カイ「私ね、好きな人がいるの…///」テル(ははーん、これ僕のことだな)

カイ「ごめんねテルさん。こんなこと団にみんなには相談できないから……」

テル「いいよいいよ。いつでも相談乗っちゃう！」

カイ「ありがとうテルさん。やっぱり優しいね」

テル「その人ってどんな人なの？」

カイ「どこから来たのか分からないけど、とっても頼りになる人で……ポケモンに詳しくて、ポケモンを育てるのも凄く上手な人」

テル(あれ……？ははーん、これ僕のことだな。相談という名義で直接僕に好きなものを聞いたりする作戦か。意外と大胆なんだなぁカイさんってば)

カイ「他にもその人は私が失敗した時もいつも励ましてくれて……」

テル「うんうん」

カイ「いつも私のそばに居てくれて……」

テル「今もだもんね」

カイ「あぁっ！やっぱり大好き！！」

テル「ふふっ……僕もさ」

カイ「ノボリさん……///」

テル「あれ？」

ノボリ「ここから見える景色がお気に入りなのですよ」

テル「わぁ、綺麗だなぁ」

ノボリ「私は……記憶では覚えてなくとも心の奥底では覚えているからなのか、時折妙に寂しい気持ちに襲われる時があります。そんな時はいつもここからの夕焼けをオオニューラと共に眺めているのです」

テル「分かる。僕もそういうことあるよ。じゃあ次から僕もそういう時はここに来てみようかな」

ノボリ「はい。いつでも歓迎でございます！」

ノボリ(……改めて見てみると、ここの景色はまさにデートの締めに良さげな場所……私の記憶の奥底にはかつて恋人でもいるのでしょうか)

テル「……なんだかさ、こういう景色は恋人と一緒に見てみたいよね」

ノボリ「……！！私もちょうどそう考えていたところでございます」

テル「ノボリさんは前に恋人とかいたの？やっぱり覚えてない？」

ノボリ「は、はい。そのような存在がいたような気はするのですが……どうしても思い出せません」

テル「そっか……」

ノボリ(恋人がいるか聞いてきた……これは間違いない！！！！テル様は私を狙っている！？)

テル(恋人がいたかもしれないとなると落とすのは難しいかもしれないよ。頑張れカイさん……！)

テル「今日はありがとうノボリさん。付き合わせちゃってごめんね」

ノボリ「いえいえ。私も……楽しかったですよ///」

テル「ほんと！？よかったあ」ﾆｶｯ

ノボリ(私も覚悟を決めましょう。一生この笑顔を側で守るのだ、と……！)

〜翌日〜


テル「というわけでこれが調査の結果です」

カイ「ふむふむ……ノボリさんの好きな食べ物はかっぷめんで好きな物はでんしゃね。……何それ？」

テル「この時代にはない物」

カイ「じゃあ無理じゃん」

テル「無理だよ」

カイ「しっかりしてよ調査隊さん！！」

テル「まあまあ……一応ノボリさんが思い詰めてる時によく行く場所は突き止めたから。偶然を装ってそこで二人っきりになる作戦、っていうのはどうかな？」

カイ「ふ……二人っきりなんてまだ無理！！緊張しちゃうもん」

テル「じゃあ僕も一緒に行こうか？」

カイ「お願いします」

テル「ここだここ。ノボリはよくここに来るんだって」

カイ「こんな綺麗な場所あったんだ……知らなかった」

テル「まあ早速今日いるとは限らないけど……あっいた」

ノボリ「はぁ……」ﾎﾟﾂｰﾝ

ノボリ(私はどうしたらいいのでしょうか。テル様が本気なら受け止める。昨日はそう決めたが……いざ一晩考えるとやはり……男同士というのはいかがなものか……)

テル「ノーボリさんっ！」ｶﾞｼｯ

ノボリ「ブラボォゥっ！？」ﾋﾞｸｯ

テル「うわぁっ！？そんなにビックリしなくてもいいじゃないか」

ノボリ「こ、これはこれはテル様にカイ様」

カイ「こ、こんにちはノボリさん…///」

テル「今日もここにいるんですね。何か悩み事？」

ノボリ「いえ……大したことではありません。テル様こそ私に何か用が？それともカイ様でしょうか」

テル「僕も大した理由はないよ。ただカイさんがここに来たいって言うから」

ノボリ「へぇ、カイ様が」

カイ「……っ///」ﾌﾟｲｯ

ノボリ「ん……？」

ノボリ(カイ様、先程から顔が赤いような……それにデートスポット的なこの場所にテル様と来たがってたということは……もしやカイ様はテル様のことが好きなのでは！？)

