▼  |  全表示457   | << 前100 | 次100 >> |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【SS】 ヒカリ 「トライポカロン?」

 ▼ 1 クスノキ 15/03/12 02:30:00 ID:Zzzra/vk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
全てのポケモントレーナーへ。

出会ったポケモンを大切に育て上げ、共に生き、共に強くなる――。

自分を選んでくれた相手と、真剣に向き合って。そしてそれは、大切な人へも――。


・このSSに登場するキャラの一部はオリジナルです。“サクラ”、“ミズホ”と言うキャラがヒカリの友人として登場しますが、同名の原作キャラとは一切関係ありません。

・時系列は、アニポケXY第60話前後を想定し、この後登場するサトシたち一行は、まだヒヨクシティから出ていないものとします。

・このSSは、下記SSの形式上の続編となっています。

 【 エル「サトシ君、か……」 シェイミ「大問題でしゅ!」 】
 (http://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=69213)

 同SSをお読みいただけた方が内容が分かりやすいと思うので、よろしければご参照ください。なお、同SSから直接続く部分は、小見出し【 10 】からです。

・このSSを最後の執筆とし、全てを完結させる予定です。
 ▼ 217 クスノキ 15/03/25 04:04:00 ID:5YZU9G5M [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「……そんなこと絶対に許せない!」


私の話を聞いたサトシは、立ち上がり、大声で言った。


 サトシ 「オレ、コダマと話してくる!」

 ヒカリ 「あっ……待ってサトシ! もういいの!」

 サトシ 「いい訳ないだろ!? ヒカリの体を触られて……黙っていられるわけないだろ!」

 ヒカリ 「ホントにいいのサトシっ! もういいからっ……」

 サトシ 「なんで……」

 ヒカリ 「そんな……おおごとにしたくないの。胸とお尻を触られたなんて……」

 サトシ 「……そうなのか」

 ヒカリ 「うん……」
 ▼ 218 クスノキ 15/03/25 04:04:40 ID:5YZU9G5M [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシは黙って、再びベンチに腰を下ろした。

サトシ、絶対に納得していないと思う。私にエッチなことをしたコダマを、絶対に許していないと思う。


私のことを心配してくれるのは嬉しいけど、ここで騒ぎになってしまったら、コダマに触られたことが、みんなに気付かれてしまう。

それに、コダマが素直に謝ってくれるとも思えない。何かしら理由を付けて、サトシとさらに対立してしまうことは明白だ。


 サトシ 「……ごめんな」

 ヒカリ 「えっ?」


突然、サトシが言った。

サトシが謝ることなんて……なんにもないのに。


 ヒカリ 「サトシ……?」

 サトシ 「オレがコダマに勝ってさえいれば、ヒカリがそんな想いしなくて済んだのに……」


申し訳なさそうな顔をして俯くサトシ。

そんな……サトシは悪くなんてないのに。悪いのは、全部コダマなのに。
 ▼ 219 クスノキ 15/03/25 04:05:20 ID:5YZU9G5M [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ヒカリ 「サトシは悪くないよ!」

 サトシ 「けど……、オレとコダマのイザコザに、ヒカリを巻き込んじまったんだ」

 ヒカリ 「ううん違うの! 私がコダマの言いなりにならないで、……サトシは絶対に勝つって信じてたら、あんなことされなかった。サトシを信じてあげられなかった私が悪いの!」

 サトシ 「ヒカリ……」

 ヒカリ 「酷いよね、私……。一瞬でも、サトシがコダマに勝てないんじゃないかって思っちゃうなんて」

 サトシ 「……いや。ヒカリはコダマに、ポケモン全滅させられたんだろ? コダマが強いのは事実だし、それは仕方ないさ」

 ヒカリ 「でも……ごめんねサトシ。一緒にシンオウを旅した仲なのに……」

 サトシ 「まぁ気にすんなって! オレは明日、絶対にコダマに勝つ! だから安心しろよヒカリ!」


ガッツポーズを見せて、サトシはそう宣言した。


そんな彼の振る舞いに、私はどこか、とても安心できた。

さっきまであった、サトシがコダマに負けるかもしれないという考えは、今や どこかに消えていた。サトシの言動が、私の気持ちを支えてくれたのだ。
 ▼ 220 クスノキ 15/03/25 04:06:00 ID:5YZU9G5M [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あぁ……。

頼もしいな、サトシ。それに、すっごく優しくて。

少し見ないうちに、本当、すっごく男らしくなったんだね、サトシ。


 ヒカリ 「……ふふっ。頑張ってねサトシ」

 サトシ 「おう! ……って、ヒカリ?」


私は、隣に座っているサトシに寄り添った。

首はサトシの肩に乗せ、体全体を、サトシに預けて。


 サトシ 「どうしたんだ? まさか具合でも……!?」


……もぉ。そういう所は、いつまで経っても変わらないんだから。
 ▼ 221 クスノキ 15/03/25 04:07:00 ID:5YZU9G5M [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ヒカリ 「ううん、大丈夫よ」

 サトシ 「……そっか?」

 ヒカリ 「うん。(サトシが格好良すぎるからよ……)」

 サトシ 「えっ?」

 ヒカリ 「……なんでもないっ。ねぇ、もう少しだけ、このままで居てもいい?」

 サトシ 「あぁ。ヒカリがそうしたいんなら」

 ヒカリ 「……ふふっ」


開けたフィールドからは、森が見える。月が見える。星空が見える。

夜の凛とした空気の中、頼もしいサトシの体は、ほのかに暖かい。


旅してる時は、こうやってサトシと一緒に居ることは当たり前だったのに。

久々に会ったからなのかな。なんでこんなに……サトシと一緒に居ると、暖かい気持ちになれるんだろう。


大切な存在なんだよ。私にとって、サトシは……。
 ▼ 222 ビードル@パイルのみ 15/03/25 04:17:08 ID:YeWNzChM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!毎日支援!
 ▼ 223 フーパ@きせきのタネ 15/03/25 23:19:10 ID:HaTKleAc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 224 ユンゲラー@うつしかがみ 15/03/25 23:20:26 ID:.aMUvJj6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まだまだこの人のss読みたいわ
 ▼ 225 クチート@アップグレード 15/03/25 23:21:38 ID:JFuqf7xc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 226 クスノキ 15/03/26 03:30:00 ID:p.cZVHL. [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【 14 】


一方その頃、シトロンとユリーカは、部屋でテレビを見ていた。

……が、どうにもその内容が頭に入っていない様子だ。


 シトロン 「……どうしたんですかユリーカ? さっきから深刻そうな顔して」

 ユリーカ 「お兄ちゃん……」

 シトロン 「なにか、悩みでもあるんですか?」

 ユリーカ 「うん。確かに悩みだけど……、ユリーカのことじゃないんだ」

 シトロン 「と言うと……?」

 ユリーカ 「サトシとセレナのこと。2人とも、なんだか変だったよ。いつもは仲良いのに……」

 シトロン 「やっぱりユリーカも気付いていましたか。確かに今日の2人は変でしたね。どこか素っ気なかったと言うか……」

 ユリーカ 「セレナ、サトシと一緒にバトルの特訓するの断ったんだよ? いつもなら喜んで、サトシと一緒に行動するのに……」

 シトロン 「えぇ。けどそれは、単にバトルの練習より、トライポカロンの練習を優先したかった可能性もあります。それで……」
 ▼ 227 クスノキ 15/03/26 03:30:40 ID:p.cZVHL. [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
と、部屋の扉が開いた。

