コウミ「最近のリーフ先輩すごいですね」クリス「うん」

コウミ「スマブラ出演、フィギュア化、あと最新作のピカブイでも何かありそうですよね」

クリス「うん」

コウミ「ひと昔前は不遇の女主人公なんて言われてましたが、そんなのもう過去の話ですよね」

クリス「……うん」

コウミ「ホント尊敬しちゃいますね、リーフ先輩は私達の希望の星です」

クリス「……」

コウミ「私もリーフ先輩みたいになりたいなあ」

クリス「本音は?」

コウミ「うわぁぁぁぁぁん!!!リーフ先輩が急に推され始めて悔しいぃぃぃぃっっ!!!」

クリス「はいはい泣かない泣かない」

コウミ「……!!いや、私は羨ましいとか悔しいとかそういった感情は一切無いですけどね」

クリス「二重人格かよ」

コウミ「むしろ、これはチャンスだと考えているのですよ」

クリス「むっちゃポジティブね」

コウミ「『不遇の女主人公』として長年やってきていたリーフさんの絶対的な立場が大きく揺らいでいる訳ですから」

クリス「酷い肩書きだこと」

コウミ「ここで私が不遇ポジションを勝ち取り、一気に人気者になれるチャンスなのですよ」

クリス「勝ち取るものではないでしょう」

クリス「それに、コウミちゃんはそこまで不遇って訳でも無いじゃない」

コウミ「皆さんお気付きになっていないようですが、私はあまり優遇されている方ではないですよ」

クリス「例えば？」

コウミ「アニメ等による映像化がありません、クリス先輩ならこの悲しみを分かって頂けますよね」

クリス「いや私アニメになったけど」

コウミ「あんなの出たことにならないですよ」

クリス「酷い」

ミヅキ&コトネ「「可哀想にwww」」

クリス「でもアニメに出なくても人気が高い子もいるでしょう」

クリス「コトネみたいに下手に出て失敗するよりはマシだと思うけど」

コウミ「クリス先輩は失敗はしなくとも成功もされませんでしたね」

クリス「……」

コウミ「確かにアニメ出演の有無だけでは不遇であるかどうかは計れません」

コウミ「ですがまだ、不遇であるかどうかを決める要素はあります」

クリス「それは？」

コウミ「グッズ化です」

コウミ「これにより、公式様がどのキャラクターに力を入れているかが分かるのです」

コウミ「映像化されていないリーフ先輩、トウコ先輩、ミヅキ先輩、そして私のグッズ化の傾向率を比べてみると、驚きの事実が明らかになるのです」

クリス「……あの多分、私のグッズってもの凄く少ないと思うけど」

コウミ「アニメでグッズ化されてたじゃないですか」

コウミ「今ポケモンの人間キャラクター達をおおいに賑わせている、コト〇キヤのフィギュアです」

コウミ「女主人公の中でフィギュア化されたのは、ハルカ先輩、セレナ先輩、メイ先輩にトウコ先輩と、」

クリス「ミヅキちゃんとコトネ、そして次はリーフちゃん」

コウミ「何かお気付きになりませんか？」

クリス「……私とヒカリちゃん、あとコウミちゃんはまだフィギュア化されてない……あっ」

コウミ「……そう、今フィギュア化されていない女主人公の中で、映像化もされていないのは私だけ」

コウミ「つまり!　映像化もフィギュア化もされていない、そんな女主人公は今現在で私ただ一人なのです!」

クリス「……でもほら、フィギュア化だけがグッズの全てじゃないし」

コウミ「アニメ出演を果たしたクリス先輩に私の気持ちは分かりませんよ」

クリス「さっきと言ってることが違う」

コウミ「ですが嘆いてばかりではいけません、これは私だけが持つ個性なのです」

コウミ「これを上手く利用すれば、第二のリーフ先輩となることも夢ではありません」

クリス「それを夢にしちゃ駄目でしょう」

これ以上思いつかないんで終わりにします

え、…え？

出た時代が時代やししゃーないとしか

ごめんやっぱ続けます


クリス「でも、フィギュアやアニメはこれからなる可能性もあるじゃない」

クリス「その程度じゃ、昔のリーフちゃんほど不遇であるとは言えないわ」

コウミ「まだ納得して頂けませんか」

クリス「うん」

コウミ「それなら、とっておきの不遇要素をお教えします」

