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ケンゴ〜Evolution〜

 ▼ 1 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/17 21:37:58 ID:W.6QH3WU [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これは愛する幼馴染を守るため巨大な悪へ立ち向かった、
とあるコーディネーターとその仲間の記録である。


ナギサシティ港にて


船のり「間もなくカントー行きの船が出航します」

ケンゴ「あ!僕も乗りまーす!」

オーキド博士よりサマースクールを開催するとの告知があり、
ケンゴは参加する為にカントー地方へ向かっていた。

ケンゴ「サマースクールかぁ。ミクリさんが講師でやって来るみたいだし、
しっかり勉強してコンテストに活かせるようにしないと!!」

テレビ「カントー南西側に位置する島で先月新たに建設された遊園地、
ニューアイランドでは本日も幅広い年齢層の来場客で賑わいを、、」

ケンゴ(ヒカリもくるかな、、)

テレビ「次のニュースです。カントー各地でトレーナーが
失踪する事件が相次いでおり、警察各署では夜間の外出は控えるよう
注意喚起をおこなっています。また、野生のポケモンが暴走する事件も
多発しており、失踪事件との関連性も併せ調査中です」

ケンゴ(物騒な事件だな、、行って大丈夫かな)

テレビでカントー放送が流れる中ケンゴを乗せた船は順調に航海し、
クチバシティへ到着した。
 ▼ 12 ブラックキュレム@クオのみ 25/02/17 23:00:35 ID:SuUEgAHA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ特有のあからさまな態度
 ▼ 13 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/17 23:03:05 ID:W.6QH3WU [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「ヒカリに何か用事があるのか?」

ケンゴ「そ、そんな事ないよ。僕は別にヒカリに用なんか、、」

サトシ「ずっとヒカリの事見てたじゃないか。
何か用があるなら授業始まる前にヒカリのとこ行ってきた方いいぜ?」

ケンゴ「べ、別に言う事なんか、、」

サトシ「そうか?じゃあ俺ちょっと話してくるよ」

ケンゴ「え?あ、サトシ!」

サトシ「おーいヒカリー!」 

ヒカリ「あとね、隣のクラスにムサリーナさんも、、あ、サトシ」

サトシ「よう!2人とも同じクラスだったんだな!」

ヒカリ「うん。サトシったらプログラムの名簿ちゃんと見てないの?」

サトシ「あー、俺自分の名前しか確認してないや」

ノゾミ「サトシらしいね」

3人「ははは♪」


ケンゴ(ヒカリのやつ、楽しそうだな、、ようし、僕だって!)

サトシの行動に触発され、ケンゴが席を立ち人の元へ向かう。

ケンゴ「おーいピカリ、、」

ウララ「あら、貴方も同じクラスだったのね」

ヒカリ「ウララ!」

ケンゴ(あれ?この人は確か、、)

ノゾミ「あんたもミクリさんの授業を受けに?」

ウララ「当然でしょ?今回のサマースクールで得た知識を活かして、
次のグランドフェスティバルで優勝するのはこの私なんだから」

ヒカリ「負けないわよウララ!」

ウララ「ま、授業中は居眠りしないよう、せいぜい頑張って起きてることね」

ウララが席を離れると、ケンゴはヒカリに話しかける為再び動き出す。

ケンゴ「おーいピカリー」

シゲル「授業始めます。皆さん着席して下さい」

ケンゴ(しまった!もうそんな時間か!)

そして授業が開始した。
 ▼ 14 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/17 23:08:43 ID:W.6QH3WU [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
一限目

シゲル「ポケモンのなかには地方の環境によって姿が違うポケモンが
発見されています。その種類はいまだ断定できず今後もっと、、」

ケンゴ(ヒカリのやつ、サトシとあんな楽しそうに笑っちゃってさ)

シゲル「また、新種で発見されたポケモンの中には本来の姿、
つまり原種として認定されているポケモンもおり、、」

ケンゴ(、、サトシはヒカリの事どう思ってんのかな)

シゲル「他にも、天候によって姿を変えるポケモンや四季の、、」


ケンゴ(僕は幼なじみなのに、、)
 

シゲル(1人集中してない人がいるな)


その後、授業は滞りなく進み一限目は終わった。


二時限目

ジョーイ「近場にポケモンセンターが
ない状態でポケモンが怪我をした場合ですが、応急処置として、、」

ケンゴ(もしかして、本当はサトシも
ヒカリの事が気になってるんじゃないのか?
さっきも僕に見せつけるみたいにヒカリに話しかけちゃってさ)

ジョーイ「けど応急処置を施さなければならない状況というのは、
やむを得ない場合を除いてはあまり好まし今事ではなく、本来なら
そうなる前に、、」

ケンゴ(もしそうなら、サトシには渡さないぞ!友達だけど、
それとこれとは話が別だ!サトシに負けてたまるか!!)

ジョーイ(あら、あの緑の服を着てる子、燃えてるわね)

サトシ(なんか暑いな)

ジョーイ「バトルの時は最寄りのポケモンセンターの場所を
把握してからおこなって下さいね♪」   

ケンゴ(先ずはヒカリとサトシをなるべく関わらせないようにしないと)

二時限目はジョーイさんが担当する保健の授業であったが一限目に続き
ノートをとるだけで終わり、時刻は12時をまわりケンゴ達は昼休みに入った。
 ▼ 15 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/17 23:13:34 ID:W.6QH3WU [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
食堂にて

タケシ「お前らもうジョーイさんの授業受けたのか!羨ましい、、」

ケンゴ「羨ましい?」

サトシ「タケシはそういう奴なんだよ」

ケンゴ「ふぅん」

ケンゴはタケシとの再会を果たし、3人は食堂にてテーブルを囲み
昼食をとる事にした。

タケシ「そう言えば、ヒカリは誘わなかったのか?」

サトシ「俺は誘おうとしたんだぜ?でもケンゴがさ」

タケシ「ケンゴが?」

ケンゴ「だ、だってほら、、たまには男同士もいいじゃないか」

タケシ「ふぅん、、。あ、ヒカリだ」

ケンゴ「え、どこ?」

タケシ(相変わらず分かりやすいな)


ケンゴ「どこにも居ないじゃないか」

タケシ「すまん、見間違いだった」

ケンゴ「タケシ!さては嘘ついたな!」

サトシ「ヒカリならいま食堂にきたぜ?」

ケンゴ「サトシまで、、いい加減にしてくれよ!」

サトシ「いや本当だって。ほら」


ヒカリ「へぇー、日替わりランチかぁ。
あ、1日30食限定のマサラダサンドもいいわね!」

サトシが指をさした方向には、注文カウンターの前に置いてある看板に
目を通すヒカリがいた。

ケンゴ「ぐ、、」

サトシ「なぁケンゴ、お前どうしたんだよ。
ヒカリの事になるとなんか変だぜ?」

ケンゴ「な、何を言うんだよサトシ!」

サトシ「だってさ、授業中もヒカリを見てボーっとしてたし。
それに、ヒカリの事になるとなんか落ち着きがないっていうかさ、、」

ケンゴ「サ、サトシの方こそ、ヒカリとの仲を僕に見せつけてるんじゃ
ないのか?」
 ▼ 16 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/17 23:17:38 ID:W.6QH3WU [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「え?」

ケンゴ「一緒に旅をしてたのかも知れないけど、今は別々なんだから
デカい顔はさせないぞ!」

タケシ「まあまあ。一旦落ち着いて話そう」
コウヘイ「なるほど。ジェラシーというやつですか」

ケンゴ「わ!ビックリした!」

サトシ「コウヘイ!」

タケシ「あ、そう言えばコウヘイも参加してるぞ?俺と同じクラスだが」

ケンゴ「だ、誰ですか?」

サトシ「シンオウ地方で会ったトレーナー、コウヘイさ!
リーグで戦った事もあるんだぜ?」

ケンゴ「へ、へぇ」

コウヘイ「ふふ」

タケシ「で、こっちの彼はケンゴ。トップコーディネーターを目指して
日々精進中の、ヒカリの幼馴染だ」

ケンゴ「ど、どうも」

コウヘイ「ほほう。ヒカリさんの幼馴染でしたか」

ケンゴ「な、何か文句でも?」

コウヘイ「いえ別に。そう言えば
今日はヒカリさんとご一緒ではないのですか?」

サトシ「あぁ、ヒカリならあそこだぜ?」

ノゾミと一緒にテーブルに座っているヒカリを見つけ、
コウヘイの眼鏡が怪しく光る。

サトシ「あれ?ヒカリ達の隣のテーブルに
座ってるのって確かえーと、、」

タケシ「シェラー先生だ。美しいよな、、お前もそう思うだろ」

サトシ「え?」

コウヘイ「、、そうでしたか。では僕はこの辺で」

ケンゴ「ちょっと待ってくれ」

コウヘイ「はい?」

ケンゴ「ヒカリに何か用かい?」

コウヘイ「いえ別に。ただヒカリさんとお昼をご一緒
しようとしただけです」

ケンゴ「なにっ!」  
 ▼ 17 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/17 23:21:56 ID:W.6QH3WU [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いつからケンゴ達の話を聞いていたかわからないコウヘイだが、
初対面であるケンゴがヒカリに好意を抱いている事は
理解した様子であった。

コウヘイ「運悪くクラスが別々になってしまいましたので、
せめてお昼くらいはと。おや、ヒカリさんが頼んだのは
日替わりランチみたいですねぇ。僕もあれにしましょう」

ケンゴ「ヒ、ヒカリはノゾミとご飯食べてるんだぞ?邪魔するなよ」

コウヘイ「邪魔などしませんよ。三人で仲良く
今日のランチを食べるだけです。昔の話をしながらね。
いかがされましたか?幼馴染のケンゴ君」

ケンゴ「なっ!昔の話だと!?」

コウヘイ「気になるなら貴方も同席しても構いませんよ?」

タケシ(ヒカリのやつ、すごい人気だな)

コウヘイ「さて、お腹も減ってきた事ですし、僕はこの辺で」

ケンゴ「あ、ちょっと!」


タケシ「コウヘイ。敷地の探索は済んだのか?開催式の後に色々と
散策してたよな?」

サトシ「もし良かったら俺も案内するぜ?」

コウヘイ「ぬふ。設備などはだいたい把握出来ました。
実に良い研究所です、、。ではまた」


ケンゴ「くっ!どうしてこう次から次へと、、」

サトシ「どうしたんだよ。ただ三人で飯を食うだけだろ?
そんなに怒らなくても、、」

ケンゴ「サトシは気にならないのか!?」

サトシ「日替わりランチだろ?」

ケンゴ「違うよ!」

サトシ「ケンゴも同じの頼めばいいじゃないか」

ケンゴ「だから違うって!はぁ、もういいや。サトシ、率直に聞くよ」

サトシ「え?」

ケンゴ「ヒカリの事、どう思ってる?」

サトシ「ヒカリの事?」

ケンゴ「だからさ、その、、好きかどうか聞いてるんだよ」

タケシ「ケンゴ、サトシには俺から話す。お前が思っている以上に、
サトシは鈍感なんだ。俺から説明する」
 ▼ 18 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/17 23:26:37 ID:W.6QH3WU [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシに対して苛立ちが滲み出るケンゴを見ていられなくなった
タケシは、ケンゴの代わりに代弁することにした。
初対面のコウヘイにケンゴがムキになる理由、
ヒカリに想いを寄せる心理、終いには恋愛の域を越え人類の起源に
至るまで説明し、サトシはようやくケンゴの気持ちを理解した。

サトシ「ケンゴお前、ヒカリが好きなのか?」

ケンゴ「うん、、」

サトシ「ふぅん、、よく分からないけど頑張れよ!」

ケンゴ「、、サトシはいいのかい?」

サトシ「ヒカリもケンゴも大事な友達だ!俺は恋とか知らないけど、
お前らが恋で幸せになれるなら応援するからさ!コウヘイに負けるなよ!」

ケンゴ「サトシ、、ありがとう!」

タケシ「良かったな」


サトシ「で、好きなら何をするんだ?」

タケシ「うーん、そうだな。とにかく、今はサマースクールに
参加してる訳だし、ヒカリだって勉強に集中したいだろう。
同じクラスなんだし、授業の合間に話すくらいで良いんじゃないか?」

サトシ「へぇ、そんなのでいいのか」

タケシ「今はそれで良いんだよ。お互いの支障にならず距離をつめる。
いまはそれが大事だ」

サトシ「それって、あんなふうにか?」

タケシ「ん?」


コウヘイ「授業でわからない事がありましたら
いつでも僕を頼って下さいね?ヒカリさん」

ヒカリ「そ、そうね。ありがとう」苦笑

ノゾミ「コウヘイ、だっけ?ヒカリとはいつから知り合いなの?」

サトシが再びヒカリの方を指さすと、そこにはヒカリの隣に座り
昼食をとるコウヘイがいた。

ケンゴ「あいつ〜!」

タケシ「ま、まぁそうだな。休み時間や昼休み、放課後だって
あるんだし、タイミングをみて話すのがいいだろうな」

ケンゴ「あいつ、なんでヒカリの隣に座るんだよ!」

サトシ「ケンゴ!こうなったらコウヘイとポケモンバトルだ!
バトルに勝って、ヒカリにいいとこ見せてやれ!」

ケンゴ「バトルか、、よおし!」
 ▼ 19 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/17 23:29:18 ID:W.6QH3WU [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「飯を食ったらヒカリのとこ行こうぜ!」

ピカチュウ「ピカ」呆

タケシ(こいつら、ヒカリと同じクラスで大丈夫かな。
特にサトシのやつ、恋愛の知識がない上で余計な行動をとらないといいが、、)
 
15分後、、、


サトシ「よし向かうか!」

ケンゴ「うん!」

2人が勢いよく立ち上がると、後ろを通り過ぎる女子に
サトシがぶつかる。その女子は昼食を運んでいた途中であり、
サトシの衝突で手元が狂い昼食のトレーを床に落としてしまった。

ウララ「あたしのマサラダサンドがぁぁ!
ちょっと!気をつけなさいよ!」

サトシ「あぁごめん!」

ウララ「、、あら?あなたは確か、ヒカリさんといた、、」

サトシ「俺はサトシ。ウララだよな!大丈夫か?」

ウララ「そんな事より私のお昼をどうしてくれるのよ!」


サトシ「いま新しいものを持ってくるよ!
ケンゴ、悪いけど先に行っててくれ!」


ケンゴ「え?」


タケシ「ケンゴは行ってきたら良いさ。
こっちの片付けは俺も手伝っておくから」

ケンゴ「あ、うん、、じゃあ任せた!」

ケンゴはヒカリの元へ向かった。
 ▼ 20 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/17 23:32:33 ID:W.6QH3WU [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>5
>>8
>>12

コメントありがとうございます。
不慣れで拙いですが続き書いたらまた見てやって下さい。
 ▼ 21 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/18 07:43:39 ID:vTDQbFh. NGネーム登録 NGID登録 報告
ヒカリ「へぇ、じゃあコウヘイはもっと前からカントーにきてたんだ」

コウヘイ「えぇそうです。こちらに来てもう1か月になります。
カントーのセキエイリーグにチャレンジしようと思いましてね。
このトレーナーズスクールに参加したのはちょっとした寄り道です」

ノゾミ「なるほどね」

コウヘイ「もし授業で分からない事がありましたら、僕が教えますよ」

ヒカリ「でもコウヘイは隣のクラスでしょ」


コウヘイ「大丈夫ですよ。休み時間にでも、、」

ケンゴ「ちょっと待ったぁ!」

ヒカリ「ケンゴ!」

コウヘイ「おや、どうしました?幼馴染のケンゴ君」

ケンゴ「その呼び方やめろ!」

ヒカリ「どうしたの?何か用?」

ケンゴ「別に用っていう用はないんだけどさ、、おいコウヘイ!
僕とバトルしろ!」

ヒカリ「え?」

コウヘイ「むっふっふ。僕とバトルですか。いいでしょう、、」

ケンゴ「じゃあ今日の、、」

コウヘイ「では明後日の放課後でどうでしょう?」

ケンゴ「明後日だと?」

コウヘイ「えぇそうです。明後日の放課後、
場所は開催式をおこなった所でどうですか?」

ケンゴ「あと2日も待つのは癪だけど仕方ない。それでやろう」

コウヘイ「そうだ!せっかくなのでギャラリーを集めましょう!
賑わった方が互いに燃えるというものでしょう」

ケンゴ「ギャラリーだって?」

コウヘイ「そうです。おや、もしや人前でバトルする
自信がないのですか?幼馴染のケンゴ君」

ケンゴ「誰がビビるか!よおし、そこまで言うなら
参加者全員集めて勝負だ!」

ノゾミ「おー、言うねぇ!」

ケンゴ「ヒカリ!明後日のバトル見に来てくれ!」

ヒカリ「え?あ、、うん」
 ▼ 22 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/18 07:50:40 ID:gWPANvDA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
シェラー「そのバトル、私も見学していいの?」

ケンゴ「あなたは、、」

ヒカリ「確かシェラー先生、、ですよね?」

シェラー「ほらあたし、セキエイリーグから派遣された
職員って言ったでしょう?今回のサマースクールで過ごした日々を
記録として本部に提出するんだけど、そのレポート材料にしたいの!
それにあたし、普段は受付だからポケモンバトルはモニターでしか
みれなくて、、いいかな?」

ケンゴ「は、はぁ」

コウヘイ「いいじゃないですか。観客に年齢や役職は問いませんし」

シェラー「じゃあ決まりね!ありがとう♪明後日楽しみにしてるからね!
2人とも、頑張ってよ?」

2人の肩を叩くと、シェラーは食べ終えたトレーを持ち、その場を去った。

コウヘイ「ぬっふっふ♪では決まりですね。明後日の放課後
尋常に勝負しましょう。ヒカリさん、僕はこの勝利、貴女に捧げます」

ケンゴ(こ、こいつ!)

