。

「みぃ……♡みぃ……♡すぼみぃ♡♡」 
「わしぼん……はね……きもちい……♡」

「はぁ……はふ……はふ……♡」

ワシボンの羽が降り積もったところにうずくまり、全身でワシボンの羽根を浴びる男児2名。
だが、よく見ると彼らを覆うのは羽根だけではない。身体からは糸のようなものがぬるぬると出て、みるみると身体を覆っていく。
そして、緑色と茶色の……サナギになってしまった。

「いやん……せる……」

「こくぅ……ん」
 
 ▼ 70 リンリキ@ロトムのカタログ 20/03/16 22:14:02 ID:ORjY7cPk [8/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「あぁぁっあっ♡♡」

「すげー……♡しっぽだよぉ……」

「わー!しっぽさわらせて!」

「くぉーん!♡」

「こ、こんな……うそ……うそよ……」

無邪気な園児達は恐怖を感じることなく友達から生えた毛や尻尾に抱きついたり、ポケモンとなった友達と戯れて自らも汚染されていく。
ポケモンの鳴き声、快楽に悶える園児の声、完全にポケモンとなった園児の産声のようなものがあちこちから聞こえて来る。
この状況に恐怖しているのはイワンコの変化を目撃した少女ただ1人のみ。
そして、気がついた時には汚染に触れていない園児は彼女のみとなっていた。

「ふぉこぉ♡」

「い、いやっ!こないでっ!」

近づいてきたフォッコにぬいぐるみを投げて追い払う。

「あはぁ……へへぁ……ぁ……は……♡」

「きり……♡かりきりぃ……♡」

少女の目に飛び込んだカリキリに抱きつく1人の園児。彼は明らかに正気ではないが、まだ毛も生えていないし体に変化も起こっていない。今すぐ引き離せば……助けられるかも……
そう思った少女は彼の背中に手を伸ばす……が……

「あはっ♡がっ♡ひぎっ♡」

ゾワゾワッ!

彼女の手が触れようとした瞬間、突然背中からブワッと大きな綿が飛び出した。驚いた少女は飛び上がり、尻もちをついてしまった。

「ひゃあぁっ!?」

綿の中心には大きな萼が付いている。
それと同時に身体は褐色を帯びて手足が縮んでいく。

「える……えるぅ……♡♡ふわぁ……♡♡」

「そん……な……もうちょっとで……たすけられたの……にぃ」 
 
 ▼ 71 ンダー@ブロムヘキシン 20/03/16 22:14:24 ID:ORjY7cPk [9/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

少女が呆然としていると、後ろから大きな声が聞こえた。

「ちょっと!どうしたんですか!?騒がしいで……す……!?」

「せ、せんせいっ!?きちゃだめっ!!」

「こ、これはどういうことですかっ!!どうして幼稚園にポケモンが!?それにあなた以外の園児は!?」

「せんせい!!にげて!!!」

必死になって叫ぶ少女は、先生に気を取られて自分の背後にエルフーンが忍び寄っている事に気がつかなかった。
エルフーンだけではない。
この部屋にいた29匹の園児だったポケモンが、本能に従い、少女に襲い掛かった。

「えるぅ♡」

「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!!」

「ち、ちょっと!?ポケモンたち!その子を離して!」

ポケモンから少女を助けようと近づく先生。しかし、目の前の光景に愕然とする。

「あっ……あぁっ!やだっ!やだよぉっ!」

「やらぁぁぁぁぁぁ♡♡♡」

大勢のポケモンに密着され、それだけ大量のポケルスが一気に身体に流れ込む。ひとたまりもなかった。
少女はあっという間に快感に囚われた。
身体を一瞬のうちにポケルスが冒していく。

「ふぁっ♡ぁっ♡はひっ♡♡」

「ぱにゃっ♡ぱにゃあぁ♡♡」

少女の身体をグレーの体毛が覆う。
耳は大きく、長く伸び、目も大きく粒らになっていく。

目の前で園児がニャスパーに変わる様を見た先生は、あまりに非現実的な現象に硬直してしまった。 
 ▼ 72 ゾノクサ@とくせいカプセル 20/03/16 22:15:15 ID:ORjY7cPk [10/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「にゃあ♡はにゃ♡ぱにゃあぁ♡♡ぱにゃっ♡」

甘ったるい声を漏らしながらポケモン達に埋もれるニャスパー。

「え……?え……?」

少女が快感の余韻に溺れる中、ポケモン達は次の標的を見つめていた。

「きゅお〜んっ♡♡」

そして、飛びかかる。
身の危険を感じた時には、既にポケモン達は目と鼻の先だった。

「わぶっ!?」

イワンコに顔に飛びかかられ、そのまま後ろに倒れ込む。

「うぐっ……や、やめて!」

イワンコを引き剥がした先生。だが、その視界に映ったのは、自分を取り囲むポケモン達だった……
ポケモンになった人間達が園児だったためか、イワンコやスボミーなど小柄なポケモン達ばかりだが、それでも29匹のポケモンが束になれば大人1人を圧倒するには十分すぎた。

