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── 特に寒い日だった。
三角錐の角のように尖った崖の先端に座り込み、景色を眺める。眩く輝き、昇る朝陽が、舞う雪を橙色に染め上げ、それを無限に広がる海が鏡のように写し出す。
「綺麗だな……」
「うん。綺麗……」
「俺は、太陽になる!!」
「は?」
急に立ち上がり、宣言するのは、背中に小さな火を宿す少年。ヒコザル。
ヒコザル「お前ら知ってるか!? 父さん達のチーム名。『トモシビ』の意味!」
「いや、知らないけど……」
ヒコザル「どれだけ暗くて、深い闇のなかでも……どんな暗闇の中でも、自分達が必ず照らす光になる。って意味だ」
「父さん達みたいに、すげぇ救助隊になって! 太陽になって、みんなを照らすんだ!」
輝かせる眼には、
迷うことない自信と、
希望が溢れていた。
「いいね、そう言うの……!」
「俺も!俺も救助隊になりたい!」
ヒコザル「へへっ、じゃあ! いつか……」
「いつか三匹で、チームを組もう!!!」
あの日俺たちは、三匹で太陽を見た。
そして今、三匹が揃うことは無くなった。