入って来たのはセレナだった。どことなく暗い顔をしている。


 シトロン 「セレナ……」

 ユリーカ 「セレナどうしたの? すっごく悲しそうな顔だけど……」

 セレナ 「えっ……ううん。なんでもないの」


咄嗟に笑顔を見せるセレナだが、それが作り笑いであることは明白だった。


 ユリーカ 「なんでもなくないよ! セレナ暗いもん! いつものセレナじゃないよぉ!」

 シトロン 「こらユリーカ。セレナにも、何か訳があるはずです」

 セレナ 「……ごめんね2人とも。心配してくれてありがとう」

 ユリーカ 「ねぇセレナ、教えてよ。どうしたの? なにがあったの?」


真剣な眼差しで尋ねるユリーカに、セレナは戸惑いを見せつつも、意を決して、口を開いた。
 ▼ 228 クスノキ 15/03/26 03:32:00 ID:p.cZVHL. [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ  「……私ね、トライポカロンであんな負け方して、ちょっと自分を見直そうと思ってるの」

 シトロン 「そうだったんですか……。それで元気が無かったんですね」

 ユリーカ 「でも、そんな悩むこと無いよセレナ。セレナのドレスアップ、すっごく良かったもん!」

 セレナ 「ありがとう、ユリーカ。……でもね、私自身がダメなんだ。少し考えたいの」

 ユリーカ 「考えるって……」

 セレナ 「明日……、サトシとコダマのバトルを見届けたら、家に帰ろうと思うんだ……」

 シトロン 「えぇっ!?」

 ユリーカ 「本気なのセレナぁ!? 今までずっと一緒に旅してきたのにっ!」

 セレナ 「ごめんなさい……。でも、今の私の気持ちじゃあ、このまま旅を続けることは、出来ないかな……」

 シトロン 「考えすぎですよセレナ! こんな時こそ、一人になるのではなく、仲間を頼るべきですよ!?」

 ユリーカ 「………。そうだよ! サトシにも相談してみなよ! きっとセレナの力に……」

 セレナ 「ううん。いいの。一人で考える時間が欲しいんだ、私……」

 ユリーカ 「セレナ……」

 シトロン 「これからじゃないですか! セレナが自分の夢を見つけて! トライポカロンにも挑戦して! これからが本当のスタートじゃないですか!」

 セレナ 「本当に……ごめんなさい。でももう決めたんだ。サトシには……、黙ってて……」
 ▼ 229 クスノキ 15/03/26 03:34:00 ID:p.cZVHL. [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そう言うと、セレナはベッドに入り、布団に潜りこんだ。

これ以上、話したくないと言うことか。


 シトロン 「セレナ……」


ベッドの中で小さくなるセレナは、シトロンとユリーカの知る彼女の姿ではない。

いつだって明るく、元気で、よく気が利くセレナ。そんな彼女が、こんな形で旅から抜け出すと言うなんて、信じられなかった。


トライポカロンで失敗した後だって、皆の前で辛い表情を見せることも無かったし、髪型と服装を変えて、心機一転したように思えた。

それが何故いまになって、考えたいと言いだしたのだろうか。


 ユリーカ (お兄ちゃん。セレナ、サトシと喧嘩したんじゃ……)


考えられる理由は、これしかなかった。

トライポカロンの件はカムフラージュの理由に過ぎず、本当は、サトシと喧嘩したことが原因なのかもしれない。


 シトロン (僕もそれを疑いました。サトシが戻ってきたら、僕から聞いてみます)

 ユリーカ (うん。お願いねお兄ちゃん。私、4人の旅が終わるなんて、絶対に嫌だからね)

 シトロン (僕だって同じです。サトシとセレナを仲直りさせて、今まで通りの旅を続けましょう!)
 ▼ 230 イトマル@ズアのみ 15/03/26 03:48:41 ID:QpSLhD2I NGネーム登録 NGID登録 報告
シトロンとユリーカいいヤツ

支援!毎日支援!
 ▼ 231 ビーダル@サーナイトナイト 15/03/26 04:00:25 ID:rPboHZdA NGネーム登録 NGID登録 報告
クスノキさん最近忙しいのかな?
1回の更新短いから。(別にいっぱい書けと言って訳じゃない)
ゆっくり、良い作品に仕上げて下さい。

支援
 ▼ 232 トリミアン@みどりのプレート 15/03/26 10:18:38 ID:tIWY2pOY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 233 ドサイドン@しんかのきせき 15/03/26 10:25:28 ID:4kMBw07M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やっぱりシトロンはいい奴だと確信した
 ▼ 234 クスノキ 15/03/26 22:10:00 ID:p.cZVHL. [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【 15 】


 サトシ 「じゃあヒカリ、おやすみ」

 ヒカリ 「うん。おやすみなさい。明日のバトル、頑張ってね!」

 サトシ 「あぁ!」


オレはヒカリを部屋の前まで送って、ヒカリと別れた。……と言ったものの、部屋は隣同士なんだけどな。


コダマがヒカリにしたことは、絶対に許せない。今からでもコダマの部屋に怒鳴り込みたいくらいだ。

けど、ヒカリがそれを拒否している以上、騒ぎを大きくする訳にもいかない。

オレに出来ることは、明日のバトルに勝って、コダマに罪を認めさせることだ。


それにしても、セレナはどうしたんだろう。

飲み物を買いに行くと言って、結局、戻ってこなかった。

先に部屋に戻ったのかな?


そう半ば確信し、オレは自分達の部屋の扉を開けた。
 ▼ 235 カラカラ@ゴッドストーン 15/03/26 22:47:15 ID:tIWY2pOY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 236 イノムー@とんでもこやし 15/03/26 22:58:24 ID:PB4c0D0s NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 237 ハピナス@あおいビードロ 15/03/26 23:41:41 ID:P4aSDqzw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
くれぐれも無理はしないで下さい
 ▼ 238 クスノキ 15/03/27 03:05:20 ID:nB7cFCpY [1/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ユリーカ 「あっ……サトシ!」

 シトロン 「サトシ……」


部屋に入るなり、シトロンとユリーカが声を上げた。2人とも、何故か深刻そうな表情をしている。


 サトシ 「……セレナ、やっぱり先に戻ってたんだな」


そんな2人を尻目に、セレナがベッドに入っていることを確認した。やっぱり先に帰ってたんだな。


 ユリーカ 「お兄ちゃん……」

 シトロン 「えぇ。……サトシ、ちょっと時間、よろしいですか?」

 サトシ 「えっ……あぁ」
 ▼ 239 クスノキ 15/03/27 03:05:59 ID:nB7cFCpY [2/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シトロンに連れられて、オレは再度、ポケモンセンターの外へ出た。

ユリーカやセレナの前では話せないことなのか? だとしたら、ジム戦のことなのかな?