ノボリ(つまりカイ様→テル様→私ということか！？こ、これは大変なことになってしまった……！)

ダイソウゲン
支援

ノボリ「テル様カイ様！！急用を思い出してしまいました。私はこれでっ！」ﾄﾞﾋｭｰﾝ

ノボリ(ここは二人っきりにさせてあげるべきですかね。というかきっとカイ様はそのつもりだったのだろうし！)

テル「あぁっノボリさん！！……行っちゃった。ダメじゃないかカイさん。全然顔も見れてないしまともに会話もできないなんて」

カイ「だって……顔見ちゃうと頭が真っ白になっちゃって……」

テル「いつも集落ではどうしてるの？業務連絡とかもあるだろうに」

カイ「いつもキクイ通して伝えてる」

テル「いつまでもそんなこと続けてるとノボリさんが嫌われてるって勘違いしちゃうよ」

カイ「そ、それは困る！！」

テル「でしょう？」


物陰ノボリ「うーん、ここからは会話の内容までは聞こえませんね……頑張れカイ様！テル様を真人間に戻すのです！！」

支援ネ

テル「そうだなぁ……じゃあこういうのはどうだろう。ちょっと待っててね」ｶﾁｬｶﾁｬ

カイ「何を作ってるの？」

テル「こう見えてクラフトは得意でね。っと、出来た！！」

テルはノボリのおめんを手に入れた！

テル「どう？似てない？」

カイ「ノボリさんだ！！！」

テル「僕がこれを付けるからカイさんは僕をノボリさんだと思って会話する練習をすればいいんだよ」

カイ「なるほど」

テル「じゃあ早速やってみよう」ｶﾎﾟｯ

カイ「あ、あの……ノボリさん！！///」

テル「いかがなさいましたか？カイ様！！」ﾋﾞｼｯ


物陰ノボリ「テル様が何か作り始めたようですね。ん？あれは私を模したお面でしょうか？テル様は私のお面を付けて何をしているのでしょうか……ま、まさか！！」


〜ノボリの妄想〜

カイ「テルさん、私あなたのことが好きなの///」

テル「悪いねカイさん。僕はホモなんだ。そして僕が好きなのはノボリさんだ」

カイ「そ、そんなぁ……」

テル「そうだなぁ……じゃ、君と会う時は僕はこのお面を付ける。僕はノボリさん役をやるからカイさんは僕役をやって。僕とノボリさんの理想のプレイを再現するのに付き合ってくれるというなら、君と交際してあげてもいい」

カイ「やります！！」

〜ノボリの妄想終わり〜


ノボリ「テ、テル様……！！見かけによらずなんというハイレベルな変態なんだ！！！カイ様も引き受けないで！！！」

いや妄想レベルが高すぎるw

想像力が足りすぎて変な方向行ってて草

安全運転じゃなくて脱線してるわw

おもろい 支援

支援

数日後…


ハマレンゲ「ノボリ、大丈夫か？おまえさん最近顔色悪いじゃないか」

ノボリ「そ、そうでしょうか？」ｹﾞｯｿﾘ

キクイ「うん、悪いね」

ノボリ「最近眠れてないせいでしょうかね……」

ハマレンゲ「そうなのか。何かいい薬でもあればいいんだが……」

カイ「ノボリさん、おはよう！」

ノボリ「おはようございます、カイ様」

カイ(やった！今日は噛まずに目を見て挨拶できた！///)

ノボリ(私がテル様を変態にしてしまった後悔とあなた様が心配で心配で眠れないのですよ……)

カイ「みんな、なんの話をしてたの？」

キクイ「ノボリ兄が顔色悪いって話」

カイ「え？……ほ、本当だ」

カイ(恥ずかしがってまともに顔を見れてなかったせいでそんなことも気づけなかったなんて……！あぁ、私長失格だ……)ｲｼﾞｲｼﾞ

ハマレンゲ「カイ、いじけている暇があったらコトブキムラに向かっていい薬を調達してきなさい。ノボリさんの助けになりたいだろう？」

カイ「ノボリさんの役に立てる……！はい先生！！」ﾀﾞｯ

ハマレンゲ「ふっ……青春だな」

キクイ「ん？何が？」

ハマレンゲ「おまえさんはまだ分からなくていいさ」

カイ「ということらしいの。テルさん何かいい薬知らない？」

テル「ノボリさんが寝不足ねぇ。うーん……」

カイ「テルさん？」

テル「ノボリさんと以前話したんだよね。恋人的な存在がいたかもしれないって話」

カイ「えっ……！？」

テル「カイさんには話さないほうがいいかなって思って今まで黙っててごめんね。でももしかしたらそれが寝不足の原因かもしれない」

カイ「寂しくて眠れてないってこと？」

テル「簡単に言えばそういうこと。僕もよくあるからね……元いた世界ではスマホで簡単にエロ画像が検索出来て寝る前にひとシコり出来たのに、そのかつてのルーティンがないせいで眠れないって日」

