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SS

【長編SS】ロケット団「Zリングください」

 ▼ 1 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 01:03:37 ID:iQVSysJo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Jingle bells♪ Jingle bells♪ Jingle all the way♪



今年もこの季節がやってくる。1年に1度の素敵な日。


人情豊かな南国アローラ地方も、もうすぐクリスマス。誰も彼もが幸せになれる日。


家族と、友達と、恋人と。いつもと違うちょっと特別な時間を過ごせる日。


物語は、そんな特別な日に込めた「彼ら」の祈りから始まる。




「花顔柳腰・羞月閉花   儚きこの世に咲く一輪の悪の華 ムサシ!」


「飛竜乗雲・英姿颯爽   切なきこの世に一矢報いる悪の使徒 コジロウ!」


「一蓮托生・連帯責任   親しき仲にも小判輝く悪の星 ニャース!」




「「「ロケット団  参 上 ! !」」」
 ▼ 134 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:05:53 ID:Kp3o7CEw [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミカルゲ「ガァァァァァ……!?」

F-13「ミカルゲ!」


ガチガチ……          ガチガチ……          ガチガチ……


ミカルゲ「ァ……ァ……」

ミカルゲ「」


リーリエ「……ハァ……ハァ」

カキ「……ハァ……よし、いいぞリーリエ、シロン」

警官I「見ろ!ミカルゲが凍っていくぞ!」

警官J「お嬢ちゃんのロコンがトドメを刺したんだ!すげぇ!」

警官K「いや、まだ油断するな……ミカルゲの体力はまだ残っているハズ」

警官K「確かにさっきの二匹の猛攻は眼を見張るものがあったが、あの氷の中からいつ出てこられてもおかしくない」


                                 ……ピシッ!


カキ「!」

警官H「そんな!もう動けるの!?」

F-13「上出来だ……ここまで追い詰めたお前達なら何の問題もない」

F-13「カキ、教えてくれよ。でき損ないとはワケの違う、本物のZワザを!!」

カキ「構わない。だがこれだけは言わせてもらう」


カキ「教えたところで……           お前にZワザを使う資格はない!!」


カキ「どんなトレーナーよりも、お前はZワザを使いこなすことなんかできない!!」


カキ「       アローラは……全ての『Z』は、お前を許さない!!!       」


F-13「……失敬な」ピクッ

ミカルゲ「ガ……ァ……」パキパキ

リーリエ「シロン、『こなゆき』はまだ撃てますか?」

シロン「…………」ヘトヘト

リーリエ「カキ!必ず決めてください!Zワザも勝利のチャンスも、この一回きりです!」

カキ「任せろ……いくぞガラガラ!」
 ▼ 135 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:08:03 ID:Kp3o7CEw [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガラガラ「ガラァァラ!!」


                   ヴ ォ オ ォ オ ォ ッ ッ  ! ! !


警官I「うおぁっ!? ほ、炎!?なのか?」

警官J「おい見ろよ!ガラガラの持ってるあの骨!両端で燃え盛る炎……あんなバカでかく!」

警官K「あれでブン殴るつもりか!?」


---------------------------------------------------------

カキ「バクガメス、『ダイナミックフルフレイム』!!」

バクガメス「ヴォ オ オ オ オ オ ! !」

サトシ「ほほーぉ!やっぱスゴイなそのZワザ!火の玉がヴァァァってなるの!」

カキ「バクガメスは炎タイプの特殊攻撃技でも抜群の威力を誇る『トラップシェル』が使えるからな」

サトシ「特殊攻撃……か。じゃあガラガラの場合はどんな感じになるのかな?オレ気になる!」

カキ「別に同じじゃないのか?」

サトシ「そうとも限らないんだよな。あるんだよ!同じ技でも違うポケモンが使うと全然違う技に見えるってこと」

カキ「確かに言われて見れば……ガラガラの使える炎タイプの技は『フレアドライブ』。物理攻撃技だ」

カキ「……よし、やってみる価値はあるな」

サトシ「wktk」

--------------------------------------------------------

F-13(……来る!)


カキ「アーカラの山のごとく燃ゆる骨棍棒を思いっきり叩きつけろ!それがお前のZワザだ!」

ガラガラ「ガ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! ! !」


カキ「           『         ダ

                         イ

                       ナ

                         ミ

                           ッ

                          ク
 ▼ 136 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:09:53 ID:Kp3o7CEw [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
                   フ


                   ル


                    フ


                  レ

                    ェ
                  
                   ェ

                  ェ

                   ェ

                  イ


                  ム


               ! ! ! ! 



ミカルゲ「 が ッ … … ! ?」メキメキメキメキ


ガラガラ「ウ ォ ォ オ オ ォ オ ォ オ オ ッ ! ! !」バキバキバキバキ……



                   パ  キ  ン  ッ  ッ  …  …


                …   …    …   …    …   …


F-13「……まさか」

リーリエ「ミカルゲを……氷ごと打ち砕いた……!」

カキ「……どうだ秘密兵器。これがお前の欲しがっている力だ」

カキ「お前が人間じゃなかろうが、お前がどれだけ人を恐怖に陥れようが」

カキ「Zワザは、許さないと決めた者は何一つ残さず吹き飛ばす!」

F-13「フフ……すごい、本物だ。お前は昔の僕をまた思い出させてくれた」

F-13「お前よりも強い僕がその力を使えば、人もポケモンも超えた存在になれるだろうか」

カキ「まだ言うつもりか。お前にZワザを使う資格はないと言ったハズだ。どれだけ力をつけようとな」

F-13「やれやれ、口が達者だなお前は。僕の本当の姿を眼にすれば今にそんな口が聞けなくなるぞ」

F-13「資格はない、か。時代は変わったな。昔は欲しいものは何だって手に入ったってのに……」
 ▼ 137 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:14:41 ID:Kp3o7CEw [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カタカタカタ……                 カタカタカタ……


警官I「おいっ、何だあれ!?」

警官J「……なぁ、あれってさ」

警官K「間違いない……ミカルゲの            肉 片 だ ! ! ! 」


ズムムムムム……               ジルルルル……


F-13「ヒヘヘヘヘ……Zワザ……それが人間のもつ大いなる力。その正体が分かった今、もうお前達に用はない!!」

カキ「何のつもりだ……!?」

リーリエ「うぶっ……うぇぇ……」

カキ「ミカルゲの破片が秘密兵器のヤツに集まってく……ただの人間じゃないとしたら……ひょっとしてアイツは!」

F-13「僕のミカルゲは改造ポケモン!普通のミカルゲとは違う能力をもつ!その能力は……そう」


F-13「       この僕を!!完全無敵の生命体にする能力だ!!!       」


ドロッ……            ピチャッ……             ゴボボボボボ……


F-13「んぐっ……あぐっ……お゛お゛お゛お゛!!!」

F-13「あぁ……ミカルゲが……僕の体に入ってくる……昔の僕が……戻ってくる……」


              ズ         ブ          ブ        ブ     ブ
                         ブ   ブ         ブ      ブ       ブ


カキ「ガラガラ、アイツを止めろ!」

ガラガラ「ガラッ!!」

F-13「ぬ゛あ゛あ゛!!」

バ キ ィ ィ … … ! !

ガラガラ「がふっ……」

F-13「邪魔をするんじゃない。……Zワザの存在を知ったときから、僕は暴れたくてしょうがなかったんだ」

F-13「昔のように、人間もポケモンも恐怖に陥れたい。何よりもその欲望が勝ってしまったんだ。何よりもな!」

カキ「……一体お前は何だ!?ロケット団の秘密兵器じゃないのか!?」


F-13「そうだね。もうそろそろ教えてあげてもいいか」


F-13「     僕はミカルゲ。     訳あって人間の体を以て生まれ変わった『元』ポケモンだよ」
 ▼ 138 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:17:07 ID:Kp3o7CEw [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
F-13→ミカルゲ「最も、もう人間ですらなくなったけどね。でもこれでいい。この姿こそが僕の欲しかったもの……」

カキ「どういうことだ一体……」

ミカルゲ「僕は嘗て、ポケモンとして圧倒的な強さを持っていた。誰もが恐れるほどのね」

ミカルゲ「僕は人々やポケモンが恐怖するのが面白くて、力任せに暴れる毎日を送っていたんだ」

ミカルゲ「……だけど調子に乗りすぎたのか、僕は強いトレーナーやポケモン達に倒され、『かなめいし』に封印された」

ミカルゲ「愉快な日常から一転、力を失い途方に暮れる日々を送っていたある日、とある一団に遭遇した」

ミカルゲ「それがロケット団さ。僕は力が欲しかった。だから僕の願いを叶えてくれるという彼らについていった」

ミカルゲ「彼らは僕に相応しい人間の形をした体を造ってくれた。ポケモンの僕は脳を取り出され、その造りものの体に宿った」

ミカルゲ「それがロケット団秘密兵器『F-13』の誕生だ。僕はポケモンから人間に生まれ変わった」

ミカルゲ「そして今、僕とミカルゲが合わさったことで、僕は昔以上の力を手に入れたんだ!」

リーリエ「じゃあ……さっきのミカルゲはまさか……!」

ミカルゲ「そう、僕の元の体に人工知能を埋め込んだだけのものだ。つまり僕のポケモンというよりも、僕自身」

ミカルゲ「僕の元の体をしたコイツはもう役目を終えたんだ。だから僕の心がある場所へと帰したのさ」

ミカルゲ「とにかく、ポケモンの大いなる力……それは己自身。そして人間の大いなる力……それがZワザ!」

ミカルゲ「        二つの種族がもつ強大な力をもった僕は最強だってことだ!        」

カキ「残念だがお前の持っているリングでは扱うことはできない。オレの見せたZワザはオレのリングでしか使えないんだ!」



ミカルゲ「ならそれを……                   奪


                                 う


                                 ま


                               で


                                 だ


                              ! ! ! ! 



リーリエ「!」

カキ「リーリエ……逃げろぉぉぉぉ!!!」


ミカルゲ「ハハハハ       ア゛  ハ  ハ  ハ  ハ   ハ  ハ  ハ ハ  !   !  !」
 ▼ 139 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:19:13 ID:Kp3o7CEw [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
大昔、多くの人々に恐れられ、多くのポケモン達を傷付けたミカルゲが復活した。人間とポケモン、二つの種族の境界を越えて。

Zワザを使う気力も、立ち向かう戦意も、何もかもを絶望や恐怖へ塗り替えながら、ミカルゲは辺りを蹂躙する。

カキは必死でZリングを守ろうとしたが、成す術なく、瞬く間に倒されてしまった。

シニガミのような瞳にアーカラの山のごとく燃えるホノオZが輝く。

力を求めていたミカルゲの欲は満たされた。次に満たすべき欲は……絶望。


カキ「……あ゛……ぇ゛ぜ……」

ミカルゲ「さっきの妙な動きというか踊りというか、アレがこのホノオZとやらの力を引き出すようだな」

ミカルゲ「試してみたいが……久々に暴れ回って、もう動けるヤツらがこの辺りにいなくなってしまったな」

リーリエ「い゛……ぃ゛ゃ゛……だ……ごれ゛いじょ……は……」

ミカルゲ「僕はただ純粋に暴れたいだけなんだ。許してくれ」スタスタ

カキ「どこ……にいく」

ミカルゲ「さぁな。できるだけ人の多いところがいいな。たくさんの悲鳴が聞ける」

リーリエ「おね゛かい……です……も゛うきず……」

ミカルゲ「うるさいな。なら僕が満たされるまでお前達が相手になるというのか?」

リーリエ「…………」ブルブル

ミカルゲ「よせよ。死ぬぞ。最も、僕は死体だって何度も見てきたから……ど う し て も と い う の な ら」

リーリエ「ひっ……!」ジワ…

カキ「許さない……オレがどうなろうと…… Z は ! ! 絶 対 に お 前 を 許 さ な い ぞ ! !」

リーリエ「……カキ!」

ミカルゲ「今日はめでたい日だというのに……随分と僕の気分を台無しにしたいようだね」

ミカルゲ「今日はもうイヤな思いはこれっぽっちもしなくないんだよ……     消 え ろ!!!     」



                            シ ュ ン ッ ! !



ほしぐも「          0-(*0o0*)-0          」


ミカルゲ「!? 何だ!?」

カキ「ほし……ぐも……!?」

リーリエ「……サ」



リーリエ「          サトシ……?          」
 ▼ 140 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:22:45 ID:Kp3o7CEw [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第8話(全12話)   「悪い思い出」
 ▼ 141 ルマユ@しんじゅ 17/12/11 01:01:09 ID:31/RfEdw NGネーム登録 NGID登録 報告
どうなる次回!気になって眠れないZ!
支援
 ▼ 142 ュプトル@みずのいし 17/12/11 10:26:15 ID:f9qbcO2s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援するしかない!
 ▼ 143 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 22:53:48 ID:MhCGFJEc [1/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「……リーリエ、カキ。 それに警察の人達もこんなに……」

カキ「……どうしてここに?」

サトシ「さっきのロケット団とのバトルの後、ピカチュウが疲れてしまってて……」

サトシ「しばらく休んでたら運よくほしぐもが起きてくれてさ!その後ピカチュウも回復したからここに来たんだ」

リーリエ「しゃ……とし……なのですか?……本当に……?」グシュグシュ

サトシ「あぁ泣くなって!ほら、こういう時こそ『がんばリーリエ』だろ?」

リーリエ「もう私は……我慢しつくしました……『がんばったリーリエ』です……」グシュグシュ

サトシ「何やそりゃ。……でもそうだね。後はオレ達に任せてくれ!」


マーマネ「ふっ、二人共大丈夫!?……いや、大丈夫じゃないよね。スイレンとマオほどじゃないにしろ重症だよこれ!」

カキ「心配ない。これぐらい……い゛っ!あ゛あ゛!!」ガクン

マーマネ「ほれ言わんこっちゃない!もうすぐ警察の人が来るからみんな一緒に運んでもらおう!」

カキ「……済まない。でも……」


ミカルゲ「……新手か。君は誰だ?」

マーマネ「どぅお゛っ!?なんだアレ!?人!?ポケモン!?……いや、バケモノ!?そうだ、バケモノだ!!」

ミカルゲ「……君は誰だ?強いのか?」

サトシ「オレはマサラタウンのサトシ!お前がロケット団の秘密兵器か?」


ミカルゲ「!! ……マサラタウンのサトシ? ……お前がそうなのか?」

サトシ「オレを知ってるのか?」

ミカルゲ「ナンギ博士が実行した『ルギア捕獲作戦』、ゼーゲル博士が最前線で活躍した『オペレーション・テンペスト』」

ミカルゲ「他にも……僕の生みの親の計画を何度も潰した張本人だろう!?……昔のことだろうが覚えているかな?」


サトシ「生みの親……そうか。お前はアイツらに造られたんだな……それでこんなことをして……」


ミカルゲ「? どうして悲しい顔をしている?」


サトシ「……お前は、恨んでるんだろ?自分の命があんなロクでもないヤツらに作られたってこと」

サトシ「もし命があるとしたら自由に平和に暮らしたかったのに、人やポケモンを傷付けるために生み出されて」

サトシ「いたんだよ!お前と同じように苦しんでたヤツが!自分がこの世界にいるってことが辛かったってヤツが!」

サトシ「……お前は自分を生んでくれと頼んだわけでもないのに、お前は自分を造ってくれと願ったわけでもないのに」

サトシ「嫌々アイツらの言いなりになるくらいならやめようぜこんなこと!これはお前がやるべきことじゃないハズだぞ」
 ▼ 144 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 22:55:35 ID:MhCGFJEc [2/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「ピカッ……」

マーマネ「さ、サトシ?一体何のことを言ってるの?」

サトシ「きっとお前の居場所があるよ!オレが手伝ってやるからどこか行こうぜ!な?」


ミカルゲ「          ……お前は何を言ってるんだ?          」


サトシ「えっ」

ミカルゲ「僕が自分の生まれに対して後悔しているだと?とんでもない。僕は彼らのお陰で圧倒的な力をもって変われた」

ミカルゲ「こんな姿も手に入れて……どこに不満なんてあるか」

サトシ「ロケット団に利用されることに苦しんでるんじゃないのか!?」

ミカルゲ「一体僕を何と勘違いしてるんだ!?……まさか、『ミュウツー』とかいうでき損ないとか?」

ミカルゲ「圧倒的な力を持ちながら自分の存在意義に疑問をもち、自分を否定しかけた馬鹿野郎とか!!」

サトシ「違う……のか?」

ミカルゲ「僕はロケット団という組織に感謝している!あいつらは僕に力をくれたんだ!」

ミカルゲ「感謝といえば……そうだな。お前にもしなくちゃな、マサラタウンのサトシ」

サトシ「?」

ミカルゲ「僕達のボス・サカキは自分達のもとを離れたミュウツーを執拗に追っていたことは知ってるだろう?」

ミカルゲ「お前のせいでサカキ様はミュウツーを逃してしまったんだからな!最強の力をもったポケモンを!」

サトシ「……確かにロケット団からミュウツーを逃がしてあげたのはオレ達だ」

マーマネ「え゛ぇ!?」マジデ!?

