【無人島SS】“私”自身を知るために:ポケモンBBS(掲示板) 【無人島SS】“私”自身を知るために:ポケモンBBS

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SS

【無人島SS】“私”自身を知るために

 ▼ 1 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 12:00:52 ID:1OAyJl3o [1/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
以前名無しで書いたSSを、この企画用に改変したものです
企画者様より許可を頂き、冒頭シーンをいくらか改変させてもらっています

無人島SS企画 本スレ
http://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=245182
 ▼ 15 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 13:39:20 ID:1OAyJl3o [2/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして。

魂「おい、新入り。
これからお前に、死の世界での娯楽を教えてやる。」

私「娯楽…?」

魂「そう、暇潰し程度にはなるぞ。
我々は“魂”。
…我々は、人や物に取り憑き操ることができるのだ。」

私「そんなことが、できるのか…。」

魂「まぁ、試しに見てみろ。
俺が、色々な物に取り憑き操ってみる。」

私「ああ、やってみてくれ。」

魂「では、いくぞ…。
…それっ。」シュタッ

私(ボロ傘に、取り憑いた…。)
 ▼ 16 命の青カイロス◆udCC9cHvps 16/02/07 13:39:56 ID:2RfYsYJk NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 17 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 15:23:30 ID:1OAyJl3o [3/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
バサッ。

私「!」

私(傘が、ひとりでに開いた…。)

魂「勝手に開いたのではない。俺が取り憑き開けたんだ。
例えば、この野球ボールだって。」ゴロゴロ

野球ボールが転がった。

魂「このシャーペンだって…。」カチカチ

シャーペンの芯が出た。

魂「このカバンだって…。」パカッ

カバンが開いた。

私「…結構色んなものが流れついているものなんだな。
とにかく凄いな、色々なことが出来るんだな。」

魂「説明は以上だ。
じゃあな、俺はもう行くよ。あとは一人で楽しんでくれ。」

私「ああ、わかった。」

こうして、私は死の世界にて、“死生活”を営むこととなった。
 ▼ 18 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 15:27:30 ID:1OAyJl3o [4/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
それから私は、色々な物に取り憑き操り、この生活を楽しもうと努めていた。

…だが。

私「…。」

私(虚しい…。)

私(最初は他の魂に話しかけようかと思ったが、あの悲壮感の溢れている魂たち…あんな連中たちに話しかけるだけの度胸は私にはない。
それに、無人島に落ちているものなど限りがある。こんなことを続けていても、私の“正体”の手掛かりが掴める筈もない。
一体私は何をやっているのだ。ただ、いたずらに時間を貪っているだけ。
私は、私は…。)

私は、何だったのか。

その真実を突き止めることのできない焦燥感から、私は少々自暴自棄になっていた。
 ▼ 19 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 16:53:52 ID:1OAyJl3o [5/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜ある日〜

私「…これは、驚いたな。」

少女「…ハァ。」

青年「…ふぅ。」

私(あの誰一人生存者は居ないと思っていたこの事故で、まさか二人も生きている者が居たとは…。
恐らく、運良くこの無人島に投げ出されたのだろう。)

私(しかし、まだあの二人は、お互いに他に生存者が居たということを知らないようだ。
生き残ったのは自分一人だと互いに思っているらしいな。
…どう二人を鉢合わせるべきか。)

少女「…持ってきた食糧も底を尽いちゃった…。
“あの子”が居ないと…私、なんにもできやしない。
このまま…死ぬのを待つだけなのかなぁ…。」

私(あの子…?)
 ▼ 20 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 17:49:29 ID:1OAyJl3o [6/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜数日後〜

私「そう言えば、この“操る”能力。
…あの魂さんは、“人”にも通用するとか言っていたな。
試してみる価値はある。
…よし、あそこに居る青年に試してみるとするか。」

青年「…。」

私(…さて、取り憑いたぞ。)

青年「んっ…。」

私(ムググ、身体が重い…。
あれ、人間を操ることはできないのか…?)