 サトシ 「どうしたんだよシトロン。わざわざ外で話すなんて」

 シトロン 「サトシ……単刀直入に聞きます。セレナと何かあったんですか?」

 サトシ 「えっ!?」

 シトロン 「その反応だと、やっぱり何かあったんですね」

 サトシ 「……あぁ。ちょっと、な」


シトロン、気付いてたのか。多分ユリーカも、あの反応を見た感じ、気付いているのだろう。

セレナの素っ気ない態度、シトロンとユリーカも変だと思ったんだな。


 シトロン 「セレナには黙っているように言われましたが……、セレナ、旅をやめて家に帰ると言ってるんです」

 サトシ 「帰る!? セレナが……そんなっ……」
 ▼ 240 クスノキ 15/03/27 03:06:39 ID:nB7cFCpY [3/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オレの嫌な予感が的中してしまった。

昨日のオレの対応のせいで、セレナはオレに愛想を尽かしてしまった。

これ以上オレと一緒に旅する理由なんて、付き合い以外ないだろう。それは即ち、オレと旅するメリットなんて無いと言うことだ。


……ある意味、当然の結果か。

オレのせいで……、オレが、セレナの気持ちを踏みにじっちまったんだ。

セレナが帰ると言いだすのも……無理はない。


 シトロン 「サトシ、僕で良ければ相談に乗りますよ。セレナと何があったのか……、セレナをどうやって引き止めるか、一緒に考えましょう」

 サトシ 「……いや、セレナが決めたことを、オレ達で とやかく言うのはダメだ」

 シトロン 「えっ……本気で言ってるんですかサトシ? セレナは、これまで一緒に旅した仲間じゃないですか!?」

 サトシ 「だからこそ……、セレナの帰るって気持ちは本気なんだよ。変に止めるのは良くない」

 シトロン 「けれどっ……! サトシ、いったいセレナと何があったんですか? せめてそれだけでも教えてくださいよ」

 サトシ 「それは……」
 ▼ 241 クスノキ 15/03/27 03:07:20 ID:nB7cFCpY [4/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
言える訳ないじゃんか。

正常な状態じゃないセレナに誘惑されて、オレが男として情けない対応をして、セレナに愛想を尽かされちまったなんて。

オレの情けなさもそうだけど、セレナのことを考えても、言える訳ないじゃんか。


 シトロン 「僕たち仲間じゃないですか!」


珍しく、シトロンが怒鳴った。返事を渋るオレに、業を煮やしたのか。


 サトシ 「ごめん。これは、オレとセレナの問題なんだ。本当にごめん……」

 シトロン 「サトシはおかしいですよ! 僕達に内緒にすることもそうですが、セレナが去ってしまっても良いって言うんですか!?」

 サトシ 「良いわけないだろっ!」

 シトロン 「サトシ……」

 サトシ 「あっ……ごめん」

 シトロン 「どうしてですか……サトシ」

 サトシ 「………」

 シトロン 「僕は、サトシのこと尊敬しているんです。斬新で独創的なバトル。どんな時でもポケモンのために体を張る正義感。頼りになるリーダーシップ。僕に無いものを、サトシは沢山持ってるんです。そんなサトシが、セレナとの関係で悩んでいるのであれば、喜んで相談に乗ります。だから……話してくれませんか、サトシ……?」
 ▼ 242 クスノキ 15/03/27 03:08:00 ID:nB7cFCpY [5/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シトロンは、真剣な眼差しで言った。

シトロン、オレのこと、そんな風に思ってくれてたのか。オレなんてまだまだ未熟なのに。


 サトシ 「サンキュー、シトロン」

 シトロン 「では……」

 サトシ 「けどごめん。こればっかりは、オレとセレナの問題なんだ」

 シトロン 「そんな……僕では相談するのに役不足と言うことですか!?」

 サトシ 「そんなこと無い!」

 シトロン 「だったら何で話してくれないんですか!? 僕だってずっと一緒に旅してきた仲間です! 理由を聞く権利があります!」

 サトシ 「だから……どうしようもならないんだって! いい加減分かってくれよっ!」

 シトロン 「うっ……サトシ……」


……怒鳴ってしまった。

シトロンはオレ達のことを心配してくれてるのに、なんだって……こんな酷い対応しか出来ないんだよ、オレ……。
 ▼ 243 クスノキ 15/03/27 03:08:40 ID:nB7cFCpY [6/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「……ごめん。とにかくオレは、コダマに勝つことを考えなくちゃいけないんだ。今はそれだけを……考えたい」

 シトロン 「そうやって、一人で思い詰めないでくださいよ……」

 サトシ 「……ちょっと頭冷やしたい。今日は外で寝る。……本当に、ごめんな、シトロン」

 シトロン 「サトシ……」



オレはシトロンに背を向けて、森の奥へと足を進めた。

気を遣ってくれているシトロンに対して、オレは、酷いことを言ってしまった。自分でも嫌になる。


もしかしたらシトロンも……、オレに愛想を尽かしたかもしれない。

オレなんかを尊敬してくれているシトロンが、今の遣り取りで、オレを見る目を変えてしまったかもしれない。



オレは適当な木を見つけて、それによじ登り、枝に跨って、幹に寄りかかった。


 サトシ 「はぁ……」
 ▼ 244 クスノキ 15/03/27 03:09:20 ID:nB7cFCpY [7/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
微かに波の音が聞こえるけど、さっきヒカリと聞いた時より、音は濁って聞こえた。

まるで……、オレの心の中の濁りを表してるかのようだ。


セレナにも、シトロンにも、オレは男として、旅仲間として、酷い対応をしてしまったんだ。2人から、愛想を尽かされてしまったんだ。

そんなオレをあざ笑うかのごとく、濁った波の音は、うるさいくらい、オレの耳に こびりつく。


 サトシ 「……くそっ!」


全部、オレが悪いんだ。

オレのせいで、セレナは家に帰ってしまう。シトロンを失望させてしまう。ユリーカに寂しい想いをさせてしまう。

全部、オレのせいだ……。



 <そんなに思い詰めないでよ>



 サトシ 「……えっ!?」


突然響いたその声に、オレは聞き覚えがある。

オレの心に語り掛けるその正体は……。
 ▼ 245 クスノキ 15/03/27 03:09:59 ID:nB7cFCpY [8/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 カゲボウズ <こんな所でそんな心してたら、ゴーストポケモン達が集まって来ちゃうよ?>

 サトシ 「カゲボウズ……! まだこの辺に居たんだな」

 カゲボウズ <それが野生の特権だよっ>


昨日まで、エルさんに取り憑いていたカゲボウズ。けれど、それはエルさんのためを思ったことで、カゲボウズの想いに、オレは共感できた。

あの後どこかへ消えて行ったけど……そっか。まだこの森に居たんだな。


 カゲボウズ <ねぇ、なんでそんなに思い詰めてるの?>


カゲボウズは、枝に ちょこんと座って、オレの心に語り掛けた。

カゲボウズは人の妬みに反応するポケモンと言われている。

現にエルさんに取り憑いたのも、エルさんの妬みに反応したからだけど、今こいつは、とても透き通った瞳をしている。

純粋な、本当に、濁りの無い瞳。オレとは大違いだ。
 ▼ 246 クスノキ 15/03/27 03:10:41 ID:nB7cFCpY [9/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「カゲボウズ……」

 カゲボウズ <ん〜?>


オレは何故だか、カゲボウズに、全てを打ち明ける気になった。

恥ずかしい、情けない話だけど、こんな純粋なカゲボウズの前に、そんなちっぽけなプライド、どうでもよくなった。


勿論、一緒に旅している訳では無いカゲボウズに聞かれても、影響は小さいってこともある。

でもなにより、このメスのカゲボウズなら、セレナの気持ちを……、女心が分かるかもしれない。


オレは洗いざらい、事のあらましを、カゲボウズに伝えた。
 ▼ 248 クスノキ 15/03/27 03:11:20 ID:nB7cFCpY [10/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 カゲボウズ <……悲しいすれ違いだね。それにサトシ、男らしくないっ>

 サトシ 「うぐっ……。あぁ。オレが全部悪いんだ」

 カゲボウズ <けど、一言くらい、セレナに謝ってあげてもいいんじゃないの?>

 サトシ 「それは勿論……、セレナが帰る時に、きちんと謝ろうって思ってる」

 カゲボウズ <だったら良いじゃん。サトシが謝って、セレナがまだサトシのことホントに愛想尽かしてないんなら、そこで帰るのをやめるってなるよ。それはセレナ次第だね>

 サトシ 「そうだよな……」

 カゲボウズ <もぉ……そんなに悩んでちゃ、明日のバトル負けちゃうよ?>

 サトシ 「分かってるけどさ……。セレナが本当に帰っちゃったら、オレ、どうすれば良いんだろうって……」

 カゲボウズ <それを考えるのは、きちんと謝ってからだよ>

 サトシ 「………」

 カゲボウズ <……仕方ないなぁ。今日はボクが一緒に ついててあげるねっ>
 ▼ 249 クスノキ 15/03/27 03:11:59 ID:nB7cFCpY [11/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そう言うと、カゲボウズは、オレの太ももの上に移動した。


こいつ……暖かい。一緒に寝てくれるって言うのか、カゲボウズ?


