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SS

【SS】スイレン「おい、バトルしろよ。」

 ▼ 1 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/03 23:39:05 ID:XK30MeKI [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スカル団A「ああ?何だてめぇ?」


スカル団B「ガキの癖に俺“たち”とやる気なのかぁ?」ヘラヘラ


スカル団C「そーだ、そーだ。どうせ真面なポケモンも持ってない癖に、笑わせんじゃねーよ。」ケラケラ


スイレン「……ポケモンは拾った。私が勝ったら、そのイワンコを放すんだ。」


スカル団A「ああん?何言ってんだてめぇ?何でそんな約束しなくちゃなら……」


スカル団B「まあ待てよ。面白いじゃないか。その代わり俺“たち”が勝ったら、お前のポケモンを貰うってことでどうだ?」


スイレン「……いいだろう。勝負だ。いけっ、アシマリ!」ヒュン!


アシマリ「オォン!」ポワン!
 ▼ 2 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/03 23:39:28 ID:XK30MeKI [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スカル団A「ハッ、偉そうな態度を取っといて、何を出すのかと思えば、たかがアシマリかよ!?こりゃもう勝ったも同然だな。いけっ、ヤトウモリ!」


スカル団B「俺はコイツだ!いけっ、スリープ!」


スカル団C「いけぇ!ズバット!」


イワンコ「ワン!ワワン!(おい!お前ら何匹でかかるつもりだ!卑怯だぞ!)」


スカル団C「うるせぇ!!無駄吠えする野郎は後で舌を切り取るぞ!!!」


イワンコ「!!」ビクッ


スイレン「大丈夫だ。私たちはこんな奴等なんかに負けたりしない……。だから安心して下がっているんだ。……アシマリ、遅刻しないためにも速攻で終わらせるぞ!」


アシマリ「オォン!」コクッ
 ▼ 3 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/03 23:40:05 ID:XK30MeKI [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スカル団A「速攻で終わらせるだぁ?ハッ!そりゃあこっちの台詞だぜ。そんなザコ如き、一瞬でひねりつぶしてやるよ!!」


スイレン「!!……ザコ……だと……?」


スカル団A「ああそうだよ!!本当のことを言って何が悪い!?」


スカル団C「余りにも図星過ぎて気に障ったか?だったら何度でも言ってやるよ!!ザコザコザコザコザコザコザコザコ!!!」


スイレン「……アシマリ、全力で行くぞ。」


アシマリ「オォン!」シュバッ!


スカル団B「何カッコつけてるんだぁ?弱え癖に余裕かましてんじゃねーぞコラァ!」


スカル団A「やっちまえぇ!!」バッ
 ▼ 4 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/03 23:40:55 ID:XK30MeKI [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イワンコ「!!ワンッ!!(!!危ないっ!!)」

 キラン!

スカル団B「!!そのリング……その構え……まさか……」


スイレン「受けてみろ!!私たちの全力を!!スーパーアクア……トルネード!!!」バッ!!


アシマリ「オォォォッ……オオォオオオォォンンッ!!!」ブオオォオオオッ!!!


スカル団C「なっ!?この技はっ……!!」

 ズドオオオオオッ!!!

ヤトウモリ「ヤト〜ッ!!」バタッ


スリープ「スリ〜ッ!!」バタッ


ズバット「ズバァ〜ッ!!」バタッ


スカル団A「そ、そんなバカな……お、俺たちのポケモンが……一撃で……」
 ▼ 5 ラティナ@きあいのハチマキ 17/03/03 23:40:58 ID:CTeg7joQ NGネーム登録 NGID登録 報告
どこの遊星だ

支援
 ▼ 6 リキザン@ながながこやし 17/03/03 23:41:35 ID:EUNXVpkU NGネーム登録 NGID登録 報告
アァクセル支援クロォッ!!
 ▼ 7 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/03 23:41:46 ID:XK30MeKI [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ガンッ!

スカル団B「畜生ッッッ!!ガキとザコの分際でっ……Z技なんか使いやがってええぇっ!!」


スイレン「……一つだけ教えてやろう。どんなポケモンでも存在する以上……必要とされる力がある。ザコの一言でポケモンを否定するアンタたちなんかに……ポケモンを使う資格など無い。イワンコを放して、さっさと消え失せろ。」


スカル団B「クッ……必ず潰してやる……!!覚えてやがれ!!!」

 ブロロロロロロ……ブロンブロン!!! ブロロロロロロ…………

スイレン「……よくやった。アシマリ。戻れ。」ヒューン


イワンコ「ワンッ!ワンッ!(ありがとう!お姉ちゃんたち!)」スリスリ


スイレン「気にするな。当然のことをしたまでだ。」ナデナデ


イワンコ「キュウ……(お姉ちゃんたち、と〜っても強いんだねぇ……)」キラキラ
 ▼ 8 リヤード@やけたきのみ 17/03/03 23:41:51 ID:NfjE/pR6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここのスイレンはスラム育ちでバイクにでも乗っているのか?
 ▼ 9 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/03 23:43:25 ID:XK30MeKI [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「!どうやら大分道草を食ってしまったらしい。またな、イワンコ。」ナデナデ


イワンコ「ワンッ!(うんっ!)」


 〜ポケモンスクール〜

スイレン「……何とか間に合ったようだな。ケンタロス、お疲れ様。」


マオ「アローラ、スイレン。今日もいい天気だね。」


スイレン「アローラ、マオ。」


マオ「今日は珍しく遅いね。何か忘れ物でもした?」


スイレン「いや。少し道草を食っただけだ。そっちこそ珍しく遅いんじゃないか?」


マオ「そーなの。実はお弁当家に忘れてきちゃって……」テヘッ
 ▼ 10 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/03 23:45:06 ID:XK30MeKI [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「そうか、それはうっかりしていたな。それより急ごう。早くしないと学校が始まるぞ。」


マオ「うん。」


 〜教室〜

マオ「みんな〜、アローラ!」


スイレン「アローラ。」


マーマネ「アローラ、マオ、スイレン。」


リーリエ「アローラ、お二人とも。」


サトシ「アローラ!今日も一日頑張ろうぜ!」
 ▼ 11 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/03 23:46:15 ID:XK30MeKI [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ガラガラッ

ククイ「アロー〜ラー……」


みんな「アローラ!」


ククイ「今日もカキは……」


リーリエ「来ていません!」


ククイ「……ったくしょうがないなぁ、アイツ……」

 ガラガラッ

カキ「アローラ。」


ククイ「惜しかったな、1分遅刻だ。カキ。」
 ▼ 12 シマリ@リバティチケット 17/03/03 23:47:08 ID:C1uZXr4U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレンめっちゃ違和感あるw
 ▼ 13 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/03 23:48:25 ID:XK30MeKI [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「フン、ならば今年の最高記録だ。」スタスタ


ククイ(ったく……親にしろ校長にしろ、周囲の人間はコイツを甘やかし過ぎだぜ……今のままじゃ、将来ロクな大人にならんぞ……。そろそろ親と面談でもして真剣に話し合うべきか……?)


ククイ「……まあいい。これで全員揃ったな。じゃあ一限の前に運動場で朝礼だ。校長先生のありがた〜い話を聞きに行くぞ!」


カキ「フン!」


 〜運動場〜

ナリヤ「え〜、みなさん、おはようござい増田ァ!」


みんな「おはようござい増田ァ!」


サトシ(毎度毎度思うけど、増田って誰なんだ……?)ボソボソ


マオ(さあ?校長のギャグに出てくるってことは、ポケモンに関係のある人なんじゃない?多分。)ボソボソ
 ▼ 14 ブンネ@こないれ 17/03/03 23:48:27 ID:DF/757UU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレンの性別は男なの?
 ▼ 15 ギギシリ@エドマのみ 17/03/03 23:53:06 ID:ybou1a5E NGネーム登録 NGID登録 報告
突然の増田
 ▼ 16 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/03 23:55:05 ID:XK30MeKI [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナリヤ「さて、去年アローラ地方の全ポケモンスクール合同で催された、バトル・オブ・スクールカップにて、カキくんが優勝を果たしてから、丁度一年が経とうとしています。」


カキ「…………」


ナリヤ「カキくんは栄えあるスクールカップの初代王者、バトルキングとして君臨し、今やアローラ地方で彼の名を知らぬ者はおりません。これは我が校としても大変誇りに……」


カキ「前置きはいい。さっさと済ませろ。生憎俺たちは暇じゃないんだ。」


ククイ「こら!カキ……」


ナリヤ「これは……キング、大変失礼致しました。お詫びを申し上げます。」


カキ「フン、わかればいい。」


ナリヤ「それでは……要点を掻い摘んでお話させて頂きます。1か月後に催される今年のバトル・オブ・スクールカップの開催地についてですが……今年もこのメレメレ島のハウオリスタジアムにて開催されることが、つい先日正式に決定致しました。」


みんな「!!!」


スイレン「……………………」
 ▼ 17 マタマ@リザードナイトX 17/03/03 23:59:28 ID:0gZa/DSw NGネーム登録 NGID登録 報告
イケメンスイレンで草
 ▼ 18 ンジュモク@ラティオスナイト 17/03/04 00:08:35 ID:11rLQXiA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキがジャック枠か
似合うな
 ▼ 19 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/04 23:10:15 ID:SefsVDHU [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナリヤ「優勝した方には、現バトルキングであるカキくんへの挑戦権が与えられ、そこでカキくんを見事倒すことができた方は、その日から新しいバトルキングとして、アローラ全土に君臨することができま……」


サトシ「うおおおおおぉぉっ!!燃えてきたぁーっっっ!!!ピカチュウ!絶対にスクールカップで優勝して、んでもってカキを倒して、バトルキングの座を勝ち取るぞ!!!えい、えい、おーっ!!!」ゴゴゴゴッ!!!


ピカチュウ「ピッピカチュウ!!」ピョン!!


ククイ「こらサトシ。校長先生の前だぞ。気持ちはわかるが、もう少し静かにしなきゃな?」


サトシ「はーい、ごめんなさーい。」


ナリヤ「フフ、まあよいではありませんか、ククイ先生。生徒が元気なのは実に良いことです。それに彼のそのやる気、非常に頼もしいではありませんか。」


ククイ「は、はあ……」
 ▼ 20 リーセン@ホロキャスター 17/03/04 23:11:12 ID:AOtdNjRA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援でも貰おうか
 ▼ 21 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/04 23:23:25 ID:SefsVDHU [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナリヤ「因みに今年から、キングになられた方には、副賞として次年度の学費を半額にさせて頂きます。ですので皆さん、どうぞ振るってご参加下さい。」


サトシ「マジかよ!?俄然やる気が沸いてきたぜ!!」


マオ「あたしも!!今年こそは優勝を狙うわ!!そしてカキを倒して、アローラのバトルキングならぬ、バトルクイーンに……」


カキ「フン、笑わせるな。貴様ら如きに負けるキングではないわ。」


サトシ「!!何をっ……」


スイレン「よせ、サトシ。」


サトシ「けどっ……」


スイレン「気持ちはわかる。だがあんな安い挑発に乗っているようでは、例えカキと戦えたとしても、バトル中に己を見失い、結局負けてしまうのがオチだぞ。」


サトシ「……わかったよ……。」
 ▼ 22 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/04 23:33:51 ID:SefsVDHU [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「カキ、お前本当にいい加減に……」


ナリヤ「…………」スッ


ククイ「!校長……」


カキ「ほお……スイレン、その言い方、まるでサトシがバトル中に己さえ見失わなければ、俺を倒せる可能性があるということか?」


スイレン「サトシだけじゃない。ここにいる全員に、お前を倒せる可能性がある。」


カキ「…………フッ……ククク……ハーッハッハッハッハッハ!!!この学校の生徒全員に、俺を倒せる可能性があるだと!?」


スイレン「そう言ったはずだが。」


カキ「フン!このキングも随分と舐められたものだな。」
 ▼ 23 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/04 23:36:55 ID:SefsVDHU [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マオ「……ずっと我慢してきたんだけどさぁ……あんたそろそろいい加減にしなよ?去年のスクールカップだって、本当はスイレンが……」


スイレン「マオ。」


マオ「!……ごめん……」


カキ「マオ、お前は俺が勝てたのは、あの時スイレンがライディングバトル中に転倒したからだと……そう言いたかったのだろう?」


マオ「ええ……そうよ!何か文句ある?」


カキ「ああ。そんな物、所詮ただの言い訳に過ぎん。勝利は勝利。負けは負けだ。そうだな?スイレン。」


スイレン「ああ、その通りだ。」


カキ「スイレンもこう言っている以上、お前の言っていることは、所詮ただの負け犬の遠吠え……」


マオ「!!あんたねえ!!」
 ▼ 24 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/04 23:42:40 ID:SefsVDHU [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 スッ

マオ「!!スイレン……」


スイレン「だが、だからと言ってそれに驕り、仲間を傷つけるようなやつは許せない。カキ!!私は今度の大会で必ず優勝する!!そしてお前を、必ずキングの座から引きずり降ろしてみせる!!」ビシッ


カキ「ほお、この俺をキングの座から引きずり降ろすだと?フン!ボーマンダやニョロボンのいない今のお前に、万に一つでも勝機があるのか!?」


スイレン「……1か月後に全てがわかる。」


カキ「ふははははははは!!面白い!!それでは1か月後を楽しみにするとしよう!!サトシ、マオ、お前たちも大会の始まる前に、精々腕を磨いておくのだな!!ふははははははは!!」


ククイ「あ、おいコラ!!勝手に帰るな!!おい!!!」タッタッタ
 ▼ 25 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/04 23:52:45 ID:SefsVDHU [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナリヤ「……キングもククイ先生も行ってしまいましたし、朝礼はここまでとしましょう。皆さん、さようなラグラージ。」


みんな「さようなラグラージ。」


他の先生「よ〜し、みんな、教室に戻るぞ〜。」


みんな「はーい。」


ナリヤ「………………………」

 〜昼休み〜

マオ「ほんっっっっっと頭に来るよね!!カキのやつ!!」ガツガツ


リーリエ「マ、マオ……気持ちはわかりますが、もう少し落ち着いて……マラサダの食べかすが机中に散らばっていますわ……。」


サトシ「でもマオの気持ちもわかるぜ!あんなこと言われたら普通黙っちゃいられないもんな!!

ところで……さっきカキがスイレンに、“ボーマンダやニョロボンのいない今のお前に”って言ってたけど、スイレンは以前ボーマンダやニョロボンを持っていたのか?」
 ▼ 26 ジロン@ひこうのジュエル 17/03/05 00:22:30 ID:LI0Mm92k NGネーム登録 NGID登録 報告
蟹頭のスイレン
 ▼ 27 ダック@ドリのみ 17/03/05 08:51:33 ID:enWaRHEw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 28 トライク@クロスメール 17/03/05 15:35:55 ID:yZJ.SCMs NGネーム登録 NGID登録 報告
サテライトでの過去が明かされる…!
後マーマネいずこ
支援
 ▼ 30 ガミュウツーX@はいぶくろ 17/03/05 16:21:22 ID:9I/gRMLk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>29
クッソwww
 ▼ 31 マタナ@スペシャルガード 17/03/05 21:46:20 ID:8Mq0AcqM NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
このナリヤは終盤で校超になりそう
 ▼ 32 ノンド@やわらかいすな 17/03/06 00:28:25 ID:Kxj43.aI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 33 ギアル@フーディナイト 17/03/06 06:51:09 ID:jTGn.VC2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>31
ナリヤ「我は神となる!紅き太陽ソルガレオと蒼き月ルナアーラ、この二つの力を得て究極の神となるのだぁ!!」
 ▼ 35 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/06 22:31:06 ID:WGCHYNuI [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「ああ。……ボーマンダたちは以前私のパートナーだった。」


サトシ「どうして手放したりしたんだ?誰かと交換でもしたのか?」


マオ「サトシ……それ以上は……」


スイレン「いいんだマオ……ボーマンダたちはカキに取られたのさ……去年、決勝戦でカキに負けた時に。」


サトシ「!!なっ……なんだって!?それは本当なのか?」


スイレン「ああ、本当だ。……だがあれは全て私が……」


サトシ「許せないぜ、カキのやつ!!スイレン、俺が今からカキの所に行って取り返して……」


スイレン「待て。」


サトシ「な、何でだよ!?大事なパートナーを取り戻したくないのか!?」
 ▼ 36 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/06 22:34:35 ID:WGCHYNuI [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「以前みんなも同じことを言ってくれた……だが、そもそもボーマンダたちを失ったのは私の責任だ。私が奴の話に乗らなければ、ボーマンダたちを失うことはなかったんだからな。」


サトシ「!!スイレン……お前まさか……」


スイレン「そうだ。私はボーマンダたちをチップ代わりにした。一時の誘惑に駆られて……な。」


サトシ「なっ……」


リーリエ「待って下さい!でもあれは……」


サトシ「……それは本当なのか?スイレン。」


スイレン「ああ。」


マーマネ「サトシ、その件には事情が……」
 ▼ 37 ーイーカ@げんきのかたまり 17/03/06 22:37:15 ID:0yVIhzAM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>29
一瞬似合うと思ってしまった
 ▼ 38 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/06 22:40:55 ID:WGCHYNuI [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「……見損なったぜスイレン。お前はポケモンを大事にしているやつだと思ってたのに……。

この前……アシマリのバルーンを使って、アシマリと一緒にオゾン層の下まで行くのが夢だって言ってた時のお前は……到底そんなことをするようなやつには見えなかったのに……。」


スイレン「……………………」


リーリエ(バルーンでオゾン層の下まで行くって……帰りどうするんでしょう……?)


サトシ「……もうお前なんか……お前なんか知らない!!」ダッ


ピカチュウ「ピカッ!?ピカピッ!」タタタッ


マオ「あ、待ってサトシ!!」

 ガラガラッ バタンッ!!

マオ「……行っちゃった……。」
 ▼ 39 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/06 22:43:36 ID:WGCHYNuI [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 〜廊下〜

 タッタッタ……

サトシ(畜生!スイレンがあんなやつだったなんて……俺……)

 ドンッ!

サトシ「うわっ!」ドサッ!


ナリヤ「……大丈夫ですか?サトシくん。」スッ


サトシ「!あ、ありがとうございます。校長先生……」グッ


ナリヤ「ここは廊下です。危険ですから、走ってはいけませんよ。」


サトシ「!す、すみません……」


ピカチュウ「ぴかちゅぴか。」
 ▼ 40 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/06 22:51:20 ID:WGCHYNuI [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナリヤ「わかって下さればそれで良いのです。次からは気を付けて下さい。それはそうと、サトシくんはもうお昼ご飯は済んだのですか?」


サトシ「あ、いや、その……そういえば、まだ食べてる途中でした……。」


ナリヤ「そうでしたか。食事をきちんと摂ることも、勉強と同じくらい大事なことです。お昼休憩もまだ10分ほどはありますから、急いで教室に戻ることを勧めます。」


サトシ「……わかりました。じゃあ校長先生、失礼しま……」


ナリヤ「そうだ、サトシくん。」


サトシ「はい?」


ナリヤ「後であなたに大事なお話がありますので、放課後に私の部屋に来て下さい。場所はわかりますか?」


サトシ「えっと…………すみません、どこでしたっけ?」
 ▼ 41 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/08 22:53:06 ID:ti0qcoVs [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナリヤ「私の部屋は、西棟の1階の入り口から、左に曲がった一番奥にあります。今日の授業は、確か14:40に終わりますね?」


サトシ「はい。」


ナリヤ「でしたら、15:00過ぎ頃に私の部屋に来て下さい。あまりお時間は取りませんので。」


サトシ「わかりました。」


ナリヤ「ではまた後程……。」スッ

 スタスタスタ……

サトシ「失礼します……。」


ピカチュウ「ぴかちゅぴ」ペコッ
 ▼ 42 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/08 22:55:55 ID:ti0qcoVs [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「……戻るぞ、ピカチュウ。」


ピカチュウ「ピッ!」ピョコッ

 スタスタスタ……

サトシ(やっべー……まだ通い始めて1ヶ月も経ってないのに……もう校長先生直々に呼び出されるだなんて……でも俺そんな問題になるようなことしたっけ……?う〜ん………………)


ピカチュウ「ぴか?」


サトシ「あ、いや……何でもねぇよ。それより……」


ピカチュウ「ぴぃ?」


サトシ「……いや、やっぱ何でもない。」スタスタ


ピカチュウ「ぴかちゅぴ……(サトシ……スイレンはそんな娘じゃないよ。きっと何か深い理由があったんだよ……。)」
 ▼ 43 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/08 22:57:30 ID:ti0qcoVs [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ガラガラッ

マーマネ「あっ!戻ってきた。」


リーリエ「良かった……意外とすぐ戻ってきてくれて。」

 スタスタスタ

サトシ「……スイレン。」


スイレン「なんだ。」


サトシ「……どうしてボーマンダたちをチップ代わりなんかにしたんだ。」


スイレン「……聞いてどうする?」


サトシ「どうするって……さっきマーマネが言った通り、何か事情があってのことなら、俺も力に……」
 ▼ 44 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/08 22:59:49 ID:ti0qcoVs [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「悪いが助けなど必要ないし、理由を話す気もない。これは私自身の問題だ。」


サトシ「!なっ……」


マオ「ちょ、ちょっとスイレン……いくら何でもそんな言い方……」


マーマネ「サ、サトシ……スイレンは……その……悪気があって言ったんじゃ……」


サトシ「……ああそうか。じゃあもう勝手にしろ!」


スイレン「……………………」


サトシ「……ったく!(ガツガツ)……折角人が親切で(ガツガツ)……言ってやったってのに!!(ガツガツ)」


マーマネ「サ、サトシ……そんなに急いで食べたら喉に詰まらせるって……。」


リーリエ(スイレン…………)
 ▼ 45 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/08 23:01:45 ID:ti0qcoVs [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 〜それからおよそ10分後〜