雪崩のように飛びかかるポケモン達に、なすすべなく包まれてしまう。

「んっ!うわぁぁぁ!」

もがいて抵抗するものの、次から次へと覆い被さるポケモン達相手にはほとんど効果がなく、やがて体力も底をつく。
活力を失った手足にポケモン達が群がっていく。
あるものは前足を乗せ、あるものはふとももや腕に抱きつき、先生の身体中にポケモンの肌が触れる。
さらに、胴体の上にもイワンコやハリマロンなどが馬乗りになりながら彼女の服の中に手を入れまさぐる。

「あ、ぁぁぁっ!あぁっ!!」

これだけ多くのポケモンに同時に触れられれば、流れ込むポケルスは尋常じゃない。
全身の至る所から汚染が始まり、先生は快感で悶えることしか出来ない。

「りまっ♡」

「きゅわんっ♡」

ハリマロンとイワンコによりエプロンと上着を捲りあげられ、スカートをずり下ろされ、肌が露わになる。
そして、2匹は先生の肌に舌をはわせ始めた。

「くぅん……♡んっ……ぴちゃっ……♡」

「りまぁっ……♡はふっ……♡」

「あぁぁっ!やっ、やめっ……あっ、はあぁっ!!」
 
 ▼ 73 ーダイル@ネクロプラスソル 20/03/16 22:15:46 ID:ORjY7cPk [11/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
……そして、ついに先生にも変化が生じた。
体の何処かからか、葉が出現した。覆うように腕に巻き付いていく。
腕が細く、薄くなっていく。尋常じゃなく薄っぺらくなり、その周りを葉が覆っていく。
群がるポケモン達の間から自分の腕を垣間見た先生を胸が張り裂けそうなほどの恐怖が襲う。

「くぅんっ……ぴちゃっ……」

「あぅあぁぁ!!」

しかし、イワンコとハリマロンの舌による腹部の愛撫は、その恐怖を塗り潰すほどの快感を休む暇もなく与えてくる。先生の精神は度重なる恐怖と今にも屈しそうな快感にボロボロとなっていた。
2匹の愛撫により腹部にも汚染が蓄積したのか、やがて腹部も変形を始めた。
腹部が人間のソレには有り得ない程に収縮していき、腰周りも異常なくびれを描き出す。

自身の腹部が形を作り変えていく様子が、視覚的として、また感覚神経を通して伝えられる。
どくん、どくんと脈打ちながら変形していく身体。そして、ポケモンの部位が増えていくに伴い増していく快感。もはや彼女のボロボロの心は快楽に懐柔される寸前だった。

「あぁっはっ……♡あっ!あぁぁっ!♡♡」

彼女は気がついていなかった。自分の髪の毛が全て抜け落ち、かわりに二本の触覚が生えていたことを。そして、顔から鼻や彫りなどの凹凸がなくなっていたことを。
その姿は……葉の付いていないハハコモリだった。

ほぼハハコモリの先生に元園児の29匹が群がっている中、ようやく動けるようになったニャスパーが先生に駆け寄る。

「ぱにゃ……にゃぱにゃぱ!」

私も彼女の汚染に参加したい!と言わんばかりに鳴き声をあげるニャスパー。それを聞いたポケモン達は、彼女に道を開け、イワンコとハリマロンは彼女の胴体を退く。
ビクンビクンと乱れながら快楽に溺れていた彼女は、突如愛撫が止み、不思議そうに顔を上げた。

「はー……♡はー♡…は……え……?」

そして、ニャスパーと目が合う。

「ぱにゃ……♡にゃあ……♡」

「あな……たは……」

そして、彼女の胴体を渡り頭部まで来たニャスパーは、愛おしそうに彼女の顔に両手を添える。
そして……
口付けを交わした。

「んむぅ……♡」

「にゃむ……ぷあぁ……♡♡」

口を離し、幸せに満ち満ちたような表情を浮かべるニャスパー。

「は……ははぁん……♡」

そして、その口付けがトリガーとなり、先生は人間の言葉を失った。
 
 ▼ 74 モー@こだわりスカーフ 20/03/16 22:16:43 ID:ORjY7cPk [12/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「きゅうん?」

「りまりま」

「ぱにゃあ……♡」

一連のやり取りを見届けた2匹が再び先生の胴体に乗る。
その後は、3匹で腹部の愛撫を始めた。

「ははぁんっ♡はあぁっ♡ははんっはぁ♡♡♡」

そして、やがて所々に残っていた人間の名残も完全に消え失せ、ハハコモリとして然るべきサイズに身体が縮小していく。

「くぅん……♡」

「りま……ぁ♡」

「ぱにゃあ……♡」

彼女が身も心も汚染されきった事を感じた3匹は、舌をしまいゆっくりと彼女から離れた。
他の27匹も同様に彼女から離れる。

「ははぁん……♡はっ……♡ははぁっ……♡♡」

ビクビクと震えるハハコモリ。ポケモンになりたてで身体に力が入らないのか、四肢を投げ出しぐったりとしている。
……しかし、先程まで人間だった関係で自らの身体が葉に覆われていない状態だと気が付いたのか、急いで起き上がる。ハハコモリの本能的に、丸腰は不安のようだ。
教室の中にあった観葉植物から葉っぱを取り、口から糸を出しながら縫い合わせていく。
 
 ▼ 75 レズン@ふっかつそう 20/03/16 22:18:02 ID:ORjY7cPk [13/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(ここからまた博士視点)

