▼  |  全表示300   | << 前100 | 次100 >> |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【SS】サザンドラ「白い悪魔、桜色の天使」

 ▼ 1 1◆v1GnTfaqxg 18/01/16 15:10:07 ID:3el2khh2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




真っ暗な闇の中、遠くから声が聞こえる……




……ら



……なら……



うまく聞き取れないその声が、だんだんとはっきり聞こえてきた……



さよなら……


元気でね……



?「なんでだ? なんでお別れなんだ?」



その声は、だんだんと遠くに行ってしまう……



ごめんね……



?「おい、待てよ! 俺が何をした? お前が何をしたってんだ!?」



……




?「なんで……なんで……」



 ▼ 61 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 10:37:40 ID:Ye3L57Fk [1/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サザンドラ「ひぃっ!? あのリボン……そんな恐ろしいものだったのか!? これからは気をつけよう……」



サザンドラは更に目を凝らしてニンフィアのページを見た……



サザンドラ「えっと……特性はメロメロボディ……触れた相手を一定の確率でメロメロ状態に?」


サザンドラは図鑑を閉じた。


サザンドラ「……触れた相手……ってええっ!? 昨日から何回もあいつに触れてるぞ!? って事は……」



サザンドラの顔が赤くなった……



サザンドラ「も、もしかして俺は……あいつにメロメロなのか!?///」



 ▼ 62 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 10:39:14 ID:Ye3L57Fk [2/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告









第三話 その身体、触れるべからず








 ▼ 63 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 10:46:46 ID:Ye3L57Fk [3/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サザンドラは両手で顔をバシバシと叩く。


サザンドラ「そんな! 嘘だろ!? そんなはずがないって!! 俺が!! 俺が……」



その時、ニンフィアが帰ってきた。



ニンフィア「たっだいまー!」


サザンドラ「わーっ!?」



サザンドラはガラクタの山に図鑑をぶん投げた。



 ▼ 64 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 10:52:42 ID:Ye3L57Fk [4/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



ニンフィア「スッキリしたー! サザンドラ君も顔洗ってきたら?」


サザンドラ「/// (な、なんだよ!! よくよく見れば、こいつすごく可愛くないか!?)」



サザンドラがボーッとしていると、ニンフィアが顔を寄せてきた。



ニンフィア「サザンドラ君どうしたの? 顔赤いよ?」


サザンドラ「っ!? そ、そんな事ねーよ! ばーかっ!!/// (しっかりしろぉ!! 俺ぇ!!)」


ニンフィア「そうかな……熱でもあるんじゃない?」



ニンフィアがサザンドラに顔を寄せ……額を重ねた……



サザンドラ「っ!?/// (かっ顔が近いってば!!)」


ニンフィア「うわっ!? すごい熱!! 今日は寝てた方がいいよ!!」


サザンドラ「だ、だだた大丈夫だっ!! 顔洗ってくるから待ってろ!! ははは!!」



サザンドラは洞穴の壁に何度もぶつかりながら川に向かって飛んでいった……



ニンフィア「サザンドラ君、なんか変……」



 ▼ 65 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 10:58:08 ID:Ye3L57Fk [5/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



洞穴の近くを流れる川……




サザンドラは何度も川に顔を突っ込んでは両手で顔を叩く……


サザンドラ「はぁ……はぁ……俺が……そんなはずは……」



しかし、ニンフィアを思い出すと、サザンドラの顔がまた赤くなった。



サザンドラ「あーっ!! もうっ!! なんなんだよ!!」


ニンフィア「サザンドラ君大丈夫?」


サザンドラ「ぎゃああああああああ!!」



サザンドラはとびあがり、そのまま川にダイブした。



ニンフィア「サザンドラ君!?」


サザンドラ「はっはっはっ!! ちょっと水浴びでもしようかと思ってな!!」


ニンフィア「なんか変だよ? サザンドラ君……」


サザンドラ「いつも通りだっ!! 気にするなっ!!」


ニンフィア「?」



 ▼ 66 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 11:03:25 ID:Ye3L57Fk [6/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



水浴び(?)を終えたサザンドラは、洞穴の外でボーッとしていた。



サザンドラ「(なんだよこれ……ドキドキが止まらない……メロメロボディ恐るべし……)」



そこにニンフィアがやってきて、サザンドラの隣に寄り添うように寝転がった。


ニンフィア「今日はおひさまが気持ちいいねー!」


サザンドラ「ぎゃああああああああ!! 触れるなっ!! 俺にさわるなっ!! あっちいけぇ!!」


ニンフィア「えっ……」



サザンドラは両手で顔を覆った。


 ▼ 67 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 11:07:01 ID:Ye3L57Fk [7/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


ニンフィア「……だよね」


サザンドラ「……え?」



サザンドラがニンフィアを見ると……ニンフィアはポロポロと涙をこぼしていた……



ニンフィア「ぐすっ……私、鬱陶しいよね……ごめんね……」


サザンドラ「え、あ……その……」


ニンフィア「一晩泊めてくれてありがと……さよなら!」



ニンフィアは泣きながら山を駆け下りていった……



サザンドラ「お、おいっ!!」



 ▼ 68 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 11:11:06 ID:Ye3L57Fk [8/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


呼びかけてもニンフィアは止まらない……



サザンドラ「待てよ!!」



しかし、ニンフィアは走り続ける……


山道をどんどん走って走って……こけた。



サザンドラ「あっ」



遠くに見えるニンフィアはヨロヨロと立ち上がると走り出し……またこけた。



サザンドラ「おいおい……」



ニンフィアが振り返ってサザンドラ目掛けて叫ぶ……



ニンフィア「サザンドラ君のばかぁぁーーー!!!」



そして、また走り出し……こけた。 



サザンドラ「どんくさいな……あいつ」



サザンドラはニンフィアのもとへ向かった……



 ▼ 69 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 11:17:04 ID:Ye3L57Fk [9/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




サザンドラ「なぁ、待てってば」


ニンフィア「ひっぐ……なんで追いかけてくるのさ……鬱陶しいんでしょ? くすん……」



涙目のニンフィアをサザンドラが抱き上げた。



サザンドラ「べ、別に鬱陶しくはないって……ただ、もう少しだけおとなしくして欲しいだけで……」


ニンフィア「……」



ニンフィアは頬を膨らしている……



サザンドラ「帰るぞ」



サザンドラはニンフィアを抱いたまま、洞穴目指して飛び上がった。


 ▼ 70 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 11:21:27 ID:Ye3L57Fk [10/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



空を飛ぶ二匹……

 


サザンドラ「……」



サザンドラはニンフィアをチラッと見た……


ニンフィアは先程からずっといじけている……



ニンフィア「……何?」


サザンドラ「……いや、何も (いじけてるのか……なんか可愛いな……///)」



気を抜くと、またサザンドラの顔が赤くなる……



サザンドラ「/// (ってバカバカ! 恐るべしメロメロボディ……)」


 ▼ 71 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 11:29:19 ID:Ye3L57Fk [11/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ニンフィア「なんで?」


サザンドラ「へ?」


ニンフィア「なんで鬱陶しいのに私の事……」


サザンドラ「なんでって……なんでって……その……あのだな……」



サザンドラはニンフィアから目をそらす……



ニンフィア「もーっ!! なんなのさっ!!」



ニンフィアはまた、頬を膨らしてじたばたと暴れる。



ニンフィアのじたばた!