 ガラガラッ

ククイ「アロ〜ラ〜!!」


みんな「アローラ、ククイ先生。」


ククイ「よ〜し、カキ以外全員揃ってるな。じゃ、授業を始めるぞ〜。サトシ。早速だが教科書のP48を開いてくれ……と言いたいところだが……」


みんな「?」


ククイ「悪いがみんな、教科書とノートをしまって運動場に出てくれ。この時間は急遽体育に変更になった。」


サトシ「マジで?マジで?よっしゃああぁあぁぁぁっ!!ライディングバトルが出来るぞぉ〜っ!!」


マーマネ「えぇ……」ボソッ


ククイ「ははは、良かったな、サトシ。じゃ、みんな、着替えを済ませ次第、運動場へ集合してくれ。」
 ▼ 46 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/08 23:03:31 ID:ti0qcoVs [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 〜さらに10分後〜

ククイ「よ〜し、みんな揃ったな。ちゃんとライドギアは忘れずに持ってきたか?」


みんな「は〜い!」


ククイ「よろしい。じゃあ今回の対戦の組み合わせだが……第1試合はサトシVSスイレンだ。」


サトシ「!スイレンと……」


スイレン「………………。」


マオ「……いきなり気まずい組み合わせね……。」


ククイ「ん?何か言ったか?」


マオ「!い、いいえ、別に!な、何でもないですよ……」アハハ
 ▼ 47 ブリボン@バシャーモナイト 17/03/08 23:04:05 ID:uRxae1VI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 48 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/08 23:13:51 ID:ti0qcoVs [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「?そうか。じゃあサトシとスイレンはバトルの準備をしてくれ。」


サトシ「…………はい。」


スイレン「…………わかりました。」


ククイ「ん?急にどうしたサトシ。なんか一気に覇気が無くなったな?」


サトシ「……別に、そうでもないですよ。」


ククイ「そ、そうか…………。」








 〜本館の渡り廊下〜

ナリヤ「どうやら始まるようですね……。さあ、見せて貰いましょうか。サトシくん。弱冠10歳にしてカロスリーグ準優勝という偉業を成し遂げたあなたの実力を…………。

あなたほどの実力があればきっと引き出せるはず……。“彼女”の……いえ、“彼女たち”の……“シグナー”としての素質を…………。」
 ▼ 49 クーダ@ゴーストジュエル 17/03/09 00:41:55 ID:yb5VWfYE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援蟹
 ▼ 50 ョボマキ@スチールメモリ 17/03/09 13:15:41 ID:9JZPLikI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シグナーなのかよw
支援
 ▼ 51 リーン@ポケトレ 17/03/11 20:33:52 ID:/HErKUqg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 52 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/12 23:03:31 ID:rcmytkyg [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マーマネ「サトシVSスイレンか……マオの言う通り気まずい組み合わせではあるけど、お互いに一番楽しめそうな組み合わせでもあるよね。」


リーリエ「そうですね。カキを除けば、スイレンにとって一番の強敵はサトシでしょうから……。」

 ペラッ

マオ「あれ?リーリエ、何か落ちたよ?はい。」


リーリエ「あっ、すみませんマオ。ありがとうございます。」


マーマネ「ん?何なのそのプリント。」


リーリエ「これはですね、私が下級生のために作った、ライディングバトルのルールをわかりやすく説明したプリントです。先日ククイ博士に聞いたんですが、下級生の子に、ライディングバトルのルールを中々覚えられない子がいるらしくて……」


マオ「それで、その子のためにわざわざ作ったの?」


リーリエ「はい!」ニコッ


マーマネ「どれどれ……」
 ▼ 53 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/12 23:06:25 ID:rcmytkyg [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 〜ライディングバトルのルール〜

・互いのトレーナーがケンタロスに乗ってコースを走りながら、それぞれに並走する使用ポケモンに指示を出して行う、アローラ地方の伝統的なバトル。使用ポケモンは1〜3匹と、大会のルールやコースの長さによって異なる。コースの第1コーナーを先に曲がったトレーナーが先行となり、以後勝敗が決するまで攻防を繰り返す。スピードを競うレーシングゲーム的な要素も併せ持つため、どのルールでもトリックルームは禁止技となる。また、使用ポケモンは、ケンタロスの速度についていけるポケモンでなくてはならない。

・ポケモンがダウンした場合や、トレーナーとの距離が離れすぎてしまった場合は、そのトレーナーは直ちに停止し、ポケモンが自分に追い付いてくるのを待たなければならない。この時、安全のため絶対にケンタロスから降りてはならない。

・勝敗については、先に手持ちを全滅させられるか、距離を二周分開かされたトレーナーの敗北であり、事故などによりバトルが続行不能になった場合も、そのトレーナーの敗北となる。

 〜おまけ〜

・因みにケンタロスのスピードについていくことのできない、遅めのポケモン限定のルールもある。その場合は例外としてバンバドロに乗って行う。



マーマネ「……リーリエ。」


リーリエ「はい?」


マーマネ「これ……下級生向けに書いたにしてはちょっと言葉が難しくない?先生の説明で理解できない子が、このプリントを読んで理解できるとは思えないんだけど。」


リーリエ「……へ?」
 ▼ 54 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/12 23:07:26 ID:rcmytkyg [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「サトシ、スイレン、二人とも準備はいいな?」


サトシ「……はい。」


モクロー「もくおぉっ!」


ケンタロス「ブモッ、ブモッ。」ザッザッ


スイレン「いつでもOKです。」


カポエラー「カポッ!」


ケンタロス「ブフォッ!」ザッザッ


リーリエ「お二人とも頑張って〜!!」
 ▼ 55 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/12 23:09:01 ID:rcmytkyg [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「……3、2、1、ライディングバトル……」


みんな「アクセラレーション!!」


ククイ「GO!!」

 ドオッ!!

マーマネ「おぉっ!!スタートダッシュはサトシの方が良いんじゃない!?こりゃ今回はスイレン相手に先行取れるかもよ!!」


リーリエ「どうでしょう?スイレンの手綱捌きときたら、大人顔負けですもの。先行を取るのは今回もスイレンかもしれませんよ?」


マオ「……………………。」
 ▼ 56 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/16 21:52:16 ID:0wAxJ59o [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「頑張れケンタロス!!このまま突っ走れ!!」


ケンタロス「ブモッ!ブモモモッ!!」ズドドッ!! ドドドッ!!


マーマネ「……って、ちょっと目を離した隙に、サトシがコースの内側を取ってるよ!こりゃもう先行は決まったも同然だね!」


スイレン「……………………」ギュウッ


ケンタロス「ブンモ〜ッ!!」ズドドドドドッ!!


リーリエ「!スイレンがスピードを上げて、サトシの後ろに着いた?」


サトシ「へっ、今更スピードを上げたって遅いぜ……俺たちはコースの内側にいるんだ……。先行は俺がもらっ……」
 ▼ 57 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/16 21:53:21 ID:0wAxJ59o [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン(今だ!)カッ!

 グイッ……パァン!

ケンタロス「ブンモオオォオォォッ!!」ズドオッ!!


サトシ「!!なっ……」


リーリエ「コース中央の岩場に向かって……」


マーマネ「!飛んだぁ?」

 ズギャギャギャギャッ!! ズドッ!!

マーマネ「んでそこからさらに飛んで……」

 ズガガガッ!! ズドォッ!!

リーリエ「サトシの前に出ましたよ!?なんてテクニックなんでしょう……?」


ククイ(……ったく、プロかよ……お前は……。)
 ▼ 58 ミツルギ@カメックスナイト 17/03/16 22:14:32 ID:A71go8L. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
建て主よ、満足させてくれよォ!
 ▼ 59 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/20 19:38:21 ID:x4449DtY [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マオ「やっりぃ!さっすがスイレン!プロ顔負けね!」パチン!


スイレン「先行は私がもらったぞ!」


サトシ「やるな……こい!スイレン!」


スイレン「カポエラー、トリプルキック!」


カポエラー「カポッ!カポェェエェッ!!」ズギャギャギャギャッ!!


サトシ(!この前はピカチュウにジャンプして避わさせたら、いきなり方向転換して、空中まで追撃されたんだったな。それなら直接受け止めさせるしかない!)


サトシ「モクロー!カポエラーの足目掛けてたいあたり!」
 ▼ 60 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/20 19:40:06 ID:x4449DtY [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
モクロー「もくぉぉっ!」ビュオッ!

 ドギャン!

リーリエ「!すごい……超スピードで回転しているカポエラーの足の動きを見切って、受け止めましたよ!?」


スイレン「やるな……だが、懐に飛び込んでくるとは、少々過信したな……。」


サトシ「何っ!?」


スイレン「カポエラー!ストーンエッジ!」


カポエラー「カポエエェッ!!」ズギャン! ズドドドドドッ!!

 ズドォッ!!

モクロー「もこぉぉっ!!」


サトシ「!モクロー!!」
 ▼ 61 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/20 19:41:47 ID:x4449DtY [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マオ「上手いね……空いてる手で即座に反撃を仕掛けるだなんて……」


ククイ「違うな。あれは最初から狙っていたんだ。」


リーリエ「!それではトリプルキックは囮だったということですか?」


ククイ「ああ。そうに違いない。」


マーマネ「……やっぱすごいな、スイレンは……。僕なんか、頭で作戦を考えることは出来ても、それを実行に移せないんだもんなぁ……。」トホホ

 ポフッ

ククイ「何言ってんだ。マーマネ。頭ん中で作戦を考えられるだけでも、十分大したもんなんだぞ。後は慣れ、だ。慣れ。」


マーマネ「慣れ……ですか……慣れれば、いつか僕もスイレンみたいに出来るようになるのかなぁ……。」
 ▼ 62 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/20 19:45:13 ID:x4449DtY [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「もちろんだ。スイレンやサトシにできて、お前に出来ないだなんて、そんなことある筈がないだろう?もっと自信を持て。お前は俺の自慢の優秀な生徒なんだから。な?」


マーマネ「先生……」ウルッ


ククイ「……だから早く上達するためにも、この次のマーマネのバトルの相手は、特別に俺がやってやろう。」


マーマネ「……へ?」


ククイ「遠慮なく行かせてもらうから、今から覚悟しとけよ?」


マーマネ「そ、そんなぁ……」ヘナヘナ


マオ「良かったじゃん。マーマネ。先生直々に鍛えてもらえるだなんて。応援してあげるから、頑張って……」


ククイ「!おっ、サトシが遂に仕掛けるぞ!」
 ▼ 63 イホーン@コンテストパス 17/03/20 19:51:23 ID:SsBrRMxY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マーマネは龍亞枠?と思ったけどまだ出てこないか
 ▼ 64 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/22 22:30:39 ID:tYRmpJ9o [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 キラン!

サトシ「これならどうだっ!!行くぞモクロー!ウルトラダッシュ……アターック!!!」


モクロー「もこおおおぉぉっ!!!」ギュオオオォオォッ!!!

 キラン!

リーリエ「!ああっ!スイレンもZ技の構えを……」


スイレン「迎え撃て!全力無双激烈……」

 ドクン!

スイレン(!何だ、今のは……)

 ズキッ!

スイレン(うっ!……何だこの痛みは……一体……!!)

 ドギャアアン!!

カポエラー「カポエエェッ!!!」ビュオッ!

 ズドオオォオン!!!
 ▼ 65 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/22 22:33:16 ID:tYRmpJ9o [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「カポエラーッ!!」


カポエラー「カ……カポエ…………」ピヨピヨ……


ククイ「カポエラー、戦闘不能!よって勝者はサトシ!」


サトシ「よっしゃああぁあぁぁぁっ!!リベンジ大成功!!」


モクロー「もくおぉぉっ!」


ピカチュウ「ピッピカチュウ!」ピョン!


マオ「わはっ!ピカチュウも大喜びね!さ、サトシの所へ行っといで。」


ピカチュウ「ぴかぴーか!」


マーマネ「サトシィー!モクロー!カーッコ良かったよーっ!!……あれ?リーリエ、急に腕なんか抑えてどうかしたの?」
 ▼ 66 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/22 22:36:17 ID:tYRmpJ9o [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「!い、いいえ別に……何でもありませんわよ……。」ホホホ


リーリエ(もう痛みは治まったようですけど……でもまだ何か変な感じがします……一体何だったのでしょう……。)


スイレン「カポエラー、大丈夫か?」スッ


カポエラー「カ……カポ……」コクッ


スイレン「すまない。私のせいだ。私が……」


サトシ「スイレン。」


スイレン「!サトシ……」

 スッ

スイレン「!」
 ▼ 67 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/22 22:37:56 ID:tYRmpJ9o [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「いいバトルだったぜ、スイレン。またやろうな。」

 ギュッ

スイレン「ああ。次は負けないぞ。」


サトシ「へへっ、次も俺が勝ってみせるぜ。な、ピカチュウ、モクロー?」


ピカチュウ「ぴっか!」


モクロー「……もこぉ……もくぉ…………」スヤスヤ


サトシ「ってコイツ、またいつの間にか寝てやがる……しょうがねぇなぁ……ホント。」ヤレヤレ


ピカチュウ「……ぴかぴぃ…………。」
 ▼ 68 ウマージ@かるいし 17/03/22 22:49:32 ID:8kN3ZySc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カポエラーはスピード・ウォリアーか
 ▼ 69 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/26 23:28:18 ID:hKYMgU8w [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「……サトシ。」


サトシ「ん?何だ?」


スイレン「……さっきはすまなかった。せっかくお前が私のことを想って言ってくれたというのに……」


サトシ「何だ、そんなことか。いいんだよ、別に。俺の方こそ、何だかお節介が過ぎちまったみたいでごめんな。」ヘヘッ


スイレン「いや、そんなことはない。ただ……」


サトシ「ん?」


スイレン「すまない。みんなも待ってるだろうから、この話の続きは後にしよう。サトシ、良かったら、放課後に少し時間をくれないか?」


サトシ「いいけど、放課後に校長先生の部屋に行かなくちゃいけないから、その後でもいいか?」
 ▼ 70 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/26 23:31:27 ID:hKYMgU8w [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「ああ、もちろんだ。感謝する。」


サトシ「別にお礼なんて……」


ククイ「サトシー、スイレンー、早く戻ってこーい!」


サトシ「はーい!今行きまーす!行こうぜ、スイレン。」


スイレン「ああ……。」








 ▼ 71 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/26 23:48:52 ID:hKYMgU8w [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 〜放課後〜

マオ「それじゃあみんな、また明日ね〜。バイバ〜イ!」タッタッタ


リーリエ「みなさん、また明日お会いしましょう。……ご機嫌よ〜う!」ブロロロロロロ……


マーマネ「バイバ〜イ……さ、僕もやることがあるから、か〜えろっ!サトシとスイレンは残るの?」


サトシ「ああ。俺はちょっと先生に用事があってな。」


マーマネ「へぇ。スイレンは?」


スイレン「私は特訓だ。正直今のままでは、カキに勝つことは困難を極めるからな。」


マーマネ「……そっか。頑張ってね。僕はスクールカップに出場しないけど、二人のこと、応援してるから。だから絶対カキに勝ってよね!そんでもってアイツをギャフンと言わせてよ!」
 ▼ 72 ガラグラージ@たいようのいし 17/03/26 23:50:52 ID:LdPhZHfY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お、更新来てた
 ▼ 73 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/30 00:31:02 ID:CJ3MLC2. [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「ああ、約束だ。」


マーマネ「じゃ、またねー。二人とも。バイバーイ!」タッタッタ


サトシ「また明日なー!……じゃ、スイレン。さっき決めた通り、終わるまでどっかで待っててくれるか?」


スイレン「わかった。じゃあ運動場で特訓をして待っている。」


サトシ「OK、じゃ、また後でな〜!」タッタッタ

 〜校長室〜

 コンコン!

サトシ「失礼します。サトシです。」


ナリヤ「お待ちしておりました。どうぞお入りください。」

 ガチャ

サトシ「失礼します……。」
 ▼ 74 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/30 00:33:57 ID:CJ3MLC2. [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナリヤ「ようこそサトシくん。ここが私の部屋です。」


サトシ「うわぁ……すっげぇ……部屋中難しそうな本だらけだ……。」


ピカチュウ「ぴかぁ……。」


ナリヤ「フフ、サトシくんは本は苦手ですか?」


サトシ「はい……正直余り好きではないです。ところで校長先生、大事なお話って何ですか?」


ナリヤ「ちょうど今お話ししようと思っていたところです。どうぞ、そちらへお掛けになってください。」


サトシ「はい、失礼します……。」


ナリヤ「それでは私は向かい側に失礼させていただいて……」トン


サトシ(うわぁ……何だあの本……ハリー・○ッター並みに分厚いぞ……。)
 ▼ 75 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/30 00:41:21 ID:CJ3MLC2. [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナリヤ「フフ、サトシくん。何をそんなに緊張されているのですか?もしかして、これから私に説教でもされると思っているのですか?」


サトシ「!は、はい……わざわざ校長先生に呼び出されるってことは、俺、それくらいのことをやらかしちゃったのかなって……全然心当たりないんですけど……」


ナリヤ「ご安心を。あなたは今のところ何の問題も起こしていませんよ。説教だなんてとんでもない。」ニッコリ


サトシ「はぁ……よかった……。」ヘナッ


ピカチュウ「ぴかぁ……。」


ナリヤ「さて、サトシくん。これから私がさせていただくお話の中には、キング……つまりカキくんを除いては、この島で誰一人として知る者がいない内容も含まれております。」


サトシ「!カキしか知らないって……そんな大事な話を、どうして俺なんかに……」


ナリヤ「それはいずれわかるでしょう。まず私の話をお聞きください。」


サトシ「……わかりました。」
 ▼ 76 マサラ人3◆etyxjFp636 17/03/30 00:52:41 ID:CJ3MLC2. [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナリヤ「……サトシくんもご存じでしょうが、このアローラ地方には4体の守り神が存在します。すなわち、カプ・コケコ、カプ・テテフ、カプ・ブルル、そしてカプ・レヒレ……彼らは太古の昔より、このアローラ地方を様々な厄災から守ってきました……。

(ペラッ ペラッ)

御覧の通り、このページには守り神たちが、アローラに降りかかる様々な厄災と戦っている姿が記載されております。」


サトシ「ホントだ……あっ!カプ・コケコたちと一緒に、竜ポケモンたちが描かれてる……この竜ポケモンたちはカプ・コケコたちの味方だったんですか?」


ナリヤ「そうです。正しくは味方ではなく、“僕”ですが。」


サトシ「僕……ですか?」


ナリヤ「はい。そこに描かれている4体の竜……オンバーン、チルタリス、フライゴン、ボーマンダ……彼らは、カプ・コケコ、カプ・テテフ、カプ・ブルル、カプ・レヒレの、4体の守り神にそれぞれ仕えておりました。

(ペラッ ペラッ)

このページの最後に記載されている内容によると、彼ら4体の竜は、それぞれの守り神の“僕”ポケモンたちの中でも最強の力を誇っていたそうです。」


サトシ「僕ポケモンは4体だけじゃなかったんですね……。全部で何体いたんでしょう?」
 ▼ 77 色狐◆7yYkDV/Lvk 17/03/30 22:23:28 ID:WXtxTfiY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 78 ガカイロス@ハイパーボール 17/03/31 01:16:09 ID:PxNvCvIk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援させて貰おうか
 ▼ 79 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/04 00:05:53 ID:vG6cVQ9. [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナリヤ「流石に正確な数字までは残されていないようですが、少なくとも守り神1体につき、100体の僕ポケモンがいたようです。」


サトシ「100体も……その中で最強だったなんて、ボーマンダたちは一体どれだけ強かったんだろう……。」

 ペラッ ペラッ

ナリヤ「さて、数千年前のことです。このアローラ地方にて、“星の民”と呼ばれる人々が栄華を極めていました。彼らは万物を司るという全能の神、“竜の星”、そして神の使いである、カプ・コケコたちを守り神として崇めており、神々によってもたらされる叡智の全ては、彼らの統治者である“星竜王”を通じて民たちに伝承されていったのです……。」


サトシ「……………………。」

 ペラッ ペラッ

ナリヤ「しかし、突如として現れた巨悪によって、彼らの平和は乱されました。彼らは守り神たちと共に抵抗をしたものの、彼の者らの力は絶大で、次第に追い詰められていきました。絶望の中、“星竜王”は救いを求めて、“竜の星”に祈りを捧げたのです……。

すると“竜の星”はそれに応え、さらに2体の使者を遣わしました。その名も、“太陽を喰らいし獣”ソルガレオ、“月を誘いし獣”ルナアーラ。」


サトシ「“太陽を喰らいし獣”ソルガレオに……“月を誘いし獣”ルナアーラ…………」
 ▼ 80 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/04 00:08:14 ID:vG6cVQ9. [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナリヤ「2体の使者らの力は凄まじく、戦局を一気に覆すと、守り神たちと力を合わせ巨悪を倒し、遂には大地の底に封印することに成功しました。

そう、“ここ”に……」スッ


サトシ「これって……地上絵ですよね?……!!まさか……」


ナリヤ「左様。アローラに存在する4つの地上絵……そこには古の巨悪が封じ込められているのです。そしてそれらの巨悪は、間も無く封印より解き放たれます。」


サトシ「!!なっ……なんですって!?……そんなこと……」


ナリヤ「あるわけがない、と思われますか?しかし、全て真実です。その証拠に、かつて守り神たちと共に巨悪と戦った、星の民の伝説の戦士たち……“シグナー”が、遠からず復活する巨悪を討ち果たすため、再び目覚めつつあります。」


サトシ「シグナー……ですか?」
 ▼ 81 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/04 00:23:44 ID:vG6cVQ9. [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナリヤ「はい。実はここからがカキくんしか知り得ぬ内容なのですが……シグナーとは、かつての巨悪との戦いの際に、守り神や使者たちと共に最前線で戦った、星の民の英雄たちの呼称です。

