▼  |  全表示58   | << 前100 | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【悪役SS】サーナイト「私のお友達は、嘘つきでイジワルで酷い人……」

 ▼ 1 ◆Co36dbu5ck 17/05/28 17:39:24 ID:5Pbdndww [1/14] NGネーム登録 NGID登録 報告

私には、とても大切な人がいます。

だけどその人はちょっぴり意地悪で、いつも誰かを騙してばかり。

当然、周りからは嫌われています。



「またあいつだよ」「酷い。どうしてこんなことするのかしら」「あんな子、大嫌い」「卑怯者」「あんな奴と仲良くしない方がいいぜ」「……どうしようもない子」「相手にするな」



だけど、私にとっては、かけがえのない大切なお友達なのです。
 ▼ 2 ◆Co36dbu5ck 17/05/28 17:40:47 ID:5Pbdndww [2/14] NGネーム登録 NGID登録 報告

アーボ『おい新入り、こんなトレーナーに捕まるなんて、お前も運の尽きだな』

ラルトス『……どうしてそんな事をおっしゃるのですか?貴方は、あの方のパートナーではないのですか?』

アーボ『パートナー?寝惚けたこと言うなよ。オレはこれまで散々こき使われてきたんだぜ。アイツは、ポケモンを手下だとしか思ってねーんだ』

ラルトス『そんな……』

チャーレム『そうそう。他の人間達は、ジムリーダーを倒したりコンテストに出たり、立派にトレーナーとして働いてるけどね、あの人といえば、あたしたちをコキ使ってはイタズラばっかりしてるの。悪いトレーナーなのよ!』

ラルトス「……」



あの人の手持ちのポケモン達も皆、誰1人として彼を信用していませんでした。
 ▼ 3 ◆Co36dbu5ck 17/05/28 17:42:09 ID:5Pbdndww [3/14] NGネーム登録 NGID登録 報告

「おい、ラルトス。見つかりそうになったらテレポートだからな」

ラルトス「……」

「聞いてるのか? 言っとくけど、失敗したら容赦しねーぞ!」ギロッ

ラルトス「……」コクリ



あの人は、皆が言っていた通りの方でした。
私が呼び出されるときはいつも、イタズラの手伝いでした。



「ヘヘッ、相変わらず無用心な店だぜ!」ゴソゴソ

ラルトス「……」



誰かの物を隠したり、盗んだり、自分より小さい子を虐めたり……そんな、誰かを悲しませる悪いことばかりでした。

だけど……
 ▼ 4 ◆Co36dbu5ck 17/05/28 17:43:25 ID:5Pbdndww [4/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
「おい、厄介者が来たぞ」「また何か盗もうとしてるんじゃないか?」「捕まえろ!」

「ゲゲッ!見つかっちまった。おいラルトス、テレポートだ!」

ラルトス「らる……」フルフル

「早くしろ!」バシッ!

ラルトス「……」ミュミュミューン



「ふぅ、危なかったぜ」

ラルトス「……」

「おい、お前、次言う事聞かなかったらただじゃおかねーからな!」ベシッ!

ラルトス「……」ヒリヒリ



だけど、私は従いました。それがどんな悪い事だと分かっていても。

……どんな時でもトレーナーに尽くす事。それが私の、種族としての役目でしたから。
 ▼ 5 ◆Co36dbu5ck 17/05/28 17:44:52 ID:5Pbdndww [5/14] NGネーム登録 NGID登録 報告

「ケッ!ジムリーダーだのコンテストだの、くだらねえぜ!」壁ドンッ!

キルリア「……」

「あんなくだらねえ事に夢中になって。馬鹿だぜアイツら!」



あの人は、同じ年代のトレーナー達のように、ジムやコンテストの制覇を目指して旅をする事はありませんでした。

相変わらず、毎日イタズラをして誰かを困らせてばかり。

でも、それは、皆が言うように彼が不真面目でひねくれているからだけではないのです。



「おーい卑怯者!悔しかったらバトルで俺に勝ってみろよ!」「いつも口ばっかりだけど、本当は弱いんだよアイツ」「私にだって勝てないんだよー」アハハ!


「……畜生……アイツら……」ワナワナ



彼は、とても臆病なんです。
誰かと勝負して負けるのが、自分の実力が認められない事が、怖いだけなんです。
 ▼ 6 ◆Co36dbu5ck 17/05/28 17:45:38 ID:5Pbdndww [6/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
彼が勇気を持てない理由は、彼のご両親にありました。



「またろくでもないこと仕出かして!本当に恥ずかしい子ね!」バシッ!

「……」

「アンタと同い年の子はみんな、立派にトレーナーとしての旅をしているのよ!どうしてアンタはいつまでもこんな事で私を困らせるの!?」ベシンッ!