……着いた。ここがあの幼稚園だ。
頼む。手遅れの状況にはなっていないでくれ。車を飛び降り、全力で駆け出し、教室を見て回り……
……どうやら、遅かったようだ。
二階に上がった時に真っ先に目に入った光景。人間の子供がいるはずの教室に大量のポケモン。
小柄なポケモン達がハハコモリに群がり、順番に葉で作った被り物を被せて貰っている。
ああ。なんという事だ。31人の犠牲。私は、これがいかに大きな騒動になるかを想像し恐怖を覚えた。

「ちょっと!?勝手に入ってきちゃ困りますよ!?ちゃんと許可を取ってから……あれ?アンタ昨日の遠足の研究所の……」

………………

私は、応接間で園長先生、その他数名の保育士に状況を説明した。
ポケルスを園児の1人が持ち去ってしまったこと。そのポケルスによるパンデミックで、1クラス丸ごとポケモンになってしまったこと。そして、彼ら31匹を研究所で保護したいということ。

「……なるほど。大体の状況は分かりました」

「分かりません!!人間がポケモンになるなんて、聞いた事がありませんよ!!」

重苦しく頷く園長の後ろで、激昂した保育士が声を張り上げる。

「それは当然です。自然界では起こり得ない状況下で、我々が独自に発見した現象ですので」

「そうじゃないわよ!子供がポケモンになったなんて、あの子達の親にどう言えばいいのよ!?」

「ふ、2人とも落ち着いて……」

「いいえ!これは園の存続に関わる問題だわ!子供をこんな害にさらしたと知れたら……!」

静止する園長の言葉も気に留めず、私に怒りの丈をぶつける2人。

「……しかし、我々の研究所から薬品を持ち出したのはあなた方の園児ですよね?」

「それはっ……!」

「例え自己の行動に責任の持てない子供の犯した事だとしても、意図せぬ所で薬品を持ち出し、使用されたのは我々です。我々に責任を問うことは筋違いなのでは?」

「……」

園長、反論した2人の保育士、我々のやり取りを黙って見ていた他の保育士達。
その場にいる全員が暗い顔をしていた。
私自身、2人に反論しつつも彼らの気持ちは痛いほどよく分かっていた。彼らも、私と同様に立場が脅かされるのが怖いのだ。このような事が世間に知られれば、その影響は職を失うのみに留まらない。それに……

「……しかし、薬品の開発元も確かに我々です。なので、この事態の対応に関して、この保育園に少なからず助力をさせて頂ければ……とも考えております」

……少なからず、罪悪感は感じていた。
 
 ▼ 76 ックル@ねばりのかぎづめ 20/03/16 22:18:27 ID:ORjY7cPk [14/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
……数時間後。
私は31匹を研究所に搬送し終え一息ついた所だった。
親への対応……マスコミなどへこの事が漏れないようにする工作……あらゆる手を尽くして火消しを行うつもりだ。
我々自身、大事になれば立場も危うい。

「……」

「ぱーにゃぱ♪」

「ははぁんっ♪」

私は、ぼんやりと彼らを見つめながら様子を観察していた。
ニャスパーが、おそらく先生だったと思われるハハコモリにとてもよく懐いている。
今も彼女の足の上に乗り、愛おしそうに頬擦りをしている。
無表情で感情を表に出すことの少ないニャスパーがここまで幸せそうな表情を浮かべるのは珍しい。
ポケモンとなってから今までの短時間でこの関係が築かれたとは思えない。
そういえば、これまでのポケモンや人間達にも、人間としての記憶は失われても、汚染前の関係や性質を少なからず残す個体が何匹かいた。
汚染されてなお主人を想い、口づけで想いをぶつけようとしたルクシオや、お互いポケモンになっても、仲睦まじく常に一緒にいるヒトカゲとヒノアラシ……といった具合に。
もしかすると……あのニャスパーは園児の頃から先生が大好きだったのかもしれないな。
他のポケモン達もこぞってハハコモリにかまってアピールしている辺り、よほど慕われる先生だったのだろうか……

……おっと、もうこんな時間か。思索に耽りすぎたな……
この事態を打開する為にも、早くポケルスの抗体について研究しなければ。
私は再び研究室に篭り研究を始めた。  
 ▼ 77 マケロ@こだいのきんか 20/03/16 23:33:28 ID:O5ycwKsM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あの研究員さん以外にもポケモン化のSS書きがいたとは…!
支援
 ▼ 78 レイシア@ポロックキット 20/03/17 15:32:02 ID:913cWHDU NGネーム登録 NGID登録 報告
うわぁ
 ▼ 79 ンパッパ@タウリン 20/03/17 15:32:56 ID:tOgoeppE NGネーム登録 NGID登録 報告
またナマコブシか
懲りないやつ
 ▼ 80 メグマ@メガグローブ 20/03/17 16:59:13 ID:oZq2uTwc NGネーム登録 NGID登録 報告
性癖にドストライクすぎる、はよポケルスをくれ
支援アンド支援!
 ▼ 81 ンド@おかえしメール 20/03/27 10:15:58 ID:92ToOOlA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 82 シカマス@からぶりほけん 20/03/27 11:58:14 ID:ZR9EuoYU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
失踪しちゃったのかと思っちゃった!
支援
 ▼ 83 ングラー@さらさらいわ 20/04/11 11:44:46 ID:56nsr6lQ NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
支援
 ▼ 84 テラ@レインボーパス 20/04/23 21:18:11 ID:OmwsDowg NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
あ〜こういうSSたまんねぇぜぇ
 ▼ 85 タドガス@いわのジュエル 20/04/23 22:12:10 ID:9or6HiUI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!こういうのすこ
 ▼ 86 ングドラ@メガストーン 20/04/23 22:18:06 ID:tSdoDAG2 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援。俺もアブソルになりたいぜぇ…
 ▼ 87 ョロモ@こだわりスカーフ 20/04/23 22:29:02 ID:5uBsqsv2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援ンネ