ミカルゲ「ピュアーズロックのあの事件の後も、サカキ様は最強のポケモンを諦めきれなかった」

ミカルゲ「世界から優秀な科学者を集め、再び科学の力で強大な生命を創り上げようと試みた」

サトシ「まさか……!」

ミカルゲ「そうして完成した最高傑作がこの僕だ!僕はミュウツーとは違う、正真正銘のロケット団の忠実な兵器だ!!」

ミカルゲ「感謝というのはそういうことだ。お前があの時サカキ様を邪魔しなければ今の僕は無かったんだ!」

ミカルゲ「ロケット団の度重なる不幸……色々な負の偶然が重なり合い僕ができてるんだ」


ミカルゲ「そしてこの力!!」グァッ


サトシ「!! みんな、伏せろ!!」



ズ   ド   ァ   ァ   ァ   ァ   ァ   ァ   ァ   !   !   !   !
 ▼ 145 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 22:58:07 ID:MhCGFJEc [3/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パラパラパラ……


マーマネ「( Д )゚ ゚」

カキ「……山の頂上が……消し飛んだ……」


ミカルゲ「今のと、お前が見たであろうミュウツーの力と……どちらが上だ?」

サトシ「くっ……!」

ミカルゲ「僕が気に入らないなら僕を倒すといい。マサラタウンのサトシ」

ミカルゲ「お前がこのくらいの絶望で崩れないことは想定済みだ。さぁ、どうする?戦うか?」

リーリエ「サトシ……いや……」

カキ「…………」

マーマネ「どうしよう……戦わなきゃアローラは……でもあんなのに勝てるわけ……」

サトシ「……そんなの」





ピカチュウ「ピ ッ カ ァ ! !」


ニャビー「に ゃ う゛ あ ぁ あ ぁ ! !」


ルガルガン「が る る る ぉ ぉ ぉ ぉ ! !」




                          や
  
                          る

                          に

                          決

                          ま

                          っ

                          て

                          る

                          だ

                          ろ


                        ! ! ! 
 ▼ 146 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 22:59:34 ID:MhCGFJEc [4/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミカルゲ「たった3匹でいいのか?今の僕の力を見てその数ならお前が逆にハンデを背負うことになりそうだが」

サトシ「思い上がるのもいい加減にしろよ。お前が最強だろうが知ったことか!」

ミカルゲ「……じゃあやれよ。今まで通りにはいかないってトコ、見せてあげるから」

リーリエ「サトシ……」

サトシ「大丈夫。オレ本番には強いから!」

ピカチュウ「ピッカ!」

サトシ「よっしゃ……いくぞピカチュウ! 『   アイアンテール   』!!」


ピカチュウ「ピカッ!       ピカピカピカピカピカピカ…………!!」


ミカルゲ「来い!そしてその一撃で確かめろ!これが僕と……人とポケモンを超越した存在と、ただの一ポケモンとの差だ!!」

ピカチュウ「ピ ッ カ ァ ! !」


ギ  ギ  ギ  ギ  ギ  ギ  …  …  …  …  !  !


ミカルゲ「な、何!?」グググ

ピカチュウ「ヂャアアアアアアアア!!!」


バチン!!


ミカルゲ「ぐっ!!」


サトシ「ピカチュウ、大丈夫か!?」

ピカチュウ「ピィ……」ズキズキ

ピカチュウ(硬い……だけど、砕けない硬さじゃない!)

サトシ「よし……ニャビー、『ほのおのキバ』! ルガルガン、『アクセルロック』!」

ニャビー「ヴヴ……」ボォォ

ルガルガン「コォォォォ……」


ミカルゲ「何かの間違いだ……いや、まだアレが残っている。まだアレを使っていない以上、僕は最強を手にしていない」


カキ「…………」

マーマネ「おぉ!サトシ達の攻撃が効いてる!これさ、ひょっとしたらひょっとするよね!」


リーリエ「……ねぇマーマネ、ちょっといいですか?」

マーマネ「?」
 ▼ 147 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:05:00 ID:MhCGFJEc [5/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「いけぇピカチュウ!今度は『エレキボール』!!」

ピカチュウ「ピカァァァァ……!!」


リーリエ「マーマネも聞きましたよね。さっきのお話。サトシがロケット団という組織にした事のお話」

マーマネ「聞いたというか……人って言葉に殺されそうになることってあるんだなってくらいビックリしたよ」


ルガルガン「ヴァルァァァァ!!」

ミカルゲ「小癪な……たかが鼠と猫と犬だろう!?それに比べて僕はロケット団の最高傑作だ!!」

ミカルゲ「敗けることはおろか、こうしてお前達如きに手こずることすらあってはならないのに!」


リーリエ「サトシは私達にいつも笑顔でお話してくれていました。聞いていてとてもワクワクする冒険のお話」

マーマネ「だけど、それだけじゃなかった。サトシは大きな事件にもいっぱい巻き込まれた。今の話もそうだ」


サトシ「『ほのおのキバ』!!」

ニャビー「ニ゛ァァァァァ!!!」

ミカルゲ「くそっ……離れろ!何故だ!?何故みんな今の僕の姿を見て恐怖しない!?」


リーリエ「マーマネ、私達は……」


リーリエ「       私達は、サトシの事をどれだけ知ったつもりでいたのでしょうか?       」


リーリエ「私達は今までサトシのことを、どれだけ理解していなかったのでしょうか……?」

マーマネ「うぅん……まぁ……」


サトシ「いけぇーーーーっ!ピカチュウーーーーー!!!」


ピカチュウ「ピー……カー……ヂュウゥウゥウゥ!!!」バババババババ……!!!


ミカルゲ「がっ……!?くそっ、くそっ!!僕は……こんな思いをするために生まれ変わったつもりはないぞぉぉぉ!!!」



マーマネ「そんなに気にする必要はないんじゃないかな?」

リーリエ「どうしてですか?」

マーマネ「理解できないからって怒られるわけじゃなし。サトシはそんなに短気な奴じゃない事ぐらいわかるでしょ?」

リーリエ「……でも、私はもっとサトシのことを理解してあげたい……友達ですもの」

マーマネ「ふふぅん? ……本当は『理解してあげたい』じゃなくて、『知りたい』じゃないのん?」

リーリエ「!? そ、そんなこと……///」
 ▼ 148 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:08:50 ID:MhCGFJEc [6/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ルガルガン!『アクセルロック』!!」

ルガルガン「ガ ル ル ル ル ル ァ !!」


ミカルゲ「……もう」


サトシ「ピカチュウ、『エレキボール』!!」

ピカチュウ「ピィ……!」


ミカルゲ「も う い い ん だ よ お お お お お お お お ! ! !」



         ズ     ァ     ァ     ァ    ッ      …    …



ピカチュウ「ピカァァーーーッ!!」

サトシ「うおっ!?」

リーリエ「な、何が起きてるのですか!?」

マーマネ「あ、『あくのはどう』だ!でもこんな冗談みたいな威力のものは見たことないよ!」

カキ「サトシ!無事か!?」


サトシ「……!」

ピカチュウ「ぴっ……!」

ニャビー「……!」

ミカルゲ「チッ、僕の怒りをたった一匹で受け止めただと?……命知らずなヤツだ」


サトシ「ルガルガン!!」


ルガルガン「あ゛……ぅ……」プルプル

ルガルガン「」


マーマネ「あのルガルガンがたったの一撃で……」

リーリエ「いえ、あの威力ならば全滅してもおかしくありませんでした。ルガルガンはそれをわかってて……」

カキ「……くそっ、ここまでなのか……?」

ミカルゲ「もういい。もういいよマサラタウンのサトシ。お前が強いのは僕も、サカキも、博士達もみんな知ってる」

ミカルゲ「だけど勘違いするんじゃない。僕がどうしてこの姿になったのか、それは強い奴と戦うためじゃない」

ミカルゲ「全ての人とポケモンを圧倒的な強さでねじ伏せて、その死体の山を眺めるためだ」
 ▼ 149 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:11:02 ID:MhCGFJEc [7/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ふざけるな……お前なんかがそんなことできるか!」

ミカルゲ「だろうな。僕は今のままじゃダメだ。……だから使うんだよ。人間のもつ大いなる力・Zワザ」

カキ「!」

ミカルゲ「皮肉なことだ……人間がポケモンと力を合わせる為に作った力で数多の人間とポケモンが死ぬんだよ……」

ミカルゲ「いくぞ……! これが僕の……Zワザ……!」

カキ「……Zワザは凶器でも兵器でもないんだぞ!お前のようなヤツが使えば、必ずアローラの……『Z』の怒りを買うぞ!!」

ミカルゲ「またそれか……許すか許さないなんて、たかが道具が決めることでもなかろうに」

ミカルゲ「寧ろZワザの方が僕の許しを得たんだよ。人間の力を代表する存在として僕の力の糧となることを僕が許した」

カキ「勝手なことを言うな!!」

ミカルゲ「そうさ。勝手さ。だけどお前のその言い分も……アローラの伝統とかいう堅苦しい仕来りも……」


ミカルゲ「          全部、ただの勝手だろうが!!!          」


カキ「やめろーーーーーーっ!!」


ニャビー「ニュァァァァ……」


サトシ「ニャビー!Zワザを止めろ!『ひのこ』だ!!」

ミカルゲ「!」


ボ ォ ッ … … !


サトシ「……」

マーマネ「あ、危なかった……」

サトシ「さぁ早くカキのZリングを返せ!カキの言う通り、お前はZリングを持つべきじゃないんだ!」

ミカルゲ「……だから勝手に決めるなって……」


                       ゴ   ォ  ッ   !  !  !


ミカルゲ「 言 っ て る だ ろ ? 」


マーマネ「きっと勝機はあるハズだ。Zワザさえ使わせなければ……!」

リーリエ「ちょっと待ってください!ミカルゲの体の周り……あの炎のように揺らめくオーラ……まさか……」

サトシ「……!」

カキ「間に合わなかったか……」
 ▼ 150 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:11:56 ID:MhCGFJEc [8/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「サトシ!Zワザを発動させてしまった以上は受けるしかない!どうにか被害を最小限に抑える方法を考えろ!」

サトシ「でもどうすれば……  !    そうだ……賭けるしかないか」

ピカチュウ「ピカ?」

ニャビー「……うにゃ」コクッ


ミカルゲ「ハハハ……これだ。これを使いたかったんだ!これで僕は……」


ミカルゲ「ハハハ……ア゛ァ゛ア゛ァ゛ア゛ァ゛ア゛ァ゛ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ァ ! ! !」


ミカルゲ「ユ゛ゥ゛……ユ゛ゥ゛……ユ゛ラ゛ラ゛ラ゛ラ゛ラ゛……」


  ボッ!           ボァッ!        ボッ!      ボッ!               ボッ!

          ボッ!       ボァッ!          バシュッ!         ボフッ!

        ヴオッ!        バオッ!          バァァ!          ヴァァァ!!


リーリエ「……な、何ですかあれ?人魂のような火の玉がそこらじゅうに……」

マーマネ「僕の知ってる『ダイナミックフルフレイム』じゃない……アイツは何を出そうとしてるんだ!?」

カキ「人魂……ミカルゲ……まさか、あれは『おにび』!?」

カキ「ヤツが放とうとしてるのは『おにび』を使ったZワザだ!」

リーリエ「それは、『ダイナミックフルフレイム』とどう違うのですか?」

カキ「それは……」


ミカルゲ「さぁ食らえ!これが新しい僕の……人間とポケモンを越えた超生命の誕生だ!!」


サトシ「ニャビー!いけ!!」

ニャビー「ニャヴァッ!!」


ピカチュウ「ピカーーー!」

サトシ「ピカチュウ!……最後はお前だ。Zワザの発動が終わったらこっちも大技で決めるぞ!」

ピカチュウ「ピッ……!」ゴクリ

サトシ「ニャビー!お前なりのゼンリョクで、Zワザに対抗するんだ!」

ニャビー「ニャァァァ……!!」ボォォォォ


ミカルゲ「……ユ゛」
 ▼ 151 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:14:05 ID:MhCGFJEc [9/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




                                ユ


                               ラ


                                ァ


                              ァ


                                   ァ


                             ァ


                                 ァ


                              ァ


                                 ァ


                           ァ


                                ァ


                             ァ


                              ・

                              ・

                              ・

                              ・

                              ・

                              ・




 ▼ 152 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:18:04 ID:MhCGFJEc [10/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「…………!」

ピカチュウ「……ピカ?」


ニャビー「ハァ……ハァ……」

ニャビー「??」


マーマネ「な、何も……起きなかった?」

リーリエ「確かに今、大量の人魂がニャビーに襲い掛かったと思いましたのに……」

マーマネ「! そうか!ニャビーは炎タイプ!『やけど』状態にするだけの『おにび』は通用しないんだ!」

リーリエ「……ということは」

マーマネ「サトシの奴、それをわかっててニャビーを『おにび』に突っ込ませたんだ!そこまで考えてたなんて!」

リーリエ「ほ、本当に?スゴいですサトシ!」

サトシ「えっ?何て?」

マーマネ「聞けよ人が折角褒めてるんだから!!」

リーリエ「まぁ今は集中しているのでしょうし……」

マーマネ「……で、カキは何黙ってるのさ」

カキ「……Zワザは強大なパワーをもった攻撃を相手に放つだけじゃない」

リーリエ「?」

カキ「アイツがそれを知ってたとは思えないから偶然なんだろうが……もしかすると厄介な事になったかもしれん」

カキ「『おにび』をZ化したことによって……アイツ自身も予想だにしていなかった事が起きてしまったんだ」

マーマネ「……何さそれ。Zワザの更なる可能性をアイツがたまたま引き出したってコト?」

カキ「……悔しいが」


サトシ「な、何だ!?」

ピカチュウ「ピカ!ピカチュ!」

サトシ「おいミカルゲ!Zワザが失敗したってのに何を笑ってるんだ!」


ミカルゲ「失敗……?違う。これは成功中の成功、大成功だよ」

ミカルゲ「何だぁ……Zワザよ……そこまで僕に……力をくれるというのか!」


ミカルゲ「そ ん な に 僕 が」



                 気 に 入 っ た と い う の か ! ! ! !
 ▼ 153 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:19:39 ID:MhCGFJEc [11/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第9話(全12話)   「用済み」
 ▼ 154 メテテ@ベリブのみ 17/12/12 02:18:36 ID:s9YU/EWA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
( д )゜゜
これ絶妙に不細工で好き
支援
 ▼ 155 スキッパ@こううんのおこう 17/12/12 16:52:33 ID:1gRjBP3U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
一体どうなるんだ!?
 ▼ 156 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:32:19 ID:v68tsXA6 [1/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミカルゲ「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!」


カキ「Zパワーによって強化された『おにび』は通常通りの能力と別に、自身の攻撃力を上昇させることもできる」

リーリエ「パワーアップしたってことですか……?」

マーマネ「ひぇ〜っ!ロケット団の中で一番強いポケモンがロケット団の秘密兵器と合体して強くなった姿のパワーアップ版なんてどうやって倒せばいいんだよぉぉ!!」


サトシ「……倒せるさ。オレはポケモンマスターになるポケモントレーナーなんだ!」

ピカチュウ「ピカ!ピカチュウ!」

ニャビー「にゃぶ……」


ミカルゲ「何てヤツらだ……どうやらもっとその体に教え込まないといけないらしい」

ミカルゲ「馬鹿は死ぬまで治らない、と言うからな。お前達のその命も、僕の腹の中に納めてやる!!」

ミカルゲ「ガ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ! ! !」


ドッ!       ドッ!       ドッ!        ドッ!       ドッ!


リーリエ「ひっ!?何て足音……地面が揺れてます!」

マーマネ「!? 今度はどんな攻撃を繰り出してくるかと思えば……ただ殴りかかってきただけ!?」

カキ「だが奴のパワーは手のつけようがない程増大している。ゲンコツ一発でもきっとサトシ達にすら耐えられない威力だ」


ミカルゲ「お前にはこれで十分だマサラタウンのサトシ!……どうした?隙ならいくらでもあるぞ」

ミカルゲ「力のままに暴れ尽くし、この島そのものをも沈めんとするこの僕を止めてみろよ!無理だろうがな!!」

ミカルゲ「周りの皆にとってお前はヒーローだ。この一撃を止めて全部救ってみろよ!!」

ミカルゲ「僕にとっては屁みたいな、お前にとってはゼンリョクの技で、抵抗してみろってんだよぉぉぉぉ!!」


サトシ「! 来るぞ!」

ピカチュウ「ピッカァ……」

サトシ「いくぜミカルゲ、オレ達の全身・全霊……」


ミカルゲ「カァァァァァァァ!!!」


サトシ「これがオレ達の……『ゼ ン リ ョ ク』だァアァァーーーーーーっ!!!」
 ▼ 157 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:33:52 ID:v68tsXA6 [2/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「 『                         ス

                               パ

                               |

                               キ

                               ン

                               グ

                             ギ

                          ガ

                                 ボ

                              ル

                                    ト

                                オ
                             オ
                               オ
                                 オ
                              オ

                          !  !  !  !  





                  ズ      ン    ッ      !    !


ミカルゲ「フフ……へぇ、これがお前のZワザ……今まで見た中で一番大きなハズなのに」

ミカルゲ「何故だろう。全然驚かないな」


リーリエ「……!」

マーマネ「ス、『スパーキングギガボルト』が片手で止められた!」


サトシ「ミカルゲ!お前は本当にそうする事で生きてるって感じがするのかよ!?」

サトシ「強いヤツとバトルするわけでもなく、誰かを守るわけでもなく」

サトシ「ただ弱い命をメチャクチャに食い荒らすだけの為にお前は強いのかよ!?」

サトシ「          そんなの勿体無いだろ!?          」


ミカルゲ「ポケモンも人間も超える存在には、ただ頂点に立つだけじゃなれないんだよ」

ミカルゲ「ただ単純に、ただ圧倒的に、誰の手にも届かないようなずっと上の世界に上り詰めたただ一つの存在」

ミカルゲ「それが最強ってヤツだ。最強は無敵でなくてはならない。拮抗なんてものはあってはならないんだよ!!」
 ▼ 158 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:42:34 ID:v68tsXA6 [3/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「じゃあ……どうしてそこまで最強にこだわるんだ?どうして弱い人やポケモンを見下したいんだ?」

ミカルゲ「わからないヤツだな。僕は好きなんだよ。悲しみも絶望も」

ミカルゲ「その為に僕はそれらを創り上げるだけの強さが欲しかった。それだけだ」

サトシ「何で悲しみや絶望なんか好きになっちゃったんだよ?」

ミカルゲ「そんなこと聞くなよ?不毛な話はよそう。どうせ理解しちゃくれないんだ」

ミカルゲ「それよりもう終わりにしようか。さっきから言ってる通り、僕は圧倒的に強い存在でなくちゃいけない」

ミカルゲ「お前達だけに随分時間を取ってしまった。……なのにお前達ときたらちっとも絶望しちゃくれない」

ミカルゲ「ここからオレは少しだけ本気を出すから、さっさと殺されて僕の前から消えてくれないか?」

サトシ「やだね。オレが敗けたら皆がお前に食われちゃうから」

ミカルゲ「はぁ……じゃあ、もういいよ」


                     ザ   ク   ッ   !    !