 サトシ 「サンキューな、カゲボウズ……」


そんなカゲボウズの優しさに、オレは甘えることにした。

セレナとシトロン、それにユリーカ。大切な旅仲間を失ってしまうかもしれないこの状況、カゲボウズの優しさは、何よりも有難かった。

既に目を閉じているカゲボウズが落ちないように、オレはそっと、カゲボウズを抱き寄せた。


 カゲボウズ <ふぁっ……サトシ?>

 サトシ 「ありがとな、カゲボウズ。本当に……。おやすみ」

 カゲボウズ <あっ……うん。おやすみなさい……/// >


オレはそのまま、木の上で一夜を明かした。
 ▼ 250 クスノキ 15/03/27 03:15:00 ID:nB7cFCpY [12/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今夜はこの辺で終了します。ここまでのご支援、ご感想、ありがとうございました。

年度末が近いため、お気付きの通り、多忙な日々を送っています。
明日も更新する予定ではいますが、もし更新できなかった場合、次は火曜日となってしまいますので、ご了承ください。
 ▼ 251 バンギラス@イバンのみ 15/03/27 03:23:33 ID:P70m7cXM NGネーム登録 NGID登録 報告
>>247
クスノキさんがそんな事するか!しょーもないこと言うな!

忙しいと思いますが体調に気をつけて、良い作品になるよう頑張って下さい。

支援!毎日支援!
 ▼ 252 ヤンヤンマ@あかいいと 15/03/27 09:37:16 ID:bwAQXSz6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 253 ブビィ@こんごうだま 15/03/27 13:12:09 ID:JqWycjMw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 254 クスノキ 15/03/27 20:49:30 ID:nB7cFCpY [13/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【 16 】


サトシが森の奥へと消え、もうどうすることも出来なく、シトロンは部屋へと戻った。


 ユリーカ 「お兄ちゃんお帰り。……サトシは?」

 シトロン 「頭を冷やすと言って、森へ入って行きました。サトシ、理由を話してくれませんでした。自分とセレナの問題だからと言って」

 ユリーカ 「そんな……。サトシとセレナ、あんなに仲良かったのに……。セレナ、あんなにサトシのこと好きだったのに……」

 シトロン 「ユリーカも気付いてたんですね。セレナがサトシを好きだって」

 ユリーカ 「うん。バレバレだもん」

 シトロン 「それがどうして、こんなことに……」


小さい頃からお互いを知っていて、とても仲の良かったサトシとセレナが、今、離れ離れになろうとしている。

シトロンもユリーカも、それは信じられないことだった。
 ▼ 255 クスノキ 15/03/27 21:41:00 ID:nB7cFCpY [14/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今まで2人の関係が悪化するようなことは全く無かったのに、たった1日で、サトシとセレナに溝が出来てしまった。

喧嘩したのは明白だが、サトシが喋らない以上、その理由を2人が知る術は無かった。


 ユリーカ 「セレナとサトシ……、私たちにも言えないことなのかな。喧嘩した理由って……」

 シトロン 「何があったのかは分かりませんが、少なくとも僕たちは、ずっと一緒に旅してきた仲間です。それなのに、話してくれないなんて……。僕たちの絆は、こんなものだったのでしょうか……」

 ユリーカ 「悲しいこと言わないでよお兄ちゃん」

 シトロン 「すみません。けどっ……」

 ユリーカ 「それで……話したの? セレナが帰っちゃうこと、サトシに」

 シトロン 「はい。でもサトシ、残念がってはいましたけど、それはセレナが決めたことだからと……」

 ユリーカ 「そんな……。このままじゃホントにセレナ帰っちゃうよ! 私やだよ、こんな終わり方……」

 シトロン 「僕だって! ……ですが、サトシがあの反応ですから、今日これ以上は無理でしょう。また明日、きちんと話してみます。……もう寝よう、ユリーカ」

 ユリーカ 「うん……」
 ▼ 256 クスノキ 15/03/27 21:42:00 ID:nB7cFCpY [15/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日、これ以上のことを、シトロンとユリーカは出来なかった。

しかし、明日はコダマとのバトルがあるので、サトシとセレナが顔を合わせる機会が訪れる。

これからのことは、その時に改めて相談することにして、シトロンとユリーカも、ベッドに潜り込んだ。


 ユリーカ 「こんな気持ちで寝るの……初めて……」

 シトロン 「僕だって……」


そして2人は、寂しさのような、もどかしさのような、モヤモヤとしたものを心に残しながら、眠りについた。






 セレナ 「(サトシ……止めてくれなかったんだね、私が家に帰ること……。やっぱり私、サトシに愛想尽かされちゃったんだな……)」


2人の会話に聞き耳を立てていたセレナは、悲しげに、再び目を閉じた。
 ▼ 257 ウインディ@こだいのどうか 15/03/27 22:34:18 ID:Lbx932ug NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 258 キモリ@あなぬけのヒモ 15/03/27 23:00:41 ID:2LxP2HEE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
ドキドキする
 ▼ 259 マネネ@ヨプのみ 15/03/27 23:21:44 ID:M/abbaIk NGネーム登録 NGID登録 報告
つまんね
 ▼ 260 ケンタロス@キーのみ 15/03/27 23:26:19 ID:meEEeBgE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>259
以下さげがないやり直し(糞適当な嘘)

やっぱりシトロンってイケメンだわ(確信)
 ▼ 261 クスノキ 15/03/28 00:21:40 ID:hNOc1.ME [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【 17 】


 サトシ 「じゃあヒカリ、おやすみ」

 ヒカリ 「うん。おやすみなさい。明日のバトル、頑張ってね!」

 サトシ 「あぁ!」


サトシに元気を貰った私は、自分の部屋――ノゾミ達と一緒の4人部屋へと戻った。

コダマに唆されて、サトシが負けちゃうんじゃないかって不安が渦巻いていたけど、サトシと話せて、そんな心配は消えて無くなった。


だってサトシ……、一緒に旅した時もそうだったじゃない。いつも前向きで、最後まで諦めないで……。

そんなサトシが、コダマなんかに負けるはず無いよね!





 ミズホ 「あ、ヒカリちゃんお帰りなさい」

 ノゾミ 「サトシには、ちゃんと話せたみたいだね」

 サクラ 「って言うより、ヒカリ、サトシと良い感じだったね〜」
 ▼ 262 クスノキ 15/03/28 00:22:20 ID:hNOc1.ME [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
部屋に入るなり、みんなが口を開いた。まるで、私とサトシのやり取りを知っているかのような反応だけど。

……って、“良い感じ”!?


