ブースター「フレアドライブなんて出来ない……」:ポケモンBBS(掲示板) ブースター「フレアドライブなんて出来ない……」:ポケモンBBS

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ブースター「フレアドライブなんて出来ない……」

 ▼ 1 イドリップ 14/10/21 02:45:58 ID:Ijb8YYrQ NGネーム登録 NGID登録 報告
【プロローグ】


僕はイーブイです。

生まれた時から、攻撃力が他の人より優れていたみたいで、僕は将来を期待されていました。

学校でも、成績は常にトップ3には入っていたし、何事にも真面目に取り組んできました。

だから、先生にも褒められていました。

けど、それが原因で妬まれてもいました。

でもでも、仲間はたくさんいました。

他の子より優れた所があると、ポケモンは誰しも、“一緒に付き合っていきたい”って思うか、“ウザったい、妬まし”と思うかのどちらかでした。

僕にはまだ、前者の方が多くいました。

あの日までは……。
 ▼ 300 ジョット使い◆bEJIG/AxsE 14/12/03 02:15:07 ID:JD1fVrpI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援支援
何て言ったらいいのかわからんほど嬉しい!!
 ▼ 301 トベター@ダウジングマシン 14/12/03 02:32:54 ID:2mw4TKuI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 302 ラーチβインクロシア◆bofbP1QQ9k 14/12/03 02:33:25 ID:TJFMP6oc NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 303 テトプス@ものしりメガネ 14/12/03 19:32:41 ID:RK3fLi6s NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 304 ンレム◆RAZWF4W1NQ 14/12/03 21:40:07 ID:PTVzyaME NGネーム登録 NGID登録 報告
>>44
これ訂正する
まとめなさい
 ▼ 305 イマーボール◇ディアルガ 14/12/14 11:59:39 ID:mntp4Qsg NGネーム登録 NGID登録 報告
素晴らしかった
後日談に廃人のことが書いてあって
www
 ▼ 306 ァイアロー@ポイントアップ 14/12/15 21:23:36 ID:uhUj19PM NGネーム登録 NGID登録 報告
多くの人に読んで欲しいから

age
 ▼ 307 タグロス@とけないこおり 14/12/15 23:55:54 ID:xbnpgKHE NGネーム登録 NGID登録 報告
あげ
 ▼ 308 ーテング@おおきなしんじゅ 14/12/16 00:27:58 ID:3bGX.6so NGネーム登録 NGID登録 m 報告
あげあげ
 ▼ 309 イドリップ 14/12/16 03:05:00 ID:9yeO4Bak [1/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
>> ALL

久々に覗いてみたら、多くのご支援、ありがとうございます!
少しだけ、続きを書こうと思います。
 ▼ 310 イドリップ 14/12/16 03:06:00 ID:9yeO4Bak [2/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
それから1か月が経って、朝晩の冷え込みは日に日に厳しくなっていく。

そうなると、ますます僕の役割は重要になってくる。

寒さが苦手なポケモンを暖めてあげるという、僕の役割。今日は8匹が、僕の家で暖をとっていた。


 オタチ 「暖かい……帰りたくない……」

 ジグザグマ 「極楽……帰りたくない……」

 ミネズミ 「生き返る……帰りたくない……」

 ナゾノクサ 「気持ち良い……帰りたくない……」

 マダツボミ 「細身に暖が沁みる……帰りたくない……」

 ツチニン 「土より良い……帰りたくない……」

 テッカニン 「羽の癒し……帰りたくない……」

 ヤヤコマ 「熱気が堪らん……帰りたくない……」


 ブースター 「寒さから現実逃避してるところ悪いけど、もうすぐ日が暮れるよ」
 ▼ 311 イドリップ 14/12/16 03:06:30 ID:9yeO4Bak [3/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
僕の傍にいてくれるのは全然かまわないけど、家に帰らないと、家族が心配してしまう。

