【ポケダン超SS】七五三に

11月14日　七五三　前日

ナエトル「……」

???「……ｄ起きないの……」

ナエトル（……これ……タブンネ先生の声？）

タブンネ「ん？　ナエトル？　気が付いたの？！」

ナエトル「………………うー……ん？」

タブンネ「よかった！　ナエトル、気が付いた」

ナエトル「……えっと……自分は確か、ハロウィンに、カラマネロを倒して、ピカチュウを捜しにここまで来て、操られたピカチュウを……ピカチュウ！」

ナエトル「ピカチュウはどこですか？！」

タブンネ「そこよ。まだ眠ってるの」

ナエトル「まだ……」

タブンネ「お互いに、致命傷だった。あなたも、かれこれ2週間眠ってたわ。コノハナさんも、学校のみんなも、それから私たち先生も、みんな心配してたのよ」

ナエトル「ごめんなさい……」

タブンネ「いいのいいの。だけど……ピカチュウ、どうして気付かないのかしら……。ナエトルよりも傷は軽かったし、体も、完治してるはずなのに……」

ナエトル「それは、きっと……」

ナエトル「心因的な物じゃないかって」

タブンネ「たぶんね。先生もそう思ってるの」

ナエトル「……とりあえず、自分だけでも気付いた事、みんなに伝えて来ます。ピカチュウを、お願いします」

タブンネ「うん」

ニャスパー「あ……ナエトルっ！」

ナエトル「おはよう。2週間、みたいだね」

ニャスパー「……ナエトル、本当に、良かった……気付いてくれて、良かった……」

ナエトル「……だけど、ピカチュウは、まだ眠ったままだ」

ニャスパー「うん……。ねえ、私、大人たちに伝えて来るから、コノハナさんとヤンチャムたちには自分で言ってあげて」

ナエトル「わかった」

ナエトル「ヌメラ！　シキジカ！」

ヌメラ「あっ！　ナエトルだっ！」

シキジカ「無事……だったんだ……よかった……」

ナエトル「自分は、なんとか。だけど、ピカチュウは……」

シキジカ「……」

ヌメラ「そう……なんだ」

ナエトル「……ピカチュウは、操られてた。ニャスパーから聞いてると思うけど、件のカラマネロに」

ナエトル「自分の中の強い感情を引きずり出されて、無理矢理大きくさせられて……」

ナエトル「きっと……ピカチュウは、心の傷が重すぎて、耐えられないんだ」

ヌメラ「……心配だよね」

ナエトル「……何か、わからない事がある気がするんだ……。ちょっとゆっくり考えたい」

ナエトル「だから、また後で」

ヌメラ「うん」

シキジカ「わかった」

ヤンチャム「ナエトルっ！　無事だったのか？！」

チョボマキ「心配したんだぞ！」

ナエトル「ごめん。もう自分は大丈夫。ピカチュウはまだだけど……」

ヤンチャム「……そうか」

チョボマキ「まあ、元気だしなって」

ナエトル「ありがとう。……少し、1匹になりたいから、またね」

ヤンチャム「あ、おい！」

チョボマキ「いや、ここはナエトルの好きにさせてあげよう」

ナエトル「……ごめんね」

――

コノハナ「ナ、ナエトル？！　よかった、無事で。オラ、心配で、心配で……」

コノハナ「……お帰り、ナエトル……」

ナエトル「……だけど、ピカチュウはまだ、眠ったままだ」

コノハナ「そうか……。まあ、あんまり心配し過ぎちゃ駄目だど。……オラ、ごはん作るだど」

ナエトル「ありがとう」

ナエトル（さて、1匹になった）

ナエトル（……カラマネロは倒した。だけど……狙いは、なんだったんだ？）

ナエトル（こうなる未来は、向こうも予測出来たはず）

ナエトル（……自分にカラマネロを殺させて、そして、ピカチュウを倒させる）

ナエトル（その中で、自分は……）

ナエトル「……！」

ナエトル（く、苦しい……）

ナエトル（な、なんだ？　何かが、何かが自分の中に……）

ナエトル（……虚無の世界、ダークマター、強い……怒り？）

ナエトル（っ！　もしかして！）

ナエトル「ねえ！　コノハナちょっといい？」

コノハナ「ん？　どうした？」