サザンドラ「いてっ!! 暴れるなっ!! 死ぬっ!!」


こうかはばつぐんだ!



ニンフィア「あ……ごめん」



ニンフィアはしょげた……



ニンフィア「私、何をしてもサザンドラ君を傷つける事しか出来ないのに……なんで? なんで引き止めてくれるの?」



ニンフィアの潤んだ瞳がサザンドラの瞳を覗いた……



ニンフィアのつぶらなひとみ!


サザンドラ「……///」


サザンドラのこうげきがさがった!

 ▼ 72 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 11:35:31 ID:Ye3L57Fk [12/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


ニンフィア「なんでなのっ!?」


サザンドラ「あーっ!! もうっ!! 言えばいいんだろ!? 俺はお前の特性のせいでメロメロ状態なんだよっ!!」


ニンフィア「へ? 特性?」



二匹の間に沈黙が流れる……



サザンドラ「ずっ、図鑑で調べたんだよ……朝からずっとお前が可愛く見えて……その……メロメロボディってお前の特性のせいらしくて……えっと」


ニンフィア「メロメロボディ? 私の特性フェアリースキンだよ?」


サザンドラ「……え?」


 ▼ 73 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 11:39:05 ID:Ye3L57Fk [13/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


洞穴の前に着いたサザンドラはニンフィアを下ろした。



ニンフィア「メロメロボディは戦闘に不向きって言われててね……だから私、メロメロボディじゃないよ?」


サザンドラ「え? え?」



ニンフィアがニヤニヤしながらサザンドラを見ている……



ニンフィア「もしかしてサザンドラ君……私の事……」


サザンドラ「あ、あれ? じゃあメロメロ状態ってのは気のせい?」


ニンフィア「サザンドラ君っ!」



ニンフィアがサザンドラに抱きついた!



ニンフィアのたいあたり!


サザンドラ「ぎゃああああああああ!!」


こうかはばつぐんだ!


サザンドラはたおれた!


 ▼ 74 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 11:41:53 ID:Ye3L57Fk [14/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


ニンフィア「あっ……またやっちゃった……」



サザンドラは瀕死状態で洞穴前に転がっている……



ニンフィア「でも、私嬉しいよ! 誰かに必要とされるってこんなに嬉しいんだね!!」



ニンフィアは瀕死のサザンドラに抱きついた!



ニンフィアのたいあたり!


こうかはばつぐんだ!


サザンドラはたおれた!



サザンドラ「……」


ニンフィア「あれ!? サザンドラ君!? ねぇ!! サザンドラ君ってば!!」



 ▼ 75 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 11:45:05 ID:Ye3L57Fk [15/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告






だんだんと遠くなる意識の中、俺は胸に芽生えた恋心に驚きを隠せなかった……



誰かを好きになるなんて、あの時以来だったからな……



でもいつか……こいつも俺を置いてどこかへ……?



そう考えると、また胸が苦しくなった……



お前には、ずっと俺のそばにいて欲しい……



けど、一つだけ言わせてくれ……




いちいち俺の事を攻撃しないでくれ……マジで





つづく




 ▼ 76 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 11:47:15 ID:Ye3L57Fk [16/42] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



第三話おしまい。


SSでニンフィア動かすのは何回もしてきたけど、ニンサザってカップリングで動かすのは初めてやね……


正直やりにくい……気がします。

 ▼ 77 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 17:49:56 ID:Ye3L57Fk [17/42] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告





あいつと出会って……もう何日になるだろうか?



いつの間にか桜は散って……梅雨が過ぎ……蒸し暑い、俺の大嫌いなあの季節がやってきた。



あの年の夏は、特に暑苦しかったな……



理由は……言わなくてもわかるだろ?




 ▼ 78 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 17:54:06 ID:Ye3L57Fk [18/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




あの洞穴にて……




ニンフィア「暑い……暑いよー……」


サザンドラ「……」



サザンドラのお腹にのったニンフィアは夏の暑さにぐったりとしている……



ニンフィア「暑いよー……」


サザンドラ「……」


ニンフィア「ほんと、暑いよね……」


サザンドラ「……」


ニンフィア「あー……暑……」


サザンドラ「うるせぇ!!」



 ▼ 79 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 17:55:02 ID:Ye3L57Fk [19/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告









第四話 海に重ねた思い








 ▼ 80 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 17:58:51 ID:Ye3L57Fk [20/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



洞穴にサザンドラの怒号が響くと、ニンフィアはサザンドラの腹からごろりと転がり落ちた。



ニンフィア「サザンドラ君元気だねー」


サザンドラ「暑い暑いって言うな!! 余計暑苦しくなるわ!!」


ニンフィア「だって暑いじゃん」


サザンドラ「だからってわざわざ口に出すな!!」


 ▼ 81 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 18:01:37 ID:Ye3L57Fk [21/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


ニンフィア「ねぇー……どこか行こうよー……」


サザンドラ「やだ」


ニンフィア「なんで?」


サザンドラ「だって外出たら暑いだろ?」


ニンフィア「あっ! サザンドラ君も暑いって言った!」 

サザンドラ「うるさい、俺はいいんだよ」


 ▼ 82 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 18:09:45 ID:Ye3L57Fk [22/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



ニンフィア「ねぇ! 私、海に行きたい!」


サザンドラ「一匹で勝手に行けよ」


ニンフィア「やだっ! サザンドラ君も一緒がいいの!」



サザンドラは寝返りをうって、背中をボリボリとかいた。



サザンドラ「俺は絶対に行かないからな」


ニンフィア「……」



ニンフィアはサザンドラの腹の上によじ登り、サザンドラに顔を近づけた……



サザンドラ「なんだよ……」


ニンフィア「ねぇー、海に連れて行ってよぉー……夏って言えば海なんでしょ?」



ニンフィアのあまえる!