ニャビー「」ドサッ

サトシ「!? ニャビー!!」

ミカルゲ「見えなかったろ?だが今のも僕の本気には程遠い。もう諦めがついたかな?」

サトシ「まだだ!まだオレのポケモンはいるぞ」

ピカチュウ「ピカァ……」バチバチ

ミカルゲ「何だよもう……   死 ね よ ! ! !」


サトシ「ピカチュウ!かわせ!!」


ズドォォォォォオオォォオオォォォン!!!


ミカルゲ「……チッ」

ピカチュウ「ハァ……ハァ……」

サトシ「ぐっ……危なかった」

ミカルゲ「おっ……今、恐怖したな?今、一瞬でも僕には勝てないと悟ったな?」

サトシ「避けなきゃ敗けちゃうから避けただけだ。それ以外の何でもない」

ミカルゲ「何だ……やっぱり怖いんじゃないか……僕が。ねぇ?マサラタウンのサトシ」


マーマネ「うぅ……サトシでも絶望するなんてことがあるのかな……」

リーリエ「いつも私達を励ましてくれた彼がそうなってしまったら、もう何を信じればいいのですか……?」

カキ「……納得いくか……こんなの」
 ▼ 159 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:43:53 ID:v68tsXA6 [4/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「カキ?」

ミカルゲ「……何だ?何か言いたげだな……自分のZリングが僕に使われる事がそんなに不服か?」

カキ「不服さ!……オレのZリングでこれ以上サトシを苦しめないでくれ」

ミカルゲ「僕もそうしたいが……そのサトシがいつまでたっても倒れないものだからな」

ミカルゲ「苦しんでいるのは僕の方だ。彼がしぶとい所為で、折角の圧倒的な力に些か実感が湧かないんだ」

カキ「当たり前だ。お前がいる限りサトシはずっと、ずっとお前の前に立ちはだかるぞ」

カキ「勿論オレ達もな。サトシがいる限りはここにいる……だから諦めろ!」

ミカルゲ「は?何を?」

カキ「サトシを倒すか、引き下がるかしなければお前はここを動くことはできない。だがお前はサトシを倒すことができない」

ミカルゲ「僕にたかが人間一人を消すことを諦めろというのか?」

ミカルゲ「根拠の無い言い掛かりで僕を止めるのはやめてくれよ。僕はアイツよりずっと強いんだぞ?」

カキ「いや……お前はサトシよりも弱い。サトシだけじゃない。このアローラの誰よりもだ」

ミカルゲ「負け犬の遠吠えか……聞くのも馬鹿馬鹿しいが、その根拠は?」

-------------------------------------------------

カキ「愚か……オレが……」

マーマネ「ハラさん!いくら何でもそれは……」

ハラ「そこの彼はZリングの重み……アローラの大試練の重みを理解していないのです」

ハラ「貴方は彼のことを誰よりも誇りを持っていると言いましたが……とんでもない」

ハラ「ここは一つ、しまキングとして教えて差し上げましょうぞ」

-------------------------------------------------

カキ「……お前が愚かだからだ」

ミカルゲ「なるほど、根拠は無いということか」


ジャキン!!


マーマネ「!」

リーリエ「カキ!危ない!!」

ミカルゲ「無駄な時間を取らせやがって!そんなに死にたきゃお前から殺してやる!!」

カキ「図星のようだな。いい加減分かれ。Zワザをただの武器としか思っていないお前は高が知れてるってことをな」

マーマネ「やめろ!それ以上言ったら……」


ミカルゲ「          死   ね   !   !          」
 ▼ 160 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:46:41 ID:v68tsXA6 [5/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ピカチュウ!『エレキボール』!!」


ピカチュウ「ピッカァ……チュピィッ!!」


パシン!!


ミカルゲ「貴様ア゛ ァ゛ ア゛ ァ゛ ア゛ ァ゛ ! ! !」

サトシ「やめろ!お前の相手はオレだ!オレを倒すまでオレから眼を離すな!」

ミカルゲ「どいつもこいつも……身の程知らずめ!!」

カキ「身の程知らずはお前のことだ!お前はもう後には退けない領域に立ってしまった。今のお前には何の救いもないぞ!」

ミカルゲ「僕は僕自身が全てなんだ!救いなんかいるもんか!!それに救いがないのはお前達も同じだろうが!!」

カキ「いや、あるさ。オレ達が諦めない限りは…… いいか?……アローラは、Zはお前を……」

ミカルゲ「許さない、だろ?許してもらう気もないさ。僕は僕自身が守る。それでいいんだ」



ミカルゲ「          もう、終わりにしよう          」



カキ「……みんな!絶対に眼を逸らすな!……オレは信じるぞ」

マーマネ「くっ、こうなったらもうやるしかない!……よね?リーリエ」

リーリエ「……はい。Zはきっと……私にも応えてくれる」

サトシ「……いくぞ、ピカチュウ!!」




                 シ       10               び
                                 こ
                 ャ       ま               り

                 ド       ん               び
                                 な
                 |       ボ               り

                 ボ       ル               ち
                                 ゆ
                 ォ       ト               く

                 ォ       ォ               ち
                                 き
                 ン       ォ               く

                ! !     ! !     ! !    ! ! 
 ▼ 161 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:47:28 ID:v68tsXA6 [6/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


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 ▼ 162 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:50:49 ID:v68tsXA6 [7/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
見上げれば、満天の星空に一筋の光。

メレメレ島の危機を感じた彼は空を奔っていた。

禍々しい気配と、飛び交う「Z」の力を感じた彼は、一目散にその地を目指す。

彼は応えなければなるまいと思った。

彼は、自分が認めたあのトレーナーならば、まだ諦めていないと信じている。

ふと、彼の心に何かが語りかけてくる。……彼の仲間の声だ。


???(……何だ、こんな時にテレパシーなんか寄越しやがって)

------------------------お前の心の乱れを感じた。……お前は焦っているな。何を急いでいる?

???(お前には関係のないことだ。オレのことなんて放っておけ。ここはメレメレ島。オレが負うべき問題だ)

-----------------------お前の問題は我らの問題でもある。さぁ言え。何故お前の心は今乱れている?

???(オレの心を読んで遊ぶほど暇を持て余してるヤツに話してもしょうがねぇだろうがよ)

----------------------遊んでいたのではない。我らの心はアローラそのもの、故に一つだけ。お前の心は我らの心。

---------------------お前の焦りを感じ取るくらい訳はない。体は分かれていても、我らは繋がっているのだ。

???(気持ちわりぃ。じゃあ何だ?他のヤツらにもオレが急いでることは感づかれてるってことかよ?)

---------------------その通りです。荒波のような貴方の心の乱れ、私にもしかと伝わっております。

???(うわマジか。ってことはアイツにも……)

------------------------オフコース!もうバレバレてふ。

???(畜生!やっぱりか!)

------------------------さぁ勿体ぶらずに話してみるのです。私達は皆、貴方のことを気にかけているのですよ?

-----------------------そうてふ。話してくれないと今から三匹でメレメレに押し掛けるてふ。

???(わかったわかった!言うよ!その代わり邪魔だけはするなよ?)

-----------------------てぷてぷ〜

-----------------------フフ、了解です。

-----------------------承知した。……それで、今メレメレで何が起こっている?


???(簡潔に話す。1つ、強大且つ禍々しい『Z』の力がとある場所で噴き上がるのを感じた)

???(2つ、アローラに……つまりオレ達に許されていない『Z』の使い手が暴れている)

???(最後に3つ……          サトシが危ない          )


-----------------------サトシ。お前が見込んだ、「Z」の素質をもつ少年か。

-----------------------あなたは彼が大好きなのてふねぇ。
 ▼ 163 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:55:02 ID:v68tsXA6 [8/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
???(何としても助けないと……)

-------------------しかし余り彼ばかりにこだわるのも問題ですよ?

-------------------彼が危ないということは、あの子の身にも危険が及んでいるかもしれないということなのですから。

???(……パープルスイートコットンキャンディか)

-------------------あだ名!あだ名!

-------------------何でもいいですが、あの子がメレメレにいる間は、貴方が一番責任が重いということを自覚してくださいね。

???(うぃ。……きっと助けるさ。オレと同じく今回の邪な気配を感じ取ったヤツもいることだしな)


ドスドスドスドスドス……!


-------------------えっ!?何!?今近くに何かいるんてふか!?

???(……アイツらが見えてきた。そろそろ抜けてもいいか?)

-------------------聞けてふ!!

-------------------何でも良い。守り神は常に気紛れ。我らはお前の成す事に一切の疑問は抱かん。

------------------ですが使命は必ず果たすのです。どうか貴方の責任を、私達が納得する形で果たしてくださいね?


???→カプ・コケコ(……了解!)




                                 ズ


                                 ド


                                 ォ


                                 ォ


                                 ォ

                                 ・

                                 ・

                                 ・

                                 ン
 ▼ 164 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:58:27 ID:v68tsXA6 [9/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「うおっ!?」

ミカルゲ「……!?」


マーマネ「か、雷!?今は……夜だからわかりにくいけど空は晴れてるよね?どうして……」

リーリエ「今度は……一体何が起こるというのですか……?」

カキ「わからん。……もうオレ達は全てを出し尽くした。何が起きてももう祈るしかない」


ガラガラ「」

シロン「」

トゲデマル「」


カキ「残っているのはサトシとピカチュウだけだ。……フフ、幸いにも今日は『特別な日』。祈ればきっと何か……」


カプ・コケコ「 コ ケ ェ ェ ェ ー ー ー ー ッ ! ! ! 」


マーマネ「……!まさか!」

リーリエ「……カプ・コケコ。来てくれたのですか?私達のために……」

カキ「まさかこんな形で天罰がやってくるとはな。……そうさ、アローラの『Z』は、ミカルゲを絶対に許さない!」


ミカルゲ「……何だお前は」

サトシ「カプ・コケコ!……ホントにお前なのか?」

カプ・コケコ「……」

ほしぐも「0-(*^▽^*)-0」

カプ・コケコ「……ヨカッタ」

サトシ「カプ・コケコ。まさかとは思うけど……オレと戦ってくれるのか?」

カプ・コケコ「……」コクッ

サトシ「……ハハ、よかった……そうだよ。お前もアイツが許せないもんな」

サトシ「オレ、ミカルゲからカキのZリングを取り返したい!それからミカルゲにもわかってほしい!……生きるってこと」

カプ・コケコ「コケ」


ミカルゲ「少しは骨のあるヤツが来たようだが……それも今の僕には無意味」

ミカルゲ「そこに転がっている連中のように無暗に抵抗せず、大人しく僕に食われるんだな」

サトシ「そんなことされてたまるか!オレもカプ・コケコもお前が皆を傷つけるのをやめるまで止まらないぞ」

ミカルゲ「……なら、や っ て み ろ よ ! ! 」
 ▼ 165 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:03:50 ID:v68tsXA6 [10/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・コケコ「!」

サトシ「いくぞ!カプ……」


          ヒュゥゥゥゥゥ……       ズ   ス   ン   !    !


ミカルゲ「!!」

サトシ「!? 今度は何だ!?」


キテルグマ「くー……」


マーマネ「あっ、キテルグマだ!それもいつぞやの!何かいっぱい持ってる!」

リーリエ「あれ?あの方達って……」

カキ「まさか!」



「「「ナーッハッハッハッハーイ!! はい!そのまさかです!」」」



ムサシ「何だかんだと言われたら!」

コジロウ「答えてあげるが世の情け!」

ムサシ「世界の破壊を防ぐ為」

コジロウ「世界の平和を守る為」

ムサシ「愛と真実の悪を貫く!」

コジロウ「Lovely Charmyな敵役!」

ムサシ「ムサーーシ!!」

コジロウ「コジロウッ!!」

ムサシ「銀河を駆ける、ロケット団の二人には!」

コジロウ「ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ!」

ニャース「ニャーんてニャ!」

ソーナンス「ソーーーーナンス!!」


サトシ「……」

ロケット団「「「……」」」

サトシ「……何しに来たの?」

ムサシ「この状況下でめっちゃ塩対応!!」ガビーン
 ▼ 166 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:06:55 ID:v68tsXA6 [11/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「いや、本当なら塩もつけないくらい薄味の対応したいところなんだけど。ホント何で来たの?」

コジロウ「やだもうこの子シリーズ重ねる毎に理不尽になってく」

ムサシ「何で来たかって成り行きよ成り行き。ホントの理由が聞きたかったらこの熊にでも聞けば?」

キテルグマ「くー、うー」

ニャース「『アローラはあの化け物を許すわけにはいかない』と言ってるニャ」

ムサシ「化け物?」チラッ


ミカルゲ「……随分と騒がしくなったな。だが全てのものが等しく劣って見える僕にとっては質より量」

ミカルゲ「食い荒らせる命の数が増えるのは歓迎だよ」


コジロウ「なんかめっちゃくちゃ物騒な事言ってるぞ」

ムサシ「何よあの趣味悪いファッション。ネトゲの荒らしプレイヤーのアバターみたいな恰好しちゃって」

ムサシ「何かヤバそうなオーラ醸し出してるしぃ。ねぇ熊ちゃん、許すとか許さないとかいいから早く帰らしてよ」

キテルグマ「くぅー……くぅー……」

ニャース「『ここを退いたら何もかも終わる。アローラも、世界も』……とニャ!?」

ムサシ「あっ、これマジなやつ?」

コジロウ「どうやら今回は真面目路線らしい……」

ニャース「じゃあ……やるしかないのかニャ」

コジロウ「でも見ろよ!いつもオレ達がボコられてる連中はジャリボーイを除いて全滅してるし」

ムサシ「おまけに警官も結構な人数倒れてるわ……アタシらが本気出したところであんな化け物倒せるの?」

コジロウ「うぅ……」

ニャース「無理だろうニャ……」

ソーナンス「ソーーーーナンス……」

ムサシ「帰る?」

コジロウ「帰るったってなぁ……」


キテルグマ「……」チョイチョイ

カプ・コケコ「?」

キテルグマ「くー……」ヒソヒソ

カプ・コケコ「! ……コケェー」

キテルグマ「くぅー……」ペコリ
 ▼ 167 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:11:04 ID:v68tsXA6 [12/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「逃げるつもりかよ?こうなったのはお前らのせいだってのに」

ムサシ「はぇ?」

サトシ「お前らがアイツを呼んだから……アローラが……みんながヒドい目に遭ってんだぞ!?」

サトシ「どう責任取るつもりなんだ!……やっぱりお前らといると碌なことがない」

サトシ「お前らなんかどうなってもいいから早くアイツを止めて、その後みんなに謝れ!!」

ムサシ「(゜△。) はぇ〜〜〜〜〜!?!?」

コジロウ「もう理不尽なんて言葉じゃ片づけられないぞ!?どういう思考回路をしてたらそういう結論に至るんだよ!?」

ニャース「そうニャそうニャ!ニャーが呼んだのはあんな化け物じゃなくてロケット団の精鋭……」

ムサシ「おい言うな!!」

サトシ「……アイツがそう言ったんだ。ロケット団の秘密兵器だって」

ムサシ「へっ?」

ミカルゲ「フッ……危うくお前達のようなヤツにこのZリングを渡すところだったよ」

ミカルゲ「サカキは僕に何の恨みがあったのか、碌でもない任務を寄越してくれたもんだ」

ミカルゲ「『Z』の力……想像以上だ。弱いお前達には勿体無い」

ミカルゲ「気が変わったよ。これは僕が選んだ力……残念だがお前達には他ので我慢してもらおう」

ムサシ「……何でアンタが任務のこと知ってんのよ?それに秘密兵器って……」

コジロウ「人型の……秘密兵器……あっ!まさかコイツ!」

ニャース「んニャ?心当たりがあるのかニャ?」

コジロウ「ピュアーズロックの一件以来、開発が進められてたという……」

ムサシ「まさか……団員ナンバー・『F-13』!? ロケット団初のアンドロイド!?」

ニャース「まさか完成してたとはニャ……」

ムサシ「えっ、じゃあボスがアローラに送り込んだのってコイツ!?」

コジロウ「そんな!たかがプレゼント持ってくるだけだぞ!?どうしてこんなヤツを!?」

ニャース「きっと今までアローラで散々悪さしてたのはコイツニャ。これで謎が解けたニャ」>>77

ミカルゲ「サカキがどうして僕を選んだか、それはお前達には関係のない事だ」

ムサシ「一団員の分際でボスを呼び捨てするとはいい度胸ね?ボスがいなければアンタは秘密兵器なんかじゃなかったのよ!?」

ミカルゲ「勿論感謝してるよ。…… も う 用 済 み に な っ た だ け で 」

コジロウ「何をっ……!?」

ミカルゲ「見ろよこの姿を。本来の僕と、今日までの僕が合わさり、完全無敵の僕が出来上がってしまった」

ミカルゲ「それに『Z』の力も……今の僕は、誰にも止めることなんてできやしない。誰にもな」
 ▼ 168 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:16:07 ID:v68tsXA6 [13/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「うっ……」