ナエトル「ダークマターに憑りつかれた時って、どんな感じだった？」

コノハナ「どうしてそんな事聞くんだ？」

ナエトル「……もしかしたら、だけど、自分も、少し危険だから」

コノハナ「ええっ？！　それは大変だど！」

ナエトル「教えて、どんな感じ？」

コノハナ「なんか時々胸が痛んで、体中がなんだか重くて……」

ナエトル「……マズイな。かなり一致してる……」

コノハナ「ええっ？！　どうするだどどうするだど？！」

ナエトル「……とりあえず、ゼルネアスに相談しに行く」

コノハナ「わかっただど！　気を付けて。優しさを、思いやりを忘れるなだど！」

ナエトル「わかった」

ニャスパー「どうしたのナエトル」

ナエトル「……急いで、ゼルネアスと会わなくちゃいけない。じゃないと、自分が世界を滅ぼしかねない」

ニャスパー「え？」

ナエトル「コノハナに聞いて。じゃあ！」

ニャスパー「あ、ちょっと！」

ナエトル（急がないと……）

数時間後
ワイワイタウン

ホルビー「あっ、ナエトル！　よかった……無事だった――」

ナエトル「急いでるから、また後で！　ごめん！」

ホルビー「えっ、どうし――」

ナエトル「帰ったらまた説明するから！」

ホルビー「ピカチュウは？！」

ナエトル「まだ起きてない！」

ホルビー「……そうか」

ナエトル（もうすぐ……港はもうすぐだ）


ナエトル「ラプラス！　自分を、生命の樹に連れて行って」

ラプラス「ナエトル……。わかりました」

ナエトル「なるべく急いでください、お願いします」

ラプラス「何か事情がありそうですね。とにかく、乗ってください」

ナエトル「ありがとう……。説明は、海の上でするよ」

ラプラス「なるほど、ダークマターが中に……」

ナエトル「可能性ですけど。だけど、カラマネロが狙ってる事って、もう他に考えられない」

ナエトル（ダークマターは、世界を滅ぼす。世界その物を消したいと言っていたカラマネロは、その復活を狙っていてもおかしくはない）

ナエトル（そして、ダークマターの消滅時の明るい光。……でも、ダークマターの一部である事には代わりない）

ナエトル（それを一番色濃く受けたのは、きっぱりと受け入れた、自分と――）

ナエトル（中に残っていた物を、再び黒く塗りつぶし、そして自分の狙い通りに動かそうとしていたのなら、辻褄が合う）

ナエトル（ダークマターの黒い意志は、あいつらの中で、決して浄化される事のないまま、膨らんだのか。それこそ、コノハナたち以上に。だから、虚無の世界に行けた）

ナエトル（催眠術で、嫉妬の炎を燃やしたピカチュウも、同じだ）

ナエトル（……全部、全部辻褄が合う）

ラプラス「着きました。気を付けて」

ナエトル「ありがとう」

ゼルネアス「……なるほど」

ナエトル「受け入れないといけない。それはわかってる。だけど、どうしても、自分には難しい。理が勝って、心のどこかで、遠ざけてしまう」

ゼルネアス「……受け入れる必要なんて、ないのかもしれません」

ナエトル「え？」

ゼルネアス「誰しも、心に悪は持っています。多いか、少ないか。制御できるか、できないか。そのぐらいの違いです」

ゼルネアス「認められないのなら、それもあなたの個性。その自分を認めてあげる事こそが、自分の中の闇と向き合う、第一歩だと思いますよ」

ナエトル「……」

ゼルネアス「とにかく、気負い過ぎない事です。素直に、自分と言う物を、見詰めてみては？」

ナエトル「……とりあえず、大丈夫なんだね？」

ゼルネアス「ええ、恐らくは。ですが、不安だと言うのなら、今あなたが付けているスカーフに、生命の樹のエネルギーを注いでも構いませんよ」

ナエトル「……よろしくお願いします」

ゼルネアス「わかりました。……完了です」

ナエトル「はやっ！　あ、ありがとう……」

ゼルネアス「それにしても、素敵なスカーフですね。生命の樹製のあのスカーフに負けない程に」