ヒカリ「あはは、、」苦笑

ケンゴサトシ達にコウヘイとのやり取りを報告し、
その後は午後の授業を受け、夕方になり放課後を迎えた。


教室にて


ケンゴ「サトシ、この後少し時間あるかい?」

サトシ「あるけど、どうした?」

ケンゴ「コウヘイとのバトルの事なんだけどさ、
練習相手になってくれないか?」

サトシ「あぁ!俺も協力しようと思ってた!夕食まで時間があるし、
その前にバトルしようぜ!それに、ナエトルにエナジーボールを
教えてくれたお礼も返したいしな!」

ケンゴ「ありがとう!」

サトシ「その前に俺、博士に預けてたポケモン達にまだ
顔出してないからその後でいいか?」

ケンゴ「それは構わないよ。じゃあ先にフィールドで待ってる」

サトシは預けているポケモン達に顔を出す為校舎を離れ、一旦研究所へ向かった。

 ▼ 23 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/18 07:58:24 ID:gWPANvDA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「よし、がんばろ」

ノゾミ「やぁケンゴ」

ケンゴ「ノゾミ、、」

ノゾミ「授業はちゃんと受けてるかい?」

ケンゴ「まぁそれなりにね。ノゾミはいま1人なのか?ヒカリは?」

ノゾミ「ヒカリなら研究所に行ったよ。見学したいんだってさ」

ケンゴ「へぇ、あいつも研究所にか」

ノゾミ「、、あんたさ、好きだろ。ヒカリの事」

ケンゴ「な、何を急に!」

ノゾミ「隠しても意味ないって。あのコウヘイって人とのやり取りを
見てると普通に分かるさ」

ケンゴ「そ、そうなのか、、」

ノゾミ「まぁ頑張りなよ。あたしはヒカリの友達だからアンタにも
コウヘイにも肩入れはしないけどさ」

ケンゴ「あ、ありがとう」

ノゾミ「余計な口挟んでるかも知れないけど、一つだけ忠告しておくよ。
ヒカリの事を好きなら、授業の邪魔にだけはならないようにね?
お互い授業に支障をきたしたら嫌だろ?」

ケンゴ「あ、、うん。それは確かに」

ノゾミ「じゃあそう言う事だから。ヒカリがアンタとコウヘイの
どっちを選ぶのか、あたしは見学させてもらうとするよ。
まぁどちらも選ばない可能性もあるけど」

ケンゴ「ぐ、、。まぁでも、ありがとう」

ノゾミ「あ、そうだ。そう言えばさ、
トップコーディネーターのサオリさんって知ってるよね?」

ケンゴ「サオリさんって、あの良く
色んな地方で決勝まで上がってくる人だろ?
会ったことはないけど、テレビで何度か見たことあるよ。どうかしたのか?」

ノゾミ「最近、消息不明になったらしいよ」

ケンゴ「消息不明?」

ノゾミ「噂じゃこのサマースクールに参加する予定だったみたいなんだ。
けど、断りの連絡もないし誰も消息を掴めていない。おかしいと思わないか?」

ケンゴ「確かにそれはおかしいね」

ノゾミ「まぁ、とにかく最近な物騒な事件が多いみたいだから
気をつけなよ?それじゃ」
 ▼ 24 オオニューラ@ハートスイーツ 25/02/18 09:28:34 ID:qk.UM.js [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コウヘイとかいうストーカー仲間でありながらもヒカリからの点数をそこそこ稼いでるケンゴにとっての怨敵
実力も実績もあるしケンゴは完全に負けてるイメージあるけどどうなるか
 ▼ 25 モロバレル@うしおのおこう 25/02/18 11:27:07 ID:aIdc9gtg NGネーム登録 NGID登録 報告
エバンスだったらスレタイに【○○】って付けてるはず
 ▼ 26 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/18 12:19:28 ID:wtEYVB/M NGネーム登録 NGID登録 報告
>>25
色々と不慣れで申し訳ないです(謝)
タイトルに【】をした方が良いという事で合ってますか?
 ▼ 27 ラブトロス@はじめてメール 25/02/18 12:22:28 ID:h6cwsxrM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>26
あなたがかつてケンゴのssを書いて有名になったエバンスって人じゃないなら全然今のままで良いと思うよ
 ▼ 28 タマンチュラ@コバルオンのおやつ 25/02/18 12:22:51 ID:qk.UM.js [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>26
そういう意図のコメントじゃないと思うから大丈夫よ
続き楽しみにしてます
 ▼ 29 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/18 12:48:35 ID:e4nMGcdM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>27
>>28
ありがとうございます!
 ▼ 30 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/18 12:52:24 ID:e4nMGcdM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「うん、、。あ、ノゾミ!」

ノゾミ「わかってる。ヒカリには内緒にしておくって」


ケンゴに背を向けたまま、ノゾミは手を振り教室を出た。

ケンゴ「物騒な事件か、、」

清掃員「あの」

ケンゴ「わっ!びっくりした!」

清掃員「ごめんよ。驚かすつもりは無かったんだけど、
そろそろ教室に鍵を閉めてもいいかい?」

ケンゴ「あなたは今朝の、、僕もいま教室を出るのでいいですよ」

清掃員「じゃあ明日も頑張ってね」

中年の男性清掃員に驚きつつもケンゴは教室を後にした。


研究所にて

ケンゴとノゾミが話し込んでいた頃、
サトシは研究所にいる自分のポケモン達の元へ向かっていた。

サトシ「みんなに会うのがすっかり遅くなっちゃったなーピカチュウ」

ピカチュウ「ピカ」

サトシ「、、、ん?」

研究所裏に着くと、そこには柵越しにサトシのポケモン達を見つめる
同年代の少女がいた。サトシの気配に気づいた少女が、
そっと後ろを振り向く。


サトシ「よっ!」


ウララ「あなたは確か、、」


サトシ「なんだ、ウララじゃないか。こんなとこで何してたんだ?」


ウララ「別に、、。何をしていようがあたしの勝手でしょ?ただ
ここのポケモン達を見てただけ。良く育てられていたから、、。
貴方こそどうしてここに?」

サトシ「あぁ、ここのポケモンたち、俺のポケモンなんだ!」

ベトベトン「べドオォ」

サトシ「うわっ!」

ウララ「げっ!」
 ▼ 31 レパルダス@レトルトバーグ 25/02/18 15:39:09 ID:qTGMhbiI NGネーム登録 NGID登録 報告
ビビエスケンゴ好きだからうれしい
 ▼ 32 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/18 20:16:11 ID:R3SwgvNY [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
突然、ベトベトンがサトシを包み込む。

ベイリーフ「ベイベーイ!」

ケンタロス「ンモォー」

柵を越え次から次へと集まるサトシのポケモン達に、
ものの数秒で2人は囲まれた。

サトシ「久しぶりだなぁみんな!」

ウララ「まさかこの子たちみんな、、」

サトシ「あぁ!みんな俺のポケモンだぜ!」

ウララ「ふぅん、、、」

サトシ「久しぶりに帰ってきたから顔を出しにきたんだ」

ウララ「そう、、じゃあ、あのケンタロス達もあなたのポケモンなの?」

サトシ「そうだけど、ケンタロスがどうかしたのか?」

ウララ「別に、、。じゃあ、あたしはこれで」

サトシ「もう行くのか?」

ウララ「えぇ。ちょっと見学してただけだもの」

サトシ「そっか!気になったらいつでも見にきて大丈夫だぜ!」

ウララ「ふん。気が向いたらね」


ウララが校舎に戻って行くと、研究所からドアが開く音が聞こえ、
所内からオーキド博士とヒカリが向かってくる。



オーキド博士「何ごとじゃ!」

ヒカリ「サトシ!」

サトシ「博士!それにヒカリ!」

オーキド博士「ポケモン達が騒がしいから来てみたんじゃが、
お前さんだったのか」

ヒカリ「ビックリさせないでよねもう」

サトシ「悪い悪い!みんなに会いたくてさ!」

オーキド博士「お前さん、授業はちゃんと受けておるのか?」

サトシ「はい!久しぶりにみんなにも会えたし、授業も楽しいです!」

オーキド博士「なら結構。授業で得た知識を己の力にするんじゃ。
じゃあワシは中に戻るから、何かあったらいつでも言っておくれ」

オーキド博士は中へ戻った。
 ▼ 33 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/18 20:22:39 ID:R3SwgvNY [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒカリ「そう言えば、ケンゴとタケシは一緒じゃないの?」

サトシ「あぁ、ケンゴなら、、あっ」

ヒカリ「え?」

サトシ(そう言えば、ケンゴはヒカリの事が好きなんだよな)

ヒカリ「ケンゴなら?」

サトシ(ちょうどヒカリが居るんだし、ケンゴがヒカリを好きだって
教えてやればいいじゃないか)

無知とは時に罪である。


サトシ「なぁヒカリ」

ヒカリ「なに?」

サトシ「ケンゴがさ、ヒカリの事、、」

タケシ「クロバット!あやしいひかりだ!」

サトシ「ふぁ、、」

ヒカリ「サトシ!」

タケシ「間に合ったか!」


ヒカリ「ちょっとタケシ!何してるのよ!」

タケシ「ヒカリ。サトシと何の話をしてたんだ?」

突然現れたクロバットと鬼の形相をしたタケシに、ヒカリは気圧された。

ヒカリ「は、話すもなにも、話そうとしたらクロバットが、、」

タケシ「何も聞いてないんだな?」

ヒカリ「聞いてないけど、どうしたの?」

タケシ「そうか。じゃあまた校舎でな」

ヒカリ「あ、ちょっとタケシ!」

タケシ(ケンゴから2人が研究所に向かったと
聞いて駆けつけてみたが、来て良かった)

タケシはサトシを背負ってケンゴの元に戻った。

ヒカリ「なんなのよもう、、」

そして日は完全に沈み、参加者達の初日は夕食の時間を迎える。
 ▼ 34 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/18 20:58:48 ID:R3SwgvNY [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
食堂にて

テレビ「次のニュースです。ポケランティス王の遺跡から
弓や槍などが出土し、ニビシティの博物館に展示されました。また、
この遺跡は新たに地下へ続く階段も発見され現在調査中であり、、」

校舎に戻るとサトシはどこかへ行ってしまい、
ケンゴとタケシは仕方なく先に夕食を取る事にした。
食堂のプロジェクターからはニュース放送が流れる。


タケシ「そうか、ノゾミも似たような事を」

ケンゴ「うん。ヒカリの邪魔にならないようにしないと、、」

タケシ「お互い支障をきたさないようにか、、確かに
俺もそう思うが、コウヘイはギャラリーとヒカリを呼んで
バトルするって言ってたんだろ?」

ケンゴ「うん、、それにコウヘイのやつ、僕に勝ってヒカリに
勝利を捧げるとか言っちゃってさ!」

タケシ(まぁ、以前からヒカリにアピールしてたもんな)

ケンゴ「あいつにだけは絶対負けない。そしてこの7日間で、
僕はヒカリに告白するんだ」

タケシ「そうか、、頑張れよケンゴ」

ケンゴ「うん。ところで、これ美味いね」

タケシ「だろ?ニビシティで最近有名なゲンコツパスタだ」

ケンゴ「へぇ、、。そう言えば校舎に戻ってから
サトシの姿を見てないけど、どこ行ったのかな」

タケシ「サトシならさっき、、」


サトシ「あ!そこにいたのか!」

ケンゴ「遅かったじゃないかサトシ。先にご飯食べてたぞー」

サトシ「わりぃわりぃ!それより連れてきたぜ!」

ケンゴ「連れてきた?」

シゲル「僕をご飯に誘うとは珍しいと思ってたけど、
これは何の集まりだい?」
 ▼ 35 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/18 21:29:05 ID:R3SwgvNY [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タケシ「おぉ、シゲルじゃないか」

シゲル「何やらサトシが僕に相談があるみたいでね。
ご飯ついでに話を聞いてやろうと思って」

サトシ「相談は俺じゃなくて、ここに居るケンゴの事だよ!」

シゲル「ケンゴ?、、あ、君は僕の授業を聞き流していた人だね」

ケンゴ「ひっ!バレてたのか!、、ってサトシ!
僕は別に相談なんて頼んだ覚えはないぞ!」

サトシ「まぁ良いじゃないか!それにシゲルならきっとケンゴの
力になってくれるはずだぜ!」

ケンゴ「そ、そうかな」

シゲル「何の事か知らないけど、困っているなら話は聞くよ」

サトシ「シゲルは昔、彼女をいっぱい引き連れて旅をしてたんだ!」

ケンゴ「ほ、ホント!?」

タケシ「サトシ、言い方。あれはファンクラブみたいなものだろ」

シゲル「ゴホン、、とりあえず話は食べた後で良いかな?」

近くにヒカリ達が居ない事を確認し、4人は夕食を済ませ談話を続ける。

シゲル「それで、相談だっけ?」

サトシ「あ、そうそう。実はケンゴが、、」

ケンゴ「待って、僕から言うよ。実は、前から好きな人が
居るんだけど、どうやったらその、、恋人になれるのか知りたいんだ!」

シゲル「なるほど。恋煩いか」

ケンゴ「ど、どうっすかね」

シゲル「恋人になる方法、それは、、」

ケンゴ「、、それは?」


シゲル「無い」


ケンゴ「え?」

タケシ「だろうな」

サトシ「ちょっと待ってくれシゲル。それじゃあんまりだろ」

シゲル「相手が自分を確実に好きになるとか、
絶対に恋が叶うとか、恋愛の成就に絶対的な方法は存在しないんだ」

タケシ「ポケモンバトルと一緒さ。恋愛もバトルも、どう転ぶかは分からない」
 ▼ 36 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/18 21:34:43 ID:R3SwgvNY [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ「そっか、、、」

シゲル「けど、バトルみたいに勝率を上げる事は誰にだって出来る」

ケンゴ「勝率を上げる?」

シゲル「まず、ケンゴはどうやったらその子が振り向くと思う?」

ケンゴ「どうやったら?うーん、、」

シゲル「少し視点を変えよう。ケンゴ自身、
その子の前ではどうありたいと思う?」

ケンゴ「ヒカリの前で?うーん、、あ」

タケシ(おっと口を滑らせたな)

シゲル「ヒカリ?」

サトシ「ケンゴの恋の相手だよ。シゲルも会った事あるだろ?
授業も受けてたし」

シゲル「、、あぁ!あの子か、なるほど」

ケンゴ「そ、そうなんだよ、、テヘ」  

ピカチュウ「ピッ」

シゲル「まぁそれは良いんだけど、先ずは相手に振り向いてもらう上で
今の自分に何が必要なのかを考えてみたら良いんじゃないかな?」

ケンゴ「自分に必要なもの、、」

サトシ「そんなの、ヒカリに聞かないと分からないじゃないか」

シゲル「そうさ。相手に聞かないとわからない。
けど相手に聞く訳にはいかない。だから最初は想像するのさ。
どんな自分なら相手は受け入れてくれるのか、その為には何が必要か。
簡単に言うと自分の良い所を増やすって事さ」

ケンゴ「自分の良い所、、か」

シゲル「ケンゴはヒカリのどこを好きになったんだ?」

ケンゴ「なな、なにを急に!!」

シゲル「急に聞かれても答えられないと思うけど、
きっとケンゴにもヒカリを好きになったポイントが
幾つかあるはずだ。なら今度は逆で考えるといい。
ヒカリが振り向く為にいまのケンゴには何が必要なのかを。
それを想像しながら身につけていけば、自分の自信に繋がって
恋の勝率は上がるんじゃないかな?」

ケンゴ「僕がヒカリを好きになったポイント、、」

シゲル「理想の自分を目指し日々努力を重ね精進する。
僕達の先祖はそれを鍛錬と呼び、後の世代はこう呼んだ」

シゲル・タケシ「"自分磨き"と」
 ▼ 37 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/18 22:04:36 ID:R3SwgvNY [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ「自分、、磨き、、」

サトシ「へぇ!!」

シゲル「今日はここまで。これも一度乗り掛かった船ってやつかな。
僕も微力ながら協力させてもらうよ」

ケンゴ「え!いいの!?」

シゲル「ただし、授業はきちんと受ける事だね」

タケシ「良かったなケンゴ」

サトシ「シゲル!ケンゴの為に俺は何をしたらいいんだ!?」

シゲル「サトシは別に何もしなくていいと思うけどな。
むしろお前は何もしない方が良い気がする」

タケシ「お前はケンゴがコウヘイにバトルに勝てるよう、
特訓にだけ集中すればいいさ。あと、ケンゴの気持ちを
ヒカリには絶対言わないように」

話の流れでケンゴは恋のライバル、コウヘイの件をシゲルに話した。

シゲル「まぁ、ライバルがいた方が燃える場合もあるし、
今回の恋愛はケンゴ自身が成長するチャンスだね」

ケンゴ「コウヘイには絶対負けないぞ!」

サトシ「俺も手伝うぜ!」

ケンゴ「サトシありがとう!僕カントーにきて良かったよ!」

サトシ「ケンゴを応援するグループだな!俺達はカントー連合だ!」

ケンゴ「自分磨きか、、」

シゲル「どうせなら女子の意見も欲しいところだけど」

タケシ「なるほど。確かに男だけなら価値観や思考に偏りが出てくる。
俺たちの知り合いで口のかたい女子がいてくれたら良いんだが、、」

ケンゴ「そうなのかな?とりあえず、僕はいまの自分と向き合ってみるよ!」

タケシ「確かに、今はそれがいいな」

シゲル「自分に自信が持てるようになれば自然に想いを
伝える事ができるさ。まぁ頑張りなよ」

ケンゴ「ありがとう!」

シゲル「あとサトシ。一応言っておくけどケンゴが
ヒカリを好きだって事は本人には勿論、他人にも言うなよ?」

サトシ「大丈夫だって!」

タケシ(本当に大丈夫だろうか)

その後は皆、男子寮の自分の部屋に戻った。
 ▼ 38 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/18 22:15:34 ID:R3SwgvNY [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男子寮居室にて

ケンゴ「自分に足りないものか、、。
自分磨きって何から始めたらいいんだろう、、ん?」

ケンゴが居室の窓から外を眺めていると、外に人影を見つけた。
敷地に設置されてある照明ライトに照らされ姿を見せたのは、
ケンゴの恋敵、コウヘイだった。

ケンゴ「あいつ、外で何やってるんだろう」

照明ライトで姿を確認する事は出来たがよく見ると、
コウヘイは灯もつけずに周囲を見渡しながら歩いている。
照明ライトの当たる場所から離れる際、
ケンゴはコウヘイの手に握られている手紙のような物を確認した。

ケンゴ「、、あいつ!もしやヒカリと密会をするつもりじゃ!」

気になったケンゴは追いかける為外に向かった。


外にて


ケンゴ「確かここら辺だったんだけどな、、」

コウヘイを尾行する為に外へ出たものの、姿を見失うケンゴ。
懐中電灯も持たず出てきた為、設備の照明ライト付近から
あまり動けずにいた。

ケンゴ「コウヘイのやつ、手紙みたいな物を持ってたけど、、」

そして誰かがケンゴの肩を叩き肩に触れた感触でコウヘイだと思った
ケンゴはそっと後ろを振り向く。しかしそこにいたのは、、

ヨノワール「ヨノワッ」

ケンゴ「うわぁ!」

まさかの正体にケンゴが腰が抜けてその場に座り込む。

ケンゴ「な、なんだお前は!あっちにいけ!」

ヨノワール「ヨノ」

ケンゴ(まずいな、、モンスターボールは
全部部屋に置いてきたし、、どうしよう!)

ヨノワール「ヨォ」

ケンゴ「よぉ、じゃない!ひぃ!くるなー!」


ヨノワール「ヨノォ」


コウヘイ「おや、誰かと思えばヒカリさんの幼馴染のケンゴ君ではありませんか」

ケンゴ「コ、コウヘイ!」
 ▼ 39 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/18 22:32:57 ID:R3SwgvNY [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コウヘイ「どうしたのですか?こんな夜遅くに」

ケンゴ「そ、それはこっちのセリフだ!」

コウヘイ「僕は、、そうですね。君とのバトルに向けて秘密の特訓を
していた、、という事にしておきましょう」

ケンゴ「なんだよそのわざとらしい言い方は!
あ、お前もしかしていま女子寮に行ってたんだろ!手紙なんか持って、
一体誰に渡す気だ!」

コウヘイ「女子寮?手紙?、、ぬふ、気になりますか?幼馴染のケンゴ君」

ケンゴ「く!その呼び方、、いちいち癪に触るなぁ!
よしコウヘイ!どうせならいまここでバトルを、、」

シェラー「はーいそこまでー!」

ケンゴ「うわ!」
コウヘイ「おや、、」

ケンゴがコウヘイと対峙していると
懐中電灯を片手にシェラーがやってきた。

シェラー「こらこら、元気余っているのはいいけど、
もう夜の10時過ぎよ?未成年は寝る時間でーす!」

ケンゴ「あ、、ごめんなさい」

コウヘイ「ぬふ。夜の巡回といったところですか」

シェラー「まぁ、そんなとこね。あたしは他の講師と違って
ここに寝泊まりするから、ついでに
参加者の安全を守る為に巡回してるってわけ♪」

ケンゴ「そうなんですか、、」

シェラー「それで、君たちはこんな時間に何をしていたの?」

コウヘイ「僕はヨノワールのトレーニングの為ですよ。夜の闇は
ヨノワールが力を蓄えるのに最適ですから」

シェラー「ふぅん、、で、君は?」

ケンゴ「ぼ、僕はその、、」

コウヘイ「僕の行動が気になったのでしょう。
もしや、僕が誰かと密会をしていると思ったのでは?」

ケンゴ「ち、ちがうよ!」
(こいつ、鋭いな)

シェラー「はぁ、、まぁ良いわ。君たちは初犯という事で今日は
厳重注意だけで済ませとくけど、次からは出歩かないようにね?
もし今度遅くに出歩いてたらオーキド博士に報告するから!」

ケンゴ「すみません」
(全てはこいつの、、コウヘイのせいだ!)
 ▼ 40 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/18 22:42:59 ID:R3SwgvNY [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コウヘイ「以後気をつけます」

シェラー「わかったならもう戻りなさい
中に入るまで、あたしここで見てるからね?」

ケンゴ「はーい」
(ちっくショー!)

コウヘイ「仕方ないですね。行きますよヨノワール」

シェラー「あ、待って!一つ忘れてた!」


ケンゴ「え?」

コウヘイ「どうされました?」

シェラー「大丈夫だとは思うけれど、一応持ち物検査をしてもいいかしら?」

ケンゴ(持ち物検査か。めんどうだな、、。ん?待てよ、
ここでコウヘイの手紙が没収されたら、、)

シェラー「ほら、最近物騒な事件があったでしょ?講師の規則で
万が一見回りで参加者を見つけた際は念の為持ち物検査をする
決まりになってるの」

ケンゴ(コウヘイのラブレターが一生闇に葬られる!)

コウヘイ「最近ちまたを騒がせている、
トレーナーとポケモンの失踪事件ですね?」

シェラー「そうよ。あなた達はそんな事するような人達だとは
思わないけど、一応ね♪」

ケンゴ「いいですけど、、」
(ヤッター!超うれピー!)