ニャース「確かアイツは手持ちのポケモンと合体することであのミュウツーに匹敵するパワーを発揮できたハズニャ」

コジロウ「そ、そんなのハッタリだ!いくら秘密兵器といえど、ロケット団を裏切りやがるような小物野郎には……」

ミカルゲ「周りを見ろ。この景色は何だ?勝手に出来上がったとでもいうのか?」

ミカルゲ「これがその小物野郎の所業だとでも?」

警官H「う゛ぅ……」

コジロウ「コ……コイツ、確かに強いがロケット団のやることじゃ……」

ニャース「ムサシ、何を震えてるニャ?」


ムサシ「…………」

ムサシ「……どうして! どうしてこんなことをするの!?アンタはロケット団でしょ!?」

ミカルゲ「だからロケット団の立場も、『F-13』という名ももう捨てたと……」

ムサシ「ロケット団ってのはね、こんな形で人やポケモンを絶望させたりしないわけ!」

ムサシ「そう!圧倒的カリスマ性!サカキ様とアタシ達団員が織り成す悪のシナリオで世界を震わせる!」

ムサシ「アンタのように馬鹿みたいに好き勝手暴れるのとはワケが違うのよ!アンタはロケット団……いや、悪役失格よ!」


コジロウ「……ムサシ」

ムサシ「化け物、アタシ達とやろうってんなら場所変えるわよ」

ムサシ「誰もいない広い場所で、みっちり悪役の流儀を叩き込んでやろうじゃないの」

ミカルゲ「……!」

コジロウ「た、戦うのか!?でもオレ達にはあんな奴と戦える戦力なんか……あっ」

キテルグマ「くぅー」

ムサシ「今のアタシ達にはうちのチーム始まって以来のデタラメスペックの持ち主・キテルグマがついてる」

ムサシ「本人もやる気になってるみたいだし、アタシらも根性見せるわよ」

コジロウ「……そうだ。やるしかないよな」

ニャース「『正義の悪』を思い知らせてやるのニャ!」


「「「オォォォーーーーッ!!!」」」


カキ「……アイツら、あんな熱いヤツらだったんだな」

マーマネ「いい歳してこの状況でよくもまぁあんなクソつまんないコントを展開できるよね」

リーリエ「私達と方向性は違っても常に前向きなあの人達……ちょっと憧れます!」キラキラ

マーマネ「えぇ……」
 ▼ 169 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:21:14 ID:v68tsXA6 [14/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「……さてと、 時にジャリボーイ!折り入って相談があるのだけれども……」

サトシ「手伝ってくださいポケモンマスター様ってか」

ムサシ「 態 度 ! ! 」

コジロウ「こちとら対等な目線で交渉しようとしてんだ!……おい!欠伸をするな!」

サトシ「(´Д`)」

ムサシ「うわっ!何あの顔……ってコラ!鼻ほじるな!……で飛ばすな!今日いつも以上に態度悪いわねアンタ!」

サトシ「(〜 ゜―゜〜) ウネウネ」

ニャース「頬の『〜』を動かす運動をするニャ!なんかムカつくニャそれ!」

サトシ「……仕方ない。今回も協力してやりますか。よろしくお願いします」ペコリ

ピカチュウ「ペカペカ」

ムサシ(クソガキ……時折慇懃無礼なこの感じ、最初の頃を思い出すわ)


サトシ「カプ・コケコ、お前も来てくれるよな?」

カプ・コケコ「コケェ」

サトシ「それじゃあミカルゲ!さっき言った通り場所を変えるぞ!」

ミカルゲ「……いいだろう。強いヤツを圧倒的な力で潰した後の残された連中の絶望感……きっと美味だろうな」



ミカルゲ「誰もいないところでいいんだな!?なら水平線の向こうの孤島でお前達を殺すとしよう!」


サトシ「……いくぞ!ピカチュウ、カプ・コケコ!」

ピカチュウ「ピッカァ!!」

カプ・コケコ「コケーーーーーッ!!」


キテルグマ「キィィィィーーーーーー!!」バシャバシャバシャバシャ

ムサシ「うっほーーっ!早い早い!いつもの強制連行スキルがこんなところで役立つなんて!!」

コジロウ「まさかこんな清々しい気持ちで水上スキーができるとはなぁ!!」

ニャース「ニャッハッハ!いい感じーーーーー!!」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―


カキ「……行ったな。とにかくアローラの命運はこれでアイツらに託されたということか」

マーマネ「終わるんだね……兎にも角にも、これで」

リーリエ(サトシ……どうかご無事で)
 ▼ 170 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:23:24 ID:v68tsXA6 [15/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第10話(全12話)   「宇宙の果てが暗闇ならば」
 ▼ 171 ターミー@あやしいカード 17/12/13 01:09:09 ID:2Bx1Uw6k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いよいよ役者も揃って最終決戦!
支援ダァッ!
 ▼ 172 ブリー@リゾチウム 17/12/13 10:04:45 ID:V0CfsLMQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシと3バカの共闘はいつも胸が熱くなるぜ!
 ▼ 173 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 21:39:42 ID:YzbEHKjk [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------メレメレ海 孤島-------


広く、大きな海にポツンと寂し気に浮かぶこの小さな島。

人はおろか、ポケモンも草木もなく、全ての命が刈り取られたかのような殺風景な場所。

誰も涼んでくれないのに、誰も寒がってくれないのに、冷たい風だけがやたら強く、意味もなく吹いている。

ここで最後の戦いが始まる。ロケット団の秘密兵器……いや、未知の生命との戦い。

サトシは仲間の宝物を取り返すため、例の三人は理不尽にも課せられたケジメをつけるために、戦いに臨む。


カプ・コケコ「コケーーーーッ!」

サトシ「……来たぜ。ミカルゲ」

ミカルゲ「マサラタウンのサトシ、始めよう。……そして、手っ取り早く終わらせよう」

サトシ「そうはいくか!やるぞピカチュウ!カプ・コケコ!」

ピカチュウ「ピッカァァーー!!」


ミカルゲ「さぁこれで最後だ!今度こそ僕にひれ伏せ!恐怖しろ!!絶望しろ!!」


サトシ「カプ・コケコ! いっけぇぇぇぇーーーーーーっ!!!」


カプ・コケコ「コォォォォォォォォォォォォーーーーーーー!!!」


パ     ァ      ァ       ァ        ァ      …         …      …


ピカチュウ「! ピカピカピカ……」バチバチ

ミカルゲ「……『エレキフィールド』か。ピカチュウもいることだし戦況を格段に有利にしようという魂胆だな」

ミカルゲ「僕が相手でなければ必勝戦術と言ってもいい。だが僕はそれすら好機と捉えることができる」

サトシ「カプ・コケコ!『しぜんのいかり』!」

カプ・コケコ「コケェー……」バチバチ


     ド    ゥ    ヴ    ォ    ッ    !    !    !


ミカルゲ「くっ……!」

サトシ「お前を倒さなきゃ皆が安心できないんだ」

サトシ「さっきの戦いの余波で街の人やポケモン達には感づかれたみたいだけど……」

サトシ「まだお前のことは誰も知らないハズだ。知らない誰かが絶望する前に……お前の手に掛からないうちに」

サトシ「ここでオレが倒してやる!!」
 ▼ 174 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 21:41:24 ID:YzbEHKjk [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ピカチュウ!『エレキフィールド』の力を存分に使わせてもらおうぜ!」

ピカチュウ「チャアアアアア……」

サトシ「ピカチュウ、カプ・コケコ!ダブル『エレキボール』!!」

カプ・コケコ「コォォォー……」

ミカルゲ「調子に乗るなよ……余り図に乗ればますます僕を満たすことになるぞ!!」

ミカルゲ「意気揚々と突っかかってくるヤツらを返り討ちにするのもまた大きな価値のある絶望なのだからな」

サトシ「だったらオレ達が勝てばいいんだろうが!!」


バ   バ   バ   バ   バ   バ   …   …   !   !


ミカルゲ「フフ……守り神が来てからというものまた一段と強気になったな」

ミカルゲ「……いいぞ。強気になればなるほどそれを蹴散らした時のお前の絶望がより映える!」

サトシ「だからオレは絶望しないって……言 っ て る だ ろ ! !」


ズ ド ォ ォ ォ … … ! !


ミカルゲ「時に守り神とやらよ。アローラの人間から聞いたがお前はポケモンとしては格別で身分の高い存在のようだが」

カプ・コケコ「…………」

ミカルゲ「そんなお前がただの人間一人に力を貸すとは……随分と情けない話だな」

ミカルゲ「お前はあの少年のどこに興味がある?」

カプ・コケコ「……ダマレ」


ズ ァ ァ ァ ァ … … ! !


ミカルゲ「ハハハハ!!どいつもこいつも聞く耳持たずか!!容赦無いな!!」

サトシ「……笑ってる。オレ達の技が効いてないのかな」

ピカチュウ「ハァ……ハァ……」

ミカルゲ「今度はこっちからいかせてもらおうか……!」

カプ・コケコ「!」

ミカルゲ「さぁもう一度、この拳を食らうがいい!!」

サトシ「!? またただのパンチ!?」


ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !  !


ミカルゲ「……む」
 ▼ 175 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 21:48:22 ID:YzbEHKjk [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・コケコ「ケェー……」グググ

ブ ォ ォ ォ ォ ン ! !

ミカルゲ「……」ズザザザザ

サトシ「カ、カプ・コケコ!助かったよ!ありがとう」

ピカチュウ「ピカ……」

サトシ「こりゃオレ達も負けてられないな。それにしても……どうしてアイツは技を出さないんだろう?」

サトシ「Zパワーで強くなってから……ただの一度も」



ムサシ「……何か、出遅れちゃった感じ?」

コジロウ「早速おっ始めてるな。バトル」

ニャース「キテルグマ、おミャーならもっと早く走れたハズニャ」

ニャース「どうして敢えてジャリボーイから少し遅れて到着するなんて言いだしたのニャ?」

キテルグマ「くー」つZリング

ニャース「あっ、それはZリング……そのZリングとどう関係があるのかニャ?」

ムサシ「は?」

コジロウ「ひ?」

ニャース「……って」


「「「ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛!?!?」」」


サトシ(……うるさいな)


ムサシ「ちょ、キテルグマそ、それは……ゼゼゼゼゼ」

ニャース「な、何でおミャーがそれを持ってるニャ!?」

コジロウ「拾ったのか!?貰ったのか!?いつ!?」

キテルグマ「くぅーー」

ニャース「……は?」

ムサシ「な、何て言ってるのよ」


ニャース「          『いいから特訓だ』……とニャ          」


ムサシ/コジロウ「「はぁ!?」」


カプ・コケコ「…………」
 ▼ 176 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 21:52:16 ID:YzbEHKjk [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「ちょっとー!聞きなジャリボーイ!」

サトシ「んあ?」

ムサシ「アタシ達これからZワザの特訓するから、完成するまで時間稼ぎしてくれる?」

サトシ「はぁ!?こんな大事に何を呑気な、ってエ゛ェ゛ェ゛ーーーーッ!!?何でお前らがZリング持ってんだよ!?」

ムサシ「理由ならそこの守り神から聞きな!アタシ達はこれから集中するから邪魔すんじゃないわよ!」

ソーナンス「ソォォーーーーナンス」

サトシ「マジかよ……」


ミカルゲ「ガ ァ ァ ァ ァ ァ ! !」

サトシ「!! ピカチュウ!カプ・コケコ!」

ピカチュウ「チャアアアアアア!!」

                     ガ  キ  ィ  ィ  ィ  …  …  ン


ミカルゲ「ギヒヒ……」グググ

サトシ(また技を使わなかった。アイツは早く決着をつけたいハズなのにどうしてあんな余裕を見せた戦い方をしてるんだ?)

サトシ(この期に及んでまだオレ達のことを見くびってるのか?)


ムサシ「ふぉぉぉぉ〜〜〜……」バッ

キテルグマ「くー……」

ニャース「『43点。当然不合格だが最初でこの気迫は中々素質があるぞ』と言ってるニャ」

コジロウ「んー、まぁいきなりOKは貰えないか……Zポーズってただポーズをキメるわけじゃないんだな。奥深い……」

ニャース「『何度も手本を参考にして練習すれば必ず結果にコミットする。お前には“Z”がついているのだ』とニャ」

ムサシ「……しゃあない。ジャリボーイやかりんとうボーイにもできるワケだし、ここは大人の経験てのを知らしめてやるわ」

ムサシ「5分よ!5分で完成させてやる!」

コジロウ「おぉ!その意気だ!オレ達もゼンリョクでサポートさせてもらうぜ!おいキテルグマ、何をすればいい?」

キテルグマ「く〜」

ニャース「『……ただ眺めていろ』と言ってるニャ」

コジロウ「よっしゃ眺めるぞ!頑張れーー!ムサシーーーーっ!!」

ムサシ「ほいほい……」


ミカルゲ「一つ聞きたい。マサラタウンのサトシ」

サトシ「?」

ミカルゲ「お前がそれなりの実力をもったトレーナーだとしたら、わかってるんだろう?僕が力を持て余してるという事」
 ▼ 177 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 21:55:52 ID:YzbEHKjk [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「何が言いたいんだよ?」

ミカルゲ「! ……くっ、お前と言うヤツは。どうしてこうも僕が何度もアピールしても絶望する素振を見せない?」

ミカルゲ「お前も何か隠してるのか?……だったらそれを見せてみろ!躊躇っていないでお前の全てを出し尽くしてみろ!」

ミカルゲ「僕はお前の全てを食い潰したくて仕方ないんだ!今の僕が造られたのはお前のお陰なんだからな!」

サトシ「どういうことだ?オレが今のお前のキッカケっていうのがお前にとってどう特別なんだよ?」

ミカルゲ「まだ解らないか?まぁ仕方ないか。……僕もたった今気付いたのだから。こんな簡単なことなのに……」


ミカルゲ「          この一件の全ての元凶はお前だろうがよ。マサラタウンのサトシ          」


ピカチュウ「ピカ……!」

サトシ「……違う。オレじゃない」

ミカルゲ「どうして?ミュウツーの一件でのお前の活躍によってメンツを潰されたロケット団の怨念……」

ミカルゲ「その怨念が今こうして人とポケモンを超越した生命になり、この世界を蹂躙せんとしている」

ミカルゲ「お前は気付いてないだろうが、これはお前がお前なりにケジメをつける戦いなんだよ」

ミカルゲ「力を出し惜しみしてる余裕なんかないぞ。もしお前が敗けたら……どうなる?」

カプ・コケコ「……サトシ」


ミカルゲ「無力、そして無責任なお前のせいでたくさんの人やポケモンが死ぬんだよ」

ミカルゲ「悲痛な叫び声や喚き声が敗北したお前に絶えず突き刺さり、お前は絶望の淵に叩き込まれる」

ミカルゲ「お前は一人残されこの場所で嘆くのさ。死よりも重い自責の念に溺れてしまうのだ」

サトシ「…………」


ミカルゲ「そして僕はそんなお前の近くで好きなだけ恐怖や絶望で満たすのさ」

ミカルゲ「ハハハ!!お前が中々絶望しないものだから随分と非道い妄想をしてしまったじゃないか!」

ミカルゲ「決めたぞ!僕は全力のお前を倒す!全ての元凶のお前を倒して、地獄の釜を開けてやる」

ミカルゲ「恐 怖 し ろ ! !   絶 望 し ろ ! !    マサラタウンのサト……」




                      ズ   ド   ッ   !   !   !
 ▼ 178 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 22:02:59 ID:YzbEHKjk [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミカルゲ「……これでもまだやめないか。抗うのを」


ピカチュウ「ピカァ……」バチバチ

サトシ「全ての元凶……そんなの、オレでもミュウツーでもロケット団でもない。アローラの人達を苦しめるのは……」


サトシ「今ここで暴れてる……              お

                            前

                            だ

                            ろ

                            う

                            が

                           ! ! 



ミカルゲ「!?」

ピカチュウ「ピカピカピカ……」ババババ

サトシ「吹き飛ばせ!ピカチュウ!!」


                          ド パ ァ ァ ァ ァ … … ! !


サトシ「追撃だカプ・コケコ!『しぜんのいかり』!!」

カプ・コケコ「コォォォォオーーー!!」

ミカルゲ「クソがぁぁぁぁっ!!」


パチン!!


サトシ「……ダメか。弾かれた」

ミカルゲ「ハハハ!!もっと怒れ!!狂え!!とにかくお前の負の感情を出しまくって僕を満たしてくれよ!!」

サトシ「負の感情……?」

ミカルゲ「人もポケモンも、狂い乱れることで本能を呼び醒まし、自分達の想像する以上の力を発揮するという」

ミカルゲ「お前もやっと本気を見せたようだな。……さぁもっと僕にぶつけてくれよ。力尽きるまでな」

サトシ「…………」

カプ・コケコ(ぶつけてくれ……か。やはりミカルゲの目的が変わり始めている)

カプ・コケコ(ヤツはサトシを全ての元凶と思っている。そして彼を倒すことでヤツに最大の絶望を与えようとしている)

カプ・コケコ(Zパワーの影響なのか……少しずつ壊れているのかもしれない。ヤツの中で、何かが)
 ▼ 179 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 22:06:21 ID:YzbEHKjk [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
※ちょこっと修正




サトシ「全ての元凶……そんなの、オレでもミュウツーでもロケット団でもない。アローラの人達を苦しめるのは……」


サトシ「今ここで暴れてる……              お

                              前

                              だ

                              ろ

                              う

                              が

                             ! ! 



ミカルゲ「!?」

ピカチュウ「ピカピカピカ……」ババババ

サトシ「吹き飛ばせ!ピカチュウ!!」


ド パ ァ ァ ァ ァ … … ! !


