【ポケダン超SS】ブイゼル「俺が何したって言うんだよ！」

ブイゼル「https://www.youtube.com/watch?v=QXEg2dAnCns&index=1&list=PLBE2D9BnJJUoJ5sD_i0HzP_4T-0-7Vv-jなんだけどさ」

ブイゼル「こいつをどう思うよ」

アーケン「えっと……どれどれ？」

デデンネ「……やっぱりペロッパフってあれだなあって」

ブイゼル「それもそうだけどさ！　41秒から53秒の所見てくれよ！」

ホルビー「え？　何かおかしい所ある？」

アーケン「ないよな」

デデンネ「まあ別に何も」

ブイゼル「……は？」

ブイゼル「いやおかしいだろ！　なんで俺調理されてるんだよ！」

クチート「いつまでコントやってるのよ。ブイゼル、あなたが気になってる事はよくわかった」

ブイゼル「クチート……」

クチート「でも……おかしいな」

クチート「なんでブイゼルがネタにされなきゃいけないんだろう……」

ホルビー「どちらかと言うとオイラの方がネタにはされてるけどね……」

デデンネ「ご愁傷さま。まあ……虚無の陰にあっさりやられちゃってたもんね」

アーケン「まあでも一番はあいつだろ」

デデンネ「そうね。まったく、いつも1人でおいしいもんばっかり食ってー！」

クチート「ううん……そうだ。ネタにされてるのって、傍から見たらあの2人が世界を救うのにあんまり貢献出来てない人なんじゃない？」

ブイゼル「確かに、俺たちよりよっぽど活躍したクチート、ジラーチ、ダンチョーがネタにされてるのはあんまり見ないな」

クチート「だとすれば……みんなが活躍したって事を証明出来ればこういう扱いもなくなるんじゃない？」

アーケン「なるほど！　それは一理あるな！」

デデンネ「みんな多かれ少なかれ活躍してるのは間違いないし、絶対出来るもん！」

クチート「わかった。じゃあ……まずは私、デンリュウ、ジラーチ。この3人は考えるまでもなく絶対大丈夫よね」

ホルビー「異議なし」

クチート「次はデデンネだけど……向こうであの2人と約束したのよね。どうもあれが結構2人を支えてたみたいだし……後あなたがいなかったら2人と合流出来なかった」

クチート「それがあるから、このダークマター事件に関してネタにされる事は滅多にないよね」

デデンネ「まるで他の所ではネタにされてるみたいね……」

クチート「世の中には知らない方が幸せな事もある。次はアーケン」

クチート「アーケンは案外活躍してるのよ。神秘の森で石化したラティオスたちを2人と一緒に見て、テンケイ山では2人と一緒に石化されて」

クチート「なけなしのお金はたいてパスポート買ったりね」

アーケン「へへ」

クチート「これで後はブイゼル、ホルビーだけね」

ブイゼル「だな」

クチート「じゃあ次は一番問題にされてるホルビーの証明をするわよ」

クチート「こっからは少し長くなるから、覚悟してね！」

クチート「まずあなたが2人と同行したダンジョンは向こうを除くと決戦ヶ岳だけだったよね」

クチート「でもそこには、私も同行していた」

クチート「しかもエンテイは初めから石にされてたから、あんまり意味がなかったのよね」

ホルビー「うん……」

クチート「で、次目ぼしい何かが起こるのは向こう。あなたは真っ先に虚無の陰にやられて……」

クチート「あいつが自分の事を俺って呼んだから私は気付けたんだけど……これもしブイゼルかホルビー、デデンネだったらたぶん、私たちみんな騙されてた」

ホルビー「え？　なんで？」

クチート「ブイゼルもアーケンも自分の事を俺と呼ぶ。デデンネに化けられてたらたぶん普通に私って言って騙して来たからわかんなかったと思う」

クチート「つまりあなたが……ホルビーがやられてなかったら、世界は滅んでいた」

クチート「ちょっと強引な気もするけど、これでホルビーがいてよかった理由の証明、終わりでいい？」

ホルビー「そっか……オイラじゃなかったら……」

ブイゼル「なあクチート、俺は？」

クチート「もちろん。すぐ出来るわ」

クチート「あなたの一番の活躍は、問題のシーンもあるけど炎の島の火山よね」

クチート「あそこで2人を積極的にサポートして、ありがたかったんじゃないかしら」