……家族がいなくなってしまった僕だからこそ分かる。


 ブースター 「ほら、みんな……」


みんなの家族に心配をかけるようなことはしたくない。

みんなを帰路に着かせようと声を上げた、その時だった。


 *** 「あの……えっと……失礼します……」


僕の家の前で、透き通るような声が響いた。

 ブースター 「えっ……?」


聞き覚えのあるその声に、僕は右足を引きずりながら、家の外に出る。

そこにいたのは……やっぱり、先月会ったニンフィアだった。
 ▼ 312 イドリップ 14/12/16 03:07:30 ID:9yeO4Bak [4/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ブースター 「ニンフィア!?」

 ニンフィア 「えへへっ……ブースター君、お久しぶりですっ」

 ブースター 「ホント久しぶりだね! 冒険はもう終わったの?」

 ニンフィア 「うん。終わったんだ」

 ブースター 「ってことは、ニンフィアが生きていく道、見つかったんだねっ」


あの時、ニンフィアは言った。冒険を通じて、自分の未来を考える、って。

要するにニンフィアは、自分の生きる道を見つけたと言うことだ。良かった。本当に良かった。


 ブースター 「おめでとうニンフィア! それと、ありがとう。わざわざ報告しに来てくれて。ニンフィア、これからどうすることにしたの?」

 ニンフィア 「うん。えっとね……私……そのっ……」

 ブースター 「?」


ニンフィアは少し俯き加減でモジモジしている。どうしたんだろう。ニンフィアがこれから生きる道……恥ずかしい事なんてないのに。
 ▼ 313 イドリップ 14/12/16 03:08:31 ID:9yeO4Bak [5/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ニンフィア 「わたし……ブースター君の傍にいたいのっ ///」


意を決したかのように、ニンフィアは ハッキリと言った。

……けど、一瞬僕は、ニンフィアの言った意味が分からなかった。


 ブースター 「……え?」

 ニンフィア 「んっとね、私、1か月冒険している間、ずっとブースター君のことが頭から離れなくて……でもでも、野生として生きていくって決めて……その……あぅぅ ///」


ニンフィアの顔が、どんどん赤くなっていき、言葉を詰まらせた。


 ブースター 「ニンフィア……」

 ニンフィア 「わたしっ……ブースター君に助けて貰って……そのっ……頑張ってるブースター君に勇気を貰って……貰って……わたしねっ! ブースター君のことが……好き……です……」


どんどん声のトーンが落ちていくニンフィアだけど、僕は彼女の最後の言葉を、しっかりと耳にした。

少し遅れて、とんでもない恥ずかしさが、僕の体の中から溢れ出てきた。


 ブースター 「ふゎっ……にっ……ニンフィア……?」
 ▼ 314 イドリップ 14/12/16 03:09:30 ID:9yeO4Bak [6/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
僕とニンフィアは、しばらく無言で見つめ合っていた。

たった数秒かもしれなかったし、数分経っていたかもしれない。とにかく、僕はニンフィアの言葉を聞いて、頭の回転が止まってしまっていた。



 オタチ 「それじゃあ……」

 ジグザグマ 「僕たちは……」

 ミネズミ 「このへんで……」

 ナゾノクサ 「失礼するよ!」

 マダツボミ 「おふたりさんっ……」

 ツチニン 「どうぞお幸せに……」

 テッカニン 「お邪魔な私たちは……」

 ヤヤコマ 「さっさと帰るよ! それじゃあね!」



……そうだ忘れてた。みんながまだ居たんだ!

みんなは機敏な動きで僕の家から立ち去った。さっきまで ぬくぬくしてたのに、どこからそんな力が湧いて出たって言うんだよ!?
 ▼ 315 イドリップ 14/12/16 03:11:00 ID:9yeO4Bak [7/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ブースター 「ちょっ……みんなっ!」


僕が呼んでも、誰も振り返らなかった。

いまここにいるのは、僕とニンフィアだけだ。


 ニンフィア 「えっと……」


ニンフィアも困惑してしまっている。こんな恥かしい所を見られてしまっては当然か。


少し間を置いて、僕はニンフィアをしっかり見つめて、言った。とても恥ずかしいけど、勇気を出して言った。


 ブースター 「ニンフィア、その……いいの? 僕なんかで? 右足が動かない僕なんかじゃ、ぜったいニンフィアに迷惑かけちゃうよ?」

 ニンフィア 「あっ……うん! いいの! ブースター君が良いのっ! ///」

 ブースター 「えっ?」

 ニンフィア 「私ね、足が動かなくても、一生懸命なブースター君が凄いって思って……私を助けてくれて……暖めてくれて……色んな話を聞かせてくれて……うまく言えないんだけど、そのっ、すっごく助かったの! だから今度は……私がブースター君を助けたいの」