カイ「すま……何？」

テル「いやこっちの話。とにかくきっとノボリさんも僕と同じで、夜ブラ棒が疼いて上手く眠れないのかもしれない。そこでこの媚薬の出番だ」

カイ「よく分からないけどとにかくこの薬があればノボリさんは元気になるんだね？」

テル「そう。とっても元気になるよ。ノボリさんのブラ棒がね！！！」

カイ「！？」

テル「これは天冠の山麓で採れた材料から作った強力な媚薬…いわば惚れ薬さ。これを使えばノボリさんのブラ棒をスーパーブラボーになってたちまちカイさんに襲いかかってくること間違いなし！！！」

カイ「ま、まだ早いよっ！！///」

テル「普通に話せるようになったんでしょ！？膳は急げだ！！！ノボリさんの寝不足が続いてもいいのか！！！！！！？？？？」

カイ「わ、わかった！頑張る！！」

ブラ棒がついに来るのか

ブラ棒と突然言い出すテルもブラ棒で伝わるカイも何者だよ
この世界だとブラ棒は一般常識なのか？

クダリ哀れだなwww

その夜……


カイ「ノボリさん、今いい？」ｺﾝｺﾝ

ノボリ「おや、カイ様。私の部屋に来るとは珍しいですね」

カイ「そ、そう？ほら、ノボリさんが最近体調悪いって言うから長としてお見舞いを。あとこれ、いいお薬貰ってきたの」

ノボリ「私のために……！ありがとうございます、カイ様」ﾆｯｺﾘ

カイ「ど、どういたしまして……///」ﾌﾟｲｯ

カイ(はぁぁぁぁあああんっ！！何今の笑顔！！カッコいい！！！)

ノボリ「うっ、苦い！」ｺﾞｸｯ

カイ「えっ……嫌だった？」

ノボリ「いえいえ。良薬は口に苦し、といいます」

カイ「どう？ノボリさん。体調良くなってきた？」

ノボリ「そんなに早く効きませんよ。……おや？」ﾑｸﾑｸ

カイ「！！///」

ノボリ「お、お見苦しい物をお見せしました！！///カイ様は早くご退室ください」

カイ「良かった……バッチリ効いてるみたい」ﾇｷﾞｯ

ノボリ「えっ？カ、カイ様！？」

カイ「ねえ、ノボリさん……溜まってるんでしょ？」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

ノボリ「お、落ち着いてくださいカイ様！！」ﾋﾞﾝﾋﾞﾝ

カイ「うふふ……口ではそう言っても体は正直だね」ｻﾜｻﾜ

ノボリ(カイ様、いつもとまるで様子が違う……一体突然どうしたと言うのだ？……ま、まさか！！)

ブラ棒ということはやはりそういう世界線なのか

ついに女子とスーパーブラボーするのか…！？

〜ノボリの妄想〜

テル「カイ、今のお前は僕だ。ノボリさんとセックスしてこい」

カイ「私テルさんとじゃなきゃ嫌！」

テル「は？こっちは好きでもないお前と付き合ってやってるんだから僕の言うことを聞くのは当然だろ？僕の代わりに僕が愛するノボリさんとセックスしてこいって言ってんだよ」

カイ「うぅ……分かりました」

〜ノボリの妄想終わり〜

ノボリ(なんていうことがあったのでは！？)