コウヘイ「、、」

シェラー「あら、君はあまり乗り気じゃないみたいね。
ひょっとして、何かよからぬ物でも持っているのかなー?」


ケンゴ(ははーん。こいつ、やっぱり
ヒカリに何か渡す気だったんだな。ようし)

ケンゴ「先生、僕は見ての通り何もやましいものは持っていません。
増してや女子に渡す物なんて。しかし彼はどうでしょう。
この世界、善人だけで成り立つ世の中なんてあり得ないんです。
僕の無実を確認したら、次はそいつをやって下さい」

シェラー「そ、そう?言ってる事がよく分からないけど、じゃあ念のため」

シェラーはケンゴの服を一通り調べた。

 ▼ 41 アローラライチュウ@サシカマスのウロコ 25/02/18 22:46:54 ID:qk.UM.js [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
本性出てきてて草
 ▼ 42 ポッタイシ@プレシャスボール 25/02/18 23:14:53 ID:UQEQuMgs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
人のせいにするのは一番あかんよ
 ▼ 43 ギアル@ケッサクのちゃわん 25/02/19 00:27:13 ID:DEVI4LHs NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 44 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 09:21:15 ID:X8fwjS0k NGネーム登録 NGID登録 報告
コウヘイ「困りましたねぇ。物騒な物は持ってないのですが、
女性に見られては困る物がありまして」

ケンゴ「じゃあ僕が見てやる!やましい物があるなら見せてみろ!」

シェラー「凶器でない限り生徒の持ち物に関心は持たないけど、
一応マニュアルだから出して欲しいな」

ケンゴ「先生、こいつは消灯時間を過ぎたにもかかわらず
女子寮に向かおうとした極悪人です。凶器を持っています。
僕はこの目で確かに見ました」

コウヘイ「うーん困りましたねぇ」

清掃員「どうされました?」

ケンゴ「貴方は掃除の!」

シェラー「あら清掃員さん。お疲れ様です。実はいま、
深夜徘徊していた生徒の持ち物検査をしていまして」

清掃員「なるほど」

コウヘイ「そうだ!この人なら大丈夫です。同じ男性なので」

ケンゴ「僕だって男じゃないか!」

ケンゴの話には一切耳を傾けず、コウヘイは持ち物の手紙を取り出し
清掃員に渡す。

シェラー「どうでした?」

清掃員「ふむ。学生のプライベート事情、、といったところですな」

ケンゴ(やっぱりラブレターか!!)

シェラー「恋をするのは良いけど、もう少し私を信用して欲しいな。
別に手紙の中身まで見たりしないからね?」

コウヘイ「すいません」

ケンゴ「はい没収〜。罰としてその手紙は没収しまーす」

コウヘイ「一度開封されたのでは渡すにも渡せませんね。
また書き直します。ヨノワール、おにびで燃やして下さい」

ヨノワール「ヨッ」

コウヘイはヨノワールに指示を出し、手紙は処分された。

シェラー「じゃあ撤収。今日はもう寝なさい?
清掃員さんもすみません。付き合わせてしまいまして」

清掃員「大丈夫ですよ。戸締りの確認でたまたま
通りかかっただけですので。ではおやすみなさい」

コウヘイ「おやすみなさい。幼馴染のケンゴ君」

ケンゴ「ちきしょう!覚えてろよコウヘイ!」
 ▼ 45 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 12:08:53 ID:apqwTWHg NGネーム登録 NGID登録 報告
その後は男子寮に戻り、サマースクールの1日目は終わった。


翌日、(2日目)

裏山にて

シェラー「以上で、山で遭難した時の対処法の
説明は終わりまーす♪山で迷子になったら
むやみに先へ進まず、来た道を引き返す事!
みんな分かったかなー?」

全員「はーい!」

シェラー「じゃあ実践で今からみんなには遭難してもらいまーす♪」

全員「はー、、、」

シェラー「うそうそ!はいそんな目で見なーい♪」

2日目が始まり、ケンゴ達はサバイバルの授業で研究所の裏山にきていた。


サトシ「へぇ、コウヘイが外にか、、」

ケンゴ「絶対ヒカリのとこに行くつもりだったんだよ」

サトシ「なんでそう思うんだ?」

ケンゴ「それはまぁ、あれだよ。あいつもヒカリの事を好きだからさ」

サトシ「そうなのか?」

ケンゴ「多分、、いや、あの目は絶対そうだ」

サトシ「まぁでも見つかって注意だけで済んだなら良かったじゃないか!」

ケンゴ「それはそうだけど、、」

サトシ「それにヒカリなら大丈夫だって!今の内に自分磨きして
ちゃんと気持ちを伝える準備しようぜ?」

ケンゴ「そ、そうだね。がんばるンゴ」

サトシ「んご?」

サバイバルの授業で研究所の裏山にきたケンゴ達。湖の畔に
出ると、シェラーから課題を課せられた。

 ▼ 46 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 14:13:49 ID:8G9Y531. NGネーム登録 NGID登録 報告
シェラー「今からみんなには食料を手に入れてきてもらいます!」

ケンゴ「食料を?」

シェラー「山に入ったら自分の食料は自分で確保しなきゃね。
きのみ、もしくは山菜を採って、ここに戻ってきてね!
制限時間は1時間。確保した食料の分だけ点数あげるから
みんな頑張ってね!」

サトシ「へぇ!なんかゲームみたいだな!」


シェラー「ちなみにポケモンを使うのは禁止です!」

サトシ「え、ポケモン禁止?」


ケンゴ「どうしてですか?」

シェラー「例えば君たち、ポケモンがひんしの状態で遭難した場合、
どうするつもり?」

ケンゴ「そ、それは、、」

シェラー「最悪の状況になっても危機を凌いで助かる方法を身につける。
それがサバイバル授業の目的よ?」

サトシ「なるほどそうか、、」

ケンゴ「確かにそうだね、、よおし!」


シェラー「それじゃあ、スタート!」

シェラーの合図により一斉に散らばるクラスメート達。

ケンゴ「サトシ、あのさ、、」

サトシ「わかってるよ。ヒカリのところに行くんだろ?」

ケンゴ「あ、うん。いいかな?」

サトシ「あぁ!頑張れよケンゴ!」

ケンゴ「ありがとう!じゃあ30分後!」

先に行ったヒカリの後を追い、ケンゴは林の中へ入っていった。
 ▼ 47 ネマシュ@タンドンのせきたん 25/02/19 14:14:56 ID:hC0k9dJU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コウヘイがんばれ
 ▼ 48 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 19:53:52 ID:fXdQ9JzA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ達が授業を受けている頃、オーキド研究所では、、

オーキド研究所にて


ケンジ「失礼します」

オーキド博士「おぉケンジ。何かあったかの?」

ケンジ「また1人、トレーナーが消えたみたいです」

オーキド博士「またか、、今度はどこじゃ」

折り畳みのパソコンを片手に部屋を訪れたケンジ。
その一報を受け、オーキド博士は目を通していたポケモンの資料を
机に置き、ケンジの持ってきたパソコンを開いた。

ケンジ「場所はグレンタウン。トレーナーの親御さんから
ジュンサーさんに届出があったみたいです。
昨夜から連絡がとれず帰ってこないと」

オーキド博士「そうか、、」

ケンゴ「ポケモンの仕業でしょうか?」

オーキド博士「わからぬ。ポケモンの仕業か人の仕業か、
どちらにせよ情報が足りん」

ケンジ「このサマースクールにも、申請書がきたのに
参加していないトレーナーが複数人います。
もしかしたらその人達も、、」

オーキド博士「その可能性も否めぬな。しかし今は情報を集め
警戒をとり、参加者を不安にさせない事が最優先じゃ。
せめて、いま居る参加者だけでもここで守らねばな」

ケンゴ達がサマースクールに参加している間にも、
世間ではトレーナーの失踪事件が多発していた。

ケンジ「そう言えば、さっきパソコン業者の人から連絡がありました。
こないだ取り付けた、新しいルーターとモデムの調子は
使ってみてどうかって」

オーキド博士「おぉそうか。来週でかれこれ1か月になるが、
これと言って特に問題は無いがの」


ケンジ「それにしても、研究所内の機器が一気に故障するなんて、、」

オーキド博士「そういう時もあるじゃろ。とりあえず
今は参加してくれたトレーナー達を守らんとな」

ケンジ「はい!」

ケンジとオーキド博士はそれぞれの持ち場に戻った。
 ▼ 49 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 19:58:50 ID:fXdQ9JzA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
山中にて

ケンゴ「ヒカリー!」

ヒカリ「あ、ケンゴ」

サトシと別行動をとり、ケンゴはすぐにヒカリを見つけた。

ケンゴ「ノゾミは一緒じゃないのか?」

ヒカリ「それが聞いてよ!ノゾミったらあたしが声かける前に1人で
行っちゃったみたいなの!」

ケンゴ「そ、そうなのか、、。じゃあ、いまは1人なんだろ?
良かったら一緒に探さないか?」

ヒカリ「ノゾミを?」

ケンゴ「違うよ。食料だよ食料」

ヒカリ「あぁ、そっちね。いいけど、ケンゴこそ今日はサトシと一緒じゃないの?」

ケンゴ「サトシは自分磨きしてるから、邪魔をしちゃいけないと思ってさ」

ヒカリ「自分磨き?」

ケンゴ「とりあえずきのみを探そうよ!」

ヒカリ「そうね!」

ケンゴ(やった!ついにヒカリと2人きりになれたぞ!)

ポッチャマ「ポチャ♪」

2人はその後、会話を挟みつつ、きのみを探して山中を歩いた。

ケンゴ「ヒカリ、授業はちゃんと受けてるか?どうせ居眠りしてるだろ」

ヒカリ「失礼ね!ちゃんと受けてるわよ。
あとでノゾミにも聞いてみなさいよ♪ちゃんとノートとってるんだから」

ケンゴ「どうだかな〜♪」

ヒカリ「それにサマースクールは初めてじゃないし」
 
ケンゴ「そうなのか?」

ヒカリ「前にサトシ達と一緒に旅をしてた頃、ナナカマド博士
主催のサマースクールに参加した事あるんだから♪」

ケンゴ「って事はシンオウ地方の時か」

ヒカリ「あの時も湖にいってね、洞窟の中にネオランドがいたの!
凄く綺麗だったんだから♪」

ケンゴ「へ、へぇ!良い経験してるじゃないか!サ、サトシと2人きりとかじゃないよね?」

ヒカリ「あの時はタケシやアオイって子も一緒だったの。ねぇポッチャマ!」

ポッチャマ「ポチャ」
 ▼ 50 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 20:58:15 ID:zS56Pz.U [1/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ(僕だって本当はヒカリと旅したかったのに)

ヒカリ「ケンゴは?武者修行の方は順調?」

ケンゴ「え?う、うん。まぁそれなりかな。みんな練習を頑張ってくれてるよ。だから僕もエンペルト達の為に経験や知識を積んで成長しなきゃって思ってる。勝つ日もあれば負ける日もあるけど、次のグランドフェスティバルでは絶対優勝を掴んでみせる!」


ヒカリ「順調そうで何より♪」

ケンゴ(よし、このまま距離を詰めるぞ!)


ケンゴ「技に磨きをかけるだけじゃなくて
自分のセンスも磨かないとね、、自分磨きさ!」

ヒカリ「それ流行ってるの?」

ケンゴ「ヒカリはどうなんだ?ジョウト地方の旅は」

ヒカリ「あたしも似た感じかな。ポケモン達と一生懸命練習して、
勝って負けての繰り返し」

ケンゴ(ヒ、ヒカリの手が近い!ヒョー!)

ヒカリ「聞いてる?」

ケンゴ「え?あ、あぁうん。そっか、、1人旅には慣れたか?」

ヒカリ「まぁそれなりにね!たまにサトシやタケシと一緒に
旅をしていた頃を思い出すけど、、でもポッチャマ達がいるし!
それにいまは、コーディネーターとしてコンテストに夢中なのだ!、、なんてね♪」

ケンゴ「強がりじゃなきゃいいけどね。本当は寂しかったりして」

ヒカリ「ちーがーいーまーすー!」

ケンゴ「わかったって。そんなに怒るなよ」
(うわーちょー楽ピー♪♪♪)

5分後、、


ヒカリ「それにしても、どのきのみを探せばいいのかわかんないわねー」

ケンゴ(よし!ここはヒカリに良いとこを見せないと!頑張れケンゴ!)


ヒカリ「ねぇ聞いてる?なによそのガッツポーズは」

ケンゴ「ったく、これだからピカリは♪
そんな事もわからないで良く旅ができたな!」

ヒカリ「むっ!じゃあケンゴはきのみを探す当てでもあるの?」

ケンゴ「とりあえずそうだな、、あ!」

ヒカリ「なに?」

 ▼ 51 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 21:05:58 ID:zS56Pz.U [2/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ「あの木の下に、穴のあいたきのみや食べ残しが落ちてるだろ?」

ヒカリ「あ、ほんとだわ!」

ケンゴ「食べ残しを見たり、虫ポケモンの通った跡を追ったりすれば、
きのみの場所は分かるってわけさ!」

ヒカリ「やるじゃないケンゴ!」

ケンゴ「1人で旅をしていると自分で学ぶしかないからね。他にも、
日当たりの良い場所や水はけの良い場所に、、」


ヒカリ「オレンのみ見ーっけ!ほらケンゴ!早く採らないと時間になっちゃうわよ?」

ケンゴ「あ、うん、、まったく、人の話は最後まで聞けって」

ヒカリ「あ!あっちには別のきのみが!ほら行こうよケンゴ!」

ケンゴ(やっぱり可愛いいな)

ヒカリ「どうしたの?」

ケンゴ「あ、いや何でもないよ。行こうか!」

不意に見せるヒカリの笑顔に見惚れつつ、授業中だがケンゴはヒカリと
一緒に2人の時間を過ごした。

ヒカリ「きのみ見ーっけ!あ、ここにも!」

ポッチャマ「ポチャ♪」

各々が食料を求めて山中を探し歩き、授業は終盤に差し掛かる。
そして、ヒカリと2人きりの時間を過ごすケンゴはいま、、

ケンゴ(今はヒカリと2人きり、、)

ヒカリ「見てケンゴ!白いチーゴの実があったわよ!」

ケンゴ「それまだ熟してないだけだよ」

ヒカリ「え、そうなの?」

ケンゴ(こんな近くにヒカリがいる。思い切ってここで告白すれば、、いや待て。
一旦タケシやシゲルに相談すべきか?)

ヒカリ「あはは、間違えちゃった!」(笑顔)

ケンゴ(でも、このサマースクールで今後ヒカリと2人きりになれる保証なんて、、明日はコウヘイとバトルだし、、くそっ!)

ヒカリ「この木にもきのみが!ちょっと高いけど届くかな、、えいえい!」

ケンゴ(落ち着けぼく、、コンテストも恋も、焦っていい事なんてないはず!ここは落ち着いて、、)

ヒカリ「うぅ、もうちょいもうちょい」

その時、ケンゴの頭の中に、声が聞こえた。
 ▼ 52 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 21:33:02 ID:zS56Pz.U [3/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
悪ケンゴ(何してるンゴ。早く後ろから抱きしめるンゴ)

ケンゴ(はっ!君は?)

悪ケンゴ(お前の中の本当のお前ンゴ。ほら、さっさとヒカリを
抱きしめて思いのまま好きにするンゴ)

ケンゴ(そ、そんな事したらヒカリ嫌われちゃうよ!)

悪ケンゴ(ヒカリは鈍いンゴ。お前が動かないと一緒距離は縮まらないンゴね)

ケンゴ(そ、それはそうだけど、、)

悪ケンゴ(シゲルも言ってたろ。今の自分に何が必要なのか。今のお前に必要なのは強引さンゴ。女は強引な男に弱いンゴね)

ケンゴ(え、そうなの?)

悪ケンゴ(だからさっさと抱きしめるンゴ)

ケンゴ(強引さか、、よ、よぉし)

善ケンゴ(ちょっと待つンゴ!!)

ケンゴ・悪ケンゴ(!?)

善ケンゴ(騙されてはだめンゴ!そんな事しちゃ恋の成就どころか
二度とヒカリに口聞いてもらえなくなるンゴ!)

ケンゴ(き、君は!?)

善ケンゴ(君の中の、本当の君ンゴ)

ケンゴ(え、、ど、どっち?)

悪ケンゴ(黙れンゴ!元はと言えばお前が邪魔するからこいつはいつまで経っても進展しないンゴ!抱きしめて押し倒してキスしちまえば良いンゴ!)

善ケンゴ(ヒカリは強引な男に惹かれるタイプじゃないンゴ!ゆっくりで良いから少しずつ距離を縮めて信頼を得るンゴ!そうすればきっと、、)

悪ケンゴ(マッハパンチー!!)

善ケンゴ(ンゴっっ!!)

ケンゴ(あっ!)

悪ケンゴ(こいつの言うことは出鱈目ンゴ!ほら、さっさと後ろから抱きしめるンゴ!押し倒すンゴ)

ケンゴ(えっ!?えっ!?)

善ケンゴ(よく考えるンゴ!いまそんな事をしたらヒカリに!いやヒカリだけじゃない!応援してくれているサトシ達の信頼も無くすンゴ!)

ケンゴ(僕はどどうすれば、、どうすれば良いンゴ!!)

3人のケンゴがいま、ケンゴの中で葛藤していた。

ケンゴ(じゃ、じゃあ間をとって、、告白するよ!)

悪・善ケンゴ(は!?)

ケンゴは答えを出した。
 ▼ 53 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 22:07:26 ID:zS56Pz.U [4/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒカリ「うーん届かないわね、、そうだわ!石を投げて落とせばいいのよ!それ!」

ケンゴ「ヒカリ!!」

ヒカリ「わ!びっくりした、、もうケンゴ!急に大きな声出さないでよね」

ケンゴ「あぁごめん、、、なぁヒカリ。実はお前に聞いて欲しい事があるンゴ!」

ヒカリ「んご?」

ケンゴ「ヒカリ!もう知ってると思うけど、僕はその、ずっと前からえぇと、、
す、す、、、」

ヒカリ「、、あっ!」


スピアー「スピー!」


ケンゴ「すす、すす、、ンゴ、、すっ!」

ヒカリ「ちょっとケンゴ!!頭の上!」

ケンゴ「え?」

きのみを取ろうとした木にはスピアーの巣があり、
ヒカリが石を投げた為スピアーの大群が襲い掛かってきた。

ヒカリ「あわわ、、どうしよう!」

ケンゴ「と、とりあえず追い払おう!出てこいエンペルト!」

エンペルド「ペル!」

ケンゴ「ハイドロカノン!」

エンペルトのハイドロカノンがスピアーに命中するも、圧倒的な数で
構成されているスピアー達に逃げる様子は見られず、
むしろ怒り狂ったかのように両手の針を突き出して向かってきた。

ケンゴ「ひぃ!く、くるなぁー!」

スピアーの怒りに腰を抜かすケンゴ。

ヒカリ「ケンゴしっかりして!走って逃げましょ!」

ケンゴ「う、うん。ヒカリ!僕から離れるなよ!?」

ヒカリ「喋ってないで走って!」

ケンゴ「あっ、はいっっ」

ケンゴは何とかして立ち上がり、ヒカリと一緒に逃げる事にした。
 ▼ 54 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 22:15:12 ID:zS56Pz.U [5/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
一方その頃、サトシはというと、、

サトシ「あっ」

ウララ「なっ!」

横道から出てくるウララと鉢合わせた。

サトシ「よう!ウララじゃないか」

ウララ「はぁ。またあなたなの」

サトシ「そうだな!ところできのみは見つかったか?」

ウララ「貴方に教える義理はないわ。じゃあ、あたしはこれで」

サトシ「なんだ、もしかしてまだ一つも手に入れてないのか?」

ウララ「失礼ね!きのみならさっき見つけたわよ!ほら!」

サトシ「モモンのみだ!」

ウララ「これでわかったでしょ?あたしは貴方と違って忙しいの。
分かったならもうあたしに、、」

オニスズメ「オニオニー!」

ウララ「きゃっ!!」

サトシ「オニスズメ!しかも色違いだ!」

1匹のオニスズメが接近し、ウララのきのみを手籠ごと掴みとり、そのまま奥へ去って行った。

ウララ「あたしのきのみがあぁ!こらオニスズメ!どこ行くのよ返しなさい!」

サトシ「おいウララ!、いまの見たか!?あのオニスズメ色違いだ!」

ウララ「そんな事いまはどうでもいいわよ!一生懸命とったきのみだったのよ!?
むしポケモンの目を盗んで採るの大変だったんだから!」

サトシ「わ、わかった。わかったから落ち着けよ」

ウララ「はぁ、、、足止めした貴方のせいだわ。責任とってちょうだい」

サトシ「責任って言ってもなぁ。もうオニスズメは行っちゃったし、、、そうだ!
俺が新しいきのみを採ってきてやるよ!」

ウララ「当然よ。こっちは手籠ごと取られたんですもの。ちなみに、あたしが
集めていたきのみは、、、10個よ」

サトシ「10個か。よしわかった!じゃあ探しに行こうぜ!」

サトシはウララの手をとり、走り出した。

ウララ「ちょ、ちょっとなによ急に!」

サトシ「急がないと時間切れになる!大丈夫だからついて来いって!」

そのままサトシはウララを連れ薮の中へと入っていった。
 ▼ 55 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 22:27:42 ID:zS56Pz.U [6/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「確かこの道の先に原っぱがあるんだ!小さかった頃、よくそこでポケモンを
追いかけて遊んでたんだよ。そこにきのみがいっぱいあったはずだ!」