青年「…そこに居るのは、誰だい…?」

私「…!」

気付、かれた…!?
 ▼ 21 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 18:40:37 ID:1OAyJl3o [7/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
私「ア、アンタ…。
…私の存在が、わかるのか…?」

青年「ああ、わかるよ。はっきりとね。」

私「なんたる、ことだ…。
他の魂以外、誰にも気付かれないと思っていたのに…。」

青年「それがわかるんだから、しょうがないじゃないか。」

私「アンタ、名前は何と言うんだ…?」

青年「…僕の名前は、ナチュラル・ハルモニア・グロピウス。
通称“N”さ。」

私「そうか、ところでN…。
アンタ、霊感が強いのか?」

N「いや、霊感はないけど…。
僕には一つ、とある能力があるんだ。」

私「その能力とは…?」
 ▼ 22 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 20:24:08 ID:1OAyJl3o [8/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
N「…ポケモンの声を、“聞ける”ことさ。」

私「!」

N「可笑しいと、思うかい…?」

私「…いや、信じるさ。私の正体を知られた以上、只者じゃないと思ってた。その話もおそらく本当だろう。
ただ、私の正体はモンスターボール。ポケモンじゃないってのは気になる所だがな。」

N「へぇ〜、君、モンスターボールなんだ。
…だけど、不思議だな。」

私「不思議…?」

N「君からは…。
…ポケモンの気配がするんだ。」

私「…なんだと?」

私から、ポケモンの気配がする…?

私(…もしかしたら、私は…。)

モンスターボールでは、ないというのか…?
 ▼ 23 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 21:02:35 ID:1OAyJl3o [9/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
私「…そうだ。」

N「なんだい、君。」

私「アンタ、私の声が聞けるんだな。」

N「ああ、そのようだね。」

私「だったらぜひ、頼みたいことがある。
アンタの他にも、実はもう一人生存者が居るんだ。
…そのとある少女を、元気付けたいんだ。」

N「…。」

私「やって、くれないだろうか。」

N「…あいにくだけど…。
僕、人付き合いが苦手でね。」

私「大丈夫、こうすればいいんだ。」

N「どうするんだい?」
 ▼ 24 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 21:04:27 ID:1OAyJl3o [10/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜翌日〜

少女「あ、あなたは…。」

N「やぁ、僕の名前はN。
よろしくね。」

少女「私の他にも、生きてる人が居ただなんて…。
あ、私の名前はトウコです。よろしくお願いします。」

ギュルルル〜…。

トウコ「あ。」

N「どうやら、お腹が空いているようだね。
…僕もなんだけど。」

トウコ「…ちょっと、恥ずかしいです。」

N「まぁ、任せてよ。僕の力にかかれば、食糧のことは大丈夫さ。」

N(なあ君…本当に大丈夫なのかい?)

私(ああ、大丈夫さ。作戦通り頼むよ。)
 ▼ 25 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 21:34:20 ID:1OAyJl3o [11/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
私の作戦はこうだ。

私がNに対しメッセージを送り、その言葉をそのままトウコに話してやればいいということ。

つまり、私の言葉をNが代弁するという訳だ。

N「…だからさ。」

トウコ「ええ〜、本当〜?」

N「…で。」

トウコ「アハハ、面白〜い!」

N(最初は警戒してたようだけど…。
…中々上手くいってるようだね。)

私(ああ、そうだな。正直、こう上手くいくとは思わなかった。
それに、彼女と話していると…。)

N(いると…?)

私(なんだか、心が安らぐんだ。まるで、以前会ったことがあるみたいに。)

N(へえ、不思議なもんだね。)
 ▼ 26 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 22:28:45 ID:1OAyJl3o [12/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
私(食糧のことも、私に任せろ。)

N(どうするんだい?)