…ンネ⁉
まさか俺にもポケルスが感染したのかンネェ!
 ▼ 88 ラカラ@ファイトメモリ 20/04/23 23:03:30 ID:DrQssWTw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 89 ガミミロップ@だいちのプレート 20/04/25 14:10:52 ID:D8/EdLqE NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!
 ▼ 90 ガボーマンダ@ハッサムナイト 20/04/25 20:13:46 ID:wgGMUkro NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 91 メタマ@かるいし 20/05/01 09:09:00 ID:HbmoRrwo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 92 ナバァ@あらびきヴルスト 20/05/01 19:02:38 ID:LnTYGzBw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 93 す◆vpgh80rsbs 20/05/01 20:23:34 ID:9tkYpO4c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 94 ルーグ@ヒールボール 20/05/17 16:22:50 ID:bK961Tcg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 95 マンボウ@くろいヘドロ 20/05/17 16:25:49 ID:OPXkafEc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 96 ィグダ@でかいきんのたま 20/05/23 07:06:24 ID:9jCc/eiY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 97 フォクシー@ロゼルのみ 20/05/25 21:41:55 ID:ftDEy50o [1/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
とある日。
我々の研究所に私のポケモン研究の先輩とも言える人物が訪ねてきた。
なんでも、ポケモン研究協会の命で私の研究についてのレポートを書きにきたのだとか。
だが、彼は過去に同じ研究施設で働いていた際問題行動ばかり起こしていたので私は彼のことを心から嫌悪していた。

「いやぁ、久しぶりだな。研究は捗ってるかね?」

「えぇ……おかげさまで」

私は心の中でほんの少し危機感を抱いていた。この人は鋭い勘を持っている。私が少しでも不自然な動きをすれば、何かを隠している事がバレてしまうかもしれない。
人間がポケモンになる現象について調べるなど、例え如何なる組織であっても外部へ洩らすわけにはいかない。なんとしても隠し通し、早くお帰りになってもらおう。

「では……研究内容について教えて貰おうじゃないか」

「……分かりました。こちらです」 
 ▼ 98 ラオラ@おっとりミント 20/05/25 21:42:26 ID:ftDEy50o [2/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
私は先輩を連れて所内を案内して回った。
表向きの研究テーマ。汚染されていないポケモン達を用いて実験の様子を示した。

「……以上、これが私の研究内容です」

「なるほど。案内ご苦労様」

「今日はお越しいただきありがとうございました。今日は一日中見て回られたので疲れたでしょう?