「……」

「おい、やめとけ。もうこんな奴に構わなくていい。何を言ったって無駄なんだ」

「……そうね。こんな落ちこぼれなんてどうでもいいわ。私達にはもう一人、優秀な息子がいるんだものね」

「……!」



彼にはとても優秀なトレーナーのお兄さんが居て、ご両親は、いつもそのお兄さんと比べては彼を叱咤してばかりだったのです。
 ▼ 7 ◆Co36dbu5ck 17/05/28 17:46:49 ID:5Pbdndww [7/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
「クソ!あんな奴……あんな奴……」グスン

キルリア「きるる……」ソッ

「触るなっ!」ドンッ!

キルリア「きるっ……!」



私は、そんな彼の寂しさを埋めてあげたかった。

でも、彼は心を閉ざしていて、寄り添う私を撥ねつけてしまうのです。


キルリア「きる……」ヒリヒリ

「……」ソッ

キルリア「きる?」

「ちょっと押しただけで転ぶなよ。鈍臭いやつだな」傷薬シュー

キルリア「……きるるっ♪」


本当は、悪い人じゃないんです。

少なくとも私は、知ってしました。
 ▼ 8 マザラシ@グラスメモリ 17/05/28 17:47:27 ID:8o6bDz0I NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 9 ◆Co36dbu5ck 17/05/28 17:47:44 ID:5Pbdndww [8/14] NGネーム登録 NGID登録 報告

「……」スヤスヤ

キルリア(おやすみなさい)ポフポフ


「………むにゃ…キルリア……」スヤスヤ

キルリア(寝ている間だけは可愛いんですよね)フフッ



ガサゴソ……



キルリア「?」


アーボ『げ、気付かれた』

チャーレム『いいじゃない。キルリア、あんたも一緒に逃げましょ』

キルリア『逃げる……? 何故ですか?』
 ▼ 10 ◆Co36dbu5ck 17/05/28 17:48:36 ID:5Pbdndww [9/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
アーボ『おい、こいつに言ったって無駄だって。とんだ物好きなんだ。どーせ見捨てられないとか言い出すに決まってるぜ』

キルリア『……はい。私はキルリアですから。一度守ると決めたトレーナーを裏切ることはできません』

チャーレム『可哀想ね』

アーボ『ああ。哀れだぜ。一生あんな奴の下でこき使われるんだ』

キルリア「……」



私は、可哀想なのでしょうか。



「……ぐぅ……」スヤスヤ


彼は、落ちこぼれのトレーナー。一緒にいても、悪いことを手伝わされるだけ。

他のトレーナーのように、一緒に旅をして、強くなって、色々な世界を見て回ることは出来ません。
 ▼ 11 ◆Co36dbu5ck 17/05/28 17:49:38 ID:5Pbdndww [10/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
アーボ『ま、お前が決めたことに口は出さないけどよ、俺らが出て行くのは黙っててくれよな』

キルリア「……」

チャーレム『そうだ。どうせならちょっと手伝って頂戴』ゴソゴソ



そんな彼と一緒にいることは、ポケモンにとって不幸せなのでしょうか。

……わかりません。



チャーレム『ほら、これ、あたしたちの入ってたモンスターボール』

アーボ『これを壊さなきゃ逃げられねーんだ。キルリア、お前も手伝ってくれよ』

キルリア「……」



私はキルリア。トレーナー無しでは生きられないポケモン。

だから、あの人を見捨てられないのでしょうか。

だから、逃げ出す彼らの気持ちがわからないのでしょうか。

それとも……
 ▼ 12 ◆Co36dbu5ck 17/05/28 17:50:23 ID:5Pbdndww [11/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
アーボ『噛み付く!』

チャーレム『瓦割り!』

キルリア『……サイコキネシス』


パキッ!


アーボ『よし!』

チャーレム『やったわ!』

キルリア「……」



モンスターボールがひび割れて壊れました。

ポケモンを所有する為の道具。私たちとトレーナーを繋ぐ証。

私には、辛く、寂しい光景でした。



「……」スヤスヤ

キルリア(ごめんなさい)
 ▼ 13 ◆Co36dbu5ck 17/05/28 17:51:36 ID:5Pbdndww [12/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
アーボ『これで自由の身だぜー!』

チャーレム『じゃあねん♪ せいぜいアンタも上手くやるのよ〜』

キルリア「……」



あの人の傍から、また二匹、居なくなってしまいました。



「……うーん……お前ら……言うこと聞けよ……」ムニャムニャ

キルリア(……本当に可哀想なのは……)



私は、離れたくありません。

例えそれが、ポケモンにとって不幸なことだと言われても。

ずっと、彼のお傍にいること。

それが、私にとっての幸せですから……
 ▼ 14 ◆Co36dbu5ck 17/05/28 17:53:23 ID:5Pbdndww [13/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
「キルリア!ボールを壊したのはお前か!?」バシッ!

キルリア「きるるっ……!」

「なんで……なんでまた居なくなるんだ……畜生ッ!!」壁ドンッ!