 ブースター 「そんな大げさだよっ。僕はそんなたいしたこと……」
 ▼ 316 イドリップ 14/12/16 03:12:30 ID:9yeO4Bak [8/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ニンフィア 「ううん。そんなことない。……私ね、心のどこかで、まだご主人のこと、諦めきれてなかったんだ」

 ブースター 「ニンフィアを捨てたトレーナーを?」

 ニンフィア 「……うん。一緒に生活して、特訓して、バトルした日のこと……今でも思いだすんだ」

 ブースター 「そっか。辛いよね、そんな経験……」

 ニンフィア 「うん。……でもね、この前、すっごく優しいニンゲンと出会ったの」

 ブースター 「優しいニンゲンに?」

 ニンフィア 「うん。男の子だったんだけどね、悪い人に襲われてたみたいで、私と一緒に、その悪者とバトルしたんだ」

 ブースター 「悪者って……大丈夫だったの?」

 ニンフィア 「うん。その子ね、すっごくバトルが上手くて、……思いだしちゃったんだ。ご主人とのバトルを」

 ブースター 「うん……」

 ニンフィア 「まるで、ご主人とバトルしてたみたいで……。でもね、私ハッとしたんだ。この子はご主人じゃないって。私は捨てられたんだって……」

 ブースター 「ニンフィア……」

 ニンフィア 「それで、けじめを付けたんだ。そのバトルが、私がニンゲンと協力する、最後のバトルだって。もうこれから、私は野生なんだって」

 ブースター 「そっか。……覚悟を決めたんだね、ニンフィア。凄いことだよ」

 ニンフィア 「ふふっ。……それとね、もう一つ、覚悟を決めたんだ。自分の気持ちに素直になろうって」
 ▼ 317 イドリップ 14/12/16 03:16:30 ID:9yeO4Bak [9/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ブースター 「自分の気持ちに……?」

 ニンフィア 「うん……」

 ブースター 「それって……」

 ニンフィア 「もぉ /// 何度も言うと恥ずかしいよぉ」

 ブースター 「あっ……ゴメン。でも、本当に僕なんかで……」

 ニンフィア 「ブースター君!」

 ブースター 「あっ……はい?」

 ニンフィア 「えっとね……私は、ブースター君のことが、……好きです。ずっと一緒にいたいです。ブースター君の傍にいて、ブースター君を支えてあげていですっ!」


ニンフィアは真っ赤になりながら、はっきりと、けど、ちょっと ぎこちなく言った。片言の敬語が、それを物語っていた。


……これは、夢なんだろうか。

こんなに可愛い子が、僕のことを好きだって。足が悪いこんな僕を、支えてくれるって……。


 ブースター 「夢じゃ……ないんだよねっ……」 グスッ

 ニンフィア 「えっ?」

 ブースター 「本当にっ……良いんだねっ……グスッ……僕なんかでっ?」
 ▼ 318 イドリップ 14/12/16 03:17:00 ID:9yeO4Bak [10/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
何故だろう。涙が止まらない。

ニンフィアの前だって言うのに、男が女の子の前で泣き出すなんてっ……おかしいじゃないかっ……!


その時、ニンフィアのリボンが、僕の体を優しく包み込んだ。

それと同時に、ニンフィアが僕の傍に近付いて、彼女の額が、静かに、僕の額と触れ合った。

 ニンフィア 「ブースター君。夢じゃないんだよ。私、本当に、本当にブースター君ことが好き。初めて会った時から、たぶん、もう好きになってたと思うの」

 ブースター 「ニンフィアっ……」

 ニンフィア 「一生懸命生きているブースター君が、すっごく眩しく見えて。私を暖めてくれたブースター君が、すっごく頼もしく見えて。初めてだよ? こんなこと感じたの。ブースター君だけなんだよ?」