「では、そろそろ真打のお披露目をして貰おうじゃないか」

「なので早くお帰りになって……は?」

先輩は、何もかもお見通しとでも言うように鼻で笑ってみせた。

「君、最初から怪しい動きをしていたからな。何か隠してるのは丸わかりだったよ。協会に隠し事をするのはご法度。わかるね?」

「……」 
 ▼ 99 ルケニオン@オレンジメール 20/05/25 21:42:41 ID:ftDEy50o [3/12] NGネーム登録 NGID登録 報告


………………

「はは、はははは……!こりゃすごいな。たしかに人間がポケモンになる現象は全く存在しないわけでもない。だが、それでもこのように人為的にそれを引き起こすとは……!」

「……」

「ははは、素晴らしいよ!正直君がこんな研究をしているとは思わなかった!」

「そうですか。お褒めに預かり光栄です」

おだやかじゃない心持ちだが、ここはこらえるしかないだろう。私が強い後悔を抱えながらこの研究に従事しているというのに、この男は……

「いやいや、結構。実に結構。なるほど隠したくなるのもうなずけるな。これは表向きには出来ない研究だな、たしかに」

「……ご理解していただけたでしょうか。約束通りご退出願います」

「まぁ待ちたまえ。君はこのポケモンになった者達を人間に戻す技術を持っているのかね?」

「……感染途中の、人間形態が残っている間にワクチンを打ち込めばポケルスを撃退することは可能です。ですが、完全に汚染された彼らを元に戻すのは今のところ不可能です」

「ふむ?なるほどな……」

下衆な笑みを浮かべるこの男は、私の研究材料や被験者のポケモン達を一通り見回すとより邪悪な表情を浮かべた。

「君に一つ提案があるのだが。私にその汚染ポケルス、そしてそのワクチンを提供してもらえないだろうか」

「なっ……!?何を言っ……おっしゃる……のですか!」

「私自身、この研究に興味がある。ここは一つ我々の研究協会で支援したいと思ってね。なに心配するな。協会は極秘事項は絶対厳守する。表沙汰になることはない」

「それに、協会には君の研究施設の何倍もの最新設備と技術者達がいる。こちらに研究させた方がポケモン化解除薬も作りやすいのではないかね?」

「ッ……そ、そんなこと……」

「おっと……?反抗しようというのかね?君が快く提供してくれなければ、私はうっかり秘密を漏らしてしまうかもしれない」

なんて下衆な……!
しかし、あちらが権力を持っているのは確かだ。彼の言葉は脅し文句などではないだろう……
私には従うという選択肢しか残っていなかった……

「いや、助かったよ。一緒にこの研究を成功させようじゃないか!はっはっはっはっは……」

……
何が支援だ。何が一緒に成功だ。自分が欲しかっただけだろうに。
……だが、腐っても協会の人間。おかしな行動はできないだろう。
そう信じて、行く末を見守るしかなかった……
  
 ▼ 100 ーミラー@こおりのいし 20/05/25 21:43:34 ID:ftDEy50o [4/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
数日後。
いつものように自室に篭り研究を続けていると、突然慌てた様子でとある職員が駆け込んできた。

「は、博士!大変ですっ!!」

「どうした?随分慌てているが」

「こ、これっ……!これ見てください!!」

彼が私に見せつけてきたパソコンのスクリーンには、デカデカと「夜のバーで謎現象?ポケモン化騒動とは」

と書かれていた。

「な、なんだ……これは……」

「我々の研究所からそう遠くない場所で起きてます……それも、協会の方が此処を訪れて2日後の出来事です!!」

「な、なんという……」

考えるより早く、私の身体は部屋から走り出た。
その職員のナビに従い我々は急いで噂になっている店へ向かった。 
 
 ▼ 101 ガメタグロス@ポイズンメモリ 20/05/25 21:43:49 ID:ftDEy50o [5/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

「……ここか」

趣味の悪い歓楽街の中にギラギラ光るバー。
たしか一度裏社会との繋がりを指摘され閉鎖に追い込まれていたはずだが……今はそれを感じさせないほど賑わっているらしい。
この中で例のポケモン化は引き起こされているという。

私は車に積んできた荷物から注射針をポケットに複数忍ばせた。

「博士、それは……」

「万が一目の前で汚染が発生した場合、抗体があれば防げるからな。さて、入るぞ」

「はい……」


「いらっしゃいませ!2名様でよろしいですか!?」

「はい」

「こちらのバーでは、かわいいバニーガールと一緒にお酒を楽しむことができますが、ご指名はいかがです?」

「必要無い」

目の前に広げられたリストを見るより早く答える。こんなものにかまける時間も意味も無い。

スタッフに案内され座席に通される。一応、怪しまれないようにノンアルコールでも注文しておこう。

「おい……何か怪しい動きがあればすぐに伝えろ」

「わ、分かりました……」 
 ▼ 102 キハミ@きょかしょう 20/05/25 22:06:34 ID:ftDEy50o [6/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

十分後。
ドリンクを飲みながら辺りを見回していた研究員がふと気付いたように声を上げた。

「……博士、あそこ……」

そこにはなんと例の私の先輩がいた。彼はスタッフに声をかけ、関係者しか入れないスタッフ用通路の奥へ姿を消した。

「追うぞ!」

「は、はい!」

私達は中へと侵入していった。

「出番だよランクルス……」

研究員のランクルスのサイコパワーで身を隠しつつ進む。
監視員がなぜか大勢おり、非常に物々しい雰囲気だ。
やがて私の先輩は一つの大きな自動ドアに吸い込まれていった。
ドアが閉まる前に、我々もドアを擦り抜けた。

「……今回もご苦労だな」

このバーのオーナーらしき人物と話しているようだ。
足音を立てないように慎重に近づいていく。
すると、我々が彼らのそばに近寄る前に立ち上がりさらに奥の部屋へと入っていってしまった。

「ドアを開けると怪しまれてしまうな……クソッ……」

「博士……見てください。ここ……」

彼の指差す先には、ハリボテのように木の板で修繕された壁の穴らしいものがあった。木の板も劣化が進み、少し穿れば穴が空いた。華やかな表側とは違い、スタッフに提供される部屋は良いものでは無いらしい。

穴の先ではこのバーに働いているらしい女性を先輩とオーナーの2人で囲んでいる様子が確認できた。女性はあのポケルスが注がれたグラスを手に持っている。 
 ▼ 103 ュワワー@ネクロプラスルナ 20/05/25 22:06:55 ID:ftDEy50o [7/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

「えっと……これを飲めばホントに社会保障してもらえるんですか……?」

「もちろん。君はもうこんなところで働かなくてもいいし、今後の生活で新たな職に就くためのサポートも行おう」

「こちらの方はとある協会のお偉いさんでね。被験者となれば協会側から報酬を出してもらえるのだよ」

「わかり、ました……」

なんてことだ!止めにいかなければ!!今にも壁を突き破ろうとした私を研究員が服を引っ張り静止する。

「待ってください博士!もうすこし隙を窺いましょう!