サザンドラ「///」


サザンドラのこうげきががくっとさがった!


 ▼ 83 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 18:13:57 ID:Ye3L57Fk [23/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サザンドラ「だ、だからやだって……」


ニンフィア「……」



ニンフィアが口を開いた……



ニンフィア「はかいこうせ……」


サザンドラ「だぁーっ!! わかったわかった!! 行く行く!! 一緒に行くからやめろ!!」


ニンフィア「わーい! サザンドラ君大好きー!」



そう言ってニンフィアはサザンドラにキスをした。


サザンドラ「っ!?」



ニンフィアのドレインキッス!


こうかはばつぐんだ!


あいてのサザンドラからたいりょくをすいとった!


サザンドラはたおれた!



 ▼ 84 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 18:30:22 ID:Ye3L57Fk [24/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



数分後……



サザンドラ「げほっ! げほっ! だからやめろ!! 俺を攻撃するな!!」


ニンフィア「ごめん……」


サザンドラ「ほんとに……はぁ」



サザンドラはゆっくりとニンフィアに背を向け……飛行姿勢をとった。



サザンドラ「ほら、いじけるな! 早く行くぞ!」


ニンフィア「……うんっ!」



ニンフィアがサザンドラの背に飛び乗ると、サザンドラは洞穴の外にまっすぐに見据え……



サザンドラ「いくぞ!」



その不気味な羽ではばたくと、洞穴から飛び出した!


 ▼ 85 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 18:38:25 ID:Ye3L57Fk [25/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



洞穴の上空……



サザンドラ「久しぶりにこんな高くまで飛んだな……」


ニンフィア「空を飛ぶって気持ちいいねー!」


サザンドラ「それで? 海はどこだ?」



サザンドラが見渡すと……果てしなく続く森の向こう……美しい砂浜と輝く海が見えた。



ニンフィア「サザンドラ君、早く海に行こうよー!」


サザンドラ「わかってる……落ちないようにしっかり捕まってろよ!」


ニンフィア「うんっ!」



ニンフィアはサザンドラの首にリボンをしっかり結びつけた!



サザンドラ「ぐ、ぐぇぇえ!?」


ニンフィア「それじゃあ海にしゅっぱーつ!」


サザンドラ「くぇぇ……(し、死ぬ……)」



 ▼ 86 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 19:42:21 ID:Ye3L57Fk [26/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サザンドラは何度も墜落しそうになりながらも、なんとか砂浜に着陸した。



ずざぁぁぁぁ……



サザンドラ「げほっ!! がはっ!!」


ニンフィア「ついたー!」



二匹の前にはどこまでも続く青い海……



ニンフィア「ねぇ、サザンドラ君大丈夫?」


サザンドラ「げほっ、少し休ませろ……頭がクラクラする……(し、死ぬかと思った……)」


ニンフィア「それじゃあ少し休もっか!」



ニンフィアはサザンドラの隣に寝転んだ。



 ▼ 87 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 19:52:28 ID:Ye3L57Fk [27/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



ニンフィア「ところで……ここが海なの?」


サザンドラ「どこからどう見ても海だろ」


ニンフィア「海って綺麗なんだね! 私初めて見たよ!」


サザンドラ「は? お前、海の事何にも知らなかった癖に海に来たかったのか?」


ニンフィア「だって、私生まれてから海なんて聞いた事しかなかったし……夏と言えば海って事しか知らなかったから……」


サザンドラ「(そうか……こいつは戦うためだけに育てられたから……)」


 ▼ 88 ゾノクサ@アブソルナイト 18/01/17 19:55:09 ID:RVljbwZk NGネーム登録 NGID登録 報告
ニンサザのイチャイチャを見てるだけでももう


十分ニチィ!!パワーが貰えますよ〜
 ▼ 89 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 19:56:23 ID:Ye3L57Fk [28/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



ニンフィア「で? 海って何する所なの?」


サザンドラ「何するって……泳いだりすればいいんじゃないか?」


ニンフィア「ふーん……」



二匹の間に沈黙が流れる……



サザンドラ「……泳ぎに行かないのか?」


ニンフィア「だってサザンドラ君、一匹だと寂しいでしょ?」


サザンドラ「う、うるせー///」



 ▼ 90 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 19:59:26 ID:Ye3L57Fk [29/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



二匹は並んで砂浜に寝転がる……



他に誰もいない砂浜……



照りつける太陽の光がポカポカと心地いい……



静かな砂浜に寄せる波がざぁざぁと……



遠くの空からは、キャモメ達のなきごえが聞こえる……




キャモメのなきごえ!


サザンドラのこうげきがさがった!


ニンフィアのこうげきがさがった!



 ▼ 91 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 20:03:32 ID:Ye3L57Fk [30/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



そんな静かな砂浜……


ニンフィアは寝返りをうち、サザンドラの方を見た。



ニンフィア「ねぇ、サザンドラ君ってさ……私の事大好きなんだよね?」


サザンドラ「っ……///」



サザンドラは寝返りをうち、ニンフィアに背を向けた。



ニンフィア「でも、サザンドラ君は私に大好きってまだ言ってくれないよねー……」



ニンフィアはサザンドラのお腹によじ登った。



ニンフィア「ねぇ、言ってよ……大好きって」


サザンドラ「うるせー、おりろ」


ニンフィア「言ってくれたらおりるよ」


サザンドラ「……」


 ▼ 92 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 20:07:07 ID:Ye3L57Fk [31/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


ニンフィア「サザンドラ君は私の事が……?」


サザンドラ「……」


ニンフィア「す?」


サザンドラ「……」


ニンフィア「す?」


サザンドラ「……」


ニンフィア「す」


サザンドラ「すごくうざい」


ニンフィア「もーっ! サザンドラ君のいじわるっ!」



ニンフィアはサザンドラにとっしんをぶちかました!



ニンフィアのとっしん!


サザンドラ「ぐぇえっ!?」


こうかはばつぐんだ!


サザンドラはニンフィアをかなしませまいともちこたえた!



 ▼ 93 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 20:09:56 ID:Ye3L57Fk [32/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


サザンドラ「う、うぅ……死ぬかと思った……」


ニンフィア「えっ? 何? 今のテロップ……」


サザンドラ「えっ? あっ! ……その……えっと……」


ニンフィア「サザンドラ君……」


サザンドラ「///」



サザンドラは赤くなった顔を両手で覆った……



ニンフィア「サザンドラ君っ!!」



ニンフィアがサザンドラに抱きついた!



ニンフィアのたいあたり!


サザンドラ「ぎゃああああああああ!!」


こうかはばつぐんだ!


サザンドラはたおれた!