ナエトル「ええ、まあ。ダンチョーたちが、クリスマスに」（12月参照。うらるは完結後に掲載します）

ゼルネアス「なるほど、クリスマス、ですか」

ナエトル「はい。ピカチュウ、昔ミュウだったって言うのに、無邪気にまだ、サンタさん信じてて……調査するんだって、張り切ってたなぁ……」

ゼルネアス「……彼女は、ダークマターを、抵抗なく受け入れた。だからこそ、そこに付け込まれた。けれど、その優しさがあれば、きっと大丈夫です」

ナエトル「……ありがとう。じゃあ、またね」

ゼルネアス「いえいえ」

海上

――ナエトル、どうしたの？　急に走り出して。

――ごめん。今、海の上にいる。

――え？

――自分とピカチュウの中に、ダークマターが残ってるかもしれなくて、ゼルネアスに相談に行ったんだ。

――そうなんだ……。ダークマターが……。

――うん。今日はもう、帰れそうにない。急いで、明日戻るね。

――わかった。みんなにも、伝えとくよ。

ラプラス「終わりましたか？」

ナエトル「うん。テレパシー、凄いよね。こんな遠くまで届くんだもん。ニャスパー、ショックだろうな……」

ラプラス「え？」

ナエトル「嫉妬を無理矢理大きくさせられたピカチュウに、襲われて、自分との闘いを間近で見て……」

ラプラス「……」

ナエトル「許せない。そう思う感情は自然な事で、だけど、自分は……」

ナエトル「わからないよ……。どうすればいいのか、わからないよ……」

ラプラス「着きました」

ナエトル「ありがとうございます」

ラプラス「いえ、これも仕事ですから。……頑張ってくださいね。これしか言えませんが」

ナエトル「充分ですよ」

ナエトル（……調査団のみんなにも、ちゃんと説明しなきゃな）

調査団1F

デンリュウ「なるほど……ピカチュウは、まだ」

ナエトル「はい……」

クチート「ダークマターが2匹の中に残っている、か」

ナエトル「恐らくは。カラマネロは、あれからどうなったの？」

アーケン「あいつの死体は、街の子どもたちに見られないように、俺たちが処理した。……ナエトル、辛かったんだな」

ナエトル「……。あいつが、殺せって。殺さないとピカチュウは戻らない、って」

ブイゼル「そんな事が……」

デデンネ「……許せない。純粋な気持ちに付け込むなんて……っ！」

ナエトル「……ねえ、ピカチュウは、起きるのかな……」

ナエトル「……ピカチュウは、操られたままだった。ちゃんと、帰って来るのかな？　ピカチュウは、ピカチュウは……うわぁぁあああ……」

みんな「……」

ペロッパフ「と、とにかく、おいしい料理を食べて、元気を出しましょう！　泣いてても、ピカチュウは喜びませんよ！」

ナエトル「ひっく……うん……うぐ……」

デンリュウ「その通りです」

ペロッパフ「ごはんは出来てますよ」

ナエトル「うん……食べる」

――


ナエトル（……何があっても、ごはんはおいしい。どれだけ辛くても、お腹は空く）

ナエトル（……だけど、ピカチュウの時は、止まったまま）

ナエトル（9月のあの時から、ずっと）

ナエトル（自分たちの時は、そこで止まってしまってる）

ナエトル「……一緒になりたい、か」

ナエトル（自分は……ピカチュウの事を、好き、なのかな。愛してるって、胸を張ってはたぶん、言えない）

ナエトル「……だけど、ずっと、いつでも隣に」

ナエトル（明日は早く帰ろう。ピカチュウの傍に、いたい）

ナエトル（だから、早寝しなきゃな……）

???「ナエトル、起きて」

ナエトル「うーん……。誰？」

ジラーチ「ジラーチ（天才）！　ナエトル、君に聞いて欲しい話があるんだ」

ナエトル「（天才）って……。まあいいけど。何？」

ジラーチ「ピカチュウは、絶対に帰って来るよ。それも、クリスマスまでに」

ナエトル「……え？」

ジラーチ「残念ながら、僕にはこれしか言えない。クリスマスまでに、帰って来る、って」

ナエトル「な、なんで言い切れるの？」

ジラーチ「だって……」