 ブースター 「グスッ……ごめっ……ごめんニンフィア……みっともなくてっ。僕っ……お父さんとお母さんがっ死んじゃってから……ずっと一人で暮らしてて……スピ兄とか優しくしてくれるけどっ……ホントはっ寂しくてっ……」

 ニンフィア 「うん。でももう大丈夫だよ。私がずっと一緒。これからは、ずっと一緒だよ?」

 ブースター 「うぅっ……ありがっ……グスッ……ありがとっ……ニンフィアっ!」
 ▼ 319 イドリップ 14/12/16 03:18:00 ID:9yeO4Bak [11/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
情けないよ、僕。

ニンフィアのリボンに包まれながら、僕は泣いた。声を上げて、泣いた。

この森での役目を見つけて、この森で一人で生きていくことを決めたのは自分だけど、本当は寂しかったんだ。

いくらみんなが遊びに来てくれるからって、僕の家族はもういない。本当は一人ぼっちだったんだ。


……でも、もう違うんだよね? 僕はもう、一人じゃ無いんだよね?

体の中から込み上げてくる、よく分からないもの。それが涙と泣き声になって、僕の中から飛び出していく。

……あぁ。こんなに貯め込んでたんだな、僕。

自分でも分からなかった。こんなに寂しかったんだな、僕……。


 ニンフィア 「ブースター君っ。辛い時は、いっぱい泣いた方が良いんだよね?」


ニンフィアは、笑顔で言った。

それ、僕の言葉じゃないか。……あの時と立場が逆転しちゃったな。

ありがとう、ニンフィア。僕、いま、すっごい幸せだよ。
 ▼ 320 イドリップ 14/12/16 03:20:00 ID:9yeO4Bak [12/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ブースター 「グスッ……ッ……ニンフィア?」

 ニンフィア 「ん? なぁに?」

 ブースター 「みっともないとこ見せちゃったけど、僕も、ちゃんと言わなくちゃいけないよね?」

 ニンフィア 「えっ?」

 ブースター 「僕も、ニンフィアのことが好き。1か月前に別れた時、ニンフィアには幸せになって欲しいって願ってた。……足が動かない僕だけど、ニンフィアのこと、絶対に幸せにして見せる! 迷惑かけちゃうかもしれないけど、ニンフィアのこと、絶対に幸せにするからっ! だからっ! 僕と一緒にいて欲しい!」

 ニンフィア 「えへへっ……はいっ! ///」



僕とニンフィアは、静かに、キスをした。

自分でも驚くほど、体が自然と動いて、……ニンフィアも、受け入れてくれた。


僕は、本当の意味で、一人ぼっちじゃ なくなったんだ。

ニンフィアと言う、心境が似ている可愛い子が、僕の全てを受け入れてくれたんだ。

本当に……夢じゃないんだよね、これ?


その夜、僕とニンフィアは、以前よりももっと寄り添って、一緒に眠った。
 ▼ 321 イドリップ 14/12/16 23:30:58 ID:9yeO4Bak [13/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
翌朝。


目を開けると、ニンフィアが静かに寝息を立てていた。

良かった。夢じゃなかったんだ。

こんなに可愛い子が、僕のことを想ってくれているなんて、今でも信じられない。

トレーナーに捨てられて、心に傷を負っているのに、僕の傍にいることを選んでくれたニンフィアが、愛おしくて、有難くて、嬉しくて堪らない。

……僕はニンフィアを、幸せにする義務が生まれたんだ。絶対にこの子を、幸せにしてみせるんだ!


 ニンフィア 「……おはよ、ブースター君っ」

 ブースター 「あ、おはようニンフィア」

 ニンフィア 「えへへっ……一緒に寝たの2回目だけど、なんだか恥ずかしいねっ ///」

 ブースター 「あっ……うん ///」


確かに恥ずかしいよ。慣れるまで……少し時間がかかるかもな。
 ▼ 322 イドリップ 14/12/16 23:40:00 ID:9yeO4Bak [14/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ニンフィア 「朝ごはん……この前みたいに一緒にオレンの実を食べよっ。私が採ってくるから!」