 ヒカリ 「えっ……どういうこと?」

 サクラ 「飲み物買いに行った時にね、見ちゃったんだ〜ヒカリとサトシが並んで座って寄り添い合ってるところ……。ヒカリとサトシって、そういう関係だったのね〜」

 ヒカリ 「サクラ見てたのぉ!?」

 サクラ 「偶然よ偶然っ。いやぁ〜ヒカリに彼氏が居たなんて……。遠距離恋愛ってやつ?」

 ヒカリ 「彼氏……恋愛……!? ちちっち違うわよ! サトシはそんなんじゃ……」

 ミズホ 「まぁまぁヒカリちゃん。恥ずかしがること無いよ〜」

 ノゾミ 「けど、幼馴染のあの子……ケンジだっけ? あの子を放っておいていいのかい?」

 ヒカリ 「ミズホもノゾミも違うのっ! それにケンジじゃなくてケンゴよ!」

 ノゾミ 「そうそうケンゴだ。エンペルトを使ってたっけね」

 サクラ 「うわ〜ヒカリ二股〜?」

 ヒカリ 「ケンゴは単なる幼馴染! サトシは普通の旅仲間! そんな……恋人とかそんな関係じゃないってばぁ!」

 サクラ 「旅仲間と……あんなに親しげに寄り添うかな〜?」 ニヤニヤ

 ヒカリ 「うぐっ……」
 ▼ 263 クスノキ 15/03/28 00:23:00 ID:hNOc1.ME [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もぉ〜サクラはコイバナが好きなんだから……。


確かにサトシのことは好きだけど……、それは友達としてで……。恋愛対象だなんて、考えたこと無かったな。


でも、サトシは頼もしくて、格好良くて、あの時、一緒に居てくれただけで、なんだかすっごく安心できた。

懐かしさも あったんだと思うけど、あんな……サトシに寄り添おうって思ったのは、自分でも意外だった。なんで私、あの時サトシと触れ合いたかったんだろう?


もしかして、それが恋愛ってことなのかな。サトシと一緒に居たいって言う感覚が、“異性として”好きって気持ちなのかな……。


 ノゾミ 「まぁまぁサクラ。からかうのも そろそろ終わりだよ。それでヒカリ。サトシは……どうなったんだい?」

 ヒカリ 「あっ……うん。えっと、サトシは、絶対に勝つから大丈夫だって。バトルに勝って、コダマのポケモンへの触れ合い方は間違ってるって、伝えるって」

 ミズホ 「そっか……結局サトシ君、バトルするんだ……」

 ノゾミ 「まぁ、サトシらしいね。でもヒカリ、もしサトシが負けたとしても、バッジを捨てさせるようなことは絶対させちゃダメだよ。あんな約束、おかしいに決まってるんだから!」

 サクラ 「そうよ。私たちは直接サトシとコダマのバトルを見てないから、何とも言えないけど……、ヒカリはバトルの顛末を見守る義務があるの。絶対に、間違った結末を受け入れさせちゃダメよ」
 ▼ 264 クスノキ 15/03/28 00:23:41 ID:hNOc1.ME [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ヒカリ 「大丈夫。私だって、それくらい心得てるわよ」

 ミズホ 「なら良いけど……ヒカリちゃん、私たちも、隠れてバトル見てようか?」

 ヒカリ 「ううん、大丈夫。みんなは予定通り観光しててよ。サトシのバトルは、私が責任を持って見守るから!」

 サクラ 「その決心……やっぱりヒカリとサトシって……」

 ヒカリ 「ちょっ……もぉいいよサクラぁ〜!」


ノゾミとミズホは冗談で言ってるみたいだけど、サクラは半分本気で言ってるんじゃないかな、サトシと私のこと……。


でももし……私とサトシが、お付き合いをしたら……。

うぅ……一緒に旅したから、お互いのこと良く知ってるし……逆にどうなるんだろう。想像つかないな。


そんなことに頭を悩ますんだったら、明日のためにも、ゆっくり休んだ方が良い。

明日……私もコダマにビシッと言ってやるんだから!



もうしばらくお喋りを楽しんで、私たちは就寝した。
 ▼ 265 クスノキ 15/03/28 00:25:00 ID:hNOc1.ME [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今夜はこの辺で終了します。ここまでのご支援、ご感想、ありがとうございました。

次の更新は火曜日以降となります。
 ▼ 266 ピジョン@ナナシのみ 15/03/28 00:31:58 ID:oByXkEEw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お疲れ様
お仕事頑張って下さい
 ▼ 267 ダルマッカ@もくたん 15/03/28 00:32:22 ID:OrWwXjvs NGネーム登録 NGID登録 報告
クスノキさんのケンジ扱い方好きや。

支援!毎日支援!
 ▼ 268 メェークル@りゅうのプレート 15/03/28 00:35:20 ID:T5gnO97s NGネーム登録 NGID登録 報告
セレナ・・・

支援
 ▼ 269 ペロリーム@さらさらいわ 15/03/28 00:45:03 ID:f9Rvl43o NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 270 ウリムー@プレミアボール 15/03/28 13:56:46 ID:PV0nU8mk NGネーム登録 NGID登録 報告
支援です
 ▼ 271 ヤンチャム@シールいれ 15/03/30 02:22:22 ID:rsWuvrAU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 272 キモリ@きせきのタネ 15/03/31 22:50:25 ID:UIrYCyIg NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 273 エレザード@きちょうなホネ 15/03/31 22:52:49 ID:ruqORlig NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 274 ゾロア@ドリームボール 15/03/31 23:10:06 ID:Z2mopHgo NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 275 メガサメハダー@キズぐすり 15/04/01 00:54:42 ID:iZWdt/cA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
終わらないで
 ▼ 276 チョロネコ@リザードナイトY 15/04/01 06:37:07 ID:pD4cF5Y. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援

 ▼ 277 ポチエナ@かいがらのすず 15/04/01 06:45:10 ID:f.Ipo9nY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 278 クスノキ 15/04/01 22:13:00 ID:j8STb7YI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【 18 】


目が覚めた。


背中の感触がいつもと違うのは、木の上で夜を明かしたからだ。

けど膝の上には、ほのかな温もりがある。


 サトシ 「(カゲボウズ……ずっと一緒に居てくれたんだな)」


カゲボウズは、オレの気持ちを察してくれて、オレを元気づけるために、ここで一緒に眠ってくれた。

こんな優しいポケモン、そうそう居ないよな。カゲボウズは妬みを好むって言うけど、こいつは違う。人間の心を感じ取って、人間のために行動に移せる、すっごい良い奴だ。


 サトシ 「起きろよカゲボウズ。朝だぞ」

 カゲボウズ <んっ……ぁぁサトシ、おはよう>

 サトシ 「おはよう。ありがとな。一晩中、ずっと一緒に居てくれて」

 カゲボウズ <あっ、うん ///>
 ▼ 279 クスノキ 15/04/01 22:14:00 ID:j8STb7YI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「なぁカゲボウズ。オレ、お前には すっごい感謝してるんだぜ? セレナやシトロンに愛想尽かされて、どうしょもない気持ちで一杯だったけど、お前が一緒に居てくれたお陰で、なんとなく、安心できたんだ。本当に、ありがとな」