彼らが去った日の朝、あの人は酷く怒って、私にも八つ当たりをしました。


「皆そうだ……みんな、勝手にオレの側からいなくなるんだ……」

キルリア「きる……」

「触るな!全部お前が悪いんだ!!」

キルリア「……っ!」ビクッ!

「…………もういい。あっちに行けよ」プイッ


彼は、再び私を殴ろうとして、途中で躊躇しました。

その時の心は、とても悲しげで、辛いものでした。


「……うぅぅ……」グスン

キルリア(本当に可哀想なのは、貴方です……)
 ▼ 15 ◆Co36dbu5ck 17/05/28 17:54:40 ID:5Pbdndww [14/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
サーナイト「さーなっ!」

「……お前、進化したのか」

サーナイト「さなっ♪」ニッコリ



彼のイタズラに付き合っている内に、いつしか私はサーナイトに進化していました。



「随分女々しいポケモンになったなお前。オレは、強くて悪そうな奴が好きなんだ」

サーナイト「さな……」ションボリ

「……別に、お前を責めてる訳じゃねーけど」

サーナイト「さなぁ〜」ダキツキッ

「馬鹿、調子に乗るんじゃねーよ!馴れ馴れしくすんな!」プイッ!

サーナイト「さなっ♪」クスクス



意地悪で、嘘つきで、どうしようもない人だけど、それでも私は彼を守りたい。

そんな思いで、私は少しづつだけど、強くなっていきました。
 ▼ 16 クシオ@メダルボックス 17/05/28 18:00:33 ID:X9xUtXT. NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
これって救助隊ゲンガーかな?
 ▼ 17 ガディアンシー@レッドカード 17/05/28 22:40:09 ID:Ub64UvLw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 18 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 01:36:32 ID:9FpJray. [1/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>16
yesです
最初に書いておくの忘れてしまった

今更ですが未プレイの方はネタバレ注意
あとハッピーエンドなのでご安心下さい
 ▼ 19 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 01:39:47 ID:9FpJray. [2/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「……おい、サーナイト。家を出るぞ」

サーナイト「さな?」



ある日、私たちは、住んでいた家から出て行きました。

荷物をまとめて、誰にも告げず、真夜中にひっそりと。



「あんな奴らと一緒に暮らすのはもうウンザリだ!オレは、1人で生きていくんだ!」

サーナイト「さな……」



ふたりきりの、寂しい逃避行が始まりました。
 ▼ 20 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 01:41:08 ID:9FpJray. [3/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「君のジュカイン、とっても強いね!」

「あなたとラグラージのコンビも素晴らしかったわ!」


「……」

サーナイト「……」



「ねえ、そこの君。君もトレーナーかい?」

「私たちとバトルしましょうよ!」

「!?お、オレは……」ビクッ!

サーナイト「……」

「ポケモンはその子しかいないの?だったらシングルバトルね!」スチャッ

「……勝手に決めるな! オレは、お前ら如きとバトルなんかしねぇんだよ!」ダッ!

サーナイト「さなっ…!」オイカケッ



トレーナーとして上手く戦えない私たちは、日々の暮らしに必要なお金を集める事も満足に出来ませんでした。
 ▼ 21 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 01:42:16 ID:9FpJray. [4/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「……くしゅん!」ブルブル

サーナイト「さなっ……!」ガタガタ



季節は冬で、白い雪が降り出していました。

お金の無い私たちは、暖かさを求めて街をさまよいました。



「ねーねーおかーさん。ハスボーのぬいぐるみ買ってー!」「だめよ。ぬいぐるみならこの間も買ってあげたでしょ」「やだやだ、買ってよー!」

「すみませーん!モンスターボール10個と、すごいキズぐすり5個と、げんきのかけら3個ください」「お買い上げありがとうございます。おまけのプレミアボールをどうぞ」「わぁ、ラッキー!」

「見て見て私のエネコロロ。とっても素敵な毛並みでしょう?」「あたしのミロカロスだって負けてないよ!」「今度のコンテストが楽しみね」「そうだ、一緒にポロック作ろうよ」「いいわね!」

「お父さん、私もはやくトレーナーになりたいな」「お前は本当にポケモンが好きだな。きっと、いいトレーナーになれるよ」「えへへ。楽しみだなぁ〜」


「……」

サーナイト「……」



街は、賑やかで明るいけれど、私たちの居場所は何処にもありませんでした。
 ▼ 22 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 01:43:19 ID:9FpJray. [5/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サーナイト「さな……」スッ

「モモンの実か。……フン、上出来だな」

サーナイト「さなー」ニコッ



私たちはお店の商品をこっそり盗んだり、落ちている物を勝手に拾ったりして暮らしていました。

元々住んでいた町から随分と遠い場所までやって来ましたが、している事は以前と変わりありませんでした。



「……なんで、こんな思いしなくちゃなんないんだ」

サーナイト「……さな……」

「何をしても上手くいかない。どこに行っても居場所がない。……誰も、オレを認めてくれないっ!!」ポロポロ

サーナイト「さな!さな!」グイグイ!

