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おかしい。
コハルの、最近の態度はおかしい。
俺に対する態度が変わった訳じゃない。変化したのは、俺の隣───サトシに対する態度だ。
そのきっかけは明々白々だ。
あの日の会話。コハルは天地がひっくり返ったかのような、大袈裟なリアクションをしたんだ。
「ええええぇ──!!? サトシってコンテストに出た事があるの!?」
コハルのポケモンコンテストデビューの日の夜。カントーの研究所に戻り、サクラギ所長が録画していたコハルのパフォーマンスを見返しながら談笑していた時の事だ。
なんで見に来てくれなかったのか。コハルは大遅刻をした俺達にねちっこく不満をぶつけ、俺達はしきりに謝罪を繰り返していた。
そもそもサトシが……と俺が口にした事が、話の方向を決めてしまったと思う。
「急いでるっていうのに、バトルなんて始めるから……」
「悪い悪い。だって、売られた勝負は受けて立つしかないだろ? それに、あのコンテストマスターのミクリさんならなおさら…」
「コンテストマスター?」
サトシの発言に目の色を変えるコハル。普段ならサトシの話には適当に相槌を打つだけだったのが、この時は違った。
きっと、自らコンテストに出場した事で関心が高まっていたのだろう。コハルはそれがどんな人物で、どういった経緯でサトシとバトルする事になったのかを興味津々といった様子で尋ねた。
すると、サトシの口から飛び出たのが「ミクリカップ」という大会の話だった。
「シンオウ地方を旅してた頃にミクリさんと出会って…」
「ヒカリと交換したブイゼルで参加することにしたんだ」
ヒカリがかつてのサトシの旅仲間だという事は、既に周知のこと。俺はサトシがヒカリとポケモン交換をしていた事実に内心驚いていたが(サトシはそんな事は滅多にしない)、コハルはサトシのコンテスト出場にこそ目を皿にするのだった。