私(こうするのさ。
…そりゃ。)バシャシャッ

N「!」

私(魚を“操り”、投げ出した。
そして。)ボオォッ

N「おぉ。」

私(落ちていた木片を“操り”、火を付けた。
これで、焼き魚が食べれるというわけだ。)

トウコ「凄い…。
これも、あなたの力なんですか?」

私(なんとかごまかせ。)

N「あ、あぁ、もちろん、その通りだよ。
ハハ、ハハハ…。」
 ▼ 27 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 22:39:06 ID:1OAyJl3o [13/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
トウコ「…ありがとうございました。ある事がきっかけで落ち込んでいたけど、あなたのおかげで元気が出ました。
最初は怖い人かなぁと勝手に思ってましたけど、誤解していました。」

N「ハハ、それは嬉しいよ。」

トウコ「…だけど不思議ですよね。
あなたと話していると、なんだか懐かしい感じがするんですよ。」

N「…懐かしい?」

トウコ「…やだ、Nさんとこうして話すのはこれが初めての筈なのに、何言ってるんだろ、私。
…Nさん、これからも話をしませんか?
もっと、あなたと話がしたいんです。」

N「ああ、良いよ。君が望むのならね。」

私(フフ、微笑ましいものだな。)
 ▼ 28 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 23:06:21 ID:1OAyJl3o [14/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
こうして、トウコとNは度々話すようになった。

私(…凄いな、段々自分から話すようになってきたじゃないか、N。)

N(…ああ、そうだね。自分の人見知りがどんどん解消されていくのが実感できるよ。
君には本当に感謝してる。)

私(ああ、こちらこそ。)

しかし、何故だろうか。

彼女…トウコのことを、何故ここまで私は気にかけるのだろうか。

全くの、初対面だった筈なのに。

トウコ「ん、なんですか?
Nさん。」

N「ああ、いや、なんでもないよ。
…ところで君。」

トウコ「はい?」

N「君…『ある事がきっかけで落ち込んでた』と言っていたが…。
…それについて、教えてくれないだろうか。」

トウコ「…。」

私(彼女の表情が、暗くなった…。)

トウコ「実は…。」
 ▼ 29 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 23:16:48 ID:1OAyJl3o [15/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
トウコ「私、10年前…ポケモン界の権威のアララギ博士から、ポケモンを貰ったんです。
そのポケモンとは、今まで共に生活してきて…家族当然の身だったんです。
…だけど。」

N「だけど?」

トウコ「無人島に投げ出された時、そのポケモンが入っていたボールが衝撃で壊れて…。
新しいボールで捕まえ直すことになったんです。」

N「それで、どうなったの?」

トウコ「新しいボールでポケモンを捕まえた時…そのポケモンが…。」

N「ポケモンが…?」

トウコ「…“消えて”、しまったんです。」

N「…なんだってっ!?」
 ▼ 30 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 23:45:40 ID:1OAyJl3o [16/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
トウコ「実は、新しいボールは正規の業者から買ったものじゃないんです。
…この無人島に流れ着いたボールを使ったんです。
あの時、私…ボールを一つも持ってなくて、戻る場所がないポケモンが可哀想だって思って…。
…そのボールさえ拾わなければ、使わなければって考えて、私、凄く塞ぎ込んでしまって…。」

N「…トウコ君。」

トウコ「…?」

N「…それは、気の毒だったね…。
君の辛い気持ち、このNも本当に良くわかるよ…。」

トウコ「Nさん…。」

N「…。」ギリギリ

私(N…動揺して、歯ぎしりまでしているぞ。
何か、この件に対して…“知っている”ことでもあるのだろうか。)

N(まさか、あの人が…。)
 ▼ 31 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/07 23:46:16 ID:1OAyJl3o [17/17] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜数日後〜