ウララ「そう。じゃあここは貴方の故郷なのね」

サトシ「俺はマサラタウンのサトシ!よろしくな!」

ウララ「はいはい。ヒカリさんの連れの、マサラタウンのサトシさんね」

サトシ「そう言えば、ヒカリとケンゴは今頃うまくやってるかな」

ピカチュウ「ピカ」

ウララ「相変わらず仲がよろしいですこと」

サトシ「ウララもミクリさんの授業を受けるために参加したのか?」

ウララ「当たり前でしょ?それ以外の理由で参加する価値なんてないわよ。知り得た知識を最大限に活かして、次のグランドフェスティバルで優勝を掴み取るのはこの私。誰にも負けるわけにはいかないんだから」

サトシ「そっか!頑張れよ!」

ウララ「、、、どうでもいいけど、そろそろ手を離してくれないかしら」

サトシ「あ!見えてきた!」

ウララ「ちょっと!」

2人が藪を抜けるとそこには小川が流れ、花や樹木が一面に広がる野原があった。


サトシ「ここを探せばきのみくらい見つかるはずだ!いま採ってくるからウララはここで待ってろよ!」

ウララ「まったく、、、あら?」

オニスズメ「オニー」

ウララ「あのオニスズメはさっきの!」

薮の方を見ると手籠を掴んだまま飛空するオニスズメが現れ、ウララはサトシの元へ駆け寄り、木に登っているサトシを見上げる。

サトシ「えーときのみきのみ、、、。あれ、思ったよりきのみが少ないな」

ウララ「ねぇサトシさん、ちょっと」

サトシ「どうした?」

ウララ「オニスズメがいたわ」

サトシ「山だからな!そりゃいるさ!」

ウララ「そうじゃないわよ。さっきあたしのきのみを盗んでいったオニスズメを見つけたの。ほら見て」

ウララの指さした方を目で追ってゆくと、薮から出てきたオニスズメは小川の向こうの森の中へと入っていった。

サトシ「向こうに巣があるんじゃないか?行ってみようぜ!」

2人は小川を渡る事にした。
 ▼ 56 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 22:33:00 ID:zS56Pz.U [7/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウララ「ちょっと待って、いま靴を脱ぐから」

サトシ「脱がなくても大丈夫!こんな川くらい、ひとっ飛びで渡れるさ!」

ウララ「私は貴方と違って落ち着きのない行動はしないの。一緒にしないでくれるかしら」

サトシ「よっ!」

ウララ「あ、ちょっと!」

軽快な足で川を飛び越えるサトシ。

サトシ「大丈夫だ!上手く跳べなかったら俺に捕まればいい!」

ウララ「、、ふん!なによこのくらい」

後ろに数歩下がり助走をつけ、ウララはそのまま放物線を描くように川を跨いで跳ぶ。

ウララ「きゃ!」

サトシ「ウララ!」

そして見事に小川へ着地した。

ウララ「もう!最悪だわ!」

サトシ「跳ぶ時に下を向いてたから、足をつく場所がわからなくなったんだよ。」

ウララ「仕方ないでしょ!川を飛び越えるなんて慣れてないんだから!」

サトシ「早くオニスズメを追わないと!」

ウララ「んな事わかってるわよ!!」

サトシはウララを川から引っ張り上げ、2人はオニスズメを探しに森へ入った。

数分後、、

サトシ「確かこっちに入っていったよな?」

ウララ「真っ直ぐ飛んで行ったから方向は合っているはずよ?」

サトシ「あ!いた!」

しばらく歩いていると、前方の大きな木の下で立ち止まっているオニスズメがいた。

サトシ「休んでるのかな」

ウララ「どうかしら。それにしても、色違いのオニスズメって珍しいわね」

サトシ「あぁ!」

ウララ「あの金色に輝く羽に、私のきのみを盗む度胸、、、よし決めたわ!あの
オニスズメ、私が捕まえる!」

サトシ「お!ゲットするのか!」

ウララ「さっきまでは授業の得点の事で頭が精一杯だったけれど、あのオニスズメを
捕まえればコンテストでの優勝は間違いないわね!」
 ▼ 57 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 22:36:18 ID:zS56Pz.U [8/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「頑張れよウララ!」

ウララ「そうと決まれば、、、」

ウララはモンスターボールからガバイトを繰り出した。

ウララ「ガバイト!すなあら、、、」

サトシ「待てウララ!あれを見ろ!」

サトシに止められウララが色違いオニスズメの方向を確認すると
そこには1匹のオニドリルを筆頭にオニスズメの集団が降り立った。

ウララ「仲間がいたのね、、、」

集団の中で目立つ色違いのオニスズメ。2人が様子を伺っていると、色違いのオニスズメはオニドリルにウララから奪ったきのみを差し出し、そして、、

オニドリル「オニオニ!オニド!!」

オニドリルは色違いオニスズメを翼で叩いた。

オニスズメ(色)「オニっ!?」

そしてオニドリルの行動を皮切りに他のオニスズメ達も真似るように攻撃をする。

サトシ「あのオニドリル達!なんて事するんだ!」


ウララ「、、そう言えば昔、絵本か何かで見た事があるわ」

サトシ「え?」

ウララ「とあるポケモンが巣でタマゴを産み、そのタマゴからポケモン達が生まれてくるの。けど、1匹だけ別の種類のポケモンが生まれて、そのポケモンは親兄弟から差別的な扱いを受けるのよ」

サトシ「じゃああの色違いのオニスズメは、、、」

ウララ「もしかしたら、あの群れでそういう位置づけなのかも知れないわね」

サトシ「なら助けないと!」

ウララ「待って!あの数を相手にバトルするつもり!?」

サトシ「数なんて関係ないさ!」

ウララ「あの数じゃ無理に決まってるわよ!」

サトシ「目の前に傷つくポケモンがいるんだ!人もポケモンも、弱いものいじめはダメだ!いくぞピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカ!!」

ウララ「ちょっと!」

ピカチュウが切り込むと、サトシは木の棒を拾いオニドリル達に向かって行った。
 ▼ 58 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 22:58:42 ID:zS56Pz.U [9/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「やめろぉ!」

オニドリル「オニド!!」

ピカチュウがオニスズメの群れを電撃で仕留めるも、森からは次々と別の個体が
姿を現す。状況は多勢に無勢。オニドリルが鳴き声を上げると指示を受けたかのように、複数のオニスズメの嘴がサトシを襲う。ピカチュウがサトシを助ける為に動こうとすると、オニドリルは翼を羽ばたかせ風圧でピカチュウを吹き飛ばした。

サトシ「ピカチュウ!」

オニスズメ達「オニー!」

サトシ「ぐっ!」

ウララ「サトシさん!!」

ピカチュウ「ピカピ!?」

サトシ「ウララは逃げろ!元来た道を戻れば大丈夫なはずだ!」

オニスズメを振り払い、ウララの前に立つサトシ。
山林にはオニスズメ達の鳴き声が響き渡る。

オニスズメ「オニー!」

サトシ(くっ!幾ら追い払っても次々と出てくる!)


その時、隙をついた3匹のオニスズメがサトシに向かっていった。


ピカチュウ「ピカピ!」

ウララ「ブースター!シャドーボール!!」

3匹のオニスズメが嘴を光らせサトシの頭上を目がけ急降下した時、
シャドーボールがサトシの頭上にいたオニスズメ達に直撃した。


サトシ「ウララ!まだ逃げてなかったのか!」


ウララ「人を臆病者扱いしないでもらえるかしら!」

サトシが視線を変えると、ウララのガバイトがピカチュウを援護していた。
サトシの周りにいたオニスズメはブースターがはらい、
その隙にサトシとウララがピカチュウ達の元へ行く。

サトシ「ピカチュウ!大丈夫か?ありがとうなウララ!助かったよ」

ウララ「勢いで飛び出してはみたけど、どうしましょう、、」
 
サトシ「あのオニドリルが群れのリーダーなら、オニドリルを倒せばオニスズメ達も退散するはずだ!オニドリルは俺とピカチュウが何とかする!ウララはオニスズメを足止めしてくれ!」

ウララ「わかったわ!」
 ▼ 59 コオリッポ@テラピースほのお 25/02/19 23:09:36 ID:RBxolk/A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
複数のケンゴで草
 ▼ 60 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 23:27:00 ID:zS56Pz.U [10/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「、、、なぁウララ」

ウララ「なに?」

サトシ「、、いや、なんでもない!いくぞ!」

ウララ「な、なによ。変な人ね、、ガバイト!すなあらし!ブースター!ほのおのうず!」


サトシ「ピカチュウ!一気に決めるぞ!10まんボルトだ!」

2人は背中合わせで指示を出した。ピカチュウの背後から迫る
オニスズメをガバイトとブースターが砂と炎の壁を作り援護し、
ピカチュウの10まんボルトがオニドリルを直撃した。
サトシの読み通りオニドリルが退散すると、無数のオニスズメが
後を追うようにその場を去って行った。
 
サトシ「みんな良くやった!」

ウララ「はぁ、、疲れた」  

サトシ「ありがとうなウララ!」

ウララ「あなた、無鉄砲な人なのね」

オニスズメ「オニ、、」

サトシ「オニスズメ!無事だったのか!」

戦闘中に隠れていた色違いのオニスズメが草むらから顔を出した。

サトシ「もうお前をイジメる奴はいないからな!もしあのオニドリルがまた来るようだったら、強くなって撃退してやるんだ!」

オニスズメ「オニ、、」

サトシ「あ、でもこのオニスズメをゲットするんだよな?」

ウララ「もういいわ。貴方のせいで色々と疲れたし、事情を知ったらその気が失せたもの」

オニスズメの私情を知り、捕獲する気にならなくなったウララは落ちていたきのみを拾い、オニスズメに渡した。色違いのオニスズメがウララから盗り、オニドリルに献上しようとしたモモンのみであった。

ウララ「これはあなたにあげるわ。その代わり、今度は自分の力で何とかするのよ?あなたには、あなたにしか出来ない事があるから」

サトシ「ウララ、、」

ウララ「本の続きよ。1匹だけ違ったそのポケモンは、襲ってきた悪い奴らからみんなを守るために全力でたたかったの。自分が生まれた森も、差別的な扱いをしてきた家族も。そして最後には森に住む全てのポケモンが家族のような関係になって、争いのない森でいつまでも平和に暮らしたの」

サトシ「いい話じゃないか!」

ウララ「うろ覚えだけどね」

オニスズメ「オニ、、」

サトシ「じゃあな!オニスズメ!」

ウララ「もう人の物を盗っちゃダメよ?」

2人は色違いのオニスズメを後にした。
 ▼ 61 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 23:42:35 ID:zS56Pz.U [11/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「タイムリミットまであと5分か。じゃあ気を取り直してきのみを探すとするか」

ウララ「そうね。じゃあきのみ100個お願いね」

サトシ「え、そんなに?」

ウララ「当然よ。貴方のせいでこっちはきのみも時間も点数も全部失ったんですもの」

サトシ「うーん、さすがにあと5分で100個はちょっとなぁ」

ウララ「、、じゃあ一つ、あたしと取引きをしない?」

サトシ「取引き?」

ウララ「えぇ。あたしの出した要求をのんでくれたら、きのみの件は無かった事にしてあげる」

サトシ「本当か!?ところで、ウララの要求ってなんだ?」

ウララ「確か貴方、オーキド研究所にポケモンを預けてたわよね?あの中にいたケンタロスの集団も、貴方のポケモンかしら?」

サトシ「あぁ!あそこのケンタロスは全部俺が預けているポケモンだ!それがどうかしたのか?」

ウララ「もしあの中の一匹をあたしに譲ってくれたら、きのみの件は許してあげてもいいわよ?」

サトシ「ケンタロスを?どうしてケンタロスなんだ?」

ウララ「あの艶やかな体毛としなやかな3本の尻尾、それに力強さまで兼ね備えているケンタロスなら、コンテストでも活躍してくれると思ったの」

サトシ「コンテストかぁ。そう言うのはケンタロスに直接聞いてみないとなぁ、、、。ケンタロス自身がコンテストをやりたいなら俺は止めたりはしない!」

ウララ「なら今日の放課後、オーキド研究所に行きましょう?話はそれからね」

2人の関わりは放課後まで続く事となった。
 ▼ 62 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/19 23:45:16 ID:C.JIelbw NGネーム登録 NGID登録 報告
各々が山中で課題に取り組む中、とある3人組もきのみを探していた。

ムサシ「ちょっと!こんな崖っぷちにきのみなんてある訳ないでしょ!ちゃんと探しなさいよ!」

コジロウ「探してるだろ!」

ニャース「大体、こっちって言ったのはムサシなのニャ」

ムサシ「アタシのせいにしないでよ!」

コジロウ「まったく、、ん?なぁ、あれってロケット団じゃないか?」

ニュース「ニャ?」

ムサシ「どったの?」

コジロウが双眼鏡を使いきのみを探していると、川を挟んだ向かい側の森で活動する
ロケット団員の集団を確認した。

ムサシ「どれどれ、、あ、ホントだわ」

ニャース「何してるのかニャ」

そして、3人は集団の中に、ロケット団ではないもう1人の存在を見つける。

コジロウ「、、あの女、どっかで見た事あるような、、」

短めの銀髪でサングラスをかけ、左腕に機器を装着している女性。3人は記憶を辿りその存在を思い出す。

ニャース「思い出したのニャ!確かあいつは、、」

コジロウ「シンオウ地方で悪事を働いてた、、」

ムサシ「ポケモンハンターだわ!」

コジロウ「確かジョー、だったか」

ムサシ「違うわよ。ジャーよジャー」

ニャース「名前はどうでも良いのニャ!」

コジロウ「でも、なんであんな奴と一緒にいるんだ?」

ニャース「きっと何か理由があるのニャ」

ムサリーヌ「んな事より今はきのみよきのみ。早く探しましょ」

コジロウ「ムサシは気にならないのかよ?」

ムサシ「だって今のアタシはキャンディ・ムサリーヌだもーん。ロケット団の活動はお休みして、再びコンテストに向けて腕を磨くのよ」

コジロウ「はぁ、またコンテストか」

ムサシ「なんか言った?」

コジロウ「いえ、何も」

ニャース「とりあえず早く課題を終わらせるのニャ」

3人は再び森に戻った。
 ▼ 63 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 00:03:15 ID:U6f2PgFw [1/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そしてタケシのクラスはというと、ジンダイの課外授業でケンゴ達とは逆方向の裏山にきており、湖の畔にて課題に取り組んでいた。

ジンダイ「ではこれより休憩とする!各自ポケモンを休ませるように!」


タケシ「よし。お前達よく頑張った。ほら、ポケモンフーズだぞ」

クロバット「クロッ」

グレッグル「ケッ」

タケシがポケモンを休ませていると草むらからブラッキーが現れた。

タケシ「おや、このブラッキーは確か、、」

シゲル「やぁタケシ。ジンダイさんの授業はどうだい?」

タケシ「やっぱりシゲルか。ここにいるって事は、今は本業の時間か?」

シゲル「まぁね」

タケシ「授業の合間を縫って研究か。さすがだな。お疲れ様」


シゲル「最近、少しここのポケモン達の様子がおかしいんだ」

タケシ「ポケモン達の様子が?」

シゲル「あぁ。この山のポケモン達は以前から僕らの研究チームが生態の観察に兼ねてはぐれポケモンの保護もしているんだけど、最近所々で、ポケモン同士の争いが
多発したり、本来生息している住処の移動が見られている」

タケシ「そうか、、とにかく、そんな事が起きてるのにシェラー先生も良くこの山に連れてきたな」


シゲル「まぁ、あの人は派遣されてきたばかりだから知らないだろうけど、
とにかくここはあまり安全とは言えないな。僕の方からも授業が終わった後、
しばらくはここを立ち入り禁止にしてもらうつもりさ」  

タケシ「何か手伝える事はないか?俺もポケモン達の様子が気になる」

シゲル「ありがとう。今は気持ちだけ受け取っておくよ。僕のチームでもまだ原因を調査中だから、対応が決定するまで具体的な指示は出せないんだ。ただ、安全とは
言えない場所って事だけは覚えていてくれ」

タケシ「わかった」

シゲル「あ、そうだ。一つだけ頼まれてくれるかい?」

タケシ「あぁ、何でも言ってくれ」

シゲル「もしこの森で、色違いのオニスズメを見かけたら教えて欲しい。チームの報告だと、そのオニスズメは最近仲間のオニドリル達からひどい扱いをされているみたいだから、保護の対象になったんだ。傷を作らない内に探し出したい」

タケシ「わかった。見かけたら報告するよ」

シゲル「ありがとう。じゃあまたあとで」

シゲルはブラッキーを連れて藪の中に消えていった。

タケシ「シゲルのあの顔、、きっと俺の想像以上に何かあるんだろうな、、。サトシやケンゴは大丈夫だろうか」
 ▼ 64 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 00:06:41 ID:U6f2PgFw [2/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃ケンゴ達はというと、、

ヒカリ「ケンゴ!もっと早く走れないの!?」

ケンゴ「しょうがないじゃないか!きのみも持ってるんだからさ!」

ヒカリ「捨てなさいよもう!きのみと命どっちが大切なのよ!」

ケンゴ「わかったよ捨てるよ!捨てれば良いんだろ!ほらっ!」

ヒカリ「ケンゴ早く!」

ケンゴ「わ、わかってらい!」

ヒカリ「、、見てケンゴ!サトシがいたわ!」

ケンゴ「ほ、本当だ!おーいサトシー!!」


サトシ「ん?」

ウララ「どうかしたの?」


サトシ達が振り向くと、スピアーに追われた2人が走って向かってきた。


ケンゴ「スピアーを怒らせちゃったんだ!」

ヒカリ「逃げてー!」

スピアー「スピィー!!」

サトシ「今度はスピアーの集団か!」

ウララ「冗談じゃないわ!たったいまオニドリル達を追い払ったばかりなのに!」

ヒカリ「きゃっ!」

ケンゴ「ヒカリ!!」

サトシ「まずいヒカリが!!」

ケンゴ「大丈夫かヒカリ!」

ヒカリ「いたた、、、」

ヒカリが石に躓き転倒しケンゴが駆け寄る。サトシも2人の元へ走り出すが、
その間にもスピアーの大群は距離を詰め押し寄せる。

ウララ「あーもう!!ブースター!ほのおの、、」

ウララのブースターが出てきたその時、、

ピジョット「ピジョー!!」

ケンゴ「あれは、、」

サトシ「ピジョット!」
 ▼ 65 アクジキング@サファリボール 25/02/20 07:44:48 ID:XBkYBYt6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 66 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 09:29:20 ID:U6f2PgFw [3/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピジョットが群れを引き連れ現れた。群れは同じピジョットやピジョン、
ポッポで編成されており、スピアーの大群と交戦に入った。

ケンゴ「ヒカリ、立てるか?」

ヒカリ「うん。ありがとう」 

ピジョット「ピジョー!!」

サトシ「俺達も加勢するぞ!ピカチュウ!エレキボール!」

ウララ「ブースター!ほのおのうず!」


ケンゴ「よ、よしヒカリ!僕らは今のうちに逃げ、、」

ヒカリ「私達も戦いましょ!」

ケンゴ「がってん!」


ニドキング「ニドォ!」

ケンゴとヒカリが加勢しようとした刹那、茂みからは新たに野生のニドキングが現れた。



ケンゴ「ニ、ニドキング!?」

ヒカリ「なんでニドキングが!」

ニドキング「ニドォ!」

目を合わせた瞬間、突然ニドキングがケンゴ達に襲いかかり、ヒカリの
ポッチャマを尻尾で吹き飛ばした。 

ヒカリ「ポッチャマ!!」

ニドキング「ニドォ!」

ケンゴ「ヒカリ!あぶない!」

ポッチャマに寄り添うヒカリにニドキングが毒針を発射し、ケンゴのエンペルトが
間一髪で防ぐ。

サトシ「ケンゴ!ヒカリ!」
 

ケンゴ「だ、大丈夫さ!こっちは僕らに任せて!」

ニドキング「ニドォオォ!」

ヒカリ「ポッチャマしっかりして!、、ねぇケンゴ、なんかあのニドキング凄く怒ってる!」

ケンゴ「多分ここら辺が縄張りかなんかなんだろ!エンペルト!メタルクロー!」

ケンゴはヒカリの前に立ち、ニドキングと向かい合った。
 ▼ 67 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 10:30:49 ID:U6f2PgFw [4/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ニドキング「ニドォオ!」

ケンゴ「エンペルト!メタルクロー!」
(ここでニドキングを追い払ったら、、)

ニドキング「ニドォ!」(どくばり)

ケンゴ「アクアジェット!」
(ヒカリは僕に惚れるに違いない!そうなったら、、)

ニドキング「ッ!?」

ヒカリ「ケンゴ!エンペルトの技が効いてるわ!今よ!」

ケンゴ「とどめのアクアジェット!」
(ひょー!ヒカリは僕のものだぁー!!)