 ブースター 「あっ……悪いよ! 今回は僕が……」

 ニンフィア 「いいのっ。私、ブースター君の役に立ちたいんだもん。私が行くから、ブースター君は待っててね!」


そう言うと、ニンフィアは外に飛び出していった。当然、僕の体では追いかけることは出来ない。

 ブースター 「ふふっ。嬉しいよ……本当に嬉しいよ、ニンフィア……」


――――――――――――――――――――――――――――――


 ニンフィア 「あなたたち……誰ですか?」


……と、ニンフィアの声が聞こえた。

誰かいるのか? ニンフィアの声の感じから、切迫した状況じゃないってことは分かる。


 ブースター 「どうしたのニンフィア?」


右足を引きずりながら外に出てみると……そこには、何のことはないメンバーが、顔をそろえていた。
 ▼ 323 ティアス こころのしずく 14/12/16 23:43:47 ID:FT2o.9zY NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アルトマーレ展

これ

DVD

ポスター

これ
かな?
 ▼ 324 イドリップ 14/12/16 23:52:01 ID:9yeO4Bak [15/15] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ブースター 「スピ兄! それにバク兄! ついでにリングマも?」


 リングマ 「ついで扱いとは舐められたもんだな」

 スピアー 「まぁまぁリングマ。そう言うなって」

 バクフーン 「ほぉ。お嬢ちゃんがブー太郎の……別品さんに気に入られたんやなぁ〜」


 ニンフィア 「お知り合い?」

 ブースター 「うん!」


僕はニンフィアに、この3人のことを説明した。

いつも僕を支えてくれているスピ兄。

僕に炎技の極意を教えてくれたバク兄。

会話こそないけれど、僕のことを認めてくれたリングマ。


みんな、僕がブースターとしてこの森で生きていく道を作ってくれたメンバーだ。
 ▼ 325 イドリップ 14/12/17 00:02:00 ID:0Z4D4KKw [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ブースター 「……でも、何でみんなここに? 特にリングマも来るなんて、相当珍しいと思うんだけど」


スピ兄はいつものことだけど、リングマが僕の家に来るのは、本当にレアケース。バク兄だって、住んでいる森が違う訳で、わざわざ来てくれたってことは、何か重要なことがあるのだろうか。


 スピアー 「なに言ってんだよ。お前らのお祝いに来たんだぜ!」

 ブースター 「えっ!?」

 ニンフィア 「あっ…… ///」

 バクフーン 「そやでブー太郎! ワイの教え子が結婚する言うたら、祝いに来るんは当たり前やないかぁ!」

 ブースター 「けっ……結婚!?」

 バクフーン 「蜂の助が文字通り飛んで来たんやで。ブー太郎が結婚するから祝ってやろぉ、っちゅーてな」

 ブースター 「スピ兄! 結婚なんて……そんな気が早いと言うか……」

 スピアー 「ん? 違うのか? そのニンフィア、これからお前の傍にいるんだろ? なら結婚同然じゃないかぁ」

 バクフーン 「そやそや」

 ブースター 「けっ……けど! まぁそれは置いといて、何で知ってるの!? ニンフィアが来たこと……」

 スピアー 「ストライクから聞いたんだ。そのストライクは、テッカニンから聞いたみたいだけどな」

 リングマ 「オレはオタチとミミロップの立ち話を小耳にはさんでな」

 ブースター 「(はっ! 昨日僕で暖まってた皆だ……)」
 ▼ 326 イドリップ 14/12/17 00:30:00 ID:0Z4D4KKw [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
……そう。どうやら、昨日ニンフィアとの会話をニヤニヤしながら聞いていたジグザグマたち8匹が、僕とニンフィアの噂を広めているらしい。


 ニンフィア 「ブースター君……」

 ブースター 「うぅっ……これ、今頃もう森中に知れ渡ってるんだろうなぁ……」


僕は頭を抱えた。静かにニンフィアと暮らせるのかと思った矢先にコレだよ……。


 スピアー 「まぁそう嘆くなよ、ブースター」

 ブースター 「スピ兄……」

 スピアー 「お前はブースターとして、この森で生きていく道を掴んだ。森の連中も、お前を必要としている。それは間違いない。そんなお前のことを、そのニンフィアは気に入ったんだ。恥じることは無いぜ。堂々とイチャつけば良いじゃないか。からかったり、妬んだりする奴はいないと思うぜ?」