 ▼ 94 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 20:17:47 ID:Ye3L57Fk [33/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



数分後……



サザンドラ「はぁ……はぁ……いい加減にしてくれ……マジで死ぬから……」


ニンフィア「ごめんごめん……えへへ」



サザンドラはまた、寝転がった……



サザンドラ「はぁ……それにしても、いい天気だな……」


ニンフィア「そうだねー」


サザンドラ「それで? 泳がないのか?」


ニンフィア「私、泳ぎ方知らないからいいよ」


サザンドラ「そうか……実は俺も泳げないからな……って、それならなんで海に来たんだよ、俺達……」


ニンフィア「いいじゃん、たまにはこうして、外にでてのんびりさ……」


サザンドラ「……そうだな」


 ▼ 95 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 20:18:25 ID:Ye3L57Fk [34/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




二匹の会話が途切れた……




会話が無くなると……また、波の音が聞こえる……


普段は暑苦しいだけの太陽も、何故か今日だけは心地よかった……



サザンドラ「……」



サザンドラはふと思い出し……自分の左腕を太陽にかざした……


左腕の口は、いつからかずっと閉じたままである……



サザンドラ「……」




 ▼ 96 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 20:21:58 ID:Ye3L57Fk [35/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告






そうだ、今思い出した……



最後に俺が海に来たのは……あの時だったか……



あの時の俺は……まだ、頭が一つだったな……



短い脚で泳ごうとして溺れそうになって……それで、あいつに助け……



っ……



助けてもらった……あいつに……



……




 ▼ 97 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 20:27:06 ID:Ye3L57Fk [36/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サザンドラ「……」



サザンドラは左腕を下ろすと、空を見上げた……


真っ青な空に白い雲が点々と……



サザンドラ「(なんで思い出したんだよ……忘れたつもりだったのに……)」



青い空を見て……自分に嫌気がさしたサザンドラは、隣で寝転ぶニンフィアに目をやった……



ニンフィア「くぅ……くぅ……」 



ニンフィアはいつの間にか眠っていた……



サザンドラ「……寝ちまったか」


 ▼ 98 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 20:46:35 ID:Ye3L57Fk [37/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サザンドラは天使のような寝顔のニンフィアの頬を撫でた……



サザンドラ「……(相変わらず、可愛い寝顔だな……///)」



サザンドラがニヤニヤしていると……だんだんとニンフィアの寝息が……



ニンフィア「くぉぉぉぉ……ぐぅぅぅぅ……」


サザンドラ「ん?」


ニンフィア「ぐぉぉぉぉ……がぁぁぁぉ……」


サザンドラ「お、おい……なんか嫌な予感が……」


ニンフィア「ぐぉぉお!! がぁぁおお!!」



ニンフィアのいびき!


サザンドラ「ぎゃああああああああ!!」


こうかはばつぐんだ!


サザンドラはたおれた!


 ▼ 99 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 20:51:59 ID:Ye3L57Fk [38/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告







……ん?







サザンドラが目を覚ますと、もう空はオレンジ色……


サザンドラは隣を見たが、ニンフィアがいない……



サザンドラ「あ、あれ? あいつは……」



辺りを見渡すと、少し離れた波打ち際……海に沈んでいく夕日の真ん中にニンフィアの影が見えた。



サザンドラ「……」



サザンドラはその影に吸い寄せられるかのように、ニンフィアのもとへ向かった……


 ▼ 100 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 20:54:28 ID:Ye3L57Fk [39/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サザンドラに気づいたニンフィアが振り返った……



ニンフィア「あ、サザンドラ君」


サザンドラ「何してるんだ?」



ニンフィアはまた、夕日を見つめた……



ニンフィア「あの夕日見てよ……綺麗じゃない?」


サザンドラ「……ああ、そうだな」



サザンドラの言葉にニンフィアは微笑んだ……



ニンフィア「私、弱くてよかった……」



 ▼ 101 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 21:03:17 ID:Ye3L57Fk [40/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


サザンドラ「……どう言う意味だ?」


ニンフィア「もし、私が強かったら……きっと今でも世界中のポケモン達と戦い続けてた……でも、私が弱くて捨てられたらから……」



ニンフィアの首からのびたリボンがサザンドラの左腕に結びついた……



ニンフィア「サザンドラ君に会えた……」



サザンドラ「……」


ニンフィア「弱い私だったから、こんな素敵な海に来れた……弱い私だったから、こんな綺麗な夕日を見れた……」



ニンフィアはそっと微笑むと、小さくつぶやいた……



ニンフィア「弱くて幸せだよ……私」



サザンドラ「そうか……」



左腕に結びつけられたリボンから、ニンフィアの心の奥の奥に隠された気持ちが伝わってきた気がした……



サザンドラ「……そうか」



サザンドラは自然に瞳から溢れ出したそれを隠すためにそっぽを向いた……



 ▼ 102 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 21:07:18 ID:Ye3L57Fk [41/42] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告






弱い事を喜ぶ奴なんて初めて聞いた。



でも、俺は思うんだ……



お前は弱くなんかないって……



人間に捨てられ、一度その心を完全に壊されたってのに……それでも前向きに生きれるお前はとてもとても強いと思う……



いつまでも引きずり続けている俺なんかよりも……



それに……




少なくとも俺を倒せるんだから、俺よりは強い。




つづく



 ▼ 103 1◆v1GnTfaqxg 18/01/17 21:08:33 ID:Ye3L57Fk [42/42] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


第四話おしまい。


明日からは忙しくなりそうなので、更新は1日一話でいこうと思います。


では、また明日。


 ▼ 104 デカバシ@ラティオスナイト 18/01/17 21:19:30 ID:9eKj5uzI NGネーム登録 NGID登録 報告
やっぱニンサザ最高やな
 ▼ 105 ロボーシ@エレベータのカギ 18/01/17 21:24:07 ID:w3OU583U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
尊い
支援
 ▼ 106 ゲピー@しめつけバンド 18/01/17 22:41:01 ID:UWqU.fXI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 107 マシュン@ピッピにんぎょう 18/01/18 11:26:24 ID:I9YQfP9Y NGネーム登録 NGID登録 報告
楽しみ!
支援
 ▼ 108 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 17:12:47 ID:ECJtCOCA [1/25] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告





蒸し暑い夏が終わると、急に涼しくなる……



世間的には実りの季節と言われる秋ってやつだ。



俺達野生のポケモンは来るべき冬に向けて、この季節の間に食べて食べて食べまくる……



この季節のうちに栄養を蓄えていなかったポケモンは……厳しい冬に飲み込まれてしまうからな……



そう……秋は俺達にとって、運命の季節でもあるんだ……



そんなあの年の秋の話だ……




 ▼ 109 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 17:17:38 ID:ECJtCOCA [2/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