サトシ「追撃だカプ・コケコ!『しぜんのいかり』!!」

カプ・コケコ「コォォォォオーーー!!」

ミカルゲ「クソがぁぁぁぁっ!!」


パチン!!


サトシ「……ダメか。弾かれた」

ミカルゲ「ハハハ!!もっと怒れ!!狂え!!とにかくお前の負の感情を出しまくって僕を満たしてくれよ!!」

サトシ「負の感情……?」

ミカルゲ「人もポケモンも、狂い乱れることで本能を呼び醒まし、自分達の想像する以上の力を発揮するという」

ミカルゲ「お前もやっと本気を見せたようだな。……さぁもっと僕にぶつけてくれよ。力尽きるまでな」

サトシ「…………」

カプ・コケコ(ぶつけてくれ……か。やはりミカルゲの目的が変わり始めている)

カプ・コケコ(ヤツはサトシを全ての元凶と思っている。そしてサトシを倒すことで彼に最大の絶望を与えようとしている)

カプ・コケコ(Zパワーの影響なのか……少しずつ壊れているのかもしれない。ヤツの中で、何かが)
 ▼ 180 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 22:11:54 ID:YzbEHKjk [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「ハァ〜〜〜〜〜」バッ

キテルグマ「くぅー……」

ニャース「『65点というところだ。着実に成功に近づいているがまだZワザを使わせるワケにはいかん』だとニャ」

コジロウ「いくら守り神と一緒だからって、ジャリボーイのヤツがいつまで持つかわからないってのに……」

コジロウ「ミカルゲも本気を出していなさそうだし……この勝負、ホントにオレ達のZワザが成功するかにかかってるぜ」

ムサシ「当たり前よ!ジャリボーイなんかにトリを奪われてたまるモンですか!」バッ

キテルグマ「く〜」

ニャース「『68点。根気よく頑張れ』だとニャ」

ムサシ「あんな化け物だってロケット団よ。最初にジャリボーイが言ってたことは確かに理不尽だけど……」

ムサシ「ミカルゲだっけか。アイツの自分勝手且つ中身の無い言い分を聞いてると……腹が立ってくるのよねっ!!」


                       ズ  オ  ッ  …  …  !


キテルグマ「……!」

ニャース「今の動き……ひょっとして完成に近づいてるのかニャ!?」

コジロウ「おいあれ見ろ!ジャリボーイが!」


サトシ「…………」

パサッ


ニャース「あっ、帽子を……確かジャリボーイが帽子を逆さ被りにする時は……」

ムサシ「……フン、精々頑張って引き立て役を全うすることね」



ミカルゲ「何のつもりだ?」

サトシ「……そうか。お前はオレ達が焦ってるのが好きなんだな。オレの怒りも憎しみも、全部お前には届いてくれない」

ミカルゲ「ならどうする?開き直って降参でもするか?……僕としてはあまりお勧めしないがな」

サトシ「いや、もう怒らないよ。だって……ポケモンバトルは楽しんでなんぼだもの!」ニコッ

カプ・コケコ(笑っている……? いや、何もおかしいことはない)


ピカチュウ「ピカァ……」

サトシ「……ピカチュウ、オレはまだまだ諦めちゃいない。オレ達の力、見せつけてやろうぜ!」

ピカチュウ「……ピカッチュウ!!」


サトシ「          いくぞピカチュウ!!  キミにきめた!!          」
 ▼ 181 リキテル@バシャーモナイト 17/12/14 09:30:51 ID:rm5OEoNQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
楽しんで勝て!
 ▼ 182 ゴーム@くろいビードロ 17/12/14 17:31:51 ID:4mHhAmXc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
全力支援
 ▼ 183 ンテール@シャドーメール 17/12/14 21:11:40 ID:m.P1C9s2 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
わくわく
 ▼ 184 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/14 23:59:30 ID:3PmuQy2g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「 ヂ ャ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !」


ミカルゲ「……ここに来てまたパワーを上げたか        !?」



             ズ  ド  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  … … … …  ン  ! ! !


 ド シ ャ ァ ァ ン ! !             ゴ ゴ ォ ォ ォ ン ! !


              バキバキバキバキ……            


       ズ ド ォ ォ ォ ッ ! !                  

                     バ シ ャ ア ア ア ア ア ン ! !



ミカルゲ「がぁぁぁぁっ!?   これは……まだこんな力を隠していたのか!?」

ミカルゲ「伝説でも幻でもない、ただの一匹のポケモンのどこにこんな力が……」

サトシ「ゼンリョクでいくぞ! ピカチュウ、『エレキボール』!!」

ピカチュウ「チャアアアアアアア!!」

                   ズ    ン   ッ    !   !

ミカルゲ「ぐはっ!? 僕の力でも抑えきれない……何だ?何が起きている?」グググ

カプ・コケコ「コケェェェーーッ!!」ボッ!!

ミカルゲ「!? しまった!!」

                   バ ハ ァ ァ ァ ァ … … ン

サトシ「よしっ!」

ミカルゲ「ぎき……    フフ、悪あがきが好きなヤツらだ。僕が少しでもフラつけばすぐに調子に乗りやがる」

ミカルゲ「だがすぐに現実を思い知ることになるぞ!!今すぐ夢から醒まさせてやる!!」

サトシ「お前こそこんな甘ったるい夢から醒めるんだ!……ピカチュウ、『アイアンテール』!!」

                  ズ  バ  ァ  ァ  ァ  ッ ! ! !

ミカルゲ「僕は人とポケモンの境界を越えたんだ!!たった一人の人間であるお前にそんな事を言われる筋合いはない!!」

                  ド  ド  ド  ォ  ォ  ォ  ! !

サトシ「お前だけじゃないんだよ。人とポケモンの境界ってのを越えてるのは」

ミカルゲ「……どういうことだ?お前達はただの人とポケモンだろう!?」

サトシ「そうさ。オレもただの人間。ピカチュウもただのポケモン。それはずっと変わらない……だけど」

サトシ「トレーナーとポケモン、一人と一匹で『オレ達』っていうスゴい生き物ができあがるんだ!」
 ▼ 185 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 00:08:43 ID:wHcU/kQo [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミカルゲ「屁理屈を。まるでトレーナーとポケモンが力を合わせれば、誰でも僕に勝てるとでも言いたげだな?笑わせる」

サトシ「あぁ、その通りさ。そうだろ?ピカチュウ」

ピカチュウ「ピピカチュウ!!」

ミカルゲ「急に笑って開き直ったかと思えば……苦し紛れで取るに足らない感情論」

ミカルゲ「お前は自分の知らないウチにとっくに絶望してんだろ!?僕にはわかる!!」

サトシ「してないったら……」

ピカチュウ「ピカッ!!」

サトシ「はっ! ……あぁそうだ、悪ぃ。 最後まで楽しまなくちゃな。このバトル!!」


ズドォォォォォ……!!

                                        バガァァァァ……ッ!!


カプ・コケコ(とうとう、最後の手段にして最強の武器に手を出しやがったなサトシ。こんな時に)

カプ・コケコ(アイツが笑ったのは開き直ったんじゃない。怒りや憎しみを自分の心からかき消すためだ)

カプ・コケコ(そういう感情がミカルゲを満たしてしまうとわかったから。ならばどうしたのか?)

カプ・コケコ(アイツは「ポケモンバトル」を楽しみ始めたんだ。命を懸けた「戦い」じゃなくて、大好きな「バトル」を)

カプ・コケコ(根っからの根性バカが幸いしたな。この状況でそんなことができるのはきっとアイツくらいのもんだ)

カプ・コケコ(戦を司るアローラの守り神であるこのオレにすらできないことを……やはりオレの眼に狂いはなかった)

カプ・コケコ(万事休すだなミカルゲ。絶望しないサトシにお前が勝つことなど、初めから不可能だったんだ)


「『ア イ ア ン テ ー ル』  ! !」


                                 「ピカァァァァァ……!」


「かわせ! 空中で『エレキボール』!!」


                                 「ッチャアアアアアア!」


「跳べ! いなせ! 回りこめ! ミカルゲのペースは崩れかけてるぞ!」


                                  「ピッカァ!」




              「ピカチュウ!    『 1 0 ま ん ボ ル ト 』 ! !」


                          「ピー……カー……ヂ ュ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ!!!」
 ▼ 186 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 00:13:10 ID:wHcU/kQo [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミカルゲ「くそがっ!!僕が本気になれば……いや、ならなくたってお前なんか……!」

ミカルゲ「僕は最強なんだ!最強はいつも圧倒的な力を以て相手を潰さねばならんのだ!!」

サトシ「ううん。最強だからってみんな楽して潰せるとは限らないんだ」

サトシ「それにオレは仮に最強になったってそんな世界、堪えられない」

ミカルゲ「何故だ……?力を以て世界を見下ろそうとは思わないのか?」

サトシ「楽しくバトルができる相手がいなくなったら……一人ぼっちと同じじゃないか……オレはイヤなんだ。一人」

サトシ「そういうお前は違うのか?今もまだ本気を出してないってことは」

サトシ「怖いんじゃないのか?一人ぼっちになるのがさ。だから手加減してるんじゃないのか?」

ミカルゲ「……違う。お前如きに、いや、僕が見下ろすべきこの世界如きに本気を出すわけにはいかんからだ」

サトシ「そっか……じゃあ、勝たせてもらうぜ!」

ピカチュウ「ピィィィ……」


ミカルゲ「マサラタウンのサトシ、お前はこの世界の中では強かった。そして強い秘密も何となくわかった。だが!」

ミカルゲ「これで終わりだ!!そしてこの僕を生みだしてしまったこと……その罪の重さを永遠に噛み締めろ!!」


ドッ!         ドッ!           ドッ!           ドッ!


サトシ「最後の最後までただのパンチでくるつもりか……こっちは本気でいくぜピカチュウ!」

サトシ「『エ レ キ ボ ー ル』 ! !」


ドスンッ……!!


ミカルゲ「馬鹿が!今更そんなもので僕は止まらん!!」


サトシ「『エ レ キ ボ ー ル』 ! !」


ドスッ……!!


ミカルゲ「往生際が悪いぞ!大人しく僕に潰されろ!!」


サトシ(ミカルゲが近づいてきた……よしっ、もういいだろう)


サトシ「さぁ食らえミカルゲ!これがオレ達だけの技だ!!」


ピカチュウ「チャアアアアア!!」


ミカルゲ「……?」
 ▼ 187 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 00:15:47 ID:wHcU/kQo [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「最後だ。『エレキボール』……」

ピカチュウ「ピー……カー……」バチバチバチ


ミカルゲ「……もういい。最後の最後まで見苦しいヤツだったよお前達     死   ね   !   !」


サトシ「『エ レ キ ボ ー ル … …

ピカチュウ「ピカピカピカ……」チュイイイイ


ミカルゲ「ユ゛ラ゛ァ゛アァ゛アァア゛ァア!!!」



… …  ア  イ  ア  ン  テ  ー ー ー ー ー  ル  !  !   』  」


                                  

                                 ズ


                                 ド


                                 ォ


                                 ォ


                                 ォ

                                 ・

                                 ・

                                 ・

                                 ン







Jingle bells♪ Jingle bells♪ Jingle all the way♪


今年もこの季節がやってきた。1年に1度の素敵な日。

人情豊かな南国アローラ地方はクリスマス真っ盛り。誰も彼もが幸せに囲まれている。

家族と、友達と、恋人と。いつもと違うちょっと特別な時間を過ごしている。


今年も     変わらず     「特別な日常」は    ゆっくりと流れている。
 ▼ 188 ングマ@はかせのてがみ 17/12/15 06:13:00 ID:rUwjRD32 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
どうなったんだ!?
 ▼ 189 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 21:29:01 ID:wHcU/kQo [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------メレメレ島-------


カキ「……聞こえるか?」

リーリエ「いいえ。サトシはずっと遠いところで戦ってるみたいです」

マーマネ「勝って帰って来るよね?サトシ」

カキ「帰って来なかったらどうするつもりだ?」

マーマネ「そ、それは……」

リーリエ「とにかく待ちましょう。サトシが帰って来た時にみんなでここにいると、彼も安心するでしょうし」グキッ

リーリエ「!!  い゛っ……!」

カキ「おいおい無理して立つな。ケガなんてそんなすぐに治るワケないだろう」

リーリエ「た、立とうとしただけですっ。別にサトシを助けに行こうかとかなんて……」

カキ「それは大問題だ。ちっとは周りの迷惑も考えろ」

マーマネ「倒れた警察の人達はみんなパトカーや救急車に運ばれたし、こうして残ってるのは僕達だけ」

マーマネ「何かしなきゃって焦る気持ちもあるだろうけど、今は休んでてもいいんじゃないかな?」

カキ「同感だ。サトシが助けに来た時、真っ先に泣きついたのはお前じゃないか」

リーリエ「そ、そうですけども!論理的結論として、あの時は気が動転していただけで……」

マーマネ「もう私はぁ〜、我慢しつくしましたぁ〜。『がんばったリーリエ』ですぅ〜☆」クネクネ

リーリエ「( #`―´)ノ」ベシッ

マーマネ「まぴなぺっ」

カキ「マーマネ、今のは悪ふざけが過ぎたな」

マーマネ「うぅ……でも個人的にツボだったんだよぉ」

カキ「……さてと、サトシは今頃どうなってるやら」

リーリエ「彼らが出て行ってから結構経ちました。もう勝負は……ついたでしょうか」

マーマネ「できればもう帰ってる途中とかだったらいいんだけどなぁ」


ほしぐも「0-(*0_0*)-0 ……」

リーリエ「ううん。気を遣わなくていいのよほしぐもちゃん。……今の私にできることは祈ること」

リーリエ「知ってる?クリスマスって、神様にお祈りする日なんだよ。つまり今日も色々なところで誰かが何かを祈ってるの」

リーリエ「私達の祈り……神様に届くといいね。……こんな日だから。 1年に1度の、特別な日」

ほしぐも「0--(*^0^*)--0  ♪」
 ▼ 190 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 23:15:37 ID:wHcU/kQo [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
※ちょこっと訂正



-------メレメレ島-------


カキ「……聞こえるか?」

リーリエ「いいえ。サトシはずっと遠いところで戦ってるみたいです」

マーマネ「勝って帰って来るよね?サトシ」

カキ「帰って来なかったらどうするつもりだ?」

マーマネ「そ、それは……」

リーリエ「とにかく待ちましょう。サトシが帰って来た時にみんなでここにいると、彼も安心するでしょうし」グキッ

リーリエ「!!  い゛っ……!」

カキ「おいおい無理して立つな。ケガなんてそんなすぐに治るワケないだろう」

リーリエ「た、立とうとしただけですっ。別にサトシを助けに行こうかとかなんて……」

カキ「それは大問題だ。ちっとは周りの迷惑も考えろ」

マーマネ「倒れた警察の人達はみんなパトカーや救急車に運ばれたし、こうして残ってるのは僕達だけ」

マーマネ「何かしなきゃって焦る気持ちもあるだろうけど、今は休んでてもいいんじゃないかな?」

カキ「同感だ。サトシが助けに来た時、真っ先に泣きついたのはお前じゃないか」

リーリエ「そ、そうですけども!論理的結論として、あの時は気が動転していただけで……」

マーマネ「もう私はぁ〜、我慢しつくしましたぁ〜。『がんばったリーリエ』ですぅ」クネクネ

リーリエ「( #`―´)ノ」ベシッ

マーマネ「まひなぺっ」

カキ「マーマネ、今のは悪ふざけが過ぎたな」

マーマネ「うぅ……でも個人的にツボだったんだよぉ」

カキ「……さてと、サトシは今頃どうなってるやら」

リーリエ「彼らが出て行ってから結構経ちました。もう勝負は……ついたでしょうか」

マーマネ「できればもう帰ってる途中とかだったらいいんだけどなぁ」


ほしぐも「0-(*0_0*)-0 ……」

リーリエ「ううん。気を遣わなくていいのよほしぐもちゃん。……今の私にできることは祈ること」

リーリエ「知ってる?クリスマスって、神様にお祈りする日なんだよ。つまり今日も色々なところで誰かが何かを祈ってるの」

リーリエ「私達の祈り……神様に届くといいね。……こんな日だから。 1年に1度の、特別な日」

ほしぐも「0--(*^0^*)--0  ♪」
 ▼ 191 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 23:17:53 ID:wHcU/kQo [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------孤島-------


サトシ「ハァーッ……ハァーッ……」

ピカチュウ「ピ……」フラフラ

カプ・コケコ「……ミカルゲ」

カプ・コケコ(どこからやってきたのかは知らんが……厄介な化け物だった)

カプ・コケコ(「Z」の恐ろしさ。ヤツもこれで懲りるといいが)

サトシ「助かったよカプ・コケコ。ナイス『エレキフィールド』!」

カプ・コケコ「……」

サトシ「そんな遠慮するなよ?ホントだって!お前が来てくれなかったらどうなってたか……」

カプ・コケコ(遠慮してるのはどちらの方だか。オレは手助けをしたに過ぎない。これはお前達の勝負強さが生んだ結果だ)


サトシ「カキのZリングも取り返せたし……じゃあ帰ろっか。ピカチュウ」

ピカチュウ「ピカァ!」




                                ゴ ォ ォ ォォ ォ ォ ッ ! !