「しかし……」

「さあ飲みたまえ。これにより君の生活の不安は全て解決する……」

「は、はい……んっ……」

……パリン。

行く行かないで取っ組み合う我々の耳に響く破砕音。
おそるおそる穴を覗くと……

「う……うぐぅ……!げほっ……げほっ……!」

先程の女性が喉を押さえながら苦しんでいる。イスから転げ落ち、のたうちまわりながら悶えている。
今すぐ抗体を打ち込めば助かる……!私は研究員の静止を振り切り部屋に飛び込んだ。  
 ▼ 104 ウオウ@ダートじてんしゃ 20/05/25 22:09:44 ID:ftDEy50o [8/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
「ちょっ、博士!?」

ドグシャア!!

「なっ…!?」

「誰だ貴様!?どうやって入った!?」

もう堪忍ならない。私は力の限り拳を振るった。

「ぶっ……!」

不意打ちの殴打を食らった先輩はたまらず地面に倒れ伏した。

「ぐっ…け、警備員!警び…」

「ランクルス!サイコショック!」

「らぁん……!」

「うがあぁぁ……!」

オーナーの方もランクルスの技により気絶したようだ。

「はぁ……危なかった……」

「まだ……まだ間に合うか……!?」

「う、ぐ……げほっ……あ"っ、あぁっ……!」
  
 ▼ 105 ルトロス@オレンジメール 20/05/25 22:17:35 ID:ftDEy50o [9/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
「あっ♡はぁっ……♡みゆぅ……みじゅううぅ……♡」

彼女の身体は徐々に縮んでいく。が、それにも関わらず彼女の着ていたバニースーツは依然彼女の身体にピッタリフィットしたままだ。伸縮性が高いとはいえ、何故そんなサイズを着せていたのだろうか……

快感で半開きになる口からは、大きな八重歯が見え隠れする。そして、耳も人間のそれから、可愛らしいミジュマルのものへ。

「みじゅう♡みじゅうぅぅっ♡」

小ぶりな身体をくねらせながら、未だ終わらぬ快楽を享受し続けている。
そこにいるのは、バニースーツに身を包んだミジュマルである。
……もう、助からなさそうだ。

私はそう判断し、先輩の方へ向き直る。

「ひ、ひぃっ」

鼻血を出しながら怯えた声を出す先輩。

「あなたには罰を受ける義務がある。一体何人の従業員を騙し、犠牲にしてきた?」

「た、頼む!見逃してくれぇっ!」

「見逃したところで……改心する人間ではないことは分かっているさ」

「みじゅう♡みじゅみっじゅうぅっ♡♡」

不意に私の背中からとろけるような甘え声が響く。
振り返るとバニースーツに身を包んだミジュマルがまさに私に飛びかかろうとしているところだった。しまった、油断した_

「ランクルス!ねんりき!」

ランクルスの力により、間一髪のところでミジュマルは静止する。

「大丈夫ですか!?」

「ありがとう……助かった……」
 
 ▼ 106 ャノビー@クロスメール 20/05/25 22:18:24 ID:ftDEy50o [10/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
飛びかかろうとするその仕草は愛らしいのだが、彼女に触れるとどうなるか。それが分かっていたので、つい身体が強張っていた。

我々は、ランクルスのサイコキネシスで先輩を拘束し、先ほど隠密行動していた隣の部屋に移動した。

「ランクルス、ひかりのかべでミジュマルがこちらに来れないようにしてくれ」

「らぁん」

それを遮るように叫ぶ男が1人。

「待ってくれ!!私がまだ避難できてない!!」

「知っている。させなかったのだ」

彼も先輩と協力して多数の従業員を彼に提供してきた。雇用主として最低の行い。彼もまた、罰を受ける必要がある。

「お前がポケモンにしたその少女に、ポケモンにしてもらうんだな。それが数々の尊い犠牲を払ったお前の受ける罰だ」

ひかりのかべが完成した。これでもうあの男とミジュマルはこちらには来れない。
ミジュマルは嬉しそうにしっぽを振りながら男に飛びかかった。

「みっじゅう〜!♡♡」

「う、うわぁぁぁぁぁ!!!」

「みじゅっ♡みじゅっ♡みじゅーーー♡♡♡」

壁の向こうから、男の絶叫がこだまする。バニースーツに身を包んだまま男に擦り寄り、濃厚なスキンシップを行うとミジュマルを見ていると、なんだかそういうプレイのようにも見える。まぁそれはさておき…… 
 ▼ 107 ランブル@ポテトパック 20/05/25 22:19:16 ID:ftDEy50o [11/12] NGネーム登録 NGID登録 報告

「……さて」

「ランクルス、サイコキネシス」

「うぐっ…!」

動けない彼の四肢にそこらにあった紐を括り付ける。
足も腕も縛り、完全に身動きを取れなくする。

私は、注射器の中身を取り出し、別の薬品に入れ替えた。何かは言うまでもない。

それを見た彼は恐怖で涙を流し始めた。

「いやだ、いやだ……やめろ、やめろ……」

「これがお前が多くの者にやってきたことだろう。今度はお前の番だ」

躊躇うことなく彼の腕に突き立て、注入していく。

「あぁぁっ!うぐあぁぁ!」

動かない四肢で必死に足掻く。
もはや経過を観察する価値もない。彼は声がしわがれるほど必死に叫んでいたが、やはりポケルスの与える快楽に抗えるはずもなくそのうち甘い声を漏らし始めた。