怯んだニドキングにアクアジェットを繰り出すエンペルト。
そのまま勢いよくニドキングへ向かっていき、そして、、

ニドキング「ニドォオ!!」(つのドリル)

エンペルト「ペルッ!?」

ケンゴ「え?」

ヒカリ「!!」

飛び込んでくるエンペルトに合わせたニドキングが、カウンターのつのドリルをお見舞いし、エンペルトはひんしになった。

ケンゴ「嘘だろ!エンペルト!しっかりしろ!」

ニドキング「ニドォ」

そのままニドキングはケンゴ達に詰め寄り、
ケンゴとヒカリは後ろの木まで追い詰められた。

ヒカリ「いやぁ!!」

ケンゴ「ひぃ!や、やめろ!いったい僕たちが何をしたって言うん、、すか!」

ニドキング「ニドォ」

ケンゴ(くっ!こうなったらやっぱりヒカリを連れて逃げるしかない!でもサトシ達もいまたたかってるし、、)

ニドキング「ニドォ」

ケンゴ「ヒカリ、お、お前だけでも逃げろ!」

ヒカリ「そんな事出来ないわよ!」

ケンゴ「他に方法がないだろ!」

ヒカリ「諦めないで!きっと何か方法があるはずよ!考えましょ!?」

ケンゴ「もう無理だって!見ろよこの角!これで僕のエンペルトがやられたんだぞ!?一瞬で一撃だ!こんなのくらったらひとたまりもないだろ!」

ヒカリ「だからやられる前提で考えないで!まだ何か方法はあるはずよ!」
 ▼ 68 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 10:56:45 ID:U6f2PgFw [5/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ「ったく!どうして聞いてくれないんだよ!」

ヒカリ「ケンゴが諦めるからでしょ!」

詰め寄るニドキングを他所に、2人はケンカを始めた。

ケンゴ「保育園の時だってそうだ!お前が先生の話を聞かないでプラスルとマイナンに触るから、後々ピカリってあだ名がついたんじゃないか!」

ヒカリ「あれはケンゴがみんなの前で言ったからでしょ!!ってかいま何て言った!?」

ケンゴ「あぁ何度でも言ってやるよ!ピカリ!ピカリ!」

ヒカリ「最低!!前から言おう言おうと思ってたけど、ケンゴはあたしの事応援してるのか馬鹿にしてるのか、どっちかはっきりしてよ!急に優しくなったりイジワルしたりで中途半端なのよ!!」

ケンゴ「なっ!!中途半端とはなんだ!僕だって時と場合を考えてるんだ!いまだってお前が助かる方法考えてたから逃げろって言ったんじゃないか!」

ヒカリ「そういう事じゃないでしょ!!それじゃ意味がないって言ってるの!よく考えてよ!!」

ケンゴ「だから考えてるだろ!」

ニドキング「、、、ニド」

ケンゴ「だいたいヒカリは!」

ヒカリ「待って!ニドキングが!」

ケンゴ「え?」

2人のやりとりを傍観したニドキングは背を向け、茂みの中へ戻っていった。

ケンゴ「ニドキングのやつ、帰っていったのか」

ヒカリ「はぁ、、助かったのね」

ケンゴ(やばい。ヒカリに色々とまずい事言っちゃった)

ヒカリ「、、、」

ケンゴ「み、見たかヒカリ!実はこれが僕の作戦だったん、、」

ヒカリ「最低。もう話かけないで」

ケンゴ「ヒ、ヒカリ!!」

2人がニドキングから難を逃れた一方で、サトシ達もスピアーを無事に撃退した。 
 ▼ 69 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 11:26:13 ID:U6f2PgFw [6/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒカリ「みんなごめんね。スピアーが居るとも知らずに、あたしが木を突っついたりしたから、、」

ウララ「ほんと、いい迷惑だこと」


サトシ「ピジョット!!久しぶりだなぁ!ちゃんと元気にしてたか!?」

ピジョット「ピジョッ♪」


ヒカリ「ところで、どうしてウララがサトシと一緒に居るの?」

ウララ「トラブルに巻き込まれたからよ。でなきゃ一緒に居るわけ無いじゃない」

ヒカリ「あはは、確かに、、、」

ウララ「なに辛気臭い顔してるのよ。助けてあげたんだからもっと喜びなさいよ」


サトシ「そっちも大丈夫だったみたいだな!」

ケンゴ「うん。大丈夫だけど、大丈夫じゃない、、はぁ」

サトシ「え?」


ヒカリ「はぁ、、」

ウララ「何よ、変な人ね」



ピジョット「、、ピジョ!?ピジョッ!」

サトシ「どうしたんだよピジョット」

突然何かに気づいたピジョット。目で追うと、森の木から火が上がっていた。

サトシ「おい!なんか燃えてるぞ!!」

ウララ「は!?」

ヒカリ「か、火事よ!」

ケンゴ「た、大変だ!」

サトシ「さっきスピアーを追い払う時にブースターの技が
木に着火したんだ!それに向こう側もなんか煙が出てる!」

黒煙はさっきサトシ達がオニスズメを助けた場所からも上がっており、
今いる場所を含め2ヵ所から火の手が上がった。

サトシ「ピジョット!近くに先生がいるから、教えてきてくれ!
あとオーキド研究所にも!ピカチュウも一緒に行って伝えてくれ!」

後に消防隊がかけつけ火は鎮火した。消防隊がくるまでは、ケンゴ達の他に偶然通りかかったシゲルや他のトレーナーが火の拡大を食い止めてくれた事もあり、被害は最小限に収まった。

幸い野生ポケモンへの被害や怪我人が出なかったものの、消防隊やオーキド博士から
こっぴどく叱られ、連帯責任としてケンゴ達はその日の授業はうけらず、反省文と館内清掃で終わった。
 ▼ 70 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 11:44:16 ID:U6f2PgFw [7/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
放課後、、

1日の授業を終え、自由時間の為参加者が次々と教室を後にする。

ノゾミ「ヒカリ、今日は大変だったね」

ヒカリ「疲れたー、、今日はもう何もしたくないよー」

ノゾミ「そう言えばヒカリ達が掃除しているあいだにミクリさんの授業受けたんだけど、次の授業までに男女のペアを組むようにだってさ。最終日には組んだペアでパフォーマンスをするみたいなんだ。一緒に練習する事によってお互いの感性や考え方を知って、発想力の幅を広げる事が目的なんだって」

ヒカリ「男女ペア?」

ノゾミ「うん。って言っても、ミクリさんの授業にあんた達は居なかったから、その間にほぼペア決まっちゃってさ。サトシとケンゴ、あんたとウララでちょうどよくペアを組んで下さいだってさ」

ヒカリ「そうなんだ、、」

ノゾミ「どうした?ひょっとして何かあった?」

ヒカリ「、、なんでもない!行こ?あたしお腹空いた」



サトシ「よし!掃除も終わった事だし、明日も頑張ろうなピカチュウ!」

ケンゴ「はぁ、、」

サトシ「どうしたんだよケンゴ」

ケンゴ「ヒカリとケンカしちゃった」

サトシ「ケンカ?いつだよ」

ケンゴはニドキングに襲われた時の事を話した。

サトシ「俺達がスピアーを追い払ってた時にそんな事があったのか」

ケンゴ「僕、なんのために明日バトルするんだろ」

サトシ「いま謝って仲直りすれば良いじゃないか。俺呼んでくるよ」

ケンゴ「さっきも謝ろうとしたさ。でもあいつ、口聞いてくれないんだ」

サトシ「そっか、、よしケンゴ!そんな時こそ俺たちを頼れよ!食堂行ったら作戦会議だ!俺に任せろ!」

ケンゴ「サトシ、、」

サトシ「俺たち、カントー連合だろ!?」

ケンゴ「サトシ、、うっ。ありがとう!」

サトシ「ここは俺に任せて、お前は明日のコウヘイとのバトルに備えて練習してこいよ!」

ケンゴ「ありがとうサトシ。僕、練習してくるよ!」

サトシ「じゃあ俺、ちょっと予定あるからまたあとでな!」

サトシは先に退室し、教室にはケンゴだけが残った。
 ▼ 71 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 11:52:53 ID:U6f2PgFw [8/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ「さて、疲れたけど僕も特訓に行こっと」

ケンゴが教室を出ようとした時、校内放送のアナウンスが流れた。

放送「参加者の皆さんへ連絡です。近隣の山で、野生ポケモン達の争いが多発しています。危険ですので調査が終了するまで敷地内から出ないで下さい。繰り返します。近隣の山で野生ポケモンの、、」

ケンゴ「シゲルの声だ、、」

突然、敷地内から出る事を禁じられ、参加者は騒然としながらもアナウンスに耳を傾ける。

放送「次の情報が入り次第、都度皆様へお知らせします」

ケンゴ「近隣の山でそんな事が起きてたのか、、」

タケシ「ケンゴ。今日は色々と災難だったみたいだな」

ケンゴ「あ、タケシ」

同じく授業を終えたタケシが隣のクラスから顔を出した。

タケシ「サトシと一緒じゃないのか?」

ケンゴ「サトシならどっか行ったよ。それよりタケシ、今の放送聞いたよね?」

タケシ「あぁ、俺達が知らないとこで色々と問題が起きてるらしいな。もしかしたら最近ニュースになってるポケモンの暴走や失踪事件と関係があるかもな、、」

ケンゴ「それなら僕も船のニュースで見たよ。あと、確かトレーナーやポケモンが失踪し、、」

シェラー「あら君たち!いいとこにいたわ!ちょっと手伝って欲しいんだけど!」

2人の会話に、突然現れたシェラーが割って入る。

ケンゴ「先生、、」


タケシ「シェラー先生!そうだと思いこのタケシ、隣のクラスから人混みをかきわけ
貴方の手足となシビレビレ!!」

グレッグル「ケッ」

ケンゴ「タケシ、、」


シェラー「授業で使ったレジャー用品を片付けたいんだけど人手が欲しくて!」

ケンゴ「いいですけど、どこにありますか?」

シェラー「外にあるから来てくれるかな?」

ケンゴ「わかりました」

倒れたタケシをグレッグルがどこかへ引っ張って行き、ケンゴはシェラーと一緒に外へ出た。


 ▼ 72 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 11:55:15 ID:U6f2PgFw [9/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
倉庫にて

シェラー「ありがとう!おかげで助かったわ♪」

ケンゴ「また何かあったら言ってください。あと、今日は色々とすみませんでした」


シェラー「あぁ良いのよ!無事に帰ってきてくれたんだし!明日からまた授業頑張ってね♪」


ケンゴ「あ、はい!ありがとうございました!」

シェラー「あ、そうそう。ところで、今日山で授業を受けた時、不審な人物は見なかった?」

ケンゴ「不審な人物ですか?」

シェラー「例えば、サマースクールの参加者とは別の、人の集団とか、ポケモン機関の面々とか」

ケンゴ「いえ、見てませんけど、、。どうかしたんですか?」

シェラー「色々と物騒だから気になってたの。念を押しておくけど、外での活動は気をつけてね?いつどこで、何があるかわからないから」

ケンゴ「確かに、最近のカントーは事件が多いみたいですからね」

シェラー「もしかしたら貴方達のすぐ近くに、危ない人がいるかもよ?」

ケンゴ「ははは、まさかそんな」

シェラー「貴方のすぐ近くにね、、」

ケンゴ「せ、先生?」


シェラー「なーんちゃって♪」

不敵な笑みを浮かべたシェラーだが、すぐに普段通りにおどけてみせる。


シェラー「明日はポケモンバトルするんでしょ?楽しみにしてるから頑張ってね♪」

ケンゴ「あ、はい!」

シェラー「じゃあね!」

ケンゴ「失礼します!」

ケンゴはその後、日が沈むまでポケモン達の調整をおこなった。
 ▼ 73 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 11:58:17 ID:U6f2PgFw [10/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オーキド研究所にて

ケンジ「言われた通り、ケンタロス達を招集しておいたよ」

サトシ「ありがとうなケンジ!」

ケンジ「君がウララだね?一応ポケモンコンテストの映像をケンタロス達に見せておいたよ」

ウララ「どうもありがとう」

サトシとウララがオーキド研究所に行くとケンジがケンタロスを招集してくれていた。

サトシ「じゃあウララから言ってくれ」

ウララが一歩前へ出る。

ウララ「はじめまして。あたしはウララ。ポケモンコンテストのグランドフェスティバルで優勝を目指す、コーディネーターよ。この中で、ポケモンコンテストに興味のある子はいるかしら?」

サトシ「ポケモンコンテストに出たいって思ったら前に出て来てくれ」

ケンタロス「ンモー!」

そして8体のケンタロスが前に出てきた。

ウララ(うそ、、)

サトシ(意外にいた!)

ケンジ(あの8体、映像のポフィンに食いついてた子たちだ、、言った方が良いかな)
 
サトシ「そっかそっか!出てみたいんだな!どうする?」

ウララ「そ、そうね。えーっと、、」

ケンタロス達「ンモォー!」

8体のケンタロスはウララの元へ寄り、ポケットを探るように鼻を近づける。

サトシ「すげぇ懐いてるじゃないか!」

ウララ「ちょ、ちょっと待ちなさい貴方たち」

ケンタロス「ンモォー!!」


ウララ「待ちなさいってば!待ち、、きゃっ!何するのよ!」

ケンジ「きっとポフィンを探してるんだ!」

そしてケンタロス達はウララを背中に乗せ走りだした。

ウララ「いやぁー!!」

サトシ「ウララ!!」

ケンジ「大変だ!追いかけないと!」

サトシとケンジはウララを連れたケンタロスを追った。
 ▼ 74 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 12:33:26 ID:U6f2PgFw [11/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サマースクール開始から遡ること1か月前、、

世界中に散らばり裏で暗躍するポケモンの密売・密猟組織〜ロケット団。
いま、その本拠地のあるカントーにて恐ろしい計画が実行されようとしていた。

ロケット団本部にて

ドミノ「M3計画?」(エムスリー)

サカキ「次のプロジェクトコードだ」

ロケット団のボス、サカキに呼ばれ部屋を訪れたのは、
AクラスNo.009、黒いチューリップこと
幹部クラスの女性団員、ドミノである。

ドミノ「それはいったいどのような内容で?」

サカキ「人間とポケモン。その両方の能力を極限にまで引き伸ばし、かつてない究極のロケット団をつくる。これを見ろ」

ドミノ「これは、、」

サカキがドミノに渡した資料。それは遺伝子ポケモンミュウツーに関する情報と
その実験過程と結果を細かく記載したものであった。

サカキ「我々がかつて実行したと思われる研究の資料だ。だが不可解な事に、その記憶は誰も覚えていない」

ドミノ「どういう事でしょうか」

サカキ「これは憶測だが、恐らく我々は実験を成功させ、ミュウツーとやらを作り上げた。だが戦闘能力を極限にまで高められたミュウツーは我々の手に負えず、やがて暴走し世界のどこかへと姿を消した。そして我々の記憶は研究所とともにミュウツー或いは他者の手によって抹消され、ミュウツーの情報が世に公表されていない事、そして我々ロケット団が現在も健在している事を踏まえると、記憶を消したのは恐らくミュウツーの仕業だ。仮にも表の人間が関与したとなると、我々組織は既に残っていないはずだからな」

ドミノ「では、仮にその資料がミュウツーの消し忘れたものだとしたら、、」

サカキ「我々はまだ成功を手放してはいない、、という事だ」

ドミノ「我々が建設したニューアイランドはこの資料を元にしたのですね。では
その実験を再びおこなうのですか?」

サカキ「今回の狙いはミュウツーではない。狙ったところで我々の手に負えないことは充分目に見えている」

ドミノ「では今回の狙いと言うのは?」

サカキ「いま言ったように、人間もミュウツーのように強化し、ポケモンだけではなく扱う人間も戦闘に参加させる」

ドミノ「人間もですか?踵を返すようですが人間を戦闘用に強化したとして、それを
抑える事が出来るのでしょうか?仮にボスの推測が正しいとしたら過去の我々はそのミュウツーとやら一匹ですら手に負えなかったのですよ?」

サカキ「その点に関してはシラヌイ博士が制御システムを開発している。と言っても、説明するより直接見せたほうがお前の疑念も晴れるだろう」

秘書のマトリがサカキに黒いボールを渡すとサカキは黒いモンスターボールをドミノの前へ投げた。床に落ちたボールから飛び出したもの、それは、、

ドミノ「これは、、人間?」

サカキ「今朝シラヌイ博士から届いた試作品だ。名は確かサオリと言ったかな」

ボールの中から現れたのは、両手足に黒いリスト・レッグバンド、そして首には黒いチョーカーをつけた、トップコーディネーターのサオリであった。

サカキ「このモンスターボールM3と首についているチョーカー、
そして手足のバンドこそ、シラヌイ博士の発明した洗脳機器だ」

ドミノ「シラヌイ博士も随分と
人道から外れた事をするのですね。嫌いじゃないけど」
 ▼ 75 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 14:55:24 ID:fGTMcGhA [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サカキ「ボールから発せられる電波をチョーカーがキャッチ。対象を催眠状態にし、
手足のバンドは身体能力を強化する。強化された人間をM3とし、プロジェクトに導入する」

ドミノ「このボール自体が電波塔の役割を。という事ですか」

サカキ「そしてこのプロジェクトには外部からの協力者が関わっている。入れ」

サカキが合図すると扉が開き秘書のマトリが入室し一礼した後、続いてもう1人の女性が入ってきた。


J「随分と待たせてくれるものだ」
 

サカキ「彼女は以前シンオウ地方を拠点に暗躍していたポケモンハンター、Jだ」

ドミノ(ポケモンハンター?)