ミカルゲ「ヴヴヴヴ……ヴォォォォォ……ガエ゛ゼ……ボグノ゛……リ゛ング……」グググ

サトシ「!?」

ピカチュウ「ピ……ピカチュウ……」


ミカルゲ「マサラタウンノサトシ。どウしてソんな顔をしている?僕カら逃れたとでも思ッたのか?」

ミカルゲ「ソレとも……まさかお前よりモずっとウエの世界にいるハズのボくに勝った気でいたノか?」

サトシ「そんな……まだ立てるのかよ?」

ミカルゲ「そうだそのヒョー情ダ!!僕を眼の前にしテ、お前がソれ以外の表情をツクレるハズがない!!」

ミカルゲ「その顔ヲ保つニは……仕方ない」

サトシ「……っ?」


ミカルゲ「せっかクのお前の絶望ヲ崩してシマうよりは……スコしくらい、本キを出した方がマシか」


ミカルゲ「本気の力をツかうのは一ショウでこレっきりだ!!いくラヤっても絶望しナかったお前をこレデ倒して……」

ミカルゲ「コン度こそ!全ブ!!ぜン゛部!!食い荒ら……!!」
 ▼ 192 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 23:23:28 ID:wHcU/kQo [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

                          ド  ン  ッ     !    !



ミカルゲ「!?」

サトシ「お、おいピカチュウ! あれ!!」


ミカルゲ「何だ……?ナ故僕の動きガ止まった……?」

ミカルゲ「何だ?何が起コってイる?マサラタウンのサトシ……何故ソらを見上ゲている……?」

ミカルゲ「!!  あれは!!」



                          ゴ ォ ォ ォ ォ … … … … ッ ! !



ミカルゲ「……ブラックホール!?」


ムサシ「掛かったわね!」

サトシ「ロケット団!?ひょっとしてあれって……」





                    「何だかんだの声がする」


                    「地平線の彼方から!」


                    「ビッグバンの彼方から!」


                   「我らを呼んでる声がする!」


                     「お待たせニャーー!」



                   「Future! 白い未来は悪の色」


                  「Universe! 黒い世界に正義の鉄槌」


                   「我らこの地にその名を記す!」
 ▼ 193 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 23:27:24 ID:wHcU/kQo [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
                    「ム サ シ !」



                   「コ ジ ロ ウ !」



                  「ニャースでニャース!」




                 「このSSの主役はアタシ達!」


                    「我ら無敵の!」




                  「「「ロケット団!!」」」



ソーナンス「ソーーーナンス!!」




サトシ「いやそれ今やる必要ある!?」

ムサシ「ある!とにかく時間稼ぎご苦労だったわねジャリボーイ!」

コジロウ「最後はオレ達がキッチリ決めるから先に帰ってサンタさんのプレゼントを待ってることだな」

ムサシ「さぁキテルグマ!無駄にすんじゃないよアタシのZパワー!」


キテルグマ「くぅ〜〜〜〜」


ズッ……ズッ……

ミカルゲ「!? 足ガ……いヤ、体ガ動かん!……まサカ引き寄せラれていルというのか!?」

ミカルゲ「いヤ、こんなもの……僕が本キヲダせばなんというコとは……   な   い   !  !  !」



                           シー……-ン



ミカルゲ「……何故だ!?何故ダセない!?僕の力はコんなものじャないハズだ!どうして?!」

ミカルゲ「技だッて使ってナカったんだ!!ぼクは今マでずっと!ずッと!お゛オ゛オ゛お゛お゛!!!」



ミカルゲ「  オ゛ ォ゛ オ゛  オ゛  ォ゛ オ゛  … …」
 ▼ 194 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 23:31:17 ID:wHcU/kQo [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
自分は最強。自分と同じ世界に踏み入れるものは何一つとしてない。そう信じていたミカルゲは自身の限界を知らなかった。

警官達との戦い、カキとリーリエとの戦い、そしてサトシ達との戦いを経て増え続けた傷を抱えた体には、

もはや本気を出せる余裕など残っていなかった。ミカルゲは……絶対的な力を自分から手放したのだ。

絶対的な力を自負し、相手を絶望に陥れることに溺れ、生命の頂点としての真の力を最後まで出し惜しんでいた。

結局、最後にこれまでにない絶望に溺れ、力に恐怖したのは……ミカルゲ自身だった。

無論彼は認めたくなかった。だが無情にも体が上へ上へと昇ってゆく。

ブラックホールが頭上にきた。重力と混沌の渦が自分を頭から飲み込んでゆく。

自分が滅ぼすべき存在の姿がそれらに呑まれて視界から消えていく。


ズゴゴゴゴゴ……


サトシ「す、すげぇ……」

ピカチュウ「ピカチュー……」


                 ゴォッ!!          ゴォッ!!


ムサシ「くっ……やっぱしぶといわねあの野郎……!まだ中で暴れてる。こうなったらラストスパートよ!」

ムサシ「Zワザらしく最後はゼンリョクでいこうじゃないの!」

キテルグマ「キィィィィィーーーーー!!!」
 ▼ 195 ルタンク@はかせのてがみ 17/12/16 00:30:57 ID:jtDtiTjA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
 ▼ 196 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/16 01:07:38 ID:dUwQGXY6 [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「銀河を穢す、残虐非道の邪悪には!」

コジロウ「ブラックホール、黒い明日が待ってるぜ!」

ニャース「ニャーんてニャ!」





                       ブ

                           ラ

                              ッ
                ゥ   ゥ  ゥ
             ゥ                   ク
           ス              ゥ
                    ゥ              ホ
         プ        ゥ  ! ! !  ゥ
                    ゥ               ォ
                      ゥ   ゥ
           リ                      ォ
                       
              ク                 ォ
                              
                 イ           ォ
                     ・   ル





キテルグマ「キィ……ィ……」ググググ


ムサシ「このっ……早く閉めなさい……よ……!」ギギギギ

コジロウ「まだ暴れてるのか!何てしぶとさだよ!」

ニャース「絶対に出すニャ!出したらすべてが水の泡ニャ! ……あっ!二人とも!横を見るニャ!」

ムサシ「横? ……あぁ゛あ゛っ!!」

コジロウ「あっ、あの野郎ーーーーーー!!!」



サトシ「これで最後だピカチュウ! ……オレ達は もっともっと強く……!」

ピカチュウ「ピカピカピカ……!」
 ▼ 197 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/16 01:08:27 ID:dUwQGXY6 [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
                                 ス



                               パ



                             |



                                  キ



                           ン



                              グ



                                  ギ



                                ガ



                            ボ



                                    ル



                                ト


                                  ォ


                                ォ


                                  ォ


                                 ォ


                                   ォ


                              !  !  !  !
 ▼ 198 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/16 01:12:10 ID:dUwQGXY6 [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「……っ」ドタッ


ムサシ「あいつら……最後の最後で余計なことしてくれちゃってぇ……」

コジロウ「そ、それよりも!今がチャンスだ!早くブラックホールを閉じろ!」

ムサシ「あ゛ぁもうわかってるっての!……ったく、折角のカッコイイ所に水を差されたみたいで……」


ムサシ「やな……か ん じ 〜 〜 〜 〜 〜 ! ! !」グググググ


キテルグマ「キ  ィ  ィ  ィ  ィ  ィ  ィ  !  !  ! 」グァァァ……





                                ボ 

    

                                 シ 

                                  ュ 
            
                                 ッ 

                                 ・

                                 ・
                     
                                 ・

                                 ・

                                 ・

                                 ・
 ▼ 199 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/16 01:14:30 ID:dUwQGXY6 [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―


コジロウ「今度こそ……完全に消えたみたいだな」

ニャース「もうあんなのと戦いたくないニャ……」

コジロウ「まぁあれだ。これでロケット団のメンツは保たれたってもんだ」

コジロウ「あんなのが今後万が一でもロケット団を名乗るようなことがあれば、正義の悪役の沽券に関わるからな」


キテルグマ「くぅ〜」

ムサシ「ねぇ!?ホントにダメなの!?返さなくちゃいけないのこれ!?」

キテルグマ「くぅ〜……」

ムサシ「まぁ、良い夢を見たと思って我慢しますかね……はいよ、守り神さん」つZリング

カプ・コケコ「コケェー」


サトシ「…………」

ピカチュウ「ピカピ……?」

サトシ「ゴメンピカチュウ。帰りたいと思うだろうけど、もうちょっとだけここにいさせてくれるか?」


ニャース「ジャリボーイは何をしんみりした顔をしてるのニャ?」

コジロウ「バトルが終わって冷静になったんだろうな。きっと気にしてるんじゃないのか?」

ソーナンス「何ナンス?」



サトシ「…………」


------------------------------------------------

ミカルゲ「この一件の全ての元凶はお前だろうがよ。マサラタウンのサトシ」

ミカルゲ「お前は気付いてないだろうが、これはお前がお前なりにケジメをつける戦いなんだよ」

ミカルゲ「お前が敗ければ無力、そして無責任なお前のせいでたくさんの人やポケモンが死ぬんだよ」

ミカルゲ「お前は一人残されこの場所で嘆くのさ。死よりも重い自責の念に溺れてしまうのだ」

------------------------------------------------

ピカチュウ「ピカ……」

サトシ「一番アイツが悪いのはわかってる。わかってるけど……」

サトシ「オレがいなけりゃ、アイツだって……」
 ▼ 200 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/16 01:16:24 ID:dUwQGXY6 [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「なんか湿っぽいわねあの辺。放っといても大丈夫だとは思うけど」

コジロウ「まぁ、帰ればわかるさ。すぐに」

ニャース「じゃ、ニャー達も帰るのニャ」

ソーナンス「ソーーーーナンス」


キテルグマ「くー」ガバァァ……


ロケット団「「「!!?」」」


ゴキッ


ロケット団「「「」」」


ド ド ド ド ド ド ド ド ド … …                 ナーニコーノカーンジーーーー


♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪


カプ・コケコ「コケーー」

サトシ「わかってる。でももうちょっとだけここに……」

カプ・コケコ「コケーーー!」グイッ

サトシ「あっ、ちょ、ちょっと!まだ……」

ピカチュウ「ピカチュ!」

サトシ「もう少しそっとしてくれてもいいじゃんかーーーー!!」






-------メレメレ島-------


キーーーーーーン


カキ「……はっ」

マーマネ「カプ・コケコだ! サトシ達も乗ってる!」

リーリエ「よかった……帰ってこれたのですね。祈った甲斐があったね。ほしぐもちゃん」

ほしぐも「0-(*^.^*)-0」
 ▼ 201 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/16 01:26:31 ID:dUwQGXY6 [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・コケコ「よっと」ポイ

サトシ「はっ?」


ヒュウウウウウウ……


サトシ「う ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ あ ! ?」

ピカチュウ「ピ カ ァ ァ ァ ァ ァ ! ?」


ズドーーーーン


カプ・コケコ「コケェーー」バイバイ



マーマネ「す、捨ててった……」

カキ「おい、迎えにいくぞ」

リーリエ「サトシー!」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

サトシ「…………」

ピカチュウ「ペカペカー」

カキ「おい何て顔してやがる。こっち見ろよ」

マーマネ「早く病院に戻るよ!博士達が待ってる」

サトシ「あ、あのさ、みんな」

リーリエ「? どうかしましたか?」

サトシ「……いや……何でも」

カキ「何でもないならオレ達の言う通りにしろよ!早いトコスイレンにもZリングを返してやりたいし」

マーマネ「あれだけ調子づいてたマオにもギャフンと言わせられるよ!だから胸張って帰ろっ」

サトシ「え?」

リーリエ「サトシ。貴方には色々任せてしまってホントにごめんなさい!だからこそ……」



リーリエ「……無事に帰って来てくれてよかった。今日のサトシはとっても、『がんばったリーリエ』!ですよ!」


サトシ「……えへ」



サトシ(     余計な心配……だったか     )
 ▼ 202 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/16 01:29:02 ID:dUwQGXY6 [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第11話(全12話)   「乗り越え合い」
 ▼ 203 プ・コケコ@ポケモンのふえ 17/12/16 08:28:04 ID:jtDtiTjA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もうすぐ終わると思うと寂しいな
支援
 ▼ 204 ィアルガ@きんのおうかん 17/12/16 10:55:43 ID:KBbl5HBk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 205 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 01:59:38 ID:DiMAqLZA [1/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロケット団の化学力を利用し、人間とポケモンの両方の力を手に入れ、

ただ一つの存在としてすべての命の頂点に立ち、絶望と恐怖に世界を陥れようとしたミカルゲは、

自らがその絶望に呑まれ、ブラックホールの中へと消えた。

サトシ達の活躍でミカルゲは倒れ事態は収束したが、ミカルゲの残した爪跡は無視できないものだった。

傷ついた命、71匹のポケモンと、15人の人間。

失われた命、22匹のポケモン。

多くの命が彼の前に恐怖し、絶望した。そしてその記憶は、永遠に忘れ去られることはない。



                   ず っ と 。 死 ぬ ま で
 ▼ 206 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 02:04:17 ID:DiMAqLZA [2/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------メレメレの花園-------


キテルグマ「く〜」

ムサシ「ありがとね。疲れて帰りたいのにここに寄ってくれて」

コジロウ「オレ達が昼間吹っ飛ばされた時……落ちた所に偶然あった下っ端共の基地から盗んだ食料」

ニャース「少し……いや、半分くらいここに置いとくのニャ」

ソーナンス「ソーーーナンス」


ムサシ「本人の前では言えなかったけど、ジャリボーイやかりんとうボーイの言ってた通りね」

ムサシ「とんでもない事をしてしまったんだ……アタシ達」

ミミッキュ「むゅ」

コジロウ「しっかりケジメをつけたとはいえ、最初はこんなことになるとは思ってなかったしな」

コジロウ「オレ達もまだまだだな……『正義の悪』ってのは、迷惑を掛けるべき奴らにしか迷惑を掛けちゃいけないのに」

ヒドイデ「どぃ……」

ニャース「ニャー達はZリングが欲しかっただけなのニャ。ポケモンを傷付けたいわけじゃなかったのニャ……」


ニャース「皆、どうか許してほしいのニャ!もう関係ない事でおミャーらを巻き込まないと約束するのニャ!」


コジロウ「でも時々オレ達の都合で何かやらかすかもしれない!そこはオレ達の悪役としての立場上勘弁な!」


ムサシ「今日のことはゴメン!でも明日からアタシ達はいつも通り生きるつもりよ!アンタらと同じ!」

ムサシ「正直言ってずっと罪悪感に駆られるのはイヤだもの!」

ムサシ「……理由?そんなのアタシ達の性に合わないから!異論はないわね!?」



                                … … … … … … … …



ムサシ「……聞こえたかしら。ポケモン達に」

コジロウ「ハハ、最低だなオレ達って。迷惑を掛けた奴らにこれからも迷惑掛けます宣言なんかしちゃってさ」

ニャース「それでいいのニャ。実現できない事なんて世の中には山ほどあるのニャ」

ニャース「実現できない綺麗事をホイホイ言うような小物にはニャーはなりたくないのニャ」

ニャース「それにニャー達は反省なんか似合わないのニャ。だってニャー達は……」
 ▼ 207 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 02:06:44 ID:DiMAqLZA [3/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ポケモンセンター トレーナー専用救護室-------


スイレン「よかった……本当に……」

アシマリ「あおっ♪あおっ♪」

リーリエ「お礼でしたらサトシ達にも言ってあげてください。彼らがいなければ成し得なかった結末ですもの……」

マオ「それはその逆も一緒だよ!男子達だってリーリエから元気をいっぱい貰ったハズだよ」

リーリエ「私は何も……」

マオ「はぁー謙虚!でもそれがリーリエのいいところだよね」

スイレン「ありがとうリーリエ。今のあなた、前よりも随分頼もしい」

リーリエ「……えへ///」

マオ「後さ……申し訳ないけど『がんばったリーリエ』は語呂悪いよ。うん」

リーリエ/スイレン「「あはは……」」


ククイ「じゃあオレはサトシ達のところに行ってくるよ。オレとしては、少しアイツらに謝りたいこともあるし……」

マオ「えぇいいですよそんなの!アイツらが勝手にやったことだし」

ククイ「オレがまだ子供なら多分……同じことをしてた」

マオ「え?」

ククイ「何でもない!じゃあな、女子の空間を邪魔しちゃマズい」


マオ「それにしても……何だか今回不甲斐なさすぎるなぁあたし達」

スイレン「モーテルの宿泊代もムダになっちゃったしね」

リーリエ「また借りればいいんです!時間を見つけてパーティーやりましょ!」

マオ「面目ない……面目ないよホントにぃーー!!」

リーリエ「あぁあぁ泣かないでください!マオ達はツイてないだけです!うん!」

リーリエ「そうだ!せめてプレゼント交換だけでも明日やりましょ!」

マオ「あぁもう何から何まで……もう大好き!リーリエの全部大好き!!」ガバッ

リーリエ「ひゃうっ!?///」

スイレン「     待って!!     」

マオ/リーリエ「「?」」

スイレン「……ごめん。何でもない」

マオ「あー……あれか。あのロケット団に襲われた時もこうしてイチャイチャしてたっけ……もうトラウマだよ」

スイレン「私達も外では行動を慎まなくちゃね。変な人に狙われちゃうよ」
 ▼ 208 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 02:07:51 ID:DiMAqLZA [4/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マーマネ「だっはっはっはっは!!」