彼らは元は普通の人間でしたが、巨悪が封印された後、巨悪に対し何の抵抗手段も持たなかった人間たちを哀れんだ“竜の星”の命により、守り神や使者らから、彼らの力の一部を授かりました。それは守り神たちと同じ力……すなわち悪を封じ、彼らのしもべを自在に操る力でした。

これらの力について、“星竜王”が“竜の星”より賜った言葉によると、

“この力は他者に伝承することこそできぬが、安心するがよい。彼の者らが死した後には、同じ力を生まれつき受け継いだ者たちが、厄災の復活に合わせ覚醒し、例え世界のどこに居たとしても、必ずしや厄災を討ち果たすべく、この地に馳せ参じるであろう……。”

この言葉に彼らは深く感謝し、いつ何時巨悪が復活を果たしても良いよう、より一層修行に励んだそうです。

それから数千年の長い年月が経ち、封印の力も弱まった頃、再び巨悪は人々の前に姿を現しました。が、守り神たちと新しいシグナーたちの活躍によって再び敗れ、またしても封印されてしまいます。

特にシグナーらの活躍は目覚ましく、さすがの守り神たちも驚きを隠すことができませんでした。ですがそれと同時に彼らは悟ります。

“人間たちが我々の力をここまで使いこなせたのは、長年に渡る彼らのたゆまぬ努力の賜物である。そして今人間には、我々の力を使い、自分たちの身だけでなく、世界を守り、正しく導いていくだけの能力が備わっている。”と。」


サトシ「…………………………………………」


ナリヤ「それにより彼らは、己らの使命が終わったことを知り、残された力としもべポケモンたちをシグナーらに託すと、その使命を受け継がせたのです……。

……………………永遠に。」ニヤッ


サトシ「!!」ゾクッ
 ▼ 82 ッチール@パワーバンド 17/04/04 06:34:58 ID:GdIue/VI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 83 クロッグ@ブロムヘキシン 17/04/07 16:25:29 ID:/mvAXvv6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 84 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/10 22:55:41 ID:q1W4tY56 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナリヤ「その後、長い年月が流れ、星の民らが各地に散らばり、いつしか人々の記憶から薄れていった後も、巨悪が復活する度に、必ずどこからともなくシグナーらが現れては、彼奴らに封印を施していきました。

つまり、シグナーが目覚めつつあるということは、同時に巨悪が復活しつつあるということでもあるのです。」


サトシ「でも、シグナーが目覚めつつあるだなんて、そんなことどうしてわかったんですか?まさか実際に見たわけじゃ……」


ナリヤ「そのまさかです。私は去年シグナーと思わしき人物を2人発見しました。そしてその2人とは、あなたも良く知る人物です……。」


サトシ「!まさか……」


ナリヤ「……そう。スイレンくんとカキくん。この両名はシグナーに間違いありません。」

 ガタッ

サトシ「!そんなっ……スイレンとカキが……アローラの伝説の戦士……シグナーですって!?」
 ▼ 85 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/10 22:57:38 ID:q1W4tY56 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナリヤ「はい。信じ難いでしょうが、証拠があります。今からそれをお見せしましょう。

(カチッ カチッ)

…………これからお見せするのは、去年のスクールカップの決勝戦の映像です。スイレンくんとカキくんの左腕に注目しながらご覧下さい。」

(カチッ)

カキ『今だリザードン!!火炎放射!!』


リザードン『ゴォアウゥゥッ!!!』ゴオォォッ!!


スイレン『ボーマンダ、守る!』


ボーマンダ『ガウッ!!』キュイン!!

 ゴオオォオッ!!

実況『おぉっと!スイレン選手のボーマンダ、凄まじい火炎放射を守るで凌ぎまし……』
 ▼ 86 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/10 23:07:50 ID:q1W4tY56 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ『凌いだだと?笑わせるなっ!!ドラゴンクロオオォォォーッッ!!』カッ!!


リザードン『ゴォアウウッ!!』ブンッ!!

 ズギャン!!

ボーマンダ『グアウウゥッ!!』


スイレン『ボーマンダ!』


実況『おおっと、カキ選手のリザードン!スイレン選手のボーマンダに、強烈なドラゴンクローをお見舞いしました!!どうやら火炎放射は囮だったようです!!』


カキ『フン!相も変わらず姑息な対処よ!!だからこのような手に引っかかるのだ!!』


スイレン『クッ…………』
 ▼ 87 コガシラ@グラウンドメモリ 17/04/14 19:09:57 ID:irEGmWmE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 88 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/17 23:32:26 ID:OUT9DicI [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ『だが俺は違う!相手の何歩先も読み、常にその先を行く!それこそが俺のバトル!やがては世界のキングとなる男の戦法だ!

スイレンよ。お前にこの俺の真似ができるか!?』


スイレン『…………………………………………』


カキ『できないだろうなぁ。何故だかわかるか?それは……』


スイレン『お喋りが過ぎるぞ。カキ。その続きは……私たちを倒してから言え!!』キラン!


ボーマンダ『ゴオアゥウウゥゥッッッ!!!』


カキ『ほお、小手先では敵わぬと見て、真っ向勝負で決着(ケリ)をつける気か……面白い!その勝負、受けてたとう!行くぞリザードン!!』キラン!


リザードン『グワアアァアァァァァァ!!!』


実況『おおっと!遂に両選手のZリングが輝き始めました!!勝負を制するのは、果たしてカキ選手か、それともスイレン選手か、答えを知るのは、アローラの守り神のみッッッ!!!』
 ▼ 89 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/17 23:35:13 ID:OUT9DicI [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン『行くぞカキッッ!!ボーマンダ、スーパーアクア……トルネードッッッ!!!』


ボーマンダ『ゴワアアァアァァァアァァッッッ!!!』ズドオオオオオッ!!!


カキ『迎え撃てリザードン!!灼熱のダイナミックフルフレイムッッッ!!!』


リザードン『ゴオオオォォオオオオオォォォォッッッッ!!!』ゴオオオオォォォッ!!!

 ズドオオォオン!!!

実況『遂に炸裂したZ技!!宙で激しくぶつかり合い、互いに一歩も退きません!!』


カキ『ぬおおおぉおぉぉっ!!!』


スイレン『はああぁあああっ!!!』

 ドクン!!

カキ『?何だ……今のは……』


スイレン『!カキも感じたのか……?今のは一体……』
 ▼ 90 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/17 23:36:50 ID:OUT9DicI [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 カアアァッ!!

カキ『!?何だこの光はっ……!?俺たちの左腕が……』


スイレン『赤く光っている……!?これは一体……』

(カチッ)

サトシ「……左腕に赤く光る紋様……これがシグナーの証だということですか?」


ナリヤ「左様。(ペラッ)このページにも記載されているように、各シグナーには、それぞれ力を受け継いだ守り神を模った紋様が左腕に刻まれており、それらは互いに共鳴し合った時などに赤く光り輝いたそうです。

如何でしょう。これで少しは納得して頂けたでしょうか。」


サトシ「……納得はしました。でもまだ1つだけわからないことがあります。」


ナリヤ「何でしょう。」


サトシ「カキしか知らないこの話を、俺にしてくれた理由です。さっき先生はいずれわかるって仰ってましたけど……」
 ▼ 91 ガガルーラ@シルフスコープ 17/04/20 23:46:27 ID:W0X2M.rI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげげ
 ▼ 92 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/26 23:37:19 ID:FuRkRasM [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナリヤ「フフ、そう慌てずに。確かに今はまだわからないかもしれません。ですがいずれ必ずわかることでしょう……。」


サトシ「はあ……。」


ナリヤ「他に何か質問はありますか?」


サトシ「いいえ、特にないです。」


ナリヤ「そうですか。それではサトシくん。今日は貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。そうそう、今日お話しした件については、くれぐれも内密にお願いします。」


サトシ「え、スイレンにもですか?」


ナリヤ「はい。彼女には後日私の方から直接お話しようと思いますので。」


サトシ「わかりました。それじゃあ……」


ナリヤ「おっと、いけない。あなたに渡さなければならないものがあるのを、すっかり忘れていました。」ガラガラ


サトシ「俺に渡すもの……?」
 ▼ 93 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/26 23:38:47 ID:FuRkRasM [2/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ナリヤ「はい。先程ユキナリに頼んで送って貰いました。カントーに預けていったあなたの大切な仲間です。」スッ


サトシ「?どうしてカントーに置いてきた俺のポケモンを……?」

 ポワン!!

ピカチュウ「ぴかっ!?」


サトシ「!!お、お前は……っ!!」


















 ▼ 94 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/26 23:39:24 ID:FuRkRasM [3/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
スイレン「アシマリ、バルーン!」


アシマリ「オォン!」プク〜ッ……


カポエラー「カポエ……」


スイレン「いいぞ、アシマリ……」


サトシ「おぉーい!スイレーン!!」


スイレン「!サトシ……もう話は済んだのか?」


サトシ「ああ。まあな……」チラッ


サトシ(やっぱり普段は腕に痣が無いんだな……。)
 ▼ 95 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/26 23:40:02 ID:FuRkRasM [4/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
スイレン「?どうかしたか?」


サトシ「いや、何でもないんだ、別に……」ハハハ……


スイレン「そうか。ところでさっきの話の続きなんだが、歩きながらでも構わないか?急に妹たちを保育園まで迎えに行かなくちゃならなくなったんだ。」


サトシ「ああ、いいぜ。」


スイレン「我儘ばかり言ってすまない。保育園はククイ博士の家に帰る途中にあるから……」


サトシ「なぁ、せっかくだし今日スイレンの家に遊びに行ってもいいか?」


スイレン「?ああ。別に構わないが……妹たちが騒がしいかもしれないぞ?」


サトシ「そんなの全然気にならないさ、な、ピカチュウ?」


ピカチュウ「ぴっか!」
 ▼ 96 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/26 23:40:48 ID:FuRkRasM [5/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
スイレン「フッ、そうか。じゃあ行こう。」


サトシ「おう。」

 スタスタスタ

スイレン「……それで、さっきの話の続きなんだが。」


サトシ「うん。」


スイレン「……ボーマンダたちをチップ代わりにした理由のことなんだが、実は……」















 ▼ 97 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/26 23:41:38 ID:FuRkRasM [6/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
 〜メレメレ保育園〜


先生「ホウ、スイ。お姉ちゃんが迎えに来たわよ。」


ホウ「わーい、お姉ちゃーん!」タッタッタ


スイ「わーい!」タッタッタ


スイレン「よしよし、二人とも、今日もいい子にしていたか?」


スイ「うん!あれぇー?お姉ちゃん、隣の人だぁれ?」


サトシ「俺はサトシ。スイレンの同級……」


ホウ「あーっ!もしかしてお姉ちゃんのボーイフレンド?」


サトシ「お、俺が?えぇぇーっ!?」
 ▼ 98 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/26 23:43:06 ID:FuRkRasM [7/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
スイレン「フッ、子供の言うことだ。聞き流してやってくれ。」


サトシ「お、おう……(ほんとクールだな、スイレンって……)。」


スイ「違うよー、ホウ。お姉ちゃんのボーイフレンドはやっぱりあのキングだよー!だって、昔っからすっっっごく仲良かったもーん!」


ホウ「でもそれを言うんなら、リュウキお兄ちゃんだって……」


スイレン「……帰るぞ、二人とも。先生、失礼します。」ペコッ


先生「はーい。ホウ、スイ。またねー!」フリフリ


ホウ「せんせー、また明日ー!」フリフリ


スイ「バイバーイ!」フリフリ


サトシ(……気のせいか?リュウキって奴の名前が出た時、一瞬スイレンの表情が曇ったような……)
 ▼ 99 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/26 23:43:53 ID:FuRkRasM [8/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ホウ「いらっしゃーい!ここがあたしたちのお家だよー!さ、入って入って。」グイグイ


サトシ「お、おう……お邪魔しまーす……。」


スイ「あははは、家には誰もいないのにー!変なお兄ちゃーん。」クスクス


ホウ「お兄ちゃん、ピカチュウ。こっちこっちー。こっちがリビングだよー!」


スイレン「サトシ、コーヒーと紅茶、どっちがいい?」


サトシ「えーと……じゃ、紅茶で……」


ホウ「あ、あたしモーモーミルクー!」


スイ「あたしもー!」


スイレン「こらこら、お客さんの前だぞ?もう少しお利口にしていなくちゃな?」


ホウ&スイ「はーい!」
 ▼ 100 マサラ人3◆etyxjFp636 17/04/26 23:44:28 ID:FuRkRasM [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「じゃ、サトシ。悪いが暫く妹たちの相手をしていてくれないか。」


サトシ「OK、任せろ。」


スイレン「頼んだぞ……。」スタスタ


ホウ「ねーねー、お兄ちゃん、ピカチュウ、お姉ちゃんが戻ってくるまで何して遊ぶー?」グイグイ


サトシ「ん?そうだなー、じゃ、しりとりでもするか?」


スイ「わーい、するするー!じゃ、あたしからねー。」


ホウ「ずるーい、一昨日お姉ちゃんとしりとりした時だってスイからだったじゃなーい!今度はあたしからだよー。」


スイ「えー!でも昨日お姉ちゃんのポケモンごっこした時、ホウが2回もボーマンダ役やったじゃん!だからお相子でしょ?」
 ▼ 101 マサラ人3◆etyxjFp636 17/05/01 23:31:51 ID:z/dT/Ku2 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「それならじゃんけんで決めるってのはどうだ?それなら公平だろ?」


ホウ「そうだね、そうしようよ!スイ。」


スイ「わかった。じゃあじゃんけん……」


ホウ&スイ「ポイ!」


ホウ「あーっ!負けたーっ!」ガッカリ


スイ「わーい!じゃああたしからねー!えーと、えーと……」チラッ


ピカチュウ「ぴか?」


スイ「じゃあピカチュウ!」
 ▼ 102 マサラ人3◆etyxjFp636 17/05/01 23:33:00 ID:z/dT/Ku2 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ホウ「ウ、ウ……ウルガモス!」


スイ「次お兄ちゃんだよ!」


サトシ「お、おう……えっと……ス……ス……」


ホウ「スイクンはダメだよ〜?」ニヤニヤ


サトシ「ス……ス……スリーパー!」


スイ「パ……パチリス!」


ホウ「またス?ス……ス……スターミー!」


サトシ「ミ……ミ……ミロカロス!あっ!ごめん!」
 ▼ 103 マサラ人3◆etyxjFp636 17/05/01 23:34:25 ID:z/dT/Ku2 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイ「えー?またスー?ス……ス……スカタンク!」


ホウ「ク……ク……あっ!クレベー“ス”!」ニヤッ


サトシ「またかよー!?ス……ス……」

 スタスタ

スイレン「フフッ、随分と楽しそうだな。」


スイ「わーい!ケーキとモーモーミルクだぁ!」


サトシ「お、ワリいな、スイレン……」


ホウ「あっ!今スイレ“ン”って言った!」


サトシ「えぇーっ!まだしりとり続いてたのかー?」


スイ「わーい!お兄ちゃんの負けー!」
 ▼ 104 ティアス@がんせきプレート 17/05/05 11:28:33 ID:UumWzC7c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 105 ォッコ@ギンガだんのカギ 17/05/05 15:50:27 ID:4vmhy2uU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 106 マサラ人3◆etyxjFp636 17/05/10 23:01:31 ID:Sk7d74UA [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「フッ、丁度いい所で終わったな。」


ホウ「ねーねー、お兄ちゃんも早くこっちに来てー!ケーキ食べよー?」


サトシ「お、おう……」


スイレン「こらホウ、スイ、食べる前に言うことがあるだろう?」


ホウ&スイ「あ、そうだった……いっただっきまーす!」


サトシ「いただきます。」


スイレン「いただきます……どうだ?美味しいだろう?」


ホウ「うん!ほっぺが落ちそうなくらい。」


サトシ「ほんとうめーな!これどこで買って来たんだ?」
 ▼ 107 マサラ人3◆etyxjFp636 17/05/10 23:03:51 ID:Sk7d74UA [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「学校からちょっと離れた所にあるケーキ屋だが、私が買ってきたんじゃない。昨日隣のおばさんがくれたんだ。日頃のお礼だとさ。」


サトシ「ふぇー、ほいふはひょはったわ。」クチャクチャ


スイレン「……口に物を含んだまま喋るのはやめてくれないか。」

 ゴックン

サトシ「わりーわりー。」


スイレン「……まあいい。ところで今朝からずっと気になってたんだが、ロトム図鑑はどうした?」


サトシ「それがさ、昨日ちょっとした事故があって壊れちゃったせいで、今修理中なんだ……。」

 ズズッ

スイレン「そうか。どこの店で修理してるんだ?」


サトシ「店には出してないよ。博士が一人で修理してる。」
 ▼ 108 マサラ人3◆etyxjFp636 17/05/10 23:06:44 ID:Sk7d74UA [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「博士に直せるのか?私が知る限りじゃ、ククイ博士は機械類全般が大の……」

 プルルルルル! プルルルルル!

スイレン「いや、私が出る……はい。」


ククイ「スゥゥイレンーーーッッッ!!!頼むっっっ!!!助けt」


スイレン「……ロトム図鑑の修理のことですね?」


ククイ「!?な、何故わかったんだ?」


スイレン「サトシに聞きました。明日引き取りますので、帰りまでに渡して下さい。」


ククイ「たぁすかるぜぇぇぇーっ!!もうスクラップになる寸前で、俺にはどうしようもないんだ!!……あ、パーツ代は前みたいに……」


スイレン「そうですね。まず見ないことには必要な部品もわかりませんので……代金は修理が終わってから頂きます。」
 ▼ 109 マサラ人3◆etyxjFp636 17/05/10 23:17:42 ID:Sk7d74UA [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「いやぁ〜、さっすがスイレン!アローラ1のメカニック!」


スイレン「何を大袈裟な……」


ククイ「じゃあ忙しいところ、ほんっっと悪いけど、明日頼むな!」


スイレン「了解です。それでは失礼します。」


ククイ「おう、ほんじゃ、また明日な!」

 ガチャッ

サトシ「……まさか……博士にロトム図鑑の修理でも頼まれたのか?」


スイレン「ああ。」


サトシ「えぇぇぇ〜っ?直せるのか!?スイレンに!!」
 ▼ 110 ルビル@ぎんのおうかん 17/05/14 20:54:34 ID:SsxBDpNQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
age
 ▼ 111 マサラ人3◆etyxjFp636 17/05/20 22:30:17 ID:U5IT87co [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「フフッ、安心してくれ。私はこう見えても機械類には強いんだ。自分で言うのもなんだがな。」


ホウ「ホントだよ!お姉ちゃんはね、近所でもすっっっごく評判の良い修理屋さんなんだよ!!壊れたものは何だって直しちゃうんだから!!」


サトシ「ま、まあ……考えてみれば、博士が自分から頼んできたくらいだからな。それだけスイレンの腕を信頼してるってことか。

……よし、じゃ、頼むぜスイレン。俺の大事なロトム図鑑、しっかり修理してくれよな!」


ピカチュウ「ぴっぴかちゅう!」


スイレン「ああ。任せてくれ……おい、ホウ、口にクリームがついてるぞ。」


ホウ「えー?どの辺り〜?」


スイレン「今拭いてやる。……ほら、綺麗になったぞ。」フキフキ
 ▼ 112 マサラ人3◆etyxjFp636 17/05/20 22:33:07 ID:U5IT87co [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ホウ「わーい、お姉ちゃんありがと!」


スイ「ねーねー、お姉ちゃん。私も汚れちゃったぁー。拭いて〜。」


スイレン「仕方がないな。ほら。」フキフキ


スイ「わーい、ありがとー!」


サトシ(いつもこうやって妹たちの面倒をみているのか……この子たちにとって、スイレンは母親も同然なんだろうなぁ……。)

 グビッ

サトシ「……ごちそーさん。あんまりお邪魔しても悪いだろうし、そろそろ帰るわ。」


ホウ「えーっ!?もう帰っちゃうの〜?もっといてよ〜!ね〜え〜っ!」グイグイ


スイ「そうだよーっ!だってまだピカチュウと遊んでないんだよ〜!?」グイグイ
 ▼ 113 マサラ人3◆etyxjFp636 17/05/20 22:37:00 ID:U5IT87co [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「別にもっといてもらっても一向に構わないがな。寧ろ妹たちが喜ぶから、ありがたいくらいなんだが。」


ホウ「そうそう、だからもっと遊んでいってよ!ね?」グイグイ


スイ「ピカチュウも遊んでいきたいでしょ?ね?ね?」グイグイ


ピカチュウ「ぴかぴ〜か……(そんなに引っ張んないでよ〜……)」


スイレン「……ま、無理に引き留めるわけにもいかないな。二人とも手を離すんだ。」


スイ「でもっ……」


スイレン「……言うことを聞かない悪い子は、夜になったらカプ・コケコにお仕置きされるぞ?