あの洞穴にて……




サザンドラ「えっと……今日はお前が当番だったよな」


ニンフィア「うん! そうだよ!」


サザンドラ「じゃ、食糧調達頼んだぞ。俺は久しぶりに昼寝でもするから」


ニンフィア「うん! それじゃあ行ってくるね!」


サザンドラ「おう」



サザンドラは大あくびをしながら洞穴の奥に寝転がる……



ニンフィア「よーしっ! がんばるぞーっ!」



ニンフィアは洞穴を飛び出すと……赤、黄、茶色に染まった秋の森へと向かった……


サザンドラはニンフィアを見送ると、目をつむった……




 ▼ 110 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 17:23:34 ID:ECJtCOCA [3/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




また、この季節が来たな……



俺は、今年の冬も越せるだろうか……



今年はあいつがいるから食糧調達を当番制に出来るのが楽だけど……



その分、必要な食糧も二倍って訳だから……これはこれで大変なんだよな……



ふぁぁ……なんだか眠くなってきた……



あいつのいびきが無いから……久しぶりに気持ち良く寝れそうだ……








 ▼ 111 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 17:25:24 ID:ECJtCOCA [4/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告









……ぇ




…………ねぇ!




おじさん! ねえってば!!



 ▼ 112 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 17:28:20 ID:ECJtCOCA [5/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サザンドラ「んぁぁ……よく寝た……ん?」



サザンドラが目を覚ますと……目の前に小さな茶色いポケモンが……



イーブイ「おじさん! 遊ぼうよ!」


サザンドラ「誰だ? お前」

 

洞穴の外からニンフィアが顔を覗かせた。



ニンフィア「その子、私の赤ちゃんだよ!」


サザンドラ「……は?」


ニンフィア「だーかーらー! 私の赤ちゃん!」


イーブイ「おじさん! 遊ぼーよー!」





サザンドラ「はぁああああああああああああ!?」




 ▼ 113 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 17:29:15 ID:ECJtCOCA [6/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告









第五話 子育てブイズ マイエンジェル!?









 ▼ 114 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 17:44:31 ID:ECJtCOCA [7/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サザンドラ「ちょっと待てぇ!! なんだこいつ!? どっから湧いてきた!! ま、まさか……」



サザンドラはガラクタの山からボロボロのポケモン図鑑を取り出した。



サザンドラ「えっと……(た、タマゴグループが違うから産まれないはずっ! ってか、そんな事してないしっ!!)」


ニンフィア「この子、近くの森に一匹でいたから……連れてきたの!」


サザンドラ「は、はぁ……そうだったのか……(だよな……焦ったー……)」


 ▼ 115 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 17:50:32 ID:ECJtCOCA [8/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


イーブイはいつの間にかサザンドラの頭の上によじ登っている……



イーブイ「わーい! 高ーい!」


サザンドラ「……で? どうするつもりだ? こいつ」


ニンフィア「えっとねー、一緒にこの洞穴で……」



サザンドラ「ダメだ」



ニンフィア「ええーっ!! なんでー!? サザンドラ君のけちっ!!」


イーブイ「わーい! おもしろーい!」


 ▼ 116 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 17:54:49 ID:ECJtCOCA [9/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サザンドラ「けちじゃなくてだな……俺達二匹でも冬を越せるかわからないんだぞ!? そんな状態でこいつの分まで食糧を用意するのは無理がある!! お前が思う程冬は優しくないんだ!!」


ニンフィア「いーやーだーっ!! この子も一緒がいいのーっ!!」



ニンフィアのハイパーボイス!


サザンドラ「うぉっ!?」


サザンドラにはあたらなかった!


イーブイにはあたらなかった!


 ▼ 117 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 17:59:54 ID:ECJtCOCA [10/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サザンドラ「あぶねっ!! この子に当たったらどうするんだ!!」


ニンフィア「あ、ごめん……でも私……」


サザンドラ「ダメなもんはダメだ。いた場所に返してこい……もしくは」


ニンフィア「もしくは?」



サザンドラは頭によじ登っているイーブイを掴んで顔の前まで持ってきた……



イーブイ「?」


サザンドラ「……こいつを食糧として食うか……だ」


ニンフィア「そんなのダメぇ!!」


サザンドラ「うるせーっ! 俺は腹が減ってるんだっ!」



サザンドラが大きく口を開けた!



イーブイ「び、びぇぇ……」



イーブイは瞳一杯に涙を溜めて……そして



イーブイ「びぇぇえええええええん!! びぇぇえええええええん!!」



イーブイのハイパーボイス!


サザンドラ「ぎゃああああああああ!!」 


ニンフィアにはあたらなかった!


 ▼ 118 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 18:06:07 ID:ECJtCOCA [11/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


ニンフィア「す、すごい泣き声……」



サザンドラはなんとか立ち上がった。



サザンドラ「お、お前も負けてないけどな……」


ニンフィア「なにそれ! ひどーいっ!!」


サザンドラ「そんな事よりこいつ……絶対に許さ……」



サザンドラがイーブイを見ると……泣き疲れたのか、サザンドラに掴まれたまま眠っていた……



イーブイ「すぅ……すぅ……」


サザンドラ「なっ、こんな状態で寝てやがる……」


イーブイ「すぅ……すぅ……」


サザンドラ「……


イーブイ「すぅ……すぅ……」


サザンドラ「/// (か、可愛い……)」



 ▼ 119 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 18:16:05 ID:ECJtCOCA [12/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



ニンフィア「ねぇー……いいでしょー? この子可愛いじゃん……」


サザンドラ「もーっ!! 好きにしろっ!! でも、お前がそいつの分の食糧をとってこいよ!!」


ニンフィア「やったー!! サザンドラ君大好きーっ!」



ニンフィアはサザンドラに駆け寄ると……



ニンフィアのドレインキッス!


サザンドラ「あぶねっ!!」


サザンドラにはあたらなかった!



ニンフィアは頬を膨らした……



ニンフィア「もー、サザンドラ君ノリが悪いなぁ……」


サザンドラ「ノリが悪いじゃなくて、よけないと死ぬから!!」


 ▼ 120 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 18:27:06 ID:ECJtCOCA [13/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




そんなこんなで……




山の麓の森を三匹は散策していた……



サザンドラ「結局、三匹で食糧調達か……当番制はどこにいったんだ?」


ニンフィア「……」



ニンフィアは不満気な顔でサザンドラを見つめた……


先程からずっと、サザンドラはイーブイをギュッと抱きしめて離さない……



サザンドラ「/// (ほんと可愛いな……このまま食べてしまいたいくらいだ……)」


イーブイ「おじさん暑いよー……」


ニンフィア「ほらサザンドラ君、赤ちゃんが嫌がってるでしょ? ちょっと貸してよ!」



ニンフィアは首からのびるリボンでサザンドラからイーブイをひったくった!