「……なんでだよ……畜生……」グスン…

サーナイト「……」
 ▼ 23 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 01:44:14 ID:9FpJray. [6/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ラルトスからキルリア、キルリアからサーナイト、進化するにつれて、トレーナーの気持ちがより鮮明に感じられるようになりました。



――どうして、オレは、一人ぼっちなんだ。嫌だ……寂しい……



あの人の心は、いつも寂しくて、荒んでいました。

私の胸の触角も、呼応するようにズキリと痛みます。

私は、彼の心を癒してあげたかった。でも、私には出来ないのです。



――父さん……母さん……



彼が一番認めて貰いたくて、愛して欲しかったのは、彼のご両親だから。

私では、代わりになれないのです。
 ▼ 24 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 01:45:24 ID:9FpJray. [7/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もう一つ、彼が欲しかったものは、頼れる仲間と、助け合えるお友達……

だから、私は、彼の一番のお友達になろうと決めたのです。



サーナイト「さな!」スリスリ!

「何だよお前。鬱陶しい奴だな……」



あの人は、寄り添う私を素っ気なくあしらいました。

でも、私の触角はじんわりと熱を持って、少しだけ穏やかな気持ちが広がっていきました。
 ▼ 25 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 01:51:15 ID:9FpJray. [8/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それから、また少し時が経ちました。

私たちの暮らしは変わりません。

あの人は、相変わらず盗みやイタズラを辞めませんし、私もそれを止めるどころか自ら進んで手を貸しています。

そんな毎日ですが、私は幸せです。だって、トレーナーのお役に立てているのですから。

……それでも時々、罪悪感が私たちの胸を強く締め付けます。



「ヘッ!ハイパーボールにまんたんのくすり……普通のトレーナーじゃなかなか買えない上等な品物だぜ」

サーナイト「……さな」

「……ま、オレには必要無いけどな」

サーナイト「……」



元々彼が盗みをするようになったのは、トレーナーとして必要な道具が欲しかったのにお金が無かったからです。バトルには負けてばかりでしたし、彼のご両親はお小遣いをくれる事なんてありませんでしたから。

トレーナーとしての道を諦めた今でも、必要の無いそれらを盗んで集めてしまうのは、彼の心に未だに心残りがあるからなのでしょうか……
 ▼ 26 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 01:52:21 ID:9FpJray. [9/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「おい、サーナイト。これ飲んでみろ」

サーナイト「?」

「ポケモンの基礎なんとかを上げる薬だとよ。すっげえ高いんだぜ。飲んでみろよ。なよっちいお前も少しは強くなるかもしんねーぜ」

サーナイト「……さな……」コワゴワ

「いいから飲めよ!オレの言うことが聞けねえってのか!」

サーナイト「……」ゴクリ

サーナイト(意外に美味しいですこれ……)

サーナイト「さな〜♪」ニッコリ

「随分美味そうに飲みやがるな……薬だろ、それ。美味いのか?」

サーナイト「さーなっ♪」スリスリ!

「……別に、お前のために盗ってきてやった訳じゃねーからな!」プイッ!
 ▼ 27 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 01:53:10 ID:9FpJray. [10/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
すっかり盗みが板についてしまった彼は、次第に高価な物を盗むようになっていきました。

『タウリン』とラベルの付いたそれは、本来、トレーナーがポケモンの育成に使う非常に値の張るお薬で、私には不相応な物でした。

だけど、それはとても甘くて美味しくて、力の湧いてくる不思議なお薬でした。



サーナイト(……ありがとうございます)ナデナデ

「……」スヤスヤ



盗みはいけないこと。盗んで手に入れた物を喜んで飲んだ私もまた、悪いポケモンです。

それでも、私は彼を責めたくない。恨みたくない……



サーナイト(もう誰も、貴方を叱る人はいない。だから、代わりに私は貴方を慕う。貴方のする悪いことも、全て許して受け入れる)

サーナイト(……貴方は、可哀想な人)
 ▼ 28 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 01:54:08 ID:9FpJray. [11/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

私たちが動き出すのは、人気の無い夜です。

静まり返った街を、ふたりきりで歩きます。

誰も私たちを気にかけません。



「なあサーナイト」

「さな?」

「……何でもない」



――オレは、どうしたらいいんだ。



彼は途中で口をつぐんでしまいましたが、私には心が読めました。

……私にもわかりません。ごめんなさい。

貴方が心安らぐ為の方法が、ポケモンの私にはわからないのです。
 ▼ 29 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 01:55:12 ID:9FpJray. [12/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「ねえ、また私とバトルしようよ!」