そして…

「あぅんっ♡あうぅっ♡きゅうんっ♡」

彼はマッスグマと成り果てた。
その身体をくねくねとしならせながら、びくびく快楽に打ち震えている。

「みじゅう♡みじゅっ♡みっ…♡じゅまぁっ♡」

「きゅうぅっ…♡ふきゅうっ♡きゃうっ♡きゅあぁ♡♡」

隣の部屋からも2匹のポケモンの甘い声が聞こえて来る。あちらも終わったようだ。
見ると、ミジュマルに覆い被さるように抱きつかれたチャオブーが幸せそうに震えている。

「……引き上げるぞ。3匹のポケモンを保護して撤収しよう」

あまり長居すると、下手すれば店の関係者に見つかってしまう恐れもある。我々は3匹をケージに入れ、急いで店を後にした。
 
 ▼ 108 ザンドラ@まひなおしのみ 20/05/25 22:19:40 ID:ftDEy50o [12/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
「みーじゅ!みじゅー、みじゅまー!」

「みじゅ?みじゅー♡♡」

私は、研究所に戻ってミジュマルの様子を観察していた。
ミジュマルは私に気付き、汚染の本能か単に遊びたいだけか、飛びかかりたそうにガラスに顔を押しつけしっぽをぶんぶん振っている。
だが、一つ機になる点がある……それは、ミジュマルが未だにバニースーツ姿のままであることだ。
汚染されたポケモンは触るだけでも我々にポケルスを流し込む。故に、身体にぴったり張り付いたバニースーツを脱がすことができず、仕方なくバニースーツのまま観察室に入れたのだが……
やはりポケモンは裸が普通であるため、とにかく違和感がある。
しかし本人は気にしていないのか無邪気に過ごしているため、そのままにしても問題はなさそうだ。

彼女は、最初1匹で部屋に入れていたところ不満そうに鳴いていたため、試しにチャオブーも同じ部屋に入れると嬉しそうにチャオブーと遊び始めた。
また、スキンシップもやたら密接かつ頻繁に行われるため、ひょっとすると彼を番にしようとしているのかもしれない。
人間だった頃の記憶は無いとはいえ、自分を騙し、自分の手で堕とした人間をパートナーに選ぶとは……なんとも皮肉な話である。
おっと、少々考えに耽りすぎたかな。そろそろポケモン達の餌やりの時間だ。  
 ▼ 109 ッチャマ@うみべのガラス 20/05/25 23:53:16 ID:PCwYSGXc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
帰って来てた!支援!!
 ▼ 110 ッチール@こころのしずく 20/05/25 23:56:30 ID:altc0boo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 111 ガバンギラス@ゴーゴーゴーグル 20/05/26 01:59:57 ID:puyENqnM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 112 ータクン@ほのおのいし 20/06/08 13:21:49 ID:tcjw.3aI NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
支援
 ▼ 113 クマ@たんけんセット 20/06/08 21:42:42 ID:VTUYJ1uo [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
私はかれこれ数日間自分の部屋に閉じこもって研究を続けていた。
もう少しで掴めそうなのだ。私がポケルスで汚染しポケモンに変えてしまった人々を元に戻す方法が。
この前、ポケモン化希望で被験者に名乗り出た少女。
彼女の血液から採取したポケルスに対抗しうる物質。
これをうまく扱えば、ポケルスを持ったポケモンにどんなに密着しても汚染を受けない無敵のワクチンを作れるのではないか。
まさかこんな形で解決策を掴めるとは思わなかった。私にはポケモンになりたいという気持ちはよく分からないが、それでも彼女が被験者になってくれた事には本当に感謝している。

「こうか……違うな……なるほど、こうするとこんな反応が……」

「んっ……あっ……」

……?なんだ今のは。

外の部屋から聞こえてきたな……

「誰かいるのか……ッ!?」

「あ、は……きもちいいっ……♡きもち、いっ……♡」

「しゃわぁっ♡」

研究員の1人がドロドロに溶けたシャワーズによって全身を覆われ、快楽漬けになっている。

「何をしている!?どうしてシャワーズがここに!?」

「はかせぇっ……♡ぽけもんたち、みんな出しちゃったぁ♡」

「なっ……!?」

「はかせもきもちよくなりましょ♡♡ぽけもんたちはポケモンにしたがってますよぉ♡♡♡」

「や、やめろっ……!くるなぁっ……!!」

地面を這いずりながら私に近づいてくる研究員。怖気ついたわたしは猛烈な勢いで扉を閉めた。
自分からポケモンを出した?どれだけ危険かはしっかり熟知しているはずの研究員が?正気の沙汰ではない。
……いや、正気じゃないのか。彼女はポケルス脳症で、自ら汚染を振りまく者になってしまったのだ。以前ポケルス汚染でおかしくなって、友人にポケルスの汚染水を撒いた少年のように。

「はかせぇっ♡ はか……らみいぃっ♡」

扉の向こうから聞こえる叫びがチラーミィのものに変わる。
ポケモン達をみんな放ってしまった……?
それは言葉通り……?

プルルルッ!プルルルッ!
私の携帯が……

「もしもし、どうし……」

「大変です博士!!ポケモン達の隔離部屋のロックが何者かにアンロックされてます!!

「!?」 
 
 ▼ 114 ギアル@ダークメモリ 20/06/08 21:43:34 ID:VTUYJ1uo [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「あっ……こ、こっちくるな!あっ!うわぁぁぁっ!!」

ドンガラガッシャーン!ドタッ!