クリス「何その通販番組みたいなセリフ」

コウミ「私の最大にして最悪の不遇要素、それは」


コウミ「ポケスペに未出演であることです」

クリス「……あー」

コウミ「コトネ先輩を除いた全ての女主人公、あのリーフ先輩でさえ衣装換えで出ているにも関わらず」

クリス「コトネざまあ」

コウミ「私は出ないのはもちろん、衣装換えすらありません」

コウミ「私はもはやリーフ先輩ですら到達しなかった境地に居るのですよ」

クリス「コトネざっまあ」

コウミ「コトネ先輩はアニメもフィギュアもなってますから、って話聞いてます？」

クリス…
最近のssで見たなあ…

マリナって誰でしたっけ

クリス「え？　ああうん聞いてる聞いてる」

コウミ「お分かり頂けました？　私には不遇女主人公としての要素がばっちり揃っているのですよ」

クリス「ふーん……でもコウミちゃんはどうしてそんなに不遇なのかしら」

コウミ「恐らくですが、ミヅキ先輩の人気がかなり高く、私より目立っているのが原因だと思われます」

コウミ「現に、私のことを『ミヅキ』と呼ぶような方もいらっしゃいますし」

クリス「いや、それは同一人物かどうかの定義が人それぞれだからっていうのもあるでしょう」

コウミ「ではクリス先輩は他人に『コトネ』って呼ばれたらどうします？」

クリス「ぶっこ〇す」

コウミ「ですよね？　それと同じです、私もちゃんと名前で呼んで頂きたいのです」

コウミ「まあ運が悪かっただけでしょう、不遇キャラとして目立つようになればきっと人気も高まるはずです」

クリス「今更だけど君にはプライドって物が無いのかしら」

ちなみにポケスペのクリスもコトネ服に着替えてた

イーブイ「ぶいぶい〜♪」

コウミ「？　イーブイ？　何故ここに？」

？？？「ふぅーん……どんなもんかと思ってたけど、案外大したことないんだねぇ……」

コウミ「!!　その声は……!?」

アユミ「はじめましてー！　ポケットモンスターシリーズ最新作、Let's goピカチュウ・イーブイの女主人公！　アユミちゃんでぇーす！」

イーブイ「ぶい〜！」

コウミ「なっ!?」

クリス「あーまた面倒くさいのが来ちゃったわ」

アユミ「さっきから先輩達のお話聞いてたけど〜、コウミ先輩って随分残念な感じなんだね〜」

アユミ「不遇キャラ目指しちゃうってｗｗ」

イーブイ「ぶいぶいｗｗ」

コウミ「な……何なのですか！　だいたい先輩に向かってその口のきき方は無いでしょう！」

クリス「それコウミちゃんが言えることじゃないと思う」

アユミ「え〜？　アユミまだ子供だからよく分かんないや〜！」

イーブイ「ぶい〜」

クリス「某有名体が縮んだ名探偵みたいね」

コウミ「だ、第一！　私が不遇なのは事実です！　それにどんなキャラで行こうと私の勝手です！」

アユミ「う〜ん……でもさぁ、ホントにコウミ先輩って不遇なのかな〜？」

コウミ「はい？」

アユミ「だってさぁー……」

支援

アユミ「コウミ先輩のこと、『ミヅキ』って呼ぶ人がいるんでしょ〜？」

コウミ「それは、ミヅキ先輩があまりにも目立っているせいで……」

アユミ「でもさぁ、それってコウミ先輩の存在を否定してることにもなるよねぇ？」

コウミ「!?」

アユミ「それに〜、コウミ先輩って、ミヅキ先輩と比べる前にそもそもあんま人気無いよねぇ〜」

コウミ「!!??」

アユミ「リーフ先輩は不遇でも人気あったよねぇ〜、あれれ〜おかしいぞぉ？」

クリス「もうまんま江〇川コナ〇じゃん」

アユミ「あっ！　もしかしてコウミ先輩ってさ〜……」


アユミ「不遇じゃなくて……ただの不人気なんじゃないの？」

コウミ「」

クリス「酷い」

アユミ「あはは!!　でもそりゃぁそーだよねぇ！　コウミ先輩はミヅキ先輩の劣化コピー……」

アユミ「所詮、ミヅキ先輩のフィオネなんだもんねぇ!!」

イーブイ「ぶいぶいｗｗ」

クリス「フィオネに謝れ」

アユミ「あ、そこで余裕ぶってるクリス先輩も同じだよぉ？　アユミはこーやってピカブイ発売前からライバルを減らしてってるからね！」

クリス「いや私はコトネに勝つこと以外はどうでも良いから」

アユミ「そんなにコトネ先輩のこと好きなの？」