カキ「ハハハ、さすがスクール初心者は魅せてくれるぜ!」

サトシ「だから許してくれって言ってるだろ!」

マーマネ「許すも許さないも……ねぇ?だっはっは!!」

カキ「いやぁ傑作だ。明日が楽しみだ!」


ククイ「お前らは病院を騒ぐ場所だと思ってるみたいだな」

マーマネ「うおっ!?博士!」

サトシ「そうだ博士!どうしてオレに一言言ってくれなかったんだよ!?」

ククイ「……ん?」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

ククイ「ハハハ!悪い悪い!」

サトシ「悪いよホントに!」ブスー

カキ「まさかオレとマーマネの二人分のプレゼントを用意するとはな」

マーマネ「プレゼント交換って誰のプレゼントが手元に回ってくるのかドキドキするのが醍醐味なのにさ」

カキ「まぁありがたく貰ってやろうぜ。もとより三人きりじゃそんな盛り上がらないだろう」

マーマネ「だねぇ。サトシ、ご馳走様です!」ペコリ

サトシ「黙らっしゃい!」


ククイ「サトシ、ピカチュウ達はまだ治療に時間がかかるそうだし、今日はここに泊まっていこうか」

サトシ「ホント頑張ってくれたもんなぁピカチュウもみんなも」

ほしぐも「0-(*U▽U*)-0  ZZZ……」

サトシ「フフ、お前もなほしぐも。みーんな頑張ってくれた」

カキ「…………」

マーマネ「カキ、頑張るってのは何も勝つことだけじゃないと思うよ?」

カキ「わかってる。……だけど」

-----------------------------------------------

ハラ「ゆっくりでいいのです。今は、君とポケモンの力でゆっくりと」

ハラ「まだ君はそのZリングでやるべきことが残っているハズ」

-----------------------------------------------

カキ(ハラさんの言う通りにしたいけど……やはり焦ってしまう)

カキ(今まで横並びの関係かそれに近いと思っていた、サトシの本当の力を知ってしまった以上は)
 ▼ 209 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 02:09:39 ID:DiMAqLZA [5/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------メレメレ島 ロケット団基地(森)-------


ムサシ「あーいどーんふぉーあろっおっくりーすます♪ぜーいーすじゃすわ♪すぃんあいにーぃー♪」

コジロウ「あいどんけーあばうざっぷれーぜん♪」

ニャース「あんだにーざくりーすますつりーぃー♪」

ソーナンス「ソーーーーナンス♪」


ムサシ「あっはっは!やっぱいいわねクリスマスって!」

コジロウ「さっきは随分しんみりしちまったけど……食料も半分くらい置いてきてしまったけど……」

ニャース「そんなことより明日の為の元気をチャージするのニャ!だってニャー達は!」

ムサシ「常にポジティブ!前向きロケット団だもの!」

ソーナンス「ソーーーーナンス!!」

ムサシ「明日からまた張り切るわよ!すべてはボスと、アタシ達の未来の為に!」

コジロウ/ニャース「「おぉーーーっ!!」」

ミミッキュ「むぃ」

ヒドイデ「どいでっ!」


キテルグマ「くぅ〜」

ムサシ「ほれほれもっと飲みなさい。今日の主役はアンタよ」

キテルグマ「ぅー……」

ニャース「『やっぱりお前達は私の見込んだ通りだった』と言ってるニャ」

ムサシ「やだもうお世辞!?アンタまだお酒ろくに入ってないでしょうに!このこの!」ドッ

コジロウ「あっ」


キテルグマ「…………」


ムサシ「(  Д )゚ ゚」

キテルグマ「……くぅー」

ニャース「お……『おかわり』……だとニャ」

ムサシ「お、おぉ……」トクトク

キテルグマ「きぃー……」

ニャース「……『酒豪対決だ』……とニャ」

ムサシ「」
 ▼ 210 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 02:32:44 ID:DiMAqLZA [6/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「あ゛ぁクソォ!!あのオカッパメガネ!オカッパが本体のクセにぃ!!」

コジロウ「ベロンベロンだな」

ムサシ「あの女も見る目ないわよ。今回『F-13』と一緒についてきた団員3人、何あの人選!?」

コジロウ「え?誰が来たのかわかるのか?」

ニャース「食料を盗みにアイツらの拠点に入った時に精鋭チームの名簿があったのニャ」

コジロウ「……で、誰が書かれてたんだ?」

ムサシ「一人目! 入団して三年目のクセにアタシ達に悪態ばっかついてきてた団員ナンバー・『A-09』!」

ムサシ「二人目! 一ヶ月に一度女を口説く、通称・月刊プレイボーイ!団員ナンバー・『B-04』!」

ムサシ「そんで三人目! 期待の超新星として入団したけどいざ関わってみればその正体は怪物ドスケベバイオレンス」

ムサシ「色んな意味で超新星だった団員ナンバー・『C-53』!」

コジロウ「うおぁ……なんて濃い連中なんだ……」

ニャース「ボスには悪いけど今回の計画は潰れてよかったのニャ。でも……」

コジロウ「でも?」

ニャース「やっぱりプレゼントは欲しかったのニャ……ついでとはいえ、折角のボスからのご好意を……」

ムサシ「何言ってんの。プレゼントは気持ちよ気持ち。ボスがアタシ達の事を気にかけてくれただけでも良しと思わなきゃ」

コジロウ「だな。失敗続きのオレ達だけど、まだまだ捨てたもんじゃないって思えるんだよなぁ……」

ムサシ「とにかく今日は自分達のご褒美を目一杯楽しみましょ。自分を誰よりも近くで励ましてくれるのは自分なんだから!」

コジロウ「よっしゃ!ほんじゃオレも飲むか!」

ニャース「じゃあニャーも……」

コジロウ「ジュースはニャースでも飲んどけ」

ニャース「逆ニャ……」


ムサシ「今年ももう終わりかぁ……振り返るとやっぱりと言うべきか碌な思い出無いわねぇ」

コジロウ「でも、どんな思い出でも今の自分を作ってくれてる大事な要素なんだ。しっかり心に仕舞っておこうぜ」

ニャース「今こうして笑ってられるだけでもニャーは幸せなのニャ。生きててよかったと思えるのニャ」

ムサシ「あぁ〜、飲んだら段々気分が良くなってきちゃった。この一瞬も大切にしたいわね」

コジロウ「オレは眠くなってきたぜ。ちょいと横になるぞ」

ニャース「では皆さん良いお年を、だニャ」

ムサシ「何だかとっても……」




                           「「「 い い カ ン ジ 〜 … … 」」」
 ▼ 211 ビルドン@グランドコート 17/12/17 04:56:21 ID:vCeW/z8M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
よく考えられてるな
すごいなイッチ
 ▼ 212 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 18:35:48 ID:DiMAqLZA [7/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------早朝5時-------


ククイ「ZZZ……バーネット……ZZZ」

マーマネ「ZZZ……味噌煮込みラーメン……ZZZ」


サトシ「ふぉ〜……あれ、何でこんな時間に起きたんだろ」

サトシ「……暖房効いてるから喉渇いたな。ジュースでも買ってこよう」

サトシ「あれ? ……そういえばカキは?」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

-------ポケモンセンター前 広場-------


カキ「『かえんほうしゃ』!!」

バクガメス「ガメェ……ヴ ォ オ オ オ オ ォ ォ オ ! !」

カキ「よし、いい調子じゃないか! ……いい調子なんだ。オレもお前も。けど……」

バクガメス「……」

カキ「お前はサトシのポケモン達をどう思ってる?」

バクガメス「ガメ!ガメ!」

カキ「……フフ、そうだな。お前はサトシのポケモンにも引けを取らないくらい強いヤツだ」

カキ「オレがそれに追いついていないだけで……」

バクガメス「!」

カキ「心配せずともオレが必ずお前に追いついてやる!何の為に特訓をやってると思ってるんだ」

バクガメス「ガァー……」

カキ「違うぞ。こんな早朝に呼び出しておいて言うのも何だが、これはオレの特訓だ」

カキ「オレが強くなる為の特訓に、お前に付き合ってもらってるんだ。わかるか?」

バクガメス「(;´・ω・)??」

カキ「フフ、遠慮しぃなヤツだ。昼間敗けたのも、お前の責任じゃあないってことで」

カキ「またオレの未熟さが出たってだけのことだ」

カキ「できるなら今日のことは忘れてしまいたい……忘れてしまいたいから、本当にそうならないウチに」

カキ「こうして力をつけておかなきゃならないと思ったんだ。今回の反省としてな」
 ▼ 213 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 18:38:24 ID:DiMAqLZA [8/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バクガメス「ガメー」

カキ「敗けた事は皆多分気にしてない……ってか?」

バクガメス「(´・ω・) コクリ」

カキ「勘違いするな。オレは自分を責めてるワケじゃないさ。あまり自分を追い込めばそれこそ皆の心配の種だろう」

バクガメス「ガメェ……」

カキ「じゃあ無理しない方がいいよ。……そう言ってるのか?」

バクガメス「(´・ω・) コクコク」

カキ「お前は優しいんだな。でもいいんだ。オレは苦しくない」

カキ「ただこうしていると……オレの頑張りに誰かが振り向いてくれるかもしれない。褒めてくれるかもしれない」

カキ「そういう風にささやかな期待をしている自分もいるんだ」

カキ「牧場の手伝いとか、初めての手料理とか、小さなことでも認めてもらえるのが嬉しくて」


サトシ「それで続けてたらいつの間にかそんなに強くなってたってことだな!」

カキ「う゛ぉぉ!? サトシ一体いつから!?」

サトシ「カキって意外と繊細でセンチメートルなところあるんだな!」

カキ「センチメンタル、な。それにそんな言葉はオレとは無縁だ」

カキ「……それで?何をしにきたんだ?」

サトシ「いやぁ、何か目が覚めちゃって……そしたらカキが部屋にいないから探してたらこんなところに」

カキ「ふーん……」

サトシ「…………」

カキ「…………」

サトシ「…………」キラキラ

カキ「……や、やるか?」

サトシ「あぁ!! (≧▽≦)b」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

サトシ「……」カタカタ

カキ「おいお前、まさかこんな時間に……?」

サトシ「ピカチュウ達もまだ治ってないみたいだからさ。今すぐバトルしようと思ったらこうするしかないだろ」カタカタ

カキ「いやゴメン、ホント気を遣わせて悪かった。だからさ……」

サトシ「オレがやりたいんだ。四の五の言うなぃ」ピコーン

カキ「……ハハ」
 ▼ 214 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 18:39:40 ID:DiMAqLZA [9/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「もしもし?はか」

オーキド『バカモーーーーン!!今何時だと思うとる!?』

サトシ「ゴメン、やっぱ起こしちゃったかな?」

オーキド『起きるには早すぎるし、二度寝するにもちょっと遅い絶妙な時間に起こしおって!』

サトシ「怒らない怒らない!早起きは三文の徳っていうだろ?」

オーキド『むぅ……サトシにしては難しい言葉を使いおってからに……それで?何のようじゃな?』

サトシ「カキとバトルしたいんだ!彼はいつも空がまっ暗な時に特訓してるんだ」

カキ「どうも……」

サトシ「それで付き合ってあげたいんだけど……今バトルできるポケモンがいなくて……」

オーキド『今すぐでなきゃいかんのか?お前達のような子供がこんな時間から激しく動いていては体に毒じゃ』

オーキド『サトシ、お前はカキ君の特訓に付き合うのではなく、今からでも休むように説得するのが正解ではないかね?』

カキ(うぉっ、正論……)

サトシ「……だってさ。どうする?」

カキ「……そうだな。ここはオーキド博士の言葉に甘えて……」

サトシ「あっ、でもよく考えたらバトルをしたいのはオレだ。てなわけで博士!ポケモン送って!」

オーキド『ばかばか、お前はそういうヤツじゃったの』


サトシ「カキは『アローラの炎』になる男なんだ!炎タイプのポケモンでお願い!」

オーキド『ふむ。ならいいヤツがおるぞ。気合十分のいいヤツがな』

サトシ「ねぇ、それって?」


オーキド『“コータス”じゃ。お前がホウエン地方でゲットしてきた“せきたんポケモン”じゃ』


サトシ「コータス!? よかったーっ。しばらく会ってあげられなかったし……」

カキ「姿も似ていることだし、バクガメスのいい対戦相手にもなりそうだ」

バクガメス「ガメェー」

オーキド『それじゃあ手っ取り早く転送マシーンを使ってそっちにコータスを送るぞい』

サトシ「博士はこの後どうするの?」

オーキド『二度寝じゃ』

サトシ/カキ「「寝るんかい」」
 ▼ 215 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 18:42:40 ID:DiMAqLZA [10/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コータス「コ ォ ォ ォ ォ 〜 〜 〜 … … ! !」ポヒーッ


サトシ「ぐぇほっ!ぐぇほっ!ごぉぉ゛ぉ゛っ!!相変わらず色々撒き散らすのが大好きなヤツだな!」

カキ「こいつがサトシのコータスか……ウラウラ島で見た野生のコータスはもっと穏やかだったぞ」ゴホゴホ

サトシ「表情が分かりづらいけどスゴく感情が豊かなんだぜ!ホウエンの旅でのムードメーカーさ!」

サトシ(……あの頃はムードメーカーだらけだったのは秘密)

カキ「それで?コイツもサトシのポケモンの例に漏れず強いんだろう?」

サトシ「あぁ!だからさ、早く試してみようぜ!」

コータス「コォォォー……」

バクガメス「ガメェー!」

カキ「さて……オレとお前のバトルなんだ。きっと激しいものになるだろう」

カキ「どうだ?ここから少し離れてもっと広い場所でやらないか?」

サトシ「いいな!あっ……でもそれなら」

カキ「サトシ、どこ行くんだ?」

サトシ「博士達に置き手紙だよ。また心配かけると怒られるし……」

カキ「まだ覚えてるよ。お前が遅刻しようがカンニングしようが怒らなかった博士がなぁ」

カキ「お前が相当大事にされてるってことだな。……だが正直そういうの、窮屈に思わないか?」

サトシ「なんで?」

カキ「お前は今まで色んな地方を旅して回ってたんだろう?」

カキ「だったら家の中でももっと自由奔放、気ままに過ごしたいとは思わないのか?」

サトシ「別に。博士のおいしいご飯も食べられるし、どんな時でも安心していられるってこの上ないことだと思うよ」

サトシ「後、こんなこと言うのもなんだけど、実はオレってちょっと甘えん坊だったり……///」

サトシ「誰かに褒められたり優しくされたりするとすぐコロっとなっちゃうんだ」

カキ「ふーん。自覚はしてるのか」

サトシ「直そうとは努力してるんだけど……」

カキ「……フフ、少しは博士の気持ちも汲んでやれよ」

サトシ「?」

カキ「甘える方だけじゃなくて甘えられる方もまた幸せってことだ。子供や下の兄弟ができたらお前にもわかる」

サトシ「ふーん……まぁ、何となくわかったよ」

サトシ「……おにーちゃん///」ボソッ

カキ「あ の な」
 ▼ 216 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 21:11:13 ID:DiMAqLZA [11/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------どこかの空き地-------


カキ「準備はいいな?サトシ!コータス!」

サトシ「いつでも!」

カキ「……サトシ。オレはお前を越える」

サトシ「えっ?」




カキ「          バクガメス!『かえんほうしゃ』!          」

バクガメス「バォォォ……」

サトシ「          来るぞコータス!甲羅の中でやり過ごせ!『てっぺき』!         」

コータス「コォー……」ギュム

ボボボボボボ……

サトシ「いいぞ……そのままバクガメスの体力を消耗させるんだ!」

カキ「さすがは防御に優れるコータスの甲羅……ただの攻撃じゃビクともせんか。なら!」


カキ「バクガメス、地面に『ドラゴンテール』!」

バクガメス「ガァァァァァ!!」ビタン! ビダン!!


ズ ズ ズ ズ ズ ズ … …


サトシ「とととと……」

コータス「コォ……!?」

カキ「甲羅は地面と接してるから、地面を揺らせば衝撃は甲羅の中にも伝わるハズだ」

サトシ「へへ、でもそんな小さなダメージを与え続けたところでコータスが倒れるのはいつになるかな?」

カキ「さぁな。これを食らってから考えるんだな!  ……やれ!バクガメス!」


バ キ ャ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ン ! ! !


コータス「!」ゴツッ

コータス「コ ォ ォ ォ ォ ォ 〜 〜 〜 ! !」ビェェェェェ


サトシ「コータス!?何勝手に甲羅から出てきてんだ!」

カキ「衝撃で体を持ち上げられて甲羅の中で頭をぶつけたらしい。オレの狙い通りだな」

バクガメス「ガメェー」キリッ
 ▼ 217 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 21:12:32 ID:DiMAqLZA [12/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「バクガメス!今度はコータス本体に『ドラゴンテール』だ!」

サトシ「コータス!噛みついて受け止めろ!!」

コータス「カァァァァァ!!」

ガプッ……!

バクガメス「……!」

サトシ「よしっ……どうだコータス、その状態で技は出せるか?」

コータス「……」コクコク

サトシ「っしゃ、じゃぁコータス!シッポを掴んだままで『オーバー……」

カキ「後ろに倒れろ!バクガメス!!」

サトシ「!!?」


バクガメス「ガァァー……」グラァ

コータス「コッ……!?」


カキ「シッポを掴んだということは……それだけ背中が近くにあるということ!」

カキ「食らえ!これが新必殺技・セルフ『トラップシェル』!!」


           ズ   ド   ォ   ォ   ォ   …   …   !   !


サトシ「コータスーーッ!!」

コータス「」

カキ「悪いなサトシ。今回のオレは初めから本気なんだ。お前を越えることが目的だからな」

サトシ「え?オレを?」

カキ「……さっきのオレとバクガメスの会話を聞いてたんじゃなかったのか?」

サトシ「い、いや」

カキ「ハァ……いいか?よく聞け」

カキ「今回のロケット団との戦い……アイツらとの勝負について、オレは相当不甲斐ない結果に終わっちまった」

カキ「昨日含めて、4人の団員を全員倒しちまったお前と違ってな」

サトシ「気にすることはないよ。皆の勝利なんだからさ」

カキ「お前が気にしなくともオレが気にしてるんだ。……なぁサトシ」

カキ「お前は常に上を目指してる。ポケモンマスターになるために」

カキ「だが覚えておくことだ!お前の上には上がいるのと同じように」

カキ「お前よりも上になろうとしているヤツがお前の下にもいるということを!」
 ▼ 218 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 21:14:39 ID:DiMAqLZA [13/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「別にオレはカキを下だと思ったことなんかないよ」

カキ「お人好しなヤツだ。ならこの勝負、敗けても文句はないな?」

サトシ「いいや……あるね!!」

コータス「コ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! !」


カキ(……乗ったか。チョロいもんだ)

カキ「バクガメス!『からをやぶる』!!」

バクガメス「メェェェ……」


                  ヴ  ァ  キ  ャ  ッ  !  !