……昔の私みたいに。」


ホウ「えっ?」ビクッ
 ▼ 114 ーディ@たんけんセット 17/05/20 22:54:17 ID:qI2B7HkA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
素晴らしいSSを見つけてしもうた
 ▼ 115 エンジシ@まんまるいし 17/05/21 01:50:52 ID:lwHMbYe. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレンの父さんはもう死んじゃってるのかな?
 ▼ 116 マサラ人3◆etyxjFp636 17/05/25 22:57:09 ID:lULTA9DY [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「……あれはまだ、私がホウたちと同い年くらいの頃のことだった。母さんの言いつけを破って、夜中にこっそりカキたちと一緒に近くの森を探検したことがあった。

あの森は私たちの庭も同然だったからな、道に迷うはずがないと全員が高を括っていたのだが、何分視界が悪いせいで段々と行く先がわからなくなり、とうとう道に迷ってしまった。」


スイ「……………………」ゴクッ


スイレン「だがそんな私たちを、島の守り神、カプ・コケコが救ってくれた。カプ・コケコはどこからともなく現れると、私たちを抱えて、森の外まで運んでくれたんだ。」


ホウ「ホッ、よかったねお姉ちゃ……」


スイレン「そのまま家に帰れたならな。」


スイ「へ?」


スイレン「恐らくカプ・コケコには全てお見通しだったのだろう。森を出た後すぐ、私たちは全員仲良くカプ・コケコの電撃シャワーを浴びさせられ、気がつくと、翌朝それぞれの家のベッドで目が覚めた……。

昨晩の出来事は夢か現実か……そう判断する間も無く、今度はカンカンに怒った母さんの怒鳴り声を浴びさせられ、保育園に着けば、今度は先生の説教を喰らい、挙句の果てには、罰としてその日一日中、島キングのハラさんと一緒にカプ・コケコの遺跡を掃除させられたんだ。

当然、遊ぶ時間なんて一秒たりとも許してくれなかったぞ。……どうだ?お前たちも同じ目に合いたいか?」
 ▼ 117 マサラ人3◆etyxjFp636 17/05/25 22:58:25 ID:lULTA9DY [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 〜数分後、玄関にて〜


ホウ「それじゃ、お兄ちゃん、ピカチュウ、またね!」


スイ「また今度、学校が休みの日にでも遊びに来てよ!そうすれば今度はゆっくりできるでしょ?」


サトシ「ああ。じゃ、またな。ホウ、スイ……なぁ、スイレン、ちょっと。」クイクイ


スイレン「なんだ?」


サトシ「……さっきの話、本当なのか?」ボソボソ


スイレン「さて、な……だがあの子たちにとって良い薬になるなら、嘘だろうが本当だろうが、そんなことは大した問題じゃないのさ。」ヒソヒソ


サトシ「……なるほど。それもそうだな。」


スイレン「だろう?……じゃ、また明日。ククイ博士によろしくな。気を付けて帰ってくれ。」
 ▼ 118 マサラ人3◆etyxjFp636 17/05/25 22:59:42 ID:lULTA9DY [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ああ。また明日な、スイレン。」


スイ「お兄ちゃん、ピカチュウ、バイバ〜イ!」フリフリ


ホウ「また遊びに来てよねーっ!約束だよーっ!」フリフリ


ピカチュウ「ぴかぴ〜か!」フリフリ


サトシ「おう、約束だ。それじゃな!」フリフリ

 ガチャ……バタン!

サトシ「……さ〜て、家に帰ったら今日も特訓だぞ、ピカチュウ。」コツコツコツ


ピカチュウ「ぴかちゅ!」


サトシ「ホウとスイ、元気いっぱいないい子たちだったな。」


ピカチュウ「ぴっか。」コクッ
 ▼ 119 マサラ人3◆etyxjFp636 17/05/25 23:05:20 ID:lULTA9DY [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「……スイレンってさ、すごいよな……さっきの話、聞いてたろ?」ボソッ


ピカチュウ「ぴか。」コクッ


サトシ「小さい頃に、お父さんが何とか財団の研究所で起きた大事故で亡くなって、お母さんが働き出してからは、ずっと一人で妹たちの面倒を見てきたんだろ?

機械類の修理だって、元はと言えば家計の足しにするために始めたらしいしさ。」


ピカチュウ「ぴか…………」


サトシ「……そうさ、冷静になって考えてみればわかった筈なんだ……。あいつが……普段からあんなにアシマリたちを大事にしているあいつが、軽い気持ちでポケモンをギャンブルのチップ代わりにする筈がないんだ……。

家族を想っての、苦渋の決断だったんだろうな。」


ピカチュウ「……………………。」


サトシ「にしてもカキの奴、やることが汚いよな!スイレンには、ボーマンダとニョロボンを賭けさせる代わりに、もし自分が負けたら、来年の学費を全額負担してやる!だなんてさ!そんなのアイツの性格からして乗るに決まってるじゃないか!

……増々カキのことが許せなくなってきたぜ……!人の弱みに付け込むヤツなんざ、ポケモントレーナーの風上にも置けねえ!」ゴゴゴ


ピカチュウ「ピカァ〜!!(全くだよ!!)」プンプン!
 ▼ 120 マサラ人3◆etyxjFp636 17/05/25 23:08:30 ID:lULTA9DY [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「スイレンは手を出すなって言ってたけど、だからってさっきの話を聞いて、何もしないようじゃ男が廃るってもんだ。

……決めた。明日カキと直接対決して、力尽くでボーマンダたちを奪い返してやる!」


ピカチュウ「ぴかっ!?ぴかぴーか!?(えぇっ!?勝算はあるのかい!?)」


サトシ「何だ?勝算はあるのか、って感じの顔だな。心配ないさ。何も手持ち全部を使って戦う必要はない。お前と、さっき校長から渡されたコイツを使った2体2の勝負を挑めば、勝算は十分にあるはずだ。そうだr……」

 ポワン!!

オンバーン「バォォオォン!!」バサァッ!!


サトシ「おいおいオンバーン。勝手に出てきたらビックリするだろ?」


オンバーン「バォォン。」バサバサ
 ▼ 121 イリュー@ノワキのみ 17/05/25 23:17:43 ID:dm69HC.s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やっぱり死んでたか
予想通りというかなんというか
 ▼ 122 クガメス@ピーピーエイダー 17/05/26 22:37:26 ID:Ka/hf9w6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 123 マサラ人3◆etyxjFp636 17/06/03 00:28:46 ID:p6i0HLsI [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「オンバーン、今の話聞いてたろ?明日は頼むぜ。」


オンバーン「バオォン!(うん、まっかせてよ!)」バサバサ


ピカチュウ「ぴかぴーか……(そんな軽いノリで何とかなるような相手じゃないと思うけどな……)」ボソッ


サトシ「よーし、そうと決まれば、さっさと家に帰るぞ!何せ明日に備えてやることが山ほどあるんだからな!」


オンバーン「バオォン!(そうだね、明日に備えて特訓しなくちゃ!あ、あと作戦も立てとかないとね!

ね、ピカチュウ兄さん?)」バサバサ


ピカチュウ「ぴかぴーか……(ま、どうせ止めたって無駄だしね……何とかするしかないか……)」


オンバーン「バォン?(ピカチュウ兄さん?)」バサバサ


ピカチュウ「ぴか?……ぴかぴーか、ぴかちゅう(ん?……あ、ああ、そうだね……。)……。」





 ▼ 124 マサラ人3◆etyxjFp636 17/06/03 00:30:02 ID:p6i0HLsI [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ピンポーン

スイ「はーい!今行きまーす!」トタタタタタ……


スイレン「待ちなさい。私が出る。」スタスタ

 ガチャ

スイレン「はい。……ん?誰もいない……悪戯か?」


ホウ「あれぇー?誰もいないのー?」


スイレン「そのようだな。全く……」

 ポテッ

スイ「あ、何か落ちてきたよ!」


スイレン「ん?何だこの手紙は……?屋根から落ちてきたようだが……私宛の手紙だな。差出人の名前が無いが。」ベリッ
 ▼ 125 マサラ人3◆etyxjFp636 17/06/03 00:31:49 ID:p6i0HLsI [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ホウ「お姉ちゃん宛のお手紙?誰からなんだろうね〜?」


スイレン「!!」


スイ「ねーねー、なんて書いてあるの〜?」


スイレン「……ホウ、スイ、そろそろ“ボケットモンスター”の放送が始まるぞ。テレビをつけにいった方がいいんじゃないか?」


ホウ「いっけなーい!もうそんな時間か〜。すっかり忘れてた〜!」ドタドタドタ


スイ「ねぇ、お姉ちゃんも偶には一緒に観ようよ!ボケモン、面白いよ!」


スイレン「あ、ああ……そうだな、偶には観てみるのも悪くないかもな…………。」


ホウ「お姉ちゃんたち早く早く〜!始まっちゃうよ〜!」


スイレン「あ、ああ……今行く……。」
 ▼ 126 マサラ人3◆etyxjFp636 17/06/11 00:17:28 ID:bVsSf.Bk [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告









 コツ…コツ…コツ…コツ…ボーン…ボーン…ボーン…ボーン……

スイレン「……そろそろか。」ムクッ

 シ〜ン……………………

スイレン「……念のため、母さんが寝ているか確かめに行った方がいいだろうか……いや、やめておこう。もしそれで起こしてしまったら本末転倒だからな。

……アシマリ、起きろ。」ユサユサ


アシマリ「……ォオン……?」ショボショボ
 ▼ 127 マサラ人3◆etyxjFp636 17/06/11 00:18:54 ID:bVsSf.Bk [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「そろそろ行ってくるから留守番を頼む。」


アシマリ「オォン。」ビシッ


スイレン「頼むぞ。……そうそう、分かってると思うが、帰りも窓からだからな。くれぐれも私が帰って来た時に、泥棒と間違えたりするなよ。じゃ、行ってくる。」

 バッ……スタッ……

アシマリ「オォン……(行ってらっしゃい……気を付けて……)」








 ▼ 128 マサラ人3◆etyxjFp636 17/06/11 00:25:55 ID:bVsSf.Bk [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 〜ハウオリスタジアム〜

カキ「…………………………………………」

 ヒュオオォ……ビュオォォッ!!

カキ「…………来たか。」

 ザッ

スイレン「待たせたな。カキ……」

 ブンッ!!

スイレン「!?」パシッ! パシッ!


スイレン「!!これは……」


カキ「そう、ボーマンダとニョロボンの入ったモンスターボールだ。感謝するがいい。最後にお前に返してやろうと……」
 ▼ 129 マサラ人3◆etyxjFp636 17/06/11 00:28:03 ID:bVsSf.Bk [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ビュン! ビュン!

 パシッ! パシッ!

カキ「……何のつもりだ。」


スイレン「悪いが、私には私なりのケジメのつけ方がある。即ち、お前を倒して取り戻すということだ!」ビッ!


カキ「…………………………………………」


スイレン「どうした?カキ。誰にも邪魔されず私と戦うために、わざわざこんな時間に、ここまで呼び出したのだろう?何を突っ立って……」


カキ「…………フッフッフッフッ……ハーッハッハッハッハッハッ!!」


スイレン「……何が可笑しい。」
 ▼ 130 ライオン@しずくプレート 17/06/11 09:59:40 ID:L/PANSMU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 131 ンリュウ@やすらぎのすず 17/06/19 22:51:12 ID:8HsSNI.A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 132 マサラ人3◆etyxjFp636 17/06/24 00:03:37 ID:amn7UoBU [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「何が可笑しいかだと!?フン!これが笑わずにいられるか!!

何故なら貴様は、これでボーマンダたちを取り戻す機会を永遠に失なったのだからな!!」


スイレン「それはどういう意味だ。」


カキ「決まっている。この俺が今から貴様を、トレーナーとして再起不能になるまで徹底的に叩きのめしてやるからだ!」


スイレン「フッ、そこまで恨まれるようなことをした覚えはないがな。」


カキ「黙れっ!!」


スイレン「!」
 ▼ 133 マサラ人3◆etyxjFp636 17/06/24 00:04:39 ID:amn7UoBU [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「俺は許せんのだ!去年俺に敗れて以来、トレーナーとして堕落の道を歩み続けていった貴様がな!!」


スイレン「…………………………………………」


カキ「やはりあの時に徹底的に潰しておくべきだったか……。貴様がつまらん情を起こしたがために、俺に敗れ去ったあの時に…………。」


スイレン「……つまらん情だと?聞き捨てならないな。お前はポケモンの命が取るに足らないものだとでも言うつもりか。」


カキ「そうだ!俺たちの真剣勝負に比べれば、有象無象のポケモンの命など、まったくもって取るに足りん!!」


スイレン「……そうか、よくわかった。それがお前の本音なのだな。」


カキ「そうだ!何か文句があるか!」
 ▼ 134 マサラ人3◆etyxjFp636 17/06/24 00:05:28 ID:amn7UoBU [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「……大いにある。だがその前にまずお前を倒さなくてはな。」


カキ「ほう、流石に俺の性格がよくわかっている。だが悲しいかな、ボーマンダもニョロボンもいない今のお前では、精々俺のポケモンたちに掠り傷を負わせるのが精一杯だ。

全く……大人しく受け取っておけばよかったものを。そうすれば万に一つの勝機があったかもしれんのになあ?」


スイレン「それはどうかな?やってみないことにはわからんぞ。」


カキ「フハハハハハハハ!面白い!ならば見せて貰おうか!ボーマンダたちのいない今のお前が、このキング相手にどれほど足掻くことが出来るのかを!

いけっ、ダイノーズ!!」ヒュン


ダイノーズ「ノーズッ!!」


カキ「さあチャレンジャー!お前も早くポケモンを出せ!わざわざ先に出してやったのだ。精々コイツに少しでも相性のいいポケモンを……」
 ▼ 135 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/02 00:21:30 ID:PNfbpj/U [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「いけっ、ヨワシ!」ヒュン!


ヨワシ(単独の姿)「……ヨワ……シ……」


カキ「ヨワシか……フン!確かに今の貴様には似合いのポケモンだな!」


スイレン「ヨワシの特性発動!さあ、みんな集まれ!力を合わせてカキを倒すぞ!」

 ゴゴゴゴゴゴッ……ドパアァッ!!

ヨワシ(群れた姿)「グオオオオオオッ!!!」


カキ「笑わせるな!!たかが烏合の衆に何ができる!!すぐに身の程を思い知らせてくれるわ!!!

行くぞ、ダイノーズ!!!」クワッ!!!


ダイノーズ「ノーズッ!!!」
 ▼ 136 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/02 00:25:31 ID:PNfbpj/U [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「ダイノーズ!10万ボルト!!」


ダイノーズ「ノーズッ!!」バリバリバリッ!!


スイレン「ヨワシ!地面に向かってハイドロポンプ!」

 ブオオオォオオッ!!!

カキ「バカめ!空中では身動きが取れまい!ダイノーズ、宙に向かって最大パワーの10万ボルトだ!!」


スイレン「!」

 バリバリバリッ!!

ヨワシ「グオオオッ!!!…………」

 ギュゴゴゴゴゴッ……ポンポンポン!

単独ヨワシA「……ヨワシィ……」


単独ヨワシB「……ヨワシィ……」


単独ヨワシC「……ヨワシィ……」

(以下省略)
 ▼ 137 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/02 00:27:58 ID:PNfbpj/U [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「フハハハハハハ!!散れ散れ散れい!雑魚共!!所詮貴様ら如きがいくら集まろうと、絶対的強者の前では為す術がないのだ!!!」


スイレン「……それはどうかな。」


カキ「なに?」


スイレン「今だヨワシ!」

 パクッ!パクパクパク……

カキ「何っ!あれは……ウイの実!いつの間にあんなものを……」


スイレン「フッ、そう驚くことでもないさ。ヨワシたちが魚群を形成して姿を変える直前に、私が群れの中央に向かってこっそり投げ入れたんだ。それが魚群が散り散りになったことで外に出てきた、というわけさ。」


カキ「!そうか、あの光った時に……」

 ゴゴゴゴゴゴッ……ドパアァッ!!

ヨワシ(群れた姿)「グオオオオオオッ!!!」
 ▼ 138 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/02 00:30:46 ID:PNfbpj/U [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「その通りだ。さあヨワシ!!カキにお前の力を見せてやれ!!最大パワーで地震だ!!」


ヨワシ「グオオオオオオッ!!!」


カキ(クッ、この距離では防御も回避も間に合わん!ならば……)


カキ「ダイノーズ!大爆発!!」


ダイノーズ「ノーズ!!!」カッ!!!


スイレン「!?なにっ……くっ……」

 ドガアアアアァァァン!!!!!

 ズザッ!!……ザザザザッ!!

スイレン「くうぅぅっ……ヨワシイィィッ……!!」ザザザッ……
 ▼ 139 ーデリア@こおったきのみ 17/07/11 14:58:00 ID:VCiv3/9M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
保守
 ▼ 140 ャビー@あさせのしお 17/07/11 23:57:37 ID:KaskB7YY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 141 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/15 00:30:11 ID:d8CKV2lw [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 モクモクモク……

ヨワシ(単独の姿)「……ヨ……ワ…………」ピクピク……


ダイノーズ「ノー…………ズ……………………」


スイレン「ヨワシ!!しっかりしろ!大丈夫か?」


ヨワシ(単独の姿)「ヨ……ワシ…………」コクッ


スイレン「すまない、無茶をさせ過ぎたな。戻ってゆっくり休んでくれ。」ヒューン


カキ「フン!ヨワシ如きと相打ちになるとはな……戻れ。」ヒューン


スイレン「……………………」


カキ「なんだ。何か文句でもあるのか。」
 ▼ 142 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/15 00:33:25 ID:d8CKV2lw [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「いや……」


カキ「ならばさっさと次のポケモンを出すがいい!……最も、何を出そうが、全てこやつの餌食にしてくれるがな!!

ゆけっ、ボーマンダ!!」ヒュン!


ボーマンダ「グワアァッ!!」


スイレン「ボーマンダ……!!」


カキ「さあどうした、スイレン!早く次のポケモンを出したらどうだ!」ニヤッ


ボーマンダ「………………………………」
 ▼ 143 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/15 00:35:08 ID:d8CKV2lw [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「ゆけっ、カポエラー!」ヒュン!


カポエラー「カポエェッ!」スタッ


ボーマンダ「………………………………」


カポエラー「カポ……」タジタジ


スイレン「怯むな、カポエラー。大丈夫だ。私を信じろ。」


カポエラー「カポ……」


カキ「ふははははははは!!伝わる……伝わるぞスイレン!貴様らの揺れが!!

……全く、つまらないプライドを捨て、大人しくボーマンダを受け取っておけばよかったものを……」
 ▼ 144 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/17 22:16:40 ID:YGrJ1RUc [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「お前はお喋りが過ぎる!勝利の余韻に浸るには、まだ早いんじゃないのか。」


カキ「強がっても無駄だ。俺にはわかる。何故なら貴様は仲間を傷つけることが出来ん。そんなことをするくらいなら、自分が傷つけばいいと思っている。」


スイレン「……………………。」


カキ「いい加減悟れ!スイレン!情けは己を弱くするだけだ!俺を見るがいい!情けを捨て、自ら修羅の道を歩み、その結果キングの座を手に入れた!

何かを得ようと欲するならば、何かを捨てねばならん!お前も俺を超えたいのであれば、情けを捨て、修羅の道を歩め!!」


スイレン「断る。」


カキ「フッ、やはりそうか。ならばもう何も言うまい。全力で貴様らを叩き潰すのみだ!行くぞスイレン!」


スイレン「来い……お前の言う、捨てるべきものがどれだけの力を持っているか証明してやる……!!」








 ▼ 145 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/17 22:18:06 ID:YGrJ1RUc [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告











…………リエ…………


リーリエ「…………………………………………。」


…………リーリエ…………リーリエ…………


リーリエ「……ぅ……うぅん…………」パチッ


リーリエ「!ここは……森の中!?わ、私、さっきまで部屋で寝ていたはずなのに…………いつの間に…………。」


リーリエ、ここはアナタが普段暮らしている世界とは違う世界だよ。最近来なくなったから忘れてしまったのかい?


リーリエ「!この声……!ま、まさかここは……」
 ▼ 146 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/17 22:22:18 ID:YGrJ1RUc [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 そうだよリーリエ。ここはポケモンの精神世界。思い出してくれて嬉しいよ……。


リーリエ「お久し振りです!チルタリス……私……私ずっと貴女にお会いしたかった……!この数年間というもの、何故だか、この世界に来たくても来られない日がずっと続いていたから……。

またいつもの場所にいらっしゃるのですか?今すぐそっちに……」


 リーリエ……私も早くアナタに会いたい……けれど今日アナタを呼んだのは、久し振りの再開を果たすためではない……。


リーリエ「?それでは一体何のために……」


 リーリエ……アナタは忘れてしまったかもしれないけれど……昔アナタは私と約束してくれた……。私が“巨悪”に囚われた際には、必ず助けてくれると…………。


リーリエ「!?まさか……チルタリス、貴女……捕まってしまったのですか!?」


 そう……今私は“巨悪”に囚われ、封印された状態にある……。今できることと言ったら、こうしてアナタに助けを求めるのが精一杯な状態なのだ……。
 ▼ 147 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/17 22:27:52 ID:YGrJ1RUc [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「チルタリス、今何処にいるのですか!?すぐに助けに行きます!」


ありがとう……今私の魂は、この森の向こうにある山に封印されている。まずは私の魂をそこから解放して欲しい。そしてその後、現実世界で囚われている私を探し出し、助けて欲しいのだが……リーリエ、どうやらアナタは一度現実世界に戻った方が良さそうだ……。


リーリエ「?何故……はっ!」ビクッ!


ヘルガー「グルルルル……」


バンギラス「グゴオオォォォッ!!」


キリキザン「キザッ!!」ギラン!!


リーリエ「いやあぁっ!!来ないでぇぇっ!!」


奴らは巨悪の手下……リーリエ、アナタを一度現実世界に戻す。奴らに見つかってしまった以上、もう私の力でアナタをこの世界に呼び出すことは出来ない。

だが安心して欲しい。アナタのパートナーであるロコン……彼女は私の分身だ。彼女の力を使えば、またいつでもこの世界に戻ってくることが出来る。


リーリエ「!?シロンが……チルタリスの分身?そんなこと……」
 ▼ 148 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/17 22:30:21 ID:YGrJ1RUc [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヘルガー「グアルルルルルルッ!!!」バッ!!


リーリエ「きゃあああぁぁあぁっっっ!!!」

 バチィィン!!

ヘルガー「きゃうん!!」ドサッ!


リーリエ「!?ヘルガーの体が……跳ね返った……?」


私の作ったバリヤーに弾き飛ばされたのさ。リーリエ、もうあまり時間が無い。今から私の言うことをよくお聞き。

現実世界に戻ったら、まずはアナタの兄……グラジオを探すのだ。そして二人でシロンと共にこの世界に戻り、私の魂を解放して欲しい。そして肝心の私の本体の場所だが……

 ミシッ!! ミシミシッ!!