サカキ「彼女はシンオウ地方にて組織を立ち上げ、裏でポケモンの売買をおこなっていた。だが以前取り引きをしている最中にトラブルがあり、組織は湖に沈み、彼女だけが助かった」


ドミノ「それで、仕事をしくじったその彼女をロケット団の新たなメンバーとして受け入れようと?」
 

J「随分と礼儀のなっていないものだな。挑発するなら相手を見誤らない事だ。貴様、それでも組織の一員なのか?」


ドミノ「無礼なのはお互い様でしょ?それとも、初対面の相手に武器を向けるのがポケモンハンターの挨拶なのかしら」
 

マトリ「ボスの前です。お二人とも落ち着いて下さい」


Jが腕に装着した機械をドミノの顔に向け、ドミノは腕を組み顔をそらす事なく微笑む。マトリの一言で、Jは腕を下ろし、ドミノも組んでいた両腕をほどいた。


J「なるほど。貴様の武器はその隠し持っていた黒い花か」

ドミノ「!」

J「そこの秘書、安心しろ。相手を見誤って攻撃を仕掛けるほど、私は馬鹿ではない」

マトリ「まだボスの話は終わっていません。どうか最後までご静聴を」


サカキ「彼女は取り引き相手だ。彼女がここにいる理由は自身の組織の復活。我々ロケット団の計画に力を貸す代わりに、彼女の組織復活の為の後方支援をこちらで受ける。Jの出した条件を私が承諾し、交渉が成立したのだよ。ここにいる間は私のやり方に従うという条件を加えてな」
 ▼ 76 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 14:56:09 ID:fGTMcGhA [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドミノ「それで、我々の任務はどのような内容で?」
 

サカキ「まずは素材となる人間とポケモンを捕獲だ。そしてニューアイランドの実験場へ送り、その後はシラヌイ博士が素材を取り扱う。2人の任務は主に素材の捕縛だと思っていい」


J「そんな簡単な事で良いのか。それなら前の組織を復活させなくとも、私がロケット団に入り組織を動かした方が効率良さそうだな」


ドミノ「あら、随分と自信があるみたいね。言っておくけど、もし下手うったりしたら、取引相手だろうが私は容赦しないから♪」
 
J「杞憂だな」


サカキ「これはシラヌイ博士からの要望だが、実験の比較対象として凡人から秀才まで幅広く素材が必要なそうだ。くれぐれもしくじるなよ?表の連中に勘づかれ最初に動き出すのは四天王の奴らだ。それを肝に命じておくように」


J「なら四天王ごと捕縛するまでだ。私はこれより調整に入る。用があったなら都度連絡をくれ」
 

サカキ「2人には先ず一緒に動いてもらう。近い場所で互いの実力を目にするがいい」

ドミノ「わかりました。如何なる任務であろうと遂行してみせます」
 
サカキからの指令を聞き、Jは部屋を後にした。
 

ドミノ「あの女、大丈夫なのでしょうか?」

サカキ「ヤツが使えるかどうかはすぐに分かるさ。任務に関してどう動くかはお前達に任せる。良い結果を期待している」

ドミノ「はっ!」

サカキ「会ってみたいものだな、、ミュウツー」


資料に記載されてある、機械を装着したミュウツーの姿をサカキが見つめる。そしてロケット団とJが手を組んで以降、カントーではトレーナーの失踪事件が多発した。
 ▼ 77 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 15:26:06 ID:fGTMcGhA [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
食堂にて

タケシ「おーいケンゴ、ここだここ」

夕食の時間となり、先に座っていたタケシとシゲルがケンゴを呼ぶ。

シゲル「お疲れ。今日は随分とやらかしてくれたね」

ケンゴ「ひっ!す、すみません」

シゲル「まぁ幸い怪我人やポケモンへの被害が出なかったから良かったけど、きのみ狩りとはいえ気をつける事だね」

ケンゴ「うん」

タケシ「さっきノゾミから聞いたぞケンゴ。お前、ヒカリとケンカしたんだって?」

ケンゴ「あ、うん」

ケンゴは一連の流れを2人に話した。

タケシ「なるほど。火事の事は聞いてたが、裏ではそんな事があったのか」

シゲル「告白すると言った矢先にこれか」

ケンゴ「明日はコウヘイとバトルするのに、これじゃあ合わす顔がないよ」

タケシ「まぁそんなくよくよするなよ。ヒカリもヒカリで言い過ぎたって気にしてたらしいし、今日一日時間を置いて、明日の朝にでも謝ればいいさ」

シゲル「そうそう。ケンカした時はお互いにクールダウンする時間が必要さ。まずは落ち着く事だね」

ケンゴ「うん。そうするよ」

タケシ「そう言えばサトシの奴、今日も遅いな。いつもなら腹が減ったらすぐご飯に食いつくんだが、、」

サトシ「おーい、連れて来たぜ!」

タケシ「ん?」

ケンゴ「あれ、キミは!」

ウララ「揃いも揃って何の集まりかしら」

噂をしていると、サトシがウララを連れてやってきた。

シゲル「君は確かサトシと同じクラスの、、」

サトシ「あぁ!ウララだよ!」

ウララ「ウララだよ!じゃないわよ。こっちは事情も聞かされず急に連れてこられたんだから。ちゃんと説明しなさいよ」

サトシ「昨日シゲルが言ってじゃないか。女子の意見も欲しいって。だからウララに
相談にのってもらおうと思ってさ!」

タケシ「お前は毎日誰か連れてこないと気が済まないのか」

ウララ「話が全然みえてこないんだけど」

ケンゴ「だ、ダメだよサトシ!そう言うのはちゃんと人を選んでから連れて来てよ!」

シゲル「確かに昨日はそう言ったけどケンゴの言う通り、そういうのは関係性を考えてまずはケンゴに相談してからでないと」
 ▼ 78 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 15:34:38 ID:fGTMcGhA [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「そうなのか?」

ケンゴ「それに、その子だけは絶対ダメだよ!」

ウララ「よく分からないけどなんか癪に触るわね」

タケシ「とりあえず2人とも立ってないで座ったらどうだ?」

ケンゴ「そうだよ!、、え?」

ウララ「用があるなら早く済ませてくれるかしら。あたし、夕食がまだなんだけど」

シゲル「なら食べながらゆっくり話そう。空腹での話し合いはイライラの素だからね」

ケンゴ「待ってくれよ!何で勝手に決めてるのさ!」

タケシ「それじゃ夕食を取りに行くか」

サトシ「俺カレーにしよっと!」

ウララ「遅くなったせいで混んじゃったじゃない。まったく」

ケンゴ「聞いてってば!僕の話を聞い、、待って!置いて行かないでくれよ!」

夕食後はウララに説明するべく広間に移動した。最初は話も聞かず夕食を食べてすぐその場を去ろうとしたウララだったが、ミクリの授業でペアを組む際にサトシと組むと新たな才能が開花する可能性がある旨をタケシに言われ、以前コンテストでヒカリがウララを倒したという根拠もあり二つ返事でケンゴの相談に乗る事となった。そもそも反省文を書いている間に他の参加者が既にペアを決めていた事も、タケシの交渉には有利に傾いた。


そしてケンゴがヒカリを好きな事、振り向いてもらう為にどうすれば良いのかアドバイスが欲しい事をウララに伝えた。

ウララ「ふぅん、あのヒカリさんをね。いい趣味してるじゃない。あたしの引き立て役同士でお似合いだと思うわ」
 
ケンゴ「な、なんだと!!」

サトシ「ところでさ、前々から思ってたんだけど、もしヒカリもケンゴの事を好きだったらどうするんだ?」

ケンゴ「はっ!!」

タケシ「そりゃあ、、付き合うに決まってるだろ」

ケンゴ「つ、付き合う!!?」

シゲル「交際スタートだね」

サトシ「交際?ポケモンを使って何かするのか?」

ウララ「そんな訳無いでしょ?2人でデートとかするのよ」

ケンゴ「で、デート!!」
 ▼ 79 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 15:44:23 ID:fGTMcGhA [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タケシ「一緒にお出かけして映画観たり公園行ったり」

シゲル「手を繋いで海沿いを歩いたり」

ウララ「お洒落なカフェでランチしたりとか、そんなとこね」

ケンゴ「僕がヒカリと、、、ヒカ、、へへっ、、ンゴ」

サトシ「そんなの、別に付き合わなくても2人で行けばいいじゃないか」

シゲル「友達の関係で出かけるのと恋人の関係で出かけるのは意味が違ってくるんだよ」

サトシ「なんで?」

タケシ「じゃあ聞くが、俺たちがシンオウ地方を旅した時、お前はヒカリと手を繋いだか?」

サトシ「いや、手は繋がなかったけどさ」

タケシ「相手を好きになったら1番近くでその人を感じていたい。だから手を繋いだりするんだよ。お前も人を好きになればわかるさ」

サトシ「じゃあ明日手繋いで散歩したらいいじゃないか」

タケシ「それが出来ないんだよ」

サトシ「なんで?」

シゲル「サトシ、お前はいま何も喋るな。話を聞くだけにしろ」

ウララ「これじゃ話の進みようがないわね」

タケシ「ケンゴ?おーいケンゴ」

ケンゴ「えへへ、、海、、山、、はっ!何だい?」

タケシ「いつ告白するかもう決めたのか?」

ケンゴ「いや、それはその、、」

シゲル「告白は直接言うのか?それとも電話か手紙かい?」

ケンゴ「これでも僕は男だから、直接言うよ!もしも明日、コウヘイにバトルで勝ったら僕はヒカリに告白する!」

タケシ「覚悟を決めたんだな」
 
シゲル「その前に仲直りだけどね」

サトシ「頑張れよケンゴ!」

ケンゴ「みんなありがとう!」   

そのあとしばらくケンゴはみんなの前で告白の練習をした。
 ▼ 80 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 15:45:41 ID:fGTMcGhA [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タケシ「それじゃ、今日はここまでにしておくか」

ケンゴ「ヒカリ、僕はヒカリを、、僕は、、」

シゲル「まぁとにかく、素直に自分の気持ちを伝えればいい。焦らずにね」

ケンゴ「うん、、」

サトシ「ウララも何かアドバイスはないか?」

ウララ「ないわよ」

タケシ「何でもいいぞ。今のケンゴになら」

シゲル「女性の意見は大事だからね」

サトシ「頼むよウララ。ケンゴの為なんだ」

ウララ「そんな事言われても、、。うーんそうね、、とにかく、真剣さが伝わればそれで良いんじゃないかしら」

サトシ「なるほど!真剣さか!」

ケンゴ「あ、ありがとう」

タケシ(ウララのやつ、意外だな。ここまで素直に協力するとは、、)

サトシ「今日からウララもカントー連合の一員だな!」

ウララ「なによそれ」

タケシ「とりあえずもう休もうか」


解散し、それぞれが自分の部屋に戻った。
 ▼ 81 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 18:37:29 ID:U6f2PgFw [12/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日(3日目)

ケンゴ「ついに今日か、、」

サトシ「ケンゴー、起きてるかー?」

ケンゴ「あ、おはようサトシ」

サトシ「今日はいよいよバトルだな!」

ケンゴ「うん。今日は絶対に負けられない」

サトシ「頑張れよケンゴ!」

ケンゴ「ありがとうサトシ。それにしても今日は早いね」

サトシ「さっきウララに叩き起こされたんだ。ウララに渡したケンタロスが言う事を聞かなくて研究所の倉庫を壊しちゃったんだよ」

ケンゴ「へ、へぇ。それは大変だったね」

サトシ「朝食まだだろ?行こうぜ!」

ケンゴ(なんだろう。サトシが少し羨ましく感じる)

サトシ「どうした?」

ケンゴ「あ、ううん何でもない。支度するからちょっと待っててよ」

ケンゴは支度を済ませ、食堂へ向かった。
 ▼ 82 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 18:54:57 ID:U6f2PgFw [13/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
食堂にて

タケシ「昨夜は眠れたか?」

ケンゴ「何とかね。今日は全力を尽くしてコウヘイと戦うよ」

タケシ「その意気だ」



ウララ「痛っ!ちょっと!どこ見て歩いてんのよ!」

参加トレーナー「す、すいません!」

ウララ「朝食落とすとこだったじゃない!気をつけなさいよ!!」

サトシ「まぁまぁ、ちょっとぶつかっただけじゃないか。そんな怒るなよ」


「カントー連合のウララさんだってさ」

「今朝、研究所の倉庫を吹き飛ばしたらしいよ」

「昨日もトキワの森に火を点けたんだって」

「放火も?やだこわーい」


ウララ「うっ!」



ケンゴ「あの子、今日も怒ってるね」

タケシ「ウララか?コンテストの朝練に出て、ケンタロスが倉庫に向かって
はかいこうせんを打ったらしいな、、。どうしたケンゴ。そんなジーっとみて」

ケンゴ「、、、なんでもない。サトシはいいなぁ。あの子と打ち解けて仲良くしてさ。僕なんて全然ヒカリと喋れてないのに」

タケシ「あいつらは別にケンゴが羨ましがるような関係にはならないと思うけどな」

ケンゴ「そうかな。ところで、ヒカリは見なかった?」

タケシ「いまのところ見かけてないな。その内来るんじゃないか?」

ケンゴ「そっか。早く謝んないと」


ノゾミ「おはよう2人とも」

ケンゴ「ノゾミ!」   

タケシ「やぁノゾミ」

ノゾミ「昨日はなんだか大変だったみたいだけど、良く眠れたかい?」

ケンゴ「まぁそれなりに。ヒカリは?」

ノゾミ「ヒカリなら寝坊したみたいで、さっき迎えに行ったら先に行っててだってさ。そろそろ来ると思うけど。昨日の疲れなのか、考え事して眠れなかったのか、分からんけどさ」
 ▼ 83 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 19:16:38 ID:U6f2PgFw [14/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ「そっか、、」

ノゾミ「まぁそんなに落ち込むなって。あいつ、別にあんたを嫌いになった訳じゃないと思うからさ」

ケンゴ「でもなぁ、、」

ノゾミ「はぁ。この様子じゃ、やる前から勝負は見えてるね」

タケシ「ケンゴ。メンタルを整えるのもトレーナーの実力だぞ?」

ノゾミ「そうそう。コウヘイに勝つ前に、先ずは自分に勝たないと。でなきゃバトルも恋も、コウヘイに取られるかもよ?」

ケンゴ「んな事あってたまるか!僕はあの眼鏡に、、コウヘイに勝つ!そしてヒカリに言うんだ?僕がヒカリの事をす、、す、、」


コウヘイ「ヒカリの事が、なんですか?」

ノゾミ「わ、びっくりした」

タケシ「やぁコウヘイ」

ケンゴ「コウヘイ!お前なにしに来たんだ!」

コウヘイ「ぬふ。ヒカリさんを朝食に誘おうと探してたのですが、どうやらここには居ないみたいですね」

ケンゴ「ほっほぅ、朝っぱらからストーキングですか!ご苦労な事で!言っておくけど、僕はお前に負けないぞ!」

ノゾミ「なんだ、元気じゃないか」

タケシ「落ち着くんだケンゴ。とりあえず朝食を済ませよう」

ケンゴ「お前には絶対に負けないからな!!」

コウヘイ「やきもちでお腹は膨れませんよ?幼馴染のケンゴ君」

ケンゴ「キィ!外に出ろコウヘイ!いますぐ決着つけてやる!」


サトシ「お前らどうしたんだ?」

ウララ「立ち話なら他でやってくれるかしら。後ろ通りたいんだけど」

コウヘイ「これはこれは、すみません」

タケシ「コウヘイも座ったらどうだ?」

ウララ「コウヘイ?あぁ、貴方があの」

コウヘイ「ぬふ、その言い方ですと僕も少しは有名になったものですね」

ウララ「ええ、そりゃあ嫌でも覚えるわよ。貴方のせいでこっちはカントー連合とかいうわけのわからないグループに付き合わされてるんだから」

コウヘイ「はい?」

その時、校内放送が流れた。

放送「参加者のお呼び出し申し上げます。ヒカリさん、職員室まで来てください。
繰り返します。ヒカリさん、職員室まできて下さい」

 ▼ 84 ロゼリア@きのはこ 25/02/20 20:07:43 ID:NPHQuxpI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こんだけウララの出番があるSSも珍しいな
 ▼ 85 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 20:46:20 ID:U6f2PgFw [15/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タケシ「この美しい声はシェラー先生」

ケンゴ「ヒカリのやつ、呼び出される。何かあったのかな」

サトシ「昨日の山での件とか?」

ウララ「それならあたし達全員呼ばれてるでしょ」

コウヘイ「では私はこの辺で」

タケシ「もう行くのか?」

コウヘイ「えぇ。時間ですので」

タケシ「時間?」

ケンゴ「さてはお前、僕とのバトルに向けて特訓する気だな!無駄なあがきを!」

コウヘイ「ぬふ。ご想像にお任せしますよ幼馴染のケンゴ君」

ケンゴ「こいつ!放課後覚えてろよ!!」
 

コウヘイは退室した。


タケシ「仲直りできるチャンスだったのにな」

ケンゴ「うん」

サトシ「まだ放課後まで時間がある!それまでに謝れば大丈夫だって!」

ノゾミ「あたしからもヒカリに言っておくよ。昼休みにでも会えるようにしとくからさ」

ケンゴ「ノゾミ、、ありがとう」

ノゾミ「礼には及ばないよ。あたしはあんたらにベストな状態で正々堂々とバトルしてほしいだけ。そっちの方が燃えるし」

タケシ「同じクラスなんだから何度だって話すチャンスがあるさ」

ケンゴ「う、うん。でも、何だかもうヒカリに、、」

サトシ「どうした?」

ケンゴ「、、いや、やっぱ何でもない。みんなの言う通りだね。頑張るンゴ」

ノゾミ「んご?」

その後、朝食を終えたケンゴ達は教室に向かい、授業が始まった。
 ▼ 86 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 21:21:45 ID:U6f2PgFw [16/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その後、朝食を終えたケンゴ達は教室に向かい、授業が始まった。

ジョーイ「はい、じゃあ授業を始めます」

ノゾミ「先生、ヒカリが居ませんけど」

ジョーイ「あ、そうそう。ヒカリさんですが、ちょっと体調不良だそうなので、体調が回復するまで保健室にいるそうです」

ケンゴ(ヒカリ、、)

サトシ「ヒカリのやつ、昨日まで元気だったのに」

ノゾミ「ヒカリは大丈夫なんですか?」

ジョーイ「今はシェラー先生がついてるわ。本来なら本職である私が診察するんだけど、シェラー先生が任せて欲しいって聞かなくてね」

ノゾミ「そうですか、、」


ジョーイ「あともう一つ、保健室で体調不良の人が休んでいる場合、風邪等の症状が移る可能性もあるので、面会は控えて下さい」

全員「はーい」

サトシ「なんだ、じゃあヒカリのとこ行けないのか」

ケンゴ「ヒカリ、、」

サトシ「そう心配すんなって!放課後までには戻って来るさ!」

ケンゴ「だといいけど、、なぁサトシ」

サトシ「ん?」

ケンゴ「シェラー先生の事、どう思う?」


サトシ「シェラー先生?明るくていい人じゃないか。それにポケモンリーグの職員なんだろ?もしかしてお前、シェラー先生の事まで、、」」

ケンゴ「違うわい!!、、なんか時々怖いって言うか何というか、、最近物騒な事件が起きてるから考え過ぎかも知れないけど、、」

サトシ「さっきノゾミから聞いたけど、失踪事件だっけ?まさか、ヒカリがその事件に巻き込まれたって思うのか?」

ケンゴ「シッ!声が大きいよ、、。ただ何となく気になっただけだよ」

サトシ「考え過ぎだって。こんなに参加者がいる場所でそんな事件起こらないだろ?」

ケンゴ「だといいけど、、」  

ジョーイ「そこのお2人さん。もう授業は始まってるわよ?お喋りは終わるまで我慢してね?」

サトシ「あ、すいません」

結局ヒカリはこの日、教室に姿を見せる事は無かった。そして放課後をむかえた研究所では"1人の少女をかけた熱き青春のバトル"と言うキャッチフレーズで宣伝がおこなわれ、ケンゴ達のバトル見たさにスクールの参加者全員が集まり、ケンゴは引くに引けない状況となった。開会式の開かれたフィールドでは不在であるヒカリをかけたケンゴVSコウヘイのポケモンバトルが開催された。
 ▼ 87 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 21:26:53 ID:U6f2PgFw [17/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コジロウ「さぁさぁ!今日はなんとサマースクール参加者の中から2人のトレーナーがバトルするよぅ!今日はお祭りだぁ!」

ニャース「どっちが勝つかは誰にもわからニャいのニャ!」

コジロウ「勝者を当てた人にはいいものがありますよー!」

トレーナー1「コウヘイに300!」

トレーナー2「ケンゴに100!」

コジロウ「まいどー!」

ムサシ「あっちー。たかがガキんちょ共のバトルなのに、なんて暑苦しいのかしら」

ニャース「あのシェラーとかいう講師が青春のバトルがどうとか言って、宣伝してたのニャ」

ムサシ「ふんっ!ガキンチョ共が」
...

タケシ「シゲル。ヒカリは見つかったか?」

シゲル「それが、ジョーイさんに聞いたら今日は一日中保健室に居たみたいなんだけど、放課後になった途端居なくなったみたいなんだ」

タケシ「放課後になった途端にか、、。ならどこかでバトルを観戦している可能性もあるな」

シゲル「ところでケンゴ達は?」

タケシ「ケンゴならもうフィールドにスタンバイしてる。サトシもケンゴに付き添っているらしい」
...