サザンドラ「あっ!」


ニンフィア「ほーら、たかいたかーい!」


イーブイ「わーい!」



 ▼ 121 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 18:30:49 ID:ECJtCOCA [14/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サザンドラ「か、返せよっ!! 俺の赤ちゃんだぞっ!?」


ニンフィア「違うよっ!! 私が拾ってきたんだから私の赤ちゃんだよっ!!」



二匹は睨み合う……



サザンドラ「いいからちょっと貸せっ!!」



サザンドラはニンフィアのリボンからイーブイを奪い取ると、そのままはばたいて上空へと飛び立った……



ニンフィア「あっ! 飛ぶのはズルいよーっ!!」



 ▼ 122 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 18:34:31 ID:ECJtCOCA [15/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



遥か上空……



サザンドラ「ほーら! あいつなんかよりもっと高いぞ!!」



サザンドラがイーブイを見ると、イーブイはガタガタと震えている……



イーブイ「うぅ……怖いよぉ……」


サザンドラ「あ、あれ?」


イーブイ「怖いよぉおおおおお!!」



イーブイのハイパーボイス!


サザンドラ「ぎゃああああああああ!!」



サザンドラはイーブイを抱いたまま墜落した!



 ▼ 123 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 18:38:46 ID:ECJtCOCA [16/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


山の麓の森にて……



ニンフィア「あっ! 落ちてきた!」



ニンフィアは落ちてきたイーブイをリボンで受け止めた……



ぐしゃっ!!



サザンドラがニンフィアの隣に墜落した!



ニンフィア「あっ……サザンドラ君大丈夫?」


サザンドラ「た、他界他界するところだった……ははは」


ニンフィア「笑いごとじゃないよね……それ」


 ▼ 124 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 18:55:58 ID:ECJtCOCA [17/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



三匹は森の中でもめている……



サザンドラ「なぁ、そろそろ俺の番だろ? 貸せよ」



サザンドラはニンフィアがリボンでぐるぐる巻きにしているイーブイを引っ張った。



ニンフィア「だめっ! この子は私の赤ちゃんなの!」



ニンフィアもサザンドラに取られまいとイーブイを引っ張った。



イーブイ「いたいっ! いたいってばぁ!!」



二匹「!!」



二匹は静かに見つめ合うと、イーブイをそっと地面に下ろした。



イーブイ「?」


ニンフィア「みんなで手をつなごっか」


サザンドラ「……そうだな」



サザンドラはイーブイの左前脚……ニンフィアはリボンで右前脚をしっかりと持った。



イーブイ「わーい!」



二匹の間のイーブイは宙ぶらりんではしゃいでいる……


二匹はそんなイーブイを見つめて静かに微笑んだ……


 ▼ 125 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 20:32:39 ID:ECJtCOCA [18/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



その時、遠くの二匹のポケモンが……



エーフィ「あっ!!」


ブラッキー「イーブイ!!」



ニンフィア「?」


サザンドラ「誰だ?」



その二匹のポケモンは息をきらせながらサザンドラ達の前に駆け寄った。



エーフィ「あなた達がイーブイを見ててくれたんですか?」


サザンドラ「え? えっと……」


ニンフィア「もしかしてあなた達は……」



ブラッキー「申し遅れました。私達はその子の両親です」



二匹「!」


 ▼ 126 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 20:35:51 ID:ECJtCOCA [19/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



イーブイ「パパー! ママー!」



イーブイは両親のもとに駆け寄ると、ブラッキーの頭の上にぴょんと飛びのった。



エーフィ「私が目を離した隙にこの子がいなくなっちゃって……ありがとうございます!」


サザンドラ「はぁ……」


ニンフィア「……」



ニンフィアはうつむき、寂しそうな顔をしている……



 ▼ 127 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 20:40:16 ID:ECJtCOCA [20/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



ブラッキー「では、私達はこれで……」


エーフィ「本当にありがとうございました!」


サザンドラ「おう、これからは気をつけろよ」



二匹はイーブイを連れて歩き出した……



ニンフィア「……」



ニンフィアはかなり落ち込んでいる様子……



サザンドラ「もとからお前の子どもじゃなかったから仕方ないだろ?」


ニンフィア「でも……」



遠ざかるブラッキーの頭にのったイーブイが、そんなニンフィアを見ていた……



イーブイ「……」



イーブイは大きく息を吸って……そして、大きな声で叫んだ。



イーブイ「おねーちゃん!! おじさん!! ありがとーっ!!」

 ▼ 128 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 20:43:25 ID:ECJtCOCA [21/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



ニンフィア「!」


サザンドラ「……ほら、返事、返してやれよ」



サザンドラに背を押されたニンフィアも、大きな声で叫んだ……



ニンフィア「また遊びに来てねーーっ!!」



ニンフィアのハイパーボイス!


イーブイにはあたらなかった!


ブラッキーにはあたらなかった!


エーフィにはあたらなかった!


サザンドラ「ぎゃああああああああ!!」


サザンドラにこうかはばつぐんだ!


サザンドラはたおれた!



 ▼ 129 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 20:47:40 ID:ECJtCOCA [22/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




数分後……




ニンフィア「大丈夫? サザンドラ君……」


サザンドラ「だ、大丈夫だ……油断してただけだ……」



サザンドラはなんとか身体を起こすと、首を鳴らした。



ニンフィア「……ねぇ」


サザンドラ「なんだ?」


ニンフィア「私、いつか赤ちゃんが欲しいな」



サザンドラははばたくと、ニンフィアに背を向けた……



サザンドラ「赤ん坊なんていらねぇよ」


ニンフィア「え? なんで?」


サザンドラ「お前一匹いるだけで大変なのに、これ以上手間を増やしてたまるかよ……」


ニンフィア「もー、サザンドラ君は面倒くさがりだなぁ」



 ▼ 130 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 20:50:15 ID:ECJtCOCA [23/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サザンドラ「ほら、食糧調達に行くぞ。おっきい赤ちゃんよ」


ニンフィア「えーっ! なにそれ!? サザンドラ君ひどいよ!!」



ニンフィアはサザンドラの背に飛び乗った。



サザンドラ「誰の背中で言ってるんだか……」



ニンフィアを背にのせたサザンドラはため息をつくと、高く飛び上がった……




 ▼ 131 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 20:52:59 ID:ECJtCOCA [24/25] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告





そんな事を言いながらも……少しは赤ちゃんっていいなって思ってる俺がいる……



けど、今はこいつがそばにいるだけで十分だ……



こいつが俺の隣に来てから、手間は増えたが……退屈も無くなったからな……



あとは、俺に対する攻撃をやめてもらえたら……な……





つづく



 ▼ 132 1◆v1GnTfaqxg 18/01/18 20:57:17 ID:ECJtCOCA [25/25] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


第五話おしまい。



最終話の下書きがまだ終わってない……そろそろまずいな……


それはそうと、最近サブタイトルが雑になってる気がするんだな……(元ネタ知ってる人いるのかな?)