「えーまたかよ、どうせ俺に敵わないくせに」

「私だって強くなったんだから!今度こそ勝ってやるわ!」

「……しょーがないな。一応、お前は俺のライバルだしな」

「やったぁ!」



「……」メソラシ

サーナイト「……」



……もし、私がこの人と同じ人間だったら。私は、彼の支えになれたのでしょうか。時折、そんな考えがよぎります。

彼の心を全てわかってあげられる。どんなに悪いことをしても許して、どんなに酷いことをされても、従順に付き添うことが出来る。

それは、サーナイトだから。トレーナーを守り、従う種族だから。

でも、それでは彼の心を癒せない。
 ▼ 30 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 01:56:27 ID:9FpJray. [13/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「……」スヤスヤ

サーナイト『転生という言葉を知りました。……もし、私が死んでしまったら。その時は、人間に生まれ変わりたいです。そしたら、貴方の……貴方の望む……本当のお友達になるんです』

「……むにゃ……サーナイト……」スヤスヤ

サーナイト『もし、貴方が死んでしまったら、ポケモンに生まれ変わって下さい。そしたら……そしたら……私は貴方と……』


ポタリ


「……ぅん……? 雨か……?」モゾモゾ…

サーナイト「さーな……」クビフリ



気がつけば私は、彼に過ぎた想いを抱いてしまっていたのでした。
 ▼ 31 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 01:59:43 ID:9FpJray. [14/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「行こうぜサーナイト。別の場所に行くんだ」

サーナイト「さな……」

「こんな街、つまんねえよ。もっと面白れー場所に行くんだ」

サーナイト「さーな……」

「行き場所なんて知らねえよ。ただ、ここに居たくないんだ。こんなつまんねえ街……嫌なんだ……」



その心は、痛いほどに分かりました。

街は沢山の人々が行き交う場所。

それ故に、溶け込めない自分達だけがくっきりと浮き上がり、より孤独な存在に感じられるのです。



私たちは逃げるように街を出ると、落ち着ける場所を求めて歩き出しました。
 ▼ 32 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 16:57:57 ID:7Mn9GixM [1/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
私たちが辿りついたのは、氷雪の吹き叫ぶ山奥でした。



「見ろよサーナイト!あのポケモンすげぇ不細工な顔してるぜ!」ケラケラ

オニゴーリ「ヒュゥゥ……」ギロッ

サーナイト「さーなっ……(ごめんなさい、許してあげてください……)」ペコペコ

「あっちには、変なチビが沢山歩いてる!行ってみよーぜ!」タタタッ!

サーナイト「さな……」タメイキー



厳しい自然の中。そこは未踏の地らしく、人影は誰一人とて見かけません。

凍える風は、容赦なく私達に吹き付けます。

それでも彼は、街にいた頃よりもずっと楽しげでした。
 ▼ 33 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 17:00:37 ID:7Mn9GixM [2/19] NGネーム登録 NGID登録 報告

「……サーナイト。山で遭難するとゲンガーに魂を取られるらしいぜ」

サーナイト「さなぁ……」

「だから、お前がオレを守れよな」

サーナイト「さな!」コクリ


「……サーナイト」

サーナイト「?」

「……何でもない」



――ありがとな



サーナイト「……♪」ニッコリ



私、この時の彼が心にしまい込んだ言葉、一生忘れません。何があっても、絶対に……
 ▼ 34 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 17:01:32 ID:7Mn9GixM [3/19] NGネーム登録 NGID登録 報告

「なんだここ、急に吹雪が止んだぞ」



私達はまるで、何者かに導かれるように、その場所へと辿り着きました。

寒さに追い詰められ、体力を消耗していた私たちは、その場にぺたりと座り込んで辺りを見回します。


……しばらく体を休めていると、どこからともなく不思議な気配がやって来ました。



「……も、もしかしてゲンガーか? おいサーナイト、ご主人様をちゃんと守れよな!」ビクビク

サーナイト「……」



違います。これはもっと偉大な存在……きっと相手は……



キュウコン『オマエ達は何者だ。何故この地に踏み入った』

サーナイト「!」
 ▼ 35 クスロー@カムラのみ 17/05/29 17:04:37 ID:tvYYtOYs NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 36 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 17:05:57 ID:7Mn9GixM [4/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
美しい黄金の毛並みを揺らして歩み寄って来たのは、多大な霊力を持つポケモン、キュウコンでした。

幾重にも別れた尻尾から、長い時を生きた力の強い個体であることが伺えます。

キュウコンは、物々しい口調で私に問いかけてきました。



キュウコン『ここは氷雪の霊峰。人間が簡単に来れる場所ではない。何故、オマエ達はここへやって来たのだ』

サーナイト『それは……わかりません。私たちはただ宛もなく旅をしていて……それで、気がついたらここに……』

キュウコン『導かれたと言うのか。ならば、その人間は…………ふみゅうっっ!!』ビクゥッ!?

