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だが、その才は最初から輝いていたわけではない。彼女は血を吐くほどの絶え間ない努力の末に、この実力を身に付けたのだ。暇さえあればポケモンバトルの特訓、特訓、特訓。寝る間を惜しみ、バトルや技に関する勉強も続けてきた。
彼女は、ワールドチャンピオンシップ直前のインタビューでこのように語っている。
「努力を続けられた理由……ですか? そうですね。私には応援してくれる家族がいるから、だと思います」
曰く、キュリーがまだ幼い頃、父親は病気で亡くなったらしい。父はカントーでは有名な実力派のトレーナーだったという。
「パパはずっとドラゴンマスターのワタルさんのように強くなるのだと言ってました。でも、その夢は病で絶たれてしまったんです」
インタビュアーは「なるほど」と呟く。ワタルといえば、90年ほど前に活躍したというドラゴン使いのトレーナーだ。
そのワタルの影響を受けているのだろうか。
キュリーの手持ちは、ほとんどがドラゴンタイプで構成されていた。
「ドラゴンタイプは好きですね。育てるのは大変ですが、愛を注ぐほど力を発揮してくれますから」