 カゲボウズ <そんなっ……ボクはボクの好きに行動しただけだよっ! べっ別にサトシのこと心配した訳じゃ……>

 サトシ 「へへっ。でも、本当にありがとな。……カゲボウズ、良かったら、オレと一緒に来ないか?」

 カゲボウズ <ふぇっ……サトシと……一緒に!?>

 サトシ 「あぁ。オレ、お前のこと気に入ったんだ。妬みより、人の気持ちを大切にしてくれるお前をさっ。だから、カゲボウズさえ良ければ、だけど……」

 カゲボウズ <うっ……仕方ないなぁ。じゃあ、今日のそのバトルでサトシが勝ったら、ゲットされてあげてもいいよ>

 サトシ 「ホントかカゲボウズ!?」

 カゲボウズ <勝てたら、だから! 勘違いしないでよね!>

 サトシ 「よっしゃ! 俄然やる気が出てきたぜ! 約束だぜ、カゲボウズ!」

 カゲボウズ <うん……約束っ!>


オレはカゲボウズと約束を交わして、準備のため、ポケモンセンターの部屋へと戻った。
 ▼ 280 グライガー@においぶくろ 15/04/01 22:23:26 ID:mI8xz7Fs NGネーム登録 NGID登録 報告
更新キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 ▼ 281 ペラップ@ほのおのジュエル 15/04/01 22:46:03 ID:gryGQdcI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>251
何があったか産業で

ここで一句
クスノキの
SS楽しく
読んでます

パッカーン←竹野音
 ▼ 282 ニドラン♂@ヒメリのみ 15/04/01 23:01:36 ID:zlxemWZM NGネーム登録 NGID登録 報告
クスノキのブログ見てみたら、ヤバいニュースが紹介されてたんだけど

これその記事
http://d.hatena.ne.jp/toethu_story/20150401
 ▼ 283 オドシシ@ラムのみ 15/04/02 00:37:28 ID:p32alPsA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 284 ポッチャマ@ビアーのみ 15/04/02 02:42:40 ID:oGTTCyLA NGネーム登録 NGID登録 報告
>>282
エイプリルフールじゃねーかww
 ▼ 285 クスノキ 15/04/02 03:29:19 ID:UCDp1JPY [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それからオレは、みんなと一緒に朝食を食べた。

当然、セレナとシトロンとは気まずい雰囲気だったけど、その分、ヒカリやノゾミたちと会話を弾ませた。

……ただ、それが かえって、2人の反感を買ってしまったかもしれない。


9時半頃になる。


 ヒカリ 「サトシ、そろそろ……」

 サトシ 「あぁ。じゃあ、コダマとバトルしてくる」

 ノゾミ 「気を付けなよサトシ。相手は何するか分からないからね」

 サクラ 「ちゃ〜んとヒカリがサポートしてあげるのよ」

 ヒカリ 「サポートって……私は見守ることしか出来ないわよ」

 ミズホ 「それでいいんだよヒカリちゃん! サトシ君を、しっかり見守ってあげなよっ!」

 サトシ 「じゃあセレナも……一緒に頼む」

 セレナ 「えぇ……」

 ユリーカ 「サトシ、絶対負けないでね」

 サトシ 「あぁ。サンキューなユリーカ」

 シトロン 「それでは……健闘を祈ります」
 ▼ 286 クスノキ 15/04/02 03:30:00 ID:UCDp1JPY [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やっぱりセレナとシトロンの反応が素っ気ない。

けど、今さらそれを悔やんだところで、どうしようもない。今はコダマとのバトルに集中だ。

ヒカリのためにも。カゲボウズのためにも。そして、オレの夢のためにも。


ポケモンセンターを出ると、表にイエローさんの姿があった。


 D・Y 「よぉみんな。待ってたぜ」

 ヒカリ 「イエローさん!?」

 サトシ 「待ってたって……?」

 D・Y 「決まってんだろ。オレっちもそのバトルを見守るのさ」

 セレナ 「でも……、コダマは私たちだけで来いって……」

 D・Y 「そんなこと気にすんなって。オレっちはドクターだ。バトル後のケアは早い方がいいだろ?」

 サトシ 「それはそうですけど、コダマが何て言うか……」

 D・Y 「それなら大丈夫。実はオレっちも、コダマに用があるのさ」

 ヒカリ 「コダマに?」

 D・Y 「あぁ。……正確には“用が出来る可能性がある”だけどなっ」
 ▼ 287 クスノキ 15/04/02 03:30:40 ID:UCDp1JPY [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イエローさんの意味深な発言に疑問を抱きつつも、約束の時間が近づいているので、オレ達は約束の場所、ヒヨクジムの木の麓へと向かった。


 サトシ 「今日は絶対に勝つぞピカチュウ!」

 ピカチュウ 「ぴかぴっか!」

 ヒカリ 「サトシもピカチュウも、やる気バッチリね」

 サトシ 「あぁ! コダマのポケモンへの接し方はおかしいって、教えてやりたいからな!」

 ヒカリ 「ふふっ。頼もしいわね、サトシっ」

 サトシ 「サンキュー。でも、一番はヒカリへ謝らせることだぜ?」

 ヒカリ 「えっ?」

 サトシ 「ヒカリのバトルをバカにして、昨日の夜は体を触られたんだろ? そんなこと絶対に許せないからな」

 ヒカリ 「でも……、そのためにサトシのバッジを賭けるなんて……あっ、勿論、サトシが負けるなんて思ってないけど……」

 サトシ 「ダイジョーブ! だろ?」

 ヒカリ 「あっ……うん ///」

 サトシ 「心配すんなって。オレは絶対に勝つから、ヒカリは安心して見ててくれよな!」

 ピカチュウ 「ぴぃっかぁ!」

 ヒカリ 「……ふふっ。ありがとう。サトシ、ピカチュウ」
 ▼ 288 クスノキ 15/04/02 03:31:33 ID:UCDp1JPY [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 セレナ 「(サトシとヒカリ、ホントに良い感じだな……。私なんかより、サトシはヒカリを選んで……)」

 D・Y 「……どうしたんだいセレナちゃん。暗い顔しちゃって。サトシ君のバトルが心配か?」

 セレナ 「イエローさん……」

 D・Y 「それとも……サトシ君とヒカリちゃんの仲の良さが羨ましいとか?」

 セレナ 「ちょっ……ちっ……違いますよぉ!」

 D・Y 「ほぉ〜」

 セレナ 「……うぅ」

 D・Y 「まぁ、オレっちは他人の恋愛ごとにまで首を突っ込むようなキャラじゃないけどさ。自分の気持ちに素直になるのも、時には必要ってもんだぜ?」

 セレナ 「自分の……気持ち……」

 D・Y 「そっ。一方的に相手のことを諦めるんじゃなくて、まずは当たって砕けろで行動に移す。諦めるってのは、何においても最終手段だからな」

 セレナ 「当たって砕けろ……諦めない……か」

 D・Y 「おっとお節介だったかな?」

 セレナ 「いいえ。ありがとうございます。イエローさん」

 D・Y 「まぁ、セレナちゃんなりに頑張ってみることだね」

 セレナ 「はい……」
 ▼ 289 クスノキ 15/04/02 03:33:33 ID:UCDp1JPY [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今夜はこの辺で終了します。ご支援、ご感想、ありがとうございました。

次の更新は、明日以降になります。


>>282
わざわざ紹介ありがとうございます(笑)
 ▼ 290 ゴチルゼル@スピーダー 15/04/02 08:01:44 ID:sxEiMtuM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援


カゲボウズはアニメに沿ってるからゲットしないのかな
 ▼ 291 スターミー@みずのいし 15/04/02 08:42:03 ID:hqFvmRCc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>282
ちなみに消費税upはガチね
 ▼ 292 エレキブル@ジュペッタナイト 15/04/02 09:10:36 ID:8S2iFP6o NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!毎日支援
 ▼ 293 バスラオ@ボロのつりざお 15/04/03 08:09:50 ID:Mr0XIQUo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援