バンギラス「グゴオォッ!!」バキッ!! バキキッ!!


リーリエ「!!バリヤーが……」
 ▼ 149 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/17 22:31:32 ID:YGrJ1RUc [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
!ここまでか……リーリエ、後は頼んだよ……!

 パリィィィン!!

バンギラスたち「グガアアァァァッッ!!!」


リーリエ「いやああぁ…………」フッ!


バンギラスたち「グガッ!?(消えた!?)」














リーリエ「あぁぁあぁあああぁっっっ!!!」ガバッ!!!

 シ〜ン……………………

リーリエ「はぁっ、はぁっ……も、戻って来られたのですね……元の……世界に…………。」
 ▼ 150 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/17 22:35:12 ID:YGrJ1RUc [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「でもどうしましょう……チルタリスの本体が今どこにあるのか聞けなかったわ……。」


シロン「……コォ〜ン?」


リーリエ「シロン……!そうだわ、シロン、貴女、チルタリスの分身なんですよね……チルタリスの本体が今どこにあるかわかりませんか?」


シロン「コォ〜ン?」


リーリエ「……わかりませんか……本当にこの子が、あのチルタリスの分身なのかしら……」


シロン「コ〜ン……」スリスリ


リーリエ「!そうだわ、それはそうと、まずは一刻も早くお兄様に連絡を取らなくては!えぇと…………お兄様の電話番号は……ありました!お休みのところ申し訳ないけれど、すぐに連絡を……」

 ズキッ!

リーリエ「!?この腕の痛みは……昼間と同じ……」

 パアァァァッ!!!

リーリエ「!?きゃあぁっ!!何ですか、この光はっ……!!」
 ▼ 151 ブト@ミストシード 17/07/18 11:02:02 ID:Zf2h59hE NGネーム登録 NGID登録 報告
サトシはクロウポジになるのかな?
アークソみたいになら無いことを願ってます
支援
 ▼ 152 ガヤンマ@インドメタシン 17/07/19 02:33:14 ID:qrzmuhLY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 153 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/22 00:16:38 ID:OEgDp4XQ [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 〜リーリエの腕が光り出す数分前〜


カポエラー「カ……ポ……」バタッ


スイレン「くっ……カポエラー、大丈夫か!」


カキ「これでわかっただろう、スイレン。俺の考えこそ正しいということが。結局そやつのしたことと言えば、精々ボーマンダにストーンエッジをかすらせただけではないか。最も、今更理解したところで遅いがな。なぁ?ボーマンダ。」


ボーマンダ「………………………………。」


カキ「フン、愛想の無い奴め。元のトレーナーに似たのだろうな……まあいい。スイレンよ、トレーナー生命を終える前に、何か言い残すことはあるか?この際だ、何でも聞いてやろう。」


スイレン「……では一つだけ言わせて貰おう。私は、あの日、お前とした約束を忘れたことなど一度も無い。」


カキ「!!なっ……」


スイレン「今までも、そしてこれからもな……。」
 ▼ 154 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/22 00:19:44 ID:OEgDp4XQ [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「ふざけるのも大概にしろ!!ならば何故強くなろうとせん!!」


スイレン「強くなろうとしているさ。ただその方法がお前と真逆なだけだ。」


カキ「そんな言い訳が通用するか!!ならばこの結果は何だ!!先鋒のダイノーズを倒し、ボーマンダに掠り傷を負わせたのが関の山では……」


スイレン「まだ負けたわけじゃない!!本当の勝負はここからだ!!」カッ!!


カキ(!!あの目は……かつて俺が唯一恐れた、全盛期の頃の奴の目だ……!!奴は……この期に及んでまだ希望を捨てていないと言うのか……!?

……クク、面白い……!!)


カキ「面白い……面白いぞスイレン!!ならば見事ボーマンダを倒してみせよ!!

飛翔しろボーマンダ!奴の上を取れ!!」


ボーマンダ「グガアッ!」バサアッ!!

 ズキイィィッ!!

ボーマンダ「ガアァッ!?」
 ▼ 155 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/22 00:25:31 ID:OEgDp4XQ [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「どうした!?何故飛ばんのだ!?……むっ!翼の付け根に傷が……!」


スイレン「言ったはずだ。本当の勝負はここからだとな……掠っただけとは言え、効果抜群の技を喰らった以上、無事では済まん。

やれ!ジュナイパー!最大パワーで影縫い!!」


ジュナイパー「ジュナアァッ!」バサアァッ!!


カキ「!頭上を取られた!避けろボーマンダ……」


スイレン「遅いっ!」

 ギリギリッ……

ジュナイパー「ジュナアアァァァッ!!」バシュウウウゥゥッ!!!


ボーマンダ「グガアアァァァァッ!!」ドシュウウゥゥゥッ!!!


カキ「ボーマンダッ!」


ボーマンダ「……グガ……ガ…………」フラ……フラ……

 ドズゥゥゥン……!!
 ▼ 156 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/27 00:02:03 ID:zMgY3gc2 [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「……良くやった、ジュナイパー。」


ジュナイパー「ジュナ。」コクッ


ボーマンダ「……ガ………………」


スイレン「…………すまない。お前の想い……確かに受け取ったぞ。」ボソッ


カキ「……まさかここまでとはな……。認めよう。スイレン、どうやら俺はお前を甘く見過ぎていたようだ。」


スイレン「……カキ。」


カキ「良かろう!この俺の全力を持って貴様を倒す!ゆけっ、リザードン!!」ヒュン!!


リザードン「グオオオオオオッ!!!」ゴオオオォォッ!!
 ▼ 157 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/27 00:03:28 ID:zMgY3gc2 [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「……来たか、リザードン。」


スイレン(長引けばこちらが不利……当初の予定通り、隙を見てZ技で一気にカタをつける!)


カキ「……読めているぞ、スイレン。」


スイレン「!」


カキ「相性の不利を、Z技で一気に覆そうと言うのだろう。」


スイレン「そうだ。」


カキ「面白い。その勝負、受けて立つ!ちょうどこの試合を如何に終わらせるかについて悩んでいたところだ。最後の勝負は互いのZ技をぶつけ合い、雌雄を決しようではないか!!」


スイレン「いいのか?折角の相性の上での有利を無駄にすることになるかもしれんぞ?」
 ▼ 158 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/27 00:04:32 ID:zMgY3gc2 [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「侮るな!!俺はキングだぞ!!最強のトレーナーであるこの俺が、正面からのぶつかり合いで負ける筈がない!!

アローラキングの名に懸けて、この勝負、俺が制してみせよう!!」カッ!!


リザードン「グゴオオォオォォッ!!」ゴオオオォォッ!!


スイレン(この勝負で私を負かして、トレーナーとして再起不能にするという奴の目的……恐らく……いや、十中八九忘れてるな……。

フッ、全く……そういうところだけは昔から本当に変わらないな……。)


スイレン「望むところだ!!今の私たちのゼンリョク、全てお前にぶつける!!」ゴゴゴッ!!


ジュナイパー「ジュナアァッ!!」ギリギリッ!!
 ▼ 159 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/27 00:05:40 ID:zMgY3gc2 [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「その意気や良し!ならば行くぞ!準備はいいか!?」


スイレン「当然だ!行くぞ!ジュナイパー!」キラン! バババッ!


ジュナイパー「ジュナアアアアアアァッ!!!」ゴゴゴゴゴゴッ!!


カキ「刮目せよ!!我らが魂の一撃!!むううぅぅうぅん!!」キラン! バババッ!


リザードン「ゴオオォオオォォッ!!!」ゴゴゴゴゴゴッ!!


スイレン「喰らえ!シャドーアローズストライク!!」


ジュナイパー「ジュナアアアァァッ!!!」


カキ「全てを焼き尽くせ!!灼熱のダイナミックフルフレイム!!」


リザードン「ゴオオォオオォォッ!!!」ゴオオオォォッ!!

 ズドオオオオオッ!!!
 ▼ 160 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/27 00:07:05 ID:zMgY3gc2 [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「負けるな、ジュナイパー!!押せえぇぇっ!!」


ジュナイパー「ジュナアアアァァッ!!!」ゴゴゴゴッ!!


カキ「むおおおおぉおぉぉっ!!!」


リザードン「ゴオオォオオォォッ!!!」ゴオオオォォッ!!

 ドクン!

スイレン「!?またこの痛みか!」


カキ「!?何だ、この痛みは……」

 パアアァアァァァ!!!

カキ「!!バカな!!俺たちの腕が……」


スイレン「!!この光は……そうだ、思い出したぞ……確か去年の決勝戦でも……」
 ▼ 161 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/27 00:10:52 ID:zMgY3gc2 [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リザードン「ガウッ!」バサァ


カキ「!リザードン、何故戦いを止め戻ってきた!」


ジュナイパー「ジュナッ!」バサッ


スイレン「!ジュナイパー……私が心配で戻ってきてくれたのか?ありが……」


ジュナイパー「ジュナッ!」バッ!


リザードン「ガウウッ!!」バッ!


カキ「どうした、リザードン……ぬっ!?あれは何だ!!」バッ!


スイレン「!!何だ、あの巨大な竜は!?こっちに向かってくるぞ!!」


竜「グゴオオォオォォッ!!!」
 ▼ 162 マサラ人3◆etyxjFp636 17/07/27 00:15:15 ID:zMgY3gc2 [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「新種のポケモンか!?」バッ


ポケモン図鑑「データ無し。データ無し。新種のポケモンの可能性あり。」


カキ「新種のドラゴンポケモンか……!面白い!この俺の新しい仲間に相応しい!行くぞ、リザードン!奴を捕獲する!

リザードン!火炎放射だ!」


リザードン「……………………ガウゥ…………」


カキ「どうした!?何故奴を攻撃せんのだ!?」


リザードン「ガウゥゥ……」


カキ「ええい、この役立たずが!!ならば他のポケモンで……」


竜「グゴオオォオォォッ!!!」ブワアァァッ!!
 ▼ 163 マサラ人3◆etyxjFp636 17/08/03 22:10:21 ID:TLMdrXG2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「ぬううっ……何というプレッシャーだ……!!」


スイレン(あの竜、何かを伝えたがっているような……そんな気がする……。)


竜「グゴオオォッ!」


スイレン「!?竜の姿が、消えかかって……」


竜「グゴオオオォォッ!!」スゥゥゥッ……


カキ「き、消えただと!?一体…………」

 キキーッ! キッ!

スイレン「!!」


ジュンサー「くぉらああぁあああぁぁぁぁぁっ!!!アナタたちこんな時間まで何をやっているのおぉぉおぉぉぉっ!!!」
 ▼ 164 マサラ人3◆etyxjFp636 17/08/03 22:12:52 ID:TLMdrXG2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン(マズイな……ジュンサーさんに見つかってしまうとは……しかもあの人、良く見たら……。)

 バサッ!!

ジュンサー「あ、コラッ!待ちなさいキミ……って!?よく見たらカキちゃんにスイレンちゃん!?」


カキ「チッ……スイレン!!この勝負、一旦預けておくぞ!」


スイレン「カキ!」


カキ「さらばだ!!」バサァッ!!


ジュンサー「コラー!!戻ってきなさーい!!いくらキングだからって許さないわよ!!明日ライチさんに連絡して、キツ〜くお仕置きしてもらうんですからね!!

……全く……仕方ないわね、取り敢えずスイレンちゃん!アナタだけでも今からお説教よ!!……安心なさい。逃げたカキちゃんには明日も〜っと怖い人にお説教して貰いますからね!!取り敢えずついてらっしゃい……って聞いてるの!?スイレンちゃん!!」


スイレン「あ、はい……すみません、今行きます…………。」


ジュンサー「全く、カキちゃんは兎も角、貴女までこんなことをするだなんて……

はぁ…………ご近所からスタジアムの方がうるさいって苦情が来たから、てっきりまたスカル団の連中が暴れてるもんだとばかり……。まぁいいわ。取り敢えず詳しい話は交番の方でキッチリ聞かせて貰いますからね!!わかった!?」


スイレン「わかりました……。」
 ▼ 165 マサラ人3◆etyxjFp636 17/08/10 19:54:05 ID:kK7JV/Lc [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 〜翌朝、戦の遺跡にて〜

 ゴシ……ゴシ……ゴシ……

スイレン「……やれやれ……。」

 ゴシ……ゴシ……ゴシ……

スイレン「……………………。」


ハラ「どうですかな、スイレン。少しは綺麗になりましたか?」


スイレン「ハラさん……ええ、それなりには……」


ハラ「……まだこの辺が少し汚いですな。」


スイレン「ここが終わったらやろうと思っていたところです。」


ハラ「そうでしたか。それでは引き続き任せましたぞ。」


スイレン「はい。」ゴシゴシ
 ▼ 166 マサラ人3◆etyxjFp636 17/08/10 19:56:40 ID:kK7JV/Lc [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハラ「……それにしても、キミともあろう人が、夜間にこっそり抜け出して、無断でスタジアムにてキングとの試合を行うとは……。何かそれ程までにキングと戦いたい理由でもあったのですかな?」


スイレン「…………ただの気まぐれです。」


ハラ「……ほう、気まぐれ、ですか。」


スイレン「ええ。それでジュンサーさんや母に散々叱られた挙句(ジュンサーに叱られた時には、最後にお仕置きとして、デデンネの電気ショックを浴びせられた。)、罰として守り神の遺跡を掃除することになったのですから、高くつきました。」


ハラ「…………そうですか。では今後は精々、気まぐれで安易な行動を取らぬよう気を付けるのですな。」


スイレン「ええ……」

 ダッダッダッダッ……

男「ハラさん!大変だ!」


ハラ「む、そんなに慌てて、一体どうしたのですかな?」
 ▼ 167 マサラ人3◆etyxjFp636 17/08/10 21:09:11 ID:kK7JV/Lc [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男「それが、町で今スカル団の奴らが大暴れしてるんだ!ジュンサーさんたちが必死で食い止めようとしてるけど、何分数が多すぎるせいで苦戦を強いられているんだ!

頼む、ハラさん!!みんなを助けてくれ!!」


ハラ「なんと……!それは一大事だ。すぐに助けにいかなければ……!スイレン、キミは彼と一緒にここに残っていてくれますかな。私はこれからスカル団の奴らを追っ払って来ますゆえ。」


スイレン「わかりました。くれぐれもお気を付けて。」


ハラ「うむ。では行って参る。」ザッザッザ


男「…………もう見えなくなっちゃった。流石はハラさん、年の割に健脚だなぁ。」


スイレン「ええ。」


男「…………ねえスイレンちゃん。キミも手練れのトレーナーだろう?ハラさんはああ言ってたけど、やっぱりキミも行った方がいいんじゃないのかい?そうしたらハラさんは随分助かるはずだよ。僕のことはいいから……」


スイレン「今私のポケモンは、アシマリ以外全部ポケモンセンターに預けているので。流石にアシマリ一体では、ハラさんの足を引っ張るだけでしょうから。」


男「……へえ、それじゃあ今キミはアシマリしか持っていないんだ……そうなんだ……。」ニヤッ
 ▼ 168 マサラ人3◆etyxjFp636 17/08/19 13:03:13 ID:7iG5xSxI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「?ええ……」


男「……ねえ、スイレンちゃん。突然だけど、キミはアローラに古くから伝わる、守り神と竜の伝説を知ってる?」


スイレン「……守り神の方なら知っていますが、竜の伝説とは?」


男「そうか、知らないのか。じゃあ特別に教えてあげよう……。むかーし、昔、アローラにはね、竜の神様がいたんだよ。その神様は赤い巨大な竜でね……」


スイレン「!!赤い巨大な竜?」


男「おや、知っているのかい?」ニヤッ


スイレン「……いえ、多分勘違いかと……」


男「なんだそうか。それでね、竜の神様はその昔、選ばれた人間にある力を授けてくれたんだよ。その力っていうのはね、守り神と同じ力で、悪を封じ、さらに彼らの“しもべ”を自在に操ることのできる力だったんだ。

でね、その力を持つ人間の腕には、独特の痣があるんだよ。普段は見えないんだけど、その力を使う時だけ、赤く輝いて、痣を浮かび上がらせるんだ…………。

キミにもあるだろう?その痣が。」


スイレン「!!まさか、この痣が……いや、それより、アナタは一体何者だ。どうして私の痣のことを知っている!?」
 ▼ 169 マサラ人3◆etyxjFp636 17/08/19 13:04:24 ID:7iG5xSxI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男「どうして知っているかって?そりゃ勿論……」バッ!

 パァァァ……

男「僕にも痣があるからさ!!最も、キミたちとはルーツが違うけどね!!」


スイレン「!!私と同じ……いや、光の色が違う。」


男「そう!僕はキミたち“シグナー”と対を為す、“ダークシグナー”なのさ!」


スイレン「ダークシグナーだと?」


男「ああ。僕たちの目的はただ一つ。我が主のために、お前たちシグナーをこの世から抹殺することだ!!

私怨はないが、キミにはここで消えてもらう!!いけっ!!アリアドス!!」ヒュン!


アリアドス「アリーッ!!」ズンッ!
 ▼ 170 マサラ人3◆etyxjFp636 17/08/29 18:29:44 ID:U3U3Dnic [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン(くっ……今私の手持ちはアシマリのみ……Z技で一気にカタをつけるしかない!)


スイレン「いけっ!アシマリ!」


アシマリ「オォン!」


アリアドス「フシューッ!」


アシマリ「オォン!?」ビクッ!


スイレン「大丈夫だ。アシマリ。隙を見て、一気に畳みかけるぞ。」


アシマリ「オォン!」コクッ


男「……なるほど。それは良い案だね。さぁ、かかっておいでよ。」
 ▼ 171 マサラ人3◆etyxjFp636 17/08/29 18:30:56 ID:U3U3Dnic [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「アシマリ、バブルこうせん!」


アシマリ「オォオン!」ボバババッ!


男「アリアドス!こうそくいどう!」


アリアドス「アリーッ!」シャッ! シャシャッ!


スイレン「!速い!」


男「どくづき!」


アリアドス「アリーッ!」ビュッ!


スイレン「!かわs……」

 ズドォッ!

アシマリ「オォオンッ!!」


スイレン「アシマリーッ!!」
 ▼ 172 マサラ人3◆etyxjFp636 17/08/29 18:31:42 ID:U3U3Dnic [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男「トドメだ!メガホーン!」


アリアドス「アリーッ!」ビュオッ!


スイレン「くっ……アクアジェット!」


アシマリ「!オォ……オォン!」ブワッ! ザアァッ!


男「!何っ……あの体勢から……」

 ズドッ!

アリアドス「アリッ……」


スイレン「!よし!そのままバブル……」

 シュルルルッ! バシッ! バシッ!

アシマリ「!?オォォン……」


スイレン「!いとをはく、か!しまった……」
 ▼ 173 マサラ人3◆etyxjFp636 17/08/29 18:33:22 ID:U3U3Dnic [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男「チッチッチ……いとをはく、じゃあない……これは“どくのいと”さ。」


スイレン「!!どくのいと?まさか……」


男「そのまさか、さ。アリアドス、アシマリを地面に思い切り叩きつけてやれ!!」


アリアドス「アリー!」ブオッ!!


スイレン「!!アシマリッ……」バッ!!

 ドガッ!!

スイレン「!!ぐあっ……」

 ドザッ!! ズザザザッ……

男「ナイスキャーッチ……でも取るのに精一杯で、着地に失敗しちゃったみたいだねぇ。あちこち傷だらけじゃないか。」ニタニタ


スイレン「アシマリ!!アシマリ!!しっかりしろ!!」
 ▼ 174 マサラ人3◆etyxjFp636 17/08/29 18:34:57 ID:U3U3Dnic [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アシマリ「……ォ……オォン……オォォッ!!」ガクガク!


スイレン「くっ……やはり毒状態に……」


スイレン(マズイ……今すぐポケモンセンターに運ばなければ……だが、今の私たちに、奴から逃れる術は……)

 シュルルルッ!! バシッ! バシッ!

スイレン「!?しまった……うあああっ!!」ズザザザッ!!


男「へへへっ……スイレンちゃん、ゲットだぜ。よくやった、アリアドス。」


アリアドス「アリーッ!」


スイレン「こ、このっ……は、離せっ!!」グググッ……!!


男「あはははっ!必死だねぇ、スイレンちゃん。アシマリを想ってのことなんだろうけど……でもそんなに激しく動くと、余計毒が回るよ……ってほら、言わんこっちゃない。」

 ガクッ

スイレン(くっ……頭がクラクラして……何も考えられなく……なり……そうだ……。)
 ▼ 175 マサラ人3◆etyxjFp636 17/08/29 18:41:40 ID:U3U3Dnic [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ガシッ!!

スイレン「!!ぉああぁっ……」


男「さぁ……後はこのままスイレンちゃんを絞め殺すだけ……あはははははっ!ボロいなぁ……ボロ過ぎるよ!!」ググググッ!!


スイレン「ごぉあぁはぁっ……うぅげぇほぉぉっ……」ジタバタ!!

 パァ……パァァァ……

男「!シグナーの痣が光って……まあいい。何せ、他のシグナーたちの元にも仲間が向かったからね。カキくんは兎も角、リーリエちゃんなんかもうとっくに……」


アシマリ「オ……オォオンッ!」ビュバババッ!


男「!!何っ……うおおぉっ!!」ババババッ!


アリアドス「ア、アリーッ!」ババババッ!

 ブチッ! ブチブチッ!