ブイゼル「でもそれだけじゃ岩タイプのアーケンが行っても問題なかったんじゃ？」

クチート「確かにそうかもしれない」

クチート「あそこの地点だけを考えるなら、だけど」

ブイゼル「え？」

クチート「ブイゼルは単身エンテイに勝負を挑んで、負けた。2人を守ろうとした故の行動なのはわかってる」

ブイゼル「でも、そこで2人と一緒に戦ってたら簡単に退けられた……」

クチート「そう。簡単に退けられたらまずいのよ」

ブイゼル「……え？」

クチート「考えてもみて。あそこで2人が追い込まれず、スカーフの力を発動させなかった場合の事」

クチート「エンテイはあの2人の力に気付かず、虚無の世界からの脱出も自分たちを優先したと思うの」

クチート「だって明らかに、スカーフの力で強化されてない2人より、3聖獣たちの方が強いし、普通に考えたら、あの2人より自分たちが脱出した方がダークマター撃破の可能性があがるって思うじゃない？」

クチート「実際は3匹が虚無の陰を追い払って、私が2人をぶっ飛ばしたんだけど……たぶんそれしかあそこから誰か脱出する方法はなかった」

クチート「だからスカーフの事知らなくても、その結論に至った可能性はなくもない。けど、自分たちが助かろうと思ってるポケモンに、案外そんな発想は浮かばない物だから」

ブイゼル「そ、そうなのか……でもそれで、なんでアーケンじゃダメなんだ？」

クチート「神秘の森に2人を連れて行った事から判断出来るわ」

アーケン「それのどこが何なんだ？」

クチート「2人が強く戦うって言ったら、たぶんアーケンは、一緒に戦ってた」

クチート「神秘の森ではかばってたけど、行くって強く言い張ったら、連れて行ったんでしょう？」

クチート「たぶん、エンテイと戦う時もそうだったんじゃないかなって」

ブイゼル「なるほど！　そうか、俺がやられてなかったら……」

クチート「これで全員終わったよね。みんな、どこかで役に立ってた。みんなじゃないと出来ない事があった」

クチート「だからネタにされても気にする事なんて何もないよ。気にせず調査の仕事頑張ろう！」

ホルビー「ありがとう！　おかげで自信が出て来たよ！」

アーケン「ま、俺は初めから活躍してるってわかってたけどな！」

ブイゼル「まあこの調査団に、ムダな人材はいないって事だな！」

デデンネ「そうね」

ペロッパフ「……グスン」

ペロッパフ「そうですよね……いつもいつもつまみ食いばっかで、考えてももらえないんだ……」

ペロッパフ「みんななんて……もう知らないっ！」

ペロッパフ「うわわわわーん！」

ペロッパフ「きゃ！　いっててて……ってダンチョー！」

デンリュウ「いたたたた……おや、ペロッパフですか。一体どうしたんですか？　いきなり飛び出して来て」

ペロッパフ「ダンチョー、みんながひどいんです……」

デンリュウ「やれやれ、そんな事ですか」

ペロッパフ「そんな事って……」

デンリュウ「じゃあ聞きますよ。本当にみなさんが、ペロッパフの事を忘れていると思いますか？」

ペロッパフ「え？」

デンリュウ「私のカンが当たっていればですけど……中でみなさん、待っているはずですよ」

ペロッパフ「まさか……」

デンリュウ「はい、そのまさかです」

デンリュウ「たぶんみなさん、あなたにサプライズをしようとしているんだと思いますよ？」

ペロッパフ「……ちょっと行ってみます！」

ペロッパフ「みんな……」

ブイゼル「うおっ！　思ったより帰って来るの早かった！」

ホルビー「せっかくあんな企画してたのに……」

アーケン「ってダンチョー！　デデンネ、来てるなら言ってくれよ……」

デデンネ「ごめん。ちょっと飾りつけ考えるのに集中し過ぎちゃって」

クチート「忘れる訳がないだろう、ペロッパフ。ペロッパフのごはんのおかげで、みんな元気に仕事出来るんだ」

ペロッパフ「……みんな……みんなぁ……」

デンリュウ「やれやれ、これにて一件落着ですね」

ブイゼル「これに懲りたら、もうつまみ食いなんてやめろよ」

ペロッパフ「え……それは無理です！」

ブイゼル「え……いやなんでだよ！」

当SSはこれにて完結です
お読みくださりありがとうございました

おつおつ

乙

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