更新なくても見たら支援!!
 ▼ 294 ビーダル@アップグレード 15/04/03 11:34:08 ID:X80FuVrA NGネーム登録 NGID登録 報告
薄々展開が読めた。カゲボウズ可愛いなぁ。
 ▼ 295 ダグトリオ@しんかのきせき 15/04/03 19:06:43 ID:Mr0XIQUo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>290
じゃあサトシは負けるのかな...。

クスノキさんってバトルとかそういう描写が上手だから楽しみ

支援
 ▼ 296 トドグラー@ネコブのみ 15/04/04 00:05:34 ID:j40.lerE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>295
いやそこはサトシが勝つけど
謝らないからイエローが
怒ってみたいなのじゃねーの?
 ▼ 297 ポリゴン@フエンせんべい 15/04/04 00:06:02 ID:j40.lerE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>296
支援忘れてた
支援
 ▼ 298 クヌギダマ@くろいビードロ 15/04/04 01:52:22 ID:u6ikwmWA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 299 モンメン@コンペボール 15/04/04 02:54:28 ID:2nPWdf/M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日は更新ないのかなぁ
 ▼ 300 クスノキ 15/04/04 03:02:00 ID:gm2Ylb82 [1/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【 19 】


 コダマ 「……来たな」

 サトシ 「あぁ。正々堂々バトルしにな!」


約束の場所に着くと、コダマは既に待っていた。

堂々と威勢よく発するサトシからは、絶対に負けないと言う自信を感じる。

やっぱりサトシ、格好良いよ。一緒に旅してた時は深く意識してなかったけど、いざ久々に会って、改めて実感した。


 コダマ 「お前たちも来たんだな。そんなにサトシの負けを見たかったのか?」

 ヒカリ 「サトシは絶対に負けないわよ! 頑張ってサトシ!」

 サトシ 「あぁ!」
 ▼ 301 クスノキ 15/04/04 03:02:40 ID:gm2Ylb82 [2/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 コダマ 「……で、その男はどちら様?」

 D・Y 「オレっちはポケモンドクター。まわりからはドクター・イエローって呼ばれてる。たまたま君らのバトルを目にしちゃったもんだから、ドクターとして待機させて貰うよ」

 コダマ 「ほぉ。ラッキーだったなサトシ! 負けてもすぐ治療して貰えるってよ!」

 サトシ 「それはお互い様だろ?」

 コダマ 「僕は1匹たりともダウンさせるつもりは無いぜ?」


サトシの自信もそうだけど、コダマも相当な威勢だ。

イエローさんが言った“ドーピング”の育成に、よっぽど自信があるのかな。


 コダマ 「何対何で行くか?」

 サトシ 「(ヌメラはバトルには早いから……)4対4でどうだ?」

 コダマ 「良いぜ。じゃあ行くぜ! 出てこいローブシン!」

 サトシ 「ローブシンか。ならオレは……ルチャブル! 君に決めた!」

 ルチャブル 「ちゃぶぅぅぅ!」
 ▼ 302 クスノキ 15/04/04 03:03:21 ID:gm2Ylb82 [3/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシのあのポケモンは……ルチャブルって言うのね。鳥みたいだけど……、筋肉質で、格闘タイプにも見える。


 コダマ 「プッ……ルチャブルとか。格闘でブシンとやり合おうって言うのか?」

 サトシ 「あぁ! こいつは熱いバトルが好きだからな! ルチャブル、まずは“からてチョップ”だ!」

 ルチャブル 「ちゃぶ!」


サトシのルチャブルが走り出した。

腕を大きく振り上げて、あの……私のポケモンを全滅させたローブシンへ向かって。


 コダマ 「させるな! “マッハパンチ”!」

 サトシ 「向かい打て!」


ルチャブルの“からてチョップ”と、ローブシンの“マッハパンチ”が激突する。

弾き返されたのは、ルチャブルの方だった。
 ▼ 303 クスノキ 15/04/04 03:04:00 ID:gm2Ylb82 [4/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「ルチャブル!?」

 コダマ 「当たり前だろ。ブシン! “かみなりパンチ”!」

 サトシ 「ジャンプして避けろ!」


ローブシンの“かみなりパンチ”を、ルチャブルは大きくジャンプして回避した。やっぱりあの翼、飛行タイプの象徴みたい。


 サトシ 「そのまま“フライングプレス”だ!」

 ルチャブル 「ちゃぶぅぅぅ!」


ルチャブルはジャンプしたまま大きく両腕を広げてポーズを決めると、体全体でローブシンへ突っ込んで行く。


 コダマ 「甘いな。今度こそ“かみなりパンチ”!」

 サトシ 「あっ……ルチャブルっ!?」


“かみなりパンチ”は、迫りくるルチャブルを簡単に弾き返す。


 サトシ 「負けるなルチャブル! “とびひざげり”!」
 ▼ 304 クスノキ 15/04/04 03:04:40 ID:gm2Ylb82 [5/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシの反応も早い。

弾かれて体勢を崩したルチャブルだけど、すぐさま“とびひざげり”の構えを作って、ローブシンへと突っ込んだ。

でも……。


 コダマ 「“マッハパンチ”で薙ぎ払え!」

 サトシ 「なにっ……!?」


“とびひざげり”で迫るルチャブルの膝を目がけ、ローブシンは“マッハパンチ”を繰り出した。

ルチャブルの膝に、ローブシンの拳が横から命中。ルチャブルは向かって右側に弾かれる。


 コダマ 「トドメだ! ルチャブルを押さえつけて“かみなりパンチ”!」

 サトシ 「クッ……逃げろルチャブル!」

 コダマ 「遅い!」


弾かれたルチャブルを、馬乗りする形で、ローブシンは押さえつけた。

その状態で“かみなりパンチ”が打ち出される。何発も……。
 ▼ 305 クスノキ 15/04/04 03:05:20 ID:gm2Ylb82 [6/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 セレナ 「そんなっ……ルチャブルっ!」

 ヒカリ 「こんな……酷い!」


こういうの、リンチって言うんだよね。

抵抗できない状態の相手を、否応なしに殴り続けるなんて……。


 サトシ 「戻れルチャブル。よく頑張ったな」


“かみなりパンチ”が3発ほど入った段階で、ルチャブルは戦闘不能となっていた。

サトシのポケモンが、1発もワザを当てないで倒れちゃうなんて……。


 コダマ 「見たか僕のブシン。HA252振りに、特性は“てつのこぶし”。パンチ系統で固めたワザ構成……お前に打ち破れるか?」

 サトシ 「また変な呪文みたいなこと……次はゲコガシラだ!」

 ゲコガシラ 「げこげこぉ!」
 ▼ 306 クスノキ 15/04/04 03:06:00 ID:gm2Ylb82 [7/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 コダマ 「ゲコガシラとか……せめてゲッコウガにしろよ」

 サトシ 「そんなこと関係ないだろ! オレのゲコガシラは十分特訓してるんだ!」

 コダマ 「はいはい。この分じゃ、昨日のヒカリみたいにブシン1体で終わっちまうかもな」


そう。私のポケモンじゃ、あのローブシンには敵わなかった。

“てつのこぶし”って、確かパンチ系のワザの威力を上げる特性だよね。あのローブシンのワザ構成は、全部パンチ。それに、ドーピングまで。


 ヒカリ 「頑張ってサトシ! そんなローブシンなんかに負けないでっ!」


でも、サトシなら絶対に突破してくれるはずだ。

……だってサトシ、笑ってるんだもん。きっと何かに閃いたはずだ。


 コダマ 「まぁいい。ブシン! “かみなりパンチ”で一気に決めるぞ!」

 サトシ 「来たな。ゲコガシラ! ローブシンをギリギリまで引きつけろ!」

 ゲコガシラ 「げこっ!」
 ▼ 307 クスノキ 15/04/04 03:06:40 ID:gm2Ylb82 [8/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
迫りくるローブシンを、サトシは引きつけるように指示した。

ゲコガシラのスピードに自信があるのかな。それとも、なにか意表を突くようなワザが……。


 コダマ 「相殺できるような威力じゃねーんだよ! 打ち込めブシン!」

 サトシ 「……今だゲコガシラ! ケロムースでローブシンの拳を包み込め!」

 ゲコガシラ 「げっこぉ!」

 コダマ 「はぁ!? てめぇなにやってんだ!?」


 ヒカリ 「えっ……あれって……?」

 セレナ 「凄い! ケロムースをあんな使い方するなんて……!」


ゲコガシラは、首元から白いネバネバしたものを取り出すと、それを、ローブシンの両拳を包み込むように発射した。

ケロムース、って言ってたけど、あれは、ゲコガシラの特性みたいなものなのかな?