ジラーチ「僕天才だし」

ナエトル「……」

ナエトル（ジラーチの天才は、いつもの事だ。だけど……なんか、いつもより溜めてた）

ナエトル（……ジラーチが、他の誰よりも、本気で天才だと思ってる事が関係している？）

ナエトル「ねえ」

ジラーチ「何？」

ナエトル「7月、ピカチュウの願い事に関係がある？」

ジラーチ「やっぱりわかっちゃうか」

ナエトル（やっぱりだ。ジラーチがそう断言出来るって事は、そういう事なんだろう）

ナエトル（ピカチュウの願い事……）

ナエトル（それは――世界地図の完成？　それとも、自意識過剰だけど、自分との、関係？　ピカチュウには、2月に、告白された）（2月、最後参照）

ナエトル（あり得る話だ。だけど……）

ナエトル（3月に、ピカチュウは、ホルビーとイーブイに対して、こう言っていた）

ピカチュウ『最後の一歩を踏み出すのは、自分なんだよ！　誰かの力じゃない！』

ピカチュウ『こういうのは、自分でやらなきゃ意味がない！』（3月>>25参照）

ナエトル（……ピカチュウは、自分で、そう言った。そんなピカチュウが、夢を、本気の夢を、ジラーチ頼みにしてしまえるはずがない）

ナエトル（……だけど、普段願ってもないような望みを咄嗟に願うのも、難しい）

ナエトル（だから、心の奥底に引っかかってる、そんな小さな願いを、願ったはずだ）

ナエトル（よし、ここまで絞り込んだ。今度は逆に、ジラーチが出した結論から絞り込める）

ナエトル（クリスマスまでに、帰って来る。ジラーチは、そう言った）

ナエトル（クリスマスに目覚める、そんな願い事は何か）

ナエトル（……小さな、小さな願い事。些細で、でもピカチュウにとっては重大な、願い）

ナエトル（思い出せ、この、半年と1年の物語を。自分と、ピカチュウが紡いできた、季節の行事に彩られた物語を……）

ナエトル（……去年の12月……クリスマスに……まさか）

ナエトル「ジラーチ」

ジラーチ「ん？」

ナエトル「ピカチュウの願い事は……」

ナエトル「サンタさんに会いたい、だよね？」

ジラーチ「……それは、僕の口からは言えない。願い事は、僕の口から他人に伝えたらいけないルールなの。じゃないと、願いに込められた力が抜けて、叶えられなくなっちゃうから」

ナエトル「……ありがとう。その答えだけで充分だよ」

ジラーチ「だけど、1つ足りない。ナエトルの推理は、凄く惜しいよ」

ナエトル「お、惜しい？」

ジラーチ「たぶん……今のままのナエトルじゃ、絶対に気付けない。もっと、もっと心を開いて、素直になりなよ」

ナエトル「え……」

ジラーチ「ふあぁ……眠いや。僕もう帰るね」

ナエトル「ちょ、待って……」

ジラーチ「ぐぅ」

ナエトル「……もう寝ちゃってる。寝たまんま、向こう行ったし……」

ナエトル「……ジラーチ」

ありがとう。

ナエトル「ふあぁ、もう寝るか」

ナエトル「お休み、ピカ……お休み」

関連する過去作です

12月http://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=217539
2月http://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=249649
3月http://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=268783
7月http://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=340105
9月http://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=397582
10月http://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=429582