トウコ「私たち、このまま帰れないんじゃないでしょうか…。」

N「…僕のポケモンも、なみのりは使えない。
だけど、必ずチャンスは巡って来る。
その瞬間を、待つしかないよ…。」

その時。

バシャ…。

トウコ「…何かが打ち上げられたようだわ。」

N「そのようだね。
…これは、いや、このポケモンは…。」

サメハダー「サ、メェ…。」グッタリ

トウコ「このポケモンは、船長のサメハダー!
あなた…生きていたのね!!」

N「酷く傷付いている。治療を行わないと…。」

トウコ「でも、ここには道具なんて…。」

N「大丈夫。」

トウコ「Nさん。」

N「この僕が…何とかしてみせる!!」
 ▼ 32 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/08 13:25:21 ID:dsM5vdEY NGネーム登録 NGID登録 m 報告
シュパパパ…。

トウコ「す、凄い…。」

私(何という、手際の良さだ…。)

N「僕はポケモンの言葉がわかる。
だからこそ、ポケモンがどこか痛むのか、どこが傷付いているのかということがわかるのさ。」

私(まるで医者顔負けの技術だ…。
この男…ポケモン専門のドクターにでもなった方が儲かるんじゃないのか?)

N「まぁ、処置に使うのは衛生上問題があるかもしれない僕の服だけどね。そこは我慢してくれ。」

そして。

サメハダー「サメェ…。」

トウコ「元気を取り戻したわ!」

N「良かった…。
ん、こ、このサメハダー…なみのりを覚えている!」

トウコ「え…!?
と、ということは…。」

N「ああ、僕たちは帰れるんだ…。
故郷…イッシュ地方に!!」
 ▼ 33 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/10 09:09:19 ID:w4f6iD8. [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜数時間後〜

N「頼むよ…サメハダー!!」

サメハダー「サメェ〜ッ!」バシャシャッ

トウコ「流石はサメハダー!
並のポケモンより、ずっと速い!!」

こうして。



──イッシュ地方

トウコ「わ、私…。
涙が、出てきちゃった…。」

N「ようやく帰れたんだ…。
本当に、死ぬかと思ったよ。」

私(私は既に死んでいるわけだが。)

N「ああ、君も着いて来たのかい。」

私(まるで野良猫みたいに言わないでもらいたいな。)
 ▼ 34 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/10 13:44:02 ID:a.t0yBDA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
トウコ「…お別れですね、Nさん。」

N「ああ、君との語らいはとても面白いものだった。
でも、こうして無事に帰ることができた。
出会いがあれば別れもある、全ては必然なのさ。
…それに。」

トウコ「それに?」

N「…僕には、早急に行かなければいけないところがある。
じゃあね、トウコ君。またいつか会えることがあれば良いね。
…ではっ!」ダダッ

トウコ「…。」

こうして、トウコとNは別れることとなった。
 ▼ 36 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/10 13:49:16 ID:a.t0yBDA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
私「おい、どうしたんだ…そんなに急いで。」

N「…君には言っていなかったね。
実は僕は、家出してきた身なんだ。
そしてあの豪華客船で遠い地へ行こうとした時に、あの事件に巻き込まれた。」

私「…家出?」

N「父…ゲーチスの思想に、僕が反発したからだ。」

私「なんだ?
その思想ってのは。」

N「…“世界征服”、さ。」

私「!」
 ▼ 37 ャルマー@むげんのふえ 16/02/10 16:11:32 ID:kRaD3css NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 38 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/10 19:45:17 ID:w4f6iD8. [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
私「世界、征服…?
そんな、馬鹿げたこと…。」

N「馬鹿げたことじゃないんだ。
僕の父は、プラズマ団という組織を構成し、とある計画を練っていたんだ。」

私「計画…?」

N「マスターボールの、大量生産さ。」

私「マ、マスターボール!?
当たればどんなポケモンでも捕まえてしまうといわれる、あの伝説のボールか…?」

N「それもただのマスターボールじゃない。
捕まえたポケモンの力を底上げし、トレーナーの命には絶対服従させる、究極のボールなのさ。」

私「そんなシロモノなのか…。」

N「そう。そして僕は父から聞いたことがある。
その究極のマスターボールを造る過程で…失敗作、ポケモンの精気を全て吸収し、当たったポケモンをこの世から永久に消滅させてしまうものが出来上がったということを。」