サトシ「ヘヘ、来たな」

カキ「オレはお前を越えるぞサトシ!オレはいずれ炎となって、アローラを照らす存在になる!」

カキ「バクガメスと共に、オレはその身に張り着いて力を抑えようとしている、自分の中の殻を破る!」

サトシ「……カキ」

カキ「バクガメス、威力倍増しの『かえんほうしゃ』だ!!」


バクガメス「ガメェ……      ヴ  ァ  ア   ァ    ア     ァ   ア    !  !  
                      ァ ア    ァ ア       ァ  !   !    」


サトシ「コータス!『オーバーヒート』!!」


コータス「グク……       ゴ  ォ   ォ  ォ  オ  オ   ォ   オ   オ  !  ! 
                      オ   ォ   オ     オ     オ    ォ   !   !  」




カキ「……っ!互角……か。お前という壁は殻を破ってもなお越えられんようだな」

サトシ「カキ!お前はオレを超えたいのか!?」

カキ「いきなり何だ!? そうさ、超えるつもりさ。オレはオレのポケモン達と共にお前を超える!」

サトシ「ポケモンと一緒に……じゃあ、超えるべきなのはオレじゃないんじゃないのか?」

カキ「どういうことだ?」

サトシ「今お前とバトルしてるのは……オレじゃない!オレと『コータス』だ!!」

コータス「コォォォーーーー!!」

サトシ「オレだってこのバトルでコータスと一緒にカキ達に勝って、超えるつもりなんだ」

カキ「……何をだ?」
 ▼ 219 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 21:18:31 ID:DiMAqLZA [14/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「何って、カキとバクガメスだよ」

カキ「馬鹿を言うな。そんな謙虚なセリフお前らしくないぞ」

カキ「お前はオレの知る限りで、誰からもその強さを認められてる。オレとは違う」

カキ「お前は今のオレよりも強い!そんなお前の越えるべき壁が、どうしてオレのところにある!?」

サトシ「だってまだわからないじゃん。『オレとコータス』と、『カキとバクガメス』のどっちが強いかなんてさ」

カキ「……!」

サトシ「トレーナーとしてコイツがお前とバトルしたことない以上、確かめてみたいだろ?」

コータス「(`・ω・´)」

サトシ「バトルの強さはポケモンの強さはもちろん、トレーナーの強さだけでも決まらない」

サトシ「だからオレがお前とのバトルで初めてコイツを出す以上、オレもお前と同じ初めてのチャレンジャー」

サトシ「つまり一緒ってことだ!よかったなカキ!」ニコッ

カキ「……ハハ、励ますのがうまいヤツだ」

カキ「だがお前もそのコータスの実力を知らないワケじゃあるまい」

カキ「長い事バトルをやってきたお前達なら、この勝負もきっと大方見当がついてるんだろ?」

サトシ「だからわかんないったら!初めから決まってる勝負なんてないよ!」


サトシ「それにコイツ……オレの知らないところで面白いことになってたんだぜ?」


カキ「何?」

サトシ「これはオレとコータスと、カキとバクガメスの壁の乗り越え合い……いや、殻の破り合いだ!!」


サトシ「     コータス!  『か ら を や ぶ る』   ! ! !     」


コータス「コォォォ……ダ   ァ    ア   ァ    ア   !   !   !」



                    ド
                       パ
                     ァ
                      ァ
                   ァ
                     ァ
                        ァ
                    ァ
                     ァ
                     ・
                     ・
                     ・
                  !  !  !
 ▼ 220 エルオー@いかりまんじゅう 17/12/18 01:27:55 ID:EvVXOvoY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 221 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/18 22:25:04 ID:u3LiFMs6 [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「なっ!?お前も……!?」

サトシ「どうだ……?この勝負、まだまだわかんないぜ!」

カキ「皮肉を言いやがる。完全にオレ達をボコりにきてんじゃないか……」

サトシ「そうだな。モタモタしてたらやられるぞ! いっけぇ!コータス!!」


コータス「コォォォォォ……!!」ズダダダダダ


カキ「来るぞ!『ドラゴンテール』で迎え撃て!」

サトシ「……フフ。    コータス! 飛 べ ぇ ! !」


コータス「ダ ァ ァ ァ ァ ァ ! !」ズビョン!!


カキ「!?」

サトシ「そのままバクガメスの頭上から『のしかかり』!!」


                         ズ  ス  ン  !  !


バクガメス「ゴホッ……!」

コータス「コォッ、コォッ……」ギシギシ

カキ「あれだけ身軽にバクガメスの攻撃をかわしたのに何て重量だ……バクガメスの力でも持ち上がらない」

サトシ「『からをやぶる』は身軽さだけじゃなくてパワーもアップするからね」

カキ「成程。押さえつける力の強さが軽くなった体を補って……いや、補うどころか十分お釣りがくるほどに強化されてる!」

サトシ「さぁどうする?早く脱出しないとバクガメスが潰されてゲームオーバーだぜ?」ニヤニヤ

カキ「へっ、悪い顔しやがる……バクガメス!コータスを投げ飛ばせ!」

バクガメス「ガメ……」プルプル

カキ「ダメか……ならコータス目掛けて『かえんほうしゃ』!!」

サトシ「かわせ!」


ボ ォ ォ ォ ォ ォ  ォ ォ … …


カキ「くそっ、どこに消えた?」

サトシ「後ろだ!」

ドヴッ……!!

バクガメス「ガハッ……!」

カキ「しまった!甲羅のトゲを避けてタックルを……」
 ▼ 222 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/18 22:28:45 ID:u3LiFMs6 [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「よしっ!」

バクガメス「ガァ……ァ」

カキ(続けて攻撃を食らいすぎたか!)

カキ(こういう時守りに徹したいが……「からをやぶる」で脆くなった防御力ではコータスの技を受けきれる自信がない)


サトシ「コータス!もう一度『のしかかり』!」

コータス「コォォォーー!!」ズビョン!


カキ「仕方ない……殻を破るということ……壁を越えるということは後ろに退かないということだ!」

カキ「上から来るぞバクガメス!『ドラゴンテール』で撃ち返せ!!」


バクガメス「! ガ ァ ァ …… メ ェ ェ ェ ェ ェ ! !」


     バ コ ォ ォ ォ ォ ォ ッ ! ! !      ググググ……


バクガメス「ぐっ……」プルプル

カキ「まずい!力が……コータスの圧し潰す力を下から受け止めるのは無理だったか!」

サトシ「全体重をかけろ!コータス!!」

コータス「コォォォォォ!!」


ズ ス ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ … … ン


バクガメス「ガ、ガメェ……!」

サトシ「コータス!シッポを押さえつけたまま『オーバーヒート』!!」

コータス「コォォォォオ……」ボボボボボボ

カキ「バクガメス!背中だ!背中をコータスに向けろ!」

サトシ「かかったなカキ!コータス、ジャンプだ!」

カキ「!?」


バァァァァァァァン!!


カキ「バカな!バクガメスを飛び越えて背後から正面に……?」

サトシ「カキ!まだ技は出してないぜ!コータスが出すべき炎はまだ口の中だ!」

カキ「!!」
 ▼ 223 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/18 22:32:29 ID:u3LiFMs6 [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「コータス!上から『オーバーヒート』!!」


コータス「ヴ ォ オ オ オ オ オ オ オ ! ! !」


― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 


カキの前に立ちはだかる壁ではなく、彼らと同じ立場の挑戦者として。

サトシは容赦なくコータスの新たな力を解放させ、カキとバクガメスを追い詰めていく。

一発、また一発と攻撃がバクガメスにヒットしていく。



バクガメス「ハァ……ハァ……」

カキ「……高い。高くて分厚いな。お前の壁」

サトシ「そんなことないさ。わかりづらいだろうけどバクガメスの攻撃も確かに効いてる。」

コータス「ヒィ……ヒィ……」

サトシ「さっきも言ったように、コータスは表情は分かりづらくてもスゴく感情が豊かなんだ」

サトシ「オレはコイツの事はよく知ってるから。どの辺で疲れが出て来てたのかがわかるんだよ」

カキ「にしては攻撃の手が殆ど緩まなかったのは何故だ?疲れているのなら力も落ちてくるハズだろう?」

サトシ「まぁそこは……根性、かな?」

カキ「……フフ。とにかくお前を超えるためには今のままではまだ力不足らしい」

サトシ「へへ、じゃあどうする?」

カキ「単純な理論だが……その単純さ故にまだ試したことがない方法で強くなってみる」

サトシ「ほほぅ。それって?」

カキ「大方見当がつくだろう?根性バカのお前にはな」

サトシ「むぅ。 ……バカにしてくれるな」



暗い空がほんのりと明るい青を帯びる。東の空から陽が昇るまであとわずか。

未来の「ポケモンマスター」と未来の「アローラの炎」の、

乗り越え合いのバトルは終局に近づいてもなお加速し、過激さを増す。

彼らの頭の中にあるのは綺麗なフィナーレではない。勢いに任せたパニックエンドだ。



サトシ「ハァードキドキする!お前らの力、もっとスゴくなるんだろ!?」

カキ「こうでもしなきゃお前らのスピードについていけないからするまでだ。……いくぞ」
 ▼ 224 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/18 22:36:37 ID:u3LiFMs6 [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「     コータス!!


                   『か ら を や ぶ る』   ! ! !     」


カキ「     バクガメス!!





ズゴ オ ォ  ォ   オ    オ     ォ     オ      オ      !  !  !



サトシ「ひぇ〜!!」キャッキャッ

カキ「これほどとはな……恐れ入った」



同時に重なり、ダイナマイトの如く轟く爆音。爆風に巻き上げられる殻の破片。

揺れる大地。ひび割れるブロック塀。噴き上がる炎。目を覚まし、騒ぎ立てる野生ポケモン達。

夜明け前の静かで殺風景な空き地は、一瞬にして瓦礫に砂塵、熱風に悲鳴飛び交う地獄と化した。



サトシ「この場所を選んでよかったぜカキ!こんなバトル、誰かに見つかったら大変だよ!」

カキ「……いや、もう多分手遅れだ。二人まとめて説教食らう覚悟でバトルしていることを忘れるな!」

サトシ「え゛ぇ!?こんなポツンとした場所でもバレるもんなの!?」

カキ「そりゃそのポツンとした場所がこんな地獄絵図になっちまったんだからな!」

サトシ「むぅ〜、ならもうヤケだ!怒られるからって遠慮すんなよカキ!」

カキ「上等だ!!」


ゴ オ   ォ   オ      オ  ォ   ォ  オ      オ      !  !  !


カキ「『ドラゴンテール』!」

バクガメス「ガメェ!」シュッ

カキ「!! 消えた!?」


バクガメス「ガァァァァ……!!」

サトシ「来るぞ!かわせコータス!!」

コータス「!」


ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ … … !
 ▼ 225 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/18 22:40:35 ID:u3LiFMs6 [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コータス「コォッ!」

サトシ「よしっ、よく避けたな!」


カキ「……速すぎて見えなかった。バクガメスの動きが……」

カキ「オレのポケモンなのにサトシの方がアイツの動きを見切っていたようだ……オレもまだまだか……いや!」

カキ「『からをやぶる』で得られるものはスピードだけじゃない!」

サトシ「おっと?」

カキ「サトシ!二度も殻を破り……限界を超えたパワーのオレ達のZワザを受けきれるか!?」

サトシ「なるほど!Zワザならいくら速くても避けられないか」

カキ「おそらくこれが最後の攻撃になるだろう……」

カキ「だがオレ達が繰り出す炎の渦が晴れる時、そこにオレ達の前に現れるのは真っ黒に焦げたコータスの姿だ!」

サトシ「…………」



カキ「オレの全身・全霊・全力!!」

カキ「全てのZよ  アーカラの山の如く  熱き炎となって燃えよ!!」



カキ          『         ダ

                         イ

                       ナ

                         ミ

                           ッ

                          ク
                       
                        フ
                        
                         ル
                        
                       フ
                        
                       レ

                        ェ
                       ェ
                         ェ

                        イ

                        ム


                     ! ! ! ! 
 ▼ 226 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/18 22:46:08 ID:u3LiFMs6 [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バクガメス「ヴ ヴ ェ オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ォ ! ! !」



いつの間にか湧きはじめた野次馬の騒ぎもどこ吹く風、ゼンリョクの炎が一足早い日の出のようにその場を真っ赤に照らす。

炎は轟音とともにカキ達の視界からサトシとコータスを一瞬で消し去った。



カキ「……よしっ」

バクガメス「バァーッ……ハァーッ……」

カキ「これが……オレが作った一番大きな壁だ……この勝負、サトシがこの壁を越えることができれば……オレ達は敗ける」


……のぉ       ……だ


カキ「!?」


これが……ちの……!     ……んりょ……だぁぁぁぁ!


カキ「まさか!」



                       ヴ ォ オ オ ッ ! ! !



コータス「コ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! ! !」


カキ「炎をかき分けただと!? あれだけの激しさの炎をどうやって……」

カキ「……Zワザか!」


サトシ「カキ!この勝負はオレの勝ちだ!オレとコータスでお前の壁を越えさせてもらうぜ!」

カキ「……ならばまたいつかその壁を越えるまでさ」

サトシ「今度はどんなポケモンでお前とバトルしようかな?またやろうぜ!こういうの!」

カキ「……フフ、お前というヤツは」



今のサトシの心は誰よりも軽くなっていた。

今日の一件はサトシに多くの不安を抱え込ませた。スイレン達を守れなかったこと、カキ達の戦いの加勢に遅れたこと、

ミカルゲの一件の発端が、自分が原因かもしれなかったということ。

だけど全てが終わった後、そんなサトシの不安をかき消すように、みんなは笑顔で迎えてくれた。

その時サトシは改めて感じたのだ。自分は……ポケモンバトルとアローラ地方が大好きだ! って
 ▼ 227 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/19 00:01:30 ID:H69Ct8f6 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「             『     ウ  ル  ト  ラ



                    ダ    ッ    シ    ュ



          ア    タ    ー    ー    ー    ー    ッ    ク



                        !  !  ! 




コータス「コ ォ ォ ォ ォ ッ ! !」

サトシ「いっけぇぇぇぇぇぇ!!」


カキ「バクガメス!受け止めろ!!」

バクガメス「ガメェ……」



                         ゴ ン ッ ! !



コータス「っ!?」

バクガメス「ガメェ……ッ!!」プルプル

カキ「ヘヘ……やっぱり……まだ諦めきれねぇや」

サトシ「まだ甲羅で受け止める元気があったのか!スゴイな!」

カキ「よく考えろ。バクガメスが甲羅で受け止めたということは……どういうことだ?」

サトシ「あっ!!」


カキ「バクガメス!『ト ラ ッ プ シ ェ ル 』! !」



ズ  ド  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  オ  オ  オ  …  …  !  !  !



サトシとコータスのゼンリョクを完全に受け止めたカキとバクガメス。

地面をえぐる爆発で噴き上がる炎から勢いよく飛び出したのは、コータスとバクガメス、二匹のポケモンだった。


カキ「……ちょっと待て!何故バクガメスも吹っ飛んでやがる!」

サトシ「……へへっ」
 ▼ 228 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/19 00:05:41 ID:H69Ct8f6 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
奥の手を制する奥の手、さらに奥の手をも破ったサトシの最後の手段。

ゼンリョクを弾き返した「トラップシェル」を受けてもなお、サトシの作戦とコータスの根性は燃え続けていたのだ。

二人のトレーナーの視線の先には、バクガメスにガッシリしがみつくコータス。

サトシの作戦は、『トラップシェル』の爆発を受ける直前にコータスがバクガメスの甲羅に掴みかかるというものだった。

コータスは爆発と同時にバクガメスを道連れにし吹き飛び、最後の大勝負に臨んだのだ。

ラストターンは空中で。二匹は回転しながら落下してくる。

亀ポケモン二匹でできた団子が地面に衝突した時、下側にいる方が上側のポケモンに圧し潰され、そのままKOだろう。



クルクルクルクル……


サトシ「コータス!なるべく体重をかけるな!落ちた時にお前が上にいないと下敷きになるぞ!」

カキ「なんて駆け引きだ……まるでコイントスだな」

サトシ「やれるだけのことはやった……これがオレ達の最後の手段だぜ!」

カキ「生憎こっちもだ。もう万策尽きた……Zワザを破られた時の為の対策を、運頼みのゲームに破られるとは」


コータス「コォォォ……」ヒュウウウウ

バクガメス「ガ……メ……」ヒュウウウウ


野次馬A「もう二匹とも満身創痍だ……ホントにこれで全てが決まるぜ。なぁお前、どっちに賭ける?」

野次馬B「黙って見てろ。……あっ、落ちるぞ!!」



サトシ/カキ「「 い っ け ぇ ぇ え え ぇ え え ぇ ぇ ぇ え え ! ! ! 」」





                                 ズ


                                 ド


                                 ォ


                                 ォ


                                 ォ


                              !  !  ! 
 ▼ 230 イル@じめんのジュエル 17/12/19 04:02:43 ID:EmjFftGE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!楽しみに待ってるよ
 ▼ 231 ジスチル@スキルコール 17/12/19 07:02:23 ID:49yy/qCw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次もスッゲー楽しみにしてる!でも無理せず頑張って
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 ▼ 232 ンホロウ@カムラのみ 17/12/19 15:04:21 ID:OH.hnqKc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 233 シマリ@ゼニガメじょうろ 17/12/22 05:36:10 ID:MZqtJEAw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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