サトシ「頑張れよケンゴ!お前なら勝てる!」

ケンゴ「ありがとう。ヒカリはいた?」

サトシ「それが、まだ見当たらなくてさ」

ケンゴ「そっか、、」

サトシ「大丈夫だって!ヒカリが見ていなくても、ケンゴの思いはきっと届くさ!とにかく全力でぶつかってこいよ!」

ケンゴ「う、うん、、そうだね!」

サトシ「勝ってヒカリに告白だ!」

ケンゴ「ありがとう、、じゃあ行ってくるよ!」

サトシ「あぁ!行ってこい!」

ケンゴとコウヘイが向かい合い、シゲルが審判として駆けつけた。

コウヘイ「ついにこの日がやって来ましたね、幼馴染のケンゴ君」

ケンゴ「お前なんかには絶対負けないからな!あと二度とその呼び方するな!」

シゲル「これよりケンゴ対コウヘイの試合を始めます。使用ポケモンは3体!それではバトル開始!」

ケンゴ「行け!キノガッサ!」

コウヘイ「行きますよ!ベロベルト!」

ヒカリを賭けた熱いバトルが、いま始まった。
 ▼ 88 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 21:37:18 ID:U6f2PgFw [18/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ「コウヘイの一体目はベロベルトか、、」

コウヘイ「まずは一勝します。ベロベルト、したでなめる攻撃」

ケンゴ「キノガッサ!回り込んでマッハパンチ!」

ベロベルトの攻撃をかわし、キノガッサがカウンターでマッハパンチを打ち込む。


コウヘイ「なかなかやりますね。10まんボルトです!」

ケンゴ「効果抜群でも体力はあまり削れてないか、、キノガッサ!エナジーボールだ!」

互いの技がぶつかり合い、強い爆風がフィールドを吹き抜け、2匹のポケモンが煙に巻かれる。

ケンゴ「走れキノガッサ!」

コウヘイ「同じ手は食いません!ベロベルト!舌で煙を吹き飛ばして下さい!」

ケンゴ「いまだ!キノガッサ!マッハパンチ!」

コウヘイ「ベロベルト!パワーウィップです!」

その時、、

シェラー「はーいみんな注目ー!!」

コウヘイ「!!」

ケンゴ「え?」

研究所の方から聞こえたシェラーの声。皆が一斉に振り向くと、そこには研究所の屋根から拡声器を片手に見下ろすシェラーがいた。

ケンゴ「シェラー先生、、」


シェラー「突然だけどみなさーん!このペンを見てくださーい!」

ケンゴ「先生!いま大事なバトルなんです!後にして下さい!」


シェラー「いくわよー!3.2.1、、」

コウヘイ「、、はっ!あれを見てはいけません!」

ケンゴ「え?」


シェラー「そーれ!」

その時、シェラーの持っていたペンから強烈な眩い光が放たれる。僅か1秒程の発光であったが、その場に居合せた人の視力を一時的に奪うには充分であった。

ケンゴ「うわっ!」

シェラー「今よ。一気に制圧して」

シェラーが無線機を取り出し誰かへ連絡を入れると、その連絡を待っていたかのように森から黒いコスチュームの集団が押し寄せる。皆の視界が元に戻った頃には研究所の敷地内が包囲された。
 ▼ 89 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 21:47:54 ID:U6f2PgFw [19/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ「なんだあの集団!」

コウヘイ「バトルは中止です!奴らに捕まる前に避難しますよ!」

ケンゴ「避難っていっても、、シェラー先生!これはどういう事ですか!」

シェラー「ごめんねー♪貴方達のバトルに水を差して悪いけど、こっちも色々と事情があるの」

ケンゴ「何言ってるんですか!ちゃんと説明し、、」

トレーナー1「うわぁ!」

トレーナー2「助けてくれー!」

ケンゴ「!?」

状況を掴めないケンゴを他所に、サマースクールの参加者が黒いコスチュームの集団に襲われ網で捕獲されていく。ケンゴが周りに目を向けたその時、シェラーがペンから青白い光を放ち、ケンゴを襲った。

ケンゴ「ぐっ!」

シェラー「あら痛かった?でも安心してね。別に命を奪うつもりはないから」

ケンゴ「先生、、何を、、」

シェラー「もう先生って呼ばなくていいわよ。
本来なら正体を隠すのだけど、君はお手伝いしてくれたもんね。
特別に教えてあげる。ロケット団Aクラスナンバーズ009ドミノ。
人は私を、黒いチューリップと呼ぶ」

変装を解き、シェラーが本当の正体を露わにする。

サトシ「ケンゴ!大丈夫か?」

ケンゴ「サトシ、、」


R団員1「そこにもいたぞ!」

R団員2「捕まえろ!」

ケンゴ「うわ!!」

   
シゲル「ブラッキー!2人を守れ!」


ウララ「ちょっと!なんなのよこれ!」

タケシ「あいつらはロケット団だ!」


コウヘイ「皆さん!逃げて下さい!」

ドミノ「逃げても時間の無駄だけど、せっかくだから貴方達の基礎能力を見せてもらおうかしら。それじゃ、鬼ごっこ開始〜♪」

ロケット団の団員達がケンゴ達を目掛け向かってくる。状況を未だ受け入れられないケンゴだが抵抗を決意し、サトシが研究所に預けているポケモン達も加勢してロケット団を相手にしても退けをとらない勢いで応戦する。
 ▼ 90 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 22:15:19 ID:U6f2PgFw [20/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ「キノガッサ!マッハパンチ!」

サトシ「ピカチュウ!エレキボール!」

ムサシ「ちょっとちょっと、なんでここにロケット団がいる訳?」

コジロウ「さ、さぁ」

ムサシ「ちょっとアンタ達ー!あたし達もロケット団なんですけどー!」

無線「ドミノ様。ロケット団と名乗る3人組がいます。どうされますか?」

ドミノ「ロケット団?あれが?、、構わないわ捕縛しなさい」

無線「了解」

R団員「そこの3人組も捕まえろぉ!」

ムサシ「ちょっとなんでよ!アタシ達もロケット団だっつーの!!」

ドミノ「貴方達もM3にしてあげる。そうすれば少しはロケット団としてマシになるかもね♪」

ムサシ「誰よあんた!!」

コジロウ「そうだそうだ!サカキ様に言いつけるぞ!」

R団員「ドミノ様に向かってなんだその口の聞き方は!捕まえろ!」

団員達「うおぉ!!」

コジロウ「ム、ムサシ!!」

ニャース「とにかく逃げるのニャ!」

ドミノ「各班に告ぐ。作戦通り、A班はトレーナーを、B班は研究所にいるオーキド博士をそれぞれ捕縛」

オーキド博士「なんの騒ぎじゃ!」

外の異変に気づき研究所からオーキド博士が顔を出す。

コウヘイ「博士!中にいて下さい!」

コウヘイの指示により、サマースクールの参加者がロケット団の魔の手をかいくぐり
研究所を目指す。しかし、ドミノの無線を受けた別働隊のロケット団が森から出現し、研究所を包囲した。


ケンゴ「そう言えばヒカリは、、ヒカリ!いたら返事をしてくれ!」

コウヘイ「この状況で探すのは無謀です!先ずは自分が助かる事を考えて下さい!」

ケンゴ「ヒカリがどこかに居るかも知れないんだ!僕は探すよ!」

参加者とロケット団が入り乱れる敷地内で、ケンゴはヒカリを探しに行った。

コウヘイ「ケンゴ君!」

サトシ「コウヘイ!ケンゴは俺が何とかする!お前は他の人達と一緒に避難してくれ!」

コウヘイ「サトシ君、、わかりました。では気をつけて下さい」
 ▼ 91 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 22:22:57 ID:U6f2PgFw [21/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウララ「ガバイト!すなあらし!」

タケシ「グレッグル!どくづきだ!」

シゲル「ここのポケモン達には手を触れさせない!いけ!カメックス!」

研究所へ逃げるトレーナーもいれば、ケンゴ達を筆頭に立ち向かい払い除けようとするトレーナーもおり、数では劣るものの抵抗は続いた。

ケンゴ「キノガッサ!マッハパンチ!」  

サトシ「ピカチュウ!10まんボルト」

ドミノ「ふぅん。なかなかしぶといじゃない。まぁそんな事より、、」

コウヘイ「さぁ、早くこちらへ!」

ドミノ「敷地に仕掛けたはずのトラップが機能しない、、誰かさんが勘づいてたってわけね、、」   

サトシ「ケンゴ!ヒカリはここに居ないみたいだ!もしかしたらまだ校舎にいるかも知れない!」

ケンゴ「校舎か、、わかった!」

2人は校舎へ向かう事にした。しかしその時、、

ウララ「いやぁ!!」

ケンゴ「今の声は!!」

タケシ「グレッグル、、グレッグルぅぅ!」

ケンゴが振り返ると、そこには銅像になったガバイトとグレッグルがおり、他のトレーナーのポケモン達も上空から降る謎の光で次々に銅像化していき、ロケット団に回収されていく。

ケンゴ「一体どうなって、、」

上空には輸送ヘリが数台旋回しており、1人の女性が小型機に立ったまま現れる。


J「これだけの数がいて素人共に手こずるとはな、、大した組織だ」

ケンゴ「あの女の人は、、」

サトシ「あいつは、、ポケモンハンターJ!!」

J「何を突っ立っている。早く回収しろ」

Jの出現により、ロケット団は一気に勢いを取り戻し、次々とトレーナーを捕獲してゆく。

トレーナー1「だめだ逃げろー!」

トレーナー2「助けてー!!」

サトシ「J!!やめろ!」

J「貴様はあの時のガキ、、。ふっ、私も運がいいものだ、、。おいドミノ、いつまで傍観している。早く制圧したらどうだ」

ドミノ「貴女に指図される筋合いはないけど、じゃあそろそろこっちも入手したての子を使っちゃおっかなー」

ドミノがモンスターボールを取り出し地上へ放り投げる。そして、ボールから出てきたのは、、
 ▼ 92 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 22:38:40 ID:U6f2PgFw [22/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ「、、ヒカリ!」

2人の前に出てきたのは、首に黒いチョーカーをつけたヒカリであった。

サトシ「ヒカリ!お前どうして!」

ドミノ「君達に戦えるのかしらねぇ♪お友達なんでしょう?その子」

ケンゴ「ヒカリ、、ヒカリ!!」

ケンゴがヒカリの元へ走りだす。

ドミノ「やりなさい」

ドミノの指示を受け、ヒカリの目が青く輝く。そして、、

ケンゴ「ぐっ!」

サトシ「ケンゴ!!」

ヒカリは蹴りでケンゴを一蹴した。

ケンゴ「ヒカリ、、、」

ドミノ「貴方達なら精神的にも痛いかもね。さぁ捕獲しなさい」

ヒカリ「了解、、目標を捕獲します」

指示を受け、ヒカリが動きだす。拳や蹴り技を繰り出すヒカリだが、速さや力が本人とは思えないほど上がっていた。

サトシ「ヒカリ!お前何やってんだ!」

ケンゴ「目を覚ませヒカリ!」

2人の問いかけに一切答えず攻撃を続け、ケンゴ達は仲間に反撃するはずもなく2分も持たず地面に倒れた。

サトシ「ぐ、、」

ケンゴ「ヒカリ、、」

ヒカリ「目標を達成する」

サトシ「く、、目を覚ませヒカリ!ピカチュウ!ヒカリに10まんボルトだ!」

ピカチュウ「ピカ!」

サトシの指示でピカチュウがヒカリに10まんボルトを放つ。目掛けてくる電撃をヒカリは素早い身のこなしでかわし、ピカチュウを捕まえサトシに勢い良く放り投げた。

サトシ「ピカチュウ!」

ケンゴ「もうやめろヒカリ!!」

ドミノ「そろそろ終わらせるわよ」

ヒカリ「了解」

傷を負った2人の元へヒカリがゆっくりと歩み寄る。

ケンゴ「ヒカリ、、」
 ▼ 93 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 22:46:33 ID:U6f2PgFw [23/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
2人の問いかけに一切答えず攻撃を続け、ケンゴ達は仲間に反撃するはずもなく1分も持たず地面に倒れた。

ヒカリ「目標を達成する」

サトシ「く、、目を覚ませヒカリ!ピカチュウ!ヒカリに10まんボルトだ!」

ピカチュウ「ピカ!」

サトシの指示でピカチュウがヒカリに10まんボルトを放つ。目掛けてくる電撃をヒカリは素早い身のこなしでかわし、ピカチュウを捕まえサトシに勢い良く放り投げた。

サトシ「ピカチュウ!」

ケンゴ「もうやめろヒカリ!!」

ドミノ「そろそろ終わらせるわよ」

ヒカリ「了解」

傷を負った2人の元へヒカリがゆっくりと歩み寄る。

ケンゴ「ヒカリ、、」

ヒカリ「う、、うあぁあぁ!」

ドミノ「!?」

ケンゴ「ヒカリ!!」

2人に手をかけようとした時、突然頭を抱えて悶えだした。

サトシ「おいヒカリ!しっかりしろ!」

ヒカリ「あぁあぁ!!嫌!やめて!痛い!」

ケンゴ(ヒカリ、、)

ヒカリ「あぁあぁあ!!」

ケンゴ「ヒカリ!しっかりするんだ!待ってろ!今助けてやるからな!」

ドミノ「普通のボールじゃ操れたとしても体がついていかない、、か。やっぱりシラヌイ博士に渡して専用のボールにしないと駄目ね」

ドミノはヒカリをモンスターボールに戻した。

ケンゴ「ヒカリ!!お前よくもヒカリを!ヒカリを返せ!」


無線「ドミノ。今から全てのM3を実戦投入する。M3計画始動だ」

ドミノ「了解」


ドミノ「鬼ごっこは終わり。貴方達も仲間にしてあげるから
大人しく捕まりなさい、、各班に告ぐ。
M3計画始動」

R団員「へっ、手こずらせやがって」

指令を受け、ロケット団が次々と黒いボールを取り出していく。そして、ボールからは人間が飛びだし、トレーナー達に襲いかかった。
 ▼ 94 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 23:15:21 ID:U6f2PgFw [24/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タケシ「ボールから人が!」

シゲル「一体どうなって、、」

ロケット団員「M3達よ!奴らを捕まえろ!」

「了解」

「かしこまりました」

「奴らを捕縛します」


トレーナー1「うっ!」

トレーナー2「うあぁあ!!」


サトシ「人が人を、、やめろロケット団!!」

R団員「お前らもM3にしてやる!」


複数のロケット団員がケンゴとサトシをめがけて走り出し、ダメージを負った2人に電気網を放った。


ケンゴ「ヒカリ、、」

サトシ「くっ!」

清掃員「ギャラドス!はかいこうせん!」

2人が絶対絶命のその時、研究所の中から清掃員と赤いギャラドスが現れ、赤いギャラドスの放ったはかいこうせんがロケット団員の動きを遮った。

清掃員「大丈夫か!」

ケンゴ「貴方は清掃員の、、」

ドミノ「、、やっぱり潜ってたのね」

清掃員「こちらワタル。ロケット団とポケモンハンターを確認。オーキド博士と避難者の保護をお願いします」

清掃員が無線機で連絡をとると、空からジュンサー隊が駆けつけた。

ワタル「久しぶりだなサトシ君」

サトシ「ワタルさん!」
ドミノ「ちっ、、。ボス、四天王のワタルが現れました。どうしますか?」

無線「やはり四天王が潜っていたか。オーキド博士は捕らえたのか?」

ドミノ「どうやらこちらの作戦が読まれていたようです。研究所へ向かったB班がジュンサー隊に包囲されました。ですがM3の投入により、参加者の半分以上は捕縛済みです」

無線「ならいい。深入りはするな。ただちに撤収しろ」

ドミノ「了解、、引き上げるわよ、ポケモンハンターさん」

J「まだ本命を捕まえていないだろう。先に行け。オーキド博士は私がやる」
 ▼ 95 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 23:24:38 ID:U6f2PgFw [25/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドミノ「そこまで言うならやってもらおうかしら。ドジ踏んで捕まらないようにね♪」

J「ミクリとジンダイを封じた上に貴様ら組織の尻拭いまでしてやるのだ。ありがたく思うんだな」

ケンゴ(ミクリさんとジンダイさんだと!?あいつ、なんて奴なんだ!)

ドミノ「ほんと、気に入らない女」

ドミノはロケット団員たちを連れて撤収の準備を始めた。

ワタル「逃がさん!」

ドミノ「動かないで。この子がどうなってもいいのかしら」

ワタル「!!」

ドミノはボールから再びヒカリを取り出し、武器の黒いチューリップをヒカリの首に当てて人質にした。

ケンゴ「ヒカリ!!」

ドミノ「それじゃバッハハーイ♪」


ケンゴ「ヒカリ!ヒカリぃぃ!」

ヒカリを人質にされた為手を出せず、ロケット団は撤収しJだけが残った。

ジュンサー「ポケモンハンターJ!貴方は完全に包囲されている。抵抗はやめて直ちに同行しなさい!」

J「果たして、本当に私を包囲したのか?」   


ケンゴ「このやろう!ヒカリを返せ!」

一瞬の隙をつき、Jは左手に装備している機器からレーザーを放つ。

ケンゴ「!?」

サトシ「ケンゴ!危ない!」

ワタル「くっ!」

真っ直ぐな軌道のレーザーがケンゴを目掛ける。しかし直撃する瞬間、
ワタルが身を盾にしてケンゴを守り身代わりとなったワタルは金色の像となった。

ケンゴ「しまった!ワタルさん!!」

サトシ「J!!ワタルさんを元に戻せ!」

J「全員モンスターボールを地面に置け。それと貴様、あのポケモン達は貴様のだろう。手出しさせるな」

ケンゴ「!」 

サトシ「なんだと!!」

ワタルのギャラドスをも銅像にした後、サトシに対し預けているポケモン達を静かにさせるよう要求するJ。右腕にも同じ機器をつけており、その照準をワタルに向けた。
 ▼ 96 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 23:29:20 ID:U6f2PgFw [26/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
J「2度は言わん。銅像になったそいつを壊して欲しいのか?」

ケンゴ「くっ!なんて卑怯な、、」

サトシ「ふざけるな!」

その時、Jの右腕から赤いレーザーが放たれ、像となったワタルの足下へ直撃し、地面には穴が空いた。

ケンゴ「やめろ!」

サトシ「J!!」

J「アリアドス、奴らを拘束しろ」
 
Jの行動を目の当たりにし、その場に居るトレーナー達は次々と所持していたボールを置いてゆく。そしてJはアリアドスを取り出し、ケンゴ達を拘束した。サトシが研究所に預けていたポケモン達もサトシが拘束された事により、Jに手出し出来ない状況を強いられる。

ジュンサー「J!!総員Jの身柄を確、、」

J「ジュンサー隊に告ぐ。オーキド博士を引き渡せ。さもなくば、ここにいるガキ共を1人残らず銅像にする」

ジュンサー「!!」

J「私は半端な脅しはしない。一歩でもおかしな行動をとった場合、ガキ共を無差別に撃つ」

ジュンサー「くっ!」

シゲル(制空権をとったJにとって、地上の人間は誰しも人質になるって事か!)