私「も、もしや…!!」

N「そう、トウコ君は無人島に流れ着いたその失敗作を使ってしまったのだろう。そのせいで、彼女のポケモンは消えてしまった…!!」

私「ど、どうするというんだ…?」

N「…父の元へ行き、この作戦を止めるようにと説得する…!
一度は説得できずに諦めてしまったが、もう…トウコ君のような人を出す訳にはいけない!!」
 ▼ 39 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/10 19:48:03 ID:w4f6iD8. [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜プラズマ団アジト〜

バタン。

ゲーチス「…。」

N「父さん!
もう、こんな馬鹿げたことは止めるんだ!!」

ゲーチス「フン、Nか…。
我が思想に真っ向から反論し、勝手に出て行った裏切り者が…今更何をしに来た!!」

N「僕はあなたに、いよいよ引導を渡すために来たんだ。
…いけっ、チョロネコッ!!」

チョロネコ「チョロ〜ッ!」

ゲーチス「フン…サザンドラ。
奴を、蹴散らせっ!!」

サザンドラ「サザンドゥラァ〜ッ!!」
 ▼ 40 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/10 19:48:29 ID:w4f6iD8. [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
バシィ。

チョロネコ「チ、チョロ…。」バタッ

N「チョロネコ!」

ゲーチス「フン、馬鹿が…。
それより見てみろ、この素晴らしいマスターボール量産マシーンを!
この最後の調整が終われば、すぐにでもボールを量産し、そしてポケモンを乱獲し、最凶最悪のポケモン軍団を作ることができる!!
そして…我はこの世界の支配者として、名を轟かせる訳だ!!
フハハ…フハハハハハハハッ!!」

その時。

???「だったら…そのマシーンが壊れてしまえば、あなたの計画も潰えるってことねっ!!」

ゲーチス「…!
な…なんだ、貴様はっ!?」

N「き、君は…!」
 ▼ 41 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/11 01:02:34 ID:KCNR6ksc [1/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
トウコ「…。」ザッ

N「トウコ君っ!!」

トウコ「Nさん…あなたを追いかけて来ました。
そういうことだったんですね…。
…ではっ!!」バキッ

ゲーチス「な、なにをするっ!!」

トウコ「こんな機械っ、こんな…機械っ!!」ドガドガ

ゲーチス「や、やめんかーっ!!」ドゴッ

トウコ「うっ、ぐふっ…。」

ドサッ…。

私「!」

ゲーチス「全く、なんて小娘だ。
さて、ここまで知られた以上、生かしておく訳にはいかないな。」

N「くっ…。」

私「…待ってもらおうか。」

ゲーチス「…なんだと?」

N「つっ…!
き、君…!?」
 ▼ 42 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/11 01:37:55 ID:KCNR6ksc [2/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ボワン…。

ゲーチス「!」

N「き、君…。
“その”、姿は…。」

私「やっと、全てを思い出せたようだ…。
ゲーチス、アンタを許す訳には…決していかない!!」

ゲーチス「えぇい、雑魚が一匹二匹増えようと、我の計画を止めることはできないっ!
サザンドラ、奴に攻撃をするのだっ!!」

サザンドラ「サザンドゥラァ〜ッ!!」ドゴォ

私「…。」

ヒョイ。

サザンドラ「サ、サザァ…。」

ゲーチス(早い…!)
 ▼ 43 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/11 11:15:23 ID:KCNR6ksc [3/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
私「さて、次はこちらの番だな…。」

ゲーチス「な、なにっ!?」

私「喰らぇ…私の全身全霊をかけた集大成…。」

N「お、おぉう…。」

私「…ハイドロ…カノンウゥゥゥッ!!」ドドドド

サザンドラ「サ…サザンドゥラァ〜ッ!!」

ドサッ…。

ゲーチス「…!」

トウコ「うぅ…。
…あ、あなた、だったのね…。」
 ▼ 44 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/11 11:16:01 ID:KCNR6ksc [4/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
トウコ「ダイケンキ…。」