 ブースター 「スピ兄……」

 バクフーン 「そやで。そのお嬢ちゃんがブー太郎に惹かれたっちゅーのも、ある意味自然な流れや。足が悪ぅても一生懸命なブー太郎を良い奴ゆうてるポケモン、けっこうおるんやで。ブー太郎はもっと自信を持ってえぇ。断言しちゃる!」

 ブースター 「バク兄……」

 リングマ 「オレはお前のことが嫌いだ。話すのも面倒くせぇ。……けど、おめでた は おめでた だ。祝ってやるぜ」

 ブースター 「リングマも……」
 ▼ 327 イドリップ 14/12/17 00:40:00 ID:0Z4D4KKw [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ニンフィア 「あのっ……みなさん、ありがとう。私も嬉しいっ。私が好きになったブースター君が、こんなに沢山のポケモンに認められてて。本当に……本当にっ……グスッ……」

 スピアー 「おいおい泣くとこじゃないぞニンフィア。ここは笑う所さ。ブースターと家族になれたことを!」

 ブースター 「家族……!」

 バクフーン 「結婚っちゅーたら家族も同然やろ?」


スピ兄とバク兄の言葉が、僕の心にしっとりと響いた。もう一人ぼっちじゃないという実感が、改めて、僕の心を満たしていく。

そして何より、思った以上に多くの皆が、僕のことを認めてくれていたと言う事実に気付かされた。

それがたまらなく嬉しくて、涙が零れ落ちそうになったけど、ぐっと堪えた。もうニンフィアの前で涙を見せるのは みっともないし、スピ兄の言う通り、今は泣く場面じゃ無い。……笑う場面なんだ。


 リングマ 「ふんっ。せいぜい子作りは計画的にな! それだけ言いに来た。あばよ!」


そう言うと、リングマはゆっくりと、森の奥へと歩いて行った。


 ブースター 「あっ……ありがとうリングマ! 僕だってお前のこと嫌いだけどっ……ありがとう!」


リングマは振り返らずに、右手を大きく振った……と思ったら、背伸びのポーズを取った。

ははっ……誤魔化したつもりなのかな、リングマ。きっと本心では、僕のこと本当に祝ってくれてるんだろうな。

ありがとうリングマ。僕がお前のこと本当は嫌いじゃないって、気付いてくれてるよね?
 ▼ 328 イドリップ 14/12/17 00:50:00 ID:0Z4D4KKw [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
 バクフーン 「ほな蜂の助。これ以上、若い奴の邪魔すんのは野暮っちゅーもんや。ワイらも帰るで」

 スピアー 「そうだな」

 ブースター 「そんな……大丈夫だよ2人とも!」

 ニンフィア 「そうですよっ。せっかく来て貰ったのに……」

 バクフーン 「ええんやええんや。若いもん同士、甘い時間を過ごすんやな!」

 スピアー 「ブースター。オレは嬉しい。弱々しいイーブイだったお前が、こんなに立派に成長して、こんなに可愛らしいお嫁さんを貰って。絶対にニンフィアを幸せにするんだぞ! たまに覗きに行くから、その時ニンフィアが悲しんでたら承知しねーからな!」

 ブースター 「バク兄……スピ兄……はいっ! ありがとう! 本当にありがとう!」

 ニンフィア 「ありがとうございますっ! ブースター君のこと しっかりサポートするので、安心して下さいねっ!」

 スピアー 「はははっ。……じゃあな! 落ち着いたらオレの家にも遊びに来いよな!」

 バクフーン 「ほな、さいなら!」


バク兄とスピ兄も、ゆっくりと森の奥へと消えて行った。


あの2人には、感謝してもしきれない。なんだって、こんなに僕の心を癒してくれるんだろう。僕が何を思って、何に悩んでいるのか、2人にはお見通しなんだろうな。

僕は、姿が見えなくなるまで、2人の背中を見送った。
 ▼ 329 イドリップ 14/12/17 01:05:30 ID:.KtgE3nE [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ニンフィア 「ブースター君っ」