スイレン「!!ぅうゲホッ!!ゲホォッ!!……ア、アシマリ……最後の力を振り絞って、奴らと糸を……くっ……」ガクン!
 ▼ 176 ャワーズ@ふしぎなきのみ 17/09/04 21:25:48 ID:w2sVarHQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 177 マサラ人3◆etyxjFp636 17/09/14 00:18:25 ID:GNeBR6ak [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男「おのれ、アシマリめ、まだ余力が……アリアドス!今度こそ奴にトドメをさせ!!メガホーンだ!!」


アリアドス「アリッ!」バッ!


スイレン「!!!やめろおおぉおおおおぉぉぉっ!!!」パアアアァァ……!!


???「ボオォ……オオンッ!!」

 ズドオォッ!!

アリアドス「!!アリイイィッ!?」


男「!!何者だ!?」


スイレン「!!今の一撃……まさか……!!」


ニョロボン「ボオオォン!!」


スイレン「ニョロボン!!」
 ▼ 178 マサラ人3◆etyxjFp636 17/09/14 23:24:48 ID:GNeBR6ak [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 バサァッ!!

ボーマンダ「グガアアァアアアッ!!」


スイレン「それにボーマンダ!!お前たち……どうしてここに……?」


ボーマンダ「グルルッ……」


スイレン「!!」


男「……クク……ククククッ……ハハハハッ!飛んで火にいる夏の虫とは、まさにこのことだ!わざわざ貴様(ボーマンダ)の方から殺されに来てくれたのだからな!!」


スイレン「……フッ。」


男「!何が可笑しい!」


スイレン「生憎だがお前のアリアドスなど、ボーマンダたちの敵ではない。一度負けたとはいえ、お前のアリアドスの実力は先程見切った。勝ち目はないぞ。」
 ▼ 179 マサラ人3◆etyxjFp636 17/09/14 23:26:26 ID:GNeBR6ak [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男「クッ、そんなハッタリに騙される俺ではないぞ!やれ!アリアドス!メガホーン!」


アリアドス「アリーッ!」シャッ!

 ガシィッ!!

アリアドス「アリィ!?」


ニョロボン「……………………。」


男「!?バ、バカな……片手で軽く受け止めただと!?」


スイレン「ニョロボン、そのままアリアドスを宙に向かって投げろ!」


ニョロボン「ニョロ。」ブンッ!


アリアドス「アリーッ!?」

 キラン!

スイレン「トドメだ!スーパーアクア……」
 ▼ 180 マサラ人3◆etyxjFp636 17/09/17 22:54:55 ID:M1atyMuk [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ボーマンダ「ガウッ!」


スイレン「!ボーマンダ、お前がトドメを刺したいのか?……いいだろう。なら行くぞ、ボーマンダ!」キラン!


ボーマンダ「ガウウッ!」キュイン キュイン


男「クソッ!ならばこちらも行くぞアリアドス!」キラン!


アリアドス「アリーッ!」キュイン キュイン


スイレン「行くぞっ!スーパーアクア……トルネードッ!!」


ボーマンダ「ガウウゥッ!!」ズゴゴゴゴゴゴッ!!


男「絶対捕食回転斬!!」


アリアドス「アリーッ!」ギュゴゴゴゴゴゴッ!!




 ▼ 181 マサラ人3◆etyxjFp636 17/09/17 22:56:57 ID:M1atyMuk [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「……勝負あったな。」


アリアドス「ア……アリ…………」ピクピク……


男「バ、バカな……俺のアリアドスをZ技ごと飲み込むだなんて……」


スイレン「……さあ、話して貰おうか。誰の差し金でこんな……」

 ズキン!

スイレン「!ぐっ……」フラッ


男「!しめた!今の内に……」


???「ガブリアス、ストーンエッジ!」

 ズドドドドドッ!!

男「!ひっ……ひぃぃっ!!」

 ドガァン!

男「ぐがあぁあああぁっ!!!」

 ドサッ!
 ▼ 182 マサラ人3◆etyxjFp636 17/09/17 23:01:50 ID:M1atyMuk [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「!誰だ!」

 ザッ

???「……久し振りだな。俺だ。スイレン。」


スイレン「!グラジオ……!ぐっ……」フラッ


リーリエ「!スイレン!」


ニョロボン「ニョロ!」サッ!


スイレン「すまない。ニョロボン……」


ニョロボン「ニョロ。」コクッ


グラジオ「……状況から察するに、どうやらあのアリアドスの毒を喰らったようだな。……リーリエ。」


リーリエ「はい!さあスイレン。このモモンの実を召し上がってください。」スッ


スイレン「すまない……。」パクッ
 ▼ 183 マサラ人3◆etyxjFp636 17/09/17 23:11:26 ID:M1atyMuk [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男「…………………………………………。」

 モゾモゾ……シュルル……

スイレン「!あの男の口から、何かドククラゲのような生物が……」

 ベチン!!

ガブリアス「……ガブゥ。」


グラジオ「良くやった。ガブリアス。……安心しろ。スイレン。この男は今の生物に操られていただけだ。間も無く正気を取り戻すだろう。」


スイレン「何……?一体どういうことだ?」


リーリエ「スイレン、実は私も、先程見知らぬ男性に襲われ、あわやというところをお兄様に助けて頂いたのですが……

その男性を倒した時にも、口から今のドククラゲのような生物が出てきまして……お兄様曰く、その生物はアローラの伝説に出てくる、古の魔物の分身だそうです。何でも、人を操る能力を持っており、古のアローラでも、人々を操っては、様々な悪事を働いたそうです。」


スイレン「人を操る能力を持った、古の魔物の分身……?一体何故そんなものが……それにグラジオ、お前が何故そのようなことを……」


グラジオ「それは…………」
 ▼ 184 ラッタ@あかぼんぐり 17/09/26 12:26:08 ID:a67T3uDA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 185 ロデスナ@ユキノオナイト 17/10/06 17:28:53 ID:XZRZAypg NGネーム登録 NGID登録 報告
保守
 ▼ 186 マサラ人3◆etyxjFp636 17/10/11 00:06:11 ID:vk7SOFS2 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナリヤ「……おや、グラジオではないですか。奇遇ですね。いつメレメレ島に?」


グラジオ(!!オーキド……いつの間に……まさかずっと俺たちを……だが、それにしては気配を少しも感じなかったが……。)


グラジオ「そんなことはどうでもいい。それよりあれを見ろ。」スッ

 ザッ ザッ

ナリヤ「ほう。これはもしや……ビーストの分身では……?」


スイレン(ビースト……?分身……?)


グラジオ「そうだ。ついさっき、こいつらは奴らに襲われたんだ。多分カキも襲われただろう。……まあ奴の事だ。心配はないだろうが……」


ナリヤ「申し訳ありません。島に怪しい者がいないか、常に注意を怠ってはいないつもりだったのですが……」


グラジオ「言い訳はいらん。だが、済んだことにいつまでも文句を言っている暇もない。事は一刻を争うからな。」
 ▼ 187 マサラ人3◆etyxjFp636 17/10/11 00:08:30 ID:vk7SOFS2 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「どういうことだ?今すぐ説明をしてくれ!」


グラジオ「すぐにでもそうしてやりたいところだが、やはりお前に話すのはまた後日にしよう。」


スイレン「何故だ?」


グラジオ「お前にはまず第一にやるべきことがあるからだ。お前のために命を張ってくれたアシマリのことを忘れたのか?」


スイレン「!!そうだ……アシマリ!!アシマリは……」


アシマリ「オォン……。」


リーリエ「安心して下さい。毒はモモンの実で治しました。でも傷薬は、先程シロンに全部使ってしまったので……すみません。」


スイレン「何を言っている。リーリエ。私とアシマリの毒を消してくれただけで十分だ。感謝する。」


リーリエ「は、はいっ!」パァァ……
 ▼ 188 マサラ人3◆etyxjFp636 17/10/11 00:26:25 ID:vk7SOFS2 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グラジオ「アシマリだけじゃない。お前も十分重症だということを忘れるな。わかったら今すぐ病院とポケモンセンターに行くぞ。リーリエ、ジェームスに電話して、今すぐ車を回すよう連絡しろ。」


リーリエ「は、はいっ!ただいま!」


グラジオ「……校長。」


ナリヤ「はい。」


グラジオ「もう連絡が着いているかもしれんが、スクールカップまでの間、俺もリーリエたちのクラスで過ごさせて貰う。」


ナリヤ「はい。存じております。短い間とはいえ、久し振りに貴方と学校生活を送れることを嬉しく思います。」


グラジオ「……何かあったら実家に連絡をくれ。暫くはあそこを拠点に動くからな。」


ナリヤ「畏まりました。」


グラジオ「…………ところで校長。1つ聞きたいことが……」
 ▼ 189 クロム@グラスシード 17/10/11 02:35:12 ID:OtZS9dEY NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
もう追い付いた
面白いぞ支援
 ▼ 190 ガミュウツーX@ホエルコじょうろ 17/10/23 16:34:17 ID:2lJfETzM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
保守あげ
 ▼ 191 マサラ人3◆etyxjFp636 17/10/28 21:02:21 ID:Lc0Hl2E2 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「お兄様ー、ジェームスは後10分ほどでこちらに着くそうです。」


グラジオ「そうか。……校長。」


ナリヤ「はい。何でしょう。」


グラジオ「……いや、やはり何でもない。」


ナリヤ「そうですか。それではグラジオ、申し訳ありませんが、スイレンのこと、頼みましたよ。」


グラジオ「……ああ。」


ナリヤ「リーリエ、スイレンたちを病院に送ったら、出来るだけ早く学校に来るのですよ。皆には私の方から伝えておきますので。」


リーリエ「ありがとうございます。先生。」


ナリヤ「いいえ。それでは私はこれにて……おぉ、そうだ。スイレン、キングからあなたに伝言を頼まれていたのを忘れておりました。」
 ▼ 192 マサラ人3◆etyxjFp636 17/10/28 21:04:40 ID:Lc0Hl2E2 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「伝言?カキは何と?」


ナリヤ「はい。何でも、“これ以上お前に見っとも無い戦いをさせるわけにはいかぬから、ボーマンダとニョロボンはお前に返す”とのことです。モンスターボールもこの通り預かってきておりまして……。」スッ


スイレン「!!校長がボーマンダたちのモンスターボールを……」


グラジオ「……ということは校長、アンタはスイレンが襲われていた時、近くにいたということか?」


スイレン「!!」


グラジオ「……そうか、わかったぞ。アンタは初めからスイレンの戦いを見ていたんだ。スイレンのシグナーとしての力量を今一度量るためにな。

だが予想外なことにスイレンの旗色が悪くなったので、自分が近くにいることがバレないよう、仕方なくボーマンダたちだけ加勢に行かせたんだ。違うか?」


ナリヤ「とんでもない。目の前で生徒が襲われているのを目撃したら、ポケモンだけに任せたりなど致しません。体を張って助けに行きますとも。

そうではなく、この戦の遺跡に向かう道中、遺跡の方から赤い光が見えたかと思うと、ボーマンダたちが勝手に出て来て、電光石火の如く遺跡の方へ飛んで行ってしまったのですよ。何もかもあっという間の出来事でして……」

 ズイッ

グラジオ「……そんな言葉、俺が信じると思うか?」
 ▼ 193 ーピッグ@トレジャーメール 17/11/10 09:54:13 ID:18knRiF2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
保守あげ
 ▼ 194 マサラ人3◆etyxjFp636 17/11/14 20:00:49 ID:y/wAwKQ. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
校長「……そう言われましても。確かに証拠などありませんが……。」


グラジオ「……そうか。だがこれだけはハッキリ言っておく。校長、アンタが俺たちを使って何を企んでいるかは知らんが、俺の目が黒い内は妹や仲間たちを無暗に危険に晒すことは許さんぞ。」


リーリエ「お兄様!そのような言い方は……」


グラジオ「黙れ、リーリエ。」


リーリエ「は、はい……申し訳……ありません……。」


スイレン「おい、グラジオ、助けてくれたことには感謝しているが、妹に対してそんな言い方は……」


リーリエ「いいのです、スイレン。お兄様は私のことを想って言って下さったのですから……。」


ナリヤ「相変わらず仲がよろしいのですね。とても素晴らしいことです。

……そうそう、グラジオ。お手数ですが、もしよろしければそちらで倒れている男性も病院に運んでいただけないでしょうか。徒歩で家を出てきたものですから……」


グラジオ「……元よりそのつもりだ。」


ナリヤ「感謝します。それでは皆さん、今度こそ私はこれにて失礼させていただきます。」
 ▼ 195 マサラ人3◆etyxjFp636 17/11/14 20:02:47 ID:y/wAwKQ. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 〜ハウオリ中央病院〜

グラジオ「……そうか。念のため入院か。」


スイレン「1日だけだがな。フッ、それにしてもあの程度の敵に遅れを取るとは……私もまだまだ、だな。」


リーリエ「では、スクールのみんなにもそのように伝えておきますね。……あ、そうだ。放課後にみんなでお見舞いに伺ってもよろしいですか?」


スイレン「すまないが、今日は一日中一人で居たいんだ。また明日会おう。」


リーリエ「わかりました。では、明日またお会いできるのを楽しみにしていますね!」


スイレン「ああ。ところでグラジオ、お前はこの後どうするんだ?リーリエと一緒にスクールに行くのか?」


グラジオ「いや、俺は他にやることがあるからな。お前たちとスクールで会うのは3日後になる予定だ。」


スイレン「そうか、じゃあその日を楽しみにしてるぞ。」


グラジオ「ああ。……そろそろ行くぞ、リーリエ。」


リーリエ「は、はいっ!それではスイレン、失礼します。お大事に!」ペコッ
 ▼ 196 マサラ人3◆etyxjFp636 17/11/23 19:26:53 ID:bOwzBmGg [1/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
 〜その夜〜

スイレン(…………ダメだ。今朝のことが気になってどうしても眠れない……。)


スイレン(シグナー、ダークシグナー、竜の神……そして……)

 スッ

スイレン(普段は見えない腕の痣……シグナーの証…………

私は……私は今まで自分が普通の人間だと思っていた……。マオやリーリエたちと同じく、ポケモンスクールに通う、ごく普通の少女だと……。だが……)


男『竜の神様はその昔、選ばれた人間にある力を授けてくれたんだよ。その力っていうのはね、守り神と同じ力で、悪を封じ、さらに彼らの“しもべ”を自在に操ることのできる力だったんだ。

でね、その力を持つ人間の腕には、独特の痣があるんだよ。普段は見えないんだけど、その力を使う時だけ、赤く輝いて、痣を浮かび上がらせるんだ…………。

キミにもあるだろう?その痣が。』


男『そう!僕はキミたち“シグナー”と対を為す、“ダークシグナー”なのさ!』


スイレン『ダークシグナーだと?』


男『ああ。僕たちの目的はただ一つ。我が主のために、お前たちシグナーをこの世から抹殺することだ!!』
 ▼ 197 マサラ人3◆etyxjFp636 17/11/23 19:27:47 ID:bOwzBmGg [2/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
スイレン(我が主とは一体何者だ?もし私やカキが本当にシグナーであるならば、なぜ私たちの命を狙う?シグナーが神の使いのような存在だからか?では我が主とは、神に敵対する邪悪な存在なのか……?

……何もかもわからないことだらけだ……グラジオや校長は何か知っているようだったが…………。

まぁいい。グラジオは後日説明すると約束してくれた。ならば今私がすべきことはただ一つ。一刻も早く体調を万全に戻すことだ。今後いつ何時奴らに襲われてもいいように。

……そう考えたら……何だか急に眠くなってきたな……フッ、これからは心安らに眠る機会などないかもしれん……ならばせめて今日くらい……………………)

 

 

 〜翌日の夕刻、アイナ食堂にて〜

マオ「は〜い、それじゃみんな、スイレンの退院を祝って……」


みんな「カンパ〜イ!」


マオ「ゴクッ、ゴクッ、ぷは〜……いや〜、それにしてもスイレンが無事に退院出来て良かったよ!」


スイレン「ありがとうマオ。私なんかのためにここまで……」


マオ「な〜に水臭いこと言ってんのよ、スイレン!あたしたち親友でしょ?これくらい当然よ!」


スイレン「マオ…………」
 ▼ 198 マサラ人3◆etyxjFp636 17/11/23 19:28:29 ID:bOwzBmGg [3/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
マオ「それにしてもカキったら!スクールに来ないのはいつものことだから良いとして!」


ククイ「いや良くないだろ。」


マオ「退院祝いにも来ないだなんて!一体どういう神経してんのかしら!?ねぇ!リーリエ!」


リーリエ「………………………………。」


サトシ「お〜い、リーリエ〜?」フリフリ


リーリエ「!は、はいっ!な、何でしょう?」


マーマネ「どうしたの?リーリエ?やっぱりシロンのことが気になるの?」


リーリエ「え、ええ、まあ……」

 

 

 ▼ 199 マサラ人3◆etyxjFp636 17/11/23 19:29:32 ID:bOwzBmGg [4/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
 〜スイレンと別れた直後〜

グラジオ『……リーリエ。先程の話の続きだが……』


リーリエ『はい。』


グラジオ『しばらくシロンを俺に預けろ。』


リーリエ『えぇっ?シ、シロンをですか?』


シロン『コーン。』


グラジオ『ああ。俺がスクールに戻るまででいい。その間出来る限りそいつとチルタリスの手掛かりを探してみる。』


リーリエ『それなら私も……』


グラジオ『ダメだ!!』


リーリエ『!!』ビクッ!
 ▼ 200 マサラ人3◆etyxjFp636 17/11/23 19:30:25 ID:bOwzBmGg [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次回の更新でいったん完結とします。

続編のタイトルといつ始めるかは未定です。
 ▼ 201 ュプトル@マックスアップ 17/12/01 16:46:56 ID:KJtd7J/k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 202 チルゼル@ソクノのみ 17/12/12 22:35:45 ID:13t/S4tI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 203 レキッド@エルレイドナイト 17/12/13 16:01:36 ID:V0CfsLMQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 204 ッコラー@げんきのかたまり 17/12/23 14:50:04 ID:DdBH80XA NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 205 ッピ@きんのおうかん 17/12/23 14:51:19 ID:DG5pwWqk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 206 ガハッサム@バーゲンチケット 18/01/02 19:00:02 ID:Od46xWvk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 207 リバード@クリティカット 18/01/12 22:11:41 ID:Oa/oWYvY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
保守
 ▼ 208 気扇◆sDU7ARtTEo 18/01/13 00:09:18 ID:lwCH.xhI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援って?
 ▼ 209 イロス@グラスメモリ 18/01/26 23:09:53 ID:ZSlgtUn2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
保守あげ
 ▼ 210 マサラ人3◆etyxjFp636 18/02/03 22:44:02 ID:Khpb1gto NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お久しぶりです。超マサラ人3です。1月も終わり、忙しさも1段落したので、ドラマ女優とこちらをすぐにでも再開したかったのですが、先日急遽パソコンがぶっ壊れてしまいました。

なので非常に面倒ですが、新しいパソコンを入手するまでの間(映画女優以来だから2年ぶりくらいに)携帯から投稿することにします(慣れない内は文章が変になってるかもしれないけど見逃してね。)。

ただまずは書き貯める必要があるので、連載再開まではもう少し時間が掛かりそうです。よろしくお願いしまーす。
 ▼ 211 タフリー@パワーアンクル 18/02/03 23:40:00 ID:h0SrwoaE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まってる
 ▼ 212 ドイデ@リュガのみ 18/02/05 22:38:45 ID:tZ/kad8k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 213 マサラ人3◆etyxjFp636 18/02/08 22:45:36 ID:OLbwAlTM [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グラジオ『急に怒鳴ってすまない。だが俺は、お前をこれ以上危険に巻き込みたくないんだ。』


リーリエ『お兄様…………。』


グラジオ『だからこれからチルタリスのことは全て俺に任せろ。それと俺がスクールに戻ってからも、この件には金輪際関わるんじゃないぞ。いいな!』


リーリエ『…………わかり……ました…………。どうかお気をつけて……。』


グラジオ『ああ。取り敢えず3日後には戻るようにする。何かあったら連絡を寄越すからな。

じゃあ……行ってくる。行くぞ、ガブリアス。』バッ!


ガブリアス『…………。』コクッ

ズビュン!

リーリエ『…………お兄様…………シロン…………。』
 ▼ 214 マサラ人3◆etyxjFp636 18/02/08 22:52:13 ID:OLbwAlTM [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マーマネ「あ、いよいよ始まるよ!リーリエ!」


リーリエ「え?な、何がですか?」


マオ「カキの試合。……あたしは別に見たくないけど。」ボソッ


司会『まずはチャレンジャーの紹介だーっ!アーカラ島のポケモンスクールからやって来た少年、ヒローキッ!』


ヒロキ『よっしゃあっ!!絶対勝つぞーっ!!』


マルマイン『マイーン!』


観客の歓声『ワアアァッ!』


司会『さぁ全ポケモントレーナーよ、刮目せよ!!御待ちかね、我らがキング、カキの登場だぁっ!!』ビッ!

ズドッ!! ドザザザァッ!!

カキ『待たせたな!!俺がキングだ!!』ビッ!


リザードン『ゴウウッ!!』


観客の歓声『ワアァアアアァッ!!』


チアガール『ゴーゴー!!カキ!!ファイト!!オーッ!!』ファサファサファサ!