ダイケンキ「…。」

ダイケンキ(私が死んだあの時、現場にあったのはその失敗作とやらのボールだけだと思っていた…。)

…。

ダイケンキ(だが、違ったのだ…。)

あの時、消えた命はもう一つ…。



そう、失敗作のボールが当たり、消えたはずのポケモン。

トウコの愛したポケモン…ダイケンキだ。
 ▼ 45 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/11 11:17:10 ID:KCNR6ksc [5/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
《ありがとうございます…。》

N「…誰だい…?」

《私たちは、あの豪華客船の事故で死んだ魂たちでございます。
あなたたちの活躍を見て、私たちも“勇気”というものをもらいました…。》

ダイケンキ「…。」

《これで、私たちもようやく成仏することができます…。
本当に、本当にありがとうございました…。》

キラ…。

N「…消えた。」

ダイケンキ「さて、いよいよ私も成仏することができるようだ。」

トウコ「そ、そんな…ダイケンキ…。
行かないで、行かないでよ…。」
 ▼ 46 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/11 11:17:46 ID:KCNR6ksc [6/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ダイケンキ「…トウコ。いや、我が主人。
Nと、これからも仲良くやってくれ。
そして、N…。」

N「…君。」

ダイケンキ「ボールがなくともポケモンとわかりあえる世界…そんな世界を創ってくれ。
じゃあ、お別れだ。
…“テンゴク”とやらで、アンタたちのことを思っているよ。」

トウコ「う、うぅ、ダイケンキ…。」

ダイケンキ「では、お別れだ。
…じゃあな。」

キラ…。

こうしてダイケンキは、消え去っていった。

警察「さぁ、来るんだ!」

ゲーチス「トホホホ…。」

そして、ゲーチスはポケモン警察へと連行されて行った。
 ▼ 47 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/11 11:18:27 ID:KCNR6ksc [7/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
N(ポケモンとボールなしでもわかりあえる世界…そんな世界を創るのは不可能なのかもしれない。)

…だけど。

N(我々これからの世代を担う者たちが、更に次世代の者たちへと思いを繋いでいき、それを確実に抽出し残すことができれば…。)

…。

“不可能”も、また“可能”になるのかもしれない。
 ▼ 48 さん厨◆Y0TXrTESFs 16/02/11 11:19:11 ID:KCNR6ksc [8/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
これにて完結です。
元となったSSでも述べましたが、『ゴーストトリック』というゲームのプレイ動画を見ていまして、そのゲームの影響もモロに受けています。
名作ですので、気になったら是非チェックしてみて下さい。
ここまで見て下さりありがとうございました。



【戦争SS】“私”自身を知るために 〜完〜
 ▼ 49 イタラン@すごいキズぐすり 16/02/11 13:26:16 ID:wJQmuBbM NGネーム登録 NGID登録 報告
乙でした
ゴーストトリックか〜、やってみようかな
 ▼ 50 ガヤンマ@きょうせいギプス 16/02/11 13:28:27 ID:4FjVzxIs NGネーム登録 NGID登録 m 報告
戦争SS????
 ▼ 51 ガハガネール@カムラのみ 16/02/11 13:36:34 ID:uiV6iiQ2 NGネーム登録 NGID登録 報告
乙、面白かったよ
 ▼ 52 6-6-7◆MsnjzwuP3c 16/02/11 14:49:22 ID:u7oOX28I NGネーム登録 NGID登録 [s] m 報告
 ▼ 53 ズゴロウ@トライパス 16/02/11 21:18:42 ID:FQqcRhkU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
乙です
 ▼ 54 グロコ@おちゃ 16/02/12 08:24:35 ID:fm8Evzt2 NGネーム登録 NGID登録 報告

完結することは大事だよねぇ
 ▼ 55 ードリオ@チャーレムナイト 16/02/21 10:26:41 ID:Xlh1ggjM NGネーム登録 NGID登録 報告
乙です
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