クリス「嫌いよあんなブス」

アユミ「もうツンデレじゃん」

コウミ「……ぐすん…」

アユミ「泣いてもムーダ！頼みの綱のロリ枠もすでにアユミの物だもーん♪」

イーブイ「ぶい〜♪」

アユミ「さーてと！　早期購入特典のフィギュアも作ってもらったし！　次は誰を攻撃してこよーかなぁ♪」

クリス「悪趣味ね」

アユミ「よーし！次はいよいよミヅキ先輩を倒すよー！」

イーブイ「ぶいぶいー！」

クリス「……まあ、頑張って」

なぜピカブイ女主人公はどのSSでも腹黒設定なのか

ブイカスﾀﾋね

クリス「ほらコウミちゃん、しっかりしなさい」

コウミ「……ぐすっ……皆ひどいよ……」

コウミ「私、歴代主人公の中でもスペック持ってる方なのに……誰もほめてくれないし……」

クリス「……アローラを救ったりレインボーロケット団を壊滅させたりレッド先輩達を倒したり、凄いと思うわ」

コウミ「ミヅキ先輩みたいに人気になれると思って……頑張って無表情になったりベッドに寝っ転がったりしたのに全然ウケないし……ミミッキュZのはコワいって言われるし……」

クリス「……コウミちゃんはコウミちゃんよ」

コウミ「着せ替え機能で結局ミヅキ先輩と同じ感じになっちゃうし……」

クリス「……えっと……」

コウミ「うわぁぁぁぁぁん!!!　私は要らない子なんだぁー!!!」

クリス「……ご愁傷さまです」

アユミ「ミヅキ先輩はどこかなどこかな〜♪」

イーブイ「ぶいぶいぶ〜い♪」

アユミ「……あのねぇイーブイ〜」

イーブイ「ぶい？」

アユミ「私みたいに可愛い子にはさぁ、やっぱり可愛いポケモンが似合うよねぇ〜？」

イーブイ「ぶい〜！」

アユミ「だよねぇ！　それじゃあ〜……」


アユミ「イーブイ、今すぐ消えて？」

イーブイ「……ぶいっ!?」

俺はコウミの方が好きだぜ！(イケボ)

「イーブイ、今すぐ消えて？」
↑
やったぜ

アユミ「大体、どーしてイーブイはいつも私に引っ付いてるの〜？　公式イラストも、私ばっかイーブイを押し付けられるしぃ」

イーブイ「ぶ、ぶい……」

アユミ「アユミはピカチュウと一緒が良いのー！　これ以上こんな毛むくじゃらと一緒に居たら、頭がおかしくなっちゃうよぉ」

イーブイ「ぶい……」

アユミ「ねー？　今なら許してあげるからさぁ！　早くどっか行って……」

？？？「……そのイーブイ、要らないの？」

イーブイ「ぶい!?」

アユミ「……!?　あ、あなたは……!!」


GO女主「要らないなら私に頂戴、アメにするから」

渡る世間は鬼ばかり

アユミ「ご、GO女主人公!?　何で本編の主人公じゃないのにここに居るのぉ!?」

GO女主「レアポケモンを追っていたら、つい……良い子の皆は、立ち入り禁止の場所に入っては駄目よ」

アユミ「意味分かんない！　ていうか、早く出てってよー！」

GO女主「そうだけど、そのイーブイ要らないならアメにしようと思って……」

アユミ「え!?　うん要らない！　要らないから早く出てってー！」

イーブイ「ぶい!?」

GO女主「そう……じゃあ早速」

イーブイ「ぶい!?ぶいぶいぶい!!ぶーいぶい!!」


トウコ「何やってんのお前ら」

GO女主「あ……」

アユミ「!?」

アユミ(嘘でしょ!?　どうしてここでこんな強敵が……!!　今の私では勝てないよぉ！)

トウコ「何でアンタがここに居るんだ」

GO女主「えっと、迷っちゃって……それでこのイーブイをアメにしてから帰ろうと」

イーブイ「ぶいっ……」

トウコ「え？でもこいつはアユミのイーブイじゃん」

GO女主「要らないとの事で」

アユミ「ちょ!!」

トウコ「ほーん……まあとりあえず帰れ、送ってやるから」

GO女主「あー、ミニリュウが居たのに……」

トウコ「歩きスマホは危ないから止めような」

アメにするは草

トウコ「……で、あんたが最近話題のアユミか」

アユミ「……へへーん！　アユミはもうフィギュアも作ってもらったんだよぉ！いいでしょー♪」

トウコ「うらやま……じゃなくて、あんただな？　最近力の弱い女主人公達を攻撃してるヤツは」

アユミ(力が弱いっていうのは共通認識なんだねぇ……)