その時、研究所のドアが開いた。

ケンゴ「オーキド博士、、」

サトシ「博士!来ちゃだめだ!」

オーキド博士「お前さん、何が目的なのか教えてくれんかの?」

J「知りたくば一緒にこい」

サトシ「博士!着いて行っちゃ駄目です!」

オーキド博士「サトシ、お前さんは何もするでない。サトシだけでなくこの場にいる皆もじゃ。ポケモンハンターJよ。わしが同行する代わりにこの場にいる者には手を出さんと約束しておくれ」

J「、、良いだろう。ここに居る人間には
手を出さないと約束する」

オーキド博士「わかった。いまそちらに行く」

研究所を出たオーキド博士が一歩ずつJの元へ近づく。そしてJは左手のレーザーを撃ちオーキド博士をも銅像にした後、ワタルとオーキド博士を回収した。

ケンゴ「博士!ワタルさん!」

シゲル「博士!、、J!貴様!!」

J「よし。奴らのポケモンを回収しろ」

ケンゴ「!?」

サトシ「なんだって!?」

J「貴様らには手を出さないと言ったがポケモンにまでとは言っていない」
 ▼ 97 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 23:31:42 ID:U6f2PgFw [27/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
トレーナー1「俺のポケモンがぁ!!」

女トレーナー「やめて!返してぇぇ!」

Jの指示にて別働隊が電気網で次々とトレーナー達のポケモンを回収していく。抵抗する間もなくポケモンを奪われたトレーナー達は膝をつき、フィールドには嘆いた叫びが飛び交う。

ウララ「あたしのモンスターボールが!」

タケシ「くそっ!身動きが!」
    
ピカチュウ「ピカピ!ピカピィ!」

サトシ「ピカチュウ!みんな!おいJ!俺のポケモン達を返せ!!」

ケンゴ「エンペルトぉ!!」

J「貴様らのポケモンは商品としてしっかり売ってやる。殺しはしないから安心するがいい」

アリアドスの糸で動きを封じられ、ケンゴ達もまた自身のポケモンが奪われていく様をただ見ることしか出来なかった。

ケンゴ「やめろ!エンペルド達を返せ!!」

J「目的は達成した。帰還する」

R団員「J様!研究所内にいたこいつらはどうしますか?」

ケンジ「サトシー!」

ノゾミ「離せ!」

コウヘイ「、、、」

サトシ「ケンジ!ノゾミ!コウヘイ!」

J「そいつらも連れて行け」

サトシ「待て!ケンジ達を離せ!」

ロケット団員が、3人を連行し、輸送機のドアが閉まった。

サトシ「J!お前いい加減にしろ!」

J「うるさいガキめ!そんなに消えたいか!」

右腕のガジェットをサトシに向けるJ。

サトシ「くっ!」

ケンゴ「サトシ!」

???「ガブリアス!ドラゴンクロー!!」

J「!!」

森から突如ガブリアスが出現し、Jの右腕のガジェットを破壊した。
 ▼ 98 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 23:37:12 ID:U6f2PgFw [28/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ガブリアス、、シロナさん!!」

J「チッ。次から次へと、、、行くぞ」

サトシ「待て!!」

ケンゴ「僕達のポケモンを返せぇ!!」

シロナ「ガブリアス!りゅうせいぐん!」

引き上げるJの輸送機に対しりゅうせいぐんを放とうとするガブリアス。しかしロケット団が輸送機からスモークを使い撹乱した為ガブリアスはりゅうせいぐんを放つことができず、Jとロケット団はその場から去って行った。

シロナ「逃げられた、、」

サトシ「ピカチュウ、、くっ!!」

ケンゴ「ちくしょう!!」


ガブリアスがケンゴ達を拘束しているアリアドスの糸をほどき、ケンゴ達は開放された。

サトシ「ありがとうございます。シロナさん」

シロナ「ごめんなさいね。貴方達のポケモンが奪われるのを防ぐ事が出来なかった」

サトシ「ポケモンだけじゃなくて、人も攫われたんです。そしてヒカリも。ロケット団の奴ら、一体何を、、」

シロナ「そう、ヒカリさんも、、」

ケンゴ「ヒカリ、、」

シロナ「そういえば、君は初めましてね」

ケンゴ「僕、フタバタウン出身のケンゴって言います。ヒカリと同じポケモンコーディネーターです」

シロナ「あら、君もシンオウ地方出身なのね?私はシロナ。故郷はカンナギタウンよ」   

サトシ「シロナさんはどうしてここに?」

シロナ「シンオウにいた時、ポケモンハンターJが再び現れてカントーのロケット団と手を組んでいる情報を聞いたの。だから私はカントーのチャンピオン、ワタルさんにその事を伝えたんだけど、そうしたら、先に潜入したワタルさんからオーキド博士が今日ここで狙われるって聞いてね」

サトシ「じゃあワタルさんもロケット団かいた事を知っていたのか、、」

シロナ「そう言えば、ワタルさんはどこ?ひょっとしてロケット団を追って先に行っちゃったとか?」

サトシ「いや、ワタルさんは、、」

ケンゴ「僕を庇って、Jに連れ去られてしまいました。僕のせいで、、くっ!」

シロナ「そう、、。でも君のせいじゃないわ。私が遅れたりせずもっと早く加勢していれば、ワタルさんの作戦通りに奴らを確保できた。だからあまり自分を責めないでね?」

サトシ「遅れたって、何かあったんですか?」

シロナ「元々はワタルさんやジュンサーさん達と一緒に奴らを一網打尽にするはずだったんだけど、ここへ来る道中でロケット団に襲われている人達がいてね、、その人達に加勢して追い払ったのは良いものの、タイムロスで貴方達のポケモンやヒカリさん達を救う事が出来なかった。本当にごめんなさい」

ケンゴ「シロナさんが謝る事じゃないですよ。悪いのはJとロケット団です」

シロナ(あの道中のロケット団達、まるで私がここに来るのを読んでいたみたいだった、、)
 ▼ 99 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 23:38:04 ID:U6f2PgFw [29/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「早く見つけ出さないと、みんなが危ない!」

ケンゴ「そうだね。でもどうやって、、」

シロナ「まぁとにかく、貴方達だけでも無事で良かったわ。まずはいま居る人達を
研究所内に集めましょう。今後どうするかはそれからでもいいわ」

シロナの提案でケンゴ達は研究所内に集まった。
 ▼ 100 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 23:42:39 ID:U6f2PgFw [30/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アミューズメントパークとして海に浮かぶ人工島、ニューアイランド。
その裏ではロケット団の研究と実験がおこなわれていた。

ドミノ「失礼しまーす」

シラヌイ博士「ドミノか。お前が来たという事は、素材が届いたと言う事かな」

ドミノ「一般トレーナー70人、あとこれはおまけと言うか、博士にお土産でーす」

空いている椅子に腰をかけ、デスクの上にモンスターボールを置く。

シラヌイ博士「ご苦労だったな。あとはこちらで実験を進めておく、、なんだそのモンスターボールは」

ドミノ「素材の人間にチョーカーをつけて試しにモンスターボールで捕獲してみたんですけどなんか途中で狂っちゃって。途中までは言う事聞いてたんだけどなぁ。ネームは確か、、ヒカリだっけ」

シラヌイ博士「当然だ。通常のモンスターボールではチョーカーとの連動率が下がる」

ドミノ「そこで博士にお願いがー、、」

シラヌイ博士「修正したら連絡する。そこに置いておけ」

ドミノ「わぁーい!ありがとうございまーす!」

シラヌイ博士はボールからヒカリを出し、ベッドに寝かせ体に機器を取り付けた。



ドミノ「博士もとんでもない発明しちゃうんですね!」

その時、研究室のドアが開きJが現れる。その後ろには行動を共にしていた団員が銅像となったワタルやオーキド博士を抱えており、シラヌイ博士へ渡した。

シラヌイ博士「なかなかやるじゃないか。
また頼むぞ」

J「ふん」

ドミノ「あら、シンオウのチャンピオンに絡まれた割には意外に早かったじゃない」


J「奴(シロナ)がいるとは聞いていなかったが?情報を伏せていたのは貴様か?」

ドミノ「だったらどうする?」

J「場合によっては任務の妨害として責任をとってもらうぞ」

右腕の機器をドミノに向けるJ。

ドミノ「クスッ、冗談よ。シンオウ地方のチャンピオンがカントーへ向かったと、シンオウ支部の団員から報告があったの。だから急遽、足止めとして街でトラブルを起こしたってわけ」

J「シロナがカントーに到着したタイミングでか。それにしては話が出来過ぎているな。なんせ貴様が去ったすぐ後に奴が現れたのだからな」


ドミノ「それは偶然よ。それに、こっちだって研究所に仕掛けた罠が読まれてジュンサー隊の侵入を許しちゃったんだから。あなたが裏切ったのかと思っちゃった」
   
シラヌイ博士「つまらん争いはやめろ。ここの実験室を壊されては私がたまらん」

Jの機器をものともせず、ドミノが一歩詰め寄る。表情には出さないものの、互いの心情が穏やかではない事がシラヌイ博士には伝わったのか、2人の間に割って入る。
 ▼ 101 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 23:46:30 ID:U6f2PgFw [31/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
J「、、今はそういう事にしておこう。2度目はない。次に挑発した時は覚悟しろ」

ドミノ「それはあなたも同じ事よ」
  
シラヌイ博士「もうよせ。サカキ様がお呼びだぞ」
 
研究に取り掛かるシラヌイ博士をよそに、部屋のモニターにはサカキが映る。ドミノは立ち上がり姿勢を直した。

モニター「到着したかドミノ、J」

ドミノ「たったいま、素材となるトレーナーをニューアイランドに送り届けました。
残りの人材は後日必ず手に入れます」

J「対象のターゲットを捕獲。ひとまず任務は遂行した。これで良いのだな?」

モニター「2人ともご苦労だったな」

ドミノ「M3の実戦投入ですが、想定通りの結果でした。このまま研究を継続すれば我々の予想以上の戦力になる事でしょう」

モニター「そうか。なら良い。四天王が動く事は予想がついていたが、まさか捕縛してくるとはな」

J「言ったはずだ。四天王だろうと立ち塞がるならば捕縛するまでだと」

モニター「たいしたものだな」

J「つまらん馴れ合いなどするつもりはない。用が済んだのなら戻るぞ。しばらく時間を貰う」

モニター「好きにしろ。次の任務は追って連絡する。ドミノにはしばらくそこで待機してもらう。2人とも、小競り合いはほどほどにな」

J「これは借りて行く」

モニターが切れるとJはM3のボールを三つ手に持ち、研究所を出た。

ドミノ「ちょっとー!これ(銅像)元に戻してから行きなさいよー!」

シラヌイ博士「やれやれ。これではボスもさぞお困りであろう。それにしても、ボスも良くあのような得体の知れない奴を仲間に引き入れたものだ」

ポケモンハンターJの加わったロケット団。それはチャンピオンやジュンサー隊すらも寄せ付けないほどの勢いをつけ、ニューアイランドではいま、究極のロケット団が
完成されようとしていた。



果たしてして囚われたヒカリの運命は。

ケンゴにとって最大の危機が、いま訪れた。


〜to be continue〜
 ▼ 102 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/20 23:47:50 ID:U6f2PgFw [32/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コメントや支援して下さった皆様、読んで頂きありがとうございました。
嬉しかったです!
 ▼ 103 ポッポ@フライングメモリ 25/02/21 00:26:35 ID:HZLQW1S2 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 104 バニプッチ@ゴマゾウのツメ 25/02/22 01:31:09 ID:CSdAF3t2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もうケンゴは他所の地方で活動(意味深)した方がいいくらいの事態になってるな
続き待ってます
 ▼ 105 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/22 07:49:57 ID:gx5cHEHo NGネーム登録 NGID登録 報告
ありがとうございます!
また書いたら是非よろしくお願いします!>>104
 ▼ 106 キラフロル@カヌチャンのけ 25/02/24 08:05:26 ID:WPp.YxCA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 107 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/25 20:32:18 ID:MVhs5Ncg [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロケット団とポケモンハンターJの襲撃を受けたケンゴ達。
何とか捕縛は免れたものの、残った参加トレーナーを含め
誰一人として助かった事に安堵する者は居なかった。


オーキド研究所にて

シロナ「はい、、敷地内にセットされてあった盗聴器と監視カメラは全て回収しました、、はい、、ではこのまま中の警備にあたります、、」

シゲル「ロケット団のエリートと、ポケモンハンターか。僕が聞いた話だと、Jは
確か消息不明になっていたはず、、」

タケシ「消息不明になった時、もっとしっかり探すべきだったのか」

シゲル「問題はそこじゃない。奴とロケット団が手を組み、行動を共にしている事が問題だ」


タケシ「確かにそうだな、、」

ケンゴ「僕がもっとしっかりしていれば、、、、」


タケシ「ケンゴ、、おいケンゴ」


ケンゴ「ロケット団め、、ちくしょう!」


タケシ「落ち着くんだケンゴ。いまはどうしようもできない」

ケンゴ「そんな事言ってられないよ!僕は行く!エンペルトを、ヒカリを!みんなを助けにいく!」

シゲル「現状を見ろケンゴ。今の僕達はポケモンを所持していない」

タケシ「それに、奴らがどこに拠点を置いているのかさえわからないんだ。闇雲に動いてまた襲われたらどうする」

その時、ウララが席を立ち研究所の出口に向かった。

タケシ「どこ行くんだウララ」

シゲル「研究所から出るのは危険だ!」

ウララ「私の事は放っておいて」

シロナ「今は彼女をそっとしておきましょ?きっと、吐き出したい気持ちがあると思うから」

ケンゴ「シロナさん、、」

シロナ「大丈夫。いまジュンサーさんと話をして、安全確保の為に研究所周辺を24時間体制で警備してくれるそうだから。私も中を警備するし、敷地から出ない限り安全だから、安心して?」

タケシ「そうですか、、」

シロナ「皆さんも、ここにいる間は安心して下さい。私達が必ず守ります敷地からは出ないようにして下さい」

電話を終えたシロナが戻り、ケンゴ達含め助かった参加者達を安心させる為のを配慮する。表情が見えず沈んだ声で返すウララをケンゴ達は止めない事にし、ウララはそのまま研究所を出た。

ケンゴ「ヒカリ、、エンペルト、、くっ!」
 ▼ 108 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/25 20:44:48 ID:MVhs5Ncg [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タケシ「ケンゴ、、。そう言えばサトシはどこだ?」

シゲル「あいつなら、さっき電話をかけに行くって言ってたな」

ケンゴ「シロナさん。ロケット団の居場所はいつわかるんですか?」

シロナ「いま、ジュンサーさん達が懸命に調査しているわ。分かり次第報告がくると思うけど、こればかりは時間の問題ね」

ケンゴ「このまま待っててもしょうがない。僕達も作戦を立てようよ」

タケシ「そうだな。ただ黙っているだけじゃ何も始まらない」

シゲル「奴らの居場所の特定、そして今の僕達がどう戦うかを話し合おう」

シロナ「私もその意見には賛成よ」

タケシ「ありがとうございますシロナさん」

コジロウ「あの〜、僕達も良かったら」

ケンゴ「お前達は!」

ムサシ「お前達は!と聞かれたら」


以下省略


突然、ムサシ達が顔を出した。

ケンゴ「この期に及んで僕達を狙ってきたのか!」

コジロウ「ああ待て待て!違うんだよ!」

ニャース「ニャー達は被害者なのニャ!」

ケンゴ「被害者?」

ムサシ「あの女!今度会ったらただじゃおかないわ!」

タケシ「なんだか様子がいつもと違うな」

コジロウ「実は俺達、、」

ニャース「ロケット団から外されたのニャ」

コジロウ「あのドミノとか言う女のせいでな」

ニャース「あいつが指揮ってる以上、ニャー達はロケット団に戻れないのニャ」

コジロウ「だからお願いだ!」

ニャース「ニャー達も討伐隊に入れて欲しいのニャ!」

ムサシ「アンタらもどうせ人手不足なんでしょ?とっとと入れなさいよ」
 ▼ 109 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/25 20:46:49 ID:MVhs5Ncg [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケンゴ「どうしよう。困ってるみたいだけど」

タケシ「仲間割れしたとはいえ同じロケット団だしなぁ」

コジロウ「そこんなんとか!この通りだ!」

ニャース「敵の敵は味方なのニャ!」

ムサシ「アイツにコケにされたまま黙ってられるかっつーの!」

シゲル「君たちがこっち側につくとして、僕らを裏切らない保証はあるのかい?」

コジロウ「じゃ、じゃあ俺の命よりも大切な王冠コレクションを預けてやる!非売品から限定品までフルセットだ!」

ニャース「ニャーは野生ポケモンから情報を聞き出してお前らに教えてやるのニャ!」

ムサシ「あたしはまぁ、何て言うか、居るだけでみんなの士気がだだ上がり的な?」

ケンゴ「うーん、どうしようか」

シロナ「見たところ本当に困ってるみたいだし、信じてあげても良いんじゃないかしら?ニャースだけに、今は猫の手も借りたい状況なのは確か。戦力が増える事に越した事はないわ」

タケシ「俺も同感だ。それに、こいつらはいざとなったら協力してくれる時も何度かあったしな。今回ばかりは俺が保証する」

ケンゴ「シロナさんとタケシが言うなら、大丈夫かな」

ムサシ達「やったー!」

ロケット団と共闘する事が決まったその時、、

「ニドォ!」

研究所の裏側からニドキングの声が聞こえ、ケンゴ達が裏へ回ると、ニドキングが咆吼を上げていた。

ケンゴ「あいつは山で会ったニドキングだ!」

タケシ「あのニドキングだったのか」

ニドキングは地面の匂いを嗅ぎ分けるように徘徊しており、ケンゴ達と目が合うと、
再び咆吼し襲いかかってきた。

コジロウ「こ、こっちに来るぞ!」

ニャース「ニャんだか怒ってるのニャ!」

ムサシ「ったく!冗談じゃないっつーの!」

シロナ「ガブリアス!」

シロナがガブリアスを繰り出し、ニドキングと戦闘に入る。

ニドキング「ニド!ニドオォオ!」
 
ケンゴ「くっ!ヒカリもエンペルトも連れ去られてるってのに!!」

 ▼ 110 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/25 20:48:44 ID:MVhs5Ncg [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タケシ「ケンゴ、お前いま、山で会ったニドキングって言ったな。お前、あのニドキングに何かしたのか?」

ケンゴ「何もしてないよ!急に茂みから現れて僕達に襲いかかってきたんだ!」

シゲル「その時近くに、ニドクインやニドラン達は居なかったか?」

ケンゴ「そんなの居なかったよ!居たのはあのニドキングだけだ!ひょっとしたら縄張りだったのかも、、」

シゲル(おかしい。あの山は何度か調査しているけど、山火事が起きたエリアにはニドキング達の縄張りは無かったはず。近くにニドクイン達も居なかったとなると、考えられるのは群れから逸れたか、或いは別の目的があったか、、)

ニドキング「ニドォオォオ!」

ムサシ「ニャース!あんたの出番よ!通訳しなさいよ!」

ニャース「わ、わかってるのニャ!」

ニャースは戦闘の中でニドキングの叫びの声に耳を傾けた。

ニャース「えーと、、返せって言ってるのニャ」

コジロウ「返せ?」

ムサシ「え、何?あんたあのニドキングから何か盗んだの?」

ケンゴ「そんな事してないよ、、」

ニャース「えぇと、、お前達の仲間の匂いを辿ってここまで来た。早く俺の仲間を返せって言ってるのニャ」

シゲル「お前達の仲間、、そうか!」

タケシ「何かわかったか!?」

シゲル「ケンゴ。お前がニドキングと会った時、確かドミノの授業の時だったな。あいつはドミノの匂いを辿ってここへ来たんだ」

ケンゴ「ドミノの匂い?」

シゲル「多分ドミノはここへ来る前に、あのニドキングの仲間を連れ去ったんだ。そしてニドキングは連れさられた仲間の痕跡からドミノやロケット団の匂いを感じ、山を探し回りながら徘徊していた。ドミノを探す途中でその時偶然居合わせたのが、授業でドミノと接触していたお前やヒカリだったんだ。さっきの襲撃を察知し、強く感じた匂いを辿ってここまできたに違いない」

ケンゴ「なにっ!」

タケシ「そうか!」

シロナ「そういう事ね、、ガブリアス!」

シロナはガブリアスをボールに戻し、ニドキングと向かい合った。
 ▼ 111 ケンゴ◆TYVKaXdK3w 25/02/25 21:24:52 ID:MVhs5Ncg [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シロナ「ニドキング!ここに貴方の仲間は居ないわ!貴方の仲間を連れ去った奴は他にいる!」

ニドキング「!!」

シロナ「あなたもここにいるこの子たちも、みんな同じ。大切なものを奪われたの」

ニドキング「ニドォ、、」

ケンゴ「シロナさん、、」

シロナ「あなたの仲間は必ず私達が救い出す。だからもう暴れるのはやめなさい」

ニドキング「ニドォ」

向かい合ったシロナの言葉に応えるように、ニドキングは怒りを鎮めた。

コジロウ「大人しくなった、、」

ニャース「助かったのニャ」

ムサシ「あーびっくりしたぁ」


ニドキングはしばらくシロナを見つめた後、背を向け森の方へ向かって歩き出す。
その背中は先程までの勢いがすっかり失せ、どこか寂しげで、悲しさが漂っているようだった。

タケシ「帰っていくのか」

シゲル「大切なものを奪われる悲しみは、人もポケモンも同じ、、か」

ケンゴ「、、待ってくれニドキング!」

突然の言葉に、ニドキングが足を止める。

ケンゴ「お前、いまひとりぼっちなんだろ?だったら僕達と一緒に来ないか?」

シロナ「ケンゴ君、、」

ケンゴ「ニドキング。僕達と一緒に戦おう!そして取り戻そうよ大事なものを!僕に、、僕達に力を貸してくれ!!」

ニドキング「ニド、、ニドォ!!」

ケンゴの言葉を受け、ニドキングが再び力強い雄叫びをあげる。そして振り返り、ケンゴ達の元へ戻ってきた。

タケシ「ケンゴ、、そうだな」

シゲル「確かに、あのまま山へ帰ってもまたいつロケット団の襲撃に遭うか分からない。ここに居た方が、今はある意味安全かも知れない」

シロナ「決まりね。ここで保護しましょう」

こうして、ニドキングは研究所に留まる事となった。
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