んじゃ、また明日……


 ▼ 133 ンリキー@ていきけん 18/01/18 21:06:40 ID:hzIbr9t. NGネーム登録 NGID登録 報告
>>132
明日も楽しみにしてます!
支援
 ▼ 134 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 12:34:23 ID:64D8V0LQ [1/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告





とうとう降り出した雪……



そう、冬がやってきたんだ……



なんとかギリギリの食糧しか調達出来なかった俺達は、雪の下に埋もれ、隠された食糧を探しながらなんとか食いつないでいた……



そんな、冬のある日……俺の選択が運命を大きく変えた……



 ▼ 135 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 12:38:57 ID:64D8V0LQ [2/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




サザンドラ「今日も冷えるな……」



サザンドラが洞穴を出て、辺りを見渡すと……真っ白な雪に覆われた山肌……


そして、どこまでも続く真っ白な森が広がっていた……


サザンドラは洞穴の入り口に出来たつららをつついて落とすとため息をついた…… 



サザンドラ「食い物さえあれば、この季節も楽しめるだろうにな……」



続いて、洞穴からニンフィアが飛び出した。



ニンフィア「雪、溶けてきたと思ったらまた積もっちゃったね……」


サザンドラ「冬はまだまだ続きそうだな……」


 ▼ 136 ンナ@コダックじょうろ 18/01/19 12:43:27 ID:2dv3AUIA [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
更新来てたぁーーーーーーー!!!!
支援!!!!
 ▼ 137 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 12:44:42 ID:64D8V0LQ [3/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



その時、サザンドラの腹が鳴った……


ぐぅぅぅぅ……



サザンドラ「うぅ……腹減った……この雪が全部食べ物ならいいのに……」


ニンフィア「私が何か食べ物探してこようか?」


サザンドラ「……いいのか?」


ニンフィア「たまには私も役にたたないとねっ! まかせてよ!」


サザンドラ「たまにはじゃなくて、いつも役にたってくれ……」


ニンフィア「じゃあ私、行ってくるねー!」



ニンフィアは真っ白な雪に足跡を沢山つけながら、山を駆け下りて行った……



サザンドラ「……嫌な予感しかしないが……たまには任せてみるか」



サザンドラは洞穴に戻っていった……


 ▼ 138 ティアス@プラズマカード 18/01/19 12:45:58 ID:F/Vt6.XU NGネーム登録 NGID登録 報告
シエンネ
 ▼ 139 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 12:50:18 ID:64D8V0LQ [4/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



その頃、山の麓の森で……




三人の男が森を歩いていた……



男1「寒いっすね……兄貴……」


男2「お前はヒョロガリだからな! 俺くらいに脂肪をつけりゃあ寒くないぜ!」



三人の中で一番大きな腹の男が笑う。


すると、物静かな男が二人を見て顔をしかめた……



男3「お前ら静かにしろ……獲物が逃げるぞ?」


男1「っ! す、すまねぇ……兄貴……」


男2「ほいほい、それじゃあこの辺りに罠をしかけるか?」


男3「そうだな……撒き餌も忘れるなよ?」


男1「へいっ! 兄貴ぃ!」



男達は罠の準備を始めた……



 ▼ 140 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 12:51:31 ID:64D8V0LQ [5/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告









第六話 白い雪、黒い影








 ▼ 141 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 12:56:42 ID:64D8V0LQ [6/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




数分後……



山を駆け下りて、森にニンフィアがやって来た。



ニンフィア「何か食べ物ないかな……」



ニンフィアは木の根元を掘り返すが……食糧は見当たらない……


既にこの辺りの食糧も二匹が食べ尽くしつつあるので、そう簡単には食糧が見つからないのだ……



ニンフィア「サザンドラ君が待ってるのに……どうしよ……ん?」



ニンフィアが顔をあげると……雪の上に木の実が転がっていた。



ニンフィア「あっ! モモンの実!」



ニンフィアは駆け寄ると、そのモモンの実を拾い上げた。



ニンフィア「おいしそー! サザンドラ君と半分こしよっと! ……あれ?」



気づけば、目の前に広がる雪の道……点々と木の実が転がっている……



ニンフィア「わぁー! 木の実がたっくさん!!」



ニンフィアはスキップしながら木の実を拾っていった……



 ▼ 142 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 13:01:13 ID:64D8V0LQ [7/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告




その頃、サザンドラは洞穴の外に出て、森を見下ろしていた……



サザンドラ「心配だ……」



山の上は、ただ、冷たい風が吹き抜けるだけ……


風の音しか聞こえない……真っ白な雪の山……



サザンドラ「なんで一匹で行かせたかな……俺もついて行けば良かった……」



サザンドラは積もったばかりのふわふわの雪を右腕で掴み取ると、丸めて森に向かって放り投げた。


雪玉は放物線を描いて遠くまで飛んでいき……森の中に落ちた……


 ▼ 143 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 13:06:41 ID:64D8V0LQ [8/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サザンドラ「あー……それにしても、あいつがいないと暇だな……」



サザンドラははばたくのをやめて、雪の上に寝転がると空を見上げた……



サザンドラ「はぁ……腹減ったなぁ……あ、あの雲……木の実みたいだ……うまそうだな……」



サザンドラがニヤニヤしていると、森から聞き覚えのあるあの声が……




助けてぇーーー!!




サザンドラ「っ!?」



サザンドラは身体を起こした。



サザンドラ「なんだ!? あいつ……何かやらかしたか!?」



心配になったサザンドラは力強くはばたき、森へ向かった……



 ▼ 144 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 13:11:19 ID:64D8V0LQ [9/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


その頃、森では……




ニンフィア「誰か助けてぇ!!」



木の実を沢山抱えたニンフィアが檻の中で暴れていた。


そこに三人の男がやってくる……


 
男2「おっ、何か捕まってるぞ?」


男3「ニンフィアじゃないか……なかなか珍しいポケモンだな……少し痩せているが……」


男1「こいつは高く売れそうっすね! 兄貴ぃ!」



ニンフィア「助けてぇ!! サザンドラくーん!!」



男1「ギャーギャーうるせーんだよ! このっ!」



ヒョロガリの男がニンフィアの入った檻を蹴りつけた。


ガッ!