サーナイト「!?」
 ▼ 37 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 17:07:16 ID:7Mn9GixM [5/19] NGネーム登録 NGID登録 報告

「ヒャー!モフモフだぜ!こいつはいい毛皮だ、捕まえて売っぱらえば相当な金になるだろうな!」ケラケラケラ!

サーナイト「さ、さなーっ!?(ちょっと、ダメですよっ!そんなことしたらっ……!)」アセアセ

キュウコン『許さん……』ワナワナ

サーナイト(あぁっ……!)



非常に誇り高く、執念深いポケモンであるキュウコン。

その尾に触れた者は千年の祟を受けると言われている……

あの人は、そんなキュウコンの尻尾を鷲掴みにし、怒りを買ってしまったのです。
 ▼ 38 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 17:08:12 ID:7Mn9GixM [6/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
キュウコン『愚かな人間め!許さぬ!』ゴゴゴゴゴ……

「な、なんだコイツ!」ビクッ!

サーナイト「さぁーっ!(ダメ!離れてください!)」バッ



ゆらゆらと九本の尻尾を逆立てて吠えるキュウコンの身体から、黒い煙が飛び出し、あの人へ向けて襲いかかります。

私は、迷わず彼のもとへと駆け寄り、ヘたり込んで震えている彼の体に覆いかぶさりました。



サーナイト「さなぁーっ!?」ビリビリバチバチ!

「……サーナイト!」



私の腕の中で、彼が泣きながら私の名前を呼ぶのが聞こえました。

……だけど、すぐにその温もりは消えてしまい、声も聞こえなくなってしまいました。
 ▼ 39 ヒドイデ@ネコブのみ 17/05/29 17:08:42 ID:AzKWrmuU NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
クリア後のゲンガー何で別れたんだろなぁ
覚えられていないとは言え一緒にいれば良かったのに
丁度ボスとして出るレベルから能力値が急激に延びだすから即戦力にもなり得たはず
 ▼ 40 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 17:08:55 ID:7Mn9GixM [7/19] NGネーム登録 NGID登録 報告

『愚かで卑怯な人間め……私の罰を受けよ!』



真っ暗になってしまった視界。キュウコンの恐ろしい呪詛の言葉だけが聞こえます。


……貴方は、どこへ行ってしまったのですか?


私は、薄れていく意識の中で、あの人の温もりを探します。
冷たい地面の感触だけがそこにありました。


だけど私は、悲しくなんてありません。

だって私はサーナイト。トレーナーを守ることが使命なのですから。

不思議な充足感に包まれ、私は意識を手放します。



サーナイト(どうか、無事でいてください。そして、願わくば、もう一度だけ……)
 ▼ 41 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 17:09:51 ID:7Mn9GixM [8/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザクザクザクザク……


「……はぁ……はぁ……何なんだあのポケモンは……」


(怖かった。殺されると思って、必死で逃げてきた。何もかも投げ捨てて、覆いかぶさっていたアイツを振り払って……)


「……サーナイト……置いてきちまったんだ、オレ……」

「……」


(……何でだ。涙が止まらない。アイツは、ただのポケモンなのに。ポケモンは人間の言うことを聞く手下で、アイツはオレの……)



『愚かな人間よ』


「!?」

『サーナイトは、オマエの為に身を呈して庇った。私の千年の祟りから』

「千年の……祟り……」
 ▼ 42 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 17:10:38 ID:7Mn9GixM [9/19] NGネーム登録 NGID登録 報告

『オマエは、サーナイトを助けたいか?』

「……」

『千年の祟りを代わりに受ける覚悟はあるか?』

「……い、嫌だ」ガタガタ

「怖い……死にたくない……助けてくれ……」ザク…ザク…

『それが答えか。浅はかで卑怯な人間よ』

「……」ザク…ザク…ザク…ザク…

『ならば、生きるがよい。サーナイトを犠牲にしたその罪を背負い、生涯苦しみながら生きるのだ』


「……」ザク……


「……サーナイト……」
 ▼ 43 だ続くよ 17/05/29 17:11:33 ID:7Mn9GixM [10/19] NGネーム登録 NGID登録 報告

(……寒い。もう一歩も歩けねえ)

(……サーナイトを置いて逃げてきたのに、結局ここで死ぬんだ。オレは……)


(でも、オレは、もう生きていくのが怖いんだ)

(生きてたって、しょうがないだろ。どんなに頑張ったって、誰もオレを認めてくれない。どんなに悪いことをしたって叱ってくれない……オレが死んでも誰も気にしないんだ……それに……)


(サーナイトはもういない。一人ぼっちのオレにいつも着いてきてくれたアイツはもういないんだ……オレが、見捨てたんだ)

(アイツ、恨んでんだろうな。オレのこと。ずっと殴ったりコキ使ったり、酷いことばっかりしてきたし……さっきも身代わりにして逃げてきた……)