サトシ「うおおおおおぉっ!!カキかっけぇーっ!!」キラキラ


ピカチュウ「ぴかぁ……(可愛いしスタイルいい娘ばっかだなぁ……。)。」キラキラ
 ▼ 215 マサラ人3◆etyxjFp636 18/02/08 23:02:41 ID:OLbwAlTM [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マオ「ふん、偽キングの癖に…………」ボソッ


スイレン「マオ。」


マオ「……わかってるわよ。」ズズッ


サトシ「……ってあれ?カキのリザードンとケンタロスに何かがついてるぞ。あ、チャレンジャーのにも……あれは何なんだろ?」


スイレン「……スピードカウンターを貯めて使うための装置さ。」


サトシ「スピードカウンター?」


スイレン「……見ていればわかる。」パクッ


サトシ「!モニターに何か表示されたぞ。あれは……荒れ地?」


司会『さぁて、今回のフィールドは荒野だぁーっ!少々難易度の高いライディングバトルとなりそうだが、果たしてヒロキはこの荒野にて、どれほどキングに喰らいつくことができるのか!?期待に胸が高まります!!』


ヒロキ『へへっ!どんなフィールドでも俺たちは俺たちのバトルをやるだけさ!な、マルマイン!』


マルマイン『マイン!』


カキ『……………………。』
 ▼ 216 マサラ人3◆etyxjFp636 18/02/20 23:06:34 ID:.JJ8hQDU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
司会『運命の決戦を、刮目して見よ!さぁ、フィールドに魔法をかける時が来た!キング、並びにチャレンジャー、フィールド魔法、スピードワールド、セーットオン!』バッ!


カキ『……………………。』ピッ


ヒロキ『……………………。』ピッ

 ビュオッ!

サトシ「!何だ?」


ピカチュウ「ぴか?」


スイレン「……………………。」


司会『フィールドはスピードワールドによって支配された。これで通常の道具などは使用できない。代わりにライディングバトル最大の特徴である、スピードスペルを用いて戦う!スピードスペルとは、スピードワールドがセッティングされたフィールドでのみ発動できる魔法!

道具、Z技、メガシンカ、これらは全てスピードスペルによって行う!発動条件は、スピードカウンターの数によって決定されるのだ!つまり、トレーナーのスピードこそが、魔法となる!スターターがレースの開始を告げる!いざ、ライディングバトル―――――

アクセラレーション!!』
 ▼ 217 マサラ人3◆etyxjFp636 18/02/20 23:08:58 ID:.JJ8hQDU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ズドオッ!!

司会『チャレンジャーヒロキ、マルマインと共に猛烈なスピードで一気にキングの前に出たーっ!』


ヒロキ『へへっ!どうすかキング!俺たちはスピードでは誰にも負けないんすよ!』


マルマイン『マイン!』


カキ『……………………。』


司会『チャレンジャーヒロキとマルマイン、フィールドの障害物を物ともせず、グングンスピードを上げていくぅーっ!見事な手綱捌きだ!』


マーマネ「すごいね、あのk……」


サトシ「あぁーっ!思い出した!」


リーリエ「ど、どうしたんですか?いきなり大声を出して……」


サトシ「このチャレンジャー、この前俺とバトルした奴だ!ピカチュウも覚えてるだろ?ほら、あのドロバンコ使いの!」


ピカチュウ「ぴか(ああ、あの坊主頭の。言われてみれば顔が同じだね。ヘルメット被ってるせいで気が付かなかったよ。)。」
 ▼ 218 マサラ人3◆etyxjFp636 18/03/02 23:08:19 ID:gXL7sD6. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
司会『ヒロキとマルマイン、キングの攻撃を上手く避わしつつ、フィールドに散らばるスピードカウンターを次々と集めている!!』


サトシ「へぇ、スピードカウンターってフィールドのあちこちに落ちてるんだ。じゃあライディングバトル中は、スピードカウンターを拾いながら戦わないといけないんだな。

……あれ?でもそれだと、前を走ってる奴の方が断然有利なんじゃ……」


スイレン「そうでもない。スピードカウンターはコースのあちこちに落ちているからな。限られた時間の中でバトルをしつつ、それらを全て集めるのは不可能に近い。それに、取られそうになったらポケモンの攻撃で妨害してもいいんだ。」


サトシ「そうなのか。あれ?でもカキのやつ、スピードカウンターがまだ1個しかないぞ!?前を走ってるヒロキはもう6つもあるってのに……大丈夫かよ、アイツ……。」


スイレン「……………………。」


ヒロキ『よぉし!スピードカウンターが6つ溜まったっす!これだけあればもう安心。早速反撃に移るっす!

でもその前に……スピードカウンターを2個消費して、スピードスペル、スペシャルアップを発動するっす!』バッ!


司会『おぉっとヒロキ、ここに来てスピードスペルを発動したーっ!』
 ▼ 219 マサラ人3◆etyxjFp636 18/03/02 23:10:58 ID:gXL7sD6. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒロキ『これでマルマインの特攻がアップしたっす!マルマイン、リザードンに10万ボルト!』


マルマイン『マァイィン!!』バリバリッ!!


カキ『避わせ!』バッ


リザードン『ガウッ……』

 ズキッ!!

リザードン『ガウッ!……グオオォッ!!』バリバリッ!!


マーマネ「ああっ!」


サトシ「カキッ!リザードン!」


サトシ(どうして喰らったんだ……今のは避わせたはず……。)


マオ「フン、そのまま負けちゃえばいいのよ!んべーっ!」


リーリエ「マ、マオ……」


スイレン(カキ……まさかお前…………)
 ▼ 220 気扇◆sDU7ARtTEo 18/03/02 23:24:28 ID:NNKm6dek NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
だが、支援はレアだぜ
 ▼ 221 ババナイト◆bajfbGHd3E 18/03/02 23:40:45 ID:VN5rA41c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
インフェルニティ(手持ちが一匹もいない)

支援です
 ▼ 222 イノーズ@りゅうのウロコ 18/03/15 10:03:20 ID:v2lzbDfQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 223 マサラ人3◆etyxjFp636 18/03/21 20:08:55 ID:nHx6peuM [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
司会『なんと!!リザードン、10万ボルトを真面に喰らってしまったーっ!!効果はバツグンだーっ!!』

 ピーッ ヒュゥン

カキ『……………………。』


司会『ああーっと!!ここでキングのスピードカウンターが0に!!どうやら今の一撃で、リザードンはかなりのダメージを負った模様です!!』


観客のざわめき『ザワザワ……』


マーマネ「こ、これってマズくない!?このままじゃカキが……」


リーリエ「そんな……」


マオ「不敗神話()もこれでお終いね。フン。」


サトシ「まだ負けたと決まったわけじゃないだろ?友達なら最後まで応援しなきゃ!」


ククイ「そうだぞ、みんな。サトシの言う通りだ。勝負ってのは最後までわからないもんさ。なぁ?スイレン。」


スイレン「ええ。」


マーマネ「で、でもこの状況で逆転なんて……いくらカキでも……」


マオ「そうだよ。スピードカウンターが0じゃ、スピードスペルだって使えな……

!まさか……」バッ


サトシ「?どうした……」
 ▼ 224 マサラ人3◆etyxjFp636 18/03/21 20:10:09 ID:nHx6peuM [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ『鎮まれぇえぇいっっっ!!!』クワッ!!

 シ〜ン……

カキ『最初からキングが全力でかかったら、一瞬だ!キングのバトルは、常にエンターテインメントでなければならない!』


ヒロキ『!それはどういう意味すか?今までは手加減をしていたとでも?』


カキ『そうだ!楽しませてもらった礼だ。貴様には、我らが牙の餌食となる栄誉を与えよう。』


ヒロキ『この状況を簡単に覆せるとでも?アナタのスピードカウンターは“0”、その上リザードンは既に大ダメージを負っているっス!どんな強力なトレーナーだって……』


カキ『凡人どもと俺を同じにするな!!俺はキング!!常に貴様らの何歩も先を行っている!!その証を見せる時が来た!!スピードスペル発動!!“追い風!!”』ヒュィン!!


ヒロキ『スピードスペル!?まさか……』


司会『で、で、で、出ましたーっ!!スピードスペル“追い風!!”自分と相手のスピードカウンターの差が5以上ある時、自分のスピードカウンターの数を相手の2倍にする!!キングはこれで逆転を狙っていたのかーっ!!』
 ▼ 225 マサラ人3◆etyxjFp636 18/03/21 20:11:57 ID:nHx6peuM [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マーマネ「す、凄い……スピードカウンターが……」


リーリエ「一気に10個に!」


スイレン「……………………。」


サトシ「すげぇ、あっという間にヒロキを追い抜いたぞ!!」


ピカチュウ「ぴかぴーか!」


ヒロキ『そ、そんな……』


カキ『最早貴様に逃れる術は無い!俺はスピードカウンターを6個取り除き、Z技を発動する!!行くぞ、リザードン!!』ピピピ ヒュイィィン……


リザードン『ガウウッ!!ゴオオォオオオッ!!』ヒュイィィン……


司会『キングのZ技が炸裂する!!みんな目を離すなーっ!!』


ヒロキ『あ……ぁぁぁっ……』


カキ『キングの力をその目に焼き付けるが良い!!“灼熱のダイナミックフルフレイム!!”』カッ!!


リザードン『ゴオオォオオオッ!!』ブオオオォオオオッ!!


ヒロキ『!!うあっ……うわああぁああああぁっ!!!』


マルマイン『マイイィィイィンッ!!』

 ズドオオォオオオン!!!
 ▼ 226 マサラ人3◆etyxjFp636 18/03/21 20:14:09 ID:nHx6peuM [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ブワアアアッ!!

観客の悲鳴『ワアアァッ!!』


司会『くっ……キングのZ技が炸裂したーっ!!嘗てないほどの凄まじい威力と衝撃に、観客席もざわついています!!ヒロキとマルマインは……』


ヒロキ『……よ、容赦なさすぎるっス……ケホッ!』プスプス……


ケンタロス『……ブ、ブモッ……』プスプス……


マルマイン『マィィン……』プスプス……


司会『ああーっと!ヒロキたちはキングの凄まじい一撃により黒焦げになってしまいました!!ということはあぁぁっ……』ビシッ!


司会『ゥゥウィナァアアァァーッ!!カァァキッッッ!!』ビッ!


観客の歓声『ワアアアアアアッ!!』ヒューヒュー


カキ『己のピンチを演出し、鮮やかな反撃を持って、観客のカタルシスを掴む。これがキングのバトル!キングは一人……この俺だっ!!』ビッ!!


観客の歓声『ワアァアアアァッ!!』


カキ(……乾く。こんなバトルでは満たされない。)スタッ


カキ(スイレン…………。)
 ▼ 227 レベース@タンガのみ 18/03/21 20:16:01 ID:Wceeq6YI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 228 スモッグ@キトサン 18/03/30 00:51:18 ID:.4Z/4.2M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 229 イリュー@きりのはこ 18/04/10 22:04:32 ID:iL0k6ACs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 230 ンフィア@ボイスチェッカー 18/04/20 16:43:28 ID:bcgrYugY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 231 マサラ人3◆etyxjFp636 18/04/30 22:33:43 ID:9NQGDoc. [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 -ピッ

マオ「あーあ、また勝っちゃった。つまんないの。」


リーリエ「まあまあ。今回もとてもいいバトルだったじゃないですか。私、とても参考になりました!」キラキラ


マオ「駄目だよ、あんな人を馬鹿にしたような戦い方を参考にしちゃあ。どうせ参考にするんなら、スイレンやサトシの戦い方を参考にしなよ。ね?2人とも?」


サトシ「へへ……そう言われるとなんか照れるな。なぁ?スイレン。」


スイレン「……………………。」


サトシ「スイレン?」


スイレン「!……すまない。考え事をしていて聞いていなかった。」


ククイ「大丈夫か?本当はまだ調子が悪いんじゃないのか?」


スイレン「いいえ、そんなことは……。」


ククイ「ならいいんだが。あんまり無理はするなよ?」


スイレン「ありがとうございます……そうだサトシ、ロトム図鑑は持ってきたか?」


サトシ「ああ、ここにあるけど……本当に大丈夫なのか?」


スイレン「ああ。問題ない。今夜バラして中の状態を確認したら、明日材料を買って修理に移るから、多分明後日の授業前には渡せると思う。代金はいつでもいいからな。」


ククイ「ホント助かるぜ、スイレン。教師があまり生徒を差別してはいかんが……心から感謝してる。ありがとな!」ニカッ


スイレン「そんな……大したことでは……」
 ▼ 232 マサラ人3◆etyxjFp636 18/04/30 22:35:45 ID:9NQGDoc. [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マオパパ「盛り上がってるところ失礼するよ〜。はい、こちら裏メニューのマオスペシャルピザになりま〜す。」トン


マーマネ「マオスペシャルピザ!?」


マオ「うん。あたしが考えた新メニューなんだ。まだ試作品段階だから表メニューには出せないんだけど……でも絶対美味しいから食べてみて!さ、さ。」


サトシ「じゃ遠慮なく……んおっ!うめぇ!」パクパク


マーマネ「ホントだ。パイル……」


スイレン「パイルの実とナッツの相性が抜群だな。いくらでもいけそうだ。」


マオ「ほんと?スイレン。」


スイレン「ああ。今度妹たちを連れてまた食べにくる。あいつらもきっと喜ぶはずだからな。」


マオ「うれしーっ!ありがとスイレン!大好きっ!」ギュッ


スイレン「フッ。」


マーマネ「……先に言われちゃった。」


ククイ「おいマーマネ、早く食わないと無くなるぞ?」パクッ


マーマネ「えーっ!まだ一切れしか食べてないのにそれは困るよ。」スッ


マオ「まだ材料あるし、そんな焦んなくても大丈夫だよ、マーマネ。ふふっ、でもみんなが気に入ってくれたみたいで良かった。」


リーリエ「私、こんな美味しいピザを食べたのは初めてです!論理的結論として、これは表メニューに出せるはずです!」キラキラ


マオ「だって〜、どう思うーっ!?」クルッ
 ▼ 233 マサラ人3◆etyxjFp636 18/04/30 22:37:05 ID:9NQGDoc. [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マーマネ「ってあれっ!?最後の一切れがない!?」


みんな「!?」サッ

 クッチャクッチャ……ゴックン

ククイ「!店の外から何かの音が聞こえたぞ。」


マーマネ「何か食べてるみたいな音だったけど……まさかソイツが……」

 バッ!

ベロリンガ「ベロベ〜ロッ!!」


マーマネ「わわっ!?ベロリンガ!?何でこんなところに……」


???「ベロリンガがチョ〜美味かった、だとよ。」


マオ「!!その声は……」


ウル「よっ!久しぶりだな、マオ。それにみんなも。」


マオ「お兄ちゃんっ!」バッ
 ▼ 234 マサラ人3◆etyxjFp636 18/04/30 22:39:21 ID:9NQGDoc. [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「お、お兄ちゃん!?この人が?」


ククイ「おお、ウルくん。久しぶりだなぁ。」


ウル「お久しぶりです。ククイ博士。」


リーリエ「初めまして。私、マオのクラスメートのリーリエです。」


サトシ「初めまして。ウルさん。俺はサトシです。こっちは相棒のピカチュウと……ロトム図鑑(中身は入ってないけど)。」


ピカチュウ「ぴっか!」


ウル「俺はウル。よろしくな。」


マオパパ「おう、ウル。お帰り、料理修業は一段落したのか?」


ウル「へへっ、それなりにな。」


スイレン(全員がマオのパパの方向を向いた一瞬の隙に、誰にも気づかれず窓からピザをかすめ取るとは……どうやらただ料理の修業をしていただけではなさそうだ。)


ウル「どうした?スイレンちゃん。そんなに俺をじーっと見つめたりなんかして。もしかして俺に惚れ……」


スイレン「いえ、別に。」キッパリ


ウル「あそ……。」
 ▼ 235 マサラ人3◆etyxjFp636 18/04/30 22:41:43 ID:9NQGDoc. [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マオ「お、お兄ちゃん。ちょうど今ね、パーティーやってたとこだから、良かったら一緒にどう?」


ウル「なるほど。道理で貸し切りになってたわけだ。もちろん参加するけど、その前に……ほら、マオ。コイツを返すぜ。」スッ


マオ「!!それってもしかして……」


サトシ「ん?どうしたんだ、マオ。」


マーマネ「まさかあのボール……」


リーリエ「え?え?みなさんどうしたんですか?」


スイレン「サトシ、リーリエ。いつアイツが出てきても良いように、自分の取った分はサッサと食べた方が……」


サトシ「え?どうして……」

 -ポワン!

ビブラーバ「ビブラーバッ!」


みんな「!!!」
 ▼ 236 マサラ人3◆etyxjFp636 18/04/30 22:44:01 ID:9NQGDoc. [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「おぉっ!ビブラーバだ!」


マオ「ちょっと!?こんなところでビブラーバなんて出さないでよ!!」


ウル「いや、コイツが勝手に……」


ビブラーバ「ビブッ!!」シュバッ!


リーリエ「!!キャアアァッ!!」

 -パリーン!

マオ「リーリエッ!」


ビブラーバ「…………。」ガツガツ ムシャムシャ ゴックン


マオ「こらっ!!やめなさ……」


ビブラーバ「!!」キラーン!

 -シュバッ!

サトシ「!?うわっ!!」


ピカチュウ「ぴかちゅ!?」

 -パリーン!

マオ「サトシッ!」


ビブラーバ「…………。」ガツガツ ムシャムシャ ゴックン


マオ「アンタいい加減に……」ワナワナ
 ▼ 237 マサラ人3◆etyxjFp636 18/04/30 22:45:08 ID:9NQGDoc. [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ビブラーバ「!!」キラーン!


マオパパ「!!キッチンには行かせん……」バッ

 -ズドッ!

マオパパ「ずおぉっっっ!!」クルクルクルッ……


ウル「!!ベロリンガ、親父の回転を止めろ!!」


ベロリンガ「ベ〜ロ〜。」ニュルルッ

 -ギュルルッ!……ピタッ

ウル「大丈夫か!?親父……」ダッ


マオパパ「せ、世界が回る……。」ピヨピヨ


マオ「コラーッ!!待ちなさーいっ!!」ダッ!


サトシ「俺たちも止めに行くぞ、ピカチュウ。」ダッ!


ピカチュウ「ぴかぴーか!」バッ!
 ▼ 238 マサラ人3◆etyxjFp636 18/04/30 22:46:13 ID:9NQGDoc. [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「大丈夫ですか。マオのお父さん。」


スイレン「……怪我は?」


マオパパ「あ、ありがとうございます。何ともな……」


マオ「キャアアアァッ!!!」


マーマネ「マオの悲鳴だ!」


スイレン「!!今行くぞ、マオ……」

 -ガタン! ズドン! パリーン! ガシャーンッ! バゴォンッ!

マーマネ「何だか物凄い音がするよ!?大丈夫かな……。」


スイレン「くっ!」バッ!


リーリエ「マオーッ!」バッ!


ウル「親父、ちょっと待っててくれ。」バッ!


ククイ「行くぞマーマネ。」バッ!


マーマネ「ま、待ってよ〜。」トテトテトテ……
 ▼ 239 マサラ人3◆etyxjFp636 18/04/30 22:53:21 ID:9NQGDoc. [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「!!こ、これはっ……」


ビブラーバ「ビブゥ……」


サトシ「オンバーン、しっかり抑えてろよ。」


オンバーン「バォン!」


ウル「何てこった……キッチンが無茶苦茶に……」


マオ「お兄ちゃんがビブラーバのモンスターボールなんて出すからでしょ!!どーすんのよ、これ!!こんなんじゃ明日お店が回らないよ!!」キッ!


ウル「す、すまんマオ……お、俺が責任取って明日までには何とかするから……。」


マオ「お皿とかだってこんなに割れちゃったのよ!?明日までに間に合うの?」


ウル「そ、それは……」


ククイ「と、とにかくビブラーバを戻してみんなで片付けよう。お皿は予備を出して、足りない分があったら、俺が代わりになりそうなものを買ってくるよ。」


ウル「いえ博士。お気持ちは非常にありがたいのですが、俺が買ってきます。こうなったのも俺の責任ですし、それに……」


マオ「グスッ、早くビブラーバと一緒に出て行って!」ビッ!


ウル「は、はいぃっ!戻れビブラーバ!」ヒューン!


ククイ「じゃあウルくんはしばらくの間お父さんと待っててくれ。終わり次第すぐ戻るから、お父さんにもそう伝えてくれるかな。」


ウル「ありがとうございます。じゃあまた後で……。」チラ


マオ「ふん!」プイ
 ▼ 240 ヒドイデ@ダウジングマシン 18/05/05 14:28:24 ID:GyTvIB16 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 241 ュバルゴ@めざめいし 18/05/19 19:18:46 ID:kO9Bb6gY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 242 ングマ@はねのカセキ 18/05/30 16:47:36 ID:8tAkpzcQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
保守
 ▼ 243 1◆etyxjFp636 18/06/12 00:56:42 ID:WN3ode0U [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 〜数時間後〜

ククイ「……どうですか。マオのお父さん。足りそうですか。」


マオパパ「はい!お陰様でなんとか明日から営業が再開できそうです。」


リーリエ「良かった……。」ホッ


ウル「博士もみんなも、本当にありがとうございました。帰ってきて早々問題を起こしてせっかくのパーティーを台無しにしちゃったこと……ホント反省してるんで、その……良かったらまた食べに来て下さいね!俺の奢りにしとくんで!」


サトシ「やったぁ!じゃあまたすぐに食べに来ます!」


ピカチュウ「ぴかぴーか!」


マオパパ「皆さん、本当に申し訳ありませんでした。こちらの不手際に皆さんを巻き込んでしまったこと、親子共々深く反省しております……。」


ククイ「いいえ、そんな……大したことは何もしていませんよ。困った時はお互い様でしょう。な?みんな。」


マーマネ「はーい!僕もそう思いまーす!」


トゲデマル「まっきゅ!」


リーリエ「私もそう思います。どうかお気になさらず。」


スイレン「寧ろ感謝しているくらいです。私なんかのためにパーティーを開いていただいたこと……本当に感謝しています。」


マオパパ「みなさん、ありがとう……。ウル、みなさんを送って行きなさい。その間にマオの機嫌を何とかしてみるから。」


ウル「わかった。ありがとう親父。マオのこと頼むぜ。」


マオパパ「ああ、任せてくれ。」
 ▼ 244 1◆etyxjFp636 18/06/12 01:00:53 ID:WN3ode0U [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 〜10分後〜

サトシ「……それにしてもあのビブラーバ、元気なだけじゃなくて、かなり鍛えられてますよね?」


ウル「お、わかるかい?」


サトシ「はい、あの身のこなしとパワー、普通じゃありませんでした。一体どんな訓練をしたんですか?」


ウル「フッフッフ、そりゃあ君、強いポケモンを育てるコツと言ったら一つしかないさ!それ即ち!!」カッ!!