ノボリ「いけませんカイ様！！！どうか、どうかお考え直しください！！テル様の言いなりになることはありません！！」

カイ「え？テルさんにこうしろって言われたこと、知ってるの？」

ノボリ「やはりそういうことでしたか……！私は全てお見通しでございます！」

カイ「……ううん、テルさんにはいつも助けられてきたけど、でも今は……私の意志でこうしてるの。私がノボリさんと……え、えっちしたいの！！///」

ノボリ「カイ様！！そういうのは好きになった殿方のために取っておきなさい！！！！」

カイ「じゃあいいじゃん！！！！」

ノボリ「そこまでテル様を崇拝しているのですか……！！」

カイ「だからテルさんは関係ないって言ってるでしょ！！私は……私はノボリさんが大好きなのっ！！！///」

ノボリ「えっ？」

ノボリ「カイ様、今なんと？」

カイ「……何度も言わせないでよ。いじわる///」ﾌﾟｲｯ

ノボリ「そういう風に言えとテル様に命令されたわけでは？」

カイ「私の意志だって言ってるでしょ！！」

ノボリ「なんということだ……！私はずっと謎の勘違いをしていたのでは！？どこだ……どこから走る線路を間違えていた！？」

〜記憶巻き戻し中〜

ノボリ「多分テル様は私のこと好きなのでは？の辺りから全然そんな感じじゃなかった気がしてきた」

カイ「ねえ、ノボリさん……それ、苦しいんでしょ……///」

ノボリ「そ、それは……！」ﾋﾞﾝﾋﾞﾝ

カイ「この日の為にガラナちゃんがこっそり集めてる本で勉強してきたんだから……ノボリさんは何もしないでいいの。全部私に任せて」ﾆｷﾞﾆｷﾞ

ノボリ「はぅっ……！カ、カイリキー！出発進行！！」ﾎﾟﾝｯ

カイリキー「ソイヤ？」

ノボリ「ケツを出しなさい！！！」

カイリキー「ソイヤッ！」3 ﾌﾟﾘｯｹﾂ

ノボリ「スーパーブラボー！！！」ｽﾞﾌﾞﾘ

カイ「！？」

ノボリ「しゅっぱぁぁぁああああつ！！！ちんこぉぉぉぉぉおおおおおおおおお！！！！！！！」ﾄﾞﾋﾟｭｯ

カイリキー「ソイヤぁぁぁぁぁ〜〜〜っっっ❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️」

ノボリ「ふぅ……定刻通り到着でございます」

カイ「な、何してるのノボリさん！？」

ノボリ「ナニでございますが」

…おや？

結局かwww

逃れられなかったか

ノボリ「いいですかカイ様。私からすればあなた様はまだまだ子供……」

カイ「むっ…！私子供じゃないよ！！結婚だって出来る歳だしなんだったら子供がいてもおかしくない歳だもん！」

ノボリ「確かにこの世界ではその通りでございます。しかし私が元いた世界では違います。子供相手にスーパーブラボーすることは私の良心が許しません」

カイ「………」

ノボリ「……ですがこの世界ではあなた様は立派な成人であること、そして魅力的な女性であることもまた事実でございます」

カイ「……っ！！///」ﾎﾟｯ

ノボリ「ですから……カイ。私と結婚を前提にお付き合いしてください。まずはその段階から始めましょう」ﾆｺｯ

カイ「は、はいっ！不束者ですがよろしくお願いします……///」

カイリキー「ええ話や……」ﾎﾛｯ

やっぱりしゅっちんじゃないか

ノボリ「ということで私達お付き合いすることになりました」

テル「良かったねカイさん」

カイ「ありがとう。全部テルさんのお陰だよ」

セキ「めでたいねぇ！これでシンジュ団の次世代の安泰ってわけだ」

カイ「そうよセキ。あなたと違って私はもう婚約者がいるわけだから」

セキ「はぁ？それくらいで突っかかってくるなよ」

カイ「どうせセキにはいないんだろ？恋人とか結婚相手とか」

セキ「オレが本気出して探せばそれくらいすぐ出来るわ！！」

カイ「はっ！どうだかな？時間時間とせっかちな男に着いて行きたがる子なんてそうそういないと思うけどね」

ノボリ「……」

テル「ノボリさん、もしかして嫉妬してる？」

ノボリ「そ、そんなことはありませんっ！！」

セキ「……あー、悪いなノボリさん。彼女さんと仲良く話しちゃって」

カイ「どこが仲良くだっ！！」

ノボリ「ふふ……構いませんよセキ様。私とカイが共に歩む線路はまだ引かれ始めたばかりでございます。あせらずじっくり、愛を深めていきますよ。では次なる目的地、結婚に向けて出発進行ーッ！！！」


おわり

さりげなく喋ってるカイリキー草

ノボリさんでも正統派ラブコメ書けるんだぞってとこ見せたくて書きました。言うほど正統派ラブコメかこれ？ってツッコミは無しでお願いします

(゜o゜)＼(-_-)

良かった

カイリキーにしゅっちんする正統派ラブコメなんて聞いたことねえよ……

いや女子の前でホモセするSSのどこが正統派ラブコメやねんｗｗｗ

感動した

うーんこれは正統派

最高でした

好きです

面白かった

ミルクボーイかと思った