「おい!?大丈夫か!?何があった!?」

「ひ、ひぃやあぁ!♡や、やめてくれっ!やめぇっ♡」

「おい!おい!お前は今どこにいる!?」

「さ、3フロ……あぅっ!あっあぁ!!♡♡」

「く、くそっ……!」

助けに行きたい……!が……今私の部屋のドアの前にはチラーミィとシャワーズが……

「ちらみぃ!ちらみぃ!♡」

「しゃわわぁっ♡きゅうぅぅっ♡」

「ッ……」

このままここに留まっていれば、先程の職員のみならずさらに多くの者達に波及しかねない……!
さらに、ずっとここが安心とも言えないし、感染者が増えて四面楚歌になってしまっては私も危ない。
少し生理的にいただけないが……

「通気口を通っていくしかないか……」

ポケットに例の抗ポケルス物質を忍ばせ、通気孔の蓋を外し、梯子を立て掛ける。
 ▼ 115 ゲキ@スピードボール 20/06/08 21:47:06 ID:VTUYJ1uo [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「よいっ……しょ……ぐぅ……!」

運動不足の体には穴に潜り込むのも中々堪えるな……なんとか穴に体を捻じ込んで埃臭い管を匍匐前進で進んでいく。

(……なんだ?この臭いは……)

五分ほど進み、埃くささとは別の妙な臭いが混じっているのに気が付いた。
何か……甘い匂いのような……何かおいしそうな匂いのような……
思わずこの匂いの元を探りたくなったが、あくまで私の目的は研究員の保護である。
甘い匂いなどに惑わされていたら他の職員達は次々と汚染されていくだろう。

通気口を通ってエレベーターの所までなんとか来られた。

「あいたたた!っ〜……!」

幸いここにはポケモン達はいないようだ……
今のうちにエレベーターで三階に……

「博士!今移動するのは危険です!」

……!
声に振り返ると、そこには隔離用の部屋に入って閉じ籠る職員の姿が。

「ここで私と一緒に隠れてください!とにもかくにもなんとかやり過ごすんです!」

「だが、こんなところで待っていても事態は悪化するだけだ!1人でも生存者を集めねば!」

「博士!」

職員の静止も振り切り、わたしはエレベーターに乗り込む。
この時、私も職員も気づいていなかった。通気口から危険な魅惑の香りのするガスが漏れていることに……

「……博士、大丈夫かな……無事で戻ってきてくれますように……」

「……ところで、この匂いは……?くんくん、なんかいい匂い……」

「…………………………」
 ▼ 116 プ・ブルル@ラムのみ 20/06/08 22:44:04 ID:32ugZT82 NGネーム登録 NGID登録 報告
チーン

3フロアに着いた。確かここにはエネコロロとオオタチの隔離部屋があったかな……気をつけていかなければ……

「あぁっ!♡おWっ♡」

先程の彼の声が聞こえる。急がなければ……彼もそろそろ持たないかもしれない。

「……!?」

目の前にはエネコロロが立ち塞がっている。あぁ、いきなり出会してしまうとは……運が悪い。

(考えろ……相手に隙を見せないように、ゆっくり後ずさりするんだ……)

逃げていることに気付かせなければ……このまま、ゆっくり距離をとって……

ムニュッ

「えねぇーっ!♪」

しまった!後ずさりしていたため気付かなかったが、後ろにいたエネコが私の後退する足にぶつかってしまったようだ。
すかさずエネコロロが飛びかかってくる。
くそっ……もうここまでか……!

「ラルトス!サイケこうせん!」

「ルゥゥゥゥゥラァ!」

私とエネコロロの間に狙い澄ましたサイケこうせんが一閃。

「え、えねねぇ!」

エネコロロは弾き飛ばされ、たまらず逃げていった。それを追うようにエネコも姿を消す。

「大丈夫ですか!博士!」

私を助けてくれた職員に手を引かれ、私は立ち上がる。
足元で胸を撫で下ろすラルトスは彼のポケモンか。汚染されてないポケモンがいるというのは心強い。

「あ、あぁ……助かった……すまない」

「いえ、博士が1番我々の中で技術力に優れていますから……無事でよかったです」

「それより……向こうの部屋に汚染ポケモンに襲われている職員がいるはずだ!救出に協力してくれ!」

「わかりました!」
 ▼ 117 ャロップ@リンドのみ 20/06/21 06:17:26 ID:2poQfTmY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 118 オガラス@するどいツメ 20/06/28 15:00:37 ID:a1zMNMYE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 119 ディバ@ファイトメモリ 20/07/03 22:13:31 ID:2NUwql9k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
し え ん
 ▼ 120 シャーモ@どくけし 20/07/08 16:57:56 ID:tmkQbzxc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 121 ッチール@ライブドレス 20/07/20 20:49:09 ID:fMnkKuNw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 122 ュラルドン@シールいれ 20/07/20 21:24:00 ID:ccgUEZFM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 123 トマル@だいすきメール 20/07/29 14:08:12 ID:NBzgiiMU NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
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 ▼ 124 ャンデラ@のどスプレー 20/07/30 21:27:22 ID:27gU/AiQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
作者様ー!
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