サトシ「即ち……?」ゴクッ


ピカチュウ「ぴーか?」


ウル「美味い食事と適度な運動!!これに限る!!」ドン!!


サトシ「……美味い食事と……適度な運動?本当にそれだけでいいんですか……?」


ピカチュウ「ぴかぴーか(ほんとかなぁ。)。」
 ▼ 245 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/12 01:26:22 ID:WN3ode0U [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
念の為こっちもテスト
 ▼ 246 リガロン@シールいれ 18/06/12 08:17:38 ID:CJboHCzA NGネーム登録 NGID登録 報告
ビブラーバ妖力値10万P超えてそう
 ▼ 247 ディバ@リンドのみ 18/06/13 01:57:49 ID:zBPM4Gqs NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 248 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 21:43:38 ID:WOwQZJVE [1/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ベロリンガ「ベロベ〜ロ!!(美味いー!?あの毒みてーなポケモンフーズがか〜!?)」


ペロリーム「ペロ〜!!(適度!?地獄じゃあれは。)」


ピカチュウ「ぴかっ!?(えぇ〜っ!?)」


ウル「ウーソでーす☆」


サトシ「ありゃ。」ガクッ


スイレン「ウルさん、サトシに冗談は通用しませんよ。」


ウル「そうみたいだな。」ニヤリ


サトシ「揶揄わないで下さいよ〜。」


ウル「ごめんごめん、ホントのことを言うと、俺もよく知らないんだ。」


サトシ「えっ?どういうことですか?」
 ▼ 249 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 21:45:17 ID:WOwQZJVE [2/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウル「確かにビブラーバを預かってはいたんだけど……アイツ、俺の言うことすら全然聞かなくてさ。正直持て余しててね……だから預かっていただけで、真面に育てたことは一度もないんだ。」


サトシ「じゃあそれまでずっとマオが育てていたってことですか?」


ウル「ああ。進化するまでずっとね。そういや、よくスイレンちゃんのタツベイとバトルしてたなぁ。」


スイレン「特訓と言ったら、精々そのくらいでしたね。」


ウル「うん。後は……そうだなぁ。俺の作ったスペシャルメニューをよく食べてたくらい……かな?」


サトシ「すごい……それだけであんなに強くなれるだなんて……。」


ピカチュウ「ぴかぴ(ウルさんって普通の料理も作れるんだ……。)。」


ベロリンガ「ベロベ〜ロ(そりゃ、仮にも妹の大事なポケモンだぜ?毒みたいなもんなんざ食わせられねえだろ。)。」


ピカチュウ「ぴかちゅう(確かに)。」
 ▼ 250 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 21:46:54 ID:WOwQZJVE [3/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「そうか〜。マオも色々大変だったんだなぁ……。」


マーマネ「何k」


スイレン「その言い方からして、お前も経験があるみたいだな。」


マーマネ(また先に言われちゃった……。)シュン


サトシ「へへっ、まーね。俺も育てていたヒトカゲが、進化してから言うことを聞かなくなった時期があったからさ。その大変さはよくわかるつもりだよ。」


リーリエ「そのコとは分かり合えたんですよね?」


サトシ「ああ。今じゃ最強のパートナーさ。」


スイレン「……その話、今度マオにしてやるといい。きっと励みになるはずだ。」


サトシ「ああ。」
 ▼ 251 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 21:49:18 ID:WOwQZJVE [4/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「お、俺の家が見えてきたぞ。」


ウル「じゃあ、この辺でお別れしましょうか。スイレンたちは俺が送っていくんで。」


ククイ「いや、俺も同行しよう。サトシ、ここまで来りゃ、一人で帰れるだろ?」


サトシ「うん!じゃあみんな、また明日な〜!」タッタッタ


ピカチュウ「ぴかぴーか!」


リーリエ「ご機嫌よ〜う。」


マーマネ「また明日ねーっ!」


スイレン「またな。」







 ▼ 252 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 21:52:40 ID:WOwQZJVE [5/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「着いた着いた。さぁて、風呂でも沸か……」


???「……待っていたぞ。」

 バッ!

サトシ「!!……お前は……」



 〜スイレンの家〜
 
 -ガチャ

スイレン「……ただいま。」

 シ〜ン…………

スイレン「ただいま!」

 シ〜ン…………

スイレン「母さん?……ホウ!スイ!……おかしいな……もう帰っているハズじゃ……」
 ▼ 253 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 21:55:24 ID:WOwQZJVE [6/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 タッタッタッタッタ……ガチャ!

ホウ&スイ「「おねえちゃぁあぁんっっ!!」」バッ!


スイレン「どうした二人とも?そんなに震えて……何かあったのか?」


ホウ「こわかったよぉぉぉっ!!」ブルブル


スイ「おかあさんがぁっ!おかあさんが……」ブルブル


スイレン「!母さんがどうかしたのか?」

 -ガチャ

ホウ&スイ「「ひっ!!!」」


スイレンの母「………………………………。」


スイレン「何だ、なんともなさそうじゃないか。揶揄ったのか?母さん。返事が無いから、てっきりいないのかと…………」


スイレンの母「……クックックックック……」
 ▼ 254 ツロイド@きれいなハネ 18/06/17 21:56:51 ID:ox.gQy.c NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 255 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 22:03:07 ID:WOwQZJVE [7/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「!」


スイレンの母「ヒャーッハッハッハッハッハァ!!!久しぶりだなぁ!!!スゥゥゥ↑ーイレンンン↓ーッッッ!!!」


スイレン「なっ!?その声は……!!リュウキ!?リュウキなのか!?」


スイレンの母(リュウキ)「あァ……そうだ……。今貴様の母親の体を通して、離れた所から喋らせて貰っている……。」


ホウ「おねえちゃんがかえってくるちょっとまえにね、きゅうにおかあさんがくるしそうにしだして……」


スイ「なおったとおもったら、きゅうにあんなこわいかおとこえであたしたちをおこってきたの!あたしたち、なんにもわるいことしてないのにっ……!」グスッ


スイレン「大丈夫だ、二人とも。お母さんは怒っていないから。」


ホウ「でも、あんなにこわいおかおしてるよ!」


スイ「あたしたち、しらないうちにおかあさんをおこらせるようなことしちゃったのかな?」


スイレン「そんなことはないよ。……リュウキ、妹たちが怖がっている。母さんを今すぐ元に戻せ!!」
 ▼ 256 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 22:08:03 ID:WOwQZJVE [8/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレンの母(リュウキ)「ああ、いいとも……今日はほんの挨拶に来ただけだからなぁ……。」


スイレン「何っ!どういう意味だ!」


スイレンの母(リュウキ)「今にわかる。ヒヒッ……精々用心しておけよぉ、スイレン……俺は貴様らに必ず復讐する……。俺を裏切った貴様らになァ……ウッヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ……」


スイレン「違う!!私は今でもお前のことを……」


スイレンの母(リュウキ)「黙れ!!この裏切り者が!!」


スイレン「!!リュウキ……。」


ホウ&スイ「「うわああぁぁあーーーんっ!!!怖いよぉぉーっっっ!!!」」


スイレンの母(リュウキ)「今ここで貴様とそのうるさいガキどもを始末してやってもいいんだが……それじゃあ俺の復讐心は到底満たされねェ……満足出来ねェんだ……。

だから貴様には、後日改めて極上の苦痛を味わってもらうゼェ……ヒャヒャヒャ!俺が貴様らに受けた苦しみと痛みを100万倍にした、俺特製のスペシャルメニューだ……精々楽しみにしててくれよな!!ウッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ!!

じゃあな!!あばよ!!」


スイレン「待て!!リュウキ……」
 ▼ 257 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 22:09:27 ID:WOwQZJVE [9/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 -ガクッ

スイレンの母「………………………………。」フラッ


スイレン「!!母さんっ!!」バッ!


ホウ&スイ「「!!おかあさんっ!!」」


スイレン「母さんっ!!母さんっ!!しっかりしてくれ!!」ユサユサ

 モゾモゾ……シュルル……

ホウ&スイ「「ひっ!!!」」バッ!


スイレン「!!この生物はっ……!!アシマリッ!!」


アシマリ「アォォン……アオォォン!!」ビュビュババッ!!


クラゲ(?)「ギィイイイィッッ!!」
 ▼ 258 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 22:10:28 ID:WOwQZJVE [10/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ペタン

ホウ「キャーッ!!床に落ちたーっ!!」


アシマリ「アオォォンッ!!」

 ベチン!!

クラゲ(?)「」チーン


スイレン「よくやったアシマリ。」


アシマリ「アォン!」


スイレン(……信じたくはないが、最早そうとしか考えられないな……。リュウキ、お前は……)


スイレンの母「……う、う〜ん……」パチッ


ホウ&スイ「「あ!おかあさん!」」
 ▼ 259 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 22:12:15 ID:WOwQZJVE [11/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレンの母「ホウ、スイ……それにスイレンも……。あら……?私、さっきまでお台所で洗い物をしていたハズなのに……。」


ホウ&スイ「「おかあさん!もうあたしたちにおこってないの!?」」


スイレンの母「え?何のこと?」


ホウ「よかったぁ!」ダッ


スイ「うわーん!おかあさーんっ!」ダッ


スイレンの母「あらあら、急にどうしたのかしら、この子たちったら。よしよし……。」ナデナデ


スイレン「………………………………。」


スイレンの母「あら?どうしたの?スイレン、そんな難しい顔して。」


スイレン「何でもない。それより大丈夫か、母さん。」


スイレンの母「え、ええ……特に問題はないけれど……。」
 ▼ 260 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 22:13:27 ID:WOwQZJVE [12/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「……そうか。なら良かった。」スタスタ


スイレンの母「あら、もう部屋に行っちゃった……何かあったのかしら……。」

 〜スイレンの部屋〜

 -ボフッ!

スイレン「………………………………。」


アシマリ「……オォン……。」スリスリ


スイレン「……………………アシマリ。」


アシマリ「オォン?」


スイレン「暫くそうしてて貰ってもいいか?」


アシマリ「オォン!」スリスリ


スイレン「…………ありがとう。アシマリ…………。」
 ▼ 261 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 22:15:11 ID:WOwQZJVE [13/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 〜どこかの地下〜

黒いフードの男A(以下:男A)「……どこに行っていた?」


リュウキ「なぁに。ちょっと宣戦布告をして来たのさ。」


黒いフードの男B(以下:男B)「それならつい先日したばかりではないか。あまり“パラサイト”を無駄遣いしないでもらいたいものだ。」


リュウキ「俺には俺のやり方ってもんがあるんだよ。今までもそれでちゃーんと結果を出しているだろうが。」


男A「フ……まあよい。それより先程の報告は誠か。」


男B「うむ、奴らの中にもう一人……シグナーの素質のある者を発見した。」


リュウキ「あの余所者じゃなくてか?」


男B「うむ。無論、そ奴も竜も未だ覚醒してはおらぬがな。」
 ▼ 262 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 22:17:51 ID:WOwQZJVE [14/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リュウキ「そいつぁ都合がいい……早いとこやっちまおうぜ。」


女A「それは出来ないわ。忘れたのかしら?今度のスクールカップの目的を。」


リュウキ「チッ、めんどくせぇ……。」


男A「まあそう焦るな。我々と奴らとは、言わば磁石の両極が如き存在。いずれ向こうから糸にかかりに来るだろう。……そろそろ時間だな。では諸君。次回の招集まで暫しの別れだ。さらば!」ヒュン!


リュウキ「チッ、毎度毎度ソリッドビジョンでしか姿を現さないチキン野郎の癖に、偉そうにしやがって。」


女A「仕方ないでしょう。彼は表向きは多忙な科学者なのだから。アナタみたいな暇人とはワケが違うのよ。」


リュウキ「ほぅ、言ってくれるじゃねぇか。スーパーモデルの姉ちゃん。だがよぉ、文句があんなら、面と向かって直接言ってみたらどうなんだ?ソリッドビジョンじゃなくてよお!」


男B「よせ。2人とも。揉め事なら使命を果たした後にでもやれ。」


女A「……時間だわ。私も失礼するわね。」ヒュン!
 ▼ 263 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 22:19:13 ID:WOwQZJVE [15/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リュウキ「チッ、まぁいい。俺だってこの後重要な任務が控えているんだ。じゃあな、おっさん。」サッ


男B「……………………。」


リュウキ「……なんだよ?おっさんて言われたのがショックだったのか?」


男B「……別に。」


リュウキ「あっそ……。」




 







 〜オーキド研究所〜

 ウィーン ガシャ

ケンジ「あっ!博士!お帰りなさい!」
 ▼ 264 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 22:21:31 ID:WOwQZJVE [16/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユキナリ「ただいま。留守中に何かあったかな。」


ケンジ「はい。ナリヤさんから博士宛てに小包が……」


ユキナリ「ほう?どれどれ……」


ケンジ「はい、こちらです。」スッ


ユキナリ「ありがとう。」


ケンジ「……楽しそうですね。何か良いことでもあったんですか?」


ユキナリ「いや、今日は特に無かったのぉ。じゃがこれから良いことが起こるから、それにはワクワクしておるよ。」ニヤッ


ケンジ「へぇ、どんな良いことが起こるんですか。教えて下さいよ。」
 ▼ 265 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 22:23:39 ID:WOwQZJVE [17/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユキナリ「フッフッフ……ヒミツじゃよ。ヒ・ミ・ツ。何が起こるかは、起こってからのお楽しみじゃ。」ニヤッ


ケンジ「わ、わかりました……(何か今日の博士気味が悪いな……。気のせいかもしれないけど。)。」


ユキナリ「さぁ、仕事じゃ仕事!今日の仕事はハードじゃ!終わるまでワシもキミも寝れんぞ!」


ケンジ「えぇぇ〜っ!」ガーン!


ユキナリ「……なんての。ウソじゃ。予定より早く荷物が届いたからの。」


ケンジ「もぉ、脅かさないで下さいよ〜。」


ユキナリ(ナリヤ……早かったのぉ。お陰で大分余裕が出来たぞ……。後はワシの実験が成功さえすれば…………そうすれば全てが上手く行くのだ……。神よ、どうか我らをお導き下さい。そして我らとシグナーの、5000年に渡る長き戦いに終止符を!)


 







スイレン「おい、バトルしろよ。」 第1部 〜完〜
 ▼ 266 いマサラ人◆etyxjFp636 18/06/17 22:25:15 ID:WOwQZJVE [18/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
以上で第一部完結となります。ここまで読んでいただいてありがとうございます。

後書きと次回予告的なものは、また暇な時にでも適当に書きます。
 ▼ 267 ェイミ@ハイパーボール 18/06/18 11:08:36 ID:BGJsbKQw NGネーム登録 NGID登録 報告
乙!
 ▼ 268 ラルバ@ヤミラミナイト 18/06/18 23:05:56 ID:7.fsGVak NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 269 リジオン@きんのおうかん 18/07/01 14:56:40 ID:.e9IJI.o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 270 ガヤミラミ@オッカのみ 18/07/03 23:23:32 ID:yVy6ZHoI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 271 リン@ミュウツナイトY 18/07/26 00:51:40 ID:MfOQjA/Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 272 いマサラ人◆etyxjFp636 18/08/14 21:06:56 ID:xcDQYzss [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 えー、くっそ今更感半端ないですが、以前お話しした通り一応後書き的なものを投稿します。
 まずはここまで読んで下さりありがとうございました。元々このSSはほんの思い付きで始めたものでして、2、3日でパパっと終わらせるつもりでした。

 …………が、ついいつもの悪い癖が出てしまい、あれよあれよと話を膨らませている内に、いつの間にか一年以上の長期連載となってしまった次第です。
 スイレンが某蟹になった理由は、気づいている人も多いかとは思いますが、アニメでポケモンを雑魚呼ばわりされた時に、キレてたのを見て「なんか某蟹みたいだな。」と思ったのがきっかけです。

某蟹「雑魚だったろ、相手。」

 余談ですが某蟹の誕生日は7月7日で、その日の誕生花はスイレンとクチナシとアベリアらしいですね。連載中に知ってビックリしました。
 ……ビックリしたと言えば、未来コネクションも初めて見た時びっくらこいたなぁ〜。だって、リーリエがチルタリスに、マオはフライゴンに乗ってるんだもん。

 しかもサトシのパートナーは、最初ガブリアスにする予定だったから(※)もしそうしてたら3人も一致してたことに……w

 偶然ってあるんだなぁ……とw

 あ、あと、続編ですが、最近鬼のように忙しいんで、多分来年以降になるかと思います。一応予告編(的なもの)を作ったので、この後投稿しようと思います。

(※)研究所に預けてあるフカマルを物語の中で、ガブリアスまで進化させる予定だったけど、長くなりそうだったから止めて既に進化しているオンバーンを代わりにした。

 因みにグラジオは最初サザンをパートナーにするつもりだったけど(単に合いそうだから)、ゲーム内でガブリアスを使っていたのと、ある理由のために、パートナーがガブリアスに変更となった。
 ▼ 273 いマサラ人◆etyxjFp636 18/08/14 21:12:51 ID:xcDQYzss [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 〜次回予告的なもの〜

(BGM)タ〜タラ タ〜タラ タ〜〜〜タラタ〜

スイレン「遂に始まるスクールカップ。それぞれの思いをかけた戦いが、遂に始まる。」


カキ「早く勝ち上がって来い、スイレン。そして再び俺と戦え!!」


サトシ「ちょっと待てよ、カキ!相変わらず俺たちは眼中にないってか!?」


カキ「俺と対等に戦えるのはスイレンを置いて他にない。」


マオ「アッタマきた!サトシ、アタシかアナタのどっちでもいいから、何としても決勝まで勝ち残ろ!そしてアイツをぎゃふんと言わせてやるの!」


サトシ「おう!どっちが勝っても恨みっこ無しだぜ!」


スイレン「そして始まった第3試合のサトシVSマオ。戦いの最中、突如2人の腕が赤く輝き出す……!!」


カキ「あの光はっ……!!」


ナリヤ「……………………。」ニヤリ


カキ「!!貴様……何を知っている!?」
 ▼ 274 いマサラ人◆etyxjFp636 18/08/14 21:14:46 ID:xcDQYzss [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「サトシたちを見て不気味に微笑むナリヤ校長。一体何を企んでいるんだ?

そしてスクールカップ後に、再び私たちを襲撃するダークシグナー、リュウキたち。
頼むリュウキ、昔のお前に戻ってくれ!」


リュウキ「黙れスイレン!今更もう遅ェんだよ!!お前もシグナーの端くれなら、全力を持って俺の相手をしな!!

ぶっっっ↑↑潰してやるからよォ!!ヒャーッハッハッハッハッハァ!!!人々の魂を生け贄にィィィッ!!!降臨せよ!!!地縛神!!!」


スイレン「!!??何だ、この巨大なポケモンは!!??

うわああぁあああーーーっ!!!」


リュウキ「ウッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ!!」


スイレン「果たして、私はリュウキの心を取り戻し、ダークシグナーたちの謀略を阻止することが出来るのか!?

次回、ダークシグナーたちとの決戦編、来年公開!ライディングバトル、アクセラレーション!!」
 ▼ 275 いマサラ人◆etyxjFp636 18/08/14 23:19:21 ID:xcDQYzss [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 〜さらにオマケでその後の次回予告的なもの(少しだけ)〜

(BGM)タ〜タラ タ〜タラ タ〜〜〜タラタ〜

スイレン「ダークシグナーたちとの戦いが終わりを告げ、アローラ地方に平和が戻ろうとしていた頃、私たちは、ダークシグナーたちを裏で操っていた黒幕と対決する。」


???「……残念だったナ。これでもうZ技とやらは使えまイ。」


スイレン「くっ……!!」


カキ「馬鹿なっ!!Z技を吸収しただと!?」


???「それだけではなイ。少しばかり利息を付けて返してやる。消えロ。」スッ


スイレン「うわあぁああーーっ!!」


カキ「スイレーンッ!!!」
 ▼ 276 いマサラ人◆etyxjFp636 18/08/14 23:20:42 ID:xcDQYzss [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「Z技を吸収してしまう、未知の敵に恐怖する私たち。そこに突如として、ダルスと名乗る男が現れる。」


ダルス「スイレン、今のオマエたちでは奴らには勝てない。奴らを倒すためには、Z技を超える必要がある。」


スイレン「Z技を超える?そんなことが……」


ダルス「出来る。メガシンカさえすればな。」


スイレン「メガシンカだと!?だが私はキーストーンもボーマンダナイトも持っていないし、第一メガシンカした状態でZ技は……」


ダルス「使える。但し、クリアマインドに目覚める必要があるがな。」


スイレン「クリアマインド……?」


ダルス「そうだ。俺たちのルナアーラを貸してやる。ウルトラホール内で早速特訓だ!」


スイレン「次々回、覚醒編、公開日未定!ライディングバトル、アクセラレーション!!」
 ▼ 277 いマサラ人◆etyxjFp636 18/08/14 23:21:49 ID:xcDQYzss [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これで今度こそお終いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
 ▼ 278 ュシュプ@きいろいかけら 18/08/15 16:18:54 ID:9m.s9IsY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 279 ンリュウ@ポケモンずかん 18/08/15 19:03:04 ID:kn2.9Obw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
碧いマサラ人に質問
精霊世界に行って他力本願うなぎ助けるのとヨハン助けるのどっちが難しいと思う?
個人的にはヨハンだと思う
 ▼ 280 ゾノクサ@ホノオZ 18/09/14 07:30:10 ID:raEkek.A NGネーム登録 NGID登録 報告
このスイレンめっちゃすこ
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