 サトシ 「へへっ。ワザ構成が全部パンチってことは、それでパンチ系のワザは使えないな!」

 コダマ 「クッ……この状態でパンチしても、ムースがクッションになってダメージを与えられない! ブシン! “ほのおのパンチ”だ! 炎でそのムースを焼き切れ!」

 サトシ 「させるか! ゲコガシラ“みずのはどう”だ!」
 ▼ 308 クスノキ 15/04/04 03:08:20 ID:gm2Ylb82 [9/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
“みずのはどう”は、2つの意味を持っていた。

普通にワザとしてローブシンにダメージを与えるのと、“ほのおのパンチ”の炎を鎮火させる役割。これで、ケロムースはまだ生きたままだ。


 コダマ 「クッ!」

 サトシ 「行くぜゲコガシラ! “つばめがえし”!」

 ゲコガシラ 「げぇぇぇごぉぉぉぉ!」


“つばめがえし”がローブシンに直撃。効果は抜群だ。


 コダマ 「調子乗るなぁ! ブシン! ムースはそのままでいいから“かみなりパンチ”!」

 サトシ 「向かい打つぞ! “つばめがえし”!」


コダマはケロムースの処理を諦めたのか、そのまま“かみなりパンチ”を指示した。

ケロムースがクッションになってしまうとは言え、電気を帯びた攻撃なら、ある程度ダメージを与えられると考えたのだろう。
 ▼ 309 クスノキ 15/04/04 03:09:00 ID:gm2Ylb82 [10/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「……“かげぶんしん”!」

 コダマ 「こいつ……!」


2匹がぶつかるタイミングで、サトシは“かげぶんしん”を指示。完璧なタイミングだ。

ローブシンの“かみなりパンチ”は不発に終わり、背後から、ゲコガシラの“つばめがえし”が直撃した。


 コダマ 「……チッ! 戻れブシン」

 サトシ 「良いぞゲコガシラ!」

 ゲコガシラ 「げこげっこぉ!」


 セレナ 「やった!」

 ヒカリ 「凄いサトシ……私じゃ勝てなかったのに……」


純粋に、サトシのことを凄いと思った。

あれだけ私が苦戦したローブシンを、すぐに突破口を見つけて、一気に戦闘不能に持って行くなんて。サトシとゲコガシラ、よっぽど特訓したんだろうな。
 ▼ 310 クスノキ 15/04/04 03:09:40 ID:gm2Ylb82 [11/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「どうだコダマ! ローブシン1体でオレに勝とうなんて無茶だったようだなぁ!」

 コダマ 「黙れ! こっちは残り3体……次で終わりにしてやんよ! バンギラス!」

 サトシ 「バンギラス……このまま頼むぜゲコガシラ!」

 ゲコガシラ 「げぇこぉ!」


コダマの2体目はバンギラス……。

鈍く光る頑丈そうな巨体は、見るからに強そうだ。それに加えて、コダマはドーピングで育成している。

かなりの強敵に違いない……。


 ヒカリ 「頑張ってサトシ! 負けないでぇ!」


私は、ただひたすらサトシを応援するしかない。


サトシの残りは、ゲコガシラとヒノヤコマとピカチュウ。

対するコダマは、バンギラス、キノガッサ、そしてもう1匹。

数的には同じだけど……、このバトル、どんな結末になるんだろう……。
 ▼ 311 クスノキ 15/04/04 03:10:21 ID:gm2Ylb82 [12/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今夜はこの辺で終了します。ご支援、ご感想、ありがとうございました。

また明日の夜に再開します。
 ▼ 312 サイホーン@ゆきだま 15/04/04 09:09:45 ID:EizBJ4/A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
良い所で・・・!


支援
何時間でも待つ
 ▼ 313 トリトドン@ホズのみ 15/04/04 10:02:02 ID:X9X6GH5A NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!毎日支援!
 ▼ 314 カゲボウズ@ハイパーボール 15/04/04 10:47:27 ID:eUSTSfWU NGネーム登録 NGID登録 報告
火力重視って感じだから残り一匹はガブかガルドかな?
 ▼ 315 クスノキ 15/04/04 19:02:59 ID:gm2Ylb82 [13/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「一気に行くぜ! ゲコガシラ! “みずのはどう”だ!」

 ゲコガシラ 「げごぉ!」


先に動いたのはサトシだった。“みずのはどう”は、バンギラスに対して効果抜群。流れを作っておきたいのだろう。


 コダマ 「行くぜバンギラス!」


コダマが叫ぶと同時に、バンギラスが雄叫びを上げる。

すると突然、砂埃が舞い上がり、激しい砂嵐が発生した。


 ヒカリ 「きゃっ……」

 セレナ 「なにっ……急に砂嵐が……」

 D・Y 「バンギラスの特性“すなおこし”だ」

 ヒカリ 「“すなおこし”……」

 D・Y 「バトルに出ると天候を砂嵐に変えるんだ。この効果は しばらく続く。もっとも、岩タイプが入ってるバンギラスには影響は無いけどね」

 ヒカリ 「そんなっ……」
 ▼ 316 ドクロッグ@パワフルハーブ 15/04/04 19:05:00 ID:I4BTrK.c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ありゃこのSSクスノキだったのか

カノン辺りから見てねえからまとめて読むか
それかこれもまとめてくれ
 ▼ 317 クスノキ 15/04/04 19:10:00 ID:gm2Ylb82 [14/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 サトシ 「くっ……負けるなゲコガシラ!」

 ゲコガシラ 「げぇぇぇごぉぉぉ!」


ゲコガシラは負けずに、“みずのはどう”を発射した。方向は合ってるし、威力も申し分ない。


 コダマ 「ふん。“まもる”!」

 サトシ 「クッ……“まもる”覚えてるのか!」

 コダマ 「“いわなだれ”!」


“まもる”で攻撃を防いだバンギラスは、“いわなだれ”を発動。直後、大量の岩がゲコガシラに降り注いだ。


 サトシ 「大丈夫かゲコガシラ!?」

 ゲコガシラ 「げこぉ……!」

 コダマ 「さすがに耐えるか。接近して“ドラゴンテール”!」

 サトシ 「“みずのはどう”で向かい打て!」

 コダマ 「押し通せ!」
このページは検索エンジン向けの機能制限版の旧ページです。
下URLから閲覧下さい。
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=73705
  ▲  |  全表示457   | << 前100 | 次100 >> |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。
書込エラーが毎回起きる方はこちらからID発行申請をお願いします。(リンク先は初回訪問云々ありますがこの部分は無視して下さい)

. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!

(消えた画像の復旧依頼は、お問い合わせからお願いします。)
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