 ブースター 「ん?」

 ニンフィア 「ブースター君、本当に良い知り合いがいるんだね。羨ましいよ」

 ブースター 「へへっ。ありがとニンフィア。ホント、僕なんかには勿体ないくらいだよ、スピ兄もバク兄も」

 ニンフィア 「リングマも……でしょ?」

 ブースター 「……お見通しだねっ」

 ニンフィア 「えへへっ。分かるよそれくらい!」

ニンフィアは、子供みたいな眩しい笑顔を見せてくれた。


 ブースター 「……ニンフィア」

 ニンフィア 「ふぇ?」

 ブースター 「改めて、ありがとう。僕の傍を選んでくれて、ありがとう。……これからよろしくね! ずっと、ずっとずっと!」

 ニンフィア 「ふふっ。私の方こそっ。ブースター君の傍から絶対に離れないもん。絶対に。覚悟してねっ ///」

 ブースター 「ははっ……勿論さっ!」


ニンフィアには、確実に、これから迷惑をかけてしまうと思う。右足が動かない僕にとって、それはどうしても避けられない事実だ。

だからこそ、僕はそれ以上に、ニンフィアのことを幸せにしてみせる。こんな僕を好きになってくれたニンフィアに、感謝の気持ちを込めて。それが僕の、新しい役目だ。
 ▼ 330 イドリップ 14/12/17 01:10:00 ID:.KtgE3nE [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ニンフィアが居てくれて、スピ兄やバク兄が僕のことを評価してくれて、リングマが僕のことを本当に認めてくれて。


……なんだよ。一人ぼっちって思ってたのは、僕の勘違いだったのかもしれない。

こんなに沢山の仲間が、僕を支えてくれてるんだ。

こんなに沢山の仲間が、僕を評価してくれてるんだ。


足が動かなくなった時の絶望感、ブースターに進化した時の絶望感が、今となっては嘘のように、消えてなくなっていた。

もしかするとこれが、生まれながらにして定められた、僕の人生だったのかもしれない。

お父さんとお母さんの事故死と、右足の怪我と、ブースターへの進化。それらをしっかり受け入れたことが、僕の本当の人生のスタートなのかもしれない。


 ブースター 「ニンフィアっ」

 ニンフィア 「ん? なぁに?」

 ブースター 「僕、すっごい幸せだよっ!」


そうさ。

幸せな僕の本当の人生は、まだまだ始まったばかりだ。



   ― 後日談、完 ―
 ▼ 331 ジョット使い◆No3gqeFKsg 14/12/17 01:10:53 ID:ECIGKGtM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
お疲れ!!!
 ▼ 332 イドリップ 14/12/17 01:11:11 ID:.KtgE3nE [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
長くなりましたが、ここで本当に完結です。


ブースターが幸せな人生を歩んでいくことを伝えたく、この【後日談】を執筆しました。

ここまでのご支援、本当にありがとうございました。


なお、ニンフィアの冒険中の一コマを、以下のSSで描いてみました。よろしければご覧ください。

http://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=39344


それでは。
 ▼ 333 クタン@ジュペッタナイト 14/12/17 01:13:04 ID:X1KWOuY2 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
お疲れ様です。(*´∀`)
凄く感動しました。( TДT)
 ▼ 334 ジョット使い◆No3gqeFKsg 14/12/17 01:13:50 ID:ECIGKGtM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
全部の物語が繋がってるからすごいよなー
 ▼ 335 クホーク@ポケモンのふえ 14/12/17 01:26:08 ID:xxAY4vAo NGネーム登録 NGID登録 報告
お疲れ様!
気分良く寝れるわ
 ▼ 336 ウカザル@あかいバンダナ 14/12/17 03:45:12 ID:Dd7GEaAY NGネーム登録 NGID登録 m 報告
おつかれ!
 ▼ 337 アーマン◆vWHlvCIUnU 14/12/17 03:51:17 ID:dHbMCq3I NGネーム登録 NGID登録 m 報告
お疲れ様!
 ▼ 338 ャロップ@ヒールボール 14/12/19 16:11:35 ID:fCyMJIS2 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
乙でした!

ブースターとニンフィアが幸せになって良かった。
 ▼ 339 ンダース@マグマブースター 14/12/24 20:27:50 ID:GgEKR5I. NGネーム登録 NGID登録 報告
あげ!
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