ニンフィア「きゃあ!!」


男3「おい、その辺にしておけ……商品に傷がつく……」


男1「は、はぁ……すみません兄貴ぃ」


 ▼ 145 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 13:15:44 ID:64D8V0LQ [10/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



男2「じゃ、今日は撤収しますか」


男3「そうだな……」



大きな腹の男がニンフィアの檻を持ち上げようとした……その時、三人の前に黒い影が舞い降りた……



バサァ……



男1「な、なんだぁ!?」


男2「あのポケモンは……」


男3「サザンドラか……」


ニンフィア「サザンドラ君!」



 ▼ 146 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 13:22:14 ID:64D8V0LQ [11/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サザンドラ「……ニンフィアを返せ」



サザンドラは三人を鋭く睨みつけた……



男3「サザンドラ……こいつは高く売れそうだな……お前ら、何か捕獲用の装置を持っていないか?」


男1「えっと……」


男2「モンスターボールをいくつか……」


男3「なんでもいい……あいつも捕まえていこう」


男1「へいっ! 兄貴ぃ!」



リーダーと思わしき男に指示され、二人の男がモンスターボールをサザンドラ目掛けて投げつけた!



ニンフィア「サザンドラ君っ!!」


サザンドラ「……」



しかし、サザンドラは右腕の一振りで軽々とモンスターボールを弾き飛ばした。



男3「!」


男2「くそっ! ボールに入らぇー!」


男1「もっと投げるぞ!」



二人はカバンから次々とモンスターボールを取り出してはサザンドラに投げつけてくる……


サザンドラはそのボールを右腕で弾き飛ばしながら、ボールが届かぬ高さまで飛び上がった……



男1「あっ! あいつ逃げやがった!」
 ▼ 147 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 13:26:10 ID:64D8V0LQ [12/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



ある程度の高さまで飛び上がったサザンドラは三人を見下ろした……



サザンドラ「(誰が逃げるか……ニンフィアは必ず返して貰うからな……)」



サザンドラは澄んだ冷たい空気を一杯に吸って……心を落ち着けた……



サザンドラ「(どうする……俺の使える技は……)」



サザンドラは男達を見た……


男達はニンフィアの入った檻を囲むように立ち、こちらの様子を伺っている……



サザンドラ「(かえんほうしゃ……はダメだな、ニンフィアごと焼いてしまう……他の技じゃないと……)」



 ▼ 148 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 13:28:39 ID:64D8V0LQ [13/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サザンドラ「(えっと……俺が今使える技は……りゅうのはどう……あと、トライアタックか……)」



三人の男がサザンドラを睨みつける……


ニンフィアは怯えた瞳でこちらを見ている……



サザンドラの頬を嫌な汗がダラリと流れた……



サザンドラ「(どっちを使えばあいつらを追っ払えるんだ!?)」





つづく


 ▼ 149 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 13:32:37 ID:64D8V0LQ [14/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


第六話おしまい。


サザンドラが使う技……どっちならニンフィアを助けられる?


1、りゅうのはどう

2、トライアタック


選んだ技で今後の展開が少しだけ変わるよ。(早く下書き書かないと……)


って事で安価下……



 ▼ 150 ケニン@GBプレイヤー 18/01/19 13:41:23 ID:QuzfqnQU NGネーム登録 NGID登録 報告
りゅうのはどう
 ▼ 151 マワリ@ミストシード 18/01/19 13:41:40 ID:eJuBZX7M NGネーム登録 NGID登録 報告
りゅうのはどう
 ▼ 152 ルッグ@フェアリーZ 18/01/19 13:44:59 ID:I6M0ZuHA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
1
 ▼ 153 ザリガー@すごいつりざお 18/01/19 14:00:58 ID:2dv3AUIA [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
りゅうのはどう
 ▼ 154 スボー@ライブドレス 18/01/19 14:05:48 ID:hZ3mj7io NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
りゅうのはどう
 ▼ 155 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 14:21:48 ID:64D8V0LQ [15/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



その時、サザンドラは「ある事」に気づいた。



サザンドラ「(そうだ! あいつは俺のりゅうのはどうがきかなかったはずだ!!)」



サザンドラはニンフィアと出会ったあの日を思い出した……



 ▼ 156 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 14:25:06 ID:64D8V0LQ [16/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



ニンフィアと出会ったあの日……




サザンドラ「……その言葉、後悔してももう遅いぞ」



サザンドラは大きく息を吸うと……



サザンドラ「りゅうのはどう!!」



サザンドラの大口から放たれた光線がニンフィアに直撃し、大爆発を起こした。


爆風が辺りの木々を揺らし、桜の花びらが舞う……


サザンドラはその爆風の中、小さく呟いた……



サザンドラ「悪く思うなよ……」



そして、飛び立とうとしたが……







なかなかかっこいい技だね! でも、私負けないよっ!







サザンドラ「っ!?」



振り返ると、ニンフィアが自慢気な顔をして立っていた……


その身体には傷一つ無い……

 ▼ 157 ンクルス@あおのはなびら 18/01/19 14:27:25 ID:2dv3AUIA [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
更新来たぁぁーーーー!!!!!!!
支援
 ▼ 158 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 14:28:29 ID:64D8V0LQ [17/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告





サザンドラ「(そうとわかれば……!)」



サザンドラは大きく息を吸って……口を開いた!



サザンドラ「りゅうのはどう!!」



サザンドラの大口から放たれた光線が、ニンフィアもろとも男達を襲った!!



男達「ぎゃああああああああ!!」



雪の積もった真っ白な森で大爆発が起こった……



サザンドラ「やったか……?」



サザンドラは大爆発で起こった煙の中へと飛んでいった……


 ▼ 159 レッグル@ラブラブボール 18/01/19 14:29:52 ID:2dv3AUIA [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!
 ▼ 160 1◆v1GnTfaqxg 18/01/19 14:30:06 ID:64D8V0LQ [18/18] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告









第六-A話 温もりの帰り道








このページは検索エンジン向けページです。
閲覧&書き込みは下URLよりお願いします。
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=756404
(ブックマークはこちらのページをお願いします)
  ▲  |  全表示300   | << 前100 | 次100 >> |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。

. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!

(消えた画像の復旧依頼は、お問い合わせからお願いします。)
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