(アイツに恨まれたまま生きていくなんて……オレには無理だ……)
 ▼ 44 ングラー@いかりまんじゅう 17/05/29 18:40:32 ID:8n./FkOc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 45 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 22:51:00 ID:7Mn9GixM [11/19] NGネーム登録 NGID登録 報告

――――
――



「……サーナイト、色々聞きたかったんだ。君はどうして夢の中に現れるの?」

サーナイト「精霊の使いとしてあなたを見守ること……それが今の私の役目だからです」

「……精霊の使い?」

サーナイト「はい。私はトレーナーの代わりにキュウコンの祟りを受け……このような実体のない存在になってしまいました」

「トレーナーって……キュウコンの伝説に出てきた人間だよね?君を見捨てて逃げちゃうなんて、ヒドいね……」


サーナイト「はい、酷い人です。いじわるしたり騙したりとしょうがない人です。本当に。でも私、あの人のこと恨んでません」


「え、恨んでない……?どうして?」

サーナイト「それは……ホントどうしてでしょう?私もよく分かりませんが……酷い人なんですが、なぜか憎めないんですよね……ちょっと変わった人ですが、いいところもあるんですよ。それに私、あの時必死だったから……」

「あの時って……キュウコンの祟りの時?」

サーナイト「はい、キュウコンの祟りから私、あの人を全力で守りました。トレーナーの身に危険が迫れば、その人を命懸けでお守りする……それが私達サーナイトなのです。無事お守りできた……それだけで私は嬉しいのです……」
 ▼ 46 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 22:52:26 ID:7Mn9GixM [12/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
――――
――



「……星の衝突を止めて、この世界を救うことが……ぼくの、役目なんだ……」

サーナイト「はい。それが達成された時、あなたは人間の世界に戻れるのです」

「そっか……人間に戻れるんだ……でも、それは……」

サーナイト「……はい、彼女とも……お別れすることになります」

「別れる……そんな……」

サーナイト「彼女は貴方を慕っています。貴方がいなくなれば……悲しむでしょう……でもこればかりは仕方がないです。出会いがあるから別れもあるのです……」


サーナイト「私にもかけがえのない友達がいました。本当に大切な友達でしたが……どこかへ行ってしまいました。いなくなるのは、寂しいですが……でも、いつかまた会える。私、そう信じているんです」


ユラリ……


「……あ、今の影は!?」

サーナイト「……誰でしょう?誰かが夢の中を覗いていたようです。でも大丈夫、もう走り去りました」

サーナイト「夢の中に悲しい気持ちだけが残っています。泣きながら走って行ったみたいですね……」
 ▼ 47 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 22:54:30 ID:7Mn9GixM [13/19] NGネーム登録 NGID登録 報告

――――
――



「サーナイト、怪我はもう大丈夫?」

サーナイト「はい。ご迷惑をかけてしまってすみません……私、正直言って足でまといですよね……」ショボン

「そ、そんなことないよ!」

「そうそう、まだ祟りが解けて起きたばっかりなんだもん。まだ本調子じゃないだけよ。ね、元気だして」

サーナイト「お二人共、ありがとうございます……」





私はサーナイト。チームポケモンズの新入りです。

まだ入れてもらって間もない私は、彼らの足を引っ張ってしまうばかりですが、いつかは立派な救助隊の一員になって、困っている方を助けたいです!

私を長い眠りから救ってくださった、あの方のように……
 ▼ 48 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 22:55:43 ID:7Mn9GixM [14/19] NGネーム登録 NGID登録 報告

ゲンガー「サーナイト。オマエ、またダンジョンの中で倒れたって? ケケッ!救助する奴が倒れてちゃ世話ねーぜ!」

サーナイト「……ゲンガーさん!」



この方は、私の大切なお友達。

ちょっぴりイジワルなことを言ってくるけれど、でも、本当はとっても優しいんです。



サーナイト「そうですよね……私、いつも皆の足を引っ張ってばかりです……」シュン…

ゲンガー「ゲゲッ!?落ち込むなって! そのうちオマエも強くなれるからな……多分だけど」

サーナイト「……はい。私、立派な救助隊になります! ゲンガーさんみたいな!」ニコニコ

ゲンガー「お、オレか? もっと別な奴にした方が……」

サーナイト「いいえ。私を救ってくださった貴方が、私の一番の憧れなんです」キラキラ
 ▼ 49 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 22:57:23 ID:7Mn9GixM [15/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
ゲンガー「バーカ!恥ずかしいこと言ってんなよ!……それよりほら、見舞いだぜ」つポイッ

サーナイト「あら、これは……?」

ゲンガー「栄養ドリンクってやつだ。しっかり精つけろよ」

サーナイト「えいようどりんく?」キョトン

ゲンガー「不味くはねぇはずだから……飲んでみろ」

サーナイト「……」ゴクッ

サーナイト「あら、意外と美味しいです。甘くてシュワッとしてて……それに、なんだか懐かしい味がします」

ゲンガー「!」

サーナイト「うーん美味しいっ!それに、何だか元気も湧いてきましたよ!ファイトォ〜いっぱ〜つ♪」

ゲンガー「そうか……そりゃ良かった。じゃあ、またな……」


ガシッ


ゲンガー「んあ!?」
 ▼ 50 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 22:59:17 ID:7Mn9GixM [16/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
サーナイト「……ゲンガーさん、もう行っちゃうんですか。寂しいです」ウルル