乙

乙

11月15日　七五三　当日

ナエトル「書置きは残した。みんな、朝早過ぎるけど、ごめんね」

ナエトル「急ごう。ピカチュウが、待ってる」

ナエトル（待ってて。一緒に、一緒にいよう）

数時間後
おだやか村

ナエトル「ただいま」

ニャスパー「あっ、ナエトル！　……大丈夫だった？」

ナエトル「うん。……ニャスパー、どうしたの？　そのカッコ。花飾りするようなキャラじゃなかったよね」

ニャスパー「七五三でさ。シキジカもだよ。ピカチュウも……まあ、行ってみればわかる」

ナエトル「……起きては、なさそうだね」

ニャスパー「残念ながらね。……こんな時でも、季節の行事は過ぎて行く。時の輪は、回って行く」

ナエトル「……行って来るよ」

ニャスパー「私も行く。学校でやるからさ。ピカチュウも……保健室だし」

ナエトル「うん」

カランカラン

ニャスパー「ナエトル、帰って来たよ」

ナエトル「うん……」

カモネギ「大丈夫だったか？！」

ナエトル「うん。ピカチュウのとこに行ってきます」

カモネギ「ああ……。あそこは、今、アバゴーラさんがいる」

ナエトル「え？」

カモネギ「七五三だ。うちの学年は、今年で7歳だから、♀のポケモンは、みんな祝うんだ。ピカチュウも、もちろん」

ナエトル「……」

ナエトル「アバゴーラさん、タブンネ先生」

タブンネ「あ、ナエトル！　心配したのよ。いきなり行っちゃって。まだ体も万全じゃないのに」

ナエトル「ごめんなさい……。アバゴーラさん」

アバゴーラ「おお、ナエトルか……」

ナエトル「……ピカチュウは、まだ……」

アバゴーラ「ああ。……ピカチュウ、お前の七五三を、一緒に祝いたかった……。元気で、元気で……」

ナエトル「……」

アバゴーラ「どうして、目覚めんのじゃ。ピカチュウ、早く、目覚めてくれ……。ワシに、みんなに、笑顔を見せてくれ……」

ナエトル「……アバゴーラさん。ピカチュウは、クリスマスまでに帰って来ます」

アバゴーラ「どうして……どうしてそんな事が言える？！　無責任な気休めなどいらん！」

ナエトル「気休めなんかじゃないっ！　ジラーチが、そう言ったんだ！　ピカチュウの願い事は、サンタさんを見たい！　だから、クリスマスまでに、気が付くはずだ！」

アバゴーラ「ジ、ジラーチ？　サンタさん？」

ナエトル「絶対に、ピカチュウはサンタさんを見る。だから、それまで待って。絶対に、ピカチュウは助かる」

アバゴーラ「……そう……なのか」

ナエトル「だから、今は……ピカチュウの7歳を、アバゴーラさんと出会って7周年を、きっちり祝ってあげてください。無駄にはならないはず。思いは、きっと届く」

アバゴーラ「ナエトル……」

アバゴーラ「ふん、子どもに励まされるとは、ワシもまだまだじゃな。ナエトルだって、辛いだろうに」

ナエトル「辛いからこそ、励ませる。アバゴーラさん、耐えましょう、一緒に、1か月間」

アバゴーラ「ああ」

ナエトル（7歳祝いは、涙の中で）

ナエトル（……帰って来るのは、1か月後）

ナエトル（……お願い、気が付いて）

ナエトル（……ずっと、待ってるから）

ナエトル（……待ってるから。君の隣で、いつまでも）

ナエトル（早く、目を、覚まして……）

ピカチュウ「……」

TO　BE　CONTINUED……

当スレはこれにて終了です
次回、クリスマスイブに、シリーズ完結します

乙