アユミ「だって目障りなんだもん！　アユミが一番になるためには仕方ないことなのー！」

トウコ「……まぁ気持ちは分かる、最初は誰だって野望を抱きがちだ」

トウコ「だけどな、何年か女主人公やってると分かってくるんだ」

トウコ「波風立てず、目立ちすぎず、無難に振る舞うこと……これが、人気を維持する一番の方法なんじゃないかとな」

アユミ「……」

トウコ「新人だからって気ィ張ってたんだろ、まぁそう緊張せずにさ」

トウコ「そっちが何もしなけりゃこっちも何も仕掛けないから、まあ気楽に、仲良くしようぜ」

アユミ「……はい」

トウコ「あ、あと自分のパートナーポケモンを要らないとか言っちゃダメだ」

トウコ「定められてるなら、公式には逆らわない方が良いからな」

アユミ「……ごめんなさい」

トウコ「まぁあたしもその気持ち分かるけどな！　何でポカブとかミジュマルとかとコンビ組まなきゃいけないんだってな!!」

アユミ「！　……うん！だよねぇー！」

トウコ「おいっ先輩にタメ口は駄目だろー！ははは！」

イーブイ「……」

ミジュマル「……」

ポカブ「……」

コウミ「……」

クリス「……いつまでも泣いてちゃダメよ、何とかしないと」

コウミ「もうやだ……もう何もかもおしまい……」

クリス「あのね、こんな事で一々落ち込んでたら不遇キャラにはなれないわ」

コウミ「だって……私はミヅキ先輩のフィオネだって……」

クリス「だからそれフィオネに失礼……ん？」


アユミ「それでフィギュアが上半身だけなんだけどぉ〜……」

トウコ「ほーん、あたしはねー……」


クリス「……あの二人、どうして仲良さそうなのかしら」

コウミ「……」

コウミ「髪型が同じだからじゃないですか？」

クリス「いやそれは違う」

コウミ「きっとポニテ同盟ってヤツですよ」

クリス「意味が分からない」

コウミ「では、私とクリス先輩は何かよく分かんない髪型同盟ですね」

クリス「酷い」

コウミ「何かいつもの調子に戻ってきました、コウミ復活です」

クリス「まあ、それなら良いのだけど」

コウミ「ふむ……アユミさん、まだ実力は計り知れませんね……」

コウミ「敵を知る事も大事です、まずはピカブイをプレイしてみましょう……話はそれからです」

クリス「そんなに勝とうとしなくても良いじゃない」

コウミ「いえ、不遇キャラとしてどちらが優れているかを調べるためです」

クリス「まだそれ言ってたの」

コウミ「もちろんです！　私の個性ですから」

クリス「はぁ……大変ね」

リーフ「……私もかなり出世したなぁ……急にこんな事になって、ビックリだけど……」

リーフ「でも……これからはハルカ先輩やヒカリちゃんとかとも対等な関係になるんだもんね！　友達が増えるんだ、嬉しいな」

リーフ「あっ、こんにちは！　私、最近こっちのほうに来たリーフって言うの！仲良くし……」

ミヅキ「＾＾」

リーフ「……？　あの……」

ハルカ「あっリーフちゃん来たの？久しぶりー！……あ、相変わらずだね〜」

リーフ「あ!?　ちょっ、どこ触って……」

ヒカリ「リーフ先輩こんちはー、フィギュア化したんですって？　すごいですねー」

リーフ「えっと、あの……」

メイ「リーフ先輩、こんにちは！　あ、頭に付いてるパン食べます？」

リーフ「!?」

セレナ「フフフ……ようこそリーフ先輩、こちらの世界へ……」

リーフ(皆……何かコワい……)

ハルカ「あたし達のシゴキは厳しいよ！」

ヒカリ「もう仲良しこよしじゃないですからねー」

メイ「あ、とりあえずミルク買ってきて下さい！　頭のパンがおいしくなるんですよ！」

セレナ「まぁそういう訳だから……覚悟して下さいね？」

ミヅキ「＾＾」

リーフ「そ、そんな……いやぁぁぁぁぁぁ!!!」


Let's goピカチュウ　Let's goイーブイ発売直前
何年経っても、女主人公達の仁義無き戦いは続く!!


コトネ「ナチュラルに無視するの止めようよ」　─完─

ボロクソ言ってますが「ライコウ雷の伝説」のマリナちゃんはガチで可愛いので見たことが無い方は是非見てみて下さい
終始グダグダでしたが読んで下さった方々どうもありがとうございました

イーブイとポカブとミジュマルかわいそう
不快極まりないSS

乙

頑張れコウミちゃん
正直コウタ君共々、ヨウさんミヅキさんに存在を統合されて消えて無くなっても全然何も困らないなと思っているが、
頑張れコウミちゃん

俺はコウミちゃんがぶっちぎりで好きだよ♡

最初はガチでミヅキとコウミを混同してたわ
このSS見てコウミ好きになったよ
乙

「『主人公の装いを新たに』の表記」
「USMの大筋のシナリオはSMと終盤まで変わらない」
「ミヅキそのものに着替えられる」
「リーリエのアローラ残留はSMとUSMの主人公が同一人物と考えないとイマイチ意義が薄い」

この辺りがコウミにとって逆風感ある