ゲンガー「ななな、何だよ。ガキみたいなこと言いやがって」

サーナイト「ガキではありません……だって……」モジモジ

ゲンガー「だって?」

サーナイト「……ゲンガーさんも、ポケモンズに入団してくれればいいのに」

ゲンガー「はぁ!?何言ってんだオマエ! なんでオレが、アイツらの救助隊なんかに入らなきゃなんねーんだよ!」ツーン!

サーナイト「だって私、もっと貴方と一緒に居たいです」

ゲンガー「!!」

サーナイト「だめですか……?」ウルウル

ゲンガー「そ、そ、それは……その……」ドギマギ


「ダメダメ!ゲンガー君の入団はワタシが認めないよーだっ!」


ゲンガー「ゲ、オマエは……!」
 ▼ 51 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 23:01:01 ID:7Mn9GixM [17/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
「もっとしーっかり反省して彼に謝ってからじゃないと、ワタシは許さないんだからねっ」

「いいよ、僕はもう許してるって……」

「ワタシが許せないんだもんっ!キミを困らせて散々苦労させて……氷雪の霊峰と闇の洞窟であいつが何個復活の種を浪費したと思ってるの!?通過スカーフ一枚じゃ割に合わないよっ!」プンプン!

「あぁ、そっちか……」


ゲンガー「ゲゲゲ……アイツら余計なこと言いやがって……」

サーナイト「お二人共、ゲンガーさんはとっても良い方なんです!私が保証しますからっ!」ペコッ!

ゲンガー「オマエも何勝手に頼んでんだ!オレは、ポケモンズなんかに入る気はさらさらねーんだよ!」

サーナイト「……」ショボン

「おやおや、そんなこと言っちゃうんだ」ニヤニヤ

「可哀想〜乙女心を踏みにじるのねっ!」ニヤニヤ

ゲンガー「オマエら何言って……」
 ▼ 52 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 23:02:32 ID:7Mn9GixM [18/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
サーナイト「ゲンガーさん」

ゲンガー「んにゃっ!?////」ビクッ!

サーナイト「私、貴方に出会えてよかった。初めて会ったときから、私、何故かそう思っていたんです……」ニッコリ

ゲンガー「……サーナイト」



「ヒュヒュー熱いねー」

「大胆な告白は女の子の特権よねっ♪」

ゲンガー「お、お、オマエらいい加減にしろっ!しまいにゃ殴るぞコラー!」ダッシュ

「「ワーッ逃げろ〜!」」キャッキャッ!


サーナイト「……」



サーナイト(大好きなお友達……ゲンガーさん。私たち、もっと仲良くなれるかな……)



―おわり―
 ▼ 53 シコ@バーゲンチケット 17/05/29 23:03:57 ID:GG6pHpRA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ゲンサナいいな
 ▼ 54 ◆Co36dbu5ck 17/05/29 23:04:33 ID:7Mn9GixM [19/19] NGネーム登録 NGID登録 報告
見てくれた人ありがとう
企画スレを見たらポケダンも可とあったんで喜び勇んで書いたぜ
なるべく原作に沿って書いたつもりだけど、疑問なところがあったら聞いておくれ

企画スレ↓
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=590254&l=1-
 ▼ 55 ーブル@エレクトロメモリ 17/05/29 23:27:01 ID:hNWA7NXc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!
 ▼ 56 マタマ@きいろいかけら 17/05/29 23:29:30 ID:dMV4TT0c NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


ゲンガーは暫くLvupで3-2-2-2-2とステータスが上昇するから主人公達の主力になっているかもしれないな
清らかな森での使い勝手は壁抜けが可能だからEランクの割には上位に食い込める
なおサーナイトはLv1ダンジョン限定出現につき終始雑魚補正がひどい模様
 ▼ 57 ガイアス@マックスアップ 17/05/30 20:52:58 ID:phJ10DhU NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
最高だった
 ▼ 58 ワンテ@しんぴのチケット 17/05/30 22:03:08 ID:6HjNKEgs NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


むしろ救助隊ゲンガーだって事は作中で明言するぐらいでよかったと思うけど
このページは検索エンジン向けの機能制限版の旧ページです。
下URLから閲覧下さい。
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=603999
  ▲  |  全表示58   | << 前100 | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。
書込エラーが毎回起きる方はこちらからID発行申請をお願いします。(リンク先は初回訪問云々ありますがこの部分は無視して下さい)

. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!

(消えた画像の復旧依頼は、お問い合わせからお願いします。)
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